JP2003061955A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP2003061955A JP2001260855A JP2001260855A JP2003061955A JP 2003061955 A JP2003061955 A JP 2003061955A JP 2001260855 A JP2001260855 A JP 2001260855A JP 2001260855 A JP2001260855 A JP 2001260855A JP 2003061955 A JP2003061955 A JP 2003061955A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の走査領域を重ね合わせ合成する超音波
診断装置において、重複部分と非重複部分との境界が目
立つ。 【解決手段】 奇数フレームの走査領域20と偶数フレ
ームの走査領域24とを合成する場合に、重複部分42
のうち非重複部分44,46に隣接する左側合成領域1
00、右側合成領域102にて、両フレームのエコーデ
ータの加算比を境界50,52からの水平距離に応じて
滑らかに変化させる。例えば、奇数フレームの非重複部
分44に隣接する左側合成領域100では、境界50上
の画素Bにて奇数フレームを1、偶数フレームを0の重
みで加算する。水平走査と共に奇数フレームの重みを減
少させ、一方、偶数フレームの重みを増加させ、左側合
成領域100の右端の画素Cでは奇数フレーム、偶数フ
レームを共に0.5の重みで加算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波診断装置に
関し、特に複数フレームにて得られたエコーデータに基
づく画像合成に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置は被検体内の音響インピ
ーダンスの分布に応じた超音波画像を生成する。しかし
ながら、同一の被検体組織であっても、超音波ビームの
向きに応じて異なる強度のエコーを生じることがある。
例えば、組織が繊維状物で構成されている場合には、超
音波ビームに対し組織繊維の配向が平行に近い程、超音
波がその組織を透過しやすくなり、エコー強度が低下し
得る。
【0003】図4は、この現象を説明する模式図であ
り、図4(a)は、超音波ビームが図の上下方向に沿っ
た矢印2の向きであること、及びその超音波ビームの走
査面4により、観察対象物である血管6の横断面が捉え
られる様子を示している。図4(b)は、同図(a)に
対応して得られる超音波画像であり、黒い部分8がエコ
ー強度の強い部分を示している。血管壁はその周方向に
沿った繊維構造を含んでおり、そのため図に示すよう
に、血管壁のうち超音波ビームに直角に近い角度で交差
する上下部分においてエコー強度は強く、超音波ビーム
と平行となる側面部分においてエコー強度が弱くなり、
組織の音響インピーダンス分布が正確に反映されないと
いう問題があった。
【0004】この問題を解決するために従来、超音波ビ
ームの向きをずらして2つの超音波画像を形成し、これ
ら2つの超音波画像を重ね合わせ合成した画像を表示す
ることが行われている。図5、図6は、この重ね合わせ
合成による超音波画像生成を説明する模式図である。図
5は、重ね合わされる2つの超音波画像に対応した超音
波ビームの走査を示す模式図である。いずれの超音波画
像も超音波ビームを水平方向に移動させて形成される
が、同図(a)に示す第1フレームの走査領域20は左
斜め下に向け送信される傾斜した超音波ビーム22で走
査され、一方、同図(b)に示す第2フレームの走査領
域24は右斜め下に向け送信される傾斜した超音波ビー
ム26で走査される。図6は、図4(a)に示す血管の
超音波画像の模式図であり、図6(a)は図5(a)に
示す第1フレームにて得られる画像、図6(b)は図5
(b)に示す第2フレームにて得られる画像、図6
(c)は図6(a)(b)に示す第1フレーム及び第2
フレームを重ね合わせ合成した超音波画像を表してい
る。第1フレーム及び第2フレームそれぞれにて得られ
る血管像30,32において、超音波ビームが組織繊維
