JP2003066852A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイ装置

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JP2003066852A
JP2003066852A JP2001254131A JP2001254131A JP2003066852A JP 2003066852 A JP2003066852 A JP 2003066852A JP 2001254131 A JP2001254131 A JP 2001254131A JP 2001254131 A JP2001254131 A JP 2001254131A JP 2003066852 A JP2003066852 A JP 2003066852A
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plasma display
film
display device
sheet
pdp
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Yoshihiro Furuta
喜裕 古田
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 明光下での視認性に優れ、リワーク性が良好
で、薄型化が可能で前面フィルタ装着による干渉縞の発
生等も防止できるプラズマディスプレイ装置を提供す
る。 【構成】 前面フィルム状シート3は横方向において湾
曲形状を有しており、その湾曲凸側をPDP(プラズマ
ディスプレイパネル)2の前面側に向けて配置される。
前面フィルム状シート3は外枠体4とPDP2との間に
位置し、外枠体4を図示しないフレーム本体に例えばね
じ留めすると、外枠体4が前面フィルム状シート3の周
囲縁を押圧する。この押圧によって前面フィルム状シー
ト3はPDP2の管面に接着剤無しで密着状態にフラッ
ト配置されることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プラズマディスプレ
イパネルを備えるプラズマディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネルは、例え
ば、多数の線状電極が所定間隔で配置された裏面側ガラ
ス基板と表面側ガラス基板とを、前記電極が互いに直交
するようにして貼り合わせ、両基板間にXe(キセノ
ン)からなるガス等を充填した構造を有する。裏面側と
表面側の各電極が直交する各箇所において放電セルが構
成されることになり、この放電セル内において放電によ
り生じた紫外線が裏面側或いは表面側のガラス基板に設
けた蛍光体に当たると、この蛍光体から可視光が出射さ
れる。フルカラーのプラズマディスプレイ装置とする場
合には、前記蛍光体としてR(赤),G(緑),B
(青)の光を発するものを一組としてこれを多数配置す
ることになる。
【0003】図7は、プラズマディスプレイパネル(以
下、PDPと略記する)31の前面側に配置された前面
フィルター板42を示した断面図である。PDP31か
らは、可視光以外の近赤外線領域の線スペクトルが発生
しており、その一部は表面のガラスを通って管外に放出
され、また放電に伴って発生した電磁波も僅かであるが
管外に漏洩する。更に、表示面に外光が差し込んだ場合
に映像コントラストが低下して画面が見えにくくなった
り、595nm付近に発光の輝線スペクトルがあるため
に赤色表示の色純度が低下する。このため、前面フィル
ター板42は、透明支持基体(ガラス)33の表面側及
び裏面側(PDP側)に反射防止膜32を有する。さら
に、裏面側の反射防止膜32と透明支持基体33との間
に電磁波シールド機能層34及び調色層35を有する。
電磁波シールド機能層34は導電性テープ36を介して
アースに接続されている。
【0004】図8は、プラズマディスプレイ装置の内部
構造例を示した断面図である。支持基板51の一方の面
にはPDP31が取り付けられ、他方の面には電源回路
53及び各種回路が搭載された回路搭載基板54が取り
付けられている。支持基板51は裏面パネル55に固定
され、この裏面パネル55が筐体56に取り付けられて
いる。前面フィルター板42はその四辺が支持部材58
によって筐体56に固定される。
【0005】PDP31と前面フィルター板42との間
には、空冷用の空間(数mm〜1cm)が形成される。
この空冷用の空間を通る空気は、PDP31から放出さ
れる熱を奪い、筐体56の上端部に設けられたファン6
0によって機外へと排出されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】プラズマディスプレイ
