JP2003059180A - 記録再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

記録再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラム

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JP2003059180A
JP2003059180A JP2001252911A JP2001252911A JP2003059180A JP 2003059180 A JP2003059180 A JP 2003059180A JP 2001252911 A JP2001252911 A JP 2001252911A JP 2001252911 A JP2001252911 A JP 2001252911A JP 2003059180 A JP2003059180 A JP 2003059180A
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健 岩津
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啓 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードディスクに蓄積されたデータの不正利
用を防止することができる装置を実現する。 【解決手段】 ステップS511で、HDDに書き込まれ
ている機器IDが取得され、ステップS512で、その
HDDの機器IDと、オーディオサーバの機器IDに基づ
いてハッシュ値が算出される。ステップS513で、HD
Dに出荷時に書き込まれたハッシュ値が読み取られる。
ステップS514で、ステップS512で算出したハッ
シュ値と、ステップS513で読み取ったハッシュ値が
一致するか否かが判定され、一致すると判定された場
合、ステップS515に進み、HDDが利用可能な記録媒
体であると認識される。一方、ステップS514で、一
致しないと判定された場合、ステップS516に進み、
HDDが利用が禁止された記録媒体であると認識される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生装置およ
び方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、例えば、
音楽CDに記録されているPCM(Pulse Code Modulation)
データを符号化してハードディスクに蓄積し、蓄積した
符号化データを、半導体メモリやポータブルデバイスに
供給する場合に用いて好適な記録再生装置および方法、
記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】音楽CDのPCMデータを圧縮符号化してハ
ードディスクドライブに蓄積しておくことができる記録
再生装置が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
記録再生装置は、例えば、他の記録再生装置により音楽
CDが蓄積されたハードディスクドライブからでも、そ
の音楽CDを読み出し再生することができた。すなわ
ち、ハードディスクに蓄積された音楽CDが、任意の記
録再生装置において利用可能となり、音楽CDが不正利
用される課題があった。
【0005】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、例えば、ハードディスクに蓄積されたデー
タの不正利用を防止することができる装置を実現するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の記録再生
装置は、自分自身の第1の識別子を記憶する記憶手段
と、記録部の第2の識別子とともに、第1の識別子およ
び第2の識別子に基づく所定の計算により得られた第1
の識別子および第2の識別子より一意に決まる比較値が
予め書き込まれている記録部から、第2の識別子および
比較値を取得する取得手段と、第1の識別子と第2の識
別子に基づく所定の計算を実行し、その結果得られた比
較値と取得手段により取得された比較値を比較する比較
手段と、比較手段による比較結果に基づいて、記録部に
対するデータの記録再生処理を制御する記録再生制御手
段とを備えることを特徴とする。
【0007】記録部は、ハードディスクとすることがで
きる。
【0008】記録部に、バックアップデータが格納され
ている場合、バックアップデータを外部の記録媒体に出
力する出力手段と、外部の記録媒体から、バックアップ
データを記録部に入力する入力手段とをさらに設け、取
得手段には、入力手段により記録部に入力されたバック
アップデータから第2の識別子および比較値を取得させ
ることができる。
【0009】本発明の第1の記録再生方法は、自分自身
の第1の識別子を記憶する記憶ステップと、記録部の第
2の識別子とともに、第1の識別子および第2の識別子
に基づく所定の計算により得られた第1の識別子および
第2の識別子より一意に決まる比較値が予め書き込まれ
ている記録部から、第2の識別子および比較値を取得す
る取得ステップと、第1の識別子と第2の識別子に基づ
く所定の計算を実行し、その結果得られた比較値と取得
ステップの処理で取得された比較値を比較する比較ステ
ップと、比較ステップの処理での比較結果に基づいて、
記録部に対するデータの記録再生処理を制御する記録再
生制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0010】本発明の第1の記録媒体のプログラムは、
自分自身の第1の識別子の記憶を制御する記憶制御ステ
ップと、記録部の第2の識別子とともに、第1の識別子
および第2の識別子に基づく所定の計算により得られた
第1の識別子および第2の識別子より一意に決まる比較
値が予め書き込まれている記録部からの、第2の識別子
および比較値の取得を制御する取得制御ステップと、第
1の識別子と第2の識別子に基づく所定の計算を実行
し、その結果得られた比較値と取得ステップの処理で取
得された比較値との比較を制御する比較制御ステップ
と、比較制御ステップの処理での比較結果に基づいて、
記録部に対するデータの記録再生処理の制御を制御する
記録再生制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0011】本発明の第1のプログラムは、自分自身の
第1の識別子の記憶を制御する記憶制御ステップと、記
録部の第2の識別子とともに、第1の識別子および第2
の識別子に基づく所定の計算により得られた第1の識別
子および第2の識別子より一意に決まる比較値が予め書
き込まれている記録部からの、第2の識別子および比較
値の取得を制御する取得制御ステップと、第1の識別子
と第2の識別子に基づく所定の計算を実行し、その結果
得られた比較値と取得ステップの処理で取得された比較
値との比較を制御する比較制御ステップと、比較制御ス
テップの処理での比較結果に基づいて、記録部に対する
データの記録再生処理の制御を制御する記録再生制御ス
テップとをコンピュータに実行させる。
【0012】本発明の第1の記録再生装置および方法、
並びにプログラムにおいては、自分自身の第1の識別子
が記憶され、記録部の第2の識別子とともに、第1の識
別子および第2の識別子に基づく所定の計算により得ら
れた第1の識別子および第2の識別子より一意に決まる
比較値が予め書き込まれている記録部から、第2の識別
子および比較値が取得され、第1の識別子と第2の識別
子に基づく所定の計算を実行し、その結果得られた比較
値と取得された比較値が比較され、その比較結果に基づ
いて、記録部に対するデータの記録再生処理が制御され
る。
【0013】本発明の第2の記録再生装置は、自分自身
の第1の識別子を記憶する記憶手段と、記録媒体の第2
の識別子とともに、第1の識別子と第2の識別子に基づ
く所定の計算により得られた第1の識別子および第2の
識別子より一意に決まる比較値が予め書き込まれている
記録媒体から、第2の識別子を取得する第1の取得手段
と、第1の識別子と第2の識別子に基づく所定の計算を
行い、その結果得られた比較値を、バックアップデータ
に書き込む第1の書き込み手段と、第1の書き込み手段
により比較値が書き込まれたバックアップデータを、他
の記録媒体に出力する出力手段と、他の記録媒体からバ
ックアップデータを入力し、記録媒体に記録させる記録
手段と、記録手段により記録媒体に記録されたバックア
ップデータに書き込まれた比較値を取得する第2の取得
手段と、第2の取得手段により取得された比較値を、記
録媒体に予め書き込まれている比較値に代えて書き込む
第2の書き込み手段と、所定のタイミングで、第1の識
別子と第2の識別子に基づく所定の計算を行い、その結
果得られた比較値と、第2の書き込み手段により記録媒
体に書き込まれた比較値と比較し、その比較結果に基づ
いて記録媒体に対するデータの記録再生処理を制御する
記録再生制御手段とを備えることを特徴とする。
【0014】本発明の第2の記録再生方法は、自分自身
の第1の識別子を記憶する記憶ステップと、記録媒体の
第2の識別子とともに、第1の識別子と第2の識別子に
基づく所定の計算により得られた第1の識別子および第
2の識別子より一意に決まる比較値が予め書き込まれて
いる記録媒体から、第2の識別子を取得する第1の取得
ステップと、第1の識別子と第2の識別子に基づく所定
の計算を行い、その結果得られた比較値を、バックアッ
プデータに書き込む第1の書き込みステップと、第1の
書き込みステップの処理で比較値が書き込まれたバック
アップデータを、他の記録媒体に出力する出力ステップ
と、他の記録媒体からバックアップデータを入力し、記
録媒体に記録させる記録ステップと、記録ステップの処
理で記録媒体に記録されたバックアップデータに書き込
まれた比較値を取得する第2の取得ステップと、第2の
取得ステップの処理で取得された比較値を、記録媒体に
予め書き込まれている比較値に代えて書き込む第2の書
き込みステップと、所定のタイミングで、第1の識別子
と第2の識別子に基づく所定の計算を行い、その結果得
られた比較値と、第2の書き込みステップの処理で記録
媒体に書き込まれた比較値と比較し、その比較結果に基
づいて記録媒体に対するデータの記録再生処理を制御す
る記録再生制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0015】本発明の第2の記録媒体のプログラムは、
自分自身の第1の識別子の記憶を制御する記憶制御ステ
ップと、記録媒体の第2の識別子とともに、第1の識別
子と第2の識別子に基づく所定の計算により得られた第
1の識別子および第2の識別子より一意に決まる比較値
が予め書き込まれている記録媒体からの、第2の識別子
の取得を制御する第1の取得制御ステップと、第1の識
別子と第2の識別子に基づく所定の計算を行い、その結
果得られた比較値を、バックアップデータに書き込む処
理を制御する第1の書き込み制御ステップと、第1の書
き込み制御ステップの処理で比較値が書き込まれたバッ
クアップデータを、他の記録媒体に出力する処理を制御
する出力制御ステップと、他の記録媒体からバックアッ
プデータを入力し、記録媒体に記録させる処理を制御す
る記録制御ステップと、記録制御ステップの処理で記録
媒体に記録されたバックアップデータに書き込まれた比
較値の取得を制御する第2の取得制御ステップと、第2
の取得制御ステップの処理で取得された比較値を、記録
媒体に予め書き込まれている比較値に代えて書き込む処
理を制御する第2の書き込み制御ステップと、所定のタ
イミングで、第1の識別子と第2の識別子に基づく所定
の計算を行い、その結果得られた比較値と、第2の書き
込み制御ステップの処理で記録媒体に書き込まれた比較
値と比較し、その比較結果に基づいて記録媒体に対する
データの記録再生処理を制御する記録再生制御ステップ
とを含むことを特徴とする。
【0016】本発明の第2のプログラムは、自分自身の
第1の識別子の記憶を制御する記憶制御ステップと、記
録媒体の第2の識別子とともに、第1の識別子と第2の
識別子に基づく所定の計算により得られた第1の識別子
および第2の識別子より一意に決まる比較値が予め書き
込まれている記録媒体からの、第2の識別子の取得を制
御する第1の取得制御ステップと、第1の識別子と第2
の識別子に基づく所定の計算を行い、その結果得られた
比較値を、バックアップデータに書き込む処理を制御す
る第1の書き込み制御ステップと、第1の書き込み制御
ステップの処理で比較値が書き込まれたバックアップデ
ータを、他の記録媒体に出力する処理を制御する出力制
御ステップと、他の記録媒体からバックアップデータを
入力し、記録媒体に記録させる処理を制御する記録制御
ステップと、記録制御ステップの処理で記録媒体に記録
されたバックアップデータに書き込まれた比較値の取得
を制御する第2の取得制御ステップと、第2の取得制御
ステップの処理で取得された比較値を、記録媒体に予め
書き込まれている比較値に代えて書き込む処理を制御す
る第2の書き込み制御ステップと、所定のタイミング
で、第1の識別子と第2の識別子に基づく所定の計算を
行い、その結果得られた比較値と、第2の書き込み制御
ステップの処理で記録媒体に書き込まれた比較値と比較
し、その比較結果に基づいて記録媒体に対するデータの
記録再生処理を制御する記録再生制御ステップとをコン
ピュータに実行させる。
【0017】本発明の第2の記録再生装置および方法、
並びにプログラムにおいては、自分自身の第1の識別子
が記憶され、記録媒体の第2の識別子とともに、第1の
識別子と第2の識別子に基づく所定の計算により得られ
た第1の識別子および第2の識別子より一意に決まる比
較値が予め書き込まれている記録媒体から、第2の識別
子が取得され、第1の識別子と第2の識別子に基づく所
定の計算を行い、その結果得られた比較値が、バックア
ップデータに書き込まれ、比較値が書き込まれたバック
アップデータが、他の記録媒体に出力され、他の記録媒
体からバックアップデータが入力され、記録媒体に記録
され、記録媒体に記録されたバックアップデータに書き
込まれた比較値が取得され、取得された比較値が、記録
媒体に予め書き込まれている比較値に代えて書き込ま
れ、所定のタイミングで、第1の識別子と第2の識別子
に基づく所定の計算を行い、その結果得られた比較値
と、記録媒体に書き込まれた比較値が比較され、その比
較結果に基づいて記録媒体に対するデータの記録再生処
理が制御される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態であるオー
ディオサーバの概要について、図1を参照して説明す
る。このオーディオサーバ1は、音楽CD3に記録され
ているPCM(Pulse Code Modulation)データを読み出し、
ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)3方式に
よってエンコードし、得られる符号化データをハードデ
ィスクドライブ58(図6)に記録し、記録した符号化
データを、上層側からフォルダリスト、フォルダ、アル
バム、およびトラックなどの階層構造をなすオブジェク
トに対応付けて管理する。
【0019】フォルダリストには、1段下の階層に位置
する複数のフォルダを含めることができる。フォルダに
は、1段下の階層に位置する複数のアルバムを含めるこ
とができる。アルバムには、1段下の階層に位置する複
数のトラックを含めることができる。階層構造の最下層
に位置するトラックは、1曲分の符号化データと1対1
に対応する。
【0020】以下、符号化データをコンテンツデータと
も記述する。フォルダリスト、フォルダ、アルバム、お
よびトラックをオブジェクトとも記述する。ユーザは、
オブジェクトを指定して各種のコマンドを指令する。な
お、オブジェクトの階層構造の詳細については、図38
を参照して後述する。
【0021】また、オーディオサーバ1は、音楽CD3
を再生したり、ハードディスクドライブ(以下、HDDと
記述する)58に記録されている符号化データをデコー
ドしたりして、得られる音声信号をスピーカ2から出力
する。
【0022】さらに、オーディオサーバ1は、MSスロ
ット45(図5)に挿入されたマジックゲート(商標)
に対応するメモリースティック(商標)(以下、MSと
記述する)4や、コネクタ43(図5)に接続されるネ
ットワークウォークマン(商標)などのポータブルデバ
イス(以下、PDと記述する)5に対して、HDD58に
記録されている符号化データを、チェックアウト処理ま
たはムーブアウト処理によって記録するとともに、MS
4やPD5に記録されている符号化データを、チェック
イン処理、ムーブイン処理、またはインポート処理によ
ってHDD58に記録する。
【0023】ここで、マジックゲートとは、マジックゲ
ートに対応するMS4に記録するデータの暗号化と、M
S4を挿入して使用するオーディオサーバ1の相互認証
との2つの技術によりデータの著作権を保護するための
技術であり、ディジタルオーディオデータの不正なコピ
ー、再生、改ざんを防止することが可能である。マジッ
クゲートは、SDMI(Secure Digital Music Initiative)
規格に準拠している。
【0024】なお、オーディオサーバ1と、MS4また
はPD5との間のチェックアウト処理、チェックイン処
理、ムーブアウト処理、ムーブイン処理、およびインポ
ート処理については後述する。
【0025】符号化データが記録されたMS4は、オー
ディオサーバ1から取り出され、例えば、パーソナルコ
ンピュータ6に装着されて、記録されている符号化デー
タが読み出されてデコードされる。
【0026】符号化データが記録されたPD5は、符号
化データをデコードし、得られる音声信号をヘッドホン
から出力する。
【0027】リモートコントローラ7は、ユーザからの
操作を受け付けて、対応する制御信号をオーディオサー
バ1に送信する。
【0028】次に、オーディオサーバ1の外観につい
て、図2乃至図5を参照して説明する。図2は、オーデ
ィオサーバ1の正面上方からの外観図である。図3は、
オーディオサーバ1の上面図である。図4は、オーディ
オサーバ1の背面図である。図5は、正面図である。
【0029】オーディオサーバ1の上面には、CDを装
着するCDトレイ(不図示)の蓋40が設けられてお
り、蓋40には、図3に示すように、パワーボタン11
などのボタン類の他、各種の情報を表示するディスプレ
イ15が配置されている。パワー(POWER)ボタン11
は、オーディオサーバ1の電源をオン・オフさせるとき
に操作される。ファンクション(FUNCTION)ボタン12
は、音源として、音楽CD3、HDD58、AUXイン端子3
1、MS4、およびPD5のうちの1つを選択するとき
に操作される。
【0030】プレイモード(PLAY MODE)ボタン13は、
再生モードを、再生エリアに含まれる全てのトラックを
順次1回ずつ再生するノーマル再生、再生エリアに含ま
れる全てのトラックを順次再生することを繰り返す全曲
リピート、1トラックだけを繰り返し再生する1曲リピ
ート、再生エリアに含まれる全てのトラックのなかから
ランダムに選択して再生することを繰り返すランダムリ
ピート、または、HDD全体に含まれる全てのトラックの
なかからランダムに選択する様子のアニメーションを表
示するとともに選択したトラックを再生することを繰り
返すスロットマシン再生に切り替えるときに操作され
る。なお、再生エリアについては、図71を参照して後
述する。
【0031】ディスプレイ(DISPLAY)ボタン14は、デ
ィスプレイ15の表示内容を切り替えるときに操作され
る。LCD(Liquid Crystal Display)などよりなるディス
プレイ15は、動作状況やオーディオデータに関わる情
報を表示する。
【0032】音量(VOLUME)ボタン16は、出力する音量
を増減させるときに操作される。カーソルボタン17
は、ディスプレイ15に表示されるカーソルを移動させ
るときに操作される。セレクト(SELECT)ボタン18は、
ディスプレイ15のカーソルで示されているオブジェク
トなどを選択するときや、検索時の昇順、降順を切り替
えるときに操作される。イレーズ(ELASE)ボタン19
は、トラックなどのオブジェクトを消去するときに操作
される。エンタ(ENTER)ボタン20は、表示されている
メニューや、選択されているトラックなどのオブジェク
トを決定するときに操作される。メニュー/キャンセル
(MENU/CANCEL)ボタン21は、階層的に設けられている
各種の操作メニューを表示させるとき、またはキャンセ
ルするときに操作される。エクスチェンジ(EXCHANGE)ボ
タン22は、MS4、またはPD5に対して、自動的に
チェックイン処理およびチェックアウト処理を施すとき
に操作される。
【0033】レコード(RECORD)ボタン23は、音楽CD
3のオーディオデータを再生しながらHDD58に録音す
るときに操作される。ハイスピードレコード(HI SPEED
RECORD)ボタン24は、音楽CD3のオーディオデータ
をHDD58に高速録音するときに操作される。なお、こ
の際にも録音されるオーディオデータの音声がスピーカ
2などから出力される。停止ボタン25は、実行中の再
生や録音を中止するときに操作される。再生/一時停止
ボタン26は、再生の開始、再生ポーズ、再生ポーズの
解除を指示するときに操作される。頭出しボタン27
は、現在のトラックまたは前のトラックの頭出し、ある
いは、巻き戻し再生を指示するときに操作される。頭出
しボタン28は、次のトラックの頭出し、または早送り
再生を指示するときに操作される。
【0034】なお、図示は省略するが、リモートコント
ローラ7には、蓋40に配置されているパワーボタン1
1などのボタン類と同等の機能を有するボタンが配置さ
れている。
【0035】オーディオサーバ1の背面には、図4に示
すように、AUXイン端子31、ラインアウト端子32、
サブウーファ端子33、スピーカ(L,R)端子34、リ
セットボタン35、およびDCイン端子36が配置され
ている。
【0036】AUXイン端子31は、オーディオ出力機器
(不図示)を接続することができ、接続したオーディオ
出力機器からのディジタルオーディオデータ、またはア
ナログの音声信号を入力することができる。ラインアウ
ト端子32は、増幅機器(不図示)などを接続すること
ができ、接続した増幅機器にアナログ音声信号を出力す
ることができる。サブウーファ端子33は、サブウーフ
ァ(不図示)を接続することができ、サブウーファに再
生した音声信号の低周波成分を出力することができる。
スピーカ(L,R)端子34は、スピーカ2を接続し、接
続したスピーカ2に再生した音声信号を出力することが
できる。リセットボタン35は、オーディオサーバ1を
リセットするときに操作される。DCイン端子36に
は、ACパワーアダプタ(不図示)からのDC電力が供
給される。
【0037】オーディオサーバ1の正面には、図5に示
すように、オープンレバー41、受光部42、コネクタ
43、アクセスランプ44、MSスロット45、取り出
しレバー46、およびヘッドホン端子47が配置されて
いる。オープンレバー41は、蓋40を開けるときにス
ライドされる。受光部42は、リモートコントローラ7
から送信される制御信号を受信する。コネクタ43に
は、USB(Universal Serial Bus)端子が設けられてお
り、USBケーブルを介して、PD5、外付けHDD、キーボ
ードなどを接続することができる。
【0038】なお、コネクタ43に、IEEE1394端子
を設けるようにし、IEEE1394ケーブルを介してPD
5などを接続するようにしてもよい。または、いわゆる
Bluetooth(商標)、あるいは、IEEE802.11b
(いわゆる無線LAN)用の端子を設けて、無線通信に
よってPD5などを接続するようにしてもよい。
【0039】アクセスランプ44は、MSスロット45
に挿入されているMS4、またはコネクタ43に接続さ
れているPD5などに対してデータの読み書きが実行さ
れている時に点滅する。MSスロット45には、MS4
が挿入される。取り出しレバー46は、MSスロット4
5に挿入されているMS4を取り出すときに操作され
る。ヘッドホン端子47は、ヘッドホンを接続すること
ができ、接続したヘッドホンに再生した音声信号を出力
することができる。
【0040】次に、オーディオサーバ1のハードウェア
的な構成例について、図6を参照して説明する。オーデ
ィオサーバ1は、オーディオサーバ1の全体を制御する
メインCPU(Central Processing Unit)51を内蔵してい
る。メインCPU51には、バス66を介して、フラッシ
ュROM52、SDRAM53、USBホストコントローラ54、D
MAコントローラ55、信号処理部60、イーサネット
(R)コントローラ/コネクタ67、およびPCMCIAコント
ローラ68が接続されている。
【0041】フラッシュROM52には、電源がオンとさ
れると直ちにメインCPU51によって起動が完了されるR
TOS(Real Time Operating System)71(図7)、各種
の機能を実現するためにRTOS71上で実行されるファー
ムウェア(Firmware、図7を参照して後述する)の他、
オーディオサーバ1の機器ID、暗号キーなどが記憶さ
れている。SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access
Memory)53は、メインCPU51が各種の処理を実行する
際、所定のデータやプログラムを一時的に記憶する。US
Bホストコントローラ54は、コネクタ43を介して接
続されるPD5などとのデータ通信を制御する。
【0042】DMA(Direct Memory Access)コントローラ
55は、バッファ56、CD-ROMドライブ57、HDD5
8、およびエンコーダ/デコーダ59の間のデータ転送
を制御する。SDRAMなどよりなるバッファ56は、DMAコ
ントローラ55が転送を制御するデータを一時的にバッ
ファリングする。CD-ROMドライブ57は、CAV8倍速で
音楽CD3に記録されているオーディオデータを読み出
す。HDD58は、エンコーダ/デコーダ59が生成した
符号化データなどを記憶する。HDD58には、HDD58の
機器ID、およびオーディオサーバ1の機器IDとHDD
58の機器IDに基づくハッシュ値が書き込まれてい
る。
【0043】エンコーダ/デコーダ59は、CD-ROMドラ
イブ57が読み出したPCMデータや、AUXイン端子31か
ら入力されたオーディオデータを、132Kbpsモード、
105Kbpsモード、または66KbpsモードのATRAC3方
式を用い、最大8倍速、平均5倍速でエンコードして符
号化データを生成する。また、エンコーダ/デコーダ5
9は、HDD58が記憶する符号化データをデコードす
る。さらに、エンコーダ/デコーダ59は、DES(Data E
ncryption Standard)エンジンを有しており、符号化デ
ータを、オーディオサーバ1を構成する所定の部品の機
器IDと時刻と似基づいて生成する暗号キーを用いて暗
号化する。
【0044】例えば、HDD58が9ギガバイトの容量を
有し、エンコーダ/デコーダ59が105Kbpsモードの
ATRAC3方式でエンコードする場合、HDD58には、約1
00枚分の音楽CD3(60分/枚)を録音することが
できる。
【0045】信号処理部60は、マジックゲートメモリ
ースティックインタフェース(以下、MGMS I/Fと記述す
る)60−1、ウォータマークスクリーン(以下、WM
スクリーンと記述する)60−2、オーディオI/F6
0−3、およびサンプリングレートコンバータ(以下、
SRCと記述する)60−4からなる。
【0046】MGMS I/F60−1は、MSコネクタ61を
介し、MSスロット45に挿入されるMS4に対して相
互認証を行い、その結果に基づいてデータの暗号化、お
よび暗号化されたデータの復号を実行する。WMスクリ
ーン60−2は、信号処理部60を通過するオーディオ
データに埋め込まれているSDMI規格のウォータマーク
(電子すかし、コピーの可否などを示す情報など)を検
出する。
【0047】オーディオI/F60−3は、AUXイン端
子31を介してディジタルオーディオデータを取得し、
SRC60−4に供給する。また、オーディオインタフェ
ース60−3は、バッファ56などから転送されたディ
ジタルオーディオデータを、内蔵するバッファ251
(図62)に適宜バッファリングした後、AD/DA6
2に出力する。
【0048】SRC60−4は、オーディオI/F60−
3からのディジタルオーディオデータのサンプリングレ
ートを、44.1KHzに変換してエンコーダ/デコーダ
59に出力する。
【0049】なお、図示は省略するが、さらに、信号処
理部60は、1倍速で動作するATRAC3方式のエンコー
ダ/デコーダを内蔵している。
【0050】MSコネクタ61は、挿入されるMS4と
MGMS I/F60−1とのデータ通信を中継する。AD/D
A62は、信号処理部60のオーディオI/F60−3
から入力されるディジタルオーディオデータをアナログ
の音声信号に変換して、ラインアウト端子32、スピー
カ端子34、またはヘッドホン端子47に出力する。ま
た、AD/DA62は、AUXイン端子31から入力され
るアナログの音声信号をディジタル化してエンコーダ/
デコーダ59に出力する。
【0051】イーサネット(R)コントローラ/コネクタ
67は、イーサネット(登録商標)を介する他の電子機
器とのデータ通信を制御する。PCMCIA(Personal Comput
er Memory Card International Association)コントロ
ーラ68は、PCMCIA規格のICカードインタフェースを
装備している.
