JP2003058362A - データ演算処理装置及びデータ演算処理プログラム - Google Patents

データ演算処理装置及びデータ演算処理プログラム

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JP2003058362A
JP2003058362A JP2001246739A JP2001246739A JP2003058362A JP 2003058362 A JP2003058362 A JP 2003058362A JP 2001246739 A JP2001246739 A JP 2001246739A JP 2001246739 A JP2001246739 A JP 2001246739A JP 2003058362 A JP2003058362 A JP 2003058362A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロックフローティング方式により加算また
は減算を行う場合において、演算処理の簡素化を図るの
に好適なデータ演算処理装置を提供する。 【解決手段】 データ演算処理装置は、複数のデータブ
ロックを用いた加算を行うときは、その演算前にスケー
ル補正処理を行う。スケール補正処理は、複数のデータ
ブロックのブロックスケールファクタのうち絶対値が最
大のデータを含むデータブロックのものを共通ブロック
スケールファクタとして選択する。そして、データブロ
ックの各データグループごとに、そのデータグループの
グループスケールファクタと共通ブロックスケールファ
クタとの差分からなるスケールファクタに基づいて、そ
のデータグループの各データに対してスケーリングを行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1または複数のデ
ータを含んでデータグループを構成し、さらに複数のデ
ータグループを含んでデータブロックを構成し、データ
ブロック単位でデータを処理する装置およびプログラム
に係り、特に、ブロックフローティング方式で固定小数
点演算を行うブロックフローティング型のデジタル・シ
グナル・プロセッサ(以下、単にDSPという。)に関
する。
【0002】
【従来の技術】デジタル信号処理における数値表現方法
として、固定小数点表現または浮動小数点表現がある。
浮動小数点表現では、各データが指数部と仮数部をも
ち、これにより、高い精度と広いダイナミックレンジが
確保可能という利点がある反面、複雑で大規模なハード
ウェアが必要となるという問題がある。一方、固定小数
点表現では、ハードウェアが簡単で回路規模も小さくて
すむが、演算精度の低下が問題となる。
【0003】そこで、固定小数点表現における問題の対
策法として提案されたのがブロックフローティングとい
う方式である。この方式では、所定数(例えば、m個)
のデータを1つのデータブロックとし、データブロック
に対し1個のブロックスケールファクタをもたせ、デー
タブロックのm個のデータに対し共通のスケーリングを
行うことにより、限られたダイナミックレンジを有効に
用いて精度の劣化を抑える。
【0004】従来、ブロックフローティング方式により
演算を行う装置としては、本出願人が先に出願した国際
出願(国際公開番号WO99/66423)に開示されてるデータ
演算処理装置がある。図2は、ブロックフローティング
方式による従来のデータ演算処理装置の構成を示すブロ
ック図である。従来のデータ演算処理装置は、図2に示
すように、データを記憶するためのデータメモリ100
と、データメモリ100のデータに対して積和演算を行
う演算部200と、ブロックフローティングに必要な正
規化を行うための制御部300と、これらの制御を行う
制御ロジック400と、アドレス生成器500とで構成
されている。
【0005】データメモリ100は、図示しない外部か
らデータを入力し、演算部200の演算対象となるデー
タとして格納するようになっている。データメモリ10
0では、データは、図3に示すように、データブロック
単位で格納される。図3は、データメモリ100におけ
るデータ構造を示す図である。データメモリ100で
は、図3に示すように、データが計算ユニットの数に相
当する個数(この場合、k個)組合わさってデータグル
ープとして格納され、さらに、データグループが複数組
合わさってデータブロックとして格納される。すなわ
ち、データブロックは、複数のデータグループを含んで
構成され、データグループは、計算ユニットの数に相当
する個数のデータを含んで構成されている。
【0006】演算部200は、同一機能を有するk個の
計算ユニットP0〜Pk-1で構成されている。各計算ユニ
ットP0〜Pk-1には、1つのデータグループのデータが
それぞれ振り分けられ、各計算ユニットP0〜Pk-1は、
データグループ単位でデータを並列処理する。各計算ユ
ニットP0〜Pk-1は、与えられたスケールファクタに基
づいてデータに対してスケーリングを行う第2シフタ1
0と、第2シフタからのデータに対して積和演算を行う
積和演算器12と、積和演算器12からの演算データの
スケールファクタを算出するユニットスケールファクタ
検出器14と、与えられたスケールファクタに基づいて
積和演算器12からの演算データに対してスケーリング
を行う第1シフタ16とで構成されている。
【0007】ユニットスケールファクタ検出器14は、
積和演算器12からの演算データの冗長なビット数を算
出し、これをスケールファクタとして算出するようにな
っている。なお、スケールファクタは、データをビット
シフトするときのシフト量であり、シフトするビット数
を示す。以下、グループスケールファクタおよびブロッ
クスケールファクタについても同様である。
【0008】第2シフタ10は、与えられるスケールフ
ァクタに相当するシフト量で、与えられたデータに対し
て下位ビットの方向へビットシフト(以下、単に右シフ
トという。)を行うようになっており、第1シフタ16
は、与えられたスケールファクタに相当するシフト量
で、積和演算器12からの演算データに対して上位ビッ
トの方向へビットシフト(以下、単に左シフトとい
う。)を行うようになっている。
【0009】制御部300は、ユニットスケールファク
タ検出器14で算出したスケールファクタからグループ
スケールファクタを検出するグループスケールファクタ
検出器50と、グループスケールファクタを格納するグ
ループスケールファクタレジスタファイル52と、グル
ープスケールファクタ検出器50で算出したスケールフ
