JP2003073370A - α,β−不飽和エノンおよびα,β−不飽和スルホンのエナンチオ区別エポキシ化のためのポリアミノ酸−触媒化法 - Google Patents

α,β−不飽和エノンおよびα,β−不飽和スルホンのエナンチオ区別エポキシ化のためのポリアミノ酸−触媒化法

Info

Publication number
JP2003073370A
JP2003073370A JP2002215153A JP2002215153A JP2003073370A JP 2003073370 A JP2003073370 A JP 2003073370A JP 2002215153 A JP2002215153 A JP 2002215153A JP 2002215153 A JP2002215153 A JP 2002215153A JP 2003073370 A JP2003073370 A JP 2003073370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unsaturated
epoxidation
water
polyamino acid
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002215153A
Other languages
English (en)
Inventor
Thomas Geller
トマス・ゲラー
Christa Maria Krueger
クリスタ・マリア・クリユガー
Hans-Christian Militzer
ハンス−クリステイアン・ミリツアー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Publication of JP2003073370A publication Critical patent/JP2003073370A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D303/00Compounds containing three-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D303/02Compounds containing oxirane rings
    • C07D303/12Compounds containing oxirane rings with hydrocarbon radicals, substituted by singly or doubly bound oxygen atoms
    • C07D303/32Compounds containing oxirane rings with hydrocarbon radicals, substituted by singly or doubly bound oxygen atoms by aldehydo- or ketonic radicals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D303/00Compounds containing three-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D303/02Compounds containing oxirane rings
    • C07D303/48Compounds containing oxirane rings with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to ring carbon atoms, e.g. ester or nitrile radicals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B2200/00Indexing scheme relating to specific properties of organic compounds
    • C07B2200/07Optical isomers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 α,β-不飽和エノンおよびα,β-不飽和スル
ホンのポリアミノ酸−触媒化エナンチオ区別エポキシ化
を可能とするが、特に経費のかかる塩基およびオキシダ
ントの使用、ならびに問題が発生可能性が高い反応手順
および後処理を回避する、迅速でしかも広く応用するこ
とが可能な方法を見いだすことを意図した。同時に方法
が、空間/時間収量、取り扱い、経済的および環境的に
工業規模で利点を有する方法を意図した。 【解決手段】 新規方法は、水溶性塩基、オキシダン
ト、水、水に非混和性か、または限られた混和性しかも
たない有機溶媒、触媒として前活性化されたジアステレ
オマーおよびエナンチオマーが濃縮されたホモ−ポリア
ミノ酸、および共触媒として特異的な相間移動触媒の存
在下で、高い転換率およびエナンチオマー過剰率のα,
β-不飽和エノンまたはα,β-不飽和スルホンのエポキ
シ化を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術】本発明は、触媒として特異的なポ
リアミノ酸および共触媒として相間移動触媒を使用し
て、α,β-不飽和エノンおよびα,β-不飽和スルホンの
エナンチオ区別エポキシ化のための新規方法に関する。 【0002】 【従来の技術】キラルな非ラセミエポキシドは、光学的
に活性な薬剤および材料を調製するための貴重なシント
ンとして知られている(例えばa)Bioorg.Med.Chem.,1
999,7,2145-2156;b)Tetrahedron Lett.,1999,40,542
1-5424)。これらのエポキシドは二重結合のエナンチオ
区別エポキシ化により調製することができる。この場
合、2つの立体中心が1回の合成工程で生成される。し
たがって二重結合のエナンチオ区別エポキシ化について
多くの方法が開発されたということは驚くことではな
い。しかし未だに新規な改善されたエナンチオ区別エポ
キシ化法が大いに必要とされている。 【0003】特異的な基質に限定されたエポキシ化法
は、各々の場合でα,β-不飽和エノンのエナンチオ区別
エポキシ化法を含む。 【0004】すなわち例えば、エノンのエポキシ化のた
めのキラルな非ラセミアルカロイドを基本とした相間移
動触媒の使用は、Tetrahedron Lett.,1998,39,7563-756
6、Tetrahedron Lett.,1998,39,1599-1602およびTetrah
edron Lett.,1976,21,1831-1834に記載されている。 【0005】Tetrahedron Lett.,1998,39,7353-7356、T
etrahedron Lett.,1998,39,7321-7322およびAngew.Che
m.,Int.Ed.Engl.,1997,36,410-412は、さらに有機ハイ
ドロペルオキシドを使用したエノンの金属−触媒化の非
対称エポキシ化の可能性を記載する。 【0006】国際公開第99/52886号明細書は、糖に基づ
く触媒の存在下でエノンのエナンチオ区別エポキシ化の
可能性を記載する。エフェドリン誘導体の存在下でZnオ
ルガニル(organyl)および酸素を使用した別のエポキシ
化法が、Liebigs Ann./Recueil,1997,1101-1113に公開
された。 【0007】Angew.Chem.,Int.Ed.Engl.,1980,19,929-9
30、Tetrahedron,1984,40,5207-5211およびJ.Chem.Soc.
Perkin Trans,1,1982,1317-24は、ジュリア(Julia)エ
ポキシ法を記載し、この方法はエナンチオマーおよびジ
アステレオマーが濃縮されたポリアミノ酸が、水性過酸
化水素およびNaOH溶液および溶媒として芳香族またはハ
ロゲン化炭化水素の存在下で、α,β-不飽和エノンのエ
ナンチオ区別エポキシ化を触媒することができる。さら
にこれらのいわゆる3−相条件の開発は、Org.Synth.Mo
d.Trends,Proc.IUPAC Symp.6th.,1986,275にも見いださ
れる。この方法は今日では一般に、ジュリア−コロンナ
(Colonna)エポキシ化と呼ばれている。 【0008】欧州特許出願公開第0403252号明細書によ
れば、脂肪族炭化水素を元の溶媒に代えてこのジュリア
−コロンナエポキシ化に有利に使用することが可能であ
る。 【0009】さらに3−相条件下でのエポキシ化には、
明らかな欠点がある。元の条件下での反応時間は反応性
基質についてでさえ数日間である。例えばトランス−カ
ルコンについては、使用するポリアミノ酸に依存して1
〜6日が必要である(Tetrahedron,1984,40,5207-521
1)。NaOH溶液を加えた溶媒中で撹拌しながら12〜48時
間、反応容器中で行うポリアミノ酸の前活性化により、
多くの基質について反応時間は1〜3日に短縮される。
この場合、触媒の中間体の後処理は必要ではない(欧州
特許出願公開第0403252号明細書)。前活性化はNaOH/
過酸化水素系の存在下で、最少6時間に下げることがで
きる(J.Chem.Soc.Perkin Trans,1,1995,1467-1468)。 【0010】この改良にもかかわらず、3−相法は水酸
化物イオンに感受性の基質に応用することはできない
J.Chem.Soc.Perkin Trans,1,1997,3501-3507)。これ
らの古典的条件のさらなる不利益は、ポリアミノ酸が反
応中にゲルを形成することである(または前活性化中に
も)。これは反応中に必要とされる混合を制限し、そし
て反応混合物の後処理を妨害する。 【0011】国際公開第96/33183号明細書は具体的な態
様として、これもまた相間移動触媒であるAliquat(商
標)336([(CH3)(C8H17)3N+]Cl-)の存在下で、そして同
時にポリアミノ酸、例えばジクロロメタンのような有機
溶媒、オキシダントとして水に溶解性が低い過ホウ酸ナ
トリウム、およびアルカリ(例えばNaOH)が存在する場
合、エノンのエナンチオ区別エポキシ化を行う可能性を
記載する。この内容において、ポリアミノ酸に関してこ
れ以上詳細には記載されていない。 【0012】Tetrahedron Lett.,2001,42,3741-43は、
通常の3−相条件下でフェニル-E-スチリルスルホンの
エポキシ化において、相間移動触媒(PTC)としてAliquat
336を同様に加えることができると、大変一般的に記載
しているだけである。しかしこの場合、ゆっくりとした
反応速度(反応時間:4日)および良くないエナンチオ
マー過剰率(21%ee)が達成される。この反応を行った
方法に関するさらなる情報は与えられていない。 【0013】3−相条件下での元々のジュリア−コロン
ナエポキシ化および上に挙げた変更法に加えて、別の反
応手法も開発された。Chem.Commun.,1997,739-740に従
えば、(擬)−無水反応条件は、溶媒としてTHF、1,2-ジ
メトキシエタン、tert-ブチルメチルエーテルまたは酢
酸エチル、非−求核性塩基(例えばDBU)およびオキシ
ダントとして尿素/過酸化水素錯体を使用して実施する
ことができる。このエポキシ化はこれらのいわゆる2−
相反応条件下で顕著により迅速に起こる。それゆえにJ.
