JP2003065253A - スクロール圧縮機の製造方法及び装置 - Google Patents

スクロール圧縮機の製造方法及び装置

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JP2003065253A
JP2003065253A JP2001261898A JP2001261898A JP2003065253A JP 2003065253 A JP2003065253 A JP 2003065253A JP 2001261898 A JP2001261898 A JP 2001261898A JP 2001261898 A JP2001261898 A JP 2001261898A JP 2003065253 A JP2003065253 A JP 2003065253A
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Application number
JP2001261898A
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Kazuyoshi Sugimoto
和禧 杉本
Yasunori Kiyokawa
保則 清川
Yoshinori Nobori
義典 登
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラップ間クリアランスの縮小と均一化を簡単
に行うことができるスクロール圧縮機の製造方法を提供
する。 【解決手段】 回転軸5に揺動スクロール8を組み合わ
せ、固定スクロール7と支持フレーム4に相対向してそ
れぞれ形成したピン孔34、32内に位置決めピン31
を挿入した状態で、固定スクロール7をネジ36により
支持フレーム4に仮固定する工程と、次に、固定スクロ
ール7に設けられた吐出口14から加圧流体を流し込む
工程と、この加圧流体の圧力で揺動スクロール8を旋回
運動させながら、固定スクロール7と支持フレーム4の
位置を調整し、ネジ36を締結することにより固定スク
ロール7と支持フレーム4を固定する工程とを実行す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は固定スクロールと
揺動スクロールとを噛み合わせて圧縮を行うスクロール
圧縮機の製造方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種スクロール圧縮機は、表
面にインボリュート曲線からなる渦巻き状のラップを立
設した鏡板を有する固定スクロールと、表面にインボリ
ュート曲線からなる渦巻き状のラップを立設すると共に
背面に一対のキー溝とボス孔部とを設けた鏡板を有して
前記固定スクロールに向かい合ってかみ合う揺動スクロ
ールと、この揺動スクロールと固定スクロールとで形成
された複数の圧縮空間を外側から内側へ向かって次第に
縮小させて圧縮を行うように揺動スクロールを固定スク
ロールに対して旋回させる電動要素と、前記揺動スクロ
ールのキー溝と係合する一対のキーを有して前記揺動ス
クロールを固定スクロールに対して自転しないように公
転させるオルダムリング(継手手段)とを備えて構成さ
れている。
【0003】また、前記電動要素は、固定子と、中央に
回転軸を有する回転子から構成されており、回転軸の先
端に軸心と偏心して設けられたピン部を揺動スクロール
のボス孔部に係合させ、回転軸を回転させることによっ
て揺動スクロールを旋回駆動する。更に、この電動要素
の回転軸は支持フレームにより軸支されると共に、固定
スクロールはこの支持フレームに固定される構造とされ
ていた。また、固定スクロールと揺動スクロールのラッ
プ間、及び、ラップと鏡板間の潤滑とシールは、回転軸
内を伝って供給されるオイルによって成される構造とさ
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、固定スクロー
ルと揺動スクロールのラップ間のクリアランスはスクロ
ール圧縮機の性能上極めて重要な問題となる。即ち、こ
のクリアランスが大きすぎればラップ間からガス漏れが
生じ、クリアランスがなくなるとラップ同士が当たって
騒音が大きくなる。そこで、従来よりスイングリングと
称される可動偏心機構を採用する方法があるが、これで
は構造が複雑化して部品点数も増大し、コストの高騰を
引き起こす問題があった。
【0005】そのため、従来では基準となるピン孔を固
定スクロールと支持フレームに形成し、これらピン孔に
位置決めピンを挿入して固定スクロールと支持フレーム
の位置を規定することで、上記クリアランスを確定する
方法が考えられたが、クリアランスに影響する誤差とし
ては、回転軸の偏心量、固定スクロールの渦巻き形状精
度、揺動スクロールの渦巻き形状精度及び渦巻き同軸
度、固定スクロールのピン孔位置公差、支持フレームの
ピン孔位置公差、揺動スクロールの軸受クリアランス、
支持フレームの軸受クリアランス、固定スクロールの位
