JP2003057741A - 三脚の開脚ロック装置 - Google Patents
三脚の開脚ロック装置Info
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- JP2003057741A JP2003057741A JP2001247301A JP2001247301A JP2003057741A JP 2003057741 A JP2003057741 A JP 2003057741A JP 2001247301 A JP2001247301 A JP 2001247301A JP 2001247301 A JP2001247301 A JP 2001247301A JP 2003057741 A JP2003057741 A JP 2003057741A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 任意の開脚角度でロック可能にする。
【解決手段】 脚連結台1の一対の支持枠1a,1aに
枢軸2で回動自在に支持された脚3の上部に、その回転
中心から偏心した中心を有する偏心円弧面からなるカム
面3aを形成し、このカム面3aを脚3の回転中心から
の距離が上方に行くに従って漸増するようにする。カム
面3aと脚連結台1との間に楔4をばね8により下方に
付勢して上下に変位可能に設け、ベルト5を介して操作
杆7に連結する。脚3を開脚方向に回動するとカム面3
aと楔4との間隙Xが減少し、カム面3aが楔4の傾斜
面4bに圧接されてロックされる。また、操作杆7を引
き下げながら脚3を開脚方向に回動すると任意の開脚角
度にロックすることができる。
枢軸2で回動自在に支持された脚3の上部に、その回転
中心から偏心した中心を有する偏心円弧面からなるカム
面3aを形成し、このカム面3aを脚3の回転中心から
の距離が上方に行くに従って漸増するようにする。カム
面3aと脚連結台1との間に楔4をばね8により下方に
付勢して上下に変位可能に設け、ベルト5を介して操作
杆7に連結する。脚3を開脚方向に回動するとカム面3
aと楔4との間隙Xが減少し、カム面3aが楔4の傾斜
面4bに圧接されてロックされる。また、操作杆7を引
き下げながら脚3を開脚方向に回動すると任意の開脚角
度にロックすることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、開脚角度を所定
の範囲内で任意に設定可能であり、且つ設定した開脚角
度にロックすることができる三脚の開脚ロック装置に関
する。
の範囲内で任意に設定可能であり、且つ設定した開脚角
度にロックすることができる三脚の開脚ロック装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、三脚の開脚角度設定装置として
は、脚の上部とこの脚を回動自在に支持する脚連結台と
のいずれか一方に階段状の係止部を、他方に上記係止部
を係止可能な係止爪を設けたものが普通であり、その開
脚角度も3段階程度に限られていた。図5は、従来の三
脚の開脚ロック装置を任意の1本の脚について示す断面
図であり、脚連結台1に互いに平行に形成した一対の支
持枠1a,1a(図5ではその一方のみを示す)に枢軸
2で脚3をほぼ90度開閉自在に枢支し、この脚3の上
部に枢軸2からの半径をそれぞれ異にする階段状の3個
の段部3e,3f,3gを形成している。それに対応し
て脚連結台1の一対の支持枠1a,1a間に軸架した軸
11に係止レバー12を外部から回動可能で所要の回動
位置においてクリック止めし得るように設け、係止レバ
ー12の先端爪部12aを脚3の段部3e,3f,3g
のいずれか一つに係合させることにより、脚3の開脚角
度を例えば24度,60度,80度の3段階にロックし
得るようにしている。なお、他の2脚についてもその開
脚ロック装置の構成は同様である。
は、脚の上部とこの脚を回動自在に支持する脚連結台と
のいずれか一方に階段状の係止部を、他方に上記係止部
を係止可能な係止爪を設けたものが普通であり、その開
脚角度も3段階程度に限られていた。図5は、従来の三
脚の開脚ロック装置を任意の1本の脚について示す断面
図であり、脚連結台1に互いに平行に形成した一対の支
持枠1a,1a(図5ではその一方のみを示す)に枢軸
