JP2003060892A - 付加データ埋め込み装置、付加データ埋め込み方法及び付加データ埋め込みプログラム - Google Patents

付加データ埋め込み装置、付加データ埋め込み方法及び付加データ埋め込みプログラム

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JP2003060892A
JP2003060892A JP2001250088A JP2001250088A JP2003060892A JP 2003060892 A JP2003060892 A JP 2003060892A JP 2001250088 A JP2001250088 A JP 2001250088A JP 2001250088 A JP2001250088 A JP 2001250088A JP 2003060892 A JP2003060892 A JP 2003060892A
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純 平井
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T1/00General purpose image data processing
    • G06T1/0021Image watermarking
    • G06T1/0028Adaptive watermarking, e.g. Human Visual System [HVS]-based watermarking
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2201/00General purpose image data processing
    • G06T2201/005Image watermarking
    • G06T2201/0052Embedding of the watermark in the frequency domain

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗算や関数式といった計算を行う必要がな
く、攻撃耐性が強く良好な性能を有する付加データを原
データに対して簡便に且つ高速に埋め込む。 【解決手段】 電子透かし埋め込み装置10は、原画像
データIと付加データWMとに対して加算処理を行う加
算器11と、原画像データIを所定の非線形入出力特性
に基づいて増幅する第1の増幅器12aと、加算器11
から供給される加算処理後画像データIを所定の非線
形入出力特性に基づいて増幅する第2の増幅器12b
と、この増幅器12bによって増幅されて得られた増幅
後画像データI'と増幅器12aによって増幅されて
得られた増幅後原画像データI'との差分をとる差分器
13と、付加データWMが原画像データIに応じて波形
変形されたデータであって差分器13によって得られた
変形付加データWMを原画像データIに対して埋め込
む埋め込み器14とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる電子透か
しを利用して例えば画像データ等の著作物にかかわる原
データに対して付加データを埋め込む付加データ埋め込
み装置、付加データ埋め込み方法及び付加データ埋め込
みプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆるコンパクトディスク(Co
mpact Disc)、MD(Mini Disc)、DVD(Digital V
ersatile Disk)といった記録媒体やインターネット等
の普及に伴い、複製や改竄が極めて容易とされる著作物
たるディジタルデータについての違法な複製による著作
権侵害が問題となっている。そこで、この問題に対処す
るため、例えば、いわゆる"COPY ONCE"や"NEVER COPY"
といったディジタルデータの複製制御のための情報や著
作権者表示のための著作権情報を付加データとして静止
画像や動画像といった画像データや音声や音楽といった
音声データ等の原データに対して埋め込む技術である電
子透かし(Digital Watermark, Digital Data Embeddin
g, Digital Data Hiding)が提案されている。
【0003】電子透かしは、例えば、画像データに対し
て付加データを埋め込む場合には、原データたる画像デ
ータの質を維持しつつ人間の視覚では視認しがたい形態
で付加データを埋め込み、また、音声データに対して付
加データを埋め込む場合には、原データたる音声データ
の質を維持しつつ人間の聴覚では聴取しがたい形態で付
加データを埋め込む技術である。
【0004】このような電子透かし情報として原データ
に対して埋め込まれた付加データは、原データを複製し
ようとする場合、記録装置によって検出される。これに
より、電子透かし処理においては、検出された付加デー
タに応じて、データの流通経路や使用権の有無の検査
や、複製制御情報の検証を行うことができ、原データに
ついての違法な複製を防止することができる。
【0005】電子透かしに求められる第1の条件は、上
述したように、埋め込まれた付加データが人間に知覚し
がたいこと(invisible)であり、第2の条件は、付加
データが埋め込まれたデータに対して第三者が人為的に
加工を施した場合であっても、埋め込まれた付加データ
が失われないこと(robust)である。これらの2つの条
件は、互いにトレードオフの関係にある。一般に、この
ような情報処理技術による電子透かしの埋め込み手法
は、原データにおいて、人間に知覚されやすい領域では
付加データを強く埋め込み、人間に知覚されにくい領域
では付加データを弱く埋め込むように設計されている。
【0006】例えば、静止画像を対象にした電子透かし
処理においては、"±1"からなる付加データWMと画像
データIの輝度値とを加算することにより、電子透かし
が埋め込まれた画像データI'が求められる。また、電
子透かし処理においては、次式(1)に示すように、埋
め込み対象とされる画素値に応じて、付加データWMに
対して"α・I"を乗算することにより、付加データWM
の埋め込み強度を変化させることもできる。これは、人
間が有する視覚的特性は、ピクセルの輝度値が明るい領
域ほど、そのピクセルへの変更がディスプレイ装置上で
検知されにくいという性質を有することを利用したもの
である。
【0007】
【数1】
【0008】さらに、電子透かし処理としては、Digima
rc Corporationによって開示されたUS Patent 5,748,76
3に記載されているものがある。この手法は、図9に示
すように、2つの変調器101,102と、加算器から
なる埋め込み器103とを備える電子透かし埋め込み装
置100によって実現することができる。すなわち、電
子透かし埋め込み装置100は、原画像データIと埋め
込むべき付加データWMとを第1の変調器101に供給
し、付加データWMを埋め込むべき原画像データIにお
ける領域の輝度値に応じて、ローカルパラメータと称さ
れる関数によって領域毎の埋め込み強度を決定して変調
器101によって変調する。また、電子透かし埋め込み
装置100は、変調器101によって変調された付加デ
ータを第2の変調器102に供給し、グローバルパラメ
ータと称される原画像データI全体での埋め込み強度を
決定して変調器102によって変調する。そして、電子
透かし埋め込み装置100は、変調器102によってレ
ベルが制御された付加データを埋め込み器103によっ
て原画像データに対して埋め込み、付加データWMが埋
め込まれた画像データI'を出力する。すなわち、この
手法は、原画像データIが有する性質に応じて、変調器
101によって付加データWMを変調し、さらに、画像
データ全体に対する埋め込み強度を変調器102によっ
て決定し、付加データWMを埋め込むものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した手
法においては、原画像データIに応じて付加データWM
の埋め込み強度を変化させようとする場合には、乗算や
関数式といった計算を行う必要があることから、ソフト
ウェアによって実現する場合にはCPU(Central Proc
essing Unit)の消費パワーが多くなり、ハードウェア
によって実現する場合には回路規模の増大化及び複雑化
を招来するといった問題があった。特に、この手法は、
原画像データIに応じて付加データWMの埋め込み強度
を変化させることを目的とするのであれば、グローバル
パラメータとローカルパラメータとを用いることなく、
原画像データIに応じた付加データWMの埋め込み強度
を参照テーブルとして記憶部等に記憶するのみで足りる
ところを、グローバルパラメータとローカルパラメータ
とによる計算を行うことから、処理のさらなる複雑化を
招来することになる。
【0010】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、原データと付加データとに基づいて、第
三者が検知不可能であるように付加データの埋め込み強
度を簡便に且つ高速に算出することができ、また、攻撃
耐性が強く良好な性能を有する付加データを埋め込むこ
とができる付加データ埋め込み装置、付加データ埋め込
み方法及び付加データ埋め込みプログラムを提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる付加データ埋め込み装置は、原データに
対して所定の付加データを埋め込む付加データ埋め込み
装置であって、原データと付加データとに対して加算処
理を行う加算手段と、原データを所定の非線形入出力特
性に基づいて増幅する第1の増幅手段と、加算手段から
供給される加算処理後データを所定の非線形入出力特性
に基づいて増幅する第2の増幅手段と、この第2の増幅
