JP2003074293A - 泥土圧式地中掘進機のカッタヘッド - Google Patents
泥土圧式地中掘進機のカッタヘッドInfo
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- JP2003074293A JP2003074293A JP2001270570A JP2001270570A JP2003074293A JP 2003074293 A JP2003074293 A JP 2003074293A JP 2001270570 A JP2001270570 A JP 2001270570A JP 2001270570 A JP2001270570 A JP 2001270570A JP 2003074293 A JP2003074293 A JP 2003074293A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 撹拌部材を駆動するための独立した駆動装置
を必要としないで泥土の撹拌混合能力が高い泥土圧式地
中掘進機のカッタヘッドを提供する。 【解決手段】 泥土圧式地中掘進機のカッタヘッドを構
成する場合に、回転体5−1を回転軸5−3で回転自在
にステイ6に軸着することにより、カッタヘッドの回転
中心から放射状に伸びる軸心を中心にして回転体5−1
を回転できるように構成するとともに、この回転体5−
1に多数の突起5−2を突設して、カッタヘッドの回転
時に、多数の突起5−2の何れかを地山に貫入させて、
その結果生じる地山の反力により回転体5−1を回転軸
5−3を軸心に自転させ、この回転体5−1の自転に伴
って運動する多数の突起5−2により周辺の掘削土砂と
作泥材とを撹拌混合できるように構成した。
を必要としないで泥土の撹拌混合能力が高い泥土圧式地
中掘進機のカッタヘッドを提供する。 【解決手段】 泥土圧式地中掘進機のカッタヘッドを構
成する場合に、回転体5−1を回転軸5−3で回転自在
にステイ6に軸着することにより、カッタヘッドの回転
中心から放射状に伸びる軸心を中心にして回転体5−1
を回転できるように構成するとともに、この回転体5−
1に多数の突起5−2を突設して、カッタヘッドの回転
時に、多数の突起5−2の何れかを地山に貫入させて、
その結果生じる地山の反力により回転体5−1を回転軸
5−3を軸心に自転させ、この回転体5−1の自転に伴
って運動する多数の突起5−2により周辺の掘削土砂と
作泥材とを撹拌混合できるように構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掘削土砂に作泥材
を撹拌混合して泥土を生成しながら掘進する管推進機、
セミシールド掘進機、シールド掘進機等の泥土圧式地中
掘進機において、掘削土砂と作泥材とを撹拌混合する機
能を備えた泥土圧式地中掘進機のカッタヘッドに関す
る。
を撹拌混合して泥土を生成しながら掘進する管推進機、
セミシールド掘進機、シールド掘進機等の泥土圧式地中
掘進機において、掘削土砂と作泥材とを撹拌混合する機
能を備えた泥土圧式地中掘進機のカッタヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】地中を全断面掘削しながら地下坑を掘削
する地中掘進機には、管推進機、セミシールド掘進機、
シールド掘進機等の種々の掘進機があり、こうした地中
掘進機には、横穴を掘削するものだけでなく縦穴を掘削
するものもある。また、これらの地中掘進機には、掘削
土砂に泥水を混合して泥水圧を立てながら排出する泥水
式、掘削土砂に作泥材を混合して泥土圧を立てながら排
出する泥土圧式等種々のものがあり、地中掘進機は、こ
うした掘削土砂の排出方法の違いから、泥水式、泥土圧
式及びその他の方式に大別される。本発明は、以上述べ
た地中掘進機のうちの泥土圧式の地中掘進機のカッタヘ
ッドを改良しようとするものである。
する地中掘進機には、管推進機、セミシールド掘進機、
シールド掘進機等の種々の掘進機があり、こうした地中
掘進機には、横穴を掘削するものだけでなく縦穴を掘削
するものもある。また、これらの地中掘進機には、掘削
土砂に泥水を混合して泥水圧を立てながら排出する泥水
式、掘削土砂に作泥材を混合して泥土圧を立てながら排
出する泥土圧式等種々のものがあり、地中掘進機は、こ
うした掘削土砂の排出方法の違いから、泥水式、泥土圧
式及びその他の方式に大別される。本発明は、以上述べ
た地中掘進機のうちの泥土圧式の地中掘進機のカッタヘ
ッドを改良しようとするものである。
【0003】この泥土圧式地中掘進機では、その掘進過
程で、カッタヘッドで掘削した切羽の掘削土砂に、作泥
材(粘性付与液)(例えば、ベントナイトや粘度等の微
粒子の水溶液又はポリマー系の水溶液)をカッタヘッド
から注入し撹拌混合して、切羽の掘削土砂を、塑性流動
性に富みかつ止水性の高い泥土に変える。また、こうし
た泥土を一定の圧力値以上に保つように供給、排出しな
がら掘進することにより、切羽を安定状態に保って地山
の崩落や地盤沈下を防止する。こうした泥土圧式地中掘
進機は、例えばシールド掘進機についてみると、今で
は、泥水式のシールド掘進機を超えるほど多く採用され
ている。
程で、カッタヘッドで掘削した切羽の掘削土砂に、作泥
材(粘性付与液)(例えば、ベントナイトや粘度等の微
粒子の水溶液又はポリマー系の水溶液)をカッタヘッド
から注入し撹拌混合して、切羽の掘削土砂を、塑性流動
性に富みかつ止水性の高い泥土に変える。また、こうし
た泥土を一定の圧力値以上に保つように供給、排出しな
がら掘進することにより、切羽を安定状態に保って地山
の崩落や地盤沈下を防止する。こうした泥土圧式地中掘
進機は、例えばシールド掘進機についてみると、今で
は、泥水式のシールド掘進機を超えるほど多く採用され
ている。
【0004】この泥土圧式地中掘進機では、カッタヘッ
ドから注入される作泥材と掘削土砂とを撹拌混合して掘
削土砂を良質な性状の泥土に変えること前提にする工法
であるため、カッタヘッドには、掘削能力だけではな
く、効率の良い泥土の撹拌混合能力が求められている。
このカッタヘッドによる泥土の撹拌混合能力は、掘削刃
(カッタビット)を取り付けるカッタスポークやカッタ
面板が回転することによっても得られる。しかしなが
ら、こうしたカッタスポークやカッタ面板の回転だけで
は、撹拌混合能力が十分には得られないため、掘削土砂
を良質な性状の泥土に変化させることができないのが実
状である。掘削土砂を良質な性状の泥土に変化できない
と、切羽を安定状態に保持し地山の崩落や地盤沈下の防
止するという前述の泥土圧式地中掘進機の特長を十分に
発揮させることができなくなる。
ドから注入される作泥材と掘削土砂とを撹拌混合して掘
削土砂を良質な性状の泥土に変えること前提にする工法
であるため、カッタヘッドには、掘削能力だけではな
く、効率の良い泥土の撹拌混合能力が求められている。
このカッタヘッドによる泥土の撹拌混合能力は、掘削刃
(カッタビット)を取り付けるカッタスポークやカッタ
面板が回転することによっても得られる。しかしなが
ら、こうしたカッタスポークやカッタ面板の回転だけで
は、撹拌混合能力が十分には得られないため、掘削土砂
を良質な性状の泥土に変化させることができないのが実
状である。掘削土砂を良質な性状の泥土に変化できない
と、切羽を安定状態に保持し地山の崩落や地盤沈下の防
止するという前述の泥土圧式地中掘進機の特長を十分に
発揮させることができなくなる。
【0005】泥土圧式地中掘進機に求められる撹拌混合
能力は、掘削により生じる掘削土砂量とも関係する。す
なわち、地中掘進機の掘進速度が遅いときには、単位時
間当たりに生じる掘削土砂量が少ないため、撹拌混合能
力が低くても良質の泥土を生成できるし、地中掘進機の
