JP2003066227A - 光学フィルム及び画像表示装置用フィルタ - Google Patents

光学フィルム及び画像表示装置用フィルタ

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JP2003066227A
JP2003066227A JP2001256750A JP2001256750A JP2003066227A JP 2003066227 A JP2003066227 A JP 2003066227A JP 2001256750 A JP2001256750 A JP 2001256750A JP 2001256750 A JP2001256750 A JP 2001256750A JP 2003066227 A JP2003066227 A JP 2003066227A
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color tone
optical film
transparent resin
tone correction
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Application number
JP2001256750A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Shimoda
博司 下田
Fumiko Kawasato
史子 河里
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性に優れ、適切な色調補正を可能とし、
生産性に優れた色調補正能及び自己修復性能を有する光
学フィルムを提供すること。 【解決手段】 溶剤に可溶な熱可塑性樹脂を主剤とし、
かつ色調補正能を有する色素を含有する色調補正層A
と、該色調補正層Aの少なくとも片面に設けられた自己
修復性及び紫外線吸収性を有する透明樹脂層Bとを有
し、前記色調補正層Aの屈折率と透明樹脂層Bの屈折率
が実質的に等しいことを特徴とする光学フィルム1を提
供する。好ましくは透明樹脂層Bの表面に非結晶性の含
フッ素重合体からなる反射防止層Cが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色調補正能及び自
己修復能を有する光学フィルム並びに該フィルムを用い
た画像表示装置用フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネル(PD
P)、液晶表示装置(LCD)、エレクトロルミネッセ
ンスディスプレイ(ELD)、陰極管表示装置(CR
T)のような画像表示装置では、ディスプレイ上に背景
が写り込んで画像コントラストが低下する問題を解消す
るための反射防止機能と、該ディスプレイの表示光を理
想的な色バランスにするための色調補正機能とを有する
反射防止膜を用いることが知られている。
【0003】例えば特開2000−241602号公報
には、色調補正用の染料及びポリマーバインダーを含む
フィルター層、下塗り層、透明支持体、および透明支持
体の屈折率よりも低い屈折率を有する低屈折率層をこの
順に積層してなる、反射防止機能と色調補正機能を有す
る反射防止膜が開示されている。上記公報に記載された
反射防止膜は、フィルター層と透明支持体との間に、ガ
ラス転移温度が60℃以下−20℃以上のポリマーを含
む下塗り層またはフィルター層側の表面が粗面である下
塗り層を設けたことによって、透明支持体とフィルター
層との接着性の改善を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術には次のような問題があった。フィルター層
形成用の塗布液に配合する溶剤の種類が制限され、フィ
ルター層形成用の塗布液に添加、溶解し得る色調補正用
の染料の種類が限定されるために、任意の色調補正能を
得ることが難しいという問題がある。すなわち、特開2
000−241602号公報の実施例中に記載された如
く、透明支持体(ポリエチレンテレフタレートフィル
ム)の両面にスチレン−ブタジエンコポリマーからなる
下塗り層を形成し、その後、一方の面側にフィルター層
形成用の塗布液を塗布する場合、このフィルター層形成
用の塗布液に下塗り層を浸食するような有機溶媒が含ま
れていると、この有機溶媒によって下塗り層が溶け、そ
の接着性を改善するという機能を発揮できなくなってし
まう。同公報の実施例に記載されたように、フィルター
層形成用の塗布液として染料を含むゼラチン水溶液(す
なわち溶剤は水)を用いれば、下塗り層を浸食すること
はないが、その一方でフィルター層に配合可能な染料が
制限されてしまい、適切な色調補正能を得ることが難し
くなる。
【0005】また、透明支持体の両面に下塗り層を形成
し、その後それぞれの面側にフィルター層や低屈折率層
を形成しているために、操作が煩雑となり、生産効率が
低いという問題がある。
【0006】さらに、プラスチックやガラスからなる透
明支持体の一方の面側に、ガラス転移温度が60℃以下
−20℃以上のポリマーを含む下塗り層を介してフィル
ター層を設けた構造では、フィルター層を充分に保護す
ることができず、フィルター層が傷付き易いという問題
がある。また、下塗り層を設ける構造にあって最も問題
となるのは、透明性が低下することである。すなわち、
フィルター層と下塗り層、下塗り層と透明支持体それぞ
れの界面で可視光の反射、散乱が発生し、透過率を低下
させる要因となる。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、透明性に優れ、適切な色調補正を可能とし、生産性
に優れた色調補正能及び自己修復性能を有する光学フィ
ルムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者らは鋭意研究を重ね、下記の通り本発明を
完成させた。すなわち、本発明は、溶剤に可溶な熱可塑
性樹脂を主剤とし、かつ色調補正能を有する色素を含有
する色調補正層(A)と、該色調補正層(A)の少なく
とも片面に設けられた自己修復性及び紫外線吸収性を有
する透明樹脂層(B)とを有し、前記色調補正層(A)
の屈折率と透明樹脂層(B)の屈折率が実質的に等しい
ことを特徴とする光学フィルムを提供する。本発明の光
学フィルムにおいて、さらに反射防止層(C)を有する
構成が好ましい。また、本発明は、前記の光学フィルム
からなる画像表示装置用フィルタを提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る光学フィルム
の一実施形態を示す要部縦断面図である。この光学フィ
ルム1は、溶剤に可溶な熱可塑性樹脂を主剤とし、該主
剤中に色調補正能を有する色素を添加した色調補正層A
と、該色調補正層A上に設けられた自己修復性及び紫外
線吸収性を有する透明樹脂層Bと、該透明樹脂層B上に
設けられた反射防止層Cとを有し、色調補正層Aと透明
樹脂層Bとのそれぞれの屈折率は実質的に等しいもので
ある。以下、これら各層の詳細を記す。
【0010】[色調補正層]色調補正層Aの主剤は、溶
剤に可溶であり、透明樹脂層Bを構成する樹脂の屈折率
と実質的に等しい屈折率を有する熱可塑性樹脂の中から
適宜選択して使用することができる。好ましい熱可塑性
樹脂としては、例えば熱可塑性ポリエステル、熱可塑性
ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリ酢酸ビニル、ポリブタジエン、ポリスチレン、ポリ
アクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリ
ビニルアルコール、酢酸セルロースなどのポリマー、ま
たはこれらのポリマーの2種以上を混合したブレンドポ
リマー、またはこれらの樹脂の原料モノマーを含むコポ
リマーを挙げることができる。
【0011】この色調補正層Aの主剤は、透明樹脂層B
を構成する樹脂の屈折率と実質的に等しい屈折率を有す
るもの、すなわち、色調補正層Aの主剤と透明樹脂層B
の樹脂との屈折率差が±0.05以内、好ましくは±