装置は、壁掛けテレビとしての利用に有利と考えられて
おり、薄型化を図ることが重要課題となるが、上述した
プラズマディスプレイ装置では、空冷用の空間を設けて
いるために薄型化の点で十分ではない。前面フィルタ4
2の表面には反射防止層が形成されているが、その機能
は十分ではなく、外光の写り込みにより明光下では視認
性が低下する。しかも、空冷用の空間が存在すること
で、前面フィルター板42の裏面とPDP31の表示面
とで外光が二重に反射され、画像の輪郭がぼやけるとい
う不具合を生じる。この二重像防止のために前面フィル
ター板42をPDP31の表示面に密着させたとする
と、透明支持基体33のうねりによって密着部分と非密
着部分とによる干渉縞が発生することがある。また、フ
ィルム状の前面フィルターを接着剤を用いてPDP31
の管面に貼付する構成とすると、前面フィルター板42
をPDP31から剥がすことが困難となり、不具合が見
つかった際のリワーク(再組み立て)が容易でないとい
う欠点を生じる。
【0007】この発明は、上記の事情に鑑み、明光下で
の視認性に優れ、リワーク性が良好で、薄型化が可能で
前面フィルタ装着による干渉縞の発生等も防止できるプ
ラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のプラズマディ
スプレイ装置は、上記の課題を解決するために、プラズ
マディスプレイパネルの前面側に、ガラス飛散防止用の
フィルム状シートを接着剤層を介さずに枠部材による押
圧によって装着したことを特徴とする。
【0009】上記の構成であれば、フィルム状シートが
プラズマディスプレイパネル表示面に密着又は近接でき
るので、フィルム状シートの表面側(観察者側)に防眩
層を備えることが可能となり、外光の写り込みによる視
認性の低下が抑制される。また、フィルム状シートとプ
ラズマディスプレイパネルとの間に冷却用の間隔を持た
ないため、二重像も防止される。また、接着剤層を介さ
ないため、何らかの不具合でフィルム状シートをプラズ
マディスプレイパネルから剥がす必要が生じても、枠部
材の取り外しで簡単にフィルム状シートを剥がすことが
でき、リワーク性に優れる。また、フィルム状シートと
プラズマディスプレイパネルとの間に冷却用の隙間を持
たないため、薄型化も図れる。
【0010】湾曲形状を有するフィルム状シートを、そ
の湾曲凸側をプラズマディスプレイパネルの前面側に向
けて配置し、押圧によりフラット装着するのがよい。こ
れによれば、画面中央側でフィルム状シートがプラズマ
ディスプレイパネルの管面から浮き上がってしまうのを
防止することができる。
【0011】フィルム状シートがプラズマディスプレイ
パネルの前面側に密着する構成とする場合はフィルム状
シートの裏面側に干渉縞の発生を抑制する凹凸が形成さ
れているのがよい。また、かかる構成において、前記凹
凸は防眩層として機能するのがよい。
【0012】フィルム状シートがプラズマディスプレイ
パネルの前面側に粒子状スペーサを介して装着される構
成としてもよく、かかる構成によっても干渉縞の発生を
抑制することができる。また、フィルム状シートとプラ
ズマディスプレイパネルとの直接接触を避けて摩擦を低
減できるので、後述するフィルム状シート張力付与構成
との組み合わせにおいて、フィルム状シートの引っ張り
を円滑に行うことが可能となる。
【0013】前記粒子状スペーサは、5μm乃至10μ
mの球形または棒形を有するのがよい。また、粒子状ス
ペーサは、その熱伝導性が空気よりも高いのがよい。ま
た、粒子状スペーサは、その屈折率が前記フィルム状シ
ートの屈折率と同程度であるのがよい。
【0014】前記フィルム状シートの厚みを0.2mm
から2.0mmの範囲に設定してもよい。また、フィル
ム状シートは、調色機能層、及び赤外線カット機能層の
うち少なくとも一つを備えて成るのがよい。また、前記
フィルム状シートが電磁波シールド機能層を有し、フィ
ルム状シートの周囲に設けられた導電性テープを介して
前記電磁波シールド機能層が外部と電気的に接触するよ
うにしてもよい。枠部材の裏面側に導電性の弾性体が設
けられていてもよい。
【0015】前記フィルム状シートに張力を付与する手
段を備えるのがよい。ここで、プラズマディスプレイパ
ネルによる映像表示状態においては、その管面温度が上
昇していき、この温度上昇によってフィルム状シートが
熱膨張することになるが、フィルム状シートの縁が押圧
固定状態であった場合、前記熱膨張によってフィルム状
シートが波うってしまう。これに対し、上記の張力付与
構造であれば、フィルム状シートが熱膨張したとして
も、フィルム状シートは引っ張られるため、フィルム状