手段によって増幅されて得られた増幅後データと第1の
増幅手段によって増幅されて得られた増幅後原データと
の差分をとる差分手段と、付加データが原データに応じ
て波形変形されたデータであって差分手段から供給され
る変形付加データを原データに対して埋め込む埋め込み
手段とを備えることを特徴としている。
【0012】このような本発明にかかる付加データ埋め
込み装置は、非線形入出力特性を有する第1の増幅手段
及び第2の増幅手段を用いて付加データを原データに応
じて波形変形し、埋め込み手段によって原データに対し
て変形付加データを埋め込む。
【0013】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる付加データ埋め込み方法は、原データに対して所定
の付加データを埋め込む付加データ埋め込み方法であっ
て、原データと付加データとに対して加算処理を行う加
算工程と、原データを所定の非線形入出力特性に基づい
て増幅する第1の増幅工程と、加算工程にて得られた加
算処理後データを所定の非線形入出力特性に基づいて増
幅する第2の増幅工程と、この第2の増幅工程にて増幅
されて得られた増幅後データと第1の増幅工程にて増幅
されて得られた増幅後原データとの差分をとる差分工程
と、付加データが原データに応じて波形変形されたデー
タであって差分工程にて得られた変形付加データを原デ
ータに対して埋め込む埋め込み工程とを備えることを特
徴としている。
【0014】このような本発明にかかる付加データ埋め
込み方法は、非線形入出力特性に基づいて付加データを
原データに応じて波形変形し、原データに対して変形付
加データを埋め込む。
【0015】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかる付加データ埋め込みプログラムは、原データに対
して所定の付加データを埋め込むコンピュータ読み取り
可能な付加データ埋め込みプログラムであって、原デー
タと付加データとに対して加算処理を行う加算処理と、
原データを所定の非線形入出力特性に基づいて増幅する
第1の増幅処理と、加算処理にて得られた加算処理後デ
ータを所定の非線形入出力特性に基づいて増幅する第2
の増幅処理と、この第2の増幅処理にて増幅されて得ら
れた増幅後データと第1の増幅処理にて増幅されて得ら
れた増幅後原データとの差分をとる差分処理と、付加デ
ータが原データに応じて波形変形されたデータであって
差分処理にて得られた変形付加データを原データに対し
て埋め込む埋め込み処理とを備えることを特徴としてい
る。
【0016】このような本発明にかかる付加データ埋め
込みプログラムは、非線形入出力特性に基づいて付加デ
ータを原データに応じて波形変形し、原データに対して
変形付加データを埋め込む。
【0017】さらにまた、上述した目的を達成する本発
明にかかる付加データ埋め込み装置は、原データに対し
て所定の付加データを埋め込む付加データ埋め込み装置
であって、原データに対して所定の変換処理を施す変換
手段と、この変換手段によって変換されて得られた変換
データと付加データとに対して加算処理を行う加算手段
と、変換データを所定の非線形入出力特性に基づいて増
幅する第1の増幅手段と、加算手段から供給される加算
処理後データを所定の非線形入出力特性に基づいて増幅
する第2の増幅手段と、この第2の増幅手段によって増
幅されて得られた増幅後データと第1の増幅手段によっ
て増幅されて得られた増幅後原データとの差分をとる差
分手段と、この差分手段によって得られた変形付加デー
タに対して、変換手段によって施された変換処理の逆操
作である逆変換処理を施す逆変換手段と、逆変換手段か
ら供給される変形付加データを原データに対して埋め込
む埋め込み手段とを備えることを特徴としている。
【0018】このような本発明にかかる付加データ埋め
込み装置は、変換手段によって原データに対して所定の
変換処理を施し、非線形入出力特性を有する第1の増幅
手段及び第2の増幅手段を用いて付加データを原データ
に応じて波形変形し、埋め込み手段によって原データに
対して変形付加データを埋め込む。
【0019】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる付加データ埋め込み方法は、原データに対して所定
の付加データを埋め込む付加データ埋め込み方法であっ
て、原データに対して所定の変換処理を施す変換工程
と、この変換工程にて変換されて得られた変換データと
付加データとに対して加算処理を行う加算工程と、変換
データを所定の非線形入出力特性に基づいて増幅する第
1の増幅工程と、加算工程にて得られた加算処理後デー
タを所定の非線形入出力特性に基づいて増幅する第2の
増幅工程と、この第2の増幅工程にて増幅されて得られ
た増幅後データと第1の増幅工程にて増幅されて得られ
た増幅後原データとの差分をとる差分工程と、この差分
工程にて得られた変形付加データに対して、変換工程に
て施された変換処理の逆操作である逆変換処理を施す逆
変換工程と、逆変換工程にて得られた変形付加データを
原データに対して埋め込む埋め込み工程とを備えること
を特徴としている。
【0020】このような本発明にかかる付加データ埋め
込み方法は、原データに対して所定の変換処理を施し、
非線形入出力特性に基づいて付加データを原データに応
じて波形変形し、原データに対して変形付加データを埋
め込む。
【0021】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかる付加データ埋め込みプログラムは、原データに対
して所定の付加データを埋め込むコンピュータ読み取り
可能な付加データ埋め込みプログラムであって、原デー
タに対して所定の変換処理を施す変換処理と、この変換
処理にて変換されて得られた変換データと付加データと
に対して加算処理を行う加算処理と、変換データを所定
の非線形入出力特性に基づいて増幅する第1の増幅処理
と、加算処理にて得られた加算処理後データを所定の非
線形入出力特性に基づいて増幅する第2の増幅処理と、
この第2の増幅処理にて増幅されて得られた増幅後デー
タと第1の増幅処理にて増幅されて得られた増幅後原デ
ータとの差分をとる差分処理と、この差分処理にて得ら
れた変形付加データに対して、変換処理にて施された変
換処理の逆操作である逆変換処理を施す逆変換処理と、
逆変換処理にて得られた変形付加データを原データに対
して埋め込む埋め込み処理とを備えることを特徴として
いる。
【0022】このような本発明にかかる付加データ埋め
込みプログラムは、原データに対して所定の変換処理を
施し、非線形入出力特性に基づいて付加データを原デー
タに応じて波形変形し、原データに対して変形付加デー
タを埋め込む。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0024】この実施の形態は、原データである原画像
データに対して所定の周波数変換を施し、得られた周波
数変換係数にディジタルデータの複製制御のための情報
や著作権者表示のための著作権情報等の付加データをい
わゆる電子透かし(DigitalWatermark, Digital Data E
mbedding, Digital Data Hiding)として埋め込む電子
透かし埋め込み装置である。この電子透かし埋め込み装
置は、原画像データの視覚的特性によって付加データの
波形を変形して電子透かしを埋め込むものであって、非
線形回路を用いることにより、回路の簡略化を図ること
ができるものである。
【0025】まず、第1の実施の形態として示す電子透
かし埋め込み装置について説明する。
【0026】図1に示すように、電子透かし埋め込み装
置10は、入力された原画像データIと付加データWM
とに対して加算処理を行う加算器11と、入力された原
画像データIを増幅する第1の増幅器12aと、加算器
11によって得られた加算処理後画像データIを増幅
する第2の増幅器12bと、増幅器12bによって増幅
されて得られた増幅後画像データI'と増幅器12a
によって増幅されて得られた増幅後原画像データI'と
の差分をとる差分器13と、この差分器13によって得
られた変形付加データWMを原画像データIに対して
埋め込む埋め込み器14とを備える。
【0027】電子透かし埋め込み装置10は、これらの
各部をハードウェアで実現するのみならず、ソフトウェ
アで実現することもできる。電子透かし埋め込み装置1
0は、ソフトウェアで実現する場合には、例えばパーソ
ナルコンピュータや画像データを扱うことができる各種
電子機器におけるCPU(Central Processing Unit)
によって電子透かしを埋め込むための埋め込みプログラ
ムを実行することにより、各部の機能を実現することが
できる。この埋め込みプログラムは、例えばいわゆるコ
ンパクトディスク(Compact Disc)等の所定の記録媒体
やインターネット等の伝送媒体によって提供されるもの
である。
【0028】加算器11は、原画像データIと付加デー
タWMとに対して加算処理を行う。例えば、加算器11
は、次式(2)に示すように、付加データWMを定数β
倍して原画像データIに対して加算する。
【0029】
【数2】
【0030】なお、上式(2)に示した演算を行って得
られる加算処理後画像データIは、原画像データIが
有する性質を考慮せずに付加データWMを埋め込んで得
られる画像データと同一のものである。また、加算器1
1は、上式(2)に示した演算を行うのではなく、例え
ば次式(3)に示すように、原画像データIを定数β倍
して付加データWMに対して加算するようにしてもよ
い。加算器11は、得られた加算処理後画像データI
を増幅器12bに供給する。
【0031】
【数3】
【0032】増幅器12aは、原画像データIを所定の
特性に基づいて増幅する。また、増幅器12bは、加算
器11から供給される加算処理後画像データIを所定
