JP2003060223A - 火炎センサ - Google Patents

火炎センサ

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JP2003060223A
JP2003060223A JP2001249182A JP2001249182A JP2003060223A JP 2003060223 A JP2003060223 A JP 2003060223A JP 2001249182 A JP2001249182 A JP 2001249182A JP 2001249182 A JP2001249182 A JP 2001249182A JP 2003060223 A JP2003060223 A JP 2003060223A
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flame sensor
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JP2001249182A
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Hikari Hirano
光 平野
Hiroshi Amano
浩 天野
Isamu Akasaki
勇 赤崎
Satoshi Kamiyama
智 上山
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ショットキーダイオード構造の受光部におい
て発生される光電流が暗電流と比べて明確に出力される
火炎センサを提供する。 【解決手段】 受光層7と、少なくとも上記受光層7を
挟んで設けられた1対の電極8、9とを備えてなるショ
ットキーダイオード部を備え、上記受光層7において発
生された光キャリアを、上記1対の電極間8、9に所定
の逆バイアス電圧を印加することで光電流として出力す
る火炎センサ1であって、測定下限の光強度を有する照
射光を受光して出力された光電流の値が暗電流の値に対
して1倍となるバイアス電圧よりも絶対値の小さいバイ
アス電圧を印加してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ショットキーダイ
オード型の受光部を備えた火炎センサに関する。
【従来の技術】n型半導体、i型半導体、p型半導体を
順次積層して構成されたPIN型の火炎センサでは、光
電流を抽出する電極の一方をp型半導体層の上に設ける
必要がある。p型半導体層の上に電極を設けた場合、そ
の界面はオーミック接触とする必要があり、それによっ
て、p型半導体層と電極との界面の電気抵抗を小さくす
ることができるように構成されている。更に、p型半導
体層上に設けられる電極をオーミック接触とさせるため
に、電極を熱処理することが行われている。一方で、シ
ョットキーダイオード型の火炎センサでは、受光層であ
る半導体層と電極とをショットキー接合で形成してい
る。従って、この場合は電極を熱処理することは行われ
ていない。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】しかし、PIN型の火
炎センサを窒化物半導体で構成しようとした場合、例え
ば、AlxGa1-xNであるp型窒化物半導体層のアルミ
ニウム組成比xをできるだけ小さく(x<0.1〜0.
2)しなければ、p型窒化物半導体層上の電極をオーミ
ック接触とさせることはできない。更に、アルミニウム
組成比xを大きくした場合には、得られるp型窒化物半
導体の結晶品質も悪く、特に欠陥準位が多く形成される
ために火炎の光に対応する波長範囲以外の波長範囲で光
を吸収して光電流が発生し、その結果、火炎の光のみを
高い感度で検知することができないという問題も生じて
しまう。従って、AlxGa1-xNであるp型窒化物半導
体層においては現実的にアルミニウム組成比x<0.1
とせざるを得ない。
【0003】しかしながら、アルミニウム組成比xを低
くした場合には、そのp型窒化物半導体のバンドギャッ
プエネルギが火炎の光が持っているエネルギよりも小さ
くなるために、照射された火炎の光が、受光層であるi
型半導体層に到達する前にp型窒化物半導体層で吸収さ
れ、結果的に、検出対象とする紫外域における火炎の発
光を高い感度で検知することができないという問題が生
じてしまう。
【0004】上述の2つの相反する問題は、感度が比較
的低くても構わなかった従来の受光素子においてはほと
んど問題にならなかったが、極めて微弱な光を受光して
発生された小さい光電流を感度良く検出することを要求
される火炎センサにとっては大きな問題となっていた。
従って、PIN型の受光素子を微弱な火炎の光を検出可
能な火炎センサとして使用するためには以上の問題点が
