JP2003076659A - イベントパスの波及方法、アドバタイズメント方法、シェアードリンク設定方法、通信システム、エンティティ装置、およびそのコンピュータプログラム - Google Patents
イベントパスの波及方法、アドバタイズメント方法、シェアードリンク設定方法、通信システム、エンティティ装置、およびそのコンピュータプログラムInfo
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Abstract
情報ネットワークのパフォーマンスを改善するための方
法を提供する。 【解決手段】 (a)に示すイベントプレースにおい
て、TTL値を2として、エンティティ2および11か
らシェアードリンクに基づくイベントパスの設定要求が
出される。上記TTL値がイベントパスの波及範囲を制
限するため、その範囲を超えてはイベントパスが広がら
ない。(b)に示す場合、エンティティ2、5、11か
らそれぞれイベントパスの設定要求が出される。それぞ
れの要求に基づきイベントパスが波及し、エンティティ
5から開始されたイベントパスは、エンティティ2から
のイベントパスおよびエンティティ11からのイベント
パスと、それぞれ連結する。(c)は、イベントパスが
融合した状態である。
Description
に関する。特に、意味情報の照合に基づきエンティティ
間でピア・トゥ・ピア(peer-to-peer)にイベントを交
換する通信モデルに基づく意味情報ネットワークにおけ
る、イベントパスの波及方法およびエンティティのアド
バタイズメント方法に関する。
ために、インターネット上での通信形態およびビジネス
モデルの変遷について述べる。図33は、インターネッ
ト上でのビジネスモデルの変遷を示す概略図である。
ネットワーク(ARPANET, Advanced Research Pr
ojects Agency Network)を礎とするインターネット
は、今では我々の生活に欠かせないものになっている。
世界中のあらゆるコンピュータを相互接続したインター
ネットは、いくつかの技術革新を経て、誰もがいつでも
どこでも、気軽にネットワーク上の情報にアクセスでき
るネットワーク環境を我々に提供するようになった。
「ブローカ(broker)型配信モデル」に基づいた情報配
信が一般的であった。このビジネスモデルでは、ブロー
カとして位置付けられる情報配信者(たとえば、パソコ
ン通信会社)が、情報提供者の情報を集中管理し、必要
に応じてユーザに対して情報の配信を行っていた。すな
わち、ブローカがユーザと情報提供者を結びつける役割
を果たしていた。そのため、ブローカは、膨大な情報を
格納するための格納庫(ハードディスクなどのストレー
ジ)、情報を処理するための高性能演算装置(高性能ワ
ークステーションなど)、そしてユーザとの通信帯域の
十分な確保などのために、膨大な設備投資が必要だっ
た。
躍的に向上させ,利用者の裾野を拡大させた革新技術
が、1992年に発表されたWWW(World Wide Web)
である。これがインターネット第2世代への扉を開い
た。ユーザはブラウザを介して、世界中のあらゆる情報
(コンテンツ)を利用できる一方で、情報提供者はブロ
ーカ(情報配信者)を介することなく、自らが情報発信
することが可能になった。WWWでは、個々の情報提供
者が情報を超分散管理し、情報同士をハイパーリンクす
ることにより、情報提供者のみで情報の超分散データベ
ースを構築することができる。これにより、情報配信者
を必要としない「情報配信ネットワークの構築」が可能
になった。これこそが、インターネットが目指した真の
姿であり、WWWが第2世代の革新技術と言われる所以
である。本明細書では、WWWのような配信技術によっ
て可能になった新たなビジネスモデルを、「ブローカレ
ス(brokerless)型配信モデル」と呼ぶ。
信、すなわち、情報提供者主導の情報配信が可能になる
一方で、世界中に氾濫する情報の中から、ユーザが望む
情報を簡単に特定することや、情報提供者に取って情報
を配信するに相応しいユーザを特定できることが重要な
課題となってきた。残念ながら、WWWはこの課題に対
するソリューションを与えてくれなかった。そのため、
ポータルサイト、検索サービス、リコメンデーションサ
ービス、ディレクトリサービス、トレーダと呼ばれる新
たなブローカが登場してきた。このビジネスモデルを、
「ブローカ型探索モデル」と呼ぶ。ブローカ型探索モデ
ルでは、情報(源)の探索、もしくは、情報の配信先の
探索まではブローカを介して行なわれるが、発見された
相手との情報配信は、エンド・トゥ・エンド(end-to-e
nd)で、言い換えればピア・トゥ・ピア(peer-to-pee
r)で、直接的に、すなわちブローカレス型配信モデル
に基づいて行われる。
なったNapster(ナップスター)も、ブローカ型探索モ
デルに位置付けることができる。余談であるが、本願発
明者は、世の中の大多数がNapsterをP2P(peer-to-p
eer, ブローカレス型配信モデル)として位置付けるこ
とに若干の疑念がある。それは、WWWによって初めて
提唱されたブローカレス型配信モデルは、ブローカの存
在なしに、自らが情報の配信ネットワークを構築できる
点にある。しかしながら、Napsterはネットワーク
(面)ではなく、単なるポイント(点)に過ぎない。す
なわち、NapsterをP2Pと定義した時点で、FTP
(ファイル転送プロトコル, File Transfer Protocol)
や糸電話を含め、ありとあらゆる通信形態がP2Pとし
て定義されることになるが、これは、P2Pの本質を全
く反映してないものである。なぜなら、通信の起源は、
peerとpeerの通信からスタートしているからである。こ
れは、P2P通信方式(P2Pインタラクション方式)
と呼ばれる古典的な考え方であり、今、話題のP2Pと
は次元の違うものである。現状の他の評論を省みると、
このような誤解をした解説が多々見受けられる。これら
についての詳細な解説は、以下の文献1〜4を参照。
トの新潮流−非ブローカモデル型探索モデルと自律分散
技術”, 電学誌, 121巻, 3号, pp.178-184(2000.12受
付、2001.3掲載)(文献1) − 星合隆成:”招待講演:インターネットの新潮流
『非ブローカモデル』とその実現技術『SION:意味情報
ネットワーク』”, SSE2000-235&IN2000-191, pp.65-72
(2000.12受付, 2001.3掲載)(文献2) − 星合隆成, 柴田弘:”御用聞き型情報提案のための
自律分散照合環境アーキテクチャとその性能評価”, 電
子情報通信学会論文誌(D-I), Vol.J83-D-I, No.9, p
p.1001-1012 (1999.10受付、2000-09掲載)(文献3) − 星合隆成, “Jnutellaワークショップ招待講演”,
2001.5.22, http://www.jnutella.org/jnudev/jws-0522
01_2.shtml (文献4)
は、ブローカが情報のメタデータを一括管理しているた
めに、ユーザや情報提供者の多用なニーズにリアルタイ
ムに応えることが困難であること、すべてをブローカの
運営ポリシーに委ねなければならないこと、ブローカが
運営しているシステムがダウンするとすべてのサービス
が停止してしまうこと、ユーザや情報提供者のプライバ
シー保護が困難なことなどから、より自由で、特定のブ
ローカに支配されない新たなビジネスモデルが求められ
るようになった。すなわち、これまでのビジネスモデル
において一般的に用いられてきたブローカ(集中管理
者)を排除し、エンティティ間(たとえば、ユーザと情
報提供者との間)で、互いに相応しい相手を直接探索・
発見することが可能なビジネスモデルが求められるよう
になった。
998年に提唱した新たな概念が、「ブローカレス型探
索モデル」である。これは、2000年3月に発表され
たGnutella(グヌーテラ)を契機に、世界中で注目され
るようになったP2P(Peer-to-Peer)と同じ世界を指
向しているものである。また、2001年4月に発表さ
れたJXTAも同様の世界を目指している。P2Pは、
WWW以来の革新技術であり、第3世代と呼ばれてい
る。
ーカレス型ポリシーモデルが第4世代になると確信して
いる。ブローカレス型ポリシーモデルとは、各エンティ
ティが有するポリシーをエンティティ間でネゴシエーシ
ョンすることにより、それらのエンティティで一意のポ
リシーを決定するためのビジネスモデルであり、その決
定に関与する管理者が存在しないものを言う。
ス型配信モデルの組み合わせがハイブリッド(Hybrid)
P2Pであり、ブローカレス型探索モデルが純(Pure)
P2Pであると位置付けることもできる。図34は、P
2Pモデルのディメンションを示す概略図である。
ル)は、ビジョン・概念・理念であり、これが目指す世
界は非常に単純で明快である。具体的には、以下のよう
な世界を構築することを目標としている。すなわち、第
1に、従来、ブローカが担っていた役割を、それぞれの
エンティティがボランティアとして分担することによ
り、特定の運営者、管理者の存在を前提としなくても、
様々なネットワークサービスを構築、運営できることで
ある。また、第2に、ボランティアとして運営に参加し
ている任意のエンティティが、障害や退去などの様々な
理由により、運営から脱退しても、ネットワークサービ
ス全体に影響を与えないように、残されたエンティティ
が自己組織化することによりサービスを継続できること
である。
ットワークとの比較において説明する。
ワークモデルにより概念的に表現される。図26におい
て、各端末は、端末アドレス(例えば、ネットワークア
ドレスとホストアドレス)を自身の識別子としてネット
ワークに登録する。一方、送信端末は、図27に示す宛
先アドレス(送信先の端末アドレス)とデータから構成
されるイベント(パケット)をネットワークに送出す
る。すなわち、従来の情報ネットワークの基本概念は、
宛先アドレスに基づいて、イベントを目的地まで正しく
配送することにある。
ス(ユーザ毎にパーソナライズされた情報を提案するパ
ーソナライズ情報提案サービス、および、検索サービス
などのイエローページサービス)を実現する場合を考え
る。従来は、パーソナライズ情報提案サービスを実現す
るために、図28に示すような集中型のサーバシステム
(ブローカ)を常に介在させる必要がある。同様に、イ
エローページサービスにおいても、検索サービスと呼ば
れるブローカを前提とする必要がある。このようなブロ
ーカを介した中央集権的なビジネスモデルを、ブローカ
モデルと呼ぶ。このブローカモデルでは、ブローカ(仲
介者)が情報提供者とユーザを結びつける役割を担う。
すなわち、ブローカを介してのみユーザと情報提供者が
出会うことが可能である。
細な説明を行なう。図29に示すように、エンドユーザ
(図中ではコンシューマ101)、情報提供者(コンテ
ンツプロバイダ102)に加えて、サービスプロバイダ
(コンテンツ情報プロバイダ)103の3つのビジネス
ロールから構成されるビジネスモデルにおいて、サービ
スプロバイダ103は、情報提供者(コンテンツプロバ
イダ102)から登録されるコンテンツ情報、及びエン
ドユーザ(コンシューマ101)から登録されるエンド
ユーザ嗜好情報を管理するとともに、登録されたコンテ
ンツ情報とエンドユーザ嗜好情報を照合することによ
り、エンドユーザ(コンシューマ101)に相応しいコ
ンテンツを提案するサービスを提案型サービスとして提
供していた。このようなサービスプロバイダがブローカ
に相当する。
hoo)等の検索サービス、トレーディングサービス、
エンドユーザの直接的な介在なしにエンドユーザの興味
に合致するコンテンツを提案するパーソナライズ情報提
案サービスがある。これらのサービスは、図30に示す
ように、ネットワーク網109、もしくはコンテンツ流
通網110上に存在する個々のサービスプロバイダ10
3において、それぞれ一体型のサービスシステム(サー
ビスアプリケーション)として実現されていた。
では、次の(1)〜(4)のような問題点があった。
ダ102)が、第三者を介在せずにエンドユーザ(コン
シューマ101)に対してコンテンツ情報をアナウンス
する手段が存在しなかったため、情報提供者(コンテン
ツプロバイダ102)自身がコンテンツ情報を流通させ
る情報提供者(コンテンツプロバイダ)主導型の御用聞
き社会を実現することができなかった。すなわち、コン
テンツの提供元である情報提供者(コンテンツプロバイ
ダ102)は、第三者を介在することなく自身のポリシ
ーでコンテンツ情報を流通させることができなかった。
サービスを享受するためには、サービスプロバイダ10
