JP2003059093A - 光ピックアップ装置および光ディスクドライブ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置および光ディスクドライブ装置

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JP2003059093A
JP2003059093A JP2001252520A JP2001252520A JP2003059093A JP 2003059093 A JP2003059093 A JP 2003059093A JP 2001252520 A JP2001252520 A JP 2001252520A JP 2001252520 A JP2001252520 A JP 2001252520A JP 2003059093 A JP2003059093 A JP 2003059093A
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wavelength
pickup device
optical
optical pickup
semiconductor laser
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JP2001252520A
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English (en)
Inventor
Ikuo Maeda
育夫 前田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】経時的、温度特性的に受光素子面上でのスポッ
ト位置が不安定となることがなく光ビームによる信号検
出系でのオフセットを抑制流構成を備えた光ピックアッ
プ装置を提供する。 【解決手段】第一の半導体レーザ(1)から発光された
第一のビームを情報記録媒体の記録面上に集光させるよ
うに導く第一の光学系と、前記第一の半導体レーザ
(1)とは異なる波長のレーザ光を発光する第二の半導
体レーザ(12)から発光された第二のビームを情報記
録媒体の記録面上に集光させるように導く第二の光学系
とを備えた光ピックアップ装置において、前記第一のビ
ームのビーム径を整形するビーム整形面(4A)と前記
第一のビームの進行方向を変更する内部反射面(4B)
と前記第一のビームの光路を複数の方向に分離する光路
分離面(4C)を有し、前記内部反射面(4B)と前記
光路分離面(4C)が略平行に構成された複合プリズム
(4)を前記第一の光学系中に備えたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ピックアップ装
置および光ディスクドライブ装置に関し、さらに詳しく
は、DVD+RWメディアを含む、DVD−R、DVD
―ROM、CD−RW、CD−R、CD−ROM等、す
べてのメディアに対応可能な光ピックアップの構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】情報記録媒体の一つである光ディスクの
規格にはCD−ROM、CD−R、CD−RW等の従来
からのCD系の光ディスクと、これら光ディスクよりも
高密度化が実現可能なDVD+RWを含むDVD−R、
DVDーROM等のDVD系の光ディスクがある。これ
ら各光ディスクを対象とした記録・再生に用いられる半
導体レーザ(LD)の波長は、例えば、CD系の場合に
780nm、DVD系の場合に650〜680nmが用
いられている。
【0003】一方、CD系とDVD系とでは、光ディス
クの表面、つまり、レーザビームの入射位置である表面
から内部に設けられている情報(信号)記録面までの距
離が異なっている。さらに、記録時でのレーザビームの
パワーにおいてもCD系とDVD系とでは異なり、特
に、DVD−RWに対応しようとした場合には書き込み
に要するレーザパワーの確保、アドレス情報を含んだウ
ォブル信号の検出時での安定性、さらに書き込み(記
録)と読取り(再生)とでのレーザパワーの差による受
光素子の受光レンジの広さなどが問題となる。
【0004】波長の異なるレーザ光を用いて記録・再生
が可能な光ピックアップ装置の一例として、特開平10
−289469号公報に開示された構成がある。上記公
報には、異なる波長の光源から入射した光ビームの反射