ァクタからブロックスケールファクタを検出するブロッ
クスケールファクタ検出器54と、ブロックスケールフ
ァクタを格納するブロックスケールファクタレジスタ5
6と、グループスケールファクタとブロックスケールフ
ァクタの差分を計算する桁合わせ用加算器60とで構成
されている。
【0010】グループスケールファクタ検出器50は、
各計算ユニットP0〜Pk-1のユニットスケールファクタ
検出器14で算出したスケールファクタうち最小のもの
をグループスケールファクタとして検出し、制御ロジッ
ク400の制御により、検出したグループスケールファ
クタをグループスケールファクタレジスタファイル52
および各計算ユニットP0〜Pk-1の第1シフタ16に出
力するようになっている。例えば、各計算ユニットP0
〜Pk-1(例えば、k=3)のユニットスケールファク
タ検出器14からスケールファクタとして「1」、
「2」、「3」を入力した場合、そのうちの最小値であ
る「1」をそのグループスケールファクタとして検出す
る。
【0011】グループスケールファクタレジスタファイ
ル52は、グループスケールファクタ検出器50で検出
したグループスケールファクタをそれぞれ一時的に格納
し、制御ロジック400の制御により、データメモリ1
00または桁合わせ用加算器60にグループスケールフ
ァクタを出力するようになっている。ブロックスケール
ファクタ検出器54は、グループスケールファクタ検出
器50で検出したグループスケールファクタのうち最小
のものをブロックスケールファクタとして検出するよう
になっている。例えば、あるデータブロックのグループ
スケールファクタが「3」、「4」、「5」として検出
された場合、そのうちの最小値である「3」をそのブロ
ックスケールファクタとして検出する。
【0012】ブロックスケールファクタレジスタ56
は、ブロックスケールファクタ検出器54で検出したブ
ロックスケールファクタを一時的に格納し、制御ロジッ
ク400の制御により、データメモリ100または桁合
わせ用加算器60にグループスケールファクタを出力す
るようになっている。桁合わせ用加算器60は、グルー
プスケールファクタレジスタファイル52から出力され
たグループスケールファクタと、ブロックスケールファ
クタレジスタ56から出力されたブロックスケールファ
クタとを入力し、グループスケールファクタからブロッ
クスケールファクタを減算してその差分を計算し、制御
ロジック400の制御により、その差分からなるスケー
ルファクタを各計算ユニットP 0〜Pk-1の第2シフタ1
0に出力するようになっている。
【0013】制御ロジック400は、データメモリ10
0のデータに対して初めて演算を行うときは、次の制御
処理を実行するようになっている。まず、データブロッ
ク単位でデータをデータメモリ100から読み出し、デ
ータブロックの各データグループごとに、データグルー
プのデータをそれぞれ各計算ユニットP0〜Pk-1の第2
シフタ10に振り分ける。
【0014】そして、グループスケールファクタ検出器
50で検出したグループスケールファクタを各計算ユニ
ットP0〜Pk-1の第1シフタ16に与え、各計算ユニッ
トP 0〜Pk-1の第1シフタ16からの演算データをデー
タメモリ100に格納する。また、制御ロジック400
は、データメモリ100のデータに対して再度演算を行
うときは、次の制御処理を実行するようになっている。
【0015】まず、データブロック単位で演算データを
データメモリ100から読み出し、データブロックの各
データグループごとに、データグループの演算データを
それぞれ各計算ユニットP0〜Pk-1の第2シフタ10に
振り分ける。これとともに、各計算ユニットP0〜Pk-1
の第2シフタ10に与えたデータのグループスケールフ
ァクタおよびブロックスケールファクタがグループスケ
ールファクタレジスタファイル52およびブロックスケ
ールファクタレジスタ56に格納されているときは、ブ
ロックスケールファクタレジスタ56からブロックスケ
ールファクタを読み出して桁合わせ用加算器60に与
え、グループスケールファクタレジスタファイル52か
らグループスケールファクタを順次読み出して桁合わせ
用加算器60に与え、桁合わせ用加算器60により各グ
ループスケールファクタとブロックスケールファクタと
の差分を計算し、その差分からなるスケールファクタを
各計算ユニットP0〜Pk-1の第2シフタ10に与える。
【0016】そして、グループスケールファクタ検出器
50で検出したグループスケールファクタを各計算ユニ
ットP0〜Pk-1の第1シフタ16に与え、各計算ユニッ
トP 0〜Pk-1の第1シフタ16からの演算データをデー
タメモリ100に格納する。なお、各計算ユニットP0
〜Pk-1の第2シフタ10に与えたデータのグループス
ケールファクタおよびブロックスケールファクタがグル
ープスケールファクタレジスタファイル52およびブロ
ックスケールファクタレジスタ56に格納されていない
ときは、各計算ユニットP0〜Pk-1の第2シフタ10に
与えたデータに対応するグループスケールファクタおよ
びブロックスケールファクタをデータメモリ100から
読み出し、これらをグループスケールファクタレジスタ
ファイル52およびブロックスケールファクタレジスタ
56に格納してから、上記処理を実行する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
のデータ演算処理装置にあっては、演算時の桁落ちを最
小限に抑えるために、各グループスケールファクタおよ
びブロックスケールファクタに基づいてデータブロック
内の各データを正規化してから演算を行うようになって
いる。
【0018】ところで、複数のデータブロックを用いて
それらデータブロック間で加算を行う場合には、データ
ブロック内の各データがスケーリングされていることか
ら、加算時に、データブロック間でデータの桁位置を一
致させなければならない。例えば、2つのデータブロッ
ク間で加算を行う場合に、一方のデータブロックについ
てグループスケールファクタが「2」であるデータA
「0.1」と、他方のデータブロックについてグループ
スケールファクタが「3」であるデータB「0.11」
とを加算するときは、データAを2ビット右シフトして
「0.001」とするとともに、データBを3ビット右
シフトして「0.00011」とした上でそれらを加算
する。そして、再び正規化することにより、加算結果と
しては、グループスケールファクタが「2」で「0.1
11」のデータを得ることができる。