0.04以内、さらに好ましくは±0.03以内とす
る。例えば透明樹脂層Bとして、屈折率1.50の樹脂
を用いた場合、色調補正層Aの主剤は屈折率1.55〜
1.45、好ましくは1.54〜1.46、さらに好ま
しくは1.53〜1.47の範囲内とする。このよう
に、色調補正層Aの主剤と透明樹脂層Bの樹脂との屈折
率を実質的に等しくすることによって、色調補正層Aと
透明樹脂層Bの界面反射を低減することができる。
【0012】上記の主剤とする樹脂を溶解するための溶
剤は、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、エーテル系
溶剤、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、エチルセロソル
ブ等のエーテルアルコール系溶剤、ジアセトンアルコー
ル等のケトンアルコール系溶剤、トルエン等の芳香族系
溶剤等を使用し得る。これらは単独でも2種類以上を混
合した混合溶剤系としても使用し得る。
【0013】この色調補正層Aには、色調補正能を有す
る色素が含有される。該色素は染料と顔料のいずれも使
用できる。なお、本発明において「色調補正能を有する
色素(以下、色調補正剤と記す。)」とは、可視光の波
長領域(波長380〜780nm)の光を、好ましくは
特定波長領域(複数の領域でもよい。)の光を特異的に
吸収できる色素である。なお、本発明の光学フィルム1
には近赤外線吸収能を有する色素(以下、近赤外線吸収
剤と記す。)が含有されてもよい。この近赤外線吸収剤
は光学フィルム1のいずれかの層に添加してもよいし、
ポリマー中に近赤外線吸収剤を含有する別な層を形成し
てもよい。この近赤外線吸収剤は、少なくとも近赤外領
域(波長780〜1300nm)の光の一部を吸収でき
る色素であればよく、該色素が他の波長領域、例えば可
視光にも吸収能を有している色素であっても使用し得
る。
【0014】色調補正剤は、光学フィルム1の使用用途
に応じて可視光の特定波長域の一部を吸収し、透過可視
光の色調を改善するために用いられる。本発明において
使用し得る色調補正剤としては、アゾ系、縮合アゾ系、
ジインモニウム系、フタロシアニン系、アンスラキノン
系、インジゴ系、ペリノン系、ペリレン系、ジオキサジ
ン系、キナクリドン系、メチン系、イソインドリノン
系、キノフタロン系、ピロール系、チオインジゴ系、金
属錯体系などの周知の有機顔料および有機染料、無機顔
料が挙げられるが、耐候性が良好であるとともに色調補
正層Aの主剤との相溶性または分散性が良好な色素、例
えばジインモニウム系、フタロシアニン系、アンスラキ
ノン系色素のうちの1種類または2種以上を適宜組み合
わせて用い得る。
【0015】また近赤外線吸収剤としては、ポリメチン
系、フタロシアニン系、ナフタロシアニン系、金属錯体
系、アミニウム系、イモニウム系、ジイモニウム系、ア
ンスラキノン系、ジチオール金属錯体系、ナフトキノン
系、インドールフェノール系、アゾ系、トリアリルメタ
ン系の化合物などが挙げられるが、これらに限定されな
い。熱線吸収や電子機器のノイズ防止の用途には、最大
吸収波長が750〜1100nmである近赤外線吸収剤
が好ましく、金属錯体系、アミニウム系、フタロシアニ
ン系、ナフタロシアニン系、ジイモニウム系が特に好ま
しい。近赤外線吸収剤は1種類としてもよいし、2種以
上を混合して用いてもよい。
【0016】本発明の光学フィルムを画像表示装置、特
にプラズマディスプレイパネル(以下、PDPとい
う。)用反射防止/色調補正フィルム材(またはフィル
タ)として適用する場合、この色調補正層Aには、PD
P本体内に封入された放電ガス、例えばネオンとキセノ
ンの二成分ガス、からの余分な発光色(主に560〜6
10nmの波長領域)を選択的に吸収・減衰させるため
の1種類または複数種類の色調補正剤を混合して含有さ
せることが好ましい。このような色素構成とすることに
よって、PDPの表示画面から発せられる可視光のう
ち、放電ガスの発光に起因する余分な光が色調補正層A
に吸収・減衰され、その結果PDPの表示画面から発す
る可視光の表示色を表示目標の表示色に近づけることが
でき、自然な色調を表示し得るPDP装置を提供でき
る。このように上記放電ガスからの余分な発光色を選択
的に吸収・減衰させる色素には、近赤外線を吸収・減衰
させる効果を有するものもある。
【0017】色調補正層Aに含まれる色調補正剤は、色
調補正効果を得るために、色調補正層の主剤である熱可
塑性樹脂に対して、0.1質量%以上含まれることが好
ましい。特に1質量%以上が好ましい。また、主剤であ
る熱可塑性樹脂の物性を保つため、色調補正剤の量を1
0質量%以下に抑えることが好ましい。この色調補正層
Aの膜厚は、十分な色調補正能を得るために、0.5μ
m以上が好ましく、成膜時の溶媒が残留しにくい、成膜
の操作性が容易であることなどから20μm以下が好ま
しい。特に1〜10μmであることが好ましい。
【0018】本発明において、色調補正層Aが透明樹脂
層Bに直接積層されていることが、余分な層間界面での
可視光の反射、散乱を抑制でき、本発明の効果を最も大
きくするため好ましい。種々の要請により、色調補正層
Aと透明樹脂層Bの間に別の層を形成する必要がある場
合は、その層の屈折率も、実質的に色調補正層Aおよび
透明樹脂層Bの屈折率と等しくすればよい。
【0019】この色調補正層Aの形成方法は特に限定さ
れず、例えば主剤と色素を溶剤に溶解して得られる塗液
を基材上に塗布及び乾燥し、所望の膜厚の色調補正層A
を形成し得る。塗工法としては、例えばディップコート
法、ロールコート法、スプレーコート法、グラビアコー
ト法、コンマコート法、ダイコート法などを選択でき
る。これらのコート法は連続加工が可能であり、バッチ
式の蒸着法などに比べて生産性が優れている。または薄
く均一な塗膜を形成できるスピンコート法も採用し得
る。
【0020】[透明樹脂層]本発明における透明樹脂層
Bは、自己修復性を有する透明樹脂、例えばポリウレタ
ン樹脂、紫外線(UV)硬化型樹脂などから形成し得
る。このようなポリウレタン樹脂は公知である(例えば
特開昭60−222249号公報、特開昭61−281
118号公報参照)。本発明において、透明樹脂層Bに
は熱可塑性ポリウレタン樹脂、熱硬化性ポリウレタン樹
脂のいずれも使用できる。
【0021】本発明において、自己修復性を有すると
は、「23℃、相対湿度50%の雰囲気下で先端径15
μmのダイヤモンドチップを加傷体として、生じた傷が
消失し得る最大荷重をHEIDONスクラッチテスタで
測定した値」(以下、自己修復性度という。)が10g
以上であることをいう。本発明における透明樹脂層Bの
自己修復性度は30g以上であることがより好ましい。
【0022】本発明において、透明樹脂層Bの材料自体
が紫外線吸収能を有していてもよく、紫外線吸収剤を透
明樹脂層Bに添加してもよい。紫外線吸収剤としては既
知の紫外線吸収能を有する化合物を使用できる。例えば
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノンなど
のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロ
キシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’
−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾールな
どのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2,4−ジ−
tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシベンゾエート、4−tert−ブ
チルフェニルサリシレート、エチル−2−シアノ−3,
3−ジフェニルアクリレートなどの紫外線吸収剤が挙げ
られる。これらを単独で使用してもよく、2種類以上を
混合して使用してもよい。紫外線吸収剤の添加量は、透
明樹脂(B)の主剤100質量部に対して0.1〜5.
