JP2003059070A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

Info

Publication number
JP2003059070A
JP2003059070A JP2001241554A JP2001241554A JP2003059070A JP 2003059070 A JP2003059070 A JP 2003059070A JP 2001241554 A JP2001241554 A JP 2001241554A JP 2001241554 A JP2001241554 A JP 2001241554A JP 2003059070 A JP2003059070 A JP 2003059070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
track
information recording
recording medium
beams
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001241554A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiaki Nakano
文昭 中野
Masato Miyata
正人 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2001241554A priority Critical patent/JP2003059070A/ja
Publication of JP2003059070A publication Critical patent/JP2003059070A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラックエラー信号を3ビーム法を用いて検
出する光ピックアップ装置において、異なるトラックピ
ッチの複数種類の情報記録媒体の何れを用いた場合であ
っても安定したトラックサーボを行い得るようにする。 【解決手段】 波長600〜700nmのレーザ光を放
射するレーザ光源1から出射したレーザ光を回折格子2
により分離した3つの光ビーム±1次光および0次光
を、0.55〜0.60の開口率NAを有する対物レン
ズ6により集光して、ランドおよびグループから成るト
ラックが形成された光磁気ディスク7上にビームスポッ
トを形成する際に、回折格子2を、光磁気ディスク7上
に形成される前記0次光による主ビームが任意のトラッ
クのランド中心に位置する場合に、前記±1次光による
副ビームの各々の半分以上の部分が前記主ビームが位置
するランドと同一のランドに存在するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラックサーボの
ためのトラックエラー信号を3ビーム法を用いて検出す
る光ピックアップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報記録媒体のトラック内に情報を書き
込んだり、情報記録媒体のトラックから情報を読み出す
装置としては、特開平5−101420号公報等に記載
された光ピックアップ装置が提案されている。以下、図
面を用いて従来の光ピックアップ装置を説明する。
【0003】図5に示す光ピックアップ装置において
は、半導体レーザ101から出射する発散光を回折格子
102に入射させることにより±1次光および0次光の
3つの光ビームに分離する。このとき、回折格子102
により分離された±1次光は、トラッキングエラー信号
の検出方法の一種である3ビーム法を実現する際の副ビ
ームとなる。回折格子102から出射する3つの光ビー
ムは、偏光ビームスプリッタ103を透過した後、コリ
メートレンズ104により平行光束となる。この平行光
束は、コリメートレンズ104を出射した後に、立ち上
げミラー105を経て対物レンズ106により情報記録
媒体である光磁気記録媒体107の記録面に光スポット
として収束される。
【0004】光磁気記録媒体107の記録面で反射され
た光は、再び対物レンズ106、立ち上げミラー10
5、コリメートレンズ104を経て、偏光ビームスプリ
ッタ103へ入射する。偏光ビームスプリッタ103で
反射された光は、ウォラストンプリズム108に入射し
た後、集光レンズ109および円筒レンズ110を通過
して、収束光として光検出器111で受光される。な
お、光磁気記録媒体107の記録面で反射した0次光に
は、円筒レンズ110によりフォーカスエラー信号の検
出方法である非点収差法を実現するための非点収差を付
与されているため、光検出器111においてフォーカス