立ちはだかり、そのためPIN型の火炎センサの欠点と
なっている。
【0005】ショットキーダイオード型の受光部を備え
た火炎センサにおいては、火炎の発光により誘起される
光電流よりも暗電流が温度上昇に伴って大きく増大する
ことが見出されたため、通常の火炎センサと同様の使用
条件(受光部に印加されるバイアス電圧の値や雰囲気温
度など)では光電流と暗電流とを明確に区別できず、火
炎の発光を感度良く検出できないことが分かった。
【0006】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、ショットキーダイオード型の受
光素子において光電流と暗電流とを明確に区別できる受
光素子を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る火炎センサの第一の特徴構成は、特許請
求の範囲の欄の請求項1に記載の如く、受光層と、少な
くとも前記受光層を挟んで設けられた1対の電極とを備
えてなるショットキーダイオード部を備え、前記受光層
において発生された光キャリアを、前記1対の電極間に
所定の逆バイアス電圧を印加することで光電流として出
力する火炎センサにおいて、測定下限の光強度を有する
照射光を受光して出力された光電流の値が暗電流の値に
対して1倍となるバイアス電圧よりも絶対値の小さいバ
イアス電圧を印加してなる点にある。
【0008】ここで、光電流の値が暗電流の値に対して
1倍(等しい)とは、両者が厳密に等しくなくても、火
炎センサの出力分解能(誤差を含む)の範囲内で等しい
と見なすことができる状態にあることを意味する。ま
た、測定下限の光強度を有する照射光とは、本発明に係
る火炎センサが検出することを要求される最小強度の光
のことである。従って、測定下限の光強度を有する照射
光を受光して発生された光電流を暗電流と区別すること
ができれば、それ以上の光強度を有する照射光も当然検
出することができる。
【0009】上記課題を解決するための本発明に係る火
炎センサの第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項2に記載の如く、上記第一の特徴構成に加えて、前
記光電流の値が前記暗電流の値に対して2倍となるバイ
アス電圧よりも絶対値の小さいバイアス電圧を前記1対
の電極間に印加してなる点にある。
【0010】上記課題を解決するための本発明に係る火
炎センサの第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項3に記載の如く、上記第二の特徴構成に加えて、0
ボルトのバイアス電圧を前記1対の電極間に印加してな
る点にある。
【0011】上記課題を解決するための本発明に係る火
炎センサの第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項4に記載の如く、上記第一から第三の何れかの特徴
構成に加えて、前記受光層のバンドギャップエネルギが
3.6eV以上である点にある。
【0012】上記課題を解決するための本発明に係る火
炎センサの第五の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項5に記載の如く、上記第四の特徴構成に加えて、前
記受光層のバンドギャップエネルギが4.0eV以下で
ある点にある。
【0013】上記課題を解決するための本発明に係る火
炎センサの第六の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項6に記載の如く、上記第四の特徴構成に加えて、前
記受光層のバンドギャップエネルギが4.1eV以上で
ある点にある。
【0014】上記課題を解決するための本発明に係る火
炎センサの第七の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項7に記載の如く、上記第六の特徴構成に加えて、前
記受光層のバンドギャップエネルギが4.4eV以上で
ある点にある。
【0015】上記課題を解決するための本発明に係る火
炎センサの第八の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項8に記載の如く、上記第一から第七の特徴構成に加
えて、前記受光層がAlxGa1-xN(0≦x≦1)を含
む点にある。
【0016】上記課題を解決するための本発明に係る火
炎センサの第九の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項9に記載の如く、上記第一から第八の何れかの特徴
構成に加えて、前記受光層における入射光の反射率を低
減させる反射防止手段が前記受光層の入射光側に設けら
れている点にある。
【0017】上記課題を解決するための本発明に係る火