【0052】メインCPU51には、ディスプレイドライ
バ63、およびサブCPU64が接続されている。ディス
プレイドライバ63は、ディスプレイ15の表示を制御
する。サブCPU64は、特に、電源がオフであるときに
おいて、電源部65の制御、本体のリセット制御、内蔵
時計のカウント、パワーボタン11などに対する操作の
検知、受光部42の制御、AD/DA62の制御などを
実行する。電源部65は、DCイン端子36から供給さ
れるDC電圧を所定の電圧に変換し、オーディオサーバ
1の全体に供給する。
【0053】次に、以下に挙げるオーディオサーバ1の
機能を実際に行うためにメインCPU51がフラッシュROM
52から読み出して実行するファームウェアについて、
図7を参照して説明する。なお、オーディオサーバ1の
機能は、CDリッピング、CDレコーディング、HDレ
コーディング(ディジタル入力)、HDレコーディング
(アナログ入力)、HDプレイ、CDプレイ、MSプレ
イ、チェックアウト/チェックイン、インポート、ムー
ブアウト/ムーブインなどであるが、その詳細とファー
ムウェアとの対応については、図47乃至図56を参照
して後述する。
【0054】ファームウェアは、4つのレイヤ、すなわ
ち、アプリケーションレイヤ(APP)72、アッパーミド
ルウェアレイヤ(UMW)73、ロワーミドルウェアレイヤ
(LMW)74、およびデバイスドライバレイヤ(DD)75を
なしている。
【0055】アプリケーションレイヤ72には、メイン
アプリケーション(以下、メインAPPと記述する)7
6、ハードディスクアプリケーション(以下、HD APPと
記述する)77、CDアプリケーション(以下、CD APP
と記述する)78、メモリースティックアプリケーショ
ン(以下、MS APPと記述する)79、ポータブルデバイ
スアプリケーション(以下、PD APPと記述する)80、
および仮名漢字変換アプリケーション(以下、FEP(Fron
t End Processor)と記述する)81の各モジュールが含
まれる。
【0056】アプリケーションレイヤ72の各モジュー
ルは、オーディオサーバ1が実行可能な機能に関わるユ
ーザの操作に対応して、アッパーミドルウェアレイヤ7
3の対応するモジュールに処理を要求し、処理の状況の
表示を制御することによってユーザインタフェースを提
供する。
【0057】メインAPP76は、アプリケーションレイ
ヤ72の各モジュールを統制する。例えば、起動時にお
いて、起動画面を作成し、各モジュールを起動する。イ
ンプットミドルウェア97から通知されるユーザの操作
を受け付けて、対応するモジュールに通知する。各モジ
ュールからの表示データをディスプレイデバイスドライ
バ105に供給する。各モジュールの切替を実行する。
ユーザからの音量変更の操作に対応して、オーディオI
Oミドルウェア(AIO)94に通知する。ユーザからのセ
ットアップ操作に対応して、各モジュールに設定値を通
知する。各モジュールで共通の設定情報(プレイモード
など)を保持する。パワーオフの操作に対応して各モジ
ュールを終了させ、システムコントロールミドルウェア
(SYSTEM)98にパワーオフを要求する。
【0058】HD APP77は、HDD58を駆動させる操作
を受け付けて、ハードディスクミドルウェア82に通知
し、ハードディスクミドルウェア82の動作状態を取得
して表示データを生成する。
【0059】CD APP78は、CD-ROMドライブ57を駆動
させる操作を受け付けて、CDミドルウェア88に通知
し、CDミドルウェア88の動作状態を取得して表示デ
ータを生成する。
【0060】MS APP79は、MSスロット45に挿入さ
れたMS4に関わる操作を受け付けて、MSミドルウェ
ア89に通知し、MSミドルウェア89の動作状態を取
得して表示データを生成する。
【0061】PD APP80は、コネクタ43に接続された
PD5に関わる操作を受け付けて、PDミドルウェア9
0に通知し、PDミドルウェア90の動作状態を取得し
て表示データを生成する。
【0062】FEP81は、録音する音楽CD3のタイト
ルなどを入力する際の仮名漢字変換を実行する。
【0063】アッパーミドルウェアレイヤ73には、オ
ーディオサーバ1の各機能をモデル化して実装した以下
のモジュールから構成される。すなわち、ハードディス
クミドルウェア(以下、HD MWと記述する)82、CD
ミドルウェア(以下、CD MWと記述する)88、MSミ
ドルウェア(以下、MS MWと記述する)89、およびP
Dミドルウェア(以下、PD MWと記述する)90の各モ
ジュールが含まれる。
【0064】HD MW82は、HDD58に記憶されている符
号化データを管理するHDCC83、CDMW88と連携して音
楽CD3のオーディオデータを圧縮し、暗号化してHDD
58に記録するCD RIPPING84、オーディオIOミドル
ウェア94と連携してHDD58に記録されている符号化
データを復号し、伸張するHD PLAY85、オーディオI
Oミドルウェア94と連携してAUXイン端子31から入
力されるオーディオデータを圧縮し、暗号化してHDD5
8に記録するHD REC86、MS MW89またはPD MW90と
連携して、MS4またはPD5とのチェックイン、チェ
ックアウトを制御するC IN/C OUT87から構成される。
【0065】CD MW88は、CDデバイスドライバ10
2にCD-ROMドライブ57を制御させることによってCD
プレーヤとしての機能を実現する。MD MW89は、オー
ディオIOミドルウェア94、およびMSファイルシス
テムミドルウェア95と連携してMSプレーヤとしての
機能を実現する。PD MW90は、USBホストミドルウェア
96およびUSBホストデバイスドライバ104と連携す
ることによってPD5を制御する。
【0066】ロワーミドルウェアレイヤ74には、アッ
パーミドルレイヤ73の各モジュールが共用できる機能
をモデル化して実装した以下のモジュール、すなわち、
ハードディスクオブジェクトデータベースミドルウェア
(以下、HD DBと記述する)91、ハードディスクファ
イルシステムミドルウェア(以下、HD FSと記述する)
92、MGRミドルウェア(MGR)93、オーディオIO
ミドルウェア(AIO)94、メモリースティックファイル
システムミドルウェア(MS FS)95、USBホストミドルウ
ェア(USB)96、インプットハンドルミドルウェア(INPU
T)97、およびシステムコントロールミドルウェア(SYS
TEM)98が含まれる。ロワーミドルウェアレイヤ74に
含まれる各モジュールは、アッパーミドルレイヤ73を
構成する各モジュールから呼び出される。
【0067】デバイスドライバレイヤ(DD)75には、各
ハードウェアデバイスをモデル化した以下のモジュー
ル、すなわち、ハードディスクデバイスドライバ99、
デコーダ/エンコーダデバイスドライバ100、DMAデ
バイスドライバ101、CDデバイスドライバ102、
信号処理部デバイスドライバ103、USBホストデバイ
スドライバ104、ディスプレイデバイスドライバ10
5、オーディオデバイスドライバ106、キーデバイス
ドライバ107、パワーデバイスドライバ108、およ
びクロックデバイスドライバ109が含まれる。なお、
図7において、破線で囲まれたオーディオデバイスドラ
イバ106乃至クロックデバイスドライバ109は、サ
ブCPU64によって実行される。各モジュールは、主
に、ライブラリで構成されており、アッパーミドルウェ
アレイヤ73またはロワーミドルウェア74に含まれる
モジュールから、そのAPI(Application Program Interf
ace)が呼び出される。
【0068】次に、HDD58に適用されるFAT(File Allo
cation Table)型ファイルシステム(データフォーマッ
ト)について、図8乃至図20を参照して説明する。図
8に示すように、HDD58には、符号化データ(コンテ
ンツデータ)をファイルとして記録するためのファイル
記録領域121と、ファイル記録領域121に記録され
たコンテンツデータが記録された位置を特定するための
情報を含むオブジェクトが記録されるオブジェクト記録
領域122が設けられる。
【0069】ファイル管理部123は、ファイルの作
成、新規に作成するファイルに対するIDの発行、ファ
イル記録領域121に対する書き込み、読み出し、削除
などのファイルに関わる一切の処理を実行する。ファイ
ル管理部123は、ロワーミドルウェアレイヤ74に含
まれるHD FS92に相当する。
【0070】オブジェクト管理部124は、オブジェク
ト記録領域122におけるオブジェクトの物理位置を認
識し、オブジェクトの書き込み、読み出し、削除などを
実行する。オブジェクト管理部124は、ロワーミドル
ウェアレイヤ74に含まれるHD DB91に相当する。な
お、オブジェクトのデータベースによる管理について
は、図21乃至図37を参照して後述する。
【0071】図9は、ファイル記録領域121の論理構
造を示している。ファイル記録領域121は、ファイル
記録領域121における書き込み、読み出しの最小単位
である所定の容量のセクタに区画されている。全てのセ
クタには、シリアルなセクタ番号が付与されている。フ
ァイル記録領域121は、所定の数のセクタによって構
成されるFATエリア、システムエリア、複数のクラスタ
によって構成される。各クラスタには、固定長のクラス
タ番号が付与されている。ファイル記録領域121に記
録されるファイルは、複数のクラスタが結合されて構成
される。
【0072】複数のクラスタの結合状態は、FAT141
(図10)と称されるテーブルに記録されている。FAT
141は、ファイル記録領域121のFATエリアに記録
されているが、ファイル管理部123が動作する際には
SDRAM53にも転送される。
【0073】図10は、FAT141の構造を示してい
る。FAT141は、FATヘッダ142と、各クラスタにそ
れぞれ対応する複数のFATエントリ144から構成され
る。ヘッダ142には、空きクラスタリスト開始番号記
録領域143が含まれている。空きクラスタリスト開始
番号記録領域143には、データが記録されていない一
連の空きクラスタの先頭のクラスタ番号が記録される。
空きクラスタが存在しない場合、空きクラスタリスト開
始番号記録領域143には、−1=0xFFFFFFFFが記録さ
れる。
【0074】FATエントリ144には、対応するクラス
タに付与されているクラスタ番号と同一のエントリ番号
が付与されている。例えば、クラスタ番号1に対応する
FATエントリには、エントリ番号1が付与されている。
以下、エントリ番号1のFATエントリを、FATエントリE
(1)とも記述する。FATエントリ144は、P欄14
5とN欄146に区分けられている。
【0075】FATエントリ144のP欄145には、対
応するクラスタの前方に連結されるクラスタに付与され
ているクラスタ番号が記録される。前方に連結されるク
ラスタが存在しない場合、すなわち、対応するクラスタ
がファイルの先頭である場合、P欄146には、0xFFFF
FFFFが記録される。
【0076】FATエントリ144のN欄146には、対
応するクラスタの後方に連結されるクラスタに付与され
ているクラスタ番号が記録される。後方に連結されるク
ラスタが存在しない場合、すなわち、対応するクラスタ
がファイルの末尾である場合、N欄146には、0xFFFF
FFFFが記録される。
【0077】例えば、ファイル記録領域121に1つの
ファイルだけが、クラスタ番号1,5,6,8,12が
付与されている5つのクラスタに記録されている場合、
図11に示すように、エントリ番号1(0x00000001)の
FATエントリE(1)のP欄には、前方に連結されるク
ラスタが存在しないことを示す0xFFFFFFFFが記録され、
N欄には、後方に連結されるクラスタに付与されている
クラスタ番号5(0xFFFFFFFF)が記録される。
【0078】エントリ番号5(0x00000005)のFATエン
トリE(5)のP欄には、前方に連結されるクラスタに
付与されているクラスタ番号1(0x00000001)が記録さ
れ、N欄には、後方に連結されるクラスタに付与されて
いるクラスタ番号6(0x00000006)が記録される。
【0079】エントリ番号6,8のFATエントリE
(6),E(8)にも、同様に記録がなされる。
【0080】エントリ番号12(0x0000000C)のFATエ
ントリE(12)のP欄には、前方に連結されるクラス
タに付与されているクラスタ番号8(0x00000008)が記
録され、N欄には、後方に連結されるクラスタが存在し
ないことを示す0xFFFFFFFFが記録される。
【0081】空きクラスタリスト開始番号記録領域14
3には、いまの場合、クラスタ番号(0x00000002)のク
ラスタから、クラスタ番号(0x00000014)までの一連の
クラスタが空きクラスタであるので、その先頭を示すク
ラスタ番号(0x00000002)が記録される。
【0082】図12は、クラスタ番号1,5,6,8,
12が付与されている5つのクラスタに1つのファイル
が記録される様子を示している。ファイルの先頭のクラ
スタ(いまの場合、クラスタ1)には、ファイルのサイ
ズの関わる情報を記録するサイズ記録領域151が設け
られる。ファイルのデータは、2番目のクラスタ(いま
の場合、クラスタ5)以降に記録される。なお、サイズ
記録領域151をファイルの最後尾のクラスタ(いまの
場合、クラスタ12)に設けるようにしてもよい。
【0083】図13は、サイズ記録領域151の構成例
を示している。サイズ記録領域151には、有効サイズ
記録領域152、最終クラスタ番号記録領域153、お
よび占有クラスタ数記録領域154が設けられている。
有効サイズ記録領域152には、最後尾のクラスタ(い
まの場合、クラスタ12)の有効バイト数が記録され
る。通常、その値は、1以上であり、クラスタサイズ以
下の値が記録される。最終クラスタ番号記録領域153
には、最後尾のクラスタ(いまの場合、クラスタ12)
のクラスタ番号(いまの場合、0x0000000C)が記録され
る。占有クラスタ数記録領域154には、ファイルのデ
ータ記録部分を構成するクラスタの数(いまの場合、
4)が記録される。
【0084】次に、FATを利用するファイルの作成処理
(すなわち、コンテンツデータの記録処理)、ファイル
の読み出し処理、およびファイルの逆読み出し(すなわ
ち、コンテンツデータの逆方向からの読み出し処理)に
ついて、図14乃至図20のフローチャートを参照して
説明する。なお、これらの処理は、ファイル管理部12
3、すなわち、ファームウェアのロワーミドルウェアレ
イヤ74に属するHD FS92によって制御される。
【0085】始めに、ファイルの作成処理について、図
14のフローチャートを参照して説明する。ステップS
1において、HD FS92は、HDD58に記録するコンテン
ツデータを、クラスタサイズ毎にCM-ROMドライブ57な
どからバッファ56に転送させる(転送されたデータ量
をSバイトとする)。ステップS2において、HD FS9
2は、ファイル記録領域121の空きクラスタを検索し
て取得(確保)する。
【0086】この空きクラスタ取得処理について、図1
5のフローチャートを参照して説明する。ステップS2
1において、HD FS92は、FATヘッダ141に記録され
ている空きクラスタリスト開始番号記録領域143に記
録されている値Qを読み取る。ステップS22におい
て、HD FS92は、値Qが−1であるか、すなわち、空
きクラスタが存在しないか否かを判定する。値Qが−1
ではない、すなわち、空きクラスタが存在すると判定さ
れた場合、処理はステップS23に進む。ステップS2
3において、HD FS92は、値Q(空きクラスタのクラ
スタ番号)に対応するFATエントリE(Q)を読み取
る。
【0087】FATエントリE(Q)を読み出す処理に関
連し、任意のクラスタ番号Xに対応するFATエントリE
(X)を読み取る処理について、図16のフローチャー
トを参照して説明する。ステップS41において、HD F
S92は、既知のFATエントリ開始アドレスに既知のFAT
ヘッダサイズを加算し、その和に、値Xから1を減算し
た値(X−1)に、既知のエントリサイズを乗算した積
を加算して、アドレスAを算出する。ステップS42に
おいて、HD FS92は、アドレスAを先頭として、1エ
ントリサイズ分だけデータを読み出す。以上、任意のク
ラスタ番号Xに対応するFATエントリE(X)を読み取
る処理の説明を終了する。
【0088】図15に戻り、ステップS24において、
HD FS92は、FATエントリE(Q)のN欄の値が−1(0
xFFFFFFFF)であるか否かを判定する。FATエントリE
(Q)のN欄の値が−1ではないと判定された場合、処
理はステップS25に進む。
【0089】ステップS25において、HD FS92は、
変数MにFATエントリE(Q)のN欄の値を代入する。
ステップS26において、HD FS92は、クラスタ番号
Mに対応するFATエントリE(M)を読み取る。ステッ
プS27において、HD FS92は、FATエントリE(M)
のP欄に−1(0xFFFFFFFF)を記録する。
【0090】ステップS28において、HD FS92は、F
ATエントリE(Q)のN欄に−1(0xFFFFFFFF)を記録
し、FATエントリE(Q)のP欄に−1(0xFFFFFFFF)を
記録する。ステップS29において、HD FS92は、ク
ラスタ番号Qの空きクラスタが存在するとして、図14
にリターンする。以上、空きクラスタ取得処理の説明を
終了する。
【0091】なお、ステップS24において、FATエン
トリE(Q)のN欄の値が−1であると判定された場
合、ステップS25乃至ステップS27の処理はスキッ
プされる。
【0092】また、ステップS22において、空きクラ
スタリスト開始番号記録領域143に記録されている値
Qが−1であると判定された場合、処理はステップS3
0に進む。ステップS30において、HD FS92は、空
きクラスタが存在しないとして図14にリターンする。
ただし、空きクラスタが存在しない場合、HDD58が一
杯であるとして、図14のファイル作成処理は終了され
る。
【0093】以下、取得したクラスタ番号Qの空きクラ
スタを、クラスタ番号Vの空きクラスタと読み替えて説
明を継続する。ステップS3において、HD FS92は、
変数Xと変数Aに空きクラスタのクラスタ番号Vを代入
する。ステップS4において、HD FS92は、占有クラ
スタ数Tに0を代入する。ステップS5において、HDFS
92は、上述したステップS2の処理と同様に、新たに
空きクラスタを取得する。取得した空きクラスタのクラ
スタ番号をVとする。ここで、新たに空きクラスタが取
得できない場合、このファイル作成処理は終了される。
【0094】ステップS6において、HD FS92は、変
数Bに値Vを代入する。ステップS7において、HD FS
92は、占有クラスタ数Tを1だけインクリメントす
る。ステップS8において、HD FS92は、クラスタ番
号Bをセクタ番号に変換する(例えば、図9に示すよう
にセクタとクラスタが対応付けられている場合、クラス
タ番号2はセクタ番号28乃至35に変換される)。ク
ラスタ番号Bに対応するセクタ番号を判別する)。ステ
ップS9において、HD FS92は、ステップS1でバッ
ファリングしたコンテンツデータを、ファイル記録領域
121の変換したセクタ番号に記録させる。
【0095】バッファリングしたコンテンツデータの記
録が終了した後、ステップS10において、HD FS92
は、クラスタ番号Aのクラスタ(この時では空きクラス
タである)に、クラスタ番号Bのクラスタを連結する。
この連結処理について、図17のフローチャートを参照
して説明する。
【0096】図16を参照して上述した処理と同様、HD
FS92は、ステップS51において、クラスタ番号A
に対応するFATエントリE(A)を読み取り、ステップ
S52において、クラスタ番号Bに対応するFATエント
リE(B)を読み取る。ステップS53において、HD F
S92は、FATエントリE(A)のN欄にクラスタ番号B
を記録し、FATエントリE(B)のP欄にクラスタ番号
Aを記録する。なお、ステップS53の処理は、SDRAM
53に展開しているFAT141に対して実行する。以
上、クラスタ番号Aのクラスタと、クラスタ番号Bのク
ラスタの連結処理の説明を終了する。
【0097】図14に戻り、ステップS11において、
HD FS92は、ステップS9で記録したコンテンツのデ
ータ量Sがクラスタサイズに等しいか否かを判定する。
ステップS9で記録したコンテンツのデータ量Sがクラ
スタサイズに等しいと判定された場合、記録すべきコン
テンツデータの記録が完了していないので、処理はステ
ップS12に進む。
【0098】ステップS12において、先程記録したコ
ンテンツデータの続きを、クラスタサイズ分だけ、バッ
ファ56に転送させる。ステップS13において、変数
Aにクラスタ番号Bを代入する。ステップS14におい
て、HD FS92は、上述したステップS2の処理と同様
に、新たに空きクラスタを取得する。取得した空きクラ
スタのクラスタ番号をVとする。なお、ステップS14
で、新たに空きクラスタが取得できなかった場合には、
処理はステップS17に進む。ステップS15におい
て、HD FS92は、変数Bに値Vを代入する。ステップ
S16において、HD FS92は、占有クラスタ数Tを1
だけインクリメントする。
【0099】この後、処理はステップS8に戻り、以降
の処理が繰り返される。そして、ステップS11におい
て、ステップS9で記録したコンテンツのデータ量Sが
クラスタサイズに等しくないと判定された場合、記録す
べきコンテンツデータの記録が完了したので、処理はス
テップS17に進む。
【0100】ステップS17において、HD FS92は、
ステップS2で取得したクラスタ番号Xの空きクラスタ
にサイズ記録領域151を設け、その有効サイズ記録領
域152に最後尾のクラスタに記録したデータ量Sを記
録し、最終クラスタ番号記録領域153に変数Bの値を
記録し、占有クラスタ数記録領域154に変数Tの値を
記録する。
【0101】ステップS18において、ステップS10
の処理で書き換えたFAT141で、ファイル記録領域1
21のFATエリアに記録されているFAT141を更新す
る。以上説明したようにして、新たにファイルが作成さ
れる。なお、作成されたファイルには、コンテンツデー
タが記録された一連のクラスタの先頭のクラスタ番号と
同じ値のファイル識別子が発行される。
【0102】次に、ファイル識別子がXであるファイル
(以下、ファイルXと記述する)の読み出し処理につい
て、図18のフローチャートを参照して説明する。ステ
ップS61において、HD FS92は、ファイルXが存在
するか否かを判別するための検索処理を実行する。
【0103】ファイルXの検索処理について、図19の
フローチャートを参照して説明する。ステップS81に
おいて、HD FS92は、エントリ番号Xに対応するFATエ
ントリE(X)を取得する。ステップS82において、
HD FS92は、FATエントリE(X)のP欄の値が−1(0
xFFFFFFFF)であるか否かを判定する。FATエントリE
(X)のP欄の値が−1であると判定された場合、処理
はステップS83に進む。ステップS83において、HD
FS92は、エントリ番号X(=クラスタ番号X)のク
ラスタは、ファイルが記録されている一連のクラスタの
うちの先頭のクラスタであるので、ファイルXは存在す
ると判断して、図18のファイル読み出し処理に戻る。
【0104】反対に、ステップS82において、FATエ
ントリE(X)のP欄の値が−1ではないと判定された
場合、処理はステップS84に進む。ステップS84に
おいて、HD FS92は、エントリ番X(=クラスタ番号
X)のクラスタは、ファイルが記録されている一連のク
ラスタのうちの先頭のクラスタではないので、ファイル
Xは存在しないと判断して、図18のファイル読み出し
処理に戻る。以上、ファイルXの検索処理の説明を終了
する。
【0105】以下、ファイル検索処理において、ファイ
ルXが存在すると判断されたとして、説明を継続する。
ステップS62において、HD FS92は、FATエントリE
(X)のN欄の値が−1(0xFFFFFFFF)であるか否かを判
定する。FATエントリE(X)のN欄の値が−1である
と判定された場合、ファイルXにはデータが存在しない
ので、読み出し処理を終了する。
【0106】ステップS62において、FATエントリE
(X)のN欄の値が−1ではない処理はステップS63
に進む。ステップS63において、HD FS92は、クラ
スタ番号X(先頭のクラスタ)をセクタ番号に変換す
る。ステップS64において、HD FS92は、DMAコント
ローラ55を制御して、変換したセクタ番号に記録され
ているサイズ記録領域151を読み出してバッファ56
にバッファリングさせる。ステップS64において、HD
FS92は、ステップS63でバッファリンクしたサイ
ズ記録領域151の有効サイズ記録領域152に記録さ
れている有効サイズS(ファイルXが記録されている一
連のクラスタのうちの最後尾のクラスタに記録されてい
るデータ量)を読み取る。
【0107】ステップS66において、HD FS92は、
変数CにFATエントリE(X)のN欄の値を代入する。
ステップS67において、HD FS92は、図16を参照
して上述した処理と同様に、クラスタ番号Cに対応す
る、すなわち、2番目のクラスタに対応するFATエント
リE(C)を読み取る。ステップS68において、HD F
S92は、クラスタ番号Cをセクタ番号に変換する。ス
テップS69において、HD FS92は、DMAコントローラ
55を制御して、変換したセクタ番号のセクタに記録さ
れている1クラスタ分のコンテンツデータを読み出し、
バッファ56にバッファリングさせる。
【0108】ステップS70において、HD FS92は、F
ATエントリE(C)のN欄の値が−1(0xFFFFFFFF)であ
るか否かを判定する。FATエントリE(C)のN欄の値
が−1ではないと判定された場合、処理はステップS7
1に進む。ステップS71において、HD FS92は、DMA
コントローラ55を制御して、バッファ56がバッファ
リングしているデータの全てを、エンコーダ/デコーダ
59などに出力させる。ファイルXのコンテンツデータ
の全てはまだ読み出されていないので、処理はステップ
S72に進む。ステップS72において、HD FS92
は、変数CにFATエントリE(C)のN欄の値を代入す
る。処理はステップS67に戻り、以降の処理が繰り返
される。
【0109】その後、ステップS70において、FATエ
ントリE(C)のN欄の値が−1であると判定された場
合、ファイルXのコンテンツデータが記録されている最
後尾のクラスタからの読み出しが完了したので、処理は
ステップS73に進む。ステップS73において、HD F
S92は、DMAコントローラ55を制御して、バッファ5
6がバッファリングしている、コンテンツデータの最後
尾である有効データサイズS分のデータを、エンコーダ
/デコーダ59などに出力させる。
【0110】なお、ステップS61のファイル検索処理
