JP2004522133A - タービン用の予混合燃焼器 - Google Patents
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Abstract
発電用のガスタービンエンジンのための燃焼装置であって、一方の端部に環状の燃料マニホルドが設けられた燃焼室と、燃料マニホルドの下流で細いスロート部を有する通路と、を少なくとも含み、空気が燃料マニホルドの周囲を通過して燃料と混合されるとともに、上記通路を通って燃焼室内の最終位置に定められた燃焼領域内に拡散される。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスタービンエンジンに関し、特に、燃焼器の空気/燃料混合器に関する。この種類のガスタービンエンジンは、発電用途で使用可能である。
【背景技術】
【0002】
発電および航空機用のタービンエンジンの選択において、タービンエンジンのNOxエミッションが10ppmvよりも低いことが重要な基準になってきている。NOxエミッションを低くする最新技術は、燃焼器と燃料/空気の予混合器とを組み合わせることを含む。この技術は、ドライローエミッション(DLE)として知られており、きれいな排気とともに高いエンジン効率を得る最も有望な技術である。この技術は、混合気の空気含有量が比較的高いことに依存する。
【0003】
空気/燃料の混合器は、2000年12月22日に出願され、本出願人が有する継続中の米国特許出願第09/742,009号に開示されている。この特許出願に説明されているように、燃焼室の燃焼領域に均一な混合気を供給することが重要である。課題は、異なる負荷条件において、エミッションを低く保ちながら低い運転コストを達成することである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の出願は、DLE装置用の特定の燃料マニホルドアセンブリを開示しているが、このアセンブリが使用される燃焼器内の環境を教示していない。一例を挙げると、燃焼領域は、燃焼室を構成する燃焼カンの壁と火炎とが接触しないように、火炎を安定化させることができる燃焼室内の位置に設ける必要がある。また、燃焼室内に形成された燃焼領域に冷却空気が流入しないようにすることも重要である。
【0005】
本発明の目的は、燃焼室内に形成された燃焼領域に改善された混合気を提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、ノズルの代わりに燃料マニホルドを使用する空気/燃料混合器を提供することである。
【0007】
本発明のまた他の目的は、低出力の点火段階と全負荷燃焼の第2の段階とを有する燃焼室を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の燃焼装置は、燃焼室を画成する内側壁と径方向に離間された外側壁とを備える環状でかつ円筒形の燃焼ケースと、燃焼ケースの端部に内側壁および外側壁と同心状に設けられた環状の空気/燃料入口と、燃焼室の下流に設けられた燃焼室出口と、を有するガスタービンエンジンを含む。空気/燃料入口は、内側壁および外側壁の拡散部分の間に形成された拡散通路を含み、各々の内側および外側の拡散壁部分は、空気流に対して上流および下流の部分を有しており、隣接する内側および外側の拡散壁部分によって構成される拡散通路は、内側および外側の拡散壁部分の上流部分において断面が縮小していく部分と、内側および外側の拡散壁部分の下流部分において断面が拡大していく部分と、を含み、内側および外側の拡散壁部分によって構成される通路の最も細い部分にスロート部が画成される。同心状の燃料マニホルドリングが、拡散通路の上流で軸方向に一致するように設けられており、これにより、空気がマニホルドリングの周囲に流れて、拡散通路を通ってマニホルドリングからの燃料と混合されるとともに、燃焼室の燃焼領域に導かれる。
【0009】
本発明の詳細な実施例では、内側および外側の拡散壁部分の下流部分の角度が、燃焼室の燃焼領域の位置を定めるように選択される。
【0010】
本発明の他の詳細な実施例では、燃焼領域を燃焼室内でより好適に位置づけるために、燃焼ケースの内側および外側の壁に対して入口を中心からずらすことができる。
【0011】
