JP2003070990A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP2003070990A
JP2003070990A JP2001264106A JP2001264106A JP2003070990A JP 2003070990 A JP2003070990 A JP 2003070990A JP 2001264106 A JP2001264106 A JP 2001264106A JP 2001264106 A JP2001264106 A JP 2001264106A JP 2003070990 A JP2003070990 A JP 2003070990A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像表示装置を用いることによるコストの上
昇がなく、現時点での遊技の損益勘定に直接関連する情
報の表示を簡単明瞭に行い、単なる出玉数の表示を行う
場合よりも大きな満足感や闘争心を遊技者に与えてゲー
ム性が高められるパチンコ機を提供する。 【解決手段】 所定の動作条件を満たすことで大当り状
態へ移行するパチンコ機において、大当り状態への移行
時等、所定時から利益球数の推定を開始する利益球数推
定手段38からの推定結果である推定利益球数を、画像
表示制御手段42が、所定のキャラクタの表示個数等で
画像表示装置12に表示させる。画像表示装置12は、
遊技盤面上のほぼ中央部に配置された既存のものを用い
る。キャラクタの表示個数等により、現時点での遊技の
損益勘定を遊技者に一目瞭然に報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技最中におい
て、その遊技の損益(損得)勘定に関連する情報を外部
に報知可能なパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、遊技者に現在の遊技状態を報
知するようにしたパチンコ機がある。これは、遊技盤に
取り付けられた表示器に、例えば複数の数字表示窓を設
け、大当り時、それらの窓に、その大当り時において現
在、何回目の大入賞口開放が行われたかや、何個目の遊
技球が大入賞口へ入賞したかの情報を表示するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】パチンコ遊技中におい
て、パチンコ機から報知される情報が、現時点での遊技
の損益勘定に関連した情報であれば、その時点におい
て、遊技者に満足感や闘争心を与えてゲーム性を高め、
あるいは遊技を継続するか否かや、打止め時期が近付い
ているか等の判断に役立てられ、遊技者にとってもホー
ル従業員にとっても便利である。しかし従来のパチンコ
機では、上述したように、報知される情報は、大入賞口
の開放回数や、大入賞口への入賞球数であって、必ずし
も現時点での遊技の損益勘定に関連したものではなく、
従来、この点についての改善が要望されていた。
【0004】なお従来、パチンコ機に補給される遊技球
の数、パチンコ機から排出される遊技球の数等に基づい
て、ホールコンピュータが出玉数を求め、この出玉数情
報を各パチンコ機の報知手段に送り遊技者に報知するよ
うにしたものがある。しかしこのような従来技術では、
遊技球の排出時点、その排出球の計数時点及び補給の時
点それぞれの間の時間差が大きすぎて、求められる出玉
数の精度が低く、しかもこの出玉数は、それまでの遊技
者の打球数を考慮することなく求めているので、遊技の
損益勘定の判断材料になり得ても、直接損益勘定に関連
する情報として用いることはできなかった。
【0005】本発明は、上記のような実情に鑑みなされ
たもので、遊技最中において、その遊技の損益勘定に関
連した情報を外部に簡単明瞭に報知でき、遊技者にとっ
てもホール従業員にとっても便利なパチンコ機を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、遊技盤上に設けられた入
賞口への遊技球の入賞により所定個数の賞球の払出しを
行い、所定の動作条件を満たすことにより遊技状態が遊
技者に有利な大当り状態へ移行するパチンコ機におい
て、前記遊技盤面上のほぼ中央部には遊技情報報知用の
