JP2003078142A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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Abstract
に防止し、小型で製造コストの低いSOI基板を用いた
半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 支持基板(1)と、前記支持基板の上
に設けられた埋め込み絶縁層(2)と、前記埋め込み絶
縁層の上に設けられた半導体素子(3、5、6)と、前
記半導体素子を取り囲むように前記埋め込み絶縁層に設
けられたトレンチ(T)と、前記トレンチを埋め込み且
つ前記半導体素子の上を覆うように設けられた非晶質の
絶縁体からなるパッシベーション膜(8)と、を備えた
半導体装置を提供する。
Description
の製造方法に関し、より詳細には、SOI(Silicon On
Insulator)基板に形成した半導体装置及びその製造方
法に関する。
成された半導体層を用いて形成されたMISFET(Me
tal-Insulator-Semiconductor Field Effect Transisto
r)は、ソース・ドレイン間の寄生容量を、バルク(bul
k)の半導体基板上に形成したFETより小さくするこ
とができることから、低消費電力デバイスあるいは高速
CPUなどの高速動作回路への応用が期待されている。
半導体装置においては、ナトリウムイオン等のアルカリ
イオンや鉄、銅イオンなどの可動イオンが素子の特性に
悪影響を及ぼすため、それらの影響を受けないように保
護することが望ましい。
を形成する場合、ウェーハをダイシングにより切り出し
てチップ化すると、チップの側面に埋め込み絶縁層が露
出する。そのため、露出した埋め込み絶縁層の端面から
可動イオンが侵入して、素子に影響を及ぼすことが懸念
される。さらにまた、埋め込み絶縁層からの可動イオン
の侵入は、従来のバルクシリコン基板を用いた半導体装
置で採用されている可動イオン侵入を防止する構造では
十分に防げないことも問題とされつつある。
に開示されている半導体装置の場合、SOI基板上に形
成された半導体素子の配置が、半導体チップの端面から
のイオン汚染による誤動作を防止しうる位置に規定され
ている。また、同公報においては、半導体チップの端面
と素子領域との間に、ナトリウム等の陽イオンが酸化膜
中を拡散してきたことを検出するセンサーを配置するこ
とで可動イオンによる誤動作の発生を未然に防ごうとす
る技術が開示されている。
に開示されている半導体デバイスの場合、チップのフィ
ールド領域におけるチップ周辺にコンタクト・トレンチ
をリング形状に形成して多結晶シリコンで埋め込むこと
により、ダイシングした後の汚染からチップを保護せん
としている。
26492号公報に開示された半導体装置の場合、半導
体チップの端面から素子領域までの間に可動イオン侵入
を防止する領域を設けなければならず、その分だけチッ
プ面積を大きくする必要がある。例えば携帯情報端末な
どの用途において搭載するためにはさらなる小型化が要
求されているのに対して、このような従来構造では、小
型化が困難であり、対応することができない。
囲気などの条件によっては可動イオンの侵入・拡散が加
速されるため、このような侵入防止領域を設けたとして
も半導体装置のライフが短くなるなど、外的影響を受け
やすい点も問題である。
に開示された半導体デバイスの場合、コンタクト・トレ
ンチからなるガードリングを形成して多結晶シリコンで
埋め込むことにより保護せんとするが、そのガードリン
グの幅を縮小することが困難である。何故ならば、可動
イオンがガードリングを通過しないようにするために
は、埋め込み多結晶シリコンの粒径よりもガードリング
の幅が大きい必要があるからである。つまり、ガードリ
ングを埋め込む多結晶シリコンの粒径によってガードリ
ングの幅の最小値が制限され、さらなる縮小が困難であ
る。
号公報に開示されているコンタクト・トレンチの製造方
法は、多くの製造工程を必要とする煩雑なものであり、
コストが増大する点も問題である。
面の平坦性が劣化しやすいため、層間絶縁膜の表面の凹
凸が増大して多層配線時に配線が断線することも懸念さ
れ、歩留まり低下を招く虞もある。
されたものである。すなわち、その目的は、可動イオン
の侵入による素子特性劣化を確実に防止し、小型で製造
コストの低いSOI基板を用いた半導体装置及びその製
造方法を提供することにある。
め、本発明の半導体装置は、支持基板と、前記支持基板
の上に設けられた絶縁層と、前記絶縁層の上に設けられ
た複数の半導体素子と、前記複数の半導体素子の周囲に
おいて、前記絶縁層の端部または端部近傍で前記絶縁層
に設けられたトレンチと、前記トレンチを埋め込み且つ
前記複数の半導体素子の上を覆うように設けられた非晶
質の絶縁体膜と、を備えたことを特徴とする。
ングライン上あるいはその近傍において、半導体素子の
周囲にトレンチを形成し、非晶質の絶縁体膜で埋め込む
ことにより、絶縁層を介した可動イオンなどの不純物の
侵入を防ぐことができる。
囲に連続的に形成することが望ましいが、必ずしも厳密
に連続的である必要はなく、半導体素子を取り囲むよう
に、不連続なトレンチを2重あるいは3重あるいはそれ
以上の略同心円状に設けて、非晶質の絶縁体膜で埋め込
んでもよい。
なる部分を有し、抵抗作用、容量作用、誘導作用、スイ
ッチング作用などの電気的な作用を奏する素子をいうも
のとする。具体的には、例えば、抵抗、コンデンサ、コ
イル、ダイオード、トランジスタ、サイリスタ、などを
包含する。また、メモリ素子のための電荷蓄積ウエルな
ども包含し、さらに、発光機能や受光機能を有するもの
も包含する。
通して前記支持基板の内部にまで達するものとすること
ができる。
質の絶縁体膜とは異なる絶縁物からなる層が設けられた
ものとすることができる。
不純物が導入された領域が形成されてなるものとするこ
とができる。
く前記非晶質の絶縁体膜を貫通して前記トレンチ底部に
おいて前記支持基板に接続された導電領域が設けられた
