JP2003059444A - 高感度質量分析計 - Google Patents

高感度質量分析計

Info

Publication number
JP2003059444A
JP2003059444A JP2001250610A JP2001250610A JP2003059444A JP 2003059444 A JP2003059444 A JP 2003059444A JP 2001250610 A JP2001250610 A JP 2001250610A JP 2001250610 A JP2001250610 A JP 2001250610A JP 2003059444 A JP2003059444 A JP 2003059444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
ions
precursor
mass spectrometer
ion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001250610A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Arita
佳彦 有田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horiba Ltd filed Critical Horiba Ltd
Priority to JP2001250610A priority Critical patent/JP2003059444A/ja
Publication of JP2003059444A publication Critical patent/JP2003059444A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 タンデムマススペクトロメトリーにおけ
る特定イオンの検出感度を向上することを可能とする高
感度質量分析計を提供する。 【解決手段】 試料Sに含まれる分子をイオン化するイ
オン源4と、形成したイオンM1 + 〜Mn + を飛行させ
て特定の質量数の前駆イオンML + を選択する第1質量
分離部と、選択された前駆イオンML + を受け取ってこ
の前駆体ML を冷却することにより捕獲し、濃縮するコ
レクタ電極6とを有する第1質量分析計、および、コレ
クタ電極6に濃縮された前駆体ML に対して適宜のエネ
ルギーを供給することにより捕獲された前駆体ML を一
気に開放すると共に二次イオンm1 + 〜mn + を生成す
るエネルギー供給源7,8と、生成された二次イオンm
1 + 〜m n + を飛行させてその質量数による分離を行な
う第2質量分離部10と、分離された各二次イオンm1
+ 〜mn + の質量数に対応する存在量を検出する検出器
9とを有する第2質量分析計からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、質量分析計の高感
度化に関するものであり、とりわけ2段構造の質量分析
計における特定イオンの高感度測定を行うことができる
高感度質量分析計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガスクロマトグラフでは構造
解析できないような、生態高分子などの複雑な分子構造
を有する高分子や所望の分子の構造解析を行うために、
2段構造の質量分析計(タンデムマススペクトロメトリ
ー)を用いて、前記分子をイオン化した前駆イオン(プ
リカーサいおん)の二次イオン(フラグメントイオン)
の質量と存在量を同定することが行われていた。
【0003】図3は従来のタンデムマススペクトロメト
リーの全体的な構成を示すブロック図である。図3にお
いて、11は従来のタンデムマススペクトロメトリーで
あり、第1の質量分析計12と、第2の質量分析計13
とを有している。
【0004】前記第1質量分析計12は例えば、液体の
試料Sをイオン化して各種のイオンM1 + 〜Mn + を生
成するイオン源14と、前記イオンM1 + 〜Mn + を飛
行させてその中から特定の質量数の前駆イオンML +
取出すための磁場型または四重極形の質量分離部15
と、前駆イオンML + を各種不活性ガスXe,Arと衝
突させて二次イオンm1 + 〜mn + を生成する衝突室1
6とからなる。
【0005】また、第2質量分析計13は、前記衝突室
16を二次イオンm1 + 〜mn + のイオン源として用い
るものである、例えば、生成された二次イオンm1 +
n + を飛行させて質量分離する飛行時間型の質量分離
部17と、MCP(Multi Channel Plate) 検出器18と
からなる。
【0006】上記構成のタンデムマススペクトロメトリ
ー11は、試料Sに含まれる各分子をイオン源14によ
ってイオン化してイオンM1 + 〜Mn + を生成し、質量
分離部15によって測定対象となる前駆イオンML +
選択する。つまり、分子量によって測定対象とする前駆
体の分子を選択的に衝突室16に導入する。
【0007】また、衝突室16内にはアルゴンArまた
はキセノンXeなどの不活性ガスを導入するためのノズ
ル(図外)が形成されて、ノズルから不活性ガスAr,
Xeを導入させているので、衝突室16内で前駆イオン
L + と不活性ガスAr,Xeを衝突させることによ
り、二次イオンm1 + 〜mn + を生成することができ