掘進速度が速いときには、その掘進速度に応じて撹拌混
合能力を高めないと、良質の泥土を生成することができ
ない。こうしたことから、泥土圧式地中掘進機では、撹
拌混合能力が低いときには、実際上、掘進速度を十分に
上げることができなくなり、その結果、工期の長期化を
もたらし、ひいては、施工コストの増加を招くこととな
る。
能力は、掘削により生じる掘削土砂量とも関係する。す
なわち、地中掘進機の掘進速度が遅いときには、単位時
間当たりに生じる掘削土砂量が少ないため、撹拌混合能
力が低くても良質の泥土を生成できるし、地中掘進機の
掘進速度が速いときには、その掘進速度に応じて撹拌混
合能力を高めないと、良質の泥土を生成することができ
ない。こうしたことから、泥土圧式地中掘進機では、撹
拌混合能力が低いときには、実際上、掘進速度を十分に
上げることができなくなり、その結果、工期の長期化を
もたらし、ひいては、施工コストの増加を招くこととな
る。
【0006】こうした問題に対応して撹拌混合能力を向
上させるため、従来、次の方法が採られていた。
上させるため、従来、次の方法が採られていた。
【0007】イ)カッタヘッドの回転速度を上げる。
ロ)撹拌部材を、独立した駆動装置で駆動する撹拌装置
を設ける。 ハ)カッタヘッドに撹拌翼又は撹拌用突起を付設する。
を設ける。 ハ)カッタヘッドに撹拌翼又は撹拌用突起を付設する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法は、何れも実用上問題がある。以下、この点につ
いて言及する。
の方法は、何れも実用上問題がある。以下、この点につ
いて言及する。
【0009】まず、イ)の方法について述べると、一般
的に、撹拌に要するトルクは、カッタヘッドの回転速度
の二乗に比例して増大するといわれており、また、切羽
の切削に要するトルクも、乗数的に増加する。そのた
め、イ)の方法によりカッタヘッドの回転速度を上げる
と、カッタヘッドを駆動するための動力が著しく増加し
て、駆動装置の容量の増加を招くことは勿論、機械強度
も増加させることが必要となる。したがって、このイ)
の方法は、地中掘進機の製作コストの著しい増加を招く
こととなって得策ではない。
的に、撹拌に要するトルクは、カッタヘッドの回転速度
の二乗に比例して増大するといわれており、また、切羽
の切削に要するトルクも、乗数的に増加する。そのた
め、イ)の方法によりカッタヘッドの回転速度を上げる
と、カッタヘッドを駆動するための動力が著しく増加し
て、駆動装置の容量の増加を招くことは勿論、機械強度
も増加させることが必要となる。したがって、このイ)
の方法は、地中掘進機の製作コストの著しい増加を招く
こととなって得策ではない。
【0010】ロ)の方法について述べると、ロ)の方法
は、泥土の撹拌混合能力は高いが、撹拌部材を駆動する
ための独立した駆動装置を要して撹拌装置全体が大がか
りなものになるため、撹拌装置の製作費の増加を招く。
そのため、口径のきわめて大きい地中掘進機にしか実用
上採用することができない。
は、泥土の撹拌混合能力は高いが、撹拌部材を駆動する
ための独立した駆動装置を要して撹拌装置全体が大がか
りなものになるため、撹拌装置の製作費の増加を招く。
そのため、口径のきわめて大きい地中掘進機にしか実用
上採用することができない。
【0011】ハ)の方法について述べると、このハ)の
方法は、撹拌用突起や撹拌翼等の撹拌部材をカッタヘッ
ドのカッタスポークやカッタ面板に設けたものであり、
この種の方法を採用した技術としては、例えば特開平5
ー149090号公報に記載の技術を挙げることができ
る。この公報に記載の従来の技術は、カッタスポーク
に、掘削土砂と作泥材(粘性付与液)とを撹拌混合する
ための複数の撹拌用突起物を付設してカッタヘッドを構
成したものであり、カッタヘッドの回転により撹拌用突
起物に撹拌運動を行わせるようにしたものである。した
がって、この種の方法は、撹拌部材を駆動するための独
立した駆動装置を必要とせず、簡単な構造で安価に撹拌
混合能力が得られるため、イ)やロ)の方法に比べて望
ましい方法であり、従来から多用されている。
方法は、撹拌用突起や撹拌翼等の撹拌部材をカッタヘッ
ドのカッタスポークやカッタ面板に設けたものであり、
この種の方法を採用した技術としては、例えば特開平5
ー149090号公報に記載の技術を挙げることができ
る。この公報に記載の従来の技術は、カッタスポーク
に、掘削土砂と作泥材(粘性付与液)とを撹拌混合する
ための複数の撹拌用突起物を付設してカッタヘッドを構
成したものであり、カッタヘッドの回転により撹拌用突
起物に撹拌運動を行わせるようにしたものである。した
がって、この種の方法は、撹拌部材を駆動するための独
立した駆動装置を必要とせず、簡単な構造で安価に撹拌
混合能力が得られるため、イ)やロ)の方法に比べて望
ましい方法であり、従来から多用されている。
【0012】しかしながら、このハ)の方法では、撹拌
部材をカッタスポークやカッタ面板と一緒に回転させる
ようにしていて、カッタヘッドの回転方向と撹拌部材の
撹拌運動の方向とが同じであるため、撹拌部材の取付数
を増やすと、泥土が、隣接する撹拌部材間に捕捉される
ようにしてカッタヘッドと共に回ってしまい、いわゆる
泥土の供回りを引き起こす。この泥土の供回りが生じる
と、撹拌部材による掘削土砂と作泥材との撹拌混合機能
が著しく損なわれるため、撹拌部材の取付数をきわめて
少ない数に限定せざるを得ない。そのため、ハ)の方法
は、泥土の撹拌混合について一定の効果はあるものの、
十分とはいえない。以上のように、撹拌部材を付設して
カッタヘッドに撹拌機能をもたせたハ)の方法は、撹拌
部材を駆動するための独立した駆動装置を必要とせず
に、一定の撹拌混合能力が簡単な構造で安価に得られ
て、イ)やロ)の方法より望ましい方法ではあるが、泥
土の撹拌混合能力を高めるように改善することが必要で
ある。
部材をカッタスポークやカッタ面板と一緒に回転させる
ようにしていて、カッタヘッドの回転方向と撹拌部材の
撹拌運動の方向とが同じであるため、撹拌部材の取付数
を増やすと、泥土が、隣接する撹拌部材間に捕捉される
ようにしてカッタヘッドと共に回ってしまい、いわゆる
泥土の供回りを引き起こす。この泥土の供回りが生じる
と、撹拌部材による掘削土砂と作泥材との撹拌混合機能
が著しく損なわれるため、撹拌部材の取付数をきわめて
少ない数に限定せざるを得ない。そのため、ハ)の方法
は、泥土の撹拌混合について一定の効果はあるものの、
十分とはいえない。以上のように、撹拌部材を付設して
カッタヘッドに撹拌機能をもたせたハ)の方法は、撹拌
部材を駆動するための独立した駆動装置を必要とせず
に、一定の撹拌混合能力が簡単な構造で安価に得られ
て、イ)やロ)の方法より望ましい方法ではあるが、泥
土の撹拌混合能力を高めるように改善することが必要で
ある。
【0013】本発明は、こうした要求に応えて創作され
たものであって、その技術課題は、撹拌部材を付設して
撹拌混合機能をもたせたカッタヘッドにおいて、撹拌部
材を駆動するための独立した駆動装置を必要としないで
泥土の撹拌混合能力が高い泥土圧式地中掘進機のカッタ
ヘッドを提供することにある。
たものであって、その技術課題は、撹拌部材を付設して
撹拌混合機能をもたせたカッタヘッドにおいて、撹拌部
材を駆動するための独立した駆動装置を必要としないで
泥土の撹拌混合能力が高い泥土圧式地中掘進機のカッタ
ヘッドを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、こうした技術
課題を達成するため、泥土圧式地中掘進機のカッタヘッ
ドを構成する場合に、カッタヘッドの回転中心から放射
状に伸びる軸心を中心にして回転できるように回転体を
