JP2003065659A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2003065659A
JP2003065659A JP2001255444A JP2001255444A JP2003065659A JP 2003065659 A JP2003065659 A JP 2003065659A JP 2001255444 A JP2001255444 A JP 2001255444A JP 2001255444 A JP2001255444 A JP 2001255444A JP 2003065659 A JP2003065659 A JP 2003065659A
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door
auxiliary
refrigerator
opening
auxiliary door
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Application number
JP2001255444A
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English (en)
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Atsushi Kobayashi
敦 小林
Yutaka Yageta
豊 八下田
Hirobumi Nagumo
博文 南雲
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2323/00General constructional features not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2323/02Details of doors or covers not otherwise covered
    • F25D2323/023Door in door constructions

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  • Refrigerator Housings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】使い勝手が良く、信頼性の高い冷蔵庫を提供す
る。 【解決手段】箱体の内側の上部に配置された冷蔵室と、
この冷蔵室の下方に配置された別の貯蔵室と、前記冷蔵
室の全面に開閉可能な冷蔵室扉とを備えた冷蔵庫であっ
て、前記冷蔵室扉上に設けられその内側に電子部品が配
置される凹み部を備えた枠体と、この凹み部に嵌め込ま
れ前記電子部品の前面側を覆うパネルと、このパネル上
部の前記凹部に嵌め込まれた部分に沿って設けられた導
水手段とを備えた冷蔵庫。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫に係り、特
に上部の冷蔵室を開閉する冷蔵室扉が1つの扉とこの扉
に装着された別の扉を備えた構成を有する冷蔵庫に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、家庭で用いられる冷蔵庫では、冷
蔵庫内側に設けられた複数の貯蔵室を備え、これら貯蔵
室のうち、冷蔵室を別の貯蔵室の上方に配置する構成が
一般的である。このような構成の冷蔵庫の従来技術の一
例は、特開平10−9757号公報(従来技術1)に示
されている。
【0003】この従来技術1では、最上部に配置した貯
蔵室を冷蔵室とする多数段の貯蔵室を有し、貯蔵室の前
面に開閉可能に設けた扉とを備えた冷蔵庫が開示され、
上記冷蔵室扉は、冷蔵室の前面全体を開閉する主扉と、
主扉に設けた補助開口を開閉する補助扉とを有してい
る。
【0004】この主扉は、左右水平方向に回動して冷蔵
室を開閉するように側端部を支持する支持手段と、主扉
の下半分全体を開口する開口部とを有しており、補助扉
は主扉の開口部の前面に配置して主扉の開口を開閉する
ように水平方向に回動可能に支持し且つ主扉の支持手段
と同じ側の側端部を支持する支持手段を有している。
【0005】また、従来技術の別の例としては、意匠第
612390号公報(従来技術2)に開示された技術が
ある。この従来技術2では、最上段を冷蔵室とする多数
段の貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、貯蔵室の前面に開閉
可能に設けた扉とを備えた冷蔵庫であって、冷蔵室扉
は、冷蔵室の前面全体を開閉する主扉と、主扉に設けた
補助開口を開閉する補助扉とを有している。
【0006】この主扉は、左右水平方向に回動して冷蔵
室を開閉するように側端部を支持する支持手段と、主扉
の中心より右側に上下全体にわたって開口する細長縦形
の開口部と、補助開口の一方側に形成した貯蔵品を載置
する主扉ポケット部とを有している。一方、補助扉は、
主扉の開口部内に収納されて主扉の開口を開閉するよう
に水平方向に回動可能に支持し且つ主扉の支持手段と同
じ側の側端部を支持する支持手段と、貯蔵品を載置する
3段の補助扉ポケット部とを有するものがある。
【0007】係る従来技術1及び2の冷蔵庫は、補助扉
を設けないものに比較して扉開閉に伴う冷蔵室冷気の流
出を低減して省エネルギー化が図れることができると共
に、補助扉を上下に回動するものに比較して貯蔵物の出
し入れが容易で使い勝手が良好なものである。
【0008】また、従来より、冷蔵庫の扉の前面に、冷
蔵庫の運転状況等の情報を表示させる表示手段を備え、
使用者に対する利便性を向上させた冷蔵庫が考えられい
る。
【0009】このような従来技術の一例は、特開200
0−274923号公報(従来技術3)がある。この公
報には、メモリ性を有する液晶を用いて構成された液晶
ディスプレイを備えることにより、省エネルギー化を図
ることが記載されている。
【0010】また、従来より、開閉ドアの表面に操作表
示部を設け、この操作表示部に各種スイッチや貯蔵室の
切替え状態などを表示するランプを備えた冷蔵庫があ
る。このような従来技術としては特開2000−884
45号公報(従来技術4)に記載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術3及
び4では、これらの電子部品を内部に備えるパネル部を
設けているが、パネル内部あるいは電子部品への水分の
侵入について考慮されていなかった。
【0012】冷蔵庫は台所等で使用されることが多く、
扉表面は水分に曝されることが多く、また表面を拭き掃
除等をする場合にも水滴が水滴が付着する。このような
場合、上記パネルと扉本体との隙間から水滴がパネル内
部や電子部品の側に侵入してしまい、この水滴が基板や
基板上の液晶等のディスプレイやスイッチに接触して短
絡や腐食、損傷を生起してしまい、冷蔵庫の信頼性を大
きく損なう虞がある。
【0013】こうした点について、上記従来技術では、
考慮されていなかった。
【0014】本発明の目的は、使い勝手が良く、信頼性
の高い冷蔵庫を提供することに有る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、箱体の内側
の上部に配置された冷蔵室と、この冷蔵室の下方に配置
された別の貯蔵室と、前記冷蔵室の全面に開閉可能な冷
蔵室扉とを備えた冷蔵庫であって、前記冷蔵室扉上に設
けられその内側に電子部品が配置される凹み部を備えた
枠体と、この凹み部に嵌め込まれ前記電子部品の前面側
を覆うパネルと、このパネル上部の前記凹部に嵌め込ま
れた部分に沿って設けられた導水手段とを備えた冷蔵庫
により達成される。
【0016】また、箱体の内側の上部に配置された冷蔵
室と、この冷蔵室の下方に配置された別の貯蔵室と、前
記冷蔵室の全面に開閉可能な冷蔵室扉とを備えた冷蔵庫
であって、前記冷蔵室扉上に設けられその内側に電子部
品が配置される凹み部を備えた枠体と、この凹み部に嵌
め込まれ前記電子部品の前面側を覆うパネルと、このパ
ネル上部の前記凹部に嵌め込まれた部分と前記凹み部と
が対向する隙間に臨みこの凹み部の周縁に沿って設けら
れた通路とを備えた冷蔵庫により達成される。
【0017】さらに、前記通路が前記凹み部の側縁に開
口を備えたことにより達成される。
【0018】さらに、前記凹み部の底面の側部に設けら
れ凹み部の内と外とを連通する孔を備えたことにより達
成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1〜図13を参照して説明をする。
【0020】上記の従来技術では、主扉の下半分全体に
開口した大きな補助開口部を開閉する補助扉としている
ために、補助扉の開閉時に大きな補助開口から流出する
冷蔵室内の冷気が多くなってしまうと共に、主扉と補助
扉との補助開口シール部も長くなってこの補助開口シー
ル部を通しての熱漏洩が多くなってしまい、これらによ
りエネルギー損失が大きくなってしまうものであった。
【0021】さらには、主扉の下半分には主扉ポケット
部を有していないために、補助扉ポケット部のみで冷蔵
室扉の下半分のポケット部を形成することになり、その
ポケット部の収納性が大きく制約されることとなり、冷
蔵庫扉のポケット部の使い勝手が悪いものとなってい
た。
【0022】そして、従来技術2では、主扉の右側に上
下全体に開口した細長縦形の補助開口部を開閉し上下3
段のポケット部を有する補助扉としているために、補助
扉の上段のポケット部での貯蔵物の載置または取出しが
高い場所での作業となり、本来、使用頻度の多いものを
取出すために設けられた補助扉が使い勝手の向上に十分
機能しているとは必ずしも言えなかった。
【0023】さらには、冷蔵室扉の開閉方向を左右逆に
した冷蔵庫を製作する場合に、補助扉の位置及び一側の
ポケット部の位置が左右逆になると共に、主扉の取手部
の取付けに補助扉が邪魔になる等の支障を生じ、主扉を
左右逆にして共用することが難しいという問題があっ
た。
【0024】上記の従来技術1及び2では、主扉ポケッ
ト部と補助扉ポケット部の前後配置による収納容積の増
大や、補助扉ポケット部のユニバーサル化、補助扉を設
けたことに起因する熱漏洩の一層の低減、補助扉を設置
した場合に扉が増えることによる使用者の操作の間違い
や不明を低減すること、補助扉を設けた場合の効率的な
冷却方法や警報方法等については、十分には配慮または
明示されているとは言えなかった。
【0025】すなわち、補助扉が主扉に対して閉じられ
た状態で、主扉に設けられた開口を確実に密閉しなけれ
ば、例えば、不完全な閉塞、所謂、半ドアの場合に、内