において、ファイルXが存在しないと判断された場合、
処理はステップS74に進み、エラー判定がなされて、
ファイルXのファイル読み出し処理は終了となる。以
上、ファイルXの読み出し処理の説明を終了する。
【0111】次に、ファイルXの逆読み出し処理につい
て、図20のフローチャートを参照して説明する。ここ
で、逆読み出し処理とは、例えば、再生時間が100秒
間であるコンテンツデータを、90秒目から100ミリ
秒程度だけ再生した後、80秒目から100ミリ秒程度
だけ再生し、次に、70秒目から100ミリ秒程度だけ
再生するように、数秒間ごとに遡って再生させる場合に
用いることができる処理である。
【0112】ステップS91において、HD FS92は、
ファイルXのファイル識別子(=X、以下、ID(X)
と記述する)を、セクタ番号に変換する。ただし、ID
(X)は、ファイルXが記録されている一連のクラスタ
のうち、先頭のクラスタのクラスタ番号と同一である。
【0113】ステップS92において、クラスタXに対
応するFATエントリE(X)を読み取る。ステップS9
3において、HD FS92は、DMAコントローラ55を制御
して、ステップS91で変換したセクタ番号のセクタに
記録されているサイズ記録領域151を読み出してバッ
ファ56にバッファリングさせる。ステップS94にお
いて、HD FS92は、ステップS93でバッファリンク
したサイズ記録領域151の有効サイズ記録領域152
から有効サイズSを、最終クラスタ番号記録領域153
から最終クラスタ番号Zを読み取る。
【0114】ステップS95において、HD FS92は、
最終クラスタ番号ZとID(X)が同一であるか否かを
判定する。最終クラスタ番号ZとID(X)が同一であ
ると判定された場合、ファイルXにコンテンツデータは
存在しないので、逆読み出し処理を終了する。
【0115】最終クラスタ番号ZとID(X)が同一で
はないと判定された場合、処理はステップS96に進
む。ステップS96において、HD FS92は、最終クラ
スタ番号Zをセクタ番号に変換する。ステップS97に
おいて、HD FS92は、DMAコントローラ55を制御し
て、ステップS96で変換したセクタ番号に記録されて
いるコンテンツデータの最後尾の部分を含むデータを読
み出し、バッファ56にバッファリングさせる。ステッ
プS98において、HD FS92は、DMAコントローラ55
を制御して、バッファ56でバッファリングされている
データのうちのSバイト分、すなわち、コンテンツデー
タの最後尾の部分だけを、エンコーダ/デコーダ59な
どに出力させる。
【0116】ステップS99において、HD FS92は、
最終クラスタ番号Zに対応するFATエントリE(Z)を
読み取る。ステップS100において、HD FS92は、F
ATエントリE(Z)のP欄の値がID(X)と同一であ
るか否かを判定する。FATエントリE(Z)のP欄の値
がID(X)と同一であると判定された場合、ファイル
Xのコンテンツデータは最後尾の1クラスタだけに記録
されていたことになるので、逆読み出し処理を終了す
る。
【0117】FATエントリE(Z)のP欄の値がID
(X)と同一ではないと判定された場合、最後尾側から
1クラスタ分だけ遡って読み出すために、処理はステッ
プS101に進む。ステップS101において、HD FS
92は、変数CにFATエントリE(Z)のP欄の値を代
入する。
【0118】ステップS102において、HD FS92
は、クラスタ番号Cに対応するFATエントリE(C)を
読み取る。ステップS103において、HD FS92は、
クラスタ番号Cをセクタ番号に変換する。ステップS1
04において、HD FS92は、DMAコントローラ55を制
御して、ステップS103で変換したセクタ番号に記録
されているコンテンツデータを読み出し、バッファ56
にバッファリングさせる。ステップS105において、
HD FS92は、DMAコントローラ55を制御して、バッフ
ァ56でバッファリングされている1クラスタ分のコン
テンツデータを、エンコーダ/デコーダ59などに出力
させる。
【0119】ステップS106において、HD FS92
は、クラスタ番号Cに対応するFATエントリE(C)の
P欄の値がID(X)と同一であるか否かを判定する。
FATエントリE(C)のP欄の値がID(X)と同一で
はないと判定された場合、ファイルXの全てを読み出し
ていないことになるので、1クラスタ分だけ遡って読み
出すために、処理はステップS107に進む。ステップ
S107において、HD FS92は、変数CにFATエントリ
E(C)のP欄の値を代入する。処理はステップS10
2に戻り、其れ以降の処理が繰り替えされる。
【0120】その後、ステップS106において、FAT
エントリE(C)のP欄の値がID(X)と同一である
と判定された場合、ファイルXを先頭まで全て読み出し
たことになるので、逆読み出し処理を終了する。以上、
ファイルXの逆読み出し処理の説明を終了する。
【0121】以上説明したように、オーディオサーバ1
のHD FS92によれば、ファイルを特定するためのファ
イル識別子として、固定長の値である、そのファイルが
記録される領域の先頭クラスタのクラスタ番号を付与す
るようにしたので、ファイルの記録位置を簡単に特定す
ることができる。よって、ファイル名が固定長ではない
場合に較べて、ファイルの検索時間を大幅に減らすこと
ができる。
【0122】また、ファイル識別子が固定長であること
により、ファイルの検索に要する時間を均一化すること
ができる。
【0123】また、オーディオサーバ1のHD FS92に
よれば、記録するファイルのサイズに制限がないので、
オーディオデータだけでなく、ビデオデータのようなよ
り大きなサイズのデータをファイルとして記録すること
ができる。
【0124】また、オーディオサーバ1のHD FS92に
よれば、1つのファイルを区負数のクラスタに亘って記
録する場合、順方向にクラスタを利用するので、記録時
や再生時には、シークが一定方向となる。よって、記録
時の記録漏れや再生時の音飛びの発生が抑止される。
【0125】次に、フォルダ、アルバム、またはトラッ
クに対応するオブジェクトについて、図21乃至図27
を参照して説明する。図21は、オブジェクトが記録さ
れるオブジェクト記録領域122の論理構造を示してい
る。オブジェクト記録領域122は、システムエリア1
61と、所定の容量に区画された複数のチャンクから構
成される。オブジェクトは、チャンクに記録される。
【0126】システムエリア161には、ヘッダ16
2、オブジェクト型記録領域163、および領域情報記
録領域164が設けられている。複数のチャンクには、
その先頭から順番に1以降のシリアルな番号が付与され
ている、以下、例えば、番号1が付与されているチャン
クをチャンク1、番号2が付与されているチャンクをチ
ャンク2などと記述する。
【0127】チャンクは、さらに所定の容量のページに
区画されている。チャンクを構成するページには、その
先頭から順番に0以降のシリアルな番号が付与されてい
る、以下、例えば、番号0が付与されているページをペ
ージ0、番号1が付与されているページをページ0など
と記述する。
【0128】図22は、システムエリア161のオブジ
ェクト型記録領域163の構造を示している。ヘッダ1
65とT個のエントリから構成される。Tは予め設定さ
れている定数である。ヘッダ165には、エントリ数記
録領域166が設けられている。エントリ数記録領域1
66には、現在登録されているエントリの数(最大値は
Tである)が記録される。
【0129】オブジェクト型記録領域163の各エント
リには、サイズ記録領域167、基本オブジェクト型番
号記録領域168、およびパラメータ記録領域169が
設けられている。例えば、エントリtには、オブジェク
ト型番号tに関する情報が記録される。すなわち、エン
トリtのサイズ記録領域167には、オブジェクト型番
号tのオブジェクトのサイズが記録される。エントリt
の基本オブジェクト型番号記録領域168には、オブジ
ェクト型番号tのオブジェクトが属する基本オブジェク
ト型を示す基本オブジェクト型番号が記録される。エン
トリtのパラメータ記録領域169には、オブジェクト
型番号tのオブジェクトのサイズが可変長である場合の
サイズに関する情報が記録される。
【0130】図23は、システムエリア161の領域情
報記録領域164を示している。領域情報記録領域16
4は、オブジェクト記録領域122のページ総数(チャ
ンクの総数に1チャンクを構成するページ数を乗算した
値)のビット列で構成される。ただし、図23は、説明
の便宜上、領域情報記録領域164を、(チャンクの総
数)列×(1チャンクを構成するページ数)行のマトリ
クスを用いて示している。例えば、図23において、q
列p行の”○”で示すビットは、チャンクqのページp
に対応しており、チャンクqのページpが使用中である
場合、”○”で示すビットには1が記録される。反対
に、チャンクqのページpが使用中ではない場合、”
○”で示すビットには0が記録される。
【0131】図24は、ロワーミドルウェアレイヤ74
に含まれるHD DB91に相当するオブジェクト管理部1
24の構成例を示している。オブジェクト管理部124
は、オブジェクト型登録部171、記憶領域管理部17
2、セッション管理部173、およびキャッシュ管理部
174から構成される。
【0132】オブジェクト型登録部171は、オブジェ
クト型の登録(オブジェクト型記録領域163への書き
込み)を行う。また、オブジェクト型登録部171は、
オブジェクト型の問い合わせに対する応答(オブジェク
ト型記録領域163からの読み出し)を行う。
【0133】記憶領域管理部172は、領域情報記録領
域164の所定のビットの反転させる。また、記憶領域
管理部172は、領域情報記録領域164のビットを読
み出すことにより、所定のページ数の連続未使用領域を
検索する。さらに、記憶領域管理部172は、各オブジ
ェクトに対して識別子を発行する。
【0134】セッション管理部173は、現在実行中の
セッションに対してセッション番号を発行するととも
に、セッション管理情報181(図25)を管理する。
ここで、セッションとは、データの書き込み、読み出し
などを制御する処理を示す用語である。
【0135】図25は、セッション管理情報181の構
成例を示している。セッション管理情報181は、現在
開かれているセッションの数(以下、カレントセッショ
ン数と記述する)が格納されるカレントセッション数格
納領域182と、各オブジェクトに対応し、そのアクセ
ス権を保有しているセッションの情報が記録されている
S個のエントリから構成される。カレントセッション数
の最大値と値Sは、予め設定されている。
【0136】セッション管理情報181のエントリに
は、オブジェクト識別子格納領域183、リードライト
セッション番号格納領域184、リードオンリセッショ
ン番号格納領域185乃至188、オブジェクト状態格
納領域189、リードキャッシュアドレス格納領域19
0、ライトキャッシュアドレス格納領域191、および
アクセス時刻格納領域192が設けられている。
【0137】オブジェクト識別子格納領域183には、
対応するオブジェクトのオブジェクト識別子(図27)
が格納される。リードライトセッション番号格納領域1
84には、対応するオブジェクトに対して書き込み権を
有するセッションのセッション番号が格納される。リー
ドオンリセッション番号格納領域185乃至188に
は、対応するオブジェクトに対して読み出し権を有する
セッションのセッション番号が格納される。なお、オブ
ジェクトに対して読み出し権を有する複数のセッション
が同時に存在してもよく、図25は、4つまでの読み出
し権を有すると、1つだけの書き込みおよび読み出し権
を有する場合を示している。
【0138】オブジェクト状態格納領域189には、対
応するオブジェクトの状態を示す情報(作成を示す”CR
EATE”、更新を示す”UPDATE”、または削除を示す”RE
MOVE”)が格納される。リードキャッシュアドレス格納
領域190には、読み出すオブジェクトを一時的に記憶
させるリードキャッシュのアドレスが格納される。ライ
トキャッシュアドレス格納領域191には、書き込むオ
ブジェクトを一時的に記憶させるライトキャッシュのア
ドレスが格納される。アクセス時刻格納領域192に
は、対応するオブジェクトに対する最終アクセス時刻が
格納される。
【0139】なお、オブジェクト識別子格納領域183
乃至アクセス時刻格納領域192に格納すべき情報が存
在しない場合、0を格納する。
【0140】図26は、チャンクに記録されるオブジェ
クトの2種類の基本オブジェクト型である基本オブジェ
クト第1型と基本オブジェクト第2型の構成例を示して
いる。
【0141】基本オブジェクト第1型は、図26(A)
に示すように、自己のオブジェクト識別子が記録される
オブジェクト識別子記録領域201、および任意のデー
タ(例えば、ユーザが設定するオブジェクトの名前など
のデータ)が記録される任意データ記録領域202から
構成される。基本オブジェクト第1型には、フォルダリ
スト、フォルダ、およびアルバムのオブジェクトが含ま
れる。
【0142】基本オブジェクト第2型は、図26(B)
に示すように、自己のオブジェクト識別子が記録される
オブジェクト識別子記録領域201、任意のデータが記
録される任意データ記録領域202、および自己(オブ
ジェクト)に対応するファイルのファイル識別子が記録
されるファイル識別子記録領域203から構成される。
基本オブジェクト第2型には、トラックのオブジェクト
が含まれる。
【0143】オブジェクト識別子記録領域201に記録
されるオブジェクト識別子は、図27に示すように、対
応するオブジェクトが格納されている一連のページの先
頭を示す、チャンク番号とそのページ番号、型番号から
構成される。型番号は、対応するオブジェクトが属する
基本オブジェクト型番号(基本オブジェクト第1型、ま
たは基本オブジェクト第2型の一方)と、対応するオブ
ジェクトの型が登録されているオブジェクト型記録領域
163のエントリ番号から構成される。
【0144】次に、オブジェクトの作成処理、オブジェ
クトの検索処理、オブジェクトの更新処理、ストリーム
オブジェクトの作成処理、およびストリームオブジェク
トの検索処理について、図28乃至図37のフローチャ
ートを参照して説明する。ここで、ストリームオブジェ
クトとは、特に、ファイル記録領域121に記録された
コンテンツデータと1対1に対応するオブジェクト、す
なわち、トラックを指す用語である。ストリームオブジ
ェクトは、基本オブジェクト第2型(図26(B))に
属する。したがって、ストリームオブジェクトではない
オブジェクトは、フォルダまたはアルバムのオブジェク
トであり、基本オブジェクト第1型に属する。
【0145】なお、これらの処理は、オブジェクト管理
部124、すなわち、ファームウェアのロワーミドルウ
ェアレイヤ74に属するHD DB91によって制御され
る。
【0146】始めに、ストリームオブジェクトではない
オブジェクトの作成処理について、オブジェクト型番号
tのオブジェクトを作成する場合を例に、図28のフロ
ーチャートを参照して説明する。なお、オブジェクト型
番号tには、図27に示したように、基本型番号(いま
の場合、基本オブジェクト第1型)とエントリ番号が含
まれている。
【0147】ステップS121において、HD DB91
は、ライトセッションを開設する。ライトセッションを
開設する処理について、図29のフローチャートを参照
して説明する。ステップS141において、HD DB91
は、セッション管理情報181のカレントセッション数
格納領域182に格納されているカレントセッション数
を読み出し、読み出したカレントセッション数が予め設
定されている最大値よりも小さいか否かを判定する。カ
レントセッション数が予め設定されている最大値よりも
小さいと判定された場合、処理はステップS142に進
む。
【0148】ステップS142において、HD DB91
は、セッション管理情報181のカレントセッション数
格納領域182に格納されているカレントセッション数
を1だけインクリメントする。ステップS143におい
て、HD DB91は、ライトセッションを開設し、例え
ば、乱数などによってセッション番号Zを発行する。処
理は図28に戻る。
【0149】なお、ステップS141において、カレン
トセッション数が予め設定されている最大値よりも小さ
くないと判定された場合、さらにセッションを開設する
ことができないので、処理はステップS144に進み、
ステップS144において、HD DB91は、エラーと判
断する。セッション開設処理は終了され、図28のオブ
ジェクト作成処理は中断される。
【0150】図28のステップS122において、HD D
B91は、オブジェクト型番号tのオブジェクトを記録
するチャンクのページを確保するために、オブジェクト
型記録領域163のエントリtのサイズ記録領域167
から、オブジェクト型番号tのオブジェクトのサイズを
読み出し、そのサイズに相当するチャンクのページ数を
算出する。算出したページ数をgとする。
【0151】ステップS123において、HD DB91
は、セッション管理情報181を構成する複数のエント
リのうちの空きエントリを確保する。空きエントリを確
保する処理について、図30のフローチャートを参照し
て説明する。
【0152】ステップS151において、HD DB91
は、変数Mを1に初期化する。ステップS152におい
て、HD DB91は、変数Mがセッション管理情報181
を構成するエントリの数S以下であるか否かを判定す
る。変数Mがエントリの数S以下であると判定された場
合、処理はステップS153に進む。ステップS153
において、HD DB91は、セッション管理情報181を
構成するエントリMのオブジェクト識別子格納領域18
3の値を読み出す。ステップS154において、HDDB9
1は、読み出したエントリMのオブジェクト識別子格納
領域183の値が0であるか否かを判定する。エントリ
Mのオブジェクト識別子格納領域183の値が0である
と判定された場合、エントリMは空きエントリであると
判断できるので、エントリMを確保して図28に戻る。
【0153】ステップS154において、エントリMの
オブジェクト識別子格納領域183の値が0ではないと
判定された場合、処理はステップS155に進む。ステ
ップS155において、HD DB91は、変数Mを1だけ
インクリメントする。処理はステップS152に戻り、
以降の処理が繰り返される。その後、ステップS154
において、エントリMのオブジェクト識別子格納領域1
83の値が0であると判定されることなく、ステップS
152において、変数Mがエントリの数S以下ではない
と判定された場合、現状では空きエントリが存在しない
ので、空きエントリを作り出すために、処理はステップ
S156に進む。
【0154】ステップS156において、HD DB91
は、セッション管理情報181を構成するエントリのう
ち、リードライトセッション番号格納部184およびリ
ードオンリセッション番号格納部185乃至188の値
の値が全て0であるエントリが存在するか否かを判定す
る。そのようなエントリが存在すると判定された場合、
処理はステップS157に進む。ステップS157にお
いて、HD DB91は、リードライトセッション番号格納
部184およびリードオンリセッション番号格納部18
5乃至188の値の値が全て0であるエントリのうち、
アクセス時刻格納領域192の値が最も小さいエントリ
(すなわち、最も古いアクセス時刻のエントリ)を抽出
する。
【0155】ステップS158において、HD DB91
は、抽出したエントリのオブジェクト識別子格納領域1
82乃至アクセス時刻格納領域192の値を0にクリア
し、そのエントリを空きエントリMとして確保する。処
理は図28に戻る。
【0156】なお、ステップS156において、セッシ
ョン管理情報181を構成するエントリのうち、リード
ライトセッション番号格納部184およびリードオンリ
セッション番号格納部185乃至188の値の値が全て
0であるエントリが存在しないと判定された場合、空き
エントリは確保できないので、ステップS159に進
む。ステップS159において、HD DB91は、エラー
と判断する。空きエントリ確保処理は終了され、図28
のオブジェクト作成処理は中断される。
【0157】図28に戻り、ステップS124におい
て、HD DB91は、領域情報記録領域164のビット列
のうち、gビット連続して0が記録されているビット列
を検索する。検索したgビット連続して0が記録されて
いるビット列の先頭の位置をq列p行とする。ステップ
S125において、HD DB91は、確保したエントリM
のオブジェクト識別子格納領域183に、図27に示し
たように、チャンク番号q、ページ番号p、オブジェク
ト型番号tからなるオブジェクト識別子OID(q,p,t)を格
納する。また、HD DB91は、セッション管理情報18
1のエントリMのリードライトセッション番号格納領域
184にセッション番号Zを格納し、さらに、オブジェ
クト状態格納領域189に作成を示す”CREATE”を記録
する。
【0158】ステップS126において、HD DB91
は、オブジェクトのサイズであるページ数gに等しいラ
イトキャッシュ領域dをバッファ56に確保する。ステ
ップS127において、HD DB91は、セッション管理
情報181のエントリMのライトキャッシュアドレス格
納領域191に、確保したバッファ56におけるライト
キャッシュ領域dのアドレスを格納する。
【0159】ステップS128において、HD DB91
は、バッファ56に確保したライトキャッシュ領域d
に、図26(A)に示したオブジェクト基本第1型のオ
ブジェクトXの記録を開始するが、その始めとして、ラ
イトキャッシュ領域dのオブジェクト識別子記録領域2
01に、オブジェクト識別子OID(q,p,t)を記録する。ス
テップS129において、HD DB91は、作成するオブ
ジェクトの任意のデータ(例えば、作成するオブジェク
トの名称など)を、ライトキャッシュ領域dの任意デー
タ記録領域202に記録する。
【0160】ステップS130において、HD DB91
は、ユーザの操作に対応する信号Iの入力を待つ。ステ
ップS131において、HD DB91は、信号Iがcommit、
すなわち、セッション作成を確定するものであるか否か
を判定する。信号Iがcommitであると判定された場合、
処理はステップS132に進み、ライトセッションZが
確定される。反対に、信号Iがcommitではないと判定さ
れた場合、処理はステップS133に進み、ライトセッ
ションZが破棄される。
【0161】ステップS132のライトセッションを確
定する処理について、図31のフローチャートを参照し
て説明する。なお、セッションを確定するとは、当該セ
ッションが開設された後に行われたオブジェクトの作
成、更新、移動などに、オブジェクト記録領域122の
記録を反映し、確定することである。
【0162】ステップS171において、HD DB91
は、変数Mを1に初期化する。ステップS172におい
て、HD DB91は、変数Mがセッション管理情報181
を構成するエントリの数S以下であるか否かを判定す
る。変数Mがエントリの数S以下であると判定された場
合、処理はステップS173に進む。ステップS173
において、HD DB91は、セッション管理情報181を
構成するエントリMのリードライトセッション番号格納
領域184の値を読み出し、セッション番号Zと一致す
るか否かを判定する。エントリMのリードライトセッシ
ョン番号格納領域184の値とセッション番号Zが一致
しないと判定された場合、エントリMのリードライトセ
ッション番号格納領域184の値とセッション番号Zが
一致するエントリを検索するために、処理はステップS
174に進む。
【0163】ステップS174において、HD DB91
は、変数Mを1だけインクリメントする。処理はステッ
プS172に戻り、以降の処理が繰り返される。ステッ
プS173において、エントリMのリードライトセッシ
ョン番号格納領域184の値とセッション番号Zが一致
すると判定された場合、処理はステップS175に進
む。すなわち、リードライトセッション番号格納領域1
84にセッション番号Zが格納されているエントリだけ
が抽出されて、ステップS175以降の処理が施され
る。
【0164】ステップS175において、HD DB91
は、リードライトセッション番号格納領域184にセッ
ション番号Zが格納されているエントリMのオブジェク
ト識別子格納領域183からオブジェクト識別子を読み
出す。ステップS176において、HD DB91は、リー
ドライトセッション番号格納領域184にセッション番
号Zが格納されているエントリMのオブジェクト状態格
納領域189からオブジェクト状態を示す情報Jを読み
出す。ステップS176において、HD DB91は、オブ
ジェクト状態を示す情報Jが”CREATE”,”UPTATE”、
または”REMOVE”の何れであるかを判定する。
【0165】ステップS177において、オブジェクト
状態を示す情報Jが”CREATE”であると判定された場
合、処理はステップS178に進む。ステップS178
において、HD DB91は、バッファ56に確保したライ
トキャッシュ領域dに記録されているオブジェクトを、
オブジェクト記録領域122のチャンクpのページq以
降に記録する。ステップS179において、HD DB91
は、領域情報記録領域164のq列p行以降のgビット
に1を記録する。
【0166】ステップS180において、HD DB91
は、エントリMのライトキャッシュアドレス格納領域1
91の値を、リードキャッシュアドレス格納領域190
にコピーする。このとき、リードキャッシュアドレス格
納領域190に0以外の値が格納されていたならば、そ
の値が示すバッファ56の設けられるリードキャッシュ
領域を解放する。
【0167】ステップS181において、HD DB91
は、エントリMのリードライトセッション番号格納領域
184、およびライトキャッシュアドレス格納領域19
1に0を格納する。ステップS182において、HD DB
91は、エントリMのアクセス時刻格納領域192の値
を現在の時刻で更新する。
【0168】ステップS177において、オブジェクト
状態を示す情報Jが”UPDATE”であると判定された場
合、処理はステップS183に進む。ステップS183
において、HD DB91は、バッファ56に確保したライ
トキャッシュ領域dに記録されているオブジェクトを、
オブジェクト記録領域122のチャンクpのページq以
降に記録する。処理はステップS180に進む。
【0169】ステップS177において、オブジェクト
状態を示す情報Jが”REMOVE”であると判定された場
合、処理はステップS184に進む。ステップS184
において、HD DB91は、領域情報記録領域164のq
列p行以降のgビットに0を記録する。ステップS18
5において、HD DB91は、エントリMがバッファ56
に確保しているライトキャッシュとリードキャッシュを
解放する。ステップS186において、HD DB91は、
エントリMのオブジェクト識別子格納領域183乃至ア