面に光ビームの整形機能および波長選択性さらには偏向
機能を備えたプリズムあるいは反射ミラーを設けて対物
レンズに対して異なる波長の光源からの光ビームを入射
させる構成を備え、異なる波長の光ビームを用いる際の
波長選択に係る構成が複雑となるのを防止できる構成が
開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に開
示されている構成には次のような問題がある。一つは各
波長に対応した2つの対物レンズをかかえていること
で、装置が複雑化する。また、多機能を持たせた複合プ
リズムは、ビーム整形面で同一波長が違った入射角で2
度通らなければならないため、反射膜構成が複雑で、位
相差管理も難しく、往路、復路での光量損失ならびに光
量バラツキが発生しやすい。さらに、光源系と検出系を
分離しているプリズムは、その経時的あるいは温度特性
的変動が、検出系のオフセットにつながってくるため、
ウォブル信号を検出する必要のあるDVD+RWを安定
的に得ることが難しい、等の問題を含んでいる。このよ
うな問題は、図10に示すように複合プリズムを使用し
ない場合であっても同様である。
【0006】図10で1は半導体レーザであり、特にD
VD系の記録または再生を行うものである。図10にお
いて、符号2、3はコリメートレンズおよびビームを0
次のメインビームと±1次のサブビームに分離するグレ
ーティングであるが、グレーティングは必要に応じて使
用するものである。符号20はビームの進行方向を変更
する反射ミラーである。符号21はビームの径を楕円か
ら円に整形するビーム整形プリズムである。また、符号
22はビームの光路を複数に分離する光路分離器であ
る。符号9、10は受光素子11にビームを集光する集
光レンズおよび、非点収差法によりフォーカス制御を行
うときに使用されるシリンドリカルレンズである。
【0007】上記各部材を備えた構成において、反射ミ
ラー20やビーム整形プリズム21が経時的または温度
特性により変化すると、受光素子11で受光される光量
分布も変化し、検出系にオフセットが生ずることとな
る。
【0008】本発明は上記従来の光ピックアップ装置に
おける問題に鑑みなされたものであり、第1の目的は、
第1に、経時的、温度特性的に受光素子面上でのスポッ
ト位置が不安定となることがなく光ビームによる信号検
出系でのオフセット発生を抑制できる構成を備えた光ピ
ックアップ装置および光ディスクドライブ装置を提供す
ることにある。
【0009】本発明の第2の目的は、波長の異なる光源
からの光ビームを光ディスクに結像させる際に用いられ
る対物レンズの構成を簡単化することにより構成の複雑
化を防止して小型化および軽量化が可能な構成を備えた
光ピックアップ装置および光ディスクドライブ装置を提
供することにある。
【0010】本発明の第3の目的は、異なる波長の光ビ
ームをプリズム内に導入可能なプリズムでの反射膜構成
を簡単化すると共に位相差管理の困難性を解消して往路
および復路での光量損失や光量ばらつきの発生を抑える
ことが可能な構成を備えた光ピックアップ装置および光
ディスクドライブ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
第一の半導体レーザから発光された第一のビームを情報
記録媒体の記録面上に集光させるように導く第一の光学
系と、前記第一の半導体レーザとは異なる波長のレーザ
光を発光する第二の半導体レーザから発光された第二の
ビームを情報記録媒体の記録面上に集光させるように導
く第二の光学系とを備えた光ピックアップ装置におい
て、前記第一のビームのビーム径を整形するビーム整形
面と前記第一のビームの進行方向を変更する内部反射面
と前記第一のビームの光路を複数の方向に分離する光路
分離面を有し、前記内部反射面と前記光路分離面が略平
行に構成された複合プリズムを前記第一の光学系中に備
えたことを特徴としている。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
ピックアップ装置において、前記複合プリズムにおける
内部反射面と光路分離面との対向角度は、0度よりも大
きく15度よりも小さい角度に規定されていることを特
徴としている。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1記載の光
