JP2003060489A - 遅延量補償回路 - Google Patents

遅延量補償回路

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JP2003060489A
JP2003060489A JP2001248674A JP2001248674A JP2003060489A JP 2003060489 A JP2003060489 A JP 2003060489A JP 2001248674 A JP2001248674 A JP 2001248674A JP 2001248674 A JP2001248674 A JP 2001248674A JP 2003060489 A JP2003060489 A JP 2003060489A
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JP2001248674A
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Kenichi Narukawa
健一 成川
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遅延量を補償するために温度センサが内蔵され
ている遅延ICを用いて補償したり、回路を恒温槽に入
れたりして遅延量が変化しないようにしていたが、遅延
ICの選択肢が狭くなったり、構成が複雑になるという
課題があったので、この課題を解決する。 【解決手段】遅延素子にパルス信号を入力して遅延量に
関連するパルス信号を生成し、このパルス信号を積分し
て、この積分した信号で遅延ICに密着して配置された
ヒーターを制御して、遅延量が一定値になるように制御
するようにした。温度センサが内蔵されていない遅延I
Cでも使用できるのでICの選択肢が増し、また恒温槽
に入れる必要がなくなるので構成が簡単になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル信号を
遅延させる遅延素子の遅延量を補償して常に一定の遅延
量を得ることができる遅延量補償回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】LSIテスタに用いるタイミング校正用
のタイミング発生回路では、パルス信号を一定時間遅延
させるために可変遅延ICを用いている。このような可
変遅延ICは入力されたパルス信号を予め定められた時
間遅延して出力し、また制御信号を与えることによって
遅延量を可変できるようになっている。
【0003】LSIテスタのタイミング校正を行うため
に用いるタイミング発生回路では、製造時に校正を行っ
てタイミングの調整や遅延量の値付けを行っている。し
かし、可変遅延ICの遅延量は周囲温度や電源電圧によ
って変化するので、製造時と使用時の周囲温度等の違い
によって校正タイミングに誤差が発生する場合がある。
【0004】そのために、温度センサを内蔵した可変遅
延ICを用いて、その温度出力によってICの電源電圧
を制御して、周囲温度が変化しても遅延量が一定になる
ようにしていた。また、温度センサが内蔵されていない
可変遅延ICを使用するときは、回路自体を恒温槽の中
に入れて周囲温度を一定に保つなどの手段が取られてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな遅延量補償回路には、次のような課題があった。
【0006】ICに内蔵された温度センサを用いる回路
は比較的簡単に遅延量を一定にできるという長所がある
が、温度センサを内蔵していないICには適用すること
ができず、ICの選択肢が狭くなってしまうという課題
があった。
【0007】回路全体を恒温槽に入れる手段は使用する
可変遅延ICが制限されないという長所はあるが、装置
が大がかりになり、コストがかかるという課題があっ
た。また、電源電圧の変動に対しては、電源電圧の安定
度を上げるなど別途の対策が必要であるという課題もあ
った。
【0008】従って本発明の目的は、一般的にICの遅
延量が、温度に対し単調減少、若しくは単調増加するこ
とを利用し、比較的簡単な構成で遅延ICの遅延量を一
定に保つことができる遅延量補償回路を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明のうち請求項1記載の発明は、遅延素
子21,22が内蔵された遅延IC2と、前記遅延素子
22にパルス信号を入力してこの遅延素子の遅延量に関
連するパルス信号を発生させる遅延量検出部5と、この
遅延量検出部5の出力パルス信号を積分する積分部6
と、前記遅延IC2に密着して配置され前記積分部の出
力に基づいて制御される温度制御素子3とを有し、遅延
量検出部5が検出する遅延量が一定になるように前記温
度制御素子3を制御するようにしたものである。温度セ
ンサが内蔵されていない遅延ICを用いることができ
る。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、積分部6の出力が入力されこの入力された