部の冷気が外部に洩れが大きくなったり、庫外の高温の
空気が庫内に進入したりしてしまい、庫内温度が上昇す
るので消費電力が大きくなってしまう。上記完全に閉塞
されていない扉の状態は、家庭での使用では頻繁に起こ
り得る状態であるが、このような状態で熱進入や冷気洩
れを小さくする手段について、上記従来技術では考慮さ
れていなかった。
【0026】また、この主扉の開口部において主扉/補
助扉のシール部の近傍では、庫外から熱が進入しやす
く、庫内側の空気温度との差により結露が発生しやすく
なってしまう。扉の厚さを大きくして断熱材の厚さを大
きくすることで解決しようとすると、扉の重量が重くな
り開閉に大きな力が必要となったり、庫内の収納容量が
低下してしまったりして、使い勝手が低下することにな
る。さらに、シール性能を向上しようとして、或は、閉
じる際に上記半ドアの発生を低減しようとして、大きな
力で補助扉と主扉とを閉塞するために、マグネットパッ
キンで大きな磁力を加えると、開閉に大きな力が必要と
なり、使い勝手が低下してしまう。
【0027】また、扉の数が増大することで、特に、同
じ貯蔵室を開閉する扉を備えることで、使用者に操作の
混乱や間違いが生じやすい。このため、使い勝手の上か
らは、操作についてできるだけ判りやすく、統一性を持
たせることが望ましく、また、その操作も直感的に把握
できることが求められる。
【0028】また、上記した従来技術1及び2では、主
扉ポケット部と補助扉とを設けた際の扉の補強について
は考慮されていない。特に、補助扉は、必然的に開閉が
多くなる扉であって、信頼性を高く確保する必要があ
る。補助扉のヒンジ部が破損した場合には、使用に扉が
落下する等の事故が発生する虞があるが、補助扉を冷蔵
庫上に支持するのは、主扉に取り付けられたヒンジ部で
あり、他の扉のように冷蔵庫本体に支持されていない。
補助扉を支持する部分の強度を高めて冷蔵庫の信頼性を
高める点については、上記従来技術では、何ら考慮され
ていなかった。
【0029】また、上記従来技術3及び4では、これら
の電子部品を内部に備えるパネル部を設けているが、パ
ネル内部あるいは電子部品への水分の侵入について考慮
されていなかった。
【0030】冷蔵庫は台所等で使用されることが多く、
扉表面は水分に曝されることが多く、また表面を拭き掃
除等をする場合にも水滴が水滴が付着する。このような
場合、上記パネルと扉本体との隙間から水滴がパネル内
部や電子部品の側に侵入してしまい、この水滴が基板や
基板上の液晶等のディスプレイやスイッチに接触して短
絡や腐食、損傷を生起してしまう虞がある。
【0031】こうした点について、上記従来技術では、
考慮されていなかった。以下に図面を用いて説明する本
発明の実施例は、上記の課題を解決する手段を含むもの
である。
【0032】本発明の実施例に係る冷蔵庫の全体構造を
図1から図3を参照して説明する。図1は本発明の一実
施例に係る冷蔵庫の縦断面図である。図2は図1に示す
冷蔵庫の正面図である。
【0033】冷蔵庫本体1は、外箱2と内箱3とこれら
の間に充填された断熱材4とによって形成され、箱体状
の形状を備えている。この冷蔵庫本体1は、物品を収納
して貯蔵可能な貯蔵室が、上下方向に並ぶよう、多数段
をなして形成されている。これらの貯蔵室は、上から、
冷蔵室5、野菜室6、切替室7、冷凍室8及び図示され
ていないが、冷凍室8の上方で切替室7と並列に配置さ
れた製氷室9を有している。これらの貯蔵室5〜9の前
面側には貯蔵室を開閉する扉10〜14が設けられてい
る。また、この冷蔵庫は、冷蔵室5が、他の貯蔵室より
大きく形成されて最上段に設けられている。
【0034】冷蔵室扉10は、冷蔵室4の前面に配置さ
れ冷蔵室5の全面を開閉するために設けられ、冷蔵庫の
左右の少なくともいずれかの側端部(この実施例では右
側端部)に設けられた支持部1aにより支持され、水平
方向に回動可能になっている。
【0035】また、冷蔵室扉10には、その左右あるい
は上下の端部から距離をあけて開口が設けられ、この開
口を開閉する別の扉が取り付けられている。つまり、冷
蔵室扉10は、複数の扉から構成されているものであ
る。本実施の例では、冷蔵室5の前面全体を開閉する第
1の扉としての主扉40と、この主扉40の一部に設け
た補助開口45を開閉する第2の扉としての補助扉60
とを有している。この補助開口45は、本実施例では扉
の中部(上下のエンドピースあるいは扉の左右端から距
離をあけた位置)に設けられたもので、この開口から使
用者が冷蔵室内側の貯蔵物を取り出し、または収納する
ための開口であり、補助扉60の背面側(補助扉60を
閉じた状態で冷蔵室5の内側に面する側)に収納された
貯蔵物が、補助扉60の開閉に伴って出し入れされる開
口である。
【0036】主扉40は、水平方向に回動して冷蔵室5
を開閉するように側端部を支持する支持部1aと、主扉
40の下部中央部には、およそ左右対称の位置(扉の左
右端からほぼ等距離の位置)に補助開口45を形成した
補助開口部43と、支持部1aの反対側に設けられた主
扉取手部41と、補助扉60に隣接して設けられた操作
パネル部42と、多数段に設けられた主扉ポケット部4
4とを有している。補助開口部43は、具体的には、そ
の高さ及び幅が主扉40の半分で、面積がおよそ1/4
である。
【0037】このように、主扉40は、主扉40の下部
中央部に左右対称の補助開口45を形成した補助開口部
43を有するようにしているので、冷蔵室扉の開閉方向
を左右逆にした冷蔵庫を製作する場合に、左右逆の主扉
の共用化を容易に行うことができる。これにより、安価
に製作できるものである。
【0038】また、後述するように、補助扉60は、補
助開口部43に収納して主扉40の補助開口45を開閉
するように水平方向に回動可能に支持し且つ主扉40の
支持部1aと同じ側の側端部を支持する支持部と、貯蔵
品を載置する複数段の補助扉ポケット部62とを有して
いる。
【0039】このように補助扉60は、主扉40の下部
に設けられることになるので、貯蔵物の出し入れに適切
な高さとなり、貯蔵物の出し入れが容易にできると共
に、水平方向に回動可能に設けられているので、その開
閉操作が容易で、且つ貯蔵物の出し入れが容易にでき
る。また、補助扉60は、主扉40の下部中央部に設け
られることになるので、補助開口部43が適切な大きさ
となり、補助扉60の開閉時における冷蔵室冷気の流出
及び補助扉60と主扉40の補助開口シール部における
熱漏洩を低減できる。これにより、使い勝手が良好で、
省エネルギー化が図れるものである。
【0040】そして、野菜室5、切替室7、冷凍室8及
び製氷室9の前面側には、レール等によって引出し自在
に支持された引出し式扉11〜14が設けられている。
各扉11〜14には、前面上端部に左右に延びる取手部
11a、12a、13a、14aが設けられている。野
菜室6と切替室7、製氷室9との間は、両室間の熱の伝
達を低減するために、断熱材を有する断熱仕切壁15に
より区画されている。
【0041】野菜室6の後方には、蒸発器16、蒸発器
ファン17が配置されている。また、切替室7や冷凍室
8、製氷室9の後方には、蒸発器18、蒸発器ファン1
9が配置されている。蒸発器16、18は、圧縮機2
0、図示していない凝縮器、減圧装置等と共に冷凍サイ
クルを構成する。
【0042】蒸発器16の上方に配置された蒸発器ファ
ン17が駆動することにより蒸発器16から冷気が冷蔵
室5に供給される。また、蒸発器18の上方に配置され
た蒸発器ファン19が駆動することにより蒸発器18か
ら冷気が切替室7、冷凍室8及び製氷室9に供給され
る。
【0043】上記の通り、補助扉60は、その下端部が
主扉40の下端部と一致させて配置されており、下端部
にほぼ横幅一杯に延びる取手部61が形成されている。
この補助扉取手部61は図3で明らかなように下方から
手を掛けて補助扉60を開閉するようになっている。一
方、野菜室扉11の取手部11aは、補助扉60の幅と
ほぼ同じ幅に形成されると共に、下方から手を掛けて野
菜室扉11を引き出すようになっている。
【0044】このように補助扉60を主扉40の下端部
まで延長して、両者の下端部の高さを合わせたことによ
り、図2で明らかなように、補助扉60の設置に係る意
匠を良好なものとすることができ、特に、野菜室扉11
の上端部に設けられた取手部11aの幅が補助扉60の
幅とほぼ同じにしたことと相俟って意匠を良好なものと
することができる。また、補助扉取手部61は、野菜室
扉11の取手部11aと同じ方向から手を掛けるように
ようになっているので、その操作がわかり易いものであ
る。
【0045】次に、蒸発器16および蒸発器ファン17
から冷蔵室5および野菜室6への冷気の流れについて、
図3乃至4を用いて、さらに詳細に説明する。図3は、
図1に示す冷蔵庫の冷蔵室部分の構成を示す縦断面図で
ある。図4は、図1に示す冷蔵庫の冷蔵室部分の正面図
である。
【0046】図3,4に示すように、本実施例の冷蔵庫
1では、冷蔵庫の後部に、蒸発器16から冷気が冷蔵室
6の背面側を内箱3の壁面に3a沿って上昇するように
冷気通路401が形成されている。また、この冷気通路
402は蒸発器16または蒸発器ファン17の上方で分
岐されて、冷蔵室5の後方での通路が形成されるように
構成されている。この分岐された冷気通路401a,4
01bは、冷蔵室5の背面側の内側壁3aに沿って上下
にわたって延びている。
【0047】冷蔵室5内には、上下に複数の棚23が配
置され、冷蔵室5内が上下の区画された空間を形成する
ようになっている。また、これらの棚の下方で冷蔵室5
の下部には、冷蔵室5内よりも低い温度に設定される貯
蔵室301が配置されている。これら複数の棚23によ
り区画された各空間の冷蔵室5後方の壁面には、各々が
前記冷気通路401a,401bと連通した開口402
が設けられ、この開口402から前記区画された各空間
に冷気通路401内の冷気が流入する。棚23によって
区画されることで空間は空気が流れる通路として構成さ
れ、区画された空間毎に流入した冷気は、棚3に沿って
冷蔵庫1の前方に向けて流れる。図5に示すように、扉
10を閉じた状態で、扉ポケット44部と棚23の前端
部との間には間隔があり棚23とポケット44との間に
棚23の上下に亙る空間が構成され、これにより前記棚
23同士の間の空間である通路が連通されている。
【0048】冷気通路の間に位置する冷蔵室5の背面中
央部には、円筒形の通風ダクト25と、この通風ダクト
25に冷蔵室5の冷気を供給するための冷蔵室ファン2
6とが配置されている。通風ダクト25は縦長であり、
冷蔵室ファン26はその下方に配置され、これらが冷蔵
室5の背面中央部に上下に延在して設けられている。