クセス時刻格納領域192に0を格納する。処理はステ
ップS174に進む。
【0170】その後、ステップS172において、変数
Mがエントリの数S以下ではないと判定されるまで、以
降の処理が繰り返される。変数Mがエントリの数S以下
ではないと判定された場合、ライトセッションを確定す
る処理が完了される。
【0171】図28のステップS133の処理、すなわ
ち、ライトセッションを破棄する処理について、図32
のフローチャートを参照して説明する。ステップS19
1において、HD DB91は、変数Mを1に初期化する。
ステップS192において、HD DB91は、変数Mがセ
ッション管理情報181を構成するエントリの数S以下
であるか否かを判定する。変数Mがエントリの数S以下
であると判定された場合、処理はステップS193に進
む。
【0172】ステップS193において、HD DB91
は、セッション管理情報181を構成するエントリMの
リードライトセッション番号格納領域184の値を読み
出し、セッション番号Zと一致するか否かを判定する。
エントリMのリードライトセッション番号格納領域18
4の値とセッション番号Zが一致しないと判定された場
合、エントリMのリードライトセッション番号格納領域
184の値とセッション番号Zが一致するエントリを検
索するために、処理はステップS194に進む。ステッ
プS194において、HD DB91は、変数Mを1だけイ
ンクリメントする。処理はステップS192に戻り、以
降の処理が繰り返される。
【0173】ステップS193において、エントリMの
リードライトセッション番号格納領域184の値とセッ
ション番号Zが一致すると判定された場合、処理はステ
ップS195に進む。すなわち、リードライトセッショ
ン番号格納領域184にセッション番号Zが格納されて
いるエントリだけが抽出されて、ステップS195以降
の処理が施される。
【0174】ステップS195において、HD DB91
は、エントリMがバッファ56に確保しているライトキ
ャッシュ領域を解放する。ステップS196において、
HD DB91は、エントリMのオブジェクト状態格納領域
189に格納されているオブジェクト状態が“CREATE”
であるか否かを判定し、オブジェクト状態が“CREATE”
であるはないと判定した場合、ステップS197に進
む。
【0175】ステップS197において、HD DB91
は、エントリMのリードライトセッション番号格納領域
184、およびライトキャッシュアドレス格納領域19
1に0を格納する。ステップS198において、HD DB
91は、エントリMのアクセス時刻格納領域192の値
を現在の時刻で更新する。処理はステップS194に進
む。
【0176】なお、ステップS196において、エント
リMのオブジェクト状態格納領域189に格納されてい
るオブジェクト状態が“CREATE”であると判定された場
合、処理はステップS199に進む。ステップS199
において、HD DB91は、エントリMのリードライトセ
ッション番号格納領域184、およびライトキャッシュ
アドレス格納領域191以外、すなわち、オブジェクト
識別子格納領域183、リードオンリセッション番号格
納領域185乃至188、オブジェクト状態格納領域1
89、リードキャッシュアドレス格納領域190、およ
びアクセス時刻格納領域192に0を格納する。処理は
ステップS194に進む。
【0177】その後、ステップS192において、変数
Mがエントリの数S以下ではないと判定されるまで、以
降の処理が繰り返される。変数Mがエントリの数S以下
ではないと判定された場合、ライトセッションを破棄す
る処理が完了される。
【0178】次に、オブジェクトの検索処理について、
オブジェクト識別子OID=Xであるオブジェクト(以
下、オブジェクトXと記述する)を検索する場合を例と
して、図33のフローチャートを参照して説明する。な
お、セッションは既に開設されているものとする。
【0179】ステップS201において、HD DB91
は、オブジェクトXに対応するエントリMを取得する。
オブジェクトXに対応するエントリを取得する処理につ
いて、図34のフローチャートを参照して説明する。
【0180】ステップS211において、HD DB91
は、変数Mを1に初期化する。ステップS212におい
て、HD DB91は、変数Mがセッション管理情報181
を構成するエントリの数S以下であるか否かを判定す
る。変数Mがエントリの数S以下であると判定された場
合、処理はステップS213に進む。
【0181】ステップS213において、HD DB91
は、セッション管理情報181を構成するエントリMの
オブジェクト識別子格納領域183の値を読み出し、オ
ブジェクトXのオブジェクト識別子OID=Xと一致する
か否かを判定する。エントリMのオブジェクト識別子格
納領域183の値と、オブジェクトXのオブジェクト識
別子OID=Xが一致しないと判定された場合、オブジェ
クト識別子格納領域183の値と、オブジェクトXのオ
ブジェクト識別子OID=Xが一致するエントリを検索す
るために、処理はステップS214に進む。
【0182】ステップS214において、HD DB91
は、変数Mを1だけインクリメントする。処理はステッ
プS212に戻り、以降の処理が繰り返される。ステッ
プS213において、エントリMのオブジェクト識別子
格納領域183の値と、オブジェクトXのオブジェクト
識別子OID=Xが一致すると判定された場合、オブジェ
クトXに対応するエントリMを取得することができたの
で、この処理が終了され、処理は図33に戻る。
【0183】なお、ステップS213において、エント
リMのオブジェクト識別子格納領域183の値と、オブ
ジェクトXのオブジェクト識別子OID=Xが一致しない
と判定される場合が続き、ステップS212において、
変数Mがエントリの数S以下ではないと判定された場
合、処理はステップS215に進む。ステップS215
において、HD DB91は、エラーである、すなわち、オ
ブジェクトXに対応するエントリMを取得することがで
きなかったと判断して、この処理を終了する。処理は図
33に戻る。
【0184】図33に戻り、ステップS201の処理で
オブジェクトXに対応するエントリMを取得できた場
合、処理はステップS202に進む。ステップS202
において、HD DB91は、オブジェクトXに対応するエ
ントリMを取得できたので、オブジェクトXはバッファ
56に存在すると判断して、処理を終了する。
【0185】反対に、ステップS201の処理でオブジ
ェクトXに対応するエントリMを取得できなかった場
合、処理はステップS203に進み。ステップS203
において、HD DB91は、オブジェクトXのオブジェク
ト識別子OID=Xを分解して、オブジェクトが記録され
ているオブジェクト記録領域122のチャンク番号、ペ
ージ番号、オブジェクトXの型番号tを取得する。
【0186】ステップS204において、HD DB91
は、オブジェクト型記録領域163から、型番号tに対
応するエントリのサイズ記録領域167の値を読み出
し、その値に基づいてオブジェクトXを記録するために
必要なページ数gを算出する。
【0187】ステップS205において、HD DB91
は、領域情報記憶領域164を参照し、q行p列以降の
gビットが1であるか否かを判定する。領域情報記憶領
域164のq行p列以降のgビットが1であると判定さ
れた場合、処理はステップS206に進む。ステップS
206において、HD DB91は、ページ数gに相当する
リードキャッシュ領域cをバッファ56に設定する。ス
テップS207において、HD DB91は、オブジェクト
記録領域122のチャンクqのページp以降のページ数
gに記録されているデータを、バッファ56のリードキ
ャッシュ領域cにコピーする。
【0188】ステップS208において、HD DB91
は、リードキャッシュ領域cにコピーしたデータのオブ
ジェクト識別子記録領域201に相当する部分に記録さ
れているオブジェクト識別子と、オブジェクト識別子X
が一致するか否かを判定する。一致すると判定された場
合、リードキャッシュ領域cにキャッシュされているデ
ータがオブジェクトXであるので、処理はステップS2
02に進む。
【0189】ステップS208において、リードキャッ
シュ領域cにコピーしたデータのオブジェクト識別子記
録領域201に相当する部分に記録されているオブジェ
クト識別子と、オブジェクト識別子Xが一致しないと判
定された場合、処理はステップS209に進む。ステッ
プS209において、HD DB91は、オブジェクト記録
領域122にもオブジェクトXは存在していないと断定
して処理を終了する。
【0190】次に、オブジェクトXの更新処理につい
て、図35のフローチャートを参照して説明する。ここ
で、オブジェクトXの更新処理とは、オブジェクトXの
任意データを書き換える処理である。
【0191】ステップS221において、HD DB91
は、図29を参照して上述したステップS121の処理
と同様に、ライトセッションZを開設する。ステップS
222において、HD DB91は、図34を参照して上述
したステップS201の処理と同様に、オブジェクトX
に対するエントリMを取得する。
【0192】ステップS222の処理でオブジェクトX
に対応するエントリMを取得できた場合、オブジェクト
Xはバッファ56に設定されているリードキャッシュ領
域cにキャッシュされていると判断して、処理はステッ
プS223に進む。ステップS223において、HD DB
91は、エントリMのリードライトセッション番号格納
領域184の値が0であるか否かを判定する。エントリ
Mのリードライトセッション番号格納領域184の値が
0であると判定された場合、処理はステップS224に
進む。
【0193】ステップS224にいて、HD DB91は、
エントリMのリードライトセッション番号格納領域18
4に、ステップS221で開設したライトセッションの
セッション番号Zを格納する。ステップS225におい
て、HD DB91は、オブジェクトXのオブジェクト識別
子OID=Xを分解して、オブジェクトが記録されている
オブジェクト記録領域122のチャンク番号、ページ番
号、オブジェクトXの型番号tを取得する。
【0194】ステップS226において、HD DB91
は、オブジェクト型記録領域163から、型番号tに対
応するエントリのサイズ記録領域167の値を読み出
し、その値に基づいてオブジェクトXを記録するために
必要なページ数gを算出する。ステップS227におい
て、HD DB91は、ページ数gに相当するライトキャッ
シュ領域dをバッファ56に設定する。ステップS22
8において、HD DB91は、エントリMのライトキャッ
シュアドレス格納領域191に、ライトキャッシュ領域
dのアドレスを格納する。
【0195】ステップS229において、HD DB91
は、バッファ56のリードキャッシュ領域cのデータ
を、ライトキャッシュ領域dにコピーする。ステップS
230において、HD DB91は、オブジェクトXの更新
する任意データを、ライトキャッシュ領域dにコピーさ
れたオブジェクトXの任意データ記録領域202に記録
する。ステップS231において、HD DB91は、エン
トリMのオブジェクト状態格納領域189に更新を示す
情報”UPDATE”を格納する。
【0196】ステップS232において、HD DB91
は、ユーザの操作に対応する信号Iの入力を待つ。ステ
ップS233において、HD DB91は、信号Iがcommit、
すなわち、セッション更新を確定するものであるか否か
を判定する。信号Iがcommitであると判定された場合、
処理はステップS234に進む。ステップS234にお
いて、HD DB91は、図31を参照して上述したステッ
プS132の処理と同様に、ライトセッションZを確定
する。反対に、信号Iがcommitではないと判定された場
合、処理はステップS235に進む。ステップS235
において、HD DB91は、図32を参照して上述したス
テップS133の処理と同様に、ライトセッションZを
破棄する。
【0197】なお、ステップS223において、エント
リMのリードライトセッション番号格納領域184の値
が0ではないと判定された場合、オブジェクトXはセッ
ションZ以外の他のセッションによって更新中であると
判断できるので、処理はステップS235に進む。
【0198】また、ステップS222の処理において、
オブジェクトXに対応するエントリMを取得できなかっ
た場合、処理はステップS236に進み。ステップS2
36において、HD DB91は、図30を参照して上述し
たステップS123の処理と同様に、空きエントリMを
確保する。
【0199】ステップS237において、HD DB91
は、オブジェクトXのオブジェクト識別子OID=Xを分
解して、オブジェクトが記録されているオブジェクト記
録領域122のチャンク番号、ページ番号、オブジェク
トXの型番号tを取得する。ステップS238におい
て、HD DB91は、オブジェクト型記録領域163か
ら、型番号tに対応するエントリのサイズ記録領域16
7の値を読み出し、その値に基づいてオブジェクトXを
記録するために必要なページ数gを算出する。ステップ
S239において、HD DB91は、ページ数gに相当す
るリードキャッシュ領域cとライトキャッシュ領域dを
バッファ56に設定する。
【0200】ステップS240において、HD DB91
は、エントリMのリードキャッシュアドレス格納領域1
90にリードキャッシュ領域cのアドレスを格納し、エ
ントリMのライトキャッシュアドレス格納領域191に
ライトキャッシュ領域dのアドレスを格納し、エントリ
Mのオブジェクト識別子格納領域183にオブジェクト
Xのオブジェクト識別子IOD=Xを格納する。
【0201】ステップS241において、HD DB91
は、オブジェクト記録領域122のチャンクqのページ
p以降のページ数gまでに記録されているオブジェクト
Xのデータを、バッファ56のリードキャッシュ領域c
にコピーする。処理はステップS229に進む。
【0202】以上説明したように、ファイルXの更新処
理では、リードキャッシュ領域cからライトキャッシュ
領域dにファイルXのデータがコピーされ、ライトキャ
ッシュ領域dにキャッシュされているファイルXのデー
タが書き換えられ、書き換えられた結果が、セッション
を確定する処理により、オブジェクト記録領域122に
記録される。
【0203】次に、ファイル記録領域121に記録され
るコンテンツデータと1対1に対応するトラックのオブ
ジェクト、すなわち、オブジェクト型番号t’のストリ
ームオブジェクトを作成する処理について、図36のフ
ローチャートを参照して説明する。なお、オブジェクト
型番号t’には、図27に示したように、基本型番号
(いまの場合、基本オブジェクト第2型)とエントリ番
号が含まれている。
【0204】ステップS251において、HD DB91
は、図29のフローチャートを参照して上述したステッ
プS121の処理と同様に、ライトセッションを開設す
る。ステップS252において、HD DB91は、オブジ
ェクト型番号t’のストリームオブジェクトを記録する
チャンクのページを確保するために、オブジェクト型記
録領域163のエントリt’のサイズ記録領域167か
ら、オブジェクト型番号t’のオブジェクトのサイズを
読み出し、そのサイズに相当するチャンクのページ数を
算出する。算出したページ数をgとする。
【0205】ステップS253において、HD DB91
は、図30のフローチャートを参照して上述したステッ
プS123の処理と同様に、セッション管理情報181
を構成する複数のエントリのうちの空きエントリMを確
保する。ステップS254において、HD DB91は、領
域情報記録領域164のビット列のうち、gビット連続
して0が記録されているビット列を検索する。検索した
gビット連続して0が記録されているビット列の先頭の
位置をq列p行とする。ステップS255において、HD
DB91は、確保したエントリMのオブジェクト識別子
格納領域183に、図27に示したように、チャンク番
号q、ページ番号p、オブジェクト型番号t’からなる
オブジェクト識別子OID(q,p,t')を格納する。また、HD
DB91は、セッション管理情報181のエントリMのリ
ードライトセッション番号格納領域184にセッション
番号Zを格納し、さらに、オブジェクト状態格納領域1
89に作成を示す”CREATE”を記録する。
【0206】ステップS256において、HD DB91
は、ストリームオブジェクトのサイズであるページ数g
に等しいライトキャッシュ領域dをバッファ56に確保
する。ステップS257において、HD DB91は、セッ
ション管理情報181のエントリMのライトキャッシュ
アドレス格納領域191に、確保したバッファ56にお
けるライトキャッシュ領域dのアドレスを格納する。
【0207】ステップS258において、HD DB91
は、バッファ56に確保したライトキャッシュ領域d
に、図26(B)に示したオブジェクト基本第2型のス
トリームオブジェクトXの記録を開始するが、その始め
として、ライトキャッシュ領域dのオブジェクト識別子
記録領域201に、オブジェクト識別子OID(q,p,t')を
記録する。ステップS259において、HD DB91は、
ストリームオブジェクトに対応する、HD FS92によっ
て作成されるコンテンツデータのファイル識別子F(こ
のコンテンツデータが記録された一連のクラスタの先頭
のクラスタ番号と同じ値)を取得する。ステップS26
0において、HD DB91は、ライトキャッシュ領域dの
ファイル識別子記録領域103にファイル識別子Fを記
録する。
【0208】ステップS261において、HD DB91
は、作成するストリームオブジェクトの任意データ(例
えば、作成するストリームオブジェクトの名称など)の
取得を開始する。ステップS262において、HD DB9
1は、任意データの取得が完了するまで待機する。な
お、ステップS261およびS262の処理の間に、HD
FS92により、当該ストリームオブジェクトに対応す
るファイル識別子Fのコンテンツデータのファイルが作
成されてファイル記録領域121に記録される。
【0209】ステップS263において、HD DB91
は、ライトキャッシュ領域dの任意データ記録領域20
2に、取得した任意データを記録する。
【0210】ステップS264において、HD DB91
は、ユーザの操作に対応する信号Iの入力を待つ。ステ
ップS265において、HD DB91は、信号Iがcommit、
すなわち、セッション作成を確定するものであるか否か
を判定する。信号Iがcommitであると判定された場合、
処理はステップS266に進む。ステップS266にお
いて、HD DB91は、図31を参照して上述したステッ
プS132に処理と同様に、ライトセッションZを確定
する。
【0211】反対に、ステップS265において、信号
Iがcommitではないと判定された場合、処理はステップ
S267に進む。ステップS267において、HD DB9
1は、図32を参照して上述したステップS133に処
理と同様に、ライトセッションZを破棄する。ステップ
S268において、HD DB91は、HD FS92にファイル
Fの削除を依頼する。以上、ストリームオブジェクトの
作成処理の説明を終了する。
【0212】次に、オブジェクト識別子OID=Xである
ストリームオブジェクト(以下、ストリームオブジェク
トXと記述する)を検索する処理について、図37のフ
ローチャートを参照して説明する。なお、セッションは
既に開設されているものとする。
【0213】ステップS271において、HD DB91
は、図33を参照して上述したオブジェクトXの検索処
理と同様の処理を実行する。ステップS272におい
て、ステップS271の処理で検索されたオブジェクト
Xのオブジェクト識別子OID=Xに含まれるオブジェク
ト型番号を取得する。取得したオブジェクト型番号をt
とする。さらに、HD DB91は、オブジェクト型番号t
に含まれるオブジェクト基本型番号を取得する。
【0214】ステップS273において、HD DB91
は、検索されたオブジェクトXの基本オブジェクト型番
号が、基本オブジェクト第2型であるか否かを判定す
る。検索されたオブジェクトXの基本オブジェクト型番
号が基本オブジェクト第2型であると判定された場合、
検索されたオブジェクトXがストリームオブジェクトで
あるので、処理はステップS274に進む。ステップS
274において、HD DB91は、検索されたストリーム
オブジェクトXのファイル識別子記録領域203からフ
ァイル識別子を読み取りHD FS92に供給する。
【0215】なお、ステップS271において、オブジ
ェクト識別子OID=Xのオブジェクトを検索できなかっ
た場合、処理はステップS275に進む。また、ステッ
プS273において、検索されたオブジェクトXの基本
オブジェクト型番号が基本オブジェクト第2型ではない
と判定された場合も、処理はステップS275に進む。
ステップS275において、HD DB91は、エラー、す
なわち、ストリームオブジェクトXは存在しないと判断
してストリームオブジェクト検索処理を終了する。
【0216】次に、図38は、オブジェクト記録領域1
22に記録されるオブジェクトのディレクトリ構造を示
している。オブジェクト記録領域122には、ルート2
11の下、フォルダリストオブジェクト212、フォル
ダオブジェクト213、アルバムオブジェクト214、
およびトラックオブジェクト215が階層構造をなして
いる。
【0217】HD DB91は、フォルダリストオブジェク
ト212の下に、複数のフォルダオブジェクト213を
生成することができる。フォルダオブジェクト213の
下には、複数のアルバムオブジェクト214を生成する
ことができる。アルバムオブジェクト214の下には、
複数のトラックオブジェクト215を生成することがで
きる。トラックオブジェクト215は、1曲分のコンテ
ンツデータに対応している。
【0218】フォルダオブジェクト213、アルバムオ
ブジェクト214、およびトラックオブジェクト215
は、再生する楽曲を選択する際などにユーザに提示され
るオブジェクトである。HD DB91は、ユーザに提示さ
れるオブジェクトではない他の情報のオブジェクト(C
C(Content Control)オブジェクト216など)を、ル
ート211、フォルダリストオブジェクト212、また
はフォルダオブジェクト213の下に生成することがで
きる。
【0219】さらに、HD DB91は、フォルダリストオ
ブジェクト212の下にフォルダオブジェクト213を
生成した場合、同じフォルダリストオブジェクト212
の下にフォルダオブジェクト213以外の他のオブジェ
クトを禁止する。また、フォルダオブジェクト213の
下にアルバムオブジェクト214を生成した場合、同じ
フォルダオブジェクト213の下にアルバムオブジェク
ト214以外のオブジェクトを生成することを禁止す
る。また、アルバムオブジェクト214の下には、トラ
ックオブジェクト215以外のオブジェクトを生成する
ことを禁止する。
【0220】各オブジェクトは、上述した規則に従って
記録されるので、オブジェクト記録領域122には、フ
ォルダ群217、アルバム群218、およびトラック群
219が構築される。
【0221】次に、各オブジェクトのデータフォーマッ
トについて説明する。
【0222】図39は、フォルダリストオブジェクト2
12のデータフォーマットを示している。フォルダリス
トオブジェクト212は、図26(A)に示した基本オ
ブジェクト第1型に属するので、オブジェクト識別子記
録領域201、および任意データ記録領域202から構
成される。フォルダリストオブジェクト212のオブジ
ェクト識別子記録領域201には、4バイトのオブジェ
クト識別子OIDが記録される。
【0223】フォルダリストオブジェクト212の任意
データ記録領域202には、当該フォルダリストオブジ
ェクト212の下に作成可能なフォルダオブジェクト2
13の最大値MAX(4バイト)、当該フォルダリストオ
ブジェクト212の下に作成されているフォルダオブジ
ェクト213の数N(4バイト)、および、当該フォル
ダリストオブジェクト212の下に作成されているフォ
ルダオブジェクト213のIDの並びを示す4×100
バイトのFolderが記録される。フォルダリストオブジェ
クト212の任意データ記録領域202には、612バ
イトのリザーブが設けられている。
【0224】図40は、フォルダオブジェクト213の
データフォーマットを示している。フォルダオブジェク
ト213は、図26(A)に示した基本オブジェクト第
1型に属するので、オブジェクト識別子記録領域20
1、および任意データ記録領域202から構成される。
フォルダオブジェクト213のオブジェクト識別子記録
領域201には、4バイトのオブジェクト識別子OIDが
記録される。
【0225】フォルダオブジェクト213の任意データ
記録領域202には、当該フォルダオブジェクト213
の下に作成可能なアルバムオブジェクト214の最大値
MAX(4バイト)、当該フォルダオブジェクト213の
下に作成されているアルバムオブジェクト214の数N
(4バイト)、当該フォルダオブジェクト213の下に
作成されているアルバムオブジェクト214のIDの並
びを示す4×200バイトのAlbum、および当該フォル
ダオブジェクト213のフォルダ名を示す36バイトの
Titleが記録される。フォルダオブジェクト213の任
意データ記録領域202には、176バイトのリザーブ
が設けられている。
【0226】図41は、アルバムオブジェクト214の
データフォーマットを示している。アルバムオブジェク
ト214は、図26(A)に示した基本オブジェクト第
1型に属するので、オブジェクト識別子記録領域20
1、および任意データ記録領域202から構成される。
アルバムオブジェクト214のオブジェクト識別子記録
領域201には、4バイトのオブジェクト識別子OIDが
記録される。
【0227】アルバムオブジェクト214の任意データ
記録領域202には、当該アルバムオブジェクト214
の下に作成可能なトラックオブジェクト215の最大値
MAX(4バイト)、当該アルバムオブジェクト214の
下に作成されているトラックオブジェクト215の数N
(4バイト)、当該アルバムオブジェクト214の下に
作成されているトラックオブジェクト215のIDの並
びを示す4×400バイトのTrack、当該アルバムオブ
ジェクト214のタイトル名を示す516バイトのTitl
e、当該アルバムオブジェクト214のアーティスト名
を示す260バイトのArtist、当該アルバムオブジェク
ト214の生成日時を示す8バイトのCreation Date、
および当該アルバムオブジェクト214の元である音楽
CD3のメディアキーを示す32バイトのメディアキー
が記録される。アルバムオブジェクト214の任意デー
タ記録領域202には、1660バイトのリザーブが設
けられている。
【0228】図42は、トラックオブジェクト215の
データフォーマットを示している。トラックオブジェク
ト215は、図26(B)に示した基本オブジェクト第
2型に属するので、オブジェクト識別子記録領域20
1、任意データ記録領域202、およびファイル識別子