本発明の他の実施例では、一対の環状の空気/燃料入口が、燃焼ケースの端部において、互いに、かつケースの内側および外側の壁に対して同心状に設けられている。一対の環状の空気/燃料入口は、内側壁に隣接する内側の入口と、外側壁に隣接する外側の入口と、内側および外側の燃焼室が形成されるように、内側および外側の壁と同心状で、かつ内側および外側の入口の間に設けられた環状の中間壁と、を含む。各々の内側および外側の空気/燃料入口は、内側および外側の拡散通路をそれぞれ含んでおり、外側通路は、外側および中間の壁の内側および中間の拡散部分の間に形成され、各々の外側および中間の拡散壁部分は、空気流に対して上流および下流の部分を有しており、内側通路は、内側および中間の壁の内側および中間の拡散部分の間に形成され、各々の内側および中間の拡散壁部分は、空気流に対して上流および下流の部分を有しており、内側および外側の拡散通路は、拡散壁部分の上流部分に断面が縮小していく部分と、拡散壁部分の下流部分に断面が拡大していく部分と、をそれぞれ含み、通路の最も細い部分にスロート部が画成される。内側および外側の同心状の燃料マニホルドリングが、各々の内側および外側の拡散通路の上流にそれぞれ設けられており、各々の内側および外側の燃料マニホルドリングは、対応する内側および外側の拡散通路と軸方向で一致するように設けられており、これにより、空気流が各々のマニホルドリングの周囲に流れるとともに、対応する内側および外側のマニホルドからの燃料と混合され、対応する内側および外側の拡散通路を通って内側および外側の燃焼室へとそれぞれ流れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図を参照すると、図1には、発電用途で使用されるガスタービンエンジンの実施例が示されている。エンジンケース10が図示されている。このケースは、円筒形で、かつ環状の燃焼カン12を囲んでいる。燃焼カン12は、入口14を有し、カン12によって画成される燃焼室15は、典型的なタービンホイール18を含むタービン部16を通って反対方向に排気する。
【0013】
燃焼カン12は、外側円筒壁20と同心状の内側円筒壁22とを含む。環状の燃焼カン12は、冷却空気用の空間24によって囲まれている。
【0014】
入口14は、燃焼カン12の一方の端部に軸方向で設けられている。この入口は、一対の離間された内側および外側の入口壁部分32,30によって構成されている。これらの内側および外側の壁部分32,30は、内側円筒壁22と外側円筒壁20の延長部である。環状の燃料マニホルドリング50が、外側入口壁30と内側入口壁32との間に画成された環状の空間内に設けられている。以下で説明するように、燃料マニホルドリング50の周りには、空気が流れる空間が提供されている。
【0015】
燃料マニホルド50は、継続中の米国特許出願第09/742,009号により詳しく説明されており、マニホルド50内の環状のチャンバと連通する燃料管路48を含む。スロット付きの軸方向開口部が、リングの下流に設けられており、燃料は、典型的に、上記スロットの開口部を通ってマニホルドリングの下流端部に向かって移動し、ここでマニホルド50の周りを通過するとともに外側入口壁30と内側入口壁32との間に形成された通路34に向かって下流に進む空気流の剪断作用によって取り込まれる。通路34は、スロート部44を含み、このスロート部44は、先細の上流壁部分36,38と末広の内側および外側の下流拡散壁部分40,42とによって画成される。スロート領域は、以下の式によって定義される。
【0016】
(数1)
M=ACd√(2ρ・ΔP)
ここで、Mは質量流量、ACdは有効流路面積、
ρは空気密度、ΔPは圧力降下である。
【0017】
入口14とマニホルド50との間に空気孔を設けることによって、スロート部44の公差を緩和することができる。
【0018】
これにより、通路34を通過する流体の97%を占める空気と、この空気と混合される燃料と、によって、均一に混合された混合気が燃焼室15の中心に定められる燃焼領域46に供給される。燃焼領域46は、内側および外側の燃焼器壁20,22から離間された領域に位置する。これは、拡散壁40,42の角度を厳密に選択するとともに、燃焼室15の中心線からずれた位置に入口14を設けることによって達成される。よって、入口を位置決めするとともに、所定のエンジンにおいて燃焼領域46の最適な位置が得られるように壁40,42の角度を定めることによって入口が選択される。