【0049】冷蔵室ファン26は、その左右両側に設け
られた冷蔵室5の背面吸込口???から冷蔵室5の冷気
を吸込み、通風ダクト25に供給する。この通風ダクト
25は、内側を冷気が流れるよう中空になっており、冷
蔵室5の各棚23で区画された空間の上部に対応した位
置にダクト吐出口403が上下に複数形成されている。
これにより、上記ダクト25に供給された冷気がこのダ
クト吐出口403から冷蔵室5内に吐出される。この吐
出速度は、冷気吐出口からの冷気の吐出速度よりも大き
く(この実施例では20倍程度大きく)なるように、通
風ダクト25、冷蔵室ファン26及びその他の構成が設
定されている。
【0050】また、冷蔵室5の背面側の内側壁の、通風
ダクト25と冷気通路401a,401bとの間には、
それぞれ2つの庫内灯405が配置されている。これら
庫内灯は、ダクト25と冷気通路401a,401bと
の間に設けられた凹み部の内側に配置され、その冷蔵室
5の前面側が透光性の樹脂で形成されたカバー406で
覆われている。カバー406は、冷蔵室5内の棚23の
上下の複数の空間に跨った高さ位置に配置されている。
また、このカバー406は、ダクト25或は冷気通路4
01の冷蔵室前面側を覆うように構成しても良い。この
際には、ダクト、通路からの冷気が冷蔵室5に流入でき
るように冷気用の開口を設けることが必要となる。本実
施例では、ダクト25に設けられた冷気が吐出される開
口403の位置に合わせて、カバー406に開口が設け
られている。庫内灯405は、主扉40または補助扉6
0が開かれたことを検知する検知センサからの出力を受
けて点灯され、庫内灯の光は、庫内灯カバー406によ
り拡散され、かつ凹み部の表面とカバー406との間の
空間を反射しつつ伝播して、冷蔵室5内に光が広く届く
ように構成されている。
【0051】冷蔵室5内の各棚23で区画された空間に
送られた冷気は、冷蔵室5の前方へ流れ、各棚23の前
端部を過ぎると、その一部の冷気はポケット部44、6
2を冷却する。このポケット部44を冷却した後の冷気
とともに、棚23間の空間を流れてきた冷気は棚23と
ポケット部44との間隙より下降する。下降した冷気
は、冷蔵室5内の下部に設けられた冷蔵室5内よりも低
い温度に設定される貯蔵室301の下方に達する。ここ
で、一部の冷気は、冷蔵室5と野菜室6との間を仕切る
板状の部材で構成された仕切部材302と前記低温の貯
蔵室301を底面との間に形成された空間303を通
り、背面吸込み口304から冷蔵室ファン26に吸込ま
れ、前記通風ダクト25に送られる。このように、冷蔵
室ファン26及び通風ダクト25は、冷蔵室5内の冷気
を循環させる手段である。この冷蔵室ファン26及び通
風ダクト25による冷蔵室5の冷気の通風路は、前記蒸
発器16を通ることなく、蒸発器16とは独立してい
る。
【0052】通風ダクト25内部と連通する吐出口40
3は冷蔵室5の左右方向に複数の開口が形成され、この
開口からそれぞれ冷蔵室5の左右の異なる方向に向けて
吐き出される。この構成により、通風ダクト25から冷
蔵室5内に流入する空気は、室内を広く覆うように流れ
る。また、ダクト25の両側から冷蔵室5に流出する冷
気を誘引するように冷蔵室内を前方に向けて流れること
で、棚23上に冷蔵室左右方向に分散して載置された貯
蔵物の周囲にも冷気が流れ、室内の一部が局所的に冷却
されることが低減され、室内がより均一に冷却される。
【0053】蒸発器16から供給される冷気は、冷気吐
出口402から冷蔵室5内に吐出され、その一部は、背
面吸込口304から冷蔵室ファン26及び通風ダクト2
5を介して冷蔵室5に流入して冷蔵室内を循環する。残
る冷気の一部は、仕切部材303に設けられた連通口3
05a,305bから野菜室6に流入する。野菜室6に
流入した冷気は、野菜室6内に野菜室6の内側壁と間隔
を開けて配置された野菜室容器6aの周囲を流れて野菜
室容器6a及びその内側を冷却した後に、蒸発器16に
戻る。
【0054】このように、冷蔵庫内の冷気は、蒸発器1
6により冷却された冷気が蒸発器ファン17の回転によ
り冷蔵室5或いは野菜室6を介して蒸発器室18に戻る
循環の経路と、冷蔵室内の冷気が冷蔵室ファン26によ
り吸込まれて通風ダクト25を通って冷気吐出口28か
ら冷蔵室5に流れ出て再度冷蔵室ファン26に流入する
循環の経路とを備えているものである。
【0055】冷蔵室ファン26の流入通路には、この通
路を流れる冷気の温度を検出する温度検出手段である冷
蔵室温度センサ(図示せず)が配置されている。また、
図示しない制御装置は、冷蔵室温度センサが検出した温
度に基づいて冷蔵室5内の温度を判定し、冷蔵室ファン
26、モータ29及び蒸発器ファン17の駆動や、或は
ダンパフラップによる冷気の流れの調節や、冷凍サイク
ルの運転等の制御を行う。
【0056】次に、冷蔵室扉10のポケット部44、6
2について図5から図9を用いて説明する。図5は、図
1の冷蔵室扉を冷蔵庫背面側から見た正面図である。図
6は、図5に示す扉を冷蔵庫背面側から見た斜視図であ
る。図7は、図5に示す扉の中央部縦断面図である。図
8は、図5に示す扉の下部横断面図である。図9は、図
5に示す補助扉の上部を示す縦断面図である。
【0057】図5において、主扉40のポケット部44
は、扉10の冷蔵室5内に面する側に設けられた、多数
段のポケット部で形成されている。その最下段のポケッ
ト部44’は、他の段のポケットより大きく形成される
と共に、補助開口45対向して設けられ、開口45の下
部に重なる高さの位置に配置されている。また、後述す
るように、補助扉のポケット部と重なる高さの位置に配
置されている。
【0058】補助扉60の冷蔵室5内側の面には、上下
2段に形成されたポケット部61,62が形成されてい
る。最下段の主扉ポケット部44’は、補助扉60の下
段のポケット部62に対して、前後列を形成するように
設けられると共に、そのポケット部62の左右両側にも
収納できるポケットの空間が位置するように設けられて
いる。また、この最下段の主扉ポケット部44’は、仕
切壁44c,44dにより前後2列の貯蔵品収納部44
a,44bを形成している。
【0059】図8に示されるように、本実施例では、仕
切壁44c,44dは、補助扉ポケット部62の冷蔵室
背面側に位置するように設けられている。この44
c,,44dは、主扉ポケット部44’の底面から延び
て、その上端が所定の高さとなるように形成されてい
る。この仕切壁44c,44dが有るため、補助扉60
を開放した際に冷蔵室5内の冷気が補助開口45から外
部へ流出してしまい、庫内の冷却の効率が低減すること
を抑制している。
【0060】本実施例では、最下段の主扉ポケット部4
4’は、補助扉ポケット部62と両側に収納部が設けら
れているので、主扉ポケット部44全体のポケット収納
容積を増大することができ、主扉40の使い勝手を良好
なものとすることができる。また、最下段の主扉ポケッ
ト部44は、補助扉ポケット部62と前後列を形成する
ようにしているので、主扉ポケット部44全体のポケッ
ト収納容積を著しく増大することができ、主扉40の使
い勝手を良好なものとすることができる。
【0061】また、図7,8に示されるように、後列に
位置する貯蔵品収納部44aは、主扉40の全幅にわた
っており、その底面を含めて後方(扉を閉じたときの冷
蔵室奥側)に傾斜して形成されている。従って、この貯
蔵品収納部44aに多量の貯蔵物を収納することができ
ると共に、容器に入れられた食品を収納すると、その食
品の容器は後方に傾斜して収納されることになり、高さ
が高い瓶等の場合には上段の主扉ポケット部44を回避
して収納することができる。
【0062】前列(扉を閉じたときの冷蔵室前方側)に
位置する貯蔵品収納部44bは、補助扉ポケット部62
の両側に位置して、特に大きな食品の容器を収納できる
収納容積としている。これにより、補助扉60を設けて
も、大きな食品容器を収納できる主扉ポケット部44’
(44a)を2箇所確保でき、使い勝手を良好なものと
することができる。また、この貯蔵品収納部44bは、
その底面を含めて後方に傾斜して形成されている。従っ
て、この貯蔵品収納部44bに食品容器を収納すると、
その食品容器は後方に傾斜して収納されることになり、
扉内板との間に上部において隙間ができるので、その部
分に小物を入れる主扉ポケット部44を設けている。
【0063】補助扉ポケット部は、複数段(この実施例
では2段)のポケット部61,62で形成されている。
図9に示すように、その上段の補助扉ポケット部61の
利用を可変可能に形成してもよい。図9において、この
補助扉ポケット部61は、使用しない場合には、はね上
げられて補助扉の面に押し込まれ、一部が扉の内側に収
納されるか、または取り外しておくことで、例えば、下
段のポケットに高さの大きな収納物を収納する際の使い
勝手を向上している。これにより、補助扉ポケット部の
ユニバーサル化が図れ、より使い勝手を良好なものとす
ることができる。
【0064】下段の補助扉ポケット部62は、上述した
最下段の主扉ポケット部44’に対応して、配置や構造
を考慮して、設けられている。ポケット62は、主扉ポ
ケット部44’が仕切られて構成されるポケットの後列
44aに対して前列を形成するように位置し、主扉ポケ
ット部44’の前列44bに対して中央部分を形成する
ように位置している。また、下段の補助扉ポケット部6
1は、補助扉60のほぼ横幅一杯に形成され、補助扉6
0の回動に支障を生じないように支持部を支点とする円
弧状または傾斜した壁面61bが形成されている。この
下段の補助扉ポケット部61は、醤油瓶等の円筒状の容
器を3本収納できる収納容積を有している。このような
補助扉ポケット部61の収納容積を確保することによ
り、補助扉60の利用範囲が拡大し、使い勝手を良好な
ものとすることができる。そして、下段の補助扉ポケッ
ト部61は、垂直な収納部61cを形成するように壁面
61a,61bが垂直に形成されている。これにより、
醤油瓶等の重い物を収納しても安定して載置することが
でき、補助扉60の開閉を容易に行うことができる。
【0065】上段の補助扉ポケット部62は、図9に示
すように、補助扉60の背面の上部に形成されたポケッ
ト収納凹部63内に収納可能に設けられるようにしても
良い。この図では、下端部62aが回動可能に支持され
ている。また、支持具64は、棒状部材を略コ字状に形
成され、ポケット収納凹部63内に収納可能に設けら
れ、下端部64aが回動可能に支持されている。
【0066】従って、下段の補助扉ポケット部62に高
さが低い貯蔵物を収納する場合には、上段の補助扉ポケ
ット部62及び支持具64を回動してポケット収納凹部
63から突出させ、これに小さな貯蔵物を収納すること