0質量部、好ましくは0.1〜1.0質量部である。
【0023】熱硬化性ポリウレタン樹脂は、多官能性活
性水素化合物(ポリオール類)とポリイソシアネートか
らなる反応性主原料のうち、少なくとも一方の原料の少
なくともその一部として3官能性以上の化合物を使用す
ることによって得られるポリウレタン樹脂である。一
方、熱可塑性ポリウレタン樹脂はすべて2官能性以下の
原料を用いて得られるポリウレタン樹脂である。本発明
における透明樹脂層Bの材料としては、耐薬品性、耐汚
染性、耐久性などの観点から熱硬化性ポリウレタン樹脂
が特に好ましい。以下に熱硬化性ポリウレタン樹脂につ
いて説明する。
【0024】熱硬化性ポリウレタン樹脂の原料となる多
官能性活性水素化合物としてはポリオール類が好まし
く、ポリエーテル系ポリオール、ポリエステル系ポリオ
ール、ポリカーボネート系ポリオール等が使用できる。
これらの中でも、耐久性、価格、強度と耐擦傷性、自己
修復性のバランスからポリエステル系のポリオールが好
ましい。環状エステル、特にカプロラクトンを開環して
得られるポリエステル系ポリオールが特に好ましい。ポ
リオールの官能基数は、平均値として1より大きいこと
を要するが、強度、伸度、自己修復性、耐擦傷性のバラ
ンスの観点から2〜3であることが好ましい。
【0025】ポリオールはトリオールのみ(1種単独ま
たは2種以上のトリオール混合物であってよい。)また
はトリオールとジオールの混合物が好ましい。各々のポ
リオールの水酸基価は特に限定されないが、全ポリオー
ルの平均水酸基価は100〜600が好ましく、200
〜500がより好ましい。このポリオールは短鎖ポリオ
ールである鎖延長剤を含んでもよく、平均水酸基価はこ
れを含めて計算した平均の水酸基価である。使用できる
鎖延長剤としては、短鎖ジオール、短鎖ポリオール、短
鎖ジアミン、短鎖ポリアミン等が挙げられる。特に透明
性、柔軟性、反応性の観点から短鎖ジオールと短鎖ポリ
オールが好ましく、短鎖ジオールが特に好ましい。
【0026】使用できるポリイソシアネートは、芳香族
ジイソシアネート、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族
ジイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族
ジイソシアネート、脂環族ポリイソシアネートなどの如
く、公知のポリウレタン樹脂製造用のイソシアネート類
が使用できるが、得られるポリウレタン樹脂の耐久黄変
性の点で、無黄変性ポリイソシアネートが好ましい。無
黄変性ポリイソシアネートは芳香核に直接結合したイソ
シアネート基を有しない非芳香族または芳香族のポリイ
ソシアネートである。脂肪族もしくは脂環族のジイソシ
アネート、3官能以上のポリイソシアネート、または脂
環族のジイソシアネートと3官能以上のポリイソシアネ
ートの混合物が特に好ましい。ジイソシアネートとして
はヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネートな
どが挙げられる。3官能以上のポリイソシアネートとし
てはジイソシアネートのヌレート変性体、ビューレット
変性体、トリメチロールプロパンなどの3価アルコール
で変性したウレタン変性体などが挙げられる。
【0027】これらの熱硬化性ポリウレタン樹脂の原料
は単独でまたは混合して使用できる。また、紫外線吸収
剤以外の添加剤、例えば、酸化防止剤、光安定剤等の安
定剤、ウレタン化触媒、伸展剤、着色剤、難燃剤、帯電
防止剤、界面活性剤、シランカップリング剤等の添加剤
を添加できる。これらの添加剤はポリオール成分とポリ
イソシアネート成分のいずれか一方または両方に添加し
得る。これらの添加剤の添加量は、透明樹脂層Bの主剤
となるポリウレタン樹脂100質量部に対して0.1〜
5.0質量部、好ましくは0.1〜1.0質量部であ
る。
【0028】ポリウレタン樹脂のフィルムの成形法とし
ては、押出成形法、射出成形法、ブロー成形法、注型
法、カレンダー成形法等が挙げられるが、フィルムの光
学的品質の観点から、また熱硬化性ポリウレタン樹脂に
も適用でき、かつ成型時の加熱温度が低い等の観点か
ら、特開平1−56717号公報に記載されているよう
な反応性キャスティング法で得られるものが最も好まし
い。
【0029】反応性キャスティング法とは、反応して軟
質合成樹脂となる流動性の反応性原料混合物を剥離性ま
たは非剥離性の平滑な担体上を流延する間に反応させて
軟質合成樹脂のフィルムを形成し、剥離性担体の場合に
はその後、担体から剥離することによりフィルムを得る
方法である。通常、反応性キャスティング法を行う場
合、反応性原料に溶剤が含まれていてもよいが、透明樹
脂層Bのフィルムの製造の場合には実質的に溶剤を含ま
ない反応性原料を用いる方法、すなわち反応性バルクキ
ャスティング法がより好ましい。
【0030】透明樹脂層Bの厚さは、30〜400μm
とされ、好ましくは50〜300μm、さらに好ましく
は100〜300μmとされる。この自己修復性を有す
る透明樹脂層Bの厚さを30μm以上とすることで、優
れた自己修復性、耐擦傷性が得られ、光学フィルム1上
に永久傷が容易に形成されてしまう不都合を防ぐことが
できる。一方、この厚さを400μm以下とすることに
よって、加工性を悪化させずに成膜することができると
ともに、光学フィルム1をタッチパネルに適用した場
合、ペン入力時の操作性を良好に保つことができる。
【0031】透明樹脂層B表面に微細凹凸を形成し、防
眩性処理(アンチグレア処理)を施してもよい。このよ
うな防眩性処理を施すことによって光学フィルム1表面
のギラツキを大幅に減じることができる。この防眩性処
理において好適な条件を次に記す。 ・微細凹凸の粗さが、60度光沢計で表されるグロス値
30〜150の粗さであること。 ・透光性が、可視光線透過率(JIS K6714に準
じて測定した波長380〜780nmにおける透過率の
平均値)で80%以上であること。 ・JIS K7105に準じて測定されるヘイズ値が、
3〜15%であること。 ・JIS Z8701に従って算出した片面光線反射率
が2%以下であること。
【0032】[反射防止層]反射防止層Cは、その下層
の材料(図1の場合は透明樹脂層B)よりも低い屈折率
(好ましくは屈折率が1.36以下)を有する材料から
なっている。かかる材料としては非晶質性の含フッ素重
合体が好ましい。また、反射防止層Cは低屈折率材料か
らなる単層構造とする以外に、高屈折材料と低屈折材料
からなる多層構造とすることもできる。高屈折材料から
なる層は、透明樹脂層Bの屈折率より高い屈折率を有す
る樹脂からなる層、透明樹脂層Bの屈折率より高い屈折
