JP2003061269A - 非接触電源装置 - Google Patents

非接触電源装置

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JP2003061269A
JP2003061269A JP2001248578A JP2001248578A JP2003061269A JP 2003061269 A JP2003061269 A JP 2003061269A JP 2001248578 A JP2001248578 A JP 2001248578A JP 2001248578 A JP2001248578 A JP 2001248578A JP 2003061269 A JP2003061269 A JP 2003061269A
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僚一 土本
Eiji Kondo
英二 近藤
Masuo Osumi
升男 大隅
Hiroshi Takeuchi
浩 竹内
Hiroichi Ishizaka
博一 石坂
Takashi Hasegawa
長谷川  貴
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次側ユニットに接続される負荷の大きさの
変動に合わせて、二次側ユニットの出力電圧を自動的に
制御して過電圧となることを防止できる非接触電源装置
を提供すること。 【解決手段】 電流it1は電流icと電流it2とに
分岐して流れる。トランスダクタTR2の二次側巻線に
流れる電流it2により、二次側巻線に逆起電力Vt2
が発生し、このVt2と電圧Vcとの和が結合トランス
40の二次側の出力電圧となる。結合トランス40の二
次側に接続される負荷が増大すると、電流it2が増大
し、電流it1も増大する。結果、トランスダクタTR
2の電圧Vt1,Vt2は巻数比に比例して増大する。
逆に、負荷が減少すると、電流it2が減少し、電流i
t1も減少する。結果、電圧Vt1,Vt2は巻数比に
比例して減少する。よって、結合トランス40の二次側
に接続される負荷の大きさの変動に合わせて、二次側の
出力電圧が自動的に制御され、過電圧が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、非接触電源装置
に関し、特に、二次側ユニットに接続される負荷の大き
さの変動に合わせて、二次側ユニットの出力電圧を自動
的に制御して過電圧となることを防止できる非接触電源
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 結合トランスの一次側ユニットと二次
側ユニットとを分離可能に構成した非接触電源装置があ
る。この非接触電源装置では、一次側ユニットのコンセ
ントを屋内の商用電源に差し込み、二次側ユニットを屋
外に配置する。そして、両ユニットを窓ガラスなどを挟
んで対向配置させ、屋内から屋外へ電力を供給し、屋外
の二次側ユニットに接続された電飾等を点灯等させるも
のである。かかる非接触電源装置では、窓ガラスや扉な
どを開けることなく、屋内と屋外とを閉ざしたままの状
態で、屋内の商用電源を屋外で利用することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、かか
る非接触電源装置では、二次側ユニットに接続される負
荷が小さい場合(或いは、二次側ユニットに負荷が接続
されていない場合)には、二次側ユニットには僅かな電
流しか流れず(或いは、電流が流れず)、その結果、二
次側ユニットの出力に過電圧が生じるという問題点があ
った。即ち、二次側ユニットに接続される負荷が、制御
系のように小さいものであると、二次側ユニットに過電
圧が生じて、その負荷が破壊される危険がある。
【0004】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、二次側ユニットに接続される負荷
の大きさの変動に合わせて、二次側ユニットの出力電圧
を自動的に制御して過電圧となることを防止できる非接
触電源装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の非接触電源装置は、一次側ユニット
と、その一次側ユニットと分離された二次側ユニットと
を有し、前記一次側ユニットから二次側ユニットへ電磁
誘導により非接触に電力を供給するものであり、前記一
次側ユニットに一次側巻線が収容され、前記二次側ユニ
ットに二次側巻線が収容された第1の結合トランスと、
前記二次側ユニットに収容されると共に、一次側巻線の
一端が前記第1の結合トランスの二次側巻線の一端に接
続され、その一次側巻線の他端が二次側巻線の一端に接
続された第2の結合トランスと、前記二次側ユニットに
収容されると共に、一端が前記第2の結合トランスの一
次側巻線の他端と二次側巻線の一端とに接続され、他端
が前記第1の結合トランスの二次側巻線の他端に接続さ
れた共振回路とを備え、前記第1の結合トランスの二次
側巻線の他端と前記第2の結合トランスの二次側巻線の
他端とから交番電圧を出力するものである。
【0006】この請求項1記載の非接触電源装置によれ
ば、第2の結合トランスの一次側巻線に流れる電流it
1は、共振回路に流れる電流icと第2の結合トランス
の二次側巻線に流れる電流it2とに分岐して流れる
(it1=ic+it2)。このとき、第2の結合トラ
ンスの二次側巻線に流れる電流it2により、第2の結
合トランスの二次側巻線に逆起電力Vt2が発生し、共
振回路の両端の電圧Vcと、逆起電力Vt2の和(Vc
+Vt2)が二次側ユニットの出力電圧となる。
【0007】ここで、二次側ユニットに接続される負荷
が増大すると、第2の結合トランスの二次側巻線に流れ
る電流it2が増大し、第2の結合トランスの一次側巻
線に流れる電流it1も増大する。この結果、第2の結
合トランスの一次側巻線および二次側巻線の両端の電圧
Vt1,Vt2は、第2の結合トランスの一次側巻線お
よび二次側巻線の巻数比に比例して増大する。逆に、二
次側ユニットに接続される負荷が減少すると、第2の結
合トランスの二次側巻線に流れる電流it2が減少し、
第2の結合トランスの一次側巻線に流れる電流it1も
減少する。この結果、第2の結合トランスの一次側巻線
および二次側巻線の両端の電圧Vt1,Vt2は、第2
の結合トランスの一次側巻線および二次側巻線の巻数比
に比例して減少する。
【0008】このように、二次側ユニットに接続される
負荷の大きさの変動に合わせて、第2の結合トランスの
二次側巻線の電流it2が変化し、その電流it2の変
化が第2の結合トランスの二次側巻線の電圧Vt2に変
換される。よって、二次側ユニットに接続される負荷の
大きさの変動に合わせて、二次側ユニットの出力電圧が
自動的に制御される。
【0009】請求項2記載の非接触電源装置は、請求項
1記載の非接触電源装置において、前記共振回路は、共
振用コンデンサによって構成され、前記第1の結合トラ
ンスの二次側巻線と前記第2の結合トランスの一次側巻
線と共に共振回路を形成して、前記一次側ユニットの発
振周波数と前記二次側ユニットの共振周波数とが等しく
なるようにその容量が調整されている。
【0010】請求項3記載の非接触電源装置は、請求項
1又は2に記載の非接触電源装置において、前記第1の
結合トランスの二次側巻線の他端と前記第2の結合トラ
ンスの二次側巻線の他端とに接続された整流平滑回路を
備え、その整流平滑回路から直流電圧を出力するもので
ある。
【0011】請求項4記載の非接触電源装置は、請求項
3に記載の非接触電源装置において、直列に接続された
2個のスイッチング素子を2組並列に接続して構成され
ると共に、前記整流平滑回路の出力電圧を入力するイン
バータ回路と、所定の周波数で発振する発振回路と、そ
の発振回路の出力に応じて前記インバータ回路のスイッ
チング素子をオンまたはオフさせて、そのインバータ回
路から前記発振回路の周波数に応じた周波数の交番電圧
を出力させる動作回路とを備えている。
【0012】請求項5記載の非接触電源装置は、請求項
1又は2に記載の非接触電源装置において、前記一次側
ユニットは、商用電源から出力される交流電圧を整流す
る第1整流回路と、その第1整流回路の出力電圧をチョ
ッパ制御して高周波の交番電流を前記第1の結合トラン
スの一次側巻線に流す駆動回路とを備え、前記二次側ユ
ニットは、前記第1の結合トランスの二次側巻線の他端
と前記第2の結合トランスの二次側巻線の他端とから出
力される交番電圧を整流する第2整流回路と、その第2
整流回路の出力電圧から高周波成分を除去するローパス
フィルタ回路と、そのローパスフィルタ回路の出力電圧
が略0ボルトとなるタイミングでゼロクロス信号を出力
するゼロクロス検出回路と、直列に接続された2個のス
イッチング素子を2組並列に接続して構成されると共
に、前記ローパスフィルタ回路の出力電圧を入力するイ
ンバータ回路と、前記ゼロクロス検出回路によるゼロク
ロス信号の出力に応じて前記インバータ回路のスイッチ
ング素子をオンまたはオフさせて、そのインバータ回路
から商用電源と等しい周波数の交番電圧を出力させる動
作回路とを備えている。
【0013】この請求項5記載の非接触電源装置によれ
