JP2003060286A - 半導体レーザ素子 - Google Patents
半導体レーザ素子Info
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Abstract
提供する。 【解決手段】 第1の導電型の半導体層と、活性層と、
該第1の導電型と異なる第2の導電型の半導体層とが順
に積層された積層構造体にストライプ状の導波路領域を
有する半導体レーザ素子において、積層構造体は、導波
路領域の光の導波方向と垂直な方向の端面と、導波路領
域の光の導波方向と平行な方向の側面とを有し、端面の
共振器面近傍及び/又は側面に、光透過層が設けられて
いる。
Description
路領域を有する半導体レーザ素子に係り、特にファーフ
ィールドパターンが良好な半導体レーザ素子に関する。
また、その半導体レーザ素子に用いる半導体としては、
特に、GaN、AlN、若しくはInN、又はこれrの
混晶であるIII−V族窒化物半導体(InxAlyGa
1−x−yN、0≦x、0≦y、x+y≦1)を用いた
半導体レーザ素子に関する。
高信頼性、且つ高出力化が進みパーソナルコンピュータ
ー、DVDなどの電子機器、医療機器、加工機器や光フ
ァイバー通信の光源などに利用されている。中でも窒化
物半導体(InxAlyGa1 −x−yN、0≦x、0
≦y、x+y≦1)は比較的短波長の紫外域から赤色が
発光可能な半導体レーザ素子として注目されている。こ
のような半導体レーザ素子は、サファイア基板上にバッ
ファ層、n型コンタクト層、クラック防止層、n型クラ
ッド層、n型光ガイド層、活性層、p型光ガイド層、p
型キャップ層、p型クラッド層、p型コンタクト層が順
に形成されている。また、エッチング等によりストライ
プ状の発光層が形成され、次いでp側電極とn側電極と
が形成されている。更に、所定の共振器長で光出射面を
形成後、光反射側の鏡面を形成して、発振光を光出射側
の鏡面から効率的に取り出せるようにしている。
うな構造では、ファーフィールドパターン(FFP)に
凹凸(リップル)が発生し、非ガウシア分布になってし
まうという問題があった。FFPが非ガウシア分布とな
る半導体レーザ素子では、FFPの形状計算に大きな誤
りをきたし、効率よく光学系への結合ができず、そのた
めに駆動電流が大きくなってしまうという問題もあっ
た。
プルがなく、ガウシア分布に近い良好なFFPを得るこ
とができる半導体レーザ素子を提供することを目的とす
る。
に、本発明は、第1の導電型の半導体層と、活性層と、
該第1の導電型と異なる第2の導電型の半導体層とが順
に積層された積層構造体にストライプ状の導波路領域を
有する半導体レーザ素子において、積層構造体は、導波
路領域の光の導波方向と垂直な方向の端面と、導波路領
域の光の導波方向と平行な方向の側面とを有し、端面の
共振器面近傍及び/又は側面に、光透過層が設けられて
いることを特徴とする。このような構成とすることによ
り、導波路領域からしみ出した光(迷光)が、端面の共
振器面近傍や側面から外部に放出され易くして素子内部
で共振するのを防ぐことが出来るので、共振された光が
主ビームと重なるのを防ぎ、優れたFFPを得ることが
できる。
の共振器面の近傍に、共振器面と異なる面上の活性層を
含む非共振器面を有し、非共振器面に光透過層が設けら
れている。。このような構成とすることにより、導波路
領域からしみ出した光(迷光)が共振器面よりも手前で
非共振器面から外部に放出されるので、素子内部で共振
するのを効率よく防ぐことが出来、優れたFFPを得る
ことができる。
器端面が非共振器面よりも突出しているように形成され
ている。これにより、光非透過層よりも共振器端面が突
出するよう構成することができるので、迷光が外部に放
出され易くなって、効率よく素子内での反射を防ぐこと
が出来るとともに、共振器端面から出射される光が非共
振器端面によって遮られることもない。また、この共振
器端面をレーザ光の出射面とすることで、より優れたF
FPを得ることができる。
が、活性層を含む第1の側面と、第1の側面より導波路
領域近く、かつ端面に接する活性層を含む第2の側面と
を有し、第2の側面に光透過層が設けられている。これ
により、活性層の側面で導波路領域に近い位置から外部
に放出される迷光を側面から外部に放出することができ
る。
している構造とすることができる。光透過層は、この連
続した非共振器面と第1の側面のどちらか一方に設けら
れてもよいし、両方に設けられていてもよい。
ライプ状の導波路領域が、ストライプ状のリッジを形成
することにより形成されている。これにより、屈折率型
導波路領域とすることができ、優れた素子特性の半導体
レーザ素子とすることができる。
層は、積層構造体に接して形成されている。これによ
り、導波路領域からしみ出した迷光を外部に放出し易く
し、素子内での反射を効率よく抑制することができる。
層は、積層構造体上に設けられた絶縁層上に形成するこ
ともできる。これにより、加熱処理時に素子内に拡散し
やすい材料でも用いることができる。
層は、導体、半導体、絶縁体のいずれかからなるものを
用いることができる。これにより、様々な材料の積層構
造体にも対応することができる。
層は、誘電体多層膜を用いてもよい。これにより、より
効率よく迷光を透過させることができる。
の導電型の半導体層、活性層、第2の導電型の半導体層
に、窒化物半導体が用いられていることを特徴とする。
この構成により、耐久性や安全性に優れ、しかも、紫外