率を有する金属酸化物からなる層、または透明樹脂層B
の屈折率より高い屈折率を有する金属酸化物を含む樹脂
層とすることが好ましい。また、反射防止能をさらに向
上させる目的で、アンチグレア処理を施した透明樹脂層
に、反射防止層を形成してもよい。なお、製品コスト低
減の要求が強い用途に適用する場合、または少なくとも
表面部分を低屈折率の材料で構成したり、表面に微細凹
凸を形成して反射率を低減させるアンチグレア処理など
の反射防止処理を施して透明樹脂層Bに反射防止機能を
持たせる場合などでは、反射防止層Cを省いてもよい。
【0033】非結晶性の含フッ素重合体は、結晶による
光の散乱がないため、透明性に優れる。非結晶性の含フ
ッ素重合体としては、1)テトラフルオロエチレン、ビ
ニリデンフルオリドおよびヘキサフルオロプロピレン
が、それぞれのモノマー単位として37〜48質量%、
15〜35質量%および26〜44質量%の3元共重合
体などのフルオロオレフィン系の共重合体や、2)含フ
ッ素脂肪族環構造を有する重合体などがある。その中で
も、含フッ素脂肪族環構造を有する重合体が好ましく、
さらに主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有する重合体が、
耐クリープ性などの機械的特性に優れるため特に好まし
く採用される。上記非結晶性の含フッ素重合体の数平均
分子量は、好ましくは5万〜100万、特に好ましくは
5万〜50万、さらに好ましくは5万〜10万である。
【0034】含フッ素環構造を有するモノマーを重合し
て得られる、主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有する重合
体は、特公昭63−18964号公報などにより知られ
ている。すなわち、パーフルオロ(2,2−ジメチル−
1,3−ジオキソール)などの含フッ素脂肪族環構造を
有するモノマーを単独重合するか、または該モノマーと
テトラフルオロエチレンなどのラジカル重合性モノマー
とを共重合することにより得られる。
【0035】また、少なくとも2つの重合性二重結合を
有する含フッ素モノマーを環化重合して得られる、主鎖
に含フッ素脂肪族環構造を有する重合体は、特開昭63
−238111号公報や特開昭63−238115号公
報などにより知られている。すなわち、パーフルオロ
(アリルビニルエーテル)やパーフルオロ(ブテニルビ
ニルエーテル)などの2つ以上の重合性二重結合を有す
る含フッ素モノマーの環化重合体、またはこれらのモノ
マーとテトラフルオロエチレンなどのラジカル重合性モ
ノマーとの共重合体が挙げられる。
【0036】また、上記主鎖に含フッ素脂肪族環構造を
有する重合体は、パーフルオロ(2,2−ジメチル−
1,3−ジオキソール)などの含フッ素脂肪族環構造を
有するモノマーと、パーフルオロ(アリルビニルエーテ
ル)やパーフルオロ(ブテニルビニルエーテル)などの
少なくとも2つの重合性二重結合を有する含フッ素モノ
マーとを共重合して得られる重合体でもよい。
【0037】含フッ素脂肪族環構造を有する重合体とし
ては、主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有する重合体が好
適であるが、重合体を形成するモノマー単位中に含フッ
素脂肪族環構造を有するモノマー単位を20モル%以上
含有するものが透明性や機械的特性などの面から好まし
い。その他の非結晶性含フッ素重合体としては、以下の
式1または式2で表される両末端に反応性基を有する数
平均分子量500〜10万、好ましくは1000〜1万
のパーフルオロポリエーテルが挙げられる。
【0038】 式1:X-CF2-[(OCFR1CF2)p-(OCF2CF2)q-(OCF2)r]m-CF2-X (ただし、Xはイソシアネート基、水酸基、アミノ基、
エポキシ基、アクリレート基、メタクリレート基、シア
ナミド基またはマレイミド基を含有する有機基を、R1
はFまたはCF3を、そしてp,q,r,mは整数を表
す)。 式2:HOCH2Y-[(OCFR2CF2)s-(OCF2CF2)t-(OCF2)u]n-Y-CH2OH (ただし、Yはパーフルオロ脂肪族基を、R2はFまた
はCF3を、そしてs,t,u,nは整数を表す)。
【0039】また、上記の主鎖に含フッ素脂肪族環構造
を有する重合体は、旭硝子社より「CYTOP」の商品
名で市販されており、本発明ではこのような公知の含フ
ッ素重合体がいずれも使用できる。含フッ素脂肪族環構
造を有する重合体は、その末端に、反射防止層Cの下層
の材料と化学結合する反応基を有するものが好ましい。
かかる反応基としては、例えば水酸基、カルボン酸基、
アミノ基、エポキシ基、アクリロイル基、メタクリロイ
ル基、イソシアネート基、シアノ基、カルバモイル基、
メルカプト基、ビニル基等が挙げられる。なお、本発明
において、反射防止層Cとして低屈折材料からなる単層
構造とする場合、上記透明樹脂層Bと反射防止層Cとの
接着力を高めるため、1)上記層間に接着剤層を設け
る、または2)透明樹脂層Bおよび/または反射防止層
Cに接着強化用の添加剤(以下、接着強化剤と記す。)
を添加する、ことができる。上記1)においては、本発
明の光学フィルム1の光学特性に悪影響を与えないとい
う観点から、該接着剤層の厚みは1〜50nmであるこ
とが好ましい。また、上記2)においては、同様の理由
から接着強化剤の添加量は、透明樹脂層または反射防止
層を形成する樹脂100質量部に対して50質量部以下
が好ましい。また、接着力強化の効果が大きいことか
ら、接着強化剤は反射防止層Cに添加することが好まし
い。これらの接着剤層や接着強化剤を構成する材料とし
ては以下に示すアルコキシシラン類が挙げられ、これら
は単独または2種以上で用いられる。
【0040】ビニルトリエトキシシラン、トリメチルメ
トキシシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルビ
ニルメトキシシラン、ジメチルビニルエトキシシランな
どのモノアルコキシシラン。γ−クロロプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−クロロプロピルメチルジエトキ
シシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−
β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノ
プロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシジルオキ
シプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシジルオ
キシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタクリロ
キシプロピルメチルジメトキシシラン、メチルジメトキ
シシラン、メチルジエトキシシラン、ジメチルジメトキ
シシラン、ジメチルジエトキシシラン、メチルビニルジ
メトキシシラン、メチルビニルジエトキシシラン、ジフ
ェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラ
ン、3,3,3−トリフルオロプロピルメチルジメトキ
シシラン、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,
8,8,8−トリデカフルオロオクチルメチルジメトキ
シシラン、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,
8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオ
ロデシルメチルジメトキシシランなどのジアルコキシシ
ラン類。γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノ
エチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N
−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシジルオキシプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、メチルトリエ
トキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニル
トリエトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピ
ルトリメトキシシラン、3,3,4,4,5,5,6,
6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチルト
リメトキシシラン、3,3,4,4,5,5,6,6,
7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデ
カフルオロデシルトリメトキシシラン、テトラメトキシ
シラン、テトラエトキシシランなどのトリまたはテトラ
アルコキシシラン類。
【0041】特に、反射防止層Cの透明性を損なうこと
なく、透明樹脂層Bに対する接着性を向上させるものと
して以下のものが挙げられる。γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−
アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β−(ア
ミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメ
チルジメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ
−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミ
ノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラ
ン。エポキシ基を有するγ−グリシジルオキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピル
トリエトキシシランおよびγ−グリシジルオキシプロピ
ルメチルジエトキシシラン。
【0042】また、高い屈折率を有する樹脂としては、
ポリスチレン、ポリ(2−クロロスチレン)、ポリ
(2,6−ジクロロスチレン)、ポリ(2−ブロモスチ
レン)、ポリ(2,6−ジブロモスチレン)、ポリカー
ボネート、芳香族ポリエステル、ポリスルホン、ポリエ
ーテルスルホン、ポリアリールスルホン、ポリ(ペンタ
ブロモフェニルメタクリレート)、フェノキシ樹脂及び
その臭素化物、エポキシ樹脂およびその臭素化物など、
主鎖または側鎖に芳香環を含むものや、臭素、硫黄など
の元素を有する重合体が好ましく用いられる。また、こ
れらの樹脂の末端を反応性に富む官能基に変性すること
で透明樹脂層Bや反射防止層Cとの接着性を高めること
もできる。上述樹脂のうちフェノキシ樹脂、エポキシ樹
脂などは無変性ですでに末端に活性な官能基を有し、接
着性の点で好ましい。
【0043】金属酸化物としては、特に導電性を有する
金属酸化物が帯電防止性能を透明中間層に与えるので好
ましい。帯電防止性能を得ようとする場合は金属酸化物
はその比抵抗が1×10-7〜1×103Ω・mであるこ
とが好ましい。好ましい金属酸化物としては、Sb
25、SnO2、In23、TiO2、RuO2、Yb2
3、Ag2O、CuO、FeO、ITOなどが挙げられ、
中でも透明性と造膜性が良好なことから、Sb25、S
nO2、In23、ITOが好ましい。また、金属酸化
物とSb、Alなどの金属との合金の酸化物からなる帯
電防止層でもよく、導電性がより高まるため好ましい。
さらに、ITOなどの透明導電性材料で透明樹脂層B上
にペンによる筆圧又は指の押圧によって入力可能なタッ
チパネル用入力画面を形成してもよい。
【0044】また、造膜性を向上させるために金属酸化
物からなる層へ前述の高い屈折率を有する樹脂または透
明樹脂層Bの樹脂を配合したり、密着性を付与するため
エポキシ基、アミノ基、水酸基などの化学結合に有効に
機能する官能基を有する化合物を配合することもでき
る。
【0045】この高屈折率材料からなる層の膜厚は、5
0〜500nmが好ましく、低屈折率材料からなる層の
膜厚は充分な反射防止効果を有するために10〜500
nm、好ましくは30〜300nm、さらに好ましくは
50〜200nmとされる。
【0046】この反射防止層Cの形成方法は特に限定さ
れないが、例えばディップコート法、ロールコート法、
スプレーコート法、グラビアコート法、コンマコート
法、ダイコート法、スピンコート法などを選択できる
が、薄く均一な塗膜を形成できるスピンコート法を用い
て成膜することが好ましい。最外層となる反射防止層C
の表面には、耐摩耗性を付与させるため潤滑剤を、反射
防止性能を損なわない程度に塗布したり、反射防止層C
中に潤滑剤を配合したりしてもよい。このような潤滑剤
としては、デュポン社製の商品名クライトックス、ダイ
キン工業社製の商品名デムナム、ダイキン工業社製の商
品名ダイフロイル、アウジモント社製の商品名フォンブ
リン、旭硝子社製の商品名フロンルーブ等のパーフルオ
ロポリエーテル類が挙げられる。
【0047】[光学フィルムの製造方法]本実施形態に