炎センサの第十の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項10に記載の如く、上記第九の特徴構成に加えて、
前記反射防止手段が、前記受光層よりも屈折率の小さい
光透過層である点にある。
【0018】上記課題を解決するための本発明に係る火
炎センサの第十一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項11に記載の如く、上記第一から第十の何れかの
特徴構成に加えて、下地層構造と、前記下地層構造上に
設けられた、前記受光層を含む受光層構造とを備えてな
り、前記下地層構造が備える複数の半導体層が、前記下
地層構造の結晶状態を改善する複数のバッファ層を備え
て構成される点にある。
【0019】以下に作用並びに効果を説明する。本発明
に係る火炎センサの第一の特徴構成によれば、光キャリ
アを発生させるショットキーダイオード部に印加される
逆バイアス電圧が、検出することが要求されている測定
下限の光強度を受光して出力された光電流の値が暗電流
の値に対して1倍となるバイアス電圧よりも絶対値の小
さいバイアス電圧であることで、発生された光電流が暗
電流よりも大きな値となり、暗電流と区別して検出する
ことができる。また、印加されるバイアス電圧を更に小
さくすれば暗電流が指数関数的に減少するので、更に光
電流と暗電流とを明確に区別することができる火炎セン
サを提供することができる。
【0020】また、本発明に係るショットキーダイオー
ド型の受光部を備えた火炎センサを高い受光感度で使用
することができる使用条件を見つけることができたこと
から、従来から使用されてきたPIN型の受光部を備え
た火炎センサに取って代わる火炎センサを提供すること
ができた。その結果、従来のPIN型の受光部を備えた
火炎センサにおいて上述したように問題となっていた、
p型窒化物半導体層の結晶品質が悪いという問題と、p
型窒化物半導体層のバンドギャップエネルギを小さくせ
ざるを得ないという問題とをデバイスの設計時に考慮す
る必要が無くなった。その結果、高品質で受光波長域を
自由に設定できる火炎センサが得られるようになった。
【0021】本発明に係る火炎センサの第二の特徴構成
によれば、光電流の値が暗電流の値に対して2倍以上と
なるようなバイアス電圧が印加されていることで、照射
光を吸収して発生された光電流の存在を暗電流と明確に
区別して検出することができる。また、光電流の値と暗
電流の値との間には大きな差が十分に確保されているの
で、雰囲気温度が上昇することで暗電流の値が大きくな
った場合であっても、光電流の存在を暗電流と明確に区
別して検出することができる。特に暗電流の値が抑制さ
れることから、微弱光の検出に効果的な火炎センサを得
ることができる。
【0022】本発明に係る火炎センサの第三の特徴構成
によれば、1対の電極間に印加されるバイアス電圧が0
ボルトであることで、雰囲気温度が上昇した場合であっ
ても暗電流が増大しないことから、光電流の存在を暗電
流と非常に明確に区別して、微弱光の検出に効果的な火
炎センサを得ることができる。
【0023】本発明に係る火炎センサの第四の特徴構成
によれば、上記受光層のバンドギャップエネルギが3.
6eV以上であることで、波長約344nm(3.6e
V)以下の波長の光、即ち、波長約344nm以下の波
長域に現れる火炎の光を上記受光層によって選択的に検
出することができる火炎センサを得ることができる。
【0024】本発明に係る火炎センサの第五の特徴構成
によれば、上記受光層のバンドギャップエネルギが3.
6eV以上4.0eV以下であることで、波長約310
nm(4.0eV)〜344nm(3.6eV)の範囲
の波長の光、即ち、火炎の光の中でも特に炭化水素を含
む化合物を燃焼させた場合に観測されるOHラジカルの
発光に起因する発光ピークを良好に検出することができ
る火炎センサを得ることができる。特に、火炎センサの
設置場所がエンジン内部などの閉鎖された空間である場
合には、屋外に設置された場合には同時に観測される各
種照明機器からの室内光や太陽光といった光が存在する
ことがないため、火炎の光のみを良好に検出することが
できる。
【0025】本発明に係る火炎センサの第六の特徴構成
によれば、上記受光層のバンドギャップエネルギが4.
1eV以上であることで、波長約300nm(4.1e
V)以下の波長の光、即ち、火炎の光を上記受光層によ
って検出することができる火炎センサを得ることができ
る。更に、波長約300nmを超える波長の光、即ち、
各種照明機器などからの室内光に対しては上記受光層が
感度を有さないので、火炎の光に対して選択的に感度を
有する火炎センサを得ることができる。
【0026】本発明に係る火炎センサの第七の特徴構成
によれば、上記受光層のバンドギャップエネルギが4.