Chem.Soc.Perkin Trans,1,1997,3501-3507に従えば、ジ
ュリア−コロンナ条件下での水酸化物−感受性エノンの
エナンチオ区別エポキシ化も、このようにして初めて可
能である。 【0014】[解決すべき課題]しかし2−相条件の使
用では、迅速な反応時間および高いエナンチオマー過剰
率を達成するためにはポリアミノ酸は別の工程で前活性
化されなければならないという考察は明らかに不利であ
ることが証明されている。トルエン/NaOH溶液中でポリ
アミノ酸を撹拌することにより起こるこの前活性化には
数日が必要である。Tetrahedron Lett.,1998,39,9297-9
300に従えば、必要な前活性化触媒は次いで洗浄および
乾燥手順の後に得られる。この活性化ポリアミノ酸は2
−相条件下ではペーストを形成し、これは反応中の混合
およびその後の後処理を妨げる。欧州特許出願公開第1
006 127号明細書によれば、この問題は活性化ポリアミ
ノ酸を固体支持体に吸着させることにより解決できる。
シリカゲル支持体上のポリアミノ酸はSCATs(シリカ吸着
触媒:silica adsorbed catalysts)と称する。 【0015】これまでの2−相条件のさらなる欠点は、
反応を可能にするために比較的経費がかかる非−求核性
塩基(例えばDBU)の使用が必要な点である。 【0016】欧州特許出願公開第1 006 111号明細書に
よれば、ジュリア−コロンナエポキシ化のさらなる変更
は、水、水−混和性溶媒(例えば1,2-ジメトキシエタ
ン)および過炭酸ナトリウムの存在下で活性化されたポ
リアミノ酸によるエナンチオ区別エポキシ化の触媒であ
る。水−混和性溶媒の使用が、この方法の後処理(抽
出)を複雑にする。 【0017】ジュリア−コロンナエポキシ化において、
達成できる反応速度およびエナンチオマー過剰率(ee)
は、使用するポリアミノ酸およびそれらの調製様式に大
きく依存する(Chirality,1997,9,198-202)。およそ匹
敵する結果を得るために、触媒としてポリ-L-ロイシン
(pll)および前駆体としてトランス−カルコンを用い
た標準系が、開発および技術文献での新規方法の記載を
通して使用されている。しかしD-またはL-ポリロイシ
ンの外に、例えばD-またはL-ネオペンチルグリシンの
ような他のポリアミノ酸も成功裏に使用されている(欧
州特許出願公開第1 006 127号明細書)。 【0018】 【課題を解決するための手段】本発明の目的は、α,β-
不飽和エノンおよびα,β-不飽和スルホンのポリアミノ
酸−触媒化エナンチオ区別エポキシ化を可能とするが、
上記のジュリア−コロンナエポキシ化の変更法の不利益
は被らない方法を提供することであった。特に経費のか
かる塩基およびオキシダントの使用、ならびに問題が発
生可能性が高い反応手順および後処理を回避する、迅速
でしかも広く応用することが可能な方法を見いだすこと
を意図した。同時に方法が、工業規模の観点から空間/
時間収量、取り扱い、経済的および環境的に利点を有す
る方法を意図した。 【0019】驚くべきことにはここで今、α,β-不飽和
エノンおよびα,β-不飽和スルホンのエポキシ化は、触
媒として使用するポリアミノ酸が相間移動触媒の存在下
で前活性化され、そしてこれに続いてエポキシ化がこの
前活性化されたポリアミノ酸および相間移動触媒の存在
下で行われる時、実質的により短時間で、そして場合に
より明らかに上昇したエナンチオマー過剰率で3−相条
件下にて行うことができることが見いだされた。 【0020】このように本発明は、(1)水溶性塩基、
(2)オキシダント、(3)触媒としてジアステレオマ
ーおよびエナンチオマーが濃縮されたホモ−ポリアミノ
酸、(4)水および(5)水と非混和性または限られた
混和性しか持たない溶媒、の存在下でα,β-不飽和エノ
ンまたはα,β-不飽和スルホンのエポキシ化法に関し、
エポキシ化が、(6)相間移動触媒の存在下で行われ、
そしてホモ−ポリアミノ酸がエポキシ化の前に相間移動
触媒の存在下での前活性化に供されることを特徴とす
る。 【0021】本発明の方法は、相間移動触媒の存在下で
行うことが非常に重要である;例えば4級アンモニウム
塩、4級ホスホニウム塩、オニウム化合物またはピリジ
ニウム塩を使用することが可能である。 【0022】特に適当であると示されたのは、一般式
(I) (R1234A)+- (I) 式中、Aは、NまたはPであり、X-は、無機または有
機アニオンであり、R1、R2、R3およびR4は、同一も
しくは異なり、そしてアルキル、アリール、アラルキ
ル、シクロアルキルまたはヘテロアリール基であり、こ
れらは1以上の同一もしくは異なるハロゲン基により置
換されてもよく、あるいは2つの基が各々の場合でAを
含むC4−C6-シクロアルキル環を形成してもよい、の
4級アンモニウムまたはホスホニウム塩である。 【0023】適当であることが示された一般式(I)の
相間移動触媒は、AおよびX-が上記意味を有し、そし
てR1、R2、R3およびR4が同一もしくは異なり、そし
てC1−C18-アルキル、C6−C18-アリール、C7−C
19-アラルキル、C5−C7-シクロアルキルまたはC3
18-ヘテロアリールであるものである。 【0024】好ましくは適当な相間移動触媒は、((C
4H9)4N)+Hal-、特に((C4H9)4N)+Br-、((C4H9)4P)+Ha
l-、特に((C4H9)4P)+Br-、((C4H9)4N)+HSO4 -、((C8H17)
4N)+Br-、[(CH3)(C8H17)3N]+Cl-および[(CH3)(C4H9)3N]
+Cl-である。 【0025】一般式(I)中のXは、無機または有機カ
チオンである;Xは好ましくはF-、Cl-、Br-、I-、OH
-、HSO4 -、SO4 -、NO3 -、CH3COO-、CF3COO-、C2H5COO-
C3H7COO-、CF3SO3 -またはC4F9SO3 -である。 【0026】本発明に従い使用する相間移動触媒は、普
通に市販されているか、または当業者に知られた方法に
より調製することができる。 【0027】加える相間移動触媒の量は重要ではなく、
そして通常、各々の場合で使用するα,β-不飽和エノン
またはα,β-不飽和スルホンに基づき0.1〜20モル%の
範囲、好ましくは0.5〜15モル%の範囲、特に好ましく
は0.5〜11モル%の範囲である。しかしより一層低い0.1
モル%未満の量を用いると、反応速度は顕著に下がる
が、高エナンチオマー過剰率は変化しないことが観察さ
れる。 【0028】α,β-不飽和エノンまたはα,β-不飽和ス
ルホンとして、一般式(II) 【0029】 【化1】 【0030】式中、Xは、(C=O)または(SO2)であり、そ
してR5およびR6は、同一もしくは異なり、そして(C1
−C18)-アルキル、(C2−C18)-アルケニル、(C2−C
18)-アルキニル、(C3−C8)-シクロアルキル、(C 6
18)-アリール、(C7−C19)-アラルキル、(C1
18)-ヘテロアリールまたは(C2−C19)-ヘテロアラ
ルキルであり、ここでR5およびR6に関して挙げた基
は、同一もしくは異なる基R7、ハロゲン、NO2、NR
7R8、PO0-3R7R8、SO0-3R7、OR7、CO2R7、CONHR7またはC
OR7により1回以上置換されてもよく、そして基R5およ
びR6中の1以上のCH2基は、O、SO0-2、NR7またはPO
0-2R7で場合により置換され、ここでR7およびR8は、
同一もしくは異なり、そしてH、(C1−C18)-アルキ
ル、(C2−C18)-アルケニル、(C2−C18)-アルキニ
ル、(C3−C8)-シクロアルキル、(C6−C18)-アリー
ル、(C1−C18)-ヘテロアリール、(C1−C8)-アルキ
ル-(C6−C8)-アリール、(C1−C8)-アルキル-(C1
19)-ヘテロアリール、(C1−C8)-アルキル-(C3−C
8)-シクロアルキルであり、そしてこれらの基R7および
8は、同一もしくは異なるハロゲン基により1回以上
置換されてもよい、の化合物を使用することが可能であ
る。 【0031】本発明の目的に関して(C1−C18)-アルキ