よる光学フィルム1は、透明基材上に各層A〜Cを順次
積層形成し、透明基材と一体化された状態としてもよい
し、適当な基材、好ましくは剥離性の基材上に各層A〜
Cを順次積層形成し、その後、該剥離性の基材から層A
〜Cからなる光学フィルム1を剥離してもよい。さら
に、A〜Cの各層の少なくとも1層を別に形成してお
き、粘着剤を介して、または直接熱融着することによっ
てA〜C層を順次積層して光学フィルム1を製造するこ
ともできる。勿論、色調補正層Aと透明樹脂層Bとの2
層からなる光学フィルムも上記と同様の方法で製造でき
る。これらの製造方法の一例として、透明基材と一体化
された状態の光学フィルム1の製造例を以下に記する。
【0048】この透明基材の構成材料としては、光学フ
ィルム1の使用用途に応じて種々の透明基材、例えば、
ガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
ブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)などのポリアクリレー
ト、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン、トリア
セテートフィルム、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、金属イオ
ン架橋エチレンメタクリル酸共重合体、ポリウレタン、
セロファン等の透明基材の中から適宜選択して使用する
ことができ、好ましくはPET、PC、PMMAが挙げ
られる。透明基材の厚さは、通常の場合、10〜500
μmが採用される。
【0049】まず透明基材の一方の面に、色調補正層A
形成用の塗液、すなわち熱可塑性樹脂を溶剤に溶かして
色調補正剤を混合して得られる塗液、を塗布し乾燥させ
て所望の厚さの色調補正層Aを形成する。この乾燥工程
においては、溶剤が十分に留去し得る温度に塗布物を加
熱するが、色調補正剤の劣化を可能な限り避けるため、
なるべく低い温度で乾燥することが好ましい。
【0050】次いで、色調補正層Aの上に、反応性キャ
スティング法によって透明樹脂層Bを形成する。この透
明樹脂層Bの形成において、実質的に溶剤を含まない反
応性原料(ポリオール液とポリイソシアネート液)を用
い、反応性バルクキャスティング法を用いることができ
る。色調補正層Aの上にポリオール液とポリイソシアネ
ート液の混合物を所望の塗布厚みとなるように塗布した
後、加熱して前記混合物中のポリオールとポリイソシア
ネートを反応させる。
【0051】次いで、透明樹脂層Bの上に非結晶性含フ
ッ素重合体を含む塗液を塗布し、乾燥して反射防止層C
を形成する。なお、反射防止層Cの形成に先立って、透
明樹脂層Bと反射防止層Cとの接着力を強化するため
に、あらかじめ透明樹脂層Bの表面をコロナ放電処理、
紫外線処理などの活性エネルギー線処理または、シラン
カップリング剤などのプライマー処理を施すことができ
る。
【0052】このように製造された光学フィルム1は、
反射防止性、近赤外線吸収性、色調補正能、自己修復性
および耐擦傷性を有しており、住宅、ビルなどの建築物
用窓材や自動車、電車、航空機などの車両用窓材に近赤
外線吸収フィルムとして貼着したり、プラズマディスプ
レイパネル(PDP)、フィールドエミッションディス
プレイ(FED)、陰極線管(CRT)、ビジュアルデ
ィスプレイターミナル(VDT)、液晶ディスプレイ
(LCD)等の画像表示装置の表示画面に貼着して反射
防止・近赤外線吸収・色調補正用のフィルムとして使用
することができる。
【0053】[その他の好ましい構成] (1)反射防止層の潤滑処理:最外面層となる反射防止
層Cの表面に、耐摩耗性を付与させるため潤滑剤を反射
防止性能を損なわない程度に塗布したり、反射防止層C
中に潤滑剤を配合したりしてもよい。このような潤滑剤
として、デュポン社製の商品名クライトックス、ダイキ
ン工業社製の商品名ダイフロイル、アウジモント社製の
商品名フォンブリン、旭硝子社製の商品名フロンルーブ
などのパーフルオロポリエーテル類が挙げられる。
【0054】(2)粘着加工:本発明の光学フィルム1
は、図1に示すように色調補正層A、透明樹脂層Bおよ
び反射防止層Cを積層した場合には色調補正層Aの側
に、また透明基材上に色調補正層A、透明樹脂層Bおよ
び反射防止層Cを積層し、透明基材と一体化された状態
の光学フィルム1の場合には透明基材の側に、粘着剤層
を設け、建築物の窓や車両の窓、もしくは画像表示装置
の表示画面やフィルター材表面に貼着可能な構成とする
ことができる。この目的に使用される粘着剤としては、
市販されている粘着剤を使用することができるが、好ま
しい具体例としては、アクリル酸エステル共重合体系、
ポリ塩化ビニル系、エポキシ樹脂系、ポリウレタン系、
酢酸ビニル共重合体系、スチレン−アクリル樹脂系、ポ
リエステル系、ポリアミド系、ポリオレフィン系、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体系、天然ゴム系、スチレン−
ブタジエンゴム系、ブチルゴム系、再生ゴム系、シリコ
ーンゴム系等の粘着剤を挙げることができる。また該粘
着剤層の粘着面には、剥離容易な剥離紙を貼着してお
き、光学フィルム1の使用時に該剥離紙を剥がして所望
の基材表面に貼着可能な構成とすることができる。
【0055】(3)帯電防止処理:本発明の光学フィル
ム1は、透明樹脂層Bと反射防止層Cに、上記(2)の
透明中間層において述べた帯電防止性能付与のための金
属酸化物等の導電性材料を混合し、帯電防止機能を付与
することができる。好ましい金属酸化物としては、Sb
25、SnO2、In23、TiO2、RuO2、Yb2
3、Ag2O、CuO、FeO、ITOなどが挙げられ、
中でもSb25、SnO2、In23、ITOが好まし
い。
【0056】[画像表示装置用フィルタ]本発明に係る
画像表示装置用フィルタは、前記光学フィルムからなる
ものである。取り扱い上の容易さおよび画像表示装置の
保護の観点から、光学フィルムが透明基材に固着された
ものが好ましい。透明基材に固着する方法としては、
イ)前記光学フィルム1の製造方法で例示したような、
透明基材上に直接積層され、該透明基材と一体化された
状態の光学フィルム1をそのまま用いる方法、ロ)上記
透明基材と一体化された状態の光学フィルム1、または
光学フィルム1を、別の透明基材に固着する方法、が挙
げられる。図2は、上記ロ)の例として、透明基板2
に、剥離性基材上に積層した後剥離した光学フィルム1
が固着された画像表示装置用のフィルタの一実施形態を
示す要部縦断面図である。