置決めピンクリアランス、支持フレームの位置決めピン
クリアランス、位置決めピン径寸法などの多数ファクタ
ーが存在するため、如何に位置決めピン及びピン孔の精
度を向上させても、公差幅は例えば200μm程度とな
り、ラップ間クリアランスが拡大してガス漏れが増大し
てしまうため、性能(COP)の向上も望めなくなる。
【0006】そこで、近年では係る位置決めピンを用い
ること無く、固定スクロールを支持フレームにネジにて
仮固定しておき、固定スクロールの吐出孔から加圧流体
を流し込んで揺動スクロールを逆に旋回運動させ、固定
スクロールと支持フレームの位置調整を行った後に固定
スクロールを支持フレームに締結する方法が考えられて
いるが、この方法で上記位置決めピン関連の誤差は排除
できるものの、ラップ間クリアランスは、上記の例の場
合で例えば0〜100μmの範囲で不均一に生じ、10
0μmのところではガス漏れが、0のところではラップ
同士の干渉が発生する問題が依然存在していた。
【0007】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、ラップ間クリアランスの
縮小と均一化を簡単に行うことができるスクロール圧縮
機の製造方法及び装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のスクロ
ール圧縮機の製造方法は、密閉容器内にスクロール圧縮
要素と、このスクロール圧縮要素を駆動する電動要素
と、中央に電動要素の回転軸を軸支するための軸受部を
有する支持フレームとを設けると共に、スクロール圧縮
要素を、支持フレームに固定され、鏡板の表面に渦巻き
状のラップが立設された固定スクロールと、この固定ス
クロールに対して電動要素の回転軸により旋回運動さ
れ、鏡板の一方の面に渦巻き状のラップが立設された揺
動スクロールとから構成し、両ラップを互いに噛み合わ
せて形成される複数の圧縮空間を、外側から内側に向か
って次第に縮小させることにより圧縮を行うスクロール
圧縮機を製造する方法であって、(1)回転軸に揺動ス
クロールを組み合わせ、固定スクロールと支持フレーム
に相対向してそれぞれ形成したピン孔内に位置決めピン
を挿入した状態で、固定スクロールを固定具により支持
フレームに仮固定する工程と、(2)次に、固定スクロ
ールに設けられた吐出口から加圧流体を流し込む工程
と、(3)この加圧流体の圧力で揺動スクロールを旋回
運動させながら、固定スクロールと支持フレームの位置
を調整し、固定具を締結することにより固定スクロール
と支持フレームを固定する工程と、を実行することを特
徴とする。
【0009】請求項2の発明のスクロール圧縮機の製造
装置は、密閉容器内にスクロール圧縮要素と、このスク
ロール圧縮要素を駆動する電動要素と、中央に電動要素
の回転軸を軸支するための軸受部を有する支持フレーム
とを設けると共に、スクロール圧縮要素を、支持フレー
ムに固定され、鏡板の表面に渦巻き状のラップが立設さ
れた固定スクロールと、この固定スクロールに対して電
動要素の回転軸により旋回運動され、鏡板の一方の面に
渦巻き状のラップが立設された揺動スクロールとから構
成し、両ラップを互いに噛み合わせて形成される複数の
圧縮空間を、外側から内側に向かって次第に縮小させる
ことにより圧縮を行うスクロール圧縮機を製造する装置
であって、回転軸に揺動スクロールを組み合わせ、固定
スクロールと支持フレームに相対向してそれぞれ形成し
たピン孔内に位置決めピンを挿入した状態で、固定スク
ロールを固定具により支持フレームに仮固定する手段
と、固定スクロールに設けられた吐出口から加圧流体を
流し込む手段と、この加圧流体の圧力で揺動スクロール
を旋回運動させながら、固定スクロールと支持フレーム
の位置を調整し、固定具を締結することにより固定スク
ロールと支持フレームを固定する手段とを備えることを
特徴とする。
【0010】本発明によれば、加圧流体による旋回によ
り、揺動スクロールのラップが固定スクロールのラップ
を押し戻すため、固定スクロールはそのラップ全周に渡
って揺動スクロールのラップと接触しない位置に落ち着
くようになる。従って、位置決めピンと固定スクロール
及び支持フレームのピン孔間のクリアランスを所定の許
容範囲内に設定して置くことにより、両スクロールのラ
ップ間クリアランスを、この位置決めピンとピン孔間の
クリアランスで制限される許容範囲内で、全周に渡って
均一化することが可能となる。
【0011】これにより、位置決めピン関連の精度を厳
密に規定しなくとも、ラップ間クリアランスを全周に渡
って縮小しながら均一化し、スクロール圧縮機の性能の
著しい改善と騒音の低減を図ることができるようになる
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用するスクロ
ール圧縮機Sの縦断側面図(図2におけるA−A線方向
断面)、図2は図1のスクロール圧縮機Sの一部切欠上
面図、図3は密閉容器1のエンドキャップ1Bとボトム
キャップ1Cを除くスクロール圧縮機Sの縦断側面図、
