JP2003062096A - 緊急用防煙マスク - Google Patents

緊急用防煙マスク

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JP2003062096A
JP2003062096A JP2001260897A JP2001260897A JP2003062096A JP 2003062096 A JP2003062096 A JP 2003062096A JP 2001260897 A JP2001260897 A JP 2001260897A JP 2001260897 A JP2001260897 A JP 2001260897A JP 2003062096 A JP2003062096 A JP 2003062096A
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smoke
mask
tubular body
canister
emergency
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JP2001260897A
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Akira Kumagai
彰 熊谷
Tasuke Kimura
太輔 木村
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JAPAN SAFETY NETWORK Inc
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JAPAN SAFETY NETWORK Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量コンパクトであって、火災時の多種、多量
の有毒ガス・煙及び酸素欠乏対策に効果を発揮し、ワン
タッチ装着が可能とすることで行動の制約を最少とし、
緊急時でも素早く且つ吸気システムを採用することで比
較的長い時間対応できる新規な防煙マスクを提供する。 【解決手段】使用者の口部及び鼻部を覆う口鼻マスク1
0を備えた防煙マスクであって、使用者の顔面に密閉状
に当接するパッド部12を備えた筒状体11と、上記パ
ッド部12の反対側に位置する開口部13に装着される
防煙キャニスタ20とを備え、上記キャニスタ20は有
毒ガスを無毒化する複数層構造とし、上記筒状体11の
一方の側壁部には排気弁30が装着され、上記筒状体1
1の他方の側壁部には酸素吸気口60を取り付けて別途
設けた酸素ガスカートリッジ61に開閉可能に結合さ
せ、更に、上記口鼻マスク10を使用者に装着させる緊
締バンド40を備えてなる緊急用防煙マスクである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネルや地下施
設などにおいて火災が発生したとき、或いは特に酸欠の
危険が伴う種々の場所における緊急時に、更には種々の
車両にも装備できる、緊急用防煙マスクに関するもので
ある。また、本発明は、軽量且つコンパクトとすること
で救助隊員が持参して被災者に装着させ、確実な救助が
行えるようにした、初期消火や避難誘導の際の必需品と
しても有用な緊急用防煙マスクに関するものである。本
発明の緊急用防煙マスクは、多種・多量の有毒ガス・煙
に対処できるると共に、酸素欠乏対策として特に効果を
発揮する緊急用防煙マスクである。
【0002】
【従来の技術】この種の緊急用防煙マスクとしては、従
来より種々のものが提案されており、且つ実際に公的・
私的機関などに採用されているものがある。
【0003】しかしながら、従来のものは、構造が複雑
であったり、装着に時間を要するなどの問題の他に、火
災時の多種、多量の有毒ガス・煙及び酸素欠乏対策やあ
る程度の時間において継続使用を行う点において改善す
べき問題が残されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みて
なされたものであり、軽量コンパクトであって、火災時
の多種、多量の有毒ガス・煙及び酸素欠乏対策に効果を
発揮し、ワンタッチ装着が可能とすることで行動の制約
を最少とし、緊急時でも素早く対応できると共に、酸素
ガスカートリッジと結合できる構成とすることで酸素欠
乏に対して更なる効果を発揮できる新規な防煙マスクを
提供することを目的とするものである。
【0005】本発明の別の目的は、口鼻マスクの採用