軸着するとともに、この回転体に多数の突起を設けて、
カッタヘッドの回転時に、多数の突起の少なくとも一つ
が地山の反力を受けることにより回転体を回転させ、こ
の回転体の回転に伴って運動する多数の突起により周辺
の掘削土砂を撹拌できるように構成した。
課題を達成するため、泥土圧式地中掘進機のカッタヘッ
ドを構成する場合に、カッタヘッドの回転中心から放射
状に伸びる軸心を中心にして回転できるように回転体を
軸着するとともに、この回転体に多数の突起を設けて、
カッタヘッドの回転時に、多数の突起の少なくとも一つ
が地山の反力を受けることにより回転体を回転させ、こ
の回転体の回転に伴って運動する多数の突起により周辺
の掘削土砂を撹拌できるように構成した。
【0015】本発明の泥土圧式地中掘進機のカッタヘッ
ドは、こうした手段を採用しているので、カッタヘッド
を回転駆動すると、回転体は、カッタヘッドの回転に随
伴してカッタヘッドの回転中心の回りを公転する。この
とき、回転体に設けられた多数の突起の少なくとも一つ
が地山の反力を受けるため、回転体は、カッタヘッドの
回転中心から放射状に伸びる軸心を中心にして自転す
る。したがって、カッタヘッドを回転駆動して切羽を掘
削しながら掘削土砂に作泥材を注入すると、この回転体
の自転に伴って、回転体に設けられた多数の突起が撹拌
運動を行って、掘削土砂と作泥材を撹拌し混合する。
ドは、こうした手段を採用しているので、カッタヘッド
を回転駆動すると、回転体は、カッタヘッドの回転に随
伴してカッタヘッドの回転中心の回りを公転する。この
とき、回転体に設けられた多数の突起の少なくとも一つ
が地山の反力を受けるため、回転体は、カッタヘッドの
回転中心から放射状に伸びる軸心を中心にして自転す
る。したがって、カッタヘッドを回転駆動して切羽を掘
削しながら掘削土砂に作泥材を注入すると、この回転体
の自転に伴って、回転体に設けられた多数の突起が撹拌
運動を行って、掘削土砂と作泥材を撹拌し混合する。
【0016】この突起の撹拌運動の方向は、カッタヘッ
ドの回転方向とは一致しておらず、多数の突起は、カッ
タヘッドとの間に相対的な動きをもたらすような撹拌運
動を行うので、撹拌部材としての突起の取付数を多くし
ても従来の技術にみられるような泥土の供回りは生じ
ず、従来の技術よりも泥土の撹拌混合能力を格段に向上
させることができる。このように、本発明の泥土圧式地
中掘進機のカッタヘッドは、泥土の撹拌混合能力を従来
の技術よりも高めることができるものでありながら、多
数の突起の撹拌運動は、カッタヘッドの回転により生起
させることができて、撹拌部材を駆動するための独立し
た駆動装置を必要としない。
ドの回転方向とは一致しておらず、多数の突起は、カッ
タヘッドとの間に相対的な動きをもたらすような撹拌運
動を行うので、撹拌部材としての突起の取付数を多くし
ても従来の技術にみられるような泥土の供回りは生じ
ず、従来の技術よりも泥土の撹拌混合能力を格段に向上
させることができる。このように、本発明の泥土圧式地
中掘進機のカッタヘッドは、泥土の撹拌混合能力を従来
の技術よりも高めることができるものでありながら、多
数の突起の撹拌運動は、カッタヘッドの回転により生起
させることができて、撹拌部材を駆動するための独立し
た駆動装置を必要としない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明が実際上どのように
具体化されるのかを示す具体化例を図1乃至図11に基
づいて説明することにより、本発明の実施の形態を明ら
かにする。
具体化されるのかを示す具体化例を図1乃至図11に基
づいて説明することにより、本発明の実施の形態を明ら
かにする。
【0018】まず、図1乃至図3に基づいて基本的な例
を説明する。図1は、本発明の具体化例に係る泥土圧式
地中掘進機のカッタヘッドの正面図、図2は、図1の泥
土圧式地中掘進機のカッタヘッドの側面図、図3は、図
1の泥土圧式地中掘進機のカッタヘッドにおいてカッタ
スポークの位相を90度回転させて図示したときの側面
図である。
を説明する。図1は、本発明の具体化例に係る泥土圧式
地中掘進機のカッタヘッドの正面図、図2は、図1の泥
土圧式地中掘進機のカッタヘッドの側面図、図3は、図
1の泥土圧式地中掘進機のカッタヘッドにおいてカッタ
スポークの位相を90度回転させて図示したときの側面
図である。
【0019】これらの図において、1は泥土圧式地中掘
進機の胴体前方に回転可能に支承され、図示しないカッ
タ駆動装置により回転駆動されるカッタヘッド本体、1
aはカッタヘッドの前端中心部を形成するボス部、2は
このボス部1aに溶接等で取り付けられ掘削刃3を取り
付ける円柱状又は角柱状のカッタスポーク、3はこのカ
ッタスポーク2に突設された切羽切削用の切削刃(カッ
タビット)、4はボス部1aに取り付けられカッタヘッ
ドの中心部の地山を先掘りする角錐状の先端切削刃(先
端ビット)、5はカッタヘッドに付設され回転して掘削
土砂と作泥材とを撹拌混合する回転撹拌装置、5−1は
カッタヘッドの回転中心から放射状に伸びる軸心を中心
にして回転できるように軸着した回転体、5ー2はこの
回転体5−1に突設した突起、5−3は回転体5−1を
ボス部1aや後記ステイ6に軸着するための回転体5−
1の回転軸、6はカッタヘッド本体1に取り付けられ回
転体5の外周側を支持するステイ(支持部材)である。
進機の胴体前方に回転可能に支承され、図示しないカッ
タ駆動装置により回転駆動されるカッタヘッド本体、1
aはカッタヘッドの前端中心部を形成するボス部、2は
このボス部1aに溶接等で取り付けられ掘削刃3を取り
付ける円柱状又は角柱状のカッタスポーク、3はこのカ
ッタスポーク2に突設された切羽切削用の切削刃(カッ
タビット)、4はボス部1aに取り付けられカッタヘッ
ドの中心部の地山を先掘りする角錐状の先端切削刃(先
端ビット)、5はカッタヘッドに付設され回転して掘削
土砂と作泥材とを撹拌混合する回転撹拌装置、5−1は
カッタヘッドの回転中心から放射状に伸びる軸心を中心
にして回転できるように軸着した回転体、5ー2はこの
回転体5−1に突設した突起、5−3は回転体5−1を
ボス部1aや後記ステイ6に軸着するための回転体5−
1の回転軸、6はカッタヘッド本体1に取り付けられ回
転体5の外周側を支持するステイ(支持部材)である。
【0020】カッタスポーク2は、ここに示す例では、
ボス部1aの上下に取り付けて放射状に一対取り付けて
いるが、放射状に多数取り付けるようにしてもよい。回
転撹拌装置5は、ここに示す例では回転体5−1、突起
5ー2、回転軸5−3及びステイ6で構成された装置を
総称している。回転体5−1は、内側端部及び外側端部
をそれぞれ回転軸5−3でボス部1a及びステイ6に軸
着し、これにより、カッタヘッドの回転中心から放射状
に伸びる軸心すなわちボス部1aの回転中心に対する半
径方向の軸線を中心にして回転できるようにしている。
そのため、回転体5−1は、回転軸5−3を嵌挿するた
めの嵌挿穴を内側端部及び外側端部に設けており、その
嵌挿穴には、ベアリングを設けるとともに、掘削土砂の
浸入を防ぐためのシール部材を内蔵している。
ボス部1aの上下に取り付けて放射状に一対取り付けて
いるが、放射状に多数取り付けるようにしてもよい。回
転撹拌装置5は、ここに示す例では回転体5−1、突起
5ー2、回転軸5−3及びステイ6で構成された装置を
総称している。回転体5−1は、内側端部及び外側端部
をそれぞれ回転軸5−3でボス部1a及びステイ6に軸
着し、これにより、カッタヘッドの回転中心から放射状
に伸びる軸心すなわちボス部1aの回転中心に対する半
径方向の軸線を中心にして回転できるようにしている。
そのため、回転体5−1は、回転軸5−3を嵌挿するた
