JP2003070535A - 化粧料物品 - Google Patents

化粧料物品

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JP2003070535A
JP2003070535A JP2001267731A JP2001267731A JP2003070535A JP 2003070535 A JP2003070535 A JP 2003070535A JP 2001267731 A JP2001267731 A JP 2001267731A JP 2001267731 A JP2001267731 A JP 2001267731A JP 2003070535 A JP2003070535 A JP 2003070535A
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JP
Japan
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container
light
cosmetic
arbutin
cosmetics
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JP2001267731A
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Takahiro Kusumoto
高寛 楠本
Takeshi Babe
健 馬部
Eijiro Hara
英二郎 原
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容物であるアルブチン等のハイドロキノン
配糖体を配合した化粧料が光によって変色等することが
なく、また、化粧料の状態を容器の外から視認すること
が可能な、化粧料が容器に充填されてなる化粧料物品を
提供する。 【解決手段】 化粧料物品は、アルブチン等のハイドロ
キノン配糖体を含む化粧料が下記3式の光透過条件を同
時に満足する容器に充填されたものである。 f(λ)≦5 (280≦λ≦380) (1) (∫380 480f(λ)dλ)/(480−380)≦30 (2) 10≦(∫400 700f(λ)dλ)/(700−400) (3) 上式中、λは光の波長(単位:nm)を示し、f(λ)
は容器を透過する光のの波長λについての透過率の関数
を示し、透過率0〜1を0〜100(単位%T)表示し
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料が容器に充
填された化粧料物品に関し、より詳細には、ハイドロキ
ノン配糖体、特にアルブチンを含む化粧料が容器に充填
された化粧料物品に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料に配合される薬剤であるアルブチ
ンは、優れた美白効果を有することが知られている。ア
ルブチンは、コケモモやセイヨウナシ等のバラ科植物の
葉などから単離されるものであり、化学名はハイドロキ
ノン−β−D−グルコピラノシドである。
【0003】このアルブチンを配合した化粧料は、他の
多くの化粧料と同様に、光により変色し、あるいは変質
する等の不具合がある。
【0004】光による不具合を避けるためには、化粧料
の多くは紫外線吸収剤(波長380nm以下の紫外線を
吸収する。)を外側に塗装した透明硝子瓶や、紫外線吸
収剤を練り込んだ樹脂容器に収容して取り扱われること
が多く、この場合、容器に収容した化粧料を外から確認
することができて好ましい。
【0005】ところが、アルブチンを配合した化粧料の
場合、紫外線領域の光のみでなく可視光のうちの近紫外
領域の光によっても変色等を生じ得る。このため、アル
ブチンを配合した化粧料は、この近紫外領域の光を遮断
するために、完全遮光硝子瓶(グレーの塗装を1回施し
た後、その上にデザイン色を塗装する、合計2回塗装し
た硝子瓶)や、アルミの層を間に設けた積層構成のチュ
ーブ容器などの、完全遮光の容器に収容して取り扱われ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たアルブチンを配合した化粧料を完全遮光の容器に収容
して取り扱う場合、光による化粧料の変色等を確実に防
止することができるものの、容器内の化粧料の状態を外
から見ることができないという欠点がある。
【0007】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、内容物であるアルブチン等のハイドロキノン
配糖体を配合した化粧料が光によって変色等することが
なく、また、化粧料の状態を容器の外から視認すること
が可能な、化粧料が容器に充填されてなる化粧料物品を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る化粧料物品
は、ハイドロキノン配糖体を含む化粧料が下記3式の光
透過条件を同時に満足する容器に充填されたものであ
る。 f(λ)≦5 (280≦λ≦380) (1) (∫380 480f(λ)dλ)/(480−380)≦30 (2) 10≦(∫400 700f(λ)dλ)/(700−400) (3) 上式中、λは光の波長(単位:nm)を示し、f(λ)
は容器を透過する光のの波長λについての透過率の関数
を示し、透過率0〜1を0〜100(単位%T)表示し
たものである。