の特性に基づいて増幅する。ここで、増幅器12a,1
2bにおける入出力特性は、例えば図2に示すような特
性曲線で表される。この特性曲線は、次式(4)に示す
関数で表される。
【0033】
【数4】
【0034】すなわち、増幅器12a,12bは、入力
と出力との関係が非線形となる特性を有する。例えば、
増幅器12a,12bは、画像データの輝度値を入力す
ると、この輝度値を2乗倍して出力する。なお、増幅器
12a,12bは、上式(4)に示した関数で表される
特性曲線に基づいて増幅するのではなく、他の特性曲線
に基づいて増幅することもできる。この特性曲線の決定
手法については、後述するものとする。以下では、説明
の便宜上、増幅器12a,12bにおける入出力特性
は、上式(4)で表されるものとする。
【0035】なお、電子透かし埋め込み装置10は、原
画像データI及び付加データWMに対応した増幅値を参
照テーブルとして記憶する記憶部を備えるようにしても
よい。この場合、増幅器12a,12bは、それぞれ、
この記憶部に記憶された参照テーブルを参照して、原画
像データI及び算処理後画像データIを増幅すること
ができる。
【0036】このような増幅器12aは、増幅して得ら
れた増幅後原画像データI'を差分器13に供給すると
ともに、増幅器12bは、増幅して得られた増幅後画像
データI'を差分器13に供給する。
【0037】差分器13は、増幅後画像データI'と
増幅後原画像データI'との差分をとる。すなわち、差
分器13は、次式(5)に示す演算を行う。この結果、
差分器13からの出力は、付加データWMが原画像デー
タIに応じて波形変形された変形付加データWMとな
り、埋め込み器14に供給される。
【0038】
【数5】
【0039】ここで、電子透かしの視認しにくさを確保
するため、上式(5)における"β・I"は、"I"に比べ
て例えば1/100程度と十分小さい値に選択されるこ
とから、"β・WM/2"は、無視できる小さな値と
なる。また、差分器13は、増幅器12a,12bから
供給される増幅後画像データI'と増幅後原画像デー
タI’とに対して"β・WM/2"だけレベルシフト
を施して得られた結果を入力として差分をとってもよ
く、若しくは上式(5)によって得られた値に対して"
β・WM/2"だけレベルシフトを施した後、変形
付加データWMとして埋め込み器14に供給するよう
にしてもよい。いずれにせよ、これらの結果、原画像デ
ータIが静止画像の場合には、差分器13からの出力
は、付加データWMが原画像データIの輝度値に応じて
波形変形された変形付加データWMとなる。
【0040】上式(5)と上式(4)とから明らかなよ
うに、上式(5)は、上式(4)の微分形になってい
る。すなわち、増幅器12a,12bにおける入出力特
性は、求めようとする付加データWMの波形変形式を積
分した結果にしたがって設計することができる。
【0041】埋め込み器14は、差分器13から供給さ
れる変形付加データWMを原画像データIに対して埋
め込み、画像データMとして出力する。例えば、埋め込
み器14は、次式(6)に示すように、原画像データI
に対して、付加データWMが原画像データIに応じて波
形変形された変形付加データWMを加算することによ
って埋め込む。
【0042】
【数6】
【0043】ここで、上式(5)を上式(6)に代入す
ると、次式(7)に示すようになる。
【0044】
【数7】
【0045】上式(7)から明らかなように、電子透か
し埋め込み装置10においては、付加データWMが原画
像データIの輝度値に応じて波形変形され、原画像デー
タIに対して埋め込まれることがわかる。
【0046】このような電子透かし埋め込み装置10
は、非線形特性を有する増幅器12a,12bを用い
て、原画像データIに応じて付加データWMを波形変形
した後、原画像データIに対して埋め込む。すなわち、
電子透かし埋め込み装置10は、原画像データIとして
静止画像の輝度値を入力した場合には、付加データWM
を埋め込む際に、静止画像の輝度値が大きいほど、より
換言すれば、明るいほど、付加データWMの振幅を大き
くして埋め込むことと等価な動作を行う。これは、人間
が有する視覚的特性は、明るい領域での変更より、暗い
領域での変更に敏感であることによるものである。電子
透かし埋め込み装置10は、このような性質を利用し
て、原画像データIに応じて付加データWMの埋め込み
強度を変化させて埋め込む。
【0047】これにより、電子透かし埋め込み装置10
は、埋め込み後の画質劣化を第三者に検知されなくする
ことができ、第三者による不正利用のための攻撃耐性を
強くすることができる。
【0048】また、電子透かし埋め込み装置10は、乗
算器を用いる必要がないことから、ソフトウェアによっ
て実現する場合であってもCPUの消費パワーが少なく
て済み、ハードウェアによって実現する場合であっても
回路規模の削減及び簡略化を図ることができ、高速に処
理を行うことができる。
【0049】つぎに、第2の実施の形態として示す電子
透かし埋め込み装置について説明する。この電子透かし
埋め込み装置は、原画像データIに対して周波数変換を
施し、得られた周波数領域における周波数係数に応じて
付加データWMを波形変形し、原画像データIに対して
埋め込むものである。
【0050】図3に示すように、電子透かし埋め込み装
置20は、入力された原画像データIに対して周波数変
換を施す変換器21と、この変換器21によって得られ
た変換データである周波数係数データIと付加データ
WMとに対して加算処理を行う加算器22と、変換器2
1によって得られた周波数係数データIを増幅する第
1の増幅器23aと、加算器22によって得られた加算
処理後係数データIを増幅する第2の増幅器23b
と、増幅器23bによって増幅されて得られた増幅後係
数データI'と増幅器23aによって増幅されて得ら
れた増幅後原係数データI'との差分をとる差分器24
と、この差分器24によって得られた変形周波数付加デ
ータWMに対して周波数逆変換を施す逆変換器25
と、この逆変換器25によって得られた変形付加データ
WM'を原画像データIに対して埋め込む埋め込み器
26とを備える。
【0051】電子透かし埋め込み装置20は、これらの
各部をハードウェアで実現するのみならず、ソフトウェ
アで実現することもできる。電子透かし埋め込み装置2
0は、ソフトウェアで実現する場合には、例えばパーソ
ナルコンピュータや画像データを扱うことができる各種
電子機器におけるCPUによって電子透かしを埋め込む
ための埋め込みプログラムを実行することにより、各部
の機能を実現することができる。この埋め込みプログラ
ムは、例えばいわゆるコンパクトディスク等の所定の記
録媒体やインターネット等の伝送媒体によって提供され
るものである。
【0052】変換器21は、時間領域又は空間領域で定
義される形態の原画像データIに対して、周波数領域で
の基底で定義される所定の周波数変換を施し、周波数係
数データIを求める。変換器21としては、例えば、
いわゆるフーリエ変換(Fourier Transform)、ウェー
ブレット変換(wavelet transform)、離散コサイン変
換(Discrete Cosine Transform;以下、DCTとい
う。)、mDCT、又はフラクタル変換等のいかなる周
波数変換を適用することができる。変換器21は、周波
数変換の結果得られた周波数係数データIを加算器2
2及び増幅器23aに供給する。なお、変換器21は、
周波数係数データIとして、算出した全ての周波数係
数を出力することもできるが、後述するように、特定の
周波数係数を選択して出力することもできる。
【0053】加算器22は、変換器21から供給される
周波数係数データIと付加データWMとに対して加算
処理を行う。ここで、付加データWMは、変換器21で
の周波数領域で定義される形態の信号である。例えば、
加算器22は、次式(8)に示すように、付加データW
Mを定数β倍して周波数係数データIに対して加算す
る。加算器22は、得られた加算処理後係数データI
を増幅器23bに供給する。
【0054】
【数8】
【0055】増幅器23aは、周波数係数データI
所定の特性に基づいて増幅する。また、増幅器23b
は、加算器22から供給される加算処理後係数データI
を所定の特性に基づいて増幅する。ここで、増幅器2
3a,23bは、上述した電子透かし埋め込み装置10
における増幅器12a,12bと同様に、入出力特性が
非線形特性を有するものである。増幅器23aは、増幅
して得られた増幅後増幅後原係数データI'を差分器2
4に供給するとともに、増幅器23bは、増幅して得ら
れた増幅後係数データI'を差分器24に供給する。
【0056】差分器24は、上式(5)に示したよう
に、増幅後係数データI'と増幅後原係数データI'と
の差分をとる。この結果、差分器24からの出力は、付
加データWMが原画像データIに応じて波形変形された
変形付加データWMとなり、逆変換器25に供給され
る。
【0057】逆変換器25は、周波数領域で定義される
変形付加データWMに対して、上述した変換器21に
よって施された周波数変換の逆操作である周波数逆変換
を施し、元の時間領域又は空間領域で定義される形態の
変形付加データWM'を求める。逆変換器25は、周
波数逆変換の結果得られた変形付加データWM'を埋
め込み器26に供給する。
【0058】埋め込み器26は、上述した電子透かし埋
め込み装置10における埋め込み器14と同様に、逆変
換器25から供給される変形付加データWM'を原画
像データIに対して埋め込み、画像データMとして出力
する。
【0059】このような電子透かし埋め込み装置20
は、入力された原画像データIに対して変換器21によ
って周波数変換を施し、原画像データIに応じて付加デ
ータWMを波形変形した後、原画像データIに対して埋
め込む。すなわち、電子透かし埋め込み装置20は、原