ル基は、1〜18個の飽和C原子を有し、そしてどこにで
も分枝を有することができる基を意味する。この基に
は、特にメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、
n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペ
ンチルおよびヘキシル基を含むことが可能である。 【0032】(C2−C18)-アルケニル基は、(C1
18)-アルキル基に関して挙げた特徴を有し、基の中に
少なくとも1個の二重結合の存在が必要である。 【0033】(C2−C18)-アルキニル基は、(C1
18)-アルキル基に関して挙げた特徴を有し、基の中に
少なくとも1個の三重結合の存在が必要である。 【0034】(C3−C8)-シクロアルキル基は、3〜8
個のC原子を有し、そして適当な場合はどこにでも分枝
を有する環式アルキル基を意味する。ここに含まれるの
は、特にシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルのような基で
ある。1以上の二重結合がこの基に存在してよい。 【0035】(C6−C18)-アリール基は、6〜18個のC
原子を有する芳香族基を意味する。ここに含まれるの
は、特にフェニル、ナフチル、アントリルおよびフェナ
ントリルのような基である。 【0036】(C7−C19)-アラルキル基は、(C1−C8)
-アルキル基を介して分子に連結された(C6−C18)-ア
リール基を意味する。 【0037】本発明の目的に関して(C1−C18)-ヘテロ
アリール基は、1〜18個のC原子を有し、そして1以上
のヘテロ原子、好ましくはN、OまたはSを環に有する
5、6または7員の芳香族環系を表す。これらのヘテロ
アリール基には、例えば2-、3-フリル、1-、2-、3-ピロ
リル、2-、3-チエニル、2-、3-、4-ピリジル、2-、3-、
4-、5-、6-、7-インドリル、3-、4-、5-ピラゾリル、2
-、4-、5-イミダゾリル、1-、3-、4-、5-トリアゾリ
ル、1-、4-、5-テトラゾリル、アクリジニル、キノリニ
ル、フェナントリジニル、2-、4-、5-、6-ピリミジニル
および4-、5-、6-、7-(1-アザ)-インドリジニルを含
む。 【0038】(C2−C19)-ヘテロアラルキル基は、(C7
−C19)-アラルキル基に対応するヘテロ芳香族系を意味
する。 【0039】本発明の内容においてハロゲンまたはHal
は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を意味する。 【0040】本発明による方法に好ましく使用される基
質は、好ましくは一般式(II)式中、R5およびR6は、
同一もしくは異なり、そして(C1−C12)-アルキル、
(C2−C12)-アルケニル、(C2−C12)-アルキニル、
(C5−C8)-シクロアルキル、(C 6−C12)-アリールま
たは(C1−C12)-ヘテロアリールであり、ここで上記
の基は、同一もしくは異なる基R7、ハロゲン、NO2、NR
7R8、PO0 -3R7R8またはOR7により1回以上置換されても
よく、そしてR7およびR8は一般式(II)に関して上記
に示した意味を有する、のα,β-不飽和エノンまたは
α,β-不飽和スルホンである。 【0041】本発明による方法に特に好ましく使用され
る基質は、一般式(II)式中、R5およびR6は、同一も
しくは異なり、そして(C1−C12)-アルキル、(C2−C
12)-アルケニル、(C2−C12)-アルキニル、(C5−C8)
-シクロアルキル、(C 6−C12)-アリールまたは(C1
12)-ヘテロアリールであり、ここで上記の基は、同
一もしくは異なる基R7、ハロゲン、NO2、NR7R8、PO0 -3
R7R8またはOR7により1回以上置換されてもよく、そし
てR7およびR8は一般式(II)に関して上記に示した意
味を有するが、ただし少なくとも1つの基R5またはR6
が(C2−C12)-アルケニル、(C2−C 12)-アルキニル、
(C6−C12)-アリールまたは(C1−C12)-ヘテロアリ
ール基である、のα,β-不飽和エノンまたはα,β-不飽
和スルホンである。 【0042】一般式(III) 【0043】 【化2】 【0044】式中、nおよびmは、同一もしくは異な
り、そして数0、1、2または3であり、そしてR9
よびR10は、同一もしくは異なり、そしてNR7R8、NO2
OR7、(C1−C12)-アルキル、(C2−C12)-アルケニ
ル、(C2−C12)-アルキニル、(C5−C8)-シクロアル
キル、(C6−C12)-アリールまたは(C1−C12)-ヘテ
ロアリールであり、ここでこれらの基R9およびR10
同一もしくは異なるハロゲン基により1回以上置換され
てもよく、そしてR7およびR8は式(II)に関して既に
述べた意味を有する、の基質を本発明によるエポキシ化
に供することが特に好ましい。 【0045】エナンチオマーが濃縮されたエポキシドを
調製するための本発明の方法は、前以て触媒として相間
移動触媒の存在下で前活性化に供されたホモ−ポリアミ
ノ酸の存在下で行う。 【0046】前活性化には、ジアステレオマー−および
エナンチオマーが濃縮された広範なホモ−ポリアミノ酸
を使用することが可能である。しかし好適であるのは、
ポリネオペンチルグリシン、ポリロイシン、ポリイソロ
イシン、ポリバリンおよびポリアラニンおよびポリフェ
ニルアラニンの群からのホモ−ポリアミノ酸を使用する
ことである。この群からの最も好適なものは、ポリネオ
ペンチルグリシンおよびポリロイシンである。 【0047】ポリアミノ酸の鎖長は、一方では反応のキ
ラル誘導が損なわれないように、そしてもう一方ではポ
リアミノ酸合成の経費が大きくなりすぎないように選択
する。ホモ−ポリアミノ酸の鎖長は好ましくは5から10
0の間であり、好ましくハ7〜50アミノ酸である。10〜4
0アミノ酸の鎖長が特に大変好適である。 【0048】ホモ−ポリアミノ酸は、前活性化にそのま
ま変化させずに使用するか、あるいは多官能性アミンを
用いて事前に架橋するか、または他の有機ポリマーによ
り鎖を延長することができる。架橋のために有利に使用
される架橋化アミンは、ジアミノアルカン、好ましくは
1,3-ジアミノプロパンまたは架橋化ヒドロキシ-または
アミノポリスチレン(CLAMPS、市販されている)であ
る。適当なポリマー延長物質(enlarger)は、好ましく
はポリエチレングリコールまたはポリスチレンに基づく
求核剤である。このように修飾したポリアミノ酸は、Ch
em.Commun.1998,1159-1160およびTetrahedron:Asymmetr
y,1997,8,3163-3173に記載されている。 【0049】本発明による方法で使用するために、ホモ
−ポリアミノ酸は相間移動触媒の存在下で前活性化に供
される。このために、ポリアミノ酸、相間移動触媒およ
び通常はオキシダントおよび塩基が溶媒中に懸濁され、
そして15分から2時間の範囲で撹拌される。この前活性
化に、前活性化ホモ−ポリアミノ酸の中間体の単離を続
けることができ、あるいは反応系を直接、続くエポキシ
化に使用することができる。前活性化での上記の成分、
塩基およびオキシダントが、引き続きエポキシ化反応に
記載するものに相当する。 【0050】前活性化に使用するためのホモ−ポリアミ
ノ酸は、当該技術分野の方法に述べられているように調
製することができる(J.Org.Chem.,1993,58,6247および
Chirality,1997,9,198-202)。この方法はアミノ酸の両
光学対掌体に応用される。ポリアミノ酸の特定の対掌体
の使用は、エポキシドの立体化学に相関し、すなわちポ
リ−Lアミノ酸はポリD−アミノ酸を用いて得られるエ
ポキシドの光学的対掌体を導く。 【0051】使用するホモ−ポリアミノ酸の量は重要で
はなく、そして各々の場合で使用するα,β-不飽和エノ
ンまたはα,β-不飽和スルホンに基づき通常、0.0001〜
40モル%の範囲、好ましくは0.001〜20モル%の範囲、