ができる。この場合、支持具64により、貯蔵物が補助
扉ポケット部外へ倒れるのを防止できる。そして、下段
の補助扉ポケット部61に高さの高い貯蔵物を収納する
場合には、上段の補助扉ポケット部62及び支持具64
を補助扉60側に回動させてポケット収納凹部63内に
収納する。このように上段の補助扉ポケット部62をポ
ケット収納凹部63内に収納可能にしたことにより、補
助扉60の使い勝手をより一層良好なものとすることが
できる。
【0067】さらには、主扉ポケット部44の構成部
品、例えば卵支持具を補助扉ポケット部62に取付ける
ことができるようにするなどして、主扉ポケット部44
と補助扉ポケット部62の構成部品とを交換して取付け
られるようにすれば、さらに使い勝手のよいものとする
ことができる。
【0068】次に、補助扉60の支持構造及び組立て方
法について図8、図10を参照して説明する。図10
は、図1の冷蔵庫に用いる冷蔵室扉の組立説明図であ
る。なお、図10においては操作パネル部42等を省略
してある。
【0069】図8に示すように、主扉40は、金属製主
扉外板46と合成樹脂製主扉内板47との間にウレタン
フォーム断熱材である主扉断熱材48を充填することに
より構成されている。一方、本実施例の補助開口部43
は、主扉外板46と主扉内板47との間を連結するよう
に形成されていると共に、主扉断熱材48に接着された
ロの字状の合成樹脂枠で形成されている。この補助開口
部43の下辺(下端)部は、主扉40の下端と一致する
ように下方に延びている。
【0070】また、補助開口部43は、全周にわたって
開口凹段部43aが形成されおり、この開口凹段部43
a内に補助扉60が収納されるようになっている。補助
開口部43は、図10に示すように、上辺部の側端部下
面に開口する上部ピン受け部43cが形成されている。
【0071】補助扉60は、開口凹段部43a内に収納
された状態で主扉40の下面を構成するように下方に延
びている。また、補助扉60は、側端部上面に上方に突
出する上部支持ピン65を設けており、この上部支持ピ
ン65を上部ピン受け部43cに挿入することにより上
部が回動可能に支持される。そして、補助扉60は側端
部下面に開口する下部ピン受け部66が形成されてい
る。この下部ピン受け部66は、補助扉60の下側から
ヒンジ67が嵌挿される孔で、このヒンジ67により下
方から補助扉60が支持される。この下部ヒンジ67
は、、ネジ68により、後述する主扉40に設けられた
補強材53に固定される。
【0072】これにより、下部ヒンジ67の取付強度を
十分に確保して、補助扉60の支持をより強固にするこ
とができる。また、下部ヒンジ67は、ピン部67aを
有しており、このピン部67aを下部ピン受け部66に
挿入することにより、補助扉60を回動可能に支持す
る。なお、上部ピン受け部43cと下部ピン受け部66
の軸心は一致するように設けられている。
【0073】次に、本実施例における冷蔵室扉の主扉4
0および補助扉60の組み立てについて、図11乃至1
4を用いて、さらに詳しく説明する。図11は、図1に
示す冷蔵庫の冷蔵室扉の主要構成部品の構成を説明する
斜視図である。図12は、図11に示す冷蔵庫の補助扉
の主要部品の構成を示す斜視図であり、この補助扉の組
み立ての概略も示している。図13は、図11に示す冷
蔵庫の主扉の内板と枠体との接合の構成を示す斜視図で
ある。図14は、図11に示す主扉のエンドピースとエ
ンドピース内側に当接する部材との配置を説明する図面
である。
【0074】図11は、本実施例の冷蔵庫の冷蔵室扉の
主要構成部品の構成を説明する斜視図である。この図に
おいて、冷蔵室の主扉40は、前記扉外板46と、扉内
板47と、これらの扉の上下に装着されたエンドピース
50,51とを備え、さらに、扉外板46と扉内板47
とに形成された開口部にはめ込まれた枠体1101と、
この枠体1101の上方に配置されて使用者に情報を表
示して使用者がこの冷蔵庫の運転を操作できるパネル部
1102とを有している。また、主扉40には、ヒンジ
部材がその一方の端部(本図では右側)の上下に設けら
れて、このヒンジ部材により冷蔵庫本体に装着される。
【0075】また、図8に示したように、主扉40の、
外板46と内板47とエンドピース50,51と枠体1
101との間には、断熱材48が発泡されて充填される
ことで、これらの部材を互いに密着して位置決めすると
ともに、扉の強度を高めている。また、主扉40の下側
に配設されるエンドピース51の扉内側には、補助扉6
0が装着される凹みよりも扉左右幅方向に延在して当接
する部材53が設けられており、このエンドピースの強
度を高める作用を奏している。この部材により、断熱材
48を扉40内に充填して発泡する際に生じる圧力と熱
による変形や、発泡後の収縮等といった変形を抑制する
とともに、後述するように補助扉60を主扉40に装着
して支持するヒンジを設けるための強度を高めている。
このような部材は、上方のエンドピース51の扉内側に
接触するように配置されており、断熱材48が注入され
て発泡される際にエンドピースに加わる断熱材から受け
る圧力や熱による変形、収縮を抑制している。
【0076】図12は、補助扉の主要部品の構成を示す
斜視図であり、この補助扉の組み立ての概略も示してい
る。この補助扉60でも、外板1201と内板1202
と上下のエンドピース1203,1204とで、主に構
成されており、これらで構成される空間に断熱材が充填
され発泡されて、補助扉が形成されるものである。ま
た、下方のエンドピース1204の扉内側には、このエ
ンドピースの補助扉左右幅方向に延在して扉内側面に当
接する部材1205が設けられており、主扉40と同様
に、この補助扉60を補強している。すなわち、断熱材
の発泡時に生じる圧力、熱や収縮による変形を抑制する
とともに、この補助扉60を主扉40に取り付けて支持
するヒンジ67が装着される際の強度を高めている。
【0077】図13は、主扉の内板と枠体との接合の構
成を示す斜視図である。この図では、内板47と枠体1
101との合わせ部分に設けられた、庫内と庫外とをシ
ールするパッキン1301が示されている。これらの枠
体1101、内板47、パッキン1301とは、図中の
矢印で示す位置に相互に組み合わされて、扉40が構成
される。パッキン1301は、上述のように、内板47
と枠体1101との合わせ部分に設けられ、特に本実施
例では、これらの合わせ部分が、パッキン1301を嵌
入して装着する溝1302を備えている。
【0078】また、このパッキン1301の嵌入は主扉
40の断熱材の発泡の前でも、後でも良い。例えば、パ
ッキン1301を装着して発泡した場合には、このパッ
キン1301により、内板47と枠体1101との間の
隙間がシールされることなり、断熱材の発泡の際の断熱
材の洩れ出しを抑えることができる。また、後から装着
する場合には、これら内板47と枠体1101との合わ
せ部の隙間を覆って、意匠性も向上できる。
【0079】図14は、主扉のエンドピースとエンドピ
ース内側に当接する部材との配置を説明する図面であ
る。この図では、主扉40の下側エンドピース52につ
いて示している。このエンドピース52は、開口部45
および枠体1101の形状に合わせ、中央部分近傍に、
枠体の下部形状に合わせて凹み部1401が形成されて
いる。上記の通り、エンドピース52の扉内側面には、
凹み部1401の主扉40の左右方向に亙って、部材1
402が設けられている。この部材は、エンドピース
が、発泡の際および発泡後に変形することを抑制してい
る。
【0080】特に、本実施例では、この部材には主扉4
0のヒンジ部材が装着される装着部1403、補助扉6
0のヒンジ部材が装着される装着部1404とが設けら
れている。これらヒンジの装着部は、本実施例では、図
の上方側(補助扉の右側)に設けられているが、下側
(左側)に設けられた場合にも対応できるように、部材
1402をエンドピースの左右端部に亙り設けている。
この構成により、本実施例では、扉にヒンジ部材を介し
て加わる力を1つの部材1402で同時に受けている構
成となっている。このことで、扉開閉時等にヒンジ部材
に加わる力を、ヒンジ部材そのものだけでなく、部材に
よっても支持することができるので、より大きな力や長
期の使用にも耐えることができ、冷蔵庫の耐久性や信頼
性が向上する。
【0081】次に、主扉40に対する補助扉60のシー
ル及び係着について図7,9及び15を参照して説明す
る。図15は、図1の冷蔵庫に用いる冷蔵室扉の補助扉
開放状態の斜視図である。図15においては取手部等を
省略してある。
【0082】これらの図に示すように、補助扉60は、
その背面側に、補助開口部43の内側の面形状に合わせ
て、補助扉60を閉じたときに上記補助開口部43の内
側の面と適切な隙間を介して対向する形状となってい
る。
【0083】ここで、補助開口部43の内側の開口45
は冷蔵室5内の貯蔵物を取り出す開口を有する通路とこ
の通路の内周とを連結する複数の段部で構成されてい
る。つまり、補助開口45の内側に冷蔵室5の内外を連
通する通路の連通開口45aが形成されており、この連
通開口45aと開口45の外周とが、外板46から扉奥
行き(扉が閉じられたときの冷蔵庫前後)方向に凹まさ
れて扉40の正面に向いた面である開口凹段部43aが
連通開口45aの外周からその周囲に形成され、この開
口凹段部43aと開口45の外周縁との段差が開口段部
43aの外周を囲って扉40の奥行き方向に繋げる段差
面43bで連結されている。
【0084】また、補助扉60の外周は補助開口45の
開口の形状に合わせて形成され、より具体的には、扉6
0が閉じられた状態で前記段差面43bとの間に適切な
隙間が生じるように設けられている。さらに、扉60の
背面側には、前記連通開口45aの内側の内周面45b
に合わせて設けられた挿入凸段部68が設けられてい
る。この挿入凸段部68は、扉閉時には冷蔵室5の前後
方向(扉40、扉60の奥行き方向)に凸となっている
形状であり、扉60閉の際に連通開口45aの内側に面
45bと若干の間隙を持って収納される。
【0085】また、この扉60の外周端と挿入凸段部6
8の間には、この凸段部68の周囲を囲むように形成さ
れた平面68aが形成されている。この平面68aは、
扉60閉時には、開口凹段部43aと隙間を介して対向
するように配置されている。このように、主扉40と補
助扉60は、開口凹段部43aと挿入凸段部68との、
または、挿入凸段部68と連通開口45aとの間の遊合
となるので、ラビリンスシール効果により熱漏洩の少な
いものとすることができる。また、主扉40と補助扉6
0は、開口凹段部43aと挿入凸段部68との、また
