JP2003062416A - 気液分離器 - Google Patents

気液分離器

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JP2003062416A
JP2003062416A JP2001256427A JP2001256427A JP2003062416A JP 2003062416 A JP2003062416 A JP 2003062416A JP 2001256427 A JP2001256427 A JP 2001256427A JP 2001256427 A JP2001256427 A JP 2001256427A JP 2003062416 A JP2003062416 A JP 2003062416A
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liquid
liquid separator
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outer cylinder
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JP2001256427A
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Haruhiko Ueno
晴彦 上野
Yasufumi Sakakibara
康文 榊原
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Maruyasu Industries Co Ltd
Original Assignee
Maruyasu Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力損失が小さく、小径でコンパクトな気液
分離器を提供すること。 【解決手段】 気液分離器Aは、外筒10と、螺旋流発
生手段としてのねじりリボン20を備えている。ねじり
リボン20は、外筒10の本体11の一端部に気密的に
組み付けられた導入口12と、他端部に気密的に組み付
けられた導出口13とに同軸配置されて接続されてい
る。導入口12から導入された気液2相流体はねじりリ
ボン20の表面に沿って流れて、螺旋流を生じる。この
ため、気液2相流体を気相と液相とに分離することがで
きる。また、導入口12、ねじりリボン20および導出
口13が同軸配置されているため、圧力損失を小さくす
ることができる。さらに、ねじりリボン20にて螺旋流
を発生するため、外筒10を小径とすることができ、気
液分離器Aをコンパクトとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気液2相流体の液
相を滴化して分離する気液分離器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、サイクロン式の気液分離器は
知られている。この気液分離器には、容器内部に内壁面
にて気液2相流体に旋回流を発生させるための円筒が設
けられている。また、この気液分離器には、気液2相流
体を前記内壁面の接線方向から導入する導入口と、液相
が分離された気相を導出すための導出口とが設けられて
いる。また、分離された液相を排出するための排出口が
容器の下部に設けられている。上記従来の気液分離器に
おいては、導入口から円筒に導入された気液2相流体に
は、円筒内壁面で中心内方に向かう旋回流が発生する。
そして、この旋回流により発生した遠心力は液相を液滴
として分離し、液相が除去された気相が導出口から導出
されるようになっている。また、分離された液滴は、排
出口から排出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の気液分離器
においては、円筒内壁面にて気液2相流体に旋回流を発
生させるため、導入口と導出口との間での圧力損失が大
きくなる。また、配管に比して大きな容器を設ける必要
があるため、同容器を設置するためのスペースを確保す
る必要がある。
【0004】
【発明の概略】本発明は、上記した問題に対処するため
になされたものであり、その目的は、圧力損失が小さ
く、小径でコンパクトな気液分離器を提供することにあ
る。
【0005】本発明の特徴は、導入口および導出口を有
しかつ排液口を有する外筒と、この外筒内にて前記導入
口から前記導出口へ流れる気液2相流体に螺旋流を発生
させる螺旋流発生手段とを備えて、前記導入口から前記
導出口に流れる前記気液2相流体から液相を分離する気
液分離器において、前記螺旋流発生手段を所定のピッチ
でねじられた細幅板にて構成したことにある。また、こ
の場合、前記細幅板の一端が前記導入口に接続されかつ
他端が前記導出口に接続されて前記導入口、前記細幅板
および前記導出口が同軸配置されるとよい。