【0019】
燃焼室の燃焼領域46は、燃焼カン12の外側および内側の壁22,20の外部にインピンジメントライナ26を設けることによって冷却される。これにより、燃焼プロセスを制御するとともに壁の急冷を防止することができる。
【0020】
続いて、図2に記載の実施例を参照すると、エンジンケース110内に二重の燃焼室112が示されている。この実施例では、中間壁123,223によって形成されるとともに分離されている外側燃焼領域146と内側燃焼領域246とが存在する。燃焼室の外側壁は、符号120によって示され、燃焼室の内側壁は、符号222によって示されている。
【0021】
同様に、2つの入口114,214が設けられており、これらの入口114,214は、互いに、かつ燃焼室壁120,222に対して同心状となっている。また、インピンジメントライナ126,226も、内側壁120および外側壁222と中間壁123,223とを囲むように計画的に配置されている。空気用の空間124,224が、2つの燃焼室部分を囲んでいる。
【0022】
外側の入口114は、通路134を画成する外側入口壁部分130と中間入口壁部分132とを含み、この通路134は、先細の入口壁部分136,138を有する。同様に、末広の拡散入口壁部分136,138が設けられている。最後に、燃料マニホルドリング150が、通路134の上流に設置されているとともに、燃料管路148の供給を受ける。
【0023】
主要な入口214は、通路234を画成する内側入口壁部分232と中間入口壁部分230を含む同様の構成を有する。燃料マニホルドリング250が、入口234の上流に設けられている。
【0024】
図2の実施例は、2つの環状の燃焼室を備えることにより、以下のように動作する。外側燃焼室115は、燃料マニホルド150を含み、エンジンを約60%の負荷容量で点火および動作させるために使用される。エンジンを全負荷まで加速させる場合には、内側の燃焼室215の燃料マニホルド250に燃料が供給され、このように形成された混合気が外側燃焼室115内での燃焼プロセスによって点火される。これにより、燃焼器は、急冷が実質的にない状態で動作可能となり、低出力でもCOエミッションが低くなる。点火段階および主要な段階は、燃焼器動作の必要条件に従って逆転可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係るガスタービンエンジンの燃焼部を示す軸方向の部分断面図である。
【図2】本発明に係る他の実施例を示す図1と同様の部分断面図である。
【0001】
本発明は、ガスタービンエンジンに関し、特に、燃焼器の空気/燃料混合器に関する。この種類のガスタービンエンジンは、発電用途で使用可能である。
【背景技術】
【0002】
発電および航空機用のタービンエンジンの選択において、タービンエンジンのNOxエミッションが10ppmvよりも低いことが重要な基準になってきている。NOxエミッションを低くする最新技術は、燃焼器と燃料/空気の予混合器とを組み合わせることを含む。この技術は、ドライローエミッション(DLE)として知られており、きれいな排気とともに高いエンジン効率を得る最も有望な技術である。この技術は、混合気の空気含有量が比較的高いことに依存する。
【0003】
空気/燃料の混合器は、2000年12月22日に出願され、本出願人が有する継続中の米国特許出願第09/742,009号に開示されている。この特許出願に説明されているように、燃焼室の燃焼領域に均一な混合気を供給することが重要である。課題は、異なる負荷条件において、エミッションを低く保ちながら低い運転コストを達成することである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の出願は、DLE装置用の特定の燃料マニホルドアセンブリを開示しているが、このアセンブリが使用される燃焼器内の環境を教示していない。一例を挙げると、燃焼領域は、燃焼室を構成する燃焼カンの壁と火炎とが接触しないように、火炎を安定化させることができる燃焼室内の位置に設ける必要がある。また、燃焼室内に形成された燃焼領域に冷却空気が流入しないようにすることも重要である。
【0005】
本発明の目的は、燃焼室内に形成された燃焼領域に改善された混合気を提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、ノズルの代わりに燃料マニホルドを使用する空気/燃料混合器を提供することである。