画像データIとして静止画像の輝度値を入力した場合で
あって、変換器21による周波数係数データIとして
輝度値の低周波数成分を出力した場合には、付加データ
WMを埋め込む際に、静止画像の輝度値が大きいほど、
より換言すれば、明るいほど、付加データWMの振幅を
大きくして埋め込むことと等価な動作を行う。これは、
人間が有する視覚的特性は、明るい領域での変更より、
暗い領域での変更に敏感であることによるものである。
また、電子透かし埋め込み装置20は、原画像データI
として静止画像の輝度値を入力した場合であって、変換
器21による周波数係数データIとして輝度値の高周
波数成分を出力した場合には、付加データWMを埋め込
む際に、静止画像の輝度値の変化が大きいほど、より換
言すれば、エッジが大きいほど、付加データWMの振幅
を大きくして埋め込むことと等価な動作を行う。これ
は、人間が有する視覚的特性は、エッジ領域での変更よ
り、平坦領域での変更に敏感であることによるものであ
る。電子透かし埋め込み装置20は、このような性質を
利用して、原画像データIに応じて付加データWMの埋
め込み強度を変化させて埋め込む。
【0060】これにより、電子透かし埋め込み装置20
は、埋め込み後の画質劣化を第三者に検知されなくする
ことができ、第三者による不正利用のための攻撃耐性を
強くすることができる。
【0061】また、電子透かし埋め込み装置20は、乗
算器を用いる必要がないことから、ソフトウェアによっ
て実現する場合であってもCPUの消費パワーが少なく
て済み、ハードウェアによって実現する場合であっても
回路規模の削減及び簡略化を図ることができ、高速に処
理を行うことができる。
【0062】以下、この電子透かし埋め込み装置20の
具体例について、図4乃至図8を用いて説明する。
【0063】まず、電子透かし埋め込み装置20の具体
例として、図4に示すように、ウェーブレット変換を利
用した電子透かし埋め込み装置20'について説明す
る。
【0064】電子透かし埋め込み装置20'は、上述し
た加算器22、増幅器23a,23b、差分器24、及
び埋め込み器26を備える他、上述した変換器21とし
てのウェーブレット変換器21'と、上述した逆変換器
25としてのウェーブレット逆変換器25'とを備え
る。
【0065】ウェーブレット変換器21'は、原画像デ
ータIに対してウェーブレット変換を施し、4つの周波
数領域LL,HL,LH,HHに属するウェーブレット
係数を求める。このとき、ウェーブレット変換器21'
は、ウェーブレット変換の際に用いるフィルタ係数とし
てはいかなるものを適用してもよく、特定する必要はな
い。そして、ウェーブレット変換器21'は、算出した
4つの周波数領域LL,HL,LH,HHに属するウェ
ーブレット係数の全てを周波数係数データIとして加
算器22及び増幅器23aに供給するのではなく、周波
数領域LLに属するウェーブレット係数又は周波数領域
HHに属するウェーブレット係数のいずれかのみを周波
数係数データIとして加算器22及び増幅器23aに
供給する。すなわち、ウェーブレット変換器21'は、
原画像データIの輝度値に対して所定のローパス・フィ
ルタを施して得られる低周波数成分又は原画像データI
の輝度値に対して所定のハイパス・フィルタを施して得
られる高周波数成分のいずれかのみを周波数係数データ
として加算器22及び増幅器23aに供給する。
【0066】ウェーブレット逆変換器25'は、差分器
24から供給される変形付加データWMに対して、上
述したウェーブレット変換器21'によって施されたウ
ェーブレット変換の逆操作であるウェーブレット逆変換
を施し、元の時間領域又は空間領域で定義される形態の
変形付加データWM'を求める。このとき、ウェーブ
レット逆変換器25'は、ウェーブレット変換器21'が
周波数係数データIとして出力した周波数成分と同一
の周波数成分を出力する必要はなく、異なる周波数成分
を出力してもよい。例えば、電子透かし埋め込み装置2
0’においては、ウェーブレット変換器21'が周波数
領域HHに属する高周波数成分のウェーブレット係数を
周波数係数データIとして出力するとともに、ウェー
ブレット逆変換器25'が周波数領域LLに属する低周
波数成分のウェーブレット係数に対応する成分を変形付
加データWM'として出力した場合には、付加データ
WMは、原画像データIの高周波数成分に応じて変調さ
れるとともに、原画像データIの低周波数成分に埋め込
まれることになる。また、同様に、電子透かし埋め込み
装置20’においては、ウェーブレット変換器21'が
周波数領域HHに属する高周波数成分のウェーブレット
係数を周波数係数データIとして出力するとともに、
ウェーブレット逆変換器25'も周波数領域HHに属す
る高周波数成分のウェーブレット係数に対応する成分を
変形付加データWM'として出力した場合には、付加
データWMは、原画像データIの高周波数成分に応じて
変調されるとともに、原画像データIの高周波数成分に
埋め込まれることになる。ただし、ウェーブレット逆変
換器25'は、ウェーブレット変換器21'が用いたフィ
ルタ係数と同一のフィルタ係数をもってウェーブレット
逆変換を施す必要があることはいうまでもない。
【0067】このような電子透かし埋め込み装置20'
は、具体的には以下のような処理を行い、原画像データ
Iに対して付加データWMを埋め込む。ここでは、周波
数領域LLに属するウェーブレット係数に付加データW
Mを埋め込むものとし、周波数領域HHに属するウェー
ブレット係数の絶対値に比例するように変更量を設定す
るものとする。また、ここでは、原画像データIのサイ
ズを縦16×横16ピクセルであるものとし、埋め込む
付加データWMのサイズを縦8×横8ビットであるもの
とする。
【0068】この場合、電子透かし埋め込み装置20'
においては、ウェーブレット変換器21'によって周波
数領域HHに属するウェーブレット係数を周波数係数デ
ータIとして加算器22及び増幅器23aに供給す
る。ここで、各ピクセル(x,y)(ただし、x,y=
1,2,3,・・・,8)に対応する周波数係数データ
の値をHH(x,y)とし、埋め込む付加データW
Mの値をWM(x,y)とすると、増幅器23a,23
b及び差分器24から出力される増幅後増幅後原係数デ
ータI'(x,y)、増幅後係数データI'(x,y)
及び変形付加データWM(x,y)は、それぞれ、次
式(9)乃至次式(11)で表される。
【0069】
【数9】
【0070】
【数10】
【0071】
【数11】
【0072】続いて、電子透かし埋め込み装置20'に
おいては、原画像データIと同じサイズを有する全ての
要素が"0"に初期化されたマトリックスを用意し、この
マトリックスのうち、周波数領域LLに属するウェーブ
レット係数が占める領域と同じ位置の要素の値を、差分
器24によって得られた上式(11)で表される変形付
加データWMの値にセットし、このマトリックスに対
してウェーブレット逆変換器25'によってウェーブレ
ット逆変換を施す。
【0073】すなわち、電子透かし埋め込み装置20'
においては、ウェーブレット変換器21'における処理
対象となるウェーブレット係数は、図5(A)に示すよ
うに、正方形で表される4つの周波数領域LL,HL,
LH,HHのうち、周波数領域HHに属するウェーブレ
ット係数であり、ウェーブレット逆変換器25'におけ
る処理対象となるウェーブレット係数は、同図(B)に
示すように、周波数領域LLに属するウェーブレット係
数である。
【0074】そして、電子透かし埋め込み装置20'に
おいては、ウェーブレット逆変換器25'によって得ら
れた変形付加データWM'を埋め込み器26によって
原画像データIに対して埋め込み、画像データMとして
出力する。なお、出力される画像データMは、付加デー
タWMが原画像データIの高周波数成分の絶対値によっ
て変調され、原画像データIの低周波数成分に埋め込ま
れて得られる結果と同じものである。
【0075】このように、電子透かし埋め込み装置2
0'は、ウェーブレット変換を利用し、周波数領域HH
に属するウェーブレット係数の絶対値に比例するよう
に、付加データWMの埋め込み強度を変化させ、周波数
領域LLからなるウェーブレット係数に付加データWM
を埋め込むことができる。したがって、電子透かし埋め
込み装置20'は、原画像データIに対して、攻撃耐性
が強く良好な性能を有する付加データWMを簡便に且つ
高速に埋め込むことができる。
【0076】つぎに、上述した電子透かし埋め込み装置
20の具体例として、図6に示すように、DCTを利用
した電子透かし埋め込み装置20''について説明する。
ここでは、原画像データIに対して8×8のDCTを施
し、得られた各ブロックにおける(3,3)で示される
位置のDCT係数に付加データWMを埋め込むものと
し、各ブロックにおける(8,8)で示される位置のD
CT係数の絶対値に比例するように変更量を設定するも
のとする。また、ここでは、原画像データIのサイズを
縦16×横16ピクセル(2×2ブロック)であるもの
とし、埋め込む付加データWMのサイズを縦2×横2ビ
ットであるものとする。
【0077】電子透かし埋め込み装置20''は、上述し
た加算器22、増幅器23a,23b、差分器24、及
び埋め込み器26を備える他、上述した変換器21とし
てのDCT器21''と、上述した逆変換器25としての
IDCT(Inverse DiscreteCosine Transform;逆離散
コサイン変換)器25''とを備える。
【0078】DCT器21''は、原画像データIに対し
てDCTを施し、2×2ブロックからなるDCT係数を
求める。そして、DCT器21''は、算出したDCT係
数の全てを周波数係数データIとして加算器22及び
増幅器23aに供給するのではなく、各ブロックにおけ
る(8,8)で示される位置の4つのDCT係数の絶対
値を周波数係数データIとして加算器22及び増幅器
23aに供給する。