値を保持する信号保持部72を有し、この信号保持部7
2の出力に基づいて前記温度制御素子3を制御するよう
にして、遅延量検出部5に遅延量検出のためのパルス信
号が入力されないときに、信号保持部72は遅延量検出
部5が遅延量に関連するパルス信号を発生しているとき
の積分部6の出力を保持してその値を出力するようにし
たものである。遅延量を一定に制御する遅延素子と信号
を遅延させる遅延素子を共用することができる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、信号保持部72を積分部6の出力が入力さ
れこの入力値をデジタル信号に変換するAD変換部72
2と、このAD変換部722の出力が入力されこの入力
値を保持すると共にアナログ信号に変換して出力するD
A変換部723とで構成するようにしたものである。簡
単に信号保持回路を構成することができる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1ないし請
求項3記載の発明において、遅延量検出部5は、この遅
延素子に入力される信号とその出力信号に基づいて遅延
量を検出するようにしたものである。簡単に構成でき
る。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1ないし請
求項3記載の発明において、異なる遅延量に設定された
2つの遅延素子92,93に同じパルス信号を入力し、
遅延量検出部5はこの2つの遅延素子の出力に基づいて
遅延量を検出するようにしたものである。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1ないし請
求項5記載の発明において、遅延量検出部5は入力され
た2つのパルス信号の排他的論理和に基づいて出力パル
ス信号を生成するようにしたものである。パルス数が多
くなり、より正確に補償できる。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1ないし請
求項6記載の発明において、遅延量検出部5は出力部を
高精度電圧源を電源としたCMOS回路で構成するよう
にしたものである。より正確に補償できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、図に基づいて本発明を詳
細に説明する。図1は本発明に係る遅延量補償回路の一
実施例を示す構成図である。図1において、1はパルス
発生部であり、所定の周期のパルス信号を出力する。こ
のパルス発生部1は例えば水晶発振器を用いて、高精度
・高安定なパルスを出力できるように構成される。
【0017】2は可変遅延ICであり、その内部に21
および22の2つの可変遅延素子を内蔵している。可変
遅延素子21は例えばLSIテスタのタイミング校正に
用いられ、その入力端子A、出力端子B、および制御端
子Cは所定の回路に接続される。しかし、本発明とは直
接関係がないので詳細を省略する。
【0018】可変遅延素子22の入力端子Dにはパルス
発生部1からパルス信号が入力される。4は定電圧電源
であり、可変遅延素子22の制御端子Fに一定の電圧を
供給して遅延量設定値を一定にしている。5は2つの入
力を有するアンドゲートであり、一方の入力端子には可
変遅延素子22の出力が、他方の入力端子にはパルス発
生部1の出力、すなわち可変遅延素子22の入力信号が
入力される。パルス発生部1とアンドゲート5で遅延量
検出部を構成している。
【0019】6は積分部である。61は積分器を構成す
る演算増幅器であり、その反転入力端子には抵抗63を
介してアンドゲート5の出力が入力され、その非反転入
力端子は定電圧源62に接続される。また、演算増幅器
61の出力端子と反転入力端子との間にはコンデンサ6
4が接続される。
【0020】積分部6はアンドゲート5の出力パルスの
平均電圧値と定電圧源62の出力電圧の差電圧を、抵抗
63の抵抗値とコンデンサ64の容量値で決まる時定数
で積分する。抵抗63およびコンデンサ64の値および
定電圧源62の電圧値は回路の特性に応じて最適化され
る。
【0021】3はヒーターであり、温度制御素子を構成
している。ヒーター3は可変遅延IC2に密着して固定
され、この可変遅延IC2を温めてその温度を変化させ
る。このヒーター3は抵抗やパワートランジスタなどで
構成され、積分部6で制御される。ヒーター3は高い電
圧を入力されるほど発熱量が増加するものとする。
【0022】次に、この実施例を図2に基づいて説明す
る。なお、説明を簡単にするために可変遅延素子22は
負の温度係数、すなわち温度が減少すると遅延量が減少
する特性を持っているものとする。
【0023】図2(A)はパルス発生部1の出力波形、
すなわちアンドゲート5の非反転入力側に印可される電
圧波形、同(B)は遅延素子22の出力波形、すなわち
アンドゲート5の反転入力側に印可される電圧波形であ
る。
【0024】図2(C)はアンドゲート5の出力波形で
ある。アンドゲート5は反転入力側に入力された波形を
反転した波形と、非反転入力側に印可された波形のAN
