JP2003061719A - 宝石類の覆輪留め加工法 - Google Patents

宝石類の覆輪留め加工法

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JP2003061719A
JP2003061719A JP2001260030A JP2001260030A JP2003061719A JP 2003061719 A JP2003061719 A JP 2003061719A JP 2001260030 A JP2001260030 A JP 2001260030A JP 2001260030 A JP2001260030 A JP 2001260030A JP 2003061719 A JP2003061719 A JP 2003061719A
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JP2001260030A
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Isao Sato
功 佐藤
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Sato Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Sato Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熟練者によらずに滑らかな仕上がりの覆輪止
めを効率良く行えるようにする。 【構成】 柱状の枠材10の端面に、宝石類を止め部2
1まで収める凹部12を形成し、凹部12の端部外側を
面取りすることにより鋭角状断面の端縁16を形成し、
凹部12は宝石類の止め部21が沈むように宝石類20
を収めたのち、止め部よりも外方の凹部12の端縁16
をかしめて宝石類20を固定し、さらに宝石類20を固
定している金属枠部19と不要な枠材部分22とを切り
離す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、宝石類を金属枠に
取り付ける覆輪止め加工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆる石留めという、宝石類を金属枠
に取り付ける作業は、従来、熟練した職人が鑚と称する
工具を用いて行なっているため、作業に時間がかかり、
加工費が高いという問題があった。また従来はすべてが
手加工であったために、石留めの部分が滑らかになら
ず、宝石類を取り付ける際の方向や角度などが一定しに
くく、出来上がりのばらつきも少なくない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の点に着
目してなされたもので、その課題は、熟練者でなくても
滑らかな仕上がりの覆輪留めを効率良く行なえるように
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明は、宝石類を金属枠に覆輪留めによって取り
付けるに当たり、柱状の枠材の端面に、宝石類を止め部
まで収める凹部を形成し、凹部の端部外側を面取りする
ことにより鋭角状断面を有する端縁を形成し、凹部に宝
石類の止め部が沈むように宝石類を嵌めたのち、止め部
よりも外方の凹部の端縁をかしめて宝石類を固定し、さ
らに宝石類を固定している金属枠部と不要な枠材部分と
を切り離すという手段を講じたものである。なお、本発
明において覆輪留め(ふくりんどめ)とは、宝石類のへ
りに金属の枠類をおおい飾るように留めたものをいうも
のとする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に係る宝石類の覆輪留め加
工法は、上記の覆輪留めによって宝石類を金属枠に取り
付ける方法であり、宝石類を取り付けた金属枠は、金属
枠に備えられる接続手段によって宝石類を第3の部分に
取り付ける台座となる。 A.本発明の加工法は、例えば円柱状の枠材10を定寸
に切断することから始まる。この、図1に示す切断工程
aは枠材10を軸に直角に切断できる装置によって行え
るが、例えばフライス盤によって行なうことが望まし
い。 B.次に、その円形の端面11に宝石類20を止め部2
1まで沈めて収める凹部12を形成する。凹部12は宝
石類20の止め部21が収まるように、形成された受け
座13と立ち上がり14とを有する。受け座13は宝石
類20の下部を支え、立ち上がり14は止め部21より
も上部を取り囲む。図1のaを切断工程とすれば、bは
穴サライ工程となる。穴サライ工程bは例えば卓上小型
旋盤によって行なわれ、その後、受け座13と立ち上が
り14に金めっきなどを施しておく。宝石類20は止め
部21まで沈めて凹部12に収められることになるの
で、取り付け位置及び向きが一定し、強固な取り付けも
約束されることとなる。 C.次いで凹部12の端部外側を面取り加工15するこ
とによって鋭角状断面形状を持つ端縁16が形成され
る。図1の面取り工程cである。端縁16は機械加工に
より正確に仕上がっており、この後の滑らかな石留め加
工の実現を可能にする。面取り工程cも例えば卓上小型
旋盤によって行うことができる。 D.この後で凹部12に宝石類20を収めて留める作業
が行なわれる。石留め工程dでは宝石類20を凹部12
に収め、この状態から端縁16を、かしめ用のヘッドに
交換したボール盤、或いは卓上小型旋盤、若しくはプレ
ス装置によって、宝石類20を入れたまま塑性変形さ
せ、いわゆるかしめ加工によって宝石類20の固定を行
う。この工程までの段階で覆輪留めが一応完成する。 E.石留め工程dにおいて、塑性変形され、宝石類を留
めている面を仕上げ加工17する。この仕上げ加工17