記録領域203から構成される。トラックオブジェクト
215のオブジェクト識別子記録領域201には、4バ
イトのオブジェクト識別子OIDが記録される。トラック
オブジェクト215のファイル識別子記録領域203に
は、1対1に対応するコンテンツデータ(ファイル記録
領域121に記録されている)のファイル識別子を示す
4バイトのSOIDが記録される。
【0229】トラックオブジェクト215の任意データ
記録領域202には、当該トラックオブジェクト215
の曲名を示す516バイトのTitle、当該トラックオブ
ジェクト215のアーティスト名を示す260バイトの
Artist、当該アルバムオブジェクト214の再生時間を
示す8バイトのTime、当該トラックオブジェクト215
に対して最後にアクセスした日時を示す8バイトのLast
Access Date、および当該トラックオブジェクト215
の再生回数を示す4バイトのプレイカウンタ(PC)、
当該トラックオブジェクト215の制作日時を示す8バ
イトのCreationDate、および当該トラックオブジェクト
215に対応するコンテンツデータの曲属性と再生制御
情報(著作権保護のための情報)を示す12544バイ
トのACが記録される。トラックオブジェクト215の
任意データ記録領域202には、980バイトのリザー
ブが設けられている。
【0230】図43は、トラックオブジェクト215の
任意データ記録領域202に記録される1255バイト
のACの詳細を示している。ACには、コンテンツキ−
を示す8バイトのCkey、コーデック識別値を示す1バイ
トのCodec、コーデック属性を示す1バイトのCodec Att
r、再生制限情報を示す1バイトのLT、正当性チェッ
ク用フラグを示す1バイトのVLD、チェックアウト先の
個数を示す1バイトのLCMLOGNUM、コーデック依存情報
を示す16バイトのCDI、コンテンツシリアル番号を示
す20バイトのCID、再生許可開始日時を示す8バイト
のPBS、再生許可終了日時を示す8バイトのPBE、拡張C
Cを示す1バイトのXCC、再生回数の残りを示す1バイ
トのCT、コンテンツ制御情報を示す1バイトのCC、
チェックアウト残り回数を示す1バイトのCN、ソース
情報を示す40バイトのSRC、およびチェックアウト先
の機器IDとフラグを含む情報を示す48×256バイ
トのLCMLOGが記録される。
【0231】特に、コンテンツ制御情報を示す1バイト
のCCは、MSB(Most Significant Bit)側からの1ビッ
ト目は、著作権の有無を示す(0:有、1:無)。MSB
側からの2ビット目は、世代を示す(0:オリジナル、
1:オリジナル以外)MSB側からの3,4ビット目は、
不使用である。
【0232】CCのMSB側からの5乃至7ビット目が示
す情報は、以下のとおりである。すなわち、CCのMSB
側からの5乃至7ビット目に010が記録されている場
合、チェックアウト許可(エディットは許可)を示す。
CCのMSB側からの5乃至7ビット目に011が記録さ
れている場合、ムーブ許可(PD5でのエディットは禁
止)を示す。CCのMSB側からの5乃至7ビット目に1
00が記録されている場合、インポート許可(PD5で
のエディットは許可)を示す。CCのMSB側からの5乃
至7ビット目に110が記録されている場合、インポー
ト許可(PD5でのエディットは禁止)を示す。
【0233】図44は、トラックオブジェクト215と
1対1で対応するコンテンツデータのデータフォーマッ
トを示している。コンテンツデータは、ATRAC3ヘッダ
を示す16キロバイトのAT3H、ATRAC3パーツを示す1
6キロバイトのPRT、およびサウンドユニット列を示す
各16キロバイトのAT3SU-1乃至AT3SU-Nから構成され
る。
【0234】図45は、CCオブジェクト216のデー
タフォーマットを示している。CCオブジェクト216
は、図26(B)に示した基本オブジェクト第2型に属
する。よって、CCオブジェクト216は、オブジェク
ト識別子記録領域201、および任意データ記録領域2
02から構成される。CCオブジェクト216のオブジ
ェクト識別子記録領域201には、4バイトのオブジェ
クト識別子OIDが記録される。
【0235】CCオブジェクト216の任意データ記録
領域202には、16バイトのリザーブが設けられてい
る。CCオブジェクト216のファイル識別子記録領域
203には、対応するCCデータ(ファイル記録領域1
21に記録される)のファイル識別子を示す4バイトの
SOIDが記録される。
【0236】図46は、ファイル記録領域121に記録
されるCCデータのフォーマットを示している。CCデ
ータには、10キロバイトのCat Folder、200キロバ
イトのCat Album、および600キロバイトのCat Track
が含まれる。Cat Folderは、ユーザが選択するフォルダ
に対応するフォルダオブジェクト213のオブジェクト
識別子OIDを示す情報が記録されている。Cat Albumに
は、ユーザが選択するアルバムに対応するアルバムオブ
ジェクト214のオブジェクト識別子OIDを示す情報が
記録されている。Cat Trackには、ユーザが選択するト
ラックに対応するトラックオブジェクト215のオブジ
ェクト識別子OIDを示す情報が記録されている。
【0237】したがって、例えば、再生時に、ユーザが
再生させるトラックを選択すると、CCデータのCat Tr
ackに基づいて、選択されたトラックに対応するトラッ
クオブジェクト215のオブジェクト識別子OIDが判明
し、判明したトラックオブジェクト215から対応する
ファイル識別子が取得されて、コンテンツデータが読み
出されて再生される。
【0238】次に、オーディオサーバ1の各機能が実行
される際のデータの流れと、ファームウェアとの対応に
ついて、図47乃至図56を参照して説明する。
【0239】図47は、CDリッピングが実行される際
のデータの流れを示している。音楽CD3を高速で録音
するCDリッピングでは、CD MW88の制御により、音
楽CD3のディジタルオーディオデータは、CD-ROMドラ
イブ57によってCAV8倍速で読み出されて、バッファ
56にバッファリングされる。また、HD MW82の制御
により、バッファ56にバッファリングされたディジタ
ルオーディオデータは、WMスクリーン60−2に入力
されてウォータマークが検出される。次に、HDMW82の
制御により、バッファ56にバッファリングされていた
ディジタルオーディオデータは、エンコーダ59によっ
て平均5倍速でATRAC3方式によりエンコードされて暗
号化され、得られた符号化データは、バッファ56でバ
ッファリングされた後、HDD58に転送されて記録され
る。なお、図示は省略したが、CDリッピングの最中に
は、録音されているディジタルオーディオデータに対応
する音声がスピーカ2から出力される。
【0240】図48は、CDレコーディングが実行され
る際のデータの流れを示している。音楽CD3を再生し
ながら録音するCDレコーディングでは、CD MW88の
制御により、音楽CD3のディジタルオーディオデータ
は、CD-ROMドライブ57によってCAV8倍速で読み出さ
れてバッファ56にバッファリングされる。次に、HDMW
82の制御により、バッファ56にバッファリングされ
ていたディジタルオーディオデータは、エンコーダ59
によって平均5倍速でATRAC3方式によりエンコードさ
れて暗号化され、得られた符号化データは、バッファ5
6でバッファリングされた後、HDD58に転送されて記
録される。また、HD MW82の制御により、バッファ5
6にバッファリングされたオーディオデータは、WMス
クリーン60−2に供給されてウォータマークが検出さ
れる。
【0241】一方、モニタ音声のために、バッファリン
グされていたディジタルオーディオデータは、HD MW8
2の制御により、HDD58に設けられるリングバッファ
241(図61)に一時的に記録された後、読み出され
てオーディオI/F60−3に入力される。次に、AIO
MW94の制御により、ディジタルオーディオデータは、
D/A62に転送されてアナログ化され、スピーカ2か
ら対応する音声が出力される。
【0242】なお、CDリッピング、およびCDレコー
ディングの詳細については、図57乃至図70を参照し
て後述する。
【0243】図49は、ディジタル入力に対するHDレ
コーディングが実行される際のデータの流れを示してい
る。ディジタル入力を符号化してHDD58に記録するH
Dレコーディングでは、AIO MW94の制御により、AUX
イン端子31から入力されるディジタルオーディオデー
タは、信号処理部60を介してエンコーダ59に供給さ
れる。次に、HD MW82の制御により、ディジタルオー
ディオデータは、エンコーダ59によってATRAC3方式
に従ってエンコードされて暗号化され、得られた符号化
データは、バッファ56に転送された後、HDD58に転
送されて記録される。また、HD MW82の制御により、
信号処理部60のWMスクリーン60−2でウォータマ
ークが検出される。さらに、AIO MW94の制御により、
信号処理部60のオーディオI/F60−3によってデ
ィジタルオーディオデータは、D/A62に転送されて
アナログ化され、スピーカ2から出力される。
【0244】図50は、アナログ入力に対するHDレコ
ーディングが実行される際のデータの流れを示してい
る。アナログ入力を符号化してHDD58に記録するHD
レコーディングでは、AIO MW94の制御により、AUXイ
ン端子31から入力されるアナログオーディオデータ
は、A/D62でディジタル化されてエンコーダ59に
供給される。次に、HD MW82の制御により、ディジタ
ルオーディオデータは、エンコーダ59によってATRAC
3方式によりエンコードされて暗号化され、得られた符
号化データがバッファ56に転送された後、HDD58に
転送されて記録される。また、HD MW82の制御によ
り、WMスクリーン60−2によって、A/D62のデ
ィジタル出力からウォータマークが検出される。さら
に、AIO MW94の制御により、AUXイン端子31から入
力されるアナログオーディオデータは、スピーカ2から
出力される。
【0245】図51は、HDプレイが実行される際のデ
ータの流れを示している。HDD58の符号化データを再
生するHDプレイでは、HD MW82の制御により、HDD5
8から読み出された符号化データは、バッファ56にバ
ッファリングされた後、デコーダ59によって復号、デ
コードされる。得られたディジタルオーディオデータ
は、バッファ56にバッファリングされた後、オーディ
オI/F60−3に転送される。次に、AIO MW94の制
御により、ディジタルオーディオデータは、オーディオ
I/F60−3によってD/A62に転送されてアナロ
グ化され、スピーカ2から出力される。
【0246】図52は、CDプレイが実行される際のデ
ータの流れを示している。音楽CD3を再生するCDプ
レイでは、CD MW88の制御により、音楽CD3のディ
ジタルオーディオデータは、CD-ROMドライブ57によっ
て読み出され、バッファ56にバッファリングされた
後、オーディオI/F60−3に転送される。次に、AI
O MW94の制御により、ディジタルオーディオデータ
は、オーディオI/F60−3によってD/A62に転
送され、アナログ化されてスピーカ2から出力される。
【0247】図53は、MSプレイが実行される際のデ
ータの流れを示している。MS4の符号化データを再生
するMSプレイでは、同図(A)に示すように、MS MW
89の制御により、MS4の符号化データは、MGMS I/F
60−1に供給され、MGMS I/F60−1によって相互認
証の後に復号され、信号処理部60が内蔵するデコーダ
によってデコードされる。次に、AIO MW94の制御によ
り、オーディオI/F60−3によってデコードの結果
得られたディジタルオーディオデータは、D/A62に
転送され、アナログ化されてスピーカ2から出力され
る。
【0248】または、同図(B)に示すように、MS MW
89の制御により、MS4から符号化データが読み出さ
れてMGMS I/F60−1に供給され、MGMS I/F60−1が
相互認証の後に復号する。複合された符号化データは、
バッファ56にバッファリングされ、デコーダ59によ
ってデコードされ、得られたディジタルオーディオデー
タは、バッファ56を介してD/A62に出力される。
次に、AIO MW94の制御により、D/A62でアナログ
化されたオーディオデータがスピーカ2から出力され
る。
【0249】図54は、MSチェックアウト/ムーブア
ウトが実行される際のデータの流れを示している。HDD
58の符号化データをMS4にコピーするMSチェック
アウト、およびHDD58の符号化データをMS4に移動
するムーブアウトでは、HD MW82の制御により、HDD5
8から読み出された符号化データは、バッファ56にバ
ッファリングされる。次に、MS MW89の制御により、
バッファリングされている符号化データがMGMS I/F60
−1に転送され、MS4に記録される。なお、チェック
アウト、およびムーブアウトについては、後ほど詳述す
る。
【0250】図55は、MSインポート/ムーブインが
実行される際のデータの流れを示している。MS4の符
号化データをHDD58に移動するMSインポート/ムー
ブインでは、MS MW89の制御により、MS4の符号化
データがMGMS I/F60−1を介してバッファ56に転送
される。次に、HD MW82の制御により、バッファリン
グされている符号化データがHDD58に転送されて記録
される。なお、インポート/ムーブインについては、後
ほど詳述する。
【0251】図56は、PDチェックアウトが実行され
る際のデータの流れを示している。HDD58の符号化デ
ータをPD5にコピーするPDチェックアウトでは、HD
MW82の制御により、HDD58から読み出された符号化
データは、バッファ56にバッファリングされた後、エ
ンコーダ/デコーダ59によって復号され、再び、PD
5用に暗号化されて、バッファ56にバッファリングさ
れる。次に、PD MW90の制御により、バッファリング
されている符号化データが、USBホストコントローラ5
4、およびUSBコネクタ43を介してPD5に記録され
る。
【0252】次に、CDリッピング、およびCDレコー
ディングの詳細について、図57乃至図70を参照して
説明する。CDリッピングの処理は、ユーザによってハ
イスピードレコーディングボタン24が押下された場合
に実行される処理である。CDレコーディングの処理
は、ユーザによってレコーディングボタン23が押下さ
れた場合に実行される処理である。
【0253】CDリッピングとCDレコーディングの違
いについて、図57および図58を参照して説明する。
図57(A)は、CDリッピングにおけるモニタ音声出
力の期間を示している。図57(B)は、CDリッピン
グにおける録音の処理(符号化して記録する処理)の期
間を示している。図58(A)は、CDレコーディング
におけるモニタ音声出力の期間を示している。図58
(B)は、CDレコーディングにおける録音の処理(符
号化し、記録する処理)の期間を示している。
【0254】図57(B)と図58(B)を比較して明
らかなように、CDリッピングとCDレコーディングで
は、その録音の処理に要する合計時間は同じである。す
なわち、音楽CD3のオーディオデータ(PCMデータ)
をATRAC3方式によって符号化し、HDD58に記録する処
理は、オーディオデータの再生速度に対して平均5倍速
で行われる。
【0255】例えば、再生時間が10分間である曲が6
曲記録されていて総再生時間が60分間である音楽CD
3を、CDリッピングまたはCDレコーディングによっ
て、録音する場合、1曲当たり約2分間を要して順次録
音される。
【0256】CDリッピングとCDレコーディングとの
相違点は、モニタ音声出力の期間である。
【0257】CDリッピングの場合、モニタ音声出力
は、対応するオーディオデータの録音処理が行われてい
る期間だけ、モニタ音声が出力される。上述した音楽C
D3の例では、第1曲目の先頭から約2分間の音声が通
常の再生速度で出力され、次に、第2曲目の先頭から約
2分間の音声が通常の速度で出力され、以降、各曲の先
頭から約2分間の音声が通常の速度で出力される。した
がって、録音処理の終了と同時に、モニタ音声出力も終
了される。
【0258】CDレコーディングの場合、モニタ音声出
力は、対応するオーディオデータの録音処理の進捗状況
に関係なく、モニタ音声が出力される。上述した音楽C
D3の例では、第1曲目の全ての音声が通常の再生速度
で出力され、次に、第2曲目の全ての音声が通常の速度
で出力され、以降、各曲の全ての音声が通常の速度で出
力される。したがって、録音処理が終了しても、対応す
るオーディオデータのモニタ音声出力は最後の第6曲目
の終わりまで継続される。
【0259】なお、CDリッピングとCDレコーディン
グは、その処理の途中において適宜切り替えることが可
能である。
【0260】次に、図59は、CDリッピングまたはC
Dレコーディングが実行される際のバッファ56の状態
を示している。バッファ56には、音楽CD3から読み
出された符号化される前のオーディオデータ(PCMデー
タ)をバッファリングするためのPCMデータ読み込みバ
ッファ231と、エンコーダ/デコーダ59によって符
号化されて暗号化された符号化データをバッファリング
するための符号化データバッファ232が設けられる。
【0261】図60は、バッファ56に設けられるPCM
データ読み込みバッファ231、および符号化データバ
ッファ232、並びにオーディオI/F60−3に内蔵
されるPCMデータ再生用バッファ251の状態遷移を示
している。
【0262】PCMデータ読み込みバッファ231、符号
化データバッファ232、およびPCMデータ再生用バッ
ファ251は、それぞれ、初期の書き込み可能状態、デ
ータの書き込みが開始されると遷移する書き込み中状
態、データの書き込みが終了すると遷移する読み出し可
能状態、データの読み出しが開始されると遷移する読み
出し中状態のいずれかの状態にある。なお、読み出し中
状態から、データの読み出しが終了すると書き込み可能
状態に戻る。
【0263】次に、図61は、CDリッピングまたはC
Dレコーディングが実行される際、モニタ音声出力用の
PCMデータをバッファリングするためにHDD58に設けら
れるリングバッファ241の構造を示している。
【0264】所定の容量(説明の便宜上、アドレス0乃
至アドレスmaxとする)を有するリングバッファ241
には、読み出し開始アドレスを示す読み出しポインタ2
42と、書き込み開始アドレスを示す書き込みポインタ
243が設定される。リングバッファ241は、読み出
しポインタ242が示すアドレスから順方向に書き込み
ポインタ243が示すアドレスまでの読み出し可能領域
244と、書き込みポインタ243が示すアドレスから
順方向に読み出しポインタ242が示すアドレスからま
での書き込み可能領域245に区分される。読み出し可
能領域244の容量を、読み出しマージンと称する。書
き込み可能領域245の容量を、書き込みマージンと称
する。
【0265】図62は、CDリッピングおよびCDレコ
ーディングにおける各バッファ間のデータの流れを示し
ている。音楽CD3のPCMデータは、CD-ROMドライブ5
7によって読み出されてバッファ56に設けられたPCM
データ読み込みバッファ231にバッファリングされ
る。PCMデータ読み込みバッファ231にバッファリン
グされたPCMデータは、エンコーダ/デコーダ59に転
送され、符号化されて暗号化される。得られた符号化デ
ータは、バッファ56に設けられた符号化データバッフ
ァ232にバッファリングされる。符号化データバッフ
ァ232にバッファリングされた符号化データは、HDD
58に転送されて、ファイル記録領域121に記録され
る。
【0266】一方、PCMデータ読み込みバッファ231
にバッファリングされたPCMデータは、HDD58に転送さ
れ、HDD58に設けられたリングバッファ241にバッ
ファリングされる。リングバッファ241にバッファリ
ングされたPCMデータは、オーディオI/F60−3に
内蔵されたPCMデータ再生用バッファ251に転送され
てバッファリングされた後、AD/DA62によってア
ナログ化されてスピーカ2から出力される。
【0267】次に、CDリッピングおよびCDレコーデ
ィングに関する、録音速度設定処理について、図63の
フローチャートを参照して説明する。この録音速度設定
処理は、音源として音楽CD3が選択されている間、す
なわち、CD-ROMドライブ57に音楽CD3が装着され、
ファンクションボタン12によってCDが選択されてい
る間、繰り返して実行される。
【0268】ステップS281において、インプットハ
ンドルミドルウェア97は、各種のボタンに対するユー
ザからの操作の監視を開始する。ステップS282にお
いて、インプットハンドルミドルウェア97は、各種の
ボタンに対するユーザからの操作があるまで待機し、各
種のボタンに対するユーザからの操作があったと判定さ
れた場合、その情報をメインAPP76に通知する。メイ
ンAPP76は、レコードボタン23に対する操作である
か否かを判定する。レコードボタン23に対する操作で
あると判定された場合、処理はステップS283に進
む。
【0269】ステップS283において、メインAPP7
6は、レコードボタン23が操作されたことをHD APP7
7に通知する。HD APP77は、レコードボタン23が操
作されたことを、HD MW82のCD RIPPING84に伝達す
る。CD RIPPING84は、自己がSDRAM53などに設ける
ハイスピード録音フラグをオフに設定する。処理はステ
ップS281に戻る。
【0270】ステップS282において、各種のボタン
に対するユーザからの操作があったと判定され、それが
レコードボタン23に対する操作ではないと判定された
場合、処理はステップS284に進む。ステップS28
4において、メインAPP76は、ハイスピードレコード
ボタン24に対する操作であるか否かを判定する。ハイ
スピードレコードボタン24に対する操作であると判定
された場合、処理はステップS285に進む。
【0271】ステップS285において、メインAPP7
6は、ハイスピードレコードボタン24が操作されたこ
とをHD APP77に通知する。HD APP77は、ハイスピー
ドレコードボタン24が操作されたことを、HD MW82
のCD RIPPING84に伝達する。CD RIPPING84は、ハイ
スピード録音フラグをオンに設定する。処理はステップ
S281に戻る。
【0272】ステップS284において、ハイスピード
レコードボタン24に対する操作ではないと判定された
場合、処理はステップS281に戻る。
【0273】以上説明した録音速度設定処理により、ハ
イスピードレコードボタン24が操作され、ハイスピー
ド録音フラグがオンとされた場合には、図57に示した
ようなCDリッピングが実行される。反対に、レコード
ボタン23が操作され、ハイスピード録音フラグがオフ
とされた場合には、図58に示したようなCDレコーデ
ィングが実行される。なお、CDリッピングからCDレ
コーディングへの切替や、逆にCDレコーディングから
CDリッピングへの切替は、ユーザのボタン操作に対応
して任意のタイミングで行うことができる。
【0274】次に、CD録音処理について、図64にフ
ローチャートを参照して説明する。このCD録音処理
は、HD MW82に含まれるCD RIPPING84によって制御
される処理であり、音楽CD3が装着され、ファンクシ
ョンボタン12が操作されて、音源がCDに設定された
後、レコードボタン23、またはハイスピードボタン2
4が操作されたときに開始される。
【0275】ステップS291において、ユーザは、レ
コードボタン23またはハイスピードボタン24が操作
されたことによって録音一時停止状態にある間、音楽C
D3の中から録音する曲を選曲する。具体的には、カー
ソルボタン17を操作して、音楽CD3に記録されてい
る曲のなかから選曲し、エンタボタン20を操作して選
曲を確定する。この一連の操作を繰り返すことにより、
録音する曲を全て選曲する。なお、特に選曲の操作が行
われない場合、音楽CD3に記録されている全ての曲が
選曲されたことになる。
【0276】ユーザは、選曲が完了した段階で、再生/
一時停止ボタン26を操作する。処理はステップS29
2に進む。
【0277】ステップS292において、CD RIPPING8
4は、リングバッファ241に設定する読み出しポイン
タ242が示す読み出し開始アドレスなどの情報からな
るリングバッファ情報を初期化する。このリングバッフ
ァ情報初期化処理について、図65のフローチャートを
参照して説明する。ステップS301において、CD RIP
PING84は、読み出しポインタ242が示す読み出し開
始アドレス、および書き込みポインタ243が示す書き
込み開始アドレスをリングバッファ241のアドレス0
に設定する。さらに、リングバッファ241の読み出し
マージンを0に設定し、書き込みマージンをその最大値
maxに設定する。以上、リングバッファ情報初期化処理
の説明を終了する。
【0278】図64に戻る。ステップS293におい
て、CD RIPPING84は、ステップS291で選曲された
うちの1曲を順次選択して、1曲分の録音処理を実行す
る。1曲分の録音処理について、図66のフローチャー
トを参照して説明する。ステップS311において、CD
RIPPING84は、CD MW88に依頼することにより、音
楽CD3の録音する曲のPCMデータを所定のデータ量
(例えば、2秒間分)ずつ、書き込み可能状態にあるPC
Mデータ読み込みバッファ231にバッファリングさせ
る。所定のデータ量のPCMデータの書き込み(バッファ
リング)が終了した場合、PCMデータ読み込みバッファ
231の状態は読み出し可能状態に遷移する。
【0279】ステップS312において、CD RIPPING8
4は、エンコーダ/デコーダ59に対して、PCMデータ
読み込みバッファ231にバッファリングされている所
定のデータ量のPCMデータをエンコードさせる(符号化
して暗号化させる)。PCMデータ読み込みバッファ23
1からの所定のデータ量のPCMデータの読み出しが終了
した場合、PCMデータ読み込みバッファ231の状態は
書き込み可能状態に遷移する。
【0280】また、CD RIPPING84は、モニタ音声出力
処理を開始する。モニタ音声出力処理については、図6
7を参照して後述する。
【0281】ステップS313において、CD RIPPING8
4は、エンコードよって得られた所定のデータ量の符号
化データを、バッファ56の書き込み可能状態にある符
号化データバッファ232にバッファリングさせる。所
定のデータ量(例えば、2秒間分)の符号化データの書
き込み(バッファリング)が終了した場合、符号化デー
タバッファ232の状態は読み出し可能状態に遷移す
る。
【0282】ステップS314において、CD RIPPING8
4は、符号化データバッファ232にバッファリングさ
れている所定のデータ量の符号化データを、HDD58の