ば、請求項1又は2に記載の非接触電源装置と同様に作
用する上、商用電源から出力される交流電圧は、一次側
ユニットの第1整流回路により整流され、駆動回路によ
りチョッパ制御されて、高周波の交番電流として第1の
結合トランスの一次側巻線に流れる。その結果、二次側
ユニットの第1の結合トランスの二次側巻線に電流が流
れ、第1の結合トランスの二次側巻線の他端と第2の結
合トランスの二次側巻線の他端とから交番電圧が出力さ
れる。かかる交番電圧は、第2整流回路により整流され
た後、ローパスフィルタ回路によって高周波成分が除去
された状態で、インバータ回路へ入力される。このロー
パスフィルタ回路の出力電圧はゼロクロス検出回路へも
入力され、該出力電圧が略0ボルトとなるタイミングで
ゼロクロス検出回路からゼロクロス信号が出力される。
動作回路は、かかるゼロクロス信号を入力すると、イン
バータ回路のスイッチング素子をオンまたはオフして、
インバータ回路から商用電源と等しい周波数の交番電圧
を出力する。
【0014】請求項6記載の非接触電源装置は、請求項
5に記載の非接触電源装置において、前記ゼロクロス検
出回路と前記動作回路との間に設けられ、前記ゼロクロ
ス検出回路から所定時間内に2以上のゼロクロス信号が
出力された場合に2回目以降のゼロクロス信号の前記動
作回路への出力を止めるダブルパルス防止回路を備えて
いる。
【0015】請求項7記載の非接触電源装置は、請求項
1から6のいずれかに記載の非接触電源装置において、
前記二次側ユニットの配設状態に応じて、前記一次側ユ
ニットへの電力供給を供給と断との間で切り替える切替
スイッチを備えている。
【0016】請求項8記載の非接触電源装置は、請求項
7記載の非接触電源装置において、前記切替スイッチ
は、前記二次側ユニットが前記一次側ユニットに対向配
置されていない場合に前記一次側ユニットへの電力供給
を断するものである。
【0017】請求項9記載の非接触電源装置は、請求項
7又は8に記載の非接触電源装置において、前記切替ス
イッチは、前記一次側ユニットと前記二次側ユニットと
が介在物を介すことなく直接対向配置されている場合に
前記一次側ユニットへの電力供給を断するものである。
【0018】請求項10記載の非接触電源装置は、請求
項1から9のいずれかに記載の非接触電源装置におい
て、前記第1の結合トランスの一次側鉄心と二次側鉄心
とは側面形状がC字形に形成されると共に、そのC字形
の端面が互いに対向するように配置されて使用されるも
のである。
【0019】請求項11記載の非接触電源装置は、請求
項1から10のいずれかに記載の非接触電源装置におい
て、前記一次側ユニットは、前記二次側ユニットと対向
する面以外を覆う非磁性体の導電率の高い金属により形
成されたケーシングを備えている。
【0020】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の制御用非接触電源装置を電飾の点灯用に用いた電飾
用非接触電源装置1の回路図である。この電飾用非接触
電源装置1は、窓ガラスや壁などの介在物50を挟んで
電力を供給しLEDアレイ7等の電飾を点灯させるもの
であり(図3参照)、主に、第1整流平滑回路2と、駆
動回路3と、結合トランス4と、第2整流平滑回路5
と、LED駆動回路6と、LEDアレイ7とを備えてい
る。
【0021】第1整流平滑回路2は、商用電源から電源
コンセント11を介して供給される交流電圧を直流に整
流平滑して出力する回路であり、ダイオードブリッジD
B1と平滑コンデンサC1とを備えている。この第1整
流平滑回路2のプラス端子は、後述する結合トランス4
の主トランスTR1の一次側巻線41c(図2参照)に
設けたセンタタップ41eに接続され、その一次側巻線
41cの両端は、駆動回路3のN−MOSスイッチング
ディバイスQ1,Q2のドレイン端子にそれぞれ接続さ
れている。
【0022】駆動回路3は、結合トランス4の主トラン
スTR1の一次側巻線41cに交番電流を流すための回
路である。前記した第1整流平滑回路2のマイナス端子
に、この駆動回路3のスイッチングディバイスQ1,Q
2のソース端子が接続されており、そのスイッチングデ
ィバイスQ1,Q2のゲート端子は、スイッチングディ
バイスQ1,Q2の駆動電流を制限するための抵抗R
4,R5を介して、それぞれ駆動IC33の出力端子Ou
t1,Out2に接続されている。この駆動IC33の入力端
子Cinには、タイミング生成用のコンデンサC2が接続
され、そのコンデンサC2の他端は、第1整流平滑回路
2のマイナス端子に接続されている。また、駆動IC3
3の入力端子Rinには、タイミング生成用の抵抗R1〜
R3が直列に接続されており、その直列に接続された抵
抗列R1〜R3の他端は、第1整流平滑回路2のマイナ
ス端子に接続されている。更に、タイミング生成用の抵
抗R2と並列に押しボタンスイッチ31が接続されると
共に、タイミング生成用の抵抗R3と並列に補正用スイ
ッチ32が接続されている。
【0023】駆動IC33は、2つの出力端子Out1,Ou
t2に接続されたスイッチングディバイスQ1,Q2を交
互にオンオフさせるICであり、例えばテキサス・イン
スツルメント社製のスイッチング・レギュレータ・コン
トローラTL494が使用される。オンオフの周期(駆
動IC33の発振周波数)は、入力端子Cinに接続され
るコンデンサC2の容量と入力端子Rinに接続される抵
抗R1〜R3の抵抗値とによって定まる。よって、押し
ボタンスイッチ31または補正用スイッチ32がオンさ
れた場合には、入力端子Rinに接続される抵抗値が変化
するので、スイッチングディバイスQ1,Q2のオンオ
フ周期(駆動IC33の発振周波数)も変化する。
【0024】押しボタンスイッチ31は、LEDアレイ
7の点灯パターンを切り替えるためのスイッチであり、
スイッチ31が押下されている間のみオン状態を維持
し、その押下が解除された場合にオフとなるスイッチで
構成される。一方、補正用スイッチ32は、結合トラン
ス4の一次側ユニット41と二次側ユニット42との間
隔が狭くなり過ぎた場合に、即ち一次側ユニット41と
二次側ユニット42との間に挟まれる窓ガラスや壁など
の介在物50の厚さが薄い場合に、二次側ユニット42
の出力電圧が異常に高くなることを防ぐために使用され
るスイッチである。この補正用スイッチ32は、押しボ
タンスイッチ31とは異なり、スイッチの操作が解除さ
れた後も、そのオンまたはオフの操作状態を保持するス
イッチで構成される。
【0025】なお、補正用スイッチ32は、一次側ユニ
ット41と二次側ユニット42との間に挟まれる窓ガラ
スや壁などの介在物50の厚さに応じて、駆動IC33
の発振周波数を変更するためのスイッチであるので、実
施例のようなオンまたはオフの2通りに切り替わるスイ
ッチに代えて、抵抗値を0Ω〜数キロΩの間で変更可能
な可変抵抗により構成するようにしても良い。補正用ス
イッチ32を可変抵抗により構成すれば、一次側ユニッ
ト41と二次側ユニット42との間に挟まれる窓ガラス
や壁などの介在物50の厚さに応じて、駆動IC33の
発振周波数を調整し、一次側ユニット41から二次側ユ
ニット42への電力供給を最適化することができる。
【0026】結合トランス4は、主に、一次側巻線41
cにセンタタップ41eを備えた主トランスTR1と、
その主トランスTR1の二次側巻線42cに並列に接続
された共振用コンデンサC3とにより構成されている。
共振用コンデンサC3は、二次側巻線42cと共に共振
回路を形成するコンデンサであり、結合トランス4の一
次側巻線電流の周波数と二次側の共振周波数とが等しく
なるように、その容量が調整されている。即ち、駆動回
路3の押しボタンスイッチ31および補正用スイッチ3
2のオフ状態における駆動IC33の発振周波数と二次
側の共振周波数とが等しくなるように、共振用コンデン
サC3の容量が調整されている。よって、この共振用コ
ンデンサC3により、結合トランス4の二次側へ電流を
流れ易くして、その二次側へ十分な電力供給を可能とし
ている。
【0027】図2は、かかる結合トランス4の側断面図
である。なお、図2では、一次側巻線41cのセンタタ
ップ41eおよび二次側巻線42cと並列に接続された
共振用コンデンサC3の図示は省略している。
【0028】図2に示すように、結合トランス4は、一
次側ユニット41と二次側ユニット42とに分割されて
おり、それぞれ別々にカバー体41a,42a内に収容
されている。一次側鉄心41bおよび二次側鉄心42b
は、ともに側面形状がC字形に形成され、互いに交差し
ないようにC字形の端面が互いに対向するように配設さ
れて使用される(図2参照)。一次側鉄心41bおよび
二次側鉄心42bは、その継鉄部41d,42dが十分
に長く形成されて、一次側巻線41cから二次側巻線4
2cへ電磁誘導によって供給される電力の供給効率が良
好にされている。即ち、継鉄部41d,42dの長さL
は、一次側ユニット41と二次側ユニット42とのギャ
ップ長Gの2倍以上にすることが好ましく(L>2
G)、本実施例の一次側鉄心41bおよび二次側鉄心4
2bは、そのように構成されている。この継鉄部41
d,42dには、一次側巻線41cおよび二次側巻線4
2cがそれぞれ巻回されている。尚、一次側鉄心41b
