JP2003058686A - 退職給付会計処理システム及び退職給付会計処理方法並びに退職給付会計処理用プログラムが記録された記録媒体及び退職給付会計処理用プログラム - Google Patents

退職給付会計処理システム及び退職給付会計処理方法並びに退職給付会計処理用プログラムが記録された記録媒体及び退職給付会計処理用プログラム

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JP2003058686A
JP2003058686A JP2001247125A JP2001247125A JP2003058686A JP 2003058686 A JP2003058686 A JP 2003058686A JP 2001247125 A JP2001247125 A JP 2001247125A JP 2001247125 A JP2001247125 A JP 2001247125A JP 2003058686 A JP2003058686 A JP 2003058686A
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retirement
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JP2001247125A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Tashiro
一明 田代
Toru Mikami
徹 三上
Toshiharu Kobayashi
敏春 小林
Nobutaka Hirai
宜孝 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
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Original Assignee
Daiwa Securities Group Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 企業における退職給付会計処理を効率的に行
うことが可能な退職給付会計処理システムを提供する。 【解決手段】 予定給付金額及び勤務費用に基づいて企
業における退職給付債務を試算する場合に、予め算出さ
れた予定定年給付金額と予め算出された中途退職による
給付金額とに基づいて算出された仮予定給付金額を、予
定給付金額に代えて入力すると共に、過去に算出された
勤務費用と予め算出された増加率とに基づいて算出され
た仮勤務費用を、勤務費用に代えて入力するための入力
部2と、入力された仮予定給付金額と仮勤務費用とに基
づいて退職給付債務を試算する処理部1と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、退職給付会計処理
システム及び退職給付会計処理方法並びに退職給付会計
処理用プログラム及び記録媒体の技術分野に属し、より
詳細には、企業において退職者に支払われるべき退職給
付債務を試算するための退職給付会計処理システム及び
退職給付会計処理方法並びに当該試算のための退職給付
会計処理用プログラム及び当該退職給付会計処理用プロ
グラムを記録した記録媒体の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、企業における退職給付会計処理
を行う際には退職給付債務を年度(期)毎に試算するこ
とが必要となってくる。
【0003】ここで、退職給付債務とは、一定の期間に
わたり企業に対して労働を提供したこと等の事由に基づ
いて、退職以後に従業員に支給される給付(当該給付を
退職給付と一般に称する)のうち当該退職給付会計処理
を行う時点(認識時点)までに発生していると認められ
るものをいい、割引計算により測定されるものである。
【0004】そして、従来において当該退職給付債務を
年度毎に試算する際には、いわゆる予定給付額及びいわ
ゆる勤務費用を予め算出した上で用いて漸化式により試
算するのが一般的である。
【0005】ここで、従来では、当該予定給付額及び当
該勤務費用を算出する場合には、以下に夫々示す式によ
り算出した後に上記退職給付債務の試算に用いられてい
た。
【0006】
【数1】 ここで、上記各式において、「x」は現在年齢を示し、
「r」は過去勤務期間(在勤中であるときは現在勤務期
間)を示し、「f」は将来勤務期間を示し、「j」は退
職事由を示し、「i」は割引率を示し、「S(x、r、f、j)」
は現在x歳、勤務期間r年の者がf年後に退職事由jで
退職した場合の退職給付見込み額を示し、「H(x、r、f、
j)」は上記S(x、r、f、j)のうち翌年度(翌期)に発生してい
ると認められる額の割合を示し、「RH(x、r、f、j)」は上
記S(x、r、f、j)のうち当年度(当期)末までに発生している
と認められる額の割合を示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は上述したような複雑な式により予定給付額及び勤務費
用を算出した後に本来求めるべき退職給付債務の試算に
用いていたので、当該試算以前の予定給付額及び勤務費
用の算出に多大な時間と労力を必要とするが、これに対
し、企業における退職給付会計処理についてはこれを効
率的に行うことが望まれている。
【0008】そこで、本発明は上記の課題に対応して為
されたもので、その課題は、企業における退職給付会計処
理を効率的に行うことが可能な退職給付会計処理システ
ム及び退職給付会計処理方法並びに当該処理のための退
職給付会計処理用プログラム及び当該退職給付会計処理
用プログラムを記録した記録媒体を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、予定給付金額及び勤務
費用に基づいて企業における退職給付債務を試算する退
職給付会計処理システムにおいて、予め算出された予定
定年給付金額と予め算出された中途退職による給付金額
とに基づいて算出された仮予定給付金額を、前記予定給
付金額に代えて入力するための入力部等の第1入力手段
と、過去に算出された前記勤務費用と予め算出された増