図4は図3のスクロール圧縮機Sの上面図、図5は図1
のスクロール圧縮機SのターミナルT部分の正面図、図
6は図4からスクロール圧縮要素2を除いた状態の上面
図、図7は図1のスクロール圧縮機Sのスクロール圧縮
要素2の縦断側面図、図8は図7のスクロール圧縮要素
2の下面図、図9は図1のスクロール圧縮機Sの電動要
素3及び支持フレーム4の縦断側面図である。
【0013】各図において、1は密閉容器であり、この
密閉容器1は円筒状の本体1Aと、この本体1Aの上下
両端にそれぞれ溶接固定された椀状のエンドキャップ1
B及びボトムキャップ1Cとから構成されている。そし
て、係る密閉容器1内には上側にスクロール圧縮要素2
が、下側にこのスクロール圧縮要素2を駆動するための
駆動手段としての電動要素3がそれぞれ収納されてい
る。このスクロール圧縮要素2と電動要素3間の密閉容
器1内には支持フレーム4が収納されており、この支持
フレーム4には中央に回転軸5を軸支する軸受部6が下
方に突出して形成されている。
【0014】前記スクロール圧縮要素2は、固定スクロ
ール7と揺動スクロール8とで構成されている。固定ス
クロール7は、周囲を密閉容器1のエンドキャップ1B
の内面に焼嵌めされ、この密閉容器1内を高圧室9と低
圧室10とに区画する円板状の鏡板11と、この鏡板1
1の一方の面(下側の表面)に立設されたインボリュー
ト状、又は、これに近似した曲線からなる渦巻き状のラ
ップ13とで構成されている。固定スクロール7の鏡板
11の中央部には密閉容器1内の高圧室9に連通する吐
出孔14が形成されている。そして、固定スクロール7
はラップ13の突出方向を下方とされる。
【0015】揺動スクロール8は円板状の鏡板15と、
この鏡板15の一方の面(上側の表面)に立設されたイ
ンボリュート状、又は、これに近似した曲線からなる渦
巻き状のラップ16と、鏡板15の他方の面(下側の
面)の中央に突出形成されたボス孔部17とで構成され
ている。そして、揺動スクロール8はラップ16の突出
方向を上方として、このラップ16が固定スクロール7
のラップ13に180度回し、向かい合って噛み合うよ
うに配置され、内部のラップ13、16間に複数の圧縮
空間18を形成するようにしている。
【0016】19は回転軸5の先端(上端)に設けられ
て揺動スクロール8のボス孔部17内に挿入されるピン
部で、このピン部19の中心は回転軸5の軸心と偏心し
て設けられている。20はオルダムリングであり、揺動
スクロール8下側の支持フレーム4との間に位置してい
る。このオルダムリング20には相対向する位置に上側
に突出して形成された一対のキー21、21と、これら
キー21、21と90度ずれた位置に相対向して形成さ
れた一対のキー溝22、22を有している。
【0017】一方、揺動スクロール8の他方の面(下側
の面)周縁部には一対のキー溝23、23が形成されて
おり、このキー溝23、23内にオルダムリング20の
キー21、21が摺動自在に係合する。また、固定スク
ロール7の周縁部には断面略L字状の一対のキー部材2
4、24が下方に突出してネジ止めされており、このキ
ー部材24、24がオルダムリング20のキー溝22、
22に摺動自在に係合する。このとき、キー部材24、
24は後述する支持フレーム4のスラスト軸受面26よ
り下方まで突出する。そして、このような係合関係によ
りオルダムリング20は揺動スクロール8を固定スクロ
ール7に対して自転しないように旋回させ、円軌道上を
公転させるものである。
【0018】前記支持フレーム4の中央部には前記揺動
スクロール8を支持する前記スラスト軸受面26が形成
されており、このスラスト軸受面26の外側は90度ず
れた位置で周縁部から内方に向かって4カ所切り欠かれ
ており、これら4カ所の切欠部27・・・によってスラ
スト軸受面26から外方及び下方に突出する取付腕部2
8・・・が90度位置がずれた状態でそれぞれ形成され
ている。そして、これら取付腕部28・・・の周縁部の
上面にはネジ孔29がそれぞれ2カ所ずつ形成されてい
る。更に、相対向する一対の取付腕部28、28のネジ
孔29、29間には、位置決めピン31を挿入するため
のピン孔32、32がそれぞれ形成されている。
【0019】尚、この支持フレーム4の取付腕部28・
・・の外径、即ち、支持フレーム4の外径は密閉容器1
の本体1Aの内径よりも小さく設定されている。
【0020】一方、固定スクロール7の鏡板11の周縁
部にも前記支持フレーム4のネジ孔29・・・に対応す
る位置にネジ孔33が合計8カ所貫通形成されると共
に、鏡板11の一方の面(下側の表面)周縁部にも前記
ピン孔32、32に対応する位置にピン孔34、34が
それぞれ形成されている。
【0021】尚、位置決めピン31と各ピン孔32、3
4間にはクリアランス(ガタ)が構成され、このクリア
ランスは実施例では30μm〜70μmの範囲に設定さ
れている。
【0022】そして、これらの一対のピン孔32と34
内に前記位置決めピン31をそれぞれ挿入した状態で、
