JP2003071315A - 竹粉の製造方法および製造装置、乾留竹粉と乾留成分の製造方法および製造装置 - Google Patents

竹粉の製造方法および製造装置、乾留竹粉と乾留成分の製造方法および製造装置

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JP2003071315A
JP2003071315A JP2001261086A JP2001261086A JP2003071315A JP 2003071315 A JP2003071315 A JP 2003071315A JP 2001261086 A JP2001261086 A JP 2001261086A JP 2001261086 A JP2001261086 A JP 2001261086A JP 2003071315 A JP2003071315 A JP 2003071315A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】竹の幹材の表皮部と木部との粉末を互いに分離
して効率よく得る。 【解決手段】あらかじめ自然乾燥されて所定長さに切断
された竹の幹材1の表面が、サンドペーパ12によって
研削されて、表皮部の粉末1Aが得られる。表皮が除去
された竹の幹材2は、カッタ装置20によって、周方向
略等間隔に複数に分割された板状竹材3に加工される。
板状竹材3は、第1破砕装置30〜第3破砕装置50の
破砕によって、例えば5mm角程度の第1チップ片4か
ら、第1スクリーンプレート41を利用したすりこぎ作
用による2mm角程度のより細かい第2チップ片5を経
て、最終的に、第2スクリーンプレート51を利用した
すりこぎ作用による0.7mm程度の粉末6とされる。
吸引装置70を利用して、第1破砕装置20に導入され
た竹材が、最終的に粉末6の状態でホッパ60に自動的
に移送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、竹粉の製造方法お
よび製造装置、乾留竹粉と乾留成分の製造方法および製
造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】竹の幹材を粉末状に加工したものは、化
学的な面では、弱アルカリ性であること、抗菌性に優れ
ていること、消臭性に優れていること、薬効成分が豊富
なこと、ミネラル分が豊富なこと、栄養価が高い等の特
性を有する。また、竹の粉末は、物理的な面では、クッ
ション性に優れていること、保湿性に優れていること、
保水性に優れていること、保温性に優れていること、保
肥性に優れていること等の特性を有する。
【0003】竹の粉末は上述した特性を有することか
ら、、種々の分野に利用することが考えられている。例
えば、抗菌性を利用して、土壌に混ぜて雑草の成長を抑
制したり(防草効果)、害虫を忌避することに使用され
る。また、クッション性を利用して土砂の代替に利用し
たり、保湿性に優れていることを利用して競走馬の調教
馬場に使用したり(特に故障馬のリハビリ用)、保水性
に優れていることを利用して公園等の歩道に使用した
り、保肥性に優れていることを利用して緑地帯のマルチ
ングに使用したり、さらには動物飼育における床材(寝
床)として使用したり、健康食品分野での使用も考えら
れている。
【0004】一方、竹粉を乾留してなる乾留竹粉は、エ
チレン、ホルムアルデヒド、アンモニア等の吸着能力に
優れている。また、竹を乾留したときに抽出される乾留
成分(乾留抽出成分)、例えば竹酢は、竹粉に含まれる
成分の凝縮物であり、竹の含有成分を効率的に有効利用
する上で好ましいものとなる。そして、十分に細かい竹
粉を乾留することが、得られた乾留竹粉の吸着面積を増
大させて大きな吸着能力を得る上で、あるいは乾留成分
を短時間で効果的に抽出する等の上で好ましいものとな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、竹の
粉末は、種々の分野に利用可能であるが、特に抗菌成分
は竹の幹材の表皮部に多く含有されている一方、表皮部
は竹の幹材全体からすればわずかな量しかないものであ
る。したがって、表皮部の粉末と、表皮部以外の部分と
なる木部の粉末とを分離した状態で得ることが望まれる
ことになる。このことは、乾留竹粉や乾留成分を得る場
合でも、表皮部と木部とを区別して乾留を行うことが好
ましいものとなる。そして、この場合、得られる竹粉お
よび乾留さえる竹粉は、それぞれ十分に細かいことが望
まれることになる。
【0006】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その第1の目的は、竹の幹材から十分に細
かくされた表皮部の粉末と木部の粉末とを効率よく分離
して得ることのできるようにした竹粉の製造方法および
製造装置を提供することにある。
【0007】本発明の第2の目的は、十分に細かくされ
た乾留竹粉とその乾留成分とを得ることのできるように
した乾留竹粉と乾留成分の製造方法および製造装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明における竹粉の製造方法にあっては、つ
ぎのような解決手法を採択してある。すなわち、特許請
求の範囲における請求項1に記載のように、外周面形状
がほぼ円筒状となっている竹の幹材から、表皮部の粉末
と表皮部以外の部分となる木部の粉末とを製造するため
の竹粉の製造方法であって、竹の幹材の表面を研削し
