【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はゴム輪に関し、特にた
とえば道路用排水管，下水道用管または通信ケーブル保
護管等の止水性の要求される接合部に用いられるゴム輪
に関する。
【０００２】
【従来の技術】軽量でかつ高い耐圧力や偏平化強度を有
するために道路用排水管，下水道用管またはケーブル保
護管等として用いられる螺旋管，三層管あるいは三重壁
管（トリプルウォール管）と呼ばれる管（以下「螺旋
管」と言う。）はよく知られている。この螺旋管１は、
たとえばポリエチレンのようなポリオレフィン系合成樹
脂等からなり、その管壁は、たとえば図７から分かるよ
うに、内壁２、略台形状の中壁３および外壁４を含む三
重壁構造を有する。
【０００３】この螺旋管１は、たとえば、図８に示すよ
うに、内壁２および中壁３を構成する台形の底辺が張出
したような断面形状の第１部材５ａ、第１部材５ａどう
しを繋ぐための矩形状の第２部材５ｂ，外壁４を構成す
るかつ第１部材５ａどうしを繋ぐ幅広の矩形状の第３部
材５ｃおよび外壁４を構成するかつ第３部材５ｃを接合
する幅狭の矩形状の第４部材５ｄを、１つの押出機から
分割して押し出しながら螺旋状に巻き付けるとともに各
部材を融着することによって製造される。このような螺
旋管１では、融着による製造のため第３部材５ｃと第４
部材５ｄとの間に隙間が生じ、したがって、螺旋管１の
外面には螺旋状に連続する小さい溝６が複数形成され
る。この溝６の深さは、第３部材５ｃおよび第４部材５
ｄの板厚程度（たとえば１〜２ｍｍ程度）かそれよりも
小さいサイズである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このような螺旋管１と
ゴム輪受口７との接合部では、図７に示すように、たと
えば下水道用管等の通常のゴム輪接合に用いられてＳＢ
Ｒ（スチレンブタジエンゴム）等のような合成ゴムから
なり、ゴム輪受容部７ａに受容される圧縮部８ａと圧縮
部８ａから延びるリップ部８ｂとを有するゴム輪８を用
いた場合、リップ部８ｂが溝６に追随できないため、水
が螺旋状の溝６内を伝ってリップ部８ｂによる止水面を
通過してしまい、このままでは止水性を確保することが
できなかった。
【０００５】そこで、従来、止水性を確保するために、
溝６に追随し得る、スポンジゴム（発泡ゴム）からなる
スポンジゴム輪または水膨張ゴムからなる水膨張ゴム輪
を用いるようにしていた。しかし、スポンジゴム輪の場
合には、圧縮永久歪が大きいので管の寿命（耐用年数）
であるおよそ５０年の間、止水性能を維持するのが困難
であるという問題があった。他方、水膨張ゴム輪の場合
には、一旦接合すると完全には元の形状に復元しないた
め管を抜くのが困難であるという問題があった。また、
螺旋管１のような構造だと内厚に差異が有るため、水膨
張ゴムが膨張することによって壁面を歪めてしまう、す
なわち、パイプ破損のおそれもあった。
【０００６】それゆえに、この発明の主たる目的は、螺
旋管のような外周面に小さい溝を有する管であっても止
水性能を確保できる、ゴム輪を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明は、ゴム輪受容
部に受容される圧縮部と圧縮部から延びるリップ部とを
有するゴム輪において、圧縮部内面に凹部を散点状に形
成したことを特徴とする、ゴム輪である。
【０００８】
【作用】圧縮部内面には凹部が散点状に形成される。凹
部が形成されることによって、圧縮部内面では軸方向両
端および各凹部間に凸部が連続的に形成される。使用時
には、たとえばゴム輪受口のゴム輪受容部に圧縮部を受
容させる。そして、たとえば螺旋管の差口を挿入してこ
れらゴム輪受口と差口とをゴム輪接合する。すると、ゴ
ム輪はゴム輪受容部の内周面と螺旋管の差口の外周面と
に挟み込まれて圧縮される。リップ部は螺旋管の外周面
（溝内を除く。）に密着し、圧縮部の内周面において
は、凸部が管の外周面のみならず溝に追随して溝内にも
密着する。このような接合部では、管内からの水は溝を
通してリップ部による止水面を通過するが、溝は凸部が
密着されることで遮断されているので、水は溝内をさら
に進んで行けない。また、各凹部は凸部に囲まれた独立
空間を形成しているので、凹部に入った水はその凹部内
に留められる。このようにして、水が溝を伝わっていく
のが阻止され、管内から管外への漏水が防止される。他
方、管外からの水は、管の外周面および溝に密着する凸
部によって、管内への浸入が防止される。
【０００９】また、螺旋管のみならず、たとえば施工時
に傷が付いたプレーン管等のような外周面に少々の凹凸
（傷，溝等）がある管であっても、同様にして水密封止
される。
【００１０】
【発明の効果】この発明によれば、螺旋管のような外周
面に小さな溝を有する管であっても止水性能を確保でき
る。
【００１１】また、ＳＢＲのような合成ゴムで構成でき
るので、従来のようなスポンジゴムや水膨張性ゴムを用
いることによる耐用年数の問題や復元性，パイプ破損の
問題を回避することができる。
【００１２】この発明の上述の目的，その他の目的，特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【００１３】
【実施例】図１に示すこの実施例のゴム輪１０は、たと
えば道路用排水管，下水道用管または通信ケーブル保護
管等として用いられる螺旋管１２および１４（図３）ど
うしを止水性を確保して接合するためのものである。
【００１４】螺旋管１２および１４は、たとえばポリエ
チレン，ポリプロピレンまたはポリブテン等のようなポ
リオレフィン系合成樹脂等からなり、その管壁は、図３
から分かるように、内壁１６、略台形状の中壁１８およ
び外壁２０を含む三重壁構造を有しており、螺旋管１２
の外面には螺旋状に連続する小さい溝２２が複数形成さ
れる。この溝２２の深さは、外壁２０を構成する部材の
板厚程度（たとえば１〜２ｍｍ程度）かそれよりも小さ
いサイズである。
【００１５】一方の螺旋管１２の一端には、他方の螺旋
管１４の差口２４を受容するゴム輪受口２６が設けられ
る。ゴム輪受口２６は、たとえばゴム輪受口２６の基端
部の端面２６ａに螺旋管１２およびゴム輪受口２６の構
成材料と同じ材料を盛り付けて融着することによって螺
旋管１２と一体化される。ゴム輪受口２６には、外面側
に突出する第１リブ部２８，ゴム輪受容部３０，第２リ
ブ部３２および内面側に突出する窪み部３４が、それぞ
れ周方向にわたって開口端側からこの順に形成される。
このゴム輪受容部３０にゴム輪１０が装着される。