2で脚3をほぼ90度開閉自在に枢支し、この脚3の上
部に枢軸2からの半径をそれぞれ異にする階段状の3個
の段部3e,3f,3gを形成している。それに対応し
て脚連結台1の一対の支持枠1a,1a間に軸架した軸
11に係止レバー12を外部から回動可能で所要の回動
位置においてクリック止めし得るように設け、係止レバ
ー12の先端爪部12aを脚3の段部3e,3f,3g
のいずれか一つに係合させることにより、脚3の開脚角
度を例えば24度,60度,80度の3段階にロックし
得るようにしている。なお、他の2脚についてもその開
脚ロック装置の構成は同様である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の三脚の開脚ロック装置にあっては、各脚の開
脚ロック位置が3段階程度に限定されており、その他の
開脚角度位置ではロックすることができなかった。とこ
ろが、実際に三脚を野外で使用する場合、三脚を設置し
得る場所は必ずしも平坦地とは限らず、凹凸や斜面等の
不整地で、従来の3段階程度の開脚ロック位置では、三
脚を安定して設置できない場合もしばしばある。もっと
も、従来の三脚でも各脚は脚連結台にある程度強力な摩
擦力を介して連結されているため、3段階の開脚ロック
位置以外の任意の開脚角度位置で使用することも可能で
あるが、この状態ではロック不能であるので、不用意に
脚に接触した場合には開脚角度が容易に変化し、最悪の
場合、大切な機材が転倒して破損するおそれもあった。
このような事故を未然に防止するため、開脚角度はいず
れかのロック位置に設定し、各脚の伸縮によって三脚の
姿勢を調整することも行われているが、脚の伸縮を試行
錯誤を繰り返しながら決定しなければならず、操作性に
問題があった。この発明は上記の点に鑑みてなされたも
のであり、任意の開脚角度でロック可能な三脚の開脚ロ
ック装置を提供することを目的とする。
うな従来の三脚の開脚ロック装置にあっては、各脚の開
脚ロック位置が3段階程度に限定されており、その他の
開脚角度位置ではロックすることができなかった。とこ
ろが、実際に三脚を野外で使用する場合、三脚を設置し
得る場所は必ずしも平坦地とは限らず、凹凸や斜面等の
不整地で、従来の3段階程度の開脚ロック位置では、三
脚を安定して設置できない場合もしばしばある。もっと
も、従来の三脚でも各脚は脚連結台にある程度強力な摩
擦力を介して連結されているため、3段階の開脚ロック
位置以外の任意の開脚角度位置で使用することも可能で
あるが、この状態ではロック不能であるので、不用意に
脚に接触した場合には開脚角度が容易に変化し、最悪の
場合、大切な機材が転倒して破損するおそれもあった。
このような事故を未然に防止するため、開脚角度はいず
れかのロック位置に設定し、各脚の伸縮によって三脚の
姿勢を調整することも行われているが、脚の伸縮を試行
錯誤を繰り返しながら決定しなければならず、操作性に
問題があった。この発明は上記の点に鑑みてなされたも
のであり、任意の開脚角度でロック可能な三脚の開脚ロ
ック装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、脚連結台に開閉自在に枢支された3本の
脚を、それぞれ任意の開脚角度でロックし得る三脚の開
脚ロック装置であって、上記脚の上部に形成されこの脚
を開脚方向に回動させることにより、上記脚連結台の外
周面との距離を減少させるカム面と、このカム面と上記
脚連結台の外周面との間に上記カム面と所定の間隙を有
して上下に変位可能に介装され上記脚連結台の外周面に
沿って上昇することにより上記間隙を拡大させるロック
部材と、このロック部材を下降端方向に付勢するばね部
材と、このばね部材の付勢力に抗して上記ロック部材を
上方へ駆動し得る操作部材とを設けた三脚の開脚ロック
装置を提供するものである。そして、上記の三脚の開脚
ロック装置において、ロック部材は、上昇することによ
り脚上部に形成したカム面との間隙が拡大する傾斜面を
有するようにし、脚上部に形成したカム面は、上記脚の
回転中心から偏心した中心を有する偏心円弧面からなる
ようにする。また、上記の三脚の開脚ロック装置におい
て、脚の上部側面には、操作部材の変位量に対応してロ
ック可能な開脚角度を表示する開脚角度目盛りを設ける