て、表皮部の粉末を得る第1ステップと、前記第1ステ
ップの後に、竹の幹材をその周方向において略等間隔に
複数に分割して、断面がそれぞれほぼ円弧状とされた板
状竹材を得る第2ステップと、前記第2ステップの後
に、前記板状竹材を破砕して粉末に加工する第3ステッ
プと、を備えているようにしてある。
【0009】上記解決手法によれば、ほぼ円筒状とされ
た竹の幹材の表面を研削によって削り取ることにより、
極めて細かくされた表皮部の粉末を効率よく得ることが
できる。また、研削によって表皮部を除去した後の木部
のみとなった竹の幹材を、あらかじめ周方向に複数に分
割してほぼ板状とされた板状竹材としておくことによ
り、その後の破砕作業を容易化して、小型の破砕装置で
あっても十分に細かくされた木部の粉末も効率よく得る
ことができる。ちなみに、ほぼ円筒状とされた剛性およ
び強度の高い竹の幹材をそのまま破砕する場合は、破砕
装置に大きな負担となり、破砕装置が大型化せざるを得
ないことになる。
【0010】上記解決手法を前提として、前記第3ステ
ップが、前記板状竹材を、回転駆動されるカッタによっ
て破砕することにより第1チップ片を得る第4ステップ
と、前記第4ステップの後に、前記第1チップ片を、回
転駆動される第1押圧片によって所定の大きさの目を有
する第1スクリーンプレートに対してこすりつけること
による破砕を行うことによって、該スクリーンプレート
を通過されたさらに細かい第2チップ片を得る第5ステ
ップと、前記第5ステップの後に、前記第2チップ片
を、回転駆動される第2押圧片によって前記第1スクリ
ーンプレートよりもさらに細か目を有する第2スクリー
ンプレートに対してこすりつけることによる破砕を行う
ことによって、該第2スクリーンプレートを通過された
粉末を得る第6ステップと、から構成されているように
することができる。
【0011】このようにすることによって、破砕ステッ
プを極力少ないものとしつつ、かつ小型の破砕装置を用
いつつも、最終的に得られる竹の粉末をきわめて細かい
ものとすることができる。
【0012】第3ステップを上述のように第4ステップ
〜第6ステップによって構成した場合、次のようにする
ことができる。すなわち、前記第6ステップで得られた
粉末を貯溜するためのホッパと、該ホッパに接続された
吸引装置とを備え、前記吸引装置による空気吸引力を利
用して、前記第4ステップで得られた第1チップ片が前
記第5ステップに移送され、該第5ステップで得られた
第2チップ片が前記第6ステップへ移送され、該第6ス
テップで得られた粉末が前記ホッパへ移送される、よう
にすることができる。
【0013】このようにすることによって、第4ステッ
プから、第5ステップ、第6ステップを経て、最終的に
ホッパに竹(の木部)の粉末を貯溜させるまでの移送
を、空気輸送によって自動的に行うことか可能となる。
また、最終的にホッパに貯溜されるまでの間に、竹材が
外部へ漏れ出てしまう事態を防止する上でも好ましいも
のとなる。
【0014】前記各解決手法を前提として、次のように
することもできる。すなわち、前記第1ステップで用い
られる竹の幹材が、あらかじめ自然乾燥されている、よ
うにすることができる。これにより、竹の有する水分を
十分に除去して、破砕を容易に行う上で、また破砕装置
内や移送途中の系路に竹材がこびりついてしまう事態を
防止する上で好ましいものとなる。
【0015】また、前記第2ステップにおいて、竹の幹
材が、周方向に4分割以上に分割される、ようにするこ
とができる。これにより、竹の幹材を極力細幅の平板状
として、その後の破砕を容易に行う上で好ましいものと
なる。
【0016】前記第1の目的を達成するため、本発明に
おける竹の粉末の製造装置にあっては、次のような解決
手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲におけ
る請求項6に記載のように、外周面形状がほぼ円筒状と
なっている竹の幹材から、表皮部の粉末と表皮部以外の
部分となる木部の粉末とを製造するための竹粉の製造装
置であって、研削装置が装備され、該研削装置によって
竹の幹材の表面を研削して、表皮部の粉末を得るための
第1ステーションと、カッタ装置が装備され、前記第1
ステーションを通過した後の竹の幹材をその周方向にお
いて略等間隔に複数に分割して、断面がそれぞれほぼ円
弧状とされた板状竹材を得るための第2ステーション
と、破砕装置が装備され、前記第2ステーションを通過
した後の前記板状竹材を破砕して粉末にするための第3
ステーションと、を備えているようにしてある。本発明
装置によれば、本発明製造方法を実施するための装置が
提供される。
【0017】前記解決手法を前提として、前記第3ステ
ーションが、供給口と回転駆動されるカッタとを有する
第1破砕装置が装備され、該供給口から供給された前記
板状竹材を破砕して第1チップ片に加工するための第4
ステーションと、所定の大きさの目を有する第1スクリ
ーンプレートと回転駆動される第1押圧片とを有する第
2破砕装置が装備され、前記第4ステーションを通過し
た後の前記第1チップ片を、該第1押圧片によって該第
1スクリーンプレートに対してこすりつけることによる
破砕を行って、該第1スクリーンプレートを通過された
さらに細かい第2チップ片を得るための第5ステーショ
ンと、前記第1スクリーンプレートよりも小さい目を有
する第2スクリーンプレートと回転駆動される第2押圧
片とを有する第3破砕装置が装備され、前記第5ステー