および二次側鉄心42bの形状を、C字形に代えて、E
字形で形成するようにしても良い。また、前記した通
り、一次側巻線41cはセンタタップ41eを備えると
共に、二次側巻線42cには共振用コンデンサC3が並
列に接続されている。
【0029】また、一次側ユニット41は二次側ユニッ
ト42面を開放して、一方、二次側ユニット42は一次
側ユニット41面を開放して、非磁性体の導電率の高い
金属によって形成された箱形のケーシング41f,42
fによりそれぞれ覆われている。通常、一次側鉄心41
bに誘起された磁束は、ケーシング41fを通過して、
ケーシング41fの外部および一次側鉄心41bの脚間
を繋ぐ方向に漏出しようとする。しかし、ケーシング4
1fは非磁性体の導電率の高い金属によって形成されて
いるので、磁束がケーシング41fを通過すると、ケー
シング41fに漏れ磁束を妨げる向きに渦電流が発生す
る。その渦電流の発生により、ケーシング41fには漏
れ磁束と逆向きの磁束が誘起され、ケーシング41fの
外部に漏出する磁束および一次側鉄心41bの脚間で鎖
交する磁束を減少させることができる。よって、一次側
鉄心41bに誘起した磁束は、ケーシング41fにより
効率よく二次側鉄心42bに鎖交し、一次側から二次側
へ良好に電力を供給することができる。
【0030】第2整流平滑回路5は、結合トランス4か
ら出力される交流電圧を直流に整流平滑して、LED駆
動回路6へ出力する回路であり、ダイオードブリッジD
B2と平滑コンデンサC4とを備えている。即ち、結合
トランス4の出力は、ダイオードブリッジDB2により
整流され、コンデンサC4により平滑されて、LED駆
動回路6へ出力される。
【0031】LED駆動回路6は、LEDアレイ7の点
灯パターンを制御するための回路であり、第2整流平滑
回路5の出力を、所定時間保持する電圧保持用コンデン
サC5を備えており、そのコンデンサC5のプラス端子
には、コンデンサC5の放電を防ぐダイオードD1のカ
ソードが接続されている。ダイオードD1のアノード
は、第2整流平滑回路5のプラス端子に接続されてお
り、第2整流平滑回路5の出力電圧は、このダイオード
D1を介してコンデンサC5へ充電される。また、コン
デンサC5のプラス端子は、定電圧IC61の入力端子
に接続され、該コンデンサC5によって保持された第2
整流平滑回路5の出力電圧は、定電圧IC61により5
ボルトの定電圧に変換されて、マイクロコンピュータ
(以下「マイコン」と略す)62へ駆動電圧として供給
される。この定電圧IC61の入出力端子には、コンデ
ンサC5から出力される電圧の過渡的変動を緩和するた
めの3つのコンデンサC6〜C8がそれぞれ接続されて
いる。なお、各コンデンサC5〜C8の他端は、定電圧
IC61のグランド端子と共に、第2整流平滑回路5の
マイナス端子に接続されている。
【0032】一方、第2整流平滑回路5の出力は、ダイ
オードD1のアノードの他に、20ボルトの定電圧ダイ
オードZD1のカソードに接続されており、その定電圧
ダイオードZD1のアノードは抵抗R6の一端に接続さ
れ、その抵抗R6の他端は、NPN型トランジスタQ3
のベース端子および抵抗R7の一端に接続されている。
トランジスタQ3のエミッタ端子は、抵抗R7の他端と
共に、第2整流平滑回路5のマイナス端子に接続されて
いる。また、トランジスタQ3のコレクタ端子には、N
PN型トランジスタQ4のベース端子と共に抵抗R8が
接続され、そのトランジスタQ4のエミッタ端子は、第
2整流平滑回路5のマイナス端子に接続されると共に、
そのコレクタ端子は、抵抗R9の一端と、マイコン62
の入力端子Inとに接続されている。抵抗R9の他端は、
抵抗R8の他端と共に、前記した電圧保持用コンデンサ
C5のプラス端子に接続されている。
【0033】マイコン62は、CPUの他に、ROM、
RAMおよび各種I/O回路等を1チップに内蔵したマ
イクロコンピュータであり、その内蔵ROMには、LE
Dアレイ7の各LEDの駆動パターンプログラムが複数
記憶されている。このマイコン62の出力端子Out1〜Ou
t4は、抵抗R10〜R13を介して、NPN型トランジ
スタQ5〜Q8のベース端子にそれぞれ接続されてお
り、各トランジスタQ5〜Q8のエミッタ端子は、第2
整流平滑回路5のマイナス端子にそれぞれ接続されてい
る。また、トランジスタQ5〜Q8のベース端子とエミ
ッタ端子との間には、抵抗R14〜R17がそれぞれ接
続され、更に、トランジスタQ5〜Q8のコレクタ端子
は、LEDアレイ7の所定のLED列のカソードに接続
されている。このマイコン62の入力端子Inへロウ信号
が入力される毎に、LEDアレイ7の駆動パターンが変
更され、変更された駆動パターンに応じた信号が出力端
子Out1〜Out4から出力され、LEDアレイ7の点灯パタ
ーンが変更される。なお、マイコン62のグランド端子
は、第2整流平滑回路5のマイナス端子に接続されてい
る。
【0034】LEDアレイ7は、複数(例えば15個)
のLEDが直列に接続されたLED列を複数列備えたも
のである。各LED列のカソードは、マイコン62の出
力端子Out1〜Out4に接続されたトランジスタQ5〜Q8
のコレクタ端子に、それぞれ別々に接続されると共に、
また、各LED列のアノードは、第2整流平滑回路5の
プラス端子に接続されている。なお、LED列の列数お
よび各LED列のLEDの個数は、適宜変更可能であ
り、LED列の列数に応じて、LED列を駆動するトラ
ンジスタQ5〜Q8等が増減される。
【0035】次に、上記のように構成された電飾用非接
触電源装置1の動作について説明する。電源コンセント
11が商用電源(交流電源)に接続されると、第1整流
平滑回路2のダイオードブリッジDB1と平滑コンデン
サC1との働きにより、平滑コンデンサC1の両端か
ら、即ち第1整流平滑回路2から直流電圧が出力され
る。同時に、駆動回路3の駆動IC33にも図示しない
直流電源から電源が供給され、タイミング生成用のコン
デンサC2と抵抗R1〜R3の直列抵抗によって定まる
周期で、駆動IC33の出力端子Out1,Out2から抵抗R
4,R5を介して、スイッチングディバイスQ1,Q2
が交互にオンオフ駆動される。スイッチングディバイス
Q1,Q2が交互に駆動されることにより、結合トラン
ス4の主トランスTR1の一次側巻線41cに、コンデ
ンサC2と抵抗R1〜R3とによって定まる周波数の交
番電流が流れる。
【0036】結合トランス4の主トランスTR1の一次
側巻線41cに交番電流が流れると、二次側巻線42c
に磁束が鎖交して、主トランスTR1の二次側巻線42
cに電圧が発生する。共振用コンデンサC3は、予め結
合トランス4の一次側巻線電流の周波数と二次側の共振
周波数とが等しくなるように容量が調整されているの
で、この共振用コンデンサC3により、結合トランス4
の二次側への電力供給が最適化される。
【0037】結合トランス4の共振用コンデンサC3の
両端から供給される電圧は、第2整流平滑回路5のダイ
オードブリッジDB2とコンデンサC4とによって、再
び直流電圧に変換され、コンデンサC4の両端から出力
される。このコンデンサC4から出力される直流のプラ
ス電圧は、LEDアレイ7のアノード列およびLED駆
動回路6の定電圧IC61に供給されると共に、その定
電圧IC61によりマイコン62に適した電圧(5ボル
ト)に変換され、マイコン62へ駆動電圧として供給さ
れる。
【0038】駆動電圧が供給されたマイコン62は、予
めプログラムされた複数のLED駆動パターンのうち1
のパターンに基づいて、各出力端子Out1〜Out4からLE
Dアレイ7の駆動信号を出力する。この駆動信号に応じ
て、トランジスタQ5〜Q8はオンまたはオフされ、そ
の結果、オンされたトランジスタQ5〜Q8にカソード
が接続されたLED列の各LEDは点灯し、逆に、オフ
されたトランジスタQ5〜Q8にカソードが接続された
LED列の各LEDは消灯する。
【0039】次に、LEDアレイ7の点灯パターンの切
り替え方式について説明する。LEDアレイ7の点灯パ
ターンは、押しボタンスイッチ31を押下する毎に切り
替えられる。なお、押しボタンスイッチ31は、スイッ
チ31が押下されている間のみオン状態を維持し、押下
が解除された場合にはオフとなるスイッチである。
【0040】具体的には、駆動回路3の押しボタンスイ
ッチ31が押下(オン)されると、その押しボタンスイ
ッチ31が押下されている間、抵抗R2が短絡され、駆
動IC33の入力端子Rinに接続される抵抗値が変化す
る。これにより、駆動IC33の発振周波数が結合トラ
ンス4の二次側巻線42cと共振用コンデンサC3とで
定まる共振周波数から外れ、結合トランス4の出力電圧
は降下する。
【0041】押しボタンスイッチ31がオン、補正用ス
イッチ32がオフの状態での抵抗R1,R3とコンデン
サC2とで定まる駆動IC33の発振周波数、および、
押しボタンスイッチ31および補正用スイッチ32が共
にオンの状態での抵抗R1とコンデンサC2とで定まる
駆動IC33の発振周波数が、結合トランス4の二次側
巻線42cと共振用コンデンサC3とで定まる共振周波
数と大きく異なるように、予め設定しておく。すると、
押しボタンスイッチ31が押下された場合には、駆動I
C33の発振周波数が、二次側巻線42cと共振用コン