加率とに基づいて算出された仮勤務費用を、前記勤務費
用に代えて入力するための入力部等の第2入力手段と、
前記入力された仮予定給付金額と前記入力された仮勤務
費用とに基づいて前記退職給付債務を試算する処理部等
の算出手段と、を備える。
【0010】よって、仮予定給付金額と仮勤務費用とに
基づいて退職給付債務を試算するので、従来複雑な処理
を必要としていた予定給付金額及び勤務費用を用いる必
要がなく、簡易に退職給付債務を試算することができ
る。
【0011】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の退職給付会計処理シス
テムにおいて、前記仮予定給付金額は、前記予定定年給
付金額に前記中途退職による給付金額を加算して得られ
たものであるように構成される。
【0012】よって、予定定年給付金額に中途退職によ
る給付金額を加算することで仮予定給付金額を得ている
ので、より簡易に退職給付債務を試算することができ
る。
【0013】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項1又は2に記載の退職給付会計処
理システムにおいて、前記仮勤務費用は、過去に算出さ
れた前記勤務費用に前記増加率を乗算して得られたもの
であるように構成される。
【0014】よって、過去に算出された勤務費用に増加
率を乗算することで仮勤務費用を得ているので、より簡
易に退職給付債務を試算することができる。
【0015】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の
退職給付会計処理システムにおいて、年齢幅毎に異なる
資産形成手法を入力するための入力部等の形成手法入力
手段を更に備え、前記算出手段は、前記年齢幅毎に、前記
入力された資産形成手法に対応して、予め設定されたモ
デル給付金額と予め設定された予定拠出金額とに基づき
前記退職給付債務並びに確定給付年金制度から確定拠出
年金制度に移行した場合の前記モデル給付金額を試算す
るように構成される。
【0016】よって、異なる年齢幅毎に異なる資産形成
手法に基づいて退職給付債務並びに確定給付年金制度か
ら確定拠出年金制度に移行した場合のモデル給付金額が
試算されるので、より多くの選択肢を考慮して退職給付
債務並びに当該モデル給付金額を試算することができ
る。
【0017】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、予定給付金額及び勤務費用に基づいて企
業における退職給付債務を試算する退職給付会計処理方
法において、予め算出された予定定年給付金額と予め算
出された中途退職による給付金額とに基づいて算出され
た仮予定給付金額を、前記予定給付金額に代えて入力す
る第1入力工程と、過去に算出された前記勤務費用と予
め算出された増加率とに基づいて算出された仮勤務費用
を、前記勤務費用に代えて入力する第2入力工程と、前記
入力された仮予定給付金額と前記入力された仮勤務費用
とに基づいて前記退職給付債務を試算する算出工程と、
を備える。
【0018】よって、仮予定給付金額と仮勤務費用とに
基づいて退職給付債務を試算するので、従来複雑な処理
を必要としていた予定給付金額及び勤務費用を用いる必
要がなく、簡易に退職給付債務を試算することができ
る。
【0019】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、請求項5に記載の退職給付会計処理方法
において、年齢幅毎に異なる資産形成手法を入力する形
成手法入力工程を更に備え、前記算出工程においては、
前記年齢幅毎に、前記入力された資産形成手法に対応し
て、予め設定されたモデル給付金額と予め設定された予
定拠出金額とに基づき前記退職給付債務並びに確定給付
年金制度から確定拠出年金制度に移行した場合の前記モ
デル給付金額を試算するように構成される。
【0020】よって、異なる年齢幅毎に異なる資産形成
手法に基づいて退職給付債務並びに確定給付年金制度か
ら確定拠出年金制度に移行した場合のモデル給付金額が
試算されるので、より多くの選択肢を考慮して退職給付
債務並びに当該モデル給付金額を試算することができ
る。
【0021】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、予定給付金額及び勤務費用に基づいて企
業における退職給付債務を試算する退職給付会計処理シ
ステムに含まれるコンピュータを、予め算出された予定
定年給付金額と予め算出された中途退職による給付金額
とに基づいて算出された仮予定給付金額を、前記予定給
付金額に代えて入力するための第1入力手段、過去に算
出された前記勤務費用と予め算出された増加率とに基づ
いて算出された仮勤務費用を、前記勤務費用に代えて入
力するための第2入力手段、及び、前記入力された仮予
定給付金額と前記入力された仮勤務費用とに基づいて前
記退職給付債務を試算する算出手段、として機能させる
ための退職給付会計処理用プログラムが前記コンピュー
タにより読取可能に記録されている。
【0022】よって、仮予定給付金額と仮勤務費用とに
基づいて退職給付債務を試算するようにコンピュータが
機能するので、従来複雑な処理を必要としていた予定給
付金額及び勤務費用を用いる必要がなく、簡易に退職給
付債務を試算することができる。
【0023】上記の課題を解決するために、請求項8に
記載の発明は、請求項7に記載の記録媒体において、前
記コンピュータを、年齢幅毎に異なる資産形成手法を入
力するための形成手法入力手段として更に機能させると
共に、前記算出手段として機能する前記コンピュータ
を、前記年齢幅毎に、前記入力された資産形成手法に対
応して、予め設定されたモデル給付金額と予め設定され
た予定拠出金額とに基づき前記退職給付債務並びに確定
給付年金制度から確定拠出年金制度に移行した場合の前
記モデル給付金額を試算するように機能させるための前
記退職給付会計処理用プログラムが前記コンピュータに
より読取可能に記録されている。
【0024】よって、異なる年齢幅毎に異なる資産形成
手法に基づいて退職給付債務並びに確定給付年金制度か