3の存在、位置、及びアクセス方法を、エンドユーザ
(コンシューマ101)が明示的に認識しなければなら
なかった。
間で、コンテンツ、コンテンツ情報、エンドユーザ嗜好
情報を共有することを容易に実現できなかった。これま
では、個々のサービスプロバイダ103間で事前に取り
決めたプロトコルに従って、情報のやり取りを行なうこ
とにより、情報を共有していた。
るコンテンツ情報及びエンドユーザ嗜好情報の集中管理
に起因して、スケラビリティの高いシステムを構築する
ことが容易ではなかった。これまでは、コンテンツ情報
及びエンドユーザ嗜好情報を管理するサーバシステムを
複数用意する等の古典的な手法が用いられてきた。
ORBA(Common Object RequestBroker Architectur
e)などの分散処理技術は、異機種分散システム上に分
散配置されたコンテンツを居ながらにして簡単に入手で
きる環境を提供するとともに、誰もが容易にコンテンツ
提供者になれることを可能にした。その反面、世界中に
氾濫する膨大なコンテンツの中から、エンドユーザが所
望するコンテンツを見つけ出すことは容易でなく、その
ための実現技術の早期確立が望まれている。
題点に鑑み、情報提供者(コンテンツプロバイダ)が、
ブローカの存在を仮定することなく自身のコンテンツに
相応しいエンドユーザに対して、本願発明者は、直接コ
ンテンツを提供することが可能な非ブローカモデルを提
唱した。
utella、SUNによる発明(US Patent 5,870,60
5:文献5)、NECによる発明(特願平11−328
654,特開2000−165449号公報:文献6)
がある。Gnutellaは,P2P(Peer-to-Peer)
インタラクションモデルに基づいて、インターネット上
に分散する不特定多数のエンティティ(情報)の中か
ら、特定のエンティティを探索・発見するネットワーク
である。なお、Gnutellaではエンティティのこ
とをサーバントとも呼ぶ。すなわち、個々の情報提供者
がメタデータ(メタファイル)を超分散管理し、メタフ
ァイル間(メタファイルが格納されているホスト間)に
任意のコネクションを設定することにより、情報提供者
のみでメタデータに関する超分散データベースを構築す
る。そして、情報提供者同士が互いに分散協調すること
により、ブローカを必要としない、メタデータの検索ネ
ットワークの構築を可能にした。しかしながら、消費者
からの検索要求パケットが、コネクションに基づいて全
ての情報提供者に対してブロードキャストされる。すな
わち、P2P方式のインタラクションを、コネクション
情報に基づき、全てのホストに対して繰り返すため、ホ
スト数や扱うメタデータ種別の増加に比例して、不要な
トラフィックが増大し、スケラビリティが極端に低下す
る問題がある。さらに、スケラビリティのみでなく、相
互運用性、情報共有性、拡張性、セキュリティ、プライ
バシーなどの面においても問題を有している。
なうネットワークシステムによって、情報提供者(Pu
blisher)とユーザ(Subscriber)が
互いに相手に関する知識を有していない状況において,
情報の要求と利用をブローカ不在で可能とする方法を示
した。しかしながら、不要なイベント転送を抑止するよ
うなルーティングの仕組みを有していないため、スケラ
ビリティに問題がある。さらに、テリトリ間のオントロ
ジ(イベント辞書を変換する仕組みなど)を有していな
いため、相互運用性、情報共有性、拡張性などの面にお
いても問題を有している。すなわち、文献5では、共通
のイベント辞書(event dictionary)を共有するテリト
リを規定しているが、テリトリの実現方法や、異なるテ
リトリ間で情報を共有するための方法が明確化されてい
ない。そのため、テリトリに関しては具体的実現性の記
述に乏しい。
ケットのみならず、関心領域の指定を含むだけのパケッ
トもルーティングすることが可能な情報ルーティングを
提案している。情報ルーティングによって,ブローカを
必要としない探索が実現できる。しかしながら、オント
ロジ体系の一意性やイベントの波及範囲を限定するイベ
ントプレース、ゲートウエイ、セッションという概念が
ない。そのため、スケラビリティ、セキュリティ、プラ
イバシー、相互運用性、情報共有性、拡張性などの面に
おいて問題を有している。
現技術は、大きく分けて以下の4つの課題を有してい
る。
ーの保護の欠如である。従来の非ブローカモデルの実現
技術では、情報を流通させる範囲を限定する機構がな
い。つまり、イベントの波及先の限定が行なえない。そ
のために、ネットワークに接続している人であれば誰で
も情報を見ることが可能になる。また、情報の終端点
が、エンドユーザの端末となり、外部からこれを参照す
る場合がある。そのために、外部に公開を望まない情報
の載っている端末であっても、ネットワークに接続する
場合は、情報を公開する可能性がある。また、セッショ
ンの概念がないため、イベント送受信端末のみでのネッ
トワークの構築はできるが、ネットワークプロバイダと
イベント送受信者を分離できない。
意味情報体系(オントロジ体系)が異なる領域を作る場
合は、それらの領域を接続する仕組みを有していないた
め、それらの間でのイベントの共有ができない。また、
必要なイベントのみの転送ができない。
り、動的な機能の追加・削除が困難である。また、ネッ
トワーク規模を拡張することが容易でない。
る。つまり、イベントの送受信者数の増大に対処できな
い。また、意味情報種別(メタデータ種別)の増大に対
処できない。また、不要なイベント転送を抑止できな
い。
カモデル以外の非ブローカモデルの実現技術として意味
情報ネットワーク(Semantic Information-Oriented Ne
twork: SION)を提案した。なお、本願発明者ら
による意味情報ネットワークに関する文献は、以下の文
献7〜8である。 − 星合隆成, 柴田弘:"御用聞き型情報提案のための
自律分散照合環境アーキテクチャとその性能評価", 電
子情報通信学会論文誌(D-I), Vol.J83-D-I, No.9,pp.10
01-1012 (2000-09).(文献7) − 星合隆成、柴田弘、酒井隆道、小柳恵一:”意味情
報ネットワークアーキテクチャ: SIONアーキテクチ
ャ”, NTT R&D, Vol.50, No.3, pp.157-164(2001.3).
(文献8)
Nは、意味情報(メタデータ)に基づいてパケットを配
送する自律分散ネットワークであり、ネットワーク上に
分散するエンティティの中から、特定のエンティティを
動的に探索・発見することができる。SIONの概念を
図31に示す。図31と図26とを比較すると明らかな
ように、SIONは、従来の宛先アドレス(誰に対して
送信する)の代わりに、意味情報(どういう人に対して
送信する)に基づくメタネットワークである。
図32を参照して簡単に説明する。イベント受信者毎の
エンティティ22a、22b、22c(実際には端末
等)と、イベント送信者毎のエンティティ21a、21
b(実際には端末等)は、SION1を介して接続され
ている。各エンティティ22(a、b、c)は、あらか
じめ、受信を希望するイベント(情報)の特性を示す意
味情報をフィルタとして各々登録しておく。エンティテ
ィ21(a、b)は、イベントを送信することにより、
SION1に「刺激」を与える。ここでは、エンティテ
ィ21aが刺激を与えたものとする。このイベントは、
少なくとも意味情報を含んでいる。SION1は、送信
されたイベントの意味情報と、登録された各フィルタを
照合する。送信されたイベントの意味情報と登録された
フィルタが合致する場合、フィルタは「発火」し、当該
イベントを対応するエンティティ22に送信する。ここ
では、エンティティ22bのフィルタが発火したものと
する。フィルタが発火すると、対応するエンティティ2
2bは自律起動し、当該イベントを受信する。これによ
り、特定のエンティティのみを探索、発見することがで
きる。
たすべてのエンティティを自律分散協調させることによ
り、ネットワークが構築される。SIONのネットワー
ク構成要素には、意味情報スイッチ(SI−SW)、意
味情報ルータ(SI−R)、意味情報ゲートウエイ(S
I−GW)、イベントプレース、セッションなどがあ
る。
意味情報と、イベントに付与された意味情報を照合し、
その結果発火したイベント受信エンティティを起動す
る。SI−Rは、SI−SW間の経路を選択し、エンテ
ィティたる端末から送信されたイベントを他のSI−S
Wに転送する。イベントプレースは、イベントの波及範
囲である。SI−GWは、イベントプレース間でイベン
トを転送する。セッションはSI−SWとエンティティ
間の接続関係である。これらを必要に応じて組み合わせ
ることにより、セキュアーでスケーラブルなP2Pネッ
トワークをボトムアップアプローチで構築することがで
きる。
ネットワーク(SION)において、従来は、次のよう
な問題があった。
イベントパス確立のためのイベントパス設定要求は、シ
ェアードリンクで辿れるイベントプレース内のすべての
意味情報ルータ(SI−R)および意味情報スイッチ
(SI−SW)に波及するため、ネットワークトラフィ
ックが増大するという問題があった。そこで、イベント
パス設定要求の転送時や、イベントの転送時に、ネット
ワークトラフィックを軽減する技術が求められる。
エンティティが自身の存在を他のエンティティに公開す
るための方法が確立されてないという問題があった。そ
こで、ブローカが介在することなく、エンティティが自
身の存在を他のエンティティに公開するための技術が求
められる。さらに、エンティティ間のシェアードリンク
により構成されるトポロジにおいて、開トポロジを実現
するための技術が求められる。
されたものであり、意味情報ネットワークのパフォーマ
ンスを改善するための方法を提供することを目的とす
る。特に、ネットワークトラフィックを軽減させるため
のイベントパスの波及方法、エンティティが自身の存在
を公開するためのアドバタイズメント方法、およびエン
ティティ間のシェアードリンク設定方法を提供すること
を目的とする。
めに、本発明は、意味情報スイッチを含むエンティティ
によって構成される通信システムにおいて、前記エンテ
ィティ間でのシェアードリンクに基づいて、当該通信シ
ステム内の前記エンティティへのイベントパスの設定を
順次波及させていくイベントパスの波及方法であって、
前記イベントパスの設定の要求に含まれるTTL値によ
って、前記エンティティ間での波及範囲を制限すること
を特徴とするイベントパスの波及方法を要旨とする。
エンティティによって構成され、前記エンティティ間で
のシェアードリンクに基づいて、前記エンティティへの
イベントパスの設定を順次波及させていく通信システム
において、前記イベントパスの設定の要求に含まれるT
TL値によって、前記エンティティ間での波及範囲を制
限することを特徴とするものである。
た意味情報とイベントに付与された意味情報とを照合
し、その結果発火したイベント受信エンティティを起動
する意味情報スイッチと、前記意味情報スイッチ間の経
路を選択し、該経路を通してイベントを転送する意味情
報ルータとを備え、意味情報ネットワークの構成要素と
なるエンティティ装置において、前記意味情報ネットワ
ーク内に、エンティティ装置間のシェアードリンクに基
づいて前記フィルタのエンティティ装置への登録を順次
波及させていくイベントパスの設定の要求があるとき、
前記意味情報ルータは、前記要求に含まれるTTL値に
基づき、前記シェアードリンクに基づいて隣接する前記
意味情報スイッチに前記フィルタを登録するか否かを判
断することを特徴とするものである。
して登録された意味情報とイベントに付与された意味情
報とを照合し、その結果発火したイベント受信エンティ
ティを起動する意味情報スイッチの機能と、前記意味情
報スイッチ間の経路を選択し、該経路を通してイベント
を転送する意味情報ルータの機能とを備えた装置であ
る。そして、意味情報スイッチの機能を実現する部分お
よび意味情報ルータの機能を実現する部分ならびにその
他エンティティ装置が備える各部は、専用のハードウェ
アにより実現されるものであっても良く、また、コンピ
ュータ技術を用いて、CPU(中央演算装置)がメモリ
から所定のプログラムを読み出してその処理を実行する
ことによって実現されるものであっても良い。
た意味情報とイベントに付与された意味情報とを照合
し、その結果発火したイベント受信エンティティを起動
する意味情報スイッチと、前記意味情報スイッチ間の経
路を選択し、該経路を通してイベントを転送する意味情
報ルータとを備え意味情報ネットワークの構成要素とな
るエンティティ装置におけるイベントパスの波及方法で