ものとすることができる。
ン(W)、タンタル(Ta)、窒化チタニウム(TiN
x)、またはボロン(B)あるいはリン(P)を10
18cm−3 以上添加した多結晶シリコンからなるも
のとすることができる。
体層の電圧ノードよりも正の電圧を印加することができ
る。
り、その前記半導体素子に対面した領域の電位を、前記
半導体素子の電圧ノードに対して負にすることができ
る。
端に設けられ、前記トレンチの底部が前記半導体装置の
端面と接するものとすることができる。
と、前記支持基板の上に設けられた絶縁層と、前記絶縁
層の上に設けられた複数の半導体素子と、前記複数の半
導体素子の周囲において、前科絶縁層の端部または端部
近傍で前記絶縁層に設けられた欠陥領域と、前記欠陥領
域と前記複数の半導体素子の上を覆うように設けられた
非晶質の絶縁体膜と、を備え、前記欠陥領域は、不純物
を1019cm−3 以上含有し前記絶縁層を貫通して
前記支持基板に達するように設けられた領域であること
を特徴とする。
ても、前記非晶質の絶縁体膜は、シリケートガラスまた
はシリコン酸化物からなり、且つ、リン(P)、ボロン
(B)、砒素(As)及び窒素(N)からなる群より選
択された少なくとも1つの元素を1019cm−3 以
上含有することを特徴とするものとすることができる。
窒化物またはシリコン・オキシナイトライドからなるこ
とを特徴とすることができる。
支持基板と、前記支持基板の上に設けられた絶縁層と、
前記絶縁層の上に設けられた半導体層と、を有するウェ
ーハの一部を選択的にエッチングして、所定領域を取り
囲み且つ前記絶縁層を貫通して前記支持基板に達するト
レンチを形成する工程と、前記所定領域に、複数の半導
体素子を形成する工程と、前記トレンチを埋め込み且つ
前記所定領域を覆うように非晶質の絶縁体膜を形成する
工程と、を備えたことを特徴とする。
堆積による工程によって形成することができる。
ン(P)またはボロン(B)、ヒ素(As)、あるいは
窒素(N)をイオン注入する工程を含むものとすること
ができる。
いずれかは、MISFETとすることができる。
ローティングになった電荷蓄積層を構成要素としたMI
SFETを含むものとすることができる。
からなるものとすることができる。
MISFETを含むものとすることができる。
の実施の形態について詳細に説明する。
装置の断面図である。同図は、SOI基板上に形成した
半導体装置の端部付近の断面構造を例示し、符号Sで表
した側面が半導体チップの端面に相当する。
どからなる支持基板1の上に、酸化シリコンなどからな
る埋め込み絶縁層2が設けられ、この埋め込み絶縁層の
上には、半導体層3が設けられている。これら半導体層
3は、素子分離領域4により島状に分離され、それぞれ
の半導体層3を利用して電界効果トランジスタ(FE
T)が形成されている。すなわち、半導体層3には、チ
ャネル領域3aとソース・ドレイン領域3bとが形成さ
れ、チャネル領域3aの上にはゲート絶縁膜5を介して
ゲート電極6が設けられている。
の端面Sの近くにおいて、支持基板1に達するトレンチ
Tが形成され、このトレンチTを埋め込み、さらに半導
体素子の上を連続的に覆うように、パッシベーション膜
8が形成されている。このようにして、半導体装置の端
面Sの近傍において、半導体装置を取り囲むようにガー
ドリング7が形成されている。
に、ガードリング7は半導体装置を取り囲むように連続
的に形成することが望ましいが、本発明はこれに限定さ
れず、例えば、一部に不連続箇所を有するガードリング
を設けてもよい。
てボロン(B)、リン(P)または砒素(As)を10
19cm−3〜1022cm−3添加した、非晶質の絶
縁体材料からなる。その材料としては、具体的には、例
えば、シリケートガラス、シリコン窒化膜またはシリコ
ン・オキシナイトライド膜などを挙げることができる。
は、「リンゲッタリング」などと称されるゲッタリング
効果がある。すなわち、鉄(Fe)やナトリウム(N
a)、カリウム(K)などの不純物を捕獲する能力が通
常のシリコン酸化膜より高い。これは、これらボロン
(B)、リン(P)または砒素(As)のドーパントを
添加したパッシベーション膜8において、不純物元素の
固溶限が増大するためであると考えられる。
置の端面Sの付近において、埋め込み絶縁層2を貫通す
るトレンチTを設け、このようなドーパントを高濃度に
添加したパッシベーション膜8により埋め込んだガード
リング7を設けている。こうすることにより、半導体装
置の端面Sから埋め込み絶縁層2に侵入した、鉄(F
e)やナトリウム(Na)、カリウム(K)などの不純
物は、ガードリング7の部分においてパッシベーション
膜8によって確実にゲッタリング(捕獲)される。つま
り、本発明によれば、不純物に対するゲッタリング作用
を有するドーパントを高濃度に添加したパッシベーショ
ン膜8により、埋め込み絶縁層2からのナトリウム(N
a)やカリウム(K)などの可動イオンのトランジスタ
領域への侵入を確実に防ぐことができる。
ベーション膜8によってトレンチTを埋め込むと同時
に、半導体素子の上も一体的且つ連続的に覆って保護し
ている。つまり、ナトリウム(Na)やカリウム(K)
などの可動イオンに対して、半導体装置の端面Sからの
侵入のみならず、表面側からの侵入も確実に防ぐことが
できる。その結果として、内部に形成さけた半導体素子
は、外部からの可動イオン不純物の侵入から確実に保護
され、特性劣化や動作不良などの問題を解消することが
できる。
ーション膜8を非晶質の材料により形成することによ
り、ナトリウム(Na)やカリウム(K)などの粒界拡
散が生じない。例えば、特開2000−223684号
公報に開示されているような多結晶シリコンや結晶金属
のみでガードリングを形成した従来例では、多結晶の結
晶方位や結晶粒界に沿った金属拡散が生じやすく、ま
た、不純物拡散を確実に抑えるためには、最低でも結晶
粒径の数倍以上のガードリング幅を確保する必要があ
る。
上ドープして、900℃で60分以上アニールしたシリ
コンの結晶粒は0.1μm以上に成長する。従って、ガ
ードリング幅を0.3μm以下とするような微細化は、
