JP2003074856A - ガスタービン・エンジンの燃焼器 - Google Patents

ガスタービン・エンジンの燃焼器

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JP2003074856A
JP2003074856A JP2001258200A JP2001258200A JP2003074856A JP 2003074856 A JP2003074856 A JP 2003074856A JP 2001258200 A JP2001258200 A JP 2001258200A JP 2001258200 A JP2001258200 A JP 2001258200A JP 2003074856 A JP2003074856 A JP 2003074856A
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air
combustion chamber
fuel
gas
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Tsutomu Inoue
勉 井上
Atsushi Yamazaki
敦 山崎
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23RGENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
    • F23R3/00Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23RGENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
    • F23R3/00Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel
    • F23R3/28Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel characterised by the fuel supply
    • F23R3/286Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel characterised by the fuel supply having fuel-air premixing devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23DBURNERS
    • F23D2900/00Special features of, or arrangements for burners using fluid fuels or solid fuels suspended in a carrier gas
    • F23D2900/00008Burner assemblies with diffusion and premix modes, i.e. dual mode burners
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23RGENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
    • F23R2900/00Special features of, or arrangements for continuous combustion chambers; Combustion processes therefor
    • F23R2900/03044Impingement cooled combustion chamber walls or subassemblies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自家発電装置を駆動するような小型のガスタ
ービン・エンジンにおいて、燃焼室の冷却効率の向上を
図ると共に、燃焼、特に予混合燃焼の安定化を図るよう
にしたガスタービン・エンジンの燃焼器を提供する。 【解決手段】 燃焼室24を形成する燃焼室ケーシング
24aの外側にライナ40を配置してタービンノズル1
4cに接続すると共に、ライナ40(およびドーム40
a)に複数個の孔40bを穿設し、それらを介して空気
通路の空気の一部を燃焼室ケーシング24aの外側に導
入する。また、燃焼室ケーシング24aのタービンノズ
ル側端部に、導入空気(希釈空気)と燃焼ガスの混合を
促進するミキサ形状部24a1を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はガスタービン・エ
ンジンの燃焼器に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービン・エンジンの燃焼器は高温
の燃焼ガスに曝されることから、一般に膜冷却が行われ
ているが、特開平10−68523号公報記載の技術
は、燃焼器のライナ(内側ライナ)を穿孔すると共に、
外側に同様に穿孔された外面ライナを配置し、衝突冷却