ら確定拠出年金制度に移行した場合のモデル給付金額が
試算されるので、より多くの選択肢を考慮して退職給付
債務並びに当該モデル給付金額を試算することができ
る。
【0025】上記の課題を解決するために、請求項9に
記載の発明は、予定給付金額及び勤務費用に基づいて企
業における退職給付債務を試算する退職給付会計処理シ
ステムに含まれるコンピュータを、予め算出された予定
定年給付金額と予め算出された中途退職による給付金額
とに基づいて算出された仮予定給付金額を、前記予定給
付金額に代えて入力するための第1入力手段、過去に算
出された前記勤務費用と予め算出された増加率とに基づ
いて算出された仮勤務費用を、前記勤務費用に代えて入
力するための第2入力手段、及び、前記入力された仮予
定給付金額と前記入力された仮勤務費用とに基づいて前
記退職給付債務を試算する算出手段、として機能させ
る。
【0026】よって、仮予定給付金額と仮勤務費用とに
基づいて退職給付債務を試算するようにコンピュータが
機能するので、従来複雑な処理を必要としていた予定給
付金額及び勤務費用を用いる必要がなく、簡易に退職給
付債務を試算することができる。
【0027】上記の課題を解決するために、請求項10
に記載の発明は、請求項9に記載の退職給付会計処理用
プログラムにおいて、前記コンピュータを、年齢幅毎に
異なる資産形成手法を入力するための形成手法入力手段
として更に機能させると共に、前記算出手段として機能
する前記コンピュータを、前記年齢幅毎に、前記入力さ
れた資産形成手法に対応して、予め設定されたモデル給
付金額と予め設定された予定拠出金額とに基づき前記退
職給付債務並びに確定給付年金制度から確定拠出年金制
度に移行した場合の前記モデル給付金額を試算するよう
に機能させる。
【0028】よって、異なる年齢幅毎に異なる資産形成
手法に基づいて退職給付債務並びに確定給付年金制度か
ら確定拠出年金制度に移行した場合のモデル給付金額が
試算されるので、より多くの選択肢を考慮して退職給付
債務並びに当該モデル給付金額を試算することができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面を参照して説明する。
【0030】なお、以下に説明する実施の形態は、パー
ソナルコンピュータ等の情報処理装置を退職給付会計処
理システムとして用いて企業における退職給付に関する
財務諸表を作成する場合に本発明を適用した実施の形態
である。
【0031】初めに、実施形態に係る退職給付会計処理
システムの構成について、図1を参照して説明する。な
お、図1は当該退職給付会計処理システムの概要構成を
示すブロック図である。
【0032】図1に示すように、実施形態に係る退職給
付会計処理システムSは、上記パーソナルコンピュータ
等により構成されており、具体的には、後述する入力画面
により入力される種々の値等に対応する入力信号Sinを
生成し、処理部1に出力するキーボート等よりなる第1
入力手段、第2入力手段及び形成手法入力手段としての
入力部2と、当該入力信号Sinとして入力されてくる種
々の値を用いて後述する実施形態に係る退職給付債務の
算出処理等を実行し、その実行結果をディスプレイ7に
対して表示信号Sdpとして出力すると共に、当該実行結
果を必要に応じてプリンタ6に対してプリンタ信号Spt
として出力する算出手段としての処理部1と、上記表示
信号Sdpに基づいて必要な情報を視認可能に表示する上
記ディスプレイ7と、上記プリンタ信号Sptに基づいて
必要な情報を印刷出力する上記プリンタ6と、ROM(R
ead Only Memory)5と、RAM(Random Access Me
mory)4と、ハードディスク装置等からなる外部記憶部
3と、により構成されている。
【0033】ここで、ROM5は、実施形態に係る退職
給付債務算出処理を処理部1において実行するために必
要な制御プログラム等を記憶しており、必要に応じて当
該制御プログラムをロム信号Sromとして出力する。
【0034】また、処理部1において上記退職給付債務
算出処理を実行するに当たって必要な情報はラム信号S
ramとしてRAM4に出力され、一時的に記憶された後に
必要に応じて再度ラム信号Sramとして読み出される。
【0035】更に、処理部1において上記退職給付債務
算出処理を実行するに当たって必要な情報であって、R
AM4の記憶容量を越えた情報量を有する情報等は外部
記憶信号Smとして外部記憶装置3に出力され、一時的に
記憶された後に必要に応じて再度外部記憶信号Smとし
て読み出される。
【0036】次に、処理部1を中心として実行される実
施形態に係る退職給付債務算出処理について、具体的に
図2乃至図5を用いて説明する。なお、図2は当該退職
給付債務算出処理を示すフローチャートであり、図3は
当該退職給付債務算出処理に用いられる入力画面を例示
する図であり、図4及び図5は当該退職給付債務算出処
理の結果としてディスプレイ7又はプリンタ6に出力さ
れる財務諸表を例示する図である。
【0037】また、以下に示す実施形態の説明におい
て、「年金資産」とは企業年金制度に基づき退職給付に
充てるために積み立てられている資産をいい、「勤務費
用」とは一期間の労働の対価として発生したと認められ
る退職給付をいい、割引計算により測定されるものであ
る。更に、「利息費用」とは割引計算により算定された
期首時点における退職給付債務について、期末までの時
の経過により発生する計算上の利息をいい、「過去勤務
債務」とは退職給付水準の改訂等に起因して発生した退
職給付債務の増加又は減少部分をいう。なお、このうち
の費用処理(費用の減額処理又は費用を超過して減額し
た場合の利益処理を含む。以下、同じ)されていないも
のを未認識過去勤務債務と称する。更にまた、「数理計
算上の差異」とは年金資産の期待運用収益と実際の運用
成果との差異、退職給付債務の数理計算に用いた見積数
値と実績との差異、及び見積数値の変更等により発生し
た差異をいう。なお、このうちの費用処理されていない
ものを未認識数理計算上の差異と称する。
【0038】図2に示すように、実施形態の退職給付債
務算出処理においては、初めに、当該退職給付債務算出処
