JP2003069349A - フィードフォワード歪補償増幅器の制御方法および制御回路 - Google Patents

フィードフォワード歪補償増幅器の制御方法および制御回路

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JP2003069349A JP2002161882A JP2002161882A JP2003069349A JP 2003069349 A JP2003069349 A JP 2003069349A JP 2002161882 A JP2002161882 A JP 2002161882A JP 2002161882 A JP2002161882 A JP 2002161882A JP 2003069349 A JP2003069349 A JP 2003069349A
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俊満 松吉
直樹 ▲たか▼地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチキャリア信号を増幅するフィードフォ
ワード増幅器において、増幅器の非直線歪み抑圧性能
を、使用する周波数帯域全体にわたり最適化することが
できる小形低価格のフィードフォワード歪補償増幅器を
得る。 【解決手段】 第1および第2のパイロット信号源2
6、27から得られる第1および第2のパイロット信号
を主増幅器16の入力信号または出力信号に挿入し、歪
み検出ループ(11、12、14、16、18)におい
て歪み成分が検出され、歪み補償ループ(12、13、
17、19)において歪補償のための再結合を経た信号
の一部を分岐して取り出し、前記分岐して取り出した信
号を前記第1および第2のパイロット信号によってミキ
シングすることによりダウンコンバートしてダウンコン
バート信号を生成し、前記ダウンコンバート信号に応じ
て振幅および位相調整を施す手段15への制御信号を発
生させる、フィードフォワード歪補償増幅器の制御回
路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主増幅器において
発生する歪み、たとえば相互変調歪みを補償するための
フィードフォワード(以下「FF」と略す)ループを備
えたFF歪補償増幅器に関し、特にFFループを最適化
するための制御回路やその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信用の基地局などでは、所定の
周波数間隔を有しそれぞれ適宜変調されているマルチキ
ャリア信号を、高周波増幅した後で無線送信する。高周
波増幅に用いる増幅器の線形性が十分良好でないと、た
とえば相互変調歪み等、各種の歪みが発生する。この歪
みは、正常かつ高品質な通信を実現する上で支障にな
る。そのため、マルチキャリア信号の増幅に対しては、
マルチキャリア信号が属する周波数帯域全体に亘り良好
な線形性が要求され、この歪みの許容値には厳しい仕様
がある。
【0003】このようなマルチキャリア信号の増幅に適
する歪補償増幅器を実現する手法の一つとして、特開2
000−196366号公報等に記載されているFF増
幅方式がある。
【0004】FF増幅方式では、信号入力端から主増幅
器を経て信号出力端に到る信号経路、即ち増幅すべき信
号および増幅した信号を伝送するための信号経路(以
下、この信号経路を本線と呼ぶものとする)上で、主増
幅器より後段にある点から分岐した信号と、この本線上
で主増幅器より前段にある点から分岐した信号に関し
て、それぞれ経由した信号経路の電気長が互いに等し
く、且つ、両信号が互いに同振幅かつ逆位相になってい
れば、この両信号を結合させることにより搬送波成分を
打ち消し、主増幅器およびその周辺回路によって生じた
歪みに相当する信号を取り出すことができる。
【0005】このようにして取り出された歪みに相当す
る信号を歪補償ループを通過させ、本線上の信号と再結
合させる。本線上で生じる信号遅延が歪補償ループにお
ける信号遅延で補償され、または本線上の信号に含まれ
る歪成分と歪補償ループから得られる信号とが互いに同
振幅で逆位相になるように歪補償ループまたは本線にて
振幅や位相の調整が適宜行われると、上述した信号再結
合作用によって、主増幅器にて発生した歪みを補償する
ことができる。
【0006】図8に、従来におけるFF増幅器の一構成
例を示す。この図において、信号入力端INから入力さ
れる例えばマルチキャリア信号は、ハイブリッドHYB
1により2分岐される。2分岐された信号の一方は、主
増幅器A1にて増幅され、ハイブリッドHYB2に到
る。もう一方の信号は、遅延線D1を介してHYB2に
供給される。この遅延線D1は主増幅器A1にて発生す
る信号遅延を補償するための遅延線であり、D1を介し
て遅延された信号は、HYB2によって主増幅器A1に
て発生した歪みを含む信号と結合される。
【0007】このように主増幅器A1の出力信号から分
岐された信号と遅延線D1を経由した信号とを結合させ
ることによって搬送波成分をキャンセルし、主増幅器A
1で発生する歪みを取り出す(検知する)には、HYB
2における結合時点で、両信号の搬送波成分が互いに逆
位相で同タイミングかつ同振幅でなければならない。遅
延線D1は搬送波成分同士を同タイミングにするための
手段であり、可変減衰器ATT1、可変移相器PS1並
びにこれらにおける信号減衰量G1および移相量θ1を
最適な値に調整および制御する制御回路110は、搬送
波成分同士を逆位相で同振幅にするための手段である。
【0008】次に、図8に記載のFF増幅器において、
主増幅器A1で増幅され、歪み成分を含む搬送波成分
は、ハイブリッドHYB2に供給される。そして、搬送
波信号を含まない歪み成分のみの信号は一方で遅延線D
2を経由してハイブリッドHYB3に供給され、搬送波
信号を含まない歪み成分のみの信号は他方で補助増幅器
A2で増幅され、HYB3に供給される歪補償ループL
2を構成している。この歪補償ループL2において、遅
延線D2経由の信号と補助増幅器A2経由の信号とを結
合させることによって歪みを補償(キャンセル)するに
は、HYB3における結合時点で両信号が互いに逆位相
で同タイミングかつ同振幅でなければならない。遅延線
D2は歪み成分同士を同タイミングにするための手段で
あり、可変減衰器ATT2における信号減衰量G2およ
び可変移相器PS2における移相量θ2を最適な値に調
整および制御する制御回路110は、歪み成分同士を逆
位相で同振幅にするための手段である。
【0009】図8に記載のFF増幅器おいて、この歪補
償ループL2の最適化処理は、以下のようにパイロット
信号を挿入および検出することによって、実行されてい
る。制御回路110は、同期検波器138、パイロット
信号を発生させるための発振器OSC2、およびこの発
振器OSC2の信号を同相で2分配し、一方をパイロッ
ト信号とし、他方を参照信号REFとする同相分配器1
28を備えている。このような歪補償ループL2の構成
において、遅延線D2経由のパイロット信号と補助増幅
器A2経由のパイロット信号とを結合させることによっ
て歪みをキャンセルさせるため、可変減衰器ATT2の
振幅減衰量G2および可変移相器PS2の移相量θ2を
同期検波器138の出力信号によって最適な値に調整お
よび制御する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のような構成の回
路によって、マルチキャリア信号の増幅に適するFF増
幅器を実現することができる。
【0011】しかるに、図8に示した従来例では、パイ
ロット信号は、1波であるので増幅器の使用帯域からあ
る程度離れた上側または下側周波数のいずれかの信号と
なる。従って、たとえばこのパイロット信号が使用帯域
の上側周波数のパイロット信号である場合には、その上
側周波数またはそれに近い周波数における歪の除去また
は抑圧の性能は最適になるにしても、増幅器が実際に使
用される周波数帯域の下側周波数帯域では、歪の除去ま
たは抑圧の性能は、必ずしも最適にはならない。このた