る。
【0008】そして、これらの二次イオンm1 + 〜mn
+ を飛行させて、各二次イオンm1 + 〜mn + を例えば
飛行時間型の質量分離部17によって分離し、検出器1
8によって各質量数の二次イオンm1 + 〜mn + を定量
分析することにより、測定対象となる特定の分子(特定
の質量を有する前駆イオンML + を生成する分子)の構
造解析を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のタン
デムマススペクトロメトリー11では、第1質量分析計
12により試料Sを質量数ごとに分離しているので、測
定対象となる前駆イオンML + が試料Sの総量に比べて
少なくならざるを得ず、少量の試料Sに対して感度を向
上させることが難しいという問題があった。
【0010】本発明は、上述の事柄を考慮に入れてなさ
れたものであって、その目的とするところは、タンデム
マススペクトロメトリーにおける特定イオンの検出感度
を向上することを可能とする高感度質量分析計を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の高感度質量分析計は、試料をイオン化して
生成したイオンを飛行させることにより、その質量と存
在量を同定する質量分析計において、試料に含まれる分
子をイオン化するイオン源と、形成したイオンを飛行さ
せて特定の質量数の前駆イオンを選択する第1質量分離
部と、選択された前駆イオンを受け取ってこの前駆体を
冷却することにより捕獲し、濃縮するコレクタ電極とを
有する第1質量分析計、および、コレクタ電極に濃縮さ
れた前駆体に対して適宜のエネルギーを供給することに
より捕獲された前駆体を一気に開放すると共に二次イオ
ンを生成するエネルギー供給源と、生成された二次イオ
ンを飛行させてその質量数による分離を行なう第2質量
分離部と、分離された各二次イオンの質量数に対応する
存在量を検出する検出器とを有する第2質量分析計から
なることを特徴としている。
【0012】したがって、本発明の高感度質量分析計
は、従来のタンデムマススペクトロメトリーの衝突室
(または検出器)の代わりに、特定質量数の前駆イオン
を捕獲できるコレクター電極をおいた構成となってい
る。この構成によって、特定の質量数を有する前駆イオ
ンを第1質量分析計によって選択することにより、コレ
クタ電極には特定イオンのみを濃縮することができるの
で、試料の前処理が不要である。
【0013】また、第1質量分析計によって選択された
前駆イオンをコレクタ電極によって捕獲し、濃縮するの
で、十分な濃縮を行うことにより前駆イオンの感度を引
き上げることができる。次いで、コレクタ電極に濃縮さ
れた前駆体に対してエネルギー供給源から適宜のエネル
ギーが供給されるので、前駆体から二次イオンが形成さ
れて、測定対象成分(前駆体)の構造解析を行うことが
できる。
【0014】とりわけ、前駆体が濃縮されるので、極少
量の試料であっても、コレクタ電極への捕獲量(捕獲時
間または捕獲回数)を変えることにより、濃縮率を変化
させることができ各二次イオンの濃度も確保することが
でき、高感度の分析を行うことができる。すなわち、極
少量の試料に対して、分析が可能になる。つまり、大幅
な高感度化が望まれる。
【0015】さらに、前記コレクタ電極は冷却されるこ
とにより前駆体を濃縮可能としているので、同じ質量数
であってもその沸点の違いを用いて、コレクタ電極の温
度設定によって濃縮される前駆体を選別することも可能
である。なお、コレクタ電極は例えば液体窒素などによ
って冷却された金属ターゲットを用いることができる。
また、エネルギー供給源はレーザビームまたは不活性ガ
ス分子のイオンビームを用いることができる。
【0016】前記第1質量分析計が特定の質量数のイオ
ンだけを所定の時間連続して検出可能とする質量分析計
であり、第2質量分析計が飛行時間型の質量分析計であ
る場合には、コレクタ電極による濃縮を時間的に連続し
て行うことができ、所定の質量数を有する前駆体を容易
に濃縮することができると共に、前駆体を構成する構造
情報を示す二次イオンの全量を第2質量分析計の検出器
に導いてその質量数に対応する存在量を高感度に検出す
ることができる。なお、特定の質量数のイオンだけを所
定の時間連続して検出可能とする質量分析計としては、
4重極質量分析計や磁場(セクタ)型の質量分析計を挙
げることができる。
【0017】前記コレクタ電極に流れる電流を検出する
ための増幅器を有する場合には、コレクタ電極に濃縮さ
れた前駆イオンの量が検出可能であるから、この前駆イ
オンの濃縮量を確認した後に濃縮を終了し、エネルギー
供給源からのエネルギーを前駆体に供給して、次の段階
の分析を行うことができる。また、増幅器の出力を用い
て特定の質量数を有する前駆イオンの量を簡易的に検出
することも可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】図1,2は本発明の高感度質量分
析計1の構成の一例を示す図である。図1,2におい
て、2は高感度質量分析計1を構成する第1質量分析
計、3は第2質量分析計である。
【0019】前記第1質量分析計2は例えば、液体の試
料Sを例えばエレクトロスプレーイオン化法によってイ
オン化して各種のイオンM1 + 〜Mn + を生成するイオ
ン源4と、前記イオンM1 + 〜Mn + を飛行させてその