【0057】この透明基板2としては、ガラス、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフ
タレートなどのポリエステル、ポリメチルメタクリレー
ト(PMMA)などのポリアクリレート、ポリカーボネ
ート(PC)、ポリスチレン等の透明基材の中から適宜
選択して使用することができ、好ましくは板ガラス、半
強化ガラスおよび強化ガラスなどのガラス板、ポリカー
ボネート板、ポリアクリレート板などが挙げられる。
【0058】この透明基板2の表面に、上述した本発明
に係る光学フィルムを貼着するには、上記(2)粘着加
工の項に記したように、アクリル酸エステル共重合体
系、ポリ塩化ビニル系、エポキシ樹脂系、ポリウレタン
系、酢酸ビニル共重合体系、スチレン−アクリル樹脂
系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリオレフィン
系、エチレン−酢酸ビニル共重合体系、天然ゴム系、ス
チレン−ブタジエンゴム系、ブチルゴム系、再生ゴム
系、シリコーンゴム系等の粘着剤を光学フィルム1の色
調補正層A側に塗布しておき、これを透明基板2の表面
に貼着することによって簡単に貼着することができる。
【0059】この画像表示装置用フィルタ3は、プラズ
マディスプレイパネル(PDP)、フィールドエミッシ
ョンディスプレイ(FED)、陰極線管(CRT)、ビ
ジュアルディスプレイターミナル(VDT)、液晶ディ
スプレイ(LCD)等の画像表示装置の表示画面の視認
側に取り付けて、または表示画面に貼着して反射防止・
近赤外線吸収・色調補正用のフィルタとして使用するこ
とができる。この場合、光学フィルム1の透明樹脂層B
が色調補正層Aよりも視認側になるように取り付けるこ
とが好ましい。さらに画像表示装置の表示画面に取り付
けるフィルタの構成材料として、フィルタ本体の表面に
直接、または別なフィルム状光学物品と組み合わせて貼
着し、画像表示装置用光学フィルタやタッチパネルを構
成するために使用することができる。なお、本発明に係
る画像表示装置用フィルタは、本例示に制限されること
なく、例えば透明基板2の両方の面に光学フィルム1を
貼着して構成することもできるし、光学フィルム1と、
例えば偏光フィルム、光拡散フィルム、位相差フィル
ム、フレネルレンズフィルム、プリズムレンズフィル
ム、レンチキュラフィルムなどのフィルム状光学部材と
組み合わせて透明基板2に貼着して画像表示装置用フィ
ルタを構成してもよい。
【0060】
【実施例】<実施例1> (色調補正層の形成)次の方法で色調補正層の主剤とな
る熱可塑性樹脂を作製した。ジムロート冷却管、窒素導
入管、撹拌器を備えた1リットル容のセパラブルフラス
コ中に、115gのイソホロンジイソシアネート、77
gの水添4,4'-ジフェニルメタンジイソシアナート
(MDI)、及び0.0023gのジブチル錫ジラウレ
ートを入れ、50℃で3時間撹拌した。その後、該混合
物に、80℃に加熱して溶解した水酸基価216のポリ
カプロラクトンジオール216gを添加し、80℃で2
時間撹拌し、プレポリマーを合成した。次に60℃まで
温度を下げ、メチルエチルケトン450g、1,4-ブ
タンジオール52.4gを添加して鎖延長反応を行わせ
るために、均一になるまで撹拌した。反応物が均一にな
った後、室温まで冷却し、樹脂濃度約10%になるよう
メチルエチルケトン3166gを添加し、色調補正層の
主剤とする熱可塑性樹脂(屈折率1.49)の溶液(a
液)を得た。
【0061】このa液100gに対し、 ・Blue AP−FW(アビシニア社製)0.108
4g ・T3108(オリエント化学工業社製)0.0561
g ・ABS594(エキサイトン社製)0.0406g ・ABS574(エキサイトン社製)0.0621g を添加し、各染料が溶解するまで撹拌し、色調補正液
(b液)を得た。
【0062】次に、このb液を用いて色調補正層を形成
した。厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(東洋紡績社製、商品名A4100)上に、ダイ
コートにて、可視光全光線透過率が50%となるように
塗布量を調整してb液を塗布し、次いで100℃に温度
調節したオーブン中を2分間通過させて溶媒を揮発させ
乾燥させた。
【0063】(透明樹脂層の形成)次の方法でポリウレ
タン樹脂からなる透明樹脂層を作製した。表1の上欄に
示す配合割合の配合物を80℃で3時間、撹拌混合して
均一なc液を得た。表1の下欄に示す配合割合の配合物
を80℃で3時間、撹拌混合して均一なd液を得た。
【0064】
【表1】
【0065】このc液とd液とを40:60の質量比で
混合した。次に、上記色調補正層を形成したポリエチレ
ンテレフタレートフィルムの色調補正層上に、この混合
液をダイコートにて塗布厚みが200μmとなるように
塗布し、続いて120℃のオーブン中を10分間通過さ
せ、c液とd液を反応させて屈折率1.50のポリウレ
タン樹脂からなる透明樹脂層を形成した。
【0066】(反射防止層の形成)上記透明樹脂層表面
をコロナ放電処理した後、臭素化フェノキシ樹脂を2質
量%の濃度となるようにシクロヘキサノンで溶解した溶
液をスピンコートにて塗布して高屈折率層(屈折率n=
1.60、膜厚約100nm)を形成した。続いてこの
上に非結晶性の含フッ素重合体(数平均分子量5万〜8
万)の溶液(旭硝子社製、商品名「CTL−805
A」)を溶剤(旭硝子社製、商品名「CT−SOLV1
80」)で2質量%に希釈した溶液をスピンコートにて
塗布し、140℃10分間加熱して、厚さ約100nm
の低屈折率層(屈折率n=1.34)を形成し、反射防
止、色調補正及び近赤外線吸収性能を有する光学フィル
ムを作製した。
【0067】<実施例2>色調補正層の主剤を屈折率
1.47のポリ4−メチルペンテン(三井化学社製、商
品名「TPX」)とし、樹脂濃度10%になるようジク
ロロメタンに溶解した以外は、実施例1と同様にして光
学フィルムを作製した。
【0068】<実施例3>色調補正層の主剤を屈折率
1.53の非晶質ポリオレフィン樹脂(日本ゼオン社
製、商品名「ゼオネックス」)とし、樹脂濃度10%に
なるようジクロロメタンに溶解したとした以外は、実施
例1と同様にして光学フィルムを作製した。
【0069】<比較例1>色調補正層の形成において、
実施例1での熱可塑性樹脂に代えて、屈折率が1.63
である不飽和ポリエステル系樹脂(東洋紡社製、商品名
「バイロン296」)を使用した以外は、実施例1と同
様にして光学フィルムを作製した。
【0070】<比較例2>実施例1と同様にポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上に色調補正層(屈折率1.