【0007】
本発明のまた他の目的は、低出力の点火段階と全負荷燃焼の第2の段階とを有する燃焼室を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の燃焼装置は、燃焼室を画成する内側壁と径方向に離間された外側壁とを備える環状でかつ円筒形の燃焼ケースと、燃焼ケースの端部に内側壁および外側壁と同心状に設けられた環状の空気/燃料入口と、燃焼室の下流に設けられた燃焼室出口と、を有するガスタービンエンジンを含む。空気/燃料入口は、内側壁および外側壁の拡散部分の間に形成された拡散通路を含み、各々の内側および外側の拡散壁部分は、空気流に対して上流および下流の部分を有しており、隣接する内側および外側の拡散壁部分によって構成される拡散通路は、内側および外側の拡散壁部分の上流部分において断面が縮小していく部分と、内側および外側の拡散壁部分の下流部分において断面が拡大していく部分と、を含み、内側および外側の拡散壁部分によって構成される通路の最も細い部分にスロート部が画成される。同心状の燃料マニホルドリングが、拡散通路の上流で軸方向に一致するように設けられており、これにより、空気がマニホルドリングの周囲に流れて、拡散通路を通ってマニホルドリングからの燃料と混合されるとともに、燃焼室の燃焼領域に導かれる。
【0009】
本発明の詳細な実施例では、内側および外側の拡散壁部分の下流部分の角度が、燃焼室の燃焼領域の位置を定めるように選択される。
【0010】
本発明の他の詳細な実施例では、燃焼領域を燃焼室内でより好適に位置づけるために、燃焼ケースの内側および外側の壁に対して入口を中心からずらすことができる。
【0011】
本発明の他の実施例では、一対の環状の空気/燃料入口が、燃焼ケースの端部において、互いに、かつケースの内側および外側の壁に対して同心状に設けられている。一対の環状の空気/燃料入口は、内側壁に隣接する内側の入口と、外側壁に隣接する外側の入口と、内側および外側の燃焼室が形成されるように、内側および外側の壁と同心状で、かつ内側および外側の入口の間に設けられた環状の中間壁と、を含む。各々の内側および外側の空気/燃料入口は、内側および外側の拡散通路をそれぞれ含んでおり、外側通路は、外側および中間の壁の内側および中間の拡散部分の間に形成され、各々の外側および中間の拡散壁部分は、空気流に対して上流および下流の部分を有しており、内側通路は、内側および中間の壁の内側および中間の拡散部分の間に形成され、各々の内側および中間の拡散壁部分は、空気流に対して上流および下流の部分を有しており、内側および外側の拡散通路は、拡散壁部分の上流部分に断面が縮小していく部分と、拡散壁部分の下流部分に断面が拡大していく部分と、をそれぞれ含み、通路の最も細い部分にスロート部が画成される。内側および外側の同心状の燃料マニホルドリングが、各々の内側および外側の拡散通路の上流にそれぞれ設けられており、各々の内側および外側の燃料マニホルドリングは、対応する内側および外側の拡散通路と軸方向で一致するように設けられており、これにより、空気流が各々のマニホルドリングの周囲に流れるとともに、対応する内側および外側のマニホルドからの燃料と混合され、対応する内側および外側の拡散通路を通って内側および外側の燃焼室へとそれぞれ流れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図を参照すると、図1には、発電用途で使用されるガスタービンエンジンの実施例が示されている。エンジンケース10が図示されている。このケースは、円筒形で、かつ環状の燃焼カン12を囲んでいる。燃焼カン12は、入口14を有し、カン12によって画成される燃焼室15は、典型的なタービンホイール18を含むタービン部16を通って反対方向に排気する。
【0013】
燃焼カン12は、外側円筒壁20と同心状の内側円筒壁22とを含む。環状の燃焼カン12は、冷却空気用の空間24によって囲まれている。
【0014】
入口14は、燃焼カン12の一方の端部に軸方向で設けられている。この入口は、一対の離間された内側および外側の入口壁部分32,30によって構成されている。これらの内側および外側の壁部分32,30は、内側円筒壁22と外側円筒壁20の延長部である。環状の燃料マニホルドリング50が、外側入口壁30と内側入口壁32との間に画成された環状の空間内に設けられている。以下で説明するように、燃料マニホルドリング50の周りには、空気が流れる空間が提供されている。