め、使用帯域の下側周波数のパイロット信号と上側周波
数のパイロット信号の2波を用いることが望まれてい
た。
【0012】さらに、図8に示すような従来の構成例に
よれば、歪補償ループL2の出力信号が方向性結合器D
C4からバンドパスフィルタBPF3に供給され、パイ
ロット信号だけが抽出されて同期検波器38に誤差信号
ERRとして供給される。しかし、DC4から取り出さ
れる出力信号には、HYB2でキャンセルされていても
増幅された搬送波信号が含まれているので、この搬送波
信号成分を除去して微弱なパイロット信号を抽出するの
に非常に急峻な特性のフィルタが必要になる。しかし、
このようなフィルタを実現するには物理的なサイズの大
きなものが必要となり、回路を小型化することが難しか
った。
【0013】また、この問題を回避するためには歪み補
償ループL2の出力信号を一度IF帯へその周波数をダ
ウンコンバートしてからフィルタリングすることも考え
られるが、ダウンコンバート用のローカル発振器や、I
Fローカル発振器などの余分な発振器が必要となり、回
路規模が大きくなっていた。
【0014】本発明は、このような課題を考慮して、ロ
ーカル信号源用の発振器が削減され、マルチキャリア信
号の周波数全体にわたる歪み抑圧を最適化することがで
きる、フィードフォワード歪補償増幅器、フィードフォ
ワード歪補償増幅器の制御回路またはフィードフォワー
ド歪補償増幅器の制御方法を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の本発明は、周波数が相異なる複数の搬送波を含
む主増幅器への入力信号から分岐した信号と前記主増幅
器の出力信号から分岐した信号とを結合させ、この結合
により搬送波成分同士が打ち消し合うことにより、前記
主増幅器で発生した歪成分を検出し、上記結合により得
られた信号を前記主増幅器の出力信号に再結合させ、こ
の再結合に際してその対象となる信号のうち少なくとも
一方に関し再結合時に歪み成分同士が打ち消し合うよう
振幅および位相調整を施す、フィードフォワード歪補償
増幅器の制御方法において、第1および第2のパイロッ
ト信号源から得られる第1および第2のパイロット信号
を前記主増幅器の入力信号または出力信号に挿入し、前
記再結合を経た信号の一部を分岐して取り出し、前記分
岐して取り出した信号を前記第1および第2のパイロッ
ト信号によってミキシングすることによりダウンコンバ
ートしてダウンコンバート信号を生成し、前記ダウンコ
ンバート信号に応じて前記振幅および位相調整を施すた
めの制御信号を発生させる、フィードフォワード歪補償
増幅器の制御方法である。
【0016】第2の本発明は、周波数が相異なる複数の
搬送波を含む主増幅器への入力信号から分岐した信号と
前記主増幅器の出力信号から分岐した信号とを結合さ
せ、この結合により搬送波成分同士が打ち消し合うこと
により、前記主増幅器で発生した歪成分を検出する歪み
検出ループと、上記結合により得られた信号を前記主増
幅器の出力信号に再結合させる歪み補償ループと、並び
にこの再結合に際してその対象となる信号のうち少なく
とも一方に関し再結合時に歪み成分同士が打ち消し合う
よう振幅および位相調整を施す手段と、を含むフィード
フォワード歪補償増幅器の制御回路において、第1およ
び第2のパイロット信号源から得られる第1および第2
のパイロット信号を前記主増幅器の入力信号または出力
信号に挿入し、前記再結合を経た信号の一部を分岐して
取り出し、前記分岐して取り出した信号を前記第1およ
び第2のパイロット信号によってミキシングすることに
よりダウンコンバートしてダウンコンバート信号を生成
し、前記ダウンコンバート信号に応じて前記手段への制
御信号を発生させる、フィードフォワード歪補償増幅器
の制御回路である。
【0017】第3の本発明は、前記分岐して取り出した
信号を帯域通過させて、前記第1のパイロット信号を含
み前記第2のパイロット信号を含まない第1のパイロッ
ト信号成分を得、前記第1のパイロット信号成分を前記
第2のパイロット信号によってミキシングすることによ
り前記第1のパイロット信号の周波数と前記第2のパイ
ロット信号の周波数の差の周波数にダウンコンバートし
て第1のダウンコンバート信号とし、前記分岐して取り
出した信号を別に帯域通過させて、前記第2のパイロッ
ト信号を含み前記第1のパイロット信号を含まない第2
のパイロット信号成分を得、前記第2のパイロット信号
成分を前記第1のパイロット信号によってミキシングす
ることにより前記差の周波数にダウンコンバートして第
2のダウンコンバート信号とする、第2の本発明のフィ
ードフォワード歪補償増幅器の制御回路である。
【0018】第4の本発明は、前記分岐して取り出した
信号を帯域通過させて、前記第1のパイロット信号を含
み前記第2のパイロット信号を含まない第1のパイロッ
ト信号成分を得、前記第1のパイロット信号成分を前記
第2のパイロット信号によって直交ミキシングすること
により前記第1のパイロット信号の周波数と前記第2の
パイロット信号の周波数の差の周波数にダウンコンバー
トして、互いに位相が直交する関係にある一組の第1の
ダウンコンバート信号とし、前記分岐して取り出した信
号を別に帯域通過させて、前記第2のパイロット信号を
含み前記第1のパイロット信号を含まない第2のパイロ
ット信号成分とし、前記第2のパイロット信号成分を前
記第1のパイロット信号によって直交ミキシングするこ
とにより前記差の周波数にダウンコンバートして、互い
に位相が直交する関係にある一組の第2のダウンコンバ
ート信号とする、第2の本発明のフィードフォワード歪
補償増幅器の制御回路である。
【0019】第5の本発明は、前記第1のパイロット信
号と前記第2のパイロット信号を利用して同期検波のた
めの信号を発生する同期検波用信号発生手段から供給さ
れる、前記第1のパイロット信号の周波数と前記第2の
パイロット信号の周波数との差の周波数の同期検波用信
号を用いて、前記第1のダウンコンバート信号および/
または前記第2のダウンコンバート信号を同期検波し
て、前記制御信号を発生させる、第3の本発明のフィー
ドフォワード歪補償増幅器の制御回路である。
【0020】第6の本発明は、前記第1のパイロット信
号と前記第2のパイロット信号を利用して同期検波のた
めの信号を発生する同期検波用信号発生手段から供給さ
れる、前記第1のパイロット信号の周波数と前記第2の
パイロット信号の周波数との差の周波数の同期検波用信
号を用いて、前記互いに位相が直交する関係にある一組
の第1のダウンコンバート信号、および/または前記互
いに位相が直交する関係にある一組の第2のダウンコン
バート信号を同期検波することにより、前記制御信号を
発生させる、第4の本発明のフィードフォワード歪補償
増幅器の制御回路である。
【0021】第7の本発明は、前記第1のパイロット信
号と前記第2のパイロット信号を利用して同期検波のた
めの信号を発生する同期検波用信号発生手段から供給さ
れる、前記第1のパイロット信号の周波数と前記第2の
パイロット信号の周波数との差の周波数の同期検波用信
号を用いて、前記互いに位相が直交する関係にある一組
の第1のダウンコンバート信号の同相成分、および前記
互いに位相が直交する関係にある一組の第2のダウンコ
ンバート信号の同相成分を合成した信号と、前記互いに
位相が直交する関係にある一組の第1のダウンコンバー
ト信号の直交成分、および前記互いに位相が直交する関
係にある一組の第2のダウンコンバート信号の直交成分
を合成した信号とを、それぞれ同期検波することにより
前記制御信号を発生させる、第4の本発明のフィードフ
ォワード歪補償増幅器の制御回路である。
【0022】第8の本発明は、前記互いに位相が直交す
る関係にある一組の第1のダウンコンバート信号、およ
び/または前記互いに位相が直交する関係にある一組の
第2のダウンコンバート信号をそれぞれレベル検波する
ことにより前記制御信号を発生させる、第4の本発明の
フィードフォワード歪補償増幅器の制御回路である。
【0023】第9の本発明は、前記同期検波用信号発生
手段は、前記第1のパイロット信号と前記第2のパイロ
ット信号とをミキシングして、前記ミキシングした信号