領域から可視領域までの広い範囲の波長を有する半導体
レーザ素子とすることができる。
の導電型の半導体層にn型窒化物半導体を有し、前記第
2の導電型の半導体層にp型窒化物半導体を有すること
を特徴とする。
て説明するが、本発明の半導体レーザ素子は実施の形態
に示された素子構造や電極構成に限定されるものではな
い。
振器端面以外から放出される光を光透過層を設けること
で外部に放出させやすくして、素子内での共鳴を防ぎ、
優れたFFPを得るものである。具体的な形態として
は、第1の導電型の半導体層、活性層、第1の導電型と
異なる第2の導電型の半導体層とが積層された積層構造
体にストライプ状の導波路領域を有する半導体レーザ素
子に、図1に示すように、ストライプ状の凸部が設けら
れており、このストライプの長手方向と垂直な両端面に
共振器端面を設けることで、ストライプ方向を共振方向
(導波方向)とする導波路領域が形成されている。共振
器端面のうち一方は主として光を外部に出射する機能を
有する光出射側共振器端面(光出射面)であり、他方は
主として光を導波路領域内に反射する機能を有する光反
射側共振器端面(モニター面)である。また、図1のX
−X断面図である図2に示すように、ストライプ状の凸
部の側面及びこの側面に連続する積層構造体の表面には
保護膜(第1の絶縁膜)が形成されている。絶縁膜を介
して第2の導電型の半導体層の凸部上面で第2の導電型
の半導体層とオーミック接触するストライプ状のオーミ
ック電極が設けられている。また、第2の導電型の半導
体層から第1の導電型の半導体層の一部までを除去して
露出させた第1の導電型の半導体層には、第1の導電型
の半導体層とオーミック接触するオーミック電極がスト
ライプ状に形成されている。両電極は、略平行になるよ
うに設けられている。これら電極の上に更には開口部を
有する第2の絶縁膜が形成され、この第2の絶縁膜を介
してオーミック電極と接するようにパッド電極がそれぞ
れ形成される。
子では、図1に示すように端面の共振器面の近傍に光透
過層が設けられていることを特徴とする。活性層を含む
発光領域から生じた光は、主として導波路領域内を導波
して共振器面から出射されて主ビーム(レーザ光)とな
る。しかし、一部の光は導波路領域からしみ出て迷光と
なって素子内を伝搬し、共振器端面以外から外部に放出
される。これが主ビームと重なることでリップルを生じ
る。ここで、迷光が素子の外部に放出されるのは、全反
射とならない角度で素子端面に伝搬した光である。全反
射された迷光は、再度素子内部に向かって反射して、全
反射角で端面に達するまでは素子内で反射を繰り返す。
反射を繰り返すうちに共振して増幅され、この増幅され
た迷光が外部に放出されると、主ビームにリップルが生
じる。光透過層を設けない場合に生じるリップルの分布
を見てみると、図6(a)のようになり、迷光が共振器
端面以外の全ての面ではなく、部分的に放出されている
ことが判る。これは、素子内部で迷光が反射を繰り返す
うちに互いに共鳴して増幅してしまい、比較的強い光と
なって放出されて、主ビームに影響を与えているためで
あると考えられる。
以外から外部に放出させ易くするものである。迷光を透
過させやすい層として設けられる光透過層は、屈折率n
Aが半導体素子の屈折率nBの平方根で、膜厚が光の波
長の1/4を屈折率で割った値とするのが理想である。
しかし、実際には、このような膜は不可能に近いため、
光透過層の屈折率nAが、半導体素子の屈折率nBより
も小さい膜とすることで好ましい光透過膜とすることが
できる。更に、光透過層の屈折率nAが半導体素子の屈
折率nBの平方根±25%程度の範囲とするのが好まし
い。このような層を設けることで、素子端面が空気層と
接する場合よりも光を外部に放出し易くなる。これによ
り、図6(b)のように、リップルのないレーザ光とす
ることができる。
共振器面の近傍の端面が最も多く、主ビームであるレー
ザ光の出射方向と同じ方向に放出されるため混ざりやす
いので、図1のように端面側に設けるのが効果的であ
る。また、導波路領域からしみ出した迷光は、上記のよ
うな光共振面が形成された光出射面だけでなく、側面か
らも放出されているが、図3、図4のように側面にも光
透過層を設けることで、素子内部での迷光の反射を防ぐ
ことができる。端面の共振器面近傍と側面との両方に設
けることもできる。
には、上記のように共振器面の近傍に設けるのが効果的
である。しかし、光反射側の共振器面以外に形成させれ
ば効果が得られるので、例えば、光反射側の共振器面を
除く素子表面を全て覆うようにしてもよい。この場合、
素子の上面あるいは下面を覆うことも出来る。このよう
にすることで、工程の最終段階で光反射側の共振器面だ
けをマスクしておいて成膜するという、極めて単純な作
業で光透過層を形成させることができる。
面の近傍の端面や側面の表面に光透過層を設けているた
め加工が容易であり、ビーム特性を変更することなく、
良好なFFPを安定して得ることができる。
に、光出射側共振器面近傍において、共振器端面の両側
が活性層より下まで除去されて、積層構造体の角部が除
去された形状である。これにより、積層構造体のストラ
イプ状の導波路領域の光の導波方向と垂直な方向の端面
が単一の面ではなく、光出射面である共振器端面と、共
振器端面と段差が設けられた活性層を含む非共振器端面
とを有するように形成されている。また、積層構造体の
ストライプ状の導波路領域の光の導波方向と平行な面
(側面)から見ても、導波路領域により近い活性層を有
する第1の側面と、それよりも導波路領域に近い位置に