【0015】
燃料マニホルド50は、継続中の米国特許出願第09/742,009号により詳しく説明されており、マニホルド50内の環状のチャンバと連通する燃料管路48を含む。スロット付きの軸方向開口部が、リングの下流に設けられており、燃料は、典型的に、上記スロットの開口部を通ってマニホルドリングの下流端部に向かって移動し、ここでマニホルド50の周りを通過するとともに外側入口壁30と内側入口壁32との間に形成された通路34に向かって下流に進む空気流の剪断作用によって取り込まれる。通路34は、スロート部44を含み、このスロート部44は、先細の上流壁部分36,38と末広の内側および外側の下流拡散壁部分40,42とによって画成される。スロート領域は、以下の式によって定義される。
【0016】
(数1)
M=ACd√(2ρ・ΔP)
ここで、Mは質量流量、ACdは有効流路面積、
ρは空気密度、ΔPは圧力降下である。
【0017】
入口14とマニホルド50との間に空気孔を設けることによって、スロート部44の公差を緩和することができる。
【0018】
これにより、通路34を通過する流体の97%を占める空気と、この空気と混合される燃料と、によって、均一に混合された混合気が燃焼室15の中心に定められる燃焼領域46に供給される。燃焼領域46は、内側および外側の燃焼器壁20,22から離間された領域に位置する。これは、拡散壁40,42の角度を厳密に選択するとともに、燃焼室15の中心線からずれた位置に入口14を設けることによって達成される。よって、入口を位置決めするとともに、所定のエンジンにおいて燃焼領域46の最適な位置が得られるように壁40,42の角度を定めることによって入口が選択される。
【0019】
燃焼室の燃焼領域46は、燃焼カン12の外側および内側の壁22,20の外部にインピンジメントライナ26を設けることによって冷却される。これにより、燃焼プロセスを制御するとともに壁の急冷を防止することができる。
【0020】
続いて、図2に記載の実施例を参照すると、エンジンケース110内に二重の燃焼室112が示されている。この実施例では、中間壁123,223によって形成されるとともに分離されている外側燃焼領域146と内側燃焼領域246とが存在する。燃焼室の外側壁は、符号120によって示され、燃焼室の内側壁は、符号222によって示されている。
【0021】
同様に、2つの入口114,214が設けられており、これらの入口114,214は、互いに、かつ燃焼室壁120,222に対して同心状となっている。また、インピンジメントライナ126,226も、内側壁120および外側壁222と中間壁123,223とを囲むように計画的に配置されている。空気用の空間124,224が、2つの燃焼室部分を囲んでいる。
【0022】
外側の入口114は、通路134を画成する外側入口壁部分130と中間入口壁部分132とを含み、この通路134は、先細の入口壁部分136,138を有する。同様に、末広の拡散入口壁部分136,138が設けられている。最後に、燃料マニホルドリング150が、通路134の上流に設置されているとともに、燃料管路148の供給を受ける。
【0023】
主要な入口214は、通路234を画成する内側入口壁部分232と中間入口壁部分230を含む同様の構成を有する。燃料マニホルドリング250が、入口234の上流に設けられている。
【0024】
図2の実施例は、2つの環状の燃焼室を備えることにより、以下のように動作する。外側燃焼室115は、燃料マニホルド150を含み、エンジンを約60%の負荷容量で点火および動作させるために使用される。エンジンを全負荷まで加速させる場合には、内側の燃焼室215の燃料マニホルド250に燃料が供給され、このように形成された混合気が外側燃焼室115内での燃焼プロセスによって点火される。これにより、燃焼器は、急冷が実質的にない状態で動作可能となり、低出力でもCOエミッションが低くなる。点火段階および主要な段階は、燃焼器動作の必要条件に従って逆転可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係るガスタービンエンジンの燃焼部を示す軸方向の部分断面図である。
【図2】本発明に係る他の実施例を示す図1と同様の部分断面図である。