エラー信号が生成されることになる。
【0005】この光ピックアップ装置において3ビーム
法を用いてトラックエラー信号を検出する際には、回折
格子102で3分割された光ビームa、b、cはそれぞ
れ、図6に示すように、光磁気記録媒体上に3つのスポ
ットを形成する。このとき、検出信号の漏れ込みを防止
するとともに隣接トラックからのクロストークを回避す
るため、副ビームaおよびcは主ビームbに対してトラ
ック方向の前後にずらして配置される。
【0006】副ビームaおよびcは、光磁気記録媒体1
07の記録面で反射してそれぞれ光検出器112および
113に入射した後に光電変換される。光電変換された
光検出器112および113の出力は差動増幅器114
で差分演算され、それによりトラックエラー信号が生成
される。このトラックエラー信号は、図7(a)のP
1,P3およびP5の状態のときは図7(b)のように
零になり、P2の状態のときは負の値となり、P4の状
態のときは正の値となる。したがって、このトラックエ
ラー信号に基づき、主ビームbを照射すべき所望のトラ
ックからのずれ方向およびずれ量の情報が得られる。
【0007】なお、上記従来の光ピックアップ装置で
は、情報の記録を磁界変調記録方式で行うようになって
いる。すなわち、光ビームの出力を大きくして光磁気記
録媒体に連続的に照射して、主ビームにより光磁気記録
媒体の温度をキュリー点以上になるように上昇させ、そ
れと同時に、記録すべき情報に応じて光磁気記録媒体に
印加する磁界の向きを変調させることにより情報の記録
を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トラッ
クエラー信号を3ビーム法を用いて検出する従来の光ピ
ックアップ装置において光磁気記録媒体の一種である光
磁気ディスク(MO)を使用する場合、当該光磁気ディ
スクの記録容量に応じてトラックピッチが1.6μm、
1.39μm、1.1μm、0.9μm(±0.05μ
m)という異なる値を取るため、あるトラックピッチの
光磁気ディスクを用いた場合にトラッククロス信号の位
相差が180±45°になるように光磁気ディスク上の
2つの副ビームによるスポットの間隔を調整した場合
に、トラックピッチの異なる光磁気ディスクを用いたと
きにトラッククロス信号の位相差が0±90°の範囲に
入ってしまうことがあり、その場合にはトラックエラー
信号の変調度が低下するとともに位相がずれるという問
題が生じる。
【0009】また、あるトラックピッチの光磁気ディス
クを用いた場合にトラッククロス信号の位相差が180
±45°になるように光磁気ディスク上の2つの副ビー
ムによるスポットの間隔を調整して、トラックサーボに
より主ビームの中心が光磁気ディスクのランド部に位置
するように制御した場合であっても、トラックピッチの
異なる光磁気ディスクを用いた場合にはランド部および
グループ部の位置関係が異なるものになるため、光磁気
ディスクのグループ部に主ビームの中心が位置してしま
う場合がある。さらに、主ビームによって情報の記録を
行う場合に主ビームの出力を大きくすると副ビームの出
力も大きくなることから、副ビームの出力を所定値に達
するまで大きくした場合には光磁気ディスク上の主ビー
ムの位置とは異なる副ビームの位置でも情報の記録や消
去が行われてしまい、主ビームのみにより正規の記録や
消去を行うという所期の目的が達成できなくなってしま
う。
【0010】本発明は、トラックエラー信号を3ビーム
法を用いて検出する光ピックアップ装置において、異な
るトラックピッチを有する複数種類の情報記録媒体の何
れを用いた場合であっても安定したトラックサーボを行
い得るようにすることを第1の目的とする。本発明は、
主ビームの出力に対して副ビームの出力を規定すること
により、副ビームによる誤記録や誤消去を防止するよう
にした光ピックアップ装置を提供することを第2の目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の第1発明は、波長600〜7
00nmのレーザ光を放射するレーザ光源と、前記レー
ザ光源から出射したレーザ光を少なくとも±1次光およ
び0次光の3つの光ビームに分離する分離手段と、該分
離手段によって分離された3つの光ビームをそれぞれ集
光して、ランドおよびグループから成るトラックが形成
された情報記録媒体上にビームスポットを形成させる、
0.55〜0.60の開口率NAを有する対物レンズ
と、前記情報記録媒体で反射された光ビームを検出する
光検出手段とを具え、前記分離手段を、前記情報記録媒
体上に形成される前記0次光による主ビームが任意のト
ラックのランド中心に位置する場合に、前記±1次光に