と、更に排気弁の採用により、呼吸が比較的容易とな
り、声を出して対話を可能とした、新規な防煙マスクを
提供することを目的とするものである。
【0006】本発明の更に別の目的は、初期消火や避難
誘導の際の必需品として携帯可能な小型の防煙マスクを
提供するものである。
【0007】本発明の更に別の目的は、防毒キャニスタ
の交換が可能な防煙マスクを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の通り、使用者の口部及び鼻部を覆う口鼻マスク10
を備えた防煙マスクであって、使用者の顔面に密閉状に
当接するパッド部12を備えた筒状体11と、上記パッ
ド部12の反対側に位置する開口部13に装着される防
煙キャニスタ20とを備え、上記キャニスタ20は有毒
ガスを無毒化する複数層構造とし、上記筒状体11の一
方の側壁部には排気弁30が装着され、上記筒状体11
の他方の側壁部には酸素吸気口60を取り付けて別途設
けた酸素ガスカートリッジ61に開閉可能に結合させ、
更に、上記口鼻マスク10を使用者に装着させる緊締バ
ンド40を備えてなる緊急用防煙マスクである。
【0009】上記構成において、請求項2に記載のよう
に、上記防煙キャニスタ20は、有害ガスを吸着濾過す
る吸着層、濾過層及び触媒層の3層構造とした緊急用防
煙マスクである。
【0010】更に、請求項3に記載のように、上記キャ
ニスタ20は、上記筒状体11の開口部13に着脱自在
に装着されてなる緊急用防煙マスクである。
【0011】更に、請求項4に記載のように、上記排気
弁30は、上記筒状体11の内側に位置し且つ係合突部
35を備えた内部材31と、上記筒状体11の外側に位
置して上記内部材31の上記係合突部35と着脱自在に
結合する外部材32と、上記内部材31と外部材32と
の間に位置して、上記内部材の係合突部の開口端縁と密
着可能な弁体41とを有し、使用者の排気により筒状体
11内の気圧が上昇すると上記弁体41が上記外部材3
2側に移動することで排気路を形成するようにしてなる
緊急用防煙マスクである。
【0012】更に、請求項5に記載のように、上記酸素
ガスカートリッジ61にはワンタッチ式の操作弁62を
設けてなる緊急用防煙マスク。
【0013】また、請求項6に記載のように、使用者の
口部及び鼻部を覆う口鼻マスク10を備えた防煙マスク
であって、使用者の顔面に密閉状に当接するパッド部1
2を備えた筒状体11と、上記パッド部12の反対側に
位置する開口部13に装着される防煙キャニスタ20と
を備え、上記キャニスタ20は有毒ガスを無毒化する複
数層構造とし、上記筒状体11の側壁部には排気弁30
が装着され、上記筒状体11の他方の側壁部には酸素吸
気口60が取り付けられて、別途設けた酸素ガスカート
リッジ61に開閉可能に結合させ、更に、使用者が頭部
から被ることのできるフード50と、上記口鼻マスク1
0を使用者に装着させる緊締バンド40を備え、上記口
鼻マスク10は、そのキャニスタ20をフード50の外
側に露出させると共に、筒状体11をフード50の内部
に位置させてなる緊急用防煙マスクである。
【0014】上記構成において、請求項7に記載のよう
に、上記酸素ガスカートリッジ61にはワンタッチ式の
操作弁62を設けてなる記載の緊急用防煙マスクであ
る。
【0015】更に、請求項8に記載のように、上記防煙
キャニスタ20は、有害ガスを吸着濾過する吸着層、濾
過層及び触媒層の3層構造とした緊急用防煙マスクであ
る。
【0016】更に、請求項9に記載のように、上記キャ
ニスタ20は、上記筒状体11の開口部13に着脱自在
に装着されてなる緊急用防煙マスクである。
【0017】更に、請求項10に記載のように、上記排
気弁30は、上記筒状体11及び上記フード50の内側
に位置し且つ係合突部35を備えた内部材31と、上記
筒状体11及び什器フード50の外側に位置して上記内
部材31の上記係合突部35と着脱自在に結合する外部
材32と、上記内部材31と外部材32との間に位置し
て、上記内部材の係合突部の開口端縁と密着可能な弁体
41とを有し、使用者の排気により筒状体11内の気圧
が上昇すると上記弁体41が上記外部材32側に移動す
ることで排気路を形成するようにしてなる、請求項5に
記載の緊急用防煙マスク。
【0018】
【作用】本発明によれば、軽量コンパクトであって、火
災時の多種、多量の有毒ガス・煙及び酸素欠乏対策に効
果を発揮し、ワンタッチ装着が可能とすることで行動の
制約を最少とし、緊急時でも素早く対応できるものであ
