JP2003056614A - 湿式摩擦部材 - Google Patents
湿式摩擦部材Info
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Abstract
溝あるいは間隙が形成された湿式摩擦部材を得る。 【解決手段】コアプレート1と該コアプレート1の少な
くとも一方の面に形成されたリング状の摩擦材3とを有
する湿式摩擦部材であって、前記摩擦材3は、周方向の
巾が狭い狭巾部4が溝2あるいは間隙を隔てて複数個周
方向に配列した狭巾集合部5と、該狭巾部4より周方向
の巾が広くかつ該狭巾集合部5と該溝2あるいは該間隙
を隔てて周方向に配置された広巾部6とから構成されて
いる湿式摩擦部材である。
Description
し、詳しくは表面に溝あるいは間隙を有する湿式摩擦部
材に関する。
ク等に多く用いられる。この場合湿式摩擦部材は、一般
にリング状の形状を持つ金属製のコアプレートと、この
コアプレート上にリング状に貼付された摩擦材とからな
る。この湿式摩擦部材が潤滑油を介して相手材に圧接さ
れ、摩擦材が貼付された湿式摩擦部材表面が摩擦面とし
て相手材と係合することによって駆動側から従動側へ駆
動力が伝達され、また摩擦面と相手材とが開放されるこ
とによって駆動力が遮断される。
湿式摩擦部材は潤滑油中で使用される。この潤滑油は湿
式摩擦部材と相手材との間に介在することにより回転ト
ルクを伝達するとともに湿式摩擦材を冷却し、摩擦材の
耐久性を保つ効果を持つ。
手材との間に油膜を形成する。このため作動を解除して
もこの油膜によって摩擦部材と相手材とが開放され難く
なることがある。この場合、トルクの損失が起こるいわ
ゆる引き摺りトルクが発生する。自動変速機を搭載した
自動車においては特に湿式摩擦部材に起因する引き摺り
トルクが大きく、この引き摺りトルクが増大するとクラ
ッチの切れ不良の一因となることが知られている。
妨げる一因ともなっている。近年環境問題に対応するた
めに自動車の燃費の向上が求められており、引き摺りト
ルクを軽減することは燃費の向上をはかる上でも重要な
課題となっている。
ら様々な手段が考案されている。例えば、湿式摩擦材の
摩擦部材にウェーブ加工を施して相手材との接触面積を
低減する方法や、摩擦材表面に種々の溝あるいは間隙を
形成して潤滑油を排出させる方法は広く用いられてい
る。
一般的には、コアプレートを容易に弾性変形する鋼板で
形成し、周方向に波状の凹凸を付けたのち、このコアプ
レートに摩擦材を貼付することで得られる。ウェーブ加
工を施された湿式摩擦部材をクラッチディスクとして用
いる場合、湿式摩擦部材は相手材に圧接されると弾性的
に変形され平板な状態となり、圧接が解除されると弾性
により元の波状に復元する。このため、復元時には迅速
に相手材から開放され、引き摺りトルクを軽減すること
ができる。
は、コアプレートに摩擦材の小片(セグメント)を複数
枚貼り付けて、隣接するセグメント間に間隙を形成する
方法や、リング状の摩擦材をプレス成形してその表面に
溝を形成する方法や、リング状に成形された摩擦材の表
面を切削加工して溝を形成する方法などによって得られ
る。溝あるいは間隙が形成された湿式摩擦部材をクラッ
チディスクとして用いる場合、湿式摩擦部材は軸心を中
心として回転するため、溝あるいは間隙を流れる潤滑油
は、遠心力によってリング状の湿式摩擦部材の内周側か
ら外周側に排出されるため、湿式摩擦部材と相手材との
間の油膜が減少して引き摺りトルクが軽減される。
るいは間隙の形状については、従来種々の考案がなされ
ており、例えば特開平11−141570号公報には種
々の形状の溝を持つ湿式摩擦部材が開示されている。
慮してなされたもので、表面に溝あるいは間隙が形成さ
れた湿式摩擦部材であり、引き摺りトルクが従来より大
幅に軽減される湿式摩擦部材を得ることを目的とする。
明の湿式摩擦部材は、コアプレートと該コアプレートの
少なくとも一方の面に形成されたリング状の摩擦材とを
有する湿式摩擦部材であって、前記摩擦材は、周方向の
巾が狭い狭巾部が溝あるいは間隙を隔てて複数個周方向
に配列した狭巾集合部と、該狭巾部より周方向の巾が広
くかつ該狭巾集合部と該溝あるいは該間隙を隔てて周方