は、挿入凸段部68と連通開口45aとの間の隙間は、
主扉40または補助扉60の一方に設けられ他方と当接
するパッキンによって支持され、隙間の空間がシールさ
れ、扉40,60を挟んだ両側の間の冷気及び熱の移動
が抑制される。
【0086】補助扉ガスケット69は、無磁石式ガスケ
ットであり、補助扉60に設けられた背面側の外周部に
全周にわたって設けられ、開口凹段部43aの面に当接
される。この開口凹段部43aは補助開口45の周囲を
囲って形成されており、前記外周部に設けられたガスケ
ット69と凹段部43aとが、補助開口45の周囲を囲
って当接することで、この開口から冷蔵室5内部の冷気
が洩れたり、冷蔵庫外の熱が庫内側に伝達されることが
抑制される。
【0087】そして、補助扉60は、後述するラチェッ
ト機構を介して開閉するようになっており、閉鎖時に主
扉40に対してラチェット機構により押圧力が加えられ
る。従って、補助扉ガスケット69に無磁石式ガスケッ
トを用いても補助扉60をロックして閉状態に保持し、
確実なシール効果を発揮できると共に、磁石を通しての
熱漏洩を無くして省エネルギー化を図ることができる。
特に、補助扉ガスケット69が開口凹段部43aの角部
に当接しているので、開口凹段部43aの2面(冷蔵庫
正面に向いた面とこれに略垂直に連なり)にまたがるよ
うに接触するようにすると、そのシール効果をより良好
なものとすることができる。
【0088】また、補助扉60の挿入凸部68の下方の
平面68aには、そのヒンジ側に偏った位置に設けられ
た、ドアオープナー1501が取り付けられて設けられ
ている。このドアオープナー1501は、バネ等の弾性
体や電動、油圧、ガス等によるアクチュエータを用い
て、連通開口45aの下方の開口凹段部43aの平面に
当接して、補助扉を付勢して、主扉40と補助扉60と
を押し開くように働く。
【0089】このとき、オープナー1501は、補助扉
60のヒンジ側に偏らせて配置されているので、補助扉
70を開くために動作する距離を小さくできる。また、
弾性を有しているので、補助扉60が閉じられて完全に
ラッチ1702が係合して閉じられていない、謂ゆる半
ドアの状態に補助扉60を開くように働き、以下に説明
する補助扉の開閉センサが扉の開きを検知して使用者に
警告を与えることができる。これにより、半ドア状態が
長期に亙って冷気が庫外に洩れたり、外部から熱が侵入
したりして、冷蔵庫内の冷却性能が低下することが、結
果的に低減される。
【0090】さらに、冷蔵室主扉と補助扉との接合につ
いて、図16乃至21を用いて、さらに詳細に説明す
る。図16は、図1に示す冷蔵庫の冷蔵室主扉の外面を
示す正面図である。図17は、図1に示す冷蔵庫の補助
扉部分を拡大して示す縦断面図である。図18は、本実
施例の冷蔵庫の補助扉のラッチ構造の変形例を示す縦断
面図である。図19は、図1に示す冷蔵庫の補助扉部分
を扉内側からみた拡大図である。図20は、図1に示す
冷蔵庫の主扉の扉枠体とその周辺部を冷蔵庫の正面から
見た拡大図である。図21は、図1に示す冷蔵庫の補助
扉閉状態での補助扉と主扉との嵌合状態を示す横断面図
である。
【0091】図16は、冷蔵室主扉40の外面を示す正
面図である。上述のように、主扉40は、外板46、内
板47、上下エンドピース51、52と、主扉40の補
助開口部43を構成する枠体1101と、これらで構成
される空間に充填されて発泡される断熱材48とを備え
ている。また、本実施例の主扉40は、上述の補助開口
部43の上方に内板47の扉内側の面に当接して設けら
れた板部材1601を備えており、この板部材1601
も、断熱材48の充填、発泡の際に断熱材48と密着さ
れて接合されるとともに、内板47とも密着されて、相
互に固定される。この板部材1601は、樹脂や金属で
も良く、補助開口部43を扉40の下方に設けることに
よる扉40や内板の強度の低下を抑制して補強するもの
である。
【0092】図17は、補助扉60部分を拡大して示す
縦断面図である。この図では、補助扉60が閉じられ
て、主扉40の補助開口部43に嵌挿され装着された状
態を示している。
【0093】図2にも示すように、補助扉60の下部に
は、把手の手掛け部1701が配置され手を入れて掛け
るための空間として凹み部1710が設けられている。
この凹み部内に手掛け部1701が配置され、使用者は
この凹み部1710に下方から上方に向けて手を入れる
ことで、手掛け部1701に手を掛けることができ、後
述するラッチ1702を操作できる。この凹み部171
0または手掛け部1701の位置は、この補助扉60の
すぐ下に配置された野菜室6の扉11の上部に設けられ
た把手11aの手掛け部とほぼ同じ幅で、その左右方向
の位置を合わせて配置されている。
【0094】野菜室扉11の把手部11aは、その下方
に手を掛けるための空間である凹み部11bを備えてい
る。つまり、野菜室扉11は把手11aに下方から手を
掛けて、扉を引き出すものである。また、補助扉の把手
の手掛け部1701も下方から手を掛けて扉を開くもの
である。つまり、上下に隣り合った冷蔵室扉10と野菜
室扉11のそれぞれの把手は手掛け部1701,11a
及び凹み部1710,11bが、各々対となって、上下
に隣り合って、ほぼ同じ高さ位置に配置されている。ま
た、両者とも把手に手を掛ける動作も下方から上方に向
けて行うものであり、手掛け部の下方に凹み部が形成さ
れている。
【0095】このような構成により、使用者は補助扉6
0下方の野菜室扉11と同様の操作で扉を操作すること
を、直感的に容易に理解できる。その開く動作も同様の
操作で行えるので、使用者は冷蔵庫を容易に操作でき使
い勝手が向上できる。また、これらの把手部の幅は略等
しく、これにより意匠性も向上できる。
【0096】さらに、本実施例では補助扉60は、冷蔵
室主扉40の幅方向ほぼ中央部に位置して、ヒンジによ
って枢支されている側とは反対の側に手を掛けることは
できないため、開閉に大きな力を必要とする。そこで、
補助扉60には、上記の通りドアオープナが設けられて
おり、使用者はより小さな力で補助扉60を開閉動作す
ることが可能となる。
【0097】本実施例の冷蔵庫の補助扉60は、その把
手部1701に使用者が手を掛けた際に機能するラッチ
1702が設けられている。このラッチ機構1702
は、補助扉60を主扉40に閉状態で位置固定して、主
扉40の開閉動作時に補助扉60が開くことを抑えるた
めに設けられたものである。
【0098】本実施例では、補助扉60のヒンジが設け
られた側と反対の側(以下、反ヒンジ側)にラッチ17
02が主扉40と係合する係合部1703が設けられて
いる。特に、図17の例では、補助扉60の高さ方向の
中央部近傍にラッチ係合部1703が一箇所設けられて
いる。高さ方向中央部に設けた理由は、上下端どちらか
一方に設けた場合には、係合部1703が設けられてい
ない側の扉端部と主扉40の開口部との間に隙間が生じ
てしまい、庫内空気の洩れや、庫外からの熱の進入によ
り消費電力が増大してしまう虞があるからである。
【0099】また、係合部1703とラッチ1702の
把手部1701とを連結するリンク機構1704は、補
助扉60内の下方部および反ヒンジ側を通るように配設
されている。また、補助扉60のヒンジ側の上端部に
は、補助扉60の内側にピン部材が設けられ、このピン
が主扉40の対応する位置に設けられたヒンジ孔170
6に嵌め合わされる。一方、補助扉60のヒンジ側の下
端部には、ヒンジ部材1707のピンが嵌める合わされ
る孔1708が設けられ、下方からヒンジ部材1707
が貫入された状態で、主扉40の下側エンドピースに装
着されて支持される。
【0100】この際、上述のように、ヒンジ部材170
7は、下エンドピース52の内側に設けられた補強用部
材1402と繋げられて固定され、ヒンジ部を介して補
助扉60に加わる力が主扉40に伝達される。また、枠
体1101の補助扉上方には、使用者が操作可能で情報
を表示するパネル42が配置されており、このパネル4
2用の電子部品が設けられた基板1709や表示ディス
プレイ1709が枠体上部に凹まされて設けられた収納
部1102の内側に配置されている。この収納部110
2は、補助扉60が閉状態で、扉60の上端部の直上方
に位置しており、扉60の開閉状態を検知する開閉検知
センサ1711も、内側に設けられている。
【0101】センサ1711の検知部1711aは、扉
60が閉状態で扉上面と対向するように枠体に取り付け
られている。センサ1711は、補助扉60が閉じられ
た状態で扉の位置とセンサとの距離を検知することで、
開閉を検知している。このセンサ1711により、補助
扉60の開閉の動作に伴い、扉の位置に応じて、信号が
出力される。このセンサ1711本体は、上記基板17
09と一体となるように設けることもできる。このセン
サ1711の代わりに、補助扉60の開閉動作に伴って
入切されるスイッチやリレーを用いることができる。
【0102】また、上記検知センサは、補助扉60と開
口部43あるいは45と閉塞が不十分でありこれらの間
に隙間が生じていることを検知するものであり、検知さ
れた出力を受けてこれを報知することで、使用者に、こ
の隙間から冷蔵室内の冷気が隙間から洩れてしまうこと
を認識させる。上記の開閉検知センサの代わりに冷気の
漏洩を検知するセンサを用いても良い。
【0103】図18は、補助扉60のラッチ構造の変形
例であり、補助扉部を拡大して示す縦断面図である。こ
の図でも、先の図13と同様に、補助扉60が閉じられ
て主扉40の補助開口部43に嵌挿され装着された状態
を示している。この変形例では、ラッチ1801の係合
部1802が補助扉60の反ヒンジ側端部の上下端部に
配置されており、これらの係合部1802と補助扉60
の把手1803に設けられたラッチの手掛部1803a
とを連結するリンク機構1804も、扉60の下方およ
び反ヒンジ側の扉内側に設けられている。これによって
も、扉60の中央部では断熱材の厚さを厚くすることが
でき、熱侵入が低減される。
【0104】この構成では、上下二箇所に係合部180
2が設けられており、補助扉60を主扉40に対して確
実に閉じることができる。この場合、図示するように、
ラッチ部の係合部1802が扉上端部に設けられている
ので、扉開閉センサ1805が扉60の側面を検知する
ように設けられている。この実施例では、センサ180
5は扉60の高さ方向の中央部近傍に設けられているの
で、センサ1805の信号線は、上記基板1709から
枠体1101に沿って引き延ばされている。
【0105】図19は、本実施例の冷蔵庫の補助扉部を
扉内側からみた拡大図である。この図に示すように、補
助扉60には、扉の左右幅に亙ってしたポケット62が