(インピンジ冷却)と膜冷却を組み合わせて燃焼室ケー
シング(内側ライナ)を冷却することを提案している。
【0003】この従来技術にあっては、衝突冷却に用い
られた空気は、さらに冷却効果を上げるため、膜冷却も
行うと共に、その冷却空気を燃焼反応途中の燃焼ガスが
存在する燃焼室(燃焼領域)に導入している。即ち、こ
の従来技術においては、膜冷却に衝突冷却を組み合わせ
て冷却効率を上げるように構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、ガスタービン・
エンジンの燃焼器では、上記した従来技術に示されるよ
うに、供給される空気の一部を使用して燃焼ガスを希釈
し、所定のタービン入口温度まで低下させている。この
種の燃焼器構造を燃焼が拡散燃焼に比して不安定な予混
合燃焼に用いた場合、希釈空気が燃焼領域に逆流し、燃
焼を不安定にすると共に、COの増加を招く。
【0005】従って、この発明の目的は上記した課題を
解消することにあり、燃焼領域に冷却空気あるいは希釈
空気を流入させることなく、効率的に燃焼室ケーシング
を冷却するようにしたガスタービン・エンジンの燃焼器
を提供することにある。
【0006】さらには、この発明の第2の目的は、希釈
空気と燃焼ガスを混合させることにより、安定した予混
合燃焼を実現すると共に、燃焼ケーシングの強度および
耐久性も確保するようにしたガスタービン・エンジンの
燃焼器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1項にあっては、コンプレッサで加圧され
た空気を圧送する空気供給路と気体燃料供給源に接続さ
れる複数個のベンチュリミキサを備え、前記複数個のベ
ンチュリミキサで前記空気と気体燃料を混合して生成さ
れた混合気を燃焼室に供給して予混合燃焼あるいは拡散
燃焼させ、生じた燃焼ガスをタービンノズルを介してタ
ービンに供給して前記タービンを回転させて前記コンプ
レッサを駆動する一方、前記タービンの回転を出力軸を
介して出力するガスタービン・エンジンの燃焼器におい
て、前記燃焼室を形成する燃焼室ケーシングの外側にラ
イナを配置して前記タービンノズルに接続すると共に、
前記ライナに複数個の孔を穿設し、前記穿設された複数
個の孔を介して前記空気供給路の空気の一部を前記燃焼
室ケーシングの外側に導入するように構成した。
【0008】燃焼室を形成する燃焼室ケーシングの外側
にライナを配置してタービンノズルに接続すると共に、
ライナに複数個の孔を穿設し、それを介して空気通路の
空気の一部を燃焼室ケーシングの外側に導入するように
構成したので、高温の燃焼ガスに曝される燃焼室ケーシ
ングを効果的に冷却することができると共に、拡散燃焼
時に火炎を燃焼室の中心部に留め、その回りに予混合気
生成通路を通過した空気が包むように構成することが可
能となるため、燃焼室への入熱を抑制することができて
予混合燃焼に悪影響を与える膜冷却を不要とすることが
できる。
【0009】また、二重壁としたことで、圧力荷重を温
度の低い外側のライナで受け、燃焼室を形成するケーシ
ング(内側のライナ)は、ほとんど圧力荷重を受けるこ
とがない(即ち、外側のライナに比して十分に小さい圧
力荷重を受けるに過ぎないため、ほとんど圧力荷重を受
けることがない)。よって、より高い強度(座屈)およ
び耐久性を確保しつつ、燃焼室に接するケーシングを高
温(ただし酸化許容温度以下)に保つことが可能とな
り、COの排出濃度を低減することができる。さらに、
それによって燃焼室ケーシングの座屈耐力を向上させる
ことができて低エミッション化を図ることができる。
【0010】さらに、予混合燃焼では火炎からの放射が
拡散燃焼に比して小さいことから、この構成において、
衝突冷却(インピンジ冷却)用いつつ、孔径や配置を調
整することにより、膜冷却を用いることなく、燃焼ケー
シングを冷却することが可能となる。
【0011】請求項2項にあっては、前記燃焼室ケーシ
ングのタービンノズル側端部に、前記導入空気と前記燃
焼ガスの混合を促進するミキサ形状部を形成した。
【0012】燃焼室ケーシングのタービンノズル側端部
に、導入空気と前記燃焼ガスの混合を促進するミキサ形
状部を形成したので、希釈空気(冷却空気)と燃焼ガス
を平行して合流させることができ、逆流を防止すること
ができる。また、合流部の形状を変えることにより、温
度分布制御や混合を促進することが可能となる。例え
ば、希釈空気と燃焼ガスが接する境界面を長くすること
で、混合を促進することができる。また、燃焼室への逆
流を防止することで、一層安定な燃焼を実現することが
できると共に、タービンに供給する燃焼ガスの温度を低
下させることができてロータなどタービンの耐久性を向
上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に即し、この発明
の一つの実施の形態に係るガスタービン・エンジンの燃
焼器を説明する。
【0014】図1はその装置をガスタービン・エンジン
全体を含めて示す概略図である。
【0015】図1において、符号10はガスタービン・
エンジンを示す。ガスタービン・エンジン10は、コン
プレッサ12と、タービン14と、燃焼器16を備え