デンサC3とで定まる共振周波数から大きく外れ、その
結果、結合トランス4の出力が略ゼロボルトとなる。
【0042】押しボタンスイッチ31が押下されて、結
合トランス4の出力がゼロボルトになると、LED駆動
回路6の定電圧ダイオードZD1がオフして、トランジ
スタQ3のベース電流が流れなくなり、トランジスタQ
3がオフする。トランジスタQ3がオフすると、抵抗R
8を介してトランジスタQ3に流れていたコレクタ電流
がトランジスタQ4のベースに流れ込み、トランジスタ
Q4がオンする。トランジスタQ4がオンすることによ
り、マイコン62の入力端子Inへの入力がハイからロウ
に転じ、その信号の変化を契機として、マイコン62に
より、LED駆動パターンが次のパターンに切り替えら
れる。
【0043】その後、押しボタンスイッチ31がオフさ
れると、結合トランス4の出力電圧は元の電圧に復帰す
るので、オフされていた定電圧ダイオードZD1も、再
びオンされ、トランジスタQ3にベース電流が流れて、
トランジスタQ3がオンされる。トランジスタQ3がオ
ンされると、トランジスタQ4のベース電流が流れなく
なり、トランジスタQ4がオフして、マイコン62の入
力端子Inへの入力がロウからハイに復帰する。このよう
に、駆動回路3の押しボタンスイッチ31が押下される
毎に、マイコン62の入力端子Inへの入力がハイからロ
ウに転じるので、その信号の変化を契機として、マイコ
ン62によりLED駆動パターンが切り替えられる。
【0044】なお、押しボタンスイッチ31の押下によ
り、結合トランス4の出力電圧が略ゼロボルトになって
も、マイコン62の駆動電圧はすぐにはダウンせず、マ
イコン62は動作を継続する。即ち、結合トランス4の
出力電圧が略ゼロボルトになっても、LED駆動回路6
の電圧保持用コンデンサC5の両端電圧はすぐにはゼロ
ボルトにはならず、予め設定された時間だけ所定の電圧
を維持し、これを定電圧IC61へ供給する。よって、
この間、マイコン62へは定電圧IC61から5ボルト
の駆動電圧が正常に供給されるので、マイコン62は動
作を継続する。かかる間に押しボタンスイッチ31がオ
フされると、結合トランス4の出力電圧は元の電圧に復
帰するので、押しボタンスイッチ31のオンが所定の時
間内で有れば、その間、マイコン62の駆動電圧は正常
に維持され、マイコン62は動作を継続するのである。
【0045】次に、結合トランス4の一次側鉄心41b
と二次側鉄心42bとの間に挟まれる窓ガラスや壁など
の介在物50の厚みが薄い場合の操作を説明する。一次
側鉄心41bと二次側鉄心42bとの間に挟まれる窓ガ
ラスや壁などの介在物50の厚みが薄い場合、結合トラ
ンス4の一次側巻線41cと二次側巻線42cとの結合
係数が上昇して、二次側巻線42cの出力電圧が異常に
上昇する。かかる場合には、出火等による事故を防止す
るため、駆動回路3の補正用スイッチ32をオンして、
二次側巻線42cの出力電圧の異常な上昇を抑制する。
【0046】動作としては、補正用スイッチ32をオン
することにより、抵抗R3が短絡され、駆動IC33の
発振周波数が高くなる。その結果、主トランスTR1に
流れる交番電流の周波数も高くなる。主トランスTR1
の二次側巻線42cは共振用コンデンサC3と共に、予
め駆動IC33の発振周波数と共振するように設定され
ているので、補正用スイッチ32のオンにより、駆動I
C33の発振周波数が変化すると、主トランスTR1の
二次側巻線42cと共振用コンデンサC3とによって定
まる共振周波数を外れて、主トランスTR1の二次側巻
線42cの電圧が異常に上昇することは無くなるのであ
る。
【0047】なお、ここで使用される補正用スイッチ3
2は、窓ガラスや壁などの介在物50の厚みに応じてオ
ンされるスイッチであるので、前記した押しボタンスイ
ッチ31とは異なり、スイッチの操作が解除された後
も、そのオンまたはオフの操作状態を保持するスイッチ
が用いられる。
【0048】図3は、かかる電飾用非接触電源装置1の
使用状態を示した図である。図3に示すように、電飾用
非接触電源装置1は、一次側ユニット41と二次側ユニ
ット42とを対向させ、その間に窓ガラスや壁などの介
在物50を挟んで使用される。即ち、窓ガラスや壁など
の介在物50を挟んで室内側に一次側ユニット41が配
設され、その一次側ユニット41に対向して、室外側に
二次側ユニット42が配設されて使用される。よって、
室内の商用電源に電源コンセント11を差し込み、室内
の一次側ユニット41から室外の二次側ユニット42へ
電力を供給して、二次側ユニット42に接続されたLE
Dアレイ7を室外で点灯させることができる。このLE
Dアレイ7の点灯パターンは、室内に配設された一次側
ユニット41の押しボタンスイッチ31を押下すること
により切り替えられる。即ち、わざわざ室外へ出ること
無く、単に室内からの操作で、室外で点灯するLEDア
レイの点灯パターンを切り替えることができる。更に、
窓ガラスや壁などの介在物50が薄い場合には、室内か
ら補正用スイッチ32を操作することにより、二次側ユ
ニット42から異常に高い電圧が出力されることを防止
することができる。なお、当然のことながら、一次側ユ
ニット41と二次側ユニット42との配設場所は室内と
室外とに限られるものではない。
【0049】次に、図4から図6を参照して、本実施例
の変形例を説明する。上記実施例の電飾用非接触電源装
置1は、一次側ユニット41の電源コンセント11が商
用電源に接続されていると、LEDアレイ7のある二次
側ユニット42の接続の有無に拘わらず、駆動回路3が
作動して、結合トランス4の一次側巻線41cに励磁電
流が待機電流として流れ、常に一定の電力を消費すると
いう欠点があった。これに対し、図4から図6に示す第
2及び第3実施例の電飾用非接触電源装置10,100
では、一次側ユニット41に対向して二次側ユニット4
2が接続されていない場合には、一次側ユニット41で
電力消費が行われないように構成されている。なお、第
2及び第3実施例の電飾用非接触電源装置10,100
の説明では、前記した第1実施例の電飾用非接触電源装
置1と同一の部分には同一の符号を付してその説明は省
略し、異なる部分のみを説明する。
【0050】図4(a)は、かかる第2実施例の電飾用
非接触電源装置10の外観図である。第2実施例の電飾
用非接触電源装置10は、一次側ユニット41の二次側
ユニット42との対向面に押しボタンスイッチ65が配
設されており、また、二次側ユニット42の一次側ユニ
ット41との対向面であって、両ユニット41,42を
対向配置させた場合に一次側ユニット41の押しボタン
スイッチ65と対向する位置に、押しボタンスイッチ6
5より十分に大きな凹部66が形成されている。押しボ
タンスイッチ65は、スイッチ65が押下されている間
のみオン状態を維持し、その押下が解除された場合にオ
フとなるスイッチで構成される。また、凹部66は、押
しボタンスイッチ65を、そのオフ状態を維持したまま
内部に収容できる大きさに形成されている。
【0051】図4(b)は、かかる電飾用非接触電源装
置10の電源コンセント11及び第1整流平滑回路2の
部分的な回路図である。押しボタンスイッチ65は、電
源コンセント11と第1整流平滑回路2との間に配設さ
れており、電源コンセント11が商用電源に差し込まれ
た状態で、押しボタンスイッチ65が押下されている場
合に限り、商用電源から交流電圧が第1整流平滑回路2
および駆動回路3へ供給されるように構成されている。
即ち、押しボタンスイッチ65が非押下の状態では、電
源コンセント11が商用電源に差し込まれていても、商
用電源からの交流電圧は第1整流平滑回路2および駆動
回路3へ供給されず、一次側ユニット41では電力消費
しない。
【0052】よって、図5(a)に示すように、電飾用
非接触電源装置10の一次側ユニット41と二次側ユニ
ット42とが、窓ガラスや壁などの介在物50を介して
正常に取り付けられている場合には、介在物50により
押しボタンスイッチ65がオンされ、第1整流平滑回路
2および駆動回路3へ交流電圧が供給されて、一次側ユ
ニット41が作動する。一方、図5(b)に示すよう
に、一次側ユニット41が取り外された場合には、押し
ボタンスイッチ65はオンされないので、第1整流平滑
回路2および駆動回路3へ交流電圧は供給されず、一次
側ユニット41で電力消費は行われない。また、図5
(c)に示すように、一次側ユニット41と二次側ユニ
ット42とが介在物50を介すことなく、直接対向配置
された場合には、押しボタンスイッチ65は凹部66内
に収容されてオンされないので、この場合にも第1整流
平滑回路2および駆動回路3へ交流電圧は供給されず、
一次側ユニット41で電力消費は行われない。
【0053】なお、図5(c)に示す状態で一次側ユニ
ット41が作動すると、両ユニット41,42の間隔は
極めて狭いので、二次側ユニット42に異常に高い電圧
が誘起され出火等の事故を招く危険がある。しかし、第
2実施例の電飾用非接触電源装置10では、かかる場合
に一次側ユニット41の作動が禁止されるので(一次側
ユニット41は作動しないので)、二次側ユニット42
に異常に高い電圧が誘起されることは無く、出火等の発
生を予防することができる。