のうち、前記第1のパイロット信号の周波数と前記第2
のパイロット信号の周波数との差の周波数の信号を帯域
通過させ、前記帯域通過した信号を複数の経路に分配す
る、第5〜7の本発明のいずれかのフィードフォワード
歪補償増幅器の制御回路である。
【0024】第10の本発明は、前記第1のダウンコン
バート信号と前記第2のダウンコンバート信号とを切り
替えて検波する、第3または4の本発明のフィードフォ
ワード歪補償増幅器の制御回路である。
【0025】第11の本発明は、前記第1のダウンコン
バート信号を使用して検波する時間と、前記第2のダウ
ンコンバート信号を使用して検波する時間は、重み付け
されて決定される、第10の本発明のフィードフォワー
ド歪補償増幅器の制御回路である。
【0026】第12の本発明は、前記第1および第2の
パイロット信号の周波数は、全ての前記搬送波に基づい
て決定されており、前記重み付けは、前記全ての搬送波
のうち、実際に使用される搬送波によって決定される、
第11の本発明のフィードフォワード歪補償増幅器の制
御回路である。
【0027】第13の本発明は、前記第1および第2の
パイロット信号源の発振器を構成する素子と、前記第1
のパイロット信号を帯域通過させて取り出すための帯域
通過フィルタを構成する素子と、前記第2のパイロット
信号を帯域通過させて取り出すための帯域通過フィルタ
を構成する素子と、が実質的に同一の温度特性の素子で
ある、第3または4の本発明のフィードフォワード歪補
償増幅器の制御回路である。
【0028】第14の本発明は、前記第1および第2の
パイロット信号源の発振器を構成する素子と、前記第1
のパイロット信号を帯域通過させて取り出すための帯域
通過フィルタを構成する素子と、前記第2のパイロット
信号を帯域通過させて取り出すための帯域通過フィルタ
を構成する素子と、が同一温度制御のオーブン上に設置
されている、第3または4の本発明のフィードフォワー
ド歪補償増幅器の制御回路である。
【0029】第15の本発明は、周波数が相異なる複数
の搬送波を含む主増幅器への入力信号から分岐した信号
と前記主増幅器の出力信号から分岐した信号とを結合さ
せ、この結合により搬送波成分同士が打ち消し合うこと
により、前記主増幅器で発生した歪成分を検出する歪み
検出ループと、上記結合により得られた信号を前記主増
幅器の出力信号に再結合させる歪み補償ループと、並び
にこの再結合に際してその対象となる信号のうち少なく
とも一方に関し再結合時に歪み成分同士が打ち消し合う
よう振幅および位相調整を施す手段と、を含むフィード
フォワード歪補償増幅器において、第3または4の本発
明のフィードフォワード歪補償増幅器の制御回路を備え
るフィードフォワード歪補償増幅器である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0031】(実施の形態1)図1に、本発明の実施の
形態1に係る回路の構成を示す。図1において、信号入
力端INに信号たとえばマルチキャリア信号が方向性結
合器11に印加されると、この方向性結合器11により
二分岐される。二分岐された信号の一方は、ベクトル調
整器14に入力され、振幅および位相の調整がされ、主
増幅器16により増幅される。主増幅器16により増幅
された信号は、方向性結合器12および遅延線19を介
して方向性結合器13に入力され、更に、方向性結合器
13から信号出力端OUTを経由して後段の回路に出力
される。
【0032】方向性結合器11により二分岐されたもう
一方の信号は遅延線18を経由して方向性結合器12に
入力される。この遅延線18は、方向性結合器11の信
号分岐点から主増幅器16を経て方向性結合器12の信
号合成点までの経路で生じる信号遅延を補償するための
ものである。
【0033】方向性結合器12は主増幅器16から出力
される歪みを含む信号を二分岐する。二分岐された一方
の信号は遅延線19へ供給され、もう一方の信号は前記
遅延線18経由の信号と結合される。この結合により、
搬送波成分がキャンセルされ、歪み成分が取り出され
る。このキャンセルをするために、前記ベクトル調整器
14において方向性結合器11で二分岐された一方の信
号の振幅および位相が調整される。このように方向性結
合器11、ベクトル調整器14、増幅器16、方向性結
合器12、遅延線18によりひずみ検出ループが構成さ
れている。
【0034】この結合の結果得られた信号は、方向性結
合器12から可変ベクトル調整器15に入力され、振幅
および位相の調整を受け、補助増幅器17により増幅さ
れる。補助増幅器17により増幅された信号は方向性結
合器13に入力される。方向性結合器13に入力された
信号は、遅延線19を経由して入力された信号とこの方
向性結合器13において結合され(歪み成分のキャンセ
ル)、信号出力端OUTから出力される。このように方
向性結合器12、ベクトル調整器15、増幅器17、方
向性結合器13、遅延線19によりひずみ補償ループが
構成されている。
【0035】この歪み成分のキャンセルは、本発明にお
いては制御回路20の働きにより、2波のパイロット信
号を挿入、検出することによって実現することができ
る。従来の技術では1波のパイロット信号でこの機能を
させていることに対して、2波のパイロット信号を活用
する本発明による方法を以下に説明する。
【0036】制御回路20は、2波のパイロット信号源
としてfp1のパイロット信号を発信するパイロット信号
源26、およびfp2のパイロット信号を発信するパイロ
ット信号源27を有しており、パイロット信号源26か
ら得られる第1のパイロット信号およびパイロット信号
源27から得られる第2のパイロット信号は、それぞれ
ハイブリッド10に印加される。このハイブリッド10
に印加された両パイロット信号はハイブリッド10の内
部で結合されて出力され、方向性結合器22を介して方
向性結合器12への入力信号中に挿入され重畳される。
【0037】一方、ハイブリッド10で結合された第1
および第2のパイロット信号は、方向性結合器21によ
り取り出され、ミキサ33に印加される。たとえば、ダ
イオードの2次非線形特性を利用したミキサ33は、入
力された2波のパイロット信号から直流成分と和および
差のビート信号成分をIFフィルタ43に出力する。I
Fフィルタ43は、差のビート信号成分、いわゆる中間
周波数にビートダウン(ダウンコンバート)された信号
だけを取り出し、分配器51に出力する。
【0038】さて、前記のように挿入され重畳された第
1および第2のパイロット信号は、上述したように主増
幅器16で増幅された搬送波信号とともに方向性結合器
12の一方の出力端から遅延線19を経由して方向性結
合器13に入力され、もう一方の出力端から搬送波成分
がキャンセルされた信号となって、可変ベクトル調整器
15および補助増幅器17を経由して方向性結合器13
に供給される。
【0039】方向性結合器13の出力信号は、方向性結
合器25により抽出され、分配器52において2分岐さ
れ、それぞれバンドパスフィルタ41およびバンドパス
フィルタ42に供給される。ここで、バンドパスフィル
タ41の帯域通過特性は第1のパイロット信号を帯域通
過させるが第2のパイロット信号を通過させないように
設定され、バンドパスフィルタ42の特性は第2のパイ
ロット信号を帯域通過させるが第1のパイロット信号成
分を通過させないように設定されているので、バンドパ
スフィルタ41の出力信号として第1のパイロット信号
を含む第1のパイロット信号成分がミキサ31の一方の
入力端に供給される。ミキサ31のもう一方の入力端に
は、第2のパイロット信号源27から方向性結合器24
により抽出され、移相器29で位相調整された第2のパ
イロット信号が印加される。同様に、バンドパスフィル
タ42から取り出される第2のパイロット信号を含む第
2のパイロット信号成分がミキサ32の一方の入力端に
供給され、もう一方の入力端には第1のパイロット信号
源26から方向性結合器23により抽出され、移相器2
8で位相調整された第1のパイロット信号が印加され
る。
【0040】この結果、ミキサ31において、バンドパ
スフィルタ41から入力された第1のパイロット信号成