る。コンプレッサ12は、タービン14の出力軸(ター
ビンシャフト)14aを介してタービン14に連結さ
れ、タービン14の回転で駆動させられる。
【0016】また、タービン14の出力軸14aには発
電機20が接続される。発電機20はタービン14の回
転で駆動され、100kW程度の電力を発電する。発電
機20には電気機器(図示せず)が負荷として接続され
る。このように、図示のガスタービン・エンジン10は
定置型であって、自家発電装置を構成する小型のガスタ
ービン・エンジンである。
【0017】燃焼器16はベンチュリミキサ22と、そ
れに気密に取り付けられた燃焼室24からなる。ベンチ
ュリミキサ22は図示の如く、ミキサ基体22aの中に
形成される。ミキサ基体22aは、燃焼室24の中心軸
線24c(タービン出力軸線14bに一致)上に配置さ
れる。
【0018】ミキサ基体22aにおいて、ベンチュリミ
キサ22は、外部に開口して新気を吸入する空気吸入口
26に接続され、コンプレッサ12で加圧された空気を
圧送する空気供給路30に接続されると共に、気体燃料
供給源(図示せず)に接続され、それら空気と気体燃料
を混合して混合気を生成し、燃焼室24に供給して燃焼
させる。尚、気体燃料としては、天然ガスなどのガス燃
料を使用する。
【0019】図2はベンチュリミキサ22が形成される
ミキサ基体22aの構造を詳細に示す断面図、図3は燃
焼室側から見たミキサ基体22aの正面図、図4は図3
のIV−IV線断面図、図5は図3のV−V線断面図で
ある。
【0020】図示の如く、ミキサ基体22aは燃焼室側
の本体22a1と、それに取り付けられるフランジ部2
2a2とからなり、それらの内部に複数個のベンチュリ
ミキサ(マルチベンチュリミキサ)22が形成される。
【0021】以下、ベンチュリミキサ22の構成を詳細
に説明すると、ベンチュリミキサ22は複数個、より正
確には20個のマルチベンチュリミキサとして構成され
る。ベンチュリミキサ22は、図3に良く示す如く、そ
の中の10個が、ミキサ基体22aの中心軸線22a3
(タービン14の出力軸14aの軸線14bに一致)の
回りに所定の間隔をおいて放射状に配置されると共に、
その外側には残りの10個が同様に所定の間隔をおいて
放射状に配置される。
【0022】20個のベンチュリミキサ22のそれぞれ
は、空気供給路30に接続される空気取り入れ口22b
と、燃料管22cを介して前記気体燃料供給源に接続さ
れる燃料取り入れ口22dと、空気取り入れ口22bと
燃料取り入れ口22dに連続すると共に、混合気生成部
で合流して混合気を生成する混合気生成通路22eと、
混合気生成通路22eの終端で燃焼室24に開口する噴
射口22fとを備える。
【0023】混合気生成部は、空気取り入れ口22bに
接続され、縮径された断面円形(後述)のスロート部2
2hと、燃料取り入れ口22dに接続され、スロート部
22hに穿設された噴射孔22jを介して合流して混合
気生成通路22eに連続する燃料通路22kを備える。
【0024】図示のガスタービン・エンジン10は気体
燃料(天然ガス)を用いるが、上記は予混合燃焼用の混
合気の供給の場合である。図6は燃焼温度、より正確に
は断熱火炎温度(混合気を断熱の条件の下で燃焼させた
ときの温度)Tadに対するCO,NOxのエミッショ
ン濃度(排出濃度)を示すグラフ図である。
【0025】低エミッション化のためには、CO,NO
xのエミッション濃度を図示のエミッション濃度上限以
下の可能な限り低い値に抑制するのが望ましい。この種
のガスタービン・エンジンにあっては、燃焼形態は拡散
燃焼と予混合燃焼に大別されるが、予混合燃焼は拡散燃
焼に比較して燃焼温度が比較的低いことから、エミッシ
ョン性能の点で優れているが、アイドル時などの運転状
態では失火を招き易い。
【0026】他方、拡散燃焼は安定した燃焼が得られる
が、混在する高温部位がNOxの排出濃度を増加させ
る。このように、図7に示す如く、燃焼範囲において拡
散燃焼は常に可能であるが、予混合燃焼は限られた範囲
でのみ可能となる。そこで、ベンチュリミキサ22とし
ては両者の燃焼を可能とする構成にすると共に、断熱火
炎温度Tadおよび運転状態などから2種の燃焼形態の
いずれかを選択することになる。
【0027】図2などに戻り、その拡散燃焼用の構成に
ついて説明すると、ミキサ基体22aの中心軸線22a
3(タービン14の出力軸14aの軸線14bおよび燃
焼室24の中心軸線24cに一致)上に混合気を点火す
る点火プラグ34が配置されると共に、点火プラグ34
の本体34aの回りに、第2の燃料管22lを介して前
記気体燃料供給源に接続される、点火プラグ34に沿っ
て真っ直ぐ延びる拡散燃焼用の第2の燃料通路22mが
形成される。
【0028】点火プラグ34はグロー型からなり、その
先端には燃焼室24を臨む位置において発熱体34bが
形成される。点火プラグ(グロープラグ)34は図示し
ない電圧源から通電されることにより、先端の発熱体3
4bが1200℃から1300℃程度に発熱し、その熱
で燃焼室24内の混合気を着火する。
【0029】第2の燃料通路22mの先端には、第2の
燃料通路22mに連続する第2の噴射口22nが、点火