特に好ましくは0.01〜15モル%の範囲、そして特別には
1〜15モル%である。 【0052】使用するオキシダントは原則として、次亜
塩素酸ナトリウムまたは過炭酸ナトリウムのようなペル
オキシド、過酸または無機オキシダントである。ペルオ
キシド、過酸または次亜塩素酸ナトリウムが好ましい。
H2O2水溶液が特に好ましく使用される。この水溶液はさ
らに、すべての通常の濃度を有することができる。さら
にこの反応に使用するオキシダントは、Methoden Org.C
hem.(Houben-Weyl)、volume4/1a+b,59-319に挙げられて
いる化合物、および有機化学における酸化(Oxidation
in Organic Chemistry)、ACS モノグラフ 186、ワシン
トン DC、1990,1-47に挙げられている化合物である。 【0053】使用するオキシダントの量は、1〜40当量
の広い限度内で変動してよい。驚くべきことには、そし
て有利には本発明による方法は1〜10当量、好ましくは
1〜3当量、特に好ましくは1.1〜2.5当量の範囲の比較
的少量のオキシダントを用いても、短い反応時間で、し
かも高いエナンチオマー過剰率で起こる。 【0054】本発明の方法は、水溶性塩基の存在下で行
う。この目的にNaOH、KOHまたはLiOHのようなアルカリ
金属水酸化物を使用することが適当であると示された。
塩基は通常、水溶液の状態で使用する。 【0055】使用する塩基の量は0.1〜10当量の広い限
度内で変動することができる。驚くべきことには、そし
て有利には、本発明による方法は0.5〜5当量、好まし
くは0.8〜2当量の範囲の比較的少量の塩基を用いて
も、短い反応時間で、しかも高いエナンチオマー過剰率
で起こる。 【0056】本発明による方法は、水と非混和性または
限られた混和性しか持たない溶媒を使用して行う。本発
明の内容において、1層であるために有機溶媒と水との
混合物が20℃で20重量%以下、好ましくは10重量%以
下、そして特に8重量%以下の水を含むことができる場
合、溶媒は水と限られた混和性を有すると見なされる。 【0057】適当な有機溶媒は一般に、非置換または置
換された芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、ハロアルカ
ンおよびエーテルである。特に適当であるのは、トルエ
ン、キシレン、ヘキサン、tert-ブチル メチル エーテ
ル、ジエチルエーテル、クロロホルムおよび塩化メチレ
ンである。 【0058】ホモ−ポリアミノ酸pllは、tert-ブチル
メチル エーテル中で凝集することが見いだされた。し
たがってtert-ブチル メチル エーテルは興味深く、そ
して連続反応法に適する溶媒である。 【0059】エポキシ化に使用する温度は、一般に-10
から+50℃の範囲、好ましくは0から+40℃の範囲、そし
て特に+10から+30℃である。 【0060】反応中のpH設定は、非脱プロトン化H2O2
比べて過剰な脱プロトン化H2O2が存在するように選択す
ることができる。一方で反応のpHは、使用する有機化合
物に害を与えるほど高くならないように選択するべきで
ある。pHは好ましくは7〜14の範囲、好ましくは7.5〜1
3の範囲である。 【0061】系の含水量は通常、前に記載したように塩
基およびオキシダントのような系の個々の反応成分が水
溶液で使用されるという事実から生じる。反応混合物中
の全含水量は、完全な反応混合物に基づき1〜70重量%
の範囲、好ましく5〜50重量%の範囲である。 【0062】ホモ−ポリアミノ酸の前活性化法は通常、
エポキシ化する基質とは別に方法のすべての反応成分、
すなわちホモ−ポリアミノ酸、相間移動触媒、塩基、オ
キシダントおよび溶媒を混合する。次いでこの混合物を
15分から2時間撹拌する。この前活性化に続いて前活性
化されたホモ−ポリアミノ酸の中間体の単離を行うこと
ができ、あるいは好ましくは反応系を続くエポキシ化に
直接使用することができ、すなわち基質が加えられる。
中間体の単離の場合、例えば遠心によりホモ−ポリアミ
ノ酸を反応混合物から取り出し、中性になるまで水で洗
浄し、アセトンで洗浄し、そして乾燥させる。 【0063】本発明の方法は、大いに短縮化された反応
時間により区別され得る。数日ではなく、わずか数時間
またはたった数分で、α,β-不飽和エノンおよびα,β-
不飽和スルホンのエポキシ化が高い転換率および高いエ
ナンチオ区別性で達成され得る。 【0064】本発明による方法は、従来技術では必要な
相間移動触媒の添加を通す活性化されたホモ−ポリアミ
ノ酸の数日間にわたる大変入念な調製を回避する。その
ような相間移動触媒の存在では、ホモ−ポリアミノ酸の
活性化が数分内または最長2時間で起こるが、元の3−
相条件下では最短6時間、そして2−相、SCATおよびペ
ルカーボネート条件下では4〜5日が必要である。前活
性化されたホモ−ポリアミノ酸の中間体の単離(2−
相、SCATおよびペルカーボネート条件とは対照的に)は
必要ではない。 【0065】共触媒として本発明による相間移動触媒の
使用は、さらに反応速度、転換率またはエナンチオマー
過剰率に悪い効果を及ぼすことなく、オキシダントおよ
び塩基の必要量を顕著に減少させることができる。加え
て、特に低コストの塩基およびオキシダントを使用する
ことができる。 【0066】大変短い反応時間により、通例の3−相条
件により成功裏にエポキシ化することはできない(JCS,
Perkin Trans.1,1997,3501-3507)最初に水酸化物−感受
性の基質を、本発明による方法を介してエナンチオ区別
エポキシ化に利用することができる。 【0067】 【実施例】実施例 ポリアミノ酸を調製する方法は、触媒活性が大変広く変
動するジュリア−コロンナエポキシ化用の触媒をしばし
ば提供する(Chirality,1997,9,198-202)。単位時間あ
たりの転換率およびエナンチオマー過剰率は、同じポリ
アミノ酸バッチがエポキシ化反応に使用される場合の
み、特定の基質について比較することができる。この理
由により、新しい結果を技術文献に公開された結果と直
接比較することは、単に異なる触媒バッチが必然的に使
用されることから不可能である。この理由により、均一
のポリロイシンバッチを続く実施例群I−V(本発明によ
る実施例および対応する比較例の両方)で使用した。 【0068】以下のすべての実施例で、転換率およびエ
ナンチオマー過剰率(ee)は、キラルな非ラセミ相でHP
LCを使用した文献から既知の方法により測定する(UV検
出)。 実施例群I: 実施例1および2および比較例CE3−4 トランス-カルコン(1)のエポキシカルコン(2)へのエ
ポキシ化 スキーム1 【0069】 【化3】 【0070】実施例1および2:PTCおよびpll前活性化
を用いた3−相条件 100mgの非-前活性化pllおよび8.5mgの(Bu4N)+Br-(実施
例1)または11mgのAliquat336(実施例2)を、0.8ml
のトルエンおよび62μlのNaOH(5モルの水溶液として
使用、1.3当量に相当する)の混合物に懸濁した。次い
で32μlのH2O2(30%濃度の水溶液として使用、1.3当量
に相当する)を加えた。混合物はpllを前活性化するた
めに室温で1.5時間撹拌した。 【0071】引き続き50mgのトランス-カルコンを加
え、そして反応混合物を10分間の反応時間、撹拌した。
これに続いて反応混合物を2mlの酢酸エチルを用いて希
釈し、そして続いて撹拌した氷冷NaHSO3水溶液(4ml、
20%濃度)にゆっくり導入した。遠心後、上清を硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。比較例3および4 :PTCを用い、Pll前活性化を用いない
3−相条件 100mgの非-前活性化pll、50mgのトランス-カルコンおよ
び8.5mgの(Bu4N)+Br-(比較例3)または11mgのAliquat
(商標)336(比較例4)を、0.8mlのトルエンおよび62μ
lのNaOH(5モルの水溶液として使用、1.3当量に相当す
る)の混合物に懸濁した。次いで32μlのH2O2(30%濃