【0019】したがって、データブロック間でデータを
加算する場合には、データブロック内の各データを正規
化し、さらにデータブロック間で各データを正規化しな
ければならず、演算処理が複雑となる。演算処理の複雑
化は、ハードウェアまたはソフトウェアで実現するいず
れかの場合にも、演算負荷の増大、演算速度の低下、回
路素子数の増加等の問題を生じさせる。
【0020】このことは、複数のデータブロックを用い
てそれらデータブロック間で減算を行う場合についても
同様である。そこで、本発明は、このような従来の技術
の有する未解決の課題に着目してなされたものであっ
て、ブロックフローティング方式により加算または減算
を行う場合において、演算処理の簡素化を図るのに好適
なデータ演算処理装置およびデータ演算処理プログラム
を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1記載のデータ演算処理装置
は、1または複数のデータを含んでデータグループを構
成し、さらに複数のデータグループを含んでデータブロ
ックを構成し、前記データブロックは、前記各データグ
ループのグループスケールファクタおよび前記データブ
ロックのブロックスケールファクタを含み、前記データ
ブロック単位でデータを処理する装置であって、複数の
データブロックを用いた加算または減算を行うときは、
その演算前にスケール補正処理を行うようになってお
り、前記スケール補正処理は、前記複数のデータブロッ
クのブロックスケールファクタのうち絶対値が最大のデ
ータを含むデータブロックのものを共通ブロックスケー
ルファクタとして選択し、前記データブロックの各デー
タグループごとに、当該データグループのグループスケ
ールファクタと前記共通ブロックスケールファクタとの
差分からなるスケールファクタに基づいて、当該データ
グループの各データに対してスケーリングを行うように
なっている。
【0022】このような構成であれば、複数のデータブ
ロックを用いた加算または減算を行う前に、スケール補
正処理が行われる。スケール補正手段が行われると、複
数のデータブロックのブロックスケールファクタのうち
絶対値が最大のデータを含むデータブロックのものが共
通ブロックスケールファクタとして選択される。そし
て、データブロックの各データグループごとに、そのデ
ータグループのグループスケールファクタと共通ブロッ
クスケールファクタとの差分からなるスケールファクタ
に基づいて、そのデータグループの各データに対してス
ケーリングが行われる。
【0023】ここで、スケールファクタとしては、例え
ば、データをビットシフトするときのシフト量を挙げる
ことができる。この場合、スケールファクタに相当する
シフト量で、データに対してビットシフトを行うことに
よりスケーリングを行う。以下、請求項2記載のデータ
演算処理装置、並びに請求項5および6記載のデータ演
算処理プログラムにおいて同じである。
【0024】さらに、本発明に係る請求項2記載のデー
タ演算処理装置は、複数の計算ユニットを備え、1また
は複数のデータを含んでデータグループを構成し、さら
に複数のデータグループを含んでデータブロックを構成
し、前記データブロックは、前記各データグループのグ
ループスケールファクタおよび前記データブロックのブ
ロックスケールファクタを含み、前記データブロック単
位でデータを処理する装置であって、前記各計算ユニッ
トは、与えられたスケールファクタに基づいてデータに
対してスケーリングを行うスケーリング手段と、前記ス
ケーリング手段からのデータに対して加算または減算を
行う演算手段とを有し、さらに、データを記憶するため
の記憶手段と、データ処理のための制御を行う制御手段
とを備え、前記制御手段は、複数のデータブロックを用
いた加算または減算を行うときは、その演算前にスケー
ル補正処理を行うようになっており、前記スケール補正
処理は、前記各データブロックのブロックスケールファ
クタを前記記憶手段から読み出し、読み出したブロック
スケールファクタのうち絶対値が最大のデータを含むデ
ータブロックのものを共通ブロックスケールファクタと
して選択し、前記各データブロックの同一順位のデータ
グループについて、前記各データブロックごとに、その
該当データグループのグループスケールファクタと前記
共通ブロックスケールファクタとの差分からなるスケー
ルファクタを前記各計算ユニットのスケーリング手段に
与え、その該当データグループの各データを前記記憶手
段から読み出し、読み出したデータをそれぞれ前記スケ
ーリング手段を介して前記各計算ユニットの演算手段に
入力し、すべての該当データグループについて前記演算
手段への入力が完了するのを待って前記演算手段による
加算または減算を行い、前記同一順位のデータグループ
に対して行うこれら一連の処理を、すべてのデータグル
ープに対して行うようになっている。
【0025】このような構成であれば、制御手段によ
り、複数のデータブロックを用いた加算または減算を行
う前に、スケール補正処理が行われる。スケール補正手
段が行われると、各データブロックのブロックスケール
ファクタが記憶手段から読み出され、読み出されたブロ
ックスケールファクタのうち絶対値が最大のデータを含
むデータブロックのものが共通ブロックスケールファク
タとして選択される。
【0026】そして、各データブロックの同一順位のデ
ータグループについては、各データブロックごとに、そ
の該当データグループのグループスケールファクタと共
通ブロックスケールファクタとの差分からなるスケール
ファクタが各計算ユニットのスケーリング手段に与えら
れ、その該当データグループの各データが記憶手段から
読み出され、読み出されたデータがそれぞれスケーリン
グ手段を介して各計算ユニットの演算手段に入力され
る。すべての該当データグループについて演算手段への
入力が完了すると、演算手段による加算または減算が行
われる。
【0027】同一順位のデータグループに対して行われ
るそれら一連の処理は、すべてのデータグループに対し
て行われる。これにより、複数のデータブロックを用い
た加算または減算を行うことができる。ここで、記憶手
段は、データをあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶
するものであり、データをあらかじめ記憶してあるもの
であってもよいし、データをあらかじめ記憶することな
く、本装置の動作時に外部からの入力等によってデータ
を記憶するようになっていてもよい。以下、請求項6記
載のデータ演算処理プログラムにおいて同じである。