分と移相器29を経由して入力された第2のパイロット
信号がミキシングされ、IFフィルタ44に出力され
る。同様に、バンドパスフィルタ42から入力された第
2のパイロット信号成分と移相器28を経由して入力さ
れた第1のパイロット信号がミキサ32においてミキシ
ングされ、IFフィルタ45に供給される。IFフィル
タ44および45は、それぞれミキサ31、ミキサ32
から供給されるミキシング出力信号から第1のパイロッ
ト信号の周波数と第2のパイロット信号の周波数の差の
周波数、即ち中間周波数にビートダウンされた信号(第
1のダウンコンバート信号および第2のダウンコンバー
ト信号)を取り出し、直交ミキサ35および直交ミキサ
36のそれぞれの一方の入力端に印加する。
【0041】直交ミキサ35および36のそれぞれのも
う一方の入力端には分配器51から前述のように第1の
パイロット信号と第2のパイロット信号の間でビートダ
ウンした中間周波数の信号が印加されている。その結
果、直交ミキサ35は、両入力端から供給された信号間
で直交ミキシングを行い、低域フィルタ(図示省略され
ている)を通して、同相分(I)および直交分(Q)の
出力信号を結合点37および38に出力する。同様にし
て直交ミキサ36から得られるI出力信号が結合点37
に印加され、Q出力信号が結合点38に印加される。こ
のようにバンドパスフィルタ41から取り出され、中間
周波数に変換された第1のパイロット信号成分の振幅情
報および位相情報が直交ミキサ35のI出力信号および
Q出力信号に含まれる。同様に、バンドパスフィルタ4
2を経由した第2のパイロット信号成分の振幅情報およ
び位相情報が直交ミキサ36のI出力信号およびQ出力
信号に含まれる。
【0042】直交ミキサ35および36のそれぞれのI
出力信号は、結合点37において加え合わされ、レベル
変換器39によりレベル変換されてから可変ベクトル調
整器15へ振幅調整用の信号として供給される。同様
に、直交ミキサ35および36のそれぞれのQ出力信号
は、結合点38で加え合わされ、レベル変換器40によ
りレベル変換されてから可変ベクトル調整器15へ位相
調整用の信号として供給される。
【0043】可変ベクトル調整器15は、結合点37お
よび38の出力信号がそれぞれ最小(またはゼロ)にな
るように方向性結合器12から供給された信号のベクト
ル(振幅および位相)を制御し、方向性結合器13の出
力信号に含まれるパイロット信号が最も小さくなるよう
にする。
【0044】このようにして、本発明によるFF増幅器
の制御回路は、FF増幅されるマルチキャリア信号の周
波数帯域の上側および下側周波数の外側でかつ適当に近
接する2波のパイロット信号を利用して、FF増幅器の
非直線性に起因して生じる歪みを除去することを実現で
きる。
【0045】ここで、本発明による上記制御回路の動作
機能をさらに分かりやすくするため、簡単に2波の搬送
波信号の場合を例にして、2波のパイロット信号との関
係を図2のスペクトル図を用いて説明する。
【0046】図2において、2つの搬送波の周波数がf
1およびf2で示され、両搬送波の相互変調により生じる
歪み成分の中で最も搬送波周波数に近接する歪み成分
(相互変調歪み成分)の周波数がfxおよびfyで示され
ている。さらに、これらの歪み成分を補償するためのパ
イロット信号の周波数は、歪み成分の周波数の外側に位
置し、fp1およびfp2で示されている。
【0047】周知のように、増幅器で非直線歪みが発生
している場合、非直線歪みはかなり高次のものまで発生
するが、実用上は2次歪み成分および3次歪み成分を考
えればよいので、その入力信号電圧(e)と出力信号電
圧(E)の関係は次式で示される。
【0048】 E=K1e+K22+K33 (式1) ここに、Knは増幅器の直線性を表す係数である。
【0049】いま、増幅器の入力に次式のように2つの
周波数成分をもつ信号が加わったものとする。
【0050】 e=Acosω1t+Bcosω2t (式2) ここに、ω1=2πf1、 ω2=2πf2(式2)を(式
1)に代入して展開整理すると、3次歪みの中から次の
相互変調歪み成分が得られる。
【0051】 3/4[K32Bcos(2ω1±ω2)t] および、 3/4[K32Acos(2ω2±ω1)t] 従って、これら4つの相互変調歪み成分の中で搬送波周
波数f1およびf2に最も近接する周波数は、fx=(2
1−f2)およびfy=(2f2−f1)の成分である。
【0052】たとえば、f1=2130(MHz)、f2
=2150(MHz)とすると、相互変調歪み成分は、
図2に示すようにfx=2110(MHz)およびfy
2170(MHz)になる。従って、パイロット信号と
して、fxに対して外側になるfp1=2105(MH
z)、同様に、fyに対してfp2=2175(MHz)
の周波数が選ばれている。このパイロット信号の周波数
を使い、既に述べた図1の制御回路20の動作を、さら
に補足説明する。
【0053】即ち、図2においてパイロット信号源26
のパイロット信号周波数を2105(MHz)とし、パ
イロット信号源27の発振周波数を2175(MHz)
とする。前記の説明に従い、IFフィルタ43から70
MHzにビートダウンされた信号が、分配器51で2分
配され、直交ミキサ35および36に供給される。
【0054】一方、方向性結合器25から抽出され、分
配器52で2分配された信号は、バンドパスフィルタ4
1および42に印加される。
【0055】バンドパスフィルタ41は、fp1=210
5(MHz)の周波数のパイロット信号(第1のパイロ
ット信号成分)を通過させ、ミキサ31の一方の入力端
に出力する。ミキサ31のもう一方の入力端には、方向
性結合器24で抽出されたf p2=2175(MHz)の
パイロット信号が移相器29を経由して、入力されてい
るので、ミキサ31の両入力端から供給された信号がミ
キサ31で混合され、ビート信号となってIFフィルタ
44に出力される。
【0056】IFフィルタ44は入力信号の中から差の
ビート信号、即ち70(MHz)の中間周波数にビート
ダウンされた信号を通過させ、直交ミキサ35の一方の
入力端に印加する。従って、方向性結合器25から抽出
され、バンドパスフィルタ41を経由して得られた周波
数fp1のパイロット信号成分が、中間周波数にダウンコ
ンバートされて直交ミキサ35に印加される。
【0057】直交ミキサ35は、既に述べたように、分
配器51から両パイロット信号の差周波数(70(MH
z))の信号がもう一方の入力端に与えられているの
で、たとえば同期検波あるいは乗積検波のような処理に
より、前記のように方向性結合器25から抽出された出
力信号に含まれる周波数fp1のパイロット信号成分の振
幅情報および位相情報をそれぞれI出力信号およびQ出
力信号として出力する。
【0058】同様に、方向性結合器25で抽出され、バ
ンドパスフィルタ42を介して取り出された周波数fp2
のパイロット信号成分が、方向性結合器23から抽出さ
れ、移相器28を経由したfp1のパイロット信号とミキ
サ32において混合される。その結果、中間周波数(7
0(MHz))にビートダウン(ダウンコンバート)さ
れたfp2のパイロット信号成分がIFフィルタ45を介
して取り出され、直交ミキサ36に供給される。直交ミ
キサ36の動作機能は、直交ミキサ35と同様であり、
方向性結合器25により抽出された信号に含まれる周波
数fp2のパイロット信号成分の振幅情報および位相情報
をI出力信号およびQ出力信号として出力する。
【0059】直交ミキサ段以降の動作については、既に
説明しているので、ここでは省略する。
【0060】(実施の形態2)図3に本発明の実施の形
態2に係る回路の構成を示す。図3において、図1に示
した実施の形態1の回路と同様の、または対応する構成
ブロックには同一の符号を付し、重複する説明を省略す
る。
【0061】図3の方向性結合器13から出力される信
号は、実施の形態1と同様に、方向性結合器25を介し
て分配器52に供給され、ここで2分配されて、バンド
パスフィルタ41および42に入る。バンドパスフィル
タ41は、実施の形態1で説明したように、バンドパス