設けられ、この下ポケット62の上方に、より小さな上
ポケット61が設けられている。この上ポケット61
は、必要に応じて引出し、収納できるように、扉60の
内板60a側に跳ね挙げて収納可能な構成となってい
る。この内板60aには、冷蔵室5内側に面する挿入凸
段部68が形成されている。また、この補助扉60の内
板60aには、扉60の外周に沿ってパッキンが設けら
れている。パッキン69は、図示しないが、内板60a
の周囲の扉外周縁に沿って設けられた溝部に嵌挿されて
いる。また、このパッキン60は、補助扉60が閉じら
れた状態で、主扉40に設けられた補助開口部43を構
成する枠体1101と当接して、補助扉60と主扉40
との間を閉塞して、この状態を維持する。
【0106】また、図15にも示したように、補助扉6
0の背面(冷蔵室内側)下部の面68a上に、補助扉6
0用の把手の手掛け部(1701等)に並列に配置され
た、ドアオープナ1501が設けられている。このドア
オープナ1501の詳細な構成を、図27を説明する。
【0107】図27は、ドアオープナの構成の概略を示
すための図19のBB断面を示す横断面図である。この
図において、ドアオープナ1501は、補助扉60の背
面を構成する面68aに設けられた凹み部68bの内側
に配置されている。また、バネ等の弾性手段によって付
勢されて、補助扉60が閉じられて開口45を閉じた状
態で、主扉40の開口凹段部43aの面に当接して、補
助扉60を開こうとする方向に力を加えるように働く。
図27に示す例では、オープナ1501は、扉の上下方
向の軸廻りに回転可能に軸支され、この軸周りに配置さ
れた弾性体であるバネ1501cによって、付勢され
る。回転する部分は、傾斜面1501aを備えた梁上の
部材1501bであり、回転する際に傾斜面1501a
が開口凹段部43aと当接する。
【0108】図20は、扉枠体とその周辺部を冷蔵庫の
正面から見た拡大図である。この枠体1101は、主扉
40に配設され、補助扉60が閉じられて嵌挿される補
助開口部43を構成している。上記のように、本実施例
では、上記補助開口部43は、その内側に、冷蔵室5の
貯蔵品を出し入れ可能な連通開口45aと、この開口4
5aの周辺に形成され、補助扉60のパッキン69と当
接する平面が構成された開口凹段部43aが配設されて
いる。さらには、この開口凹段部43aと主扉40の外
板46との間には段差面43bが設けられ、この段差4
3bの面が、補助扉60が閉状態で補助扉60の上下面
および側面と所定の隙間を介して対向する。
【0109】上記の通り、開口凹段部43aが扉60の
閉状態でパッキン69と当接するので、本実施例では開
口凹段部43aの面は、扉40の正面に面した平面で構
成されている。また、連通開口45aは枠体1101の
扉40左右側に設けられた前記面43a対して、補助扉
60の反ヒンジ側(図上左側)に偏らせて設けられてい
る。すなわち、連通開口45aの左右に設けられた開口
凹段部43aの幅(開口45aの開口端から段差面43
bと段部43aとが繋がった角部までの距離)は、補助
扉60のヒンジ側の幅が大きくなるように構成されてい
る。このようにして、扉60のヒンジ側のパッキン69
が捻れたり曲がった状態で段部43aの面と隙間を生じ
て接合することを抑制し、パッキンのシール性を向上で
きる。
【0110】図21は、補助扉の閉状態での補助扉と主
扉との嵌合状態を示す横断面図である。この図におい
て、上記のように、枠体1101の内側の段差部の構造
に合わせて、補助扉60の周縁部には段差構造が形成さ
れている。本実施例では、補助扉60が閉じられると、
これらの段差部同士が、設けられたパッキン69、13
01を挟んで、所定の隙間を介し、対向して遊合するよ
うに配置されている。パッキン69,1301は、上記
の隙間を分断して、主扉40と補助扉60との間を閉塞
する。
【0111】すなわち、補助扉60が閉じられると、こ
の扉60の周縁部に設けられたパッキン69が枠体11
01内側の開口凹段部43aの面に当接し、主扉40の
内板47と枠体1101の端部との間に設けられたパッ
キン1301が補助扉60の扉背面側(扉が閉じられた
状態で冷蔵庫後方側)に設けられた挿入凹段部68の凸
形状部の外周端部に当接する。また、内板47と枠体1
101の端部との間のパッキン1301は、補助扉60
の挿入凹段部68の外周端部と枠体1101との間の隙
間を閉じるべく幅広形状であり、上記端部が当接するヒ
レを備えている。
【0112】さらに、補助扉60周縁部のパッキン69
と枠体1101と内板47との合わせ部のパッキン13
01との間と、枠体1101と補助扉60の端部面との
間とで空間が形成されており、この空間は、その断面
が、扉40、60の厚さ方向、すなわち、扉40が閉状
態で冷蔵室の奥行き前後方向に、鍵状に曲がった(クラ
ンクした)形状となっている。また、補助扉60が閉じ
られると、補助扉 60の周縁部のパッキン69と補助
扉60の端面と枠体1101とで形成される空間は庫外
へと連通する部分ができるが、この空間も断面がクラン
ク状となっている。
【0113】庫外に連通した、補助扉60と枠体110
1との間の隙間空間は、庫外からの熱が進入しやすい部
分である。このため、本実施例では、主扉40の、枠体
1101の内側に形成された段部(連通開口45a、内
周面45b、開口凹段部43a、段差面43b)の(扉
が閉じた状態での)庫内側の部分では、扉の断熱材厚さ
を大きくした部分を設けて、上記隙間からの熱進入/熱
漏洩を抑制している。上記の通り、枠体1101の連通
開口45a左右の段部43aの面は、その扉の左右方向
幅が異ならせてあり、補助扉60のヒンジ側が幅広であ
るので、前記扉厚さ増大部2201の扉左右方向の幅
も、補助扉60 ヒンジ側が大きく形成されているもの
である。また、本実施例では、この厚さ増大部2201
の扉40の左右端側には、扉40の内板47に凹み部を
形成し、断熱材厚さを小さくしている。この凹み部によ
り、例えば2リットルのペットボトルといった大きな貯
蔵物を収納するスペースとして、庫内の貯蔵物の収納容
量を大きく確保している。
【0114】上記の構造では、補助扉60のラッチ17
02やその係合部1703が補助扉60の反ヒンジ側の
端部に形成されており、このため補助扉60の断熱材の
厚さを厚く保つことができ、庫外からの補助扉を介した
熱進入が抑制される。また、ラッチの係合部1703
は、補助扉60の高さ方向中央部近傍に配設されてい
る。このため、上下端いずれか一つでは他方の端部に隙
間が生じやすく熱進入や熱漏洩が大きくなってしまうこ
とを抑制して、消費電力が低減される。
【0115】また、補助扉60の反ヒンジ側には、扉6
0の開閉を検知するためのセンサが設けられており、扉
60の僅かの動きでも検知しやすくなり、警報等で使用
者に報知することで、冷気の洩れが早期に検知され抑え
られる。
【0116】また、扉60の上下に係合部を設ける場合
でも、扉60の端部にリンク機構が配設されており、断
熱材厚さが保たれ、熱の進入や漏洩が低減される。特
に、補助扉60の外周端部と、枠体1101の補助開口
部43とは、相互に嵌まり合う段差構造を備えており、
扉60の段差部の内側にリンク構造を配設することで、
有効な断熱材厚さを保つことができる。
【0117】補助扉60の周縁パッキン69は、補助扉
60のヒンジによる開閉回転の際に、枠体1101の段
部43aと当接しつつ、捻られる。このため、ヒンジ側
のパッキン69の取り付け位置は、シール性能を保つた
めに、できるだけヒンジよりも離して反ヒンジ側に設け
ることが望ましい。このようなパッキン69と当接する
枠体1101の段部43aは、連通開口45aの扉左右
側に設けられた段部43aの面のヒンジ側の幅が反ヒン
ジ側の幅よりも大きい。これにより、補助開口45が大
きく形成され、またパッキンによるシール性が高く保持
される。
【0118】また、補助扉60の端部と枠体の開口部と
で形成される段差構造により、これらの間の隙間空間が
段差形状(断面クランク形状)となっている。この隙間
の段差形状により、庫外からの熱の進入経路が大きくな
り、熱進入量が低減される。
【0119】さらに、これら段差の隙間は補助扉周縁に
設けられたパッキン69、および枠体/主扉内板間に配
置されたパッキン1301とでシールされ、熱進入が抑
制される。枠体/主扉内板間のパッキンは幅広の形状、
特にヒレ形状を備え、上記枠体/主扉内板の間の隙間が
確実に閉塞される。2つのパッキン69,1301によ
り段差空間がシールされ、パッキン間に空間が形成るの
で、熱進入が大きく低減される。また、枠体/主扉内板
の間のパッキンは枠体1101主扉40の内板47との
合わせ部に形成された溝に嵌挿され、前記隙間がパッキ
ンにより覆われているので、意匠性も向上される。
【0120】一方、枠体1101の補助開口部43の内
側に設けられた段部では、扉40の奥行き方法の大き
さ、断熱材厚さが小さくなり、熱進入や熱漏洩による結
露が発生しやすくなっている。そこで、段差部の庫内側
で断熱材厚さを大きくした部分が形成されており、熱進
入を抑制して、結露の発生が低減される。また、この主
扉の厚さが大きくされた部分の扉左右端側は凹まされて
段形状となっており、この凹み部により、大きな貯蔵物
を収納でき、扉ポケットの収納容量が大きく確保され
る。さらには、凹み部が形成された内板47の凹み面が
この凹み部に収納された貯蔵物と当接することで、この
の貯蔵物の移動や倒れが抑制される。
【0121】次に、操作パネル部42と冷蔵庫の動作に
ついて図2、図3、図16及び17を参照して説明す
る。
【0122】操作パネル部42は、図16に示すよう
に、冷蔵庫の運転機能等を設定する設定ボタン42a
と、設定された運転機能や冷蔵庫の状態等を表示する表
示部42bとを有している。そして、操作パネル部42
は、図2及び図3に示されているように、補助開口部4
3及び補助扉60に隣接して配置されており、この実施
例では、補助開口部43及び補助扉60と同じ幅で上方
に連続して設けられている。これにより、操作パネル部
42が補助扉60に連続した一体的なイメージとなり、
意匠を良好なものとすることができる。また、操作パネ
ル部42は、図示していないが補助開口部43を形成す
る合成樹脂枠と一体に形成した合成樹脂枠に装着されて
いる。これにより、操作パネル部42を装着するための
枠は、簡単に製作することができると共に、補助開口部
43と一緒に組み立てることができる。
【0123】補助扉開閉検出センサ1711は、図17
に示すように、主扉40に取付けられた検出部1711
aと、これに対向する補助扉60に取付けられたマグネ