Dを取り、その波形を反転して出力する。従って、アン
ドゲート5の出力波形は可変遅延素子22で遅延された
時間(遅延量)tdの間だけ低レベルになる波形にな
る。
【0025】アンドゲート5の出力波形は積分部6で積
分される。遅延量tdが大きくなると積分部6の出力電
圧は高くなり、ヒーター3の発熱量は大きくなる。その
ため、可変遅延素子22の温度が高くなり、遅延量td
は小さくなる。
【0026】このようにして、周囲温度や電源電圧など
周囲の環境が変化するとフィードバック制御が働き、可
変遅延素子22の遅延量tdが一定になるように制御さ
れる。遅延量tdが小さくなったときも同様に制御され
る。可変遅延素子21は可変遅延素子22と同じパッケ
ージに入っているので、可変遅延素子21の遅延時間も
周囲の環境変化によらず一定になる。
【0027】図2(D)の波形はアンドゲート5として
排他的論理和ゲートの1種であるEX−NORゲートを
使用した場合の出力波形である。図示したように、EX
−NORゲートを使用すると可変遅延素子22出力の立
ち下がりでもパルスを得ることができる。そのため、ル
ープゲインが増加してより正確な制御を行うことができ
る。
【0028】なお、周囲温度など周囲環境が変化する
と、可変遅延素子22の入出力波形およびアンドゲート
5の入出力波形のレベルが変化して誤差の原因になる。
そのため、適宜差動化してレベル変動による誤差をなく
するようにする。
【0029】積分部6は入力波形を積分してヒーター3
の制御電圧を出力するものであるから、その入力波形の
高レベルと低レベルの電圧レベルは一定でなければなら
ない。しかるに、一般のゲートは2値信号を扱うもので
あるので、その出力のレベルは必ずしも一定ではない。
図3にこのような課題を解決する実施例を示す。なお、
図1と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
【0030】図3において、51はバッファ、52はバ
ッファ51の電源である高精度の電圧源である。バッフ
ァ51にはアンドゲート5の出力が入力され、その出力
は積分部6に入力される。バッファ51には2値信号を
受け、その出力はその電源いっぱいにふれるCMOSロ
ジックICのバッファを用いる。このようにすると、ア
ンドゲート5の出力レベルが2値信号の許容範囲で変動
しても積分部6の入力信号の電圧レベルは一定になるの
で、正確な制御を行うことができる。
【0031】図4に、遅延素子が1回路しかないため
に、図1の可変遅延素子22のような温度補償制御専用
の遅延素子を確保できない場合の実施例を示す。なお、
図1と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
【0032】図4において、71は選択部であり、ホー
ルド制御信号によってパルス発生部1の出力と遅延すべ
き信号Gを選択する。8は可変遅延ICであり、その内
部に1個の可変遅延素子81を内蔵している。可変遅延
素子81には選択部71によって選択された信号が入力
される。また、遅延制御を行う制御端子には定電圧電源
4が接続され、遅延制御量を一定にしている。
【0033】図1実施例で説明したように、可変遅延素
子81の入出力信号はアンドゲート5に入力され、アン
ドゲート5の出力は積分部6に入力される。72は信号
保持部であり、AD変換部722およびDA変換部72
3で構成されている。AD変換部722には積分部6の
出力が入力され、DA変換部723にはAD変換部72
2の出力が入力される。
【0034】このような構成において、ホールド制御信
号が低レベルにされると、選択部71はパルス発生部1
の出力を選択して可変遅延素子81に出力する。また、
AD変換部722は積分部6の出力をデジタル信号に変
換し、DA変換部723はこのデジタル信号を再びアナ
ログ信号に変換してヒーター3を制御する。このように
して、可変遅延素子81の遅延量が一定になるように制
御される。
【0035】ホールド制御信号が高レベルになると、選
択部71は信号Gを選択して可変遅延素子81に出力す
る。可変遅延素子81の出力HはたとえばLSIテスタ
のタイミング校正信号として利用される。また、DA変
換部723はホールド制御信号が高レベルになる直前の
入力デジタル信号をホールドし、このホールドしたデジ
タル信号に対応するアナログ信号をヒーター3に出力し
続ける。
【0036】この実施例をLSIテスタに使用した場
合、テストの最初にホールド制御信号を低レベルにして
可変遅延素子81の遅延量が一定値になるように制御動
作を行う。そして、十分な静定時間をおいた後にホール
ド制御信号を高レベルにして、可変遅延素子81に信号
Gを入力する。
【0037】静定時間における積分部6の出力電圧に対
応するデジタル信号はDA変換部723にホールドされ
ており、この電圧によってヒーター3が制御され可変遅
延IC8の温度を一定値に保つ。LSIのテスト時間は
それほど長くなくその間に周囲温度などの周囲環境が変
化する可能性は少ないので、遅延量を一定に保つことが
できる。
【0038】なお、この実施例では静定時間の間パルス