フィルタ41に入力された信号の中から第1のパイロッ
ト信号源26から出力される周波数fp1のパイロット信
号成分(第1のパイロット信号成分)を帯域通過させ、
直交ミキサ35の一方の入力端に印加する。同様に、バ
ンドパスフィルタ42は、第2のパイロット信号源27
から出力される周波数fp2のパイロット信号成分(第2
のパイロット信号成分)を帯域通過させ、直交ミキサ3
6の一方の入力端に印加する。
【0062】直交ミキサ35では、このバンドパスフィ
ルタ41から入力してきたfp1のパイロット信号成分
が、もう一方の入力端から入力される、方向性結合器2
4により取り出され移相器29で位相調整されたfp2
第2のパイロット信号により、直交ミキシングされる。
直交ミキサ35の出力端には、直交ミキシングされた結
果得られる同相分(I)並びに直交分(Q)の出力信号
が得られる。この出力信号を図示されていないが、フィ
ルタ処理して高調波成分を除去すると、中間周波数(f
p2とfp1の差の周波数)にダウンコンバートされた上記
第1のパイロット信号成分(第1のダウンコンバート信
号)のI出力信号(I−IF)およびQ出力信号(Q−
IF)が得られ、ミキサ55および56の一方の入力端
にそれぞれ印加される。すなわち、I出力信号(I−I
F)とQ出力信号(Q−IF)は、位相が互いに直交す
る関係にある一組の第1のダウンコンバート信号とし
て、ミキサ55および56にそれぞれ入力される。
【0063】同様に、直交ミキサ36では、バンドパス
フィルタ42から入力されたfp2のパイロット信号成分
が、もう一方の入力端から供給される方向性結合器23
で取り出され、移相器28で位相調整されたfp1の第1
のパイロット信号により、直交ミキシングされる。この
結果、直交ミキサ35の出力信号と同様に中間周波数に
ダウンコンバートされた第2のパイロット信号成分(第
2のダウンコンバート信号)のI出力信号(I−IF)
およびQ出力信号(Q―IF)が得られ、ミキサ53お
よび54の一方の入力端にそれぞれ印加される。すなわ
ち、I出力信号(I−IF)とQ出力信号(Q−IF)
は、位相が互いに直交する関係にある一組の第2のダウ
ンコンバート信号として、ミキサ53および54にそれ
ぞれ入力される。
【0064】上記ミキサ55のもう一方の入力端には実
施の形態1と同様に、分配器51から第1のパイロット
信号の周波数fp1と第2のパイロット信号の周波数fp2
の差周波数(中間周波数)にビートダウンされた信号が
印加されており、上記のように入力されている中間周波
数にビートダウン(ダウンコンバート)された第1のダ
ウンコンバート信号(I−IF)を同期検波する。こう
して、ミキサ55で同期検波された信号は、フィルタ
(図示されていない)により高調波成分が除去されるこ
とにより、第1のパイロット信号成分のI出力信号とし
て結合点37に印加される。
【0065】同様に、ミキサ56では、直交ミキサ35
から供給される第1のパイロット信号成分の中間周波数
にビートダウンされた第1のダウンコンバート信号(Q
−IF)信号が同期検波され、高調波成分がフィルタ除
去され、Q出力信号として結合点38に印加される。ミ
キサ53および54においても同様に、直交ミキサ36
から供給された第2のパイロット信号成分が中間周波数
にビートダウンされた第2のダウンコンバート信号(I
−IF)および(Q−IF)が同期検波され、I出力信
号およびQ出力信号としてそれぞれ結合点37および結
合点38に印加される。
【0066】結合点37において、第1のダウンコンバ
ート信号の上記I出力信号および第2のダウンコンバー
ト信号の上記I出力信号が合成され、実施の形態1と同
様にレベル変換器39を経由して可変ベクトル調整器1
5にフィードバックされる。同様に、結合点38では上
記Q出力信号が合成され、レベル変換器40を経由して
可変ベクトル調整器15にフィードバックされる。
【0067】可変ベクトル調整器15は、実施の形態1
と同様に、FF増幅器の出力端に出力される出力信号に
含まれる第1および第2のパイロット信号が最小になる
ようにするために、結合点37および38の出力信号が
最小(ゼロ)になるように方向性結合器12から供給さ
れた信号のベクトル(振幅および位相)を制御する。
【0068】なお本実施の形態の変形例として、図4に
示す回路も考えられる。図4の回路において図3の回路
と異なる点は、図4の回路では、直交ミキサ35を経て
第1のパイロット信号成分が中間周波数(fp1とfp2
差の周波数)にダウンコンバートされた第1のダウンコ
ンバート信号のI出力信号(I−IF)と、直交ミキサ
36を経て第2のパイロット信号成分が中間周波数にダ
ウンコンバートされた第2のダウンコンバート信号のI
出力信号(I−IF)とが結合点37で同相合成され、
同様に、直交ミキサ35を経て第1のパイロット信号成
分が中間周波数にダウンコンバートされた第1のダウン
コンバート信号のQ出力信号(Q−IF)と、直交ミキ
サ36を経て第2のパイロット信号成分が中間周波数に
ダウンコンバートされた第2のコンバート信号のQ出力
信号(Q−IF)とが結合点38で同相合成され、それ
らがそれぞれミキサ57、ミキサ58で、第1のパイロ
ット信号の周波数fp1と第2のパイロットの信号周波数
p2の差周波数(中間周波数)にビートダウンされた信
号により同期検波されている点である。それ以外の動作
は、図3の回路と同様である。
【0069】図3の回路ではI−IFおよびQ−IFを
同期検波するのにミキサが4個必要であったのが、図4
の回路では必要なミキサの数は2個になっている。つま
りこのような回路構成とすることにより、同期検波で必
要なミキサの数を少なくすることができる。
【0070】実施の形態2の回路によれば、位相が互い
に直交する関係の信号にしているので検波処理が簡単に
なる。
【0071】(実施の形態3)図5に本発明による実施
の形態3に係る回路の構成を示す。図5において、図1
および図3に示した実施の形態1および2の回路と同様
の、または対応する構成ブロックには同一の符号を付
し、重複する説明を省略する。
【0072】実施の形態2と同様に、図5に記載の回路
においても方向性結合器25を介して分配器52に印加
される方向性結合器13からの出力信号は、2分配さ
れ、バンドパスフィルタ41および42に入る。バンド
パスフィルタ41は、入力された信号から周波数fp1
第1のパイロット信号成分を帯域通過させ、帯域通過さ
れた第1のパイロット信号成分は、直交ミキサ35の一
方の入力端に印加する。
【0073】直交ミキサ35は、この第1のパイロット
信号成分を、もう一方の入力端から入力された周波数f
p2の第2のパイロット信号と直交ミキシングして、同相
分(I)および直交分(Q)のミキシング出力信号を出
力する。これらのミキシング出力信号をフィルタ(図示
省略)に通して高調波成分を除去すると、第1のパイロ
ット信号成分が中間周波数(fp1とfp2の差の周波数)
にダウンコンバートされた第1のダウンコンバート信号
のI信号(I−IF)およびQ信号(Q−IF)が得ら
れ、それぞれ検波器ミキサ55aおよび56aに印加さ
れ、レベル検波される。
【0074】同様に、直交ミキサ36は、バンドパスフ
ィルタ42を帯域通過した周波数f p2の第2のパイロッ
ト信号成分を第1のパイロット信号と直交ミキシングす
る。こうして、第2のパイロット信号成分が中間周波数
にダウンコンバートされた第2のダウンコンバート信号
のI信号(I−IF)およびQ信号(Q−IF)もまた
得られ、それぞれ検波器ミキサ53aおよび54aに印
加され、レベル検波される。
【0075】検波器ミキサ53aによりレベル検波され
た上記第1のパイロット信号成分のI信号(I−IF)
は、図示されていないが、低域フィルタ処理されて、I
信号として結合点37に印加される。同様に、検波器ミ
キサ53aによりレベル検波された第2のパイロット信
号成分のI信号(I−IF)も低域フィルタ処理され、
I信号として結合点37に印加される。こうして低域フ
ィルタ処理されたI信号同士が結合点37において合成
される。
【0076】同様に、検波器ミキサ56aおよび検波器
