JP2006320399A - 超音波ドプラ血流計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 並列受信法を使用していても表示画像上の表示ムラを低減させることのできる超音波ドプラ血流計を提供すること。
【解決手段】 送信器12および受信器13は、2n回目の走査と(2n+1)回目の走査とで、送信ビームの発生位置を変えて、同じ部位に方向の異なる送受合成ビームを形成し、それぞれの送受合成ビームからカラーフロー信号処理部14が血流情報を抽出し、DSC16でそれぞれの送受合成ビームの血流情報を時間的に補間して画像を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、体内の血流を観測する超音波ドプラ血流計に関するものである。
超音波診断装置の中で超音波ドプラ血流計は、信号処理により、生体内の臓器などの形態情報や血流の流れの情報を表示することができる。
図5は血流の流れの情報を表示する超音波ドプラ血流計のブロック図である。
探触子51は、送信器52で生成された電気パルスを超音波に変換し、図示されない被検体に超音波を照射する。照射された超音波は、臓器や血管において反射し、探触子51に戻ってくる。
戻ってきた超音波は、探触子51で電気信号に変換され、受信器53を経てカラーフロー信号処理部54およびBモード信号処理部55に入力される。
カラーフロー信号処理部54に入力された信号は、直交検波器541で直交検波され、メモリ542a,542bに蓄積される。
カラーフロー信号処理においては、同じ部位に複数回送信され受信した信号を蓄積し、その位相の変化から血流の情報を得る。送受信が同じ部位に対し数回〜十数回程度行われ、その数回〜十数回分の受信信号がそれぞれ直交検波されてメモリ542a,542bに蓄積される。
メモリ542a,542bに蓄積された信号から同じ部位の信号を出力し、MTI(Moving Target Indicator)フィルタ543a,543bに入力する。MTIフィルタ543a,543bは、一種のハイパスフィルタである。体内から返ってきた信号には血液からのものと血管壁や臓器などからのものがあり、血液からのものは位相の変化が大きく、血管壁や臓器などからのものは位相の変化が小さいので、ハイパスフィルタにより位相の変化が大きい血液の情報だけを抽出することができる。
MTIフィルタ543a,543bの出力は、相関演算器544に入力される。相関演算器544は信号の自己相関演算を行うことで位相の変化の大きさ、つまり血流の速度と、振幅を算出する。
ここで、血液の流れ方向に対する送受信の方向と、算出される血流速度の関係を説明しておく。
図6に示すように、血管60に対し、超音波のビーム方向がθであるとき、本来の血流速度がVだとすると、相関演算器544により算出される速度V1は次式のようになる。
V1=Vcosθ
したがって、超音波ビームと血流の方向が直交していれば、V1は常にゼロとなり、血流は検出されない。
一方、Bモード信号処理部55では、検波器551を用いて振幅情報を抽出する。検波の方式としては包絡線検波がよく用いられる。
カラーフロー信号処理部54で得られた血流情報と、Bモード信号処理部55で得られた振幅情報は、ディジタルスキャンコンバータ(DSC)56において一つの画像情報にまとめられ、表示器57に表示される。
DSC56における処理は、カラーフローの血流情報とBモードの振幅情報の合成のほか、音響ビームの走査を表示器57の走査に変換することである。音響ビームは信号の間隔が一定でない場合が多いため、表示器57の走査の画素を作り出すため、空間的な補間が行われる。
また、音響ビームの走査におけるフレームレートは表示器57のフレームレートと合致しておらず、特にカラーフローにおける信号処理ではフレームレートが数フレーム毎秒と遅いため、時間方向にも補間を行う。したがって、表示器57用の画素は離散された時間における音響的走査の複数の信号から平均などの処理により作成されたものである。
二次元画像を構成するためには、開口の位置を少しずつずらして送受信を行う方法が用いられている。二次元走査の説明については公知であるため割愛するが、最近では電気的な切替により行う方式が主流である。