のがよく、操作部材は、開脚角度目盛りの所要の位置で
係止し得るようにするのが好ましい。
達成するため、脚連結台に開閉自在に枢支された3本の
脚を、それぞれ任意の開脚角度でロックし得る三脚の開
脚ロック装置であって、上記脚の上部に形成されこの脚
を開脚方向に回動させることにより、上記脚連結台の外
周面との距離を減少させるカム面と、このカム面と上記
脚連結台の外周面との間に上記カム面と所定の間隙を有
して上下に変位可能に介装され上記脚連結台の外周面に
沿って上昇することにより上記間隙を拡大させるロック
部材と、このロック部材を下降端方向に付勢するばね部
材と、このばね部材の付勢力に抗して上記ロック部材を
上方へ駆動し得る操作部材とを設けた三脚の開脚ロック
装置を提供するものである。そして、上記の三脚の開脚
ロック装置において、ロック部材は、上昇することによ
り脚上部に形成したカム面との間隙が拡大する傾斜面を
有するようにし、脚上部に形成したカム面は、上記脚の
回転中心から偏心した中心を有する偏心円弧面からなる
ようにする。また、上記の三脚の開脚ロック装置におい
て、脚の上部側面には、操作部材の変位量に対応してロ
ック可能な開脚角度を表示する開脚角度目盛りを設ける
のがよく、操作部材は、開脚角度目盛りの所要の位置で
係止し得るようにするのが好ましい。
【0005】この発明による三脚の開脚ロック装置は上
記のように構成することにより、脚を開脚方向へ回動す
ると上部のカム面とロック部材との間に形成された間隙
が減少し初期設定角度に達するとその間隙がなくなり、
さらに開脚方向に回動させようとすると脚のカム面がロ
ック部材を脚連結台の外周面に押圧させて脚の回動がロ
ックされる。また、操作部材を任意の位置まで引き下げ
てロック部材とカム面との間隙を拡大した状態で開脚
し、停止した状態で操作部材を釈放するとロック部材は
ばね部材の付勢力によりカム面に圧接され、任意の開脚
角度でロックされる。
記のように構成することにより、脚を開脚方向へ回動す
ると上部のカム面とロック部材との間に形成された間隙
が減少し初期設定角度に達するとその間隙がなくなり、
さらに開脚方向に回動させようとすると脚のカム面がロ
ック部材を脚連結台の外周面に押圧させて脚の回動がロ
ックされる。また、操作部材を任意の位置まで引き下げ
てロック部材とカム面との間隙を拡大した状態で開脚
し、停止した状態で操作部材を釈放するとロック部材は
ばね部材の付勢力によりカム面に圧接され、任意の開脚
角度でロックされる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は、この発明の一実
施形態の要部を示す断面図、図2は、その初期設定角度
への開脚状態を示す断面図、図3は、任意の角度への開
脚状態を示す断面図、図4は、その開脚状態を示す斜視
図である。なお図1乃至図4において図5に対応する部
分には同一の符号を付して示し、その説明は省略する。
図1において、脚3の上部には枢軸2の中心から若干上
方に偏心した点に中心を有する偏心円弧面からなるカム
面3aを形成し、枢軸2を中心とする仮想円弧面3bに
対して上方に行くに従ってカム面3aとの間隔が漸増す
るようにその形状を設定する。また、脚連結台1の外周
面の一対の支持枠1a,1a(図1ではその一方のみを
示す)間に平面部1bを形成し、この平面部1bに逆四
角錐状のロック部材である楔4の摺接面4aを摺接し得
るようにする。また、楔4の上部をベルト5によりロー
ラ6及び脚3の頭部を介して操作杆7に連結し、この操
作杆7を脚3の背面に沿って上下に移動し得るようにす
るとともに、楔4をばね8により脚連結台1に突設した
係止部1cに当接させてその下降端位置を設定する。そ
して、楔4の下降端においてその傾斜面4bと閉脚状態
にある脚3のカム面3aとの間に所定の間隙Xが形成さ
れるようにし、この間隙Xが楔4の上昇により漸次拡大
するように傾斜面4bの傾斜方向を設定する。さらに、
脚3の上部側面に操作杆7の折曲部7aに対応して開脚
角度目盛り3cを設ける。
に基づいて具体的に説明する。図1は、この発明の一実
施形態の要部を示す断面図、図2は、その初期設定角度
への開脚状態を示す断面図、図3は、任意の角度への開
脚状態を示す断面図、図4は、その開脚状態を示す斜視
図である。なお図1乃至図4において図5に対応する部