ミキサ54aにより、レベル検波され、低域フィルタ処
理された第1および第2のパイロット信号成分のQ信号
が、結合点38に印加され、結合点38において合成さ
れる。
【0077】結合点以降の機能動作は、前記実施の形態
1および2と同様であるので、記述を省略する。なお、
上記検波器ミキサ53a〜56aは、2次非線形検波器
または包絡線検波器または直線検波器のいずれでもよ
い。この場合図5に示すように、図1あるいは図2に示
すミキサ33、IFフィルタ43および分配器51を省
略することができる。
【0078】(実施の形態4)以上までの本発明の実施
の形態の制御回路においては、第1のダウンコンバート
信号および第2のダウンコンバート信号の両方を検波す
ることにより、レベル変換した後、可変ベクトル調整器
14に導入する、として説明してきたが、第1のダウン
コンバート信号と、第2のダウンコンバート信号とを切
り替えて、検波してレベル調整した後、可変ベクトル調
整器に導入してもよい。このような例を実施の形態4と
して図6に示す。
【0079】図6に示す回路構成は、図1に示す回路構
成を変形したものである。図1に示される回路と同様
の、または対応する構成には同一の符号を付し、重複す
る説明は省略する。図6に示す回路構成においては、分
配器51、結合点37、38が無く、直交ミキサ35、
36の代わりに直交ミキサ62が使用される。そして、
直交ミキサ62にはスイッチ61の出力端が接続され、
スイッチ61の入力端の一方にはIFフィルタ44の出
力側が接続され、スイッチ61の入力端の他方にはIF
フィルタ45の出力側が接続されている。ここでスイッ
チ61としては、半導体スイッチが使用されている。そ
して、直交ミキサ62の出力側は、レベル変換器39、
40に接続されている。
【0080】次にこのような構成の回路の動作を説明す
る。
【0081】スイッチ61は、まずIFフィルタ44と
直交ミキサ62を接続し、直交ミキサ62は第1のダウ
ンコンバート信号を検波する。そして、所定時間の経過
後、スイッチ62は、IFフィルタ45と直交ミキサ6
2を接続するように切り替わり、直交ミキサ62は第2
のダウンコンバート信号を検波する。その後スイッチ6
1は、上記所定の時間の経過後再びIFフィルタ44と
直交ミキサ62を接続し、直交ミキサ62は第1のダウ
ンコンバート信号を検波する。スイッチ61は、以上の
動作を繰り返すことにより、次々と第1のダウンコンバ
ート信号と第2のダウンコンバート信号を選択し、直交
ミキサ62は、交互に第1のダウンコンバート信号と第
2のダウンコンバート信号を検波する。
【0082】このとき、スイッチ61が十分に速く第1
のダウコンバート信号と第2のダウンコンバート信号を
次々と切り替えることができれば、実施の形態1〜3ま
でに記載の回路と同様の効果を得ることができる。ま
た、このような構成の回路によれば、実施の形態1から
3に記載した構成の回路に比べて、直交ミキサの数が削
減され、分配器51、結合点37、38が不要となるの
で、さらに回路構成を小型化することができる。
【0083】なお、上記の動作は、スイッチ61が第1
のダウンコンバート信号を選択する時間と第2のダウン
コンバート信号を選択する時間が同一時間として切り替
わるとして説明したが、第1のダウンコンバート信号を
選択している時間と、第2のダウンコンバート信号を選
択する時間が変えられて、スイッチ61が切り替えられ
てもよい。すなわち、第1のダウンコンバート信号を選
択する時間と第2のダウンコンバート信号を選択する時
間に重み付けがされてスイッチ61が切り替えられても
よい。次にそのような場合の例を説明する。
【0084】図7は、等間隔に配置された4つの搬送波
が使用される場合の相互変調歪、パイロット信号のスペ
クトルを示す。4つの搬送波の周波数は、f1、f2、f
3、f4(f1<f2<f3<f4)で示され、これら4つの
搬送波の相互変調により生じる歪み成分の中で最も搬送
周波数に近接する歪み成分(相互変調歪み成分)の周波
数が上記と同様にfx、fyで示される。さらに、これら
の歪み成分を補償するためのパイロット信号の周波数
は、上記と同様に4つの搬送波の周波数f1、f2
3、f4 により決定され、図7に、歪み成分の外側に
位置するfp1およびfp2として示されている。
【0085】例えば、4つの搬送波のうちの2つの搬送
波が選択されて使用している基地局の場合、2つの搬送
波の選択の仕方によって、最も搬送波に近接する各歪み
成分の周波数が上記のように決定されたfxおよびfy
らずれることがある。この場合、ずれている割合に応じ
て、あらかじめ第1のダウンコンバート信号を選択する
時間と、第2のダウンコンバート信号を選択する時間に
重み付けがされてスイッチ61が切り替わる。すなわ
ち、ずれている割合によって、各歪み成分の所望の抑圧
比を決定し、その決定した歪み成分の抑圧比が、第1の
ダウンコンバート信号を選択する時間の合計と第2のダ
ウンコンバート信号を選択する時間の合計との比に一致
してスイッチ61が切り替わるように切替周期があらか
じめ設定される。例えば、各歪み成分の所望の抑圧比が
7:3であれば、スイッチ61が第1のダウンコンバー
ト信号を選択する時間の合計と、第2のダウンコンバー
ト信号を選択する時間の合計の比が7:3となるよう
に、スイッチ61が切り替えられる。このとき、スイッ
チ61は、Wideband CDMAの基地局ではパ
ワーコントロールの周期である300μsecより充分
に速い速度で動作する必要がある。このようにすること
により、搬送波の選択の仕方により、搬送波に近接する
各歪み成分の周波数がfx、fyからずれていても効果的
に各歪み成分を除去することができる。
【0086】なお、図7に示す例では、4つの搬送波が
等間隔に配置されているとして示しているが、間隔が不
均一に配置された4つの搬送波が使用されることもあ
る。その場合、搬送波に最も近い各歪み成分の周波数
は、上記の等間隔に配置された4つの搬送波が使用され
る場合に決定された周波数fx、fyから、ずれる。そし
て、ずれている割合に応じて上記と同様にしてスイッチ
61が第1のダウンコンバート信号と第2のダウンコン
バート信号を重み付けされた周期で切り替えられる。
【0087】また、搬送波が使用帯域内で低域側または
高域側に偏った配置で使用されることもあるが、このよ
うな場合も、上記と同様に所望の抑圧比でスイッチ61
が切り替えられ、上記と同様の効果を得ることができ
る。
【0088】また、本実施の形態においては、スイッチ
61が周期的に切り替えられる、として説明してきた
が、基地局によっては、搬送波の片側の歪み成分しか問
題にならない場合もある。その場合は、スイッチ61が
第1のダウンコンバート信号、または第2のダウンコン
バート信号のいずれか一方のみを選択する、ということ
も有り得る。
【0089】また、本実施の形態においては、図1に記
載の回路においてスイッチ61が導入され、第1のダウ
ンコンバート信号と第2のダウンコンバート信号とを切
り替える、として説明してきたが、図3および図5の回
路において、切替手段が導入されて第1のダウンコンバ
ート信号と第2のダウンコンバート信号とが切り替えら
れる構成であってもよい。その場合は(I−IF)信号
と(Q−IF)信号において、それぞれ第1コンバート
信号と第2コンバート信号とを切り替える必要があるた
め、切替手段としては、連動するスイッチ(図示せず)
が使用される。
【0090】また、本実施の形態においては、第1のパ
イロット信号成分に近接する歪み成分と、第2のパイロ
ット信号成分に近接する歪み成分の所望の抑圧比が7:
3の例で示したが、任意の他の比であってもよく、1
0:0、5:5、0:10等であってもよい。その場合
は、これらの比の時間で第1のダウンコンバート信号と
第2のダウンコンバート信号が選択されるようにスイッ
チ61が動作する。
【0091】また、上記の歪み成分の所望の抑圧比は、
温度変化による増幅器の歪み特性の変化により変動する
ことがある。その場合は、所望の歪み成分の抑圧比の変
動に応じて第1のダウンコンバート信号と第2のダウン
コンバート信号とを選択するようにスイッチ61を動作