血流情報を得る際に、同じ部位の信号を数個〜十数個蓄積することは既に述べた。同じ部位の信号を蓄積するには、蓄積したい個数分の送受信を同じ部位に対して行う必要がある。同じ部位に何回も送受信を行うと、1回の二次元走査を完了するまでの時間が長くなり、リアルタイム性が失われるという問題があり、これを解決する手法として並列受信法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。並列受信法は、一本の送信ビームに対し、受信ビームを複数本用いるものである。
図7は、並列受信法の一例を示す図である。この図においては受信ビームは2本である。探触子51の開口511があり、送信受信の開口中心は一致している(実際の装置では、送信開口幅と受信開口幅が異なる場合が多いが、ここでは説明を簡単にするために同一の開口幅とする)。
開口中心から開口511に垂直に送信ビーム(TX)を照射する。深さdの点でのビーム形成を考えると、深さdにおいては、2本の受信ビーム(RX1、RX2)は送信ビームから左右に微小角に振り分けられている。
深さdにおける送信ビームの焦点をFtxとし、受信ビームの焦点をFrx1、Frx2とすると、送受の合成焦点F1、F2は、送信焦点と受信焦点の間に位置し、例えば、受信と送信のビーム集束度合いが同程度の場合は、送信焦点と受信焦点の中間となる。
このように、二つの方向からの信号を同時に受信することで、画像1枚に要する送受信の回数を減らすことができ、リアルタイム性の高い画像を提供することができる。
受信ビームの本数は2本より増やすことができ、例えば1回の送信に対し4本の受信ビームを設定することも可能である。受信ビームの本数は理論的にはいくらでも増やすことが可能であるが、送信ビームと受信ビームの指向性が離れている場合、感度の低下が問題となるため、4本の受信ビームを設定する4並列受信程度が一般的な実用範囲といえる。
特公昭56−20017号公報
このような並列受信法を超音波ドプラ血流計に使用するにあたり、発生する問題について説明する。
図8に示すように探触子51の開口511を用いて送受信を行ったとき、送信ビームに対して直角に血管60が走行しており、血液が流れているとする。本来は送信ビームに対して血流の方向が直交しているとドプラ偏移が起こらず、血流は検知できないはずである。
ところが、並列受信法の場合、受信ビームが送信ビームに対して左右に微小角開いた形状で形成されるために、第1の合成ビームの方向および第2の合成ビームの方向は、血管に対してそれぞれφ1、φ2の角度で交差することになる。
φ1は90度より大きく、φ2は小さい。したがって、検知される流れは第1の合成ビームと第2の合成ビームとで逆方向となる。
図9のように、それぞれの開口位置において順次走査を行うとすると、各走査位置での第1の受信ビームは正方向の流れを、第2の受信ビームは逆方向の流れを表示することになり、縞模様の画像が表示されることになる。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、並列受信法を使用していても表示画像上の表示ムラを低減させることのできる超音波ドプラ血流計を提供することを目的とする。
本発明の超音波ドプラ血流計は、送信ビームを発生する送信回路と、一つの送信ビームに対し同時に複数の受信ビームを形成する並列受信を行う受信回路と、同じ部位に対する複数の送受信の受信信号から血流情報を抽出する信号処理部と、前記血流情報に時間的補間をかけて画像を作成する画像処理部とを備え、前記送信回路および受信回路は、同じ部位に方向の異なる複数の前記受信ビームを形成し、前記信号処理部は、前記複数の受信ビームのそれぞれの前記血流情報を抽出し、前記画像処理部は、前記複数の血流情報に時間的補間をかけて画像を作成する構成を有している。
この構成により、同じ部位に方向の異なる複数の受信ビームが形成され、この受信ビームによる血流情報が時間的に補間されて画像が形成される。したがって、並列受信による表示画像上の表示ムラを低減させることができる。
ここで、前記受信回路は、一つの送信ビームに対し一つの受信ビームを形成する単一受信も行い、同じ部位に方向の異なる複数の前記並列受信の受信ビームおよび前記単一受信の受信ビームを形成する構成とした。
この構成により、同じ部位に方向の異なる並列受信の受信ビームと単一受信の受信ビームが形成され、この受信ビームによる血流情報が時間的に補間されて画像が形成される。したがって、並列受信による表示画像上の表示ムラを低減させることができる。
また、前記受信回路は、複数回の前記並列受信において、異なる回の前記並列受信の複数の受信ビームの一部を、同じ部位に方向が異なるように形成する構成とした。
この構成により、複数回の並列受信の異なる回の受信ビームの一部が同じ部位に方向が異なるように形成される。したがって、並列受信による表示画像上の表示ムラを低減させることができる。