4eV以上であることで、波長約280nm(4.4e
V)以下の波長の光、即ち、火炎の光を上記受光層によ
って検出することができる火炎センサを得ることができ
る。更に、波長約280nmを超える波長の光、即ち、
各種照明機器などからの室内光および太陽光(自然光)
に対しては上記受光層が感度を有さないので、火炎の光
に対して選択的に感度を有する火炎センサを得ることが
できる。
【0027】本発明に係る火炎センサの第八の特徴構成
によれば、受光層がAlxGa1-xN(0≦x≦1)を含
む含む窒化物半導体からなることで、アルミニウムの組
成比xを調整することで、受光層のバンドギャップを任
意に設定することができる。その結果、受光層のカット
オフ波長が設定され、各種照明機器や太陽光には感度を
有さないが、火炎の光に対しては感度を有するような火
炎センサを提供することができる。
【0028】本発明に係る火炎センサの第九の特徴構成
によれば、受光層上の入射光側に反射防止手段が設けら
れていることで、反射防止手段を設けていない場合に比
べて受光層に入射される光量(エネルギ量)を増大させ
ることができる。その結果、受光層における光電変換効
率が増大されたことと等価であることから、火炎からの
光の強度が弱くても感度良く検出することができる火炎
センサを提供することができる。
【0029】本発明に係る火炎センサの第十の特徴構成
によれば、反射防止手段が、受光層の屈折率よりも小さ
い屈折率を有する光透過層で構成されることで、その光
透過層の化学組成や膜厚などを調整することで、所望の
屈折率を有する光透過層を容易に作製することができ、
その結果、受光層に対して良好に光を入射させることが
できる。
【0030】本発明に係る火炎センサの第十一の特徴構
成によれば、上記下地層構造が複数のバッファ層を備え
て構成されることで、堆積される各半導体層の格子定数
が異なるために格子欠陥が生じる可能性がある場合であ
っても、バッファ層が設けられることで、下地層構造中
においてバッファ層の上方に堆積された半導体層の結晶
状態が改善され、格子欠陥の少ない半導体層を得ること
ができ、その結果、上記下地層構造の上方に堆積される
受光層構造における半導体層の結晶状態についても格子
欠陥の少ない、結晶状態の良好に得ることができる。従
って、受光層のバンドギャップエネルギを所定のカット
オフに設定するなどした場合には、格子欠陥に起因する
カットオフ波長以上の光に対する感度が生じることはな
い。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明に
係る火炎センサの構成と、その特性について説明する。
図1に示す火炎センサ1の受光素子部分は、サファイア
を用いて構成された基板2の上に第1バッファ層3(低
温で堆積させたAlN)と、結晶改善層4(GaN)
と、第2バッファ層5(低温で堆積させたAlN)とを
順次堆積させることで作製された下地層構造の上に、コ
ンタクト用のn型半導体層6(n+−AlxGa1-x
(x=0.4))と、受光層7(n−AlxGa1-x
(x=0.4))とが順次堆積されて受光層構造が形成
され、部分的に取り除かれたn型半導体層6上の一部分
に電極8(Ti/Al/Au)がオーミック接触となる
ように設けられ、更に受光層7上の一部分にメッシュ状
の電極9(Ni/Au)がショットキー接合を形成して
設けられ、更に電極9上の一部分に電極10(Au)が
設けられて構成されている。また、基板1の材料として
はサファイアの他にシリコン(Si)を使用することも
できる。また、受光層などの材料にはAlGaNではな
く、InAlGaNを用いることもできる。
【0032】上記火炎センサ1の素子特性(弱い光に対
する応答性や、応答速度等)を向上させるためには、n
型半導体層6のキャリア濃度が1×1018cm-3以上で
あり、受光層7のキャリア濃度を1×1018cm-3以下
であるように構成すればよい。ここで、低キャリア密度
の受光層7(III−V族窒化物半導体)を成長させる
場合、III族元素の供給量に対するV族元素の供給量
の比(V/III)が5000以上になるように調整す
ることで、窒化物半導体層中の窒素(N)空孔の数を減
少させることができる。窒素空孔はホッピング伝導に寄
与するホッピングサイトとなり得ることから、窒素空孔
の数が減少することで、得られた受光層7におけるキャ