させればよい。
【0092】上記説明した本発明による実施の形態1〜
4では、第1および第2のパイロット信号源から発生さ
れた第1および第2のパイロット信号成分が、バンドパ
スフィルタ41および42を帯域通過して取り出されて
いる。したがって、温度の変化に伴って生ずる発振周波
数の変化並びにフィルタ特性の変化は、制御回路20の
性能に影響する。このため、発振素子ならびにフィルタ
を構成する素子の温度特性が同一の特性を有する素子を
選択することにより、またはこれらの素子が同一の傾向
の温度特性になるように補償することにより、あるいは
各温度素子が同一の温度に維持されるように同一のオー
ブンにより加温して制御することにより、温度変化によ
る回路特性の低下を軽減することができる。
【0093】また、以上までの実施の形態の説明におい
ては、方向性結合器25から取り出された信号は、分配
器52によって分配され、分配された信号がバンドパス
フィルタ41、42に通過されてからそれぞれミキシン
グされるとして説明してきたが、方向性結合器25から
取り出された信号が、分配器52により分配されその一
方が第2のパイロット信号によりミキシングされ、他方
が第1のパイロット信号によりミキシングされ、ミキシ
ングされた信号がそれぞれフィルタを通過することによ
り、第1のダウンコンバート信号、および第2のダウン
コンバート信号として取り出されてもよい。
【0094】また、以上までの説明では、第1のパイロ
ット信号および第2のパイロット信号は、主増幅器16
の入力側に挿入され重畳される、として説明してきた
が、主増幅器16の出力側に挿入され重畳される構成で
あってもよく、その場合も上記と同様の効果を得ること
ができる。
【0095】上記までの実施の形態のフィードフォワー
ド歪補償増幅器の制御回路によれば、2波のパイロット
信号を用いてFF増幅器の非直線歪みの抑圧制御を行な
うようにしたことにより、実際に使用されるマルチキャ
リア信号の周波数帯域全体にわたる歪み抑圧を最適化す
ることを可能にする。
【0096】さらに、ローカル発振器を別に設けること
なく、パイロット信号を利用して信号を中間周波数帯へ
ダウンコンバートして、フィルタリングや増幅等の信号
処理をすることにより、これらの信号処理が高周波帯で
行なわれるよりも容易にできるばかりでなく、回路実装
も容易且つ小形化される。従って、ローカル発振器の削
減も含め、小形低価格のFF増幅器の制御回路が提供で
きる。
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、ローカル発振器が削減
され、FF増幅器の実際に使用されるマルチキャリア信
号の周波数帯域全体にわたる歪み抑圧を最適化すること
を可能にした、フィードフォワード歪補償増幅器、フィ
ードフォワード歪補償増幅器の制御回路、またはフィー
ドフォワード歪補償増幅器の制御方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1に係る回路の構
成を示す図である。
【図2】図2は、実施の形態1〜3の回路の動作機能の
説明に用いる搬送波信号、歪み成分およびパイロット信
号の周波数スペクトルを示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態2に係る回路の構
成を示す図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態2の変形例に係る
回路の構成を示す図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態3に係る回路の構
成を示す図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態4に係る回路の構
成を示す図である。
【図7】図7は、実施の形態4の動作機能の説明に用い
る搬送波信号、歪み信号およびパイロット信号の周波数
スペクトルを示す図である。
【図8】図8は、従来のFF増幅器の一例構成を示す図
である。
【符号の説明】
11,12,13 方向性結合器 14 ベクトル調整器 15 可変ベクトル調整器 16,17 増幅器 18,19 遅延線 20 制御回路 21〜25 方向性結合器 26,27 パイロット信号源 28,29 移相器 31,32,33 ミキサ 35,36 直交ミキサ 37,38 結合点 39,40 レベル変換器 41,42 バンドパスフィルタ 43,44,45 IFフィルタ 51,52 分配器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲たか▼地 直樹 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 斉藤 祐二 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5J090 AA01 AA41 CA21 CA87 CA92 FA20 GN02 GN07 KA00 KA15 KA16 KA18 KA23 KA32 KA41 KA44 KA68 MA14 MA20 SA14 TA01 TA03 5J500 AA01 AA41 AC21 AC87 AC92 AF20 AK00 AK15 AK16 AK18 AK23 AK32 AK41 AK44 AK68 AM14 AM20 AS14 AT01 AT03 5K060 BB07 CC04 CC13 DD04 HH03 HH09 KK06

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数が相異なる複数の搬送波を含む主
    増幅器への入力信号から分岐した信号と前記主増幅器の
    出力信号から分岐した信号とを結合させ、この結合によ
    り搬送波成分同士が打ち消し合うことにより、前記主増
    幅器で発生した歪成分を検出し、前記結合により得られ
    た信号を前記主増幅器の出力信号に再結合させ、この再
    結合に際してその対象となる信号のうち少なくとも一方
    に関し再結合時に歪み成分同士が打ち消し合うよう振幅
    および位相調整を施す、フィードフォワード歪補償増幅
    器の制御方法において、 第1および第2のパイロット信号源から得られる第1お
    よび第2のパイロット信号を前記主増幅器の入力信号ま
    たは出力信号に挿入し、前記再結合を経た信号の一部を
    分岐して取り出し、前記分岐して取り出した信号を前記
    第1および第2のパイロット信号によってミキシングす
    ることによりダウンコンバートしてダウンコンバート信
    号を生成し、前記ダウンコンバート信号に応じて前記振
    幅および位相調整を施すための制御信号を発生させる、
    フィードフォワード歪補償増幅器の制御方法。
  2. 【請求項2】 周波数が相異なる複数の搬送波を含む主
    増幅器への入力信号から分岐した信号と前記主増幅器の
    出力信号から分岐した信号とを結合させ、この結合によ
    り搬送波成分同士が打ち消し合うことにより、前記主増
    幅器で発生した歪成分を検出する歪み検出ループと、前
    記結合により得られた信号を前記主増幅器の出力信号に
    再結合させる歪み補償ループと、並びにこの再結合に際
    してその対象となる信号のうち少なくとも一方に関し再
    結合時に歪み成分同士が打ち消し合うよう振幅および位
    相調整を施す手段と、を含むフィードフォワード歪補償
    増幅器の制御回路において、 第1および第2のパイロット信号源から得られる第1お
    よび第2のパイロット信号を前記主増幅器の入力信号ま
    たは出力信号に挿入し、前記再結合を経た信号の一部を
    分岐して取り出し、前記分岐して取り出した信号を前記
    第1および第2のパイロット信号によってミキシングす
    ることによりダウンコンバートしてダウンコンバート信
    号を生成し、前記ダウンコンバート信号に応じて前記手
    段への制御信号を発生させる、フィードフォワード歪補
    償増幅器の制御回路。