ファイル記録領域121に記録させる。なお、所定のデ
ータ量ずつ符号化データをファイル記録領域121に記
録させる処理は、図14を参照して上述したファイル作
成処理に相当する。また、図28を参照して上述したオ
ブジェクト作成処理も行われる。
【0283】ステップS315において、CD RIPPING8
4は、1曲分の符号化データが記録されたか否かを判定
する。1曲分の符号化データが記録されていないと判定
された場合、処理はステップS311に戻り、以降の処
理が繰り返される。その後、ステップS315におい
て、1曲分の符号化データが記録されたと判定された場
合、当該1曲分の録音処理は終了される。
【0284】以上説明したようにして1曲分の録音処理
が実行された後、処理は図64のステップS294に戻
る。ステップS294において、CD RIPPING84は、ス
テップS291で選曲された全ての曲が録音されたか否
かを判定する。選曲された全ての曲が録音されていない
と判定された場合、処理は293に戻り、次の曲に対す
る1曲分の録音処理が行われる。
【0285】その後、ステップS294において、選曲
された全ての曲が録音されたと判定された場合、このC
D録音処理は終了させる。
【0286】ここで、ステップS312において開始さ
れたモニタ音声出力処理について、図67のフローチャ
ートを参照して説明する。ステップS321において、
CD RIPPING84は、ハイスピード録音フラグがオンであ
るか否かを判定する。ハイスピード録音フラグがオンで
あると判定された場合、処理は322に進む。
【0287】ステップS322において、CD RIPPING8
4は、対応するPCMデータに対する1曲分の録音処理が
終了しているか否かを判定する。対応するPCMデータに
対する1曲分の録音処理が終了していないと判定された
場合、1曲分の録音処理が実行中のPCMデータのモニタ
音声を出力するために、処理はステップS323に進
む。
【0288】ステップS323において、CD RIPPING8
4は、リンクバッファ241に対するPCMデータ読み込
みバッファ231にバッファリングされているPCMデー
タの書き込み処理を開始する。ステップS323の処理
の終了を待つことなく、ステップS324において、CD
RIPPING84は、リンクバッファ241に記録されたPC
Mデータの読み出し処理を開始する。
【0289】ステップS323におけるリングバッファ
241に対する書き込み処理について、図68のフロー
チャートを参照して説明する。
【0290】ステップS331において、CD RIPPING8
4は、ハイスピード録音フラグがオンであるか否かを判
定する。ハイスピード録音フラグがオンであると判定さ
れた場合、処理は332に進む。ステップS332にお
いて、CD RIPPING84は、図65を参照して上述したリ
ングバッファ情報初期化処理を実行する。
【0291】ステップS333において、CD RIPPING8
4は、リンクバッファ情報の書き込みポインタ243が
示す書き込み開始アドレス以降の書き込み可能領域24
5に、PCMデータ読み込みバッファ231に記録されて
いるPCMデータの書き込みを開始する。ステップS33
4において、CD RIPPING84は、ステップS333で書
き込んだPCMデータの分だけ、リンクバッファ情報に含
まれる書き込みポインタ243が示す書き込み開始アド
レスの値を順方向に進め、それに対応して、書き込みマ
ージンおよび読み出しマージンの値を更新する。
【0292】なお、ステップS331において、ハイス
ピード録音フラグがオンではないと判定された場合、処
理は335に進む。ステップS335において、CD RIP
PING84は、リングバッファ情報を参照することによ
り、PCMデータ読み込みバッファ231に記録されてい
るPCMデータのサイズは、リングバッファ241の書き
込みマージン以下であるか否かを判定する。PCMデータ
読み込みバッファ231に記録されているPCMデータの
サイズが、リングバッファ241の書き込みマージン以
下であると判定された場合、処理はステップS333に
進む。
【0293】なお、ステップS335において、PCMデ
ータ読み込みバッファ231に記録されているPCMデー
タのサイズが、リングバッファ241の書き込みマージ
ン以下ではないと判定された場合、処理はステップS3
31に戻り、その後、録音速度の設定がユーザによって
変更させることにより、ステップS331において、ハ
イスピード録音フラグがオンであると判定されるか、ま
たは、リングバッファ241の書き込みマージンが増加
することにより、ステップS335において、PCMデー
タ読み込みバッファ231に記録されているPCMデータ
のサイズが、リングバッファ241の書き込みマージン
以下ではないと判定されるまで、ステップS331、お
よびステップS335の処理が繰り返される。以上、リ
ングバッファ241に対する書き込み処理の説明を終了
する。
【0294】ステップS324におけるリングバッファ
241からの読み出し処理について、図69のフローチ
ャートを参照して説明する。ステップS341におい
て、CDRIPPING84は、オーディオI/F60−3に内
蔵されるPCMデータ再生用バッファ251が書き込み可
能状態であるか否かを判定し、PCMデータ再生用バッフ
ァが書き込み可能状態であると判定するまで待機する。
PCMデータ再生用バッファが書き込み可能状態であると
判定された場合、処理はステップS342に進む。
【0295】ステップS342において、CD RIPPING8
4は、リングバッファ241の読み出しポインタ242
が示す読み出し開始アドレスに従い、リングバッファ2
41の読み出し可能領域244に記録されているPCMデ
ータを読み出して、PCMデータ再生用バッファ251に
書き込ませる。
【0296】ステップS343において、CD RIPPING8
4は、ステップS342で読み出したPCMデータの分だ
け、リンクバッファ情報に含まれる読み出しポインタ2
42が示す読み出し開始アドレスの値を順方向に進め、
それに対応して、書き込みマージンおよび読み出しマー
ジンの値を更新する。
【0297】ステップS344において、CD RIPPING8
4は、PCMデータ再生用バッファ251を読み出し可能
状態に遷移させる。以上、リングバッファ241からの
読み出し処理の説明を終了する。
【0298】図67に戻る。ステップS325におい
て、AIO MW94は、PCMデータ再生用バッファ251に
バッファリングされているPCMデータを、AD/DA6
2に出力させる。AD/DA62は、入力されたPCMデ
ータの再生を開始して対応する音声をスピーカ2から出
力させる。
【0299】ステップS326において、CD RIPPING8
4は、1曲分のPCMデータの再生が終了したか否かを判
定する。1曲分のPCMデータの再生が終了していないと
判定された場合、処理はステップS321に戻り、以降
の処理が繰り返され、ステップS326において、1曲
分のPCMデータの再生が終了していないと判定された場
合、モニタ音声出力処理は終了される。
【0300】なお、ステップS322において、対応す
るPCMデータに対する1曲分の録音処理が終了している
と判定された場合、このモニタ音声出力処理は直ちに中
止される。以上、CD録音処理の説明を終了する。
【0301】なお、CD録音処理の過程においては、ユ
ーザのレコーディングボタン23またはハイスピードレ
コーディングボタン24に対する操作に対応し、任意の
タイミングで、CDリッピングからCDレコーディング
へ、逆にCDレコーディングからCDリッピングへ切り
替えることができる。
【0302】ここで、CDリッピングが実行されるとき
のディスプレイ15の表示例を図70に示す。図70
(A)は、録音が開始される直前に表示される、録音設
定に関する情報の表示例である。このとき、ディスプレ
イ15には、表示エリア261乃至267が設けられ
る。この表示例において、表示エリア261には、録音
元と録音先を示す情報が表示される。表示エリア262
には、録音設定に関する情報が表示されている旨が表示
される。表示エリア263には、保存場所を示すフォル
ダ名が表示される。表示エリア264には、録音するア
ルバムのアルバム名とアーティスト名が表示される。表
示エリア265には、録音時のビットレートが表示され
る。表示エリア266には、録音時の録音レベルが表示
される。表示エリア267には、再生/一時停止ボタン
26を押下すれば録音が開始される旨が表示される。録
音時の録音レベルが表示される。
【0303】図70(B)は、録音が実行されている最
中の表示例である。このとき、ディスプレイ15には、
表示エリア271乃至278が設けられる。この表示例
において、表示エリア271には、録音元と録音先を示
す情報が表示される。表示エリア272には、CDリッ
ピング中であることを示す文字「高速録音中」が点滅表
示される。表示エリア273には、録音中の曲のアルバ
ム名、およびアーティスト名が表示される。表示エリア
274には、録音中の曲の音楽CD3における曲番号が
表示される。表示エリア275には、録音中の曲の再生
経過時間が表示される。表示エリア276には、音楽C
D3の再生残り時間が表示される。表示エリア277に
は、録音する総曲数に対する録音の進捗状況に比例して
長さが変化するプログレスバー279が表示される。表
示エリア278には、録音する曲の総数と、録音済また
は録音中の曲の数を示している。
【0304】例えば、再生時間が60分間であるアルバ
ムの全曲をCDリッピングしている場合、録音は約5倍
速で行われるので、表示エリア277に表示されるプロ
グレスバー279の長さは、録音の開始時から徐々に長
くなり、約12分間で表示エリア277の全体を占める
長さとなる。
【0305】なお、表示エリア277のプログレスバー
279の長さを、録音の進捗状況に合わせるのではな
く、曲の再生経過時間に比例させて伸長させるようにし
てもよい。
【0306】次に、HDD58に記録したコンテンツデー
タを再生する方法について、図71乃至図77を参照し
て説明する。上述したように、オーディオサーバ1で
は、音楽CD3に記録されている曲をエンコードし、コ
ンテンツデータをファイルとしてHDD58に記録してい
るが、再生する曲を指定させる場合には、ファイルでは
なく、階層構造をなすフォルダ、アルバム、およびトラ
ックのオブジェクトを、ユーザに指定させる。
【0307】HDD全体、任意のフォルダ、または任意の
アルバムを再生エリアとして指定することにより、複数
の曲を一括して再生する曲に指定することもできる。曲
の再生は、指定された再生エリアに基づいて作成される
プレイリストに含まれるトラックに対応するコンテンツ
データがデコードされることによって実現される。
【0308】図71は、再生エリアの一例を示してい
る。破線281で囲まれたHDD全体が再生エリアに指定
された場合、図72に示すように、プレイリストには、
HDD58のなかの全てのトラック番号が登録される。
【0309】破線282で囲まれたマイセレクトフォル
ダF1が再生エリアに指定された場合、図73に示すよ
うに、プレイリストには、マイセレクトフォルダF1に
属する全てのアルバムのアルバム番号が登録される。
【0310】破線283に囲まれたマイセレクトフォル
ダF1のアルバムA1が再生エリアに指定された場合、
図74に示すように、プレイリストには、マイセレクト
フォルダF1のアルバムA1に属する全てのトラックの
トラック番号が登録される。
【0311】テンポラリフォルダF2に属するアルバム
A1のトラックT1が再生する曲に指定された場合、図
75に示すように、プレイリストには、テンポラリフォ
ルダF2に属するアルバムA1のトラックT1が登録さ
れる。
【0312】次に、指定された再生エリアに対応するプ
レイリストを作成する処理について、図76のフローチ
ャートを参照して説明する。
【0313】このプレイリスト作成処理は、HD MW82
に含まれるHD PLAY85によって制御される処理であ
り、ファンクションボタン12が操作されて、音源がH
DDに設定されたときに開始される。
【0314】ステップS351において、HD PLAY85
は、ユーザによって選択されている再生エリアを示すオ
ブジェクトの階層が、HDD全体であるか否かを判定す
る。選択されているオブジェクトの階層がHDD全体では
ないと判定された場合、処理はステップS352に進
む。なお、ユーザが再生エリアを選択する方法は、リモ
ートコントローラ7に設けられた再生エリア切り替えボ
タン(不図示)を操作するか、または、蓋40に設けら
れたカーソルボタン17、エンタボタン20、およびメ
ニュー/キャンセルボタン21などを所定の順序で押下
するかによって行われる。
【0315】ステップS352において、HD PLAY85
は、ユーザによって選択されているオブジェクトの階層
がフォルダであるか否かを判定する。選択されているオ
ブジェクトの階層がフォルダではないと判定された場
合、処理はステップS353に進む。
【0316】ステップS353において、HD PLAY85
は、ユーザによって選択されているオブジェクトの階層
がアルバムであると判定して、ステップS354に進
む。
【0317】ステップS354において、HD PLAY85
は、再生/一時停止ボタン26が操作されたか否かを判
定する。再生/一時停止ボタン26が操作されたと判定
された場合、処理はステップS355に進む。ステップ
S355において、HD PLAY85は、選択されているオ
ブジェクトの階層に対応するプレイリストが既成されて
いるか否かを判定し、既成されていないと判定した場
合、ステップS356に進む。なお、既成されていると
判定された場合には、ステップS356はスキップされ
る。
【0318】ステップS356において、HD PLAY85
は、選択されているオブジェクトの階層に対応してプレ
イリストを作成する。
【0319】なお、ステップS354において、再生/
一時停止ボタン26が操作されていないと判定された場
合、処理はステップS351に戻り、以降の処理が繰り
返される。
【0320】また、ステップS351において、選択さ
れているオブジェクトの階層がHDD全体であると判定さ
れた場合、または、ステップS352において、選択さ
れているオブジェクトの階層がフォルダであると判定さ
れた場合、処理はステップS354に進む。以上、プレ
イリスト作成処理の説明を終了する。
【0321】なお、想定される様々な再生エリアに対応
する複数のプレイリストを予め作成して、所定の場所に
記録するようにし、ユーザによって再生エリアが指定さ
れた段階で、予め作成されて記録されているプレイリス
トのうち、対応するものを読み出すようにしてもよい。
【0322】次に、上述したプレイリスト作成処理の終
了に続けて実行される再生処理について、プレイモード
が全曲リピートに設定されている場合を例に、図77の
フローチャートを参照して説明する。
【0323】ステップS361において、HD PLAY85
は、停止ボタン25が操作されることにより、再生の終
了が指示されたか否かを判定する。再生の終了が指示さ
れていないと判定された場合、処理はステップS362
に進む。ステップS362において、HD PLAY85は、
プレイリストに含まれる全てのトラックのうち、順次1
トラックずつ再生トラックに指定する。
【0324】ステップS363において、HD PLAY85
は再生トラックに対応するコンテンツデータを再生す
る。具体的には、再生トラックに対応するトラックオブ
ジェクトがCCデータに基づいて特定され、特定された
トラックオブジェクトのファイル識別子記録領域203
の値に基づいて対応するコンテンツデータのファイル識
別子が特定され、特定されたファイル識別子(=ファイ
ル記録領域121のクラスタ番号)に基づいてコンテン
ツデータが読み出される。次に、読み出されたコンテン
ツデータがデコードされて出力される。
【0325】再生トラックに対応するコンテンツデータ
の再生が終了した後、処理はステップS361に戻り、
以降の処理が繰り返される。その後、ステップS361
において、停止ボタン25が操作されることにより、再
生の終了が指示されたと判定された場合、再生モードが
全曲リピートである場合の再生処理が終了される。
【0326】なお、全曲リピート以外の再生モードにお
いては、再生エリアと再生トラックの指定の方法が異な
るだけであり、その処理の手順は同様である。
【0327】次に、オーディオサーバ1のHDD58に記
録されているコンテンツデータを、MS4にムーブアウ
トする処理について、図78乃至図81を参照して説明
する。
【0328】ここで、HDD58に記録されているコンテ
ンツデータをMS4にムーブアウトする処理とは、HDD
58に記録されているコンテンツデータをMS4にコピ
ーした後、HDD58に記録されていたコンテンツデータ
を削除する一連の処理である。
【0329】ムーブアウト処理について、図78のフロ
ーチャートを参照して説明する。なお、ムーブアウト処
理は、MS MW89によって制御される。
【0330】このムーブアウト処理は、MSスロット4
5にMS4が挿入されている状態で、ユーザがメニュー
/キャンセルボタン21を操作してメニューを表示さ
せ、カーソルボタン17を操作して「編集」を選択した
後、エンタボタン20を操作して編集メニューを表示さ
せ、カーソルボタン17を操作して「ムーブアウト」を
選択した後、エンタボタン20を操作し、さらに、カー
ソルボタン17とセレクトボタン18を操作して、ムー
ブアウトするトラックを選択した後、エンタキー20を
操作してムーブアウトするトラックのリストを表示さ
せ、さらにエンタキー20を操作したときに開始され
る。
【0331】ステップS371において、MS MW89
は、C IN/C OUT87に依頼して、HDD58に記録されて
いるムーブアウトするコンテンツデータを、権利無効デ
ータ(再生不可能なデータ)としてMS4にコピーす
る。なお、権利無効データとするには、コンテンツデー
タの属性情報に含まれる、権利の有無を示すフラグをオ
フとする。
【0332】ステップS372において、C IN/C OUT8
7は、ムーブアウト処理を開始したことを示すムーブア
ウト履歴情報を生成してHDD58に記録する。ムーブア
ウト履歴情報には、ムーブアウトされるトラックを特定
する情報が含まれる。ステップS373において、C IN
/C OUT87は、HDD58に記録されているコンテンツデ
ータの権利の有無を示すフラグをオフとして、HDD58
のコンテンツデータを権利無効データとする。
【0333】ステップS374において、MS MW89
は、MS4にコピーされたコンテンツデータの権利の有
無を示すフラグをオンとして、MS4のコンテンツデー
タを権利有効データとする。
【0334】ステップS375において、C IN/C OUT8
7は、HDD58に記録されているコンテンツデータを削
除する。ステップS376において、C IN/C OUT87
は、ステップS372の処理で作成したムーブアウト履
歴情報を削除する。
【0335】以上説明したステップS371乃至S37
6の処理が1トラックに対応する1コンテンツデータの
ムーブアウト処理であり、選択された全てのトラックに
対して、ステップS371乃至S376の処理が施され
る。
【0336】なお、ムーブアウト処理の途中で電源が遮
断するなどしてムーブアウト処理が中断された場合、そ
れを補償するために電源復帰後に復帰処理が実行させ
る。なお、復帰処理については、図86乃至図88を参
照して後述する。
【0337】図79は、ムーブアウト処理の状態遷移を
示している。状態1は、ムーブアウト処理が開始される
前の状態である。すなわち、オーディオサーバ1のHDD
58にコンテンツデータが記録されており、HDD58の
コンテンツデータが権利有効である状態を示している。
【0338】状態2は、ステップS371の処理が行わ
れた後の状態である。すなわち、オーディオサーバ1の
HDD58に記録されているコンテンツデータがMS4に
コピーされることによって、HDD58とMS4の双方に
コンテンツデータが記録されている状態であって、か
つ、HDD58のコンテンツデータが権利有効であって、
MS4のコンテンツデータが権利無効である状態を示し
ている。
【0339】状態3は、ステップS373の処理が行わ
れた後の状態である。すなわち、HDD58とMS4の双
方にコンテンツデータが記録されている状態であって、
かつ、HDD58のコンテンツデータと、MS4のコンテ
ンツデータが権利無効である状態を示している。
【0340】状態4は、ステップS374の処理が行わ
れた後の状態である。すなわち、HDD58とMS4の双
方にコンテンツデータが記録されている状態であって、
かつ、HDD58のコンテンツデータが権利無効であっ
て、MS4のコンテンツデータが権利有効である状態を
示している。
【0341】状態5は、ステップS375の処理が行わ
れた後の状態である。すなわち、HDD58のコンテンツ
データが消去されることによって、MS4だけにコンテ
ンツデータが記録されている状態であって、MS4のコ
ンテンツデータが権利有効である状態を示している。
【0342】図80は、ムーブアウトするトラックを選
択するときのディスプレイ15の表示例を示している。
ディスプレイ15にはムーブアウト可能な曲だけが表示
される。
【0343】図81は、ムーブアウト処理が行われてい
る最中のディスプレイ15の表示例を示している。ディ
スプレイ15の表示エリア291には、ムーブアウト処
理が実行中であることを示す文字”Move out”が点滅表
示される。ムーブアウトが完了したトラックの横には、
チェックマーク292が表示される。表示エリア293
には、ムーブアウト処理の進捗状況を示す情報(ムーブ
アウト中またはムーブアウトが完了したトラックの数/
ムーブアウトするトラックの総数)が表示される。
【0344】次に、MS4に記録されているコンテンツ
データを、オーディオサーバ1のHDD58にムーブイン
する処理について、図82乃至図81を参照して説明す
る。
【0345】ここで、MS4に記録されているコンテン
ツデータをHDD58にムーブインする処理とは、MS4
に記録されているコンテンツデータをHDD58にコピー
した後、MS4に記録されていたコンテンツデータを削
除する一連の処理である。
【0346】ムーブイン処理について、図82のフロー
チャートを参照して説明する。なお、ムーブイン処理
は、MS MW89によって制御される。
【0347】このムーブイン処理は、MSスロット45
にMS4が挿入されている状態で、ユーザがメニュー/
キャンセルボタン21を操作してメニューを表示させ、
カーソルボタン17を操作して「編集」を選択した後、
エンタボタン20を操作して編集メニューを表示させ、
カーソルボタン17を操作して「ムーブイン」を選択し
た後、エンタボタン20を操作し、さらに、カーソルボ
タン17とセレクトボタン18を操作して、MS4に記
録されているコンテンツデータの中からムーブインする
コンテンツデータを選択した後、エンタキー20を操作
してムーブインするコンテンツデータのリストを表示さ
せ、さらにエンタキー20を操作した後に再生/一時停
止ボタン26を操作したときに開始される。
【0348】ステップS381において、MS MW89
は、C IN/C OUT87に依頼して、MS4に記録されてい
るムーブインするコンテンツデータを、権利無効データ
としてHDD58にコピーする。
【0349】ステップS382において、MS MW89
は、C IN/C OUT87に依頼して、ムーブイン処理を開始
したことを示すムーブイン履歴情報を生成してHDD58
に記録する。ムーブイン履歴情報には、ムーブインされ
るコンテンツデータを特定する情報が含まれる。ステッ
プS383において、MS MW89は、MS4に記録され
ているコンテンツデータの権利の有無を示すフラグをオ
フとして、MS4のコンテンツデータを権利無効データ
とする。
【0350】ステップS384において、MS MW89
は、C IN/C OUT87に依頼して、HDD58にコピーされ
たコンテンツデータの権利の有無を示すフラグをオンと
して、HDD58のコンテンツデータを権利有効データと
する。
【0351】ステップS385において、MS MW89
は、MS4に記録されているコンテンツデータを削除す
る。ステップS386において、C IN/C OUT87は、ス
テップS382の処理で作成したムーブイン履歴情報を
削除する。
【0352】以上説明したステップS381乃至S38
6の処理が1トラックに対応する1コンテンツデータの
ムーブイン処理であり、選択された全てのトラックに対
して、ステップS381乃至S386の処理が施され
る。
【0353】なお、ムーブイン処理の途中で電源が遮断
するなどしてムーブイン処理が中断された場合、それを
補償するために、電源復帰後に復帰処理が実行される。
【0354】図83は、ムーブイン処理の状態遷移を示
している。状態11は、ムーブイン処理が開始される前
の状態である。すなわち、MS4にコンテンツデータが
記録されており、MS4のコンテンツデータが権利有効
である状態を示している。
【0355】状態12は、ステップS381の処理が行
われた後の状態である。すなわち、MS4に記録されて
いるコンテンツデータがHDD58にコピーされることに
よって、MS4とHDD58の双方にコンテンツデータが
記録されている状態であって、かつ、MS4のコンテン
ツデータが権利有効であって、HDD58のコンテンツデ
ータが権利無効である状態を示している。
【0356】状態12は、ステップS381の処理が行
われた後の状態である。すなわち、MS4に記録されて
いるコンテンツデータがHDD58にコピーされることに
よって、MS4とHDD58の双方にコンテンツデータが
記録されている状態であって、かつ、MS4のコンテン
ツデータが権利有効であって、HDD58のコンテンツデ
ータが権利無効である状態を示している。
【0357】状態13は、ステップS383の処理が行
われた後の状態である。すなわち、MS4とHDD58の
双方にコンテンツデータが記録されている状態であっ
て、かつ、MS4のコンテンツデータと、HDD58のコ
ンテンツデータが権利無効である状態を示している。
【0358】状態14は、ステップS384の処理が行
われた後の状態である。すなわち、MS4とHDD58の
双方にコンテンツデータが記録されている状態であっ
て、かつ、MS4のコンテンツデータが権利無効であっ
て、HDD58のコンテンツデータが権利有効である状態
を示している。
【0359】状態15は、ステップS385の処理が行
われた後の状態である。すなわち、MS4のコンテンツ
データが消去されることによって、HDD58だけにコン
テンツデータが記録されている状態であって、HDD58
のコンテンツデータが権利有効である状態を示してい
る。
【0360】図84は、ムーブインするコンテンツデー
タを選択するときのディスプレイ15の表示例を示して
いる。ディスプレイ15にはMS4に記録されているコ
ンテンツデータのうち、ムーブアウト可能なコンテンツ
データだけが表示される。
【0361】図85は、ムーブイン処理が行われている