【0079】IDCT器25''は、差分器24から供給
される変形付加データWMに対して、上述したDCT
器21''によって施されたDCTの逆操作であるIDC
Tを施し、元の時間領域又は空間領域で定義される形態
の変形付加データWM'を求める。そして、IDCT
器25''は、IDCTを施して得られた結果のうち、D
CT器21''が出力した各ブロックにおける(3,3)
で示される位置の4つのDCT係数に対応する成分を変
形付加データWM'として埋め込み器26に供給す
る。
【0080】このような電子透かし埋め込み装置20''
は、具体的には以下のような処理を行い、原画像データ
Iに対して付加データWMを埋め込む。
【0081】電子透かし埋め込み装置20''において
は、上述したように、DCT器21''によって各ブロッ
クにおける(8,8)で示される位置の4つのDCT係
数の絶対値を周波数係数データIとして加算器22及
び増幅器23aに供給する。ここで、各ブロックk(た
だし、k=1,2,3,4)に対応する周波数係数デー
タIの値をC(k)とし、埋め込む4ビットの付加デ
ータWMの値をWM(k)とすると、増幅器23a,2
3b及び差分器24から出力される増幅後増幅後原係数
データI'(k)、増幅後係数データI'(k)及び変
形付加データWM (k)は、それぞれ、次式(12)
乃至次式(14)で表される。
【0082】
【数12】
【0083】
【数13】
【0084】
【数14】
【0085】続いて、電子透かし埋め込み装置20''に
おいては、原画像データIと同じサイズを有する全ての
要素が"0"に初期化されたマトリックスを用意してこの
マトリックスを8×8のブロックに分割し、各ブロック
における(3,3)で示される位置の要素の値を、差分
器24によって得られた上式(14)で表される変形付
加データWMの値にセットし、このマトリックスに対
してIDCT器25''によってIDCTを施す。
【0086】すなわち、電子透かし埋め込み装置20''
においては、DCT器21''における処理対象となるD
CT係数は、図7(A)に示すように、正方形で表され
る4つのブロックのそれぞれにおける(8,8)で示さ
れる位置のDCT係数であり、IDCT器25''におけ
る処理対象となるDCT係数は、同図(B)に示すよう
に、4つのブロックのそれぞれにおける(3,3)で示
される位置のDCT係数である。
【0087】そして、電子透かし埋め込み装置20''に
おいては、IDCT器25''によって得られた変形付加
データWM'を埋め込み器26によって原画像データ
Iに対して埋め込み、画像データMとして出力する。な
お、出力される画像データMは、付加データWMが原画
像データIの各ブロックにおける(8,8)で示される
位置のDCT係数の絶対値によって変調され、原画像デ
ータIの各ブロックにおける(3,3)で示される位置
のDCT係数に埋め込まれて得られる結果と同じもので
ある。
【0088】このように、電子透かし埋め込み装置2
0''は、DCTを利用し、各ブロックにおける(8,
8)で示される位置のDCT係数の絶対値に比例するよ
うに、付加データWMの埋め込み強度を変化させ、各ブ
ロックにおける(3,3)で示される位置のDCT係数
に付加データWMを埋め込むことができる。したがっ
て、電子透かし埋め込み装置20''は、原画像データI
に対して、攻撃耐性が強く良好な性能を有する付加デー
タWMを簡便に且つ高速に埋め込むことができる。
【0089】つぎに、電子透かし埋め込み装置20を拡
張した具体例として、図8に示すように、ウェーブレッ
ト変換を利用した電子透かし埋め込み装置20'''につ
いて説明する。
【0090】電子透かし埋め込み装置20'''は、上述
した変換器21としてのウェーブレット変換器21'''
と、上述した変換器22としての2つの加算器22
22 と、上述した増幅器23a,23bとしての2組
の増幅器23a,23b,23a,23bと、
上述した差分器24としての2つの差分器24,24
と、上述した逆変換器25としてのウェーブレット逆
変換器25'''と、上述した埋め込み器26としての埋
め込み器26'''とを備える。
【0091】ウェーブレット変換器21'''は、原画像
データIに対してウェーブレット変換を施し、4つの周
波数領域LL,HL,LH,HHに属するウェーブレッ
ト係数を求め、算出した4つの周波数領域LL,HL,
LH,HHのそれぞれに属するウェーブレット係数のう
ち、周波数領域LLに属するウェーブレット係数を周波
数係数データIFLとして加算器22及び増幅器23
に供給するとともに、周波数領域HHに属するウェ
ーブレット係数を周波数係数データIFHとして加算器
22及び増幅器23aに供給する。すなわち、ウェ
ーブレット変換器21'''は、原画像データIの輝度値
に対して所定のローパス・フィルタを施して得られる低
周波数成分を周波数係数データIFLとして加算器22
及び増幅器23aに供給するとともに、原画像デー
タIの輝度値に対して所定のハイパス・フィルタを施し
て得られる高周波数成分を周波数係数データIFHとし
て加算器22及び増幅器23aに供給する。
【0092】加算器22は、上述した加算器22と同
様に、ウェーブレット変換器21'''から供給される周
波数係数データIFLと付加データWMとに対して加算
処理を行う。加算器22は、得られた加算処理後係数
データIW1を増幅器23b に供給する。
【0093】加算器22は、上述した加算器22と同
様に、ウェーブレット変換器21'''から供給される周
波数係数データIFHと付加データWMとに対して加算
処理を行う。加算器22は、得られた加算処理後係数
データIW2を増幅器23b に供給する。
【0094】増幅器23a,23bは、上述した増
幅器23a,23bと同様に、入出力特性が非線形特性
を有するものである。増幅器23aは、周波数係数デ
ータIFLを所定の特性に基づいて増幅する。また、増
幅器23bは、加算器22 から供給される加算処理
後係数データIW1を所定の特性に基づいて増幅する。
増幅器23aは、増幅して得られた増幅後増幅後原係
数データI'を差分器24に供給するとともに、増
幅器23bは、増幅して得られた増幅後係数データI
W1'を差分器24に供給する。
【0095】増幅器23a,23bは、上述した増
幅器23a,23bと同様に、入出力特性が非線形特性
を有するものである。増幅器23aは、周波数係数デ
ータIFHを所定の特性に基づいて増幅する。また、増
幅器23bは、加算器22 から供給される加算処理
後係数データIW2を所定の特性に基づいて増幅する。
増幅器23aは、増幅して得られた増幅後増幅後原係
数データI'を差分器24に供給するとともに、増
幅器23bは、増幅して得られた増幅後係数データI
W2'を差分器24に供給する。
【0096】差分器24は、上述した差分器24と同
様に、増幅後係数データIW1'と増幅後原係数データ
'との差分をとる。この結果、差分器24からの
出力は、付加データWMが原画像データIの輝度値に応
じて波形変形された変形付加データWMA1となり、ウ
ェーブレット逆変換器25'''に供給される。
【0097】差分器24は、上述した差分器24と同
様に、増幅後係数データIW2'と増幅後原係数データ
'との差分をとる。この結果、差分器24からの
出力は、付加データWMが原画像データIのエッジ成分
に応じて波形変形された変形付加データWMA2とな
り、ウェーブレット逆変換器25'''に供給される。
【0098】ウェーブレット逆変換器25'''は、差分
器24から供給される変形付加データWMA1及び差
分器24から供給される変形付加データWMA2に対
してウェーブレット逆変換を施し、元の時間領域又は空
間領域で定義される形態の変形付加データWM'を求
める。このとき、ウェーブレット逆変換器25'''は、
原画像データIと同じサイズを有する全ての要素が"0"
に初期化されたマトリックスを用意し、このマトリック
スのうち、周波数領域LLに属するウェーブレット係数
が占める領域と同じ位置の要素の値を、差分器24
よって得られた変形付加データWMA1の値にセットす
るとともに、周波数領域HHに属するウェーブレット係
数が占める領域と同じ位置の要素の値を、差分器24
によって得られた変形付加データWMA2の値にセット
し、このマトリックスに対してウェーブレット逆変換を
施す。ウェーブレット逆変換器25'''は、得られた変
形付加データWM'を埋め込み器26'''に供給する。
【0099】埋め込み器26'''は、上述した埋め込み
器26と同様に、ウェーブレット逆変換器25'''から
供給される変形付加データWM'を原画像データIに
対して埋め込み、画像データMとして出力する。
【0100】このように、電子透かし埋め込み装置2
0'''は、ウェーブレット変換を利用し、原画像データ
Iの輝度値及びエッジ成分に応じて付加データWMの埋
め込み強度を変化させ、原画像データIに対して付加デ
ータWMを埋め込むことができる。したがって、電子透
かし埋め込み装置20'''は、原画像データIに対し
て、攻撃耐性が強く良好な性能を有する付加データWM
を簡便に且つ高速に埋め込むことができる。
【0101】以上説明したように、電子透かし埋め込み
装置は、非線形回路を用いて原画像データIの視覚的特
性によって付加データWMの波形を変形して埋め込むこ
とにより、Digimarc Corporationによって開示されたUS
Patent 5,748,763に記載されている手法のように、付
加データWMの埋め込み強度を変化させる際にも乗算や
関数式といった計算を行う必要がなく、攻撃耐性が強く
良好な性能を有する付加データWMを簡便に且つ高速に
処理することができる。したがって、電子透かし埋め込
み装置は、原画像データIについての違法な複製を防止
することに寄与することができ、ユーザにとって優れた
利便を提供することができるものである。