発生部1の出力を可変遅延素子81に入力するようにし
たが、信号Gが一定の周期で所定の期間パルス信号を出
力するような信号であるなら、信号Gのこの部分を用い
て遅延量の制御を行うようにしてもよい。この場合、パ
ルス発生部1および選択部71は不要になる。
【0039】図5にさらに他の実施例を示す。この実施
例は、遅延量の制御に2個の可変遅延素子を用いること
ができる場合の実施例である。なお、図1と同じ要素に
は同一符号を付し、説明を省略する。
【0040】図5において、9は可変遅延ICであり、
3個の可変遅延素子91〜93が内蔵されている。可変
遅延素子92,93にはパルス発生部1の出力が入力さ
れ、それらの出力はアンドゲート5に入力される。ま
た、それらの遅延量制御端子にはそれぞれ電圧V1、V
2の定電圧が印可される。電圧V1とV2は異なった値
に設定される。
【0041】このような構成において、可変遅延素子9
2と93は遅延量が異なっているので、アンドゲート5
の出力はこれらの遅延量の差の時間だけ低レベルになる
パルス信号になる。このパルス信号でヒーター3を制御
して可変遅延IC9に内蔵されている遅延素子の遅延量
を一定に制御する。なお、可変遅延素子91はLSIテ
スタなどで用いる。
【0042】なお、これらの実施例ではアナログ電圧を
印可して遅延量を可変する可変遅延ICを用いるように
したが、デジタルコードを入力して遅延量を変化させる
構成の可変遅延ICを用いてもよい。また、図1,図4
の実施例で遅延量を可変できる可変遅延ICを用いた
が、遅延量が変えられない固定遅延ICを用いることも
できる。
【0043】また、これらの実施例では遅延IC2,
8,9の遅延量を制御する手段として、ICを暖めるヒ
ーター3を用いるようにしたが、ICを冷却する冷却体
を用いるようにしてもよい。
【0044】さらに、これらの実施例では遅延素子をL
SIテスタのタイミング校正回路に使用するとして説明
したが、他の回路に応用することも可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば、次の効果が期待できる。請求項1記載
の発明によれば、遅延素子21,22が内蔵された遅延
IC2と、前記遅延素子22にパルス信号を入力してこ
の遅延素子22の遅延量に関連するパルス信号を発生さ
せる遅延量検出部5と、この遅延量検出部5の出力パル
ス信号を積分する積分部6と、前記遅延IC2に密着し
て配置され前記積分部6の出力に基づいて制御される温
度制御素子3とを有し、遅延量検出部5が検出する遅延
量が一定になるように前記温度制御素子3を制御するよ
うにした。
【0046】簡単な構成で周囲温度変動や電源電圧変動
があっても遅延量を一定にすることができるので、校正
時と使用時の環境条件が異なっても遅延量を一定にする
ことができ、タイミング誤差を軽減できるという効果が
ある。
【0047】また、温度センサが内蔵されていない遅延
ICでも使用できるので、ICの選択肢が増えるという
効果がある。さらに、ICの温度を一定にする必要がな
いので恒温槽などが不要になり、構成が大幅に簡単にな
るという効果もある。
【0048】さらに、直接遅延素子の遅延量を検出し
て、この検出した遅延量が一定になるように制御する構
成であるために、温度変動や電源電圧変動による遅延量
の変化はもちろん、他の原因による遅延量変化も補償で
きるという効果もある。
【0049】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、積分部6の出力が入力されこの入力
された値を保持する信号保持部72を有し、この信号保
持部72の出力に基づいて前記温度制御素子3を制御す
るようにして、遅延量検出部5に遅延量検出のためのパ
ルス信号が入力されないときに、信号保持部72は遅延
量検出部5が遅延量に関連するパルス信号を発生してい
るときの積分部6の出力を保持してその値を出力するよ
うにした。
【0050】1つの遅延素子で遅延量の補償と信号の遅
延を共用することができるという効果がある。従って、
遅延ICの数を減らすことができ、また内蔵されている
遅延素子が1個の遅延ICでも遅延量の補償ができると
いう効果もある。
【0051】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明において、信号保持部72は積分部6の出力が
入力されこの入力値をデジタル信号に変換するAD変換
部722と、このAD変換部722の出力が入力されこ
の入力値を保持すると共にアナログ信号に変換して出力
するDA変換部723とで構成するようにした。
【0052】簡単な構成で信号保持回路を構成すること
ができるという効果がある。また、デジタル値で値を保
持するので、保持した値が変化することがなく、正確な
補償ができるという効果もある。
【0053】請求項4記載の発明によれば、請求項1な
いし請求項3記載の発明において、遅延量検出部5は、
この遅延素子に入力される信号とその出力信号に基づい
て遅延量を検出するようにした。アンドゲートのみで遅
延量に関連するパルス信号が生成できるので、遅延量検