固定具としてのネジ36をネジ孔33・・に挿入し、支
持フレーム4のネジ孔29・・・に螺合して締結するこ
とにより、固定スクロール7は支持フレーム4に固定さ
れる。これにより、支持フレーム4は固定スクロール7
を介して密閉容器1のエンドキャップ1Bに固定される
ことになる。
【0023】他方、前記電動要素3は固定子(ステー
タ)38と、この固定子38内で回転する回転子39と
から構成されており、この回転子39の中心に前記回転
軸5が嵌合され、回転子39の一部を構成する。回転軸
5の上端側(一端側)であって、回転軸5先端のピン部
19下側には、支持フレーム4の軸受部6に軸支される
クランク部41が形成されており、この回転軸5の下部
(回転子39の下方)は副軸受42に軸支されている。
この副軸受42は密閉容器1の本体1A内面に圧入され
ている。
【0024】この副軸受42にはネジ孔43が複数箇所
貫通形成されており、電動要素3の固定子38にもネジ
孔43に対応する位置に貫通孔44が形成されている。
更に、支持フレーム4の取付腕部28・・・の下面にも
貫通孔44に対応する位置にネジ孔46が形成されてい
る。そして、ネジ47を副軸受42のネジ孔43に挿入
し、固定子38の貫通孔44を貫通させて支持フレーム
4のネジ孔46に螺合させることにより、副軸受42と
電動要素3及び支持フレーム4とは一体化され、電動要
素3及び支持フレーム4は副軸受42を介して密閉容器
1の本体1Aに固定されることになる。
【0025】上記副軸受42の下側の密閉容器1内には
オイルが貯溜され、回転軸5の下端はこのオイル内に没
する。そして、オイルはこの回転軸5内を通って軸受部
及びスクロール圧縮要素2内に供給され、クランク部4
1と軸受部6間、ピン部19とボス孔部17間、ラップ
13、16間及びラップ13、16と鏡板15、11間
の潤滑とシールを行う。
【0026】密閉容器1の本体1Aには、図5に示すよ
うな形状の平坦な座押部49が形成されている。この座
押部49は本体1Aを外側から内方に向けて座押するこ
とによって構成されており、この座押部49には電動要
素3に結線されたターミナルTが取り付けられる。この
座押部49は電動要素3の上方の支持フレーム4の高さ
(側方)に位置させる必要があるが、図6に示す如くこ
の座押部49が支持フレーム4の切欠部27内に位置す
るように支持フレーム4は取り付けられる。他方、固定
スクロール7のキー部材24、24は、この座押部49
が位置する切欠部27と90度ずれた位置にある切欠部
27、27内に位置するように、即ち、ターミナルTの
取り付けられた座押部49と略90度ずれた位置に固定
スクロール7のキー部材24、24が位置するように固
定スクロール7や揺動スクロール8、オルダムリング2
0を配置する。
【0027】前述の如き固定スクロール7のキー部材2
4、24は支持フレーム4のスラスト軸受面26より下
方まで突出するため、このキー部材24の位置がターミ
ナルTの方向に位置すると、キー部材24とターミナル
Tとが干渉してしまうため、その分スクロール圧縮要素
2の位置を高くしてスクロール圧縮機Sの寸法を高くす
る必要が出てくるが、前述の如くキー部材24とターミ
ナルTは90度程ずれた配置としているので、係る干渉
は生じず、係る寸法拡大を防止できるようになる。
【0028】また、座押部49を座押した際、本体1A
には変形が生じるが、前述の如く支持フレーム4の外径
を密閉容器1の本体1Aの内径よりも小さく設定してい
るので、支持フレーム4を係る本体1A内に挿入して
も、変形した本体1Aによって支持フレーム4が圧迫さ
れ、歪みが生じる危険性も無くなる。
【0029】51は密閉容器1の本体1A下部に取り付
けられた吸込管であり、この吸込管51は電動要素3の
下方で密閉容器1内の低圧室10に連通している。52
は密閉容器1のエンドキャップ1Bに取り付けられた吐
出管であり、この吐出管52は密閉容器1内の高圧室9
に連通している。そして、前記支持フレーム4の切欠部
27・・・が低圧室10からスクロール圧縮要素2に冷
媒を導く通路となる。
【0030】54、56は電動要素3の回転子39の回
転軸5に焼嵌め若しくは圧入によって取り付けられたバ
ランサ(バランスウエイト)であり、上側のバランサ5
4は回転軸5の軸心に対してピン部19と対称の位置の
回転子39上端のコイルエンドより上側の回転軸5に取
り付けられ、下側のバランサ56はピン部19と同じ側
の回転子39下端のコイルエンドと副軸受42間の回転
軸5に取り付けられている。
【0031】特に、上側のバランサ54は、回転子39
のコイルエンドから上方に延在し、更に、支持フレーム
4の軸受部6外周の空間を利用し、固定子39のコイル
エンドより上方ではその外径は回転子39の外径よりも
大きくなるように拡張され、上部は支持フレーム4の軸
受部6の外周に位置している。これにより、バランサ5
4の偏心部分の重心位置(図9に黒丸で示す)を上に移
動させ、ピン部19及び揺動スクロール8に近付けて軸
受部6の外周(同じ高さ)に位置させる。また、重心位