ションを通過した後の前記第1チップ片を、該第2押圧
片によって該第2スクリーンプレートに対してこすりつ
けることによる破砕を行うことにより、該第2スクリー
ンプレートを通過された粉末を得るための第6ステーシ
ョンと、から構成されているようにすることができる。
これにより、前記第4ステップから第6ステップまでの
処理を行うための装置が提供される。
【0018】上記第4ステーション〜第6ステーション
を有する場合に、ホッパと、吸引手段とをさらに有し、
前記吸引手段に対して、該吸引手段に近い側から遠い側
に順次、前記ホッパと第3破砕装置と第2破砕装置と第
1破砕装置とが直列に接続されて、該吸引手段が前記第
1破砕装置の供給口から空気を吸引する空気吸引作用に
よって、前記第1破砕装置で得られた第1チップ片が前
記第2破砕装置に移送され、該第2破砕装置で得られて
第2チップ片が前記第3破砕装置へ移送され、該第3破
砕装置で得られた粉末が前記ホッパへ移送される、よう
にすることができる。これにより、竹材の空気輸送を行
う場合の装置が提供される。
【0019】前述した製造装置において、前記研削装置
が、一対のプーリ間に巻回されると共に該プーリを介し
て回転駆動される無端環状のサンドペーパを有してい
る、ようにすることができる。これにより、竹の幹材の
表面をいたずらに深く研削していまう事態を防止しつ
つ、平滑でない竹の幹材の表面を容易にかつ確実に研削
することができる。勿論、サンドペーパを利用するの
で、研削装置としても安価であり、かつ表皮部の粉末の
細かさも、目の粗さの異なるサンドペーパに変更するだ
けで容易に変更することができる。
【0020】また、前述した製造装置において、前記第
2ステーションに装備されたカッタ装置が、前記竹の幹
材を、所定の軸線方向に伸ばした位置で該所定軸線方向
に移動可能として保持するための保持手段と、前記所定
軸線を中心として互いに周方向に間隔をあけて放射状に
配置された複数のカッタ片と、往復駆動され、前記保持
手段に保持された竹の幹材を、その幹材の一端側から押
圧してその他端側から前記カッタ片に対して押しつける
ための押圧手段と、を有するようにすることができる。
これにより、竹の幹材を、押圧手段がカッタ片から離れ
たタイミングで保持手段に保持させるだけで、自動的に
板状竹材を得ることができる。
【0021】前記第2の目的を達成するため、本発明に
おける乾留竹粉と乾留成分の製造方法にあっては、前記
第1の目的を達成するための解決手法を前提として、そ
れぞれ、次のようにしてある。すなわち、第1の解決手
法として、特許請求の範囲における請求項11に記載の
ように、前記第1ステップで得られた表皮部の粉末を乾
留することにより、乾留された後の乾留竹粉と乾留によ
り抽出された乾留成分とを得る第7ステップをさらに備
えている、ようにしてある。これにより、表皮部につい
ての十分に細かい乾留竹粉とその乾留成分を得ることが
できる。
【0022】また、本発明における乾留竹粉と乾留成分
の製造方法にあっては、その第2の解決手法として、次
のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における
請求項12に記載のように、前記第3ステップで得られ
た木部の粉末を乾留することにより、乾留された後の乾
留竹粉と乾留により抽出された乾留成分とを得る第8ス
テップをさらに備えている、ようにしてある。これによ
り、木部についての十分に細かい乾留竹粉とその乾留成
分を得ることができる。
【0023】さらに、本発明における乾留竹粉と乾留成
分の製造方法にあっては、その第3の解決手法として、
次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲におけ
る請求項13に記載のように、前記第1ステップで得ら
れた表皮部の粉末を乾留することにより、乾留された後
の乾留竹粉と乾留により抽出された乾留成分とを得る第
7ステップと、前記第3ステップで得られた木部の粉末
を乾留することにより、乾留された後の乾留竹粉と乾留
により抽出された乾留成分とを得る第8ステップと、を
さらに備えているようにしてある。これにより、表皮部
についての十分に細かい乾留竹粉とその成分、および木
部についての十分に細かい乾留竹粉とその乾留成分を得
ることができる。
【0024】前記第2の目的を達成するため、本発明に
おける乾留竹粉と乾留成分の製造装置にあっては、前記
第1の目的を達成するための解決手法を前提として、そ
れぞれ、次のようにしてある。すなわち、第1の解決手
法として、特許請求の範囲における請求項14に記載の
ように、乾留装置が装備され、前記第1ステーションで
得られた表皮部の粉末を該乾留装置で乾留することによ
り、乾留された乾留竹粉と乾留により抽出された乾留成
分を得るための第7ステーションをさらに備えている、
ようにしてある。これにより、表皮部についての十分に
細かい乾留竹粉とその乾留成分を得ることができる。
【0025】また、本発明における乾留竹粉と乾留成分
の製造装置にあっては、その第2の解決手法として、次
のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における
請求項15に記載のように、乾留装置が装備され、前記
第3ステーションで得られた木部の粉末を該乾留装置で
乾留することにより、乾留された乾留竹粉と乾留により
抽出された乾留成分を得るための第8ステーションをさ
らに備えている、ようにしてある。これにより、木部に