【００１６】また、ゴム輪受容部３０の開口端側には段
差部３６が形成され、段差部３６にはたとえばポリオレ
フィン系合成樹脂等からなる環状の押さえ部材３８が装
着される。押さえ部材３８は段差部３６に融着または接
着等により固着され、これによってゴム輪１０の転びが
防止される。なお、第１リブ部２８および第２リブ部３
２は、略台形状に形成されており、これらによりゴム輪
受口２６の耐圧強度が確保される。また、窪み部３４に
よって、融着される螺旋管１２および挿入される螺旋管
１４が位置決めされる。
【００１７】ゴム輪１０は、たとえばＳＢＲ（スチレン
ブタジエンゴム）等のような合成ゴムを原料として射出
成型により成形され、環状の圧縮部４０および圧縮部４
０から延びる環状のリップ部４２を含む。
【００１８】圧縮部４０はゴム輪受口２６のゴム輪受容
部３０に受容される。圧縮部４０の外径および軸方向幅
は、ゴム輪受容部３０の内径および幅とほぼ同じかやや
大きく設定される。接合時にはこの圧縮部４０の外周面
がゴム輪受容部３０の内周面に密着され、圧縮部４０と
ゴム輪受容部３０との間が水密封止される。また、圧縮
部４０の軸方向一方側の端部には、押さえ部材３８の係
合される係合部４４が形成される。なお、押さえ部材３
８がゴム輪受容部３０に設けられない場合には係合部４
４は形成されなくてもよい。
【００１９】リップ部４２は、圧縮部４０の軸方向他方
側の端部から内周側かつ軸方向他方側に傾斜して延びて
形成される。接合時にはこのリップ部４２が螺旋管１４
の外周面（溝２２内を除く。）に密着される。
【００２０】そして、圧縮部４０の内周面には、複数の
凹部４６が散点状に形成される。この実施例では、図２
から分かるように、凹部４６は周方向に長い矩形状に形
成され、複数が全周にわたって千鳥状に配置される。こ
のように複数の凹部４６が形成されることによって、軸
方向両端および各凹部４６間には凸部４８が連続的に形
成される。なお、この実施例では、軸方向他方端部の凸
部４８はリップ部４２に一体化されている。この凸部４
８は、接合時に螺旋管１４の溝２２内に密着し得るよう
に形成されている。たとえば、圧縮率を勘案して、凸部
４８の先端面の内径は、溝２２内の外径よりもやや小さ
くされ、凹部４６の深さすなわち凸部４８の長さは溝２
２の深さよりもやや大きくされる。また、この実施例で
は、螺旋管１４の挿入時の抵抗を減らすために、凸部４
８の軸方向一方側の側面は、図１から分かるように、先
端に向かうにつれて軸方向他方側（リップ部４２側）へ
傾斜するように形成される。
【００２１】このゴム輪１０を使用する際には、図３に
示すように、螺旋管１２のゴム輪受口２６のゴム輪受容
部３０に、リップ部４２がゴム輪受口２６の奥側へ向け
て傾斜する状態で装着する。さらに、段差部３６に押さ
え部材３８を融着または接着等により取り付ける。そし
て、ゴム輪受口２６に螺旋管１４の差口２４を所定位置
まで挿入して、螺旋管１２（ゴム輪受口２６）と螺旋管
１４とをゴム輪接合する。
【００２２】接合部においては、ゴム輪１０がゴム輪受
容部３０の内周面と螺旋管１４の差口２４の外周面とに
挟み込まれて圧縮される。そして、圧縮部４０の外周面
はゴム輪受容部３０の内周面に密着し、圧縮部４０とゴ
ム輪受容部３０との間が水密封止される。
【００２３】また、リップ部４２は螺旋管１４の外周面
（溝２２内を除く。）に密着する。さらに、圧縮部４０
の内周面においては、凸部４８が螺旋管１４の外周面の
みならず、溝２２に追随して溝２２内にも密着する。し
たがって、ゴム輪１０と螺旋管１４との間も水密封止さ
れる。
【００２４】つまり、リップ部４２は、螺旋管１４の溝
２２の無い部分の外周面には密着されるが、溝２２内に
は追随できないので、管内からの水は、たとえば図４の
矢印Ａで示すように、溝２２を通してリップ部４２によ
る止水面を通過してしまう。リップ部４２による止水位
置を通過した水は溝２２内を進んで凹部４６に到達す
る。しかし、溝２２は凸部４８が密着されることで遮断
されているので、水は溝２２内をさらに進んで行けな
い。また、各凹部４６は凸部４８およびリップ部４２に
囲まれた独立空間を形成しているので、凹部４６に入っ
た水はその凹部４６内に留められる。このようにして、
水が溝２２を伝わっていくのが阻止され、管内から管外
への漏水が防止される。他方、管外からの水は、螺旋管
１４の外周面および溝２２に密着する凸部４８によっ
て、溝２２が遮断されるので、たとえば図４の矢印Ｂで
示すように、管内への浸入が防止される。
【００２５】この実施例によれば、小さい溝２２を有す
る螺旋管１２および１４であっても止水性能を確保して
ゴム輪接合をすることができる。
【００２６】また、ＳＢＲのような合成ゴムで構成でき
るので、従来のようなスポンジゴムや水膨張性ゴムを用
いることによる耐用年数の問題や復元性，パイプ破損の
問題を回避することができる。
【００２７】なお、上述の実施例では、凹部４６を圧縮
部４０の内周面に千鳥状配置で形成するようにしている
が、凹部４６の配置は適宜変更され得る。つまり、凹部
４６が散点状に形成されて溝２２に密着する凸部４８が
形成されればよいのであって、凹部４６の配置は任意で
あり、たとえば図５に示すように凹部４６は格子状に配
置されてもよい。
【００２８】また、上述の各実施例では、凹部４６を周
方向に長い矩形状に形成しているが、凹部４６の形状は
任意であって適宜変更される。たとえば、軸方向に長い
矩形状に形成されてもよい。また、たとえば図６に示す
ように、凹部４６は円形状に形成されてもよいし、その
他楕円形状，正方形状または三角形状等に形成されても
よい。また、各凹部４６は同じ形状およびサイズで形成
されなくてもよい。
【００２９】また、上述の各実施例では、ゴム輪１０を
螺旋管１２および１４の接合に適用したものを示した
が、ゴム輪１０は、ポリエチレンまたは塩化ビニル等の
合成樹脂からなる通常のプレーン管のゴム輪接合にも適
用することができる。つまり、プレーン管の外周面は平
滑に形成されるが、施工時に砂や砕石等によって、その
外周面には小さい傷が付く場合がある。この場合にも、
同様に、凸部４８が傷すなわち溝に密着することで、水
が傷溝を伝わっていくのが阻止される。このように、こ
の発明のゴム輪によれば、螺旋管のみならず、傷の付い
たプレーン管のような少々の凹凸（溝，傷等）のある管