シートが波うつのを回避することができる。
【0016】上記の張力付与手段を備える構成において
は、フィルム状シート側に設けた導電性部材と枠部材側
に設けた導電性部材との接触面の摩擦係数が前記フィル
ム状シートの引き伸ばしを阻害しないように低減されて
いるのがよい。
【0017】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下、この発明の
第1の実施形態のプラズマディスプレイ装置を図1乃至
図3に基づいて説明する。
【0018】図1は、プラズマディスプレイ装置1の主
要構成部材の分解斜視図である。このプラズマディスプ
レイ装置1は、プラズマディスプレイパネル(以下、P
DPと略記する)2と、ガラス飛散防止用の前面フィル
ム状シート3と、外枠体4と、図示しないフレーム本体
とを備えて成る。前面フィルム状シート3は横方向にお
ける湾曲形状を有しており、その湾曲凸側をPDP2の
前面側に向けて配置される。前面フィルム状シート3は
外枠体4とPDP2との間に位置し、外枠体4をフレー
ム本体に例えばねじ留めすると、外枠体4が前面フィル
ム状シート3の周囲縁を押圧する。この押圧によって前
面フィルム状シート3はPDP2の管面に密着状態にフ
ラット配置されることになる。前面フィルム状シート3
が上記のごとく湾曲形状を有することで、その中央部分
がPDP2の管面から浮き上がるのが抑制される。
【0019】PDP2は、その詳細は図示しないが、例
えば、多数の線状電極が所定間隔で配置された裏面側ガ
ラス基板と表面側ガラス基板とを、前記電極が互いに直
交するようにして貼り合わせ、両基板間にXe(キセノ
ン)やNe(ネオン)からなる混合ガス等を充填した構
造を有する。裏面側と表面側の各電極が直交する各箇所
において放電セルが構成されることになり、この放電セ
ル内において放電により生じた紫外線が裏面側或いは表
面側のガラス基板に設けた蛍光体に当たると、この蛍光
体から可視光が出射される。フルカラーのプラズマディ
スプレイ装置とする場合には、蛍光体としてR(赤),
G(緑),B(青)の光を発するものを一組としてこれ
を多数配置することになる。
【0020】図2は、プラズマディスプレイ装置1の主
要構成部材の分解断面図である。前面フィルム状シート
3は、防眩(アンチグレア:AG)フィルム3a、電磁
波シールドフィルム3b、調色フィルム3c、防眩(ア
ンチグレア:AG)フィルム3dを透明接着剤を用いて
積層して成る。各フィルムは透明フィルム基体上に各機
能層(膜)を形成して成るものである。前面フィルム状
シート3の全体の厚みとしては、0.2mm〜2.0m
mとしているが、この厚みは、ガラス飛散防止能力、弾
性等を勘案して決めることになる。なお、防眩フィルム
3aに代えて反射防止フィルムを備えてもよい。
【0021】前記透明フィルム基体としては、例えば、
PET(ポリエチレンテレフタレート)、TAC(トリ
アセチルセルロース)、PC(ポリカーボネート)など
を用いることができるが、耐熱性に優れるPETを用い
るのがよい。透明フィルム基体以外の各機能層の厚みは
当該基体に比べて格段に薄いため、当該基体の厚みが前
面フィルム状シート3における全体厚さに相当するとい
ってもよい。ここで、透明フィルム基体として用いるこ
とができるPC(ポリカーボネート)の引っ張り弾性率
(×104 kgf/cm2 )は2.43であり、曲げ強
さ(kgf/cm2 )は950である。また、PET
(ポリエチレンテレフタレート)の引っ張り弾性率(×
104 kgf/cm2 )は2.81〜4.22であり、
曲げ強さ(kgf/cm2 )は980〜1340であ
る。また、アクリル(メタクリル)樹脂の引っ張り弾性
率(×104 kgf/cm2 )は2.46〜3.16で
あり、曲げ強さ(kgf/cm2 )は840〜1200
である。引っ張り弾性率は前面フィルム状シート3にお
ける破壊耐性に関係し、曲げ強さは湾曲形成状態の弾性
に関係する。
【0022】防眩フィルム3a,3dは例えば両者の合
計で可視光全光線透過率が90%以上で透過ヘイズ値が
9%〜20%になるように構成される。防眩フィルム3
aは拡散材を散りばめたり、表面凹凸によって形成され
る。防眩フィルム3dはPDP2側の面において形成さ
れた凹凸により構成される。この凹凸により、前面フィ
ルム状シート3をPDP2に密着させたとしても、干渉
縞の発生が抑制されることになる。
【0023】電磁波シールドフィルム3bは、例えば電
磁波遮蔽金属膜から成る。この電磁波遮蔽金属として
は、Ag、Al、Ni、Au、Cu、などを用いること
ができるが、着色をなくすためにAgスパッタ膜で形成
するのが好ましい。電磁波シールドフィルム3bにおけ