リア濃度を約1×1015cm-3以下という低いレベルに
まで調整することができ、良好な量子効率および応答速
度を有する半導体素子を得ることができる。ここで、キ
ャリアドーパントとして作用する酸素を成膜系から十分
に除去しておけば、キャリア濃度を約5×1014cm-3
以下という更に低いレベルにまで調整することができ
る。尚、V/IIIの値を1000以上として成膜を行
った場合、或いはV/IIIの値を500以上として成
膜を行った場合にもキャリア濃度を同等のレベルにまで
調整することができるが、V/IIIの値を小さくして
成膜を行うことで窒素(N)空孔の数を十分に減少させ
ることが出来なかった場合には、微弱な光を検出するこ
とが要求される火炎センサとしての使用に問題が発生す
ることもある。例えば、上記ホッピングサイトの存在に
より暗電流が増大することや、検出対象波長域にある火
炎の光を吸収して発生された光キャリアが不純物準位に
おいてトラップされることなどから、検出されるべき光
電流が明確に現れない場合がある。
【0033】n型半導体層6と電極8との間に良好な
(抵抗の低い)オーミック接触を形成するために、アル
ミニウム組成比が更に低いAlGaNに変更することも
できる。また、オーミックコンタクト層として使用され
ているn型半導体層6の材料をGaNに変更することも
できる。
【0034】以上のように火炎センサ1を構成すること
で、受光層7と電極9との間にショットキー接合が形成
され、受光層7を挟むようにして設けられた1対の電極
8(負極)、および電極9、10(正極)の間に逆バイ
アス電圧(電極8側を正とし、電極9側を負とする)を
印加することで、入射光により発生されたキャリアが光
電流として観測される。
【0035】ここで、火炎センサ1に波長選択性を持た
せるためには、受光層7(AlxGa1-xN)におけるA
lの組成比を調整して、そのバンドギャップエネルギを
所望の値に設定することが行われる。例えば、波長約3
44nm以下の波長域に広がる火炎の光を選択的に受光
することのできる火炎センサを作製したい場合には、受
光層7のバンドギャップエネルギが3.6eV以上とな
るようにアルミニウム組成比x=0.05、或いはそれ
以上とすればよい。或いは、約300nm以上の波長域
に含まれる、各種照明機器からの光(室内光)を受光せ
ずに、火炎の光を受光するような火炎センサを作製した
い場合には、受光層7のバンドギャップエネルギが4.
1eV以上となるようにアルミニウム組成比x=0.2
6、或いはそれ以上とすればよい。また或いは、約28
0nm以上の波長域に含まれる、太陽光からの光を受光
せずに、火炎の光のみを受光するような火炎センサを作
製したい場合には、受光層7のバンドギャップエネルギ
が4.4eV以上となるようにアルミニウム組成比x=
0.38、或いはそれ以上とすればよい。
【0036】更に、火炎センサがエンジン内部などの閉
鎖空間に設置された場合には、上述した室内光や太陽光
が存在しないため、それらを排除するような大きいバン
ドギャップエネルギを設定する必要はない。そのため、
火炎の光の中でも特に炭化水素を含む化合物(エンジン
で燃焼される燃料)を燃焼させた場合に観測されるOH
ラジカルの発光に起因する発光ピーク(波長約310n
m(±10nm):4.0eV)の光(波長310nm
以上344nm以下の火炎の光)を選択的に受光するこ
とのできる火炎センサを作製した場合には、受光層7の
バンドギャップエネルギが3.6eV以上4.0eV以
下となるように、アルミニウム組成比xを0.05以上
0.24以下とすればよい。
【0037】図1では、n型半導体層6上に同じ材料の
受光層7を設けて、受光層部分を多層構造とされた火炎
センサ1を説明したが、必ずしも受光層部分を多層構造
にする必要はなく、図2に示すようにn型半導体層6を
受光層として用い、n型半導体層6(受光層)上にオー
ミック電極(電極8)とショットキー電極(電極9)と
をそれぞれ設けた単層構造としてもよい。
【0038】火炎センサ1内部には、光を受光していな
い場合であっても各層からの熱電子放出などによってキ
ャリアが発生しており、この時に観測される電流を暗電
流という。暗電流は火炎センサ1の温度上昇と共に増大
する傾向にあるため、火炎センサ1が高温域に曝される
火炎センサなどの用途に使用する場合には、暗電流の温