【0006】これによれば、螺旋流発生手段を所定のピ
ッチでねじられた細幅板にて構成するため、気液分離器
を小径でコンパクトにすることができる。このため、気
液分離器を設置するための大きなスペースを確保する必
要がなく、設置の自由度が増す。また、前記細幅板の一
端が前記導入口に接続されかつ他端が前記導出口に接続
されて前記導入口、前記細幅板および前記導出口が同軸
配置されるため、導入された気液2相流体は、一方向に
直線的に流れるため、圧力損失を小さくすることができ
る。
【0007】また、本発明の他の特徴は、前記外筒内に
て前記細幅板を収容し、分離された液相が通過する液抜
き孔を有した内筒を設けたことにある。この場合、前記
内筒の液抜き孔をプレス加工にて形成するとよい。
【0008】これによれば、内筒を設けることにより、
気液分離器に導入される気液2相流体の流速を大きくす
ることができるため、より強い螺旋流を発生させること
ができ、この螺旋流による遠心力の作用を大きくするこ
とができる。このため、より確実に気液2相流体から液
相を分離することができる。また、内筒の液抜き孔をプ
レス加工により、スリット状の孔またはパンチング孔な
どとすることができるため、容易に加工することができ
る。このため、製造コストを低減することができる。
【0009】また、本発明の他の特徴は、前記気液2相
流体に螺旋流を与える前記細幅板の表面に開口を有する
多数の貫通孔を形成したことにある。また、前記気液2
相流体に螺旋流を与える前記細幅板の表面を凹凸表面と
したことにある。
【0010】これによれば、細幅板の表面が平滑でない
ため、気液2相流体の流れが細幅板の表面付近にて乱流
となる。このため、より効率よく液相を分離することが
できる。
【0011】また、本発明の他の特徴は、前記外筒と前
記細幅板との間に介装されて、分離された液相を毛細管
現象により捕捉する網目状に形成された液相捕捉手段を
設けたことにある。
【0012】これによれば、気液2相流体に生じた螺旋
流により分離された液相が、液相捕捉手段により捕捉さ
れて滴化する。そして、滴化した液相は、液相捕捉手段
の網目の毛細管現象によりさらに集められて、大きな液
滴として分離される。このため、効率よく液相を分離す
ることができるとともに、液滴がその自重により滴下す
るため排液口に導き易くなる。
【0013】また、本発明の他の特徴は、前記外筒の長
手方向の軸線を略水平にて設置し、同外筒の底壁を一端
部に向けて下降傾斜させて、その下降部位に前記排液口
を設けたことにある。
【0014】これによれば、外筒の下降部位に分離され
た液相が集まるため、排出口の組み付け箇数を少なくす
ることができる。このため、製造コストを低減すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の各実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は第1実施形態の気液分離
器Aを概略的に示していて、この気液分離器Aには、気
液分離器Aから排出される液滴を集めて滴化液として一
時的に貯蔵しておくためのマニホールドMが組み付けら
れている。このマニホールドMには貯蔵された滴化液を
放出するドレンバルブDが組み付けられている。このド
レンバルブDは、マニホールドMに組み付けられている
図示しない水位検出センサ(上限水位と下限水位を検出
するもの)によって、所定の上限水位(水量)に達する
とバルブが開き、所定の下限水位に達すると閉じるよう
になっている。
【0016】気液分離器Aは、気液2相流体が通過する
外筒10と、螺旋流発生手段としてのねじりリボン20
とから構成されている。外筒10は、円筒状の本体11
と、これの左右両端部内にそれぞれ組み付けられた導入
パイプ12およびパッキン14と、導出パイプ13およ
びパッキン14と、本体11の下側に組み付けられた複
数の排液パイプ15からなり、導入パイプ12の内孔が
気液2相流体の導入口12a、導出パイプ13の内孔が
気液2相流体の導出口13a、各排液パイプ15の内孔
が滴化液の排液口15aとされている。
【0017】導入パイプ12はパッキン14を介して本
体11に気密的かつ同軸的に組み付けられている。導出
パイプ13はパッキン14を介して本体11に気密的か
つ同軸的に組み付けられている。したがって、導入口1
2aと導出口13aとは、これらの軸線が同一線上で略
一致している。排液パイプ15はマニホールドMに接続
されており、分離された液相が排液口15aを通してマ
ニホールドMに貯蔵される。
【0018】ねじりリボン20は、所定の長さL0で所
定の幅W0の金属帯鋼(例えば、ステンレス帯鋼)が所
定のピッチP0でねじられている。このため、気液2相
流体の流速、含液率などに応じて、L0,W0,P0を
変更することにより、容易に最適化が可能とされてい
る。ねじりリボン20は本体11の内部に設けられてお