る電磁波遮蔽金属の形成方法としては、スパッタリング
の他、真空蒸着、メッキなどの方法を用いることができ
る。また、金属膜をメッシュ構造としてもよい。
【0024】調色フィルム3cは近赤外線吸収層を兼ね
るものであり、近赤外線(約800nm〜1100n
m)の吸収、及びPDP2からのNe(ネオン)発光ス
ペクトルである595nmの波長を吸収する色素を含有
する。具体的には、800nm以上の波長の透過率を1
0%以下とし、595nmの波長の透過率を20%以下
とするように色素の調合を行っている。近赤外線の吸収
を図ることで、赤外線リモコンの誤動作等を低減でき、
595nmの波長を吸収することで、オレンジ色成分を
低減し、赤色純度を向上させることができる。
【0025】外枠体4の裏面側には導電性ゴム5が設け
られており、外枠体4がねじ等によって図示しない本体
フレームに装着されると、その装着圧によって電磁波シ
ールドフィルム3bの縁部分に導電性ゴム5が電気的に
接触する。導電性ゴム5は外枠体4の裏面に形成された
導線(金属箔など)に接続されている。導線はアースに
接続される。なお、導電性ゴム5と電磁波シールドフィ
ルム3bとの電気的接触を良好にするため、図3に示す
ように、防眩フィルム3aの縁を切り欠いて電磁波シー
ルドフィルム3bの縁を露呈させるのがよい。更には、
この図に示しているごとく、露呈された電磁波シールド
フィルム3bの縁部分に導電性テープ6を貼り付け、こ
の導電性テープ6を介して電磁波シールドフィルム3b
を導電性ゴム5に電気的に接触させる構造を採るのがよ
い。
【0026】なお、上記構成では、前面フィルム状シー
ト3は横方向において湾曲形状を有することとしたが、
縦方向に湾曲形状を有していてもよい。また、湾曲形状
を有しないフラットな前面フィルム状シートを用いても
よい。
【0027】(実施形態2)以下、この発明の第2の実
施形態を図4及び図5に基づいて説明する。図4に示す
構造では、一端側が外枠体4に連結され他端側が前面フ
ィルム状シート3に連結されたコイルばね7によって、
前面フィルム状シート3に張力を付与する構造を実現し
ている。コイルばね7と前面フィルム状シート3との連
結は、例えば、前面フィルム状シート3に鳩目を設け、
この鳩目にコイルばね7の他端側の鉤状部を引っかける
方法を採用できる。
【0028】ここで、PDP2による映像表示状態にお
いては、その管面温度が上昇していき、この温度上昇に
よって前面フィルム状シート3が熱膨張することになる
が、前面フィルム状シート3の縁が押圧固定状態であっ
た場合、前記熱膨張によって前面フィルム状シート3が
波うってしまう。一方、この実施形態の構造であれば、
前面フィルム状シート3が熱膨張したとしても、前面フ
ィルム状シート3はコイルばね7によって引っ張られる
構造になっているため、前面フィルム状シート3が波う
つのを回避することができる。
【0029】図5に示す構造では、外枠体4の裏面側に
凹凸部4aを形成し、これに対応する凹凸部8aを本体
フレームの枠固定部8に形成してある。これら凹凸部の
間に前面フィルム状シート3の縁部が位置しており、前
記凹凸部が互いに嵌まり合うときに、前面フィルム状シ
ート3の縁部は凹部へと押し込まれ、これによって前面
フィルム状シート3に張力が付与される構造になってい
る。
【0030】ところで、前面フィルム状シート3がPD
P2の管面に密着し、その摩擦係数が大きいと、前面フ
ィルム状シート3に張力を付与しても、波うちを回避で
きないおそれがある。そこで、前面フィルム状シート3
とPDP2の管面との間に粒子状スペーサ9を介在さ
せ、前面フィルム状シート3とPDP2との直接密着を
避けて摩擦を軽減することとしてもよい。粒子状スペー
サ9は、人間の目の分解能に対応する大きさよりも小さ
い粒子から成り、例えば、5μm乃至10μmの球形ま
たは棒形を有する。また、粒子状スペーサ9は、熱に強
い透明ガラスや透明樹脂から成り、その熱伝導性は空気
よりも高くしてあり、その屈折率は前面フィルム状シー
ト3の屈折率と同程度としてある。粒子状スペーサ9
は、例えば、ガス噴出ノズルの下方にPDP2を配置
し、ガスとともに粒子状スペーサ9を噴出することによ
り、PDP2上に略均一に散布することが可能である。
【0031】また、前面フィルム状シート3とPDP2
との間に粒子状スペーサ9を介在させることで、前面フ
ィルム状シート3の裏面側(PDP2側)に凹凸を形成
しなくても、干渉縞の発生を抑制することができる。従
って、この点において、粒子状スペーサ9を介在させる
構造は、前面フィルム状シート3に張力を付与しない実
施形態1のような構成においても、有効となる。
【0032】粒子状スペーサ9の大きさ(球形であれば