向に配置された広巾部とから構成されていることを特徴
とする。
は、溝あるいは間隙が狭い間隔で形成され、主にこの狭
巾集合部において潤滑油の排出が行われる。
よび広巾部は各々3個以上で、この狭巾集合部および広
巾部は交互に均等に配置することができる。また、狭巾
集合部の総面積は、広巾部の総面積の等倍〜3倍である
ことが好ましい。
るいは間隙は、放射状に延びかつ溝あるいは間隙の巾は
1mm〜3mmであることが好ましい。
隙の総面積は、狭巾集合部における狭巾部の総面積以下
であることが好ましい。
コアプレートと該コアプレートの少なくとも一方の面に
形成されたリング状の摩擦材とを有する。
て用いることができる。例えば、ペーパーフェーシング
のほか、レジンモールド、軟質ウーブン、特殊ウーブ
ン、セミメタリック、セラミック等の摩擦材を用いるこ
とができる。このうち、ペーパーフェーシングは、耐久
性に優れ軽量であり、また安価に製造できることから、
より好ましく用いることができる。
いは複数のセグメント摩擦材がリング状に配置されてコ
アプレートに貼付される。摩擦材はコアプレートの両面
に貼付することもできるし、片面にのみ貼付することも
できる。摩擦材をコアプレートの両面に貼付する場合、
コアプレートを挟んで両面に位置する各摩擦材の溝ある
いは間隙の位置は、一致させてもよいし一致させなくて
もよい。また、貼付は通常行われている方法で行うこと
ができる。
い狭巾部が溝あるいは間隙を隔てて複数個周方向に配列
した狭巾集合部と、狭巾部より周方向の巾が広くかつ狭
巾集合部と溝あるいは間隙を隔てて周方向に配置された
広巾部とから構成されている。
間隙が数多く形成されるほど潤滑油の流路となる面積が
大きくなり、潤滑油の排出が良好に行われる。このため
摩擦面の油膜が低減し、摩擦部材と相手材との係合が開
放され易くなり、引き摺りトルクが低減される。しかし
その反面、溝あるいは間隙が数多く形成されるほど摩擦
面の面積が減少するために、十分な摩擦材の耐荷重性や
耐熱性が得られなくなる。
狭巾集合部と広巾部とから構成される。この構成により
本発明の湿式摩擦部材では、溝あるいは間隙が狭い間隔
で形成された狭巾集合部において潤滑油の排出が良好に
行われる。このため狭巾集合部では油膜が低減し、摩擦
部材と相手材との係合が開放され易くなる。その結果、
湿式摩擦部材全体としては溝あるいは間隙の数を増やす
ことなく引き摺りトルクが軽減される。
よび数は、個々の湿式摩擦部材製品毎に最適な数に設定
でき、狭巾部の巾は狭巾集合部の面積と溝あるいは間隙
の数とによって決定される。溝あるいは間隙の深さは摩
擦材の厚さに応じて最適な深さに設定されるが、0.1
mm以上あるいは摩擦材の厚さの30%以上であること
が好ましい。
配置される個数と狭巾集合部の巾とによって決定され
る。
部および広巾部は各々3個以上で、狭巾集合部および広
巾部は交互に均等に配置されている。狭巾集合部および
広巾部が交互に均等に配置されることで、油膜が形成さ
れる面と油膜が低減する面とがバランス良く配置される
ことになり、摩擦部材と相手材との係合が開放され易く
なるため引き摺りトルクが低減される。また、各々3個
未満の配置では広巾部の面積が大きくなるため、狭巾集
合部と広巾部との配置のバランスが悪くなって引き摺り
トルクが増大する。さらに狭巾集合部および広巾部は各
々3個以上であればよいが、3〜5個の範囲でよりバラ
ンスよく配置されるため、各々3〜5個の範囲で配置さ
れることがより好ましい。
部の総面積は広巾部の総面積の等倍〜3倍である。狭巾
集合部の総面積が広巾部の総面積に満たないと広巾部の
面積が大きくなるため広巾部での油膜が増大し、その結
果引き摺りトルクが増大する。また3倍を超えると、狭
巾集合部における溝あるいは間隙の間隔が広くなり、狭
巾集合部の効果が少なくなって引き摺りトルクが増大す
る。
は間隙は放射状に延び、かつ溝あるいは間隙の巾は1m
m〜3mmである。溝あるいは間隙が放射状に延びるこ
とで、この溝あるいは間隙の方向が湿式摩擦部材が回転
する際に生じる遠心力の方向と一致することになり、こ
のため潤滑油の排出が良好に行われる。また、溝あるい
は間隙の巾が1mm未満であると潤滑油の流路としての
十分な巾が得られず、潤滑油の排出が良好に行われ難