分には同一の符号を付して示し、その説明は省略する。
図1において、脚3の上部には枢軸2の中心から若干上
方に偏心した点に中心を有する偏心円弧面からなるカム
面3aを形成し、枢軸2を中心とする仮想円弧面3bに
対して上方に行くに従ってカム面3aとの間隔が漸増す
るようにその形状を設定する。また、脚連結台1の外周
面の一対の支持枠1a,1a(図1ではその一方のみを
示す)間に平面部1bを形成し、この平面部1bに逆四
角錐状のロック部材である楔4の摺接面4aを摺接し得
るようにする。また、楔4の上部をベルト5によりロー
ラ6及び脚3の頭部を介して操作杆7に連結し、この操
作杆7を脚3の背面に沿って上下に移動し得るようにす
るとともに、楔4をばね8により脚連結台1に突設した
係止部1cに当接させてその下降端位置を設定する。そ
して、楔4の下降端においてその傾斜面4bと閉脚状態
にある脚3のカム面3aとの間に所定の間隙Xが形成さ
れるようにし、この間隙Xが楔4の上昇により漸次拡大
するように傾斜面4bの傾斜方向を設定する。さらに、
脚3の上部側面に操作杆7の折曲部7aに対応して開脚
角度目盛り3cを設ける。
【0007】このような構成で、図1に示す閉脚状態か
ら操作杆7を押し下げることなく脚3を時計方向(開脚
方向)に回動すると、脚3の上部のカム面3aと脚連結
台1の外周面との距離が減少することにより、楔4との
間隙Xも減少し、カム面3aが楔4の傾斜面4bに摺接
する。この状態からさらに脚3が開脚方向に回動しよう
とすると、脚3のカム面3aが傾斜面4bを右方に駆動
して楔4を脚連結台1の平面部1bに圧接し、脚3のそ
れ以上の回動を阻止する。これにより、脚3は、予め定
められた初期開脚角度(例えば24度)にロックされて
ハイポジション位置に設定される(図2参照)。また、
図1に示す閉脚状態で操作杆7をばね8の付勢力に抗し
て下方に引っ張り、その折曲部7aを脚3に設けた開脚
角度目盛り3cの所要の位置に合わせた状態で脚3を開
脚方向へ回動すると、図3に示すように、脚3のカム面
3aが上昇した楔4の傾斜面4bの中間部以降に当接し
てその回動が停止する。この状態で操作杆7を釈放する
と、楔4はばね8の付勢力により下降して脚3のカム面
3aに圧接し、所要の設定開脚角度にロックされる。な
お、特に従来から設定されている三段階の開脚角度(例
えば24度,60度,80度)に対応する開脚角度位置
に特定のマーク3dを表示し、それらの位置で操作杆7
をクリック止め等により半固定し得るようにすれば、従
来の三段階ロックの三脚と同様の感覚で使用することも
可能である。
ら操作杆7を押し下げることなく脚3を時計方向(開脚
方向)に回動すると、脚3の上部のカム面3aと脚連結
台1の外周面との距離が減少することにより、楔4との
間隙Xも減少し、カム面3aが楔4の傾斜面4bに摺接
する。この状態からさらに脚3が開脚方向に回動しよう
とすると、脚3のカム面3aが傾斜面4bを右方に駆動
して楔4を脚連結台1の平面部1bに圧接し、脚3のそ
れ以上の回動を阻止する。これにより、脚3は、予め定
められた初期開脚角度(例えば24度)にロックされて
ハイポジション位置に設定される(図2参照)。また、
図1に示す閉脚状態で操作杆7をばね8の付勢力に抗し
て下方に引っ張り、その折曲部7aを脚3に設けた開脚
角度目盛り3cの所要の位置に合わせた状態で脚3を開
脚方向へ回動すると、図3に示すように、脚3のカム面
3aが上昇した楔4の傾斜面4bの中間部以降に当接し
てその回動が停止する。この状態で操作杆7を釈放する
と、楔4はばね8の付勢力により下降して脚3のカム面
3aに圧接し、所要の設定開脚角度にロックされる。な
お、特に従来から設定されている三段階の開脚角度(例
えば24度,60度,80度)に対応する開脚角度位置
に特定のマーク3dを表示し、それらの位置で操作杆7
をクリック止め等により半固定し得るようにすれば、従
来の三段階ロックの三脚と同様の感覚で使用することも
可能である。
【0008】このような構成によれば、不整地等での使
用に際して、3本の脚をほぼ同一の長さに伸長したま
ま、不整地の凹凸度や傾斜度に応じて各脚の開脚角度を
それぞれ調整すればよい。また、各脚はいかなる開脚角
度でも確実にロックが可能であるため、三脚設置時の安