【0028】さらに、本発明に係る請求項3記載のデー
タ演算処理装置は、請求項2記載のデータ演算処理装置
において、前記スケーリング手段は、与えられたスケー
ルファクタに相当するシフト量で、入力したデータに対
して下位ビットの方向へビットシフトを行うようになっ
ている。このような構成であれば、スケーリング手段に
より、与えられたスケールファクタに相当するシフト量
で、入力されたデータに対して右シフトが行われる。
【0029】さらに、本発明に係る請求項4記載のデー
タ演算処理装置は、請求項2記載のデータ演算処理装置
において、前記スケーリング手段は、与えられたスケー
ルファクタに相当するシフト量で、入力したデータに対
して上位ビットの方向へビットシフトを行うようになっ
ている。このような構成であれば、スケーリング手段に
より、与えられたスケールファクタに相当するシフト量
で、入力されたデータに対して左シフトが行われる。
【0030】一方、上記目的を達成するために、本発明
に係る請求項5記載のデータ演算処理プログラムは、コ
ンピュータからなる請求項1記載のデータ演算処理装置
に実行させるためのプログラムであって、複数のデータ
ブロックを用いた加算または減算を行うときは、その演
算前にスケール補正処理を行うという処理を実行させる
ためのプログラムであり、前記スケール補正処理は、前
記複数のデータブロックのブロックスケールファクタの
うち絶対値が最大のデータを含むデータブロックのもの
を共通ブロックスケールファクタとして選択し、前記デ
ータブロックの各データグループごとに、当該データグ
ループのグループスケールファクタと前記共通ブロック
スケールファクタとの差分からなるスケールファクタに
基づいて、当該データグループの各データに対してスケ
ーリングを行うようになっている。
【0031】このような構成であれば、コンピュータに
よってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラ
ムに従ってコンピュータが処理を実行すると、請求項1
記載のデータ演算処理装置と同等の作用が得られる。さ
らに、本発明に係る請求項6記載のデータ演算処理プロ
グラムは、コンピュータからなる請求項2記載のデータ
演算処理装置における前記制御手段に実行させるための
プログラムであって、複数のデータブロックを用いた加
算または減算を行うときは、その演算前にスケール補正
処理を行うという処理を実行させるためのプログラムで
あり、前記スケール補正処理は、前記各データブロック
のブロックスケールファクタを前記記憶手段から読み出
し、読み出したブロックスケールファクタのうち絶対値
が最大のデータを含むデータブロックのものを共通ブロ
ックスケールファクタとして選択し、前記各データブロ
ックの同一順位のデータグループについて、前記各デー
タブロックごとに、その該当データグループのグループ
スケールファクタと前記共通ブロックスケールファクタ
との差分からなるスケールファクタを前記各計算ユニッ
トのスケーリング手段に与え、その該当データグループ
の各データを前記記憶手段から読み出し、読み出したデ
ータをそれぞれ前記スケーリング手段を介して前記各計
算ユニットの演算手段に入力し、すべての該当データグ
ループについて前記演算手段への入力が完了するのを待
って前記演算手段による加算または減算を行い、前記同
一順位のデータグループに対して行うこれら一連の処理
を、すべてのデータグループに対して行うようになって
いる。
【0032】このような構成であれば、コンピュータに
よってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラ
ムに従ってコンピュータが処理を実行すると、請求項2
記載のデータ演算処理装置と同等の作用が得られる。さ
らに、本発明に係る請求項7記載のデータ演算処理プロ
グラムは、請求項6記載のデータ演算処理プログラムに
おいて、前記スケーリング手段は、与えられたスケール
ファクタに相当するシフト量で、入力したデータに対し
て下位ビットの方向へビットシフトを行うようになって
いる。
【0033】このような構成であれば、コンピュータに
よってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラ
ムに従ってコンピュータが処理を実行すると、請求項3
記載のデータ演算処理装置と同等の作用が得られる。さ
らに、本発明に係る請求項8記載のデータ演算処理プロ
グラムは、請求項6記載のデータ演算処理プログラムに
おいて、前記スケーリング手段は、与えられたスケール
ファクタに相当するシフト量で、入力したデータに対し
て上位ビットの方向へビットシフトを行うようになって
いる。
【0034】このような構成であれば、コンピュータに
よってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラ
ムに従ってコンピュータが処理を実行すると、請求項4
記載のデータ演算処理装置と同等の作用が得られる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るデータ
演算処理装置の実施の形態を示す図である。まず、本発
明に係るデータ演算処理装置の構成を図1を参照しなが
ら説明する。図1は、本発明に係るデータ演算処理装置
の構成を示すブロック図である。
【0036】本発明に係るデータ演算処理装置は、図1
に示すように、データを記憶するためのデータメモリ1
00と、データメモリ100のデータに対して加算を行
う演算部210と、ブロックフローティングに必要な正
規化を行うための制御部310と、これらの制御を行う
制御ロジック400と、アドレス生成器500とで構成
されている。データメモリ100、演算部210、制御
部310および制御ロジック400は、データバス11
0で相互にかつデータ授受可能に接続されており、デー
タメモリ100およびアドレス生成器500は、データ
アドレスバス120で相互にかつデータ授受可能に接続
されている。
【0037】データメモリ100は、図示しない外部か
らデータを入力し、演算部210の演算対象となるデー
タとして格納するようになっている。データメモリ10
0では、図3に示すように、データが計算ユニットの数
に相当する個数(この場合、k個)組合わさってデータ
グループとして格納され、さらに、データグループが複
数組合わさってデータブロックとして格納される。すな
わち、データブロックは、複数のデータグループを含ん
で構成され、データグループは、計算ユニットの数に相
当する個数のデータを含んで構成されている。