出部の構成を簡単にすることができるという効果があ
る。
【0054】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし請求項3記載の発明において、異なる遅延量に設定
された2つの遅延素子に同じパルス信号を入力し、遅延
量検出部5はこの2つの遅延素子の出力に基づいて遅延
量を検出するようにした。遅延量に関連するパルスの幅
を任意に調整することができるという効果がある。
【0055】請求項6記載の発明によれば、請求項1な
いし請求項5記載の発明において、遅延量検出部5は入
力された2つのパルス信号の排他的論理和に基づいて出
力パルス信号を生成するようにした。パルス数が倍にな
るので制御のループゲインが増加し、より正確に制御・
補償ができるという効果がある。
【0056】請求項7記載の発明によれば、請求項1な
いし請求項6記載の発明において、遅延量検出部5は出
力部を高精度電圧源を電源としたCMOS回路で構成す
るようにした。積分部の入力の高・低の電圧レベルが正
確に一定値にできるので、より正確に制御・補償ができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の効果を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【図3】本発明の一実施例である積分部の出力部の構成
図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【符号の説明】 1 パルス発生部 2、8、9 可変遅延IC 21,22,81,91〜93 可変遅延素子 3 ヒーター 5 アンドゲート 51 バッファ 6 積分部 71 選択部 72 信号保持部 722 AD変換部 723 DA変換部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遅延素子が内蔵された遅延ICと、前記遅
    延素子にパルス信号を入力してこの遅延素子の遅延量に
    関連するパルス信号を発生させる遅延量検出部と、この
    遅延量検出部の出力パルス信号が入力されこの信号を積
    分する積分部と、前記遅延ICに密着して配置され前記
    積分部の出力に基づいて制御される温度制御素子とを有
    し、前記遅延量検出部が検出する遅延量が一定になるよ
    うに前記温度制御素子を制御するようにしたことを特徴
    とする遅延量補償回路。
  2. 【請求項2】前記積分部の出力が入力されこの入力され
    た値を保持する信号保持部を有し、この信号保持部の出
    力に基づいて前記温度制御素子を制御すると共に、前記
    遅延量検出部に遅延量検出のためのパルス信号が入力さ
    れないときに、前記信号保持部は前記遅延量検出部が遅
    延量に関連するパルス信号を発生しているときの前記積
    分部の出力を保持してその値を出力するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の遅延量補償回路。
  3. 【請求項3】前記信号保持部は、前記積分部の出力が入
    力されこの入力値をデジタル信号に変換するAD変換部
    と、このAD変換部の出力が入力されこの入力値を保持
    すると共にアナログ信号に変換して出力するDA変換部
    とで構成されることを特徴とする請求項2記載の遅延量
    補償回路。
  4. 【請求項4】前記遅延量検出部は、前記遅延素子に入力
    される信号とこの遅延素子の出力信号に基づいて遅延量
    を検出するようにしたことを特徴とする請求項1ないし
    請求項3記載の遅延量補償回路。
  5. 【請求項5】異なる遅延量に設定された2つの遅延素子
    に同じパルス信号を入力し、前記遅延量検出部はこの2
    つの遅延素子の出力に基づいて遅延量を検出するように
    したことを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の遅
    延量補償回路。
  6. 【請求項6】前記遅延量検出部は、入力された2つのパ
    ルス信号の排他的論理和を演算し、この演算値に基づい
    て出力パルス信号を生成するようにしたことを特徴とす
    る請求項1ないし請求項5記載の遅延量補償回路。
  7. 【請求項7】前記遅延量検出部は、出力部として高精度
    電圧源を電源としたCMOS回路を有することを特徴と
    する請求項1ないし請求項6記載の遅延量補償回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017103628A (ja) * 2015-12-02 2017-06-08 富士通株式会社 遅延回路および遅延回路の試験方法
JP2018125737A (ja) * 2017-02-01 2018-08-09 株式会社豊田中央研究所 変換回路

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