あって、前記意味情報ネットワーク内に、エンティティ
装置間のシェアードリンクに基づいて前記フィルタのエ
ンティティ装置への登録を順次波及させていくイベント
パスの設定の要求があるとき、前記意味情報ルータが、
前記要求に含まれるTTL値に基づき、前記シェアード
リンクに基づいて隣接する前記意味情報スイッチに前記
フィルタを登録するか否かを判断することを特徴とする
ものである。
た意味情報とイベントに付与された意味情報とを照合
し、その結果発火したイベント受信エンティティを起動
する意味情報スイッチと、前記意味情報スイッチ間の経
路を選択し、該経路を通してイベントを転送する意味情
報ルータとを備え意味情報ネットワークの構成要素とな
るエンティティ装置にイベントパスの波及の処理を実行
させるコンピュータプログラムであって、前記意味情報
ネットワーク内に、エンティティ装置間のシェアードリ
ンクに基づいて前記フィルタのエンティティ装置への登
録を順次波及させていくイベントパスの設定の要求があ
るとき、前記意味情報ルータに、前記要求に含まれるT
TL値に基づき、前記シェアードリンクに基づいて隣接
する前記意味情報スイッチに前記フィルタを登録するか
否かを判断する処理を実行させることを特徴とするもの
である。
エンティティによって構成される通信システムにおい
て、エンティティ間でのシェアードリンクに基づいて、
当該通信システム内でエンティティのアドバタイズメン
トを行なうアドバタイズメント方法であって、あるエン
ティティが、ブロードキャストにより近傍の他のエンテ
ィティを探索する探索過程と、当該エンティティが、前
記探索過程において発見された他のエンティティにとの
間でシェアードリンクを確立するシェアードリンク確立
過程と、当該エンティティが、自エンティティを表わす
エンティティプロパティの情報を前記意味情報スイッチ
に登録することにより、当該エンティティプロパティの
情報を前記シェアードリンクに基づいて他のエンティテ
ィに波及させるアドバタイズメント過程とを有すること
を特徴とするものである。
エンティティによって構成され、前記エンティティ間で
のシェアードリンクに基づいて、前記エンティティのア
ドバタイズメントを行なう通信システムであって、当該
通信システムを構成するあるエンティティが、ブロード
キャストにより近傍の他のエンティティを探索し、当該
エンティティが、前記探索において発見された他のエン
ティティにとの間でシェアードリンクを確立し、当該エ
ンティティが、自エンティティを表わすエンティティプ
ロパティの情報を前記意味情報スイッチに登録すること
により、当該エンティティプロパティの情報を前記シェ
アードリンクに基づいて他のエンティティに波及させる
ことにより当該エンティティのアドバタイズメントを行
なうことを特徴とするものである。
た意味情報とイベントに付与された意味情報とを照合
し、その結果発火したイベント受信エンティティを起動
する意味情報スイッチを備え、意味情報ネットワークを
構成するエンティティ装置であって、ブロードキャスト
により近傍の他のエンティティを探索し、前記探索にお
いて発見された他のエンティティにとの間でシェアード
リンクを確立し、自エンティティを表わすエンティティ
プロパティの情報を前記意味情報スイッチに登録するこ
とにより、当該エンティティプロパティの情報を前記シ
ェアードリンクに基づいて他のエンティティに波及させ
ることによりアドバタイズメントを行なうことを特徴と
するものである。
た意味情報とイベントに付与された意味情報とを照合
し、その結果発火したイベント受信エンティティを起動
する意味情報スイッチを備え、意味情報ネットワークを
構成するエンティティ装置によるアドバタイズメント方
法であって、ブロードキャストにより近傍の他のエンテ
ィティを探索する探索過程と、前記探索過程において発
見された他のエンティティにとの間でシェアードリンク
を確立するシェアードリンク確立過程と、自エンティテ
ィを表わすエンティティプロパティの情報を前記意味情
報スイッチに登録することにより、当該エンティティプ
ロパティの情報を前記シェアードリンクに基づいて他の
エンティティに波及させるアドバタイズメント過程とを
有することを特徴とするものである。
た意味情報とイベントに付与された意味情報とを照合
し、その結果発火したイベント受信エンティティを起動
する意味情報スイッチを備え、意味情報ネットワークを
構成するエンティティ装置に、ブロードキャストにより
近傍の他のエンティティを探索する探索過程と、前記探
索過程において発見された他のエンティティにとの間で
シェアードリンクを確立するシェアードリンク確立過程
と、自エンティティを表わすエンティティプロパティの
情報を前記意味情報スイッチに登録することにより、当
該エンティティプロパティの情報を前記シェアードリン
クに基づいて他のエンティティに波及させるアドバタイ
ズメント過程との各過程の処理を実行させることを特徴
とするコンピュータプログラムである。
は、意味情報スイッチを含むエンティティによって構成
される通信システムにおいて、シェアードリンクに確立
要求により前記エンティティ間でシェアードリンクを設
定する方法であって、前記意味情報スイッチは、他のエ
ンティティに対してシェアードリンクの確立要求を高々
1回行なうことを特徴とするものである。
スイッチを含むエンティティによって構成される通信シ
ステムにおいて、シェアードリンクの確立要求により前
記エンティティ間でシェアードリンクを設定する通信シ
ステムであって、前記意味情報スイッチは、他のエンテ
ィティに対してシェアードリンクの確立要求を高々1回
行なうことを特徴とするものである。
ルタとして登録された意味情報とイベントに付与された
意味情報とを照合し、その結果発火したイベント受信エ
ンティティを起動する意味情報スイッチを備え、意味情
報ネットワークの構成要素となるエンティティ装置にお
いて、前記意味情報スイッチは、他のエンティティに対
してシェアードリンクの確立要求を高々1回行なうこと
を特徴とするものである。
は、フィルタとして登録された意味情報とイベントに付
与された意味情報とを照合し、その結果発火したイベン
ト受信エンティティを起動する意味情報スイッチを備
え、意味情報ネットワークの構成要素となるエンティテ
ィ装置におけるシェアードリンクの設定方法であって、
前記意味情報スイッチは、他のエンティティに対してシ
ェアードリンクの確立要求を高々1回行なうことを特徴
とするものである。
は、フィルタとして登録された意味情報とイベントに付
与された意味情報とを照合し、その結果発火したイベン
ト受信エンティティを起動する意味情報スイッチを備
え、意味情報ネットワークの構成要素となるエンティテ
ィ装置にシェアードリンクの設定の処理を実行させるコ
ンピュータプログラムであって、前記意味情報スイッチ
が他のエンティティに対してシェアードリンクの確立要
求を高々1回行なう処理を実行させることを特徴とする
ものである。
ピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体である。
発明の一実施形態について説明する。以下、パーソナル
コンピュータ、ワークステーション、情報携帯端末、携
帯電話、ウエアラブルコンピュータなどのあらゆるコン
ピュータを総称して、「ホスト」と呼ぶ。さらに、SI
ONソフトウエアを実装したホストを、「SIONエン
ティティ」あるいは、単に、「エンティティ」と呼ぶ。
散の単位であるとともに、SIONソフトウエアを実装
したホストをSIONにおける自律的な動作実体として
仮想化したものである(図1参照)。また、SIONソ
フトウエアは、個々のエンティティが自律分散協調を行
なうための種々の機構を提供する。
する。エンティティは、図2に示すように主に3つのタ
イプに分類される。 (1)サービスとして振舞うエンティティ(サービスエ
ンティティ:以下「SE」と呼ぶ) (2)ネットワーク構成要素として振舞うエンティティ
(ネットワークエンティティ:以下「NE」と呼ぶ) (3)サービス、および、ネットワーク構成要素の両者
の観点から振舞うエンティティ(サービス・ネットワー
クエンティティ:以下「SNE」と呼ぶ)
ンプログラムをエンティティとして仮想化したものであ
る。SION−MT(SION-Management Tool)が提供す
るプラグイン機構により、一般のアプリケーションプロ
グラムをサービスエンティティとしてエンティティ化す
ることが可能である。なお、SION−MT自身も一つ
のサービスエンティティである。サービスエンティティ
は、セッションを介して、SIONにイベントを送信し
たり、SIONからイベントを受信したりすることが可
能である。また、一つのサービスエンティティから、S
IONに対して複数のセッションを確立することができ
る。なお、サービスエンティティは、基本的にネットワ
ークの構築・運営に関与しない。
構築するためのエンティティであり、上述したようにS
I−SW(意味情報スイッチ)、SI−R(意味情報ル
ータ)、SI−GW(意味情報ゲートウエイ)、EP
(イベントプレース)、セッション、統計情報エンティ
ティ、障害処理エンティティ、Aliveエンティティ
などである。本実施形態のSIONでは、このようなネ
ットワーク構成要素を、必要に応じて、必要なものを、
必要な数だけエンティティ内に動的に生成可能である。
例えば、一つのエンティティ内に、複数のSI−SWを
動的に生成可能である。また、同一エンティティ内のS
I−SWがそれぞれ異なるEPに属することも可能であ
る。これらは、バックボーン型P2Pネットワークの構
築や、ハイブリッド型P2Pネットワークを構築する際
に用いられる。SNEは、サービスとネットワーク構成
要素の両者の観点から振舞うエンティティであり、ピュ
ア(pure)型P2Pネットワークを構築する際に用いら
れる。これは、個々のSNEが互いに助け合うことによ
り、ボランティア型のネットワークを構築する形態であ
り、SNEが分散協調することにより、ネットワークを
自己組織化する。
とは、例えばネットワークプロバイダなどの運営者がホ
スト等にイベントプレースをあらかじめ生成し、個人の
端末等のサービスエンティティがセッションによりイベ
ントプレースと接続することにより構成されるネットワ
ークである。また、ピュア型P2Pネットワークとは、
個人の送受信端末たるエンティティがシェアードリンク
で各々接続されることにより構成されるネットワークで
あり、このネットワークのうち、イベントを共有する最
小単位がイベントプレースである。バックボーン型P2
Pネットワークとは、ネットワーク間の接続形態のこと
であり、例えば、複数の地域のピュア型P2Pネットワ
ークをハイブリッド型P2Pネットワークを経由して接
続した状態のネットワークのことをいう。
クエンティティを含む場合のエンティティの内部構成を
図24に示す。この図において、エンティティ制御部
は、コントロールパネルからの様々な要求を受け付け
る。コントロールパネルは、アプリケーション、人など
のエンティティの所有者に対して、GUI(Graphical
User Interface)を提供する。例えば、エンティティに
エンティティ名を付与することができる。ネットワーク
エンティティファクトリは、NE(ネットワークエンテ
ィティ)をエンティティ内に生成する。エンティティ制
御部で受けた生成要求に基づいて、ネットワークエンテ
ィティファクトリは上述のNEを生成する。
示す。SIONでは、目的に応じて、エンティティを配
置・組み合わせることにより、様々な形態のP2Pネッ
トワークを構築することができる。また、異なる形態の
P2Pネットワークをシームレスに連携させることがで
きる。これは、「すべてのエンティティを、『刺激と発
火に基づく連鎖反応』という一元的かつ単純な仕組みで
自律分散協調させること」、「P2Pネットワーク形態
の差異をエンティティの配置問題に帰着させること」な
どにより達成される。なお、エンティティは公開プロト
コルに基づいて、自身の存在をアドバタイズする。これ
をアドバタイズメントという。アドバタイズメントに
は、アドバタイズの発信基地として振舞う「アドバタイ
ズメントベース(オリジンエンティティ、オリジンイベ
ントプレースなど)」を用いる方法や、ブロードキャス
ト・カスケードによる方法がある。以下に、個々のネッ
トワークエンティティについて詳述する。
(意味情報スイッチ)は、意味情報に基づいて、イベン
トをスイッチングするスイッチング機構を提供する。S
IONでは、このSI−SWを分散ソフトウエアとして
実装している。図5にSI−SWの構成を示す。この図
において、イベント受信部51は、イベント送信者から
のイベントを受信する。照合部52は、イベント受信部