る。また、口鼻マスクの採用と、更に排気弁並びに酸素
補給手段としての酸素ガスカートリッジ並びにこれに結
合される酸素吸気口60の採用により、例えば10分間
といった所定時間内での呼吸および活動が非常に容易と
なり、声を出して対話を可能となるものである。更に、
初期消火や避難誘導の際の必需品として携帯可能な小型
の構成とすることができる。更に、防毒キャニスタの交
換を可能とすることができるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の好適な具体的実施例につ
いて、以下図面を参照して説明する。先ず、図1は本発
明による防煙マスクの基本的構造を示す図である。図1
において、耐熱性の合成樹脂或いはゴムを素材として形
成した口鼻マスク10は使用者の口と鼻の双方を覆う構
成であり、長円形の筒状体11を有し、その一側は使用
者の顔面(特に鼻の付け根部部分から唇および顎部まで
を完全に密閉状に覆うことのできるパッド部12を有す
ると共に、他側には取り付け開口13が形成されてお
り、後述するキャニスタ20(即ち、濾過用物質などが
収納されている部分)が、着脱可能に装着されている
か、或いは着脱不能に固着されている。
【0020】上記筒状体11の一方の側面の下方には、
上記パッド部12に近い部分に排気弁30が装着されて
いる。この排気弁30の詳細な構造については後述する
が、排気のみを許容し、外からのガスは吸入されない構
成である。また、上記排気弁30が位置する筒状体11
の対向する反対側(図示せず)には、図5を参照して後
述する呼吸システムの酸素吸気口60が取り付いてい
る。
【0021】次に、上記パッド部12の反対側には取り
付け開口13が形成されており、この取り付け開口13
には、上記のようにキャニスタ20が取り付けられてい
る。このキャニスタ20は、有毒ガス(例えば、一酸化
炭素、シアン化水素、塩化水素、ホルムアルデヒド、二
酸化窒素、アンモニア、ベンゼン、硫化水素、二酸化硫
黄など)を除毒する作用を有する三層構造としている。
即ち、図2に示すように、外側より順に吸着層21、フ
ィルタ層22、そして触媒層23とが形成されている。
そして、吸着層21は合成ゼオライト或いは活性炭より
成り、フィルタ層22は不織布(化学繊維系)より構成
し、更に触媒層23は重金属又は貴金属触媒より形成す
るのが望ましい。しかし、このキャニスタ20の構成自
体については公知の構成から選択して所望のものも採用
することもできる。尚、キャニスタ20自体を交換可能
とすることでリサイクルできるようにすることも可能で
あり且つ便利である。しかし、キャニスタ20と、上記
筒状体11の取り付け開口13との結合には充分な留意
が必要で、密閉性を有するように構成することが必要で
ある。
【0022】上記筒状体11の対向する両側面の中間部
には、図示のように緊締バンド40が取り付いている。
緊締バンド40は所望の形態とすることができるが、図
示のように使用者の後頭部と頸椎部にかけて覆う後頭部
押さえ片41を取り付けた構成が緊締の信頼性において
望ましい。
【0023】次に、図3を参照して前記の排気弁30に
ついて説明する。この排気弁30は、排気のみを可能と
すると共に吸気不能としたもので、図3(A)及び
(B)に示すように、互いに係合する内部材31と外部
材32及び両者の間に位置する可動シール部材33とを
備えている。この可動シール部材33は、内部材31の
外側突出部と弾性的に密着して常態では空気の流れを遮
断し、所定の空気圧以上の空気圧が加わったときにの
み、上記外部材32側の方向に膨らむように移動してギ
ャップを形成し、もって、使用者の排気によってマスク
10内の空気圧が所定より高くなったときに移動して作
動できるように構成されている。より具体的には、図3
において、内部材31は中央に開口(図示せず)を備え
た円形のフランジ部34と、そこから突出した円筒状の
係合突部35とを有し、口鼻マスク10の筒状体11の
側壁内側に配置されている。
【0024】上記円筒状の係合突部35の外周は、外部
材32と螺合できるようにした係合ネジが形成されてお
り、その内周側には、放射状に配列した複数の腕部36
が放射状に配列されており、この放射状の腕部36を介
して中心に保持された軸部37が形成されている。軸部
37は、その中心に孔38を有し、前記可動シール部材
33の支持ピン40が弾性密閉状態で保持される。この
可動シール部材33は、図示のように軟性プラスチック
材よりなる円盤状の弁体41を有し、その中心には支持