形成された活性層を有する第2の側面が形成されてい
る。そして、このようにして形成された非共振器面と第
2の側面とに光透過層が設けられていることを特徴とす
る。具体的には、共振器端面と同一平面上にない活性層
を含む非共振器面と、より導波路領域に近い第2の側面
とに少なくとも光透過層が設けられている。非共振器面
及び第2の側面とも、その前方に光を遮る層を残さない
ようにする。それらの面よりも前方に、層又は膜が有る
と、光透過層を通過して外部に放出された光がその層に
よって反射されてしまうためである。図5のように、素
子の角部を除去し、それによって露出する面を非共振器
面及び第2の側面とすることで、それらを満たす面を得
ることができる。
導波させる導波路領域に対して、共振器を有していない
領域が多いためである。特に活性層のように光伝搬が可
能な層は、導波路領域以外にも存在するので、このよう
な層を無くすことで迷光を無くすことはできる。例え
ば、ストライプ状の導波路領域と同等の幅になるように
積層構造体をエッチングして幅を制御することで、迷光
が導波する領域を無くすことはできる。しかし、積層構
造体の幅を細くすること、特に活性層の幅を狭くするこ
とは、素子の特性に大きく影響する要素であるため、精
度よく制御する必要がある。しかし、後述するように、
レーザ発振に適した導波路領域とするためには、ストラ
イプの幅は広くても5μm程度であり、そのようなごく
細い幅に活性層の幅を制御して形成させることは現実的
ではない。エッチングで細くする場合でも、最初から細
く成長させる場合でも、このような精度で形成させるこ
とは不可能である。本実施の形態2では、これらを考慮
して、導波路領域以外の部分を有する積層構造体を用い
ストライプ状の導波路領域を形成した上で、素子特性に
悪影響を及ぼさない程度に活性層の幅を加工している。
そして、その形成した面は、加工前の面よりも導波路領
域に近いので、ここに光透過層を設けるとより効果的に
迷光を外部に放出することができる。
いることで、ビーム特性をも改良することができる。素
子の表面に光透過層を設ける前に素子自体の加工を必要
とするため作業性については実施の形態1の方が優れて
いる。しかしながら、活性層の幅を制御することで、広
がり角の広いビームを得ることができるなど、ビーム特
性を改良することができ、しかも、光透過層を共振器面
より手前に設けることが出来るので、効率よくリップル
を防ぐことができる。
は、光の導波方向と垂直な方向の面を端面とし、光の導
波方向と平行な方向の面を側面としている。共振器端面
と異なる面上に設けられる非共振器面は、光の導波方向
と垂直な方向の面であり活性層を有している。ただし、
レーザ発振させるのに必要な共振器構造を有していない
ので、レーザ光を発振させることのできない面である。
しかしながら、上述したように、導波路領域内で共振せ
ずに、しみ出した光を放出することが可能な面である。
特に、共振器端面近傍においては、レーザ光ではない迷
光を放出させている場合が多い。本発明では共振器端面
と異なる面上の非共振器面を設けてそこに光透過層を設
けることで、外部に迷光を放出し易くしている。
光の導波方向と平行な方向の面のうち、より導波路領域
に近い側の面を第2の側面とし、この第2の側面よりも
突出した側面を第1の側面としている。第2の側面は端
面に接しており、また、第1及び第2の側面とも活性層
を有する面である。活性層を含まないn電極形成面の側
面や基板側面は、本発明の光透過層を設けなくてもよい
面であるが、工程上やむなく形成されたとしても特に問
題はない。活性層の側面を含む第1の側面及び第2の側
面は、上記の非共振器面と同様に、共振器を備えていな
いのでレーザ光を発振させることはできないが、導波路
領域からしみ出した光を放出することが可能な面であ
る。特に、共振器端面に近傍では、迷光を放出さやす
い。本発明では、導波路領域に近い位置に第2の側面を
設けてその面に光透過層を形成させることで迷光を効果
的に外部に放出させることができる。より導波路領域に
近い位置にある第2の側面に光透過層を設けることで、
迷光を外部に放出させ易くすることができる。この第2
の側面は1つでも2つでもよく、また離れていても連続
していても良い。また、上記非共振面と同様、光の導波
方向と全く平行になるようになっていなくてもよく、導
波方向に平行な面に面していればよい。また、第3、第
4と更に段差のある側面でもよく、導波路方向と平行な
方向の面において、最も離れた活性層を有する第1の側
面よりも、近い位置の側面を設けてその面に光透過層を
形成させることが出来る。また、ストライプ状の凸部
(リッジ)を形成する場合は、そのリッジの側壁(側
面)と同一面状になるように形成させてもよい。
端面と第2の側面の両方が設けられている場合は、両方
に設けると効果的であるが、どちらか一方だけに設けて
もよい。また、図5に示すように、連続するように設け
ることも出来る。また、共振器端面と第1の側面とに渡
って形成されるような面(斜面)に形成されていてもよ
い。
な単一平面でなくてもよく、例えば粗面でもよいし、曲
面でもよい。これらの面に形成される光透過層も、同様
に、均一な平面でなくてもよく、非共振器面や第2の側
面の面の状態にあわせたように形成形成されていてもよ
く、また、異なる面状態に形成されていてもよい。
る層を覆うように設ければよいので、少なくとも活性層
を覆うように設ければよく、活性層を含む面全体に形成
させなくてもよい。ガイド層等が形成されて光が伝搬し