であっても、止水性能を確保することができる。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a rubber ring, and more particularly to a joint for which water-stopping is required, such as a drainage pipe for roads, a pipe for sewerage or a protection pipe for communication cables. It relates to the rubber ring used. 2. Description of the Related Art A spiral pipe, a three-layer pipe or a triple-wall pipe (triple pipe) used as a drainage pipe for roads, a sewer pipe or a cable protection pipe, etc. because of its light weight and high pressure resistance and flattening strength. A tube called a “wall tube” (hereinafter referred to as “spiral tube”) is well known. This spiral tube 1
For example, the tube wall is made of a polyolefin-based synthetic resin such as polyethylene, and has a triple wall structure including an inner wall 2, a substantially trapezoidal middle wall 3 and an outer wall 4, as can be seen from FIG. As shown in FIG. 8, for example, a spiral tube 1 connects a first member 5a and a first member 5a having a cross-sectional shape such that the bases of the trapezoids forming the inner wall 2 and the inner wall 3 project. And a wide rectangular third member 5c that forms the outer wall 4 and connects the first members 5a to each other, and a narrow rectangle that forms the outer wall 4 and joins the third member 5c. The fourth member 5d is manufactured by splitting and extruding the fourth member 5d from one extruder, winding it spirally, and fusing each member. In such a spiral tube 1, the third member 5c and the fourth
A gap is formed between the spiral tube 1 and the member 5d. Therefore, a plurality of small grooves 6 that are continuous spirally are formed on the outer surface of the spiral tube 1. The depth of the groove 6 depends on the third member 5c and the fourth member 5c.
The thickness is about d (for example, about 1 to 2 mm) or smaller. As shown in FIG. 7, the joint between the spiral tube 1 and the rubber ring receiving port 7 is used for joining a normal rubber ring such as a sewer pipe. SB
When a rubber ring 8 made of a synthetic rubber such as R (styrene butadiene rubber) and having a compressed portion 8a received by the rubber ring receiving portion 7a and a lip portion 8b extending from the compressed portion 8a is used, the lip portion 8b Cannot follow the groove 6, the water passes through the spiral groove 6 and passes through the water stop surface formed by the lip portion 8b, so that the water stop cannot be secured as it is. Therefore, conventionally, in order to ensure water stoppage,
A sponge rubber ring made of sponge rubber (foam rubber) or a water-expandable rubber ring made of water-expandable rubber that can follow the groove 6 is used. However, in the case of a sponge rubber ring, since the compression set is large, the life of the pipe (service life)
For about 50 years, it has been difficult to maintain the water stopping performance. On the other hand, in the case of a water-swelling rubber ring, once joined, there is a problem that it is difficult to remove the pipe because it does not completely restore its original shape. Also,