置が回転軸5の軸心から離れるため、軸心から重心位置
までの距離R(図9)も従来より長くする。
【0032】これによって、バランサ54を軽くして
も、モーメントの関係でピン部19の偏心運動に伴う振
動の発生を効果的に解消できるようになる。また、軸受
部6の外周に重心位置がくるために、回転軸5の撓みも
少なくなり、クランク部41が軸受部6に片当たりする
不都合も抑制できるようになる。また、バランサ54は
回転子39より支持フレーム4側の回転軸5に固定され
るので、軸受部6外周まで拡張しても十分なる取付強度
を維持できる。
【0033】次に、61は固定スクロール7の鏡板11
の他方の面(ラップ13とは反対側の上側の表面)に取
り付けられた吐出弁である。この吐出弁61は、鏡板1
1の吐出孔14に対応してネジ62、62にて取り付け
られた断面略門型の枠体63と、この枠体63内に側方
及び下方に開放して形成された移動空間部64内に上下
移動自在に保持された円盤状の弁体66とから構成され
ている。この弁体66の中心は吐出孔14の中心に合致
する。そして、枠体63の移動空間部64の上面には当
接面67が構成されている。
【0034】また、枠体63の上壁には第1及び第2の
連通路68、69が計二本貫通形成されており、各連通
路68、69の下端は当接面67にて開口し、上端は高
圧室9に開口している。両連通路68、69は垂直方向
に延在すると共に、第1の連通路68は弁体66の中心
から外れた位置に対応する部分の当接面67に開口して
いる。他方、第2の連通路69はエンドキャップ1Bの
中心下方に対応する位置にあり、更にエンドキャップ1
Bの中心には貫通孔71が形成されている。そして、第
2の連通路69には図示しない温度検出装置の一部とな
るパイプ72が差し込まれ、このパイプ72は貫通孔7
1を通過して外部に引き出されている。このパイプ72
内には温度検出装置の感温部が内蔵される。
【0035】次に、本発明のスクロール圧縮機Sの組立
手順を説明する。先ず、電動要素3の回転子39に回転
軸5を嵌合し、各バランサ54、56を圧入若しくは焼
嵌めによって回転軸5に取り付けて組み立てておく。そ
して、副軸受42上に電動要素3の固定子38を載置
し、貫通孔44をネジ孔43に合致させる。次に、回転
軸5及びバランサ54、56が組み立てられた回転子3
9を固定子38内に挿入し、回転軸5の下部を副軸受4
2に軸支させる。次に、支持フレーム4を固定子38に
被せ、ネジ孔46を貫通孔44に合致させると共に、回
転軸5のクランク部41を軸受部6に挿入して軸支させ
る。そして、前述の如くネジ47を副軸受42側からネ
ジ孔43、貫通孔44、ネジ孔46の順で差し込んで行
き、最終的にネジ孔46に螺合させることによって支持
フレーム4、電動要素3及び副軸受42を予め組み立
て、一体化しておく。これが図9に示す状態である。こ
のような手順で組み立てることで、バランサ54が拡大
されていても支障無く組み立てられる。
【0036】尚、上記のような手順とは逆に、回転軸5
及びバランサ54、56を備えた回転子39の回転軸5
のクランク部41を最初に支持フレーム4の軸受部6に
軸支させ、次に、回転子39を固定子38内に挿入し、
その後、回転軸5の下端(他端)側を副軸受42に軸支
させてもよい。係る手順でもバランサ54が邪魔となる
こと無く組み立てることができる。
【0037】一方、固定スクロール7を、ラップ13を
上向きとして載置し、その上にラップ16を下向きとし
た揺動スクロール8を被せてラップ13と16を噛み合
わせる。次に、オルダムリング20を、キー21、21
を下側として揺動スクロール8上に載置し、キー21、
21を揺動スクロール8のキー溝23、23内に係合さ
せる。次に、このキー21、21及びキー溝23、23
と90度ずれた位置の固定スクロール7にキー部材2
4、24をネジ止めし、オルダムリング20より上側に
突出させた状態で各キー溝22、22内に係合させる。
このようにして図7に示すようなスクロール圧縮要素2
を組み立てておく。
【0038】次に、図9の如く支持フレーム4、電動要
素3及び副軸受42を予め組み立てたものに上から密閉
容器1の本体1Aを被せ、全体を本体1A内に挿入し、
副軸受42を本体1Aの内面に圧入して固定する。次
に、前述の如く位置決めピン31、31を支持フレーム
4のピン孔32、32内に差し込む。次に、図7の如く
予め組み立てたスクロール圧縮要素2のオルダムリング
20側を下として本体1Aに被せ、位置決めピン31、
31を固定スクロール7のピン孔34、34内に差し込
み、ネジ孔33・・・を支持フレーム4のネジ孔29・
・・に合致させ、回転軸5のピン部19を揺動スクロー
ル8のボス孔部17内に係合させて揺動スクロール8を
回転軸5に組み合わせる。
【0039】そして、前述の如くネジ36を固定スクロ
ール7側からネジ孔33・・・に差し込み、支持フレー
ム4のネジ孔29・・・に螺合させるが、この時点では
ネジ36を支持フレーム4のネジ孔29に締結せずに仮
固定状態としておく。