やすい層にも設けるのが好ましい。
けられたストライプ状の凸部の深さを部分的に変えるこ
とで、活性層端面及び側面に段差をつけるようにするこ
ともできる。例えば図5では、ストライプ状の凸部のう
ち光出射面側は活性層より深くエッチングされているた
め、結果として共振器端面と段差がつけられた非共振器
端面が形成されている。更に、側面から見ても、ストラ
イプ状の凸部の側面がそのまま第1の側面となり、素子
の側面が第2の側面となっている。このようにストライ
プの凸部と対応するように端面及び側面を形成すること
で、複雑な工程を経ることなく、効率よく光透過層を設
ける面を形成させることができる。
構造体の活性層が変化するように形成して、より効果的
に迷光を外部に放出させる構造としているが、このよう
な構造とすることで、導波路の形態を変化させることも
できる。特に、導波路領域の近傍まで活性層を除去して
第2の側面を形成させると、その部分の導波路領域は外
部と完全に屈折率差がつけられていることになるので、
横モードの制御性が特に良好となる。その他の第2の側
面が形成されていない部分はストライプ状の凸部が形成
されていることで実効的に屈折率差が設けられている導
波路領域であるので、ひとつの導波路領域の中に、完全
に屈折率差が設けられた領域と、実効的に屈折率差が設
けられた領域とを形成させることができる。
べる。
/4n、多層膜の場合はλ/2n+λ/4n等で形成さ
せる。ここで、λは光の波長である。
は、導体、半導体、絶縁体のいずれでも用いることがで
きる。ただし、導体を用いる場合は、ショートを防ぎ、
かつ素子構造体内の電流の流れを阻害しないように電極
とは直接接しないように設ける必要がある。また、半導
体を用いる場合は、活性層よりもバンドギャップの狭い
ものを用いるのが好ましい。これらの材料を素子の構造
や製造工程、製造方法等に応じて、最も好ましいものを
選択することができる。
こともできる。これにより、光を透過させ易くなり、露
出された端面、特に活性層を保護するという機能も付随
させることができる。
としては、光を透過させるものであれば用いることが出
来る。導体材料としては、Si、Mg、Al、Hf、N
b、Zr、Sc、Ta、Ga、Zn、Y、Bの合金、多
層膜、更にはこれらの酸化物、窒化物、フッ化物などの
化合物から選ばれたいずれか一種を用いることができ
る。これらは、単独で用いてもよいし、複数を組み合わ
せて用いてもよい。好ましい材料としてはSi、Mg、
Al、Hf、Zr、Y、Gaを用いた材料である。ま
た、半導体材料としてはAlN、AlGaN、BNなど
を用いることができる。絶縁体材料としてはSi、M
g、Al、Hf、Nb、Zr、Sc、Ta、Ga、Z
n、Y、Bの酸化物、窒化物、フッ化物等などの化合物
を用いることができる。目的の位置に形成するには、蒸
着、スパッタ等様々な方法を用いることができる。
ように形成させるのが好ましい。これにより、光が積層
構造体以外、例えば絶縁膜等の内部へ導入されるのを防
ぐことができ、迷光を外部に放出し易くすることができ
る。
面に絶縁層が形成されている場合は、その絶縁層上に形
成させることもできる。これにより、積層構造体との材
料との接着性がよくない材料を光透過層として用いる場
合等にも対応することができ
において、ストライプ状の導波路領域は、第1の導電型
の半導体層、第2の導電型の半導体層に挟まれた活性層
の面内に主に形成されるものであり、この時ストライプ
方向と共振器方向はほぼ一致しているものである。ここ
で、活性層の面内とは、活性層と第1の導電型の半導体
層、第2の導電型の半導体層との接合面に平行な面内で
あって、活性層の内部を指すものである。また、ストラ
イプ状の導波路領域は、上述した活性層だけでなく、積
層構造体内部に設けられる光導波路(導波層)に設けら
れてもよく、例えば、後述する活性層を挟むガイド層ま
での領域を光導波層とし、これを導波路領域としてもよ
い。
ために、端面に設けられている一対の共振器面は、へき
開又はエッチング等によって形成される平坦な面であ
り、活性層の発光波長を効率良く反射させるために、単
一膜又は多層膜からなる反射膜を形成させることもでき
る。共振器面の一方は比較的高反射率の面からなり主と
して光を導波路領域内に反射する光反射側共振器とし
て、もう一方は比較的低反射率の面からなり主として外
部に光を出射する光出射側共振器として機能している。
ザ素子では、ストライプ状の導波路領域は、積層構造体
に凸部を設けることにより容易に形成することができ
る。具体的には、第2の導電型の半導体層を有する積層
構造体の一部をエッチング等の手段により除去すること
で凸部を形成してストライプ状の導波路領域を形成する
ことができる。凸部は、凸部の底面側の幅が広く上面に
近づくに従ってストライプ幅が小さくなる順メサ形状に
限らず、逆に凸部の平面に近づくにつれてストライプの
幅が小さくなる逆メサ形状でもよく、また、積層面に垂
直な側面を有するストライプであってもよく、これらが
組み合わされた形状でもよい。また、ストライプ状の導
波路は、その幅がほぼ同じである必要はない。また、こ
のような凸部を形成した後に凸部表面に結晶を再成長さ
せた埋め込み型のレーザ素子であってもよい。
の積層構造体として用いられる半導体としては、Ga
N、AlN、若しくはInNなどの窒化物半導体や、こ
れらの混晶であるIII−V族窒化物半導体(InxAl
yGa1−x−yN、0≦x、0≦y、x+y≦1)が