ピン40が一体に形成されており、この指示ピン40に
形成された係止突起42が上記軸部37の孔38に弾性
嵌合して取り付けられている。そして、この弁体41
は、常態では係合突部35の端縁に密着している。しか
し、フランジ部34方向からの空気圧(即ち、使用者の
排気による圧力)が加わると、係合突部42と孔38と
の係合はそのままに維持されながらも、弁体41の平板
状の部分41aは上記空気圧により若干係合突起42の
端縁から離れて外部材32側に膨らむように移動し、両
者(弁体41と係合突部35の端縁)の間に隙間を形成
する結果となり、これにより外部材32の複数の窓から
排気を外部に押し出すことになる。
【0025】外部材32は、その内周面にネジ溝を有し
ていて、前記内部材31の係合突部35の外周螺旋39
と螺合される。かくして、図1に示すように、筒状体1
1の壁部を挟んで、内側に内部材31,そして外側に外
部材32が配置されて、互いに脱着自在に結合された構
成となる。これにより、使用者の排気圧によってその排
気を外部に排出できる一方で、外部からの空気(即ち有
毒ガス)の侵入は弁体41の作用により防いでいる構成
となっている。
【0026】図4は本発明の別の実施例(第2実施例)
を示すものである。この実施例は、口鼻マスク10を構
成する筒状体11に対して、キャニスタ20をカートリ
ッジ式のものとし、脱着自在に取り付けることができる
ようにしたこと、および、フード50に口鼻マスク10
を取り付けた構成としたことが特徴である。
【0027】即ち、炎、煙および有毒ガスから目を保護
するワイドバイザー51を備えた頭巾型のフード50を
有し、このフード50には、図1で示したパッド部12
を含む筒状体11をフード50の内側に気密状に取り付
け、キャニスタ20をフード50の外側に突出させて構
成してある。キャニスタ20はカートリッジ式の構成で
あり、着脱自在に筒状体11の開口部13に装着され、
ゴム状緊締具53によって固定される。このゴム状緊締
具53は筒状体11の外周形状に相当する開口部56を
備えた環状構造とする共に、耳部56と爪部57の係合
によりカートリッジ式で脱着自在なキャニスタ20を筒
状体11の開口部13に密封状にに保持している。
【0028】図4において符号30は前記第1実施例同
様の排気弁である。この実施例では、口鼻マスク10
(図1参照)の筒状体11と、その外側に位置するフー
ド50生地を挟んで、内部材31と外部材32(図3参
照)とが螺合結合して保持されている。また、符号55
はフード50本体の下方部に延設させたスカート部であ
り、煙や有毒ガスなどの侵入を防ぐ作用をするものであ
る。
【0029】図5〜図8は本発明の更に別の実施例(第
3実施例)を示すものであって、吸気システムを採用し
た具体例を示すものであり、図5は、口鼻マスク10の
筒状体11の排気弁30とは反対側に、酸素吸気口60
をフード50を挟んで設けた構成である。この吸気シス
テムは、図1の実施例において述べたとおり、フード無
しの構成において採用できること勿論であるが、ここで
はフィード付きの構成に関して説明することとする。
【0030】図5及び図6において、筒状体11の側壁
の一方側には、図6に示す吸気口60が上記側的の内外
から筒状体11の側壁及びフード50を挟んで螺合など
の手段により脱着自在に取り付いている。吸気口60
は、環状の内側部材63とそれに螺合結合する外側部材
64とより成り、外側部材64ハット状の有蓋(若しく
は、有底)筒体を成し、その頂部には連通管65(図
5)の一端が結合されるパイプ状の結合突起66が形成
されている。かくして、内側部材63と外側部材64と
は、間に前記口鼻マスク10の筒体11壁部とフード5
0のシート地を挟んで互いね結合させ、図5のに示すよ
うに連通管65の一端が結合される。
【0031】次に、吸気システムの全容を示す図7及び
図8において、フード50を一体に取り付けた口鼻マス
ク10の前方にはキャニスタ20を設けた筒状体11が
取り付いており、その両側、即ち筒状体11の側壁の一
側には排気弁30を、そして他側には酸素吸気口60が
配置されている。そして、この吸気口60は一端が酸素
ガスカートリッジ61と結合したフレキシブルな連通管
65が結合されている。連通管65と酸素カートリッジ
61との間にはマニホールド66を挟んでワンタッチ式
操作弁62と減圧弁67が配置されている。図7におい
て符号68は酸素ガスカートリッジ61内の酸素の量を
計測する残量計であり、69はそれぞれの酸素ガスカー
