JP2003073428A - 不飽和ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

不飽和ポリエステル樹脂組成物

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JP2003073428A
JP2003073428A JP2001269626A JP2001269626A JP2003073428A JP 2003073428 A JP2003073428 A JP 2003073428A JP 2001269626 A JP2001269626 A JP 2001269626A JP 2001269626 A JP2001269626 A JP 2001269626A JP 2003073428 A JP2003073428 A JP 2003073428A
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unsaturated polyester
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resin
weight
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JP2001269626A
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Tomohito Hatano
智史 秦野
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Kyocera Chemical Corp
Original Assignee
Kyocera Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬質な不飽和ポリエステル樹脂であるととも
に、うなり特性に優れており、従来の電気的、機械的、
硬化特性水準をもバランス良く保持した含浸用樹脂組成
物を提供する。 【解決手段】 (A)マレイン価率が25%以上で、油
長が30%以下である硬質の不飽和ポリエステル、
(B)重合性モノマーおよび(C)キシレンホルムアル
デヒド樹脂やメシチレンホルムアルデヒド樹脂を必須成
分とし、(A)の硬質不飽和ポリエステル100重量部
に対して、(B)重合性モノマーを90〜270重量
部、また(C)キシレンホルムアルデヒド樹脂などを1
0〜40重量部の割合にそれぞれ含有してなる不飽和ポ
リエステル樹脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器などの含
浸用樹脂組成物に関するものであり、トランスやコイル
等の絶縁処理に好適に使用される。 【0002】 【従来の技術】従来から、不飽和ポリエステル樹脂は、
電気的、機械的、硬化特性、価格的に優れているため、
各方面に広く使用されている。従来の不飽和ポリエステ
ル樹脂は、一般的にうなり特性に優れる軟質のものが多
くを占めている。しかし、処理物の材質や形状によって
は、軟質なワニスでは十分な機械的強度や硬化特性が得
られない場合があり、そのような処理物に対しては、硬
質な不飽和ポリエステル樹脂が使用されている。硬質な
ワニスは、うなり特性において軟質なワニスに劣ること
が多く、うなり特性の向上が必要とされている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みてなされたもので、硬質な不飽和ポリエステル樹
脂であるとともに、うなり特性に優れており、従来の電
気的、機械的、硬化特性水準をもバランス良く保持した
含浸用樹脂組成物を提供しようとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成しようと鋭意研究を重ねた結果、不飽和ポリエス
テル樹脂のマレイン価率を上げ、油長を短くし、キシレ
ン樹脂を混合することによって上記目的を達成できるこ
とを見いだし、本発明を完成したものである。 【0005】即ち、本発明は、(A)マレイン価率が2
5%以上で、油長が30%以下である不飽和ポリエステ
ル、(B)重合性モノマーおよび(C)キシレン樹脂を
必須成分とし、(A)不飽和ポリエステル100重量部
に対して、(B)重合性モノマーを90〜270重量
部、また(C)キシレン樹脂を10〜40重量部の割合
にそれぞれ含有してなることを特徴とする不飽和ポリエ
ステル樹脂組成物である。 【0006】以下、本発明を詳細に説明する。 【0007】本発明に用いる(A)不飽和ポリエステル
は、酸成分とアルコール成分とを加えて反応させて得ら
れる。ここで用いる酸性分としては、マレイン酸、無水
マレイン酸、フマル酸等の不飽和酸と、フタル酸、無水
フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロ
フタル酸、無水ヘキサヒドロフタル酸、アジピン酸、テ
トラヒドロフタル酸、無水テトラヒドロフタル酸等の飽
和酸等が挙げられ、これらは単独又は2種以上混合して
使用することができる。 【0008】アルコール成分としては、プロピレングリ
コール、エチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、グリセリン、ペンタエリスリ
トール、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレ
ート、ポリエーテルポリアルコール等が挙げられ、これ
らは単独又は2種以上混合して使用することができる。 【0009】これらの酸成分、アルコール成分をアルコ
ール過剰のもとにエステル化反応させたものである。 【0010】酸成分の配合量は、マレイン価率が25%
以上となる配合量が望ましい。マレイン価率が25%未
満では、十分な接着強度が得られず、好ましくない。こ
こでいうマレイン価率とは、変性酸成分を除く全酸成分
に対するマレイン酸の重量百分率で表す。 【0011】また、変性成分としては、アマニ油、大豆
油、トール油、ひまし油、ヤシ油、ジシクロペンタジエ
ン等が挙げられ、これらは単独又は2種以上混合して使
用することができる。変性成分の配合量は、油長が30
%以下となる配合量が望ましい。油長が30%を超える
と、粘度が高く作業性が悪くなるので好ましくない。油
長とは、多塩基酸に対する脂肪酸の変性割合を示し、脂
肪酸含有量をトリグリセリドとして計算した重量百分率
で表す。 【0012】本発明に用いる(B)重合性モノマーとし
ては、芳香族ビニル化合物であり、例えば、スチレン、
ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、2,5−ジメチル
スチレン、3,4,6−トリメチルスチレン、p−クロ
ルスチレン、p−メトキシスチレン等が挙げられ、これ
らは単独または複数で使用することができる。 【0013】重合性モノマーの配合量は、前述した
(A)不飽和ポリエステル100重量部に対して90〜
270重量部の割合に配合することが望ましい。配合量
が90重量部未満では、粘度が高く作業性が悪くなる。
また、270重量部を超えると、十分な機械的、熱的特
性が得られず好ましくない。 【0014】本発明に用いる(C)キシレン樹脂として
は、キシレンホルムアルデヒド樹脂やメシチレンホルム
アルデヒド樹脂が挙げられる。具体的な市販品として
は、例えば、ニカノールG、ニカノールM、ニカノール
H、ニカノールL、ニカノールK−100(三菱ガス化
学社製、商品名)等が挙げられる。これらの成分の配合
量は、不飽和ポリエステル100重量部に対して10〜
40重量部配合することが望ましい。配合量が10重量
部未満では、十分な唸り特性が得られず好ましくない。
また、40重量部を超えると、十分な機械的、熱的特性
が得られず好ましくない。 【0015】本発明の含浸用樹脂組成物は、(A)の不
飽和ポリエステル、(B)重合性モノマーおよび(C)
キシレン樹脂を必須成分とするが、本発明の目的に反し
ない範囲において、また必要に応じて、他の成分、例え
ば、平滑剤、防錆剤、難燃剤、充填剤、顔料などを適宜
配合することができる。さらに、含浸用樹脂組成物は、
重合防止剤、硬化剤、硬化促進剤を配合して、レドック
ス硬化、紫外線硬化、遠赤外線硬化等で硬化させること
ができる。ここで添加配合する重合防止剤としては、ハ
イドロキノン、パラターシャリーブチルカテコール、ピ
ロガロール等のキノン類、フェノール誘導体等が挙げら
れ、これらは単独又は2種以上混合して使用することが
できる。硬化剤としては、有機過酸化物、例えば、ベン
ゾイルパーオキサイド、ターシャリーブチルパーオキサ
イド、アセチルパーオキサイド、メチルエチルケトンパ
ーオキサイド等のアシルパーオキサイド、クメンパーオ
キサイド等が挙げられ、これらは単独又は2種以上混合
して使用することができる。硬化剤の添加量は、含浸用
樹脂組成物100重量部に対して0.5〜3重量部配合
することが望ましい。硬化促進剤としては、ナフテン酸
またはオクチル酸の金属塩(コバルト、亜鉛、ジルコニ
ウム、マンガン等の金属塩)等が挙げられ、これらは単
独又は2種以上混合して使用することができる。 【0016】本発明の含浸用樹脂組成物は、前述した
(A)の不飽和ポリエステル、(B)重合性モノマー、
(C)キシレン樹脂、その他成分を配合して、均一に攪
拌混合して容易に製造することができる。 【0017】 【作用】本発明の含浸用樹脂組成物は、不飽和ポリエス
テルのマレイン価率を25%以上とし、油長を30%以
下と短くし、それにキシレン樹脂を配合することによ
り、硬質であり、併せて従来の不飽和ポリエステル樹脂
が有する電気的・機械的特性、硬化性等の特性水準を保