ピックアップ装置において、前記第一の光学系には、半
導体レーザおよび第一のコリメートレンズよりなる第一
の波長の光源部およびビームを0次のメインビームと±
1次のサブビームに分離するグレーティングと集光レン
ズとシリンドリカルレンズおよび分割受光素子よりなる
第一の波長の光検出部が備えられ、前記第二の光学系に
は、半導体レーザと光検出器を一体にしたホログラムモ
ジュールおよび第二のコリメートレンズよりなる第二の
波長の光源検出部が備えられ、前記第一の波長の光路と
第二の波長の光路を分離する分離膜を備えたプリズム
と、第一の波長と第二の波長の対物レンズに対する有効
径(開口数)を波長選択的に規制する波長選択フィルタ
と、情報記録媒体の情報記録面上に前記両波長のスポッ
トを形成する唯一の対物レンズとが前記複合プリズム近
傍で情報記録媒体に至る光路中に配置され、前記対物レ
ンズは情報記録面に対するフォーカシング方向およびト
ラッキング方向に位置制御されるアクチュエータを備
え、前記第一および第二の光学系からの光ビームを用い
て第一の波長および第二の波長の情報信号の読み込み、
フォーカスおよびトラッキングの誤差信号さらには情報
記録面からのウォブル信号を得ることを特徴としてい
る。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3記載の光
ピックアップ装置において、前記唯一の対物レンズは、
前記第二の波長を持つ半導体レーザからの第二のビーム
を平行よりは発散させた状態に収束させて情報記録面に
集光することを特徴としている。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項2または3
に記載の光ピックアップ装置において、前記分離膜を備
えたプリズムと前記対物レンズとの間に1/4波長板を
配置したことを特徴としている。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項5記載の光
ピックアップ装置において、前記1/4波長板は、前記
分離膜を備えたプリズムと一体的に貼り合わせて構成さ
れていることを特徴としている。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項3乃至6の
うちの一つに記載の光ピックアップ装置において、第一
および第二のビームそれぞれに所望の距離に所望のスポ
ット径を形成される波長別スポット形成手段を設けたこ
とを特徴としている。
【0018】請求項8記載の発明は、請求項1乃至7の
うちの一つに記載の光ピックアップ装置を光ディスクド
ライブ装置に備えたことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例により本
発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施形
態に係る実施例による光ピックアップ装置の要部構成を
示す図であり、同図において光ピックアップ装置は、次
の構成部材を備えている。なお、以下の説明において
は、構成部材の略称と符号とを括弧書きにて示す。
【0020】半導体レーザ(1)(LD)と第一のコリ
メートレンズ(2)(CLd)よりなる第一の波長の光
源部と、ビームを0次のメインビームと±1次のサブビ
ームに分離するグレーティング(3)(GR)、集光レ
ンズ(9)(DL1)およびシリンドリカルレンズ(1
0)(DL2)と分割受光素子(11)(PD)よりな
る第一の波長の光検出部と、半導体レーザと光検出器を
一体にしたホログラムモジュール(12)(HOE)と
第二のコリメートレンズ(13)(CLc)よりなる第
二の波長の光源検出部、そして、第一の波長のビームに
対するビーム整形面と内部反射面と光源部と検出部とを
分離するための分離面を備え、内部反射面と光路分離面
が略平行になるように構成された複合プリズム(4)
(PBS)と、第一の波長の光路と第二の波長の光路を
分離する分離膜を備えたダイクロイックプリズムが用い
られるプリズム(5)(DICP)と、ビームの偏光状
態を変える1/4波長板(6)(λ/4板)と、第一の
波長と第二の波長の対物レンズに対する有効径を波長選
択的に規制する波長選択フィルタ(7)(WF)と、情
報記録媒体である光ディスクが相当するメディア上に両
波長のスポットを形成する一つの対物レンズ(8)(O
L)と、対物レンズ(8)(OL)をメディアのフォー