よる副ビームの各々の半分以上の部分が前記主ビームが
位置するランドと同一のランドに存在するように構成す
ることを特徴とする。
【0012】第1発明によれば、レーザ光源から出射し
た波長600〜700nmのレーザ光は、分離手段によ
り少なくとも±1次光および0次光の3つの光ビームに
分離された後、0.55〜0.60の範囲の開口率NA
を有する対物レンズによってそれぞれ集光されて、ラン
ドおよびグループから成るトラックが形成された情報記
録媒体上にビームスポットを形成する。その際、前記分
離手段は、前記情報記録媒体上に形成される前記0次光
による主ビームが任意のトラックのランド中心に位置す
る場合に、前記±1次光による副ビームの各々の半分以
上の部分が前記主ビームが位置するランドと同一のラン
ドに存在するように構成されているため、例えば前記情
報記録媒体としてトラックピッチが1.1±0.05μ
mの情報記録媒体を用いた場合に上述した主ビームおよ
び副ビームの位置関係が成立するようにすることによ
り、後に詳細に説明する図2(a)〜(c)に示すよう
に、トラックピッチが前記情報記録媒体よりも大きい
1.39±0.05μm、1.6±0.05μmの情報
記録媒体を用いた場合にも、±1次光による副ビームの
各々の半分以上の部分が主ビームが位置するランドと同
一のランドに存在することになる。したがって、トラッ
クサーボのためのトラックエラー信号を3ビーム法を用
いて検出する光ピックアップ装置において、異なるトラ
ックピッチを有する複数種類の情報記録媒体の何れを用
いた場合であっても安定したトラックサーボを行うこと
ができる。
【0013】請求項2に記載の第2発明は、前記±1次
光による副ビームの各々により得られるトラッククロス
信号が、トラックピッチ1.1±0.05μmの情報記
録媒体を用いた場合に180±45°の位相差を有する
ように、情報記録面上での各々の副ビームのスポット間
隔を設定したことを特徴とする。
【0014】第2発明によれば、前記±1次光による副
ビームの各々により得られるトラッククロス信号が、ト
ラックピッチ1.1±0.05μm(±0.05μmは
ISO規格で規定された公差である)の情報記録媒体を
用いた場合に180±45°の位相差を有するように、
情報記録面上での各々の副ビームのスポット間隔を設定
したから、この情報記録媒体を用いた場合にはトラック
クロス信号の位相差が180±45°の範囲外の値(例
えば180+90°)を取ることはなく、所望のトラッ
クエラー信号の変調度が確保されることになる。この場
合、上記情報記録媒体よりも大きいトラックピッチを有
する情報記録媒体(トラックピッチが1.39±0.0
5μm、1.6±0.05μmの情報記録媒体)を用い
た場合には、後に詳述するようにトラックピッチの増加
に応じてトラックエラー信号の変調度も大きくなるた
め、トラックエラー信号の変調度の低下や位相のずれが
生じることはない。したがって、トラックサーボのため
のトラックエラー信号を3ビーム法を用いて検出する光
ピックアップ装置において、1.1±0.05μm、
1.39±0.05μm、1.6±0.05μmという
異なるトラックピッチを有する3種類の情報記録媒体の
何れを用いた場合であっても安定したトラックサーボを
行うことができる。
【0015】請求項3に記載の第3発明は、前記±1次
光による副ビームの各々により得られるトラッククロス
信号が、トラックピッチ0.9±0.05μmの情報記
録媒体を用いた場合に180±45°の位相差を有する
ように、情報記録面上での各々の副ビームのスポット間
隔を設定したことを特徴とする。
【0016】第3発明によれば、前記±1次光による副
ビームの各々により得られるトラッククロス信号が、ト
ラックピッチ0.9±0.05μm(±0.05μmは
ISO規格で規定された公差である)の情報記録媒体を
用いた場合に180±45°の位相差を有するように、
情報記録面上での各々の副ビームのスポット間隔を設定
したから、この情報記録媒体を用いた場合にはトラック
クロス信号の位相差が180±45°の範囲外の値(例
えば180+90°)を取ることはなく、所望のトラッ
クエラー信号の変調度が確保されることになる。この場
合、上記情報記録媒体よりも大きいトラックピッチを有
する情報記録媒体(トラックピッチが1.1±0.05
μm、1.39±0.05μm、1.6±0.05μm
の情報記録媒体)を用いた場合には、後に詳述するよう
にトラックピッチの増加に応じてトラックエラー信号の
変調度も大きくなるため、トラックエラー信号の変調度
の低下や位相のずれが生じることはない。したがって、
トラックサーボのためのトラックエラー信号を3ビーム
法を用いて検出する光ピックアップ装置において、0.