【0038】演算部210は、同一機能を有するk個の
計算ユニットP0〜Pk-1で構成されている。各計算ユニ
ットP0〜Pk-1には、1つのデータグループのデータが
それぞれ振り分けられ、各計算ユニットP0〜Pk-1は、
データグループ単位でデータを並列処理する。各計算ユ
ニットP0〜Pk-1は、与えられたスケールファクタに基
づいてデータに対してスケーリングを行う第2シフタ1
0と、第2シフタ10からのデータを保持する複数のレ
ジスタr0〜rn-1と、レジスタr0〜rn-1のデータを加
算する加算器18と、加算器18からの演算データのス
ケールファクタを算出するユニットスケールファクタ検
出器14と、与えられたスケールファクタに基づいて加
算器18からの演算データに対してスケーリングを行う
第1シフタ16とで構成されている。
【0039】ユニットスケールファクタ検出器14は、
加算器18からの演算データの冗長なビット数を算出
し、これをスケールファクタとして算出するようになっ
ている。第2シフタ10は、与えられるスケールファク
タに相当するシフト量で、与えられたデータに対して右
シフトを行うようになっており、第1シフタ16は、与
えられたスケールファクタに相当するシフト量で、加算
器18からの演算データに対して左シフトを行うように
なっている。
【0040】制御部310は、ユニットスケールファク
タ検出器14で算出したスケールファクタからグループ
スケールファクタを検出するグループスケールファクタ
検出器50と、グループスケールファクタ検出器50で
算出したスケールファクタからブロックスケールファク
タを検出するブロックスケールファクタ検出器54と、
各計算ユニットP0〜Pk-1の第2シフタ10を制御する
シフタ制御装置58とで構成されている。
【0041】グループスケールファクタ検出器50は、
各計算ユニットP0〜Pk-1のユニットスケールファクタ
検出器14で算出したスケールファクタうち最小のもの
をグループスケールファクタとして検出し、制御ロジッ
ク400の制御により、検出したグループスケールファ
クタをデータブロックと対応付けてデータメモリ100
に格納するとともに各計算ユニットP0〜Pk-1の第1シ
フタ16に出力するようになっている。
【0042】ブロックスケールファクタ検出器54は、
グループスケールファクタ検出器50で検出したグルー
プスケールファクタのうち最小のものをブロックスケー
ルファクタとして検出し、制御ロジック400の制御に
より、検出したブロックスケールファクタをデータブロ
ックと対応付けてデータメモリ100に格納するように
なっている。
【0043】シフタ制御装置58は、制御ロジック40
0の制御により、グループスケールファクタおよび後述
する共通ブロックスケールファクタをデータメモリ10
0から入力し、グループスケールファクタと共通ブロッ
クスケールファクタとの差分からなるスケールファクタ
を各計算ユニットP0〜Pk-1の第2シフタ10に与える
ようになっている。
【0044】制御ロジック400は、複数のデータブロ
ックを用いた加算を行うときは、その演算前に、次のス
ケール補正処理を実行するようになっている。まず、加
算対象となる各データブロックのブロックスケールファ
クタをデータメモリ100から読み出し、読み出したブ
ロックスケールファクタのうち絶対値が最大のデータを
含むデータブロックのものを共通ブロックスケールファ
クタとして選択する。
【0045】次いで、各データブロックの同一順位のデ
ータグループについて、各データブロックごとに、その
該当データグループのグループスケールファクタおよび
共通ブロックスケールファクタをデータメモリ100か
ら読み出してシフタ制御装置58に出力することによ
り、その差分からなるスケールファクタを各計算ユニッ
トP0〜Pk-1の第2シフタ10に与え、その該当データ
グループの各データをデータメモリ100から読み出
し、読み出したデータをそれぞれ第2シフタ10を介し
て各計算ユニットP0〜Pk-1の対応するレジスタrに入
力し、すべての該当データグループについてレジスタr
への入力が完了するのを待って加算器18による加算を
行う。同一順位のデータグループに対して行うこれら一
連の処理は、すべてのデータグループに対して行う。
【0046】そして、グループスケールファクタ検出器
50で検出したグループスケールファクタを各計算ユニ
ットP0〜Pk-1の第1シフタ16に与え、各計算ユニッ
トP 0〜Pk-1の第1シフタ16からの演算データをデー
タバス110経由でデータメモリ100に格納する。次
に、上記実施の形態の動作を説明する。
【0047】以下、2つのデータを含んでデータグルー
プを構成し、3つのデータグループを含んでデータブロ
ックを構成した場合において、3つのデータブロック
A,B,C間でデータを加算する場合を説明する。な
お、データブロックA〜Cのデータは、Aij,Bij,C
ij(i=1〜3、j=1,2)と表記し、データブロッ
クA〜Cのブロックスケールファクタは、AB,BB,C
Bと表記し、データブロックA〜Cの各グループスケー
ルファクタは、AGi,BGi,CGiと表記する。本実施の
形態においては、データの最大値が大きくなれば、それ
に対応するスケールファクタは、小さくなるものとす
る。
【0048】初めに、制御ロジック400により、ブロ
ックスケールファクタAB,BB,C Bがデータメモリ1
00から読み出され、下式(1)により、読み出された
ブロックスケールファクタAB,BB,CBのうち絶対値
が最大のデータを含むデータブロックのものが共通ブロ
ックスケールファクタSBとして選択される。式中、
「min」は、引数のなかで最小値を選択する関数であ
る。以下、下式(5)において同じである。
【0049】
【数1】
【0050】次に、各データブロックA〜Cの1番目の
データグループについて加算が行われる。具体的には、
まず、制御ロジック400により、グループスケールフ
ァクタA G1および共通ブロックスケールファクタSB
データメモリ100から読み出されてシフタ制御装置5
8に出力される。シフタ制御装置58では、それらスケ
ールファクタを入力すると、グループスケールファクタ
G1と共通ブロックスケールファクタSBとの差分から
なるスケールファクタが各計算ユニットP0,P1の第2
シフタ10に与えられる。そして、制御ロジック400
により、データブロックAの1番目のデータグループの
各データA11,A12がデータメモリ100から読み出さ
れ、読み出されたデータA11,A12がそれぞれ第2シフ