【0040】この状態で、次に、各スクロール7、8の
ラップ13、16間のクリアランス調整を行う。図10
は係る調整装置90の構成図を示している。この調整装
置90は、圧縮空気や窒素などの加圧流体を生成するた
めの例えばポンプ91と、高圧レギュレータ93と、定
圧レギュレータ94と、切替弁96と、接続カプラ97
及びこれらを連結する配管92などから構成されてい
る。
【0041】そして、先ず前述の如く固定スクロール7
を仮固定した状態のものを図10の如く固定台98上に
セットし、密閉容器1の本体1Aを固定する。そして、
接続カプラ97を固定スクロール7の吐出口14に接続
してポンプ91を作動させる。そして、切替弁96によ
り高圧レギュレータ93で一定の圧力P1に調整された
圧縮空気、窒素などの加圧流体を、接続カプラ97を介
して吐出口14から圧縮室18内に流し込む。
【0042】この流体の圧力により、揺動スクロール8
は通常の冷媒圧縮運転時に冷媒ガスを圧縮する旋回方向
とは逆の旋回を始める。そして、仮固定された固定スク
ロール7が仮固定時に正規の位置に組まれなかった場合
でも、揺動スクロール8の旋回によって揺動スクロール
8のラップ16が、固定スクロール7のラップ13を塗
布した組立油などを介して押し戻し、固定スクロール7
はラップ13全周に渡ってラップ16と接触しない位置
に落ち着く。この状態で、ネジ36を均等に締め上げ、
固定スクロール7を最適な位置で支持フレーム4に固定
する。
【0043】このとき、固定スクロール7を位置決めす
るための位置決めピン31と各ピン孔32、34間のク
リアランスは、前述の如く30μm〜70μmの範囲に
設定してあるので、係る逆旋回によって固定スクロール
7のラップ13が押し戻される範囲は、この位置決めピ
ン31とピン孔32、34間のクリアランスにて制限さ
れ、前述の従来の回転位置決め方法において、例えばク
リアランスが0〜100μmとなった場合において、ク
リアランスを上記30μmとした場合には35μm〜6
5μm、上記70μmとした場合には15μm〜85μ
mの範囲となる。
【0044】これにより、位置決めピン31とピン孔3
2、34の精度を厳密に規定しなくとも、ラップ13、
16間のクリアランスを全周に渡って従来(0〜200
μm、又は、0〜200μm)より縮小し、且つ、均一
化することができるようになり、スクロール圧縮機Sの
性能の著しい改善と運転時の騒音の低減を図ることがで
きるようになる。
【0045】このように固定スクロール7と支持フレー
ム4とをネジ36の所定の締め付け力で固定した後、吐
出口14から流し込む加圧流体の圧力を、切替弁96、
低圧レギュレータ94(加圧流体を一定の圧力まで減圧
する手段)を用いることで一定の圧力P2まで減圧す
る。
【0046】このとき、固定スクロール7が適正でない
位置で支持フレーム4に締結された場合には、各スクロ
ール7、8のラップ13、16間の側壁同士が近接或い
は接触し、摺動抵抗が大きくなり、揺動スクロール8の
旋回が停止してしまう。また、支持フレーム4の軸受部
6と副軸受42との同軸が出ていない場合も摺動抵抗が
大きくなって揺動スクロール8の旋回は停止してしま
う。
【0047】従って、圧力P2を許容できる摺動抵抗に
より決定し、揺動スクロール8及びクランク部41が圧
力P2により回転し続けることができるかどうかを、
音、回転速度などを検出するセンサなど(旋回状態の良
否を検定できる手段)を用いて検出することで、組立精
度を検定する。これにより、従来の如き高価なトルク計
などを用いること無く、固定スクロール7が支持フレー
ム4に訂正な位置で締結されたか否かを検定することが
できるようになる。
【0048】このようにして固定スクロール7と支持フ
レーム4との締結と検定が終了した後、接続カプラ97
を固定スクロール7から外し、吐出弁61を固定スクロ
ール7の鏡板11の吐出孔14に対応させ、ネジ62、
62にて鏡板11に固定し、連通路69に上からパイプ
72を差し込む。この状態が図3の状態である。
【0049】次に、エンドキャップ1Bを固定スクロー
ル7の鏡板11の周囲に焼嵌めし、高低圧のシールをし
て本体1Aに被せるものであるが、そのときは先ず図3
の如く起立しているパイプ72をエンドキャップ1Bの
貫通孔71に差し込んでからエンドキャップ1Bを鏡板
11に焼嵌めし、本体1Aに被せる。このとき、前述の
如く連通路69はエンドキャップ1Bの中心に対応する
位置にあるので、パイプ72もエンドキャップ1Bの中
心に対応し、貫通孔71に差し込んだ状態でエンドキャ
ップ1Bを本体1Aに被せることで、本体1Aに対する
エンドキャップ1Bの位置決めがなされ、組み付けが容
易となる。また、焼嵌め時の回転方向の規制も緩和され
る。
【0050】このように、固定スクロール7の鏡板11
の周囲をエンドキャップ1Bの内面に焼嵌めし、エンド
キャップ1Bを本体1Aに被せた後、エンドキャップ1
Bの周囲を本体1Aに溶接して固定する。その後、ボト
ムキャップ1Cを本体1Aの下端に被せ、周囲を溶接し