【0102】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、例えば、増幅器として、2次以
上の高次の関数で表される入出力特性を有するものを用
いた場合には、差分器の後段に、所定の周波数成分を通
過して微弱成分である高次成分を除去する低域通過フィ
ルタ手段であるローパス・フィルタを備え、このローパ
ス・フィルタを通過した変形付加データを原画像データ
に対して埋め込むようにしてもよい。
【0103】また、上述した実施の形態では、変換器と
して、原画像データに対して周波数変換を施すものを用
いて説明したが、本発明は、変換器として、原画像デー
タに対して、レベルシフトを施すものであってもよく、
各種周波数変換及び/又はレベルシフトを組み合わせた
処理を施すものであってもよい。
【0104】さらに、上述した実施の形態では、画像デ
ータに対して埋め込まれた電子透かしを検出するものと
して説明したが、本発明は、原データとして、画像デー
タ以外の2次元データ、音声データ等の1次元データ又
は立体像等の3次元データを用いた場合であっても容易
に適用することができる。
【0105】このように、本発明は、その趣旨を逸脱し
ない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0106】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる付加データ埋め込み装置は、原データに対して所定
の付加データを埋め込む付加データ埋め込み装置であっ
て、原データと付加データとに対して加算処理を行う加
算手段と、原データを所定の非線形入出力特性に基づい
て増幅する第1の増幅手段と、加算手段から供給される
加算処理後データを所定の非線形入出力特性に基づいて
増幅する第2の増幅手段と、この第2の増幅手段によっ
て増幅されて得られた増幅後データと第1の増幅手段に
よって増幅されて得られた増幅後原データとの差分をと
る差分手段と、付加データが原データに応じて波形変形
されたデータであって差分手段から供給される変形付加
データを原データに対して埋め込む埋め込み手段とを備
える。
【0107】したがって、本発明にかかる付加データ埋
め込み装置は、非線形入出力特性を有する第1の増幅手
段及び第2の増幅手段を用いて付加データを原データに
応じて波形変形し、埋め込み手段によって原データに対
して変形付加データを埋め込むことにより、乗算や関数
式といった計算を行う必要がなく、攻撃耐性が強く良好
な性能を有する付加データを原データに対して簡便に且
つ高速に埋め込むことができる。
【0108】また、本発明にかかる付加データ埋め込み
方法は、原データに対して所定の付加データを埋め込む
付加データ埋め込み方法であって、原データと付加デー
タとに対して加算処理を行う加算工程と、原データを所
定の非線形入出力特性に基づいて増幅する第1の増幅工
程と、加算工程にて得られた加算処理後データを所定の
非線形入出力特性に基づいて増幅する第2の増幅工程
と、この第2の増幅工程にて増幅されて得られた増幅後
データと第1の増幅工程にて増幅されて得られた増幅後
原データとの差分をとる差分工程と、付加データが原デ
ータに応じて波形変形されたデータであって差分工程に
て得られた変形付加データを原データに対して埋め込む
埋め込み工程とを備える。
【0109】したがって、本発明にかかる付加データ埋
め込み方法は、非線形入出力特性に基づいて付加データ
を原データに応じて波形変形し、原データに対して変形
付加データを埋め込むことにより、乗算や関数式といっ
た計算を行う必要がなく、攻撃耐性が強く良好な性能を
有する付加データを原データに対して簡便に且つ高速に
埋め込むことが可能となる。
【0110】さらに、本発明にかかる付加データ埋め込
みプログラムは、原データに対して所定の付加データを
埋め込むコンピュータ読み取り可能な付加データ埋め込
みプログラムであって、原データと付加データとに対し
て加算処理を行う加算処理と、原データを所定の非線形
入出力特性に基づいて増幅する第1の増幅処理と、加算
処理にて得られた加算処理後データを所定の非線形入出
力特性に基づいて増幅する第2の増幅処理と、この第2
の増幅処理にて増幅されて得られた増幅後データと第1
の増幅処理にて増幅されて得られた増幅後原データとの
差分をとる差分処理と、付加データが原データに応じて
波形変形されたデータであって差分処理にて得られた変
形付加データを原データに対して埋め込む埋め込み処理
とを備える。
【0111】したがって、本発明にかかる付加データ埋
め込みプログラムは、非線形入出力特性に基づいて付加
データを原データに応じて波形変形し、原データに対し
て変形付加データを埋め込むことにより、乗算や関数式
といった計算を行う必要がなく、攻撃耐性が強く良好な
性能を有する付加データを原データに対して簡便に且つ
高速に埋め込むことを可能とする。
【0112】さらにまた、本発明にかかる付加データ埋
め込み装置は、原データに対して所定の付加データを埋
め込む付加データ埋め込み装置であって、原データに対
して所定の変換処理を施す変換手段と、この変換手段に
よって変換されて得られた変換データと付加データとに
対して加算処理を行う加算手段と、変換データを所定の
非線形入出力特性に基づいて増幅する第1の増幅手段
と、加算手段から供給される加算処理後データを所定の
非線形入出力特性に基づいて増幅する第2の増幅手段
と、この第2の増幅手段によって増幅されて得られた増
幅後データと第1の増幅手段によって増幅されて得られ
た増幅後原データとの差分をとる差分手段と、この差分
手段によって得られた変形付加データに対して、変換手
段によって施された変換処理の逆操作である逆変換処理
を施す逆変換手段と、逆変換手段から供給される変形付
加データを原データに対して埋め込む埋め込み手段とを
備える。
【0113】したがって、本発明にかかる付加データ埋
め込み装置は、変換手段によって原データに対して所定
の変換処理を施し、非線形入出力特性を有する第1の増
幅手段及び第2の増幅手段を用いて付加データを原デー
タに応じて波形変形し、埋め込み手段によって原データ
に対して変形付加データを埋め込むことにより、乗算や
関数式といった計算を行う必要がなく、攻撃耐性が強く
良好な性能を有する付加データを原データに対して簡便
に且つ高速に埋め込むことができる。
【0114】また、本発明にかかる付加データ埋め込み
方法は、原データに対して所定の付加データを埋め込む
付加データ埋め込み方法であって、原データに対して所
定の変換処理を施す変換工程と、この変換工程にて変換
されて得られた変換データと付加データとに対して加算
処理を行う加算工程と、変換データを所定の非線形入出
力特性に基づいて増幅する第1の増幅工程と、加算工程
にて得られた加算処理後データを所定の非線形入出力特
性に基づいて増幅する第2の増幅工程と、この第2の増
幅工程にて増幅されて得られた増幅後データと第1の増
幅工程にて増幅されて得られた増幅後原データとの差分
をとる差分工程と、この差分工程にて得られた変形付加
データに対して、変換工程にて施された変換処理の逆操
作である逆変換処理を施す逆変換工程と、逆変換工程に
て得られた変形付加データを原データに対して埋め込む
埋め込み工程とを備える。
【0115】したがって、本発明にかかる付加データ埋
め込み方法は、原データに対して所定の変換処理を施
し、非線形入出力特性に基づいて付加データを原データ
に応じて波形変形し、原データに対して変形付加データ
を埋め込むことにより、乗算や関数式といった計算を行
う必要がなく、攻撃耐性が強く良好な性能を有する付加
データを原データに対して簡便に且つ高速に埋め込むこ
とが可能となる。
【0116】さらに、本発明にかかる付加データ埋め込
みプログラムは、原データに対して所定の付加データを
埋め込むコンピュータ読み取り可能な付加データ埋め込
みプログラムであって、原データに対して所定の変換処
理を施す変換処理と、この変換処理にて変換されて得ら
れた変換データと付加データとに対して加算処理を行う
加算処理と、変換データを所定の非線形入出力特性に基
づいて増幅する第1の増幅処理と、加算処理にて得られ
た加算処理後データを所定の非線形入出力特性に基づい
て増幅する第2の増幅処理と、この第2の増幅処理にて
増幅されて得られた増幅後データと第1の増幅処理にて
増幅されて得られた増幅後原データとの差分をとる差分
処理と、この差分処理にて得られた変形付加データに対
して、変換処理にて施された変換処理の逆操作である逆
変換処理を施す逆変換処理と、逆変換処理にて得られた
変形付加データを原データに対して埋め込む埋め込み処
理とを備える。
【0117】したがって、本発明にかかる付加データ埋
め込みプログラムは、原データに対して所定の変換処理
を施し、非線形入出力特性に基づいて付加データを原デ
ータに応じて波形変形し、原データに対して変形付加デ
ータを埋め込むことにより、乗算や関数式といった計算
を行う必要がなく、攻撃耐性が強く良好な性能を有する
付加データを原データに対して簡便に且つ高速に埋め込
むことを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態として示す電子透か
し埋め込み装置の構成を説明するブロック図である。
【図2】同電子透かし埋め込み装置が備える増幅器にお
ける入出力特性曲線を説明する図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態として示す電子透か
し埋め込み装置の構成を説明するブロック図である。
【図4】同電子透かし埋め込み装置の具体例としてのウ
ェーブレット変換を利用した電子透かし埋め込み装置の
構成を説明するブロック図である。
【図5】同電子透かし埋め込み装置における処理対象と
なるウェーブレット係数を説明する図であって、(A)