【0009】ハイドロキノン配糖体は、種々のものがあ
るが、より好適にはアルブチンである。
【0010】これにより、アルブチン等のハイドロキノ
ン配糖体を含む化粧料が光によって変色等する不具合を
防止することができ、かつ、内容物である化粧料の量等
の状態を容器の外から容易に視認することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る化粧料物品の好適な
実施の形態(以下、本実施の形態例という。)につい
て、以下に説明する。
【0012】本実施の形態例に係る化粧料物品は、アル
ブチン等のハイドロキノン配糖体を含む化粧料が下記3
式の光透過条件を同時に満足する容器に充填されたもの
である。 f(λ)≦5 (280≦λ≦380) (1) (∫380 480f(λ)dλ)/(480−380)≦30 (2) 10≦(∫400 700f(λ)dλ)/(700−400) (3) 上式中、λは光の波長(単位:nm)を示し、f(λ)
は容器を透過する光のの波長λについての透過率の関数
を示し、透過率0〜1を0〜100(単位%T)表示し
たものである。
【0013】ここで、ハイドロキノン配糖体は、下記の
一般式で示される。
【0014】
【化1】 上式中、五炭糖残基としては、L−アラビノース、D−
キシロース、D−リボース、D−キシルロース、D−リ
キソース、D−リブロース等の五炭糖の残基を挙げるこ
とができる。また、六炭糖残基としては、D−グルコー
ス、D−ガラクトース、D−マンノース、D−タガトー
ス、D−フルクトース、L−ソルボース、D−タガトー
ス、D−プシコース等の六炭糖の残基を挙げることがで
きる。また、アミノ糖残基としては、D−グルコサミ
ン、D−ガラクトサミン、シアル酸、ムラミン酸等のア
ミノ糖の残基を挙げることができる。また、ウロン酸残
基またはそれらのメチル化合物、アセチル化合物として
は、D−グルクロン酸、D−ガラクツロン酸、D−マン
ヌロン酸、L−イズロン酸等のウロン酸の残基またはそ
れらのメチル化合物、アセチル化合物を挙げることがで
きる。
【0015】上記のうち、薬理効果、安定性、安全性の
面からは、D−グルコースがβ−グリコシド結合したハ
イドロキン−β−グルコシド、すなわち一般名アルブチ
ンが最も好ましい。
【0016】以下、ハイドロキノン配糖体としてアルブ
チンを用いた例について説明する。
【0017】アルブチンを含む化粧料は、液体状、乳液
状、クリーム状あるいは粉体状等その形態を問わない。
【0018】化粧料に含まれるアルブチンの量は、好ま
しくは0.001質量%以上である。
【0019】容器は、材料として、無色透明な樹脂や無
色透明なガラス等を用いることができるが、これらに限
定するものではない。
【0020】容器は、上記の材料に、以下に説明する光
透過条件を満たす紫外線吸収剤および色材を含ませたも
のである。この場合、例えば口部の径が大きな広口びん
等の所定の形状に成形加工した透明容器を用い、その外
面に紫外線吸収剤および赤色等の所定の色材を含む塗料
を焼付け塗装したものを好適に用いることができる。た
だし、これに限らず、上記の透明材料中に紫外線吸収剤
および色材を予め配合したものを成形加工してもよく、
あるいは、所定の形状に成形加工した透明容器に紫外線
吸収剤および色材を含むフィルムを貼付してもよい。
【0021】上記の容器は、280〜380nmの範囲
の各波長における光の透過率が5%以下である。このた
め、容器は、紫外線を実質的に遮断するため、アルブチ
ンを含む化粧料が光によって変色や変質等を起こすこと
がない。
【0022】また、上記の容器は、380〜480nm
の範囲の各波長における光の平均透過率が30%以下で
ある。このため、容器は、紫乃至青の近紫外線領域の可
視光を略遮断するため、アルブチンを含む化粧料がこの
波長領域の光によって変色や変質等を起こすことがな
い。
【0023】また、上記の容器は、400〜700nm
の範囲の可視波長領域における光の平均透過率が10%
以上であり、半透明である。このため、容器に収容され
た化粧料の量等の状態を容器の外から容易に視認するこ
とができる。
【0024】
【実施例】以下、実施例について比較例と対照して説明
する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるもの
ではない。
【0025】アルブチンを含む化粧料は、図1に示す条
件で処方される。この場合、化粧料中のアルブチンの量
は3質量%である。この化粧料は、日焼けによるシミ・
ソバカスを防ぐ美白化粧品としての化粧水である。
【0026】アルブチンを含む化粧料を収容する容器
は、図2に示すNo.1〜No.8の8種類である。各
容器は、透明ガラス容器の外面に図2に示す染料および
紫外線吸収剤を含む塗料を焼付け塗装したものであり、
形成される塗膜中には、それぞれ図2に示す所定量の染
料および紫外線吸収剤が含まれる。形成する塗膜の厚み
は、例えば20μm程度である。
【0027】図2中、チヌビン1130(商品名)は、
チバスペシャリティーケミカル社製のベンゾトリアゾー
ル系紫外線吸収剤である。Yellow 2RLN(商
品名)は、長瀬産業社製の1:2コバルト錯体を含む黄
色色材である。Red 3GL(商品名)は、長瀬産業
社製の1:2クロム錯体を含む赤色色材である。Bla
ck CN(商品名)は、長瀬産業社製の1:2クロム
錯体を含む黒色色材である。各容器は、図2中「容器の
名称」の欄に記載した外観色を有する。