て固定する。そして、他の配管を密閉容器1に取り付け
てスクロール圧縮機Sを完成する。この状態で、上から
順にスクロール圧縮要素2、支持フレーム4、電動要素
3及び副軸受42は一体化され、固定スクロール7の鏡
板11周囲の焼嵌め箇所と副軸受42の圧入箇所の二点
で密閉容器1に保持されることになる。
【0051】次に、本発明のスクロール圧縮機Sの動作
を説明する。ターミナルTからの給電によって電動要素
3の回転子39が回転すると、その回転力が回転軸5を
介して揺動スクロール8に伝えられる。
【0052】即ち、揺動スクロール8は回転軸5のピン
部19にこの回転軸5の軸心に対して偏心して挿入され
たボス孔部17で駆動され、オルダムリング20で固定
スクロール7に対して自転しないように円軌道上を公転
させられる。そして、固定スクロール7と揺動スクロー
ル8とはこれらのラップ13、16間に形成された圧縮
空間18を外方から内方へ向かって次第に縮小させ、吸
込管51から密閉容器1内の低圧室10に流入して電動
要素3を通り、支持フレーム4の切欠部27・・・を流
れる冷媒ガスを圧縮していく。
【0053】この圧縮された冷媒は固定スクロール7の
吐出孔14から高圧室9内に吐出されるものであるが、
吐出弁61の弁体66は下側の吐出孔14から吐出され
る高圧の冷媒によって持ち上げられ、吐出孔14から離
間して当該吐出孔14を開くと共に、当接面67に密着
する。吐出孔14から吐出された冷媒は移動空間部64
の側方開口から高圧室9内に入り、吐出管52から密閉
容器1外に吐出される。
【0054】一方、電動要素3が停止して回転子39の
回転が止まると、前述の如き圧縮作用は停止するので、
圧力を均衡させようと吐出孔14を通してガスが逆流し
ようとする。しかも当接面67には連通路68が開口
し、高圧室9に連通しているので、この高圧室9内の圧
力が背圧となって弁体66は当接面67から引き剥がさ
れ、下方に落下して吐出孔14を閉塞する。このとき、
連通路68は弁体66の中心からずれた位置の当接面6
7にて開口しているので、弁体66はその縁部に近い位
置から剥がされるかたちとなる。これにより、弁体66
による吐出孔14の閉鎖は迅速に行われるようになる。
【0055】また、パイプ72内には温度検出装置の感
温部が内蔵されており、この感温部が検出する吐出温度
(吐出冷媒温度)が所定の異常高温となった場合に、図
示しない制御装置は電動要素3を停止する保護動作を実
行する。このとき温度検出装置は、吐出冷媒温度を吐出
孔14の直後にて感知することができるので、スクロー
ル圧縮機Sの吐出温度を正確に感知して、異常高温によ
りスクロール圧縮機Sに損傷が生じる不都合を的確に回
避することができるようになる。
【0056】尚、実施例では支持フレーム4に取付腕部
28を90度位置ずれした状態で4カ所形成したが、切
欠部27を3カ所(120度位置ずれ)形成して取付腕
部28を3カ所形成してもよく、或いは、取付腕部28
を5カ所以上形成してもよい。但し何れの場合にも、前
述の如くターミナルTとキー部材24は合致しないよう
に切欠部27内に配置するものとする。
【0057】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、加圧
流体による旋回により、揺動スクロールのラップが固定
スクロールのラップを押し戻すため、固定スクロールは
そのラップ全周に渡って揺動スクロールのラップと接触
しない位置に落ち着くようになる。従って、位置決めピ
ンと固定スクロール及び支持フレームのピン孔間のクリ
アランスを所定の許容範囲内に設定して置くことによ
り、両スクロールのラップ間クリアランスを、この位置
決めピンとピン孔間のクリアランスで制限される許容範
囲内で、全周に渡って均一化することが可能となる。
【0058】これにより、位置決めピン関連の精度を厳
密に規定しなくとも、ラップ間クリアランスを全周に渡
って縮小しながら均一化し、スクロール圧縮機の性能の
著しい改善と騒音の低減を図ることができるようになる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するスクロール圧縮機の縦断側面
図(図2におけるA−A線方向断面)である。
【図2】図1のスクロール圧縮機の一部切欠上面図であ
る。
【図3】図1のスクロール圧縮機の密閉容器のエンドキ
ャップとボトムキャップを除く縦断側面図である。
【図4】図3のスクロール圧縮機の上面図である。
【図5】図1のスクロール圧縮機のターミナル部分の正
面図である。
【図6】図4からスクロール圧縮要素を除いた状態の上
面図である。
【図7】図1のスクロール圧縮機のスクロール圧縮要素
の縦断側面図である。
【図8】図7のスクロール圧縮要素の下面図である。
【図9】図1のスクロール圧縮機の電動要素及び支持フ
レームの縦断側面図である。
【図10】図1のスクロール圧縮機の各スクロールのラ
ップ間のクリアランス調整を行う調整装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