Claims (7)
- ガスタービンエンジン用の燃焼装置であって、この燃焼装置は、燃焼室を画成する内側壁と径方向に離間された外側壁とを備える環状でかつ円筒状の燃焼カンと、前記燃焼カンの端部に前記内側壁および前記外側壁と同心状に設けられた環状の空気/燃料入口と、前記燃焼室の下流に設けられた燃焼室出口と、を有し、
前記空気/燃料入口は、前記内側壁および前記外側壁の拡散壁部分の間に形成された拡散通路を含み、各々の内側および外側の拡散壁部分は、空気流に対して上流および下流の部分を有しており、前記拡散通路は、前記内側および外側の拡散壁部分の上流部分において断面積が縮小していく部分と、前記内側および外側の拡散壁部分の下流部分において断面が拡大していく部分と、を含み、前記内側および外側の拡散壁部分によって構成される通路の最も細い部分にスロート部が画成されており、
燃料マニホルドリングが、前記拡散通路の上流で、かつ前記拡散通路と軸方向で一致するとともに該拡散通路と同心状に設けられ、これにより、空気がマニホルドリングの周囲に流れて、前記拡散通路を通ってマニホルドリングからの燃料と混合されるとともに、燃焼室の燃焼領域に導かれることを特徴とするガスタービンエンジン用の燃焼装置。 - 前記内側および外側の拡散壁部分の下流部分は、前記燃焼領域の位置の関数として選択された末広の角度をなしていることを特徴とする請求項1記載のガスタービンエンジン用の燃焼装置。
- 前記環状の空気/燃料入口は、前記燃焼領域の位置の関数として、前記内側壁および前記外側壁に対して中心からずれて設けられていることを特徴とする請求項1記載のガスタービンエンジン用の燃焼装置。
- 前記燃料マニホルドリングは、その下流側に前方面を含み、この前方面に環状のチャネルが画成されているとともに、このチャネル内に燃料出口が設けられており、燃料は、前記チャネルに沿って移動して剪断されるとともに空気流と混合されることを特徴とする請求項1記載のガスタービンエンジン用の燃焼装置。
- ガスタービンエンジン用の燃焼装置であって、この燃焼装置は、外側壁および内側壁を備える環状でかつ円筒形の燃焼カンを有し、この燃焼カンは、該燃焼カンの端部において、互いに、かつ該燃焼カンの内側壁および外側壁に対して同心状に設けられた一対の環状の空気/燃料入口を含み、これらの一対の環状の空気/燃料入口は、前記内側壁に隣接する内側の入口と、前記外側壁に隣接する外側の入口と、内側および外側の燃焼室を形成するように、前記内側壁および前記外側壁と同心状でかつ前記内側の入口と前記外側の入口との間に設けられた環状の中間壁と、を含み、
各々の内側および外側の空気/燃料入口は、内側拡散通路と外側拡散通路とをそれぞれ含み、前記外側通路は、前記外側壁および前記中間壁の外側および中間の拡散部分の間に形成され、前記外側および中間の拡散壁部分は、空気流に対して上流および下流の部分をそれぞれ有し、前記内側通路は、前記内側壁および前記中間壁の内側および中間の拡散部分の間に形成され、前記内側および中間の拡散壁部分は、空気流に対して上流および下流の部分をそれぞれ有し、
前記内側拡散通路および前記外側拡散通路は、前記拡散壁部分の上流部分において断面が縮小していく部分と、前記拡散壁部分の下流部分において断面が拡大していく部分と、をそれぞれ含み、前記通路の最も細い部分にスロート部が画成されており、
同心状の内側および外側の燃料マニホルドリングが、前記内側拡散通路および前記外側拡散通路の上流に、対応する内側拡散通路および外側拡散通路と軸方向で一致するようにそれぞれ設けられており、これにより、空気流は、各々のマニホルドリングの周囲を通過して対応する内側および外側のマニホルドからの燃料と混合されるとともに、対応する内側拡散通路および外側拡散通路を通って前記内側および外側の燃焼室内にそれぞれ流れることを特徴とするガスタービンエンジン用の燃焼装置。 - 前記燃焼室は、前記内側および外側の燃焼室を画成する前記中間壁を越えた位置で一体化されていることを特徴とする請求項5記載のガスタービンエンジン用の燃焼装置。
- 低出力が要求されるときには、前記内側および外側の燃焼室の一方が点火され、実質的な出力が要求されるときには、前記内側および外側の燃焼室の他方が点火されることを特徴とする請求項5記載のガスタービンエンジン用の燃焼装置。
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