49)を形成し、透明樹脂層と反射防止層を形成せずに
光学フィルムを作製した。
【0071】実施例1〜3と比較例1,2のそれぞれの
光学フィルムについて、外観、可視光(380〜780
nm)平均透過率、反射率、自己修復性の有無および耐
候性を調べた。試験方法は次の通りとした。
【0072】<試験方法> ・外観 各光学フィルムをガラス板に貼合してフィルタとし、こ
のフィルタを市販のプラズマディスプレイパネル(富士
通ゼネラル社製、商品名「PDS4241」)に取り付
ける。ディスプレイを駆動させ、入射角(フィルタ正面
を0度とする)45度からフィルタを通して画面を見た
ときに、歪み、散乱が無い場合を「良好」とし、歪み、
散乱がある場合を「不良」とする。 ・可視光透過率(380−780nm平均透過率) 分光光度計(島津製作所製、UV−3100)を用いて
測定し、波長380〜780nmにおける平均値を使用
した。なお、透過率測定はJIS K6714に準じた
方法で、反射防止層側からの入射光に対する透過率を測
定した。 ・反射率(片面光線反射) 試験片の非測定側をその反射の影響がないように艶消し
用の黒塗料などで塗布した状態で、島津製作所製の分光
光度計UV−3100で分光立体角を測定し、JIS
Z8701に従って算出した。算出式は以下の通りであ
る。 Y=K∫780 380S(λ)y(λ)R(λ)dλ Y;片面光線反射率 S(λ);色の表示に用いる標準の光の分布 y(λ);XYZ表示系における等色関数 R(λ);分光立体角反射率。 ・自己修復性 23℃、50%相対湿度雰囲気下で先端径15μmのダ
イヤモンドチップを加傷体としてHEIDONスクラッ
チテスターで測定した、自己修復性が確保される最大荷
重(g)を測定し、その最大荷重が10g以上である場
合、自己修復性が「有り」とし、それ未満の場合には
「無し」とする。 ・耐候性 各光学フィルムに、キセノンランプからの光を200M
J/cm2照射し、照射前後の850nm透過率と38
0〜780nm平均透過率を測定し、照射前後の透過率
の差を求める耐候性試験をそれぞれ行った。測定結果を
表2にまとめて示す。
【0073】
【表2】
【0074】表2の結果から、本発明に係る実施例の光
学フィルムは、強い紫外線照射後にも良好な可視光透過
性を維持することができた。従って、本発明によれば耐
久性、耐候性に優れた光学フィルムが得られることが実
証された。さらに本発明に係る実施例の光学フィルム
は、比較例の光学フィルムに比べ、色調補正層と透明樹
脂層間の界面反射がなく、透明性に優れ、良好な外観を
有していた
【0075】
【発明の効果】本発明の光学フィルムは、フィルムの外
観を悪化させる色調補正層(A)と透明樹脂層(B)の
界面反射を低減することができる。さらに、色調補正層
(A)の表面に多少の凹凸があっても、界面反射が低減
されていることから充分な透明性を得ることができる。
また、本発明の光学フィルムにおいては、色調補正層
(A)と透明樹脂層(B)とを接着する下塗り層を設け
る必要がなく、色調補正層(A)形成用の塗布液に配合
する溶剤に制限がなくなる。したがって、種々の溶剤を
用いることで色調補正用色素の選択の自由度が広がり、
適切な色調補正能を得ることができる。さらに、透明樹
脂層(B)で色調補正層(A)中の色素を保護できるの
で、光学フィルムの耐久性、耐候性を高めることがで
き、長期間屋外に曝された場合でも適切な色調補正能を
維持することができる。したがって、本発明によれば、
長期間屋外に曝される外部使用が可能な光学フィルムお
よび画像表示装置用フィルタを提供できる。また、色調
補正層(A)、透明樹脂層(B)および反射防止層
(C)を順次形成する塗工法を採用でき、光学フィルム
の製造が容易となり、製造コストを低減することができ
る。また、本発明の光学フィルムは、耐擦傷性に優れ表
面に永久傷がつきにくい。したがって、耐擦傷性が要求
される窓材表面やタッチパネル表面にも十分に適用可能
な光学フィルムを提供することができる。さらに、反射
防止層(C)を設けることによって、該光学フィルムを
画像表示装置の表示画面に適用する場合に、所望の色調
が効率よく得られるばかりでなく、画面の視認性、コン
トラストを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光学フィルムの一例を示す要部縦断
面図である。
【図2】 本発明の画像表示装置用フィルタの一例を示
す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 光学フィルム 2 透明基板 3 画像表示装置用フィルタ A 色調補正層 B 透明樹脂層 C 反射防止層
フロントページの続き Fターム(参考) 2H048 CA04 CA12 CA27 2H091 FA02X FA37X FB03 FC01 FD06 FD14 FD24 GA01 LA12 2K009 AA02 BB24 BB25 CC03 CC12 CC26 DD02 EE03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶剤に可溶な熱可塑性樹脂を主剤とし、
    かつ色調補正能を有する色素を含有する色調補正層
    (A)と、該色調補正層(A)の少なくとも片面に設け
    られた自己修復性及び紫外線吸収性を有する透明樹脂層
    (B)とを有し、前記色調補正層(A)の屈折率と透明
    樹脂層(B)の屈折率が実質的に等しいことを特徴とす
    る光学フィルム。
  2. 【請求項2】 前記色調補正層(A)と透明樹脂層
    (B)が直接積層されてなる請求項1に記載の光学フィ
    ルム。
  3. 【請求項3】 前記光学フィルムが、さらに反射防止層
    (C)を有する請求項1または2に記載の光学フィル
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の光学フ
    ィルムからなることを特徴とする画像表示装置用フィル
    タ。
  5. 【請求項5】 前記光学フィルムが、透明基材に固着さ
    れてなる請求項4に記載の画像表示装置用フィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009139885A (ja) * 2007-12-11 2009-06-25 Sony Corp ペリクルミラー及び撮像装置
JP2018109734A (ja) * 2016-12-28 2018-07-12 住友ベークライト株式会社 光学性層

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