は前の面取り加工15された面に対して再度行うもので
ある。仕上げ加工としては、卓上小型旋盤をダイヤモン
ドのバイトに変えて切削加工を実施することのほか、バ
フ研磨加工を経て、或いはバフ研磨を経ることなく、め
っき仕上げを実施することもあり得る。 F.さらに、上記のような工程を経て宝石類20を固定
している金属枠部19と不要な枠材部分22とを切り離
すが、その際に、宝石類20の台座として必要な加工が
行なわれる。台座として必要な加工18とは、第1に図
1eに2点鎖線で示すような切削加工を実施して外形を
整えること、第2に切り離し端部側を加工して、金属枠
部つまり台座19を第3の部分に取り付け可能とするた
めの接続手段を形成すること、などである。
【0006】接続手段は、宝石類20を覆輪留めで保持
している金属枠部又は台座19を取り付けるためのもの
であればどのようなものでも良い。図1のf1では軸状
部分、f2では筒状部分が接続手段として示されてい
る。
【0007】接続手段の具体的形態は図2に示すとおり
である。図2(a)は、軸状部分においておねじ23を
形成し、それをナット24などによって第3の部分に取
り付け可能とした例、図2(b)は筒状部分にめねじ2
5を形成し、それを止めねじ26によって第3の部分に
取り付ける例を示す。めねじ25′は筒状部分を設けな
くても形成できることを示したのが図2(c)である。
図2(d)は軸状部分の端部を工具27を用いてリベッ
ト止めのように潰す例、図2(e)は筒状部分の端部を
中から外へ拡げる止め加工を施した例を示す。後の2例
は一旦実施したあとの取り外しを全く予定しない例であ
るから第3の部分に金属枠部つまり台座19を取り付け
るのと同時に作業を実施する。
【0008】接続手段は、最終的には金属枠部又は台座
19を第3の部分に固定的に取り付けるための手段であ
る。しかしそれだけではなく、最終製品となるまでの間
に、金属枠部又は台座19に対して加えられる様々な加
工、処理作業のときに、当該金属枠部又は台座19を保
持するための手段にもなる。即ち、この接続手段を一部
に有することによって金属枠部又は台座19の取り扱い
が容易かつ確実なものとなる。
【0009】
【実施例】図3、図4は本発明の覆輪留め加工法を適用
して眼鏡30に宝石類20を取り付ける場合の例を示し
ている。宝石類20は、前記し、また図1のa〜f1に
図示されている工程にしたがって金属枠部つまり台座1
9に覆輪止めされており、眼鏡30のつるの部分に取り
付けられている。つまり実施例では眼鏡のつるが第3の
部分31に相当する。
【0010】第3の部分31には、金属枠部つまり台座
19を安定させる配置部32と、図2(c)に示された
めねじ25′に合ったおねじ33を通すための小孔が形
成されている。したがって、宝石類20は、覆輪留めさ
れている金属枠部即ち台座19を配置部32に収めて、
つるの内側からねじ止めすることによって取り付けるこ
とができる。
【0011】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるから、熟練を必要とすることなく、所要の
工程を確実に実施することができ、それによって上質の
仕上がりの覆輪留めを得ることができるとともに、作業
時間を短縮することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る宝石類の覆輪留め加工法の実施例
を工程順に示した説明図。
【図2】(a)接続手段の例1を示す正面図。 (b)接続手段の例2を示す正面図。 (c)接続手段の例3を示す正面図。 (d)接続手段の例4を示す正面図。 (e)接続手段の例5を示す正面図。
【図3】本発明を適用して宝石類を眼鏡に取り付けた例
を示す側面図。
【図4】図3の要部拡大図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 宝石類を金属枠に取り付ける加工法であ
    って、柱状の枠材の端面に、宝石類を止め部まで収める
    凹部を形成し、凹部の端部外側を面取りすることにより
    鋭角状断面を有する端縁を形成し、凹部に宝石類の止め
    部が沈むように宝石類を嵌めたのち、止め部よりも外方
    の凹部の端縁をかしめて宝石類を固定し、さらに宝石類
    を固定している金属枠部と不要な枠材部分とを切り離す
    ことを特徴とする宝石類の覆輪留め加工法。
  2. 【請求項2】 端縁をかしめて宝石類を固定したのち、
    かしめた端縁の外面を仕上げ加工し、その後不要な枠材
    部分を切り離すようにした請求項1記載の宝石類の覆輪
    留め加工法。
  3. 【請求項3】 不要な枠材部分を切り離した金属枠部の
    切り離し端部側を加工して、当該金属枠部を第3の部分
    に取り付けるための接続手段を形成するようにした請求
    項1又は2記載の宝石類の覆輪留め加工法。
JP2001260030A 2001-08-29 2001-08-29 宝石類の覆輪留め加工法 Pending JP2003061719A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020075079A (ja) * 2018-11-05 2020-05-21 エイチ・ケー・デザインズ・インコーポレイテッド 宝石セッティング台

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020075079A (ja) * 2018-11-05 2020-05-21 エイチ・ケー・デザインズ・インコーポレイテッド 宝石セッティング台

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