タ10を介して各計算ユニットP0,P1のレジスタr0
に入力される。したがって、データA1 1,A12は、第2
シフタ10により、シフタ制御装置58からのスケール
ファクタに相当するシフト量で右シフトされ、レジスタ
0に保持される。
【0051】次いで、制御ロジック400により、グル
ープスケールファクタBG1および共通ブロックスケール
ファクタSBがデータメモリ100から読み出されてシ
フタ制御装置58に出力される。シフタ制御装置58で
は、それらスケールファクタを入力すると、グループス
ケールファクタBG1と共通ブロックスケールファクタS
Bとの差分からなるスケールファクタが各計算ユニット
0,P1の第2シフタ10に与えられる。そして、制御
ロジック400により、データブロックBの1番目のデ
ータグループの各データB11,B12がデータメモリ10
0から読み出され、読み出されたデータB11,B12がそ
れぞれ第2シフタ10を介して各計算ユニットP0,P1
のレジスタr1に入力される。したがって、データ
11,B12は、第2シフタ10により、シフタ制御装置
58からのスケールファクタに相当するシフト量で右シ
フトされ、レジスタr1に保持される。データB11,B
12は、この右シフトにより、データA11,A12と桁位置
が一致する。
【0052】次いで、制御ロジック400により、グル
ープスケールファクタCG1および共通ブロックスケール
ファクタSBがデータメモリ100から読み出されてシ
フタ制御装置58に出力される。シフタ制御装置58で
は、それらスケールファクタを入力すると、グループス
ケールファクタCG1と共通ブロックスケールファクタS
Bとの差分からなるスケールファクタが各計算ユニット
0,P1の第2シフタ10に与えられる。そして、制御
ロジック400により、データブロックCの1番目のデ
ータグループの各データC11,C12がデータメモリ10
0から読み出され、読み出されたデータC11,C12がそ
れぞれ第2シフタ10を介して各計算ユニットP0,P1
のレジスタr2に入力される。したがって、データ
11,C12は、第2シフタ10により、シフタ制御装置
58からのスケールファクタに相当するシフト量で右シ
フトされ、レジスタr2に保持される。データC11,C
12は、この右シフトにより、データA11,A12,B11
12と桁位置が一致する。
【0053】このように、1番目のデータグループの各
データがレジスタr0〜r2に格納されると、加算器18
により加算が行われる。すなわち、計算ユニットP0
は、レジスタr0〜r2のデータが加算され、その加算結
果としてY11が出力され、計算ユニットP1では、レジ
スタr0〜r2のデータが加算され、その加算結果として
12が出力される。1番目のデータグループについての
演算式は、下式(2)のようになる。式中、「shif
tr」は、第1引数のデータに対して第2引数の値に相
当するシフト量で右シフトを行う関数である。以下、下
式(3),(4)において同じである。
【0054】なお、演算データY11,Y12は、グループ
スケールファクタ検出器50によりそのグループスケー
ルファクタYG1が検出され、第1シフタ16により正規
化された後、グループスケールファクタYG1と対応付け
られてデータメモリ100に格納される。
【0055】
【数2】
【0056】次に、各データブロックA〜Cの2番目の
データグループについて加算が行われる。ここで加算対
象となるのは、データA21,A22,B21,B22,C21
22である。これらのデータも1番目のデータグループ
についての処理と同じ要領で、計算ユニットP0では、
データA21,B21,C21がそれぞれ正規化されて加算さ
れ、加算結果としてY21が出力され、計算ユニットP1
では、データA22,B2 2,C22がそれぞれ正規化されて
加算され、加算結果としてY22が出力される。2番目の
データグループについての演算式は、下式(3)のよう
になる。
【0057】なお、演算データY21,Y22は、グループ
スケールファクタ検出器50によりそのグループスケー
ルファクタYG2が検出され、第1シフタ16により正規
化された後、グループスケールファクタYG2と対応付け
られてデータメモリ100に格納される。
【0058】
【数3】
【0059】次に、各データブロックA〜Cの3番目の
データグループについて加算が行われる。ここで加算対
象となるのは、データA31,A32,B31,B32,C31
32である。これらのデータも1番目のデータグループ
についての処理と同じ要領で、計算ユニットP0では、
データA31,B31,C31がそれぞれ正規化されて加算さ
れ、加算結果としてY31が出力され、計算ユニットP1
では、データA32,B3 2,C32がそれぞれ正規化されて
加算され、加算結果としてY32が出力される。3番目の
データグループについての演算式は、下式(4)のよう
になる。
【0060】なお、演算データY31,Y32は、グループ
スケールファクタ検出器50によりそのグループスケー
ルファクタYG3が検出され、第1シフタ16により正規
化された後、グループスケールファクタYG3と対応付け
られてデータメモリ100に格納される。
【0061】
【数4】
【0062】データブロック間ですべてのデータの加算
が終了すると、ブロックスケールファクタ検出器54に
より、グループスケールファクタYG1,YG2,YG3のう
ち最小のものが下式(5)によりブロックスケールファ
クタYBとして検出され、検出されたブロックスケール
ファクタYBがデータブロックYと対応付けられてデー
タメモリ100に格納される。
【0063】
【数5】
【0064】このようにして、本実施の形態では、複数
のデータブロックを用いた加算を行うときは、その演算
前にスケール補正処理を行うようになっており、スケー
ル補正処理は、複数のデータブロックのブロックスケー
ルファクタのうち絶対値が最大のデータを含むデータブ
ロックのものを共通ブロックスケールファクタとして選
択し、データブロックの各データグループごとに、その
データグループのグループスケールファクタと共通ブロ
ックスケールファクタとの差分からなるスケールファク
タに基づいて、そのデータグループの各データに対して
スケーリングを行うようになっている。
【0065】これにより、1つのデータについて第2シ
フタ10による1回のスケーリングにより、データブロ
ック内での正規化およびデータブロック間での正規化を
同時に行うことができるので、従来に比して、演算処理
を比較的簡素化することができる。上記実施の形態にお