り、その一端部が導入パイプ12の端面の直径位置に接
続されており、他端部が導出パイプ13の端面の直径位
置に接続されている。このため、導入パイプ12、ねじ
りリボン20および導出パイプ13は、同軸的に直列に
接続されている。
【0019】次に、上記のように構成された第1実施形
態の気液分離器Aの作動について説明する。気液2相流
体が、導入口12aから本体11内部に導入されると、
ねじりリボン20の表面に沿って流れる。これにより、
気液2相流体には螺旋流が発生し、この螺旋流により気
液2相流体には遠心力が作用する。ところで、気液2相
流体に含まれている気相と液相とは比重が異なってお
り、それぞれに作用する遠心力は異なる。すなわち、液
相の比重のほうが気相の比重に比して大きいため、液相
には大きな遠心力が作用する。このため、液相は気液2
相流体の螺旋流の接線外方向すなわち本体11の内壁面
11a方向に飛散される。
【0020】これにより、気液2相流体から液相を分離
することができて、液相が分離された気相が導出口13
aから導出される。また、飛散された液相が、本体11
の内壁面11aに衝突して付着すると、内壁面11a上
で滴化する。そして、滴化した液相は、本体11の内壁
面11aを自重により流下し、それぞれの排出口15a
を介して、マニホールド内に溜まる。マニホールドM内
部の滴化液が、図示しない水位検出センサによって所定
の上限水位(水量)に達したと検出されると、マニホー
ルドMに接続されたドレンバルブDが開き、溜まった滴
化液が放出される。そして、水位が所定の下限水位に達
すると、ドレンバルブDは閉じる。
【0021】この第1実施形態の気液分離器Aによれ
ば、気液2相流体が外筒10に導入されると、液相が分
離される。このため、導出口13aから導出される気相
は、液相の含有が極めて少ない気相とされる。また、導
入パイプ12、ねじりリボン20および導出パイプ13
が同軸配置されて本体11に組み付けられているため、
気液2相流体は導入口12aから導出口13aまで直線
状に一方向に流れる。このため、気液2相流体の導入口
12aと導出口13a間での圧力損失を小さくすること
ができる。また、螺旋流発生手段をねじりリボン20で
構成するため、外筒10の外径を小さくすることが可能
となり、気液分離器Aを小径でコンパクトにすることが
できる。
【0022】図2は、第2実施形態の気液分離器Aを概
略的に示していて、この気液分離器Aにおいては、同軸
配置された導入パイプ12、ねじりリボン20および導
出パイプ13が内筒30内に収容されている。この第2
実施形態においては、気液分離器Aに内筒30が付加さ
れたことを除いて、上記第1実施形態と実質的に同じ構
成とされている。このため、同一符号を付してその説明
を省略する。
【0023】内筒30は、図2および図3に示すよう
に、外筒10の本体11と略同一の長さであって、その
周壁面には、分離された液相を外筒10の本体11内部
側に通過させるためのスリット32がプレス加工により
形成されて、円周方向にて略等間隔に複数本設けられて
いる。また、内筒30は、その両端部外周にてパッキン
14を介して、本体11に気密的に組み付けられてい
て、その両端部内周には、導入パイプ12および導出パ
イプ13が気密的に嵌合されている。
【0024】この第2実施形態の気液分離器Aにおいて
も、上記第1実施形態の気液分離器Aと同様に、導入口
12aから導入された気液2相流体には、ねじりリボン
20により螺旋流が発生する。これにより、螺旋流によ
り生じた遠心力が作用して、気液2相流体から液相が分
離される。分離された液相は、スリット32を通過し
て、外筒10の本体11の内壁面11aに衝突して滴化
する。そして、滴化した液相は、自重にて流下して、排
出口15aを通してマニホールドMに溜まる。マニホー
ルドM内部の滴化液が、図示しない水位検出センサによ
って所定の上限水位(水量)に達したと検出されるとド
レンバルブDが開き、滴化液が放出される。そして、水
位が所定の下限水位に達すると、ドレンバルブDは閉じ
る。
【0025】このため、この第2実施形態においても、
上記第1実施形態と同様な効果を得ることができる。と
ころで、この第2実施形態においては、導入口12aか
ら導入された気液2相流体が内筒30を通して導出口1
3aから導出される。このため、この第2実施形態で
は、気液2相流体の通過部分の断面積が上記第1実施形
態に比べて小さくなる。したがって、気液2相流体が内
筒30を通過する場合には、気液2相流体の流速が速く
なる。
【0026】これにより、ねじりリボン20により発生
した気液2相流体の螺旋流は、より強力なものとなる。
この螺旋流の強さに応じて発生する遠心力も強力なもの
となるため、上記第1実施形態に比して、より確実に液
相を分離することができる。なお、内筒30に複数本設
けられたスリット32に代えて、多数のパンチング孔を