【0028】これらの各容器No.1〜No.8の光透
過特性を図3に示す。図3より、No.4〜No.8の
各容器が本発明の実施例であることがわかる。
【0029】また、各容器の光透過特性について、28
0〜380nmの範囲の各波長のうちの光の最大透過率
(単位%T)、380〜480nmの範囲の波長領域に
おける光の平均透過率(単位%T)および400〜70
0nmの範囲の波長領域における光の平均透過率(単位
%T)を図4に示す。図4には、さらに、上記の各容器
No.1〜No.8に上記処方の化粧料を収容したもの
に対して直射日光を50MJ/m照射した後の、化粧
料の変色の度合いを色差で評価した結果を示す。色差Δ
E(単位NBS)は、色差計(スガ試験機SM−4)を
用いて測色したときのL表色系におけるΔE
abに対応した値である。
【0030】図4より、化粧料をNo.4〜No.8の
各容器に収容した化粧料物品は、容器が内容物である化
粧料の量等の状態を容器の外から容易に視認することが
できる程度の透明度を有するとともに、化粧料の色差Δ
Eが小さく、変色を目視では判断できない程度である。
これに対して、化粧料をNo.1〜No.3の各容器に
収容した化粧料物品は、化粧料の色差ΔEが大きい。
【0031】以上説明した本実施の形態例に係る化粧料
物品は、薬剤であるアルブチンを含む化粧料を所定の容
器に収容したものであるが、これに限らず、薬剤とし
て、2−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコル
ビン酸、dl−α−トコフェロール2−L−アスコルビ
ン酸、塩酸ピリドキシンあるいはサリチル酸を含む化粧
料についても本発明を適用することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る化粧料物品によれば、ハイ
ドロキノン配糖体、より好適にはアルブチンを含む化粧
料が下記3式の光透過条件を同時に満足する容器に充填
されたものである。 f(λ)≦5 (280≦λ≦380) (1) (∫380 480f(λ)dλ)/(480−380)≦30 (2) 10≦(∫400 700f(λ)dλ)/(700−400) (3) 上式中、λは光の波長(単位:nm)を示し、f(λ)
は容器を透過する光のの波長λについての透過率の関数
を示し、透過率0〜1を0〜100(単位%T)表示し
たものである。
【0033】このため、アルブチン等のハイドロキノン
配糖体を含む化粧料が光によって変色等する不具合を防
止することができ、かつ、内容物である化粧料の量等の
状態を容器の外から容易に視認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態例の化粧料物品の化粧料の処方を
示す表図である。
【図2】化粧料物品の各容器の塗膜条件を示す表図であ
る。
【図3】化粧料物品の各容器の光のスペクトルを示すグ
ラフ図である。
【図4】各容器の光透過特性および各容器に収容した化
粧料の色差を示す表図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬部 健 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株 式会社資生堂リサーチセンター(新横浜) 内 (72)発明者 原 英二郎 神奈川県横浜市都筑区早渕2−2−1 株 式会社資生堂リサーチセンター(新横浜) 内 Fターム(参考) 4C083 AD20 CC01 DD47 EE01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハイドロキノン配糖体を含む化粧料が下
    記3式の光透過条件を同時に満足する容器に充填されて
    なる化粧料物品。 f(λ)≦5 (280≦λ≦380) (1) (∫380 480f(λ)dλ)/(480−380)≦30 (2) 10≦(∫400 700f(λ)dλ)/(700−400) (3) (上式中、λは光の波長(単位:nm)を示し、f
    (λ)は容器を透過する光のの波長λについての透過率
    の関数を示し、透過率0〜1を0〜100(単位%T)
    表示したもの)
  2. 【請求項2】 前記ハイドロキノン配糖体がアルブチン
    であることを特徴とする請求項1記載の化粧料物品。
JP2001267731A 2001-09-04 2001-09-04 化粧料物品 Withdrawn JP2003070535A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007530637A (ja) * 2004-04-02 2007-11-01 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド 色素沈着を防ぐためのベンゾフェノンuvフィルタの使用

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007530637A (ja) * 2004-04-02 2007-11-01 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド 色素沈着を防ぐためのベンゾフェノンuvフィルタの使用

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Effective date: 20081104