いて、第2シフタ10は、請求項2、3、6または7記
載のスケーリング手段に対応し、加算器18は、請求項
2または6記載の演算手段に対応し、データメモリ10
0は、請求項2または6記載の記憶手段に対応し、制御
ロジック400およびシフタ制御装置58は、請求項2
または6記載の制御手段に対応している。
【0066】なお、上記実施の形態においては、データ
ブロックの各データに対して右シフトを行うことにより
桁位置を一致させるように構成したが、これに限らず、
データブロックの各データに対して左シフトを行うこと
により桁位置を一致させるように構成してもよい。ま
た、上記実施の形態においては、3つのデータブロック
間で加算を行う例を説明したが、これに限らず、2つの
データブロック間または4つ以上のデータブロック間で
加算を行うこともできる。
【0067】また、上記実施の形態においては、加算器
18により複数のデータブロック間で加算を行うように
構成したが、これに限らず、加算器18に代えて減算器
を設け、減算器により複数のデータブロック間で減算を
行うように構成してもよい。また、上記実施の形態にお
いては、数値演算を行うのに本発明を適用した場合につ
いて説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱し
ない範囲で他のものにも適用可能である。
【0068】また、上記実施の形態においては、制御ロ
ジック400を、内部のロジックに従って各部の制御を
行うように構成したが、これに限らず、制御ロジック4
00に代えて、CPU、RAMおよびROMをバス接続
してデータ演算処理部を構成し、データ演算処理部は、
CPUにより、上記の制御手順を示したプログラムをR
OMから読み出して実行するように構成してもよい。こ
の場合、上記の制御手順を示したプログラムは、ROM
に格納されるに限らず、上記の制御手順を示したプログ
ラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRA
Mに読み込んで実行するようにしてもよい。
【0069】また、上記実施の形態においては、本発明
に係るデータ演算処理装置を、データメモリ100と、
演算部210と、制御部310と、制御ロジック400
と、アドレス生成器500とを備えたハードウェアで構
成したが、これに限らず、例えば、CPU、RAMおよ
びROMをバス接続して構成し、CPUにより、各部の
機能を実現するための制御プログラムをROMから読み
出して実行するように、一部または全部をソフトウェア
で構成してもよい。この場合も、制御プログラムは、R
OMに格納されるに限らず、制御プログラムが記憶され
た記憶媒体から、その制御プログラムをRAMに読み込
んで実行するようにしてもよい。
【0070】ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等
の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒
体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記
憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体
であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法の
いかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記
憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1記載のデータ演算処理装置によれば、1つのデータ
について1回のスケーリングにより、データブロック内
での正規化およびデータブロック間での正規化を同時に
行うことができるので、従来に比して、演算処理を比較
的簡素化することができるという効果が得られる。
【0072】さらに、本発明に係る請求項2ないし4記
載のデータ演算処理装置によれば、1つのデータについ
てスケーリング手段による1回のスケーリングにより、
データブロック内での正規化およびデータブロック間で
の正規化を同時に行うことができるので、従来に比し
て、演算処理を比較的簡素化することができるという効
果が得られる。
【0073】一方、本発明に係る請求項5記載のデータ
演算処理プログラムによれば、請求項1記載のデータ演
算処理装置と同等の効果が得られる。さらに、本発明に
係る請求項6ないし8記載のデータ演算処理プログラム
によれば、請求項2記載のデータ演算処理装置と同等の
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ演算処理装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】ブロックフローティング方式による従来のデー
タ演算処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】データメモリ100におけるデータ構造を示す
図である。
【符号の説明】
10 第2シフタ 14 ユニットスケールファクタ
検出器 16 第1シフタ 18 加算器 50 グループスケールファクタ
検出器 52 グループスケールファクタ
レジスタファイル 54 ブロックスケールファクタ
検出器 56 ブロックスケールファクタ
レジスタ 58 シフタ制御装置 60 桁合わせ用加算器 100 データメモリ 110 データバス 120 アドレスバス 200,210 演算部 300,310 制御部 400 制御ロジック 500 アドレス生成器 P0〜Pk-1 計算ユニット r0〜rn-1 レジスタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1又は複数のデータを含んでデータグル
    ープを構成し、さらに複数のデータグループを含んでデ
    ータブロックを構成し、前記データブロックは、前記各
    データグループのグループスケールファクタ及び前記デ
    ータブロックのブロックスケールファクタを含み、前記
    データブロック単位でデータを処理する装置であって、 複数のデータブロックを用いた加算又は減算を行うとき
    は、その演算前にスケール補正処理を行うようになって
    おり、 前記スケール補正処理は、前記複数のデータブロックの
    ブロックスケールファクタのうち絶対値が最大のデータ
    を含むデータブロックのものを共通ブロックスケールフ