い。また、3mmを超えると狭巾部の巾が狭くなり狭巾
部の面積が小さくなることから、摩擦材の耐熱性や摩擦
耐性を保つことが難しくなる。
部における溝あるいは間隙の総面積は、狭巾集合部にお
ける狭巾部の総面積以下である。狭巾集合部における溝
あるいは間隙の総面積が狭巾集合部における狭巾部の総
面積を超えると、狭巾部の面積が小さくなり、摩擦材の
耐熱性や摩擦耐性を保つことが難しくなる。
工を施したコアプレートと摩擦材とからなる湿式摩擦材
部材にこの様な溝あるいは間隙を形成して構成すること
もできる。この場合、ウェーブ加工によっても引き摺り
トルクが低減されるため、より好ましく用いることがで
きる。
体的に説明する。
部材の形状を図1に示す。本実施例1の湿式摩擦部材
は、コアプレート1と、このコアプレート1の両面に貼
付された、溝2がプレス加工によって形成されたリング
状の摩擦材3とからなる。
ル製のものを用いた。また、摩擦材3は外径153m
m,内径138mm,片側厚さ0.40mmのリング状
のペーパーフェーシングを用いた。このペーパーフェー
シングは、パルプ、合成繊維および摩擦調整剤を湿式抄
造した基材にフェノール樹脂等の熱硬化性バインダーを
含浸し成型したものであり、多孔質で弾力に優れ油中で
摩擦に使用することに適する。
された溝2は、巾2mm,深さ0.15mmであり、リ
ング状の摩擦材3の内周側から外周側に放射方向に向か
って延びるように形成されている。
なる円および外周となる円の中心をその中心とし、1本
の溝2を基準として放射状に6°間隔で8本配置され、
次いで30°間隔で1本配置され、さらに6°間隔で8
本、30°間隔で1本と交互に配置されたことによっ
て、360°のリング状の摩擦材3の摩擦面全面に放射
状に配置されている。
ング状の摩擦材3の外周となる円および内周となる円の
中心をその中心として、1本の溝2の巾方向の中心線か
ら隣接する溝2の巾方向の中心線までの角度をいうもの
である。
2本の溝2によって区画された部分を狭巾部4と呼ぶ。
そして、溝2によって区画された7個の狭巾部4とそれ
を区画する6本の溝1とによって構成される部分を狭巾
集合部5とする。さらに、狭巾集合部4に隣接し、30
°間隔で配置された2本の溝2によって区画された部分
を広巾部6とする。これら狭巾部4、狭巾集合部5およ
び広巾部6は、本発明の狭巾部、狭巾集合部および広巾
部に相当する。
とは交互にそれぞれ5個づつ形成されている。また、溝
2は全部で40本形成されている。以上の方法で実施例
1の湿式摩擦部材が得られた。
部材の形状を図2に示す。本実施例2の湿式摩擦部材
は、実施例1と同じコアプレート7と、このコアプレー
ト7の両面にリング状に貼付された、2種類の摩擦材の
セグメントである狭巾セグメントおよび広巾セグメント
とからなる。本実施例2の湿式摩擦部材では、隣り合う
2個のセグメントの間に間隙8が形成されている。
をコアプレート7に貼付することによって、実施例1に
おける溝2と同じ配置となるように形成されている。
のペーパーフェーシングより扇面状に打ち抜かれて成形
された。ここで狭巾セグメントをセグメント9とし、広
巾セグメントをセグメント10とする。セグメント9お
よびセグメント10の厚さは0.4mmである。セグメ
ント9およびセグメント10の形状は、これらのセグメ
ントをコアプレート7にリング状に貼付した場合に、本
実施例2の湿式摩擦部材が実施例1の湿式摩擦部材と同
じ狭巾部、広巾部および溝の配置を持つような形状に成
形されている。
mである。
貼付された1個のセグメント9を狭巾部11と呼ぶ。そ
して、7個の狭巾部11とそれを区画する6本の間隙8
とによって構成される部分を狭巾集合部12とする。さ
らに、狭巾集合部12に間隙8を隔てて貼付された1個
のセグメント10を広巾部13とする。これら狭巾部1
1、狭巾集合部12および広巾部13は本発明の狭巾
部、狭巾集合部及び広巾部に相当する。
13とは交互にそれぞれ5個づつ形成されている。ま
た、間隙8は全部で40本形成されている。以上の方法
で実施例2の湿式摩擦部材が得られた。
部材の形状を図3に示す。本実施例3の湿式摩擦部材
は、実施例1と同じコアプレート14と、このコアプレ