プラグ34の発熱体34bの回りに複数個配置される。
より正確には図3に示す如く、所定の間隔をおいて6個
と12個の第2の噴射口22nが同心円をなし、発熱体
34bに近接して発熱体34bを囲むように放射状に配
置、即ち、2つの(複数の)半径の異なる円周上に配置
される。尚、図示の簡略化のため、図2では第2の噴射
口22nは1個のみ示した。
【0030】このように、図2に示す如く、ミキサ基体
22aの中心軸線22a3(燃焼室24の中心軸線24
c)には点火プラグ34の発熱体34bが配置されると
共に、その回りには拡散燃焼用の18個の第2の噴射口
22nが配置され、その外周には予混合燃焼用の20個
の噴射口22fが配置される。
【0031】図示の構成において、燃料管22cを介し
て気体燃料供給源に接続される燃料取り入れ口22dに
は予混合燃焼用燃料が供給されると共に、燃料管22l
を介して同様に気体燃料供給源に接続される第2の燃料
通路22mには拡散燃焼用燃料が供給される。
【0032】予混合燃焼用燃料も拡散燃焼用燃料も同種
の気体燃料であるが、予混合燃焼では燃焼室24に噴射
する以前で均一な混合気を生成する必要があることと、
予混合燃焼と拡散燃焼を切り替える必要があることか
ら、供給系統が図示のように別々に設けられる。
【0033】即ち、図示しないバルブを開閉するなどし
て予混合燃焼用燃料の供給を停止すると共に、拡散燃焼
用燃料を供給すると、拡散燃焼用燃料は第2の燃料通路
22mを通って第2の噴射口22nから燃焼室24に噴
射される。このとき、空気は空気取り入れ口22bから
供給され、混合気生成通路22eを通り、噴射口22f
から燃焼室24に噴射され、燃焼室24で燃料と混合し
て混合気が形成され、着火されて拡散燃焼を生じる。
【0034】他方、拡散燃焼用燃料の供給が停止される
と共に、予混合燃焼用燃料が供給されると、予混合燃焼
用燃料は混合気生成部で空気と合流して混合気となり、
同様に混合気生成通路22eを通り、噴射口22fから
燃焼室24に噴射され、着火されて予混合燃焼を生じ
る。
【0035】ここで、混合気生成部を含む混合気生成通
路22eを詳細に説明する。
【0036】図8は混合気生成通路22eのスロート部
22hの縦断面図であり、図9はそのIX−IX線断面
図である。
【0037】図示の如く、スロート部22hは中央部位
に向けて徐々に縮径された断面円形を呈すると共に、中
央部位には径方向から穿設されて燃料通路22kを介し
て燃料取り入れ口22dに接続される、前記した噴射孔
22jが、所定の間隔をおいて3個形成される。噴射孔
22jは、上記した燃料通路22kに接続される燃料輸
送路22j1と、それに連続して直線状に穿設されて燃
料を噴射するときに方向を与えるようにされた細孔22
j2とからなる。
【0038】噴射孔22jはそれぞれ、スロート部22
hの中心22h1から壁面22h2までの半径をrとす
るとき、半径rをn倍だけオフセットさせた位置22h
3から前記中心を通る任意の線22h4に平行となる方
向に予混合燃焼用燃料を噴射するように、換言すれば、
細孔22j1が線22h4に平行となるように、スロー
ト部22hの接線方向に向けて穿設される。尚、nは1
未満、望ましくは0.7から0.9である。
【0039】このように、噴射孔22jをスロート部2
2hの中心22h1からその接線方向(壁面方向)にオ
フセットさせることにより、流入する空気と燃料の混合
を効果的に促進させることができる。
【0040】即ち、ベンチュリミキサ22の場合、スロ
ート部22hで空気に燃料が注入(噴射)され、その下
流の減速部(後述する22e1)で発生する速度勾配を
利用して空気と燃料が混合されるため、スロート部22
hでは中心部まで燃料を貫通させるより、スロート部の
壁面付近22h2に沿わせて燃料を注入する方が、空気
と燃料を短時間でかつ均質に混合することができる。た
だし、壁面22h2に接近させ過ぎて燃料を注入する
と、壁面付近の運動量の小さい領域(境界層)に燃料が
留まり、空気全体に拡散しないため、均質な混合気を生
成することができない。
【0041】そこで、この実施の形態においては、スロ
ート部22h1の中心を通る任意の線22h4に対して
平行で、かつ壁面22h2から僅かに離れた位置(r・
n)から燃料を注入するように構成したので、燃料が中
心部まで貫通することがなく、境界層に留まることがな
いので、減速部で混合が効果的に促進され、短時間で均
質な予混合気を生成することができる。ここで、nを
0.7から0.9に設定することで、燃料をスロート部
22hの壁面22h2に付着させることがないようにし
た。
【0042】このことは、同じ時間(距離)であれば、
より均質な予混合気が生成されることを意味し、燃焼温
度(断熱火炎温度)が同一であれば、NOxの排出濃度
を一層低減することができる。さらに、同程度に均質な
予混合気を生成するのであれば、より短時間(短距離)
で混合が可能となるため、自己着火を防止し易くなって
自己着火に対するタフネスを向上させることができる。
【0043】図4に戻って混合気生成通路22eの説明
を続けると、混合気生成通路22eは、スロート部22
hの下流位置で徐々に拡径されて(具体的にはミキサ基