  3. 【請求項3】 前記分岐して取り出した信号を帯域通過
    させて、前記第1のパイロット信号を含み前記第2のパ
    イロット信号を含まない第1のパイロット信号成分を
    得、前記第1のパイロット信号成分を前記第2のパイロ
    ット信号によってミキシングすることにより前記第1の
    パイロット信号の周波数と前記第2のパイロット信号の
    周波数の差の周波数にダウンコンバートして第1のダウ
    ンコンバート信号とし、前記分岐して取り出した信号を
    別に帯域通過させて、前記第2のパイロット信号を含み
    前記第1のパイロット信号を含まない第2のパイロット
    信号成分を得、前記第2のパイロット信号成分を前記第
    1のパイロット信号によってミキシングすることにより
    前記差の周波数にダウンコンバートして第2のダウンコ
    ンバート信号とする、請求項2に記載のフィードフォワ
    ード歪補償増幅器の制御回路。
  4. 【請求項4】 前記分岐して取り出した信号を帯域通過
    させて、前記第1のパイロット信号を含み前記第2のパ
    イロット信号を含まない第1のパイロット信号成分を
    得、前記第1のパイロット信号成分を前記第2のパイロ
    ット信号によって直交ミキシングすることにより前記第
    1のパイロット信号の周波数と前記第2のパイロット信
    号の周波数の差の周波数にダウンコンバートして、互い
    に位相が直交する関係にある一組の第1のダウンコンバ
    ート信号とし、前記分岐して取り出した信号を別に帯域
    通過させて、前記第2のパイロット信号を含み前記第1
    のパイロット信号を含まない第2のパイロット信号成分
    とし、前記第2のパイロット信号成分を前記第1のパイ
    ロット信号によって直交ミキシングすることにより前記
    差の周波数にダウンコンバートして、互いに位相が直交
    する関係にある一組の第2のダウンコンバート信号とす
    る、請求項2に記載のフィードフォワード歪補償増幅器
    の制御回路。
  5. 【請求項5】 前記第1のパイロット信号と前記第2の
    パイロット信号を利用して同期検波のための信号を発生
    する同期検波用信号発生手段から供給される、前記第1
    のパイロット信号の周波数と前記第2のパイロット信号
    の周波数との差の周波数の同期検波用信号を用いて、前
    記第1のダウンコンバート信号および/または前記第2
    のダウンコンバート信号を同期検波して、前記制御信号
    を発生させる、請求項3に記載のフィードフォワード歪
    補償増幅器の制御回路。
  6. 【請求項6】 前記第1のパイロット信号と前記第2の
    パイロット信号を利用して同期検波のための信号を発生
    する同期検波用信号発生手段から供給される、前記第1
    のパイロット信号の周波数と前記第2のパイロット信号
    の周波数との差の周波数の同期検波用信号を用いて、前
    記互いに位相が直交する関係にある一組の第1のダウン
    コンバート信号、および/または前記互いに位相が直交
    する関係にある一組の第2のダウンコンバート信号を同
    期検波することにより、前記制御信号を発生させる、請
    求項4に記載のフィードフォワード歪補償増幅器の制御
    回路。
  7. 【請求項7】 前記第1のパイロット信号と前記第2の
    パイロット信号を利用して同期検波のための信号を発生
    する同期検波用信号発生手段から供給される、前記第1
    のパイロット信号の周波数と前記第2のパイロット信号
    の周波数との差の周波数の同期検波用信号を用いて、 前記互いに位相が直交する関係にある一組の第1のダウ
    ンコンバート信号の同相成分、および前記互いに位相が
    直交する関係にある一組の第2のダウンコンバート信号
    の同相成分を合成した信号と、前記互いに位相が直交す
    る関係にある一組の第1のダウンコンバート信号の直交
    成分、および前記互いに位相が直交する関係にある一組
    の第2のダウンコンバート信号の直交成分を合成した信
    号とを、それぞれ同期検波することにより前記制御信号
    を発生させる、請求項4に記載のフィードフォワード歪
    補償増幅器の制御回路。
  8. 【請求項8】 前記互いに位相が直交する関係にある一
    組の第1のダウンコンバート信号、および/または前記
    互いに位相が直交する関係にある一組の第2のダウンコ
    ンバート信号をそれぞれレベル検波することにより前記
    制御信号を発生させる、請求項4に記載のフィードフォ
    ワード歪補償増幅器の制御回路。
  9. 【請求項9】 前記同期検波用信号発生手段は、前記第
    1のパイロット信号と前記第2のパイロット信号とをミ
    キシングして、前記ミキシングした信号のうち、前記第
    1のパイロット信号の周波数と前記第2のパイロット信
    号の周波数との差の周波数の信号を帯域通過させ、前記
    帯域通過した信号を複数の経路に分配する、請求項5〜
    7のいずれかに記載のフィードフォワード歪補償増幅器
    の制御回路。
  10. 【請求項10】 前記第1のダウンコンバート信号と前
    記第2のダウンコンバート信号とを切り替えて検波す
    る、請求項3または4に記載のフィードフォワード歪補
    償増幅器の制御回路。
  11. 【請求項11】 前記第1のダウンコンバート信号を使
    用して検波する時間と、前記第2のダウンコンバート信
    号を使用して検波する時間は、重み付けされて決定され
    る、請求項10に記載のフィードフォワード歪補償増幅
    器の制御回路。
  12. 【請求項12】 前記第1および第2のパイロット信号
    の周波数は、全ての前記搬送波に基づいて決定されてお
    り、前記重み付けは、前記全ての搬送波のうち、実際に
    使用される搬送波によって決定される、請求項11に記
    載のフィードフォワード歪補償増幅器の制御回路。
  13. 【請求項13】 前記第1および第2のパイロット信号
    源の発振器を構成する素子と、前記第1のパイロット信
    号を帯域通過させて取り出すための帯域通過フィルタを
    構成する素子と、前記第2のパイロット信号を帯域通過
    させて取り出すための帯域通過フィルタを構成する素子
    と、が実質的に同一の温度特性の素子である、請求項3
    または4に記載のフィードフォワード歪補償増幅器の制
    御回路。
  14. 【請求項14】 前記第1および第2のパイロット信号
    源の発振器を構成する素子と、前記第1のパイロット信
    号を帯域通過させて取り出すための帯域通過フィルタを
    構成する素子と、前記第2のパイロット信号を帯域通過
    させて取り出すための帯域通過フィルタを構成する素子
    と、が同一温度制御のオーブン上に設置されている、請
    求項3または4に記載のフィードフォワード歪補償増幅
    器の制御回路。
  15. 【請求項15】 周波数が相異なる複数の搬送波を含む
    主増幅器への入力信号から分岐した信号と前記主増幅器
    の出力信号から分岐した信号とを結合させ、この結合に
    より搬送波成分同士が打ち消し合うことにより、前記主
    増幅器で発生した歪成分を検出する歪み検出ループと、
    前記結合により得られた信号を前記主増幅器の出力信号
    に再結合させる歪み補償ループと、並びにこの再結合に
    際してその対象となる信号のうち少なくとも一方に関し
    再結合時に歪み成分同士が打ち消し合うよう振幅および
    位相調整を施す手段と、を含むフィードフォワード歪補
    償増幅器において、 請求項3または4に記載のフィードフォワード歪補償増
    幅器の制御回路を備えるフィードフォワード歪補償増幅
    器。
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