持させたものである。 【0018】 【発明の実施形態】次に、本発明を実施例によって具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定
されるものではない。以下の実施例および比較例におい
て「部」とは「重量部」を意味する。 【0019】実施例1 無水マレイン酸132.2部、無水フタル酸84.0
部、大豆油脂肪酸142.6部、プロピレングリコール
144.7部、グリセリン23.4部およびハイドロキ
ノン0.1部を加えて195℃で反応させ、不飽和ポリ
エステルを得た。この不飽和ポリエステルに、ベンゾト
リアゾール0.51部、ニカノールK−100(三菱ガ
ス化学社製、商品名)を160.0部よびスチレンモノ
マー1070.8部を加えて、混合希釈し、さらに6%
ナフテン酸マンガン溶液0.94部と、6%ナフテン酸
コバルト溶液0.18部を添加して含浸用樹脂組成物を
製造した。 【0020】実施例2 無水マレイン酸210.2部、無水テトラヒドロフタル
酸31.0部、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシ
アヌレート24.3部、大豆油脂肪酸53.4部、プロ
ピレングリコール215.0部およびハイドロキノン
0.1部を加えて195℃で反応させ、不飽和ポリエス
テルを得た。この不飽和ポリエステルに、ハイドロキノ
ン0.169部、ベンゾトリアゾール1.37部、ニカ
ノールG(三菱ガス化学社製、商品名)100.0部お
よびスチレンモノマー461.4部を加えて、混合希釈
し、さらに6%ナフテン酸マンガン溶液1.5部を添加
して含浸用樹脂組成物を製造した。 【0021】比較例1 無水フタル酸30.2部、大豆油脂肪酸228.6部お
よびペンタエリスリトール57.9部を加えて210℃
で反応させる。140℃に冷却後、プロピレングリコー
ル47.0部、無水マレイン酸60.0部およびハイド
ロキノン0.1部を加えて190℃で反応させ、不飽和
ポリエステルを得た。この不飽和ポリエステルに、ハイ
ドロキノン0.14部、ベンゾトリアゾール4.82部
およびスチレンモノマー579.2部を加えて、混合希
釈し、さらに6%ナフテン酸マンガン溶液1.14部を
添加して含浸用樹脂組成物を製造した。 【0022】比較例2 ヤシ油脂肪酸46.8部、大豆油脂肪酸46.8部、無
水マレイン酸126.5部、無水フタル酸50.8部、
トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート12
9.0部、エチレングリコール107.3部およびハイ
ドロキノン0.07部を加えて200℃で反応させ、不
飽和ポリエステルを得た。この不飽和ポリエステルに、
ハイドロキノン0.14部、ベンゾトリアゾール0.8
8部およびスチレンモノマー496.0部を加えて、混
合希釈し、さらに6%ナフテン酸マンガン溶液0.88
部を添加して含浸用樹脂組成物を製造した。 【0023】実施例1〜2および比較例1〜2で製造し
た含浸用樹脂組成物に1,1−ジ−t−ブチルパーオキ
シ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンを加えてス
トラッカー試験片およびトランス(EI−95)の含浸
処理を行った。ストラッカー試験片の接着性の試験およ
びトランスの振動値測定を行い、その結果を得たので表
1に示した。本発明の効果を確認することができた。 【0024】 【表1】*1:トランス1台当り12箇所測定。 【0025】 【発明の効果】以上の説明および表1から明らかなよう
に、本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物は、硬質で
ありながらうなり特性に優れており、従来の含浸用不飽
和ポリエステル樹脂組成物のもつ電気的、機械的、硬化
特性をも保持した特性バランスのよいものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BN171 CC122 CF221 GH00 GQ00 GQ01 HA01 4J027 AB06 AB15 AB16 AB17 AB18 AB23 AB25 AJ05 BA04 BA05 BA18 CA10 CB04 CB08 CB09 CC05 CD08

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 (A)マレイン価率が25%以上で、油
    長が30%以下である不飽和ポリエステル、(B)重合
    性モノマーおよび(C)キシレン樹脂を必須成分とし、
    (A)不飽和ポリエステル100重量部に対して、
    (B)重合性モノマーを90〜270重量部、また
    (C)キシレン樹脂を10〜40重量部の割合にそれぞ
    れ含有してなることを特徴とする不飽和ポリエステル樹
    脂組成物。
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