体の中心軸線22a3(軸線24cに一致)に対して1
0度から15度程度拡径されて)減速部22e1が形成
されると共に、その下流側の噴射口22f付近、より詳
しくはその手前で徐々に(滑らかに)縮径させられて絞
り部22e2が形成される。
【0044】また、空気取り入れ口22bに対して噴射
口22fを中心軸線22a3の円周方向にずらせ、これ
によって図4に示す如く、混合気生成通路22eを絞り
部22e2から噴射口22fにかけて前記円周方向に、
角度θ(より正確には中心軸線22a3に対して60度
から70度)だけ偏向させるように構成される。
【0045】具体的には、図3において、内周側の10
個のベンチュリミキサの中の任意のものの空気取り入れ
口を22b1とすると共に、その噴射口22fを22f
1とするとき、図示のように、円周方向(図では左旋回
方向)にずらせるように構成する。同様に、外周側の1
0個のベンチュリミキサの中の任意のものの空気取り入
れ口を22b2とすると共に、その噴射口22fを22
f2とするとき、図示のように、円周方向(図では左旋
回方向)にずらせるように構成する。
【0046】かく構成することにより、ベンチュリミキ
サ22にスワラを一体的に設けることとなり、噴射され
る混合気は旋回するフローパターンを与えられることと
なって燃焼を促進し、保炎性能を向上させることがで
き、これによってCO排出濃度を低減することができ
る。
【0047】また、結果的に低い断熱火炎温度において
も安定した予混合燃焼が可能となり、予混合燃焼が可能
な範囲を拡大することができ、NOxの排出濃度も一層
低減することができる。
【0048】即ち、複数個のベンチュリミキサ22のそ
れぞれを燃焼室24の中心軸線24cを中心軸とする、
複数の半径の異なる円周上に配置し、噴射口22f付近
を混合気生成通路22eに連続する通路として、断面積
を減少させながら滑らかに前記中心軸線24cを中心と
する円周接線方向に偏向させるように構成したので、絞
り部22e2によって噴射口22f付近の予混合気の流
速を高くすることができ、燃焼室24の火炎がミキサ2
2に侵入して逆火となるのを効果的に防止することがで
きる。それによって、燃焼用空気温度・燃焼温度(断熱
火炎温度)が高い場合でも、逆火や自己着火を起こすこ
となく、予混合燃焼を実現することができる。
【0049】さらに、滑らかな通路が形成されることか
ら、逆火や自己着火の発生を一層効果的に抑制すること
ができて燃焼室に強い旋回流を生じさせることができ、
それによって燃焼が促進されて希薄予混合燃焼状態でも
安定した燃焼を実現することができてCO排出濃度を低
減することができる。また、低い燃焼温度(断熱火炎温
度)での燃焼も可能となることから、NOx排出濃度も
低減することができる。
【0050】このように、予混合燃焼が可能な範囲を拡
大することができるので、ガスタービン・エンジン10
においてより広い運転範囲(負荷範囲)で低エミッショ
ンの予混合燃焼を実現することができ、ガスタービン・
エンジンとして一層の低エミッション化を図ることがで
きる。
【0051】尚、図示の如く、ベンチュリミキサ22の
空気取り入れ口22bは断面円形とすると共に、噴射口
22fは断面略矩形状とする。また、空気取り入れ口2
2bの断面積をAとするとき、噴射口22fのそれはA
のm倍(m:1.0から1.1)とする。
【0052】このマルチベンチュリミキサ22は図示の
ミキサ基体22aの本体22a1として鋳造し、それに
フランジ部22a2を取り付けることによって製作す
る。この種のマルチベンチュリミキサは通例、個々のベ
ンチュリミキサを接合して束ねることによって製作する
が、鋳造で製作することとしたので、大量生産時の製作
コストを低減させることができる。尚、ミキサ基体22
aは、フランジ部22a2の周縁に穿設されたボルト孔
22a4にボルト(図示せず)を挿通し、図1に示す如
く、タービン・ケーシング36に取り付けて固定する。
【0053】図10は燃焼室24付近の部分断面側面
図、図11は同様にその部位の部分断面側面図、図12
は図10のXII−XII線断面図である。
【0054】図10などを参照してガスタービン・エン
ジン10の説明を続けると、燃焼室24は、ミキサ基体
22aに気密に固定されると共に、その中心軸線22a
3(軸線14bおよび24c)を中心としてミキサ基体
22aよりも径大の断面円形のケーシング(燃焼室ケー
シング)24aと、ミキサ基体22aに対向する側に設
けられた断面凸形を呈すると共に、その内部は空洞に構
成される側壁24bとで囲まれる空間内に形成される。
【0055】ケーシング24aの外側にはライナ40が
配置される。ライナ40は一端が、ミキサ基体22aの
本体22a1に固定された円錐状のドーム40aに差し
込まれて半径方向のみ固定(軸方向には移動自在)され
ると共に、他端は、燃焼室24で発生した燃焼ガスのタ
ービン14の入力口である、タービンノズル14cのケ
ーシングを構成する。図11に示す如く、ライナ40お
よびドーム40aには多数(複数個)の孔40bが穿設
される。
【0056】また、ケーシング24aの(側壁24bに
近接する)先端付近には、ミキサ形状部24a1が形成