に平行となることによってエコー強度が低下する部分
は、超音波ビーム22,26の向きの違いに応じて、互
いに位置がずれる。よって、これら第1フレーム及び第
2フレームの血管像30,32を重ね合わせ合成した血
管像34では、組織繊維の配向に起因したエコー強度の
低下が緩和される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7は、上記従来技術
の問題点を説明するための超音波画像の模式図である。
図5に示すように、第1フレームの走査領域20と第2
フレームの走査領域24とは互いにずれており、重ね合
わせ合成したときに、両走査領域は図7に示すように完
全には重ならない。すなわち、走査領域20,24を合
わせた全体の走査領域40は、走査領域20及び走査領
域24が重なり合う重複部分42、走査領域20のみに
含まれる非重複部分44及び、走査領域24のみに含ま
れる非重複部分46からなる。非重複部分44,46は
第1フレーム、第2フレームのいずれかの画素値からな
る画像であるのに対し、重複部分42は第1フレーム及
び第2フレームそれぞれの画素値を加算し、平均した値
からなる画像であり、非重複部分44,46と重複部分
42との境界50,52が目立ち、観察者に違和感を与
える場合があるという問題があった。
【0006】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、重ね合わせの境界が目立たず自然な画質の
超音波断層画像を生成可能な超音波診断装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る超音波診断
装置は、超音波ビームの走査により、被検体からエコー
データを取得する送受波手段と、第1走査領域に対応し
た第1エコーデータと、前記第1走査領域に部分的に重
複する第2走査領域に対応した第2エコーデータとを取
得するように、前記送受波手段による走査を制御する走
査制御手段と、前記第1エコーデータ及び前記第2エコ
ーデータを重ね合わせ合成して超音波断層画像を生成す
る画像生成手段とを有し、前記画像生成手段が、前記第
1走査領域と前記第2走査領域との重複部分では前記第
1エコーデータ及び前記第2エコーデータを重み付け加
算し、前記第1走査領域及び前記第2走査領域の非重複
部分と前記重複部分との境界からの距離に応じて重み付
け条件を漸次変化させる。
【0008】本発明によれば、重複部分では、第1エコ
ーデータと第2エコーデータとの単純平均ではなく、重
み付け平均を行って超音波断層画像が合成される。重み
は、非重複部分と重複部分との境界からの距離に応じて
連続的、又は比較的小さなステップにて段階的に変化さ
れる。これにより、例えば、重複部分のうち、第1エコ
ーデータのみからなる非重複部分との境界の近傍部分で
は、第2エコーデータよりも第1エコーデータの重みを
大きくして、境界の両側でのエコーデータの差異を小さ
くし、非重複部分と重複部分とが滑らかに接続される。
【0009】他の本発明に係る超音波診断装置は、前記
画像生成手段が、前記重複部分での重み付け加算に関
し、前記第1エコーデータ及び前記第2エコーデータの
うち前記境界に隣接する前記非重複部分に対応した一方
エコーデータの重みを当該境界からの前記距離の増加と
共に減少させ、反対に他方エコーデータの重みを増加さ
せる。
【0010】本発明によれば、重複部分の第1エコーデ
ータと第2エコーデータとの重み比率は、重複部分の境
界近傍部分から内側部分へ向けて単調に増加、又は減少
される。
【0011】本発明の好適な態様は、前記画像生成手段
が、前記重複部分のうち前記境界から所定幅内にて前記
重みを変化させることを特徴とする超音波診断装置であ
る。
【0012】本発明の他の好適な態様は、前記画像生成
手段が、前記重複部分全体にわたって前記重みを変化さ
せることを特徴とする超音波診断装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0014】[実施形態1]本装置は上述した、超音波
ビームの向きを互いにずらして2フレームのエコーデー
タを取得し、これらを重ね合わせ合成した超音波画像を
表示するものであり、これにより、血管像等における組