度特性を調べる必要がある。
【0039】図3に示すのは、温度を50℃から300
℃まで変化させた場合の火炎センサ1の暗電流の温度特
性である。図3から分かるように、バイアス電圧(逆バ
イアス)が2ボルトという低い値であっても火炎センサ
1の温度が上昇すると共に、暗電流が急激に上昇してい
る。また、比較例として50℃である火炎センサ1に対
して、1.06μW/cm 2の光を照射した場合の光電
流を示しているが、バイアス電圧が約3ボルト以下の値
までは光電流の値が暗電流の値の約2程度となってい
る。このように、1μW/cm2程度の光であっても精
度良く検知できている。
【0040】図中から分かるように、温度が150℃以
上に高くなれば、50℃である火炎センサ1に1.06
μW/cm2という比較的弱い光を照射した場合に検出
される光電流よりも大きな暗電流が流れるため、火炎の
光を精度良く検知できないと予想される。従って、測定
下限の光強度が小さい場合には火炎センサ1をできるだ
け室温付近で、更にバイアス電圧が低い状態で使用する
ことが要求される。ただし、照射される光強度が大きい
場合(測定下限の光強度が大きい場合)には、温度上昇
に伴う暗電流の増加以上に、発生される光電流も増大す
ると考えられるため、雰囲気温度が更に高い場合であっ
ても光電流と暗電流とを明確に区別することができる。
以下に、バイアス電圧の値の好適な条件について説明す
る。
【0041】次に、図4には、火炎センサ1の光電流の
バイアス電圧依存性であり、火炎センサ1に対する照射
光強度が1nW/cm2である場合の光電流、1μW/
cm2である場合の光電流、73μW/cm2である場合
の光電流、および暗電流のそれぞれのバイアス電圧依存
性のグラフを示す。
【0042】照射光強度の大きさに依らず、バイアス電
圧の値が小さい場合には、光電流の値が暗電流の値の1
倍を超え、そのバイアス電圧が印加された条件下におい
て光電流を暗電流と明確に区別できることが分かる。例
えば、照射光強度が1nW/cm2である場合には逆バ
イアス電圧が約0.25V以下であればよく、照射光強
度が1μW/cm2である場合には逆バイアス電圧が約
1.5V以下であればよい。
【0043】各光電流が暗電流よりも更に大きいことが
要求される場合、照射光強度が1nW/cm2の場合の
光電流を暗電流と比べると、バイアス電圧(逆バイアス
電圧)が0ボルト付近では、光電流の値が暗電流の値の
約2程度であり、光電流を暗電流と明確に区別して検出
できる(火炎の光の存在を検出できる)ことが分かる。
また、照射光強度が1μW/cm2の場合の光電流を暗
電流と比べると、バイアス電圧(逆バイアス電圧)が
0.5ボルトを超える辺りまでは、光電流の値が暗電流
の値の約2程度であり、光電流を暗電流と区別して観測
することができる状態にあることが分かる。更に、照射
光強度が73μWの場合の光電流を暗電流と比べると、
バイアス電圧(逆バイアス電圧)が約2ボルト辺りまで
は、光電流の値が暗電流の値の約2程度であり、光電流
を暗電流と区別して観測することができることが分か
る。
【0044】尚、図3では、温度を上昇させた場合にお
ける、逆バイアス電圧が0Vの時の暗電流の値を示して
いないが、何れの場合も暗電流は零である。従って、電
極間に印加される逆バイアス電圧が0Vの状態で光電流
の測定を行った場合には、光電流と暗電流とを非常に明
確に区別でき、微弱光の検出に効果的な火炎センサを得
ることができる。
【0045】<別実施形態> <1>以上のように火炎センサ1の構成について説明し
たが、受光層7の表面で光が反射されることがあり、そ
れを防止するような反射防止機能を受光装置に備えさせ
ることについて図5を参照して説明する。
【0046】図5(a)は、反射防止機能を備えた火炎
センサ20の構成図であり、図5(b)は図5(a)に
示した反射防止機能部分の説明図であり、図5(c)は
反射防止機能を備えていない場合の比較例の説明図であ
る。
【0047】まず、図5(a)に示す火炎センサ20
は、サファイアを用いて構成された基板2の上に第1バ
ッファ層3(低温で堆積させたAlN)と、結晶改善層
4(GaN)と、第2バッファ層5(低温で堆積させた
AlN)とを順次堆積させることで作製された下地層の
上に、n型半導体層6(n−AlxGa1-xN(x=0.
4))と、受光層7(n−AlxGa1-xN(x=0.