【0054】図6は、第3実施例の電飾用非接触電源装
置100の外観図である。第3実施例の電飾用非接触電
源装置100は、一次側ユニット41の二次側ユニット
42との対向面側内部にリードスイッチ71が配設さ
れ、また、二次側ユニット42の一次側ユニット41と
の対向面であって、両ユニット41,42を対向配置さ
せた場合に一次側ユニット41のリードスイッチ71と
対向する位置に、そのリードスイッチ71をオンさせる
に十分な磁力を有する永久磁石72が配設されている。
リードスイッチ71は、常時オフの状態にあり、永久磁
石72が接近した場合にその磁力によってオンするスイ
ッチである。一旦オンされたリードスイッチ71は、永
久磁石72と離隔されることによりオフされる。
【0055】このリードスイッチ71は、第2実施例の
電飾用非接触電源装置10の押しボタンスイッチ65と
電気的に同位置に配設されている。よって、電源コンセ
ント11が商用電源に差し込まれた状態で、リードスイ
ッチ71がオンされている場合に限り、商用電源から交
流電圧が第1整流平滑回路2および駆動回路3へ供給さ
れる。従って、リードスイッチ71がオフの状態では、
電源コンセント11が商用電源に差し込まれていても、
商用電源からの交流電圧は第1整流平滑回路2および駆
動回路3へ供給されず、一次側ユニット41では電力消
費しない。
【0056】このように第3実施例の電飾用非接触電源
装置100では、一次側ユニット41と二次側ユニット
42とが対向配置された場合にのみ、一次側ユニット4
1に電力が供給されるようにされている。即ち、一次側
ユニット41と二次側ユニット42とが、窓ガラスや壁
などの介在物50を介して正常に取り付けられている場
合には、永久磁石72の磁力によりリードスイッチ71
がオンされ、第1整流平滑回路2および駆動回路3へ交
流電圧が供給されて、一次側ユニット41が作動する。
一方、二次側ユニット42が取り外された場合には、リ
ードスイッチ71に永久磁石72の磁力が働かないの
で、リードスイッチ71はオンされない。よって、かか
る場合には、第1整流平滑回路2および駆動回路3へ交
流電圧は供給されず、一次側ユニット41で電力消費は
行われない。
【0057】なお、第2実施例の押しボタンスイッチ6
5および凹部66と、第3実施例のリードスイッチ71
および永久磁石72とを、1の電飾用非接触電源装置に
共に搭載しても良い。図7(a)は、かかる両スイッチ
65,71を直列に接続して共に搭載した電飾用非接触
電源装置200の電源コンセント11及び第1整流平滑
回路2の部分的な回路図である。この電飾用非接触電源
装置200は、図7(b)に示すように、一次側ユニッ
ト41と二次側ユニット42とが介在物50を介して正
常に対向配置されて使用される場合にのみ、一次側ユニ
ット41がオンされ、図7(c)に示すように一次側ユ
ニット41のみで二次側ユニット42が取り外されてい
る場合や、図7(d)に示すように一次側ユニット41
と二次側ユニット42とが介在物50を介すこと無く直
接対向配置されている場合には、一次側ユニット41は
オフとなる。よって、一次側ユニット41のみの場合
や、両ユニット41,42が揃っていても両ユニット4
1,42が直接対向配置されている場合には、一次側ユ
ニット41はオンされず、一次側ユニット41の無駄な
電力消費と、二次側ユニット42の異常に高い電圧の発
生とを防止することができる。
【0058】次に、図8及び図9を参照して、第4実施
例を説明する。第4実施例の電飾用非接触電源装置40
0は、第1の結合トランスとしての主トランスTR1
と、第2の結合トランスとしてのトランスダクタTR2
と、共振用コンデンサC3とにより、結合トランス40
を構成して、二次側に接続される負荷の大きさに拘わら
ず、二次側の出力電圧が過電圧となることを防止するも
のである。即ち、第1実施例の電飾用非接触電源装置1
の結合トランス4に、トランスダクタTR2を加えて、
第4実施例の電飾用非接触電源装置400を構成してい
る。以下、前記した第1実施例と同一の部分には同一の
符号を付してその説明は省略し、異なる部分のみを説明
する。
【0059】図8に示すように、第4実施例の結合トラ
ンス40は、具体的に次のように構成されている。主ト
ランスTR1の二次側巻線42cの一端に、第2の結合
トランスとしてのトランスダクタTR2の一次側巻線の
一端が接続され、そのトランスダクタTR2の一次側巻
線の他端は、トランスダクタTR2の二次側巻線の一端
と共振用コンデンサC3の一端とに接続されている。ト
ランスダクタTR2の二次側巻線の他端は、結合トラン
ス40の一方の出力端として、第2整流平滑回路5のダ
イオードブリッジDB2の一方の入力端に接続されてい
る。また、主トランスTR1の二次側巻線42cの他端
は、共振用コンデンサC3の他端に接続されると共に、
結合トランス40の他方の出力端として、第2整流平滑
回路5のダイオードブリッジDB2の他方の入力端に接
続されている。即ち、第4実施例の結合トランス40
は、直列に接続されたトランスダクタTR2と共振用コ
ンデンサC3とを、主トランスTR1の二次側に並列に
接続して構成されている。また、第1実施例の電飾用非
接触電源装置1の場合と同様に、結合トランス40の主
トランスTR1が一次側と二次側とで分離することによ
り、装置全体が一次側ユニット41と二次側ユニット4
2とに分離される。
【0060】なお、共振用コンデンサC3は、主トラン
スTR1の二次側巻線42cとトランスダクタTR2の
一次側巻線と共に共振回路を形成するコンデンサであ
り、結合トランス40の一次側巻線電流の周波数と二次
側の共振周波数とが等しくなるように、その容量が調整
されている。即ち、駆動回路3の押しボタンスイッチ3
1および補正用スイッチ32のオフ状態における駆動I
C33の発振周波数と二次側の共振周波数とが等しくな
るように、共振用コンデンサC3の容量が調整されてい
る。よって、この共振用コンデンサC3により、結合ト
ランス40の二次側へ電流を流れ易くして、その二次側
へ十分な電力供給を可能としている。
【0061】次に、図9を参照して、第4実施例の結合
トランス40の動作を説明する。図9は、第4実施例の
結合トランス40の部分的な拡大図である。
【0062】トランスダクタTR2の一次側巻線に流れ
る電流it1は、共振用コンデンサC3に流れる電流i
cとトランスダクタTR2の二次側巻線に流れる電流i
t2とに分岐して流れる(it1=ic+it2)。こ
のとき、トランスダクタTR2の二次側巻線に流れる電
流it2により、トランスダクタTR2の二次側巻線に
逆起電力Vt2が発生し、共振用コンデンサC3の両端
の電圧Vcと、逆起電力Vt2の和(Vc+Vt2)が
結合トランス40の二次側の出力電圧となる。
【0063】ここで、結合トランス40の二次側に接続
される負荷が増大すると、トランスダクタTR2の二次
側巻線に流れる電流it2が増大し、トランスダクタT
R2の一次側巻線に流れる電流it1も増大する。この
結果、トランスダクタTR2の一次側巻線および二次側
巻線の両端の電圧Vt1,Vt2は、トランスダクタT
R2の一次側巻線および二次側巻線の巻数比に比例して
増大する。
【0064】逆に、結合トランス40の二次側に接続さ
れる負荷が減少すると、トランスダクタTR2の二次側
巻線に流れる電流it2が減少し、トランスダクタTR
2の一次側巻線に流れる電流it1も減少する。この結
果、トランスダクタTR2の一次側巻線および二次側巻
線の両端の電圧Vt1,Vt2は、トランスダクタTR
2の一次側巻線および二次側巻線の巻数比に比例して減
少する。
【0065】このように、直列に接続されたトランスダ
クタTR2と共振用コンデンサC3とを、主トランスT
R1の二次側に並列に接続して構成される第4実施例の
結合トランス40によれば、結合トランス40の二次側
に接続される負荷の大きさの変動に合わせて、トランス
ダクタTR2の二次側巻線の電流it2が変化し、その
電流it2の変化がトランスダクタTR2の二次側巻線
の電圧Vt2に変換される。よって、結合トランス40
の二次側に接続される負荷の大きさの変動に合わせて、
結合トランス40の二次側の出力電圧が自動的に制御さ
れるので、二次側に接続される負荷が過電圧によって破
壊されることを防止することができる。
【0066】特に、結合トランス40の二次側に負荷が
接続されない場合には、トランスダクタTR2の二次側
巻線に電流it2は流れないので、トランスダクタTR
2の二次側巻線に電圧Vt2も生じない。従って、共振
用コンデンサC3の両端の電圧Vcが出力されることと
なり、二次側の過電圧出力による出火等の事故を防止す
ることができる。
【0067】次に、図10及び図11を参照して第5実
施例を説明する。第5実施例の非接触電源装置500
は、クロック511の1/2の周波数の交流電圧を出力
端子514,515間から出力するものであり、第4実
施例の電飾用非接触電源装置400のLED駆動回路6
及びLEDアレイ7と更には駆動回路3のボタンスイッ
チ31及び補正用スイッチ32とを取り外し、代わり
に、交流電圧出力回路510を取り付けて構成されてい
る。以下、前記した第4実施例と同一の部分には同一の
符号を付してその説明は省略し、異なる部分のみを説明
する。