理に用いられる外部入力値として、予定給付額及び勤務
費用が入力部2を用いて入力される(ステップS1及び
S2)。
【0039】この入力処理においては、先ず、図3に例示
する入力画面Mがディスプレイ7上に表示される。
【0040】ここで、当該入力画面Mについて説明する
と、当該入力画面Mには、退職給付制度選択欄10と、
計算基準日入力欄11と、推移年数入力欄12と、従業
員数入力欄13と、平均勤務期間(年単位)入力欄14
と、平均年齢入力欄15と、移行方法入力欄16と、各
種割合入力欄17と、各種償却期間入力欄18と、各種
金額入力欄19と、モデル給付額テーブル20と、ポー
トフォリオ選択欄21と、諸値の入力後に退職給付債務
を含む財務諸表作成処理を実行する場合に操作される実
行ボタンBと、ポートフォリオ選択欄21により年齢層
別のポートフォリオを選択する際に、その選択肢となる
ポートフォリオを作成する際に操作されるファンド設定
ボタンFと、が含まれている。
【0041】次に、各入力欄について概要を説明すると、
先ず、退職給付制度選択欄10には、「企業年金制
度」、「退職一時金制度(企業年金制度有)」又は「退
職一時金制度(企業年金制度無)」の中からいずれか一
つ選択された退職給付制度の名称が入力される。
【0042】次に、計算基準日入力欄11には、退職給
付債務を含む財務諸表を試算する際の基準となる日付が
入力される。
【0043】次に、推移年数入力欄12には、当該試算
の対象となる年数が入力される。
【0044】次に、従業員数入力欄13には、当該試算
の対象となる企業の従業員数が入力される。
【0045】次に、平均勤務期間入力欄14には、当該
試算の対象となる企業における従業員の平均勤続期間が
入力される。
【0046】次に、平均年齢入力欄15には、当該試算
の対象となる企業における従業員の平均年齢が入力され
る。
【0047】次に、移行方法入力欄16においては、確
定給付年金制度(以下、単にDB(Defined Benefit)
制度と称する)から確定拠出年金制度(以下、単にDC
(Defined Contribution)制度と称する)に移行した
場合の夫々について当該試算を行うに当たり、その移行
方法として、将来のみを対象として試算するか、或いは過
去と将来を併せて試算するかのいずれか一つが選択され
る。
【0048】ここで、将来のみを対象として当該試算が
実行される場合には、計算基準日入力欄11において入
力された計算基準日を境界時期として、それ以後の将来
部分についてのみDB制度からDC制度へ移行して試算
されることとなり、一方、過去と将来を併せて当該試算が
実行される場合には、当該計算基準日以前を含めたDB
制度の部分において移行割合分をDC制度へ移行して試
算されることとなる。
【0049】次に、各種割合入力欄17においては、退
職給付に係る財務諸表作成に用いられる各種割合が、図
3に例示する如く入力される。
【0050】次に、各種償却期間入力欄18において
は、退職給付に係る財務諸表作成に用いられる各種償却
期間が、図3に例示する如く入力される。
【0051】次に、各種金額入力欄19においては、退
職給付に係る財務諸表作成に用いられる財務情報が、図
3に例示する如く入力される。なお、このうちの予定給
付額(5年分入力される)及び勤務費用については後ほ
ど詳述する。
【0052】最後に、モデル給付額テーブル20におい
ては、各企業毎の過去の実績に基づき、退職金給付のモ
デルパターンが例えば勤続10年単位で入力される。
【0053】なお、ポートフォリオ選択欄21について
は、後ほど詳説する。
【0054】次に、上記各種金額入力欄19において入
力される予定給付額及び勤務費用について詳述する。
【0055】上述したように、従来の退職給付債務算出
処理においては、予定給付額及び勤務費用については極
めて複雑な積算処理を行って求めた値を入力していたわ
けであるが、本発明では、先ず、予定給付額については、
各企業毎に予め簡易に算出可能な予定定年給付金額に、
当該企業における過去の実績(より具体的には、過去に
おける退職者数の推移及び退職給付金額の推移並びに勤
続年数の推移等)に基づいて設定される中途退職による
給付金額分を加算して各年度毎に対応して算出された値
が各種金額入力欄19内に予定給付額として入力され
る。なお、6年目以降の予定給付額は5年目の予定給付
額をそのまま用いることとする。
【0056】一方、勤務費用については、直前の決算で
算出した勤務費用に、当該企業の過去の実績に基づいて
算出された増減率(図3に例示する如く、各種金額入力
欄19において勤務費用と共に入力される)を乗じて得
られた値が各種金額入力欄19内に勤務費用として入力
される。
【0057】図2に戻って、予定給付額及び勤務費用を
含む各種値が入力されると(ステップS2及びS3)、
次に、入力画面Mにおける実行ボタンBが操作されるこ
とにより、当該予定給付額及び勤務費用を含めて入力画
面Mにおいて入力された各種値を用いて実際の退職給付
債務を含む財務諸表が試算される(ステップS3)。こ
のとき、具体的には、上述したDB制度からDC制度へ
の移行前後について、二通りの財務諸表が算出される。
【0058】そして、算出された各財務諸表をディスプ
レイ7又はプリンタ6により出力して(ステップS
4)、退職給付債務算出処理を含む一連の財務諸表生成
処理を終了する。なお、当該財務諸表生成処理により出
力される財務諸表について、DC制度移行後及び移行前
について、図4(移行前)及び図5(移行後)に例示す
る。
【0059】ここで、上記ステップS3において実行さ
れる退職給付債務算出処理を含む財務諸表生成処理は、
その入力値として上記した簡易な予定給付額及び勤務費
用等を用いる他は基本的には従来の財務諸表生成処理と
同様であるが、以下に簡単に説明する。
【0060】先ず、DC制度への移行前については、上記
入力画面Mでの各種入力値を基に退職給付に係る財務諸
表に含まれる各種値を上記推移年数入力欄12において
入力された推移年数分だけ算定してディスプレイ7又は
プリンタ6に表示又は印刷出力する。ここで、DC分配
率及び移行割合は仮に「0」で一定とする。
【0061】当該移行前の財務諸表生成処理としては、