好ましい。以下、本発明の半導体レーザ素子について、
具体的に窒化物半導体を用いて説明する。ここで、窒化
物半導体を用いたレーザ素子とは、第1の導電型の半導
体層、活性層、第2の導電型の半導体層を順に積層した
積層構造体の各層のいずれかに、窒化物半導体を用いた
ものであり、好ましくは、全ての層に窒化物半導体を用
いた半導体レーザ素子である。具体的には、第1の導電
型の半導体層、第2の導電型の半導体層には、窒化物半
導体を有するクラッド層が設けられて導波路を形成して
いるものであり、より具体的には、第1の導電型の半導
体層にn型窒化物半導体層を、第2の導電型の半導体層
にはp型窒化物半導体層を、また、活性層にはInを含
む窒化物半導体層を含む層から構成される。
子に用いる材料としては、Inを含む窒化物半導体層を
有するものが好ましい。これにより、紫外線及び可視域
において青色系から赤色系の波長のレーザ光を得ること
ができる。また、Inを含む窒化物半導体層を用いる場
合、活性層が大気に曝されると、レーザ素子駆動時にお
いて極めて重大な素子劣化を起こすことがある。これ
は、Inの融点が低いため、分解、蒸発が起こりやすく
凸部形成時のエッチングによって損傷し、活性層露出後
の加工においてその結晶性を保つことが困難となるの
で、ストライプ状の凸部を活性層に達しない深さに形成
することが好ましい。活性層は、量子井戸構造であって
も良く、その場合、単一量子井戸、多量子井戸のいずれ
でも良い。
れる積層構造体において、第1の導電型の半導体層にn
型窒化物半導体を有すること、第2の導電型の半導体層
にp型窒化物半導体を用いることが好ましく、具体的に
は、それぞれの導電型層に、n型クラッド層、p型クラ
ッド層を設けて、導波路領域を構成するようにする。こ
の時、各クラッド層と活性層との間には、ガイド層、電
子閉じ込め層などを設けてもよい。
いた半導体レーザ素子において、p型窒化物半導体層及
びn型窒化物半導体層には、それぞれp型クラッド層及
びn型クラッド層を設けることが好ましい。クラッド層
に用いられる窒化物半導体としては、光を閉じ込めるの
十分な屈折率差が設けられていればよく、Alを含む窒
化物半導体層が好ましく用いられる。また、この層は、
単一若しくは多層膜であっても良く、AlGaNとGa
Nとを交互に積層した超格子構造であっても良い。さら
に、この層は不純物がドープされていても良いし、アン
ドープであっても良く、多層膜の場合はそれを構成する
少なくとも1つの層にドープしたものであってもよい。
なお、発振波長が長波長の430〜550nmの半導体
レーザ素子では、このクラッド層はp型層にはp型不純
物を、n型層にはn型不純物をドープしたGaNが好ま
しい。又、膜厚としては特に限定されるものではない
が、100Å以上2μm以下で形成することが好まし
く、更に好ましくは500Å以上1μm以下の範囲で形
成することで十分な光閉じ込め効果を有する。また、活
性層とp型及びn型クラッド層との間に、電子閉じ込め
層、光ガイド層を設けて、活性層及び光ガイド層を挟み
込む構造とすることが好ましい。
層との間に設けられるp型キャップ層としては、AlG
aN等が好ましく用いることができ、これにより、活性
層へのキャリア閉じ込め効果を有する層とすることがで
き、閾値電流を低下させてより容易な発振が得られる。
AlGaNはp型不純物をドープしたものであっても、
ノンドープであってもよい。また、膜厚としては、50
0Å以下が好ましい。
むガイド層をクラッド層より内側に設けて光導波路を形
成することで、窒化物半導体において優れた導波路を形
成することができる。この時、導波路(活性層とそれを
挟み込む両ガイド層)の膜厚としては、6000Å以下
が好ましく、発振閾値電流の急激な増大を抑制すること
ができる。更に好ましくは、4500Å以下とすること
で、低く抑えられた発振閾値電流で、基本モード、長寿
命での連続発振が可能となる。また、両ガイド層はほぼ
同じ膜厚で形成され、100Å以上1μm以下が好まし
く、更に好ましくは500Å以上2000Å以下であ
る。ガイド層に用いられる窒化物半導体としては、その
外側に設けられるクラッド層と比較して、導波路形成に
十分な屈折率を有していればよく、単一膜若しくは多層
膜のいずれでも良い。具体的には、発振波長が370n
m〜470nmではアンドープのGaNが好ましく、比
較的長波長な領域(450nm以上)では、InGaN
/GaNの多層膜構造を用いることが好ましい。
て、ストライプ状の凸部の上に形成される電極としては
特に限定されるものではなく、窒化物半導体と良好なオ
ーミック接触得られる材料を好ましく用いることができ
る。導波路領域となるストライプ状の凸部に対応して形
成させることで、キャリアの注入を効率よく行うことが
出来る。また、後述する絶縁膜を介して窒化物半導体を
接するように設けることも出来る。また、半導体と接す
るように設けられるオーミック電極と、ボンディングに
適した材料からなるパッド電極とを設けてもよい。本実
施の形態においては、第1の絶縁膜を形成後、開口部を
設けてオーミック電極を形成し、その上に更に開口部を
有する第2の絶縁膜を形成し、その上にパッド電極が形
成された構造である。
前記積層構造体の一部を除去してストライプ状の凸部を
形成して共振器とする場合、そのストライプ状凸部の側
面及びその側面に連続する露出面(平面)に保護膜を形
成させる。凸部を保護する部分にだけ形成するのであれ
ば絶縁性は問わないが、絶縁性の保護膜を用いること
で、電極間ショートを防ぐ絶縁膜としての機能と、露出