めの嵌挿穴を内側端部及び外側端部に設けており、その
嵌挿穴には、ベアリングを設けるとともに、掘削土砂の
浸入を防ぐためのシール部材を内蔵している。
【0021】突起5ー2は、回転体5−1に、その回転
軸線に対して放射方向に突き出すように多数取り付けて
おり、円柱状、角柱状、切頭円錐状、切頭角錐状等、所
望の形状に形成することができる。この回転体5−1に
突設された多数の突起5ー2は、図1及び図2に示す例
では全て同じ高さに形成されている。図3には、これら
の突起5ー2と切削刃3との高さ関係を分かりやすく示
すため、図1中のカッタスポーク2の位相を90度回転
させて図2と同様の状態で図示している。この図3から
分かるように、全ての突起5ー2は、先端の高さを切削
刃3の先端の高さよりも高くなるように形成している。
その結果、全ての突起5ー2は、回転体5−1の前部に
位置しているときに掘削刃2よりも前方に突き出てい
る。
軸線に対して放射方向に突き出すように多数取り付けて
おり、円柱状、角柱状、切頭円錐状、切頭角錐状等、所
望の形状に形成することができる。この回転体5−1に
突設された多数の突起5ー2は、図1及び図2に示す例
では全て同じ高さに形成されている。図3には、これら
の突起5ー2と切削刃3との高さ関係を分かりやすく示
すため、図1中のカッタスポーク2の位相を90度回転
させて図2と同様の状態で図示している。この図3から
分かるように、全ての突起5ー2は、先端の高さを切削
刃3の先端の高さよりも高くなるように形成している。
その結果、全ての突起5ー2は、回転体5−1の前部に
位置しているときに掘削刃2よりも前方に突き出てい
る。
【0022】回転体5−1は、カッタヘッドの回転時に
その回転中心の回りを公転するが、突起5ー2は、その
回転体5−1の公転時に地山に貫入して、その結果生じ
る地山の反力により、回転体5−1を回転軸5−3を軸
心に自転させる働きをする。この突起5ー2は、究極的
には、こうした回転体5−1の自転に伴って回転して撹
拌運動を行い、掘削土砂と作泥材を撹拌し混合する働き
をする。この突起5ー2の撹拌運動は、カッタヘッド本
体1との間に相対的な動きをもたらすようなものであれ
ばよい。突起5ー2の先端の高さは、切削刃3の先端の
高さよりも高くしなくても地山の反力を受けて回転体5
−1を回転させることができるが、突起5ー2の先端の
高さを切削刃3の先端の高さよりも高くすると、突起5
ー2を確りと地山に貫入して地山の反力を確実にとれる
ので、突起5ー2を形成する場合には、多数の突起の少
なくとも一つを、先端がカッタヘッドの切削刃よりも切
羽側へ突出するように構成するのが望ましい。
その回転中心の回りを公転するが、突起5ー2は、その
回転体5−1の公転時に地山に貫入して、その結果生じ
る地山の反力により、回転体5−1を回転軸5−3を軸
心に自転させる働きをする。この突起5ー2は、究極的
には、こうした回転体5−1の自転に伴って回転して撹
拌運動を行い、掘削土砂と作泥材を撹拌し混合する働き
をする。この突起5ー2の撹拌運動は、カッタヘッド本
体1との間に相対的な動きをもたらすようなものであれ
ばよい。突起5ー2の先端の高さは、切削刃3の先端の
高さよりも高くしなくても地山の反力を受けて回転体5
−1を回転させることができるが、突起5ー2の先端の
高さを切削刃3の先端の高さよりも高くすると、突起5
ー2を確りと地山に貫入して地山の反力を確実にとれる
ので、突起5ー2を形成する場合には、多数の突起の少
なくとも一つを、先端がカッタヘッドの切削刃よりも切
羽側へ突出するように構成するのが望ましい。
【0023】この泥土圧式地中掘進機のカッタヘッド
は、以上述べたような構造を備えているので、カッタヘ
ッドを回転駆動すると、回転体5−1は、カッタヘッド
の回転に随伴してカッタヘッドの回転中心すなわちボス
部1aの回転中心の回りを公転する。このとき、回転体
5−1に設けられた多数の突起5−2の何れかが地山に
貫入して地山の反力を受けるため、回転体5−1は、カ
ッタヘッドの回転中心から放射状に伸びる軸心すなわち
回転体5−1の両端部の回転軸5−3を中心にして自転
する。したがって、泥土圧式地中掘進機においてカッタ
ヘッドを回転駆動して切羽を掘削しながら掘削土砂に作
泥材を注入すると、この回転体5−1の自転に伴って、
回転体5−1に設けられた多数の突起5−2が撹拌運動
を行って、掘削土砂と作泥材を撹拌し混合する。
は、以上述べたような構造を備えているので、カッタヘ
ッドを回転駆動すると、回転体5−1は、カッタヘッド
の回転に随伴してカッタヘッドの回転中心すなわちボス
部1aの回転中心の回りを公転する。このとき、回転体
5−1に設けられた多数の突起5−2の何れかが地山に
貫入して地山の反力を受けるため、回転体5−1は、カ
ッタヘッドの回転中心から放射状に伸びる軸心すなわち
回転体5−1の両端部の回転軸5−3を中心にして自転
する。したがって、泥土圧式地中掘進機においてカッタ
ヘッドを回転駆動して切羽を掘削しながら掘削土砂に作
泥材を注入すると、この回転体5−1の自転に伴って、
回転体5−1に設けられた多数の突起5−2が撹拌運動
を行って、掘削土砂と作泥材を撹拌し混合する。
【0024】この回転体5−1の回転軸5−3の方向
は、カッタヘッドの回転軸の方向と直交していて、突起
5−2の撹拌運動の方向を、従来の技術のようにカッタ
ヘッドの回転方向と一致するようにはしていない。その
ため、多数の突起5−2は、カッタヘッドとの間に相対
的な動きをもたらすような撹拌運動を行うので、撹拌部
材としての突起5−2を数多く取り付けても従来の技術
にみられるような泥土の供回りは生じず、従来の技術よ
りも泥土の撹拌混合能力を格段に向上させることができ
る。このように、この泥土圧式地中掘進機のカッタヘッ
ドは、泥土の撹拌混合能力を従来の技術よりも高めるこ
とができるにもかかわらず、多数の突起5−2の撹拌運
動は、カッタヘッドの回転により生起させることができ
て、撹拌部材を駆動するための独立した駆動装置を必要
としない。
は、カッタヘッドの回転軸の方向と直交していて、突起
5−2の撹拌運動の方向を、従来の技術のようにカッタ
ヘッドの回転方向と一致するようにはしていない。その
ため、多数の突起5−2は、カッタヘッドとの間に相対
的な動きをもたらすような撹拌運動を行うので、撹拌部
材としての突起5−2を数多く取り付けても従来の技術
にみられるような泥土の供回りは生じず、従来の技術よ
りも泥土の撹拌混合能力を格段に向上させることができ
る。このように、この泥土圧式地中掘進機のカッタヘッ
ドは、泥土の撹拌混合能力を従来の技術よりも高めるこ
とができるにもかかわらず、多数の突起5−2の撹拌運
動は、カッタヘッドの回転により生起させることができ
て、撹拌部材を駆動するための独立した駆動装置を必要
としない。
【0025】このように、この泥土圧式地中掘進機のカ
ッタヘッドは、撹拌部材を駆動するための独立した駆動
装置を必要としないで泥土の撹拌混合能力が高いため、
泥土圧式地中掘進機の掘進速度が速いときでも、掘削土
砂と作泥材の撹拌混合を十分に行って良質の泥土を経済
的に生成することができる。その結果、泥土圧式地中掘
進機の掘進速度を増加させることができて工期を短縮す
ることができ、ひいては、施工コストを低減することが
できる。
ッタヘッドは、撹拌部材を駆動するための独立した駆動
装置を必要としないで泥土の撹拌混合能力が高いため、
泥土圧式地中掘進機の掘進速度が速いときでも、掘削土
砂と作泥材の撹拌混合を十分に行って良質の泥土を経済
的に生成することができる。その結果、泥土圧式地中掘
進機の掘進速度を増加させることができて工期を短縮す
ることができ、ひいては、施工コストを低減することが
できる。
【0026】以上、本発明を具体化する場合の基本的な