最中のディスプレイ15の表示例を示している。ディス
プレイ15の表示エリア301には、ムーブイン処理が
実行中であることを示す文字”Move in”が点滅表示さ
れる。ムーブインが完了したコンテンツデータの横に
は、チェックマーク302が表示される。表示エリア3
03には、ムーブイン処理の進捗状況を示す情報(ムー
ブイン中またはムーブインが完了したコンテンツデータ
の数/ムーブインするコンテンツデータの総数)が表示
される。
【0362】以上、ムーブイン処理について説明した
が、MS4からHDD58にコンテンツデータをインポー
トする処理も同様に処理される。ムーブイン処理とイン
ポート処理の相違は、ムーブイン処理またはインポート
処理によってHDD58に記録されたコンテンツデータの
扱いにある。
【0363】オーディオサーバ1は、ムーブイン処理に
よってHDD58に記録されたコンテンツデータを、他の
MS4やPD5などに、ムーブアウトすることが可能で
あり、かつ、チェックアウトすることが可能である。し
かしながら、オーディオサーバ1は、インポート処理に
よってHDD58に記録されたコンテンツデータを、他の
MS4やPD5などに、チェックアウトすることは可能
であるが、ムーブアウトすることは不可能である。
【0364】次に、ムーブアウト処理やムーブイン処理
の途中で電源が遮断するなどしてその処理が中断された
ことを補償するための復帰処理について、図86を参照
して説明する。この復帰処理は、電源復旧後、MS MW8
9によって直ちに開始される。
【0365】ステップS391において、MS MW89
は、HDD58にムーブアウト履歴情報が存在するか否か
を判定する。HDD58にムーブアウト履歴情報が存在す
ると判定された場合、ムーブアウト処理が中断されたこ
とを補償するために、処理はステップS392に進む。
【0366】ステップS392において、MS MW89
は、ムーブアウト復元処理を実行する。ムーブアウト復
元処理について、図87のフローチャートを参照して説
明する。
【0367】ステップS401において、MS MW89
は、HDD58のコンテンツデータは権利無効であるか否
かを判定する。HDD58のコンテンツデータが権利無効
であると判定された場合、処理はステップS402に進
む。
【0368】ステップS402において、MS MW89
は、HDD58に存在するコンテンツデータを削除する。
なお、ステップS401において、HDD58のコンテン
ツデータが権利無効ではないと判定された場合、ステッ
プS402はスキップされる。
【0369】ステップS403において、MS MW89
は、HDD58のムーブアウト履歴情報を削除する。
【0370】処理は、図86に戻る。ステップS393
において、MS MW89は、HDD58にムーブイン履歴情報
が存在するか否かを判定する。HDD58にムーブイン履
歴情報が存在すると判定された場合、ムーブイン処理が
中断されたことを補償するために、処理はステップS3
94に進む。
【0371】ステップS394において、MS MW89
は、ムーブイン復元処理を実行する。ムーブアウト復元
処理について、図88のフローチャートを参照して説明
する。
【0372】ステップS421において、MS MW89
は、HDD58のコンテンツデータは権利無効であるか否
かを判定する。HDD58のコンテンツデータが権利無効
であると判定された場合、処理はステップS422に進
む。
【0373】ステップS422において、MS MW89
は、HDD58に存在するコンテンツデータを削除する。
なお、ステップS421において、HDD58のコンテン
ツデータが権利無効ではないと判定された場合、ステッ
プS422はスキップされる。
【0374】ステップS423において、MS MW89
は、HDD58のムーブイン履歴情報を削除する。以上、
ムーブイン復元処理の説明を終了する。処理は、図86
に戻り、復帰処理は終了される。
【0375】なお、図86のステップS391におい
て、HDD58にムーブアウト履歴情報が存在しないと判
定された場合、ムーブアウト処理が正常に終了されてい
るので、ステップS392の処理はスキップされる。ま
た、ステップS393において、HDD58にムーブイン
履歴情報が存在しないと判定された場合、ムーブイン処
理が正常に終了されているので、ステップS394の処
理はスキップされる。
【0376】また、復帰処理が電源遮断後によって中断
されたとしても、電源復旧後に再度ステップS391か
ら実行されるので、その補償はなされることになる。以
上、復帰処理の説明を終了する。
【0377】次に、オーディオサーバ1のHDD58に記
録されているコンテンツデータを、MS4にチェックア
ウトする処理について、図89乃至図91を参照して説
明する。
【0378】ここで、HDD58に記録されているコンテ
ンツデータをチェックアウトする処理とは、HDD58に
記録されているコンテンツデータのコピーをMS4など
に一時的に作成して利用するための処理である。コンテ
ンツデータのチェックアウト可能回数は予め設定されて
おり、チェックアウト処理のよってチェックアウト可能
回数は1ずつ減少するが、後述するチェックイン処理を
実行することにより、減少したチェックアウト可能回数
は1ずつ復元される。
【0379】チェックアウト処理について、図89のフ
ローチャートを参照して説明する。なお、チェックアウ
ト処理は、MS MW89によって制御される。
【0380】このチェックアウト処理は、MSスロット
45にMS4が挿入されている状態で、ユーザがメニュ
ー/キャンセルボタン21を操作してメニューを表示さ
せ、カーソルボタン17を操作して「編集」を選択した
後、エンタボタン20を操作して編集メニューを表示さ
せ、カーソルボタン17を操作して「チェックアウト」
を選択した後、エンタボタン20を操作したときに開始
される。
【0381】ステップS441において、MS MW89
は、C IN/C OUT87に依頼して、HS DB91を制御さ
せ、現在選択されているアルバムに属する全てのトラッ
クに対応するコンテンツデータのチェックアウト可能回
数(チェックアウト残り回数)を取得する。コンテンツ
データのチェックアウト可能回数は、対応するトラック
オブジェクトのAC(図42)に含まれるCNに記録さ
れている(図43)。
【0382】ステップS442において、MS APP79
は、関係するファームウェアに依頼して、チェックアウ
ト可能回数が1以上あるトラックについての情報(曲タ
イトル、チェックアウト可能回数など)を、ディスプレ
イ15に表示させる。図90は、ディスプレイ15の表
示例を示している。ディスプレイ15の表示エリア31
1には、チェックアウトの音源を示す情報として”HD
D”が表示される。表示エリア312の表示は、各トラ
ックに対応するコンテンツデータのチェックアウト可能
回数を示している。
【0383】ステップS443において、MS APP79
は、ユーザがカーソルボタン17とセレクトボタン18
を操作することにより、表示されたチェックアウト可能
なトラックのうち、チェックアウトするトラックを選択
したか否かを判定する。チェックアウトするトラックを
選択したと判定された場合、処理はステップS444に
進む。
【0384】ステップS444において、MS APP79
は、選択されたトラックをチェックアウトリストに追加
する。ステップS445において、MS APP79は、選択
されたトラックに対するコンテンツデータのチェックア
ウト可能回数の表示を1だけデクリメントさせる。処理
は、ステップS441に戻り、以降の処理が繰り返され
る。
【0385】なお、ステップS443において、チェッ
クアウトするトラックが選択されないと判定された場合
には、処理はステップS446に進む。ステップS44
6において、MS APP79は、ユーザがエンタキー20を
操作することにより、チェックアウトするトラックのリ
ストを表示させ、さらにエンタキー20を操作すること
により、チェックアウトの実行を指示したか否かを判定
する。チェックアウトの実行が指示されていないと判定
された場合、処理はステップS441に戻り、以降の処
理が繰り返される。
【0386】その後、ステップS446において、チェ
ックアウトの実行が指示されたと判定された場合、処理
はステップS447に進む。ステップS447におい
て、MSMW89は、チェックアウトリストに含まれるトラ
ックに対応するコンテンツデータをHDD58から読み出
し、MS MW89に依頼して、読み出したコンテンツデー
タをMS4にコピーさせる。なお、コンテンツデータの
コピーには、チェックアウト元であるHDD58を特定す
る情報を含ませる。
【0387】ステップS448において、MS MW89
は、C IN/C OUT87に依頼して、コピーしたコンテンツ
データに対応するトラックオブジェクトのACのCNに
記録されているチェックアウト可能回数を1だけデクリ
メントしてCNの値を更新する。また、C IN/C OUT87
は、ACのLCMLOGに、チェックアウト先の情報としてM
S4を特定する情報を記録する。
【0388】なお、説明は省略するが、このチェックア
ウト処理においても、上述したムーブアウト処理と同様
に、再生の可否(権利の有効、または無効)を示すフラ
グを用いることにより、電源遮断などの補償と、不正な
コピーの作成を抑止している。
【0389】図91は、チェックアウト処理が実行され
ている最中のディスプレイ15の表示例を示している。
表示エリア321には、チェックアウト中であることを
示す文字”Check out”が点滅表示される。チェックア
ウトが完了したトラックの横には、チェックマーク32
2が表示される。現在チェックアウト中のトラックの横
には、ポインタ323が表示される。表示エリア324
には、チェックアウト処理の進捗状況を示す情報(チェ
ックアウト中またはチェックアウトが完了したコンテン
ツデータの数/チェックアウトリストに含まれるコンテ
ンツデータの総数)が表示される。以上、チェックアウ
ト処理の説明を終了する。
【0390】次に、MS4にチェックアウトしたコンテ
ンツデータを、HDD58にチェックインする処理につい
て、図92および図93を参照して説明する。
【0391】ここで、MS4に記録されているコンテン
ツデータをチェックアウトする処理とは、HDD58から
MS4に一時的に再生したコンテンツデータのコピーを
消去するとともに、HDD58のチェックアウト可能回数
を1だけインクリメントして、チェックアウト可能回数
を元の値に復元する処理である。
【0392】チェックイン処理について、図92のフロ
ーチャートを参照して説明する。なお、チェックイン処
理は、MS MW89によって制御される。
【0393】このチェックイン処理は、MSスロット4
5にMS4が挿入されている状態で、ユーザがメニュー
/キャンセルボタン21を操作してメニューを表示さ
せ、カーソルボタン17を操作して「編集」を選択した
後、エンタボタン20を操作して編集メニューを表示さ
せ、カーソルボタン17を操作して「チェックイン」を
選択した後、エンタボタン20を操作したときに開始さ
れる。
【0394】ステップS451において、MS APP79
は、MS MW89に依頼して、MS4に記録されているデ
ータのうち、チェックイン可能なコンテンツデータ(オ
ーディオサーバ1のHDD58からチェックアウトされた
コンテンツデータ)を識別し、関係するファームウェア
に依頼して、チェックイン可能なコンテンツデータの情
報をディスプレイ15に表示させる。
【0395】ステップS452において、MS APP79
は、チェックイン可能なトラックについての情報(曲タ
イトルなど)を、ディスプレイ15に表示させる。図9
3は、ディスプレイ15の表示例を示している。ディス
プレイ15の表示エリア331には、チェックインの音
源を示す情報として”MS”が表示される。コンテンツ
データの曲タイトル名などの情報の後に表示される矢印
332は、当該コンテンツデータがチェックイン可能で
あることを示している。
【0396】ステップS452において、MS APP79
は、ユーザがカーソルボタン17とセレクトボタン18
を操作することにより、表示されたチェックイン可能な
コンテンツデータのうち、チェックインするコンテンツ
データを選択したか否かを判定する。チェックインする
コンテンツデータを選択したと判定された場合、処理は
ステップS453に進む。
【0397】ステップS453において、MS APP79
は、選択されたコンテンツデータをチェックインリスト
に追加する。処理は、ステップS451に戻り、以降の
処理が繰り返される。
【0398】なお、ステップS452において、チェッ
クインするコンテンツデータが選択されないと判定され
た場合には、処理はステップS454に進む。ステップ
S454において、MS APP79は、ユーザがエンタキー
20を操作することにより、チェックインするコンテン
ツデータのリストを表示させ、さらにエンタキー20を
操作することにより、チェックインの実行を指示したか
否かを判定する。チェックインの実行が指示されていな
いと判定された場合、処理はステップS451に戻り、
以降の処理が繰り返される。
【0399】その後、ステップS454において、チェ
ックインの実行が指示されたと判定された場合、処理は
ステップS455に進む。ステップS455において、
MS APP79は、MS MW89に依頼して、チェックインリ
ストに含まれるMS4のコンテンツデータを消去する
(再生の可否を示すフラグを否、すなわち、権利無効と
するだけでもよい)。
【0400】ステップS456において、MS MW89
は、C IN/C OUT87に依頼して、HDD58に記録されて
いる元のコンテンツデータに対応するトラックオブジェ
クトのACのCNに記録されているチェックアウト可能
回数を1だけインクリメントしてCNの値を更新する。
また、C IN/C OUT87は、ACのLCMLOGからチェックア
ウト先の情報として記録していたMS4を特定する情報
を削除する。以上、チェックイン処理の説明を終了す
る。
【0401】次に、MS4に記録されているコンテンツ
データをチェックインする処理と、HDプレイ機能によ
って最後に再生したトラックが含まれるアルバムに属す
る複数のトラックを一括してMS4にチェックアウトす
る処理とを連続して実行するエクスチェンジ処理につい
て、図94乃至図97を参照して説明する。
【0402】このエクスチェンジ処理は、MSスロット
45にMS4が挿入された状態で、ユーザがエクスチェ
ンジボタン22を操作したときに開始される。
【0403】ステップS461において、MS APP79
は、MS MW89に依頼して、MS4に記録されているデ
ータのうち、チェックイン可能なコンテンツデータを識
別する。ステップS462において、MS APP79は、MS
MW89に依頼して、MS4のチェックイン可能なコン
テンツデータを1コンテンツデータずつ、図92を参照
して上述したチェックイン処理と同様にチェックインす
る。
【0404】図95は、ステップS462の処理が行わ
れている最中のディスプレイ15の表示例を示してい
る。ディスプレイ15の表示エリア381には、チェッ
クインの音源を示す情報として”MS”が表示される。
表示エリア382には、チェックインが実行中であるこ
とを示す文字”Now Check in”が点滅表示される。コン
テンツデータの曲タイトル名などの情報の前に表示され
る”×”印383は、当該コンテンツデータがチェック
イン不可能であることを示している。チェックマーク3
84は、当該コンテンツデータのチェックインが完了し
ていることを示している。ポインタ385は、当該コン
テンツデータのチェックインが実行中であることを示し
ている。
【0405】ステップS463において、MS APP79
は、MS4のチェックイン可能なコンテンツデータを全
てチェックインしたか否かを判定する。MS4のチェッ
クイン可能なコンテンツデータを全てチェックインした
と判定されない場合、処理はステップS462に戻り、
次のコンテンツデータがチェックインされる。その後、
ステップS463において、MS4のチェックイン可能
なコンテンツデータを全てチェックインしたと判定され
た場合、処理はステップS464に進む。
【0406】ステップS464において、MS APP79
は、属するトラックを一括してチェックアウトするアル
バムを決定する。具体的には、例えば、HD DB91がオ
ブジェクト記録領域122に記録されている各トラック
オブジェクトの最終アクセス日時(図42)に基づいて
最後に再生されたトラックを判別し、そのトラックが属
するアルバムをチェックアウトするアルバムに決定す
る。
【0407】ステップS465において、MS APP79
は、チェックアウトするアルバムから1トラック(すな
わち、コンテンツデータ)を選択する。ステップS46
6において、C IN/C OUT87は、選択されたコンテンツ
データがチェックアウト可能であるか否かを判定する。
選択されたコンテンツデータがチェックアウト可能であ
ると判定された場合、処理はS467に進む。
【0408】ステップS467において、MS APP79
は、MS MW89に依頼して、選択されたコンテンツデー
タをチェックアウトするだけの容量がMS4に空いてい
るか否かを判定させる。選択されたコンテンツデータを
チェックアウトするだけの容量がMS4に空いていると
判定された場合、処理はステップS468に進む。
【0409】ステップS468において、MS MW89
は、選択されたコンテンツデータを、図89を参照して
上述したチェックアウト処理と同様にチェックアウトす
る。
【0410】図96は、ステップS468の処理が行わ
れている最中のディスプレイ15の表示例を示してい
る。ディスプレイ15の表示エリア391には、チェッ
クアウトの音源を示す情報として”HDD”が表示され
る。表示エリア392には、チェックアウトが実行中で
あることを示す文字”Now Check out”が点滅表示され
る。コンテンツデータの曲タイトル名などの情報の前に
表示される”×”印は、当該コンテンツデータがチェッ
クアウト不可能であることを示しており、チェックマー
クは、当該コンテンツデータのチェックアウトが完了し
ていることを示している。
【0411】ステップS469において、MS APP79
は、チェックアウトするアルバムに含まれる全てのトラ
ック(すなわち、コンテンツデータ)を、ステップS4
65で選択したか否かを判定する。全てのコンテンツデ
ータをステップS465で選択していないと判定された
場合、処理はステップS465に戻り、以降の処理が繰
り返され、ステップS469において、全てのコンテン
ツデータをステップS465で選択したと判定された場
合、エクスチェンジ処理は終了される。
【0412】なお、ステップS466において、選択さ
れたコンテンツデータがチェックアウト可能でなないと
判定された場合、ステップS467,S468はスキッ
プされる。また、ステップS467において、選択され
たコンテンツデータをチェックアウトするだけの容量が
MS4に空いていないと判定された場合、ステップS4
68はスキップされる。
【0413】図97は、エクスチェンジ処理が完了した
直後のディスプレイ15の表示例を示している。ディス
プレイ15の表示エリア401には、エクスチェンジ処
理が完了したことを示す文字”COMPLETE”が表示され
る。
【0414】以上説明したように、ユーザは、エクスチ
ェンジボタン22を操作するだけで、MS4からHDD5
8に対するチェックイン処理と、HDD58からMS4に
対するチェックアウト処理と自動的に実行させることが
可能となる。以上、エクスチェンジ処理の説明を終了す
る。
【0415】ところで、上述したムーブアウト処理、ム
ーブイン処理、インポート処理、チェックアウト処理、
およびチェックイン処理は、HDD58とMS4との間だ
けでなく、HDD58とコネクタ43に接続されるPD5
との間でも実行することが可能である。
【0416】図98にPD5のハードウェア的な構成例
を示す。PD5を実現するLSI(Large Scale Integratio
n)410は、その全体を制御するCPU411を内蔵して
いる。CPU411には、バス421を介して、ROM41
2、RAM413、DMAコントローラ414、DSP(Digital
Signal Processor)415、バッファ416、LCDインタ
フェース(I/F)417、シリアルインタフェース
(I/F)418、およびインタフェース419,42
0が接続されている。
【0417】ROM412には、PD5の各種の機能を実
現するプログラム、機器ID、暗号キーなどが記憶され
ている。RAM413は、CPU411が各種の処理を実行す
る際、所定のデータやプログラムを一時的に記憶する。
DMAコントローラ414は、バッファ416、フラッシ
ュメモリ426、およびシリアルインタフェース418
を介するUSBコントローラ424の間のデータ転送を制
御する。DSP415は、フラッシュメモリ426などに
記録されているコンテンツデータをデコードする。ま
た、DSP415は、DESエンジンを有しており、暗号キー
を用いてコンテンツデータの暗号化/復号を行う。バッ
ファ416は、DMAコントローラ417が転送を制御す
るデータを一時的にバッファリングする。
【0418】LCDインタフェース417の後段には、LCD
ドライバ422、およびLCD423が接続される。シリ
アルインタフェース418の後段には、USBコントロー
ラ424、およびUSBコネクタ425が接続される。USB
コントローラ424は、USBコネクタ425を介して接
続されるオーディオサーバ1とのデータ通信を制御す
る。インタフェース419を介して接続されるフラッシ
ュメモリ426には、オーディオサーバ1からムーブア
ウトなどされたコンテンツデータと、その曲タイトルな
どの付加情報が記録される。インタフェース420の後
段には、DAC427および増幅器(AMP)428が接続され
る。電源部429は、LSI410に給電する。
【0419】DSP415のデコードによって得られるオ
ーディオデータは、インタフェース420、DAC42
7、および増幅器(AMP)428を介してヘッドホンなど
に出力される。
【0420】HDD58とMS4との間のムーブアウト処
理などと、HDD58とPD5との間のムーブアウト処理
などは、ほぼ同様であるので、その相違について説明す
る。
【0421】MS4に記録するコンテンツデータの暗号
化は、オーディオサーバ1のHDD58に記録されている
コンテンツデータの暗号化と同じ暗号キーよって行われ
る。よって、HDD58とMS4との間では、暗号化され
たコンテンツデータを復号することなく、そのままの状
態でムーブアウトすることができる。
【0422】それに対して、PD5に記録するコンテン
ツデータの暗号化は、オーディオサーバ1のHDD58に
記録されているコンテンツデータの暗号化とは異なる暗
号キーが用いられる。よって、HDD58とPD5との間
では、図56を参照して上述したように、HDD58に記
録されているコンテンツデータの暗号が復号され、再
度、異なるPD5用の暗号キーを用いて暗号化されたコ
ンテンツをムーブアウトするようにしている。
【0423】以上、HDD58とPD5との間でのムーブ
アウト処理、ムーブイン処理、インポート処理、チェッ
クアウト処理、およびチェックイン処理についての説明
を終了する。
【0424】次に、HDD58が使用可能な記録媒体であ
るか否かを確認するための処理について説明する。この
処理は、音楽CD等が蓄積されている記録媒体の不正利
用を防止するためのものであるが、この処理により記録
媒体の不正利用を適切に防止することができるようにす
るために、HDD58には、出荷時に、オーディオサーバ
1の機器IDとHDD58の機器IDより一意に決まる値
(この例の場合、ハッシュ値)が書き込まれる。図99
のフローチャートは、HDD58にハッシュ値を書き込む
ための処理の手順を示している。
【0425】すなわち、ステップS501において、オ
ーディオサーバ1の機器IDとHDD58の機器IDに基
づいてハッシュ値が算出される。このハッシュ値は、オ
ーディオサーバ1の機器IDとHDD58の機器IDより
一意に決定する値である。
【0426】ステップS502において、ステップS5
01で算出されたハッシュ値が、HDD58の所定の領域
に書き込まれる。その後、処理は終了する。なお、HDD
58の機器IDは、別途HDD58に書き込まれるものと
する。
【0427】図100のフローチャートは、HDD58が
使用可能な記録媒体であるか否かを確認するための処理
の手順を示している。
【0428】ステップS511において、HD MW82
は、HDD58に書き込まれているHDD58の機器IDを取
得し、ステップS512において、そのHDD58の機器I
Dと、フラッシュROM52に記憶されているオーディオサ
ーバ1の機器IDに基づいてハッシュ値を算出する。こ
のハッシュ値は、上述したように、オーディオサーバ1
の機器IDとHDD58の機器IDより一意に決まるもの
である。
【0429】ステップS513において、HD MW82
は、図99のステップS502でHDD58に書き込まれ
たハッシュ値を読み取る。
【0430】次に、ステップS514において、HD MW
82は、ステップS512で算出したハッシュ値と、ス
テップS513でHDD58から読み取ったハッシュ値が
一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合、ス
テップS515に進み、HDD58を利用可能な記録媒体
であると認識する。すなわち、このことより、HDD58
に対して、データの記録再生を行うことができるように
なる。
【0431】一方、ステップS514で、一致しないと
判定された場合、ステップS516に進み、HD MW83
は、HDD58を利用が禁止された記録媒体であると認識
する。
【0432】例えば、HDD58を他のオーディオサーバ
(以下、適宜、オーディオサーバXと称する)に接続し
た場合、オーディオサーバXにおける図100の処理に
より、オーディオサーバXの機器IDとHDD58の機器
IDに基づくハッシュ値と、HDD58のハッシュ値(オ
ーディオサーバ1の機器IDとHDD58の機器IDに基
づくハッシュ値)とは一致しないと判定され、その結果
オーディオサーバXでは、HDD58を使用することがで
きない。すなわち、HDD58を、オーディオサーバ1以
外の装置で使用するという不正使用を防止することがで
きる。
【0433】なお、以上においては、HDD58の不正使
用を防止する観点からHDDの使用確認処理を説明した
が、例えば、HDDの機器IDを、記録媒体としての能力
(例えば、記録容量、記録再生速度)毎に設定すること
で、一定の能力のHDDのみがオーディオサーバ1におい
て動作するようにすることができる。これにより、オー
ディオサーバ1自身の能力に対応しない、記録媒体が使
用されることにより発生するオーディオサーバ1やHDD
の誤動作を防止することができる。
【0434】次に、上述したHDD使用確認処理の原理を
利用したバックアップ処理を、図101のフローチャー
トを参照して説明する。