画像表示装置を備え、予め設定された時点又は所望時か
ら利益球数の推定を開始する利益球数推定手段と、予め
設定された時点又は所望時から、前記画像表示装置に、
前記利益球数推定手段が推定する利益球数を直接又は間
接的に表示させる画像表示制御手段とを具備することを
特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、利益球数推定手段は、予め設定された
時点又は所望時からの入賞口への入賞球数と該入賞口に
対応して定められている賞球数とから払出し賞球総数を
算出すると共に、前記予め設定された時点又は所望時か
らの経過時間に基づいて推定打球総数を算出し、該推定
打球総数を前記払出し賞球総数から差し引いて得られる
値を利益球数推定値とすることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、利益球数推定手段による利益球
数の推定及び画像表示制御手段による、前記利益球数推
定手段によって推定された利益球数の表示が、各々大当
り状態への移行時から開始されることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明によるパチンコ機
の一実施形態の要部(遊技盤)を示す正面図、図2は、
図1に示すパチンコ機のブロック回路例を示す図であ
る。これらの図において、パチンコ機1の遊技盤2の前
面には誘導レール3が略円形渦巻状に設けられており、
その内側に遊技領域4が形成されている。誘導レール3
は、図示しないハンドルの操作により発射された遊技球
を遊技盤2の左側上部から上記遊技領域4へ送り出すよ
うにしている。なお、上記ハンドルを通常に操作するこ
とにより、1分間に100個の遊技球が発射されるよう
になっている。
【0010】遊技盤2面上の中央部には大入賞口5の開
閉を行う可変入賞装置6が設けられている。可変入賞装
置6の下側には普通図柄表示装置作動ゲート7が設けら
れ、その下側には第2種始動口(以下、中央第2種始動
口8という。)の開閉を行う普通電動役物9が設けられ
ている。中央第2種始動口8に遊技球が入賞すると、大
入賞口5が所定時間(例えば約0.6秒間)の開放を2
回行うようになっている。普通電動役物9が作動しない
場合は中央第2種始動口8には遊技球は入賞しないよう
になっている。普通電動役物9の左右側にはそれぞれ第
2種始動口(左側のものを左側第2種始動口10とい
い、右側のものを右側第2種始動口11という。)が設
けられている。左側、右側第2種始動口10,11に遊
技球が入賞すると、大入賞口5が所定時間(例えば約
0.4秒間)の開放を1回行うようになっている。な
お、上記始動口8,10,11は賞球払出しを受ける入
賞口に含まれる。
【0011】可変入賞装置6の上側隣接箇所には連続作
動回数判定図柄表示装置12が設けられており、その上
側に天入賞口13が設けられている。可変入賞装置6の
左右側には、それぞれ入賞口(左側のものを左肩入賞口
14、右側のものを右肩入賞口15という。)が設けら
れている。普通電動役物9の下側に普通図柄表示装置1
6が設けられ、その下側(遊技領域4の最下方部分)に
アウト口17が設けられている。左側第2種始動口10
の左斜め上側、右側第2種始動口11の右斜め上側に
は、それぞれ入賞口(左側のものを左袖入賞口18、右
側のものを右袖入賞口19という。)が設けられてい
る。上記遊技領域4には風車60及び釘等の図示しない
遊技用部材が複数設けられている。
【0012】可変入賞装置6は、大入賞口作動ソレノイ
ド20により駆動されて開閉する左右一対の羽根21,
21を有し、一対の羽根21,21の開閉により大入賞
口5を開閉させるようになっている。一対の羽根21,
21が開く(開放する)ことにより、遊技球16は大入
賞口5に入賞しやすくなる。また、一対の羽根21,2
1が閉じる(閉止する)ことにより遊技球16の大入賞
口5への入賞は抑制される。
【0013】大入賞口5の内側には流路(図示省略)を
介して、特定領域(Vゾーン)22及び特定領域22以
外の普通領域(図示省略)が接続されており、大入賞口
5に入賞した遊技球がいずれかに案内されるようになっ
ている。大入賞口5の内部には回転体23が設けられ、