カシング方向及びトラッキング方向に制御駆動するアク
チュエータ(図示せず)(ACT)とを備えている。
【0021】上記各構成部材の詳細とその作用を説明す
ると次の通りである。DVD系に使用される光学系は主
として図1、図2に示されている。図2は、図1に示し
た構成の一部を示しており、図中の同一番号は両図とも
同一の構成物を示す。
【0022】符号1は半導体レーザ(LD)であり、約
660nmの波長のビームを照射する。符号2はコリメ
ートレンズ(CL)を用いたカップリングレンズであ
り、半導体レーザ1から照射された発散ビーム光を平行
ビームにする。
【0023】符号3はグレーティング(GR)であり、
ビームを主ビームと副ビームに分離する。なお、公知の
3スポット法あるいはDPP法(ディファレンシャル・
プッシュ・プル法)によりトラッキングサーボを行わな
い場合には、このグレーティングは必要がない。
【0024】符号4は、ビーム整形面4Aと内部反射面
4Bと光路分離面4Cとを備えた複合プリズム(PB
S)であり、図3(A)に示すように、内部反射面4B
と光路分離面4Cが略平行、具体的には、上記両面の対
向角度が0度よりも大きく15度よりも小さい角度の範
囲になるように形成されている。本実施例では、この構
成により、経時的あるいは温度特性の変化などによって
複合プリズム4自体が傾いた場合でも光源系と光検出系
との光路の角度関係が変化しないようになっている。図
3(B)は、上記両面が平行でない場合の不具合を説明
するための図であり、同図に示す構成では、ビームの反
射面が図3(A)に示した複合プリズム4の場合のよう
に反射面が複数箇所あるのと違って一面しかないので、
プリズムの傾き(図中、二点鎖線で示す状態)が一方の
ビームにのみ影響し、光源系と光検出系とのビームの角
度が変化してしまうことになる。このため、受光素子上
でのスポット位置がずれてしまい、ウォブル信号検出時
にオフセットが生じてしまう結果となる。
【0025】図1において符号5は、ビームの波長の違
いにより、ビームの光路を分離する分離膜を備えたダイ
クロイックプリズム(DICP)である。すなわち、D
VD系に使用するビーム(λ=660nm)は分離膜に
よって進行方向を変化させられるのに対し、CD系に使
用するビーム(λ=780nm)は進行方向に変化は生
じないようになっている。
【0026】符号6は、1/4波長板(QWP)であ
り、円偏光を直線偏光に、また直線偏光を円偏光に変換
する働きを有する。本実施例では、1/4波長板6が、
図4に示すように、ダイクリイックプリズム5の後方で
第一、第二の波長を用いるDVD系、CD系に対する共
通光路上に位置し(図4(A)参照)、さらには、ダイ
クロイックプリズム5に貼り付けられて一体化されてい
る。これにより、ダイクロイックプリズム5での位相差
を考慮する必要がなくなる。
【0027】図1において符号7は波長選択フィルタ
(WF)であり、波長の違いによりビームが透過する領
域を変化させる。これによって対物レンズ(OL)8が
光を集光してDVD系およびCD系それぞれに対する大
きさのスポットを形成させることができる。本実施例で
は波長選択フィルタを使用してスポット径の調整を行っ
ているが、これに限られず対物レンズ(OL)8上にホ
ログラムを設けそのホログラムにより回折された1次光
をCD系に0次光をDVD系に使用するような構成や波
長により透過特性が異なる液晶のシャッタを利用してD
VD系とCD系でのスポット形成条件を変える等しても
よい。
【0028】符号8は光を記録面上に集光させる対物レ
ンズ(OL)であり通常非球面のものが使用される。符
号9は受光素子11にビームを集光させる集光レンズ
(DL1)であり、符号10はフォーカスサーボを非点
収差法により行うときに使用されるシリンドリカルレン
ズ(DL2)である。符号11は受光した光量に応じた
電流を発生させる受光素子(PD)であり、通常は複数
に分割されている。
【0029】CD系に使用される光学系は主として図1
おいて符号12で示す、波長が約780nmのビームを
照射する半導体レーザと受光素子およびビームを分離す
るホログラムを備えたホログラムユニット(HOE)で
ある。
【0030】符号13はカップリングレンズであり、発
散光を収束する働きを有する。このレンズは通常のコリ
メートレンズほどは光を収束させず平行光よりは若干発