9±0.05μm、1.1±0.05μm、1.39±
0.05μm、1.6±0.05μmという異なるトラ
ックピッチを有する4種類の情報記録媒体の何れを用い
た場合であっても安定したトラックサーボを行うことが
できる。
【0017】上記第2の目的を達成するため、請求項4
に記載の第4発明は、情報記録媒体からの情報読出時の
情報記録面上での主ビームの出力をPrとするとともに
副ビームの出力をP1とし、情報記録媒体への情報書込
時の情報記録面上での0次光の出力をPwとするとき、
P1が次式 P1×Pw/Pr≦Pr (1) を満足するようにしたことを特徴とする。
【0018】第4発明によれば、上記(1)式を満足す
る場合には、副ビームの出力が主ビームの情報読出し時
の出力を越えるケースは生じないため、副ビームによる
情報の誤消去や誤記録を防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態
に係る光ピックアップ装置の構成を示す図である。本実
施形態の光ピックアップ装置においては、発信波長60
0〜700nmの半導体レーザ1から出射する発散光を
回折格子(分離手段)2に入射させることにより±1次
光および0次光の3つの光ビームに分離する。このと
き、回折格子2により分離された±1次光は、トラッキ
ングエラー信号の検出方法の一種である3ビーム法を実
現する際の副ビームとなる。
【0020】回折格子2から出射する3つの光ビーム
は、コリメートレンズ3を透過する際に平行光束となっ
て、偏光ビームスプリッタ4に入射する。偏光ビームス
プリッタ4を出射した平行光束は、立ち上げミラー5を
経て、0.55〜0.60の開口率NAを有する対物レ
ンズ6により情報記録媒体である光磁気記録媒体7の記
録面に光スポットとして収束される。
【0021】光磁気記録媒体7の記録面で反射された光
は、再び対物レンズ6、立ち上げミラー5を経て、偏光
ビームスプリッタ4へ入射する。偏光ビームスプリッタ
4で反射された光は、ウォラストンプリズム8に入射し
た後、集光レンズ9および円筒レンズ10を通過して、
収束光として光検出器11で受光される。なお、光磁気
記録媒体7の記録面で反射した0次光には、円筒レンズ
10によりフォーカスエラー信号の検出方法である非点
収差法を実現するための非点収差を付与されているた
め、光検出器11においてフォーカスエラー信号が生成
されることになる。
【0022】本実施形態の光ピックアップ装置において
は、回折格子2で3分割された光ビームa、b、cはそ
れぞれ、図2(a)〜(c)に示すように、光磁気記録
媒体上に3つのスポットを形成する。このとき、検出信
号の漏れ込みを防止するとともに隣接トラックからのク
ロストークを回避するため、副ビームaおよびcは主ビ
ームbに対してトラック方向の前後にずらして配置され
る。
【0023】本実施形態の光ピックアップ装置は、上記
光磁気記録媒体7として記緑容量の異なる(したがって
トラックピッチの異なる)複数種類の光磁気ディスク
(MO)を使用し得るように構成されており、例えばト
ラックピッチ1.6μm、1.39μm、1.1μmの
3種類の光磁気ディスクが使用可能であり、上記主ビー
ムaおよび副ビームb,cの配置はトラックピッチ1.
1μmの光磁気ディスクを用いる場合にトラックエラー
信号の変調度が最適化されるように設定されている。な
お、上記各光磁気ディスクはそれぞれ±0.05μmの
ISO規格で規定された公差を有しているが、説明の簡
略化のため、以下においては単に「トラックピッチ1.