トリッジ61の開口部に取り付けた逆止弁である。
【0032】ここで、図7に示す例では酸素ガスカート
リッジ61は98ccの容量のもの3本を想定してある
が、各カートリッジの容量と本数は任意である。上記の
ように98ccの容量のもの3本を使用した場合の使用
可能時間としては、実験の結果少なくとも10〜15分
間の使用が可能であることが確認されている。尚、図7
において示した3個の白抜き矢印のうち、inは酸素の
吸気を、exは排気を示し、また、Gは、煙や有毒ガス
などのガスの流入を示すものである。
【0033】かくして、ワンタッチ操作弁62を操作す
ることで酸素カートリッジ61内の酸素が減圧弁67を
介して連通管65に流れ、口鼻マスク10に取り付けた
酸素吸気口60を介して口鼻マスク10内へと供給され
る。そして、使用者の排気は前記実施例同様に排気弁3
0を介して外部に排出される。このように、酸素ガスカ
ートリッジ61やワンタッチ操作弁62等を含む吸気シ
ステムを採用することで緊急用防煙マスクでありながら
比較的長時間の使用に耐え得るし、排気弁30との組合
せにより、緊急避難時の行動を安全且つ確実に実現でき
るものである。
【0034】更に、図8に示す耐熱性のバイザーを付き
の高性能フードを採用した構成にあっては、上記の効果
の他に、炎や熱風、有害ガス環境から頭部、顔、髪を保
護することができる効果がある。但し、本発明はフード
付きの構成に限定されるものではなく、図1を参照して
最初に述べたフード無しの口鼻マスクにおいても上記吸
気システムを採用できるものである。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、軽量コンパクトであって、火災時の多種、多量の有
毒ガス・煙及び酸素欠乏対策に極めて顕著な効果を発揮
することができる。特に、吸気システムと連通させた構
成により酸素ガスの供給を自在としてあるので、例えば
10〜15分間という、緊急時のマスクとしては異例な
ほどの長時間に渡って使用を可能とすることができるも
のであるし、その間の緊急避難的な活動を容易且つ確実
な達成に寄与できるものである。
【0036】更に、この防煙マスク自体、ワンタッチ装
着が可能であるので行動の制約を最少とすることがで
き、緊急時でも素早く対応できるものである。また、口
鼻マスクの採用と共に排気弁の採用により、使用時に於
ける呼吸が非常に的容易となりるばかりでなく、声を出
しての対話も可能となるので緊急避難時の使用には最大
の効果を得ることができる。また、初期消火や避難誘導
の際の必需品として携帯可能な小型の構成とすることが
できし、更に、防毒キャニスタの交換を可能とすること
ができるので利便性に優れたものとすることができるも
のである。
【0037】更には、航空機に装備されていて緊急時に
は各旅客やクルーなどに配備される酸素マスクとして採
用することも可能である。この場合には、航空機に装備
されている酸素供給パイプとの好適な結合を図ることに
よって、適切な航空機用酸素マスクとしてなし得る。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による防煙マスクの基本的
構成とその使用状態を示す斜視図である。
【図2】本発明による防煙マスクのキャニスタを構成す
る吸着層、フィルター層及び触媒層の3層構造を示す説
明図である。
【図3】本発明の防煙マスクに採用する排気弁の構造を
示す図であり、図3(A)はその全体斜視図、図3
(B)は分解斜視図である。
【図4】本発明の別の実施例(第2実施例)を示す斜視
図である。
【図5】本発明の更に別の実施例(第3実施例)を示す
斜視図である。
【図6】図5に示した実施例の一部材である酸素吸気口
の構成を示す斜視図であり、図6(A)はその組み立て
後の状態を示す図、図6(B)は分解斜視図である。
【図7】本発明による吸気システムの全体概要を示す説
明図である。
【図8】本発明の吸気システムを図5のフード付き防煙
マスクに採用した使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 口鼻マスク 11 筒状体 12 パッド部 13 開口部 20 キャニスタ 30 排気弁 31 内部材 32 外部材 33 シール部材 40 緊締バンド 41 シール部材の弁体 50 フード 60 酸素吸気口 61 酸素ガスカートリッジ 62 ワンタッチ操作弁 65 連通管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E185 AA05 AA07 BA02 BA04 BA12 BA18 CA02 CA03 CB02 CB13 CC08 CC33 CC58