プレス加工により形成して実施してもよい。この場合に
おいても、分離された液相は多数のパンチング孔を通過
して本体11の内壁面11aに衝突するため、上記第2
実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0027】図4は、第3実施形態の気液分離器Aを示
していて、この気液分離器Aにおいては、図5に示した
ねじりリボン20を表面に多数のパンチング孔が形成さ
れたねじりリボン20が組み付けられている。なお、こ
の第3実施形態においては、ねじりリボン20にパンチ
ング孔が形成されていることを除いて、上記第2実施形
態と実質的に同じ構成とされている。このため、同一符
号を付してその説明を省略する。
【0028】この第3実施形態の気液分離器Aにおいて
も、導入口12aから導入された気液2相流体には、ね
じりリボン20により螺旋流が発生する。そして、上記
各実施形態と同様に、螺旋流による遠心力の作用によ
り、気液2相流体は気相と液相に分離される。また、パ
ンチング孔が形成されたねじりリボン20では、導入さ
れた気液2相流体がねじりリボン20表面を流れる際
に、パンチング孔により流れが阻害されて表層付近にて
乱流となる。
【0029】このため、気液2相流体に含まれている液
相は、ねじりリボン20の表面付近で互いに衝突するよ
うになる。この衝突により、液相はねじりリボン20の
表面にて滴化し、滴化した液相は自重により滴下する。
したがって、ねじりリボン20表面にて液相を滴化させ
ることができるため、上記第1実施形態および第2実施
形態と比較して、より確実に液相を分離することができ
る。
【0030】図6は、第4実施形態の気液分離器Aを示
していて、この気液分離器Aにおいては、図7に示すよ
うに網目状に成形された液相捕捉手段としてのメッシュ
Meが円筒状とされており、このメッシュMeの円筒内
にねじりリボン20が収容されている。なお、この第4
実施形態においては、気液分離器Aのねじりリボン20
がメッシュMeに収容されていることを除いて、上記第
1実施形態と実質的に同じ構成とされている。このた
め、同一符号を付してその説明を省略する。
【0031】この第4実施形態の気液分離器Aにおいて
も、導入口12aから導入された気液2相流体には、ね
じりリボン20により螺旋流が発生する。そして、上記
各実施形態と同様に、螺旋流による遠心力の作用によ
り、気液2相流体から液相が分離される。また、導入さ
れた気液2相流体は、円筒状とされたメッシュMe内を
通過するため、上記第2実施形態と同様に、その流速が
大きくなる。このため、上記第2実施形態と同様の効果
が得られるとともに、液相がメッシュMeにより捕捉さ
れて滴化する。そして、滴化した液相は、メッシュMe
の毛細管現象によりさらに集められて、大きな液滴とし
て分離される。このため、液滴の自重により滴下して、
より確実に液相を分離することができる。
【0032】図8は、第5実施形態の気液分離器Aを示
していて、この気液分離器Aにおいては、円筒状とされ
たメッシュMe内にねじりリボン20を収容し、さらに
内筒30内に収容している。なお、この第5実施形態に
おいては、気液分離器Aのねじりリボン20が円筒状と
されたメッシュMe内に収容されていることを除いて、
上記第2実施形態と実質的に同じ構成とされている。こ
のため、同一符号を付してその説明を省略する。
【0033】この第5実施形態に気液分離器Aにおいて
も、上記第2実施形態と同様に、ねじりリボン20によ
り強力な螺旋流が発生して、遠心力が強く作用する。こ
の遠心力の作用により分離された一部の液相はメッシュ
Meに衝突する。これにより、液相はメッシュMe表面
で滴化する。この滴化した液相は、メッシュMe表面の
毛細管現象により滴化した液相が互いにさらに滴化して
大きな液滴となる。そして、この大きな液滴は自重によ
り滴下する。このため、液相を大きな液滴とする液相の
捕捉効果を高めることができるため、第2実施形態と比
較して、さらに確実に液相を分離することができる。
【0034】図9は、第6実施形態の気液分離器Aを示
していて、この気液分離器Aにおいては、外筒10の一
端部を下降傾斜させて、下降部位に排液パイプ15が組
み付けられており、同排液パイプ15にドレンバルブD
が直結されている。そして、ドレンバルブDは外筒10
に組み付けられた図示しない水位検出センサによって検
出された水位に基づいて開閉される。なお、この第6実
施形態においては、外筒10の一端部を下降傾斜させて
いることおよびマニホールドMが省略されていることを
除いて、上記第2実施形態と実質的に同じ構成とされて
いる。このため、同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0035】この第6実施形態においては、外筒10内
部に溜まった滴化液を一箇所に集めることができるた