ついての十分に細かい乾留竹粉とその乾留成分を得るこ
とができる。
【0026】さらに、本発明における乾留竹粉と乾留成
分の製造装置にあっては、その第3の解決手法として、
次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲におけ
る請求項16に記載のように、乾留装置が装備されたス
テーションをさらに備え、該乾留装置によって、前記第
1ステーションで得られた表皮部の粉末の乾留と前記第
3ステーションで得られた木部の粉末との乾留を行っ
て、乾留された乾留竹粉と乾留により抽出された乾留成
分を得るためのステーションをさらに備えている、よう
にしてある。これにより、表皮部についての十分に細か
い乾留竹粉とその成分、および木部についての十分に細
かい乾留竹粉とその乾留成分を得ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1、図2において、竹林から切
り出された竹の幹材が、作業者の取り扱いが容易となる
ように所定長さに切断されて(例えば2m〜3m程度の
長さ)、所定期間自然乾燥される。乾燥の程度として
は、切り出された竹の幹材の表面が緑色している状態か
ら、表面がほぼ黄色から茶色に変色する程度までとされ
る。
【0028】自然乾燥された竹の幹材1は、第1ステー
ションS1において、研削装置10によって、その表面
が全体的に研削される(第1ステップ)。これにより、
表皮部の粉末1Aが得られると共に、表皮部が除去され
た(皮むきされた)竹の幹材2が得られる。研削装置1
0は、実施形態では、一対のプーリ11間に巻回された
無端環状のサンドペーパ12を研削材として利用するよ
うになっている。
【0029】皮むきされた竹の幹材2は、第2ステップ
としての第2ステーションS2において、カッタ装置2
0によって、その周方向に略等間隔に複数に分割されて
(実施形態では4分割)、断面がほぼ円弧状とされた細
幅の複数の板状竹材3が得られる(第2ステップ)。
【0030】前記板状竹材3は、第3ステーションS3
において、第1破砕装置30,第2破砕装置40,第3
破砕装置50によって順次破砕作用を受けて、粉末に加
工される(第3ステップ)。そして、粉末は、最終的に
ホッパ60に貯溜される。第3ステーションS3は、第
1破砕装置30を有する第4ステーションS4(第4ス
テップ)、第2破砕装置40を有する第5ステーション
S5(第5ステップ)、第3破砕装置50を有する第6
ステーションS6(第6ステップ)の3つのステーショ
ンからなる。
【0031】前記4ステーションS4に装備された前記
第1破砕装置30は、ケーシング31と、ケーシング3
1内に配設された回転駆動されるカッタ32とを有す
る。ケーシング31は、供給口31aと排出口31bと
を有し、供給口31a、排出口31bを除いて気密構造
とされている。板状竹材3は、その長手方向一端部から
供給口31に導入されて、ケーシング31内においてカ
ッタ32によって破砕されて第1チップ片4とされる。
第1チップ片4の大きさは、5mm角程度とされる。な
お、カッタ32は、図1では破線によって簡略して示さ
れる。
【0032】上述の第1破砕装置30は、実施形態で
は、キャタピラ33を有する車体に対してエンジン34
が搭載されて、エンジン34によって走行可能な自走式
とされている。そして、破砕を行うときは、エンジン3
4が、カッタ32を回転駆動するための駆動源として利
用されるようになっている。なお、第1破砕装置30を
自走式としたのは、竹林あるいはその付近に移動して、
第1チップ片4を得るための加工が行えるようにするた
めである。
【0033】第1チップ片4は、後述する空気輸送によ
って、ケーシング31の排出口31bより、第5ステー
ションS5つまり第2破砕装置40に移送される。第2
破砕装置40は、所定の目の粗さを有する第1スクリー
ンプレート41と、回転駆動される第1押圧片42と、
各部材41、42を囲む第1ケーシング43とを有して
いる。ケーシング43は、第1チップ片4が供給される
入り口43aと、排出口43bとを有し、この両方の口
43a、43bを除いて気密構造とされている。そし
て、スクリーンプレート41によって入り口43aと排
出口43bとが画成されて、押圧片42が第1スクリー
ンプレート41よりも入り口43a側に位置されてい
る。
【0034】第1押圧片42は、その回転によって第1
スクリーンプレート41に対して摺動して、一種のすり
こぎ(臼)の作用を行うようになっている。第2破砕装
置40に供給された第1チップ片4は、第1押圧片42
によって第1スクリーンプレート41に対してこすりつ
けられて細かくなり、所定以上に細かくなった第1チッ
プ片4は、第1スクリーンプレート41の目を通過し
て、所定の大きさ以下の第2チップ片5とされる。第2
チップ片5は、2〜3mm角程度とされるが、ほぼ繊維
状になるまで細かくすることが可能である。
【0035】第2チップ片5は、後述する空気輸送によ
って、第1ケーシング41の排出口41bより、第6ス
テーションS6つまり第3破砕装置50に移送される。
第3破砕装置50は、所定の目の粗さを有する第2スク
リーンプレート51と、回転駆動される第2押圧片(カ
ッタ)52と、各部材51、52を囲む第2ケーシング
53を有している。ケーシング53は、入り口53aと
排出口53bとを有し、両方の口53a、53bを除い
て気密構造とされている。そして、第2スクリーンプレ
ート51によって入り口53aと排出口53bとが画成