前処理として、第一に「年金資産」の値を各種金額入力
欄19において入力された「年金資産」に(1−DC分
配率)なる値を乗じて得た乗算値に置き換え、更に「未
認識△PSL(「PSL」とは、Past Service Liabi
lity;過去勤務債務のことである)」を各種金額入力欄
19において入力された前年度(前期)の「退職給付債
務」に「移行割合」を乗じて算出する。
【0062】次に、「退職給付債務」、「責任準備
金」、「勤務費用」、「第1掛金年額」及び「予定給付
額」の夫々を、入力画面Mにおいて入力された夫々に対
応する値に(1−移行割合)なる値を乗じて得られた乗
算値に置き換える。
【0063】更に、「第2掛金年額」の値を、上記置き
換えられた「責任準備金」から「初年度の年金資産」を
減じ、その減じた結果が正の値を有するときのみ当該結
果を「年金制度上の過去勤務債務償却期間」で除して求
める。
【0064】更に、「会計基準変更時差異償却額」の値
を、「未認識会計基準変更時差異」を「会計基準変更時
差異残余年数」で除して求め、「未認識数理上の差異償
却額」の値を、「未認識数理上の差異」を「未認識数理
上の差異残余年数」で除して求め、更に「△PSL償却
額」の値を、「未認識△PSL」を「会計上の過去勤務
債務償却期間」で除して求める。
【0065】以上の各処理が前処理として行われたなら
ば、次に、財務諸表生成処理の初年度処理として、第一
に、「年金資産」について、入力画面Mにおいて「退職
一時金制度(企業年金制度有)」及び「退職一時金制度
(企業年金制度無)」を設定した場合には推移年度全般
にわたってその値を「0」とする。
【0066】次に、「勤務費用」について、初年度の勤
務費用には増減率を乗じないこととして算出し、更に、
「退職給付引当金」について以下の式により算出する。
【0067】・退職給付引当金=退職給付債務+未認識
△PSL−(年金資産+未認識会計基準変更時差異+未
認識数理上の差異) 次に、「引当金増加額」については、退職給付制度が企
業年金制度の場合には、 ・引当金増加額=退職給付費用−(第1掛金年額+第2
掛金年額) (この時、予定給付額は推移年数全般にわ
たって「0」とする) により算出し、一方、退職給付制度が退職一時金制度(企
業年金制度無)又は退職一時金制度(企業年金制度有)
の場合には、 ・引当金増加額=退職給付費用−予定給付額 (このと
き、第1掛金年額及び第2掛金年額は推移年数全般にわ
たって「0」とする) により算出する。
【0068】以上の処理により初年度の財務諸表生成処
理が完了したならば、次に、二年目以降の財務諸表生成
処理として、当該年度の「年金資産」、「退職給付引当
金」、「期待運用収益」、「未認識会計基準変更時差
異」、「未認識数理上の差異」、「未償却△PSL」、
「退職給付債務」、「利息費用」、「勤務費用」及び
「退職給付費用」の夫々について、以下の各式により当
該年度の値を算出する。
【0069】・「年金資産」=前年度(前期)の年金資
産+期待運用収益+掛金予定額−予定給付額(なお、こ
の計算式において「予定給付額」が減じられるのは退職
給付制度が企業年金制度の場合のみである。) ・「退職給付引当金」=前年度(前期)の退職給付引当
金+引当金増加額 ・「期待運用収益」=年金資産×期待運用収益率 ・「未認識会計基準変更時差異」=未認識会計基準変更
時差異−会計基準変更時差異償却額 ・「未認識数理上の差異」=前年度(前期)の未認識数
理上の差異−未認識数理上の差異償却額 ・「未償却△PSL」=前年度(前期)の未償却△PS
L−△PSL償却額 ・「退職給付債務」=年金資産+退職給付引当金+未償
却会計基準変更時差異+未認識数理上の差異−未認識△
PSL ・「利息費用」=退職給付債務×割引率 ・「勤務費用」=勤務費用×(1+勤務費用の増減率
(入力画面Mにて入力済み)) ・「退職給付費用」=勤務費用+利息費用+会計基準変
更時差異償却額+未認識数理上の差異償却額−期待運用
収益−△PSL償却額 以上の夫々の数式に基づいて各値を算出することを年度
毎(期毎)に繰り返して得られた値をDC移行前の財務諸
表として纏めると、例えば図4に示すような財務諸表S
1となるのである。
【0070】次に、DC制度への移行後については、上記
入力画面Mでの各種入力値を基に退職給付に係る財務諸
表に含まれる各種値を上記推移年数入力欄12において
入力された推移年数分だけ算定してディスプレイ7又は
プリンタ6に表示又は印刷出力する。
【0071】このとき、当該DC移行後の財務諸表の生
成処理は、基本的には図4等により説明したDC移行前
の財務諸表の生成処理と同様の処理を行う。なお、この
場合、DC分配率及び移行割合は、DC移行前の場合と
異なり、入力画面Mにおいて入力された値を用いる。
【0072】また、その他の項目(いわゆるオフバラン
ス項目)として「DC掛金額」及び「退職金過去分清算
額」を算出し、同様に表示・印刷出力する。
【0073】次に、当該オフバランス項目としてのDC
掛金額及び退職金過去分清算額の算出方法を説明する。
【0074】先ず、DC掛金額の算出方法については、
当該算出方法は選択された退職給付制度によって異なる
ものであり、具体的には、「企業年金制度」及び「退職
一時金制度(企業年金制度有)」が退職給付制度として
選択されているときは、 ・DC掛金額=従業員数×0.216 (単位は百万円) により推移年数分だけ同額として算出され、一方、「退
職一時金制度(企業年金制度無)」が退職給付制度とし
て選択されているときは、 ・DC掛金額=従業員数×0.432 (単位は百万円) により推移年数分だけ同額として算出される。
【0075】次に、退職金過去分清算額の算出方法とし
て具体的には、上記計算基準日時点において平均勤続年
数に応じた退職金過去分を入力画面Mにおけるモデル給
付額テーブルの該当勤続年数相当金額について直線補間
を用いて求める。すなわち、 ・退職金過去分清算額=退職金過去分/退職金過去分清
算年数 となる。
【0076】以上の夫々の数式に基づいて各値を算出す
ることを年度毎(期毎)に繰り返して得られた値をDC移
行後の財務諸表として纏めると、例えば図5に示すよう