例について説明したが、次に、その変形例を図4乃至図
11に基づいて説明する。
例について説明したが、次に、その変形例を図4乃至図
11に基づいて説明する。
【0027】図4は、図1の泥土圧式地中掘進機のカッ
タヘッドにおける回転体を円柱状にしたときの回転撹拌
装置の正面図、図5は、回転体を切頭円錐状にしたとき
の図4と同様の回転撹拌装置の正面図、図6は、回転体
を角柱状にしたときの図4と同様の回転撹拌装置の正面
図、図7は、泥土圧式地中掘進機のカッタヘッドの回転
体に高さの異なる2種類の突起を設けたときの図4と同
様の回転撹拌装置の正面図、図8は、図7の回転撹拌装
置を付設した泥土圧式地中掘進機のカッタヘッドの例を
示す正面図、図9は、図8の泥土圧式地中掘進機のカッ
タヘッドにおいてカッタスポークの位相を90度回転さ
せて図示したときの側面図、図10は、図8の泥土圧式
地中掘進機のカッタヘッドにおいて回転撹拌装置の回転
体とカッタスポークの双方を後方に傾斜させた例を示す
図9と同様の側面図、図11は、図8の泥土圧式地中掘
進機のカッタヘッドにおける突起と切削刃の高さ関係を
示す説明図である。これらの図においてすでに述べた図
1乃至図3と同一の符号を付けた部分は、これらの図と
同等の部分を表すので、詳述しない。
タヘッドにおける回転体を円柱状にしたときの回転撹拌
装置の正面図、図5は、回転体を切頭円錐状にしたとき
の図4と同様の回転撹拌装置の正面図、図6は、回転体
を角柱状にしたときの図4と同様の回転撹拌装置の正面
図、図7は、泥土圧式地中掘進機のカッタヘッドの回転
体に高さの異なる2種類の突起を設けたときの図4と同
様の回転撹拌装置の正面図、図8は、図7の回転撹拌装
置を付設した泥土圧式地中掘進機のカッタヘッドの例を
示す正面図、図9は、図8の泥土圧式地中掘進機のカッ
タヘッドにおいてカッタスポークの位相を90度回転さ
せて図示したときの側面図、図10は、図8の泥土圧式
地中掘進機のカッタヘッドにおいて回転撹拌装置の回転
体とカッタスポークの双方を後方に傾斜させた例を示す
図9と同様の側面図、図11は、図8の泥土圧式地中掘
進機のカッタヘッドにおける突起と切削刃の高さ関係を
示す説明図である。これらの図においてすでに述べた図
1乃至図3と同一の符号を付けた部分は、これらの図と
同等の部分を表すので、詳述しない。
【0028】図4乃至図6に示す例は、回転体5−1の
形状を種々変化させた図である。回転体5−1を図4に
示すように円柱状にすると、加工する素材も安価に得ら
れ、加工も低コストで行える。また、回転体5−1を図
6に示すように角柱状にすると、回転体5−1への突起
5−2の取付が容易に行えるとともに、回転体5−1の
回転によっても撹拌混合が促進されるという効果を奏す
る。
形状を種々変化させた図である。回転体5−1を図4に
示すように円柱状にすると、加工する素材も安価に得ら
れ、加工も低コストで行える。また、回転体5−1を図
6に示すように角柱状にすると、回転体5−1への突起
5−2の取付が容易に行えるとともに、回転体5−1の
回転によっても撹拌混合が促進されるという効果を奏す
る。
【0029】図5に示す例は、回転体を切頭円錐状にし
た例であり、径の小さい側をボス部1aに取り付ける。
ところで、回転体5−1の軸方向に配列された多数の突
起5−2を地山に貫入して回転体5−1を回転させる
と、回転体5−1の軸方向の種々の部位に、異なる回転
速度の回転力が付与されることになる。すなわち、カッ
タヘッドが1回転する間の各突起5−2の移動距離(回
転体5−1の公転により突起5−2がカッタヘッドの周
方向に移動する距離)は、カッタヘッドの外周側の突起
5−2の方が中心側の突起5−2よりも大きいため、回
転体5−1の軸方向に配列された各突起5−2を地山に
貫入させて円柱状の回転体5−1を自転させると、回転
体5−1の自転速度は、カッタヘッドの外周側の方が中
心側よりも大きくなって、回転体5−1や突起5−2に
無理なこじり力が発生する。
た例であり、径の小さい側をボス部1aに取り付ける。
ところで、回転体5−1の軸方向に配列された多数の突
起5−2を地山に貫入して回転体5−1を回転させる
と、回転体5−1の軸方向の種々の部位に、異なる回転
速度の回転力が付与されることになる。すなわち、カッ
タヘッドが1回転する間の各突起5−2の移動距離(回
転体5−1の公転により突起5−2がカッタヘッドの周
方向に移動する距離)は、カッタヘッドの外周側の突起
5−2の方が中心側の突起5−2よりも大きいため、回
転体5−1の軸方向に配列された各突起5−2を地山に
貫入させて円柱状の回転体5−1を自転させると、回転
体5−1の自転速度は、カッタヘッドの外周側の方が中
心側よりも大きくなって、回転体5−1や突起5−2に
無理なこじり力が発生する。
【0030】これに対し、外周側の回転体5−1を図5
に示すように切頭円錐状にすると、回転体5−1に同じ
長さの多数の突起5−2を取り付けたときに、カッタヘ
ッドの外周側に位置する突起5−2の先端部の回転半径
をカッタヘッドの中心側に位置する突起5−2の先端部
の回転半径よりも大きくすることができて回転体5−1
の自転時における突起5−2の先端部の回転軌跡を外周
側に位置するものほど長くすることができるので、回転
体5−1や突起5−2に無理なこじり力が発生しにくく
なる。また、カッタヘッドの中心側に位置する突起5−
2ほど地山に貫入しにくくなって多数の突起5−2が同
時に強く貫入しないので、このことによっても、回転体
5−1や突起5−2に無理なこじり力が発生するのを緩
和することができる。図示はしていないが、回転体を切
頭円錐状にすると、こうした効果を発揮することに加
え、角柱状にした場合と同様、回転体5−1の回転によ
っても撹拌混合が促進されるという効果を発揮すること
もできる。
に示すように切頭円錐状にすると、回転体5−1に同じ
長さの多数の突起5−2を取り付けたときに、カッタヘ
ッドの外周側に位置する突起5−2の先端部の回転半径
をカッタヘッドの中心側に位置する突起5−2の先端部
の回転半径よりも大きくすることができて回転体5−1
の自転時における突起5−2の先端部の回転軌跡を外周
側に位置するものほど長くすることができるので、回転
体5−1や突起5−2に無理なこじり力が発生しにくく
なる。また、カッタヘッドの中心側に位置する突起5−
2ほど地山に貫入しにくくなって多数の突起5−2が同
時に強く貫入しないので、このことによっても、回転体
5−1や突起5−2に無理なこじり力が発生するのを緩
和することができる。図示はしていないが、回転体を切
頭円錐状にすると、こうした効果を発揮することに加
え、角柱状にした場合と同様、回転体5−1の回転によ
っても撹拌混合が促進されるという効果を発揮すること
もできる。
【0031】図7乃至図11に基づき別の変形例につい
て説明する。図7は、多数の突起5−2を高さの異なる
2種類以上の突起で構成した回転撹拌装置5の例を示
し、図11と共に、図8乃至図10に示す例を説明する
ための共通の説明図となる。図7の回転撹拌装置5を付
設するに際し、図8及び図9に示す例は、回転体5−1
とカッタスポーク2の双方を垂直方向を向くようにボス
部1aに取り付けた例を示し、図10に示す例は、回転
体5−1とカッタスポーク2の双方を、カッタヘッドの
回転中心から外周に向かって後方に傾斜させるようにボ
ス部1aに取り付けた例を示す。これらの図において、
5−1Aは回転体5−1の公転時に地山に貫入すること
により地山の反力を利用してカッタヘッドの回転力を回
転体5−1に伝達することを主たる役割とする動力伝達
突起、5−1Bは掘削土砂と作泥材を撹拌して混合する
ことを主たる役割とする撹拌突起である。
て説明する。図7は、多数の突起5−2を高さの異なる