現実的には困難である。また、結晶粒径は熱履歴により
大きく変化するため、プロセス条件を変更するような場
合には、ガードリングの幅も再設計する必要がある。
ング7を構成するパッシベーション膜8は非晶質の材料
により形成されているため、不純物の粒界拡散が生ずる
ことはなく、不純物の侵入を確実に防ぐことができる。
同時に、ガードリング7の幅Wを狭く形成することがで
きるので、半導体装置の全体のサイズを縮小することが
可能となる。
幅をプロセス熱変更によっても変更する必要はなく、容
易に実施することができる。さらに、多結晶シリコン膜
と異なり絶縁膜で形成されたパッシベーション膜8は、
その上に配線層を絶縁膜の厚膜化なしに配置することも
可能であり、配線に用いられる面積をより大きく確保す
ることができる。
について説明する。
法の要部を表す工程断面図である。
基板の上に半導体素子を形成する。具体的には、例えば
シリコンからなる支持基板1と、例えば1nm〜1μm
の厚さからなる埋め込み絶縁層2と、例えば1nm〜1
μmの厚さのシリコンからなるSOI層3で構成される
SOI基板を用意する。そして、その表面に素子分離領
域4を形成し、ゲート絶縁膜5、ゲート電極6、そして
ソース・ドレイン領域7からなるMISFETを形成す
る。素子分離領域4の形成方法としては、例えばSTI
(Shallow Trench Isolation)法を用いると素子集積化
には有利であるが、LOCOS(LOCal Oxidation of S
ilicon)法により素子分離領域4を形成しても良い。
チTを形成する。具体的には、ウェーハ表面にレジスト
9を形成し、フォトリソグラフィとエッチングにより、
素子分離領域4と埋め込み絶縁層2の一部を支持基板1
までエッチングしてトレンチTを形成する。
ベーション膜8を形成する。具体的には、ボロン
(B)、リン(P)または砒素(As)を1019cm
−3〜10 22cm−3添加したシリケートガラス、ま
たはシリコン窒化膜やオキシナイトライド膜からなるパ
ッシベーション膜8を堆積する。この後、所定の配線工
程とダイシング工程を経て、図1の半導体装置が完成す
る。
装置及びその製造方法について説明した。
びその製造方法について説明する。なお、以下の図面に
ついては、図1乃至図2に関して前述したものと同様の
要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
び第3の具体例としての半導体装置の一部断面図であ
る。
パッシベーション膜を堆積する前に、1nm〜1μmの
TEOS(Tetra EthOxy Silane)膜10を堆積する。
薄膜のTEOS膜10上に例えばリン酸化膜のパッシベ
ーション膜8が埋め込まれるので、可動イオンの素子領
域3への侵入を防止することができる。
に、図3(b)に表したように、ガードリング7の下
に、高不純物濃度領域11を設けることができる。具体
的には、図2(b)のトレンチ形成後、例えばリン
(P)やボロン(B)、BF2、ヒ素(As)などを1
015cm−2以上のドーズ量となるように注入して、
高不純物濃度領域11を形成する。しかる後に、TEO
S膜10、パッシベーション膜8を堆積する。このよう
な高不純物濃度領域11は、外部から侵入するナトリウ
ム(Na)などの可動イオンなどに対して、ゲッタリン
グ作用を有する。つまり、外来不純物を捕獲して半導体
装置内への侵入を防ぐ役割を有する。
び第5の具体例としての半導体装置の一部断面図であ
る。
ッシベーション膜8を堆積する前に、1nm〜1μmの
TEOS膜10を堆積して、層厚1nm〜1μmのシリ
コン窒化物やシリコン・オキシナイトライドからなる窒
化膜12を堆積する。このような窒化膜12は、ナトリ
ウム(Na)やカリウム(K)の透過をより確実に防止
することができる。
ドリング7の下に、高不純物濃度領域11を設けること
ができる。この場合も、具体的には、図2(b)のトレ
ンチ形成後、例えばリン(P)やボロン(B)、B
F2、ヒ素(As)などを101 5cm−2以上のドー
ズ量となるように注入して、高不純物濃度領域11を形
成する。しかる後に、TEOS膜10、パッシベーショ
ン膜8を堆積する。このような高不純物濃度領域11
は、外部から侵入するナトリウム(Na)などの可動イ
オンなどに対して、ゲッタリング作用を有する。つま
り、外来不純物を捕獲して半導体装置内への侵入を防ぐ
役割を有する。
導体装置の一部断面図である。同図に表した半導体装置
の場合、ガードリング7が支持基板1の内部まで達する
ように形成されている。また、ガードリング7の部分に
おいて支持基板1に設けられたトレンチTの内壁面に
は、シリコン酸化膜13が形成されている。
ガードリング7を形成すると、半導体装置の端面Sから
の可動イオンの侵入はさらに強固に防止される。すなわ
ち、半導体装置7の端面Sから埋め込み絶縁層2に侵入
した可動イオンの侵入経路としては、パッシベーション
膜8と支持基板1との界面が考えられる。これに対し
て、本具体例の如く、ガードリング7を支持基板1の内
部に達するように形成すると、界面に沿った侵入経路の
パスが長くなり、しかも、この経路には酸化シリコン膜
13が形成されているため、支持基板1とパッシベーシ
ョン膜8との密着性が向上して可動イオンの侵入、拡散
をより強固に阻止することができる。
法の要部を表す工程断面図である。
のと同様の要素、工程には、同一の符号を付して詳細な
説明は省略する。
ず、図6(a)に表したように、SOI基板の半導体層
3を素子分離層4により島状に分離する。ここで形成す
る素子分離層としては、その一部に半導体層3を残して
形成した浅い素子分離層14を形成することもできる。
このような浅い素子分離層14は、半導体素子のボディ
の電位を制御したり、フィールドシールド(field shie
ld)に用いたりすることができる。そして、チャネル濃
度を調整するためのイオン注入を行うために、シリコン
酸化膜15を形成し、フォトリソグラフィとイオン注入
により、それぞれのMISFETのために、所望のチャ
ネル不純物を添加する。
ト9を形成し、フォトリソグラフィとエッチングによ