な財務諸表S2となるのである。
【0077】次に、入力画面Mにおけるポートフォリオ
選択欄21について説明する。
【0078】実施形態の退職給付会計処理システムSに
おいては、ポートフォリオ選択欄21を用いて選択され
た年齢層毎のポートフォリオ(資産形成手法)により、
上記平均年齢入力欄15において入力された平均年齢か
ら各企業毎に予め設定されている定年退職年齢までの元
利合計を試算することが可能とされている。
【0079】次に、当該元利合計の試算処理について、図
6乃至図8を用いて説明する。なお、図6は当該試算処
理を示すフロ−チャートであり、図7は当該試算処理の
前処理として実行されるポートフォリオの作成を例示す
る図であり、図8は当該試算処理の結果としてのグラフ
を例示する図である。
【0080】実施形態に係る元利合計の試算処理におい
ては、図6に示すように、初めに、少なくとも推移年数及
び各資産毎にいわゆる騰落率を作成し(ステップS1
0)、次に、各ファンド(資産)を組み合わせて試算者
の所望するポートフォリオを作成し、例えば外部記憶部
3内等に記憶させる(ステップS11)。
【0081】ここで、当該ステップS11の処理につい
てより具体的には、図7に示すポートフォリオテーブル
PTに示す如く、各ファンドを自由な割合で組み合わせ
て例えば10通りのポートフォリオ(図7において「AA
A」、「BBB」等として示す名称を有するポートフォリ
オ)を作成し、それを外部記憶部3等に記憶させておく
のである。この場合、全てのポートフォリオを自由に作
成可能とする他に、任意の数のポートフォリオを既成と
し、それ以外のものを自由に作成可能としてもよい。
【0082】ポートフォリオが作成されると(ステップ
S11)、次に、先に作成されている騰落率及びポート
フォリオに基づいて、各ポートフォリオ別の、推移年数
毎のトータルリターンを算定し(ステップS12)、更
に、ステップS11において作成されたポートフォリオ
テーブルPTを参照し、更に入力画面M内のポートフォ
リオ選択欄21により選択された年齢層毎のポートフォ
リオを用いて、図2に示す処理により試算されたDB制
度からDC制度への移行後に発生した元本を基礎として
各年度(期)毎の元利合計を試算する(ステップS1
3)。
【0083】そして、その試算結果を示すグラフを作成
し(ステップS14)、それをディスプレイ7又はプリ
ンタ6に表示・印刷出力して(ステップS15)、一連
の元利合計算出処理を終了する。
【0084】なお、上述した元利合計算出処理を行った
結果は、例えば図8に示すようなグラフとしてディスプ
レイ7又はプリンタ6に表示・印刷出力される。この図
8の場合、棒グラフの上方になるほどハイリターンの運
用となり、下方になるほどローリターンの運用が為され
ることとなる。
【0085】以上説明したように、実施形態に係る退職
給付会計処理システムSの動作によれば、簡易的に求め
た予定給付額と勤務費用とに基づいて退職給付債務を試
算するので、従来複雑な処理を必要としていた予定給付
額及び勤務費用を用いる必要がなく、簡易に退職給付債
務を試算することができる。
【0086】また、予定定年給付金額に中途退職による
給付金額を加算するのみで上記簡易的な予定給付額を得
ているので、より簡易に退職給付債務を試算することが
できる。
【0087】更に、過去に算出された勤務費用に増加率
を乗算するのみで上記簡易的な勤務費用を得ているの
で、より簡易に退職給付債務を試算することができる。
【0088】更にまた、異なる年齢幅毎に異なるポート
フォリオに基づいて退職給付債務並びにDB制度からD
C制度に移行した場合のモデル給付金額が試算されるの
で、より多くの選択肢を考慮して退職給付債務を試算す
ることができる。
【0089】なお、図2又は図6に示すフローチャート
に対応するプログラムをフレキシブルディスク又はハー
ドディスク等の記録媒体に記録しておき、これをマイク
ロコンピュータ等の汎用のコンピュータ等により読み出
して実行することにより、当該汎用のコンピュータ等を
実施形態に係る処理部1として機能させることも可能で
ある。
【0090】また、当該対応するプログラムの配布方法
としては、上記したフレキスブルディスク等の記録媒体
を用いる他に、インターネット等のネットワークを介し
て配信する構成とすることもできる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、仮予定給付金額と仮勤務費用とに基づい
て退職給付債務を試算するので、従来複雑な処理を必要
としていた予定給付金額及び勤務費用を用いる必要がな
く、簡易に退職給付債務を試算することができる。
【0092】従って、これまで長い時間と多くの労力を
必要とした退職給付債務の試算を簡易に行うことで、企
業における退職給付会計処理を効率的に行うことができ
る。
【0093】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、予定定年給付金額に中途
退職による給付金額を加算することで仮予定給付金額を
得ているので、より簡易に退職給付債務を試算すること
ができる。
【0094】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の効果に加えて、過去に算出された
勤務費用に増加率を乗算することで仮勤務費用を得てい
るので、より簡易に退職給付債務を試算することができ
る。
【0095】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
から3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、異
なる年齢幅毎に異なる資産形成手法に基づいて退職給付
債務並びに確定給付年金制度から確定拠出年金制度に移
行した場合のモデル給付金額が試算されるので、より多
くの選択肢を考慮して退職給付債務並びに当該モデル給
付金額を試算することができる。
【0096】請求項5に記載の発明によれば、仮予定給
付金額と仮勤務費用とに基づいて退職給付債務を試算す
るので、従来複雑な処理を必要としていた予定給付金額
及び勤務費用を用いる必要がなく、簡易に退職給付債務