は、同電子透かし埋め込み装置が備えるウェーブレット
変換器における処理対象となるウェーブレット係数を示
し、(B)は、同電子透かし埋め込み装置が備えるウェ
ーブレット逆変換器における処理対象となるウェーブレ
ット係数を示す図である。
【図6】同電子透かし埋め込み装置の具体例としてのD
CTを利用した電子透かし埋め込み装置の構成を説明す
るブロック図である。
【図7】同電子透かし埋め込み装置における処理対象と
なるDCT係数を説明する図であって、(A)は、同電
子透かし埋め込み装置が備えるDCT器における処理対
象となるDCT係数を示し、(B)は、同電子透かし埋
め込み装置が備えるIDCT器における処理対象となる
DCT係数を示す図である。
【図8】同電子透かし埋め込み装置を拡張した具体例と
してのウェーブレット変換を利用した電子透かし埋め込
み装置の構成を説明するブロック図である。
【図9】従来の電子透かし埋め込み装置の構成を説明す
るブロック図である。
【符号の説明】
10,20,20',20'',20''' 電子透かし埋め
込み装置、 11,22,22,22 加算器、
12a,12b,23a,23b,23a,23
,23a,23b 増幅器、 13,24,2
,24 差分器、 14,26,26''' 埋め
込み器、 21 変換器、 21',21'''ウェーブレ
ット変換器、 21'' DCT器、 25 逆変換器、
25',25''' ウェーブレット逆変換器、 25''
IDCT器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/08 H04N 7/08 Z 7/081 Fターム(参考) 5B057 CE05 CE06 CE08 CH01 CH09 CH11 5C063 AB03 AB05 CA23 DA20 DB09 5C076 AA14 AA23 BA06 5J064 AA03 BA16 BB01 BC01 BC08 BC11 BC19 BD03 5J104 AA14

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原データに対して所定の付加データを埋
    め込む付加データ埋め込み装置であって、 上記原データと上記付加データとに対して加算処理を行
    う加算手段と、 上記原データを所定の非線形入出力特性に基づいて増幅
    する第1の増幅手段と、 上記加算手段から供給される加算処理後データを所定の
    非線形入出力特性に基づいて増幅する第2の増幅手段
    と、 上記第2の増幅手段によって増幅されて得られた増幅後
    データと上記第1の増幅手段によって増幅されて得られ
    た増幅後原データとの差分をとる差分手段と、 上記付加データが上記原データに応じて波形変形された
    データであって上記差分手段から供給される変形付加デ
    ータを上記原データに対して埋め込む埋め込み手段とを
    備えることを特徴とする付加データ埋め込み装置。
  2. 【請求項2】 上記原データ及び上記付加データに対応
    した上記第1の増幅手段及び上記第2の増幅手段のそれ
    ぞれによる増幅値を参照テーブルとして記憶する記憶手
    段を備え、 上記第1の増幅手段及び上記第2の増幅手段は、それぞ
    れ、上記記憶手段に記憶された上記参照テーブルを参照
    して、上記原データ及び上記加算処理後データを増幅す
    ることを特徴とする請求項1記載の付加データ埋め込み
    装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の増幅手段及び上記第2の増幅
    手段における入出力特性は、求めようとする上記付加デ
    ータの波形変形式を積分した結果にしたがって設計され
    ることを特徴とする請求項1記載の付加データ埋め込み
    装置。
  4. 【請求項4】 入力されるデータのうち、所定の周波数
    成分を通過する低域通過フィルタ手段を備え、 上記埋め込み手段は、上記第1の増幅手段及び上記第2
    の増幅手段が、それぞれ、2次以上の高次の関数で表さ
    れる非線形入出力特性を有するものである場合には、上
    記差分手段から出力される上記変形付加データのうち、
    上記低域通過フィルタ手段を通過した高次成分が除去さ
    れた変形付加データを上記原データに対して埋め込むこ
    とを特徴とする請求項1記載の付加データ埋め込み装
    置。
  5. 【請求項5】 原データに対して所定の付加データを埋
    め込む付加データ埋め込み方法であって、 上記原データと上記付加データとに対して加算処理を行
    う加算工程と、 上記原データを所定の非線形入出力特性に基づいて増幅
    する第1の増幅工程と、 上記加算工程にて得られた加算処理後データを所定の非
    線形入出力特性に基づいて増幅する第2の増幅工程と、 上記第2の増幅工程にて増幅されて得られた増幅後デー
    タと上記第1の増幅工程にて増幅されて得られた増幅後
    原データとの差分をとる差分工程と、 上記付加データが上記原データに応じて波形変形された
    データであって上記差分工程にて得られた変形付加デー
    タを上記原データに対して埋め込む埋め込み工程とを備
    えることを特徴とする付加データ埋め込み方法。
  6. 【請求項6】 上記原データ及び上記付加データに対応
    した上記第1の増幅工程及び上記第2の増幅工程のそれ
    ぞれにおける増幅値が参照テーブルとして記憶手段に記
    憶されており、 上記第1の増幅工程及び上記第2の増幅工程では、それ
    ぞれ、上記記憶手段に記憶された上記参照テーブルが参
    照されて、上記原データ及び上記加算処理後データが増
    幅されることを特徴とする請求項5記載の付加データ埋
    め込み方法。
  7. 【請求項7】 上記第1の増幅工程及び上記第2の増幅
    工程における入出力特性は、求めようとする上記付加デ
    ータの波形変形式を積分した結果にしたがって設計され
    ることを特徴とする請求項5記載の付加データ埋め込み
    方法。
  8. 【請求項8】 入力されるデータのうち、所定の周波数
    成分を通過する低域通過フィルタ工程を備え、 上記埋め込み工程では、上記第1の増幅工程及び上記第
    2の増幅工程にて、それぞれ、2次以上の高次の関数で
    表される非線形入出力特性を有する増幅処理が行われる
    場合には、上記差分工程にて得られた上記変形付加デー
    タのうち、上記低域通過フィルタ工程にて通過された高
    次成分が除去された変形付加データが上記原データに対
    して埋め込まれることを特徴とする請求項5記載の付加
    データ埋め込み方法。
  9. 【請求項9】 原データに対して所定の付加データを埋
    め込むコンピュータ読み取り可能な付加データ埋め込み
    プログラムであって、 上記原データと上記付加データとに対して加算処理を行
    う加算処理と、 上記原データを所定の非線形入出力特性に基づいて増幅
    する第1の増幅処理と、 上記加算処理にて得られた加算処理後データを所定の非
    線形入出力特性に基づいて増幅する第2の増幅処理と、 上記第2の増幅処理にて増幅されて得られた増幅後デー
    タと上記第1の増幅処理にて増幅されて得られた増幅後
    原データとの差分をとる差分処理と、 上記付加データが上記原データに応じて波形変形された
    データであって上記差分処理にて得られた変形付加デー
    タを上記原データに対して埋め込む埋め込み処理とを備
    えることを特徴とする付加データ埋め込みプログラム。
  10. 【請求項10】 上記原データ及び上記付加データに対
    応した上記第1の増幅処理及び上記第2の増幅処理のそ
    れぞれにおける増幅値が参照テーブルとして記憶手段に
    記憶されており、 上記第1の増幅処理及び上記第2の増幅処理では、それ
    ぞれ、上記記憶手段に記憶された上記参照テーブルが参
    照されて、上記原データ及び上記加算処理後データが増
    幅されることを特徴とする請求項9記載の付加データ埋
    め込みプログラム。
  11. 【請求項11】 上記第1の増幅処理及び上記第2の増
    幅処理における入出力特性は、求めようとする上記付加
    データの波形変形式を積分した結果にしたがって設計さ
    れることを特徴とする請求項9記載の付加データ埋め込
    みプログラム。
  12. 【請求項12】 入力されるデータのうち、所定の周波
    数成分を通過する低域通過フィルタ処理を備え、 上記埋め込み処理では、上記第1の増幅処理及び上記第
    2の増幅処理にて、それぞれ、2次以上の高次の関数で
    表される非線形入出力特性を有する増幅処理が行われる
    場合には、上記差分処理にて得られた上記変形付加デー
    タのうち、上記低域通過フィルタ処理にて通過された高
    次成分が除去された変形付加データが上記原データに対
    して埋め込まれることを特徴とする請求項9記載の付加
    データ埋め込みプログラム。
  13. 【請求項13】 原データに対して所定の付加データを
    埋め込む付加データ埋め込み装置であって、 上記原データに対して所定の変換処理を施す変換手段
    と、 上記変換手段によって変換されて得られた変換データと
    上記付加データとに対して加算処理を行う加算手段と、 上記変換データを所定の非線形入出力特性に基づいて増
    幅する第1の増幅手段と、 上記加算手段から供給される加算処理後データを所定の
    非線形入出力特性に基づいて増幅する第2の増幅手段
    と、 上記第2の増幅手段によって増幅されて得られた増幅後
    データと上記第1の増幅手段によって増幅されて得られ