その直径)が前面フィルム状シート3とPDP2との間
の距離となるが、粒子状スペーサ9の大きさは従来の放
熱用隙間(数mm〜1cm)よりも格段に小さいから、
その分、装置を薄型にでき、二重反射の影響も殆ど無く
なる。また、粒子状スペーサ9は、その熱伝導性が空気
よりも高いから、PDP2にて発生する熱は、粒子状ス
ペーサ9を伝導して前面フィルム状シート3側に良好に
放熱されていくことになる。更に、粒子状スペーサ9
は、その屈折率が前面フィルム状シート3の屈折率と同
程度であるから、粒子状スペーサ9による不所望な屈折
や反射を低減することができる。
【0033】(実施形態3)以下、この発明の第3の実
施形態を図6に基づいて説明する。図6に示す構造で
は、前面フィルム状シート10を構成している電磁波シ
ールドフィルム10bをPDP2の管面よりも大きく
し、電磁波シールドフィルム10bの縁をPDP2の側
面に回り込ませている。電磁波シールドフィルム10b
とPDP2の管面との間には粘着剤は介在させていな
い。一方、前面フィルム状シート10を構成している反
射防止フィルム10aはPDP2の管面と同程度の大き
さである。そして、反射防止フィルム10aの縁から電
磁波シールドフィルム10bの縁(回り込み箇所)にか
けて導電性テープ6を貼付している。外枠体4が図示し
ない本体フレームに装着されると、その装着圧力によっ
て外枠体4の裏面側に形成されている導線が導電性テー
プ6に圧接する。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のプラズ
マディスプレイ装置であれば、フィルム状シートがプラ
ズマディスプレイパネル表示面に密着又は近接できるの
で、フィルム状シートの表面側(観察者側)に防眩層を
備えることが可能となり、外光の写り込みによる視認性
の低下が抑制される。また、フィルム状シートとプラズ
マディスプレイパネルとの間に冷却用の間隔を持たない
ため、二重像も防止される。また、接着剤層を介さずに
フィルム状シートをプラズマディスプレイパネルに貼り
合わせるため、何らかの不具合でフィルム状シートをプ
ラズマディスプレイパネルから剥がす必要が生じても、
枠部材の取り外しで簡単にフィルム状シートを剥がすこ
とができ、リワーク性に優れる。また、フィルム状シー
トとプラズマディスプレイパネルとの間に冷却用の隙間
を持たないため、薄型化も図れる。
【0035】湾曲形状を有するフィルム状シートを、そ
の湾曲凸側をプラズマディスプレイパネルの前面側に向
けて配置し、押圧によりフラット装着する構成であれ
ば、画面中央側でフィルム状シートがプラズマディスプ
レイパネルの管面から浮き上がってしまうのを防止する
ことができる。
【0036】フィルム状シートの裏面側に凹凸が形成さ
れている構成、或いは、粒子状スペーサを介在させる構
成であれば、干渉縞の発生を抑制することができる。
【0037】フィルム状シートに張力を付与する手段を
備える構成であれば、熱膨張でフィルム状シートが波う
つのを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態のプラズマディスプ
レイ装置の主要構成部分を示した分解斜視図である。
【図2】この発明の第1の実施形態のプラズマディスプ
レイ装置の主要構成部分を示した分解断面図である。
【図3】フィルム状シートの縁部において電磁波シール
ドフィルムを露呈させ、この部分を外枠体の裏面に設け
た導電性ゴムに接触させる構成を示した拡大図である。
【図4】この発明の第2の実施形態のプラズマディスプ
レイ装置の主要構成部分を示した断面図である。
【図5】この発明の第2の実施形態の変形例を示した拡
大断面図である。
【図6】この発明の第3の実施形態のプラズマディスプ
レイ装置の主要構成部分を示した断面図である。
【図7】従来の冷却用隙間を有するプラズマディスプレ
イ装置の概略を示した断面図である。
【図8】従来のプラズマディスプレイ装置を示した断面
図である。
【符号の説明】
1 プラズマディスプレイ装置 2 プラズマディスプレイパネル(PDP) 3 前面フィルム状シート 4 外枠体 5 導電性ゴム 6 導電性テープ 7 コイルばね 9 粒子状スペーサ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマディスプレイパネルの前面側
    に、ガラス飛散防止用のフィルム状シートを接着剤層を
    介さずに枠部材による押圧によって装着したことを特徴
    とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプラズマディスプレイ
    装置において、湾曲形状を有するフィルム状シートを、