り、素子分離層4、埋め込み絶縁層2をエッチングす
る。このフォトレジストとエッチングの工程は、フォト
リソグラフィ工程においてマスク合わせのためなどに利
用する「バーニヤ」や「マーク」を見えるようにするた
めのエッチング工程としても用いることができる。この
ためにも、トレンチTは、支持基板1もエッチングして
その内部に達するように形成することが望ましい。つま
り、トレンチTは、チップ周辺、もしくは、可動イオン
侵入を防ぎたい領域を取り囲む領域に形成するととも
に、「バーニヤ」や「マーク」の部分にもエッチング形
成することができる。
FETなどの半導体素子を形成する工程を実施する。こ
こで、半導体層3の表面を酸化させてゲート絶縁膜5を
形成する場合、トレンチTの底部の支持基板1の内壁面
も同時に酸化させて膜厚が0.3nm〜100nmの薄
いシリコン酸化膜13を同時に形成することも可能であ
る。
砒素(As)を1019cm−3〜1022cm−3添
加したシリケートガラス、またはシリコン窒化膜やオキ
シナイトライド膜からなるパッシベーション膜8を堆積
し、配線工程、ダイシング工程を経て、図5の半導体装
置が完成する。
達するガードリング7を設けることにより、素子領域へ
の可動イオンの侵入をさらに強固に防止することができ
る。さらに、図6に例示した製造方法によると、従来の
フォトリソグラフィ工程の回数を増やすことなく、可動
イオンの保護機能を付加することが可能となる。
導体装置の一部断面図である。同図に表した半導体装置
の場合、ガードリング7の下の支持基板1の部分に高不
純物濃度領域11がさらに形成されている。高不純物濃
度領域11は、図6(b)に表した工程において、トレ
ンチTを形成した後で、例えばリン(P)やボロン
(B)、BF2、ヒ素(As)などを1015cm−2
以上のドーズ量で注入することにより形成することがで
きる。あるいは、図6(c)に表した工程において、M
ISFETのソース・ドレイン領域3bを形成するため
のイオン注入の時、もしくは、ゲート電極6として多結
晶シリコンを用いた場合に、この多結晶シリコンへのイ
オン注入時に同時にトレンチTの領域へイオン注入する
ことにより形成しても良い。
導体装置の一部断面図である。同図に表した半導体装置
の場合、ガードリング7を形成するためのトレンチTの
部分は第1のパッシベーション膜16により先に埋め込
まれ、その後に表面側に第2のパッシベーション膜8が
形成される。これら第1及び第2のパッシベーション膜
16、8は、形成後は一体となり、可動イオンの侵入を
確実に阻止することができる。
法の要部を表す工程断面図である。同図については、図
2あるいは図6に関して前述したものと同様の要素、工
程については同一の符号を付して詳細な説明は省略す
る。
ず、図9(a)に表したように、SOI基板の半導体層
3を素子分離層4により島状に分離する。素子分離層4
の形成には、前述したようにSTI法やLOCOS法な
どを用いることができる。
を調整するためのイオン注入を行うため、シリコン酸化
膜15を形成し、フォトリソグラフィとイオン注入によ
り、各MISFET領域に所望のチャネル不純物を添加
する。
ハ表面に10nm〜1μmの厚さのシリコン窒化膜から
なる保護膜17を堆積する。さらに、レジスト9を形成
し、フォトレジストとエッチングにより、シリコン窒化
膜17、素子分離層4、埋め込み絶縁層2、支持基板1
をエッチングしてトレンチTを形成する。このフォトレ
ジストとエッチングの工程は、前述したように、「バー
ニヤ」や「マーク」を見えるようにするため工程と兼ね
ることができる。
(B)、リン(P)または砒素(As)を1019cm
−3〜1022cm−3添加したシリケートガラス、ま
たはシリコン窒化膜やオキシナイトライド膜からなる第
1のパッシベーション膜16を堆積してトレンチTを埋
め込み、さらにウェーハ表面を平坦化する。
形成し、さらに、その上に、ボロン(B))、リン
(P)または砒素(As)を1019cm−3〜10
22cm− 3添加したシリケートガラス、またはシリコ
ン窒化膜やオキシナイトライド膜からなる第2のパッシ
ベーション膜8をウェーハ表面に堆積し、配線工程、ダ
イシング工程を経て、図8の半導体装置が完成する。
板1に内部に達するガードリング7を設けることによ
り、素子領域(半導体層3)への可動イオンの侵入をよ
り強固に防止することができる。
ば、ガードリング7へのパッシベーション膜の埋め込み
を2回に分け、トレンチTを形成した直後に第1のパッ
シベーション膜16により埋め込みを実施するので、ト
レンチTの内部の汚染を防ぐことができる。すなわち、
トレンチTの形成後に、半導体素子の形成などのプロセ
スに晒すと、その内壁面に不純物が付着したり、表面が
変質する可能性がある。このような不純物や表面の変成
層は、パッシベーション膜との密着性を損ね、可動イオ
ンの侵入を容易にする虞もある。
チTを形成後に、直ちに第1のパッシベーション膜16
により埋め込んでしまうので、このような問題が生ずる
虞はない。また、第1のパッシベーション膜16の上に
同様の材質の第2のパッシベーション膜8を堆積する
と、両者は、密着して一体となり、「継ぎ目」は実質的
に消失する。従って、両者の接合面から可動イオンが侵
入しやすくなる、といった新たな問題が生ずる虞もな
い。
リソグラフィ工程の回数を増やすことなく、ガードリン
グ7を形成して可動イオンの保護機能を付加することが
可能となる。
たもうひとつの半導体装置の要部断面構造を表す模式図
である。すなわち、同図に表した半導体装置において
は、図9の製造方法を応用することにより、第1のパッ
シベーション膜16の上に、材質の異なる第2のパッシ
ベーション膜8bを堆積している。このように第1のパ
ッシベーション膜16と第2のパッシベーション膜8b
の材質を変えることにより、可動イオンの侵入を防ぎつ
つ配線間容量を低減することが可能となる。例えば、第
1のパッシベーション膜16の材料として前述したよう
な各種の非晶質材料を用いることにより、素子領域3へ
のアルカリイオンや鉄(Fe)イオン、銅(Cu)イオ
ンなどの可動イオンの侵入を防ぐことができる。一方、