散光気味になるように設計されている。符号14は立上
ミラーであり、ビームの進行方向を変更する。その他、
符号5、6、7、8で示した部材はDVD系と同じもの
を使用する。
【0031】半導体レーザLD(1)より発光された光
はCLd(2)で平行化され、さらにグレーティングG
R(3)で0次の主ビームと±1次のサブビームに分離
される。ビームは複合プリズムPBS(4)の入射面
(ビーム整形面)で真円化され、複合プリズムPBS
(4)の分離面(PBS面)を透過、ダイクロイックプ
リズムDICP(5)の分離面で反射され、λ/4板
(6)により円偏光化され、OL(8)によって絞ら
れ、メディアの記録面上にスポットを形成する。このと
き、メインビームのスポットとサブビームのスポット
は、図5に示すように、メディアのトラックピッチの半
ピッチ分ずれるように、グレーティングGR(3)の角
度が調整されている。
【0032】メディアで反射されたビームはメディアの
情報成分ならびに、トラックに起因するプッシュプル成
分、ウォブル情報成分を含んでいる。反射されたビーム
は対物レンズOL(8)で平行化され、λ/4板(6)
で往路の偏光に対し90度回転した直線偏光になり、ダ
イクロイックプリズムDICP(5)で反射、複合プリ
ズムPBS(4)の分離面(PBS面)で反射されて検
出系に入る。
【0033】複合プリズムPBS(4)は、内部反射面
4Bと分離面4Cとが略平行になっているため、図3に
おいて説明したように、プリズム自体が、経時的あるい
は温度特性的に傾いても、光源系ビームと検出系ビーム
の角度関係が変わらないため、PD上のスポット位置が
動かず,ウォブル信号等にオフセットを履かない。
【0034】光検出系では集光レンズDL1(9)で集
光、シリンドリカルレンズDL2(10)で集光比率の
変化ならびに非点収差が乗って、分割受光素子PD(1
1)で受光される。分割受光素子PD(11)は、図6
に示すように、メインビームスポットを受ける4分割素
子と、サブビームスポットを受ける2つの2分割素子か
らなっており、4分割素子の和信号(A+B+C+D)
で情報信号を、4分割素子の対角和同士の差信号((A
+C)−(B+D))でフォーカス誤差信号(FES)
を、4分割素子のプッシュプル対応方向の差信号((A
+D)−(B+C))でウォブル信号を、メインビーム
のプッシュプル成分とサブビームのプッシュプル成分と
の差分(いわゆる差動プッシュプル:DPP)({(A
+D)−(B+C)}+K*{(E+G)−(F+
H)})でトラック誤差信号(TES)を得る。このと
きトラック誤差信号はメインビームとサブビームの差動
が取れるためスポットの位置変動に強いが、特にウォブ
ル信号については差動方式が取れないため、分割受光素
子PD(11)面上のスポットの変位に対して弱く、構
成的にスポット位置が動きにくい構成が必要になる。
【0035】CD系では、ホログラムユニットHOE
(12)から発光した光をカップリングレンズCLc
(13)で平行よりも若干発散ぎみのビームにする。そ
の理由は、DVD系(第一の波長)、CD系(第二の波
長)ともに一つの対物レンズOL(8)でスポットを形
成するためである。両者の最も大きな違いは、メディア
の基板厚である。DVDがt=0.6の基板厚に対し
て、CDはt=1.2の基板厚を採用しているため、C
D系のビームはDVD系に比べて発散ぎみのビームにす
る必要がある。これに波長による屈折率の違い、NA
(開口数)の違い等が加味されて、発散の度合が決ま
る。
【0036】DVD系を平行光にする理由は、主に次の
2つの理由による。1つはDVDの方が記録密度が数段
高く、厳しい集光性が対物レンズOL(8)に求められ
るためDVDを基準にして対物レンズOL(8)を設計
あるいは選定すること、もう1つは書き込みの光量確保
のため、ビーム整形を行う必要があり、ビーム整形プリ
ズムへの入射光が平行光である必要があるためである。
【0037】カップリングレンズCLc(13)でやや
発散ぎみにされたビームは立ち上げミラーMR(14)
で対物レンズOL(8)方向に偏向され、さらにダイク
ロイックプリズムDICPの分離面(DIC面)を透過
し、λ/4板QWP(6)で円偏光化され、波長選択フ
ィルタWF(7)で必要なNAになるようビーム径を絞
ったのち、対物レンズOL(8)、でメディア上に集光
される。
【0038】メディアからの反射光は対物レンズOL