6μm、1.39μm、1.1μmの光磁気ディスク」
と呼ぶことにする。
【0024】図2(a)に示すように、トラックピッチ
1.1μmの光磁気ディスク上には0次光による主ビー
ムbと±1次光により形成される副ビームa,cとが形
成されるが、副ビームa,cのスポットのトラックに直
交する方向における間隔は、前記±1次光による副ビー
ムの各々により得られるトラッククロス信号が、トラッ
クピッチ1.1μmの光磁気ディスクにて180°の位
相差を有するように規定されており、この場合には副ビ
ームによるスポット径は図示のようにトラックピッチ
1.1μmの光磁気ディスクのランド幅とほぼ同一にな
る。このとき、トラックピッチ1.1μmの光磁気ディ
スクのトラックエラー信号の変調度は、最大となる。
【0025】具体的には、上記半導体レーザ1として発
信波長λ=685nmのものを用いるとともに、上記対
物レンズ6として開口率NA=0.55のものを用いた
場合には、副ビームによるスポット径2wは、次式によ
り算出される。 2w=2×K×λ/NA (2) ここで、Kはa/Wや基板屈折率等により決定される係
数であり、例えば光磁気ディスクの基板材料としてポリ
カーボネート(屈折率1.59)を用いた場合のKは約
0.5になるので、上記(2)式に各数値を代入して計
算すると、スポット径2wは約1.2μmとなる。この
場合、図2(a)に示すように、主ビームbによるスポ
ットが任意のトラックのランド中心に位置しているとき
に副ビームa,cによるスポットの各々の半分以上の部
分が主ビームbが位置するランドと同一のランドに存在
することになる。
【0026】次に、上記のようにトラックピッチ1.1
μmの光磁気ディスクに対してトラックエラー信号の変
調度を最適化した本実施形態の光ピックアップ装置にお
いて異なるトラックピッチの光磁気ディスクを用いる場
合について説明する。本実施形態の光ピックアップ装置
において、トラックピッチ1.39μmの光磁気ディス
クを用いる場合、主ビームbによるスポットおよび副ビ
ームa,cによるスポットの位置は図2(b)に示すよ
うになる。同様に、本実施形態の光ピックアップ装置に
おいて、トラックピッチ1.6μmの光磁気ディスクを
用いる場合、主ビームbによるスポットおよび副ビーム
a,cによるスポットの位置は図2(c)に示すように
なる。これらの場合においても、主ビームbによるスポ
ットが任意のトラックのランド中心に位置しているとき
に副ビームa,cによるスポットの各々の半分以上の部
分が主ビームbが位置するランドと同一のランドに存在
することになり、しかも、主ビームbが位置するランド
と同一のランドに存在する副ビームa,cによるスポッ
トの割合がトラックピッチ1.1μmの光磁気ディスク
の場合よりも増加することになる。
【0027】その際、トラックピッチ1.39μmの光
磁気ディスクおよびトラックピッチ1.6μmの光磁気
ディスクを用いる場合には、トラックピッチ1.1μm
の光磁気ディスクのランド幅とのずれ分だけトラックエ
ラー信号の変調度が減少することが予想されるが、実際
には、トラックピッチ1.39μm、1.6μmの光磁
気ディスクのグループ幅はトラックピッチ1.1μmの
光磁気ディスクのグルーブ幅よりも大きいため、トラッ
クエラー信号の変調度は、トラックピッチ1.1μmの
光磁気ディスク、トラックピッチ1.39μmの光磁気
ディスク、トラックピッチ1.6μmの光磁気ディスク
の順に大きくなっていく。したがって、トラックピッチ
1.1μmの光磁気ディスクで最大のトラックエラー信
号の変調度が得られるように副ビームのスポット間隔を
調整している本実施形態の光ピックアップ装置の場合に
は、トラックピッチ1.39μmの光磁気ディスクおよ
びトラックピッチ1.6μmのの光磁気ディスクを用い
た場合にトラックピッチ1.1μmの光磁気ディスクと
同等以上のトラックエラー信号の変調度が得られること
になる。
【0028】具体的には、副ビームa,cの各々により
得られるトラッククロス信号がトラックピッチ1.1μ
mの光磁気ディスクの場合に180°の位相差を有する
ように情報記録面上での各副ビームのスポット間隔を調
整した本実施形態の光ピックアップ装置を用いて測定し
た、各光磁気ディスクにおけるトラックエラー信号の変
調度は、例えば図3に示すようになる。この図3を見れ
ば、上記のように副ビームa,cのスポット間隔を調整
してトラックピッチ1.1μmの光磁気ディスクに対し
てトラックエラー信号の変調度を最適化した場合、トラ
ックエラー信号の変調度は、トラックピッチ1.1μm
の光磁気ディスク、トラックピッチ1.39μmの光磁
気ディスク、トラックピッチ1.6μmの光磁気ディス
クの順に大きくなっていることが分かる。
【0029】なお、上記においてはトラッククロス信号
が180°の位相差を有する場合について説明したが、
トラッククロス信号が180°と異なる位相差を有する
場合には、トラックエラー信号の変調度は以下のように
変化する。例えば、トラックエラー信号変調度とビーム
位置との関係のシミュレーション結果を示す図である図
4(a)において、トラックエラー信号の変調度は位相
差が180°±0°の場合には実線で示すようになる
が、位相差が180°±45°の場合には一点鎖線で示
すようになり、180°±90°の場合には点線で示す
ようになる。その結果、図4(b)に示すように、位相
差が180°±0°の場合に100%となるトラックエ
ラー信号の変調度の最大値は、位相差が180°±45
°の場合には92.4%まで減少するが、この程度の減
少であれば実用上差し支えが無い。一方、位相差が18
0°±90°の場合には、さらに減少して70.7%に
なるため、所望の変調度を確保することができない。
【0030】さらに、本実施形態の光ピックアップ装置
においては、主ビーム出力に対する副ビームの出力の比
を10:1とし、情報読出し時の主ビームの出力を1.