本発明によれば、同じ部位に方向の異なる複数の受信ビームを形成し、この受信ビームによる血流情報を時間的に補間をかけ画像を形成しているので、並列受信による表示画像上の表示ムラを低減させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態の超音波ドプラ血流計を示す図である。
図1において、超音波ドプラ血流計は、被検体に超音波を照射するとともに臓器や血管において反射した超音波を受信する探触子11と、探触子11で送信する送信パルスを生成する送信器12と、探触子11で受信され電気信号に変換された信号から受信ビームを生成する受信器13と、受信ビームから血流情報を生成するカラーフロー信号処理部14と、受信ビームからBモードの振幅情報を生成するBモード信号処理部15と、カラーフロー信号処理部14で得られた血流情報とBモード信号処理部15で得られた振幅情報を一つの画像情報にまとめて出力するディジタルスキャンコンバータ(DSC)16と、DSC16の出力する画像情報を表示する表示器17とを備えている。
カラーフロー信号処理部14は、入力された受信ビームを直交検波する直交検波器141と、直交検波された信号を蓄積するメモリ142a,142bと、メモリ142a,142bに蓄積された同じ部位の信号の位相の変化が大きい情報だけを抽出するMTIフィルタ143a,143bと、MTIフィルタ143a,143bの出力する信号の自己相関演算を行って位相の変化の大きさ(血流の速度と振幅)を算出する相関演算器144とを備えている。
Bモード信号処理部15は、受信ビームを検波して振幅情報を抽出する検波器151を備えている。
このような超音波ドプラ血流計において、送信器12で生成された電気パルスは、探触子11で超音波に変換され、被検体に照射される。照射された超音波は、臓器や血管において反射し、探触子11に戻ってくる。
戻ってきた超音波は、探触子11で電気信号に変換され、受信器13を経てカラーフロー信号処理部14およびBモード信号処理部15に入力される。
カラーフロー信号処理部14に入力された信号は、直交検波器141で直交検波され、メモリ142a,142bに蓄積される。
カラーフロー信号処理においては、同じ部位に対し数回〜十数回程度行われた送受信の受信信号が、それぞれ直交検波されてメモリ142a,142bに蓄積される。
メモリ142a,142bに蓄積された信号から同じ部位の信号を、MTIフィルタ143a,143bに入力し、位相の変化が大きい血液の情報だけを抽出し、相関演算器144で信号の自己相関演算を行うことで位相の変化の大きさ、つまり血流の速度と、振幅を算出して血流情報として出力する。
Bモード信号処理部15では、検波器151を用いて振幅情報を抽出する。検波の方式としては包絡線検波がよく用いられる。
カラーフロー信号処理部14で得られた血流情報と、Bモード信号処理部15で得られた振幅情報は、DSC16において一つの画像情報にまとめられ、表示器17に表示される。
この超音波ドプラ血流計は、並列受信法を使用しており、その処理方法を図2を参照して説明する。
図2は、探触子11内の振動子群111と、送信器12および受信器13で形成される送受合成ビームとの関係を示した図である。
2n回目(nは正の整数)の走査においては、図2(a)に示すように、1回目の送受合成ビームの形成で、図8で示した第1の合成ビームおよび第2の合成ビームにあたる送受合成ビーム1A,1Bを形成する。この送受合成ビームの送受信は、上述のように数回〜十数回行われ、それぞれの受信信号が直交検波器141で直交検波され、メモリ142a,142bに蓄積され、同じ部位の信号がMTIフィルタ143a,143bに入力され、相関演算器144で自己相関演算され、血流情報がDSC16に出力される。
同様に、2回目の送受合成ビームの形成で、送受合成ビーム2A,2Bを形成し、3回目の送受合成ビームの形成で、送受合成ビーム3A,3Bを形成する。
次の(2n+1)回目の走査においても同様に、図2(b)に示すように、1回目の送受合成ビームの形成では1Bの送受合成ビームのみ形成し、2回目の送受合成ビームの形成で送受合成ビーム2A,2Bを形成し、3回目の送受合成ビームの形成で送受合成ビーム3A,3Bを形成し、4回目の送受合成ビームの形成では4Aの送受合成ビームのみ形成する。
ここで、2n回目の走査における送受合成ビーム1Bと、(2n+1)回目の走査における送受合成ビーム2Aは、位置は同一であるが、図8で示したようにビーム方向は若干異なっている。