    ァクタとして選択し、 前記データブロックの各データグループごとに、当該デ
    ータグループのグループスケールファクタと前記共通ブ
    ロックスケールファクタとの差分からなるスケールファ
    クタに基づいて、当該データグループの各データに対し
    てスケーリングを行うようになっていることを特徴とす
    るデータ演算処理装置。
  2. 【請求項2】 複数の計算ユニットを備え、1又は複数
    のデータを含んでデータグループを構成し、さらに複数
    のデータグループを含んでデータブロックを構成し、前
    記データブロックは、前記各データグループのグループ
    スケールファクタ及び前記データブロックのブロックス
    ケールファクタを含み、前記データブロック単位でデー
    タを処理する装置であって、 前記各計算ユニットは、与えられたスケールファクタに
    基づいてデータに対してスケーリングを行うスケーリン
    グ手段と、前記スケーリング手段からのデータに対して
    加算又は減算を行う演算手段とを有し、 さらに、データを記憶するための記憶手段と、データ処
    理のための制御を行う制御手段とを備え、 前記制御手段は、複数のデータブロックを用いた加算又
    は減算を行うときは、その演算前にスケール補正処理を
    行うようになっており、 前記スケール補正処理は、 前記各データブロックのブロックスケールファクタを前
    記記憶手段から読み出し、読み出したブロックスケール
    ファクタのうち絶対値が最大のデータを含むデータブロ
    ックのものを共通ブロックスケールファクタとして選択
    し、 前記各データブロックの同一順位のデータグループにつ
    いて、前記各データブロックごとに、その該当データグ
    ループのグループスケールファクタと前記共通ブロック
    スケールファクタとの差分からなるスケールファクタを
    前記各計算ユニットのスケーリング手段に与え、その該
    当データグループの各データを前記記憶手段から読み出
    し、読み出したデータをそれぞれ前記スケーリング手段
    を介して前記各計算ユニットの演算手段に入力し、すべ
    ての該当データグループについて前記演算手段への入力
    が完了するのを待って前記演算手段による加算又は減算
    を行い、 前記同一順位のデータグループに対して行うこれら一連
    の処理を、すべてのデータグループに対して行うように
    なっていることを特徴とするデータ演算処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記スケーリング手段は、与えられたスケールファクタ
    に相当するシフト量で、入力したデータに対して下位ビ
    ットの方向へビットシフトを行うようになっていること
    を特徴とするデータ演算処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 前記スケーリング手段は、与えられたスケールファクタ
    に相当するシフト量で、入力したデータに対して上位ビ
    ットの方向へビットシフトを行うようになっていること
    を特徴とするデータ演算処理装置。
  5. 【請求項5】 コンピュータからなる請求項1記載のデ
    ータ演算処理装置に実行させるためのプログラムであっ
    て、 複数のデータブロックを用いた加算又は減算を行うとき
    は、その演算前にスケール補正処理を行うという処理を
    実行させるためのプログラムであり、 前記スケール補正処理は、前記複数のデータブロックの
    ブロックスケールファクタのうち絶対値が最大のデータ
    を含むデータブロックのものを共通ブロックスケールフ
    ァクタとして選択し、 前記データブロックの各データグループごとに、当該デ
    ータグループのグループスケールファクタと前記共通ブ
    ロックスケールファクタとの差分からなるスケールファ
    クタに基づいて、当該データグループの各データに対し
    てスケーリングを行うようになっていることを特徴とす
    るデータ演算処理プログラム。
  6. 【請求項6】 コンピュータからなる請求項2記載のデ
    ータ演算処理装置における前記制御手段に実行させるた
    めのプログラムであって、 複数のデータブロックを用いた加算又は減算を行うとき
    は、その演算前にスケール補正処理を行うという処理を
    実行させるためのプログラムであり、 前記スケール補正処理は、 前記各データブロックのブロックスケールファクタを前
    記記憶手段から読み出し、読み出したブロックスケール
    ファクタのうち絶対値が最大のデータを含むデータブロ
    ックのものを共通ブロックスケールファクタとして選択
    し、 前記各データブロックの同一順位のデータグループにつ
    いて、前記各データブロックごとに、その該当データグ
    ループのグループスケールファクタと前記共通ブロック
    スケールファクタとの差分からなるスケールファクタを
    前記各計算ユニットのスケーリング手段に与え、その該
    当データグループの各データを前記記憶手段から読み出
    し、読み出したデータをそれぞれ前記スケーリング手段
    を介して前記各計算ユニットの演算手段に入力し、すべ
    ての該当データグループについて前記演算手段への入力
    が完了するのを待って前記演算手段による加算又は減算
    を行い、 前記同一順位のデータグループに対して行うこれら一連
    の処理を、すべてのデータグループに対して行うように
    なっていることを特徴とするデータ演算処理プログラ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記スケーリング手段は、与えられたスケールファクタ
    に相当するシフト量で、入力したデータに対して下位ビ
    ットの方向へビットシフトを行うようになっていること
    を特徴とするデータ演算処理プログラム。
  8. 【請求項8】 請求項6において、 前記スケーリング手段は、与えられたスケールファクタ
    に相当するシフト量で、入力したデータに対して上位ビ
    ットの方向へビットシフトを行うようになっていること
    を特徴とするデータ演算処理プログラム。
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