4mWとし、情報書込み時の主ビームの出力を12mW
としているため、情報書込み時の副ビームの出力は1.
2mWとなる。したがって、副ビームの出力が主ビーム
の情報読出し時の出力を越えるケースは生じないため、
副ビームによる情報の誤消去や誤記録が発生することは
ない。
【0031】なお、上記第1実施形態では、トラックピ
ッチ1.1μmの光磁気ディスクに対してトラックエラ
ー信号の変調度を最適化することにより、トラックピッ
チ1.1μm、1.39μm、1.6μmの3種類の光
磁気ディスクの何れを用いた場合であっても安定したト
ラックサーボを行い得る光ピックアップ装置としてが、
代わりに、トラックピッチ0.9μmの光磁気ディスク
に対してトラックエラー信号の変調度を最適化すること
により、トラックピッチ0.9μm、1.1μm、1.
39μm、1.6μmの4種類の光磁気ディスクの何れ
を用いた場合であっても安定したトラックサーボを行い
得る光ピックアップ装置とすることもできる。その場
合、トラックピッチ0.9μmの光磁気ディスクを用い
た場合に図2(a)と同様のビーム配置となるようにす
ればよい。また、上記第1実施形態では、情報記録媒体
(光磁気記録媒体)7として光磁気ディスク(MO)を
用いる場合を例に取って説明したが、これに限定される
ものではなく、例えば、情報記録媒体(光磁気記録媒
体)7として相変化型光ディスク等の追記型の情報記録
媒体を用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る光ピックアップ
装置の構成を示す図である。
【図2】 (a)〜(c)はそれぞれ、第1実施形態の
光ピックアップ装置においてトラックピッチ1.1、
1.39、1.6μmの光ディスクを用いる場合のビー
ム配置を示す図である。
【図3】 第1実施形態の光ピックアップ装置において
トラックピッチ1.1、1.39、1.6μmの光磁気
ディスクを用いる場合の各々におけるトラックエラー信
号の変調度を示す図である。
【図4】 (a),(b)はそれぞれ、第1実施形態の
光ピックアップ装置におけるトラックエラー信号変調度
とビーム位置との関係のシミュレーション結果を示す図
および位相差毎のトラックエラー信号変調度の最大値を
示す図である。
【図5】 従来の光ピックアップ装置の構成を示す図で
ある。
【図6】 従来の光ピックアップ装置において3ビーム
法を用いてトラックエラー信号を検出する際の光磁気記
録媒体上のビーム配置を示す図である。
【図7】 (a)および(c)は従来の光ピックアップ
装置におけるトラックエラー信号を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 2 回折格子(分離手段) 3 コリメートレンズ 4 偏光ビームスプリッタ 5 立ち上げミラー 6 対物レンズ 7 情報記録媒体(光磁気記録媒体;光磁気ディスク) 8 ウォラストンプリズム 9 集光レンズ 10 円筒レンズ 11 光検出器 a,c 副ビーム b 主ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D118 AA14 AA26 BB06 BF03 BF04 CA13 CC15 CD03 CF16 CG24 5D119 AA28 BA01 BB05 DA01 DA05 EA02 EC41 JA43 JB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長600〜700nmのレーザ光を放
    射するレーザ光源と、 前記レーザ光源から出射したレーザ光を少なくとも±1
    次光および0次光の3つの光ビームに分離する分離手段
    と、 該分離手段によって分離された3つの光ビームをそれぞ
    れ集光して、ランドおよびグループから成るトラックが
    形成された情報記録媒体上にビームスポットを形成させ
    る、0.55〜0.60の開口率NAを有する対物レン
    ズと、 前記情報記録媒体で反射された光ビームを検出する光検
    出手段とを具え、 前記分離手段を、前記情報記録媒体上に形成される前記
    0次光による主ビームが任意のトラックのランド中心に
    位置する場合に、前記±1次光による副ビームの各々の
    半分以上の部分が前記主ビームが位置するランドと同一
    のランドに存在するように構成することを特徴とする光
    ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記±1次光による副ビームの各々によ
    り得られるトラッククロス信号が、トラックピッチ1.