を試算することができる。
【0097】従って、これまで長い時間と多くの労力を
必要とした退職給付債務の試算を簡易に行うことで、企
業における退職給付会計処理を効率的に行うことができ
る。
【0098】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加えて、異なる年齢幅毎に異なる
資産形成手法に基づいて退職給付債務並びに確定給付年
金制度から確定拠出年金制度に移行した場合のモデル給
付金額が試算されるので、より多くの選択肢を考慮して
退職給付債務並びに当該モデル給付金額を試算すること
ができる。
【0099】請求項7に記載の発明によれば、仮予定給
付金額と仮勤務費用とに基づいて退職給付債務を試算す
るようにコンピュータが機能するので、従来複雑な処理
を必要としていた予定給付金額及び勤務費用を用いる必
要がなく、簡易に退職給付債務を試算することができ
る。
【0100】従って、これまで長い時間と多くの労力を
必要とした退職給付債務の試算を簡易に行うことで、企
業における退職給付会計処理を効率的に行うことができ
る。
【0101】請求項8に記載の発明によれば、請求項7
に記載の発明の効果に加えて、異なる年齢幅毎に異なる
資産形成手法に基づいて退職給付債務並びに確定給付年
金制度から確定拠出年金制度に移行した場合のモデル給
付金額が試算されるので、より多くの選択肢を考慮して
退職給付債務並びに当該モデル給付金額を試算すること
ができる。
【0102】請求項9に記載の発明によれば、仮予定給
付金額と仮勤務費用とに基づいて退職給付債務を試算す
るようにコンピュータが機能するので、従来複雑な処理
を必要としていた予定給付金額及び勤務費用を用いる必
要がなく、簡易に退職給付債務を試算することができ
る。
【0103】従って、これまで長い時間と多くの労力を
必要とした退職給付債務の試算を簡易に行うことで、企
業における退職給付会計処理を効率的に行うことができ
る。
【0104】請求項10に記載の発明によれば、請求項
9に記載の発明の効果に加えて、異なる年齢幅毎に異な
る資産形成手法に基づいて退職給付債務並びに確定給付
年金制度から確定拠出年金制度に移行した場合のモデル
給付金額が試算されるので、より多くの選択肢を考慮し
て退職給付債務並びに当該モデル給付金額を試算するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る退職給付会計処理システムの概
要構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態に係る退職給付債務算出処理を示すフ
ローチャートである。
【図3】実施形態に係る入力画面の例を示す図である。
【図4】実施形態に係る財務諸表の第1の例を示す図で
ある。
【図5】実施形態に係る財務諸表の第2の例を示す図で
ある。
【図6】実施形態に係る元利合計算出処理を示すフロー
チャートである。
【図7】実施形態に係るポートフォリオテーブルの例を
示す図である。
【図8】実施形態に係る元利合計算出処理の結果を例示
する図である。
【符号の説明】
1…処理部 2…入力部 3…外部記憶部 4…RAM 5…ROM 6…プリンタ 7…ディスプレイ 10…退職給付制度選択欄 11…計算基準日入力欄 12…推移年数入力欄 13…従業員数入力欄 14…平均勤務期間入力欄 15…平均年齢入力欄 16…移行方法入力欄 17…各種割合入力欄 18…各種償却期間入力欄 19…各種金額入力欄 20…モデル給付額テーブル 21…ポートフォリオ選択欄 S…退職給付会計処理システム M…入力画面 B…実行ボタン F…ファンド設定ボタン S1、S2…財務諸表 PT…ポートフォリオテーブル Sdp…表示信号 Spt…プリンタ信号 Sin…入力信号 Srom…ロム信号 Sram…ラム信号 Sm…外部記憶信号
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月28日(2001.8.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【数1】 ここで、上記各式において、「x」は現在年齢を示し、
「r」は過去勤務期間(在勤中であるときは現在勤務期
間)を示し、「f」は将来勤務期間を示し、「j」は退
職事由を示し、「i」は割引率を示し、「S(x、r、f、j)」
は現在x歳、勤務期間r年の者がf年後に退職事由jで
退職した場合の退職給付見込み額を示し、「H(x、r、f、
j)」は上記S(x、r、f、j)のうち翌年度(翌期)に発生してい
ると認められる額の割合を示し、「RH(x、r、f、j)」は上
記S(x、r、f、j)のうち当年度(当期)末までに発生している
と認められる額の割合を示している。
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月28日(2001.8.2
8)
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図6】
【図4】
【図5】
【図7】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 敏春 東京都江東区富岡2丁目11番6号 株式会 社エーシーテック内 (72)発明者 平井 宜孝 東京都江東区富岡2丁目11番6号 株式会 社エーシーテック内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予定給付金額及び勤務費用に基づいて企
    業における退職給付債務を試算する退職給付会計処理シ
    ステムにおいて、予め算出された予定定年給付金額と予
    め算出された中途退職による給付金額とに基づいて算出
    された仮予定給付金額を、前記予定給付金額に代えて入
    力するための第1入力手段と、過去に算出された前記勤
    務費用と予め算出された増加率とに基づいて算出された
    仮勤務費用を、前記勤務費用に代えて入力するための第
    2入力手段と、前記入力された仮予定給付金額と前記入
    力された仮勤務費用とに基づいて前記退職給付債務を試