4))とが順次堆積され、n型半導体層6上の一部分に
電極(Ti/Al/Au)8がオーミック接触を形成す
るように設けられ、同様に受光層7上には電極9(Ni
/Au)がオーミック接触となるように設けられ、更に
電極9上の一部分に電極10(Au)が設けられて構成
されている。そして、電極9上の電極10が設けられて
いない部分に、光透過層11が設けられている。ここ
で、電極9は極めて薄く形成されており、その結果、照
射された火炎の光が電極9を透過して受光層であるi型
半導体層6に良好に入射される。また、基板2の材料と
してはサファイアの他にシリコン(Si)を使用するこ
ともできる。
【0048】ここで使用した光透過層11はAlxGa
1-xN(0≦x≦1)であり、原子の組成を異ならせる
ことで屈折率を調整することができる。他にも、弗化マ
グネシウム(MgF2)、弗化カルシウム(CaF2)、
二酸化珪素(SiO2)等を用いることができる。尚、
AlxGa1-xNを用いた場合には、各半導体層と同じ成
膜プロセスにおいて作製できるという利点がある。
【0049】図5(b)は、図5(a)に示した火炎セ
ンサ1中の半導体構造に備えられた反射防止機能部分を
説明する図である。図中では、空気中の屈折率をn0
光透過層の屈折率をn1(n1>n0)、受光層7の屈折
率をn2(n2>n1)としている。尚、電極9は極めて
薄く形成されていることから、ここでは考慮しない。更
に、比較例として図5(c)には、反射防止機能が備わ
っていない場合の反射について説明する。
【0050】まず、図5(a)および図5(b)に示す
ように、受光層7と光透過層11が設けられ、上記光透
過層11が空気中に露出している場合と、光透過層11
が設けられておらず、受光層7が空気中に露出している
場合の2例について、受光層7に垂直に入射する入射光
に対する反射率R1およびR2を以下の数1および数2に
示す。尚、n0、n1、n2はそれぞれ、空気中、光透過
層11中、受光層7中の屈折率である。ここで、光透過
層14の膜厚d14は、入射光の四分の一波長を自身の屈
折率で割った値:d14=λ(入射光)/4n1に設定さ
れる。尚、入射光の波長とは、透過させたい光の波長で
あり、例えば、火炎の光に対応する260nm〜280
nmの波長である。
【0051】
【数1】 R1=(n0・n2−n12/(n0・n2+n12
【0052】
【数2】R2=(n0−n22/(n0+n22
【0053】ここで、受光層7におけるAlとGaとの
組成比xが0.35で、光透過層11におけるAlとG
aとの組成比yが1.00、つまりAlNである場合、
各屈折率はn0=1.0、n0=2.22、n0=2.7
となる。更に、光透過層11の層厚は、入射光の四分の
一波長を光透過層11の屈折率で除算した値、即ち0.
4nmとする。尚、受光層7と光透過層11の屈折率は
概算値である。以上のことから、光透過層11を設けた
場合の反射率R1と、設けなかった場合の反射率R2
は、それぞれR1=8.5%、R2=21.1%となる。
従って、光透過層11を設けた場合、設けなかった場合
に比べて光導電作用に寄与する光エネルギは約16%増
加することになり、実効的に火炎センサ50の光電変換
効率を約16%増大させることができたことになる。
【0054】<2>基板上に半導体層を堆積させる場
合、基板の格子定数と半導体層の格子定数とが異なるた
めに、半導体層の結晶状態が乱れ、格子欠陥が発生する
ことがある。この結晶状態の乱れは、更に上方に堆積さ
れる半導体層の結晶状態をも悪化させるため、基板と受
光層との間に他の半導体層が設けられていても、受光層
の結晶状態には乱れが生じ、好ましくない波長域の光吸
収に寄与する準位を受光層中に形成することになる。そ
のような問題点に鑑みて上述の実施形態ではダブルバッ
ファを含む下地層構造上に受光層構造を形成した。
【0055】以上の実施形態においては、受光装置の下
地層構造が、その結晶状態を改善する目的で設けられた
複数のバッファ層を含んでいるが、その効果を図6を参
照して説明する。図6には下地層構造上に受光層構造が
形成された半導体素子の受光感度の波長依存性を示すグ
ラフを示すが、図中の(a)で示す実線は上述の実施形
態において説明したような複数のバッファ層を備えた場
合(ダブルバッファ)、(b)および(c)の破線は比
較例として1つのバッファ層を備えた場合(シングルバ
ッファ)の測定結果である。詳細には、(a)の測定結
果はダブルバッファの下地層構造の上にPIN型(電極
/p−GaN/i−AlGaN/n−AlGaN)の受
光層構造を形成した場合の結果であり、(b)の測定結
果はシングルバッファの下地層構造の上にショットキー
型(電極/n−AlGaN)の受光層構造を形成した場
合の結果であり、(c)の測定結果はシングルバッファ
の下地層構造の上にショットキー型(電極/n−AlG