【0068】図10に示すように、交流電圧出力回路5
10は、商用電源の2倍の周波数で発振するクロック5
11と、そのクロック511の発振パルスを入力して、
その発振パルスの立ち上がりのタイミングでQ出力とQ
バー出力とを反転するフリップフロップ512と、その
フリップフロップ512の出力を入力して動作するイン
バータ回路513とを備えている。
【0069】インバータ回路513は、主に4つのNP
N型トランジスタQ11〜Q14により構成されてい
る。トランジスタQ11のコレクタ端子は、第2整流平
滑回路5のプラス端子に接続され、そのベース端子は抵
抗R51を介してフリップフロップ512のQ出力に接
続されると共に、エミッタ端子はトランジスタQ12の
コレクタ端子に接続されている。トランジスタQ12の
ベース端子は抵抗R52を介してフリップフロップ51
2のQバー出力に接続されると共に、そのエミッタ端子
は、第2整流平滑回路5のマイナス端子に接続されてい
る。同様に、トランジスタQ13のコレクタ端子は、第
2整流平滑回路5のプラス端子に接続され、そのベース
端子は抵抗R53を介してフリップフロップ512のQ
バー出力に接続されると共に、エミッタ端子はトランジ
スタQ14のコレクタ端子に接続されている。トランジ
スタQ14のベース端子は抵抗R54を介してフリップ
フロップ512のQ出力に接続されると共に、そのエミ
ッタ端子は、第2整流平滑回路5のマイナス端子に接続
されている。また、各トランジスタQ11〜Q14のベ
ース端子とエミッタ端子との間には、抵抗R55〜R5
8がそれぞれ接続されている。
【0070】次に、図11を参照して、第5実施例の非
接触電源装置500の交流電圧出力回路510の動作を
説明する。図11は、交流電圧出力回路510の各部分
の出力電圧波形を示した図である。
【0071】第2整流平滑回路5からは、ダイオードブ
リッジDB2により整流され且つ平滑コンデサC4によ
り平滑された直流電圧であって、駆動回路30の発振周
期に合わせて若干上下する直流電圧が出力される(図1
1(a))。一方、クロック511からは商用電源の2
倍の周波数で発振する発振パルスが出力され(図11
(b))、フリップフロップ512に入力されている。
フリップフロップ512は、かかる発振パルスの立ち上
がりのタイミングで、Q出力およびQバー出力をそれぞ
れ反転する(図11(c),(d))。この反転に伴っ
てトランジスタQ11〜Q14がそれぞれオンまたはオ
フされ、その結果、出力端子514,515間から商用
電源と等しい周波数の交流電圧Vxが出力される(図1
1(e))。
【0072】このように、第5実施例の非接触電源装置
500によれば、商用電源の2倍の周波数で発振するク
ロック511を用いることにより、出力端子514,5
15間に商用電源と等しい周波数の交流電圧Vxを出力
することができる。よって、この非接触電源装置500
の出力端子514,515をコンセントとして使用すれ
ば、屋内と屋外とを閉ざしたまま、屋内の電源コンセン
トを使って屋外に電源コンセントを設け、商用周波数の
交流電源で駆動する各種家電製品を屋外で利用すること
ができる。また、非接触電源装置500は、主トランス
TR1の二次側に、第2の結合トランスとしてのトラン
スダクタTR2を有しているので、出力端子514,5
15から過電圧を出力することがない。よって、出力端
子514,515に接続される電気機器を過電圧によっ
て破壊してしまうことがない。更に、商用電源の周波数
は地域によって異なるが、クロック511の発振周波数
を変更することにより、出力電圧の周波数を調整するこ
とができるので、汎用性に優れた非接触電源装置500
とすることができる。
【0073】次に、図12及び図13を参照して第6実
施例を説明する。第5実施例の非接触電源装置500
は、クロック511の1/2の周波数の矩形波の交流電
圧を出力する電源装置であったが、第6実施例の非接触
電源装置600は、商用電源と等しい交流電圧(周波数
および波形)を出力することのできる電源装置である。
以下、前記した第5実施例と同一の部分には同一の符号
を付してその説明は省略し、異なる部分のみを説明す
る。
【0074】図12に示すように、第6実施例の非接触
電源装置600は、第5実施例の非接触電源装置500
に対して、平滑コンデサC1,C4およびクロック51
1が取り外され、新たにローパスフィルタ601と、ゼ
ロクロス検出回路602と、単安定マルチバイブレータ
603とが取り付けられて構成されている。
【0075】ローパスフィルタ601は、ダイオードブ
リッジDB2の出力波の高周波成分を除去するための回
路であり、ダイオードブリッジDB2の出力にコイルL
1と抵抗R61とをそれぞれ並列に接続して構成されて
いる。このローパスフィルタ601により、ダイオード
ブリッジDB2によって整流された出力電圧(図13
(e))の高周波成分が除去され、商用電源の交流電圧
を全波整流した状態の波形波とされる(図13
(f))。なお、ローパスフィルタ601の出力電圧
(図13(f))が略0ボルトとなるタイミング(ゼロ
クロスするタイミング)で、その出力電圧を交互に出力
端子604,605から出力することにより、電源コン
セント11から供給される商用電源と周波数および波形
の等しい交流電圧を、この非接触電源装置600から出
力するようにしている。
【0076】ゼロクロス検出回路602は、ローパスフ
ィルタ601の出力電圧が略0ボルトなるタイミング
(ゼロクロスするタイミング)を検出するための回路で
あり、コンデンサC61と、抵抗R62と、定電圧ダイ
オードZD61とから構成されている。具体的には、ロ
ーパスフィルタ601のプラス側の出力にコンデンサC
61の一端が接続され、そのコンデンサC61の他端に
抵抗R62の一端と、定電圧ダイオードZD61のカソ
ードとが接続されている。抵抗R62の他端と定電圧ダ
イオードZD61のアノードとは共にローパスフィルタ
602のマイナス側の出力に接続されている。このゼロ
クロス検出回路602からは、ローパスフィルタ601
の出力電圧が略0ボルトなるタイミング(ゼロクロスす
るタイミング)でゼロクロス信号としてのハイパルスが
出力される(図13(g))。
【0077】単安定マルチバイブレータ603は、ゼロ
クロス検出回路602とフリップフロップ512との間
に設けられ、ゼロクロス検出回路603から出力される
ハイパルス(ゼロクロス信号)の立ち上がりのタイミン
グで、一定幅のハイパルスを次段のフリップフロップ5
12へ出力する回路である(図13(h))。フリップ
フロップ512は、かかる単安定マルチバイブレータ5
12のハイパルスの立ち上がりのタイミングでQ出力お
よびQバー出力を反転して(図13(i),(j))、
次段のインバータ回路513の出力を切り換える(図1
3(k))。
【0078】ここで、電圧波形の乱れやノイズなどの影
響により、1回のゼロクロスの検出につき、ゼロクロス
検出回路602からゼロクロス信号が2回以上出力され
る場合がある(ダブルパルス)。単安定マルチバイブレ
ータ603を介すことなく、ゼロクロス検出回路602
とフリップフロップ512とを直接接続している場合に
は、かかるゼロクロス信号のダブルパルスによってイン
バータ回路513の出力が余分に切り換えられてしま
う。そこで、本実施例では、ゼロクロス検出回路602
とフリップフロップ512との間に単安定マルチバイブ
レータ603を設けて、ゼロクロス信号のダブルパルス
が発生した場合にも、そのダブルパルスを単安定マルチ
バイブレータ603で吸収して、ダブルパルスが次段の
フリップフロップ512へ出力されないようにしてい
る。単安定マルチバイブレータ603がハイパルスを出
力している間にゼロクロス信号(ダブルパルス)を入力
しても、単安定マルチバイブレータ603から新たなハ
イパルスは出力されないからである。
【0079】次に、図13を参照して、第6実施例の非
接触電源装置600の動作を説明する。図13は、非接
触電源装置600の各部分の出力電圧波形を示した図で
ある。商用電源の交流電圧は、電源コンセント11を介
して、ダイオードブリッジDB1に供給され、整流され
る(図13(a))。同時に、駆動回路30の駆動IC
33にも図示しない直流電源から電源が供給され、タイ
ミング生成用のコンデンサC2と抵抗R1〜R3の直列
抵抗によって定まる周期で、駆動IC33の出力端子Ou
t1,Out2から抵抗R4,R5を介して、スイッチングデ
ィバイスQ1,Q2が交互にオンオフ駆動(チョッパ制
御)される(図13(b),(c))。スイッチングデ
ィバイスQ1,Q2が交互に駆動されることにより、結
合トランス40の主トランスTR1の一次側巻線41c
に、コンデンサC2と抵抗R1〜R3とによって定まる
周波数の交番電流が流れ、結合トランス40から図13
(d)に示す交番電圧が出力される。ダイオードブリッ
ジDB1の出力電圧は平滑されていないので(図13
(a))、この交番電圧の包絡線は商用電源の電圧波形
に追従したものとなる。
【0080】図13(d)に示す結合トランス40から
出力される交番電圧は、ダイオードブリッジDB2によ
って整流され(図13(e))、ローパスフィルタ60
1によって高周波成分が除去されて(図13(f))、
商用電源の交流電圧を全波整流した状態の波形波とされ