中から特定の質量数の前駆イオンML + を取出すための
質量分離部5と、前駆イオンML + を冷却することによ
り捕獲してその前駆体ML を濃縮するコレクタ電極6と
からなっている。なお、本例のコレクタ電極6にはその
コレクタ電極に流れる電流を検出するための増幅器6a
が取り付けられている。
【0020】また、第2質量分析計3は、前記コレクタ
電極6に濃縮された前駆体ML に対して所定のエネルギ
ーを供給するためにアルゴンArなどの不活性ガスH
e,Ar,Xe,Kr(以下、不活性ガスの一例として
アルゴンArを例示する)をイオン化して得られた不活
性ガスイオンAr+ (以下、アルゴンイオンAr+ とい
う)を生成するイオン源7と、生成されたアルゴンイオ
ンAr+ を前記前駆体M L に導くためのリフレクトロン
8と、アルゴンイオンAr+ の衝突によって生成された
二次イオンm1 + 〜mn + を検出するMCP検出器9
と、前記二次イオンm1 + 〜mn + を飛行させて質量分
離し検出器9に導くためのリフレクトロン10とを有し
ている。なお、本発明はリフレクトロン8,10を別体
にすることに限定されるものではない。
【0021】前記イオン源4は試料Sを帯電させながら
ノズル4aから噴射し、スリット4bおよびスキマー4
cによって方向付けることを可能とするエレクトロスプ
レーイオン化(ESI:electrospray ionization)法で
あることを例示している。しかしながら、本発明はイオ
ン源4の構成をこれに限るものではなく、LSI(Liqui
d Secondary Ionization) 質量分析計またはFAB(Fas
t Atom Bombardment)質量分析計のイオン源を用いても
よい。
【0022】また、本例の質量分離部5は四重極型であ
る例を示しており、これによって特定の質量数の前駆イ
オンML + だけをコレクタ電極6に導くように構成して
いるが、この質量分離部5は四重極型に限られるもので
はない。すなわち、磁場型の質量分離部であってもよ
い。しかしながら、この質量分離部5が四重極形または
磁場型(セクタ型)である場合は特定の質量数のイオン
だけを所定の時間連続してコレクタ電極に濃縮すること
ができ、所定の質量数を有する前駆体を捕獲時間を長く
するだけで容易に濃縮することができる。
【0023】一方、質量分離部5が飛行時間型である場
合には、測定対象となる特定の質量数のイオンだけを断
続的にコレクタ電極6に導く動作を繰り返すことによ
り、捕獲回数によって、特定の質量数のイオンだけコレ
クタ電極6に濃縮することも可能である。
【0024】何れにしても、コレクタ電極6には特定の
質量を有するイオンだけが濃縮されるので、試料Sに含
まれる特定の前駆イオンML + を選択的に濃縮すること
が可能である。特に、前駆イオンML + が生体高分子の
場合のように、その質量数が数千〜数万である場合に
は、その質量数が完全に同一になる分子は極めて少な
く、質量数による分離によってほゞ確実に前駆イオンM
L + だけを取り出すことができる。
【0025】また、本発明の高感度質量分析計はコレク
タ電極6を冷却することによって前駆イオンML + を捕
獲するコールドトラップとしているので、コレクタ電極
6の温度を制御することにより、捕獲する前駆イオンM
L + の種類をその沸点によって選択することが可能であ
る。すなわち、同じ質量数のイオンであっても、分析の
対象とする前駆イオンML + とその他のイオンをその温
度特性によって分離することができる。
【0026】さらに、本例のコレクタ電極6は液体窒素
LN2 を用いて冷却されている。したがって、液体窒素
LN2 による冷却は単原子イオン以外のほゞ全てのイオ
ンを捕獲可能であるから、前駆イオンML + を確実に捕
獲することができる。しかしながら、本発明はコレクタ
電極6の冷却を液体窒素LN2 を用いて行うことに限定
するものではない。すなわち、ペルチエ素子を用いた電
子冷却器やフロンガスなどの冷却媒体を用いた冷却など
を用いてもよい。
【0027】本例ではコレクタ電極6に増幅器6aを設
けているので、コレクタ電極6に前駆イオンML + が捕
獲されると、この前駆イオンML + に電荷が供給される
ことにより電流が流れる。したがって、この増幅器6a
の出力信号O1 を積算することにより、コレクタ電極6
に捕獲された前駆イオンML + の量をある程度確認する
ことができる。
【0028】すなわち、次の段階の分析を行うために必
要な程度の前駆体ML を捕獲できた時点で前記イオン源
4を止めて、捕獲された前駆体ML を用いた次の段階の
分析を開始することができる。なお、試料Sに特定の分
子がどの程度含まれているかを定量する程度の分析を行
う場合には、質量分離部5による前駆イオンML + の抽
出のみを行って、その抽出量を増幅器6aの出力信号O
1 の積算値から求めることも可能である。
【0029】イオン源7によって生成されたアルゴンイ
オンAr+ はリフレクトロン8によってコレクタ電極6
に導かれ、コレクタ電極6に捕獲された前駆体ML に衝
突する。このとき前駆体ML は衝突によって、捕獲され
た前駆体ML を一気に開放し、複数の二次(フラグメン
ト)イオンm1 + 〜mn + を生成するためのエネルギー
を受けることができる。すなわち、本例の場合、イオン
源7およびリフレクトロン8がコレクタ電極6に濃縮さ