定度はきわめて高く、不用意に転倒して機材を破損する
おそれはない。このような開脚状態から三脚を折り畳む
には、脚3を閉脚方向へ回動させるだけでよく、それに
より楔4に圧接されている脚3のカム面3aの枢軸2の
中心からの距離が漸次減少するので、楔4との圧接が解
除され、楔4をばね8の付勢力により下降させながら容
易に図1に示す閉脚状態に戻すことができる。なお、上
記の実施形態では、楔4をベルト5によりローラ6を介
して操作杆7に連結することにより、楔4をばね8の付
勢力に抗して上昇させるようにしたが、一対の支持枠1
a,1aの外側から適当な操作部材により楔4を直接駆
動して上昇させ、その位置に半固定とすることも可能で
ある。
用に際して、3本の脚をほぼ同一の長さに伸長したま
ま、不整地の凹凸度や傾斜度に応じて各脚の開脚角度を
それぞれ調整すればよい。また、各脚はいかなる開脚角
度でも確実にロックが可能であるため、三脚設置時の安
定度はきわめて高く、不用意に転倒して機材を破損する
おそれはない。このような開脚状態から三脚を折り畳む
には、脚3を閉脚方向へ回動させるだけでよく、それに
より楔4に圧接されている脚3のカム面3aの枢軸2の
中心からの距離が漸次減少するので、楔4との圧接が解
除され、楔4をばね8の付勢力により下降させながら容
易に図1に示す閉脚状態に戻すことができる。なお、上
記の実施形態では、楔4をベルト5によりローラ6を介
して操作杆7に連結することにより、楔4をばね8の付
勢力に抗して上昇させるようにしたが、一対の支持枠1
a,1aの外側から適当な操作部材により楔4を直接駆
動して上昇させ、その位置に半固定とすることも可能で
ある。
【0009】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば以
下に記載する効果を奏する。請求項1記載の三脚の開脚
ロック装置によれば、脚の上部に形成されたカム面と脚
連結台との間にロック部材を上下に変位可能に介装し、
脚を開放方向に回動することによりそのカム面をロック
部材に圧接させるとともに、ロック部材を上下させるこ
とにより上記カム面とロック部材との間隙を変化させる
ようにしたので、外部から操作部材によりロック部材を
上下に変位させた状態で脚を開脚させることにより任意
の開脚角度で脚をロックすることが可能になる。請求項
2記載の三脚の開脚ロック装置によれば、上記の装置に
おいて、ロック部材は、上昇することによりカム面との
間隙が拡大する傾斜面を有するようにしたので、この傾
斜面がカム面に対して楔作用をすることによりきわめて
簡単な構成で確実に脚をロックすることができる。
下に記載する効果を奏する。請求項1記載の三脚の開脚
ロック装置によれば、脚の上部に形成されたカム面と脚
連結台との間にロック部材を上下に変位可能に介装し、
脚を開放方向に回動することによりそのカム面をロック
部材に圧接させるとともに、ロック部材を上下させるこ
とにより上記カム面とロック部材との間隙を変化させる
ようにしたので、外部から操作部材によりロック部材を
上下に変位させた状態で脚を開脚させることにより任意
の開脚角度で脚をロックすることが可能になる。請求項
2記載の三脚の開脚ロック装置によれば、上記の装置に
おいて、ロック部材は、上昇することによりカム面との
間隙が拡大する傾斜面を有するようにしたので、この傾
斜面がカム面に対して楔作用をすることによりきわめて
簡単な構成で確実に脚をロックすることができる。
【0010】請求項3記載の三脚の開脚ロック装置によ
れば、脚の上部に形成したカム面は、脚の回転中心から
偏心した中心を有する偏心円弧面からなるようにしたの
で、カム面を高精度に形成することが可能になり、各脚
の開脚角度を正確に設定することができる。請求項4記
載の三脚の開脚ロック装置によれば、脚の上部側面に
は、操作部材の変位量に対応してロック可能な開脚角度
を表示する開脚角度目盛りを設けたので、操作部材を所
要の開脚角度目盛りに合わせて開脚するだけで任意の開
脚角度にロックすることが可能になり、開脚時の操作性
を向上させることができる。請求項5記載の三脚の開脚
ロック装置によれば、操作部材は、開脚角度目盛りの所
要の位置で係止し得るようにしたので、3本の脚を同一
開脚角度に迅速に設定することが可能になる。
れば、脚の上部に形成したカム面は、脚の回転中心から