    た増幅後原データとの差分をとる差分手段と、 上記差分手段によって得られた変形付加データに対し
    て、上記変換手段によって施された変換処理の逆操作で
    ある逆変換処理を施す逆変換手段と、 上記逆変換手段から供給される変形付加データを上記原
    データに対して埋め込む埋め込み手段とを備えることを
    特徴とする付加データ埋め込み装置。
  14. 【請求項14】 上記変換手段は、時間領域又は空間領
    域で定義される形態の上記原データに対して所定の周波
    数変換を施し、 上記加算手段は、上記変換手段による周波数変換の結果
    得られた周波数係数からなる変換データと、上記変換手
    段での周波数領域で定義される形態の信号である上記付
    加データとに対して加算処理を行うことを特徴とする請
    求項13記載の付加データ埋め込み装置。
  15. 【請求項15】 上記変換手段は、上記変換データとし
    て、算出した全ての周波数係数を出力するのではなく、
    特定の周波数係数を選択して出力することを特徴とする
    請求項14記載の付加データ埋め込み装置。
  16. 【請求項16】 上記変換手段は、上記原データに対し
    てレベルシフトを施すことを特徴とする請求項13記載
    の付加データ埋め込み装置。
  17. 【請求項17】 上記原データ及び上記付加データに対
    応した上記第1の増幅手段及び上記第2の増幅手段のそ
    れぞれによる増幅値を参照テーブルとして記憶する記憶
    手段を備え、 上記第1の増幅手段及び上記第2の増幅手段は、それぞ
    れ、上記記憶手段に記憶された上記参照テーブルを参照
    して、上記原データ及び上記加算処理後データを増幅す
    ることを特徴とする請求項13記載の付加データ埋め込
    み装置。
  18. 【請求項18】 上記第1の増幅手段及び上記第2の増
    幅手段における入出力特性は、求めようとする上記付加
    データの波形変形式を積分した結果にしたがって設計さ
    れることを特徴とする請求項13記載の付加データ埋め
    込み装置。
  19. 【請求項19】 入力されるデータのうち、所定の周波
    数成分を通過する低域通過フィルタ手段を備え、 上記逆変換手段は、上記第1の増幅手段及び上記第2の
    増幅手段が、それぞれ、2次以上の高次の関数で表され
    る非線形入出力特性を有するものである場合には、上記
    差分手段から出力される上記変形付加データのうち、上
    記低域通過フィルタ手段を通過した高次成分が除去され
    た変形付加データに対して逆変換処理を施すことを特徴
    とする請求項13記載の付加データ埋め込み装置。
  20. 【請求項20】 原データに対して所定の付加データを
    埋め込む付加データ埋め込み方法であって、 上記原データに対して所定の変換処理を施す変換工程
    と、 上記変換工程にて変換されて得られた変換データと上記
    付加データとに対して加算処理を行う加算工程と、 上記変換データを所定の非線形入出力特性に基づいて増
    幅する第1の増幅工程と、 上記加算工程にて得られた加算処理後データを所定の非
    線形入出力特性に基づいて増幅する第2の増幅工程と、 上記第2の増幅工程にて増幅されて得られた増幅後デー
    タと上記第1の増幅工程にて増幅されて得られた増幅後
    原データとの差分をとる差分工程と、 上記差分工程にて得られた変形付加データに対して、上
    記変換工程にて施された変換処理の逆操作である逆変換
    処理を施す逆変換工程と、 上記逆変換工程にて得られた変形付加データを上記原デ
    ータに対して埋め込む埋め込み工程とを備えることを特
    徴とする付加データ埋め込み方法。
  21. 【請求項21】 上記変換工程では、時間領域又は空間
    領域で定義される形態の上記原データに対して所定の周
    波数変換が施され、 上記加算工程では、上記変換工程による周波数変換の結
    果得られた周波数係数からなる変換データと、上記変換
    工程での周波数領域で定義される形態の信号である上記
    付加データとに対して加算処理が行われることを特徴と
    する請求項20記載の付加データ埋め込み方法。
  22. 【請求項22】 上記変換工程では、上記変換データと
    して、算出された全ての周波数係数が出力されるのでは
    なく、特定の周波数係数が選択されて出力されることを
    特徴とする請求項21記載の付加データ埋め込み方法。
  23. 【請求項23】 上記変換工程では、上記原データに対
    してレベルシフトが施されることを特徴とする請求項2
    0記載の付加データ埋め込み方法。
  24. 【請求項24】 上記原データ及び上記付加データに対
    応した上記第1の増幅工程及び上記第2の増幅工程のそ
    れぞれにおける増幅値が参照テーブルとして記憶手段に
    記憶されており、 上記第1の増幅工程及び上記第2の増幅工程では、それ
    ぞれ、上記記憶手段に記憶された上記参照テーブルが参
    照されて、上記原データ及び上記加算処理後データが増
    幅されることを特徴とする請求項20記載の付加データ
    埋め込み方法。
  25. 【請求項25】 上記第1の増幅工程及び上記第2の増
    幅工程における入出力特性は、求めようとする上記付加
    データの波形変形式を積分した結果にしたがって設計さ
    れることを特徴とする請求項20記載の付加データ埋め
    込み方法。
  26. 【請求項26】 入力されるデータのうち、所定の周波
    数成分を通過する低域通過フィルタ工程を備え、 上記逆変換工程では、上記第1の増幅工程及び上記第2
    の増幅工程にて、それぞれ、2次以上の高次の関数で表
    される非線形入出力特性を有する増幅処理が行われる場
    合には、上記差分工程にて得られた上記変形付加データ
    のうち、上記低域通過フィルタ工程にて通過された高次
    成分が除去された変形付加データに対して逆変換処理が
    施されることを特徴とする請求項20記載の付加データ
    埋め込み方法。
  27. 【請求項27】 原データに対して所定の付加データを
    埋め込むコンピュータ読み取り可能な付加データ埋め込
    みプログラムであって、 上記原データに対して所定の変換処理を施す変換処理
    と、 上記変換処理にて変換されて得られた変換データと上記
    付加データとに対して加算処理を行う加算処理と、 上記変換データを所定の非線形入出力特性に基づいて増
    幅する第1の増幅処理と、 上記加算処理にて得られた加算処理後データを所定の非
    線形入出力特性に基づいて増幅する第2の増幅処理と、 上記第2の増幅処理にて増幅されて得られた増幅後デー
    タと上記第1の増幅処理にて増幅されて得られた増幅後
    原データとの差分をとる差分処理と、 上記差分処理にて得られた変形付加データに対して、上
    記変換処理にて施された変換処理の逆操作である逆変換
    処理を施す逆変換処理と、 上記逆変換処理にて得られた変形付加データを上記原デ
    ータに対して埋め込む埋め込み処理とを備えることを特
    徴とする付加データ埋め込みプログラム。
  28. 【請求項28】 上記変換処理では、時間領域又は空間
    領域で定義される形態の上記原データに対して所定の周
    波数変換が施され、 上記加算処理では、上記変換処理による周波数変換の結
    果得られた周波数係数からなる変換データと、上記変換
    処理での周波数領域で定義される形態の信号である上記
    付加データとに対して加算処理が行われることを特徴と
    する請求項27記載の付加データ埋め込みプログラム。
  29. 【請求項29】 上記変換処理では、上記変換データと
    して、算出された全ての周波数係数が出力されるのでは
    なく、特定の周波数係数が選択されて出力されることを
    特徴とする請求項28記載の付加データ埋め込みプログ
    ラム。
  30. 【請求項30】 上記変換処理では、上記原データに対
    してレベルシフトが施されることを特徴とする請求項2
    7記載の付加データ埋め込みプログラム。
  31. 【請求項31】 上記原データ及び上記付加データに対
    応した上記第1の増幅処理及び上記第2の増幅処理のそ
    れぞれにおける増幅値が参照テーブルとして記憶手段に
    記憶されており、 上記第1の増幅処理及び上記第2の増幅処理では、それ
    ぞれ、上記記憶手段に記憶された上記参照テーブルが参
    照されて、上記原データ及び上記加算処理後データが増
    幅されることを特徴とする請求項27記載の付加データ
    埋め込みプログラム。
  32. 【請求項32】 上記第1の増幅処理及び上記第2の増
    幅処理における入出力特性は、求めようとする上記付加
    データの波形変形式を積分した結果にしたがって設計さ
    れることを特徴とする請求項27記載の付加データ埋め
    込みプログラム。
  33. 【請求項33】 入力されるデータのうち、所定の周波
    数成分を通過する低域通過フィルタ処理を備え、 上記逆変換処理では、上記第1の増幅処理及び上記第2
    の増幅処理にて、それぞれ、2次以上の高次の関数で表
    される非線形入出力特性を有する増幅処理が行われる場
    合には、上記差分処理にて得られた上記変形付加データ
    のうち、上記低域通過フィルタ処理にて通過された高次
    成分が除去された変形付加データに対して逆変換処理が
    施されることを特徴とする請求項27記載の付加データ
    埋め込みプログラム。
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