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者の口部及び鼻部を覆う口鼻マスク
    10を備えた防煙マスクであって、使用者の顔面に密閉
    状に当接するパッド部12を備えた筒状体11と、上記
    パッド部12の反対側に位置する開口部13に装着され
    る防煙キャニスタ20とを備え、上記キャニスタ20は
    有毒ガスを無毒化する複数層構造とし、上記筒状体11
    の一方の側壁部には排気弁30が装着され、上記筒状体
    11の他方の側壁部には酸素吸気口60を取り付けて別
    途設けた酸素ガスカートリッジ61に開閉可能に結合さ
    せ、更に、上記口鼻マスク10を使用者に装着させる緊
    締バンド40を備えてなる緊急用防煙マスク。
  2. 【請求項2】 上記防煙キャニスタ20は、有害ガスを
    吸着濾過する吸着層、濾過層及び触媒層の3層構造とし
    た請求項1に記載の緊急用防煙マスク。
  3. 【請求項3】 上記キャニスタ20は、上記筒状体11
    の開口部13に着脱自在に装着されてなる請求項1に記
    載の緊急用防煙マスク。
  4. 【請求項4】 上記排気弁30は、上記筒状体11の内
    側に位置し且つ係合突部35を備えた内部材31と、上
    記筒状体11の外側に位置して上記内部材31の上記係
    合突部35と着脱自在に結合する外部材32と、上記内
    部材31と外部材32との間に位置して、上記内部材の
    係合突部の開口端縁と密着可能な弁体41とを有し、使
    用者の排気により筒状体11内の気圧が上昇すると上記
    弁体41が上記外部材32側に移動することで排気路を
    形成するようにしてなる、請求項1に記載の緊急用防煙
    マスク。
  5. 【請求項5】 上記酸素ガスカートリッジ61にはワン
    タッチ式の操作弁62を設けてなる請求項1に記載の緊
    急用防煙マスク。
  6. 【請求項6】 使用者の口部及び鼻部を覆う口鼻マスク
    10を備えた防煙マスクであって、使用者の顔面に密閉
    状に当接するパッド部12を備えた筒状体11と、上記
    パッド部12の反対側に位置する開口部13に装着され
    る防煙キャニスタ20とを備え、上記キャニスタ20は
    有毒ガスを無毒化する複数層構造とし、上記筒状体11
    の側壁部には排気弁30が装着され、上記筒状体11の
    他方の側壁部には酸素吸気口60が取り付けられて、別
    途設けた酸素ガスカートリッジ61に開閉可能に結合さ
    せ、更に、使用者が頭部から被ることのできるフード5
    0と、上記口鼻マスク10を使用者に装着させる緊締バ
    ンド40を備え、上記口鼻マスク10は、そのキャニス
    タ20をフード50の外側に露出させると共に、筒状体
    11をフード50の内部に位置させてなる緊急用防煙マ
    スク。
  7. 【請求項7】 上記酸素ガスカートリッジ61にはワン
    タッチ式の操作弁62を設けてなる請求項6に記載の緊
    急用防煙マスク。
  8. 【請求項8】 上記防煙キャニスタ20は、有害ガスを
    吸着濾過する吸着層、濾過層及び触媒層の3層構造とし
    た請求項6に記載の緊急用防煙マスク。
  9. 【請求項9】 上記キャニスタ20は、上記筒状体11
    の開口部13に着脱自在に装着されてなる請求項6に記
    載の緊急用防煙マスク。
  10. 【請求項10】上記排気弁30は、上記筒状体11及び
    上記フード50の内側に位置し且つ係合突部35を備え
    た内部材31と、上記筒状体11及び什器フード50の
    外側に位置して上記内部材31の上記係合突部35と着
    脱自在に結合する外部材32と、上記内部材31と外部
    材32との間に位置して、上記内部材の係合突部の開口
    端縁と密着可能な弁体41とを有し、使用者の排気によ
    り筒状体11内の気圧が上昇すると上記弁体41が上記
    外部材32側に移動することで排気路を形成するように
    してなる、請求項6に記載の緊急用防煙マスク。
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