る。ゼロクロス検出回路602によって、この波形波が
略0ボルトとなるタイミングが検出され、そのタイミン
グでハイパルス(ゼロクロス信号)が出力される(図1
3(g))。このゼロクロス信号の立ち上がりのタイミ
ングで、単安定マルチバイブレータ603のQ出力から
一定幅のハイパルスが次段のフリップフロップ512へ
出力され(図13(h))、このハイパルスの立ち上が
りのタイミングで、フリップフロップ512のQ出力お
よびQバー出力がそれぞれ反転され(図13(i),
(j))、この反転に伴ってトランジスタQ11〜Q1
4がそれぞれオンまたはオフされる。その結果、非接触
電源装置600の出力端子604,605間から商用電
源と周波数および波形の等しい交流電圧Vyが出力され
る(図13(k))。
【0081】このように、第6実施例の非接触電源装置
600によれば、商用電源と周波数および波形の等しい
交流電圧Vyを出力することができるので、出力端子6
04,605をコンセントとして使用すれば、屋内と屋
外とを閉ざしたまま、屋内の電源コンセントを使って屋
外に電源コンセントを設け、商用周波数の交流電源で駆
動する各種家電製品を屋外で利用することができる。ま
た、非接触電源装置600は、主トランスTR1の二次
側に、第2の結合トランスとしてのトランスダクタTR
2を有しているので、出力端子604,605から過電
圧を出力することがない。よって、出力端子604,6
05に接続される電気機器を過電圧によって破壊してし
まうことがない。即ち、屋内の商用電源を安全に屋外へ
引き延ばして使用することができるのである。
【0082】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0083】例えば、本実施例では、LEDアレイ7等
の電飾を点灯制御する電飾用非接触電源装置1,10,
100,200,400を用いて説明したが、本発明の
制御用非接触電源装置は、必ずしも電飾の制御のために
のみ用いられるものではなく、他の対象物の制御に用い
ることは当然に可能である。
【0084】また、押しボタンスイッチ31は、駆動回
路3のタイミング生成用の抵抗R2と並列に配設され、
そのスイッチ31の押下により、駆動IC33の入力端
子Rinに接続される抵抗値を変化させて、駆動IC33
の発振周波数を変更し、二次側巻線42cに生じる電圧
を小さくして、その結果、LEDアレイ7の点灯パター
ンを切り替えた。しかし、該押しボタンスイッチ31を
一次側巻線41cのセンタタップ41eとコンデンサC
1のプラス端子との間に設け、或いは、ダイオードブリ
ッジDB1と電源コンセント11との間に設けて、該ス
イッチ31をオンすることにより、一次側巻線41cへ
の電力供給を瞬間的に遮断して、その遮断により、二次
側巻線42cへの電磁誘導を停止し、LEDアレイ7の
点灯パターンを切り替えるようにしても良い。
【0085】第4から第6実施例の結合トランス40の
出力に、直接負荷を接続して使用するようにしても良
い。また、第4から第6実施例の非接触電源装置に、第
2及び第3実施例で説明した、押しボタンスイッチ65
と凹部66や、リードスイッチ71と永久磁石72を組
み合わせて構成しても良い。更に、第5実施例の非接触
電源装置500では、図10に示す第2整流平滑回路5
の出力を非接触電源装置の出力端として、その出力端か
ら直流電圧を出力するようにしても良い。
【0086】
【発明の効果】 請求項1記載の非接触電源装置によれ
ば、二次側ユニットに接続される負荷の大きさの変動に
合わせて、第2の結合トランスの二次側巻線の電流が変
化し、その電流の変化が第2の結合トランスの二次側巻
線の電圧に変換される。よって、二次側ユニットに接続
される負荷の大きさの変動に合わせて、二次側ユニット
の出力電圧が自動的に制御されるので、二次側ユニット
に接続される負荷が過電圧によって破壊されることを防
止することができるという効果がある。
【0087】請求項2記載の非接触電源装置によれば、
請求項1に記載の非接触電源装置の奏する効果に加え、
一次側ユニットの発振周波数と二次側ユニットの共振周
波数とが等しくなるように、二次側ユニットの二次側巻
線には共振回路が接続されている。よって、二次側巻線
のインピーダンスを低下させて、二次側巻線へ電流を流
れ易くし、一次側ユニットから二次側ユニットへの電力
供給を最適化することができるという効果がある。
【0088】請求項3記載の非接触電源装置によれば、
請求項1又は2に記載の非接触電源装置の奏する効果に
加え、第1の結合トランスの二次側巻線の他端と第2の
結合トランスの二次側巻線の他端とに接続された整流平
滑回路から直流電圧を出力するので、この非接触電源装
置を直流電源として利用できるという効果がある。即
ち、直流電源で駆動する電飾などの電源装置として利用
することができるのである。
【0089】請求項4記載の非接触電源装置によれば、
発振回路の出力に応じて動作回路によりインバータ回路
のスイッチング素子がオンまたはオフされ、その結果、
インバータ回路から矩形波の交番電圧が出力される。よ
って、この非接触電源装置を交流電源として利用できる
という効果がある。なお、発振回路の発振周波数を適宜
選択することにより、商用電源と等しい周波数の交番電
圧を出力することができるので、かかる場合には、この
非接触電源装置を商用周波数の交流電源で駆動する各種
家電製品の電源装置として利用することができる。
【0090】請求項5記載の非接触電源装置によれば、
請求項1又は2に記載の非接触電源装置の奏する効果に
加え、商用電源と周波数および波形の等しい交流電圧を
出力することができるので、商用周波数の交流電源で駆
動する各種家電製品の電源装置として利用することがで
きるという効果がある。
【0091】請求項6記載の非接触電源装置によれば、
請求項5に記載の非接触電源装置の奏する効果に加え、
ゼロクロス検出回路から所定時間内に2以上のゼロクロ
ス信号が出力された場合には、ダブルパルス防止回路に
よって、2回目以降のゼロクロス信号の動作回路への出
力が止められる。よって、電圧波形の乱れやノイズなど
の影響により、1回のゼロクロスの検出につき、ゼロク
ロス検出回路からゼロクロス信号が2回以上出力された
場合にも、インバータ回路のスイッチング素子のオン又
はオフのタイミングを正常に保って、交番電圧を安定し
て出力することができるという効果がある。
【0092】請求項7記載の非接触電源装置によれば、
請求項1から6のいずれかに記載の非接触電源装置の奏
する効果に加え、二次側ユニットの配設状態に応じて、
一次側ユニットへの電力供給を供給と断との間で切り替
える切替スイッチを備えている。よって、二次側ユニッ
トが一次側ユニットに対して適切に配設されている場合
には一次側ユニットへ電力を供給し、逆に、適切に配設
されていない場合には一次側ユニットへの電力供給を断
して、本電源装置を適切に動作させることができるとい
う効果がある。
【0093】請求項8記載の非接触電源装置によれば、
請求項7記載の非接触電源装置の奏する効果に加え、切
替スイッチは、二次側ユニットが一次側ユニットに対向
配置されていない場合に一次側ユニットへの電力供給を
断するものである。よって、二次側ユニットが取り外さ
れている場合には、一次側ユニットの電源コンセントが
商用電源に差し込まれていても、その一次側ユニットへ
の電力供給を断して、一次側ユニットの電力消費を抑え
ることができるという効果がある。
【0094】請求項9記載の非接触電源装置によれば、
請求項7又は8に記載の非接触電源装置の奏する効果に
加え、切替スイッチは、一次側ユニットと二次側ユニッ
トとが介在物を介すことなく直接対向配置されている場
合に一次側ユニットへの電力供給を断するものである。
よって、一次側ユニットと二次側ユニットとが直接対向
配置され、一次側巻線と二次側巻線との間隔が極小とな
っている場合には、一次側ユニットへの電力供給を断し
て、二次側巻線の出力電圧の異常な上昇を防止すること
ができるという効果がある。
【0095】請求項10記載の非接触電源装置によれ
ば、請求項1から9のいずれかに記載の非接触電源装置
の奏する効果に加え、第1の結合トランスの一次側鉄心
と二次側鉄心とは側面形状がC字形に形成されると共
に、そのC字形の端面が互いに対向するように配置され
て使用される。よって、一次側鉄心から二次側鉄心へ効
率よく磁束を鎖交させて、二次側ユニットへ効率よく電
力を供給することができるという効果がある。
【0096】請求項11記載の非接触電源装置よれば、
請求項1から10のいずれかに記載の非接触電源装置の
奏する効果に加え、一次側ユニットは、非磁性体の導電
率の高い金属により形成されたケーシングにより、二次
側ユニットと対向する面以外を覆われている。通常、一
次側鉄心に誘起された磁束は、ケーシングを通過して、
ケーシングの外部および一次側鉄心の脚間を繋ぐ方向に
漏出しようとする。しかし、ケーシングは非磁性体の導
電率の高い金属によって形成されているので、磁束がケ
ーシングを通過すると、そのケーシングに漏れ磁束を妨
げる向きに渦電流が発生する。その渦電流の発生によ
り、ケーシングには漏れ磁束と逆向きの磁束が誘起さ
れ、ケーシングの外部に漏出する磁束および一次側鉄心