織繊維の配向に起因したエコー強度の低下の緩和を図る
ものである。例えば、奇数フレームでは、図5(a)に
示すように、所定角度の左斜め下を向いた傾斜した超音
波ビーム22で走査されたエコーデータが生成され、偶
数フレームでは、図5(b)に示すように所定角度の右
斜め下を向いた傾斜した超音波ビーム26で走査され
る。
【0015】図1は本発明に係る超音波診断装置の概略
のブロック図である。図1において、プローブ60は、
超音波パルスの送波及びエコーの受波を行う超音波探触
子である。このプローブ60はアレイ振動子を有してお
り、そのアレイ振動子の電子的な制御によって、超音波
ビームがアレイ方向に走査され、また超音波ビームの方
向が変更される。
【0016】送信回路62は送受信制御回路(図示せ
ず)による制御に従って、振動子アレイの各チャネルご
とに遅延された送信パルスをプローブ60へ出力する。
振動子ごとの遅延量は、送波される超音波がビームを形
成するように制御され、また、送波ビームの方向に応じ
て制御される。
【0017】一方、受信系は受信回路66、DSC(Di
gital Scan Converter)68、フレームメモリ70、重
み決定部72、演算合成部74、表示部76を含んで構
成される。さらに重み決定部72は、左側合成始点検出
部80、左側合成重み演算部82、右側合成終点検出部
84、右側合成始点検出部86、右側合成重み演算部8
8、入力切り替え器90、セレクタ92を含んで構成さ
れている。
【0018】受信回路66は送受信制御回路による制御
に従って、プローブ60からの各チャネルごとの受信信
号を整相加算する。また受信回路66は、受信信号をア
ナログ信号からデジタル信号に変換し、受信信号を超音
波ビームの方向に沿ったエコーデータ列として出力す
る。
【0019】DSC68は、受信回路66から出力され
る超音波ビームに沿ったエコーデータ列を、内蔵のフレ
ームメモリに一旦格納し、表示部76の走査方式に対応
した信号へ変換する。すなわち、DSC68からは水平
走査線に沿った画素値列が出力される。
【0020】フレームメモリ70は、DSC68から出
力されるエコーデータを1フレーム分、格納する。
【0021】重み決定部72は、奇数フレームと偶数フ
レームとの重ね合わせ合成に関するパラメータαを決定
する。ここで、パラメータαを、左に傾斜した超音波ビ
ームで走査された走査領域20から得られるエコーデー
タの重みと定義すると、右に傾斜した超音波ビームで走
査された走査領域24から得られるエコーデータの重み
は(1−α)で与えられる。重み決定部72の詳細な処
理内容は後述する。
【0022】演算合成部74は、DSC68に格納され
た直近のフレーム(第kフレームとする)のエコーデー
タと、フレームメモリ70に格納された1フレーム前
(第(k−1)フレーム)のエコーデータとをそれぞれ
読み出し、重み決定部72から与えられるパラメータα
に基づいて重み付け加算による合成を行って超音波画像
信号を生成する。
【0023】表示部76は、演算合成部74から出力さ
れる超音波画像信号に基づいて、画面に超音波画像を表
示する。
【0024】次に、本装置による重ね合わせ合成を説明
する。図2は、本装置の重ね合わせ合成を説明するため
の超音波画像の模式図である。従来技術と同様、奇数フ
レームの走査領域20及び偶数フレームの走査領域24
を合わせた全体の走査領域40は、走査領域20及び走
査領域24が重なり合う重複部分42、走査領域20の
みに含まれる非重複部分44及び、走査領域24のみに
含まれる非重複部分46からなる。本装置ではさらに重
複部分42は、非重複部分44との境界50から右方向
へ所定画素数の水平幅を有した左側合成領域100、非
重複部分46との境界52から左方向へ所定画素数の水
平幅を有した右側合成領域102、及びそれらを除いた
残りの部分である中央合成領域104に区分される。
【0025】演算合成部74は、DSC68、フレーム
メモリ70から水平走査線に沿って順次、読み出される
各画素に対応するエコーデータを重み付け加算する。以
下、水平走査線110に沿って行われる処理を説明す
る。
【0026】入力切り替え器90は、DSC68、フレ
ームメモリ70から偶数フレームのエコーデータが左側
合成始点検出部80に入力され、奇数フレームのエコー