されて、第2押圧片42が第2スクリーンプレート51
よりも入り口53a側に位置されている。
【0036】第2スクリーンプレート51の目の粗さ
は、第1スクリーンプレート41の目の粗さよりも十分
小さく(細かく)されている。なお、第2スクリーンプ
レート51は円環状とされて、第2ケーシング53に対
して着脱自在に取付けられており、その内周面を第2押
圧片が摺動しつつ回転駆動されるようになっている。
【0037】第2押圧片52は、その回転によって第2
スクリーンプレート51に対して摺動して、一種のすり
こぎ(臼)の作用を行うようになっている(図面では簡
略化して描いてあるが、第2押圧片52が公転運動をも
行って、第2スクリーンプレート51の全内周面に対し
て順次摺動されるようになっている)。第3破砕装置5
0に供給された第2チップ片5は、第2押圧片52によ
って第2スクリーンプレート51に対してこすりつけら
れて細かくなり、所定以上に細かくなった第2チップ片
5は、第2スクリーンプレート51の目を通過して、所
定の大きさ以下の粉末6(木部のみの粉末)とされる。
粉末6の大きさは、0.7mm〜1.5mm程度の大き
さとされるが、目の粗さの異なる第2スクリーンプレー
ト51に交換することにより、得られる粉末6の大きさ
を変更することができる。
【0038】粉末6は、後述する空気輸送によって、ケ
ーシング53の排出口53bより、最終的にホッパ60
に移送されて、当該ホッパ60に貯溜される。ホッパ6
0の低部設けられた開閉蓋61を開くことにより、貯溜
されている粉末6を外部に取り出すことができる。ホッ
パ60は、その底部付近に接続口62を有していて、開
閉蓋61が閉じられている状態においては、接続口62
および入り口60aを除いて気密構造とされている。
【0039】ホッパ60の接続口62に対して、吸引装
置70(の吸引口)が、フィルタ71を介して接続され
ている。このフィルタ71は、空気を通過させるが粉末
6を通過させないような大きさの目を有している。
【0040】前述した空気輸送のために、第1破砕装置
30におけるケーシング31の排出口31bと第2破砕
装置40におけるケーシング43の入り口43aとが、
第1接続パイプ81によって気密に接続されている。ま
た、第2破砕装置40におけるケーシング43の排出口
43bと第3破砕装置50におけるケーシング53の入
り口53aとが、第2接続パイプ82によって気密に接
続されている。さらに、第3破砕装置50におけるケー
シング53の排出口53bとホッパ60の入り口60a
とが、第3接続パイプ83によって気密に接続されてい
る。
【0041】上述した各接続パイプ81〜83による接
続関係によって、ホッパ60の開閉蓋61を閉じた状態
で吸引装置70を運転すると、第1破砕装置30におけ
るケーシング31の供給口31aから空気が吸い込まれ
て、第1破砕装置30で加工された第1チップ片4が、
第1接続パイプ81を経て第2破砕装置40に移送さ
れ、第2破砕装置40で得られた第2チップ片5が第2
接続パイプ82を経て第3破砕装置50に移送され、第
3破砕装置50で得られた粉末6が第3接続パイプ83
を経てホッパ60に移送される。このように、各破砕装
置30、40、50での破砕が行われているのと同時
に、各破砕装置で破砕された竹が次の加工工程へと自動
的に移送されることになる。
【0042】次に、図3を参照しつつ、研削装置10の
具体例について説明する。研削装置10は、上面が略水
平方向に細長く伸びる受け台13を有して、受け台13
をその幅方向から挟んでサンドペーパ11と押圧体に1
4とが配設されている。押圧体14は、その外周面が円
形とされていて、図示を略すモータによって回転駆動さ
れる。押圧体14は、その回転軸線が受け台13の長手
方向に対して平行に伸びていて、受け台13上に載置さ
れた竹の幹材1に対して直交するように斜め上方から当
接される。このような押圧体14によって、竹の幹材1
が受け台13から離間しないように押圧され、かつ竹の
幹材1に対してその周方向への回転力が付与される。こ
れにより、受け台13上の竹の幹材1は、その周方向に
回転しつつサンドペーパ11によって研削されることに
なる。
【0043】なお、実施形態では、竹の幹材1の長手方
向への移動は作業者によって行われるようにしてある
が、例えば押圧体14を竹の幹材1の長手方向に対して
傾斜させて配置することにより、押圧体14によって回
転力付与と、長手方向の送り力付与とを行って、竹の幹
材1の長手方向の送りを自動化することもできる。
【0044】図4、図5は、カッタ装置20の具体例を
示すものである。カッタ装置20は、水平方向に伸びる
基台21と、基台21の一端部に固定配置されたカッタ
部22と、基台21に対して往復動自在に保持された押
圧体(押圧手段)23と、竹の幹材2を略水平方向に保
持する受け台(保持手段)24とを有する。
【0045】カッタ部22は、円環状の保持体25を有
している。この保持体25の内面側には、その周方向略
等間隔に複数(実施形態では8個)の突起状のカッタ取
付片部25aが一体的に形成されている。各カッタ片取
付片部25aは、それぞれ所定軸線Jを中心にして放射
状にのびるが、周方向に1つおきの合計4個のカッタ取
付片部25aに対して、固定具26によってカッタ(カ
ッタ片)27が取付けられている。4個のカッタ27
は、軸線Jの周方向に略等間隔で放射状に伸びることに
なる。
【0046】基台21内には、その長手方向に間隔をあ