された層を保護する保護膜としての機能を有する膜とす
ることができる。具体的には、SiO2、TiO2、Z
rO 2などの単一膜或いは多層膜を好ましく用いること
ができる。また、上記で述べた用に、電極を介して多層
膜に形成させてもよい。
本発明の半導体レーザ素子の実施の形態2では、端面及
び側面に、光透過層を形成させるための面を形成させる
必要がある。これらの面は、どの工程で形成することも
できるが、形成される位置によって、好ましい工程及び
方法で形成させることができる。例えば図5のように積
層構造体の角部を除去するように形成させる場合は、n
電極形成面を露出させる場合に同時に形成させてもよい
し、ストライプ状の凸部を形成する際に、同幅或いは異
なる幅のマスクを用いて形成させることもできる。角部
に設けない場合でも、どうように、各種マスクを用いて
部分的にエッチングするなどの方法で形成させることが
できる。これは、光透過層の材料によっても適宜選択す
ることができる。
の導電型の半導体層、活性層、第2の導電型の半導体層
のデバイス構造としては、特に限定されず、種々の層構
造を用いることができる。デバイスの具体的な構造とし
ては、例えば後述の実施例に記載されているデバイス構
造が挙げられる。また、電極、絶縁膜(保護膜)等も特
に限定されず種々のものを用いることができる。窒化物
半導体を用いた半導体レーザ素子の場合は、GaN、A
lN、若しくはInNなどの窒化物半導体や、これらの
混晶であるIII−V族窒化物半導体(InxAlyGa
1−x−yN、0≦x、0≦y、x+y≦1)を用いる
ことができる。窒化物半導体の成長は、MOVPE、M
OCVD(有機金属化学気相成長法)、HVPE(ハラ
イド気相成長法)、MBE(分子線気相成長法)等、窒
化物半導体を成長させるのに知られている全ての方法を
適用できる。以下、実施例として窒化物半導体を用いた
半導体レーザ素子について説明するが、本発明の半導体
レーザ素子は、これに限らず、本発明の技術的思想にお
いて、様々な半導体に実施できることは言うまでもな
い。
化物半導体と異なる異種基板を用いているが、GaN基
板などの窒化物半導体からなる基板を用いてもよい。こ
こで、異種基板としては、例えば、C面、R面、及びA
面のいずれかを主面とするサファイア、スピネル、Zn
S、ZnO、GaAs、Si、SiC及び窒化物半導体
と格子整合する酸化物基板等、窒化物半導体を成長させ
ることが可能な基板材料を用いることができる。好まし
い異種基板としてはサファイア、スピネルが挙げられ
る。また、異種基板は、オフアングルしていても良く、
この場合ステップ状にオフアングルしたものを用いると
窒化ガリウムからなる下地層の成長が結晶性よく行える
ので好ましい。更に、異種基板を用いる場合には、異種
基板上に素子構造形成前の下地層となる窒化物半導体を
成長させた後、異種基板を研磨などの方法により除去し
て、窒化物半導体の単体基板として素子構造を形成して
もよく、また、素子構造形成後に、異種基板を除去する
方法で形成してもよい。異種基板を用いる場合には、バ
ッファ層、下地層を介して素子を形成すると窒化物半導
体の成長が良好なものとなる。
とするサファイアよりなる異種基板をMOVPE反応容
器内にセットし温度を500℃にしてトリメチルガリウ
ム(TMG)、アンモニア(NH3)を用い、GaNよ
りなるバッファ層を200Åの膜厚で成長させる。
050℃にして、TMG、アンモニアを用い、アンドー
プGaNよりなる窒化物半導体層を4μmの膜厚で成長
させる。この層は、素子構造を形成する各層の成長にお
いて下地層(成長基板)として作用する。下地層として
この他にELOG(Epitaxially Late
rally Overgrowth)成長させた窒化物
半導体を用いると結晶性が良好な成長基板が得られる。
ELOG成長層の具体例としては、異種基板上に、窒化
物半導体層を成長させ、その表面に窒化物半導体の成長
が困難な保護膜を設ける等して形成したマスク領域と、
窒化物半導体を成長させる非マスク領域とをストライプ
状に設け、その非マスク領域から窒化物半導体を成長さ
せることで、膜厚方向への成長に加えて横方向への成長
が成されることにより、マスク領域にも窒化物半導体が
成長して成膜させたものや、異種基板上に成長させた窒
化物半導体層に開口部を設け、その開口部側面から横方
向への成長が成されて成膜されたもの等が挙げられる。
次に、窒化物半導体からなる下地層の上に、積層構造体
を構成する各層を形成する。
体基板)上にTMG、アンモニア、不純物ガスとしてシ
ランガスを用い、1050℃でSiを1×1018/c
m3ドープさせたGaNよりなるn型コンタクト層を
4.5μmの膜厚で成長させる。
(トリメチルインジウム)、アンモニアを用い、温度を
800℃にしてIn0.06Ga0.94Nよりなるク
ラック防止層を0.15μmの膜厚で成長させる。な
お、このクラック防止層は省略可能である。
℃にして、原料ガスにTMA(トリメチルアルミニウ
ム)、TMG及びアンモニアを用い、アンドープのAl
GaNよりなるA層を25Åの膜厚で成長させ、続いて
TMAを止め、不純物ガスとしてシランガスを用い、S
iを5×1018/cm3ドープしたGaNよりなるB
層を25Åの膜厚で成長させる。そしてこの操作をそれ
ぞれ160回繰り返してA層とB層を交互に積層し、総
膜厚8000Åの多層膜(超格子構造)よりなるn型ク
ラッド層を成長させる。この時、アンドープAiGaN