で受信したイベントに付与された意味情報をフィルタと
照合する。イベント送信部53は、照合部により発火し
たイベントを、イベント受信者へ送信する。フィルタ管
理部54は、フィルタと、照合の結果発火した場合のイ
ベントの送信先を記憶する。制御要求受付部55は、他
のスイッチ、ルータ等から制御要求を受け付ける。制御
部56は、制御要求受付部で受け付けた要求に基づい
て、フィルタ制御(登録、解除)、セッション制御(登
録、解除)、シェアードリンク制御(確立、解除、再確
立、情報応答)等を行なう。シェアードリンク設定情報
管理部57は、シェアードリンク設定条件(設定相手の
SWのID、設定要求/被要求の種別)を記憶する。
ンを介して、サービスエンティティをスター型で収容す
る。ここで、セッションとは、SI−SWとサービスエ
ンティティ間のコネクションであり、サービスエンティ
ティは、セッションを介してイベントの送受信を行なう
ことができる。なお、サービスエンティティは、SI−
SWに対してイベントの送受信を行なうエンティティで
あり、説明の便宜上、サービスエンティティをイベント
送信エンティティとイベント受信エンティティとに区別
して呼ぶことがある。前者は、SI−SWに対してイベ
ントを送信するエンティティであり、後者は、SI−S
Wからイベントを受信するエンティティである。サービ
スエンティティは両者の側面を併せ持つことができる。
散アプリケーション(SIONを用いてイベントの送受
信を行なうアプリケーションプログラム)として位置付
けられるものであり、図12に示すFile Exchanger(フ
ァイル交換アプリケーション)、パーソナルTVサービ
スなどがサービスエンティティとして既に実装されてい
る。図7にイベント(SIONパケット)の構造を示
す。イベントは、制御情報部(CI:Control Informat
ion)部、意味情報(SI:Semantic Information)
部、データ部から構成される。データ部には、送信デー
タが格納される。送信データとして、テキスト(文書、
電話番号、XML(Extensible Markup Language))、
バイナリデータ、リファレンス(URL(Uniform Reso
urce Locator),Object Reference)、プロキシ、エー
ジェントなど、様々なデータ、プログラムを格納するこ
とができる。
情報(語彙とその値)、および、意味情報の語彙概念
(イベントタイプと呼ぶ)が格納される。ここで、意味
情報とは、送信データの特性を記述したメタデータであ
り、図8の意味情報体系(オントロジ体系)に示すよう
に、いずれかのイベントタイプに属する。すなわち、意
味情報はイベントタイプのインスタンスであり、イベン
トタイプは意味情報のテンプレートである。イベントタ
イプ間には継承関係を定義できる。なお、SION制御
用(SIONのネットワークエンティティ用)に一部の
イベントタイプ名が予約済みである。参考までに、意味
情報体系の例を図9に示す。この図において、”タイト
ル;イエスタデイ”、”価格;$30”、”アーティス
ト名;ビートルズ”という意味情報は、”ポピュラー”
というイベントタイプに属しており、また”音楽”とい
うイベントタイプにも属している。また、”タイトル;
きよしこの夜”、”価格;$20”、”シチュエーショ
ン;クリスマス”という意味情報は、”BGM”という
イベントタイプに属しており、また”音楽”というイベ
ントタイプにも属している。
に用いられるデータフィールドであり、これのみがSI
ONのユーザであるサービスエンティティに対して開放
されていない。制御情報部には、合致したフィルタの識
別子、合致したフィルタの照合得点、同期型統計情報収
集フラグ、TTL値(イベントプレース内、イベントプ
レース間)、ホップ数(イベントプレース内、イベント
プレース間)などの様々な制御情報が設定される。図1
0に示すように、イベント受信エンティティは、セッシ
ョンを介して、イベントの取得条件をSI−SWに登録
する。これをフィルタと呼ぶ。フィルタには、取得した
いイベントのイベントタイプ、および、意味情報との照
合条件(例えば、語彙”Price”が”$20から$
40の範囲”のものを取得対象とする)が設定される。
なお、当該イベントタイプに定義されているすべての語
彙との完全一致、一部の語彙との部分一致、重み付け一
致なども、照合条件をフィルタ単位で選択することがで
きる。
登録可能であるが、同一セッションを介して登録された
フィルタ間は”or”関係を有する。すなわち、一つの
イベントに対して、一つのセッションは高々1回しか発
火しない。取得したいイベントのイベントタイプにワイ
ルドカードを指定した場合には、すべてのイベントタイ
プが照合の対象となる。また、意味情報との照合条件に
1(論理値が真)が設定された場合には、無条件に意味
情報との照合条件が満足されたことを意味する。
ションを介して、SI−SWにイベントの送信を行な
う。このとき、SI−SWのイベント受信部51はイベ
ントを受信し、照合部52に渡す。照合部52は、イベ
ントの意味情報部とフィルタとを照合する。具体的に
は、まず、受信したいイベントタイプであるかどうかを
チェックし、これを満足した場合には、意味情報と照合
条件をチェックする。照合の結果、条件を満足した場合
には、合致したフィルタを登録したイベント受信エンテ
ィティを起動するととともに、当該イベントを通知す
る。SIONでは、イベントの送信を”刺激”、フィル
タがイベントに合致することを”反応”、合致したフィ
ルタを登録したエンティティを起動しイベント通知する
ことを”発火”と呼ぶ。なお、発火によるイベント通知
のほかに、ルックイン型のイベント通知もサポートす
る。これは、受信セッション単位にスプールされている
イベントをプルで取得する受信モードである。このルッ
クイン型のイベント通知は、図35に示すようなファイ
アウォールを跨るイベント受信や、SEがアクティブで
ない場合のイベント受信に有効である。
反応により、すべてのエンティティを自律分散協調させ
ることにある。なお、フィルタに意味情報を登録し、イ
ベントの意味情報部に配布条件(照合条件)を設定する
ことも可能である。SIONでは、このような形態を御
用聞き型モデルと呼んでいる。例えば、イベントの意味
情報部に、「$20<Price<$30」を設定する
ことができる。一方、本文中で説明したような形態(S
I−SWにフィルタを登録し、イベントに意味情報を登
録する形態)を御問い合せ型モデルと呼んでいる。
スは以下の目的から考案されたドメインの概念である
(図11参照)。なお、シェアードリンク、SI−Rに
ついては後述する。 (1)イベントの転送範囲:刺激と発火に基づく連鎖反
応の波及範囲を制限することができる。 (2)イベントルーティングの対象範囲:シェアードリ
ンクにより接続されているSI−SWの集合である。イ
ベントプレース毎に、リンクトポロジやイベントルーテ
ィング方式を選択できる。 (3)意味情報体系の一意性が保証される空間:取り扱
うイベントタイプの爆発的な増大を抑止する。
主な利用方法として以下のものが挙げられる。 (1)サブネットの単位(物理的な単位)例えば、職場
のパソコンでSIONのローカルネットワークを構築す
る場合などに利用する。 (2)サービスの単位(論理的な単位) 一般的にサービス毎に、必要とされる意味情報体系(語
彙概念や語彙)が異なるため、例えば、証券情報提供サ
ービス、医療情報サービスなどサービス種別毎にイベン
トプレースを構築する場合などに利用する。 (3)サービス運営者の単位 同じサービス種別でも、サービス運営者毎に、異なるイ
ベントプレースを構築する場合などに利用する。
加することが許される。すなわち、イベントプレース内
のSI−SWにセッションを確立する、もしくは、イベ
ントプレース内のSI−SWに対してシェアードリンク
を確立することが許容される。基本的には、イベントプ
レース間での情報共有は許容されない。 (5)ネットワーク運営・管理者の単位 運営や管理の容易性から、イベントプレースを更に複数
のイベントプレースに分割することがある。 (6)負荷分散の単位 負荷分散の観点から、イベントプレースを複数のイベン
トプレースに分割することがある。
な単位 SIONでは、サービスエンティティとSI−SW間の
コネクション、およびSI−SW間のコネクション(シ
ェアードリンク)は、セッションにより実現される。セ
ッション自体は論理的な概念であるが、物理的に無線L
AN等を用いて実装されている場合には、無線の到達距
離によりグループ化の対象が制限される。 (8)グループのグループ化 後述するSI−GWを用いて、イベントプレースを階層
的に連携させることにより、親グループ、子グループの
関係を持ったクラスタリング構成を構築できる。
レースはイベントの転送範囲を制限するためのものであ
り、基本的には、他イベントプレースとのイベント共有
はできない。しかしながら、SI−GW(意味情報ゲー
トウエイ)を設定することにより、イベントプレース間
でのイベント共有が可能になる(図11を参照)。これ
により、それぞれの用途や目的に応じて構築されたイベ
ントプレース間の連携(フェデレーション)が可能にな
る。図11において、例えば、イベントプレースAから
イベントプレースBに対して連携要求を行い、これがイ
ベントプレースBによって承認されたとき、イベントプ
レースAは、SI−GWA,Bを生成する。なお、連携要
求として、片方向、もしくは双方向の連携を指定可能で
ある。
してイベント受信用セッションを確立し、一方、自身の
イベントプレースに対してイベント送信用セッションを
確立する。これにより、イベントプレースBで生起した
イベントをイベントプレースAに転送することが可能に
なる。SI−GWA,Bは、イベント受信用セッションを
介して登録するフィルタ値の設定により、すべてのイベ
ントタイプを転送の対象とする、特定のイベントタイプ
のみを転送の対象とするなど、きめ細かなファイアウォ
ール制御が可能になる。
プレース間においてイベント転送を行なう場合には、イ
ベントの意味情報変換が必要になる。そこで、SI−G
WA,Bは、イベントプレースAとイベントプレースB間
の意味情報変換テーブルを作成し、当該情報に基づいて
意味情報変換を行った後に、イベントプレースAに対し
て、イベント転送を行なう。イベントプレース間の転送
回数(ホップ数)はTTL値により制限される。上述の
考え方に基づいて、他のP2Pネットワークとの相互接
続も可能である。SIONでは、このための機構を「S
/x−GW」と呼ぶ。例えば、SIONからは、S/G
−GWを介して、Gnutellaネットワークが一つのエンテ
ィティとして仮想化される。
レンスモデルの考え方を採用している。最下位層がSI
ONでありイベントの伝達層である。上位層に対してネ
ットワークインタフェースを提供する。ミドルウエア層
がコミュニティネットワークであり、SIONのインテ
リジェンス層に相当する。最上位層がアプリケーション
層(サービスエンティティ)である。SION-Management
TOOL(SION−MT)もサービスエンティティの一つ
に位置付けられる。これは、SIONのネットワークイ
ンタフェースを発行するGUI(Graphical User Inter
face)ツールであり、サービス固有のロジックは有して
いない。しかしながら、SION−MTに他のアプリケ
ーションプログラム(サービスロジックを有するアプリ
ケーション)を組み込むことが可能なプラグイン機構を
提供している。これにより、ユーザ毎にカスタマイズさ
れたサービスエンティティを構築することが容易に可能
になる。
トワークエンティティの増減設方式に関して、特に、S
I−SWの増減設の観点から述べる。 <SI−SW増減設の目的>まず、SIONにおけるS
I−SW増減設の目的について述べる。 (1)イベントプレースのトータル処理能力向上の観点
から、イベントプレース内のSI−SWを増設し、イベ
ントのフィルタリング処理を負荷分散する。また、その
逆の観点から、SI−SWを減設する。 (2)動的に生成されたSI−SWに対して、シェアー
ドリンクを柔軟に確立することにより、フレキシブルで
グローバルなネットワークをボトムアップ的に構築す
る。
減設形態を提供しているが、ここでは、図13に代表的
な形態を示す。 (1)イベントプレースの合成と分離 図13の(a)に示すように、複数のイベントプレース
を合成することができる。ここで、イベントプレースの
合成とは、イベントの波及範囲を限定する単位であるイ
ベントプレースにおいて、複数のイベントプレースを1
つにすることにより、イベントの波及範囲を拡大するこ