【0435】ステップS521において、HD MW82
は、例えば、HDD58に記録されているデータのバック
アップデータを生成する。
【0436】次に、ステップS522において、HD MW
82は、HDD58に書き込まれているHDD58の機器ID
を取得し、ステップS523において、そのHDD58の
機器IDと、フラッシュROM52に記憶されているオー
ディオサーバ1の機器IDに基づいてハッシュ値を算出
する。
【0437】ステップS524において、HD MW82
は、ステップS523で算出したハッシュ値を、ステッ
プS521で作成したバックアップデータに書き込み、
ステップS525において、そのバックアップデータを
記録(バックアップ)する他のHDD(以下、適宜、HDDX
と称する)に供給し記録させる。
【0438】その後、処理は終了する。
【0439】このようにして、データのバックアップが
行われる。
【0440】次に、バックアップデータをリストアする
場合(リストされたバックアップデータを使用すること
ができるか否かを確認する場合)の処理手順を、図10
2のフローチャートを参照して説明する。
【0441】ステップS531において、HD MW82
は、HDDXから、バックアップデータを入力して、HDD5
8に記憶させる(リストアさせる)。
【0442】次に、ステップS532において、HD MW
82は、HDD58から、HDD58の機器IDを取得し、ス
テップS533において、そのHDD58の機器IDと、
フラッシュROM52に記憶されているオーディオデータ
1の機器IDに基づいてハッシュ値を算出する。
【0443】ステップS534において、HD MW82
は、ステップS531で入力したバックアップデータに
書き込まれているハッシュ値を読み取り、それを、ステ
ップS535において、HDD58にすでに書き込まれて
いるハッシュ値に上書きする。
【0444】ステップS536において、HD MW82
は、ステップS533で算出したハッシュ値と、ステッ
プS535でHDD58に書き込んだ、バックアップデー
タに書き込まれていたハッシュ値が一致するか否かを判
定し、一致すると判定した場合、ステップS537に進
み、HDD58を利用可能な記録媒体として認識する。
【0445】一方、ステップS536で、一致しないと
判定された場合、ステップS538に進み、HD MW82
は、HDD58を利用が禁止された記録媒体であると認識
する。
【0446】すなわち、例えば、バックアップデータ
が、HDDXから他のHDD(以下、適宜、HDDYと称する)
にリストアされた場合(ステップS531)、オーディ
オサーバ1の機器IDとHDDYのIDに基づくハッシュ
値(ステップS533)と、バックアップデータに書き
込まれたハッシュ値(オーディオサーバ1の機器IDと
HDD58の機器IDに基づくハッシュ値)は一致しない
ので、HDDYは使用することができず、結局、そこにリ
ストアされたバックアップデータも使用することができ
ない。
【0447】ところで、上述した一連の処理は、オーデ
ィオサーバ1のような専用機器によって実行させること
もできるが、汎用のパーソナルコンピュータなどに、図
7に示したようなファームウェアをインストールして実
行させることによっても実現することができる。
【0448】このファームウェアは、汎用のコンピュー
タとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布
される、ファームウェアが記録されている磁気ディスク
(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Com
pact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile
Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を
含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージ
メディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに
予め組み込まれた状態でユーザに提供される、ファーム
ウェアが記録されているROMやハードディスクなどで構
成される。
【0449】なお、本明細書において、プログラム(フ
ァームウェア)を記述するステップは、記載された順序
に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも
時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実
行される処理をも含むものである。
【0450】
【発明の効果】本発明の第1の記録再生装置および方
法、並びにプログラムによれば、自分自身の第1の識別
子を記憶し、記録部の第2の識別子とともに、第1の識
別子および第2の識別子に基づく所定の計算により得ら
れた第1の識別子および第2の識別子より一意に決まる
比較値が予め書き込まれている記録部から、第2の識別
子および比較値を取得し、第1の識別子と第2の識別子
に基づく所定の計算を実行し、その結果得られた比較値
と取得された比較値を比較し、その比較結果に基づい
て、記録部に対するデータの記録再生処理を制御するよ
うにしたので、記録部に蓄積されたデータの不正利用を
防止することができる。
【0451】本発明の第2の記録再生装置および方法、
並びにプログラムによれば、自分自身の第1の識別子を
記憶し、記録媒体の第2の識別子とともに、第1の識別
子と第2の識別子に基づく所定の計算により得られた第
1の識別子および第2の識別子より一意に決まる比較値
が予め書き込まれている記録媒体から、第2の識別子を
取得し、第1の識別子と第2の識別子に基づく所定の計
算を行い、その結果得られた比較値を、バックアップデ
ータに書き込み、比較値が書き込まれたバックアップデ
ータを、他の記録媒体に出力し、他の記録媒体からバッ
クアップデータを入力し、記録媒体に記録し、記録媒体
に記録されたバックアップデータに書き込まれた比較値
を取得し、取得された比較値を、記録媒体に予め書き込
まれている比較値に代えて書き込み、所定のタイミング
で、第1の識別子と第2の識別子に基づく所定の計算を
行い、その結果得られた比較値と、記録媒体に書き込ま
れた比較値を比較し、その比較結果に基づいて記録媒体
に対するデータの記録再生処理を制御するようにしたの
で、バックアップデータの不正利用を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるオーディオサーバ
1の概要を説明するための図である。
【図2】オーディオサーバ1の外観図である。
【図3】オーディオサーバ1の上面図である。
【図4】オーディオサーバ1の背面図である。
【図5】オーディオサーバ1の正面図である。
【図6】オーディオサーバ1のハードウェア的な構成例
を示すブロック図である。
【図7】オーディオサーバ1が実行するファームウェア
を示す図である。
【図8】HDD58に適用されるFAT型ファイルシステム
(データフォーマット)を説明するための図である。
【図9】ファイル記録領域121の論理構造を示す図で
ある。
【図10】FAT141の構成を示す図である。
【図11】FAT141の一例を示す図である。
【図12】ファイル記録領域121の記録の一例を示す
図である。
【図13】サイズ記録領域151の構成を示す図であ
る。
【図14】ファイル作成処理を説明するフローチャート
である。
【図15】空きクラスタ取得処理を説明するフローチャ
ートである。
【図16】FATエントリ読み取り処理を説明するフロー
チャートである。
【図17】連結処理を説明するフローチャートである。
【図18】ファイルXの読み出し処理を説明するフロー
チャートである。
【図19】ファイルXの検索処理を説明するフローチャ
ートである。
【図20】ファイルXの逆読み出し処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図21】オブジェクト記録領域122の論理構造を示
す図である。
【図22】オブジェクト型記録領域163の構成を示す
図である。
【図23】領域情報記録領域164を説明するための図
である。
【図24】オブジェクト管理部124の構成を示す図で
ある。
【図25】セッション管理情報181の構成を示す図で
ある。
【図26】2種類の基本オブジェクト型を示す図であ
る。
【図27】オブジェクト識別子の構成を示す図である。
【図28】オブジェクト作成処理を説明するフローチャ
ートである。
【図29】セッション開設処理を説明するフローチャー
トである。
【図30】空きエントリ確保処理を説明するフローチャ
ートである。
【図31】ライトセッション確定処理を説明するフロー
チャートである。
【図32】セッション破棄処理を説明するフローチャー
トである。
【図33】オブジェクト検索処理を説明するフローチャ
ートである。
【図34】エントリ取得処理を説明するフローチャート
である。
【図35】オブジェクト更新処理を説明するフローチャ
ートである。
【図36】ストリームオブジェクト作成処理を説明する
フローチャートである。
【図37】ストリームオブジェクト検索処理を説明する
フローチャートである。
【図38】オブジェクトのディレクトリ構造を示す図で
ある。
【図39】フォルダリストオブジェクトのフォーマット
を示す図である。
【図40】フォルダオブジェクトのフォーマットを示す
図である。
【図41】アルバムオブジェクトのフォーマットを示す
図である。
【図42】トラックオブジェクトのフォーマットを示す
図である。
【図43】トラックオブジェクトのACの詳細を示す図
である。
【図44】コンテンツデータのフォーマットを示す図で
ある。
【図45】CCオブジェクトのフォーマットを示す図で
ある。
【図46】CCデータのフォーマットを示す図である。
【図47】CDリッピングが実行される際のデータの流
れを示す図である。
【図48】CDレコーディングが実行される際のデータ
の流れを示す図である。
【図49】ディジタル入力に対するHDレコーディング
が実行される際のデータの流れを示す図である。
【図50】アナログ入力に対するHDレコーディングが
実行される際のデータの流れを示す図である。
【図51】HDプレイが実行される際のデータの流れを
示す図である。
【図52】CDプレイが実行される際のデータの流れを
示す図である。
【図53】MSプレイが実行される際のデータの流れを
示す図である。
【図54】MSチェックアウト/ムーブアウトが実行さ
れる際のデータの流れを示す図である。
【図55】MSインポート/ムーブインが実行される際
のデータの流れを示す図である。
【図56】PDチェックアウトが実行される際のデータ
の流れを示す図である。
【図57】CDリッピングを説明するための図である。
【図58】CDレコーディングを説明するための図であ
る。
【図59】CDリッピングまたはCDレコーディングに
おけるバッファ56の区分けを説明するための図であ
る。
【図60】各バッファの状態遷移を示す図である。
【図61】HDD58に設けられるリングバッファ241
を示す図である。
【図62】CDリッピング時の各バッファ間のデータの
流れを説明するための図である。
【図63】録音速度設定処理を説明するフローチャート
である。
【図64】CD録音処理を説明するフローチャートであ
る。
【図65】リングバッファ情報初期化処理を説明するフ
ローチャートである。
【図66】1曲分の録音処理を説明するフローチャート
である。
【図67】モニタ音声出力処理を説明するフローチャー
トである。
【図68】リングバッファに対する書き込み処理を説明
するフローチャートである。
【図69】リングバッファに対する読み出し処理を説明
するフローチャートである。
【図70】CDリッピング中のディスプレイ15の表示
例を示す図である。
【図71】再生エリアの設定を説明するための図であ
る。
【図72】プレイリストの一例を示す図である。
【図73】プレイリストの一例を示す図である。
【図74】プレイリストの一例を示す図である。
【図75】プレイリストの一例を示す図である。
【図76】プレイリスト作成処理を説明するフローチャ
ートである。
【図77】全曲リピートの再生処理を説明するフローチ
ャートである。
【図78】ムーブアウト処理を説明するフローチャート
である。
【図79】ムーブアウト処理の状態遷移を示す図であ
る。
【図80】ムーブアウト処理におけるディスプレイ15
の表示例を示す図である。
【図81】ムーブアウト処理におけるディスプレイ15
の表示例を示す図である。
【図82】ムーブイン処理を説明するフローチャートで
ある。
【図83】ムーブイン処理の状態遷移を示す図である。
【図84】ムーブイン処理におけるディスプレイ15の
表示例を示す図である。
【図85】ムーブイン処理におけるディスプレイ15の
表示例を示す図である。
【図86】復帰処理を説明するフローチャートである。
【図87】ムーブアウト復元処理を説明するフローチャ
ートである。
【図88】ムーブイン復元処理を説明するフローチャー
トである。
【図89】チェックアウト処理を説明するフローチャー
トである。
【図90】チェックアウト処理におけるディスプレイ1
5の表示例を示す図である。
【図91】チェックアウト処理におけるディスプレイ1
5の表示例を示す図である。
【図92】チェックイン処理を説明するフローチャート
である。
【図93】チェックイン処理におけるディスプレイ15
の表示例を示す図である。
【図94】エクスチェンジ処理を説明するフローチャー
トである。
【図95】エクスチェンジ処理におけるディスプレイ1
5の表示例を示す図である。
【図96】エクスチェンジ処理におけるディスプレイ1
5の表示例を示す図である。
【図97】エクスチェンジ処理におけるディスプレイ1
5の表示例を示す図である。
【図98】PD5のハードウェア的な構成例を示すブロ
ック図である。
【図99】HDD58にハッシュ値を書き込むための処理
手順を示すフローチャートである。
【図100】HDD使用確認処理を説明するフローチャー
トである。
【図101】バックアップ処理を説明するフローチャー
トである。
【図102】バックアップデータ使用確認処理を説明す
るフローチャートである。
【符号の説明】
1 オーディオサーバ, 2 スピーカ, 3 音楽C
D, 4 MS, 5PD, 6 PC, 22 エク
スチェンジボタン, 51 メインCPU,71RTOS ,
72 APP, 73 UMW, 74 LMW, 75 D
D, 76メインAPP, 77 HD APP, 78 CD AP
P, 79 MS APP, 80 PDAPP, 81 FEP,
82 HD MW, 83 HD CC, 84 CD RIPPING,
85 HD PLAY, 86 HD REC, 87 C IN/C OU
T, 88 CD MW, 89MS MW, 90 PD MW
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 登 正博 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B017 AA07 BA09 CA15 5D044 AB05 BC01 CC04 DE17 DE50 FG18 GK11 HL08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自分自身の第1の識別子を記憶する記憶
    手段と、 記録部の第2の識別子とともに、前記第1の識別子およ
    び前記第2の識別子に基づく所定の計算により得られた
    前記第1の識別子および前記第2の識別子より一意に決
    まる比較値が予め書き込まれている前記記録部から、前
    記第2の識別子および前記比較値を取得する取得手段
    と、 前記第1の識別子と前記第2の識別子に基づく前記所定
    の計算を実行し、その結果得られた比較値と前記取得手
    段により取得された前記比較値を比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に基づいて、前記記録部に
    対するデータの記録再生処理を制御する記録再生制御手
    段とを備えることを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記記録部は、ハードディスクであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記記録部に、バックアップデータが格
    納されている場合、前記バックアップデータを外部の記
    録媒体に出力する出力手段と、 前記外部の記録媒体から、前記バックアップデータを前
    記記録部に入力する入力手段とをさらに備え、 前記取得手段は、前記入力手段により前記記録部に入力
    された前記バックアップデータから前記第2の識別子お
    よび前記比較値を取得することを特徴とする請求項1に
    記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】 自分自身の第1の識別子を記憶する記憶
    ステップと、 記録部の第2の識別子とともに、前記第1の識別子およ
    び前記第2の識別子に基づく所定の計算により得られた
    前記第1の識別子および前記第2の識別子より一意に決
    まる比較値が予め書き込まれている前記記録部から、前
    記第2の識別子および前記比較値を取得する取得ステッ
    プと、 前記第1の識別子と前記第2の識別子に基づく前記所定
    の計算を実行し、その結果得られた比較値と前記取得ス
    テップの処理で取得された前記比較値を比較する比較ス
    テップと、 前記比較ステップの処理での比較結果に基づいて、前記
    記録部に対するデータの記録再生処理を制御する記録再
    生制御ステップとを含むことを特徴とする記録再生方
    法。
  5. 【請求項5】 自分自身の第1の識別子の記憶を制御す
    る記憶制御ステップと、 記録部の第2の識別子とともに、前記第1の識別子およ
    び前記第2の識別子に基づく所定の計算により得られた
    前記第1の識別子および前記第2の識別子より一意に決
    まる比較値が予め書き込まれている前記記録部からの、
    前記第2の識別子および前記比較値の取得を制御する取
    得制御ステップと、 前記第1の識別子と前記第2の識別子に基づく前記所定
    の計算を実行し、その結果得られた比較値と前記取得ス
    テップの処理で取得された前記比較値との比較を制御す
    る比較制御ステップと、 前記比較制御ステップの処理での比較結果に基づいて、
    前記記録部に対するデータの記録再生処理の制御を制御
    する記録再生制御ステップとを含むことを特徴とするコ
    ンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されてい
    る記録媒体。
  6. 【請求項6】 自分自身の第1の識別子の記憶を制御す
    る記憶制御ステップと、 記録部の第2の識別子とともに、前記第1の識別子およ
    び前記第2の識別子に基づく所定の計算により得られた
    前記第1の識別子および前記第2の識別子より一意に決
    まる比較値が予め書き込まれている前記記録部からの、
    前記第2の識別子および前記比較値の取得を制御する取
    得制御ステップと、 前記第1の識別子と前記第2の識別子に基づく前記所定
    の計算を実行し、その結果得られた比較値と前記取得ス
    テップの処理で取得された前記比較値との比較を制御す
    る比較制御ステップと、 前記比較制御ステップの処理での比較結果に基づいて、
    前記記録部に対するデータの記録再生処理の制御を制御
    する記録再生制御ステップとをコンピュータに実行させ
    るプログラム。
  7. 【請求項7】 自分自身の第1の識別子を記憶する記憶
    手段と、 記録媒体の第2の識別子とともに、前記第1の識別子と
    前記第2の識別子に基づく所定の計算により得られた前
    記第1の識別子および前記第2の識別子より一意に決ま
    る比較値が予め書き込まれている前記記録媒体から、前
    記第2の識別子を取得する第1の取得手段と、 前記第1の識別子と前記第2の識別子に基づく前記所定
    の計算を行い、その結果得られた比較値を、バックアッ
    プデータに書き込む第1の書き込み手段と、 前記第1の書き込み手段により前記比較値が書き込まれ
    た前記バックアップデータを、他の記録媒体に出力する
    出力手段と、 前記他の記録媒体から前記バックアップデータを入力
    し、前記記録媒体に記録させる記録手段と、 前記記録手段により前記記録媒体に記録された前記バッ
    クアップデータに書き込まれた前記比較値を取得する第
    2の取得手段と、 前記第2の取得手段により取得された前記比較値を、前
    記記録媒体に予め書き込まれている前記比較値に代えて
    書き込む第2の書き込み手段と、 所定のタイミングで、前記第1の識別子と前記第2の識
    別子に基づく前記所定の計算を行い、その結果得られた
    比較値と、前記第2の書き込み手段により前記記録媒体
    に書き込まれた前記比較値と比較し、その比較結果に基
    づいて前記記録媒体に対するデータの記録再生処理を制
    御する記録再生制御手段とを備えることを特徴とする記
    録再生装置。
  8. 【請求項8】 自分自身の第1の識別子を記憶する記憶
    ステップと、 記録媒体の第2の識別子とともに、前記第1の識別子と
    前記第2の識別子に基づく所定の計算により得られた前
    記第1の識別子および前記第2の識別子より一意に決ま
    る比較値が予め書き込まれている前記記録媒体から、前
    記第2の識別子を取得する第1の取得ステップと、 前記第1の識別子と前記第2の識別子に基づく前記所定
    の計算を行い、その結果得られた比較値を、バックアッ
    プデータに書き込む第1の書き込みステップと、 前記第1の書き込みステップの処理で前記比較値が書き
    込まれた前記バックアップデータを、他の記録媒体に出
    力する出力ステップと、 前記他の記録媒体から前記バックアップデータを入力
    し、前記記録媒体に記録させる記録ステップと、 前記記録ステップの処理で前記記録媒体に記録された前
    記バックアップデータに書き込まれた前記比較値を取得
    する第2の取得ステップと、 前記第2の取得ステップの処理で取得された前記比較値
    を、前記記録媒体に予め書き込まれている前記比較値に
    代えて書き込む第2の書き込みステップと、 所定のタイミングで、前記第1の識別子と前記第2の識
    別子に基づく前記所定の計算を行い、その結果得られた
    比較値と、前記第2の書き込みステップの処理で前記記
    録媒体に書き込まれた前記比較値と比較し、その比較結
    果に基づいて前記記録媒体に対するデータの記録再生処
    理を制御する記録再生制御ステップとを含むことを特徴
    とする記録再生方法。
  9. 【請求項9】 自分自身の第1の識別子の記憶を制御す
    る記憶制御ステップと、 記録媒体の第2の識別子とともに、前記第1の識別子と
    前記第2の識別子に基づく所定の計算により得られた前
    記第1の識別子および前記第2の識別子より一意に決ま
    る比較値が予め書き込まれている前記記録媒体からの、
    前記第2の識別子の取得を制御する第1の取得制御ステ
    ップと、 前記第1の識別子と前記第2の識別子に基づく前記所定
    の計算を行い、その結果得られた比較値を、バックアッ
    プデータに書き込む処理を制御する第1の書き込み制御
    ステップと、 前記第1の書き込み制御ステップの処理で前記比較値が
    書き込まれた前記バックアップデータを、他の記録媒体
    に出力する処理を制御する出力制御ステップと、 前記他の記録媒体から前記バックアップデータを入力
    し、前記記録媒体に記録させる処理を制御する記録制御
    ステップと、 前記記録制御ステップの処理で前記記録媒体に記録され
    た前記バックアップデータに書き込まれた前記比較値の
    取得を制御する第2の取得制御ステップと、 前記第2の取得制御ステップの処理で取得された前記比
    較値を、前記記録媒体に予め書き込まれている前記比較
    値に代えて書き込む処理を制御する第2の書き込み制御
    ステップと、 所定のタイミングで、前記第1の識別子と前記第2の識
    別子に基づく前記所定の計算を行い、その結果得られた
    比較値と、前記第2の書き込み制御ステップの処理で前
    記記録媒体に書き込まれた前記比較値と比較し、その比
    較結果に基づいて前記記録媒体に対するデータの記録再
    生処理を制御する記録再生制御ステップとを含むことを
    特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが
    記録されている記録媒体。
  10. 【請求項10】 自分自身の第1の識別子の記憶を制御
    する記憶制御ステップと、 記録媒体の第2の識別子とともに、前記第1の識別子と
    前記第2の識別子に基づく所定の計算により得られた前
    記第1の識別子および前記第2の識別子より一意に決ま
    る比較値が予め書き込まれている前記記録媒体からの、
    前記第2の識別子の取得を制御する第1の取得制御ステ
    ップと、 前記第1の識別子と前記第2の識別子に基づく前記所定
    の計算を行い、その結果得られた比較値を、バックアッ
    プデータに書き込む処理を制御する第1の書き込み制御
    ステップと、 前記第1の書き込み制御ステップの処理で前記比較値が
    書き込まれた前記バックアップデータを、他の記録媒体
    に出力する処理を制御する出力制御ステップと、 前記他の記録媒体から前記バックアップデータを入力
    し、前記記録媒体に記録させる処理を制御する記録制御
    ステップと、 前記記録制御ステップの処理で前記記録媒体に記録され
    た前記バックアップデータに書き込まれた前記比較値の
    取得を制御する第2の取得制御ステップと、 前記第2の取得制御ステップの処理で取得された前記比
    較値を、前記記録媒体に予め書き込まれている前記比較
    値に代えて書き込む処理を制御する第2の書き込み制御
    ステップと、 所定のタイミングで、前記第1の識別子と前記第2の識
    別子に基づく前記所定の計算を行い、その結果得られた
    比較値と、前記第2の書き込み制御ステップの処理で前
    記記録媒体に書き込まれた前記比較値と比較し、その比
    較結果に基づいて前記記録媒体に対するデータの記録再
    生処理を制御する記録再生制御ステップとをコンピュー
    タに実行させるプログラム。
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