    その湾曲凸側をプラズマディスプレイパネルの前面側に
    向けて配置し、押圧によりフラット装着したことを特徴
    とするプラズマディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のプラズマ
    ディスプレイ装置において、フィルム状シートがプラズ
    マディスプレイパネルの前面側に密着する構成とし、フ
    ィルム状シートの裏面側には干渉縞の発生を抑制する凹
    凸が形成されていることを特徴とするプラズマディスプ
    レイ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のプラズマディスプレイ
    装置において、前記凹凸は防眩層として機能することを
    特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載のプラズマ
    ディスプレイ装置において、フィルム状シートがプラズ
    マディスプレイパネルの前面側に粒子状スペーサを介し
    て装着されたことを特徴とするプラズマディスプレイ装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のプラズマディスプレイ
    装置において、前記粒子状スペーサは、5μm乃至10
    μmの球形または棒形を有することを特徴とするプラズ
    マディスプレイ装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載のプラズマ
    ディスプレイ装置において、前記粒子状スペーサは、そ
    の熱伝導性が空気よりも高いことを特徴とするプラズマ
    ディスプレイ装置。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至請求項7のいずれかに記載
    のプラズマディスプレイ装置において、前記粒子状スペ
    ーサは、その屈折率が前記フィルム状シートの屈折率と
    同程度であることを特徴とするプラズマディスプレイ装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載
    のプラズマディスプレイ装置において、前記フィルム状
    シートの厚みが0.2mmから2.0mmの範囲にある
    ことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載のプラズマディスプレイ装置において、前記フィルム
    状シートは、調色機能層、及び赤外線カット機能層のう
    ち少なくとも一つを備えて成ることを特徴とするプラズ
    マディスプレイ装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項10のいずれかに
    記載のプラズマディスプレイ装置において、前記フィル
    ム状シートは電磁波シールド機能層を有し、フィルム状
    シートの周囲に設けられた導電性テープを介して前記電
    磁波シールド機能層が外部と電気的に接触することを特
    徴とするプラズマディスプレイ装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項11のいずれかに
    記載のプラズマディスプレイ装置において、枠部材の裏
    面側に導電性の弾性体が設けられていることを特徴とす
    るプラズマディスプレイ装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至請求項12のいずれかに
    記載のプラズマディスプレイ装置において、前記フィル
    ム状シートに張力を付与する手段を備えたことを特徴と
    するプラズマディスプレイ装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のプラズマディスプ
    レイ装置において、フィルム状シート側に設けた導電性
    部材と枠部材側に設けた導電性部材との接触面の摩擦係
    数が前記フィルム状シートの引き伸ばしを阻害しないよ
    うに低減されていることを特徴とするプラズマディスプ
    レイ装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至請求項14のいずれかに
    記載のプラズマディスプレイ装置において、前記フィル
    ム状シートの表面側に防眩層を備えたことを特徴とする
    プラズマディスプレイ装置。
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