(8)で今度はやや集光ぎみ(光の進行方向に対して)
のビームにされ、λ/4板QWP(6)で往路の偏光に
対し90度回転した直線偏光になる。
【0039】CD系に関しては必ずしもλ/4板QWP
(6)による偏光方向の回転は必要ないが、偏光方向の
回転により半導体レーザLD(1)への戻り光の影響が
減じる等、プラスの要因が増す方向にあること、またダ
イクロイックプリズムDICP(5)の後段(対物レン
ズOL(8)側)に配することにより、ダイクロイック
プリズムDICP(5)の位相差を気にすることがなく
なるため、ダイクロイックプリズムDICP(5)の後
段のDVD,CDの共通光路上にλ/4板QWP(6)
を配していることは前述したとおりである。λ/4板Q
WP(6)は、ダイクロイックプリズムDICP(5)
に貼り付けてもよいが、離してもよく、また波長選択フ
ィルタWF(7)と一体的に構成することも可能であ
る。また、図4(C)に示すように、複合プリズムPB
S(4)につけてDVD系だけに作用させることも可能
であるが、このときにはダイクロイックプリズムDIC
P(5)の光路分離面でのDVD系に対する反射位相差
に留意する必要がある。
【0040】ビームはその後カップリングレンズCLc
(13)で集光され、ホログラムユニットHOE(1
2)上のホログラムにより必要なビームに分割されてホ
ログラムユニットHOE(12)内の検出用受光素子P
D(11)に分割集光され、必要な信号(Rf,FE,
TE、Wb)が得られる。
【0041】DVD系の場合も、CD系の場合も、トラ
ッキングエラー信号(TES)およびフォーカスエラー
信号(FES)に基づき対物レンズOL(8)はアクチ
ュエータACT(図示せず)によりメディアの適正位置
に合焦スポットを得るように制御される。
【0042】図7は、本実施例のディスクドライブの基
本的なブロック図を示す。同図は記録再生型のドライブ
のブロック図であるが、記録補償回路を省略した再生型
ドライブであってもよい。信号入力/出力には信号の利
用目的によりオーディオ回路や、画像圧縮/伸張回路、
あるいはコンピュータと接続のためのインターフェイス
が接続されている。記録補償は記録信号によるレーザ変
調など、またRF信号処理は読取り信号の波形整形など
の回路を含んでいる。ウォブル信号もここで成形され、
ディスクの位置情報等が検出される。
【0043】光ピックアップ装置の位置制御サーボは読
取り信号よりトラッキング誤差信号やフォーカス誤差信
号等の誤差成分を検出し、光ピックアップやディスクモ
ータにフィードバックして制御している。このサーボに
はフォーカスサーボやトラッキングサーボ、ピックアッ
プ送りサーボがある。また、図8および図9に示すよう
に、シークレールSR(13)上で光ピックアップ装置
を搭載したキャリッジ14が摺動できるように、ピック
アップ送り機構には送りネジ方式やラックピニオン方
式、リニヤモータ方式等が知られている。なお、図9に
は、送りネジ方式に採用されるモータに連動可能なリー
ドスクリューを備えた構成が示されている。
【0044】図7において光ピックアップ装置は上述の
構成が用いられる。DVD系、CD系で使用される半導
体レーザ等の光源部および受光素子等の検出部が切り替
えられる。情報の再生動作は光ピックアップにより光デ
ィスク上の記録された情報信号を読出し、その信号をR
F信号処理回路に入力する。RF信号処理回路では入力
信号の波形整形等を行い、その後信号を復調回路に入力
する。復調後、信号は図示しないホストコンピュータ等
に出力される。情報の記録動作は、まず記録したい信号
の入力があると信号変調回路により、光ディスク上に記
録しやすい信号に変調される。つぎに変調された信号は
記録補償回路に入力され、レーザ変調等を行い、信号に
応じたレーザ駆動電流を光ピックアップ装置に流す。一
般に情報記録時に流す電流は情報再生時よりも大きい。
そして、入力信号に基づいて半導体レーザが発光され光
ピックアップからレーザを光ディスクの記録面に照射す
ることにより、情報記録を行う。なお、この動作の間、
サーボ制御は常になされている。
【0045】
【発明の効果】請求項1および2記載の発明によれば、
内部反射面と光路分離面とが略平行に構成された複合プ
リズムを備えているので、経時的あるいは温度特性の変
化などの影響を受けても各面同士の対向状態が変化しな