れた前駆体ML に対して適宜のエネルギーを供給するこ
とにより捕獲された前駆体ML を一気に開放すると共に
二次イオンm1 + 〜mn + を生成するエネルギー供給源
となる。
【0030】なお、前駆体ML を二次イオンm1 + 〜m
n + に分離し、これらを捕獲状態から一気に開放するた
めのエネルギー供給源はアルゴンイオンAr+ を衝突さ
せる機構7,8だけに限られるものではない。すなわ
ち、図2に仮想線で示すように、コレクタ電極6に捕獲
された前駆体ML に対して高いエネルギーを供給するレ
ーザ光Lを照射するレーザ光源7’を設けてもよい。ま
た、このエネルギーの照射によって生じる二次イオンm
1 + 〜mn + に対して電荷の受渡しをするための電力を
コレクタ電極6に供給する手段を別途用意してもよいこ
とはいうまでもない。
【0031】生成された二次イオンm1 + 〜mn + はリ
フレクトロン10によってMCP検出器9に導かれる。
そして、各二次イオンm1 + 〜mn + はその飛行時間に
よって質量分離される。すなわち、本例においてリフレ
クトロン10およびその空間は第2質量分析計3の質量
分離部である。
【0032】そして、前記MCP検出器9は二次イオン
1 + 〜mn + をその質量数が小さい順に検出し、全て
の二次イオンm1 + 〜mn + を定量分析することができ
る。つまり、分析対象となっている前駆体ML を高エネ
ルギーの照射によって分離し、これによって得られた各
分格(フラグメント)の定量分析を行うことにより、前
駆体ML の構造解析を行うことができる。
【0033】とりわけ、本発明では、コレクタ電極6に
前駆体ML を濃縮させているので、二次イオンm1 +
n + すなわち各フラグメントを十分な感度をもって検
出することができる。濃縮の割合は二次イオンm1 +
n + の検出感度が十分なものとなるように前駆イオン
L + の捕獲時間や回数などによって任意に調節可能で
あるから、大幅な高感度化を望むことができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の高感度質量分析計を用いること
により、特定の質量数を有する前駆イオンを第1質量分
析計によって選択することにより、コレクタ電極には特
定イオンのみを濃縮することができる。したがって、試
料の前処理が不要となる。また、コレクタ電極への捕獲
(積算)時間を変えることにより、濃縮率を変化させる
ことができ、極少量のサンプルに対し、分析が可能にな
る。すなわち、タンデムスペクトロメトリーにおける大
幅な高感度化を望むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高感度質量分析計の全体を示すブロッ
ク図である。
【図2】前記高感度質量分析計の構成を概略的に示す図
である。
【図3】従来の質量分析計の全体を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…高感度質量分析計、2…第1質量分析計、3…第2
質量分析計、4…イオン源、5…第1質量分離部、6…
コレクタ電極、6a…増幅器、7,8…エネルギー供給
源、9…検出器、10…第2質量分離部、M1 + 〜Mn
+ …イオン、M L + …前駆イオン、ML …前駆体、m1
+ 〜mn + …二次イオン、S…試料。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料をイオン化して生成したイオンを飛
    行させることにより、その質量と存在量を同定する質量
    分析計において、 試料に含まれる分子をイオン化するイオン源と、形成し
    たイオンを飛行させて特定の質量数の前駆イオンを選択
    する第1質量分離部と、選択された前駆イオンを受け取
    ってこの前駆体を冷却することにより捕獲し、濃縮する
    コレクタ電極とを有する第1質量分析計、および、コレ
    クタ電極に濃縮された前駆体に対して適宜のエネルギー
    を供給することにより捕獲された前駆体を一気に開放す
    ると共に二次イオンを生成するエネルギー供給源と、生
    成された二次イオンを飛行させてその質量数による分離
    を行なうと、分離された各二次イオンの質量数に対応す
    る存在量を検出する検出器とを有する第2質量分析計か
    らなることを特徴とする高感度質量分析計。
  2. 【請求項2】 前記第1質量分析計が特定の質量数のイ
    オンだけを所定の時間連続して検出可能とする質量分析
    計であり、第2質量分析計が非行時間型の質量分析計で
    ある請求項1に記載の高感度質量分析計。
  3. 【請求項3】 前記コレクタ電極に流れる電流を検出す
    るための増幅器を有する請求項1または2に記載の高感
    度質量分析計。
JP2001250610A 2001-08-21 2001-08-21 高感度質量分析計 Pending JP2003059444A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001250610A JP2003059444A (ja) 2001-08-21 2001-08-21 高感度質量分析計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001250610A JP2003059444A (ja) 2001-08-21 2001-08-21 高感度質量分析計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003059444A true JP2003059444A (ja) 2003-02-28