度の水溶液として使用、1.3当量に相当する)を加え
た。この混合物は撹拌しながら室温で反応させた。10分
間の反応時間後、反応混合物は2mlの酢酸エチルを用い
て希釈し、そして次いで撹拌した氷冷NaHSO3水溶液(4
ml、20%濃度)にゆっくり導入した。遠心後、上清を硫
酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。 【0072】実施例1および2および比較例CE3および
4の結果を、以下の表1にまとめる。 【0073】 【表1】 【0074】実施例群II: 実施例5および6および比較例CE7−8 トランス-アミノカルコン(3)の(4)へのエポキシ化 スキーム2: 【0075】 【化4】 【0076】実施例5および6:PTCおよびpll前活性化
を用いた3−相条件 100mgの非-前活性化pllおよび8.5mgの(Bu4N)+Br-(また
は10.8mgのAliquat(商標)336)を、0.8mlのトルエンお
よび200μlのNaOH(5モルの水溶液として使用、4.2当
量に相当する)の混合物に懸濁した。次いで125μlのH2
O2(30%濃度の水溶液として使用、5.0当量に相当す
る)を加えた。混合物はpllを前活性化するために室温
で1.5時間撹拌した。 【0077】引き続き54mgのトランス-アミノカルコン
を加え、そして反応混合物を30分間の撹拌した。次いで
反応混合物を2mlの酢酸エチルを用いて希釈し、そして
撹拌した氷冷NaHSO3水溶液(4ml、20%濃度)にゆっく
り導入した。濾過後、濾液の有機相を硫酸ナトリウムで
乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。比較例7および8 :PTCを用い、Pll前活性化を用いない
3−相条件 100mgの非-前活性化pll、54mgのトランス-アミノカルコ
ンおよび8.5mgの(Bu4N)+Br-(または10.8mgのAliquat33
6)を、0.8mlのトルエンおよび200μlのNaOH(5モルの
水溶液として使用、4.2当量に相当する)の混合物に懸
濁した。次いで125μlのH2O2(30%濃度の水溶液として
使用、5.0当量に相当する)を加えた。この混合物は撹
拌しながら室温で反応させた。30分間の反応時間後、反
応混合物は2mlの酢酸エチルを用いて希釈し、そして撹
拌した氷冷NaHSO3水溶液(4ml、20%濃度)にゆっくり
導入した。遠濾過、濾液の有機相を硫酸ナトリウムで乾
燥させ、そして減圧下で濃縮した。 【0078】実施例5および6および比較例CE7および
8の結果を、以下の表2にまとめる。 【0079】 【表2】 【0080】実施例群III: 実施例9および10および比較例11および12 フェニルトランス-スチリルスルホン(5)の(6)へのエ
ポキシ化 スキーム3: 【0081】 【化5】 【0082】実施例9および10:PTCおよびpll前活性
化を用いた3−相条件 100mgの非-前活性化pllおよび8.5mgの(Bu4N)+Br-(実施
例9)または11mgのAliquat336(実施例10)を、0.8m
lのトルエンおよび200μlのNaOH(5モルの水溶液とし
て使用、4.2当量に相当する)の混合物に懸濁した。次
いで120μlのH2O 2(30%濃度の水溶液として使用、5当
量に相当する)を加えた。混合物はpllを前活性化する
ために室温で1.5時間撹拌した。 【0083】引き続き59mgのフェニルトランス-スチリ
ルスルホンを加え、そしてさらに2時間の撹拌した。反
応混合物を2mlの酢酸エチルを用いて希釈し、そして次
いで遠心した。上清をゆっくりと2mlの水に導入した。
相の分離後、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そし
て減圧下で濃縮した。比較例11および12 :PTCを用い、Pll前活性化を用い
ない3−相条件 100mgの非-前活性化pll、59mgのフェニルトランス-スチ
リルスルホンおよび8.5mgの(Bu4N)+Br-(CE11)または
11mgのAliquat(商標)336(CE12)を、0.8mlのトル
エンおよび200μlのNaOH(5モルの水溶液として使用、
4.2当量に相当する)の混合物に懸濁した。次いで125μ
lのH2O2(30%濃度の水溶液として使用、5当量に相当
する)を加えた。この混合物は撹拌しながら室温で反応
させた。2時間の反応時間後、反応混合物は2mlの酢酸
エチルを用いて希釈し、そして遠心した。上清を2mlの
水にゆっくり導入した。相の分離後、有機相を硫酸ナト
リウムで乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。 【0084】実施例9および10および比較例CE11お
よび12の結果を、以下の表3にまとめる。 【0085】 【表3】【0086】実施例群IV: 実施例13および比較例14 (E)-1,2-ジベンゾイルエチレン(7)の(8)へのエポキシ
化 スキーム4: 【0087】 【化6】 【0088】実施例13:PTCおよびpll前活性化を用い
た3−相条件 100mgの非-前活性化pll(11モル%)および8.5mgの(Bu4
N)+Br-(11モル%)を、0.8mlのトルエンおよび63μlの
NaOH(5モルの水溶液として使用、1.3当量に相当す
る)の混合物に懸濁した。次いで32μlのH2O2(30%濃
度の水溶液として使用、1.3当量に相当する)を加え
た。混合物はpllを前活性化するために室温で1.5時間撹
拌した。 【0089】次いで57mgの(E)-1,2-ジベンゾイルエチレ
ンを加え、そして反応混合物を8分間の反応時間にわた
り撹拌した。反応混合物を2mlの酢酸エチルを用いて希
釈し、そして次いで撹拌し、氷冷したNaHSO3水溶液(4
ml、20%濃度)にゆっくりと導入した。ポリマーを濾過
した後、濾液の有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そ
して減圧下で濃縮した。100%の転換率および92%のエ
ナンチオマー過剰率が得られた(シフト試薬としてEu(t
fc)3を用いたシフトH1-NMR-実験で測定した)。比較例14 :PTCを用い、Pll前活性化を用いない3−相
条件 100mgの非-前活性化pll(11モル%)、57mgの(E)-1,2-
ジベンゾイルエチレンおよび8.5mgの(Bu4N)+Br-(11モ
ル%)を、0.8mlのトルエンおよび63μlのNaOH(5モル
の水溶液として使用、1.3当量に相当する)の混合物に
懸濁した。次いで32μlのH2O2(30%濃度の水溶液とし
て使用、1.3当量に相当する)を加えた。この混合物は
撹拌しながら室温で反応させた。8分間の反応時間後、
反応混合物は2mlの酢酸エチルを用いて希釈し、撹拌し
た氷冷NaHSO3水溶液(4ml、20%濃度)にゆっくり導入
した。ポリマーの濾過後、濾液の有機相を硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。100%の転換
率および69%eeのエナンチオマー過剰率が得られた(シ
フト試薬としてEu(tfc)3を用いたシフトH1-NMR-実験で
測定した)。 実施例群V: 実施例15および比較例16 スキーム4による(E)-1,2-ジベンゾイルエチレン(7)の
(8)へのエポキシ化実施例15 :PTCおよびpll前活性化を用いた3−相条件 100mgの非-前活性化pll(11モル%)および14.5mgの(Oc
t4N)+Br-(11モル%)を、0.8mlのトルエンおよび63μl
のNaOH(5モルの水溶液として使用、1.3当量に相当す
る)の混合物に懸濁した。次いで32μlのH2O2(30%濃
度の水溶液として使用、1.3当量に相当する)を加え
た。混合物はpllを前活性化するために室温で1.5時間撹
拌した。 【0090】次いで57mgの(E)-1,2-ジベンゾイルエチレ
ンを加え、そして反応混合物を15分間の反応時間にわた
り撹拌した。反応混合物を2mlの酢酸エチルを用いて希