このような同一の位置に対するビーム方向が異なる送受合成ビームの血流情報が、DSC16において時間的な補間をかけられ、表示器17に表示される。
背景技術でも述べたように、DSC16においては時間的な補間をかける手法が従来より用いられている。ある送受合成ビーム(もしくは画面表示における画素)に対し過去数回の平均を算出する。
本実施の形態においては、例えば(2n+1)回目の走査の送受合成ビーム2Aの血流情報を得てから、2n回目の走査の送受合成ビーム1Bとの平均をとる。平均は、2n回目以前の同じ位置の送受合成ビームのデータを用いてもよく、また、古いデータには小さな係数を乗じ、新しいデータには大きな係数を乗じるような重み付けを行ってもよい。
このように、複数の走査において、同一の位置で送受合成ビームの方向をずらして時間的な補間をかけることで、並列受信におけるビーム方向の微細なずれによる表示画面上の縞模様のような表示ムラを低減させることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態の超音波ドプラ血流計を説明する。なお、本実施の形態は、上述の第1の実施の形態と略同様に構成されているので、図1を流用して、特徴部分のみ説明する。
本実施の形態の超音波ドプラ血流計は、並列受信と単一受信を混在させて行うことを特徴としている。
図3は、探触子11内の振動子群111と、送信器12および受信器13で形成される送受合成ビームとの関係を示した図である。
3n回目(nは正の整数)の走査においては、図3(a)に示すように、1回目の送受合成ビームの形成で送受合成ビーム1A,1Bを形成し、2回目の送受合成ビームの形成では送信ビームと受信ビームを合致させた単一送受合成ビーム2を形成し、3回目の送受合成ビームの形成で送受合成ビーム3A,3Bを作成し、4回目の送受合成ビームの形成では単一送受合成ビーム4を形成する。
次の(3n+1)回目の走査においては、図3(b)に示すように、1回目の送受合成ビームの形成で単一送受合成ビーム1を形成し、2回目の送受合成ビームの形成で送受合成ビーム2A,2Bを形成し、3回目の送受合成ビームの形成で単一送受合成ビーム3を形成し、4回目の送受合成ビームの形成で送受合成ビーム4A,4Bを形成する。
さらに次の(3n+2)回目の走査においては、図3(c)に示すように、1回目の送受合成ビームの形成では1Bの送受合成ビームのみ形成し、2回目の送受合成ビームの形成では単一送受合成ビーム2を形成し、3回目の送受合成ビームの形成で送受合成ビーム3A,3Bを形成し、4回目の送受合成ビームの形成では単一送受合成ビーム4を形成し、5回目の送受合成ビームの形成では5Aの送受合成ビームのみ形成する。
なお、各送受合成ビームによる送受信は、上述のように数回〜十数回行われ、同じ部位の信号がMTIフィルタ143a,143bに入力され、相関演算器144で自己相関演算され、血流情報がDSC16に出力される。
ここで、3n回目の走査における送受合成ビーム1Bと、(3n+1)回目の走査における送受合成ビーム2Aと、(3n+2)回目の走査における単一送受合成ビーム2は、位置は同一であるが、図8で示したようにビーム方向は若干異なっている。
このような同一の位置に対するビーム方向が異なる送受合成ビームの血流情報が、上述の実施の形態と同様、DSC16において時間的な補間をかけられ、表示器17に表示される。
このように、複数の走査において、同一の位置で送受合成ビームの方向をずらして時間的な補間をかけることで、並列受信におけるビーム方向の微細なずれによる表示画面上の縞模様のような表示ムラを低減させることができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態の超音波ドプラ血流計を説明する。なお、本実施の形態は、上述の第1の実施の形態と略同様に構成されているので、図1を流用して、特徴部分のみ説明する。
本実施の形態の超音波ドプラ血流計は、1回の走査で並列受信のビームの一部を重ねて行うことを特徴としている。
図4は、探触子11内の振動子群111と、送信器12および受信器13で形成される送受合成ビームとの関係を示した図である。なお、この図は4並列受信を行ったときの例である。
4n回目(nは正の整数)の走査においては、図4(a)に示すように、1回目の送受信で送受合成ビーム1A,1B,1C,1Dを形成し、2回目の送受信で送受合成ビーム2A,2B,2C,2Dを形成し、3回目の送受信で送受合成ビーム3A,3B,3C,3Dを作成する。