2種類以上の突起で構成した回転撹拌装置5の例を示
し、図11と共に、図8乃至図10に示す例を説明する
ための共通の説明図となる。図7の回転撹拌装置5を付
設するに際し、図8及び図9に示す例は、回転体5−1
とカッタスポーク2の双方を垂直方向を向くようにボス
部1aに取り付けた例を示し、図10に示す例は、回転
体5−1とカッタスポーク2の双方を、カッタヘッドの
回転中心から外周に向かって後方に傾斜させるようにボ
ス部1aに取り付けた例を示す。これらの図において、
5−1Aは回転体5−1の公転時に地山に貫入すること
により地山の反力を利用してカッタヘッドの回転力を回
転体5−1に伝達することを主たる役割とする動力伝達
突起、5−1Bは掘削土砂と作泥材を撹拌して混合する
ことを主たる役割とする撹拌突起である。
【0032】図11に示すように、動力伝達突起5−2
Aは、先端部の高さH3を切削刃3の刃先の高さH2よ
りも高くし、撹拌突起5−2Bは、先端部の高さH1を
切削刃3の刃先の高さH2よりも低くしている。図7乃
至図11に示す例では、カッタヘッドの最外周側に位置
する2列の突起5−2を動力伝達突起5−2Aにして先
端部の高さを同じ高さに形成し、その他の突起5−2を
撹拌突起5−2Bにして先端部の高さを同じ高さに形成
している。ここでは、説明の便のため、突起5−2を動
力伝達突起5−2Aと撹拌突起5−2Bの2種類の突起
に分類しているが、動力伝達突起5−2Aは、カッタヘ
ッドの回転時に回転して撹拌運動も行うので、掘削土砂
と作泥材を撹拌、混合する働きをし、撹拌突起5−2B
の機能も果たす。また、撹拌突起5−2Bは、カッタヘ
ッドの回転時に地山に貫入し、又は地山と接触して、カ
ッタヘッドの回転力をある程度回転体5−1に伝達する
ので、動力伝達突起5−2Aの機能も果たす。
Aは、先端部の高さH3を切削刃3の刃先の高さH2よ
りも高くし、撹拌突起5−2Bは、先端部の高さH1を
切削刃3の刃先の高さH2よりも低くしている。図7乃
至図11に示す例では、カッタヘッドの最外周側に位置
する2列の突起5−2を動力伝達突起5−2Aにして先
端部の高さを同じ高さに形成し、その他の突起5−2を
撹拌突起5−2Bにして先端部の高さを同じ高さに形成
している。ここでは、説明の便のため、突起5−2を動
力伝達突起5−2Aと撹拌突起5−2Bの2種類の突起
に分類しているが、動力伝達突起5−2Aは、カッタヘ
ッドの回転時に回転して撹拌運動も行うので、掘削土砂
と作泥材を撹拌、混合する働きをし、撹拌突起5−2B
の機能も果たす。また、撹拌突起5−2Bは、カッタヘ
ッドの回転時に地山に貫入し、又は地山と接触して、カ
ッタヘッドの回転力をある程度回転体5−1に伝達する
ので、動力伝達突起5−2Aの機能も果たす。
【0033】このように、多数の突起5−2を高さの異
なる動力伝達突起5−2A,撹拌突起5−2Bで構成
し、高さの高い方の動力伝達突起5−2Aだけを、先端
がカッタヘッドの切削刃3よりも切羽側へ突出するよう
に構成したので、主として高さの高い方の動力伝達突起
5−2Aを地山に確りと貫入してカッタヘッドの回転力
を回転体5−1に伝達することとなる。そのため、カッ
タヘッドの回転力を回転体5−1に伝達するための主要
な突起を回転体5−1の外端部側に位置する2列の動力
伝達突起5−2Aだけに限定することができるので、回
転体5−1の軸方向の種々の部位に異なる回転速度の回
転力が付与されることにより回転体5−1や突起5−2
に無理なこじり力が発生するのを緩和することができ
る。
なる動力伝達突起5−2A,撹拌突起5−2Bで構成
し、高さの高い方の動力伝達突起5−2Aだけを、先端
がカッタヘッドの切削刃3よりも切羽側へ突出するよう
に構成したので、主として高さの高い方の動力伝達突起
5−2Aを地山に確りと貫入してカッタヘッドの回転力
を回転体5−1に伝達することとなる。そのため、カッ
タヘッドの回転力を回転体5−1に伝達するための主要
な突起を回転体5−1の外端部側に位置する2列の動力
伝達突起5−2Aだけに限定することができるので、回
転体5−1の軸方向の種々の部位に異なる回転速度の回
転力が付与されることにより回転体5−1や突起5−2
に無理なこじり力が発生するのを緩和することができ
る。
【0034】図8、図9に示す例及び図10に示す例で
は、何れも、高さの高い2列の動力伝達突起5−2A
を、特に、撹拌突起5−2Bよりもカッタヘッドの外周
側に集中的に配置したので、2列の動力伝達突起5−2
Aをカッタヘッドの外周側に配置しない場合よりも、カ
ッタヘッドが1回転する間の動力伝達突起5−2Aの回
転数を増加させることができる。その結果、回転体5−
1の回転速度を高速にすることができて、全ての突起5
−2を高速で回転させることができるため、泥土の撹拌
混合を活発に行うことができる。
は、何れも、高さの高い2列の動力伝達突起5−2A
を、特に、撹拌突起5−2Bよりもカッタヘッドの外周
側に集中的に配置したので、2列の動力伝達突起5−2
Aをカッタヘッドの外周側に配置しない場合よりも、カ
ッタヘッドが1回転する間の動力伝達突起5−2Aの回
転数を増加させることができる。その結果、回転体5−
1の回転速度を高速にすることができて、全ての突起5
−2を高速で回転させることができるため、泥土の撹拌
混合を活発に行うことができる。
【0035】ここでは、多数の突起5−2を、高さの異
なる2種類の突起で構成した例を示したが、多数の突起
5−2を、高さの異なる3種類以上の突起で構成して
も、前記の効果と同様の効果を奏する。すなわち、多数
の突起5−2を高さの異なる3種類以上の突起で構成す
ると、主として高さの最も高い突起5−2を確りと地山
に貫入してカッタヘッドの回転力を回転体5−1に伝達
することとなる。その結果、カッタヘッドの回転力を回
転体5−1に伝達するための主要な突起5−2を回転体
5−1の軸方向の特定位置のものだけに限定することが
できるので、回転体5−1の軸方向の種々の部位に異な
る回転速度が付与されることにより回転体5−1や突起
5−2に無理なこじり力が発生するのを緩和することが
できる。また、その場合、高さの最も高い突起5−2
を、他の突起5−2よりもカッタヘッドの外周側に集中
的に配置すると、前記したように、回転体5−1の回転
速度を高速にすることができて、全ての突起5−2を高
速で回転させることができるため、泥土の撹拌混合を活
発に行うことができる。
なる2種類の突起で構成した例を示したが、多数の突起
5−2を、高さの異なる3種類以上の突起で構成して
も、前記の効果と同様の効果を奏する。すなわち、多数
の突起5−2を高さの異なる3種類以上の突起で構成す
ると、主として高さの最も高い突起5−2を確りと地山
に貫入してカッタヘッドの回転力を回転体5−1に伝達
することとなる。その結果、カッタヘッドの回転力を回
転体5−1に伝達するための主要な突起5−2を回転体
5−1の軸方向の特定位置のものだけに限定することが
できるので、回転体5−1の軸方向の種々の部位に異な
る回転速度が付与されることにより回転体5−1や突起
5−2に無理なこじり力が発生するのを緩和することが
できる。また、その場合、高さの最も高い突起5−2
を、他の突起5−2よりもカッタヘッドの外周側に集中
的に配置すると、前記したように、回転体5−1の回転
速度を高速にすることができて、全ての突起5−2を高
速で回転させることができるため、泥土の撹拌混合を活
発に行うことができる。
【0036】図10に示す例では、回転体5−1とカッ
タスポーク2の双方を、特に、カッタヘッドの回転中心
から外周に向かって後方に傾斜させるようにボス部1a
に取り付けているので、ボス部1aの周囲から放射方向
に注入される作泥材は、回転体5−1やカッタスポーク
2の傾斜に沿うように円滑に流れる。そのため、図10