のAlの混晶比としては、0.05以上0.3以下の範
囲であれば、十分にクラッド層として機能する屈折率差
を設けることができる。
料ガスにTMG及びアンモニアを用い、アンドープのG
aNよりなるn型光ガイド層を0.1μmの膜厚で成長
させる。この層は、n型不純物をドープさせてもよい。
原料にTMI(トリメチルインジウム)、TMG及びア
ンモニアを用い、不純物ガスとしてシランガスを用い、
Siを5×10 18/cm3ドープしたIn0.05G
a0.95Nよりなる障壁層を100Åの膜厚で成長さ
せる。続いてシランガスを止め、アンドープのIn
0.1Ga0 .9Nよりなる井戸層を50Åの膜厚で成
長させる。この操作を3回繰り返し、最後に障壁層を積
層させて総膜厚550Åの多重量子井戸構造(MQW)
の活性層を成長させる。
原料ガスにTMA、TMG及びアンモニアを用い、不純
物ガスとしてCp2Mg(シクロペンタジエニルマグネ
シウム)を用い、Mgを1×1019/cm3ドープし
たAlGaNよりなるp型電子閉じ込め層を100Åの
膜厚で成長させる。
℃にして、原料ガスにTMG及びアンモニアを用い、ア
ンドープのGaNよりなるp型光ガイド層を750Åの
膜厚で成長させる。このp型光ガイド層はアンドープと
して成長させるが、Mgをドープさせてもよい。
アンドープAl0.16Ga0.84Nよりなる層を2
5Åの膜厚で成長させ、続いてTMGを止め、Cp2M
gを用いてMgドープGaNよりなる層を25Åの膜厚
で成長させ、総膜厚0.6μmの超格子層よりなるp型
クラッド層を成長させる。p型クラッド層は少なくとも
一方がAlを含む窒化物半導体層を含み、互いにバンド
ギャップエネルギーが異なる窒化物半導体層を積層した
超格子で作製した場合、不純物はいずれも一方の層に多
くドープして、いわゆる変調ドープを行うと結晶性がよ
くなる傾向にあるが、両方に同じようにドープさせても
よい。
p型クラッド層の上にMgを1×1020/cm3ドー
プしたp型GaNよりなるp型コンタクト層を150Å
の膜厚で成長させる。p型コンタクト層はp型のInx
AlyGa1−x−yN(x≦0、y≦0、x+y≦
1)で構成することができ、好ましくはMgをドープし
たGaNとすればp電極と最も好ましいオーミック接触
が得られる。反応終了後、反応容器内において窒素雰囲
気中でウエハを700℃でアニーリングして、p型層を
更に低抵抗化する。
うにして窒化物半導体を成長させて積層構造体を形成し
た後、ウエハを反応容器から取り出し、最上層のp型コ
ンタクト層の表面にSiO2よりなる保護膜を形成して
RIE(反応性イオンエッチング)を用いSiCl4ガ
スによりエッチングし、n電極を形成させるn型コンタ
クト層の表面を露出させる。この時、共振器面となる活
性層端面を露出させてエッチング端面を共振器端面とす
る。
プ状の導波路領域を形成するために、最上層のp型コン
タクト層のほぼ全面にCVD装置により、Si酸化物
(主としてSiO2)よりなる保護膜を0.5μmの膜
厚で形成した後、保護膜の上に所定の形状のマスクをか
け、RIE装置によりCF4ガスを用いたフォトリソグ
ラフィー技術によりストライプ状の保護膜を形成して、
活性層よりも上にストライプ状の凸部が形成される。
まま、p型層表面にZrO2よりなる第1の絶縁膜を形
成する。この第1の絶縁膜は、n側オーミック電極形成
面をマスクして半導体層の全面に設けてもよい。また、
後に分割され易いように絶縁膜を形成させない部分を設
ける。この部分は、10μmのストライプ状で、凸部と
直交するよう設けられる。第1の絶縁膜形成後、バッフ
ァード液に浸漬して、ストライプ状凸部の上面に形成し
たSiO2を溶解除去し、リフトオフ法によりSiO2
と共に、p型コンタクト層上(更にはn型コンタクト層
上)にあるZrO2を除去する。これにより、ストライ
プ状凸部の上面は露出され、凸部の側面はZrO2で覆
われた構造となる。
層上の凸部最表面の第1の絶縁膜上にp側オーミック電
極を形成させる。このp側オーミック電極は、Au−N
iからなる。また、エッチングにより露出されたn型コ
ンタクト層の表面にもストライプ状のn側オーミック電
極を形成させる。n側オーミック電極はTi−Alから
なる。これらを形成後、それぞれを酸素:窒素が80:
20の割合の雰囲気中で、600℃でアニーリングする
ことで、p側、n側とものオーミック電極を合金化し、
良好なオーミック特性を得る
としてSiO2)からなる第2の絶縁膜を分割位置を除
いた全面に形成し、ストライプ状凸部上のp側オーミッ
ク電極とn側オーミック電極の一部にレジストを塗布し
ドライエッチングすることでp側オーミック電極とn側
オーミック電極の一部を露出させる。尚、分割位置と
は、ストライプ状凸部と直交するように分割させる位置
であり、この分割位置に幅10μm程度のストライプ状
の範囲は第1及び第2の絶縁膜や電極は形成されていな
い。
ようにp側パッド電極及びn側パッド電極がそれぞれ形
成される。電極は、Ni−Ti−Auからなる。このパ
ッド電極は、露出されたオーミック電極とストライプ状
に接している。
ック電極及びn側オーミック電極を形成した後、光出射
面をマスクして、図1のように光出射側の共振器面の近
傍端面に光透過層を形成させる。
せてあったn型層を更に基板が露出するまでエッチング
する。これにより、分割位置には基板だけが残るように
なる。光反射側には、ミラーとしてSiO2とZrO2
よりなる誘電体多層膜を形成させる。光反射側の共振器
面には、スパッタ装置を用い、ZrO2からなる保護膜