データが右側合成終点検出部84に入力されるように、
制御部(図示せず)により切り替えられる。これは、左
側合成領域100は偶数フレームに対応する走査領域2
4の左側の境界に基づいて規定され、右側合成領域10
2は奇数フレームに対応する走査領域20の右側の境界
に基づいて規定されるからである。
【0027】水平走査線110上の各画素値が水平走査
線110に沿って左から右へ順に、DSC68及びフレ
ームメモリ70のそれぞれから読み出される。左側合成
始点検出部80は入力される偶数フレームの画素値を所
定の閾値と比較し、対応する画素が走査領域24外の背
景領域(例えば、画素値“0”を与えられる)と走査領
域24とのいずれに属するかを判別し、左側合成領域1
00の左端の画素Bを検知する。この画素Bが現在処理
中の水平走査線110における左側合成の始点となり、
ここから所定画素数mだけ右に位置する左側合成領域1
00の右端の画素Cまで、左側合成重み演算部82が重
みパラメータαを演算し、これがセレクタ92を介して
演算合成部74へ与えられる。
【0028】左側合成重み演算部82は、画素Bにおい
てα=1、画素Cにおいてα=0.5となり、BC間で
は連続的又は微少ステップで段階的に変化するようにα
を決定する。例えば、画素B及び画素Cでのαに基づい
て線形補間演算を行って、BC間で単調減少するように
αを定めることができる。
【0029】一方、右側合成終点検出部84は入力され
る奇数フレームの画素値を所定の閾値と比較し、対応す
る画素が走査領域20外の背景領域(例えば、画素値
“0”を与えられる)と走査領域20とのいずれに属す
るかを判別し、右側合成領域102の右端の画素Eを検
知する。この画素Eが現在処理中の水平走査線110に
おける右側合成の終点となる。右側合成始点検出部86
は、画素Eから所定画素数mだけ左に位置する右側合成
領域102の左端の画素Dの位置を算出する。この画素
Dから画素Eまで、右側合成重み演算部88が重みパラ
メータαを演算し、これがセレクタ92を介して演算合
成部74へ与えられる。
【0030】右側合成重み演算部88は、画素Dにおい
てα=0.5、画素Eにおいてα=0となり、DE間で
は連続的又は微少ステップで段階的に変化するようにα
を決定する。例えば、画素D及び画素Eでのαに基づい
て線形補間演算を行って、DE間で単調減少するように
αを定めることができる。
【0031】なお、右側合成重み演算部88がαの演算
を開始するまでは、左側合成重み演算部82により演算
された最終のαが保持され、利用される。すなわち、中
央合成領域104に属するCD間では、α=0.5に設
定される。このαの保持は、セレクタ92によって行う
構成とすることができるし、また演算合成部74によっ
て行う構成とすることもできる。
【0032】演算合成部74は、非重複部分44,46
では重み付け加算は行わず、非重複部分44に属するA
B間では奇数フレームのエコーデータ、非重複部分46
に属するEF間では偶数フレームのエコーデータをそれ
ぞれDSC68又はフレームメモリ70のいずれかから
読み出し、これをそのまま用いて超音波画像信号を生成
する。一方、演算合成部74は、重複部分42に属する
BE間では重み決定部72にて決定されるパラメータα
を用いて、DSC68及びフレームメモリ70それぞれ
から読み出されるエコーデータを重み付け加算し、その
加算結果を用いて超音波画像信号を生成する。ちなみ
に、重複部分42に属するある画素での奇数フレーム、
偶数フレームのエコーデータ、重み付けパラメータをそ
れぞれDO,DE,αとすると、演算合成部74は当該画
素に対応する重み付け加算値Sを次式に基づいて算出す
る。
【0033】S=α・DO+(1−α)・DE 上述の1水平走査線についての処理が各水平走査線につ
いて行われ、1枚の超音波画像が形成される。上述のよ
うに演算合成部74が左側合成領域100及び右側合成
領域102にて奇数フレーム及び偶数フレームを相互の
重みを変化させながら加算することにより、重複部分4
2と、これに隣接する非重複部分44,46とが滑らか
に接続され、境界50,52が目立たない超音波画像が
得られる。また中央合成領域104では、異なる向きの