釈し、そして次いで撹拌し、氷冷したNaHSO3水溶液(4
ml、20%濃度)にゆっくりと導入した。ポリマーを濾過
した後、濾液の有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そ
して減圧下で濃縮した。100%の転換率および95%eeの
エナンチオマー過剰率が得られた(シフト試薬としてEu
(tfc)3を用いたシフトH1-NMR-実験で測定した)。比較例16 :PTCを用い、Pll前活性化を用いない3−相
条件 100mgの非-前活性化pll(11モル%)、57mgの(E)-1,2-
ジベンゾイルエチレンおよび14.5mgの(Oct4N)+Br-(11
モル%)を、0.8mlのトルエンおよび63μlのNaOH(5モ
ルの水溶液として使用、1.3当量に相当する)の混合物
に懸濁した。次いで32μlのH2O2(30%濃度の水溶液と
して使用、1.3当量に相当する)を加えた。この混合物
は撹拌しながら室温で反応させた。15分間の反応時間
後、反応混合物は2mlの酢酸エチルを用いて希釈し、撹
拌した氷冷NaHSO3水溶液(4ml、20%濃度)にゆっくり
導入した。ポリマーの濾過後、濾液の有機相を硫酸ナト
リウムで乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。100%の
転換率および82%eeのエナンチオマー過剰率が得られた
(シフト試薬としてEu(tfc)3を用いたシフトH1-NMR-実
験で測定した)。 実施例17:ベンジリデンアセトン(11)の(12)への
エポキシ化(PTCおよびpll前活性化を用いた3−相条
件) スキーム5: 【0091】 【化7】 【0092】200mgの非-前活性化pll(11モル%)およ
び17mgの(Bu4N)+Br-(11モル%)を、1.6mlのトルエン
および0.4mlのNaOH(5モルの水溶液として使用、4.2当
量に相当する)の混合物に懸濁した。次いで0.25mlのH2
O2(30%濃度の水溶液として使用、5.0当量に相当す
る)を加えた。混合物はpllを前活性化するために室温
で1.5時間撹拌した。 【0093】次いで70mgのベンゾジリデンアセトンを加
え、そして反応混合物を1時間の反応時間にわたり撹拌
した。反応混合物を2mlの酢酸エチルを用いて希釈し、
そして遠心した。次いで上清を2mlの水にゆっくりと導
入した。相分離の後、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、そして減圧下で濃縮した。64%の収率および77%ee
のエナンチオマー過剰率(シフトH1-NMR-実験で測定し
た)が、83%の転換率で得られた。 【0094】本発明の主な特徴および態様は、次の通り
である。 1.(1)水溶性塩基、(2)オキシダント、(3)触
媒としてジアステレオマーおよびエナンチオマーが濃縮
されたホモ−ポリアミノ酸、(4)水および(5)水と
非混和性または限られた混和性しか持たない溶媒、の存
在下でα,β-不飽和エノンまたはα,β-不飽和スルホン
のエポキシ化法であって、エポキシ化が、(6)相間移
動触媒の存在下で行われ、そしてホモ−ポリアミノ酸が
エポキシ化の前に相間移動触媒の存在下での前活性化に
供されることを特徴とする、上記方法 2.相間移動触媒として、4級アンモニウム塩、4級ホ
スホニウム塩、オニウム化合物またはピリジニウム塩を
使用することを特徴とする、上記1に記載の方法。 3.相間移動触媒が、一般式(I) (R1234A)+- (I) 式中、Aは、NまたはPであり、X-は、無機または有
機アニオンであり、R1、R2、R3およびR4は、同一も
しくは異なり、そしてアルキル、アリール、アラルキ
ル、シクロアルキルまたはヘテロアリール基であり、こ
れらは1以上の同一もしくは異なるハロゲン基により置
換されてもよく、あるいは2つの基が各々の場合でAを
含むC4−C6-シクロアルキル環を形成してもよい、の
4級アンモニウムまたはホスホニウム塩であることを特
徴とする、上記2に記載の方法。 4.一般式(I)において、XがF-、Cl-、Br-、I-、O
H-、NO3 -、HSO4 -、SO4 -、CH3COO-、CF3COO-、C2H5CO
O-、C3H7COO-、CF3SO3 -またはC4F9SO3 -であることを特
徴とする、上記3に記載の方法。 5.R1、R2、R3およびR4が同一もしくは異なり、そ
してC1−C18-アルキル、C6−C18-アリール、C7
19-アラルキル、C5−C7-シクロアルキルまたはC3
−C18-ヘテロアリールである一般式(I)の相間移動触
媒を使用することを特徴とする、上記2ないし4の1以
上に記載の方法。 6.相間移動触媒として((C4H9)4N)+Hal-、好ましくは
((C4H9)4N)+Br-、((C4H9) 4P)+Hal-、好ましくは((C4H9)
4P)+Br-、((C4H9)4N)+HSO4 -、((C8H17)4N)+Br-、[(CH3)
(C8H17)3N]+Cl-または[(CH3)(C4H9)3N]+Cl-が使用され
ることを特徴とする、上記3に記載の方法。 7.相間移動触媒が、各々の場合で使用するα,β-不飽
和エノンまたはα,β-不飽和スルホンに基づき0.1〜20
モル%の範囲、好ましくは0.5〜15モル%の範囲、特に
好ましくは0.5〜11モル%の範囲の量で使用されること
を特徴とする、上記1ないし6の1以上に記載の方法。 8.α,β-不飽和エノンまたはα,β-不飽和スルホンと
して使用する化合物が、一般式(II) 【0095】 【化8】 【0096】式中、Xは、(C=O)または(SO2)であり、そ
してR5およびR6は、同一もしくは異なり、そして(C1
−C18)-アルキル、(C2−C18)-アルケニル、(C2−C
18)-アルキニル、(C3−C8)-シクロアルキル、(C 6
18)-アリール、(C7−C19)-アラルキル、(C1
18)-ヘテロアリールまたは(C2−C19)-ヘテロアラ
ルキルであり、ここでR5およびR6に関して挙げた基
は、同一もしくは異なる基R7、ハロゲン、NO2、NR
7R8、PO0-3R7R8、SO0-3R7、OR7、CO2R7、CONHR7またはC
OR7により1回以上置換されてもよく、そして基R5およ
びR6中の1以上のCH2基は、O、SO0-2、NR7またはPO
0-2R7で場合により置換され、ここでR7およびR8は、
同一もしくは異なり、そしてH、(C1−C18)-アルキ
ル、(C2−C18)-アルケニル、(C2−C18)-アルキニ
ル、(C3−C8)-シクロアルキル、(C6−C18)-アリー
ル、(C1−C18)-ヘテロアリール、(C1−C8)-アルキ
ル-(C6−C8)-アリール、(C1−C8)-アルキル-(C1
18)-ヘテロアリール、(C1−C8)-アルキル-(C3−C
8)-シクロアルキルであり、そしてこれらの基R7および
8は、同一もしくは異なるハロゲン基により1回以上
置換されてもよい、を有することを特徴とする、上記1
ないし7の1以上に記載の方法。 9.α,β-不飽和エノンまたはα,β-不飽和スルホンと
して使用する化合物が、R5およびR6が、同一もしくは
異なり、そして(C1−C12)-アルキル、(C2−C 12)-ア
ルケニル、(C2−C12)-アルキニル、(C5−C8)-シク
ロアルキル、(C6−C12)-アリールまたは(C1−C12
-ヘテロアリールであり、ここで上記の基は、同一もし
くは異なる基R7、ハロゲン、NO2、NR7R8、PO0-3R7R8
たはOR7により1回以上置換されてもよく、そしてR7
よびR8は一般式(II)に関して上記に示した意味を有
する一般式(II)を有することを特徴とする、上記1な
いし8の1以上に記載の方法。 10.使用するα,β-不飽和エノンまたはα,β-不飽和
スルホンが、R5およびR6は、同一もしくは異なり、そ
して(C1−C12)-アルキル、(C2−C12)-アルケニル、
(C2−C12)-アルキニル、(C5−C8)-シクロアルキ
ル、(C6−C12)-アリールまたは(C1−C12)-ヘテロ
アリールであり、ここで上記の基が、同一もしくは異な