いので、光源から検出系に至る光ビームの光路が変化す
ることがない。これにより、光検出部での受光素子面で
のスポット位置が安定し、ウォブル信号等に対するオフ
セットの発生を抑制して適正な信号処理が可能となる。
【0046】請求項3記載の発明によれば、情報記録媒
体の情報記録面にスポットを形成する対物レンズが第一
および第二の波長に対応させて一つであるので、構成が
簡略化され、光ピックアップ装置の小型化および軽量化
が可能となる。
【0047】請求項4記載の発明によれば、対物レンズ
により第二の波長を持つ半導体レーザ唐の光ビームが平
行よりは発散した状態で収束されるので、情報記録媒体
の厚さに影響されるスポットの状態を最適化してオフセ
ットの少ないウォブル信号の獲得が可能となる。
【0048】請求項5および6記載の発明によれば、1
/4波長板が光ビームの光路においてプリズムの反射面
および分離面の後方に位置していることになるので、各
反射面および分離面に対する位相差を無視することがで
き、オフセットを少なくして受光素子に集光させること
が可能となる。特に請求項6記載の発明においては、プ
リズムと一体化することにより構成の簡略化が図れる。
【0049】請求項7記載の発明によれば、波長別スポ
ット形成手段により第一および第二の波長毎に所望の距
離に所望のスポット径を設定することができるので、波
長の異なる光ビームを用いることが前提となる情報記録
媒体への再生・記録が可能となる。
【0050】請求項8記載の発明によれば、集光部に用
いられる対物レンズの構成を簡略化できるともに経時的
および温度特性の変化に影響されないでオフセットを抑
制させることができる複合プリズムを用いているので、
小型化・軽量化が可能であると共に各種信号の取り込み
精度を低下させないようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る実施例による光ピック
アップ装置の要部構成を示す図である。
【図2】図1に示した要部構成の一部を示す模式図であ
る。
【図3】図1に示した要部構成に用いられる複合プリズ
ムに関する作用を従来構成と比較した場合の不具合を説
明するための図であり、(A)は本実施例による場合
を、(B)は従来構成による場合をそれぞれ示してい
る。
【図4】図1に示した要部構成に用いられる1/4波長
板の構成を説明するための図であり、(A)は配置関係
を、(B)は配置構成の別例を、(C)は配置構成のさ
らに別例をそれぞれ示している。
【図5】図1に示した要部構成でのトラッキングサーボ
に用いられるスポット状態を示す図である。
【図6】図1に示した要部構成でのフォーカシングサー
ボに用いられるスポット状態を示す図である。
【図7】図1に示した要部構成を用いた光ピックアップ
装置の信号処理用制御構成を説明するためのブロック図
である。
【図8】図1に示した要部構成を備えた光ディスクドラ
イブ装置の外観図である。
【図9】図8に示した光ディスクドライブ装置の平面図
である。
【図10】光ピックアップ装置におけるCD系の光学系
の位置例を示す模式図である。
【符号の説明】
1(LD) 第一の光学系に用いられる一部材である
半導体レーザ 2(CLd),13(CLc) 第一、第二の光学系
に用いられるカップリングレンズ 3(GR) グレーティング 4(PBS) ビーム整形面、内部反射面および光路
分離面を備えた複合プリズム 5(DICP) 第一、第二の波長毎の光路を分離する
分離膜を備えたダイクロイックプリズム 6(QWP) 1/4波長板 7(WF) 波長選択フィルタ 8(OL) 対物レンズ 9(DL1) 集光レンズ 10(DL2) シリンドリカルレンズ 11(PD) 受光素子 12(HOE) ホログラムユニット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一の半導体レーザから発光された第一の
    ビームを情報記録媒体の記録面上に集光させるように導
    く第一の光学系と、前記第一の半導体レーザとは異なる
    波長のレーザ光を発光する第二の半導体レーザから発光
    された第二のビームを情報記録媒体の記録面上に集光さ
    せるように導く第二の光学系とを備えた光ピックアップ
    装置において、 前記第一のビームのビーム径を整形するビーム整形面と
    前記第一のビームの進行方向を変更する内部反射面と前