を形成し、次いでSiO2とZrO2とを交互に3ペア
積層して高反射膜を形成した。ここで、保護膜と、高反
射膜を構成するSiO2膜とZrO2膜の膜厚は、それ
ぞれ活性層からの発光波長に応じて好ましい厚さに設定
することができる。次いで、ストライプ状の電極に垂直
な方向で基板側からバー状に割り、最後にストライプ状
凸部に平行な方向でバーを切断して本発明の半導体レー
ザ素子を得る。
子は、室温において閾値2.0kA/cm2、30mW
の高出力において発振波長405nmの連続発振が確認
され、また、FFPにおいて、リップルのない良好なビ
ームが得られた。
エッチングした後に、共振器面近傍の端面に光透過層を
形成させる以外は実施例1と同様に行い、本発明の半導
体レーザ素子を得る。このような半導体レーザ素子は、
室温において閾値2.0kA/cm2、30mWの高出
力において発振波長405nmの連続発振で、また、F
FPにおいて、リップルのない良好なビームが得られ
る。
うに工程を変更する以外は実施例1と同様に行い、で図
5に示すような半導体発光素子を得る。
形成しない。 (ストライプ状凸部形成と、非共振器面及び第2の側面
形成)ストライプ状凸部形成後、同じマスクを用いて素
子分割面近傍近傍のストライプ状の凸部の側面を更に活
性層より下までエッチングして、図5のように素子の角
部が除去されるようにし、光透過層を形成させるべき非
共振器面及び第2の側面を形成させる。この面に光透過
層を形成させる。
成前にウエハのサファイア基板を研磨して70μmとし
た後、ストライプ状の電極に垂直な方向で、基板側から
バー状にヘキ開し、ヘキ開面(11−00面、六角柱状
の結晶の側面に相当する面=M面)とし、出射側ミラー
を形成させる。
子は、室温において閾値2.0kA/cm2、30mW
の高出力において発振波長405nmの連続発振が確認
され、また、広がり角が実施例より広く、FFPにおい
て、リップルのない良好なビームが得られる。
のレーザ光出射部以外に光透過層を設けることで、導波
路からしみ出した迷光が素子内部で反射し、増幅される
のを防いで、主ビームに影響を及ぼさない程度の弱い光
として放出させることができるため、良好なFFPを得
ることができる。また、素子の端面及び側面に段差を設
けるように加工して形成された面に光透過層を設けるこ
とで、ビーム特性を改良し、且つリップルの少ない半導
体発光素子とすることができる。
明する模式斜視図
明する模式斜視図
明する模式斜視図
FFPを示す図。 (b)光透過層が設けられた半導体レーザ素子のFFP
を示す図。
Claims (13)
- 【請求項1】 第1の導電型の半導体層と、活性層と、
該第1の導電型と異なる第2の導電型の半導体層とが順
に積層された積層構造体にストライプ状の導波路領域を
有する半導体レーザ素子において、 前記積層構造体は、前記導波路領域の光の導波方向と垂
直な方向の端面と、前記導波路領域の光の導波方向と平
行な方向の側面とを有し、 前記端面の共振器面近傍及び/又は側面に、光透過層が
設けられていることを特徴とする半導体レーザ素子。 - 【請求項2】 前記端面は、前記共振器面の近傍に、共
振器面と異なる面上の活性層を含む非共振器面を有し、
該非共振器面に光透過層が設けられている請求項1記載
の半導体発光装置。 - 【請求項3】 前記共振器端面は、前記非共振器面より
突出している請求項2記載の半導体レーザ素子。 - 【請求項4】 前記共振器端面を光出射面とする請求項
1乃至請求項3記載の半導体レーザ素子。 - 【請求項5】 前記側面は、活性層を含む第1の側面
と、該第1の側面より導波路領域に近く、かつ前記端面
に接する活性層を含む第2の側面とを有し、該第2の側
面に前記光透過層が設けられている請求項1乃至請求項
4記載の半導体レーザ素子。 - 【請求項6】 前記非共振器端面と前記2の側面とが連
続している請求項5記載の半導体レーザ素子。 - 【請求項7】 前記ストライプ状の導波路領域は、スト
ライプ状のリッジを形成することにより形成されている
請求項1乃至請求項6記載の半導体レーザ素子。 - 【請求項8】 前記光透過層は、前記積層構造体に接し
て形成されている請求項1乃至請求項7記載の半導体レ
ーザ素子。 - 【請求項9】 前記光透過層は、前記積層構造体に設け
られた絶縁層上に形成されている請求項1乃至請求項8
記載の半導体レーザ素子。 - 【請求項10】 前記光透過層は、導体、半導体、絶縁
体のいずれかからなる請求項1乃至請求項9記載の半導
体レーザ素子。 - 【請求項11】 前記光透過層は、誘電体多層膜からな
る請求項12記載の半導体レーザ素子。 - 【請求項12】 前記第1の導電型の半導体層、活性
層、第2の導電型の半導体層に、窒化物半導体が用いら
れている請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の半
導体レーザ素子。 - 【請求項13】 前記第1の導電型の半導体層にn型窒
化物半導体を有し、前記第2の導電型の半導体層にp型
窒化物半導体を有する請求項12記載の半導体レーザ素
子。
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US7532654B2 (en) | 2004-05-12 | 2009-05-12 | Sony Corporation | Laser diode |
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