    1±0.05μmの情報記録媒体を用いた場合に180
    ±45°の位相差を有するように、情報記録面上での各
    々の副ビームのスポット間隔を設定したことを特徴とす
    る請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 前記±1次光による副ビームの各々によ
    り得られるトラッククロス信号が、トラックピッチ0.
    9±0.05μmの情報記録媒体を用いた場合に180
    ±45°の位相差を有するように、情報記録面上での各
    々の副ビームのスポット間隔を設定したことを特徴とす
    る請求項1記載の光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 情報記録媒体からの情報読出時の情報記
    録面上での主ビームの出力をPrとするとともに副ビー
    ムの出力をP1とし、情報記録媒体への情報書込時の情
    報記録面上での0次光の出力をPwとするとき、P1が
    次式 P1×Pw/Pr≦Pr (1) を満足するようにしたことを特徴とする請求項1〜3の
    何れか1項記載の光ピックアップ装置。
JP2001241554A 2001-08-09 2001-08-09 光ピックアップ装置 Pending JP2003059070A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001241554A JP2003059070A (ja) 2001-08-09 2001-08-09 光ピックアップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001241554A JP2003059070A (ja) 2001-08-09 2001-08-09 光ピックアップ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003059070A true JP2003059070A (ja) 2003-02-28

Family

ID=19071974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001241554A Pending JP2003059070A (ja) 2001-08-09 2001-08-09 光ピックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003059070A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7672201B2 (en) 2005-02-02 2010-03-02 Tdk Corporation Diffraction grating, light-receiving element, and optical head and optical recording/reproducing apparatus utilizing them

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7672201B2 (en) 2005-02-02 2010-03-02 Tdk Corporation Diffraction grating, light-receiving element, and optical head and optical recording/reproducing apparatus utilizing them

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7460448B2 (en) Optical pick-up head, optical information apparatus, and optical information reproducing method
JP2002358668A (ja) 光ピックアップ装置及び光スポットの最適集束方法
KR100555478B1 (ko) 안정된 오차신호 검출 가능한 광픽업장치
JP2007179676A (ja) 光ヘッド装置及び光ディスク装置
JP5442964B2 (ja) 光記憶メディアからデータを読み出すかまたは同メディアにデータを書き込むための3つのビームを供給するピックアップを備える装置、および対応する光記憶メディア
US20100142355A1 (en) Optical head device and optical information recording or reproducing device
JP2007042150A (ja) 光ヘッド装置及び光ディスク装置
US7298675B2 (en) Multilayer recording medium and optical pickup for recording and/or reproducing the same
JP3844153B2 (ja) 光ヘッド装置および光情報処理方法
US20090290473A1 (en) Optical head device and optical information recording or reproducing apparatus with the same
JP2010009682A (ja) 光ヘッド装置、光情報処理装置及び信号検出方法
JP4549583B2 (ja) 光ピックアップ、光ディスク装置、及び情報処理装置
US20100118684A1 (en) Information recording and reproducing device
JP2013084329A (ja) 光ピックアップ装置および光記録再生装置
JP2003059070A (ja) 光ピックアップ装置
KR101013765B1 (ko) 광 픽업장치 및 광 디스크장치와 광 기록 또는 재생 방법
JP2001307376A (ja) 光記録媒体及びピックアップ装置
JP4212573B2 (ja) 傾き検出装置、光情報処理装置および光情報処理方法
JP2006323921A (ja) 光ヘッド装置および光ディスク装置
US20100149951A1 (en) Information recording and reproducing device
US20100135140A1 (en) Information recording and reproducing device
JP4212572B2 (ja) 光ヘッド装置および光情報処理方法
JP2003331437A (ja) 光ヘッドおよび光ディスク装置
JPH04366428A (ja) 光ヘッドおよび光情報記録装置
JP3845174B2 (ja) 光学ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040615

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051020

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060307

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060426

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060605

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20060728