その下側には上下に移動可能にストッパ24が設けられ
ている。ストッパ24の左右側には、左右に往復動可能
に可動片下25,25が設けられ、可動片下25,25
の上側には前後に移動可能に可動片上26,26が設け
られている。回転体23、ストッパ24、可動片下2
5,25及び可動片上26,26は、図示しない駆動手
段により作動(回動、移動等)され、作動状態又は非作
動状態(停止状態)で、それぞれ単独で又は相互に組み
合わされて特定領域22に対する遊技球の誘導及び遮断
等を行うようにしている。
【0014】回転体23は、電源投入により回転動作を
行い、大入賞口5の開閉中は停止する。可動片下25,
25は、電源投入により左右の往復動作を行う。また、
上述したように左側第2種始動口10、右側第2種始動
口11又は中央第2種始動口8に対する入賞により大入
賞口5が開放されるが、この開放時にストッパ24は上
下に動作し、可動片上26,26は前後に動作する。
【0015】天入賞口13、左肩入賞口14、右肩入賞
口15、左袖入賞口18及び右袖入賞口19にそれぞれ
遊技球が入賞すると、入賞球1個につき10個の遊技球
が賞球として払い出される。また、大入賞口5に遊技球
が入賞すると、入賞球1個につき10個の遊技球が賞球
として払い出される。中央第2種始動口8、左側第2種
始動口10又は右側第2種始動口11に遊技球が入賞す
ると、入賞球1個につき5個の遊技球が賞球として払い
出される。以下、獲得できる遊技球の数に対応して、便
宜上、中央第2種始動口8、左側第2種始動口10及び
右側第2種始動口11に遊技球が入賞することをa入賞
といい、また、天入賞口13、左肩入賞口14、右肩入
賞口15、左袖入賞口18、右袖入賞口19又は大入賞
口5にそれぞれ遊技球が入賞することをb入賞という。
【0016】普通図柄表示装置16は遊技球が普通図柄
表示装置作動ゲート7を通過すると左右の図柄(左図
柄、右図柄)が変動を開始する。左図柄及び右図柄は、
それぞれ複数種類(本実施形態では、「1」〜「9」、
「0」の10種類)設けられている。普通図柄表示装置
16の図柄変動は、開始から所定時間(例えば約5.5
秒)経過後に、停止する。普通電動役物9(中央第2種
始動口8)は、普通図柄表示装置16の停止図柄が
「1,1」、「3,3」、「5,5」、「7,7」及び
「9,9」のうちいずれかであると、所定時間(例えば
約1.5秒間)又は遊技球が所定個数(例えば1個)入
賞するまで開放されるようになっている。
【0017】上記普通図柄表示装置作動ゲート7の通過
記憶は、所定個数(例えば4個)までであり、普通図柄
表示装置16が図柄変動を停止した後又は普通電動役物
9(中央第2種始動口8)の開放動作終了後、上記所定
個数(例えば4個)の範囲内で、再び図柄の変動を開始
する。
【0018】上述したように大入賞口5が開放され、そ
の際に遊技球が特定領域22を通過すると、可変入賞装
置6が連続して作動する回数(連続作動回数)を決定す
るため、連続作動回数判定図柄表示装置12の図柄が変
動を開始する。連続作動回数判定図柄表示装置12の図
柄は複数種類(本実施形態では、「V」、「8」、
「5」、「3」の4種類)設定されている。
【0019】連続作動回数判定図柄表示装置12の停止
図柄により、可変入賞装置6の連続作動回数(ラウンド
数)は次のように定められる。 (1)「V」の図柄が表示された場合、可変入賞装置6
の連続作動回数は、中央第2種始動口8への入賞を含め
て所定回数(例えば16回)とする。 (2)「8」の図柄が表示された場合、可変入賞装置6
の連続作動回数は、中央第2種始動口8への入賞を含め
て所定回数(例えば9回)とする。 (3)「5」の図柄が表示された場合、可変入賞装置6
の連続作動回数は、中央第2種始動口8への入賞を含め
て所定回数(例えば6回)とする。 (4)「3」の図柄が表示された場合、可変入賞装置6
の連続作動回数は、中央第2種始動口8への入賞を含め
て所定回数(例えば4回)とする。
【0020】連続作動回数判定図柄表示装置12の図柄
が停止した後、可変入賞装置6(大入賞口5)は所定時
間(例えば約26.2秒間)に所定回数(例えば18
回)の開閉動作を行う(大当り状態に移行する)。可変
入賞装置6の開閉時間〔上記所定時間(例えば約26.