とをいう。これは、イベントプレースに属する任意のS
I−SW、もしくはイベントプレースに対して、合成要
求(シェアードリンクの確立要求)を行なうことによ
り、イベントプレース間にシェアードリンクが確立さ
れ、両者の合成が実現される。なお、合成(シェアード
リンク確立)の要求元および要求先は、それぞれ、SI
−SWでもイベントプレースでもどちらであってもかま
わない。一方、分割する場合には、確立されているシェ
アードリンクを解除し、それぞれのイベントプレースに
分離する。
I−SW、もしくは、イベントプレースに対して参加要
求(シェアードリンクの確立要求)を行なうことによ
り、既存SI−SWとの間にシェアードリンクが確立さ
れ、当該イベントプレースに参加することができる。S
I−SWがイベントプレースから退去する場合には、他
のSI−SWとのシェアードリンクを解除し、さらに、
シェアードリンクの再構築を行い、当該イベントプレー
スから退去する。このとき、退去したSI−SWの状態
は、サスペンド状態へと遷移する。なお、イベントプレ
ース側からSI−SWに対してシェアードリンクの確立
を要求することにより、当該SI−SWをイベントプレ
ース内に取り込むことも可能である。これを吸収とい
う。その逆を分裂という。
I−SW、もしくは、イベントプレースに対して、SI
−SWの増設要求を行なうと、指定されたホスト(エン
ティティ)に指定された数のSI−SWが新たに生成さ
れ、既存のSI−SWとの間にシェアードリンクが確立
される。一方、イベントプレースにSI−SWの減設要
求を行なうと、指定されたSI−SWのシェアードリン
クが解除された後、シェアードリンクの再確立が行わ
れ、当該SI−SWが削除される。このとき、SI−S
Wの状態は、「Non-Existent」に遷移する。
ョン 図13の(d)に示すように、イベントプレース内のS
I−SW、もしくは、イベントプレースに対して、フェ
デレーション(連携)要求を行なうことにより、SI−
GWが生成され、セッションを介して両イベントプレー
スが連携する。なお、フェデレーションの要求元および
要求先は、それぞれ、SI−SWでもイベントプレース
でもどちらであってもかまわない。上記形態におけるS
I−SWの状態遷移を図14に示す。SI−SWを生成
した時の当該SI−SWの状態は、「サスペンド」状態
であるため、いずれかのイベントプレースに属さない限
り、当該SI−SWは「アクティブ」にならない。ま
た、シェアードリンクが確立されているSI−SWを削
除することはできない。
上述したように、ネットワークエンティティの配置の仕
方により、ハイブリッド型のビジネスモデルとピュア型
のビジネスモデルを構築することができる。前者は、ネ
ットワークプロバイダもしくはサービスプロバイダが用
意するホストに、ネットワークエンティティを予め配置
することによりイベントプレースを構築し、ユーザ(イ
ベントの送受信者)はセッションを介して、イベントプ
レースに参加する形態である。
ホストにネットワークエンティティを配置し、それぞれ
にシェアードリンクを確立することにより、ピュアP2
Pネットワークを構築する形態である。SIONを用い
ることにより、同一のネットワークアーキテクチャ、制
御方式で、両者の形態を実現することができる。すなわ
ち、ネットワークエンティティの配置方法の問題に帰着
させることができる。また、SI−GWを介して、両者
を連携することも可能である。SI−GWの利点は、あ
るイベントプレースAに着目したとき、当該イベントプ
レースと連携しているイベントプレースB(SI−G
W)が、イベントプレースAの一つのサービスエンティ
ティとして見える点にある。すなわち、一般のサービス
エンティティとイベントプレースを同様に扱うことが可
能である。この考え方を発展させ、SION/Gnut
ella−GWを配置することにより、Gnutellaのよう
な他のP2Pネットワークとも簡単に連携することができ
る。SION(イベントプレース)側から見ると、Gnut
ellaネットワーク全体がSIONに参加している一つの
サービスエンティティとして見える。なお、このような
SX−GW(X=I,G)は、イベントプレース運営者
が配置することも可能であるが、SION−MTのプラ
グイン機構を用いてSX−GWをSION−MTに組み
込むことにより、エンドユーザが配置することも可能で
ある。これにより、シームレスなネットワークをビルド
アップに構築することが可能になるとともに、SION
が異なるビジネスモデル(ブローカモデル、他のブロー
カレスモデル)の接着剤となることができる。
リンク(共有リンク)は、複数の異なるSI−SW間に
おいて、双方向のイベント共有を行なうための概念であ
る。例えば、SI−SWは、他のSI−SWに対して、
シェアードリンク(Shared Link:SL)の確立要求を
行なうことにより、SI−SW間にシェアードリンクを
確立することができる。なお、後述するフィルタ値の設
定によって、SI−SW間に様々なイベントルーティン
グ方式を動的に選択できる。図15は、SI−SW2お
よびSI−SW3がSI−SW1に対して、それぞれシ
ェアードリンクの確立要求を行っている状態を表してい
る。
5において、SI−SW2がSI−SW1に対して、シ
ェアードリンクの確立要求から確立までの仕組みを説明
する。図16に示すように、SI−SWとSI−SWと
の間にはSI−Rが設置され、SI−Rは、意味情報に
基づいて、SI−SW間のイベントルーティング(イベ
ント転送)を行なう。SI−Rの構成を、図17を参照
して説明する。イベント転送部71は、スイッチからイ
ベントを受信し、他のスイッチへ送信する。制御要求受
付部72は、他のスイッチ、ルータ等からシェアードリ
ンク制御(確立、解除)、フィルタ登録制御等の制御要
求を受け付ける。制御部73は、制御要求受付部で受け
付けた制御を行なう。フィルタ登録情報管理部74は、
フィルタ登録情報(イベントタイプ毎の登録回数のカウ
ンタ)を記録する。
を説明する。 (1)SI−SW2はSI−SW1に対して、SI−S
W2の識別子を含むシェアードリンクの確立要求を発行
する。 (2)このとき、図16に示すように、SI−SW1
は、SL1,2を確立するために、ネットワークエンティ
ティファクトリによりSI−R1,2を動的に生成すると
ともに、シェアードリンク設定情報管理部57にSI−
SW2がシェアードリンクの確立要求元であることを記
憶する。SI−SW1はSI−R1,2に、SI−SW2
の識別子を渡す。
−SW2に対して、イベント受信のためのセッションを
確立する。さらに、自身が属するSI−SW1に対し
て、イベント送信のためのセッションを確立する。SI
−Rが確立する送受信セッションの組み合わせがシェア
ードリンクの具体化といえる。 (4)これにより、SL1,2が確立され、例えば、SE
4がSI−SW2に対して送出したイベントが、SI−
R1,2を介して、SI−SW1へも送出されることにな
る。 (5)このとき、SI−R1,2はSI−SW2に対して
登録するフィルタの設定により、イベントの転送方式を
選択できる。イベント転送方式の一例を以下(a)、
(b)で説明する。
ベントを、無条件にSI−SW1へと転送する。すなわ
ち、すべてのイベントに対して、SI−R1,2が発火す
る。これは、SI−R1,2がイベント受信セッションを
介して登録するフィルタに対し、受信したいイベントタ
イプとしてワイルドカードを設定し、照合条件として1
(論理値の真)を設定することにより可能になる。これ
を「無条件ルーティング」と呼ぶ。これは、主に、ブロ
ードキャスト通信に用いられる。
トのみをSI−SW2からSI−SW1へ転送する(不
要なイベント転送を行なわない)。すなわち、特定のイ
ベントに対してのみ、SI−R1,2が発火する。例え
ば、SE2がSI−SW1に対して登録したフィルタ
を、SI−R1,2がSI−SW2にフィルタ登録するこ
とにより、本方式は実現できる。なお、(i)SE2が
SI−SW1に対して登録したフィルタ値のうち、SI
−R1,2がSI−SW2に対して、イベントタイプのみ
をフィルタ登録する(照合条件は常に真とする)ことに
より、イベントタイプのみをSI-SW2において照合し、そ
の結果、SI−R1,2が発火すると、SI−R1,2は当該
イベントをSI-SW1へと送出し、意味情報との照合をSI
−SW1において行なう形態(語彙概念によるイベント
ルーティング)と、(ii)SE2がSI−SW1い対
して登録したイベントタイプと照合条件の両者をSI−
R1,2がSI−SW2へフィルタ登録し、SI−SW2
において完全なフィルタリングを行なう形態(語彙によ
るイベントルーティング)に大別される。前者は、主に
属性付きマルチキャスト通信に、後者は主にユニキャス
ト通信、マルチキャスト通信に用いられる。これは、障
害処理通知、統計情報通知、アライブ通知、リプライ通
知、アドバタイズメント通知などで用いられている。こ
のようなイベント転送(イベントルーティング)のため
の経路選択情報(SI−Rがイベント共有のために登録
するフィルタの集合を「イベントパス」と呼ぶ。なお、
シェアードリンクとイベントパスを用いたマルチホップ
通信(ユニキャスト、ブロードキャスト、マルチキャス
ト、属性付きマルチキャスト)のほかに、通信先エンテ
ィティとの直接通信も可能である。このように、SIO
Nでは、SI−Rが設定するフィルタ値の違いだけで、
エンティティ間の連鎖反応の仕方を動的に制御すること
ができる。すなわち、前述した様々な通信モードを実現
することができる。このような単純で単一な仕組みもS
IONの大きな特徴の一つである。また、EP(イベン
トパス)の生成時、もしくは、サービスエンティティか
らのフィルタ登録時に、イベント転送方式(SI−Rに
よるSI−SWへのフィルタ登録時のフィルタ値)を選
択できる。
は、無駄なイベント転送が全く発生しないが、ルーティ
ングのためのフィルタ登録処理オーバヘッドが膨大にな
るため、フィルタ登録数に比べてイベント送出数が十分
大きい場合に有効な方式である。
は、前述の2方式の折衷案的な位置付けにある。すなわ
ち、フィルタ登録数とイベント送出数が同程度の場合、
もしくは、フィルタ登録数とイベント送出数の比率を予
測できないような利用形態において有効である。これら
の仕組みにより、意味情報に基づく、イベントのマルチ
ホップおよびマルチキャストが実現される。
は、シェアードリンクの確立要求元であるSI−SW2
においても同様に行われる。すなわち、SI−SW2
は、SI−SW1を確立要求先として記憶するととも
に、SL2,1を確立するために、SI−R(SI−
R2,1)を動的に生成し、以降の処理を同様に行なう。
これにより、SI−SW1とSI−SW2の間に、双方
向のシェアードリンクが確立され、イベントを互いに共
有することが可能になる。なお、フィルタの登録を行な
わないことにより、片方向のシェアードリンクを論理的
に確立することができる。
数、すなわち、SI−SW間のホップ数を制限できる。
これらによりSI−SW間のマルチホップを実現でき
る。これまでの説明から明らかなように、SI−Rは、
イベント送信とイベント受信の両者の側面を持つエンテ
ィティであり、一般のサービスアプリケーションである
サービスエンティティと本質的な違いはない。SION
では、SI−RのようなSIONの制御に用いられるエ
ンティティを、サービスエンティティと特に区別して、
ネットワークエンティティと呼ぶ。SIONにおいて
は、サービスエンティティ、ネットワークエンティティ
のすべてのエンティティを共通のエンティティとして扱
い、さらに、イベント送出とイベント受信、すなわち刺
激と発火の連鎖反応という単純かつ一貫性のある共通ロ
ジックに従って自律動作させることにより、すべてのエ
ンティティが自律分散協調可能な超分散・超疎結合アー
キテクチャを提供する。
−SW2に対してフィルタを登録した場合を考える。こ
のとき、SI−R2,1はSI−SW2からの通知を受け
て、SE3が登録したフィルタを、受信セッションを介
してSI−SW1に登録する。同様に、SI−R1,3は
当該フィルタを、受信セッションを介してSI−SW3
に登録する。このようにSI−Rが登録したフィルタが
シェアードリンクに基づいて、伝言ゲームのように順次
隣接するSI−Rに波及することにより、イベントパス
が確立される。これを「イベントパスの設定要求」と呼
ぶ。なお、この設定要求はイベントプレース内のすべて
のSI−Rに対して波及するが、TTL値により波及範
囲を制限することができる。
波及方法は、エンティティ間でのシェアードリンクに基
づいて、通信システム内のエンティティへのイベントパ
スの設定を順次波及させていく方法であって、前記イベ