In the case of a structure like the spiral tube 1, there is a difference in the inner thickness, so that the water-swelling rubber expands and distorts the wall surface, that is, there is a risk of breakage of the pipe. SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, a main object of the present invention is to provide a rubber ring which can secure water stopping performance even in a pipe having a small groove on an outer peripheral surface such as a spiral pipe. SUMMARY OF THE INVENTION The present invention relates to a rubber ring having a compression portion received by a rubber ring receiving portion and a lip extending from the compression portion. A rubber ring characterized by being formed. A concave portion is formed on the inner surface of the compression portion in a scattered manner. Due to the formation of the concave portion, the convex portion is continuously formed on both ends in the axial direction and between the concave portions on the inner surface of the compressed portion. In use, for example, the compression portion is received in the rubber ring receiving portion of the rubber ring receiving port. Then, for example, the spigot of the spiral tube is inserted, and the rubber ring socket and the spigot are joined to the rubber ring. Then, the rubber ring is sandwiched between the inner peripheral surface of the rubber ring receiving portion and the outer peripheral surface of the spigot of the spiral tube and compressed. The lip portion is in close contact with the outer peripheral surface of the spiral tube (excluding the inside of the groove), and in the inner peripheral surface of the compression portion, the convex portion adheres not only to the outer peripheral surface of the tube but also to the groove following the groove. In such a joint, water from inside the pipe passes through the water stop surface by the lip portion through the groove, but since the groove is blocked by the close contact of the convex portion, water cannot go further in the groove. . In addition, since each concave portion forms an independent space surrounded by the convex portion, water entering the concave portion is retained in the concave portion. In this way, water is prevented from traveling along the groove, and leakage from inside the pipe to outside of the pipe is prevented. On the other hand, the water from the outside of the pipe is prevented from entering the pipe by the convex portion closely contacting the outer peripheral surface and the groove of the pipe. [0009] In addition to the spiral pipe, even in the case of a pipe having a small unevenness (scratch, groove, etc.) on the outer peripheral surface, for example, a plain pipe or the like that has been damaged during construction, it is similarly watertightly sealed. Is done. According to the present