め、排液パイプ15の数を少なくすることができる。ま
た、拡径した容積分だけ滴化液を溜めることができるた
めマニホールドMが不要となる。したがって、気液分離
器Aを製造するにあたり、その製造コストを低減するこ
とができる。
【0036】図10は、第7実施形態の気液分離器Aを
示していて、この気液分離器Aにおいては、上記第1実
施形態の気液分離器Aを起立させている。このため、気
液分離器Aの下部に分離された液相を排出するための底
板16が設けられており、同底板16には、複数の排液
パイプ15が組み付けられている。なお、この第7実施
形態においては、気液分離器Aが起立状態とされてお
り、底板16が設けられていることを除いて、上記第1
実施形態と実質的に同じ構成とされている。このため、
同一符号を付してその説明を省略する。
【0037】底板16は、図11に詳細を示すように、
円盤状に形成されており、その中心に導入パイプ12を
組み付けるための大径の孔部16aと、排液パイプ15
を組み付けるための小径の排出孔16bが円周方向に複
数個設けられている。そして、本体11の内壁面11a
と底板16の外周面とは、パッキン14を介して、気密
的に組みつけられている。また、底板16には、排液パ
イプ15を介して、マニホールドMが接続されており、
マニホールドMにはドレンバルブDが接続されている。
【0038】この第7実施形態においては、気液2相流
体は気液分離器Aの下部から導入される。そして、上記
第1実施形態と同様に、導入された気液2相流体には、
ねじりリボン20により螺旋流が発生して、遠心力の作
用により液相が分離される。分離された液相は、本体1
1の内壁面11aに衝突して滴化し、自重により流下し
て、それぞれの排出孔16bから排液パイプ15の排液
口15aを介して、マニホールドMに溜まる。マニホー
ルドMの内部の滴化液が、図示しない水位検出センサに
よって所定の上限水位(水量)に達したと検出されると
ドレンバルブDが開き、滴化液が放出される。そして、
水位が所定の下限水位に達すると、ドレンバルブDは閉
じる。
【0039】このため、第7実施形態においても、上記
第1実施形態と同様の効果が得られるとともに、気液分
離器Aを設置する状況に応じて起立状態として設置する
ことができる。
【0040】図12は、第8実施形態の気液分離器Aを
示していて、この気液分離器Aにおいては、上記第2実
施形態の気液分離器Aを起立させている。このため、上
記第7実施形態と同様に、気液分離器Aの下部に分離さ
れた液相を排出するための底板16が設けられている。
なお、この第8実施形態においては、気液分離器Aが起
立状態とされており、底板16が設けられていることを
除いて、上記第2実施形態と実質的に同じ構成とされて
いる。このため、同一符号を付してその説明を省略す
る。この第8実施形態においても、上記第2実施形態と
同様の効果が得られるとともに、気液分離器Aを設置す
る状況に応じて、水平状態または起立状態を選択的に決
定して設置することができる。
【0041】また、上記第7実施形態および第8実施形
態においては、気液2相流体を気液分離器Aの上部から
導入して実施してもよい。すなわち、図10および図1
2に示した気液分離器Aにおいて、導入パイプ12と導
出パイプ13とを入れ替えて、底板16に導出パイプ1
3を組み付けて実施してもよい。
【0042】この場合においても、上記第7実施形態お
よび第8実施形態と同様に、気液分離器Aの上部から導
入された気液2相流体には、ねじりリボン20により螺
旋流が発生し、気液2相流体から液相が分離される。そ
して、分離された液相は、本体11の内壁面11aに衝
突して滴化し、自重により流下して、底板16に接続さ
れた排液パイプ15の排液口15aを介して、マニホー
ルドMに貯蔵される。マニホールドMの内部の滴化液
が、図示しない水位検出センサによって所定の上限水位
(水量)に達したと検出されるとドレンバルブDが開
き、滴化液が放出される。そして、水位が所定の下限水
位に達すると、ドレンバルブDは閉じる。
【0043】また、上記第3実施形態において、金属帯
鋼の表面にパンチング孔を形成して実施したが、これに
代えて、図13の(A)から(D)に示したように、金
属帯鋼の平滑な表面を凹凸表面としてねじりリボン20
を成形して実施してもよい。この場合においても、上記
第3実施形態と同様に、ねじりリボン20の表面が凹凸
表面とされることにより、ねじりリボン20表面付近の
気液2相流体の流れが乱されて、液相が互いに衝突して
滴化する。したがって、この場合においても、上記第3
実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0044】また、上記第1実施形態ないし第8実施形
態においては、ねじりリボン20は金属帯鋼を所定のピ
ッチでねじることにより成形されていたが、これに代え