ントパスの設定の要求に含まれるTTL値によって、前
記エンティティ間での波及範囲を制限することを特徴と
するものである。
エンティティ(装置)では、意味情報ネットワーク内
に、エンティティ装置間のシェアードリンクに基づいて
フィルタのエンティティ装置への登録を順次波及させて
いくイベントパスの設定の要求があるとき、意味情報ル
ータが、前記要求に含まれるTTL値と当該要求の発生
元のエンティティ装置から前記シェアードリンクを辿っ
た段階数とを比較し、当該段階数が前記TTL値以下で
ある場合に限り、シェアードリンクに基づいて隣接する
前記意味情報スイッチにフィルタを登録するようにす
る。
毎に前記要求に含まれるTTL値を減じてゆき、TTL
値が0より大きい場合に前記意味情報スイッチにフィル
タを登録するようにする。
いて簡単に説明する。ここでは説明の便宜上、語彙概念
ルーティングのためのイベントパス確立を前提としてい
る。また、各エンティティは、同じ語彙概念をアドバタ
イズするものとする。図19の(a)において、エンテ
ィティ2(厳密には、エンティティ2に属するSI−
R)がイベントパスの設定要求を開始している。ここで
は、TTL値を2としたため、エンティティ1、エンテ
ィティ3、そしてエンティティ4に対してのみイベント
パスの設定要求が波及し、その結果、図19の(b)に
示すようにイベントパスが確立される。同様に、エンテ
ィティ11がイベントパスの設定要求を開始することに
より、エンティティ10、およびエンティティ9に対し
てイベントパスが確立される。そのため、エンティティ
2とエンティティ11の間では、イベントの共有が行わ
れない。
に、エンティティ5がイベントパスの設定要求を開始す
ることにより、エンティティ4、エンティティ5、エン
ティティ6、エンティティ7、そしてエンティティ9に
対してイベントパスが確立される。結果的に、図19の
(c)に示すように、エンティティ8を除く、イベント
プレース内のすべてのエンティティに対してイベントパ
スが確立される。
プレースにおいて、使用頻度の高いもの(評判が高い、
流行しているもの)であるならば、最終的に、イベント
プレース内にイベントパスの確立が行き渡ることになり
ます。その逆で、あまり流行していない語彙概念は、い
ずれ淘汰されることになる。なお、図19におけるイベ
ントパス上の数字は、その多重度を示している。
トパスを以下のように解釈することもできる。世界中に
超分散しているエンティティは、エンティティ間でなん
らかの「相関関係」を有している。相関関係を与えるも
のとしては、エンティティの名前、グループ名、属性
(位置、興味、評判、流行、サービス)など様々なプロ
パティがある。エンティティは、相関関係に基づいて、
エンティティ間の結びつきを持ち、分散協調する。SI
ONでは、この相関関係を語彙概念と語彙により表現
し、イベントパスとして管理する。また、相関関係の強
弱が、語彙概念の汎化・特化、イベントパスの多重度な
どに相当する。
より、エンティティ間の相関関係を動的に制御・管理し
ている。これこそが、フィルタによる連鎖反応の制御で
ある。そのため、エンティティは固定的なエンティティ
識別子を有していない。たとえば、IP(Internet Pro
tocol)アドレスは、位置に基づいたエンティティの固
定的な識別子である。SIONでは、これの代わりに、
エンティティのプロパティ、イベントプレースのプロパ
ティなどを語彙概念・語彙として記述したものをエンテ
ィティ識別子として用いる。エンティティは、これらを
フィルタとしてSI−SWに登録することにより、エン
ティティのプロパティ(エンティティ識別子)を宣言す
るとともに、自身のプロパティをシェアードリンクに基
づいてアドバタイズする。これがイベントパスの波及に
相当し、これにより、イベントパスが確立される。
制限することにより、ネットワークトラフィック(イベ
ントパス設定要求の転送回数)を軽減することができ
る。また、それにもかかわらず、流行している語彙概念
や、評判の高い語彙概念に対するイベントパスに対して
は、イベントプレース内の全てのエンティティに対し
て、そのイベントパスを確立することができる。
のSI−SWを退去、減設させる場合には、当該SI−
SW間において確立されているシェアードリンクを解除
し、さらにシェアードリンクの再確立を行なわなければ
ならない。以下に、その概要を紹介する。図20におい
て、シェアードリンク確立要求の先頭数字は、それらの
要求順序を示している。まず、SI−SW2からSI−
SW1へシェアードリンクの確立要求を行なう。次にS
I−SW3からSI−SW2へシェアードリンクの確立
要求を行なう。最後に、SI−SW4からSI−SW2
へシェアードリンクの確立要求を行なう。なお、各SI
−SWはシェアードリンクの確立要求を、他のSI−S
W各々に対し高々1回しかできないが、無制限に確立要
求を受け付けることが可能なリンクトポロジに基づいて
シェアードリンクの確立を行なう。これにより、シェア
ードリンクにより結合されたエンティティ間にループが
発生しないことが保証される。すなわち、単純な方法で
開トポロジを実現できる。
順で各SI−SW間にシェアードリンクが確立される。
このとき、例えば、SI−SW2は、自身が確立要求を
行ったSI−SW(SI−SW1)と、自身への確立を
受け付けたSI−SW(SI−SW3,SI−SW4)
のリストをシェアードリンク設定情報管理部57に保持
している。この状況において、例えば、SI−SW2の
退去、減設などが求められる場合、SI−SW2に対し
てシェアードリンクの解除要求を発行し、シェアードリ
ンクの解除後に新たなシェアードリンクの確立が必要に
なる。以下に手順を示す。なお、ここでは説明の便宜
上、SI−SW1の各部はその末尾にa(例えば制御部
56a)、SI−SW2の各部はその末尾にb(例えば
制御部56b)、SI−SW3の各部はその末尾にc
(例えば制御部56c)、SI−SW4の各部はその末
尾にd(例えば制御部56d)と記載して説明する。
ンクの解除要求が通知される。SI−SW2の制御要求
受付部55bは、その要求を受信し、制御部56bに制
御させる。 (2)SI−SW2の制御部56bは、自身のシェアー
ドリンクを解除する旨を、1ホップのSI−SW(SI
−SW1,SI−SW3,SI−SW4)に対して通知
する。これは、イベントのTTL値を1にしてイベント
送出を行なうことにより可能になる。なお、このとき、
自身へのシェアードリンク確立を受け付けたSI−SW
(SI−SW3,SI−SW4)に対しては、自身に代
わるシェアードリンクの確立要求先、すなわち自身が確
立要求を行ったSI−SW1を教える。なお、自身が確
立要求を行なったエンティティが存在しない場合には、
自身への確立要求元エンティティの中から任意のエンテ
ィティを選択して、これを自身に代わるシェアードリン
クの確立要求先とする。その後、SI−SW2の制御部
56bは、自身が確立したシェアードリンク(S
L2,1,SL2,3,SL2,4)を解除するために、その旨
をSI−R2,1,SI-R2,3,SI-R2,4(ただし、これらのS
I−Rは図示されていない)に通知する。これらのSI
−Rの各制御部73は、これを契機に他のSI−SWと
のセッションを解除する。
の制御部56c,56dは、自身がSI−SW2に対し
て確立していたシェアードリンク(SL3,2,SL4,2)を
すべて解除し、新たなSI−SW(SI−SW1)に対
してシェアードリンクの確立要求を行い、シェアードリ
ンクを再確立する。なお、SI−SW1の制御部56a
は、SL1,2を解除し、SI−SW3,SI−SW4か
らの確立要求を待つ。
の正当な手順を踏んだシェアードリンクの解除要求ばか
りでなく、SI−SWの障害、電源断、セッション(通
信路)の障害などに起因して、シェアードリンクを再確
立しなければならないケースがある。しかしながら、こ
のようなケースにおいては、シェアードリンクの再確立
時に必要となる代わりのSI−SWを教授できない可能
性がある。SIONでは、このような状況に対応するた
めに、各SI−SWはnホップ(nは任意)のイベント
を送出することにより、代わりの確立要求先SI−SW
の把握を行っている。なお、SIONでは、TTL値
と、イベントの意味情報中に含まれるホップ属性とを用
いることにより、更にきめこまかなホップ制御が可能で
ある。代表的なホップ属性には以下のものがある。 (i)シェアードリンクの確立要求を行っているSI−
SWのみをホップ対象とする。 (ii)シェアードリンクの確立要求を受け付けている
SI−SWのみをホップ対象とする。 (iii)すべてのSI−SWをホップ対象とする。
合の、イベントの流れを図21の破線で示している。図
21において、各SI−SWに付記して示している
「(i/j)」は各SI−SWにおいて記憶している、
シェアードリンクの確立情報である。iはSI−SWが
シェアードリンクの確立要求を行った先のSI−SWを
示しており、一方、jはSI−SWがシェアードリンク
の確立要求を受け付けたSI−SWを示している。例え
ば、SI−SW3に付記した「(2/5,6)」は、S
I−SW3がSI−SW2に対して確立要求を行い、S
I−SW5およびSI−SW6から確立要求を受け付け
ていることを表している。各エンティティがこのような
シェアードリンクの確立情報を保持することにより、例
えば、エンティティ3が他のエンティティに対して更な
るシェアードリンクの確立要求を行なった場合、その要
求をエラーとして拒絶することができる。この状況にお
いて、SI−SW6が2ホップで(i)のホップ属性を
持つイベントを送出し、SI−SW2から返却イベント
を受信することにより、SI−SW2の存在を知ること
が可能になり、これがSI−SW3障害時の代替とな
る。
方向のシェアードリンクにおいて、サービスエンティテ
ィがフィルタを登録したときに、SI-Rが設定するイベン
トパス(イベントルーティング情報)がどのように更新
・管理されるかを示したものである。図22の(b)
は、図22の(a)のネットワーク構成において、イベ
ントタイプ「BGM」に対し、SEがフィルタを登録・
解除する時のSI−Rのカウンタ値変遷例を示したもの
である。
サービスエンティティiが、取得するイベントのイベン
トタイプとしてBGMをフィルタ登録したことを意味し
ている。一方、「SEi-」は、サービスエンティティが
フィルタを解除したことを意味している。また、表中の
数字は、SI−Rのフィルタ登録情報管理部74が保持
しているイベントパス管理のためのカウンタ値であり、
SI−RがSI−SWに対して、イベントパス設定のた
めのフィルタ登録を行っている回数を示している。この
ような管理は、イベントタイプ毎に行われる。但し、S
I−RからSI−SWに対する実際のフィルタ登録は、
カウンタ値が0から1へインクリメントされたときのみ
行われるように制御部73で制御される。SI−Rは、
例えば、1から2へ遷移する場合には、フィルタ登録は
行なわずに、フィルタ登録が要求された旨のみをフィル
タ登録情報管理部74のカウンタで記憶している。同様
に、サービスエンティティがフィルタ解除を行った場合
には、イベントパスの更新のために、カウンタをデクリ
メントするが、SI−RからSI−SWに対する実際の
フィルタ解除は、カウンタ値が0になったときに始めて
行われる。これにより、イベントパスの設定要求や解除
要求が、順次、自律的に波及(伝播)していく回数を必
要最低限に抑止することが可能になり、イベントパス制
御のオーバヘッドを低減することができる。
シェアードリンクのみを説明に用いたが、実際には、双
方向のシェアードリンクにおいて同様のイベントパス管
理が行われる。以下に、簡単に図22の(b)を説明す
る。 (1)初期値において、イベントタイプ「BGM」に対
するイベントパスは確立されていないことを示してい
る。 (2)SE3がフィルタを登録することにより、イベン
トパスの設定要求が順次、自律的に波及し、その結果、
SI−R3,2がSI−SW2にフィルタを登録し、同様
に、SI−R2,1とSI−R2,4がそれぞれSI−SWに
フィルタ登録することによりイベントパスが設定され
る。このとき、該当のSI−Rはそれぞれカウンタをイ
ンクリメントする。 (3)さらに、SE5がフィルタを登録すると、SI−
R5,3を介して、イベントパスの設定要求がSI−R3,2
に対して波及するが、SI−R3,2は、既にイベントタ
イプBGMに関するイベントを転送するためのフィルタ
を登録済み(カウンタ値が1)であるため、カウンタを
単に2にインクリメントするだけで、更なるフィルタ登
録は行なわない。そのため、SI−R2,1とSI−R2,4