invention, the water stopping performance can be ensured even for a pipe having a small groove on the outer peripheral surface such as a spiral pipe. Further, since it can be made of a synthetic rubber such as SBR, it is possible to avoid the problems of the service life, the resilience, and the breakage of the pipe due to the use of the conventional sponge rubber or the water-expandable rubber. The above objects, other objects, features and advantages of the present invention will become more apparent from the following detailed description of embodiments with reference to the drawings. A rubber ring 10 of this embodiment shown in FIG. 1 stops spiral pipes 12 and 14 (FIG. 3) used as, for example, a drainage pipe for a road, a sewer pipe, or a communication cable protection pipe. It is for joining while securing the water. The helical tubes 12 and 14 are made of, for example, a polyolefin-based synthetic resin such as polyethylene, polypropylene or polybutene.
As can be seen from the figure, the spiral tube 12 has a triple wall structure including an inner wall 16, a substantially trapezoidal middle wall 18 and an outer wall 20.
Are formed with a plurality of spirally continuous small grooves 22 on the outer surface thereof. The depth of the groove 22 is about the plate thickness of the member forming the outer wall 20 (for example, about 1 to 2 mm) or smaller. At one end of one of the helical tubes 12 is provided a rubber ring receiving port 26 for receiving the spigot 24 of the other helical tube 14. The rubber ring socket 26 is integrated with the spiral tube 12 by, for example, applying and fusing the same material as the constituent material of the spiral tube 12 and the rubber ring socket 26 to an end surface 26a at the base end of the rubber ring socket 26. Is done. In the rubber ring receiving port 26, a first rib portion 28, a rubber ring receiving portion 30, a second rib portion 32, and a concave portion 34, which protrude toward the inner surface side, protrude to the outer surface side. They are formed in order.
The rubber ring 10 is mounted on the rubber ring receiving portion 30. A step portion 36 is formed on the open end side of the rubber ring receiving portion 30, and an annular pressing member 38 made of, for example, a polyolefin synthetic resin or the like is attached to the step portion 36. The pressing member 38 is fixed to the step portion 36 by fusing or bonding, thereby preventing the rubber ring 10 from falling. The first rib 28 and the second rib 3
2 are formed in a substantially trapezoidal shape, whereby the pressure resistance of the rubber ring receiving port 26 is secured. Further, the helical tube 12 to be fused and the helical tube 14 to be inserted are positioned by the concave portion 34. The rubber ring 10 is formed by injection molding using a synthetic rubber such as SBR (styrene butadiene rubber) as a raw material.