Family

ID=19079397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001250610A Pending JP2003059444A (ja) 2001-08-21 2001-08-21 高感度質量分析計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003059444A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007287404A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Jeol Ltd タンデム型質量分析装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007287404A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Jeol Ltd タンデム型質量分析装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6430531B2 (ja) 検出限界が改善されたgc−tof ms
US7649170B2 (en) Dual-polarity mass spectrometer
EP0103586B1 (en) Sputter initiated resonance ionization spectrometry
JP6345270B2 (ja) ターゲット質量分光分析の方法
Bateman et al. A combined magnetic sector–time‐of‐flight mass spectrometer for structural determination studies by tandem mass spectrometry
JP3971958B2 (ja) 質量分析装置
US5640010A (en) Mass spectrometer for macromolecules with cryogenic particle detectors
JP5303273B2 (ja) フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析法についての方法及び装置
CN106415777A (zh) 具有轴向脉动转换器的多反射飞行时间质谱仪
US6747274B2 (en) High throughput mass spectrometer with laser desorption ionization ion source
JP2003123685A (ja) 質量分析装置およびこれを用いる計測システム
US8648295B2 (en) Combined distance-of-flight and time-of-flight mass spectrometer
US9159539B2 (en) Method and apparatus to provide parallel acquisition of mass spectrometry/mass spectrometry data
WO2003103010A1 (en) Two-dimensional tandem mass spectrometry
Price et al. The renaissance of time-of-flight mass spectrometry
JP5504969B2 (ja) 質量分析装置
JP4229732B2 (ja) 飛行時間型質量分析計
Wolf et al. Ion-recoil momentum spectroscopy in a laser-cooled atomic sample
EP0774160B1 (en) Mass spectrometer for macromolecules with cryogenic particle detectors
JP3873867B2 (ja) 質量分析装置
US20190355566A1 (en) Ionization sources and systems and methods using them
JP2003059444A (ja) 高感度質量分析計
Wang et al. A method for background reduction in a supersonic jet/multiphoton ionization reflectron time-of-flight mass spectrometer
Sullivan et al. Light emission from impacts of energetic proteins on surfaces and a light emission detector for mass spectrometry
Miltenberger et al. A simultaneous dual-polarity mass spectrometer with electron start for MeV-SIMS