第2のパッシベーション膜8bの材料として、誘電率が
低い絶縁体などを用いると、配線間の寄生容量を下げる
ことができ、半導体装置の配線遅延を抑制できるので、
動作特性を向上させることができる。第1のパッシベー
ション膜16の材料としては、例えば、ボロン(B)、
リン(P)または砒素(As)を1019cm−3〜1
022cm−3添加したシリケートガラス、またはシリ
コン窒化物やシリコン・オキシナイトライドなどを挙げ
ることができる。一方、この場合の第2のパッシベーシ
ョン膜8bの材料としては、SiBNやSiOBNなど
の無機系材料、あるいはBCB(divinyl siloxane bis
-benzocyclobutne)ポリマーなどの有機系材料を挙げる
ことができる。 図11(a)は、本発明の第9の具体
例としての半導体装置の要部断面構造を表す模式図であ
る。同図についても、図1乃至図9に関して前述したも
のと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省
略する。
に設けられたガードリング7を構成するパッシベーショ
ン膜8の中に、導電領域18が設けられている。導電領
域18は、例えば、タングステン(W)、タンタル(T
a)、窒化チタニウム(TiNx)、多結晶シリコン
(Si)などにより形成することができる。多結晶シリ
コンの場合、ボロン(B)あるいはリン(P)を10
18cm−3以上添加するとよい。このような導電領域
18は、支持基板1に対する電気的なコンタクトとして
利用することができる。すなわち、支持基板1の電位を
任意に調節するための電極として利用できる。
素子のゲート6、ソース・ドレイン領域3bへのコンタ
クト形成時に同時に実施することが可能である。
18付近を上方から眺めた平面透視図である。このよう
に、導電領域18をパッシベーション膜8により取り囲
むことにより、導電領域18を介した可動イオンの侵入
を防ぐことができる。つまり、導電領域18は、上述し
たような多結晶の金属や半導体などにより形成すること
が多いため、可動イオンの粒界拡散が生じやすい。これ
に対して、図11(b)に表したように、その周囲をパ
ッシベーション膜8により取り囲んでいるので、ナトリ
ウム(Na)やカリウム(K)、銅(Cu)や鉄(F
e)などの拡散侵入を防ぐことができる。
の半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。同図
についても、図1乃至図11に関して前述したものと同
様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略す
る。
の構造に対して、さらに、支持基板1に導電領域23が
設けられている。導電領域23は、コンタクトとなる導
電領域18から半導体素子の下部まで延設されている。
このような導電領域23は、例えばフォトリソグラフィ
と、半導体層3及び埋め込み絶縁層2を貫通するイオン
注入により支持基板1の表面付近に不純物を添加するこ
とにより形成できる。
(半導体層3)の電圧ノードに対して負の電位を印加す
ることにより、ナトリウム(Na)やカリウム(K)な
どの陽イオンが半導体素子の領域へ侵入するのを防止す
ることが可能である。導電領域18は、このように支持
基板1に電位を印加するためのコンタクトとして作用す
る。
としての半導体装置の要部断面構造を表す模式図であ
る。同図についても、図1乃至図12に関して前述した
ものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は
省略する。
ョン膜16と第2のパッシベーション膜8とが別々に形
成され、また、導電領域18とコンタクト19も別々に
形成されている。この構造は、例えば、図9(c)に表
した工程において、第1のパッシベーション膜16を形
成するときに、導電領域18も埋め込んで形成すること
ができる。さらに、第2のパッシベーション膜8の形成
後に、ゲート電極6、ソース・ドレイン領域7、そして
導電領域18へのコンタクト19を形成すればよい。
方から眺めた平面透視図である。
イオン侵入を防ぎたい領域の周囲を取り囲むように形成
することが可能である。また、この場合に、導電領域1
8とコンタクト19に、半導体層3の電圧ノードよりも
正の電圧を印加することにより、ナトリウム(Na)や
カリウム(K)などの陽イオンの侵入を防止する効果を
得ることが可能である。つまり、チップの周囲を取り囲
むように設けられた導電領域18に正の電位を印加する
ことにより、外部からの陽イオンに対して反発力を作用
させて侵入を積極的に阻止することができる。
の半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。同図
についても、図1乃至図13に関して前述したものと同
様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略す
る。
の近傍において、チップの周囲を取り囲むように欠陥領
域20が設けられている。欠陥領域20は、埋め込み絶
縁層2を貫通して支持基板1に達するように形成され、
不純物に対するゲッタリング作用を有する。つまり、欠
陥領域20は、外部からの可動イオンなどの侵入を防ぐ
ガードリングとして作用する。
法の要部を表す工程断面図である。
I基板の表面に素子分離層4を形成して、半導体層3を
島状に分離する。
プ周辺もしくは一部の素子領域の周囲において、埋め込
み絶縁層2に不純物を導入して欠陥領域20を形成す
る。具体的には、レジスト9を形成し、フォトリソグラ
フィとイオン注入により、例えばリン(P)やボロン
(B)、BF2、ヒ素(As)、窒素(N)などの不純
物を導入する。不純物の添加量としては、埋め込み絶縁
層2の中で1019cm− 3以上となるようし、素子分
離層4と埋め込み絶縁層2を貫通して支持基板1に達す
るように導入することが望ましい。欠陥を形成して不純
物ゲッタリング能力を向上させるためには、50eV〜
1MeVの範囲内のエネルギーで、1015cm−2以
上のドーズ量で注入することが望ましい。