に示す例では、作泥材を突起5−2で撹拌しながら掘削
土砂と混合する機会が増加して、突起5−2による掘削
土砂と作泥材の撹拌混合を一層効率良く行うことができ
る。また、図10を図9と対比すれば明らかなように、
図10のカッタヘッドは、図9のカッタヘッドに比べて
ステイの飛び出し代(ステイの長さ)を短くすることが
できるため、回転体5−1を図9のカッタヘッドよりも
簡単で強固な構造により支持することが可能になる。
タスポーク2の双方を、特に、カッタヘッドの回転中心
から外周に向かって後方に傾斜させるようにボス部1a
に取り付けているので、ボス部1aの周囲から放射方向
に注入される作泥材は、回転体5−1やカッタスポーク
2の傾斜に沿うように円滑に流れる。そのため、図10
に示す例では、作泥材を突起5−2で撹拌しながら掘削
土砂と混合する機会が増加して、突起5−2による掘削
土砂と作泥材の撹拌混合を一層効率良く行うことができ
る。また、図10を図9と対比すれば明らかなように、
図10のカッタヘッドは、図9のカッタヘッドに比べて
ステイの飛び出し代(ステイの長さ)を短くすることが
できるため、回転体5−1を図9のカッタヘッドよりも
簡単で強固な構造により支持することが可能になる。
【0037】以上述べた例では、何れも、複数の回転体
5−1を複数のカッタスポーク2の間に配置しているの
で、掘削手段としての切削刃3を突設したカッタスポー
ク2と回転撹拌装置5とをバランス良く配置することが
できて、切羽の掘削と泥土の撹拌の双方を適切に行うこ
とができる。以上、本発明の実施の形態を、切削刃3を
カッタスポーク2に取り付けるタイプの泥土圧式地中掘
進機のカッタヘッドを例に採って説明したが、本発明
は、面板を設けるタイプの泥土圧式地中掘進機のカッタ
ヘッドにも、当然適用することができる。その場合、回
転体5−1は、適宜の手段により軸着して面板に取り付
ける。
5−1を複数のカッタスポーク2の間に配置しているの
で、掘削手段としての切削刃3を突設したカッタスポー
ク2と回転撹拌装置5とをバランス良く配置することが
できて、切羽の掘削と泥土の撹拌の双方を適切に行うこ
とができる。以上、本発明の実施の形態を、切削刃3を
カッタスポーク2に取り付けるタイプの泥土圧式地中掘
進機のカッタヘッドを例に採って説明したが、本発明
は、面板を設けるタイプの泥土圧式地中掘進機のカッタ
ヘッドにも、当然適用することができる。その場合、回
転体5−1は、適宜の手段により軸着して面板に取り付
ける。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、「課題を解決するための手段」の項に示した手段を
採用しているので、本発明によれば、撹拌部材を付設し
て撹拌混合機能をもたせたカッタヘッドにおいて、撹拌
部材を駆動するための独立した駆動装置を必要としない
で泥土の撹拌混合能力が高い泥土圧式地中掘進機のカッ
タヘッドが得られる。そのため、本発明の泥土圧式地中
掘進機のカッタヘッドによれば、泥土圧式地中掘進機の
掘進速度が速いときでも、掘削土砂と作泥材の撹拌混合
を十分に行って良質の泥土を経済的に生成することがで
きる。その結果、泥土圧式地中掘進機の掘進速度を増加
させることができて工期を短縮することができ、ひいて
は、施工コストを低減することができる。
は、「課題を解決するための手段」の項に示した手段を
採用しているので、本発明によれば、撹拌部材を付設し
て撹拌混合機能をもたせたカッタヘッドにおいて、撹拌
部材を駆動するための独立した駆動装置を必要としない
で泥土の撹拌混合能力が高い泥土圧式地中掘進機のカッ
タヘッドが得られる。そのため、本発明の泥土圧式地中
掘進機のカッタヘッドによれば、泥土圧式地中掘進機の
掘進速度が速いときでも、掘削土砂と作泥材の撹拌混合
を十分に行って良質の泥土を経済的に生成することがで
きる。その結果、泥土圧式地中掘進機の掘進速度を増加
させることができて工期を短縮することができ、ひいて
は、施工コストを低減することができる。
【0039】本発明を具体化する場合に、特に、特許請
求の範囲の請求項3に記載のように具体化すれば、先端
が切削刃よりも切羽側へ突出する突起により、カッタヘ
ッドの回転時に地山の反力を確実にとることができて、
カッタヘッドの回転力により回転体を確実に回転させる
ことができ、泥土を多数の突起で強力に撹拌混合するこ
とができる。本発明を具体化する場合に、特に、特許請
求の範囲の請求項4に記載のように具体化すれば、こう
した効果を奏することに加え、主として高さの最も高い
突起を確りと地山に貫入してカッタヘッドの回転力を回
転体に伝達するので、カッタヘッドの回転力を回転体に
伝達するための主要な突起を回転体の軸方向の特定位置
のものだけに限定することができて、回転体の軸方向の
種々の部位に異なる回転速度が付与されることにより回
転体や突起に無理なこじり力が発生するのを緩和するこ
とができる。
求の範囲の請求項3に記載のように具体化すれば、先端
が切削刃よりも切羽側へ突出する突起により、カッタヘ
ッドの回転時に地山の反力を確実にとることができて、
カッタヘッドの回転力により回転体を確実に回転させる
ことができ、泥土を多数の突起で強力に撹拌混合するこ
とができる。本発明を具体化する場合に、特に、特許請
求の範囲の請求項4に記載のように具体化すれば、こう
した効果を奏することに加え、主として高さの最も高い
突起を確りと地山に貫入してカッタヘッドの回転力を回
転体に伝達するので、カッタヘッドの回転力を回転体に
伝達するための主要な突起を回転体の軸方向の特定位置
のものだけに限定することができて、回転体の軸方向の
種々の部位に異なる回転速度が付与されることにより回
転体や突起に無理なこじり力が発生するのを緩和するこ
とができる。
【0040】本発明を具体化する場合に、特に、特許請
求の範囲の請求項5に記載のように具体化すれば、回転
体の回転速度を高速にすることができて全ての突起を高
速で回転させることができるため、泥土の撹拌混合を活
発に行うことができる。本発明を具体化する場合に、特
に、特許請求の範囲の請求項6に記載のように具体化す
れば、作泥材は、回転体やカッタスポークの傾斜に沿う
ように円滑に流れるため、突起による掘削土砂と作泥材
の撹拌混合を一層効率良く行うことができる。本発明を
具体化する場合に、特に、特許請求の範囲の請求項7に
記載のように具体化すれば、掘削手段と泥土の撹拌手段
とをバランス良く配置することができて切羽の掘削と泥
土の撹拌の双方を適切に行うことができる。
求の範囲の請求項5に記載のように具体化すれば、回転
体の回転速度を高速にすることができて全ての突起を高
速で回転させることができるため、泥土の撹拌混合を活
発に行うことができる。本発明を具体化する場合に、特
に、特許請求の範囲の請求項6に記載のように具体化す
れば、作泥材は、回転体やカッタスポークの傾斜に沿う
ように円滑に流れるため、突起による掘削土砂と作泥材
の撹拌混合を一層効率良く行うことができる。本発明を
具体化する場合に、特に、特許請求の範囲の請求項7に
記載のように具体化すれば、掘削手段と泥土の撹拌手段
とをバランス良く配置することができて切羽の掘削と泥
土の撹拌の双方を適切に行うことができる。
【図1】本発明の具体化例に係る泥土圧式地中掘進機の
カッタヘッドの正面図である。
カッタヘッドの正面図である。
【図2】図1の泥土圧式地中掘進機のカッタヘッドの側
面図である。
面図である。
【図3】図1の泥土圧式地中掘進機のカッタヘッドにお
いてカッタスポークの位相を90度回転させて図示した
ときの側面図である。
いてカッタスポークの位相を90度回転させて図示した
ときの側面図である。
【図4】図1の泥土圧式地中掘進機のカッタヘッドにお