S スクロール圧縮機 1 密閉容器 1A 本体 1B エンドキャップ 1C ボトムキャップ 2 スクロール圧縮要素 3 電動要素 4 支持フレーム 5 回転軸 6 軸受部 7 固定スクロール 8 揺動スクロール 9 高圧室 10 低圧室 11、15 鏡板 14 吐出孔 13、16 ラップ 17 ボス孔部 18 圧縮空間 19 ピン部 20 オルダムリング 21 キー 22、23 キー溝 24 キー部材 31 位置決めピン 32、34 ピン孔 38 固定子 39 回転子 41 クランク部 42 副軸受 61 吐出弁 90 調整装置 91 ポンプ 93 高圧レギュレータ 94 低圧レギュレータ 96 切替弁 97 接続カプラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 登 義典 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3H029 AA02 AA14 AB03 BB21 BB32 CC03 CC04 CC05 CC07 CC09 CC16 CC17 3H039 AA03 AA04 AA12 BB02 BB08 CC02 CC03 CC04 CC05 CC08 CC09 CC10 CC12 CC19 CC32 CC33

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内にスクロール圧縮要素と、該
    スクロール圧縮要素を駆動する電動要素と、中央に前記
    電動要素の回転軸を軸支するための軸受部を有する支持
    フレームとを設けると共に、前記スクロール圧縮要素
    を、前記支持フレームに固定され、鏡板の表面に渦巻き
    状のラップが立設された固定スクロールと、該固定スク
    ロールに対して前記電動要素の回転軸により旋回運動さ
    れ、鏡板の一方の面に渦巻き状のラップが立設された揺
    動スクロールとから構成し、前記両ラップを互いに噛み
    合わせて形成される複数の圧縮空間を、外側から内側に
    向かって次第に縮小させることにより圧縮を行うスクロ
    ール圧縮機の製造方法であって、(1)前記回転軸に揺
    動スクロールを組み合わせ、前記固定スクロールと支持
    フレームに相対向してそれぞれ形成したピン孔内に位置
    決めピンを挿入した状態で、前記固定スクロールを固定
    具により前記支持フレームに仮固定する工程と、(2)
    次に、前記固定スクロールに設けられた吐出口から加圧
    流体を流し込む工程と、(3)該加圧流体の圧力で前記
    揺動スクロールを旋回運動させながら、前記固定スクロ
    ールと前記支持フレームの位置を調整し、前記固定具を
    締結することにより前記固定スクロールと支持フレーム
    を固定する工程と、 を実行することを特徴とするスクロール圧縮機の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 密閉容器内にスクロール圧縮要素と、該
    スクロール圧縮要素を駆動する電動要素と、中央に前記
    電動要素の回転軸を軸支するための軸受部を有する支持
    フレームとを設けると共に、前記スクロール圧縮要素
    を、前記支持フレームに固定され、鏡板の表面に渦巻き
    状のラップが立設された固定スクロールと、該固定スク
    ロールに対して前記電動要素の回転軸により旋回運動さ
    れ、鏡板の一方の面に渦巻き状のラップが立設された揺
    動スクロールとから構成し、前記両ラップを互いに噛み
    合わせて形成される複数の圧縮空間を、外側から内側に
    向かって次第に縮小させることにより圧縮を行うスクロ
    ール圧縮機の製造装置であって、 前記回転軸に揺動スクロールを組み合わせ、前記固定ス
    クロールと支持フレームに相対向してそれぞれ形成した
    ピン孔内に位置決めピンを挿入した状態で、前記固定ス
    クロールを固定具により前記支持フレームに仮固定する
    手段と、 前記固定スクロールに設けられた吐出口から加圧流体を
    流し込む手段と、 該加圧流体の圧力で前記揺動スクロールを旋回運動させ
    ながら、前記固定スクロールと前記支持フレームの位置
    を調整し、前記固定具を締結することにより前記固定ス
    クロールと支持フレームを固定する手段と、 を備えることを特徴とするスクロール圧縮機の製造装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024017A (ja) * 2005-06-17 2007-02-01 Hitachi Ltd スクロール式流体機械及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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