なお、各送受合成ビームによる送受信は、上述のように数回〜十数回行われ、同じ部位の信号がMTIフィルタ143a,143bに入力され、相関演算器144で自己相関演算され、血流情報がDSC16に出力される。
ここで1回目の送受合成ビーム1Dと2回目の送受合成ビーム2Aは位置は同一であるが、図8で示したようにビーム方向は若干異なっている。
このような同一の位置に対するビーム方向が異なる送受合成ビームの血流情報が、上述の実施の形態と同様、DSC16において時間的な補間をかけられ、表示器17に表示される。
このように、1回の走査において、送受合成ビームの一部を重ねて形成し、時間的な補間をかけることで、並列受信におけるビーム方向の微細なずれによる表示画面上の縞模様のような表示ムラを低減させることができる。
なお、4n回目の次の(4n+1)回目の走査から、図4(b)に示すように、送受合成ビームを重ねる位置を順にずらすようにすれば、画面全体の表示ムラを低減させることができる。
以上のように、本発明にかかる超音波ドプラ血流計は、並列受信による表示画像上の表示ムラを低減させることができるという効果を有し、体内の血流を観測する超音波ドプラ血流計等として有用である。
本発明の第1の実施の形態における超音波ドプラ血流計のブロック図 (a)本発明の第1の実施の形態における超音波ドプラ血流計の2n回目の走査における送受合成ビームを示す図 (b)本発明の第1の実施の形態における超音波ドプラ血流計の(2n+1)回目の走査における送受合成ビームを示す図 (a)本発明の第2の実施の形態における超音波ドプラ血流計の3n回目の走査における送受合成ビームを示す図 (b)本発明の第2の実施の形態における超音波ドプラ血流計の(3n+1)回目の走査における送受合成ビームを示す図 (c)本発明の第2の実施の形態における超音波ドプラ血流計の(3n+2)回目の走査における送受合成ビームを示す図 (a)本発明の第3の実施の形態における超音波ドプラ血流計の4n回目の走査における送受合成ビームを示す図 (b)本発明の第3の実施の形態における超音波ドプラ血流計の(4n+1)回目の走査における送受合成ビームを示す図 従来の超音波ドプラ血流計のブロック図 血液の流れ方向と超音波ビームの送受信の方向との関係を示す図 並列受信における送信ビームと受信ビームの関係を示す図 並列受信における送信ビームに対して血流の方向が直交している場合の合成ビームを示す図 従来の超音波ドプラ血流計における各走査位置での第1の受信ビームおよび第2の受信ビームを示す図
符号の説明
11 探触子
111 振動子群
12 送信器
13 受信器
14 カラーフロー信号処理部
141 直交検波器
142a,142b メモリ
143a,143b MTIフィルタ
144 相関演算器
15 Bモード信号処理部
151 検波器
16 ディジタルスキャンコンバータ(DSC)
17 表示器
51 探触子
511 開口
52 送信器
53 受信器
54 カラーフロー信号処理部
541 直交検波器
542a,542b メモリ
543a,543b MTIフィルタ
544 相関演算器
55 Bモード信号処理部
551 検波器
56 ディジタルスキャンコンバータ(DSC)
57 表示器
60 血管

Claims (3)

  1. 送信ビームを発生する送信回路と、一つの送信ビームに対し同時に複数の受信ビームを形成する並列受信を行う受信回路と、同じ部位に対する複数の送受信の受信信号から血流情報を抽出する信号処理部と、前記血流情報に時間的補間をかけて画像を作成する画像処理部とを備え、前記送信回路および受信回路は、同じ部位に方向の異なる複数の前記受信ビームを形成し、前記信号処理部は、前記複数の受信ビームのそれぞれの前記血流情報を抽出し、前記画像処理部は、前記複数の血流情報に時間的補間をかけて画像を作成することを特徴とする超音波ドプラ血流計。
  2. 前記受信回路は、一つの送信ビームに対し一つの受信ビームを形成する単一受信も行い、同じ部位に方向の異なる複数の前記並列受信の受信ビームおよび前記単一受信の受信ビームを形成することを特徴とする請求項1に記載の超音波ドプラ血流計。
  3. 前記受信回路は、複数回の前記並列受信において、異なる回の前記並列受信の複数の受信ビームの一部を、同じ部位に方向が異なるように形成することを特徴とする請求項1に記載の超音波ドプラ血流計。
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