される。ミキサ形状部24a1は、図12に示す如く、
波形に形成され、ライナ40との離間距離dが凸位置で
は小さく、凹位置では大きくなるように形成される。か
かるミキサ形状部24a1が、燃焼室ケーシング24a
の全周にわたって形成される。
【0057】次いで、図1を参照してガスタービン・エ
ンジン10の動作を説明する。
【0058】空気吸入口26から矢印aで示す如くコン
プレッサ12で吸引されて加圧される空気(新気。例え
ば15℃)は、矢印bで示すように空気供給路30を流
れる。
【0059】他方、タービン14の回転に使用された燃
焼ガスは依然700℃程度の高温にあることから、矢印
cで示すように熱交換器42に送られ、そこでコンプレ
ッサ12で吸引された新気と熱交換される。それによっ
て空気は例えば600℃程度まで昇温された後、矢印d
で示すように空気供給路30を流れ、前記したようにベ
ンチュリミキサ22に供給される。
【0060】ベンチュリミキサ22に供給された空気
は、その中を矢印で示す如く流れて気体燃料と混合し、
混合気となって燃焼室24に噴射され、点火プラグ34
で点火されて拡散燃焼あるいは予混合燃焼を生じる。
【0061】上記したようにベンチュリミキサ22を流
れる空気は600℃程度まで昇温されているが、図2に
良く示す如く、この実施の形態にあっては点火プラグ3
4がミキサ基体22aの本体22a1の中心軸線22a
3の上に配置されると共に、点火プラグ34の本体34
aの回りに拡散燃焼用の第2の燃料通路22mが形成さ
れるようにしたので、燃料温度が200℃程度であるこ
とから、点火プラグ34を吸入空気温度から良く保護す
ることができ、その耐久性を向上させることができる。
【0062】さらに、この実施の形態にあっては、ミキ
サ基体22aの本体22a1中心には点火プラグ34の
発熱体34bが配置されると共に、その回りには拡散燃
焼用の18個の第2の噴射口22nが配置され、その外
周には予混合燃焼用の20個の噴射口22fが配置され
るように、換言すれば、混合気生成通路22eを介して
点火プラグ34の発熱体34bの回りに、それから所定
距離をおいて旋回流を生じさせるように構成したので、
本体22a1の中心軸線22a3の付近はよどみ領域と
なり、そこに拡散燃焼用の燃料を噴射することとなり、
燃料の拡散を抑えることができて濃い混合気を形成する
ことができる。また、その中心軸線22a3上に点火プ
ラグの発熱体34bを配置することで着火性あるいは保
炎性も良好となる。
【0063】また、このように部材を中心軸線23a3
(24c)に対称配置することで、熱による変形(延
び)の影響を均等化することができ、それによってベン
チュリミキサ22としての耐久性を向上させることがで
きる。尚、燃料の拡散は、燃焼空気のフローパターン、
あるいは第2の噴射口22nの直径、本数、角度などで
適宜に調整することができる。
【0064】このように、予混合燃焼に関しては混合気
が旋回流とされることで燃焼が促進されて安定した予混
合燃焼が実現できて予混合燃焼が可能な範囲を拡大する
ことができ、一層の低エミッション化を図ることができ
る。さらに、拡散燃焼に関しても燃料の拡散が防止され
ると共に、着火性あるいは保炎性が向上されることで、
燃料流量が少ないときも安定した拡散燃焼を得ることが
でき、予混合燃焼と拡散燃焼の切り替え時の燃焼の安定
性などでも向上させることができる。
【0065】図1の説明に戻ると、よって生じた燃焼ガ
スは矢印eで示す如く流れ、タービンノズル14cを通
ってタービン14を回転させる。タービン14の回転は
出力軸14aを介してコンプレッサ12を回転させると
共に、発電機20を駆動する。
【0066】このとき、空気供給路30を流れる空気の
一部は、矢印fで示すように、多数穿設された孔40b
を通って(介して)燃焼室24のケーシング24aの外
側に導入され、冷却空気としてケーシング24aの壁面
に噴流衝突させられる。
【0067】即ち、燃焼室24の温度は燃焼時には15
00℃にも達し、ケーシング24aの壁温もそのままで
は1000℃に達してしまうため、この実施の形態にお
いては、多数穿設された孔40bから冷却空気をケーシ
ング24aの壁面に噴流衝突させるようにした。これに
よってケーシング24aの壁面付近の冷却空気の温度上
昇を抑えることができ、冷却効率を向上させることがで
きる。
【0068】通常、座屈に許容される温度より、酸化に
許容される温度の方が高いが、図示の構造では、空気通
路30と燃焼室24との間に発生する圧力差による荷重
のほとんどをライナ40が受けることになる(ケーシン
グ24aの外側と燃焼室24の間に発生する圧力差は、
空気通路30と燃焼室24との間に発生する圧力差と比
較すると充分に低い)。
【0069】しかしながら、この実施の形態において
は、ケーシング24aが燃焼室24からの熱を遮断する
ため、ライナ40の壁温が過度に上昇することがなく、
よって座屈耐力を容易に確保することができる。また、
ケーシング24aは受ける荷重が小さいため、酸化に対
する許容温度まで壁温を上げることができ、それによっ
てCOの排出濃度を低減させて低エミッション化を図る
ことができる。