けて一対のスプロケット28が配設され、この一対のス
プロケット28間に、チェーン29が巻回されている。
そして、チェーン28に、前述の押圧体23が連結され
ている。スプロケット28の少なくとも一方が、図示を
略すモータによって正逆回転駆動されるようになってお
り、これにより、押圧体23は、基台21に対して摺動
しつつ(ガイドされつつ)、カッタ部22に対して接
近、離間されることになる。
【0047】押圧体23がカッタ部22から大きく離間
した状態で、竹の幹材2が、受け台24上に載置され
る。この状態で、竹の幹材2は、軸線J方向に伸びる姿
勢となり、この状態では、カッタ部22に対して図4一
点鎖線で示すような位置関係となる。すなわち、竹の幹
材2は、、軸線J方向において、カッタ取付片部25a
に対しては干渉しないが、カッタ27に対しては干渉す
る位置関係となる。
【0048】押圧体23が、カッタ部22に向けて移動
されると、竹の幹材2がその一端部側から押圧されて、
その他端部側からカッタ26によって周方向略等間隔に
4分割されて、前述した板状竹材3が得られることにな
る。なお、周方向に分割された板状竹材3の断面はほぼ
円弧状となるが、全てのカッタ取付片部25aにカッタ
27を取付ければ、竹の幹材2は8枚の板状竹材3に加
工されることになる。
【0049】ここで、前述のようにして得られた表皮部
の粉末1A、木部の粉末6は、それぞれ、図6に簡略化
して示す乾留装置90において乾留されて、乾留竹粉と
乾留により抽出された乾留成分とが得られる。乾留に際
しては、各粉末1A、6共に、所定の容器内に収納され
て、所定温度で所定時間だけ乾留が行われる。この場
合、各粉末1Aと6とを同時に同一の乾留装置90によ
って乾留するようにすることもできるが、同じ乾留装置
90を用いつつも、別のタイミングで行うようにするの
が好ましい。粉末1Aと6との乾留タイミングを別の時
期に設定することによって、その含有成分に応じた最適
な乾留を行うべく乾留時間と乾留温度との少なくとも一
方を相違させて、抽出された乾留成分を表皮部用と木部
用とで明確に分離して得る上で好ましいものとなる。な
お、乾留装置90での処理は、第7ステップあるいは第
8ステップ(ステーション)を相当するものである。
【0050】以上実施形態について説明したが、本発明
はこれに限らず例えば次のような場合をも含むものであ
る。研削装置10としては、サンドペーパを用いる場合
に限らず、砥石を用いたもの等適宜選択できる。カッタ
装置20は、竹の幹材2を周方向略等間隔に分割できる
ものであれば、適宜の構造のものを採択することができ
る。なお、竹の幹材2の周方向への分割数は、4以上と
するのが、後の破砕を容易に行う上で好ましいものとな
る。
【0051】破砕ステップを構成する破砕装置の数(破
砕工程数)は、実施形態で示す3工程に限らず、2工程
以下または4工程以上とすることができる(例えばスク
リーンプレートを利用した破砕工程を3工程として合計
4工程にする等)。ただし、殆ど繊維状のものが混在し
ないように十分に細かく粉末化するには、スクリーンプ
レートを利用した破砕工程として2工程以上設けるのが
好ましい。
【0052】第1破砕装置10としては、1枚の回転カ
ッタを有するもの、複数枚の回転カッタを有するもの
等、適宜の構造のものを採択し得る。勿論、実施形態に
示すような移動式に限らす、固定設置式のものとするこ
ともできる。勿論、本発明の目的は、明記されたものに
限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現され
たものを提供することをも暗黙的に含むものである。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、竹の幹材から、それぞ
れ十分に細かくされた表皮部の粉末と木部の粉末とを互
いに分離した状態で効率よく得ることができる。また、
破砕装置として小型のものを用いることが可能となる。
さらに、本発明によれば、表皮部と木部とについてそれ
ぞれ、十分に細かくされた乾留竹粉とその乾留成分とを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1ステップと第2ステップとの工程
を示す簡略説明図。
【図2】本発明の第3ステップの工程を示す簡略説明
図。
【図3】研削装置の具体例を示す図。
【図4】カッタ装置に装備されるカッタ部の詳細を示す
正面図。
【図5】カッタ装置の全体を示す簡略側面図。
【図6】乾留装置の一例を示す簡略側面図。
【符号の説明】
1:竹の幹材(表皮付き) 1A:表皮部の粉末 2:竹の幹材(表皮の除去されたもの) 3:板状竹材 4:第1チップ片 5:第2チップ片 6:木部の粉末 10:研削装置 11:プーリ 12:サンドペーパ 20:カッタ装置 22:カッタの保持体 27:カッタ 23:押圧体 24:保持体 28:スプロケット 29:チェーン 30:第1破砕装置 31:ケーシング 31a:供給口 31b:排出口 32:カッタ 40:第2破砕装置 41:第1スクリーンプレート 42:第1押圧体 43:ケーシング 43a:入り口 43b:排出口 50:第3破砕装置 51:第2スクリーンプレート 52:第2押圧体 53:ケーシング 53a:入り口 53b:排出口 60:ホッパ 70:吸引装置 81:第1接続パイプ 82:第2接続パイプ 83:第3:接続パイプ 90:乾留装置 S1:第1ステーション S2:第2ステーション S3:第3ステーション S4:第4ステーション S5:第5ステーション S6:第6ステーション J:カッタ装置の所定軸線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年8月14日(2002.8.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項16