    記第一のビームの光路を複数の方向に分離する光路分離
    面を有し、前記内部反射面と前記光路分離面が略平行に
    構成された複合プリズムを前記第一の光学系中に備えた
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光ピックアップ装置におい
    て、 前記複合プリズムにおける内部反射面と光路分離面との
    対向角度は、0度よりも大きく15度よりも小さい角度
    に規定されていることを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の光ピックアップ装置におい
    て、 前記第一の光学系には、半導体レーザおよび第一のコリ
    メートレンズよりなる第一の波長の光源部およびビーム
    を0次のメインビームと±1次のサブビームに分離する
    グレーティングと集光レンズとシリンドリカルレンズお
    よび分割受光素子よりなる第一の波長の光検出部が備え
    られ、 前記第二の光学系には、半導体レーザと光検出器を一体
    にしたホログラムモジュールおよび第二のコリメートレ
    ンズよりなる第二の波長の光源検出部が備えられ、 前記第一の波長の光路と第二の波長の光路を分離する分
    離膜を備えたプリズムと、第一の波長と第二の波長の対
    物レンズに対する有効径(開口数)を波長選択的に規制
    する波長選択フィルタと、情報記録媒体の情報記録面上
    に前記両波長のスポットを形成する唯一の対物レンズと
    が前記複合プリズム近傍で情報記録媒体に至る光路中に
    配置され、 前記対物レンズは情報記録面に対するフォーカシング方
    向およびトラッキング方向に位置制御されるアクチュエ
    ータを備え、 前記第一および第二の光学系からの光ビームを用いて第
    一の波長および第二の波長の情報信号の読み込み、フォ
    ーカスおよびトラッキングの誤差信号さらには情報記録
    面からのウォブル信号を得ることを特徴とする光ピック
    アップ装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の光ピックアップ装置におい
    て、 前記唯一の対物レンズは、前記第二の波長を持つ半導体
    レーザからの第二のビームを平行よりは発散させた状態
    に収束させて情報記録面に集光することを特徴とする光
    ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】請求項2または3に記載の光ピックアップ
    装置において、 前記分離膜を備えたプリズムと選択フィルタと前記対物
    レンズとの間に1/4波長板を配置したことを特徴とす
    る光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の光ピックアップ装置におい
    て、 前記1/4波長板は、前記分離膜を備えたプリズムと一
    体的に貼り合わせて構成されていることを特徴とする光
    ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】請求項3乃至6のうちの一つに記載の光ピ
    ックアップ装置において、 第一および第二のビームそれぞれに所望の距離に所望の
    スポット径を形成される波長別スポット形成手段を設け
    たことを特徴とする光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のうちの一つに記載の光ピ
    ックアップ装置を備えたことを特徴とする光ディスクド
    ライブ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1301504C (zh) * 2004-04-15 2007-02-21 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 光学读/写系统
JP2011150767A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Hitachi Media Electoronics Co Ltd 光学ヘッド

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