An annular lip 42 extending from zero is included. The compression section 40 is received in the rubber ring receiving section 30 of the rubber ring receiving port 26. The outer diameter and the axial width of the compression section 40 are set to be substantially the same as or slightly larger than the inner diameter and the width of the rubber ring receiving section 30. At the time of joining, the outer peripheral surface of the compression portion 40 is in close contact with the inner peripheral surface of the rubber ring receiving portion 30, and the space between the compressing portion 40 and the rubber ring receiving portion 30 is watertightly sealed. Further, an engaging portion 44 with which the pressing member 38 is engaged is formed at one axial end of the compressing portion 40. The holding member 3
8 is not provided on the rubber ring receiving portion 30, the engaging portion 4
4 need not be formed. The lip portion 42 is formed so as to extend from the other end of the compression portion 40 on the other side in the axial direction to the inner peripheral side and the other side in the axial direction. At the time of joining, the lip portion 42 is
(Except in the groove 22). A plurality of recesses 46 are formed on the inner peripheral surface of the compression section 40 in a scattered manner. In this embodiment, FIG.
As can be seen from FIG. 7, the concave portions 46 are formed in a rectangular shape that is long in the circumferential direction, and a plurality of the concave portions 46 are arranged in a staggered pattern over the entire circumference. By forming the plurality of recesses 46 in this manner, the protrusions 48 are continuously formed at both ends in the axial direction and between the recesses 46. In this embodiment, the projection 48 at the other end in the axial direction is integrated with the lip 42. This convex part 4
8 is formed so as to be able to adhere to the groove 22 of the spiral tube 14 at the time of joining. For example, in consideration of the compression ratio, the inner diameter of the distal end surface of the convex portion 48 is made slightly smaller than the outer diameter in the groove 22, and the depth of the concave portion 46, that is, the length of the convex portion 48
It is made slightly larger than the depth of 2. Further, in this embodiment, in order to reduce the resistance at the time of insertion of the spiral tube 14, the projection 4
As shown in FIG. 1, the side surface on one side in the axial direction of 8 is formed so as to be inclined toward the other side in the axial direction (the lip portion 42 side) toward the tip. When the rubber ring 10 is used, as shown in FIG. 3, a lip portion 42 is attached to the rubber ring receiving portion 30 of the rubber ring receiving port 26 of the spiral tube 12 on the back side of the rubber ring receiving port 26. Attach it while tilting toward. Further, a pressing member 38 is attached to the step portion 36 by fusing or bonding. Then, the spigot 24 of the spiral tube 14 is inserted into the rubber ring receiving port 26 to a predetermined position, and the spiral tube 12 (the rubber ring receiving port 26) and the spiral tube 14 are joined by a rubber ring. At the joint, the rubber ring 10 is sandwiched between the inner peripheral surface of the rubber ring receiving portion 30 and the outer peripheral surface of the spigot 24 of the spiral tube 14 and compressed. The outer peripheral surface of the compression portion 40 is in close contact with the inner peripheral surface of the rubber ring receiving portion 30, and the space between the compressing portion 40 and the rubber ring receiving portion 30 is watertightly sealed. The lip portion 42 is in close contact with the outer peripheral surface of the spiral tube 14 (excluding the inside of the groove 22). Further, the compression unit 40
On the inner peripheral surface, the convex portion 48 adheres not only to the outer peripheral surface of the spiral tube 14 but also to the groove 22 following the groove 22. Therefore, the space between the rubber ring 10 and the spiral tube 14 is also hermetically sealed. That is, although the lip portion 42 is in close contact with the outer peripheral surface of the portion of the spiral tube 14 where the groove 22 is not provided, it cannot follow the inside of the groove 22. As shown by, the water passes through the water blocking surface of the lip portion 42 through the groove 22. The water that has passed through the water stop position by the lip portion 42 advances in the groove 22 and reaches the concave portion 46. However, since the groove 22 is blocked by the close contact of the projection 48, water cannot go further inside the groove 22. In addition, since each concave portion 46 forms an independent space surrounded by the convex portion 48 and the lip portion 42, water entering the concave portion 46 is retained in the concave portion 46. In this way,