2秒間)〕内であっても大入賞口5に所定数(例えば1
0個)の遊技球が入賞すると上記開閉動作は終了する。
つまり、大当り状態から通常の遊技状態に戻る。大当り
状態中に、大入賞口5に入賞した遊技球が特定領域22
を通過すると、可変入賞装置6(大入賞口5)は新たに
18回の開閉動作を繰り返す。同様の動作は、上掲
(1)〜(4)によって決定された回数、例えば16回
(ラウンド)繰り返す。
【0021】上記各入賞口(大入賞口5、天入賞口1
3、左肩入賞口14、右肩入賞口15、左袖入賞口1
8、右袖入賞口19)、始動口(中央第2種始動口8、
左側第2種始動口10、右側第2種始動口11)、普通
図柄表示装置作動ゲート7および特定領域22に対応し
て、遊技球の入賞または通過を検出するスイッチが設け
られている。これら各スイッチを以下、それぞれ大入賞
口スイッチ27、天入賞口スイッチ28、左肩入賞口ス
イッチ29、右肩入賞口スイッチ30、左袖入賞口スイ
ッチ31、右袖入賞口スイッチ32、中央第2種始動口
スイッチ33、左側第2種始動口スイッチ34、右側第
2種始動口スイッチ35、普通図柄表示装置作動ゲート
スイッチ36および特定領域スイッチ37という。
【0022】図2に示すように、上記大入賞口スイッチ
27、天入賞口スイッチ28、左肩入賞口スイッチ2
9、右肩入賞口スイッチ30、左袖入賞口スイッチ3
1、右袖入賞口スイッチ32、中央第2種始動口スイッ
チ33、左側第2種始動口スイッチ34、右側第2種始
動口スイッチ35、普通図柄表示装置作動ゲートスイッ
チ36、特定領域スイッチ37等は、制御部38の入力
側に接続されている。制御部38の出力側には、大入賞
口作動ソレノイド20、連続作動回数判定図柄表示装置
12、普通図柄表示装置16、可変入賞装置6、ストッ
パ24の駆動手段(図示省略)、回転体23の駆動手段
(図示省略)、可動片下25,25の駆動手段(図示省略)
及び可動片上26,26の駆動手段(図示省略)等が接続
されている。
【0023】上記制御部38は、主制御部と、パチンコ
機各部(上記ソレノイド20、各装置6,12,16,
…)の制御を分担して受け持つ複数の副制御部とで構成
されるのが、一般的であるが、ここでは、主制御部のC
PU39、ROM40、RAM41及び連続作動回数判
定図柄表示装置12用の副制御部(画像表示制御部4
2)を除いて、図示省略している。制御部38は、RO
M40に格納された制御プログラムをCPU39が読み
込み、RAM41を作業エリアとして使用しつつ実行す
ることにより、各種演算・処理を行い、上記パチンコ機
各部を制御して遊技動作を行わせる。スイッチ27〜3
7等からの入力信号状態は上記演算・処理時、CPU3
9によって検出される。本発明では、制御部38は、遊
技状態が大当り状態に移行してから、利益球数の推定を
開始する利益球数推定手段としても機能する。
【0024】上記画像表示制御部42は、連続作動回数
判定図柄表示装置12に対し、可変入賞装置6の連続作
動回数を決定するための上述図柄変動・停止等の制御を
行うが、本発明では以下の制御も行う。すなわち画像表
示制御部42は、大当り状態への移行時から、遊技盤2
面上の中央部又はその隣接箇所に設けられた遊技情報報
知用の画像表示装置、ここでは連続作動回数判定図柄表
示装置12に、上記利益球数推定手段が推定する利益球
数(推定利益球数)を直接又は間接的に表示させる。具
体的には、推定利益球数を数字表示(直接表示)させた
り、推定利益球数に応じた数の所定のキャラクタ43を
表示(間接表示)させたりする。ここでは、立ち上がっ
て万歳をしている人物像を模したキャラクタ43を、推
定利益球数の増減に伴って段階的漸増・減表示させる。
例えば、図3に示すように、推定利益球数が、0〜50
0個で1個のキャラクタ43〔図3(a)参照〕、50
1〜1000個で2個のキャラクタ43〔図3(b)参
照〕、1001個以上で3個のキャラクタ43〔図3
(c)参照〕を、連続作動回数判定図柄表示装置12に
表示させる。なお、キャラクタ43の最大表示個数、キ
ャラクタ43の表示個数が表わす推定利益球数の範囲、
キャラクタ43の形態等は、予め任意に設定される。キ
ャラクタ43とは別の図柄も連続作動回数判定図柄表示
装置12により表示する必要が出てきたときには、画像
表示制御部42は、例えばそれらの図柄(キャラクタ4
3と、可変入賞装置6の連続作動回数を決定する図柄等
の遊技情報報知用の図柄)を交互に連続作動回数判定図