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65G 53/24 B65G 53/24 4G066 65/40 65/40 B 4H012 C01B 31/02 101 C01B 31/02 101B C10B 53/02 C10B 53/02 Fターム(参考) 3F047 BA01 CA02 CA10 DA00 DB00 3F075 AA08 BA01 BB01 CA03 CA06 CA09 CC15 CC29 CD10 4D065 CA05 EB20 ED14 ED27 4D067 CF06 CF15 CF20 DD02 DD04 DD08 DD11 DD12 DD17 EE07 EE13 EE17 EE32 EE48 GA20 GB03 GB07 4G046 CA00 CB02 CC01 CC10 4G066 AA04B AC07A CA29 CA51 CA52 DA03 FA23 4H012 JA00 JA13

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面形状がほぼ円筒状となっている竹の
    幹材から、表皮部の粉末と表皮部以外の部分となる木部
    の粉末とを製造するための竹粉の製造方法であって、 竹の幹材の表面を研削して、表皮部の粉末を得る第1ス
    テップと、 前記第1ステップの後に、竹の幹材をその周方向におい
    て略等間隔に複数に分割して、断面がそれぞれほぼ円弧
    状とされた板状竹材を得る第2ステップと、 前記第2ステップの後に、前記板状竹材を破砕して粉末
    に加工する第3ステップと、を備えていることを特徴と
    する竹粉の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記第3ステップが、 前記板状竹材を、回転駆動されるカッタによって破砕す
    ることにより第1チップ片を得る第4ステップと、 前記第4ステップの後に、前記第1チップ片を、回転駆
    動される第1押圧片によって所定の大きさの目を有する
    第1スクリーンプレートに対してこすりつけることによ
    る破砕を行うことによって、該スクリーンプレートを通
    過されたさらに細かい第2チップ片を得る第5ステップ
    と、 前記第5ステップの後に、前記第2チップ片を、回転駆
    動される第2押圧片によって前記第1スクリーンプレー
    トよりもさらに細か目を有する第2スクリーンプレート
    に対してこすりつけることによる破砕を行うことによっ
    て、該第2スクリーンプレートを通過された粉末を得る
    第6ステップと、から構成されていることを特徴とする
    竹粉の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記第6ステップで得られた粉末を貯溜するためのホッ
    パと、該ホッパに接続された吸引装置とを備え、 前記吸引装置による空気吸引力を利用して、前記第4ス
    テップで得られた第1チップ片が前記第5ステップに移
    送され、該第5ステップで得られた第2チップ片が前記
    第6ステップへ移送され、該第6ステップで得られた粉
    末が前記ホッパへ移送される、ことを特徴とする竹粉の
    製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
    おいて、 前記第1ステップで用いられる竹の幹材が、あらかじめ
    自然乾燥されている、ことを特徴とする竹粉の製造方
    法。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれか1項に
    おいて、 前記第2ステップにおいて、竹の幹材が、周方向に4分
    割以上に分割される、ことを特徴とする竹粉の製造方
    法。
  6. 【請求項6】外周面形状がほぼ円筒状となっている竹の
    幹材から、表皮部の粉末と表皮部以外の部分となる木部
    の粉末とを製造するための竹粉の製造装置であって、 研削装置が装備され、該研削装置によって竹の幹材の表
    面を研削して、表皮部の粉末を得るための第1ステーシ
    ョンと、 カッタ装置が装備され、前記第1ステーションを通過し
    た後の竹の幹材をその周方向において略等間隔に複数に
    分割して、断面がそれぞれほぼ円弧状とされた板状竹材
    を得るための第2ステーションと、 破砕装置が装備され、前記第2ステーションを通過した
    後の前記板状竹材を破砕して粉末にするための第3ステ
    ーションと、 を備えていることを特徴とする竹粉の製造装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、 前記第3ステーションが、 供給口と回転駆動されるカッタとを有する第1破砕装置
    が装備され、該供給口から供給された前記板状竹材を破
    砕して第1チップ片に加工するための第4ステーション
    と、 所定の大きさの目を有する第1スクリーンプレートと回