Water is prevented from traveling along the groove 22, and leakage from inside the pipe to outside of the pipe is prevented. On the other hand, water from the outside of the tube is blocked by the convex portion 48 that is in close contact with the outer peripheral surface of the spiral tube 14 and the groove 22, so that, for example, as shown by an arrow B in FIG. Is prevented. According to this embodiment, even with the helical tubes 12 and 14 having the small groove 22, the rubber ring can be joined while securing the water stopping performance. Further, since it can be made of a synthetic rubber such as SBR, it is possible to avoid the problems of the service life, the resilience and the breakage of the pipe due to the use of the conventional sponge rubber or water-swellable rubber. Although the concave portions 46 are formed in a staggered arrangement on the inner peripheral surface of the compression portion 40 in the above-described embodiment, the arrangement of the concave portions 46 can be changed as appropriate. In other words, the concave portions 46 may be formed in a scattered shape and the convex portions 48 closely contacting the grooves 22 may be formed. The arrangement of the concave portions 46 is arbitrary. It may be arranged in a shape. In each of the above-described embodiments, the concave portion 46 is formed in a rectangular shape that is long in the circumferential direction. However, the shape of the concave portion 46 is arbitrary and may be changed as appropriate. For example, it may be formed in a rectangular shape that is long in the axial direction. Further, as shown in FIG. 6, for example, the concave portion 46 may be formed in a circular shape, or may be formed in an elliptical shape, a square shape, a triangular shape, or the like. Further, each recess 46 does not have to be formed in the same shape and size. In each of the above embodiments, the rubber ring 10 is applied to the joining of the helical tubes 12 and 14, but the rubber ring 10 is made of a normal plain made of a synthetic resin such as polyethylene or vinyl chloride. It can also be applied to rubber ring joining of tubes. In other words, the outer peripheral surface of the plain pipe is formed smoothly, but the outer peripheral surface may be slightly damaged by sand, crushed stone, or the like during construction. Also in this case,
Similarly, the protrusion 48 adheres to the wound or the groove, so that water is prevented from traveling along the damaged groove. As described above, according to the rubber ring of the present invention, not only a spiral tube but also a tube having a small unevenness (a groove, a flaw, etc.) such as a damaged plain tube can secure water stopping performance. can do.
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図２】図１実施例の内周面の一部を示す図解図であ
る。
【図３】図１実施例の使用状態を示す図解図である。
【図４】使用時における図１実施例と溝に入った水との
関係を示す図解図である。
【図５】図１実施例の変形例を示す図解図である。
【図６】図１実施例の変形例を示す図解図である。
【図７】従来技術を示す図解図である。
【図８】螺旋管の製造方法を示す図解図である。
【符号の説明】
１０ …ゴム輪
３０ …ゴム輪受容部
４０ …圧縮部
４２ …リップ部
４６ …凹部
４８ …凸部BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is an illustrative view showing one embodiment of the present invention; FIG. 2 is an illustrative view showing a part of an inner peripheral surface of the embodiment in FIG. 1; FIG. 3 is an illustrative view showing a use state of the embodiment in FIG. 1; FIG. 4 is an illustrative view showing a relationship between the embodiment of FIG. 1 and water entering a groove in use; FIG. 5 is an illustrative view showing a modification of the embodiment in FIG. 1; FIG. 6 is an illustrative view showing a modified example of the embodiment in FIG. 1; FIG. 7 is an illustrative view showing a conventional technique; FIG. 8 is an illustrative view showing a method for manufacturing a spiral tube; [Description of Signs] 10 rubber ring 30 rubber ring receiving part 40 compression part 42 lip part 46 concave part 48 convex part
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(72)発明者 西谷 憲三
大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ
タビニルパイプ工場内
(72)発明者 奥村 博
大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ
タビニルパイプ工場内
(72)発明者 越智 聡
大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ
タビニルパイプ工場内
Ｆターム(参考） 3H015 BA01 BB01 BC01 BC08
3H019 FA01 FA03 FA14
3J040 AA08 AA15 AA17 EA01 EA16
EA22 FA05 HA09 HA15 Continuation of front page
(72) Inventor Kenzo Nishitani
64 Ishizukita-cho, Sakai-shi, Osaka Kubo Co., Ltd.
Inside the TAVINYL pipe factory
(72) Inventor Hiroshi Okumura
64 Ishizukita-cho, Sakai-shi, Osaka Kubo Co., Ltd.
Inside the TAVINYL pipe factory
(72) Inventor Satoshi Ochi
64 Ishizukita-cho, Sakai-shi, Osaka Kubo Co., Ltd.
Inside the TAVINYL pipe factory
F-term (reference) 3H015 BA01 BB01 BC01 BC08
3H019 FA01 FA03 FA14
3J040 AA08 AA15 AA17 EA01 EA16
EA22 FA05 HA09 HA15