に対して、イベントパスの設定要求が波及しないため、
両者のカウンタには変更が生じない。 (4)同様の考え方で、図22の(b)に示すように、
表中のカウンタ値が更新される。
ながら、エンティティのアドバタイズメント(公開)の
目的と仕組みを説明する。SIONにおけるエンティテ
ィのアドバタイズメントには、エンティティエントリポ
イントのアドバタイズメント(観点1)とエンティティ
プロパティのアドバタイズメント(観点2)との2つの
観点がある。
トのアドバタイズメント>エンティティは、自身がネッ
トワークの構成要素となるために、ベースイベントプレ
ースにJoin(参加)する。すなわち、ベースイベントプ
レース内の任意のエンティティとの間にシェアードリン
クを確立する。これにより、シェアードリンクで接続さ
れたエンティティグループが自己形成される。ベースイ
ベントプレースは、エンティティに取って、最適なイベ
ントプレースを芋づる式に探索(ディスカバリ)するた
めのベース(起点)となるイベントプレースである。つ
まり、ベースイベントプレースがSIONへの入り口と
なる。そのため、ベースイベントプレース内のエンティ
ティは、ベースイベントプレースへのJoinを希望するエ
ンティティのために、シェアードリンクの確立先となる
自身のエントリポイントをアドバタイズする。
アドバタイズメント>シェアードリンクで接続されてい
るエンティティグループにおいて、自身のプロパティを
アドバタイズすることができる。これが前述したイベン
トパスに相当する。
概略図である。以下に、図23を参照しながら、エンテ
ィティが自己組織化されるまでの流れを説明する。な
お、エンティティは、図3に示した状態遷移図に従って
状態遷移する。
ストールが行われる。この時点でのエンティティの状態
は、「Non-Existent」である(図3を参照)。
とにより、「Non-Existent」状態から「Suspend(サス
ペンド)」状態に遷移する(図3を参照)。このとき、
エンティティ内に、エンティティ制御部、ネットワーク
エンティティファクトリ、コントロールパネルなどの内
部モジュールが生成される(図24を参照)。この状態
のエンティティは、SIONからその存在が認知されて
いない。
は、SIONの構成要素としてネットワークに参加する
ための、エントリポイントを探索する。具体的には、ブ
ロードキャストにより、近傍の「Active(アクティ
ブ)」状態にあるエンティティを探索する。ブロードキ
ャストの方法は、実装に依存する。たとえば、無線ネッ
トワークで実装されている場合には、無線の到達範囲す
べてのエンティティが探索の対象となる。また、たとえ
ば、IPネットワークで実装されている場合には、IP
ブロードキャストを行なうことになる。図23では、ブ
ロードキャストによる探索により、エンティティ1が発
見されたことを表している。なお、ブロードキャストに
より、近傍のエンティティを発見できない場合には、We
ll-Knownのベースエンティティを利用することもでき
る。
ることにより、当該エンティティ(説明の便宜上、以
降、エンティティYと呼ぶ)とエンティティ1との間に
シェアードリンクが確立される。これにより、エンティ
ティYは、ベースイベントプレース内のネットワーク構
成要素として自己組織化される(図25を参照)。この
とき、エンティティYは、「Suspend」状態から「Activ
e」状態へと遷移する(図3を参照)。このようなエン
ティティの集合(ネットワークに参加するための、エン
トリポイントの集合)を「ベースイベントプレース」と呼
ぶ。ベースイベントプレースは、エンティティYに取っ
て、最適なイベントプレースを芋づる式に探索するため
のベースとなるイベントプレースである。
在(エンティティプロパティ)をアドバタイズ(公開)
することができる。エンティティプロパティには、エン
ティティ名、ニックネーム、グループ名、属性などがあ
ります。たとえば、エンティティ3は、エンティティ3
が参加しているイベントプレース(イベントプレース
α)をエンティティプロパティの属性として公開するこ
とができる。また、エンティティプロパティの記述言語
としては、XMLなどがある。これを、エンティティ内
の意味情報スイッチにフィルタとして登録することによ
り、エンティティプロパティがシェアードリンクに基づ
いて他のエンティティに波及する。基本的には、イベン
トプレース内のすべてのエンティティに対して波及する
が、TTL値によって波及範囲を制限することもでき
る。なお、エンティティプロパティにおける、エンティ
ティ名はマルチホップ型ユニキャスト通信時の識別子と
して、属性はマルチホップ型属性付きマルチキャスト通
信時の識別子として用いられる。
エンティティYは、「自身が参加したいイベントプレー
ス」を探索するためのイベント(ディスカバリ)を送出
することにより、「自身のニーズに合致するエンティテ
ィプロパティ」を公開しているエンティティを発見す
る。ここでは、その結果、エンティティ3が発見された
ものとする。また、エンティティ3は、既にイベントプ
レースαに参加しているものとする。
とにより、エンティティYはイベントプレースαに参加
することができる。これにより、イベントプレースαの
存在を知ることができる。
トプレースαにおいて、同様の探索のためのイベントを
送出することにより、自身のニーズに合致する新たなエ
ンティティを発見することができる。たとえば、ここで
は、エンティティ12が発見されたものとする。これ
は、ベースイベントプレースにおいて発見することがで
きなかったエンティティ12を、エンティティ3を介し
て発見できるということを意味している。このような操
作を繰り返すことにより、自身のニーズに合致したイベ
ントプレースに、次第にたどり着くことが可能となる。
ント方式は、以下の効果を与える。第1に、エンティテ
ィの公開情報を管理するブローカ(管理者)が存在しな
いため、耐障害性の強い自己組織化ネットワークを構築
することができる。また、膨大な数の公開情報(エンテ
ィティプロパティ)をブローカで管理することは現実的
ではないが、本方式ではそのような管理は必要とならな
い。
ベントプレースを、芋づる式に絞り込むことができるの
で、効率的に所望のイベントプレースを探索することが
できる。たとえば、連鎖反応の波及範囲(ディスカバリ
ーイベントのホップ数、および、エンティティプロパテ
ィのためのイベントパス設定要求の波及範囲)がTTL
値で制限されたとしても、エンティティ3経由でエンテ
ィティ12を発見し、その結果、エンティティ12が同
時に属している別のイベントプレース(イベントプレー
スβ)を発見することができる。なお、連鎖反応の波及
範囲を制限することにより、ネットワークトラフィック
(イベントの転送回数、イベントパス設定要求の転送回
数)を軽減することができる。
構成について説明する。図5、図17におけるシェアー
ドリンク設定情報管理部57、フィルタ登録情報管理部
74は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フ
ラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、CD−ROM
等の読み出しのみが可能な記憶媒体、RAM(Random A
ccess Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれ
らの組み合わせにより構成されるもとのする。
各部は専用のハードウェアにより実現されるものであっ
てもよく、また、この図24、図5、図17における各
部はメモリおよびCPU(中央演算装置)により構成さ
れ、図24、図5、図17における各部の機能を実現す
るためのプログラムをメモリにロードして実行すること
によりその機能を実現させるものであってもよい。
の機能の一部またはすべてを実現するためのプログラム
をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、こ
の記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシス
テムに読み込ませ、実行することによりその機能を実現
させてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステ
ム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むもの
とする。また、「コンピュータシステム」は、WWWシ
ステムを利用している場合であれば、ホームページ提供
環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、
ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシス
テムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことを
いう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」
とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の
通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線の
ように、短時間の間、動的にプログラムを保持するも
の、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュー
タシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プロ
グラムを保持しているものも含むものとする。また上記
プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのも
のであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータ
システムにすでに記録されているプログラムとの組み合
わせで実現できるものであっても良い。
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計変更等も含まれる。
パスの波及方法によれば、連鎖反応の波及範囲を制限す
ることにより、ネットワークトラフィック(イベントパ
ス設定要求の転送回数)を軽減することができる。ま
た、それにもかかわらず、流行している語彙概念や、評
判の高い語彙概念に対するイベントパスに対しては、イ
ベントプレース内の全てのエンティティに対して、その
イベントパスを確立することができる。
よれば、エンティティの公開情報を管理するブローカ
(管理者)が存在しないため、耐障害性の強い自己組織
化ネットワークを構築することができる。また、膨大な
数の公開情報(エンティティプロパティ)をブローカで
管理することは現実的ではないが、本発明の方法では、
そのような管理は必要とならない。
によれば、エンティティに取って相応しいイベントプレ
ースを、芋づる式に絞り込むことができるので、効率的
に所望のイベントプレースを探索することができる。な
お、本発明のアドバタイズメント方法において、連鎖反
応の波及範囲を制限することにより、ネットワークトラ
フィック(イベントの転送回数、イベントパス設定要求
の転送回数)を軽減することができる。
法によれば、エンティティのシェアードリンク確立要求
の回数を高々1回にすることにより、開トポロジを実現
することが可能となる。
の概要を説明する図である。
(種類)を説明する図である。
移を説明する図である。
ンティティ、セッションの構成を説明する図である。
成を説明する図である。
の構成例を示す図である。
する図である。
ロジ体系)の概要を説明する図である。
ジ体系)の一例である。
登録を説明する図である。
概要を説明する図である。
の考え方を説明する図である。
ィティの増減形態を説明する図である。
状態遷移を説明する図である。
シェアードリンクの確立要求を行なう状態を説明する図
である。
シェアードリンクを確立する動作を説明する図である。
成を説明する図である。
シェアードリンクを確立する動作を説明する図である。
よびイベントパスの融合の過程を説明する図である。
シェアードリンクを解除、再確立する動作を説明する図
である。
ベントの流れを説明する図である。
ティティがフィルタを登録した時、意味情報ルータにお
いてどのようにイベントパスを管理、更新するかを説明
する図である。
バタイズメントを行ってイベントプレースに参加(joi
n)するまでの過程を説明する図である。
ジュール構成を説明する図である。
(discovery)と参加(join)の動作を経てイベントプ