aN)の受光層構造を形成した場合の結果である。
【0056】下地層構造が複数のバッファ層を備えて構
成された場合(a)の受光感度は、吸収端波長付近で急
峻な変化を示しているが、これは、複数のバッファ層を
設けることでその上方の半導体層の結晶状態が良好なも
のとなり、その結果、受光層の結晶状態を良好なものと
することができた(欠陥準位が含まれないようにした)
効果であると言える。他方で、下地層構造が1つのバッ
ファ層を備えて構成された場合((b)および(c))
の受光感度は、吸収端波長付近で緩やかな変化を示して
おり、これは、下地層構造における結晶状態の改善が不
十分であるために、受光層の結晶状態の改善も不十分と
なり、その結果、受光層に好ましくない波長域の光の吸
収に寄与する欠陥準位が発生したことによる影響である
と言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】火炎センサの構成図である。
【図2】火炎センサの別の構成図である。
【図3】暗電流の温度依存性を示すグラフである。
【図4】光電流および暗電流のバイアス電圧依存性を示
すグラフである。
【図5】火炎センサの別の構成図である。
【図6】火炎センサの感度の波長依存性を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 火炎センサ 2 基板 3 第1バッファ層 4 結晶改善層 5 第2バッファ層 6 n型半導体層 7 受光層 8 電極 9 電極 10 電極 11 光透過層 20 火炎センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤崎 勇 愛知県名古屋市天白区塩釜口1−501 名 城大学内 (72)発明者 上山 智 愛知県名古屋市天白区塩釜口1−501 名 城大学内 Fターム(参考) 2G065 AB05 BA09 CA30 DA06 DA20 4M104 AA04 BB05 BB14 CC01 CC03 FF13 GG05 5F049 MA05 MB07 NA04 NA10 NA11 NB10 SE05 SE09 SE12 SS01 SZ03 UA20

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光層と、少なくとも前記受光層を挟ん
    で設けられた1対の電極とを備えてなるショットキーダ
    イオード部を備え、前記受光層において発生された光キ
    ャリアを、前記1対の電極間に所定の逆バイアス電圧を
    印加することで光電流として出力する火炎センサにおい
    て、 測定下限の光強度を有する照射光を受光して出力された
    光電流の値が暗電流の値に対して1倍となるバイアス電
    圧よりも絶対値の小さいバイアス電圧を印加してなる火
    炎センサ。
  2. 【請求項2】 前記光電流の値が前記暗電流の値に対し
    て2倍となるバイアス電圧よりも絶対値の小さいバイア
    ス電圧を前記1対の電極間に印加してなる請求項1に記
    載の火炎センサ。
  3. 【請求項3】 0ボルトのバイアス電圧を前記1対の電
    極間に印加してなる請求項2に記載の火炎センサ。
  4. 【請求項4】 前記受光層のバンドギャップエネルギが
    3.6eV以上である請求項1から請求項3の何れかに
    記載の火炎センサ。
  5. 【請求項5】 前記受光層のバンドギャップエネルギが
    4.0eV以下である請求項4に記載の火炎センサ。
  6. 【請求項6】 前記受光層のバンドギャップエネルギが
    4.1eV以上である請求項4に記載の火炎センサ。
  7. 【請求項7】 前記受光層のバンドギャップエネルギが
    4.4eV以上である請求項6に記載の火炎センサ。
  8. 【請求項8】 前記受光層がAlxGa1-xN(0≦x≦
    1)を含む請求項1から請求項7の何れかに記載の火炎
    センサ。
  9. 【請求項9】 前記受光層における入射光の反射率を低
    減させる反射防止手段が前記受光層の入射光側に設けら
    れている請求項1から請求項8の何れかに記載の火炎セ
    ンサ。
  10. 【請求項10】 前記反射防止手段が、前記受光層より
    も屈折率の小さい光透過層である請求項9に記載の火炎
    センサ。
  11. 【請求項11】 下地層構造と、前記下地層構造上に設
    けられた、前記受光層を含む受光層構造とを備えてな
    り、 前記下地層構造が備える複数の半導体層が、前記下地層
    構造の結晶状態を改善する複数のバッファ層を備えて構
    成される請求項1から請求項10の何れかに記載の火炎
    センサ。
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