体層3の上にMISFET等の半導体素子を形成する。
そして、例えば、ボロン(B)、リン(P)または砒素
(As)を1019cm−3〜1022cm−3添加し
たシリケートガラス、またはシリコン窒化膜やオキシナ
イトライド膜からなるパッシベーション膜8を0.01
〜10μmの範囲の厚さで堆積し、配線工程、ダイシン
グ工程を経て、図14の半導体装置が完成する。
陥領域20には、鉄(Fe)や銅(Cu)をゲッタリン
グする能力がある。これは、例えば、「シリコン=結晶
成長とウェーハ加工」(培風館、アドバンスドエレクト
ロニクスシリーズ、1994年発行、p.239)にも
説明されている。さらに、リン酸化物には、リンゲッタ
リングとして良く知られているように、鉄(Fe)、ナ
トリウム(Na)やカリウム(K)を、不純物添加して
いないシリコン酸化膜よりも大量に捕獲する作用があ
る。これは、リン酸化物においては、金属の固溶限が増
大してゲッタリング能力が高くなるからである。
が高濃度添加された欠陥領域20により、埋め込み絶縁
層からのナトリウム(Na)やカリウム(K),また
は、鉄(Fe)や銅(Cu)などの可動イオンの素子領
域(半導体層3)への侵入が防がれる。また、このよう
な欠陥領域20においては、鉄(Fe)や銅(Cu)、
ナトリウム(Na)やカリウム(K)などの粒界拡散は
生じないから、結晶粒径によるサイズの制限は生じな
い。つまり、欠陥領域20は、非晶質の材料により構成
されているので、その幅Wを狭くすることができる。
84号公報に記載されている半導体デバイスなどの従来
例の場合、多結晶シリコンや結晶金属のみでガードリン
グを形成しているので、多結晶の結晶方位や結晶粒界に
沿った金属拡散が生じるため、不純物拡散を有効に抑え
るためには、結晶粒幅の数倍にガードリングの幅を確保
する必要がある。
ドリング7を非晶質の膜により構成できるので、ガード
リングをプロセス熱変更によっても変更する必要はな
く、容易に実施することができる。さらに、多結晶シリ
コン膜と異なり、絶縁膜で形成されているため、その上
に配線層を絶縁膜の厚膜化なしに配置することも可能で
あり、より配線に用いられる面積を大きく確保すること
ができる。
に注入する不純物としては、リン(P)やヒ素(As)
のみならず、例えば窒素(N)でもよい。この場合のド
ーズ量としては1016cm−2から1021cm−2
の間となるようにする。この場合、欠陥領域20はオキ
シナイトライド膜やシリコン窒化膜などに変質するた
め、やはりナトリウム(Na)やカリウム(K)を素子
領域3へ透過させない効果を得ることができる。
の半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。同図
についても、図1乃至図15に関して前述したものと同
様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略す
る。
の付近に設けるガードリング7として、欠陥領域20と
パッシベーション膜8とを積層させた構成を採用してい
る。このようにしても、外部からの不純物イオンの侵入
を防ぐことができる。
法の要部を表す工程断面図である。
7(a)に表したように、SOI基板の表面に素子分離
層4を形成して、半導体層3を島状に分離する。ここで
も、素子分離は、その一部に半導体層3を残して形成し
た素子分離層14としてもよく、ボディ(半導体層3)
の電位を制御したり、フィールドシールドに用いたりす
ることができる。
するためのイオン注入を行うため、シリコン酸化膜15
を形成し、フォトリソグラフィとイオン注入により、そ
れぞれのMISFETのために所望のチャネル不純物を
添加する。
より、素子分離4の一部をエッチングしてトレンチTを
形成する。このフォトレジストとエッチングの工程も、
「バーニヤ」や「マーク」を見えるようにするための工
程と兼ねることができる。
するものであるから、バーニヤやマークの他、チップの
周辺、もしくは、可動イオン侵入を防ぎたい領域を取り
囲むように形成する。
ン注入により、不純物を高濃度添加して欠陥領域20を
形成する。不純物としては、例えばリン(P)やボロン
(B)、BF2、ヒ素(As)、窒素(N)などを用い
ることができ、不純物添加量としては、埋め込み絶縁層
2の中で1019cm−3以上となるようし、埋め込み
絶縁層2を貫通するように導入することが望ましい。こ
こでも、欠陥を形成して不純物ゲッタリング能力を向上
させるためには、50eV〜1MeVの範囲内のエネル
ギーで、1015cm−2以上のドーズ量で注入するこ
とが望ましい。
SFETを形成する工程を行う。
砒素(As)を1019cm−3〜1022cm−3添
加したシリケートガラス、またはシリコン窒化膜やオキ
シナイトライド膜からなるパッシベーション膜8を堆積
し、配線工程、ダイシング工程を経て、図16の半導体
装置が完成する。
シベーション膜8との積層構造のガードリング7を設け
ることにより、素子領域への可動イオンの侵入を防止す
ることができる。さらに、図17に表した製造方法によ
れば、従来のフォトリソグラフィ工程の回数を増やすこ
となく、可動イオンの保護機能を付加することが可能と
なる。
13に表したような、導電流域18やコンタクト19を
付加することが可能であり、これらに関する同様の作用
効果を得ることができる。
の半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。同図
についても、図1乃至図17に関して前述したものと同
様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略す
る。
半導体層22とそれに接した埋め込み絶縁層2の領域
に、選択的にイオン注入して、不純物を高濃度添加した
欠陥領域20が設けられている。
は、ここでも、例えばリン(P)やボロン(B)、BF
2、ヒ素(As)、窒素(N)などが用いられ、不純物
添加量としては、埋め込み絶縁層2の中で1019cm
−3以上となるようにし、半導体層22と埋め込み絶縁
層2を貫通して支持基板1に達するように形成すること