【0070】即ち、この種のガスタービン・エンジンで
は、燃焼室24を冷却させるため、通例、膜冷却方式が
用いられる。この膜冷却方式では、冷却に遣われた空気
はそのまま燃焼室に導入され、燃焼用あるいは希釈用の
空気として使用される。予混合燃焼の場合、燃焼過程の
途中で空気(新気)が燃焼室24に流入すると、燃焼が
不安定になり、不完全燃焼を生じてCOの排出が増加
し、失火が起こる。燃焼温度(断熱火炎温度)を高くし
ないと安定した燃焼(完全燃焼)が得られず、NOxの
排出濃度も増加する。これは、燃焼ガスの温度低下や、
空間的な燃料濃度分布の均質性が失われるためである。
【0071】この実施の形態では、穿孔されたライナ4
0(およびドーム40a)を設け、噴流衝突させて冷却
させるようにしたので、換言すれば、ケーシング24a
を穿孔する必要がないので、その部位からの希釈空気の
侵入を防止することができ、安定した燃焼、特に燃焼と
して不安定な予混合燃焼の安定化を図ることができる。
【0072】このように、ケーシング24aの冷却に使
用された空気(冷却空気)は、全て(燃焼ガスを所定の
温度に調節するための)希釈空気として燃焼ガスと混合
される。即ち、ケーシング24aの最後流(最下流)部
で燃焼反応が終了した燃焼ガスと混合されることから、
安定した予混合燃焼を実現することができる。
【0073】また、ケーシング24aの先端付近にはミ
キサ形状部24a1が形成されてライナ40との離間距
離dが凸位置では小さく、凹位置では大きくなるように
形成されることから、矢印eで示す燃焼ガスと矢印fで
示す冷却空気(希釈空気)がタービンノズル14cの入
口で合流するとき、相互に接触する面積が増加して両者
が良く混じり合い、それによっても冷却空気が燃焼室2
4に侵入するのを低減することができ、予混合燃焼の安
定化を図ることができる。
【0074】さらに、ケーシング24aはミキサ基体2
2aの本体22a1に気密に取り付けるようにしたの
で、それによっても空気が燃焼室24に侵入するのを防
止することができて予混合燃焼の安定化を図ることがで
きる。また、前記したように、予混合燃焼の安定化は予
混合燃焼域が拡大することを意味し、結果として一層の
低エミッション化を達成することができる。
【0075】さらに、燃焼ガスと希釈空気(冷却空気)
を平行流で混合(合流)させてタービンノズル14cを
介してタービン14に供給するようにしたので、冷却空
気の燃焼室24への逆流を防止することができて燃焼の
安定化を一層良く実現することができる。
【0076】尚、図11に示す如く、ライナ40(およ
びドーム40a)において孔40bは2列穿設された比
較的大径な孔群を除くと、残余の孔群は同一の孔径に形
成されているが、燃焼室24の温度分布に応じて変化さ
せることにより、壁温の分布も適宜に設定することも可
能となり、膜冷却手法を用いることなく、ケーシング2
4aを効果的に冷却することができる。
【0077】図1の説明に戻ると、熱交換に使用された
燃焼ガスは、矢印gで示す如く、排気口44からガスタ
ービン・エンジン10の外部に排出される。また図1お
よび図10で符号46,48はそれぞれ、圧力センサと
温度センサが組み合わされたセンサ構造体を示す。
【0078】この実施の形態にあっては上記の如く、コ
ンプレッサ12で加圧された空気を圧送する空気供給路
30と気体燃料供給源に接続される複数個のベンチュリ
ミキサ22を備え、前記複数個のベンチュリミキサ22
で前記空気と気体燃料を混合して生成された混合気を燃
焼室24に供給して予混合燃焼あるいは拡散燃焼させ、
生じた燃焼ガスをタービンノズル14cを介してタービ
ン14に供給して前記タービン14を回転させて前記コ
ンプレッサ12を駆動する一方、前記タービンの回転を
出力軸14bを介して出力するガスタービン・エンジン
10の燃焼器16において、前記燃焼室24を形成する
燃焼室ケーシング24aの外側にライナ40を配置して
前記タービンノズル14cに接続すると共に、前記ライ
ナ40(およびドーム40a)に複数個の孔40bを穿
設し、前記穿設された複数個の孔40bを介して前記空
気供給路30の空気の一部を前記燃焼室ケーシング24
aの外側に導入するように構成した。
【0079】また、前記燃焼室ケーシング24aのター
ビンノズル側端部に、前記導入空気と前記燃焼ガスの混
合を促進するミキサ形状部24a1を形成した。
【0080】尚、上記の実施の形態において、図9でベ
ンチュリミキサ22のスロート部22hに噴射孔22j
を3個設けた例を図示したが、2個あるいは4個設けて
も良い。
【0081】
【発明の効果】請求項1項にあっては、燃焼室を形成す
る燃焼室ケーシングの外側にライナを配置してタービン
ノズルに接続すると共に、ライナに複数個の孔を穿設
し、それを介して空気通路の空気の一部を燃焼室ケーシ
ングの外側に導入するように構成したので、高温の燃焼
ガスに曝される燃焼室ケーシングを効果的に冷却するこ
とができると共に、拡散燃焼時に火炎を燃焼室の中心部
に留め、その回りに予混合気生成通路を通過した空気が
包むように構成することが可能となるため、燃焼室への
入熱を抑制することができて予混合燃焼に悪影響を与え
る膜冷却を不要とすることができる。