超音波ビームで形成される奇数フレームと偶数フレーム
とが均等の重みで合成され、例えば血管等の組織繊維の
配向に起因したエコー強度の低下の緩和が図られる。
【0034】さて、入力切り替え器90は送信回路6
2、受信回路66による1フレームの走査周期ごとに切
り替えられ、これにより、演算合成部74からも走査の
1フレームの周期ごとに1枚の超音波画像が出力され
る。すなわち、フレームメモリ70に第(2k−1)フ
レーム(すなわち奇数フレーム)、DSC68に第2k
フレーム(すなわち偶数フレーム)が格納されていると
きには、入力切り替え器90は、フレームメモリ70を
右側合成終点検出部84に、またDSC68を左側合成
始点検出部80にそれぞれ接続し、上述のようにして1
枚の超音波画像が生成される。そして、次に新たな1フ
レーム分のエコーデータが得られ、フレームメモリ70
に第2kフレーム(すなわち偶数フレーム)、DSC6
8に第(2k+1)フレーム(すなわち奇数フレーム)
が格納されると、入力切り替え器90が切り替えられ、
フレームメモリ70が左側合成始点検出部80に、また
DSC68が右側合成終点検出部84にそれぞれ接続さ
れて次の1枚の超音波画像が生成される。
【0035】なお、重み決定部72がパラメータαを決
定するのにはある程度の時間が必要である。これに対応
して演算合成部74は、重み決定部72から与えられる
αと、DSC68、フレームメモリ70から読み出され
るエコーデータとの同期を取るように構成される。
【0036】[実施形態2]本発明の第2の実施形態
は、重複領域42の全体にわたってパラメータαが変化
する超音波診断装置であり、上記第1の実施形態の装置
とは重み決定部の構成が異なるが、他の部分は基本的に
同一構成である。以下、第1の実施形態と同一部分につ
いては同一符号を付し、図1及び図2を援用して説明す
る。
【0037】本装置は、図2に示す水平走査線110に
沿った超音波画像信号を生成する際に、重複部分42に
属するBE間全体にてαを変化させる。図3は、本装置
の重み決定部200であり、図1において、第1の実施
形態に係る重み決定部72に置き換わるものである。重
み決定部200は、合成始点検出部202、合成終点検
出部204、合成重み演算部206、入力切り替え器9
0を含んで構成される。
【0038】第1の実施形態と同様、奇数フレームでは
走査領域20が走査され、偶数フレームでは走査領域2
4が走査される場合、入力切り替え器90は、DSC6
8、フレームメモリ70から偶数フレームのエコーデー
タが合成始点検出部202に入力され、奇数フレームの
エコーデータが合成終点検出部204に入力されるよう
に切り替えられる。
【0039】合成始点検出部202は、左側合成始点検
出部80と同様にして、現在処理中の水平走査線110
上の画素Bを検出する。一方、合成終点検出部204
は、右側合成終点検出部84と同様にして、画素Eを検
出する。
【0040】合成重み演算部206は、画素Bにおいて
α=1、画素Eにおいてα=0となり、BE間では連続
的又は微少ステップで段階的に変化するようにαを決定
する。例えば、画素B及び画素Eでのαに基づいて線形
補間演算を行って、BE間で単調減少するようにαを定
めることができる。
【0041】演算合成部74は、非重複部分44に属す
るAB間では奇数フレームのエコーデータ、非重複部分
46に属するEF間では偶数フレームのエコーデータを
そのまま用いて超音波画像信号を生成する。一方、演算
合成部74は、重複部分42に属するBE間では重み決
定部72にて決定されるパラメータαを用いて、連続す
る奇数フレームと偶数フレームと重み付け加算により合
成して超音波画像信号を生成する。
【0042】本装置においても、第1の実施形態の装置
と同様、重複部分42と、これに隣接する非重複部分4
4,46とが滑らかに接続され、境界50,52が目立
たない超音波画像が得られる。また重複部分42では、
異なる向きの超音波ビームで形成される奇数フレームと
偶数フレームとが合成され、例えば血管等の組織繊維の
配向に起因したエコー強度の低下の緩和が図られる。
【0043】
【発明の効果】例えば血管等の組織繊維の配向に起因し
たエコー強度の低下の緩和を図るために、互いに重複部