レース内のネットワーク構成要素として自己組織化され
る過程を説明する図である。
である。
ント(パケット)の構成を説明する図である。
ソナライズ情報提案サービスを実現するためのネットワ
ーク構成を説明する図である。
ための図である。
法を説明する図である。
である(従来技術)。
を共有する概念を説明する図である(従来技術)。
略図である。
ションを示す概略図である。
を用いたファイアウォールを跨るフェデレーションを説
明する図である。
ィ、21(a、b):エンティティ、22(a、b、
c):エンティティ、51:イベント受信部、52:照
合部、53:イベント送信部、54:フィルタ管理部、
55:制御要求受付部、56:制御部、57:シェアー
ドリンク設定情報管理部、71:イベント転送部、7
2:制御要求受付部、73:制御部、74:フィルタ登
録情報管理部
Claims (16)
- 【請求項1】 意味情報スイッチを含むエンティティに
よって構成される通信システムにおいて、前記エンティ
ティ間でのシェアードリンクに基づいて、当該通信シス
テム内の前記エンティティへのイベントパスの設定を順
次波及させていくイベントパスの波及方法であって、 前記イベントパスの設定の要求に含まれるTTL値によ
って、前記エンティティ間での波及範囲を制限すること
を特徴とするイベントパスの波及方法。 - 【請求項2】 意味情報スイッチを含むエンティティに
よって構成され、前記エンティティ間でのシェアードリ
ンクに基づいて、前記エンティティへのイベントパスの
設定を順次波及させていく通信システムにおいて、 前記イベントパスの設定の要求に含まれるTTL値によ
って、前記エンティティ間での波及範囲を制限すること
を特徴とする通信システム。 - 【請求項3】 フィルタとして登録された意味情報とイ
ベントに付与された意味情報とを照合し、その結果発火
したイベント受信エンティティを起動する意味情報スイ
ッチと、 前記意味情報スイッチ間の経路を選択し、該経路を通し
てイベントを転送する意味情報ルータとを備え、意味情
報ネットワークの構成要素となるエンティティ装置にお
いて、 前記意味情報ネットワーク内に、エンティティ装置間の
シェアードリンクに基づいて前記フィルタのエンティテ
ィ装置への登録を順次波及させていくイベントパスの設
定の要求があるとき、前記意味情報ルータは、前記要求
に含まれるTTL値に基づき、前記シェアードリンクに
基づいて隣接する前記意味情報スイッチに前記フィルタ
を登録するか否かを判断することを特徴とするエンティ
ティ装置。 - 【請求項4】 フィルタとして登録された意味情報とイ
ベントに付与された意味情報とを照合し、その結果発火
したイベント受信エンティティを起動する意味情報スイ
ッチと、 前記意味情報スイッチ間の経路を選択し、該経路を通し
てイベントを転送する意味情報ルータとを備え意味情報
ネットワークの構成要素となるエンティティ装置におけ
るイベントパスの波及方法であって、 前記意味情報ネットワーク内に、エンティティ装置間の
シェアードリンクに基づいて前記フィルタのエンティテ
ィ装置への登録を順次波及させていくイベントパスの設
定の要求があるとき、前記意味情報ルータが、前記要求
に含まれるTTL値に基づき、前記シェアードリンクに
基づいて隣接する前記意味情報スイッチに前記フィルタ
を登録するか否かを判断することを特徴とするイベント
パスの波及方法。 - 【請求項5】 フィルタとして登録された意味情報とイ
ベントに付与された意味情報とを照合し、その結果発火
したイベント受信エンティティを起動する意味情報スイ
ッチと、 前記意味情報スイッチ間の経路を選択し、該経路を通し
てイベントを転送する意味情報ルータとを備え意味情報
ネットワークの構成要素となるエンティティ装置にイベ
ントパスの波及の処理を実行させるコンピュータプログ
ラムであって、 前記意味情報ネットワーク内に、エンティティ装置間の
シェアードリンクに基づいて前記フィルタのエンティテ
ィ装置への登録を順次波及させていくイベントパスの設
定の要求があるとき、前記意味情報ルータに、前記要求
に含まれるTTL値に基づき、前記シェアードリンクに
基づいて隣接する前記意味情報スイッチに前記フィルタ
を登録するか否かを判断する処理を実行させることを特
徴とするコンピュータプログラム。 - 【請求項6】 意味情報スイッチを含むエンティティに
よって構成される通信システムにおいて、エンティティ
間でのシェアードリンクに基づいて、当該通信システム
内でエンティティのアドバタイズメントを行なうアドバ
タイズメント方法であって、 あるエンティティが、ブロードキャストにより近傍の他
のエンティティを探索する探索過程と、 当該エンティティが、前記探索過程において発見された
他のエンティティにとの間でシェアードリンクを確立す
るシェアードリンク確立過程と、 当該エンティティが、自エンティティを表わすエンティ
ティプロパティの情報を前記意味情報スイッチに登録す
ることにより、当該エンティティプロパティの情報を前
記シェアードリンクに基づいて他のエンティティに波及
させるアドバタイズメント過程とを有することを特徴と
するアドバタイズメント方法。 - 【請求項7】 意味情報スイッチを含むエンティティに
よって構成され、前記エンティティ間でのシェアードリ
ンクに基づいて、前記エンティティのアドバタイズメン
トを行なう通信システムであって、 当該通信システムを構成するあるエンティティが、ブロ
ードキャストにより近傍の他のエンティティを探索し、 当該エンティティが、前記探索において発見された他の
エンティティにとの間でシェアードリンクを確立し、 当該エンティティが、自エンティティを表わすエンティ
ティプロパティの情報を前記意味情報スイッチに登録す
ることにより、当該エンティティプロパティの情報を前
記シェアードリンクに基づいて他のエンティティに波及
させることにより当該エンティティのアドバタイズメン
トを行なうことを特徴とする通信システム。 - 【請求項8】 フィルタとして登録された意味情報とイ
ベントに付与された意味情報とを照合し、その結果発火
したイベント受信エンティティを起動する意味情報スイ
ッチを備え、意味情報ネットワークを構成するエンティ
ティ装置であって、 ブロードキャストにより近傍の他のエンティティを探索
し、 前記探索において発見された他のエンティティにとの間
でシェアードリンクを確立し、 自エンティティを表わすエンティティプロパティの情報
を前記意味情報スイッチに登録することにより、当該エ
ンティティプロパティの情報を前記シェアードリンクに
基づいて他のエンティティに波及させることによりアド
バタイズメントを行なうことを特徴とするエンティティ
装置。 - 【請求項9】 フィルタとして登録された意味情報とイ
ベントに付与された意味情報とを照合し、その結果発火
したイベント受信エンティティを起動する意味情報スイ
ッチを備え、意味情報ネットワークを構成するエンティ
ティ装置によるアドバタイズメント方法であって、 ブロードキャストにより近傍の他のエンティティを探索
する探索過程と、 前記探索過程において発見された他のエンティティにと
の間でシェアードリンクを確立するシェアードリンク確
立過程と、 自エンティティを表わすエンティティプロパティの情報
を前記意味情報スイッチに登録することにより、当該エ
ンティティプロパティの情報を前記シェアードリンクに
基づいて他のエンティティに波及させるアドバタイズメ
ント過程とを有することを特徴とするアドバタイズメン
ト方法。 - 【請求項10】 フィルタとして登録された意味情報と
イベントに付与された意味情報とを照合し、その結果発
火したイベント受信エンティティを起動する意味情報ス
イッチを備え、意味情報ネットワークを構成するエンテ
ィティ装置に、 ブロードキャストにより近傍の他のエンティティを探索
する探索過程と、 前記探索過程において発見された他のエンティティにと
の間でシェアードリンクを確立するシェアードリンク確
立過程と、 自エンティティを表わすエンティティプロパティの情報
を前記意味情報スイッチに登録することにより、当該エ
ンティティプロパティの情報を前記シェアードリンクに
基づいて他のエンティティに波及させるアドバタイズメ
ント過程との各過程の処理を実行させることを特徴とす
るコンピュータプログラム。 - 【請求項11】 意味情報スイッチを含むエンティティ
によって構成される通信システムにおいて、シェアード
リンクに確立要求により前記エンティティ間でシェアー
ドリンクを設定する方法であって、 前記意味情報スイッチは、他のエンティティに対してシ
ェアードリンクの確立要求を高々1回行なうことを特徴
とするシェアードリンク設定方法。 - 【請求項12】 意味情報スイッチを含むエンティティ
によって構成される通信システムにおいて、シェアード
リンクの確立要求により前記エンティティ間でシェアー
ドリンクを設定する通信システムであって、 前記意味情報スイッチは、他のエンティティに対してシ
ェアードリンクの確立要求を高々1回行なうことを特徴
とする通信システム。 - 【請求項13】 フィルタとして登録された意味情報と
イベントに付与された意味情報とを照合し、その結果発
火したイベント受信エンティティを起動する意味情報ス
イッチを備え、意味情報ネットワークの構成要素となる
エンティティ装置において、 前記意味情報スイッチは、他のエンティティに対してシ
ェアードリンクの確立要求を高々1回行なうことを特徴
とするエンティティ装置。 - 【請求項14】 フィルタとして登録された意味情報と
イベントに付与された意味情報とを照合し、その結果発
火したイベント受信エンティティを起動する意味情報ス
イッチを備え、意味情報ネットワークの構成要素となる
エンティティ装置におけるシェアードリンクの設定方法
であって、 前記意味情報スイッチは、他のエンティティに対してシ
ェアードリンクの確立要求を高々1回行なうことを特徴
とするシェアードリンク設定方法。 - 【請求項15】 フィルタとして登録された意味情報と
イベントに付与された意味情報とを照合し、その結果発
火したイベント受信エンティティを起動する意味情報ス
イッチを備え、意味情報ネットワークの構成要素となる
エンティティ装置にシェアードリンクの設定の処理を実
行させるコンピュータプログラムであって、 前記意味情報スイッチが他のエンティティに対してシェ
アードリンクの確立要求を高々1回行なう処理を実行さ
せることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 【請求項16】 請求項5、請求項10、請求項15の
いずれかに記載のコンピュータプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2001269363A JP3974357B2 (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | シェアードリンク設定方法、通信システム、エンティティ装置、およびそのコンピュータプログラムならびにその記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001269363A JP3974357B2 (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | シェアードリンク設定方法、通信システム、エンティティ装置、およびそのコンピュータプログラムならびにその記録媒体 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003076659A true JP2003076659A (ja) | 2003-03-14 |
JP3974357B2 JP3974357B2 (ja) | 2007-09-12 |
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ID=19095199
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Cited By (3)
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CN108540840A (zh) * | 2018-04-23 | 2018-09-14 | 网易传媒科技(北京)有限公司 | 内容输出方法及装置、介质和计算设备 |
-
2001
- 2001-09-05 JP JP2001269363A patent/JP3974357B2/ja not_active Expired - Fee Related
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