偏心した中心を有する偏心円弧面からなるようにしたの
で、カム面を高精度に形成することが可能になり、各脚
の開脚角度を正確に設定することができる。請求項4記
載の三脚の開脚ロック装置によれば、脚の上部側面に
は、操作部材の変位量に対応してロック可能な開脚角度
を表示する開脚角度目盛りを設けたので、操作部材を所
要の開脚角度目盛りに合わせて開脚するだけで任意の開
脚角度にロックすることが可能になり、開脚時の操作性
を向上させることができる。請求項5記載の三脚の開脚
ロック装置によれば、操作部材は、開脚角度目盛りの所
要の位置で係止し得るようにしたので、3本の脚を同一
開脚角度に迅速に設定することが可能になる。
【図1】この発明の一実施形態の閉脚状態の要部を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】同じくその初期設定角度への開脚状態を示す断
面図である。
面図である。
【図3】同じくその任意の開脚角度への開脚状態を示す
断面図である。
断面図である。
【図4】同じくその開脚状態の外観を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】従来の三脚の開脚ロック装置の一例を示す断面
図である。
図である。
1:脚連結台 2:枢軸
3:脚 3a:カム面
4:楔(ロック部材) 5:ベルト
6:ローラ 7:操作杆(操作部材)
8:ばね(ばね部材)
Claims (5)
- 【請求項1】 脚連結台に開閉自在に枢支された3本の
脚を、それぞれ任意の開脚角度でロックし得る三脚の開
脚ロック装置であって、 上記脚の上部に形成され該脚を開脚方向に回動させるこ
とにより、上記脚連結台の外周面との距離を減少させる
カム面と、該カム面と上記脚連結台の外周面との間に上
記カム面と所定の間隙を有して上下に変位可能に介装さ
れ上記脚連結台の外周面に沿って上昇することにより上
記間隙を拡大させるロック部材と、該ロック部材を下降
端方向に付勢するばね部材と、該ばね部材の付勢力に抗
して上記ロック部材を上方へ駆動し得る操作部材とを設
けたことを特徴とする三脚の開脚ロック装置。 - 【請求項2】 ロック部材は、上昇することにより脚上
部に形成したカム面との間隙が拡大する傾斜面を有する
ことを特徴とする請求項1記載の三脚の開脚ロック装
置。 - 【請求項3】 脚の上部に形成したカム面は、上記脚の
回転中心から偏心した中心を有する偏心円弧面からなる
ことを特徴とする請求項1記載の三脚の開脚ロック装
置。 - 【請求項4】 脚の上部側面には、操作部材の変位量に
対応してロック可能な開脚角度を表示する開脚角度目盛
りを設けたことを特徴とする請求項1記載の三脚の開脚
ロック装置。 - 【請求項5】 操作部材は、開脚角度目盛りの所要の位
置で係止し得るようにしたことを特徴とする請求項4記
載の三脚の開脚ロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001247301A JP2003057741A (ja) | 2001-08-16 | 2001-08-16 | 三脚の開脚ロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001247301A JP2003057741A (ja) | 2001-08-16 | 2001-08-16 | 三脚の開脚ロック装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003057741A true JP2003057741A (ja) | 2003-02-26 |
Family
ID=19076675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001247301A Pending JP2003057741A (ja) | 2001-08-16 | 2001-08-16 | 三脚の開脚ロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003057741A (ja) |
Cited By (8)
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