分と非重複部分とを有する複数の走査領域を重ね合わせ
合成することが行われるが、本発明の超音波診断装置に
よれば、重複部分と非重複部分との境界が目立たない超
音波画像が得られ、観察者の違和感を軽減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態に係る超音波診断装置の概略
のブロック図である。
【図2】 本発明に係る超音波診断装置による重ね合わ
せ合成を説明するための超音波画像の模式図である。
【図3】 第2の実施形態に係る超音波診断装置の重み
決定部の概略のブロック図である。
【図4】 組織が繊維状物で構成されている場合に生じ
得るエコー強度の低下減少を説明するための模式図であ
る。
【図5】 重ね合わされる2つの超音波画像に対応した
超音波ビームの走査を示す模式図である。
【図6】 図4に示す各走査領域に対応して得られる血
管の超音波画像の模式図である。
【図7】 従来技術の問題点を説明するための超音波画
像の模式図である。
【符号の説明】
60 プローブ、62 送信回路、66 受信回路、6
8 DSC、70 フレームメモリ、72,200 重
み決定部、74 演算合成部、76 表示部、80 左
側合成始点検出部、82 左側合成重み演算部、84
右側合成終点検出部、86 右側合成始点検出部、88
右側合成重み演算部、90 入力切り替え器、92
セレクタ、202 合成始点検出部、204 合成終点
検出部、206 合成重み演算部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C301 AA02 BB14 BB23 CC02 EE07 EE11 GB03 HH13 JB17 JB29 JC14 4C601 BB05 BB06 BB07 BB27 EE04 EE09 GB01 GB03 GB04 HH14 HH22 JB34 JB45 JB51 JC15 JC20 JC21 KK12 5B057 AA09 BA05 CA08 CA16 CB08 CB16 CE08 CE11 CH01 CH11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波ビームの走査により、被検体から
    エコーデータを取得する送受波手段と、 第1走査領域に対応した第1エコーデータと、前記第1
    走査領域に部分的に重複する第2走査領域に対応した第
    2エコーデータとを取得するように、前記送受波手段に
    よる走査を制御する走査制御手段と、 前記第1エコーデータ及び前記第2エコーデータを重ね
    合わせ合成して超音波断層画像を生成する画像生成手段
    と、 を有し、 前記画像生成手段は、前記第1走査領域と前記第2走査
    領域との重複部分では前記第1エコーデータ及び前記第
    2エコーデータを重み付け加算し、前記第1走査領域及
    び前記第2走査領域の非重複部分と前記重複部分との境
    界からの距離に応じて重み付け条件を漸次変化させるこ
    と、 を特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の超音波診断装置におい
    て、 前記画像生成手段は、前記重複部分での重み付け加算に
    関し、前記第1エコーデータ及び前記第2エコーデータ
    のうち前記境界に隣接する前記非重複部分に対応した一
    方エコーデータの重みを当該境界からの前記距離の増加
    と共に減少させ、反対に他方エコーデータの重みを増加
    させること、 を特徴とする超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の超音波診断装置におい
    て、 前記画像生成手段は、前記重複部分のうち前記境界から
    所定幅内にて前記重みを変化させること、 を特徴とする超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の超音波診断装置におい
    て、 前記画像生成手段は、前記重複部分全体にわたって前記
    重みを変化させること、 を特徴とする超音波診断装置。
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