が望ましい。また、前述したように、欠陥を形成して不
純物ゲッタリング能力を向上させるためには、50eV
〜1MeVの範囲内のエネルギーで、1015cm−2
以上のドーズで注入することが望ましい。
22には、これまでに開示されているバルクシリコン基
板で用いられているガードリングを形成してもよい。
層22からなるガードリング7によって素子領域(半導
体層3)への可動イオンの侵入を防ぐことが可能であ
る。また、半導体層22を貫通する、高いドーズ量のイ
オン注入のため、ガードリング7の領域は非晶質化する
ので、可動イオンのゲッタリング能力が向上する。同時
に、粒界拡散が生ずる虞もない。なお、非晶質化した半
導体領域22は、酸化工程により、半導体領域3より酸
化が進むため薄膜化が促進されることがある。
に対して、選択的にイオン注入する工程を加えるだけ
で、可動イオンによる汚染を防ぐことが可能なので、バ
ルクシリコン基板で使われてきた技術、素子のレイアウ
トをそのまま採用することができ、これまでのLSI設
計を引き継ぐことが容易であるという利点も有する。
の半導体装置の平面構成を例示する平面透視図である。
同図についても、図1乃至図18に関して前述したもの
と同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略
する。
装置のチップの平面構成を例示する。複数の半導体領域
3が形成され、これら半導体領域への可動イオンの侵入
を防ぐために、チップの周囲を取り囲んで、ガードリン
グ7が形成される。ここで、ガードリング7は、第1乃
至第14の具体例として前述したいずれかの構成を有す
る。
ようにガードリング7を設けることにより、半導体装置
の内部全体を可動イオンなどの侵入から保護することが
できる。
連続的に形成された場合を例示したが、本発明はこれに
は限定されず、例えば、ガードリング7の一部に不連続
箇所があってもよい。例えば、不連続を有するガードリ
ングが2重あるいは3重以上の略同心円状に形成され、
それぞれのガードリングの不連続箇所が互いにずれてい
るようにすれば、不連続箇所を介した不純物の侵入を阻
止することが可能である。
の半導体装置の平面構成を例示する平面透視図である。
同図についても、図1乃至図19に関して前述したもの
と同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略
する。
置には複数の半導体領域3が形成され、これら半導体領
域への可動イオンの侵入を防ぐために、装置全体の周囲
を取り囲んで、ガードリング7が設けられている。
7はチップ端面Sに露出するように形成されており、さ
らなるチップ面積の縮小を実現している。
の半導体装置の平面構成を例示する平面透視図である。
同図についても、図1乃至図20に関して前述したもの
と同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略
する。
置には複数の半導体領域3が形成され、これら半導体領
域への可動イオンの侵入を防ぐために、装置全体の周囲
を取り囲んで、ガードリング7が設けられている。
板1に接する導電領域18が設けられており、基板電位
1に任意の電位を印加可能としている。そして、図11
乃至図12に関して前述したように、導電領域18に所
定の電位を印加することにより、支持基板1の電位を任
意に固定し、且つ可動イオンなどの侵入の防止の効果を
さらに高くすることができる。
の半導体装置の平面構成を例示する平面透視図である。
同図についても、図1乃至図21に関して前述したもの
と同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略
する。
置には複数の半導体領域3が形成され、これら半導体領
域への可動イオンの侵入を防ぐために、装置全体の周囲
を取り囲んで、ガードリング7が設けられている。
に関して前述したように、支持基板1に接する導電領域
18が設けられており、その導電領域18に接続された
コンタクト19が設けられている。そして、図13に関
して前述したように、コンタクト19に所定の電位を印
加することにより、支持基板1の電位を任意に固定し、
且つ可動イオンなどの侵入の防止の効果をさらに高くす
ることができる。
の半導体装置の平面構成を例示する平面透視図である。
同図についても、図1乃至図22に関して前述したもの
と同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略
する。
置には複数の半導体領域3が形成されている。そして、
これら半導体チップ中の一部の半導体領域への可動イオ
ンの侵入を防ぐために、その周囲を取り囲んでガードリ
ング7が設けられている。
素子面積の損失を最小限にするために効果があるレイア
ウトである。また、メモリー・ロジック混載素子のよう
な、機能の異なる素子を形成した時に、メモリーの誤動
作を防ぐために選択的に可動イオン侵入を防ぐ構造とし
たような場合に用いることができる。
13に関して前述したような導電領域18やコンタクト
19をガードリング7に設けることにより、同様の作用
効果を得ることができる。
形態について説明した。しかし、本発明は、上述した各
具体例に限定されるものではない。
化膜厚換算で1nm〜1μm程度の熱酸化膜による酸化
膜形成法や、30keV程度の低加速エネルギーで酸素
(O)を注入して酸化膜を形成する方法を用いてもよい
し、シリコン酸化膜を堆積する方法、シリコン窒化膜を
堆積する方法、またはこれらを組み合わせた方法をでも
よい。
ン窒化膜に変換するこれらの方法以外に、例えば酸素イ
オンを堆積したシリコンに注入する方法や、堆積したシ
リコンを酸化する方法を用いてもかまわない。
膜、その他タンタル酸化膜、チタン酸化膜、チタン酸ス
トロンチウムやチタン酸バリウム、チタン酸ジルコニウ
ム鉛、ジルコニウム酸化膜やジルコニウムシリケートな
どの強誘電体膜、常誘電体膜の単層膜またはそれらの複
合膜を用いることもできる。
よる素子分離や、LOCOS素子分離膜や、リセス型
(Recessed)LOCOSや改良LOCOS法、またはフ