ット1711bとから構成され、補助扉60の開閉を検
出してその検出信号を本実施例の冷蔵庫の制御装置(図
示せず)に送信するようになっている。本実施例では、
制御装置は、この制御信号に基づいて冷蔵室ファン26
を制御する。具体的には、制御装置は、補助扉60が一
端開いて閉じられた検出信号を受けた場合には、冷蔵室
ファン26の運転を開始して、冷蔵室ファン26から供
給される冷気を冷蔵室5に高速で吹き出し、扉中央部に
位置する補助扉60の高さに対応する棚23間の空間と
扉40,60の内側を集中的に冷却する。
【0124】この目的のため、本実施例の冷蔵庫のダク
ト25の吐出口403は、補助扉60が開かれた際に冷
気が庫外に流出しやすい、補助扉60と高さが重なる位
置の棚間の空間の吐出口の開口面積を大きくしている。
これにより、補助扉60に新たに貯蔵した貯蔵物を集中
的に冷却することができる。あるいは、扉60を開けて
庫外から流入した温度の高い空気により上昇した庫内の
空間や貯蔵室30、棚間の空間を素早く冷却できるよう
にしている。また、制御装置は、補助扉60を開放した
検出信号を受けた場合には、冷蔵室ファン26の運転を
停止する。これにより、補助開口45から冷気の漏洩を
低減することができる。なお、補助扉開閉検出手段17
11はプッシュスイッチ等であってもよい。
【0125】さらには、制御装置は、補助扉開閉検出セ
ンサ1711の開放時間が長い場合には、警報を発する
指令を出力する等の使用者への扉の開放を報知する制御
手段を兼ねている。そして、この制御装置は、主扉40
の開放時間が長い場合にも、警報を発する指令を出力す
る制御手段を兼ねている。また、補助扉60が、半ドア
等、確実に閉じられていない状態で主扉40の開動作が
行われると、慣性により、補助扉60が大きく開いて、
冷蔵庫周囲の物に衝突したりする虞が有る。
【0126】そこで、本実施例では、補助扉60が確実
に閉じられていないと上記検出センサ1711で検出さ
れた状態で、主扉40が開かれた際、上記警報と異なる
警報を報知するようにしても良い。例えば、音量を大き
くしたり音色を変えたりすることができる。このよう
に、補助扉60及び主扉40のそれぞれの長時間開放を
警報する手段を備えていることにより、扉開放を確実に
防ぐことができる。
【0127】次に、補助扉60の各種開閉構造について
図22乃至23を参照して説明する。図22乃至23
は、本発明の冷蔵庫の補助扉の変形例を示す図である。
【0128】図22では、主扉40のパネル42’を把
手41の上方に配置したものである。このような構成で
は、図1の実施例と異なり、枠体1101’の上部には
パネル42の収納部1102を設ける必要が無く、枠体
1101’の内側に形成された補助開口45の上部にも
断熱材を充填させることができるので、この補助開口か
らの熱侵入が低減して、庫内の冷却効率が向上する。
【0129】また、図23では、パネル42’’を補助
扉60の把手の手掛け部1701の上方に配置した変形
例を示している。この変形例でも枠体1101’’の下
方を除く上、左右方向が断熱材で充填され、熱の侵入が
低減する。また、把手の手掛け1701の上方にパネル
42’’が有るため、背の低い子供等でも手が届きやす
く、冷蔵庫の使い勝手が向上する。
【0130】次に、本発明の冷蔵庫における補助扉60
及び主扉40のポケット部の変形例について、図24,
25を参照して説明する。図24は、図1に示す冷蔵庫
の主扉40と補助扉60のポケット部の変形例を示す横
断面図である。図25は、図24に示す冷蔵庫の主扉ポ
ケット部の構成を示す図である。
【0131】図24では、補助扉60が閉じられた状態
での主扉40の下部の横断面図であり、扉ポケット4
4’’,61の構成を上方から見た図である。主扉ポケ
ット44’’は仕切部材44c,44d’によって前後
に仕切られている。これら仕切部材44c,44d’
は、ポケット44’’の底面から上方に延在した板材
で、ポケット44’’と一体にも受けられているが、4
4c,44d’同士は連結されておらず、両者の間は隙
間が空いている。冷蔵室5内の背面側の内側壁に設けら
れた冷気の流入口から冷蔵室5内に流入した冷気が、棚
23間の空間を冷気通路として冷蔵室5の前方に向かっ
て流れ、その一部が扉40,60の内板に達して、扉ポ
ケット部を冷却する。
【0132】前後に仕切られた扉ポケット44’’で
は、仕切部材に隙間、スリット部が形成されているの
で、これより内板に達した冷気がポケットの後方に流入
にしやすい構成となっている。これにより、扉ポケット
の前後方向について冷却の偏りを低減して、冷却性能を
向上できる。また、ポケット44’’を取り外して洗浄
するときにも、洗浄するための液が流れやすく汚れを取
り除きやすいので、冷蔵庫の掃除が簡単となり衛生性も
向上する。
【0133】また、44d’は補助扉ポケット61と高
さ位置が重なるように配置されており、特に、本変形例
では、補助扉ポケット61は、この仕切り44d’によ
り左右及び背面(冷蔵庫後方側)を囲まれるように配置
されている。この構成により、仕切られた主扉ポケット
44’’の前方側(扉内板47に近い側)の収納空間
は、仕切り44d’の扉左右端側の空間と、44d’に
よって囲まれた中央部の空間とに分けられる。
【0134】中央部の空間には、補助扉ポケット61’
が配置されている。この扉ポケット61’は、その後方
に収納容量の小さな小ポケット61a’が設けられてお
り、ここには調味料等の小さな体積の容器を収納でき、
補助扉60を開いたときに使用できるので、冷蔵庫の使
い勝手が向上する。また、補助扉ポケット61’,61
a’の内側には、扉の左右方向に移動可能に位置決めさ
れる仕切61a’’が配置され、ポケット内に収納され
た瓶や容器が扉の開閉の際に加わる力により倒れたり、
補助扉60が閉じられた状態で瓶や容器が補助扉60と
主扉40との境に跨って倒れてしまい、補助扉60が開
閉できなくなることが抑制される。
【0135】図25は、図24に示す主扉ポケット4
4’’及び補助扉ポケット61’の構成を説明する縦断
面図である。この図では、補助扉60の背面側(冷蔵室
内側)の面に沿って、扉ポケット61’の補助扉60と
の接合部の端部が、上方に延在している。これは上記仕
切61a’と同様に、扉40,60の開閉動作によっ
て、ポケット61’内の瓶等の貯蔵物が倒れて、補助扉
を開くことができなくなることを低減する作用を奏す
る。
【0136】また、補助扉60が閉じられた状態で、補
助扉ポケット61’は、主扉ポケット44’’の上方に
位置するが、この補助扉ポケット61’の下方の主扉ポ
ケット44’’のポケット内側底面上には、仕切250
1が設けられ、収納スペースが形成されている。
【0137】図26は、図25に示した主扉ポケット4
4’’の収納スペース部分の構成を詳細に示す図であ
り、前方側から見た斜視図である。この図では、上記仕
切44d’によって仕切られたポケット44’’の前方
側収納空間中央部では、その下部が、補助扉60を閉じ
た状態で補助扉ポケット61’によって上方を覆われる
位置となる。仕切44d’と一体に設けられこの下部の
空間を仕切る仕切2501が主扉ポケット44’’に設
けられている。この仕切により仕切られて構成された収
納空間2602は、仕切44d’に回動自在に取り付け
られた蓋2601によって、開閉される。この収納空間
2602には、調味料のチューブや小さな容器を収めら
れる収納空間となっている。蓋2601を回動する軸2
603は、仕切44d’の後(扉60の閉時で冷蔵室背
面側)部に設けられており、使用者が補助扉60を開い
た状態で蓋2601を開閉して収納物を、開口45を通
して取り出しやすく、冷蔵庫の使い勝手が向上する。
【0138】この空間は、ポケット44’’は冷蔵室5
の後方に傾けて取り付けられており、また、一方では補
助扉ポケット61’は、その底面が内板60aに略垂直
に(水平に)形成されていることから、補助扉ポケット
61’の底面の下方に形成されるものであり、この空間
をを蓋2701付きの収納空間2702として有効活用
したものが本変形例である。主扉ポケット44’’は、
上記蓋2701が取り付けられた状態で、主扉40に装
着される。
【0139】図1に示す冷蔵庫では、枠体1101の上
部、補助扉60の上方には、冷蔵庫1の運転に関する情
報を表示する表示部を備えたパネル部42が取り付けら
れる収納部1102が配置されている。この収納部11
02は、枠体1101の上部に主扉40を閉じた状態で
冷蔵庫奥行き方向に凹まされた凹み部1102aを有
し、その凹み部1102a内には、上記のパネルに設け
られたディスプレイやパネル上のボタンに対応したスイ
ッチが配置された基板1709が配置される。この基板
1709はパネル42に取り付けられ、パネル毎取り外
し取扱が可能となっており、枠体1101に設けられた
孔や凹みを通して設けられた配線により扉外部と接続さ
れパネル42への電力の供給や情報の授受が行われる。
【0140】本実施例では、パネル部42の前面を構成
する部材は、上記収納部1102の前面を覆って凹み部
1102aに嵌め込まれて、主扉40の枠体1101に
取り付けられている。冷蔵庫は台所等で使用されること
が多く、扉表面は水分に曝されることが多く、また表面
を拭き掃除等をする場合にも水滴が水滴が付着する。こ
のような場合、上記パネル部42と枠体1101の収納
部1102との隙間から水滴が収納部1102の凹み部
1102aに侵入してしまい、この水滴が上記基板17
09や基板上の液晶等のディスプレイやスイッチに接触
して短絡や腐食、損傷を生起してしまう虞がある。
【0141】上記図1に示す実施例では、この水滴の基
板上への侵入を抑制し、また収納部1102の凹みに侵
入した水滴を排出する手段を備えている。以下、図2
8,29を参照してその構成について説明する。
【0142】図28は、図1に示す冷蔵庫のパネル部を
含む扉枠体とその周辺部を拡大してを示す正面図であ
る。図29は、図28に示す扉枠体のAA断面を示す縦
断面図である。これらの図において、枠体1101の上
部のパネル部42の収納部1102である凹み1102
aは、図29に示すように、パネル42の端縁が嵌め合
わされて、パネル42が装着される。この収納部110
2の凹み1102aの内側には、凹みの上部外縁から側
面に沿って、パネル42の外縁のフランジ部42eが嵌
め込まれる方向に凹まされた溝2801が設けられてい
る。この溝2801収納部内方側には溝2801の下端
部を形成して、溝2801に対し冷蔵庫1の前方側に突
出する凸部2802が、溝2801に沿って、つまり、
収納部1102の凹み部上部外縁から側面に沿って、形
成されている。この溝2801は、パネル42が嵌め込