【0082】また、二重壁としたことで、圧力荷重を温
度の低い外側のライナで受け、燃焼室を形成するケーシ
ング(内側のライナ)は、ほとんど圧力荷重を受けるこ
とがない(即ち、外側のライナに比して十分に小さい圧
力荷重を受けるに過ぎないため、ほとんど圧力荷重を受
けることがない)。よって、より高い強度(座屈)およ
び耐久性を確保しつつ、燃焼室に接するケーシングを高
温(ただし酸化許容温度以下)に保つことが可能とな
り、COの排出濃度を低減することができる。さらに、
それによって燃焼室ケーシングの座屈耐力を向上させる
ことができて低エミッション化を図ることができる。
【0083】さらに、予混合燃焼では火炎からの放射が
拡散燃焼に比して小さいことから、この構成において、
衝突冷却(インピンジ冷却)用いつつ、孔径や配置を調
整することにより、膜冷却を用いることなく、燃焼ケー
シングを冷却することが可能となる。
【0084】請求項2項にあっては、燃焼室ケーシング
のタービンノズル側端部に、導入空気と前記燃焼ガスの
混合を促進するミキサ形状部を形成したので、希釈空気
(冷却空気)と燃焼ガスを平行して合流させることがで
き、逆流を防止することができる。また、合流部の形状
を変えることにより、温度分布制御や混合を促進するこ
とが可能となる。例えば、希釈空気と燃焼ガスが接する
境界面を長くすることで、混合を促進することができ
る。また、燃焼室への逆流を防止することで、一層安定
な燃焼を実現することができると共に、タービンに供給
する燃焼ガスの温度を低下させることができてロータな
どタービンの耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係るガスタービ
ン・エンジンの燃焼器をガスタービン・エンジン全体を
含めて示す概略図である。
【図2】図1の燃焼器の中のベンチュリミキサが形成さ
れるミキサ基体の構造を詳細に示す断面図である。
【図3】図2のミキサ基体の燃焼室側から見た正面図で
ある。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】図1のガスタービン・エンジンの燃焼温度(断
熱火炎温度)Tadに対するCO,NOxのエミッショ
ン濃度(排出濃度)を示すグラフ図である。
【図7】図1のガスタービン・エンジンの燃焼範囲にお
ける拡散燃焼と予混合燃焼の範囲を示すグラフ図であ
る。
【図8】図2のミキサ基体に形成されたベンチュリミキ
サの混合気生成部のスロート部の縦断面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】図1のガスタービン・エンジンの燃焼室付近
の部分断面側面図である。
【図11】同様に、図1のガスタービン・エンジンの燃
焼室付近の部分断面側面図である。
【図12】図10のXII−XII線断面図である。
【符号の説明】
10 ガスタービン・エンジン 12 コンプレッサ 14 タービン 14a タービンの出力軸 14b タービンの出力軸の軸線 16 燃焼器 20 発電機 22 ベンチュリミキサ(マルチベンチュリミキ
サ) 22a ミキサ基体 22b 空気取り入れ口 22c 燃料管(第1の燃料管) 22d 燃料取り入れ口 22e 混合気生成通路 22e1 減速部 22e2 絞り部 22f 噴射口(第1の噴射口) 22h スロート部 22j 噴射孔 22k 燃料通路(第1の燃料通路) 22l 第2の燃料管 22m 第2の燃料通路 22n 第2の噴射口 24 燃焼室 24a ケーシング(燃焼室ケーシング) 24a1 ミキサ形状部 24c 燃焼室の中心軸線 26 空気吸入口 30 空気供給路 34 点火プラグ 34a 発熱体 40 ライナ 40b 孔 42 熱交換器 44 排気口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサで加圧された空気を圧送す
    る空気供給路と気体燃料供給源に接続される複数個のベ
    ンチュリミキサを備え、前記複数個のベンチュリミキサ
    で前記空気と気体燃料を混合して生成された混合気を燃
    焼室に供給して予混合燃焼あるいは拡散燃焼させ、生じ
    た燃焼ガスをタービンノズルを介してタービンに供給し
    て前記タービンを回転させて前記コンプレッサを駆動す
    る一方、前記タービンの回転を出力軸を介して出力する
    ガスタービン・エンジンの燃焼器において、前記燃焼室
    を形成する燃焼室ケーシングの外側にライナを配置して
    前記タービンノズルに接続すると共に、前記ライナに複
    数個の孔を穿設し、前記穿設された複数個の孔を介して
    前記空気供給路の空気の一部を前記燃焼室ケーシングの
    外側に導入するように構成したことを特徴とするガスタ
    ービン・エンジンの燃焼器。
  2. 【請求項2】 前記燃焼室ケーシングのタービンノズル
    側端部に、前記導入空気と前記燃焼ガスの混合を促進す
    るミキサ形状部を形成したことを特徴とする請求項1項
    記載のガスタービン・エンジンの燃焼器。
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