JP2003072300A - 壁紙糊付機の支持構造 - Google Patents

壁紙糊付機の支持構造

Info

Publication number
JP2003072300A
JP2003072300A JP2001265881A JP2001265881A JP2003072300A JP 2003072300 A JP2003072300 A JP 2003072300A JP 2001265881 A JP2001265881 A JP 2001265881A JP 2001265881 A JP2001265881 A JP 2001265881A JP 2003072300 A JP2003072300 A JP 2003072300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tension bar
pedestal
support structure
fixing means
gluing machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001265881A
Other languages
English (en)
Inventor
Genzo Sano
源蔵 佐野
Kenichi Maekawa
賢一 前川
Kanji Miyaki
完志 宮木
Toshiki Shinkawa
俊樹 新川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yayoi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Yayoi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yayoi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Yayoi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2001265881A priority Critical patent/JP2003072300A/ja
Publication of JP2003072300A publication Critical patent/JP2003072300A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テンションバーを支持構造から着脱すること
なく、脚部の折り畳み収納が支障なく行える壁紙糊付機
の支持構造の提供。 【解決手段】 糊付機本体部を載置する台座部と、この
台座部の左右両端下部にそれぞれ配される脚部と、糊付
機本体部へ向かう糊付前の壁装材に張力を付与するため
に、壁装材の搬送経路中の使用位置で該壁装材に当接す
るテンションバーと、を備えた壁紙糊付機の支持構造に
おいて、前記左右両脚部を、台座部の裏面側へ折り畳ん
だ収納状態と、台座部の裏面側から垂下起立させた使用
状態と、の間でそれぞれ互いに対向する左右方向に回動
可能に台座部下部に連結する脚部回動手段と、前記テン
ションバーを、前記使用位置と、前記脚部回動手段によ
り収納状態へ折り畳まれる左右両脚部に干渉しない退避
位置と、の間で変位可能に支持するテンションバー支持
手段と、をさらに備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内壁面等に貼付
されるシート状壁装材の裏面に、連続的に糊を塗布する
壁紙糊付機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の内装仕上げとして、各種素材から
なるシート状壁装材、所謂壁紙が壁面に貼付される。通
常、この壁紙の施工は、現場にて壁紙の裏面に糊を塗布
し、順次壁面に貼付される。従来から、壁紙への糊の塗
布には、壁紙糊付機が用いられている。この壁紙糊付機
は、本体内に複数のロールと糊桶を備え、本体後部から
引き入れた壁装材を内部の各種ロールで前方へ送り出し
ながら、途中の糊付ロールに壁装材裏面を接触させるこ
とによって糊桶の糊を塗布するものである。
【0003】このような糊付機本体は、通常、脚付の台
座部上に載置されて使用される。この台座部および脚部
からなる糊付機の支持構造も、糊付機本体と共に現場に
搬送されて使用前に組立設置されるものであるが、現在
は、取り扱いの簡便化のために、脚部が台座部の左右両
側から裏面側に折り畳まれて収納できるタイプのものが
開発されている。
【0004】また通常は、図3の概略側面図に示すよう
に、台座部1上の糊付機本体部20の後方に設けられた
壁装材支持部(不図示)に支軸支されたクロス原反(不
図示)から糊付機本体部10へ繰り出される壁装材C
に、糊付機本体部へ引き入れられる前に張力を付与する
ためのテンションバー(T11,T12)が、台座部1の後
部側(糊付機後方側)の左右両脚部2b間に亘って設置
されている。これらテンションバー(T11,T12)は、
クロス原反から糊付機本体部20への搬送経路上で壁装
材Cに裏面側あるいは表面側から当接するものであり、
一般的な壁紙糊付機の支持構造には、一本以上設置され
ている。
【0005】従来の、脚部が台座部裏面側に折り畳まれ
るタイプの壁紙糊付機では、このようなテンションバー
は、脚部に設けられた使用時固定手段に着脱可能に取り
付けられる構成となっており、収納時には、脚部の折り
畳みに支障を生じないようにまた支持構造の外形が小さ
くまとまるように取り外されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにテンションバーを着脱可能に固定する構成におい
ては、組立および収納の度にテンションバーの固定およ
び取り付けを手作業で行わなければならず、作業が繁雑
であった。さらに、収納時には取り外したテンションバ
ーが別体の部品として分かれるため、汚れたり変形した
りすることもあり場合によっては忘れて紛失したりする
こともあった。
【0007】本発明の目的は、上記問題点に鑑み、テン
ションバーを支持構造から着脱することなく、脚部の折
り畳み収納が支障なく行える壁紙糊付機の支持構造を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明に係る壁紙糊付機の支持構造
は、後部から引き入れられたシート状壁装材を前部に引
き出す際に前記壁装材の裏面に糊を塗布する糊付機本体
部を載置する台座部と、前記糊付機本体部を所定高さで
支持するために台座部の左右両端下部にそれぞれ配され
る脚部と、前記本体部後方に支持され、前記糊付機本体
部へ向かう糊付前の壁装材に張力を付与するために、前
記壁装材の搬送経路中の使用位置で該壁装材に当接する
テンションバーと、を備えた壁紙糊付機の支持構造にお
いて、前記左右両脚部を、前記台座部の裏面側へ折り畳
んだ収納状態と、台座部の裏面側から垂下起立させた使
用状態と、の間でそれぞれ互いに対向する左右方向に回
動可能に台座部下部に連結する脚部回動手段と、前記テ
ンションバーを、前記使用位置と、前記脚部回動手段に
より収納状態へ折り畳まれる左右両脚部に干渉しない退
避位置と、の間で変位可能に支持するテンションバー支
持手段と、をさらに備えたものである。
【0009】また、請求項2に記載の発明に係る壁紙糊
付機の支持構造は、請求項1に記載の壁紙糊付機の支持
構造において、前記テンションバー支持手段は、前記本
体部後方側の脚部に設けられた使用時固定手段と、前記
収納状態における台座部の外形内に納まる退避位置に設
けられた収納時固定手段と、を更に備え、前記テンショ
ンバーをこれら使用時固定手段と収納時固定手段とに選
択的に係合させることによって、前記使用位置と退避位
置との間でテンションバーを変位させるものである。
【0010】また、請求項3に記載の発明に係る壁紙糊
付機の支持構造は、請求項1に記載の壁紙糊付機の支持
構造において、前記テンションバー支持手段は、前記本
体部後方側の脚部に設けられた使用時固定手段と、前記
収納状態における左右両脚部の外形内に納まる退避位置
に設けられた収納時固定手段と、を更に備え、前記テン
ションバーをこれら使用時固定手段と収納時固定手段と
に選択的に係合させることによって前記使用位置と退避
位置との間でテンションバーを変位させるものである。
【0011】さらに、請求項4に記載の発明に係る壁紙
糊付機の支持構造は、請求項2または請求項3に記載の
壁紙糊付機の支持構造において、前記テンションバー支
持手段は、一端部が前記テンションバーの両端を支持
し、他端部が前記台座部に取り付けられた一対の腕部材
を備え、該腕部材を介して前記台座部に支持される前記
テンションバーを、その腕部材の変位によって前記使用
時固定手段位置と収納固定手段位置とに選択的に移動さ
せるものである。
【0012】また請求項5に記載の発明に係る壁紙糊付
機の支持構造は、請求項4に記載の壁紙糊付機の支持構
造において、前記腕部材は、前記他端部を中心として回
動可能に前記台座部裏面に枢支されており、この腕部材
の回動によって前記テンションバーの移動を行うもので
ある。
【0013】また、請求項6に記載の発明に係る壁紙糊
付機の支持構造は、請求項4に記載の壁紙糊付機の支持
構造において、前記腕部材は、伸縮可能な構成を有し、
この腕部材の伸縮によって前記テンションバーの移動を
行うものである。
【0014】また請求項7に記載の発明に係る壁紙糊付
機の支持構造は、請求項2または請求項3に記載の壁紙
糊付機の支持構造において、前記テンションバー支持手
段は、前記使用時固定手段位置とその上方の収納時固定
手段位置との間で前記テンションバーを上昇および下降
させる昇降機構を備えたものである。
【0015】さらに請求項8に記載の発明に係る壁紙糊
付機の支持構造は、請求項4に記載の壁紙糊付機の支持
構造において、前記テンションバーは、前記腕部材に対
して着脱可能に支持されていることを特徴とするもので
ある。
【0016】本発明の壁紙糊付機の支持構造では、テン
ションバー支持手段によって糊付機本体後方付近、即ち
台座部後部側で左右両脚部間に亘って設置されるテンシ
ョンバーが、左右両脚部を台座部の裏面側から垂下起立
させた使用状態において壁装材搬送経路中で壁装材に当
接する使用位置と、前記脚部回動手段により収納状態へ
折り畳まれる左右両脚部に干渉しない退避位置との間で
変位可能に支持構造に支持されるものであるため、左右
両脚部を折り畳んで収納状態とする際には、テンション
バーを脚部から取り外すことなく、テンションバー支持
手段による変位のみによってテンションバーを使用位置
から左右両脚部の折り畳み収納に支障の生じない位置に
退避させることができる。
【0017】従って、本発明においては、脚部の折り畳
み収納状態においてもテンションバーはテンションバー
支持手段を介して支持構造と一体であり、糊付機の収
納、運搬において従来のような別体に取り外されていた
場合のように忘れて汚れたり変形したり紛失する問題も
なく、壁紙糊付機の組立および収納の度にテンションバ
ーを手作業で装着および取り外す煩雑な手間も省け、全
体的に従来よりも作業効率が向上する。
【0018】本発明のテンションバー支持手段として
は、本体部後方側の脚部に設けられた使用時固定手段
と、収納状態における前記退避位置に設けられた収納時
固定手段とを備え、テンションバーをこれら使用時固定
手段と収納時固定手段とに選択的に係合させる構成とす
れば、両固定手段の間で係合切替を行うという簡便な操
作で、テンションバーを支持構造から完全に切り離すこ
となく使用位置と収納位置とに切り替えることができ
る。
【0019】このような収納時固定手段が設けられるテ
ンションバーの退避位置は、左右両脚部の折り畳みに支
障を生じない位置であれば良いが、好ましくは、テンシ
ョンバーが外側に出っ張って邪魔になったり周辺にぶつ
かったりしないで、そのテンションバーを含めて収納状
態にある支持構造全体が小さくまとまる位置とすること
が望まれる。
【0020】例えば、第1の位置として、請求項2に記
載したように収納状態における台座部の外形内に納まる
位置が挙げられる。このとき、収納状態における台座部
の外形内とは、糊付機本体が載置される台座部上面を高
さ方向に投影して形成される略直方体の輪郭形状内であ
る。即ち、この場合、台座部の裏面側で折り畳まれた脚
部と台座の間に形成される空間内に退避位置を設定する
のが最も簡便である。
【0021】この第1の退避位置は、特に使用時固定手
段が設けられているテンションバーの使用位置が台座部
の外形内であるとき、またテンションバー支持手段が台
座裏面側に設置されている場合に、使用位置からの変位
が簡単で効率的に切替動作が行える。
【0022】また、第2の退避位置として、請求項3に
記載したように、収納状態における左右両脚部の外形内
に納まる位置が挙げられる。テンションバーが複数本設
置される場合などには、すべてのテンションバーを台座
部外形内に納めるのが難しくなるため、例えば使用位置
が台座部の後部側で脚部の後方側に設定されているテン
ションバーであれば、前記第1の退避位置である台座部
の裏面側に変位させるよりも台座部後方側への退避の方
が容易である。このような場合、退避位置が台座部外形
の外であっても、収納状態における脚部の外形内であれ
ば、支持構造全体のまとまりが大きくなることはなく、
また、テンションバーが外側周辺部に衝突することも少
ないない。この第2の退避位置としては、台座部後方の
外側で折り畳まれた脚部上の空間内に設置するのが簡便
である。
【0023】なお、前記使用時固定手段と収納時固定手
段との間でテンションバーを変位可能に支持するテンシ
ョンバー支持手段の構成としては、一端部でテンション
バーの両端を支持し、他端部で台座部に取り付けられた
一対の腕部材を備えたものが簡便である。即ち、テンシ
ョンバーはこの一対の腕部材を介して台座部に支持され
ており、腕部材の変位のみで使用時固定手段と収納時固
定手段との間で容易に係合切替を行うことができる。
【0024】具体的な係合切替のための腕部材の変位機
構としては、例えば、この腕部材を他端部を中心として
回動可能に台座部裏面に枢支される構成を用いれば、腕
部材の回動によってテンションバーの移動が容易に行え
る。このとき、テンションバーの移動奇跡は腕部材を半
径とした周上となり、腕部材の枢支位置は、他端部の回
動中心から使用時固定手段および収納時固定手段までの
各距離が互いに等しくなる位置に設定する。
【0025】また、腕部材の変位機構としては、上記の
ような回動機構に限らず、例えば、腕部材自身が、スラ
イド機構などの伸縮可能な構成を有するものが利用でき
る。この場合、腕部材の伸縮によってテンションバーの
移動が可能であり、テンションバーが腕部材の伸び状態
で使用時固定手段に達し、縮み状態で収納時固定手段に
達するように設計すれば良い。
【0026】また、テンションバー支持手段のテンショ
ンバー移動機構としては、上記のような腕部材によるも
のに限らない。例えば、使用時固定手段位置とその上方
の周上固定手段位置との間でテンションバーを昇降させ
る昇降機構を利用することができる。この昇降機構によ
って、使用時にはテンションバーを上昇させて使用時固
定手段へ係合させ、収納の際にはテンションバーを下降
させて収納時固定手段へ係合させる。
【0027】以上のように、本発明においては、テンシ
ョンバーは、支持構造から完全に切り離すことなくテン
ションバー支持手段によって支持構造に支持された状態
のままで使用位置から退避位置へと変位できるものであ
るが、装置の洗浄の際には、テンションバーが支持構造
から取り外せる方が望ましい。そこで、前記腕部材によ
るテンションバーの支持は、着脱可能な構成とすること
が望ましい。
【0028】なお、テンションバーが係合される使用時
固定手段および収納時固定手段の構成としては、使用時
におけるテンションバーが当接する壁装材の走行に伴う
引っ張りや、収納時には装置の運搬の際の振動などの外
力の作用に抗して良好に係合状態が維持できると共に、
切替移動の際には容易に係合解除できるものが良い。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態として、2
本のテンションバーを備えた壁紙糊付機の支持構造を図
1の概略側面図に示す。本実施形態の支持構造は、主
に、上部に糊付機本体20が載置される台座部1と、糊
付機本体部20を所定高さで支持するために台座部1の
左右両端下部にそれぞれ配される脚部2と、から構成さ
れ、クロス原反(付図示)から糊付機本体部20へ向か
う糊付前の壁装材Cにその搬送経路中の所定使用位置で
当接して張力を付与するテンションバー(T1,T2)
を備えたものである。
【0030】本支持構造においては、左右両脚部2は、
台座部1の両端裏面側から垂下起立状態で使用され、台
座部1との連結部10を脚部回動中心として台座部1の
裏面側へ折り畳んで収納できるものである。この脚部回
動手段としての連結部10では、収納状態から左右両脚
部2を開いた起立状態を解除可能に固定するロック機構
を備えたものである。
【0031】壁装材Cは、台座部1上の糊付機本体部2
0の後方に設けられた壁装材支持部(不図示)に軸支さ
れたクロス原反(不図示)から糊付機本体部20へ繰り
出されるものであり、テンションバーは、この壁装材C
に表面側あるいは裏面側から当接するために、糊付機後
方側の左右両脚部2b間に亘ってあるいは台座部1の後
部側に本体幅方向(壁装材幅方向)に沿って設置されて
いる。
【0032】本実施形態においては、2本のテンション
バー(T1,T2)を備えた構成とした。一方のテンシ
ョンバーT1は、両端部が後方側左右脚部2bに設けら
れた使用時固定手段としての一対の固定部5に嵌合する
ことによって台座部1の裏面側下方で装着され、壁装材
Cに対して表面(非糊塗布面)側から当接するものであ
り、他方のテンションバーT2は、後方側左右脚部2b
の上方部に設けられた一対の固定部9への嵌合によっ
て、台座部1の後部側に装着され、壁装材Cに対して裏
面(糊塗布面)側から当接するものである。
【0033】テンションバーT1は、固定部5への係合
装着が着脱可能なものであると共に、その両端部が一対
の腕部材4の一端部に支持され、この腕部材4の他端部
が台座部裏面の枢支部3によって回動可能に枢支されて
いる。従って、テンションバーT1は一対の腕部材4を
介して台座部に支持されている一方で固定部5に着脱可
能に装着されるものであり、固定部5から取り外されて
も台座部1に支持された状態で支持構造から切り離され
ることはない。
【0034】一方、台座部1の裏面側で前方側左右脚部
2aの上方には、腕部材4の一端部の回動軌跡の周上に
相当する位置にテンションバーT1を着脱可能に係合装
着する収納時固定手段としての固定部6が設けられてい
る。固定部6の位置は、収納状態において台座部裏面側
に折り畳まれた左右両脚部2と台座部裏面との間に形成
される空間内にあり、この固定部6に係合装着されてい
る状態においては、テンションバーT1は左右両脚部2
の脚回動に干渉することはない。
【0035】従って、この固定部6による係合位置は、
使用位置である固定部5に対して第1の退避位置とし
て、支持構造を収納状態とするために左右両脚部2を折
り畳む前に、腕部材4の回動に伴って移動させたテンシ
ョンバーT1を係合装着できるものであり、収納状態に
おいてテンションバーT1を台座裏面側に支持された状
態のまま支持構造から切り離すことなく退避状態にでき
るものである。よって、本実施形態の支持構造によれ
ば、収納状態においてテンションバーT1は退避位置で
支持構造に支持されたままであり、従来のような完全に
取り外すために忘れて紛失したり、汚れ、変形、損傷し
たりするようなことはなくなる。
【0036】また、こ固定部6に係合装着されたテンシ
ョンバーT1の退避位置は、収納状態における台座部1
の外形内、即ち台座部1の上面を高さ方向に投影して形
成される略直方体の輪郭形状内に納まるものとした。こ
のため、テンションバーT1は、収納状態での載置およ
び運搬中に外側周辺部に衝突して変形、破損したりする
ことはない。
【0037】なお図1に示すように、この腕部材4の枢
支部3は、台座部裏面の前後方向中央位置に設けている
が、クロスカットテープが用いられている場合には、そ
の支持軸芯の設置に支障が生じることも考えられる。そ
こでこの支持軸芯を枢支部3として兼用すれば、それぞ
れ別個に部材を設ける場合より台座部裏面側が簡略化で
きるとともに、互いに干渉することもないので好まし
い。
【0038】また、他方のテンションバーT2は、固定
部9への係合装着が着脱可能なものであると共に、その
両端部が一対の腕部材8の一端部に支持され、この腕部
材8の他端部が台座部1の後部裏面で枢支部7によって
回動可能に枢支されている。従って、テンションバーT
2は一対の腕部材8を介して台座部に支持されている一
方で固定部9に着脱可能に装着されるものであり、固定
部9から取り外されても台座部1に支持された状態で支
持構造から切り離されることはない。
【0039】このテンションバーT2は、脚部2の収納
時においては、固定部9に装着される使用位置から、収
納時の左右両脚部2の折り畳みに支障を生じない第2の
退避位置として、台座部1の後部側上方へ腕部材8の回
動に伴って移動することができる。従って、このテンシ
ョンバーT2も、支持構造から別体に取り外すことなく
収納状態にすることができるため、従来のように完全に
取り外して状態となることによって汚れたり変形、破損
が生じたり、また忘れて紛失したりすることはなくな
る。
【0040】このテンションバーT2の第2の退避位置
は、左右両脚部2の折り畳み収納時において、台座部後
方の折り畳み状態にある脚部上に載置状態となる位置と
した。従って、収納時のテンションバーT2は、台座部
1の外形外に位置するものではあるが、収納状態におけ
る脚部の外形内には納まるものであるため、その外側周
辺部に衝突して変形、破損したりすることは少なく、支
持構造全体の収納時のまとまりにほとんど影響しない。
【0041】また、第2の退避位置におけるテンション
バーT2の固定は、ちょうど脚部上への載置状態となる
ため、必ずしも専用の固定手段は必要としない。この場
合、固定部9の係合を解除しておけば、脚部2の折り畳
みに伴って上方の退避位置まで押し上げられる構成とす
るのが簡便である。
【0042】なお、上記のようにテンションバーが着脱
可能に係合される使用時および収納時の固定部の構成と
しては、使用時におけるテンションバーが当接する壁装
材Cの走行に伴う引っ張りや、収納時には装置の運搬の
際の振動などの外力の作用に抗して良好に係合状態が維
持できると共に、切替移動の際には容易に係合解除でき
るものが良い。例えば、テンションバーを外形状に沿っ
て挟持する開環状のクランプ部材を脚部に取り付け、該
部材自身の弾性撓みで環内にテンションバーを押し込む
あるいは引っ張るだけで嵌合および取外しができるもの
が簡便である。
【0043】また、実際の壁紙糊付機による壁装材Cへ
の糊塗布の際には、糊付機本体20の後部にスリッター
30を装着し、このスリッター30を通して壁装材Cの
縁部を切断しながら所望の幅に調整して糊付機本体20
の後部へ送り込んでいる場合が多い。
【0044】このスリッター30には、通常、検尺ロー
ル31が設置されており、スリッター30内を走行する
壁装材Cに当接してその摩擦による追従回転の回転数に
基づいて壁装材Cの繰り出し長さを測定している。従っ
て検尺ロール31による壁装材Cの測長を良好に行うに
は、壁装材Cが検尺ロール31の表面から離れることな
く常に当接することが必要となる。
【0045】そこで、壁装材Cを検尺ロール31に対し
て当接させるテンションボード32を持ったテンション
バーT13が上記テンションバー(T1,T2)とは別に
支持構造上方で台座部1の後部側に設けられていた。
【0046】この従来のテンションボード付テンション
バーT13は、テンションボード32が検尺ロール31に
接する状態で台座部後部側のテンションボードT2の上
方に平行に設置され、両テンションボード(T2,T1
3)の間に壁装材Cをはさみ込ませ、これを糊付機本体
側の搬送力で引っ張り上げる際の検尺ロール31への摩
擦力を利用していた。
【0047】しかしながら、検尺ロール31に当接する
壁装材Cに対して常に一定の圧力を加えた状態としなけ
れば、測長誤差のない高精度の測定を行うことは難し
い。そこで、本実施形態においては、テンションボード
に一定の圧力で壁装材Cを検尺ロール31に押しつける
押圧力を生じせしめるようなテンションボード付テンシ
ョンバーの固定手段をバネ機構を利用して採用した。
【0048】これは、図2に示すように、テンションボ
ード32を一体に有するテンションバーT3を台座部1
の後部側左右のテンションバーT2の固定部の上方に、
一対の蝶番状の開閉部材40を介して支持するものであ
る。即ち、この開閉部材40の一端部41を台座部1に
固定し他端部42でテンションボード付テンションバー
T3の両端を支持する構成とし、該開閉部材40の他端
部42を一端部41に対して開閉回動させることによっ
て、テンションバーT3をテンションボード32が壁装
材Cを挟んで検尺ロール31に当接する使用位置と、テ
ンションボード32が検尺ロール31から離れる位置と
の間で変位させるものである。
【0049】この開閉部材40は、図示のように、開状
態で前記使用位置となると共に閉状態で非使用位置とな
るが、他端部42がバネ部材43によって一端部41側
へ付勢されている。従って、開閉部材40の開状態にお
いては、他端部42は略鉛直方向下方に引っ張られる。
これによってテンションバーT3と共にテンションボー
ド32も下方に付勢され、テンションボード32は検尺
ロール31に所定圧力で押しつけられる。
【0050】このような開閉部材40を介することによ
り、テンションボード32は、使用位置において壁装材
Cを検尺ロール31へ一定の圧力で押圧し続けることが
できるので、壁装材Cは検尺ロール31表面に上滑りす
ることなくに当接して検尺ロール31を良好に追従回転
させ、より正確な測長を可能とする。
【0051】このテンションバーT3は、テンションバ
ーT2より上方に配置されるものであるため、開閉部材
40の閉状態におけるテンションバーT3の検尺ロール
当接位置より離れた下方の非使用位置が脚部2の折り畳
みに干渉しない位置であても、支持構造を収納状態とす
る際には、外側への突出を小さくして周辺部への衝突等
の危険を避けるために、開閉部材40を開状態としてテ
ンションバーT3を上方の使用位置とし、台座部付近に
沿わせた状態とする方が好ましい。
【0052】なお、上記実施形態においては、テンショ
ンバー支持手段として、台座部裏面に枢支された腕部材
の回動によって使用位置の使用時固定手段と退避位置の
収納時固定手段との間でテンションバーを選択的に移動
させる場合を説明したが、テンションバー支持手段とし
ては、これに限定されるものではなく、テンションバー
の支持構造への支持状態を維持したまま、テンションバ
ーを前記使用位置と退避位置との間で移動させ得るもの
であれば広く採用可能である。
【0053】例えば、テンションバーを両端部で支持す
る腕部材を伸縮可能な構成を備えたものとし、この腕部
材の伸縮によって前記テンションバーの移動を行わせる
構成が挙げられる。この伸縮構造としては、バネ機構や
望遠鏡状の伸縮ラム機構や、不精ばさみ状のリンク機構
等、様々なものが利用できる。
【0054】また、これら腕部材の変位によるものの他
に、使用位置の使用時固定手段とその上方の退避位置の
収納時固定手段との間でテンションバーを上昇および下
降させる昇降機構を利用したものでも良い。
【0055】なお、以上に説明した実施形態における各
テンションバーは、使用位置および退避位置との間の変
位は、テンションバー支持手段を介して支持構造に支持
されたままで別体に切り離すことなく行えるものである
が、装置洗浄に際しては、支持構造から取り外した方が
洗浄がより効率的に行えるため、テンションバー支持手
段に対するテンションバーの支持は、着脱可能とするの
が望ましい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の壁紙糊付
機の支持構造によれば、テンションバーを支持構造から
切り離すことなく、脚部の折り畳み収納が支障なく行え
るように使用位置から容易に退避させられるため、収納
状態から使用状態へあるいは使用状態から収納状態とす
る際に、その都度テンションバーを取り外したり装着す
る必要がなく、テンションバーを別体に取り外した際の
紛失や汚れ、損傷等の問題を回避できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による壁紙糊付機の支持構
造の概略構成図である。
【図2】図1の壁紙糊付機にスリッターを搭載した際の
テンションボード付テンションバーを備えた支持構造上
部の構成を示す部分模式図である。
【図3】従来の壁紙糊付機の支持構造の一例を示す概略
構成図である。
【図4】従来のテンションボード付テンションバーを備
えた支持構造上部の構成を示す部分模式図である。
【符号の説明】
C:壁装材 1:台座部 2:脚部 2a:前方側脚部 2b:後方側脚部 3,7:枢支部 4,8:腕部材 5,9:固定部(使用時) 6:固定部(収納時) 10:連結部 20:糊付機本体 T1,T2,T11,T12:テンションバー T3,T13:テンションボード付テンションバー 30:スリッター 31:検尺ロール 32:テンションボード 40:開閉部材 41:開閉部材一端部 42:開閉部材他端部 43:バネ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮木 完志 富山県高岡市下麻生4649番地 ヤヨイ化学 工業株式会社内 (72)発明者 新川 俊樹 富山県高岡市下麻生4649番地 ヤヨイ化学 工業株式会社内 Fターム(参考) 4F040 AA22 AB20 AC01 BA23 CB15 CB18 CB40 DA04 4F042 AA22 BA14 DF11 DF15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後部から引き入れられたシート状壁装材
    を前部に引き出す際に前記壁装材の裏面に糊を塗布する
    糊付機本体部を載置する台座部と、前記糊付機本体部を
    所定高さで支持するために台座部の左右両端下部にそれ
    ぞれ配される脚部と、前記本体部後方に支持され、前記
    糊付機本体部へ向かう糊付前の壁装材に張力を付与する
    ために、前記壁装材の搬送経路中の使用位置で該壁装材
    に当接するテンションバーと、を備えた壁紙糊付機の支
    持構造において、 前記左右両脚部を、前記台座部の裏面側へ折り畳んだ収
    納状態と、台座部の裏面側から垂下起立させた使用状態
    と、の間でそれぞれ互いに対向する左右方向に回動可能
    に台座部下部に連結する脚部回動手段と、 前記テンションバーを、前記使用位置と、前記脚部回動
    手段により収納状態へ折り畳まれる左右両脚部に干渉し
    ない退避位置と、の間で変位可能に支持するテンション
    バー支持手段と、 をさらに備えたことを特徴とする壁紙糊付機の支持構
    造。
  2. 【請求項2】 前記テンションバー支持手段は、 前記本体部後方側の脚部に設けられた使用時固定手段
    と、前記収納状態における台座部の外形内に納まる退避
    位置に設けられた収納時固定手段と、を更に備え、前記
    テンションバーをこれら使用時固定手段と収納時固定手
    段とに選択的に係合させることによって、前記使用位置
    と退避位置との間でテンションバーを変位させることを
    特徴とする請求項1に記載の壁紙糊付機の支持構造。
  3. 【請求項3】 前記テンションバー支持手段は、 前記本体部後方側の脚部に設けられた使用時固定手段
    と、前記収納状態における左右両脚部の外形内に納まる
    退避位置に設けられた収納時固定手段と、を更に備え、
    前記テンションバーをこれら使用時固定手段と収納時固
    定手段とに選択的に係合させることによって前記使用位
    置と退避位置との間でテンションバーを変位させること
    を特徴とする請求項1に記載の壁紙糊付機の支持構造。
  4. 【請求項4】 前記テンションバー支持手段は、一端部
    が前記テンションバーの両端を支持し、他端部が前記台
    座部に取り付けられた一対の腕部材を備え、該腕部材を
    介して前記台座部に支持される前記テンションバーを、
    その腕部材の変位によって前記使用時固定手段位置と収
    納固定手段位置とに選択的に移動させることを特徴とす
    る請求項2または請求項3に記載の壁紙糊付機の支持構
    造。
  5. 【請求項5】 前記腕部材は、前記他端部を中心として
    回動可能に前記台座部裏面に枢支されており、この腕部
    材の回動によって前記テンションバーの移動を行うこと
    を特徴とする請求項4に記載の壁紙糊付機の支持構造。
  6. 【請求項6】 前記腕部材は、伸縮可能な構成を有し、
    この腕部材の伸縮によって前記テンションバーの移動を
    行うことを特徴とする請求項4に記載の壁紙糊付機の支
    持構造。
  7. 【請求項7】 前記テンションバー支持手段は、前記使
    用時固定手段位置とその上方の収納時固定手段位置との
    間で前記テンションバーを上昇および下降させる昇降機
    構を備えたことを特徴とする請求項2または請求項3に
    記載の壁紙糊付機の支持構造。
  8. 【請求項8】 前記テンションバーは、前記腕部材に対
    して着脱可能に支持されていることを特徴とする請求項
    4に記載の壁紙糊付機の支持構造。
JP2001265881A 2001-09-03 2001-09-03 壁紙糊付機の支持構造 Pending JP2003072300A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001265881A JP2003072300A (ja) 2001-09-03 2001-09-03 壁紙糊付機の支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001265881A JP2003072300A (ja) 2001-09-03 2001-09-03 壁紙糊付機の支持構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003072300A true JP2003072300A (ja) 2003-03-12

Family

ID=19092280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001265881A Pending JP2003072300A (ja) 2001-09-03 2001-09-03 壁紙糊付機の支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003072300A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005342990A (ja) * 2004-06-02 2005-12-15 Yayoi Chemical Industry Co Ltd 壁紙糊付機の支持構造
JP2007229702A (ja) * 2006-01-31 2007-09-13 Kyokuto Sanki Co Ltd 壁紙糊付機
JP2012035460A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Yayoi Chemical Industry Co Ltd 壁紙糊付機
CN111206756A (zh) * 2020-01-17 2020-05-29 张凯丽 一种外墙贴砖机

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005342990A (ja) * 2004-06-02 2005-12-15 Yayoi Chemical Industry Co Ltd 壁紙糊付機の支持構造
JP4510522B2 (ja) * 2004-06-02 2010-07-28 ヤヨイ化学工業株式会社 壁紙糊付機の支持構造
JP2007229702A (ja) * 2006-01-31 2007-09-13 Kyokuto Sanki Co Ltd 壁紙糊付機
JP2012035460A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Yayoi Chemical Industry Co Ltd 壁紙糊付機
CN111206756A (zh) * 2020-01-17 2020-05-29 张凯丽 一种外墙贴砖机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10342721B2 (en) Footrest-foldable wheelchair
US20040052570A1 (en) Lint roller/brush assembly
US9725197B2 (en) Erecting aid
JP2003072300A (ja) 壁紙糊付機の支持構造
JP2005512216A (ja) キーボードを支持するための装置
US2220230A (en) Unwinding machine
KR20140090429A (ko) 확장형 테이블
JP3095277U (ja) 自動折畳式ランニング・マシン
JPH02144100A (ja) 衣服プレス
KR20150120263A (ko) 자동으로 펼쳐지는 지지체
JP3187793U (ja) 伸縮式物干し台
US6983493B1 (en) Retractable table top for a toilet
KR20210009932A (ko) 다기능 테이프 클리너
JPH07108867A (ja) 車輌用乗降スロープ板装置
CN214572868U (zh) 小毛巾折叠机台
JP4510522B2 (ja) 壁紙糊付機の支持構造
JPH11314153A (ja) 多関節式切断機
JPH05503870A (ja) 壁に装着可能なテーブル
KR101441248B1 (ko) 적재대용 슬라이딩 덮개의 개폐구조
CN217420287U (zh) 一种自动折叠遮阳蓬
JPS5913989Y2 (ja) ミシンキヤビネツト
JP3535626B2 (ja) 開反装置
JPH08322778A (ja) カバー付き清掃具
JPS5920235Y2 (ja) ポ−タブルミシンの補助テ−ブル
JP4111471B2 (ja) 壁紙糊付機

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050509