柄表示装置12に表示させる等によって、遊技に支障を
来さないようにする。
【0025】上記利益球数推定処理を図3〜図5を併用
して説明する。制御部38は、利益球数推定処理におい
て、まず、大当り期間中であるか否かを判定する(ステ
ップS1)。ここで、「大当り期間中」とは、大当り状
態が複数回(ラウンド)続く場合には、大当り状態への
移行時から最後の回(ラウンド)の大当り状態が終了す
るまでの期間をいう。大当り状態は、上述したように大
入賞口5が開放し、その開放中に遊技球が特定領域22
を通過することにより始まる、遊技者にとって有利な遊
技状態である。この大当り状態(1回の大当り状態)
は、具体例として、可変入賞装置6の開閉動作(大入賞
口5の開放)が26.2秒間に18回行われることによ
って終了するが、この時間(26.2秒間)の経過の他
に、大入賞口5への所定数(例えば10個)の入賞によ
っても終了する。
【0026】ステップS1でYes〔大当り期間中(大
当り状態)である〕と判定すると、図示しない大当りタ
イマの計測値である大当り継続時間T(単位:分)のカ
ウントアップを開始する(ステップS2)。なおステップ
S1での判定は、「大当り期間中」であるか否かの判定
であるが、ここでは、最初に「大当り期間中」であると
判定された時点を、大当り状態への移行(大当り開始)
時とみなしている。次に、遊技球が中央第2種始動口
8、左側第2種始動口10又は右側第2種始動口11へ
入賞(すなわち、a入賞)をしたか否かを判定する(ス
テップS3)。
【0027】ステップS3でYes(a入賞した)と判
定した場合、図示しないa入賞カウンタの値(a入賞の
個数)に「1」を加算し、ステップS5に進む。ステッ
プS3でNo(a入賞していない)と判定した場合、ス
テップS5に進む。ステップS5では、遊技球が天入賞
口13、左肩入賞口14、右肩入賞口15、左袖入賞口
18、右袖入賞口19又は大入賞口5へ入賞(すなわ
ち、b入賞)をしたか否かを判定する。
【0028】ステップS5でYes(b入賞した)と判
定した場合、図示しないb入賞カウンタの値(b入賞の
個数)に「1」を加算し、ステップS7に進む。ステッ
プS5でNo(b入賞していない)と判定した場合、ス
テップS7に進む。ステップS7では、次式(1)の演
算を行って利益球数推定値F(大当り状態での推定利益
球数)を求める。 (a入賞の個数)×5個+(b入賞の個数)×10個−(大当り継続時間T) ×100個=F … (1)
【0029】本実施形態では、大当り継続時間T(分)
は、ステップS7の実行時点における大当りタイマのカ
ウント値であり、大略大当りの開始〔ステップS1〕か
らステップS7の実行時までの時間に相当する。式
(1)は、大当り継続時間T(分)に100(個)を掛
ける演算となっているが、この100(個)はハンドル
の操作により通常時1分間に発射される球数に相当す
る。
【0030】ステップS8では、ステップS7で求めた
利益球数推定値Fを利益球数推定値バッファ(図示省
略)に格納する。ステップS9では、画像表示制御部4
2は連続作動回数判定図柄表示装置12にキャラクタ4
3を表示させる。最初のラウンドのステップS9の実行
時点で、利益球数推定値Fが500(個)以下であると
すると、連続作動回数判定図柄表示装置12には図3
(a)に示すように1個のキャラクタ43が表示され、
推定利益球が500(個)以下であることが遊技者に報
知される。
【0031】ステップS9の実行後は、再び大当り期間
中(大当り状態)であるか否かを判定する(ステップS
10)。ステップS10でYes〔大当り期間中(大当
り状態)である〕と判定すると、ステップS3に戻り、
ステップS9までの処理をステップS10でNo〔大当
り期間中(大当り状態)でない〕と判定されるまで、繰
り返す。この間、ステップS9では、その時点での利益
球数推定値Fに応じた数のキャラクタ43を連続作動回
数判定図柄表示装置12に表示している。すなわち、そ
の時点での利益球数推定値Fが501〜1000個であ
れば2個のキャラクタ43〔図3(b)参照〕、100
1個以上であれば3個のキャラクタ43〔図3(c)参
照〕を、連続作動回数判定図柄表示装置12に表示して
している。したがって遊技者は、連続作動回数判定図柄
表示装置12の表示キャラクタ43を見るだけで簡単明
瞭に、自身の利益球数の大略を知ることができる。巡回