    算する算出手段と、を備えることを特徴とする退職給付
    会計処理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の退職給付会計処理シス
    テムにおいて、 前記仮予定給付金額は、前記予定定年給付金額に前記中
    途退職による給付金額を加算して得られたものであるこ
    とを特徴とする退職給付会計処理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の退職給付会計処
    理システムにおいて、 前記仮勤務費用は、過去に算出された前記勤務費用に前
    記増加率を乗算して得られたものであることを特徴とす
    る退職給付会計処理システム。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の
    退職給付会計処理システムにおいて、 年齢幅毎に異なる資産形成手法を入力するための形成手
    法入力手段を更に備え、前記算出手段は、前記年齢幅毎
    に、前記入力された資産形成手法に対応して、予め設定
    されたモデル給付金額と予め設定された予定拠出金額と
    に基づき前記退職給付債務並びに確定給付年金制度から
    確定拠出年金制度に移行した場合の前記モデル給付金額
    を試算することを特徴とする退職給付会計処理システ
    ム。
  5. 【請求項5】 予定給付金額及び勤務費用に基づいて企
    業における退職給付債務を試算する退職給付会計処理方
    法において、予め算出された予定定年給付金額と予め算
    出された中途退職による給付金額とに基づいて算出され
    た仮予定給付金額を、前記予定給付金額に代えて入力す
    る第1入力工程と、過去に算出された前記勤務費用と予
    め算出された増加率とに基づいて算出された仮勤務費用
    を、前記勤務費用に代えて入力する第2入力工程と、前記
    入力された仮予定給付金額と前記入力された仮勤務費用
    とに基づいて前記退職給付債務を試算する算出工程と、
    を備えることを特徴とする退職給付会計処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の退職給付会計処理方法
    において、 年齢幅毎に異なる資産形成手法を入力する形成手法入力
    工程を更に備え、前記算出工程においては、前記年齢幅
    毎に、前記入力された資産形成手法に対応して、予め設
    定されたモデル給付金額と予め設定された予定拠出金額
    とに基づき前記退職給付債務並びに確定給付年金制度か
    ら確定拠出年金制度に移行した場合の前記モデル給付金
    額を試算することを特徴とする退職給付会計処理方法。
  7. 【請求項7】 予定給付金額及び勤務費用に基づいて企
    業における退職給付債務を試算する退職給付会計処理シ
    ステムに含まれるコンピュータを、 予め算出された予定定年給付金額と予め算出された中途
    退職による給付金額とに基づいて算出された仮予定給付
    金額を、前記予定給付金額に代えて入力するための第1
    入力手段、 過去に算出された前記勤務費用と予め算出された増加率
    とに基づいて算出された仮勤務費用を、前記勤務費用に
    代えて入力するための第2入力手段、及び、 前記入力された仮予定給付金額と前記入力された仮勤務
    費用とに基づいて前記退職給付債務を試算する算出手
    段、として機能させることを特徴とする退職給付会計処
    理用プログラムが前記コンピュータにより読取可能に記
    録された記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の記録媒体において、 前記コンピュータを、年齢幅毎に異なる資産形成手法を
    入力するための形成手法入力手段として更に機能させる
    と共に、 前記算出手段として機能する前記コンピュータを、前記
    年齢幅毎に、前記入力された資産形成手法に対応して、
    予め設定されたモデル給付金額と予め設定された予定拠
    出金額とに基づき前記退職給付債務並びに確定給付年金
    制度から確定拠出年金制度に移行した場合の前記モデル
    給付金額を試算するように機能させることを特徴とする
    前記退職給付会計処理用プログラムが前記コンピュータ
    により読取可能に記録された記録媒体。
  9. 【請求項9】 予定給付金額及び勤務費用に基づいて企
    業における退職給付債務を試算する退職給付会計処理シ
    ステムに含まれるコンピュータを、 予め算出された予定定年給付金額と予め算出された中途
    退職による給付金額とに基づいて算出された仮予定給付
    金額を、前記予定給付金額に代えて入力するための第1
    入力手段、 過去に算出された前記勤務費用と予め算出された増加率
    とに基づいて算出された仮勤務費用を、前記勤務費用に
    代えて入力するための第2入力手段、及び、 前記入力された仮予定給付金額と前記入力された仮勤務
    費用とに基づいて前記退職給付債務を試算する算出手
    段、として機能させることを特徴とする退職給付会計処
    理用プログラム。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の退職給付会計処理用
    プログラムにおいて、 前記コンピュータを、年齢幅毎に異なる資産形成手法を
    入力するための形成手法入力手段として更に機能させる
    と共に、 前記算出手段として機能する前記コンピュータを、前記
    年齢幅毎に、前記入力された資産形成手法に対応して、
    予め設定されたモデル給付金額と予め設定された予定拠
    出金額とに基づき前記退職給付債務並びに確定給付年金
    制度から確定拠出年金制度に移行した場合の前記モデル
    給付金額を試算するように機能させることを特徴とする
    退職給付会計処理用プログラム。
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