て、その他の材料、例えば、樹脂などを用いて成形して
もよい。この場合、材料を樹脂としたときには、例え
ば、射出成形により成形されたねじりリボン20であっ
てもよい。これにより、ねじりリボン20を製造するた
めのコストを低減することができる。
【0045】また、上記第1実施形態ないし第8実施形
態においては、気液分離器Aを水平状態または起立状態
にて実施したが、気液分離器Aを水平と起立との間の状
態すなわち水平方向に対して所定の角度を有した状態と
して設置して実施してもよい。これによれば、気液分離
器Aを設置する状況によって角度を有して選択的に設置
することができるため、設置のための自由度を増すこと
ができる。
【0046】さらに、上記各実施形態においては、それ
ぞれ一つの実施例を示したものであり、外筒10、ねじ
りリボン20、内筒30、メッシュMeなどの各要素を
それぞれ自由に組み合わせて実施することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る気液分離器の概
略を示す断面図である。
【図2】 本発明の第2実施形態に係る気液分離器の概
略を示す断面図である。
【図3】 図2の気液分離器の内筒の詳細を示す図であ
る。
【図4】 本発明の第3実施形態に係る気液分離器の概
略を示す断面図である。
【図5】 本発明の第3実施形態に係るねじりリボンの
詳細を示す図である。
【図6】 本発明の第4実施形態に係る気液分離器の概
略を示す断面図である。
【図7】 本発明の第4実施形態に係るねじりリボンお
よびメッシュの組み付け状態を示す図である。
【図8】 本発明の第5実施形態に係る気液分離器の概
略を示す断面図である。
【図9】 本発明の第6実施形態に係る気液分離器の概
略を示す断面図である。
【図10】 本発明の第7実施形態に係る気液分離器の
概略を示す断面図である。
【図11】 図10の気液分離器の底板の詳細を示す図
である。
【図12】 本発明の第8実施形態に係る気液分離器の
概略を示す断面図である。
【図13】 (A)〜(D)は、本発明の第4実施形態
に係るねじりリボンの表面形状を示す概略図である。
【符号の説明】
10…外筒、11…本体、12…導入口、13…導出
口、15…排出口、20…ねじりリボン、30…内筒、
32…スリット、A…気液分離器、M…マニホールド、
D…ドレンバルブ、Me…メッシュ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導入口および導出口を有しかつ排液口を有
    する外筒と、この外筒内にて前記導入口から前記導出口
    へ流れる気液2相流体に螺旋流を発生させる螺旋流発生
    手段とを備えて、前記導入口から前記導出口に流れる前
    記気液2相流体から液相を分離する気液分離器におい
    て、 前記螺旋流発生手段を所定のピッチでねじられた細幅板
    にて構成したことを特徴とする気液分離器。
  2. 【請求項2】前記細幅板の一端が前記導入口に接続され
    かつ他端が前記導出口に接続されて、前記導入口、前記
    細幅板および前記導出口が同軸配置されたことを特徴と
    する前記請求項1に記載した気液分離器。
  3. 【請求項3】前記外筒内にて前記細幅板を収容し、分離
    された液相が通過する液抜き孔を有した内筒を設けたこ
    とを特徴とする前記請求項1または前記請求項2に記載
    した気液分離器。
  4. 【請求項4】前記内筒の液抜き孔をプレス加工にて形成
    したことを特徴とする前記請求項3に記載した気液分離
    器。
  5. 【請求項5】前記気液2相流体に螺旋流を与える前記細
    幅板の表面に開口を有する多数の貫通孔を形成したこと
    を特徴とする前記請求項1ないし前記請求項3のうちい
    ずれか一つに記載した気液分離器。
  6. 【請求項6】前記気液2相流体に螺旋流を与える前記細
    幅板の表面を凹凸表面としたことを特徴とする前記請求
    項1ないし前記請求項3のうちいずれか一つに記載した
    気液分離器。
  7. 【請求項7】前記外筒と前記細幅板との間に介装され
    て、分離された液相を毛細管現象により捕捉する網目状
    に形成された液相捕捉手段を設けたことを特徴とする前
    記請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載し
    た気液分離器。
  8. 【請求項8】前記請求項1ないし前記請求項3のうちい
    ずれか一つに記載した気液分離器において、 前記外筒の長手方向の軸線を略水平にて設置し、 同外筒の底壁を一端部に向けて下降傾斜させて、その下
    降部位に前記排液口を設けたことを特徴とする気液分離
    器。
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