の脚間で鎖交する磁束を減少させることができる。よっ
て、一次側鉄心に誘起した磁束は、ケーシングにより効
率よく二次側鉄心に鎖交し、一次側ユニットから二次側
ユニットへ良好に電力を供給することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である電飾用非接触電源装
置の回路図である。
【図2】 結合トランスの側断面図である。
【図3】 電飾用非接触電源装置の使用状態を示した図
である。
【図4】 (a)は、第2実施例の電飾用非接触電源装
置の外観図であり、(b)は、その電飾用非接触電源装
置の電源コンセント及び第1整流平滑回路の部分的な回
路図である。
【図5】 (a)から(c)は、第2実施例の電飾用非
接触電源装置の使用状態を示した図である。
【図6】 第3実施例の電飾用非接触電源装置の外観図
である。
【図7】 (a)は、第4実施例の電飾用非接触電源装
置の電源コンセント及び第1整流平滑回路の部分的な回
路図であり、(b)から(d)は、その電飾用非接触電
源装置の使用状態を示した図である。
【図8】 第4実施例の電飾用非接触電源装置の回路図
である。
【図9】 第4実施例の結合トランスの部分的な拡大図
である。
【図10】 第5実施例の非接触電源装置の回路図であ
る。
【図11】 交流電圧出力回路の各部分の出力電圧波形
を示した図である。
【図12】 第6実施例の非接触電源装置の回路図であ
る。
【図13】 非接触電源装置の各部分の出力電圧波形を
示した図である。
【符号の説明】
5 第2整流平滑回路(整流平滑
回路) 30 駆動回路 40 結合トランス 41 一次側ユニット 41b 一次側鉄心 41c 一次側巻線 41f ケーシング 42 二次側ユニット 42b 二次側鉄心 42c 二次側巻線 42f ケーシング 65 押しボタンスイッチ(切替ス
イッチ) 71 リードスイッチ(切替スイッ
チ) 400 電飾用非接触電源装置(非接
触電源装置) 500,600 非接触電源装置 511 クロック(発振回路) 512 フリップフロップ(動作回
路) 513 インバータ回路 601 ローパスフィルタ(ローパス
フィルタ回路) 602 ゼロクロス検出回路 603 単安定マルチバイブレータ
(ダブルパルス防止回路) C3 共振用コンデンサ(共振回路
の一部) DB1 ダイオードブリッジ(第1整
流回路) DB2 ダイオードブリッジ(第2整
流回路) Q11〜Q14 トランジスタ(スイッチング
素子) TR1 主トランス(第1の結合トラ
ンス) TR2 トランスダクタ(第2の結合
トランス)
フロントページの続き (72)発明者 大隅 升男 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 (72)発明者 竹内 浩 長野県長野市川中島町原1280番地 長野愛 知電機株式会社内 (72)発明者 石坂 博一 長野県長野市川中島町原1280番地 長野愛 知電機株式会社内 (72)発明者 長谷川 貴 長野県長野市川中島町原1280番地 長野愛 知電機株式会社内 Fターム(参考) 5H006 CA07 CB01 CC08 HA09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次側ユニットと、その一次側ユニット
    と分離された二次側ユニットとを有し、前記一次側ユニ
    ットから二次側ユニットへ電磁誘導により非接触に電力
    を供給する非接触電源装置において、 前記一次側ユニットに一次側巻線が収容され、前記二次
    側ユニットに二次側巻線が収容された第1の結合トラン
    スと、 前記二次側ユニットに収容されると共に、一次側巻線の
    一端が前記第1の結合トランスの二次側巻線の一端に接
    続され、その一次側巻線の他端が二次側巻線の一端に接
    続された第2の結合トランスと、 前記二次側ユニットに収容されると共に、一端が前記第
    2の結合トランスの一次側巻線の他端と二次側巻線の一
    端とに接続され、他端が前記第1の結合トランスの二次
    側巻線の他端に接続された共振回路とを備え、 前記第1の結合トランスの二次側巻線の他端と前記第2
    の結合トランスの二次側巻線の他端とから交番電圧を出
    力するものであることを特徴とする非接触電源装置。
  2. 【請求項2】 前記共振回路は、共振用コンデンサによ
    って構成され、前記第1の結合トランスの二次側巻線と
    前記第2の結合トランスの一次側巻線と共に共振回路を
    形成して、前記一次側ユニットの発振周波数と前記二次
    側ユニットの共振周波数とが等しくなるようにその容量
    が調整されていることを特徴とする請求項1に記載の非
    接触電源装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の結合トランスの二次側巻線の
    他端と前記第2の結合トランスの二次側巻線の他端とに
    接続された整流平滑回路を備え、その整流平滑回路から
    直流電圧を出力するものであることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の非接触電源装置。
  4. 【請求項4】 直列に接続された2個のスイッチング素
    子を2組並列に接続して構成されると共に、前記整流平
    滑回路の出力電圧を入力するインバータ回路と、 所定の周波数で発振する発振回路と、 その発振回路の出力に応じて前記インバータ回路のスイ
    ッチング素子をオンまたはオフさせて、そのインバータ
    回路から前記発振回路の周波数に応じた周波数の交番電
    圧を出力させる動作回路とを備えていることを特徴とす
    る請求項3に記載の非接触電源装置。
  5. 【請求項5】 前記一次側ユニットは、商用電源から出
    力される交流電圧を整流する第1整流回路と、その第1
    整流回路の出力電圧をチョッパ制御して高周波の交番電
    流を前記第1の結合トランスの一次側巻線に流す駆動回
    路とを備え、前記二次側ユニットは、前記第1の結合ト
    ランスの二次側巻線の他端と前記第2の結合トランスの
    二次側巻線の他端とから出力される交番電圧を整流する
    第2整流回路と、その第2整流回路の出力電圧から高周
    波成分を除去するローパスフィルタ回路と、そのローパ
    スフィルタ回路の出力電圧が略0ボルトとなるタイミン
    グでゼロクロス信号を出力するゼロクロス検出回路と、
    直列に接続された2個のスイッチング素子を2組並列に
    接続して構成されると共に、前記ローパスフィルタ回路
    の出力電圧を入力するインバータ回路と、前記ゼロクロ
    ス検出回路によるゼロクロス信号の出力に応じて前記イ
    ンバータ回路のスイッチング素子をオンまたはオフさせ
    て、そのインバータ回路から商用電源と等しい周波数の
    交番電圧を出力させる動作回路とを備えていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の非接触電源装置。
  6. 【請求項6】 前記ゼロクロス検出回路と前記動作回路
    との間に設けられ、前記ゼロクロス検出回路から所定時
    間内に2以上のゼロクロス信号が出力された場合に2回
    目以降のゼロクロス信号の前記動作回路への出力を止め
    るダブルパルス防止回路を備えていることを特徴とする
    請求項5に記載の非接触電源装置。
  7. 【請求項7】 前記二次側ユニットの配設状態に応じ
    て、前記一次側ユニットへの電力供給を供給と断との間
    で切り替える切替スイッチを備えていることを特徴とす
    る請求項1から6のいずれかに記載の非接触電源装置。
  8. 【請求項8】 前記切替スイッチは、前記二次側ユニッ
    トが前記一次側ユニットに対向配置されていない場合に
    前記一次側ユニットへの電力供給を断するものであるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の非接触電源装置。
  9. 【請求項9】 前記切替スイッチは、前記一次側ユニッ
    トと前記二次側ユニットとが介在物を介すことなく直接
    対向配置されている場合に前記一次側ユニットへの電力
    供給を断するものであることを特徴とする請求項7又は
    8に記載の非接触電源装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の結合トランスの一次側鉄心
    と二次側鉄心とは側面形状がC字形に形成されると共
    に、そのC字形の端面が互いに対向するように配置され
    て使用されることを特徴とする請求項1から9のいずれ
    かに記載の非接触電源装置。
  11. 【請求項11】 前記一次側ユニットは、前記二次側ユ
    ニットと対向する面以外を覆う非磁性体の導電率の高い
    金属により形成されたケーシングを備えていることを特
    徴とする請求項1から10のいずれかに記載の非接触電
    源装置。
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