    転駆動される第1押圧片とを有する第2破砕装置が装備
    され、前記第4ステーションを通過した後の前記第1チ
    ップ片を、該第1押圧片によって該第1スクリーンプレ
    ートに対してこすりつけることによる破砕を行って、該
    第1スクリーンプレートを通過されたさらに細かい第2
    チップ片を得るための第5ステーションと、 前記第1スクリーンプレートよりも小さい目を有する第
    2スクリーンプレートと回転駆動される第2押圧片とを
    有する第3破砕装置が装備され、前記第5ステーション
    を通過した後の前記第1チップ片を、該第2押圧片によ
    って該第2スクリーンプレートに対してこすりつけるこ
    とによる破砕を行うことにより、該第2スクリーンプレ
    ートを通過された粉末を得るための第6ステーション
    と、から構成されていることを特徴とする竹粉の製造装
    置。
  8. 【請求項8】請求項7において、 ホッパと、吸引手段とをさらに有し、 前記吸引手段に対して、該吸引手段に近い側から遠い側
    に順次、前記ホッパと第3破砕装置と第2破砕装置と第
    1破砕装置とが直列に接続されて、該吸引手段が前記第
    1破砕装置の供給口から空気を吸引する空気吸引作用に
    よって、前記第1破砕装置で得られた第1チップ片が前
    記第2破砕装置に移送され、該第2破砕装置で得られて
    第2チップ片が前記第3破砕装置へ移送され、該第3破
    砕装置で得られた粉末が前記ホッパへ移送される、こと
    を特徴とする竹粉の製造装置。
  9. 【請求項9】請求項6ないし請求項8のいずれか1項に
    おいて、 前記研削装置が、一対のプーリ間に巻回されると共に該
    プーリを介して回転駆動される無端環状のサンドペーパ
    を有している、ことを特徴とする竹粉の製造装置。
  10. 【請求項10】請求項6ないし請求項9のいずれか1項
    において、 前記第2ステーションに装備されたカッタ装置が、 前記竹の幹材を、所定の軸線方向に伸ばした位置で該所
    定軸線方向に移動可能として保持するための保持手段
    と、 前記所定軸線を中心として互いに周方向に間隔をあけて
    放射状に配置された複数のカッタ片と、 往復駆動され、前記保持手段に保持された竹の幹材を、
    その幹材の一端側から押圧してその他端側から前記カッ
    タ片に対して押しつけるための押圧手段と、を有するこ
    とを特徴とする竹粉の製造装置。
  11. 【請求項11】請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    において、 前記第1ステップで得られた表皮部の粉末を乾留するこ
    とにより、乾留された後の乾留竹粉と乾留により抽出さ
    れた乾留成分とを得る第7ステップをさらに備えてい
    る、ことを特徴とする乾留竹粉と乾留成分の製造方法
  12. 【請求項12】請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    において、 前記第3ステップで得られた木部の粉末を乾留すること
    により、乾留された後の乾留竹粉と乾留により抽出され
    た乾留成分とを得る第8ステップをさらに備えている、
    ことを特徴とする乾留竹粉と乾留成分の製造方法。
  13. 【請求項13】請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    において、 前記第1ステップで得られた表皮部の粉末を乾留するこ
    とにより、乾留された後の乾留竹粉と乾留により抽出さ
    れた乾留成分とを得る第7ステップと、 前記第3ステップで得られた木部の粉末を乾留すること
    により、乾留された後の乾留竹粉と乾留により抽出され
    た乾留成分とを得る第8ステップと、をさらに備えてい
    ることを特徴とする乾留竹粉と乾留成分の製造方法。
  14. 【請求項14】請求項6ないし請求項10のいずれか1
    項において、 乾留装置が装備され、前記第1ステーションで得られた
    表皮部の粉末を該乾留装置で乾留することにより、乾留
    された乾留竹粉と乾留により抽出された乾留成分を得る
    ための第7ステーションをさらに備えている、ことを特
    徴とする乾留竹粉と乾留成分の製造装置。
  15. 【請求項15】請求項6ないし請求項10のいずれか1
    項において、 乾留装置が装備され、前記第3ステーションで得られた
    木部の粉末を該乾留装置で乾留することにより、乾留さ
    れた乾留竹粉と乾留により抽出された乾留成分を得るた
    めの第8ステーションをさらに備えている、ことを特徴
    とする乾留竹粉と乾留成分の製造装置。
  16. 【請求項16】請求項1ないし請求項10のいずれか1
    項において、 乾留装置が装備されたステーションをさらに備え、該乾
    留装置によって、前記第1ステーションで得られた表皮
    部の粉末の乾留と前記第3ステーションで得られた木部
    の粉末との乾留を行って、乾留された乾留竹粉と乾留に
    より抽出された乾留成分を得るためのステーションをさ
    らに備えている、ことを特徴とする乾留竹粉と乾留成分
    の製造装置。
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