するホール従業員も同様に知ることができる。
【0032】ステップS10でNo〔大当り期間中(大
当り状態)でない〕と判定すると、上記大当りタイマ、
a入賞カウンタ及びb入賞カウンタを順次クリアし(ス
テップS11〜S13)、利益球数推定処理を終了す
る。なお、ステップS1でNo〔大当り期間中(大当り
状態)でない〕、すなわち、通常の遊技状態のままであ
ると判定した場合も同様に、大当りタイマ、a入賞カウ
ンタ及びb入賞カウンタを順次クリアし(ステップS1
1〜S13)、利益球数推定処理を終了する。以上の利
益球数推定処理は繰り返し実行されている。
【0033】上述実施形態では、大当り期間中(大当り
状態)において、a入賞の入賞球数(a入賞の個数)及
びその賞球数(5個)からa入賞に対する払出し賞球数
〔(a入賞の個数)×5個〕を求め、同様にb入賞の入
賞球数(b入賞の個数)及びその賞球数(10個)から
b入賞に対する払出し賞球数〔(b入賞の個数)×1
0〕を求め、更に、a入賞に対する払出し賞球数及びb
入賞に対する払出し賞球数を合計して払出し賞球総数
〔(a入賞の個数)×5個+(b入賞の個数)×10〕
を求めている。更に、大当り継続時間T(大当り状態へ
の移行時からの経過時間)に、ハンドルの操作により通
常時1分間に発射される球数(100個)を掛けて推定
打球総数〔(大当り継続時間T)×100個〕を求め
る。そして、上記払出し賞球総数から推定打球総数を減
算することにより、利益球数推定値F〔大当り期間中
(大当り状態)での推定利益球数〕を得、例えば画像表
示装置に表示したキャラクタ43の表示数を、その利益
球数推定値Fの増減に伴って段階的に増減させるように
している。
【0034】これにより、現時点での推定利益球数(遊
技の損益)が外部に簡単明瞭に報知され、その時点にお
いて、遊技者に満足感や闘争心を与えてゲーム性を高
め、あるいは遊技を継続するか否かや、打止め時期が近
付いているか等の判断に役立てられ、遊技者にとっても
ホール従業員にとっても便利である。
【0035】また、利益球数推定値Fを求めるために、
大入賞口スイッチ27、天入賞口スイッチ28、左肩入
賞口スイッチ29、右肩入賞口スイッチ30、左袖入賞
口スイッチ31、右袖入賞口スイッチ32、中央第2種
始動口スイッチ33、左側第2種始動口スイッチ34、
右側第2種始動口スイッチ35、普通図柄表示装置作動
ゲートスイッチ36、特定領域スイッチ37の検出信号
を用いているが、これら各スイッチは、一般的に設けら
れているスイッチであり、新たにスイッチ(センサ)を
設けてはいない。推定利益球数を表示する画像表示装置
も、既存のもの(連続作動回数判定図柄表示装置12)
を用いている。したがって、部品数に関し従来技術に比
して多くすることなく、利益球数推定値Fを求め、表示
することができ、その分、装置を簡素化することができ
る。
【0036】上述実施形態では、a入賞(中央第2種始
動口8、左側第2種始動口10又は右側第2種始動口1
1への入賞)の場合、入賞球1個につき5個の遊技球が
獲得でき、b入賞(天入賞口13、左肩入賞口14、右
肩入賞口15、左袖入賞口18又は右袖入賞口19への
入賞)の場合、入賞球1個につき10個の遊技球が獲得
でき、入賞の種類が賞球数に応じてa入賞及びb入賞の
2種類に分けられた場合を例にしたが、本発明はこれに
限らず、3種類以上に分けるようにしてもよい。また、
入賞口毎に賞球数を異ならせるようにしてもよい。
【0037】また上述実施形態では、本発明を、いわゆ
る第2種パチンコ機に適用した場合を例に採って説明し
たが、これのみに限定されることはなく、いわゆる第1
種パチンコ機に本発明を適用してもよい。第1種パチン
コ機に本発明を適用する場合には、推定利益球数を表示
する画像表示装置として特別図柄表示装置を用いること
ができ、上記キャラクタ43はその特別図柄表示装置
に、より大きく表示可能である。利益球数推定手段も、
払出し賞球総数から推定打球総数を差し引いた球数が得
られる手段であれば、上述実施形態のみに限定されるこ
とはない。
【0038】更に上述実施形態では、利益球数推定手段
が利益球数の推定を開始する時点を、大当り状態への移
行時(大当り開始時)とした場合について述べたが、ホ
ール開店時等に設定してもよく、また所望時、例えばホ
ール従業員が望んだ時、具体的には打止め台の開放時に
してもよい。所望時に利益球数の推定を開始させるよう
にする場合には、利益球数の推定開始信号を制御部38