まれた状態で、パネル42のフランジ42eの端面に臨
むように構成されている。
【0143】また、上記溝2801は、凹み部1102
a内の側面側で開口2802aを有している。パネル4
2と枠体1101の収納部1102との隙間から凹み部
2807側に侵入した水分は、パネル42のフランジ4
2eに沿って移動し、フランジ42eの端部から溝28
01に至る。ここで、溝2802の内側の奥部には溝2
801表面とフランジ42eとの間に空間が形成されて
いる。この空間やフランジ42eと溝との間にできる隙
間等を通り、水滴は凹み部2807の上部縁から側部に
流れ、上記開口2802aから凹み部1102a内で下
方に滴下して流れる。このように本実施例では、パネル
がはめ込まれた状態で収納部である凹み1102aの周
縁の上縁部から側縁部に沿ってフランジの端部に臨んで
連なった空間が形成され、パネルが嵌め込まれできたパ
ネルと凹み部凹みとの空間に沿って内側のパネル用の電
子部品を避けて水を導くよう構成されている。上記開口
2802aはパネル、凹み部外に臨んでいてもよい。
【0144】側縁に設けられた溝の開口2802aから
凹み部内に滴下した水滴は、凹み部1102aの側部を
通り下部に至る、そして、この下部で凹み部1102a
の底面の左右方向端側に形成された排水面2803に至
り、この排水面に設けられた排水孔2804から下方へ
排水される。この排水面2803には排水孔2804に
向かって低くなるよう傾斜された傾斜面2803aが設
けられている。この傾斜面2803aを含む排水面28
03は、上記底面に形成されたリブ2805により区切
られ、流れてきた水滴をこの排水面2803に捉えて、
この面以外の底面に流れて滞留してしまうことを抑制し
ている。
【0145】本実施例では、上記排水孔2804の下方
に、閉じられた補助扉60の上面が位置しており、水滴
はこの補助扉60の上面に至り、外気により、あるいは
補助扉周りに配置されたヒータにより蒸発する。
【0146】上記の構成により、主扉40の表面の水滴
が、パネル部42と枠体43との隙間から凹み部280
7内に侵入しても、溝2801により水滴を捉えて凹み
2807の外周に沿って流し、基板1709に接近する
ことを抑制する。また、溝2801を流れた水滴は凹み
2807内の側部から底面側に至る。さらには、この底
面の側部に設けられた排水孔2804から排水される。
この構成により、凹み28007内に配置された基板1
709に水滴が接触、接近することが抑制され、基板上
の装置の短絡、損傷、腐食等を抑制できる。
【0147】また、上記凹み部2807の底部に至った
水滴は、排水孔2804に向かって低くなるように傾斜
された傾斜面2803aにより排水孔から排出されやす
くされ、リブ2805によって底面の他の部分へ流れる
ことが抑制されている。この構成により、水滴が収納部
1102の凹み部2807内に滞留することが抑制さ
れ、基板上や凹み内に配置された電子部品や配線が短絡
したり損傷したりすることが抑制される。本実施例で
は、上記導水する空間を形成する溝を凹みを構成する部
品上に設けたが、パネルがはめ込まれた状態で電子部品
の上部または側部に別部品としても、あるいはパネル上
(例えばフランジ42e上)に設けても良い。また、本
実施例では、パネル、凹み部を最上段の冷蔵室扉10の
補助扉60上方に設けた構成で説明したが、このような
構成に限定されるものではなく、補助扉60を備えない
もの、下段に冷蔵室を備えるもの、冷蔵室以外の貯蔵室
にパネルを備えたものでも良い。
【0148】図30は、図1に示す冷蔵庫の補助扉の変
形例の内部構造を示す正面図及び要部の横断面図であ
る。図30(c)は、図1に示す冷蔵庫の補助扉の変形
例の主要部を拡大して示す正面図であり、この図のBB
断面およびCC断面を図30(a),(b)に示す。こ
の図の変形例では、補助扉60のヒンジ側の内部に、扉
60を上下から支持するヒンジピンに嵌合する金属製の
パイプ3001を備えている。このパイプ3001の周
囲には、図30(a),(b)に示すように、段熱材が
発泡されて充填されている。これによりパイプ3001
は扉60の外板1201、内板1202とに固着して接
合される。また、図30(a)に示されるように、パイ
プ3001のヒンジピンに嵌合して枢支する部分のパイ
プ内側には、ピンと嵌合されて接触し、これと摺動する
樹脂製のパイプ部材3002が設けられており、扉開閉
の回転時に生じる摩擦を低減している。
【0149】上記の構成により、パイプ3001を備え
たことで、補助扉60自身の強度を高めるとともに、ま
た、補助扉60が外部から力を受けた際に大きな力を受
けるのはヒンジ部と祖の近傍であるが、この強度を高め
て信頼性を向上できる。また、たとえ、外部からの力に
より大きな力のかかるヒンジ部近傍で扉60が破損して
も、ヒンジピン65,67aとパイプ3001とが嵌号
していれば、例えばヒンジピン65が外れて補助扉60
が落下するといった事故の発生を抑制できる。上記パイ
プ3001は、上下のヒンジ部を連結する一体のパイプ
とせず上下別々の部材としても、扉およびヒンジ部の強
度を高めて上記事故の発生を低減する効果を奏すること
ができる。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように、上記発明によれ
ば、信頼性が高く、使い勝手が良好な冷蔵庫を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の一実施例に係る冷蔵庫の縦断面図であ
る。
【図2】図1に示す冷蔵庫の正面図である。
【図3】図1の冷蔵庫の冷蔵室扉の背面斜視図である。
【図4】図1に示す冷蔵庫の冷蔵室部分の正面図であ
る。
【図5】図1の冷蔵室扉を冷蔵庫背面側から見た正面図
である。
【図6】図5に示す扉を冷蔵庫背面側から見た斜視図で
ある。
【図7】図5に示す扉の中央部縦断面図である。
【図8】図5に示す扉の下部横断面図である。
【図9】図5に示す補助扉の上部を示す縦断面図であ
る。
【図10】図1の冷蔵庫に用いる冷蔵室扉の組立説明図
である。
【図11】図1に示すの冷蔵庫の冷蔵室扉の主要構成部
品の構成を説明する斜視図である。
【図12】図11に示す冷蔵庫の補助扉の主要部品の構
成を示す斜視図である。
【図13】図11に示す冷蔵庫の主扉の内板と枠体との
接合の構成を示す斜視図である。
【図14】図11に示す主扉のエンドピースとエンドピ
ース内側に当接する部材との配置を説明する図面であ
る。
【図15】図1の冷蔵庫に用いる冷蔵室扉の補助扉開放
状態の斜視図である。
【図16】図1に示す冷蔵庫の冷蔵室の主扉の外面を示
す正面図である。
【図17】図1に示す冷蔵庫の補助扉部分を拡大して示
す縦断面図である。
【図18】図1に示す冷蔵庫の補助扉のラッチ構造の変
形例を示す縦断面図である。
【図19】図1に示す冷蔵庫の補助扉部分を扉内側から
みた拡大図である。
【図20】図1に示す冷蔵庫の主扉の扉枠体とその周辺
部を冷蔵庫の正面から見た拡大図である。
【図21】図1に示す冷蔵庫の補助扉閉状態での補助扉
と主扉との嵌合状態を示す横断面図である。
【図22】本発明の冷蔵庫の補助扉の変形例を示す図で
ある。
【図23】本発明の冷蔵庫の補助扉の別の変形例を示す
図である。
【図24】図1に示す冷蔵庫の主扉40と補助扉60の
ポケット部の変形例を示す横断面図である。
【図25】図24に示す冷蔵庫の主扉ポケット部の構成
を示す縦断面図である。
【図26】図25に示す主扉ポケットの構成を示す斜視
図である。
【図27】図19に示すドアオープナの構造を示す図1
9に示すBB断面図である。
【図28】図1に示す冷蔵庫のパネル部を含む扉枠体と
その周辺部を拡大してを示す正面図である。
【図29】図28に示す扉枠体のAA断面を示す縦断面
図である。
【図30】図1に示す冷蔵庫の補助扉の変形例の内部構
造を示す正面図及び要部の横断面図である。
【符号の説明】
1…冷蔵庫本体、2…外箱、3…内箱、4…断熱材、5
…冷蔵室、6…野菜室、7…切替室、8…冷凍室、9…
製氷室、10〜14…扉、15…断熱仕切壁、16…蒸
発器、17…蒸発器ファン、18…蒸発器、19…蒸発
器ファン、20…圧縮機、23…棚、25…通風ダク
ト、26…冷蔵室ファン、29…モータ、40…主扉、
41…主扉把手部、42…操作パネル、43…補助開口
部、43a…開口凹段部、44…主扉ポケット部、45
…補助開口、46…主扉外板、47…主扉内板、48…
主扉断熱材、49…補強材、60…補助扉、61…補助
扉取手部、62…補助扉ポケット部、63…ポケット収
納凹部、68…挿入凸段部、69…補助扉ガスケット、
70…補助扉開閉検出センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南雲 博文 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 Fターム(参考) 3L102 JA01 KA07 KB04 KC07 LE03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱体の内側の上部に配置された冷蔵室と、
    この冷蔵室の下方に配置された別の貯蔵室と、前記冷蔵
    室の全面に開閉可能な冷蔵室扉とを備えた冷蔵庫であっ
    て、 前記冷蔵室扉上に設けられその内側に電子部品が配置さ
    れる凹み部を備えた枠体と、この凹み部に嵌め込まれ前
    記電子部品の前面側を覆うパネルと、このパネル上部の
    前記凹部に嵌め込まれた部分に沿って設けられた導水手
    段とを備えた冷蔵庫。
  2. 【請求項2】箱体の内側の上部に配置された冷蔵室と、
    この冷蔵室の下方に配置された別の貯蔵室と、前記冷蔵
    室の全面に開閉可能な冷蔵室扉とを備えた冷蔵庫であっ
    て、 前記冷蔵室扉上に設けられその内側に電子部品が配置さ
    れる凹み部を備えた枠体と、この凹み部に嵌め込まれ前
    記電子部品の前面側を覆うパネルと、このパネル上部の
    前記凹部に嵌め込まれた部分と前記凹み部とが対向する
    隙間に臨みこの凹み部の周縁に沿って設けられた通路と
    を備えた冷蔵庫。
  3. 【請求項3】前記通路が前記凹み部の側縁に開口を備え
    た請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】前記凹み部の底面の側部に設けられ凹み部
    の内と外とを連通する孔を備えた請求項1乃至3のいず
    れかに記載の冷蔵庫。
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