ィールドシールド分離を用いても良いし、これらを組み
合わせてもよい。
以外の単結晶シリコン、ポーラス(多孔質)シリコン、
アモルファスシリコン、SiGe混晶、SiC混晶、ガ
リウム砒素(GaAs)などの半導体材料や、タングス
テン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、ハフ
ニウム(Hf)、コバルト(Co)、白金(Pt)、パ
ラジウム(Pd)などの金属あるいはそれらのシリサイ
ドを用いることもできる。さらに、これらの積層構造と
しても良い。
以下に示す可動イオン侵入を防いだ、SOI基板を用い
た半導体装置を実現することが可能である。
なったことにより、素子の小型化が可能である。さら
に、チップ端面に可動イオン侵入の防止領域を形成する
ことが可能なので、より小型化することが可能である。
を、1×1016cm−2以上の高いドーズ量でイオン
注入して形成すると、損傷領域が形成されるため、可動
イオンや、重金属のゲッタリング能力がさらに向上す
る。
で実現することが可能である。また、多層配線におけ
る、パッシベーション膜の平坦性の劣化が小さく、歩留
まりの低下も抑制される。
である。
す工程断面図である。
び第3の具体例としての半導体装置の一部断面図であ
る。
び第5の具体例としての半導体装置の一部断面図であ
る。
部断面図である。
す工程断面図である。
部断面図である。
部断面図である。
す工程断面図である。
の半導体装置の要部断面構造を表す模式図である。
導体装置の要部断面構造を表す模式図であり、(b)
は、(a)の導電領域18付近を上方から眺めた平面透
視図である。
の要部断面構造を表す模式図である。
半導体装置の要部断面構造を表す模式図であり、(b)
は、導電領域18の周辺を上方から眺めた平面透視図で
ある。
の要部断面構造を表す模式図である。
法の要部を表す工程断面図である。
の要部断面構造を表す模式図である。
法の要部を表す工程断面図である。
の要部断面構造を表す模式図である。
の平面構成を例示する平面透視図である。
の平面構成を例示する平面透視図である。
の平面構成を例示する平面透視図である。
の平面構成を例示する平面透視図である。
の平面構成を例示する平面透視図である。
ション領域) 17 シリコン窒化膜 18 導電領域 19 コンタクト 20 欠陥領域 21 イオン注入 22 半導体層 23 導電領域 S 端面 T トレンチ
Claims (10)
- 【請求項1】支持基板と、前記支持基板の上に設けられ
た絶縁層と、 前記絶縁層の上に設けられた複数の半導体素子と、 前記複数の半導体素子の周囲において、前記絶縁層の端
部または端部近傍で前記絶縁層に設けられたトレンチ
と、 前記トレンチを埋め込み且つ前記複数の半導体素子の上
を覆うように設けられた非晶質の絶縁体膜と、 を備えたことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】前記トレンチは、前記絶縁層を貫通して前
記支持基板の内部にまで達することを特徴とする請求項
1記載の半導体装置。 - 【請求項3】前記トレンチの内壁面に、前記非晶質の絶
縁体膜とは異なる絶縁物からなる層が設けられたことを
特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。 - 【請求項4】前記トレンチの下の前記支持基板に不純物
が導入された領域が形成されてなることを特徴とする請
求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体装置。 - 【請求項5】前記トレンチの側壁に接することなく前記
非晶質の絶縁体膜を貫通して前記トレンチ底部において
前記支持基板に接続された導電領域が設けられたことを
特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体
装置。 - 【請求項6】前記トレンチは、前記半導体装置の端に設
けられ、前記トレンチの底部が前記半導体装置の端面と
接することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに
記載の半導体装置。 - 【請求項7】支持基板と、 前記支持基板の上に設けられた絶縁層と、 前記絶縁層の上に設けられた複数の半導体素子と、 前記複数の半導体素子の周囲において、前記絶縁層の端
部または端部近傍で前記絶縁層に設けられた欠陥領域
と、 前記欠陥領域と前記複数の半導体素子の上を覆うように
設けられた非晶質の絶縁体膜と、 を備え、 前記欠陥領域は、不純物を1019cm−3 以上含有
し前記絶縁層を貫通して前記支持基板に達するように設
けられた領域であることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項8】前記非晶質の絶縁体膜は、シリケートガラ
スまたはシリコン酸化物からなり、且つ、リン(P)、
ボロン(B)、砒素(As)及び窒素(N)からなる群
より選択された少なくとも1つの元素を1019cm
−3 以上含有することを特徴とする請求項1〜7のい
ずれか1つに記載の半導体装置。 - 【請求項9】前記非晶質の絶縁体膜は、シリコン窒化物
またはシリコン・オキシナイトライドからなることを特
徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の半導体装
置。 - 【請求項10】支持基板と、前記支持基板の上に設けら
れた絶縁層と、前記絶縁層の上に設けられた半導体層
と、を有するウェーハの一部を選択的にエッチングし
て、所定領域の周囲において、前記絶縁層の端部または
端部近傍で前記絶縁層を貫通して前記支持基板に達する
トレンチを形成する工程と、 前記所定領域に、複数の半導体素子を形成する工程と、 前記トレンチを埋め込み且つ前記所定領域を覆うように
非晶質の絶縁体膜を形成する工程と、 を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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