に与えるためのスイッチ等を設ける。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように本発明の請求項1によ
れば、所定時(予め設定された時点又は所望時)から利
益球数の推定を開始する利益球数推定手段からの推定利
益球数を、遊技盤面上のほぼ中央部に配置された画像表
示装置に、直接又は間接的に表示するようにしたので、
現時点での遊技の損益勘定に関連した情報の外部への報
知を簡単明瞭に行うことができる。したがって、パチン
コ遊技中において、画像表示装置に表示した推定利益球
数の変化が、遊技者に満足感や闘争心を与えてゲーム性
を高め、あるいは遊技を継続するか否かや、打止め時期
が近付いているか等の判断に役立ち、遊技者にとっても
ホール従業員にとっても便利なパチンコ機を実現するこ
とができる。推定利益球数を表示する画像表示装置は既
存のものを用いることもできるので、画像表示装置を用
いることによるコスト上昇はない。
【0040】また請求項2によれば、所定時(予め設定
された時点又は所望時)からの入賞口への入賞球数と該
入賞口に対応して定められている賞球数とから払出し賞
球総数を算出すると共に、上記所定時からの経過時間に
基づいて推定打球総数を算出し、該推定打球総数を上記
払出し賞球総数から差し引いて得られる値を利益球数推
定値とする利益球数推定手段を用いることにより、より
正確な利益球数の推定が可能となる。
【0041】更に請求項3によれば、利益球数推定手段
による利益球数の推定及び画像表示制御手段による推定
利益球数の表示を、各々大当り状態への移行時から開始
することにより、推定利益球数は大当り状態において最
も増加することから、その際、画像表示装置に表示され
る推定利益球数はより速いテンポで増加されて行き、遊
技者に大きな満足感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパチンコ機の一実施形態の要部を
示す正面図である。
【図2】図1に示すパチンコ機のブロック回路例を示す
図である。
【図3】図1中の連続作動回数判定図柄表示装置に表示
されるキャラクタの例を示す図である。
【図4】図2中の制御部の動作例を示すフローチャート
である。
【図5】図1中のパチンコ機での遊技中における遊技状
態の一例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】 5,13〜15,18,19 入賞口 8,10,11 始動口(入賞口) 12 連続作動回数判定図柄表示装置(画像表示装
置) 38 制御部(利益球数推定手段) 42 画像表示制御部(画像表示制御手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤上に設けられた入賞口への遊技球
    の入賞により所定個数の賞球の払出しを行い、所定の動
    作条件を満たすことにより遊技状態が遊技者に有利な大
    当り状態へ移行するパチンコ機において、 前記遊技盤面上のほぼ中央部には遊技情報報知用の画像
    表示装置を備え、 予め設定された時点又は所望時から利益球数の推定を開
    始する利益球数推定手段と、予め設定された時点又は所
    望時から、前記画像表示装置に、前記利益球数推定手段
    が推定する利益球数を直接又は間接的に表示させる画像
    表示制御手段とを具備することを特徴とするパチンコ
    機。
  2. 【請求項2】 利益球数推定手段は、予め設定された時
    点又は所望時からの入賞口への入賞球数と該入賞口に対
    応して定められている賞球数とから払出し賞球総数を算
    出すると共に、前記予め設定された時点又は所望時から
    の経過時間に基づいて推定打球総数を算出し、該推定打
    球総数を前記払出し賞球総数から差し引いて得られる値
    を利益球数推定値とすることを特徴とする請求項1に記
    載のパチンコ機。
  3. 【請求項3】 利益球数推定手段による利益球数の推定
    及び画像表示制御手段による、前記利益球数推定手段に
    よって推定された利益球数の画像表示装置への表示が、
    各々大当り状態への移行時から開始されることを特徴と
    する請求項1又は2に記載のパチンコ機。
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