る基R7、ハロゲン、NO2、NR7R8、PO0-3R7R8またはOR7
により1回以上置換されてもよく、そしてR7およびR8
は一般式(II)に関して示した意味を有するが、ただし
少なくとも1つの基R5またはR6が(C2−C12)-アルケ
ニル、(C2−C12)-アルキニル、(C6−C12)-アリール
または(C1−C12)-ヘテロアリール基である、一般式
(II)の化合物であることを特徴とする、上記1ないし
9の1以上に記載の方法。 11.使用するα,β-不飽和エノンまたはα,β-不飽和
スルホンが、一般式(III) 【0097】 【化9】 【0098】式中、nおよびmは、同一もしくは異な
り、そして数0、1、2または3であり、そしてR9
よびR10は、同一もしくは異なり、そしてNR7R8、NO2
OR7、(C1−C12)-アルキル、(C2−C12)-アルケニ
ル、(C2−C12)-アルキニル、(C5−C8)-シクロアル
キル、(C6−C12)-アリールまたは(C1−C12)-ヘテ
ロアリールであり、ここでこれらの基R9およびR10
同一もしくは異なるハロゲン基により1回以上置換され
てもよく、そしてR7およびR8は式(II)に関して述べ
た意味を有する、の化合物である上記1ないし10の1
以上に記載の方法。 12.使用するジアステレオマーおよびエナンチオマー
が濃縮されたホモ−ポリアミノ酸が、ポリネオペンチル
グリシン、ポリロイシン、ポリイソロイシン、ポリバリ
ン、ポリアラニンおよびポリフェニルアラニンの群から
のものであることを特徴とする、上記1ないし11の1
以上に記載の方法。 13.ポリアミノ酸の鎖長が5〜100の範囲であり、好
ましく7〜50の範囲、そして特に10〜40の範囲のアミノ
酸の反復単位であることを特徴とする、上記1ないし1
2の1以上に記載の方法。 14.前活性化のためにホモポリアミノが相間移動触媒
と一緒に、塩基およびオキシダントの存在下で有機溶媒
中に懸濁され、そして15分から2時間撹拌され、そして
次いで中間体の単離を行うか、または好ましくは反応系
はα,β-不飽和エノンまたはα,β-不飽和スルホンの添
加後にエポキシ化のために直接使用されるいずれかであ
る、ことを特徴とする上記1ないし13の1以上に記載
の方法。 15.ホモ−ポリアミノ酸が、各々の場合で使用する
α,β-不飽和エノンまたはα,β-不飽和スルホンに基づ
き、0.1〜40モル%の範囲、好ましくは0.5〜20モル%の
範囲、特に好ましくは1〜15モル%の範囲で使用される
ことを特徴とする、上記1ないし14の1以上に記載の
方法。 16.オキシダントとして次亜塩素酸ナトリウムまたは
過炭酸ナトリウムのようなペルオキシド、過酸または無
機オキシダントが使用されることを特徴とする、上記1
ないし15の1以上に記載の方法。 17.オキシダントとしてH2O2水溶液を使用することを
特徴とする、上記1ないし16の1以上に記載の方法。 18.オキシダントを、1〜40当量、好ましくは1〜10
当量、特に好ましくは1〜3当量、そして特に1.1〜2.5
当量の量で使用することを特徴とする、上記1ないし1
7の1以上に記載の方法。 19.水溶性塩基としてアルカリ金属水酸化物、好まし
くはNaOH、KOHまたはLiOHを使用することを特徴とす
る、上記1ないし18のいずれか1以上に記載の方法。 20.塩基を0.1〜10当量、好ましくは0.5〜5当量、そ
して特に好ましくは0.8〜2当量の量で使用することを
特徴とする、上記1ないし19の1以上に記載の方法。 21.有機溶媒として非置換または置換された芳香族炭
化水素、好ましくはトルエンまたはキシレン、脂肪族炭
化水素、好ましくはヘキサン、ハロアルカン、好ましく
はクロロホルムもしくは塩化メチレン、またはエーテ
ル、好ましくはtert-ブチル メチル エーテルおよびジ
エチルエーテルを使用することを特徴とする、上記1な
いし20の1以上に記載の方法。 22.反応温度が、-10から+50℃の範囲、好ましくは0
から+40℃の範囲、そして特に+10から+30℃であること
を特徴とする、上記1ないし21の1以上に記載の方
法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリスタ・マリア・クリユガー ドイツ48149ミユンスター・シエツピンゲ ンベーク60 (72)発明者 ハンス−クリステイアン・ミリツアー ドイツ51519オーデンタール・バルトベー ク2 Fターム(参考) 4H039 CA63 CC40

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 (1)水溶性塩基、(2)オキシダン
    ト、(3)触媒としてジアステレオマーおよびエナンチ
    オマーが濃縮されたホモ−ポリアミノ酸、(4)水およ
    び(5)水と非混和性または限られた混和性しか持たな
    い溶媒、の存在下でα,β-不飽和エノンまたはα,β-不
    飽和スルホンのエポキシ化法であって、エポキシ化が、
    (6)相間移動触媒の存在下で行われ、そしてホモ−ポ
    リアミノ酸がエポキシ化の前に相間移動触媒の存在下で
    の前活性化に供されることを特徴とする、上記方法。
JP2002215153A 2001-07-27 2002-07-24 α,β−不飽和エノンおよびα,β−不飽和スルホンのエナンチオ区別エポキシ化のためのポリアミノ酸−触媒化法 Withdrawn JP2003073370A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10136485.7 2001-07-27
DE10136485A DE10136485C1 (de) 2001-07-27 2001-07-27 Polyaminosäure-katalysiertes Verfahren zur enantioselektiven Epoxidierung von alpha,ß-ungesättigten Eonen und alpha,ß-ungesättigten Sulfonen

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003073370A true JP2003073370A (ja) 2003-03-12

Family

ID=7693215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002215153A Withdrawn JP2003073370A (ja) 2001-07-27 2002-07-24 α,β−不飽和エノンおよびα,β−不飽和スルホンのエナンチオ区別エポキシ化のためのポリアミノ酸−触媒化法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6700004B2 (ja)
EP (1) EP1279670B1 (ja)
JP (1) JP2003073370A (ja)
AT (1) ATE279402T1 (ja)
CA (1) CA2395913A1 (ja)
DE (2) DE10136485C1 (ja)
ES (1) ES2231618T3 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005255598A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Hamamatsu Kagaku Gijutsu Kenkyu Shinkokai エポキシ化合物の製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10136132C2 (de) * 2001-07-27 2003-10-30 Bayer Ag Polyaminosäure-katalysiertes Verfahren zur enantioselektiven Epoxidierung von alpha,beta-ungesättigten Enonen und alpha,beta-ungesättigten Sulfonen

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5110959A (en) * 1989-06-14 1992-05-05 Smithkline Beckman Corp. Process for preparation of epoxy esters and intermediates prepared thereby
AU705806B2 (en) * 1995-04-20 1999-06-03 Chirotech Technology Limited Asymmetric epoxides, their synthesis and use
DE69725023T2 (de) * 1996-10-08 2004-08-05 Colorado State University Research Foundation, Fort Collins Katalytische asymmetrische epoxidierung
US6686483B2 (en) * 1996-10-08 2004-02-03 Colorado State University Research Foundation Catalytic asymmetric epoxidation
AU3567399A (en) * 1998-04-16 1999-11-01 Colorado State University Research Foundation Kinetic resolution of olefins
DE19855858A1 (de) * 1998-12-03 2000-06-08 Degussa Verfahren zur enantioselektiven Epoxidierung von C-C-Doppelbindungen
DE19855859A1 (de) * 1998-12-03 2000-06-08 Degussa Katalysatoren für die enantioselektive Epoxidierung von C=C-Doppelbindungen
JP4982917B2 (ja) * 1999-12-22 2012-07-25 Jnc株式会社 光学活性エノンの製造方法および中間体
US6541475B2 (en) * 2000-04-14 2003-04-01 Temple University - Of The Commonwealth System Of Higher Education α, β-unsaturated sulfones for treating proliferative disorders
DE10029596A1 (de) * 2000-06-15 2002-01-24 Degussa Polybetaaminosäuren als Epoxidierungs-Katalysatoren

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005255598A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Hamamatsu Kagaku Gijutsu Kenkyu Shinkokai エポキシ化合物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CA2395913A1 (en) 2003-01-27
EP1279670A1 (de) 2003-01-29
ES2231618T3 (es) 2005-05-16
ATE279402T1 (de) 2004-10-15
EP1279670B1 (de) 2004-10-13
DE10136485C1 (de) 2003-03-06
DE50201267D1 (de) 2004-11-18
US6700004B2 (en) 2004-03-02
US20030064486A1 (en) 2003-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100937891B1 (ko) 디올레핀 화합물의 선택적 산화에 의한 2관능성 에폭시모노머의 제조방법
AU2013209049B2 (en) Process for the asymmetric oxidation of organic compounds with peroxides in the presence of a chiral acid catalyst
JP5778684B2 (ja) ジビニルアレーンジオキシドの製造方法
US6225482B1 (en) Process for the enantioselective epoxidation of C═C double bonds
Höft Enantioselective epoxidation with peroxidic oxygen
JP2003073370A (ja) α,β−不飽和エノンおよびα,β−不飽和スルホンのエナンチオ区別エポキシ化のためのポリアミノ酸−触媒化法
US6770766B2 (en) Polyamino acid-catalyzed process for the enantioselective epoixdation of α,β-unsaturated enones and α,β-unsaturated sulfones
US6538105B1 (en) Catalysts for the enantioselective epoxidation of C═C double bonds
US7208447B2 (en) Polyamino acid-catalyzed process for the enantioselective epoxidation of α,β-unsaturated enones and α,β-unsaturated sulfones
JP2003507373A (ja) オレフィンのエポキシ化
Allen et al. Polyamino acids as man-made catalysts
Blumenthal et al. Isoquinoline-and piperazinedione-derived α-acylamino peroxide moieties in asymmetric oxidation of sulphides and epoxidation of naphthoquinones.
JP4525993B2 (ja) 不斉エポキシ化触媒及び光学活性エポキシドの製造方法
US5216177A (en) Method of preparing trans-3,4-disubstituted-γ-lactones
JP2001233869A (ja) 光学活性エポキシプロピオン酸エステル誘導体、その中間体及び、それらの製造方法
Karlström 8 Copper-Mediated Enantioselective Substitution Reactions A. Sofia E. Karlström and Jan-Erling Bäckvall 8.1
US5157131A (en) Epoxides and a process for their preparation
CN1285642C (zh) 聚氨基酸及其生产方法
JP2004155704A (ja) α,β−エポキシアミドの製法
JPH07145158A (ja) 光学活性エポキシドの製造方法
JP2001354665A (ja) 光学活性エポキシプロピオン酸エステル誘導体、及びそれらの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050421

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070814

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080202

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20080417