JP2003065844A - 発光ダイオードを受光素子として用いた照度計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 農業、園芸等の植物生産において植物が受け
る光合成に有効な光の量の計測する新しい照度計であ
り、従来のものと計測システムが異なり、また非常な低
価格で製作、販売できるようにする。 【解決手段】 植物の光合成に有効な光の量を計測する
従来の照度計で用いられている高価格のフォトダイオー
ドや光フィルターを利用せずに、低価格の発光ダイオー
ドを受光素子に用いた。

Description

【発明の詳細な説明】

【発明の属する技術分野】本願発明は、農業、園芸等の
植物生産において植物が受ける光合成に有効な光の量の
計測機器に関するものである。

【従来の技術】従来、植物の光合成に有効な光を計測す
る照度計、いわゆる光合成有効光量子束密度計は、受光
波長の範囲が４００から７００ｎｍを含むフォトダイオ
ードを用いて、フィルターにより光合成に有効な４００
から７００ｎｍの波長光を取り出して、その光の量を計
測し、表示するものであった。しかし、本システムでは
受光素子やフィルターを含むセンサー部分が約８万円、
表示装置が約２０万円と、価格が非常に高いため農業生
産や園芸生産に関する研究を行なっている研究者や技術
者が主に利用するのみで、一般の農家や園芸家には殆ど
普及していなかった。

【課題を解決するための手段】本願発明は、非常に低価
格の発光ダイオードを受光素子に用いた。本発光ダイオ
ードは受光した場合、起電力が生じ、また光合成に有効
な４００から７００ｎｍの波長の範囲内に受光のピーク
を持つ。なお、従来同種の機器で用いられていた様な高
価なフォトダイオードやフィルターは不要である。一
方、太陽光は季節や天候、時刻により地上に到達する光
の量が変化するものの波長構成が殆ど変化しないこと、
また、蛍光灯や白熱電球、高輝度ランプ（ＨＩＤラン
プ）などの人工光源においても、光源から照射面の距離
により光の量が変化するものの、波長構成が殆ど変化し
ない。これらの原理を応用して、本照度計のシステムは
１個の発光ダイオードを受光素子に用い、また自然の太
陽や人工光源が照射する光の強さの範囲内で受光量と起
電力が正比例の関係となる電子回路や得られた起電力を
基にして光合成有効量子束密度を算出する回路、さらに
電子表示部、などを組み合わせたものである。このこと
により、本照度計の価格は、従来のものより２桁低価格
にできる。

【発明の実施の形態】（実施の形態１）図１は、本願発
明の照度計を真上および側面から見たものである。本照
度計には上部に１個の発光ダイオードがあり、その下に
計測結果である値の表示部、またスイッチがある。な
お、内部に電子回路が組み込まれている。 （実施の形態２）図２は、本願発明の照度計を使用する
場面である。計測したい植物の直上部で、本照度計を水
平にして計測する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明の実施の形態１に係る照度計の図であ
る。

【図２】本願発明の実施の形態１に係る、使用例であ
る。

【符号の説明】

１は発光ダイオード受光素子、２は表示部、３は測定結
果表示例と単位、４はスイッチ、Ａは太陽および人工光
源、Ｂは光、Ｃは本発願発明の照度計、Ｄは植物であ
る。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 発光ダイオードを受光素子として用いた
   照度計
2. 【請求項２】 前記照度計に基づいて植物の光合成に有
   効な光の量を計測する光合成有効光量子束密度計