ける回転体を円柱状にしたときの回転撹拌装置の正面図
である。
ける回転体を円柱状にしたときの回転撹拌装置の正面図
である。
【図5】回転体を切頭円錐状にしたときの図4と同様の
回転撹拌装置の正面図である。
回転撹拌装置の正面図である。
【図6】回転体を角柱状にしたときの図4と同様の回転
撹拌装置の正面図である。
撹拌装置の正面図である。
【図7】泥土圧式地中掘進機のカッタヘッドの回転体に
高さの異なる2種類の突起を設けたときの図4と同様の
回転撹拌装置の正面図である。
高さの異なる2種類の突起を設けたときの図4と同様の
回転撹拌装置の正面図である。
【図8】図7の回転撹拌装置を付設した泥土圧式地中掘
進機のカッタヘッドの例を示す正面図である。
進機のカッタヘッドの例を示す正面図である。
【図9】図8の泥土圧式地中掘進機のカッタヘッドにお
いてカッタスポークの位相を90度回転させて図示した
ときの側面図である。
いてカッタスポークの位相を90度回転させて図示した
ときの側面図である。
【図10】図8の泥土圧式地中掘進機のカッタヘッドに
おいて回転撹拌装置の回転体とカッタスポークの双方を
後方に傾斜させた例を示す図9と同様の側面図である。
おいて回転撹拌装置の回転体とカッタスポークの双方を
後方に傾斜させた例を示す図9と同様の側面図である。
【図11】図8の泥土圧式地中掘進機のカッタヘッドに
おける突起と切削刃の高さ関係を示す説明図である。
おける突起と切削刃の高さ関係を示す説明図である。
1 カッタヘッド本体
1a ボス部
2 カッタスポーク
3 切削刃
4 先端切削刃
5 回転撹拌装置
5−1 回転体
5−2 突起
5−2A 動力伝達突起
5−2B 撹拌突起
5−3 回転軸
6 ステイ
フロントページの続き
(72)発明者 大木 正巳
茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株
式会社土浦工場内
Fターム(参考) 2D054 AC04 BA03 BA08 BB01 BB04
Claims (7)
- 【請求項1】 カッタヘッドの回転中心から放射状に伸
びる軸心を中心にして回転できるように回転体を軸着す
るとともに、この回転体に多数の突起を設けて、カッタ
ヘッドの回転時に、多数の突起の少なくとも一つが地山
の反力を受けることにより回転体を回転させ、この回転
体の回転に伴って運動する多数の突起により周辺の掘削
土砂を撹拌できるように構成したことを特徴とする泥土
圧式地中掘進機のカッタヘッド。 - 【請求項2】 回転体を円柱状、角柱状又は切頭円錐状
に形成したことを特徴とする請求項1に記載の泥土圧式
地中掘進機のカッタヘッド。 - 【請求項3】 多数の突起の少なくとも一つを、先端が
カッタヘッドの切削刃よりも切羽側へ突出するように構
成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
泥土圧式地中掘進機のカッタヘッド。 - 【請求項4】 多数の突起を高さの異なる2種類以上の
突起で構成し、高さの最も高い突起だけを、先端がカッ
タヘッドの切削刃よりも切羽側へ突出するように構成し
たことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に
記載の泥土圧式地中掘進機のカッタヘッド。 - 【請求項5】 高さの最も高い突起を、他の突起よりも
カッタヘッドの外周側に集中的に配置したことを特徴と
する請求項4に記載の泥土圧式地中掘進機のカッタヘッ
ド。 - 【請求項6】 カッタヘッドに、切削刃をカッタスポー
クに取り付けるタイプのものを用いて、回転体及びカッ
タスポークの双方を、カッタヘッドの回転中心から外周
に向かって後方に傾斜させるように構成したことを特徴
とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の泥土圧式
地中掘進機のカッタヘッド。 - 【請求項7】 カッタヘッドに、切削刃をカッタスポー
クに取り付けるタイプのものを用いて、回転体を複数設
けて、これら複数の回転体を複数のカッタスポーク間に
配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れ
かに記載の泥土圧式地中掘進機のカッタヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001270570A JP2003074293A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 泥土圧式地中掘進機のカッタヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001270570A JP2003074293A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 泥土圧式地中掘進機のカッタヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003074293A true JP2003074293A (ja) | 2003-03-12 |
Family
ID=19096208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001270570A Withdrawn JP2003074293A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 泥土圧式地中掘進機のカッタヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003074293A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105466321A (zh) * | 2015-12-31 | 2016-04-06 | 中国铁建重工集团有限公司 | 一种切削刀具磨损检测方法 |
CN105466327A (zh) * | 2015-12-31 | 2016-04-06 | 中国铁建重工集团有限公司 | 用于盾构机刀具磨损检测的传感器及装置、刀具系统 |
CN105486216A (zh) * | 2015-12-31 | 2016-04-13 | 中国铁建重工集团有限公司 | 一种盾构机刀具磨损检测装置及盾构机刀具系统 |
-
2001
- 2001-09-06 JP JP2001270570A patent/JP2003074293A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105466321A (zh) * | 2015-12-31 | 2016-04-06 | 中国铁建重工集团有限公司 | 一种切削刀具磨损检测方法 |
CN105466327A (zh) * | 2015-12-31 | 2016-04-06 | 中国铁建重工集团有限公司 | 用于盾构机刀具磨损检测的传感器及装置、刀具系统 |
CN105486216A (zh) * | 2015-12-31 | 2016-04-13 | 中国铁建重工集团有限公司 | 一种盾构机刀具磨损检测装置及盾构机刀具系统 |
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20070913 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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Effective date: 20080404 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |