JP2003072078A - 液体吐出ヘッドならびにこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

液体吐出ヘッドならびにこれを用いた画像形成装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットプリンタにおけるその配列方
向両端側に位置する吐出口から吐出されるインク滴が配
列方向中央側に偏倚し、べたプリントを形成する場合に
白筋が発生してしまう。 【解決手段】 プリント媒体の搬送方向に沿って配列す
る複数の吐出口25と、これら吐出口25にそれぞれ対
向して配置され、当該吐出口25から液体を吐出させる
ための複数の電気熱変換体30とを有し、プリント媒体
の搬送方向に対して交差する方向にプリント媒体に沿っ
て走査移動する液体吐出ヘッドであって、複数の吐出口
25を、走査移動方向と平行な方向に交互にオフセット
状態で配置された複数の吐出口群で構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体を吐出するた
めの吐出口を有する液体吐出ヘッドならびにこれを用い
た画像形成装置に関する。
【0002】なお、本明細書において「プリント」と
は、文字や図形など有意の情報を形成する場合のみなら
ず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るよ
うに顕在化したものであるか否かを問わず、広くプリン
ト媒体上に画像,模様,パターンなどを形成したり、ま
たは媒体の加工を行う場合をも包含する。また、「プリ
ント媒体」とは、一般的なプリント装置で用いられる紙
のみならず、布,プラスチックフィルム,金属板,ガラ
ス,セラミックス,木材,皮革などのインクを受容可能
な物をも含むものである。さらに、「インク」(「液
体」と記述する場合もある)とは、上記「プリント」の
定義と同様に広く解釈されるべきであり、プリント媒体
に付与されることによって、画像,模様,パターンなど
の形成またはプリント媒体の加工あるいはインクの処理
(例えばプリント媒体に付与されるインク中の色材の凝
固や不溶化など)に供され得る液体を含み、従ってプリ
ントに関して用いることが可能なあらゆる液体を包含し
ている。
【0003】
【従来の技術】近年、インターネットやデジタルカメラ
の普及などにより、高階調のカラー印刷に対する需要も
高まってきており、これに伴ってインクジェットプリン
タの高性能化も進められつつある。高精細かつ高階調の
高品位プリント画像を得るため、 インクを吐出するための吐出口の配列間隔を狭め、
解像度の向上を図る。 特定の色インクに対し、これに含まれる色剤の割
合、つまり色剤の濃度が異なる複数(最低2つ)の色イ
ンクをそれぞれ吐出する複数のプリントヘッドを用意
し、必要に応じて濃インクと淡インクとを選択的に重ね
打ちすることにより階調性の向上を図る。 吐出口から吐出されるインク滴の大きさ、すなわち
インク量を可変にすることにより階調性の向上を図る。 などの手法が知られている。
【0004】プリントヘッドの吐出口からインクを吐出
させるための吐出エネルギーとして熱エネルギーを用
い、インク中に気泡を発生させてその際の発泡圧力を利
用する、いわゆるバブルジェット(登録商標)方式のプ
リンタにおいては、上述したの方法が比較的困難であ
るので、やの方法が特に有効であると考えられる。
【0005】しかしながら、の方法を実現しようとす
ると、特定の色インクに対して2つ以上のプリントヘッ
ドが必要となり、コスト高になってしまう。従って、バ
ブルジェット(登録商標)方式のプリンタにおいては、
のように吐出口の配列間隔を狭め、各吐出口から吐出
される個々のインク滴の大きさを小さく(例えば10ピ
コリットル以下)して解像度の向上を図る手法が、製造
コストの上昇をほとんど伴わないことから最も望ましい
簡便な方法と言えよう。
【0006】このような小さなインク滴を吐出口から吐
出させる場合、インクの加熱に伴って膜沸騰により成長
する気泡を吐出口を介して大気に連通させる方式のもの
が、例えば特開平4−10940号公報,特開平4−1
0941号公報,特開平4−10742号公報などで開
示され、これらと膜沸騰により成長する気泡を大気に連
通させずにインク滴を吐出する旧来のバブルジェット
(登録商標)方式のものとを区別するため、これらはい
わゆるバブルスルー方式と呼称される場合がある。
【0007】膜沸騰により成長する気泡を大気に連通さ
せずにインク滴を吐出する旧来のバブルジェット(登録
商標)方式によるプリントヘッドにおいては、吐出口か
ら吐出されるインク滴の大きさを小さくするに連れて吐
出口に連通するインク流路の通路断面積を小さくしなけ
ればならず、吐出効率が低下して吐出口から吐出される
インク滴の吐出速度が低下してしまう不具合が生ずる。
インク滴の吐出速度が低下すると、その吐出方向が不安
定になる上、プリントヘッドの休止時に水分の蒸発に伴
ってインクの増粘化が起こり、吐出状態がさらに不安定
となって初期吐出不良などが発生し、信頼性の低下を来
す可能性がある。
【0008】この点、気泡が大気に連通するバブルスル
ー方式のプリントヘッドは、インク滴の大きさを吐出口
の幾何学的形状のみで決定できるため、小インク滴を吐
出するのに適しており、温度などの影響を受けにくく、
インク滴の吐出量が旧来のバブルジェット(登録商標)
方式のプリントヘッドと比較して非常に安定していると
いう利点があるため、高精細かつ高階調の高品位プリン
ト画像を比較的容易に得ることが可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】高精細かつ高階調の高
品位プリント画像を得るには、1つの吐出口から極めて
少量のインク滴を吐出させてプリントを行うことが好ま
しい。この場合、プリント速度の高速化のためには吐出
口からインク滴を短周期で吐出させる必要がある。しか
も、プリントヘッドを搭載するキャリッジをプリント媒
体に対してプリントヘッドの駆動周波数に同期して高速
で走査移動させなければならない。このような観点か
ら、インクジェットプリンタにおいては特にバブルスル
ー方式のものが適していると言える。
【0010】このようなインクジェット方式のプリント
ヘッドをキャリッジと共にプリント媒体に沿って高速で
走査移動させつつすべての吐出口からインク滴を連続的
に吐出させ、いわゆるべたプリントをプリント媒体に対
して行う場合、この時のインク滴の吐出状態を図11に
示す。プリントヘッド1の走査移動方向は、この図11
の紙面に対して垂直な方向であり、図示しない吐出口は
図の左右方向に配列した状態となっている。画像データ
がべたの場合には、各吐出口に対応するすべての吐出エ
ネルギー発生部(図示せず)が高い駆動周波数で駆動さ
れる。このため、吐出口からプリント媒体2に向けて吐
出するインク滴3の運動に伴い、その周囲に介在する粘
性を持った空気もインク滴3の運動に引きずられて移動
する。この結果、プリントヘッド1の吐出口が開口する
吐出口面4近傍がプリントヘッド1の周囲よりも減圧傾
向となり、特に吐出口の配列方向両端側に位置する吐出
口から吐出されるインク滴3がその配列方向中央側に引
き寄せられ、プリント媒体2に対して所期の位置に吐出
されなくなることが判明した。
【0011】しかも、実際に使用した吐出口の総数と、
これらの配列方向端部に位置する吐出口から吐出された
インク滴のプリント媒体に対する位置ずれの大きさとの
関係を表す図12から明らかなように、インク滴3の吐
出方向が上述した気流の影響によってずれる現象は、実
際に使用される吐出口の総数にほぼ比例して顕著となる
傾向を持つ。
【0012】このような現象の下で、べたプリントを複
数回のキャリッジの走査移動によって行った場合、この
時のプリント媒体に形成されるべたプリントの画像を図
13に模式的に示す。キャリッジはプリントヘッドと共
に図中、上方から下方に走査移動するが、この際に前回
の走査移動によって形成されたべた画像5と次の走査移
動によって形成されたべた画像6との間に白筋7が形成
されてしまうことが理解されよう。
【0013】このような不具合は、吐出口の配列間隔を
狭く設定し、1回の駆動操作によって10ピコリットル
以下の少量のインク滴を高周期で吐出できるバブルスル
ー方式のインクジェットプリンタにおいて特に顕著に現
れる。
【0014】かかる不具合を防止するため、吐出口の配
列方向両端側に位置する吐出口から吐出されるインク滴
の大きさを大きくし、すなわちインク滴の慣性質量を増
大させることによって、この配列方向両端側に位置する
吐出口から吐出されるインク滴の吐出軌跡の偏倚を抑制
することも可能である。
【0015】しかしながら、インク滴を大きくすること
は、高精細かつ高階調の画像を形成する上での障害にな
る。さらに、プリント媒体に対するインク滴の浸透が遅
れる上、プリント媒体の膨潤に伴ってプリント画像の劣
化を招来する可能性が高い。あるいは、吐出エネルギー
発生部に対する駆動周波数を低く抑えることによって上
述した不具合を緩和することも可能である。しかしなが
ら、吐出エネルギー発生部に対する駆動周波数を低く設
定した場合にはプリント速度が遅くなってしまい、高速
でプリントアウトするというユーザのニーズに応えるこ
とができなくなってしまう。
【0016】
【発明の目的】本発明の目的は、プリント媒体の搬送方
向に対して交差する方向に走査しつつ高周期で液滴を吐
出し得るインクジェットプリンタであっても、その配列
方向両端側に位置する吐出口から吐出されるインク滴の
偏倚を抑制し、べたプリントを形成した場合でも白筋が
発生しないように配慮した液体吐出ヘッドならびにこの
液体吐出ヘッドを用いる画像形成装置を提供することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態は、
プリント媒体の搬送方向に沿って配列する複数の吐出口
と、これら吐出口にそれぞれ対向して配置され、当該吐
出口から液体を吐出させるための複数の吐出エネルギー
発生部とを有し、前記プリント媒体の搬送方向に対して
交差する方向に前記プリント媒体に沿って走査移動する
液体吐出ヘッドであって、前記複数の吐出口は、前記走
査移動方向と平行な方向に交互にオフセット状態で配置
された複数の吐出口群からなることを特徴とするもので
ある。
【0018】本発明の第2の形態は、本発明の第1の形
態による液体吐出ヘッドの取り付け部と、プリント媒体
の搬送手段とを具え、前記液体吐出ヘッドの吐出口から
吐出される液体によってプリント媒体に画像を形成する
ことを特徴とする画像形成装置にある。
【0019】本発明においては、複数の吐出口群が同一
直線状には並ばず、液体吐出ヘッドの走査移動方向と平
行な方向に交互にオフセット状態で配置されており、個
々の吐出口群毎にそれらの配列方向両端部に位置する吐
出口から吐出される液滴がそれぞれその吐出口群の中央
部側にわずかに変位するに止まる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の第1の形態による液体吐
出ヘッドにおいて、複数の吐出口群は、その配列方向両
端部に位置する端部吐出口群と、その配列方向中央側に
位置する中央側吐出口群とを有するものであってよい。
この場合、端部吐出口群は、中央側吐出口群に対して走
査移動方向側にオフセット状態となっていることが好ま
しい。また、端部吐出口群および中央側吐出口群のそれ
ぞれにおいて、複数の吐出口が直線上に配列されている
ことが好ましい。
【0021】複数の吐出口群は、その配列方向両端部に
位置する第1の端部吐出口群と、その配列方向中央側に
位置する中央側吐出口群と、その配列方向に関して第1
の端部吐出口群と中央側吐出口群との間に位置する第2
の端部吐出口郡とを有するものであってよい。この場
合、第1の端部吐出口群は、第2の端部吐出口群に対し
て走査移動方向側にオフセット状態となっていることが
好ましい。また、第1の端部吐出口群および第2の端部
吐出口群および中央側吐出口群のそれぞれにおいて、複
数の吐出口が直線上に配列されていることが好ましい。
【0022】端部吐出口群は、液体の吐出が行われない
ダミーの吐出口を含み、これらダミーの吐出口が端部吐
出口群の配列方向外端側に位置しているものであってよ
い。この場合、本発明の効果を確実に得るため、複数の
吐出口の総数が64個以上2048個以下の範囲にあ
り、端部吐出口群を構成する吐出口のうち、ダミーの吐
出口を除いた総数が、2個以上32個以下の範囲にある
ことが好ましい。吐出口の総数が64個以上の場合、キ
ャリッジの走査移動に伴う気流の影響がより大きく現れ
るため、本発明による効果を顕著に得ることができる。
吐出口の総数が2048個以下の場合、液体吐出ヘッド
の走査移動方向にオフセットされる端部吐出口の数が比
較的少なくても本発明の効果を充分に得ることができ
る。
【0023】液体吐出ヘッドが一端側が吐出口にそれぞ
れ連通する複数の液路と、これら液路の他端側が連通す
る1つの共通液室とをさらに有し、相互に隣接する液路
を仕切る壁部材の液路に沿った長さが全ての吐出口群に
おいて等しく設定されていてもよい。
【0024】複数の吐出口群を相互に平行に2組有し、
一方の組の複数の吐出口群の相互に隣接する吐出口の間
隔に対し、他方の組の複数の吐出口群がプリント媒体の
搬送方向に沿って半ピッチだけずれているものであって
よい。
【0025】複数の吐出口の配列間隔が300dpi以上
3600dpi以下の範囲にあることが好ましい。吐出口
の配列間隔が300dpi以上の場合、キャリッジの走査
移動に伴う気流の影響がより大きく現れるため、本発明
による効果を顕著に得ることができる。吐出口の配列間
隔が3600dpi以下の場合、キャリッジの走査移動に
伴う気流の影響を相対的に受けにくくなり、液体吐出ヘ
ッドの走査移動方向にオフセットされる端部吐出口の数
が比較的少なくても本発明の効果を充分に得ることがで
きる。
【0026】個々の吐出口から1回に吐出される液体の
量がそれぞれ0.2ピコリットル以上10ピコリットル
以下の範囲にあることが好ましい。個々の吐出口から1
回に吐出される液体の量が0.2ピコリットル以上の場
合、キャリッジの走査移動に伴う気流の影響を相対的に
受けにくくなり、液体吐出ヘッドの走査移動方向にオフ
セットされる端部吐出口の数が比較的少なくても本発明
の効果を充分に得ることができる。個々の吐出口から1
回に吐出される液体の量が10ピコリットル以下の場
合、キャリッジの走査移動に伴う気流の影響がより大き
く現れるため、本発明による効果を顕著に得ることがで
きる。
【0027】吐出エネルギー発生部が、液体に膜沸騰を
生じさせて吐出口から液体を吐出させるための熱エネル
ギーを発生する電気熱変換体を有するものであってよ
い。
【0028】本発明の第2の形態による画像形成装置に
おいて、取り付け部がプリント媒体の搬送方向と交差す
る方向に走査移動可能なキャリッジを有し、液体吐出ヘ
ッドが着脱手段を介してキャリッジに対して着脱自在に
搭載されるものであってよい。
【0029】キャリッジの走査移動速度が10cm/sec以
上100cm/sec以下の範囲にあることが好ましい。キャ
リッジの走査移動速度が10cm/sec以上の場合、キャリ
ッジの走査移動に伴う気流の影響がより大きく現れるた
め、本発明の効果を顕著に得ることができる。キャリッ
ジの走査移動速度が100cm/sec以下の場合、キャリッ
ジの走査移動に伴う気流の影響を相対的に受けにくくな
り、液体吐出ヘッドの走査移動方向にオフセットされる
端部吐出口群の数が比較的少なくても本発明の効果を充
分に得ることができる。
【0030】液体が、インクおよび/またはプリント媒
体に対するインクのプリント性を調整するための処理液
であってよい。
【0031】
【実施例】本発明による画像形成装置をインクジェット
プリンタに応用した実施例について、図1〜図10を参
照しながら詳細に説明するが、本発明はこのような実施
例に限らず、これらをさらに組み合わせたり、この明細
書の特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含さ
れるべき他の技術にも応用することができる。
【0032】本実施例におけるインクジェットプリンタ
の機構部分の外観を図1に示し、このインクジェットプ
リンタに用いられるヘッドカートリッジの外観を分解状
態で図2に示し、そのプリントヘッドの外観を図3に示
す。すなわち、本実施例におけるインクジェットプリン
タのシャシー10は、所定の剛性を有する複数の板状金
属部材により構成され、このインクジェットプリンタの
骨格をなす。シャシー10には、図示しないシート状の
プリント媒体をインクジェットプリンタの内部へと自動
的に給送する媒体給送部11と、この媒体給送部11か
ら1枚ずつ給送されるプリント媒体を所望のプリント位
置へ導くと共にこのプリント位置から媒体排出部12へ
とプリント媒体を導く媒体搬送部13と、プリント位置
に搬送されたプリント媒体に所定のプリント動作を行う
プリント部と、このプリント部に対する回復処理を行う
ヘッド回復部14とが組み付けられている。
【0033】プリント部は、キャリッジ軸15に沿って
走査移動可能に支持されたキャリッジ16と、このキャ
リッジ16にヘッドセットレバー17を介して着脱可能
に搭載されるヘッドカートリッジ18とを具えている。
【0034】ヘッドカートリッジ18が搭載されるキャ
リッジ16には、このヘッドカートリッジ18のプリン
トヘッド19をキャリッジ16上の所定の装着位置に位
置決めするためのキャリッジカバー20と、プリントヘ
ッド19のタンクホルダ21と係合してプリントヘッド
19を所定の装着位置に位置決めするように押圧する前
述のヘッドセットレバー17とが設けられている。本発
明の着脱手段としてのヘッドセットレバー17は、キャ
リッジ16の上部に図示しないヘッドセットレバー軸に
対して回動可能に設けられている。キャリッジ16とプ
リントヘッド19との係合部には、ばね付勢される図示
しないヘッドセットプレートが設けられ、このヘッドセ
ットプレートのばね力によってプリントヘッド19が押
圧された状態でキャリッジ16に装着されるようになっ
ている。
【0035】プリントヘッド19に対するキャリッジ1
6の別の係合部には、コンタクトフレキシブルプリント
ケーブル(以下、コンタクトFPCと称す)22の一端
部が連結され、このコンタクトFPC22の一端部に形
成された図示しないコンタクト部と、プリントヘッド1
9に設けられた外部信号入力端子であるコンタクト部2
3とが電気的に接触し、プリントのための各種情報の授
受やプリントヘッド19への電力の供給などを行い得る
ようになっている。
【0036】コンタクトFPC22のコンタクト部とキ
ャリッジ16との間には、図示しないゴムなどの弾性部
材が設けられ、この弾性部材の弾性力とヘッドセットプ
レートによる押圧力とによって、コンタクトFPC22
のコンタクト部とプリントヘッド19のコンタクト部2
3との確実な接触を可能とするようになっている。コン
タクトFPC22の他端部は、キャリッジ16の背面に
搭載された図示しないキャリッジ基板に接続されてい
る。
【0037】本実施例におけるヘッドカートリッジ18
は、インクを貯留するインクタンク24と、このインク
タンク24から供給されるインクをプリント情報に応じ
てプリントヘッド19の吐出口25(図4参照)から吐
出させる前述のプリントヘッド19とを有する。本実施
例のプリントヘッド19は、キャリッジ16に対して着
脱可能に搭載される、いわゆるカートリッジ方式を採用
している。
【0038】本実施例では写真調の高画質なカラープリ
ントを可能とするため、例えば黒色,淡シアン色,淡マ
ゼンタ色,シアン色,マゼンタ色および黄色の各色イン
クが独立した6個のインクタンク24を使用可能として
いる。各インクタンク24には、ヘッドカードリッジ1
8に対して係止し得る弾性変形可能な取り外し用レバー
26が設けられている。この取り外し用レバー25を操
作することにより、図3に示すように、個々のインクタ
ンク24がプリントヘッド19に対してそれぞれ取り外
し可能となっている。
【0039】プリントヘッド19は、後述するプリント
素子基板27,電気配線基板28,前述のタンクホルダ
21などから構成されている。本実施例におけるプリン
トヘッド19のプリント素子基板27の破断構造を図4
に示し、その吐出口の配列形態を図5に示し、そのVI−
VI矢視断面構造を図6にそれぞれ示す。本実施例におけ
るプリント素子基板27は、厚さが0.5mm〜1mmのシ
リコン基板の上に成膜技術を用いて吐出エネルギー発生
部,共通インク室32,インク路34,吐出口25など
を形成したものである。すなわち、プリント素子基板2
7には、これを貫通する長孔状のインク供給口29が形
成されている。このインク供給口29の両側には、プリ
ント媒体の搬送方向、つまりインク供給口29の長手方
向に沿って所定間隔で2列に並ぶ複数(本実施例では片
側256個)の電気熱変換体30が相互に半ピッチずら
した状態で形成され、それぞれ吐出エネルギー発生部を
構成している。プリント素子基板27には、これら電気
熱変換体30の他、電気熱変換体30とプリンタ本体側
との電気的接続を行うための電極端子31およびアルミ
ニウムなどで形成される図示しない電気配線などが成膜
技術によって形成されている。
【0040】プリント素子基板27に形成された電極端
子31に対して連結される電気配線基板28は、プリン
ト素子基板27にインクを吐出するための電気信号を印
加するためのものであり、プリント素子基板27に対応
する電気配線と、この電気配線端部に位置し、プリンタ
本体からの電気信号を受け取るための前述のコンタクト
部23とを有しており、このコンタクト部23はタンク
ホルダ21の背面側に位置決め固定されている。この電
気配線基板28を介して図示しない駆動ICから電気熱
変換体30に対する駆動信号が与えられ、同時に駆動電
力がこの電気熱変換体30に供給される。
【0041】なお、インクタンク24を着脱可能に保持
するタンクホルダ21には、インクタンク24からプリ
ント素子基板27のインク供給口29に亙るインク流路
が形成されている。
【0042】プリント素子基板27上には、インク供給
口29に連通する共通インク室32を介して電気熱変換
体30とそれぞれ正対する複数の吐出口25を有する上
板部材33が形成される。すなわち、この上板部材33
とプリント素子基板27との間には、個々の吐出口25
と共通インク室32とに連通するインク路34が形成さ
れ、隣接するインク路34の間には仕切り壁35が形成
される。これら共通インク室32,インク路34および
仕切り壁35などは、吐出口25と同様にフォトリソグ
ラフィ技術により上板部材33と共に形成される。
【0043】インク供給口29から各インク路34内に
供給される液体は、対応するインク路34に臨む電気熱
変換体30に駆動信号が与えられることにより、電気熱
変換体30の発熱に伴って沸騰し、これにより発生する
気泡の圧力によって吐出口25から吐出される。この場
合、吐出口25直下のインク路34内で発生する気泡
は、その成長に伴って吐出口25から大気連通状態とな
る。
【0044】各列の吐出口25、つまり電気熱変換体3
0は600dpi(42.3μm)間隔で配列し、一方の列
は、他方の列に対して吐出口25の配列間隔の1/2だ
けずらして配置されている。従って、2列合わせた吐出
口15の配列密度はほぼ1200dpiとなる。また、各
列の配列方向両端から数えて8個目までの吐出口25お
よび電気熱変換体30は、他の中央側に位置する吐出口
25および電気熱変換体30に対してキャリッジ16の
走査移動方向に沿って150μmだけオフセットして配
置されている。本実施例では、中央側に位置する2つの
吐出口列の間隔(図5中、左右の列の吐出口25の中心
間距離)を215μmに設定しており、従って配列方向
両端側に位置する2つの吐出口列の間隔は515μmと
なる。このように、配列方向両端部の吐出口25および
電気熱変換体30の位置をキャリッジ16の走査移動方
向に沿ってずらしているため、インク供給口29からこ
れら吐出口25までの距離が長くなることによる悪影響
を回避する必要がある。このため、これらの仕切り壁3
5の長さを短く、すなわち中央側に配列するインク路3
4の仕切り壁35の長さと同じ長さに設定することによ
り、インク供給口29から離れて配置された吐出口25
に連通するインク路34へのインクのリフィルを円滑に
行えるように配慮している。個々の電気熱変換体30に
対する1動作の駆動パルスによって、密度が1.05の
インクを4.5ピコリットルずつそれぞれの吐出口25
から吐出することができる。
【0045】このようなインクジェット方式のプリント
ヘッド19をキャリッジ16と共にプリント媒体に沿っ
て高速で走査移動させつつすべての吐出口25からイン
ク滴を連続的に吐出させ、いわゆるべたプリントをプリ
ント媒体に対して行った場合、各列の吐出口25をそれ
ぞれ一直線状に配列した従来のプリントヘッドでは、図
13に示すような個々の白筋の幅が40μm程度にも達
することが判明した。これに対し、本実施例では配列方
向両端部にそれぞれ位置する合計32個の吐出口25の
位置が中央側の吐出口25の配列間隔に対してキャリッ
ジ16の走査移動方向に沿ってずれているため、これら
の吐出口25から吐出されるインク滴が中央側に配列す
る吐出口25によって発生する減圧雰囲気による吐出口
25の配列方向中央部に向かって発生する気流の影響を
受けにくくなり、18μm程度まで緩和される結果、従
来では1回のキャリッジ16の走査移動毎に発生してい
た白筋などの発生を未然に防止することができる。
【0046】このようなべたプリントの実施に際し、プ
リント媒体とプリントヘッド19の吐出口25が開口す
る吐出口面36との間隔を1.5mmに設定した。また、
電気熱変換体30に対する駆動周波数を10kHzに設定
したので、キャリッジ16の走査方向に沿ったドット密
度を1200dpiとするため、キャリッジ16の走査移
動速度を211.7mm/sに設定した。この場合、単一の
吐出口25からのインク滴の最短吐出間隔は約67μs
となる。
【0047】上述した実施例では、配列方向両端から数
えてそれぞれ8個目までの吐出口25および電気熱変換
体30をこれらよりも中央側に位置する吐出口25およ
び電気熱変換体30に対してキャリッジ16の走査移動
方向に沿ってずらして配置したが、図7に示すように配
列方向両端に位置する合計4組の吐出口25および電気
熱変換体30のみ、中央側に配列する吐出口25に対し
てそれらの位置をキャリッジ16の走査移動方向に沿っ
てずらすことも可能である。
【0048】さらに、本発明は画像を形成する際にイン
ク滴が吐出されないダミーの吐出口を有するプリントヘ
ッドにも利用することが可能であり、このような本発明
の他の実施例の構造を図8に示すが、図7と同様に先の
実施例と同一機能の要素にはこれと同一符号を記してあ
る。図8に示した実施例では、配列方向両端から数えて
それぞれ2個目までがダミー吐出口37であり、これら
ダミー吐出口37および配列方向両端から数えて3個目
の吐出口25をキャリッジ16の走査移動方向に沿って
ずらして配置している。この場合、配列方向両端から数
えられる吐出口25は、ダミー吐出口37を除いて実際
に画像形成に使用される吐出口25とする必要があり、
オフセット配置される吐出口25の合計を2〜32個の
範囲で選択することが有効であり、これはプリント媒体
とプリントヘッド19の吐出口面36との間隔,使用す
るインクの密度,吐出口25から吐出されるインク滴の
体積,吐出口25の配列間隔などによって適宜選択する
ことができる。
【0049】これらの実施例では、1種類のインクに対
して吐出口25を2列形成したが、1種類のインクに対
して吐出口25を1列のみ形成したプリントヘッド19
とすることも可能である。
【0050】図7および図8に示した実施例は、1列当
たり126個の吐出口25(図8の実施例ではダミー吐
出口37を含む)を先の実施例と同様に600dpiの間
隔で一方の列に対し他方の列を1/2ピッチずらして形
成したプリントヘッドであり、配列方向端部に位置する
吐出口25およびダミー吐出口37を中央側の吐出口2
5に対して100μmだけキャリッジ16の走査移動方
向に沿ってオフセットしている。また、電気熱変換体3
0に対する駆動周波数を12.5kHzに設定したので、
キャリッジ16の走査方向に沿ったドット密度を120
0dpiとするため、キャリッジ16の走査移動速度を約
265mm/sに設定した。この場合、単一の吐出口25
からのインク滴の最短吐出間隔は約80μsとなる。
【0051】これらの実施例においても、先の実施例と
同様にべたプリントを行った場合の白筋の発生を防止す
ることができる。なお、プリント作業を行う際のキャリ
ッジ16の走査移動を往復で行わない場合、配列方向両
端部に位置する吐出口25をキャリッジ16の走査移動
方向側にずらす方が、これらの吐出口25から吐出され
るインク滴のずれを少なくすることが可能である。
【0052】このようなことから、片方向走査移動して
プリント作業を行うキャリッジ16の場合には、図9に
示すように、配列方向両端部に位置する吐出口25およ
び電気熱変換体30を中央側に配列する吐出口25に対
し、キャリッジ16の走査移動方向側(図では左側)に
オフセットすることが有効である。これは、キャリッジ
16の移動時に吐出口面36に発生する気流が、複数の
液滴が吐出された時にその液滴列の後方に回り込むため
であると考えられる。本実施例のプリントヘッド19
は、図5に示した実施例と同様に、1列当たり256個
の吐出口25を2列有するものであり、その配列方向両
端から数えてそれぞれ8個目までの吐出口25および電
気熱変換体30を中央側に配列する吐出口25に対して
100μmずつキャリッジ16の走査移動方向にずらし
ている。
【0053】このようなインクジェット方式のプリント
ヘッド19をキャリッジ16と共にプリント媒体に沿っ
て高速で走査移動させつつすべての吐出口25からイン
ク滴を連続的に吐出させ、いわゆるべたプリントをプリ
ント媒体に対して行った場合、その配列方向両端から数
えてそれぞれ8個目までの吐出口25および電気熱変換
体30を中央側に配列する吐出口25に対して100μ
mずつキャリッジ16の走査移動方向と反対側にずらし
たものでは、個々の白筋の幅が18μmとなるのに対
し、本実施例ではこれが12μm程度まで緩和される結
果、さらに良好な結果を得られることが理解できよう。
【0054】図12に示した実験結果によると、一直線
状に配列する吐出口25の数が16個程度までは、これ
らの両端部に位置する吐出口25から吐出されるインク
滴のずれがそれほど目立たないことが判明している。こ
のような知見に基づき、一直線状に配列する吐出口25
を2〜16個ずつ構成し、これらをキャリッジ16の走
査移動方向に交互にオフセットして配置することによ
り、全体として配列方向両端側に位置する吐出口群から
吐出されるインク滴のずれを少なくすることも可能とな
る。
【0055】このような本発明によるプリントヘッドの
吐出口の配列状態を図10に模式的に示すが、先の実施
例と同一機能の要素にはこれと同一符号を記すに止め、
重複する説明は省略するものとする。すなわち、本実施
例では8個1組の吐出口25をキャリッジ16の走査移
動方向に沿って交互にオフセット状態で配列しており、
1つのインク供給口29を挟み、合計4列の吐出口25
が左右対称に配列している。この場合、配列方向の一番
外側(図中、上下両端側)にそれぞれ位置する合計16
個ずつの端部吐出口群が本発明における第1の端部吐出
口群に相当し、その内側にそれぞれ隣接する合計16個
ずつの吐出口群が本発明における第2の端部吐出口群に
相当する。
【0056】こうすることにより、配列方向中央部側の
吐出口25のみ使用してプリント作業を行った場合で
も、その配列方向端部に位置する吐出口25から吐出さ
れるインク滴のずれを常に少なくすることができる。例
えば、配列方向中央部側の吐出口25を256個使用し
てプリント作業を行った場合、その配列方向端部に位置
する吐出口25から吐出されるインク滴が従来では21
μm程度プリント媒体にずれて到達するけれども、本実
施例では9μm程度に抑えることができる。また、全吐
出口25を使用していわゆるべたプリントを行った場
合、従来では白筋の幅が60μm程度に達するのに対
し、本実施例ではこれを24μm程度に抑えることがで
きる。
【0057】本実施例では、1列当たり吐出口25を8
個ずつオフセットするようにしたが、図12から明らか
なように、16個程度まで一まとめにしてオフセットし
ても同様な効果を得ることができる。
【0058】なお、本発明は、液体の吐出を行わせるた
めに利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生す
る手段(例えば、電気熱変換体やレーザ光など)を具
え、この熱エネルギーにより液体の状態変化を生起させ
るインクジェット方式の液体吐出ヘッドや、ヘッドカー
トリッジ、あるいは画像形成装置において優れた効果を
もたらすものである。かかる方式によれば、プリントの
高密度化および高精細化が達成できるからである。
【0059】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書や、同第474
0796号明細書に開示されている基本的な原理を用い
て行うものが好ましい。この方式は、いわゆるオンデマ
ンド型およびコンティニュアス型の何れにも適用可能で
あるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体が保持
されているシートや流路に対応して配置される電気熱変
換体に、プリント情報に対応した核沸騰を越える急速な
温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加する
ことにより熱エネルギーを発生させ、液体吐出ヘッドの
熱作用面に膜沸騰を生じさせ、結果的にこの駆動信号に
一対一で対応した液体内の気泡を形成できるので有効で
ある。この気泡の成長および収縮により、吐出口を介し
て液体を吐出させ、少なくとも1つの液滴を形成する。
この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の
成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書や、同
第4345262号明細書に記載されているようなもの
が適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関す
る発明の米国特許第4313124号明細書に記載され
ている条件を採用すると、さらに優れたプリントを行う
ことができる。
【0060】また、液体吐出ヘッドの構成としては、上
述の各明細書に開示されているような吐出口と液路と電
気熱変換体との組合せ構成(電気熱変換体が液路に沿っ
て配置された直線状液流路または電気熱変換体が液路を
挟んで吐出口と正対する直角液流路)の他に、熱作用部
が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特
許第4558333号明細書や、米国特許第44596
00号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものであ
る。加えて、複数の電気熱変換体に対し、共通するスリ
ットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開
昭59−123670号公報や、熱エネルギーの圧力波
を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示した特
開昭59−138461号公報に基いた構成としても、
本発明の効果は有効である。すなわち、液体吐出ヘッド
の形態がどのようなものであっても、本発明によればプ
リントを確実に効率良く行うことができるようになるか
らである。
【0061】さらに、上述した実施例のようなシリアル
タイプのものでも、走査移動するキャリッジに対して一
体的に固定された液体吐出ヘッド、あるいはキャリッジ
に対して交換可能に装着されることでキャリッジとの電
気的な接続や装置本体からの液体の供給が可能となる交
換自在のチップインタイプの液体吐出ヘッド、あるいは
液体吐出ヘッド自体に一体的に液体を貯えるタンクが設
けられたヘッドカートリッジを用いた場合にも、本発明
は有効である。
【0062】本発明の画像形成装置の構成として、液体
吐出ヘッドからの液体の吐出状態を適正にするための回
復手段や、予備的な補助手段などを付加することは本発
明の効果を一層安定できるので、好ましいものである。
これらを具体的に挙げれば、液体吐出ヘッドに対するキ
ャッピング手段や、クリーニング手段,加圧あるいは吸
引手段,電気熱変換体やこれとは別の加熱素子あるいは
これらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段、
プリント作業とは別に吐出を行う予備吐出手段を挙げる
ことができる。
【0063】また、搭載される液体吐出ヘッドの種類や
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、プリント色や濃度(明度)を
異にする複数種のインクに対応して複数個設けられるも
のであってもよい。すなわち、例えば画像形成装置のプ
リントモードとしては黒色などの主流色のみのプリント
モードだけではなく、液体吐出ヘッドを一体的に構成す
るか、複数個の組み合わせによるか何れでもよいが、異
なる色の複色カラーまたは混色によるフルカラーの各プ
リントモードの少なくとも一つを備えた装置にも本発明
は極めて有効である。この場合、プリント媒体の種類や
プリントモードに応じてインクのプリント性を調整する
ための処理液(プリント性向上液)を専用あるいは共通
の液体吐出ヘッドからプリント媒体に吐出することも有
効である。
【0064】さらに、以上説明した本発明の実施例にお
いては、室温やそれ以下で固化し、室温で軟化もしくは
液化するものを用いても良く、あるいはインクジェット
方式では液体自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温
度調整を行って液体の粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用プリント信
号付与時に液状をなすものを用いてもよい。加えて、熱
エネルギーによる昇温を、固形状態から液体状態への状
態変化のエネルギーとして使用させることで積極的に防
止するため、または液体の蒸発を防止するため、放置状
態で固化し加熱によって液化するものを用いてもよい。
何れにしても熱エネルギーのプリント信号に応じた付与
によって液化し、液体が吐出されるものや、プリント媒
体に到達する時点ではすでに固化し始めるものなどのよ
うな、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質
のものを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合の液体は、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物と
して保持された状態で、電気熱変換体に対して対向する
ような形態としてもよい。本発明においては、上述した
各液体に対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式
を実行するものである。
【0065】なお、本発明にかかる画像形成装置の形態
としては、コンピュータなどの情報処理機器の画像出力
端末として用いられるものの他、リーダなどと組合せた
複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装
置や捺染装置の形態を採るものなどであっても良く、プ
リント媒体としては、シート状あるいは長尺の紙や布
帛、あるいは板状をなす木材や石材,樹脂,ガラス,金
属などの他に、3次元立体構造物などを挙げることがで
きる。
【0066】
【発明の効果】本発明の液体吐出ヘッドによると、複数
の吐出口を、走査移動方向と平行な方向に交互にオフセ
ット状態で配置された複数の吐出口群で構成したので、
個々の吐出口群にてそれぞれ気流が発生しても、これら
の吐出口群における配列方向両端部に位置する吐出口か
ら吐出される液体の位置ずれがほとんど発生せず、しか
も隣接する吐出口群が液体吐出ヘッドの走査移動方向に
オフセット状態となっているため、特に吐出口の配列方
向両端部に位置する端部吐出口群から最終的にプリント
媒体に到達する液滴の位置を所期の位置に修正すること
ができ、べたプリントを行った場合でも白筋が発生しな
い高精細かつ高階調の高品位プリント画像を得ることが
できる。
【0067】端部吐出口群のオフセット方向を、中央側
吐出口群に対して走査移動方向側にオフセット状態とし
た場合には、吐出口の配列方向両端部に位置する端部吐
出口群から最終的にプリント媒体に到達する液滴の位置
をより確実に所期の位置へと修正することができる。
【0068】端部吐出口群が、液体の吐出が行われない
ダミーの吐出口を含み、これらダミーの吐出口を端部吐
出口群の配列方向外端側に位置させた場合には、液体の
実際の吐出に与かる端部吐出口群を構成する吐出口に対
する液体の補給を中央側吐出口群の吐出口と同様に円滑
に補給することができる。特に、端部吐出口群を構成す
る吐出口の総数をダミーの吐出口を除いて2〜32の範
囲にした場合には、本発明の効果を確実に得ることがで
きる。
【0069】一端側が吐出口にそれぞれ連通する複数の
液路と、これら液路の他端側が連通する1つの共通液室
とをさらに設け、相互に隣接する液路を仕切る壁部材の
液路に沿った長さを全ての吐出口群において等しく設定
した場合には、端部吐出口群を構成する吐出口に対する
液体の補給を中央側吐出口群の吐出口と同様に円滑に補
給することができる。
【0070】複数の吐出口群を相互に平行に2組設け、
一方の組の複数の吐出口群の相互に隣接する吐出口の間
隔に対し、他方の組の複数の吐出口群をプリント媒体の
搬送方向に沿って半ピッチだけずらした場合には、吐出
口を高密度に配置した液体吐出ヘッドを得ることができ
る。
【0071】複数の吐出口の総数が64から2048個
の範囲にした場合には、液体吐出ヘッドの走査移動方向
にオフセットされる端部吐出口の数が比較的少なくても
本発明の効果を充分に得ることができ、プリント速度の
低下を抑制することも可能である。
【0072】複数の吐出口の配列間隔が300から36
00dpiの範囲にある場合、液体吐出ヘッドの走査移動
方向にオフセットされる端部吐出口の数が比較的少なく
ても本発明の効果を充分に得ることができ、プリント解
像度の低下を抑制することも可能である。
【0073】個々の吐出口から1回に吐出される液体の
量がそれぞれ0.2から10ピコリットルの範囲にある
場合、液体吐出ヘッドの走査移動方向にオフセットされ
る端部吐出口の数が比較的少なくても本発明の効果を充
分に得ることができ、プリント解像度の低下を抑制する
ことも可能である。
【0074】本発明による画像形成装置において、キャ
リッジの走査移動速度が10から100cm/secの範囲に
ある場合、液体吐出ヘッドの走査移動方向にオフセット
される端部吐出口の数が比較的少なくても本発明の効果
を充分に得ることができ、プリント速度の低下を抑制す
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置をインクジェットプ
リンタに応用した一実施例の概略構造を表す斜視図であ
る。
【図2】図1に示したインクジェットプリンタに搭載さ
れるヘッドカートリッジの一例の外観を分解状態で表す
斜視図である。
【図3】図2に示したヘッドカートリッジにおけるプリ
ントヘッドの部分の斜視図である。
【図4】本発明による液体吐出ヘッドを図1に示すイン
クジェットプリンタに適用した一実施例の破断斜視図で
ある。
【図5】図4に示すプリントヘッドの平面断面図であ
る。
【図6】図5中のVI−VI矢視断面図である。
【図7】本発明による液体吐出ヘッドの他の実施例の平
面断面図である。
【図8】本発明による液体吐出ヘッドの別な実施例の平
面断面図である。
【図9】本発明による液体吐出ヘッドのさらに他の実施
例の平面断面図である。
【図10】本発明による液体吐出ヘッドのさらに別な実
施例の平面図である。
【図11】従来のインクジェットプリンタによるインク
の吐出状態を模式的に表す概念図である。
【図12】インク滴の吐出に与かる吐出口の総数と、こ
れらの配列方向両端部に位置する吐出口から吐出された
インク滴のプリント媒体に対する位置ずれの大きさとの
関係を表すグラフである。
【図13】図12に示されたインクの吐出形態によって
プリント媒体に形成されるべた画像を模式的に表す概念
図である。
【符号の説明】
10 シャシー 11 媒体給送部 12 媒体排出部 13 媒体搬送部 14 ヘッド回復部 15 キャリッジ軸 16 キャリッジ 17 ヘッドセットレバー 18 ヘッドカートリッジ 19 プリントヘッド 20 キャリッジカバー 21 タンクホルダ 22 コンタクトフレキシブルプリントケーブル(コン
タクトFPC) 23 コンタクト部 24 インクタンク 25 吐出口 26 取り外し用レバー 27 プリント素子基板 28 電気配線基板 29 インク供給口 30 電気熱変換体 31 電極端子 32 共通インク室 33 上板部材 34 インク路 35 仕切り壁 36 吐出口面 37 ダミー吐出口

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント媒体の搬送方向に沿って配列す
    る複数の吐出口と、これら吐出口にそれぞれ対向して配
    置され、当該吐出口から液体を吐出させるための複数の
    吐出エネルギー発生部とを有し、前記プリント媒体の搬
    送方向に対して交差する方向に前記プリント媒体に沿っ
    て走査移動する液体吐出ヘッドであって、 前記複数の吐出口は、前記走査移動方向と平行な方向に
    交互にオフセット状態で配置された複数の吐出口群から
    なることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記複数の吐出口群は、その配列方向両
    端部に位置する端部吐出口群と、その配列方向中央側に
    位置する中央側吐出口群とを有することを特徴とする請
    求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記端部吐出口群は、前記中央側吐出口
    群に対して前記走査移動方向側にオフセット状態となっ
    ていることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記端部吐出口群および前記中央側吐出
    口群のそれぞれにおいて、複数の吐出口が直線上に配列
    されていることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出
    ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記複数の吐出口群は、その配列方向両
    端部に位置する第1の端部吐出口群と、その配列方向中
    央側に位置する中央側吐出口群と、その配列方向に関し
    て前記第1の端部吐出口群と前記中央側吐出口群との間
    に位置する第2の端部吐出口郡とを有することを特徴と
    する請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記第1の端部吐出口群は、前記第2の
    端部吐出口群に対して前記走査移動方向側にオフセット
    状態となっていることを特徴とする請求項5に記載の液
    体吐出ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記第1の端部吐出口群、前記第2の端
    部吐出口群および前記中央側吐出口群のそれぞれにおい
    て、複数の吐出口が直線上に配列されていることを特徴
    とする請求項5に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記端部吐出口群は、液体の吐出が行わ
    れないダミーの吐出口を含み、これらダミーの吐出口は
    前記端部吐出口群の配列方向外端側に位置していること
    を特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記複数の吐出口の総数が64個以上2
    048個以下の範囲にあり、前記端部吐出口群を構成す
    る吐出口のうち、前記ダミーの吐出口を除いた総数が、
    2個以上32個以下の範囲にあることを特徴とする請求
    項8に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 【請求項10】 一端側が前記吐出口にそれぞれ連通す
    る複数の液路と、これら液路の他端側が連通する1つの
    共通液室とをさらに有し、相互に隣接する前記液路を仕
    切る壁部材の前記液路に沿った長さが全ての吐出口群に
    おいて等しく設定されていることを特徴とする請求項1
    に記載の液体吐出ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記複数の吐出口群を相互に平行に2
    組有し、一方の組の複数の吐出口群の相互に隣接する吐
    出口の間隔に対し、他方の組の複数の吐出口群がプリン
    ト媒体の搬送方向に沿って半ピッチだけずれていること
    を特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  12. 【請求項12】 前記複数の吐出口の配列間隔が300
    dpi以上3600dpi以下の範囲にあることを特徴とする
    請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  13. 【請求項13】 個々の前記吐出口から1回に吐出され
    る液体の量がそれぞれ0.2ピコリットル以上10ピコ
    リットル以下の範囲にあることを特徴とする請求項1に
    記載の液体吐出ヘッド。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の液体吐出ヘッドの取
    り付け部と、プリント媒体の搬送方向と交差する方向に
    走査移動可能なキャリッジとを具え、前記液体吐出ヘッ
    ドの吐出口から吐出される液体によってプリント媒体に
    画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記キャリッジの走査移動速度が10
    cm/sec以上100cm/sec以下の範囲にあることを特徴と
    する請求項14に記載の画像形成装置。
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