ート14の両面に貼付された、溝15がプレス加工によ
って形成されたリング状の摩擦材16とからなる。本実
施例3の湿式摩擦部材は、溝15の配置以外は実施例1
と同様に形成された。
の内周となる円および外周となる円の中心をその中心と
し、1本の溝15を基準として放射状に6°間隔で13
本配置され、次いで48°間隔で1本配置され、さらに
6°間隔で13本、48°間隔で1本と交互に配置され
たことによって、360°のリング状の摩擦材16の摩
擦面全面に放射状に配置されている。また、溝15は全
部で39本形成されている。
た2本の溝15によって区画された部分を狭巾部17と
呼ぶ。そして、溝15によって区画された11個の狭巾
部17とそれを区画する10本の溝15とによって構成
される部分を狭巾集合部18とする。さらに、狭巾集合
部18に隣接した48°間隔で配置された2本の溝14
によって区画された部分を広巾部19とする。これら狭
巾部17、狭巾集合部18および広巾部19は本発明の
狭巾部、狭巾集合部および広巾部に相当する。
18とは交互にそれぞれ3個づつ形成されている。ま
た、溝15は全部で39本形成されている。以上の方法
で実施例3の湿式摩擦部材が得られた。
部材の形状を図4に示す。本比較例1の湿式摩擦部材
は、コアプレート20と、このコアプレート20の両面
に貼付された、溝21がプレス加工によって形成された
リング状の摩擦材22とからなる。本比較例1の湿式摩
擦部材は、溝21の配置以外は実施例1と同様に形成さ
れた。
摩擦材22の内周となる円および外周となる円の中心を
その中心とし、1本の溝21を基準として放射状に9°
間隔で40本配置されたことによって、360°のリン
グ状の摩擦材22の摩擦面全面に放射状に配置されてい
る。以上の方法で比較例1の湿式摩擦部材が得られた。
部材の形状を図5に示す。本比較例2の湿式摩擦部材
は、コアプレート23と、このコアプレートの両面に貼
付された、摩擦材のセグメントであるセグメント24と
からなる。本比較例2の湿式摩擦部材では、隣り合う2
個のセグメント24の間に間隙25が形成される。ま
た、本比較例2の湿式摩擦部材は、間隙25の配置およ
びセグメント24の形状以外は実施例2と同様に形成さ
れた。
をコアプレート23にリング状に貼付した場合に、本比
較例2の湿式摩擦部材が比較例1の湿式摩擦部材と同じ
狭巾部、広巾部および溝の配置を持つような形状に成形
されている。本比較例2において間隙24は、全部で4
0本形成されている。以上の方法で比較例2の湿式摩擦
部材が得られた。
および比較例1〜2の湿式摩擦部材について引き摺りト
ルク試験を行った。
験機を用い、この試験機に同一の4枚の湿式摩擦部材と
5枚のクラッチプレートとを交互に装着して、湿式摩擦
部材を回転させた状態での引き摺りトルクを計測した。
設定した。また、隣り合うクラッチプレートの間隔から
湿式摩擦部材の厚さをひいた差すなわちパッククリアラ
ンスが1つの湿式摩擦部材あたりで平均1.6mmとな
るように設定した。潤滑油はATF(オートマチックト
ランスミッションフルード)を用い、潤滑油量600c
c/分,油温40℃の条件で試験を行った。以上の試験
方法にて行った引き摺りトルク試験の結果を表1に示
す。
摩擦部材とは溝の形状や数が等しいにもかかわらず、明
らかに実施例1の湿式摩擦部材の方が引き摺りトルクが
小さい。これは、実施例1の湿式摩擦部材が狭巾集合部
と広巾部とを有する構成であり、狭巾集合部において潤
滑油の排出が良好に行われたため、均等な間隔で溝が形
成されている比較例1の湿式摩擦部材と比較して引き摺
りトルクが軽減したものと考えられる。
較例2の湿式摩擦部材とは、間隙の形状や数が等しいに
もかかわらず、明らかに実施例2の湿式摩擦部材の方が
引き摺りトルクが小さい。これもまた上記実施例1と同
じ理由によって実施例2の引き摺りトルクが軽減したも
のと考えられる。
例1の湿式摩擦部材と溝の形状が等しく、溝の本数が少
ないにもかかわらず、明らかに比較例1の湿式摩擦部材
と比較して引き摺りトルクが小さい。これもまた、上記
実施例1と同じ理由によって実施例3の引き摺りトルク
が低減したものと考えられる。
摩擦材が狭巾集合部と広巾部とから構成されることによ
って潤滑油の排出が良好に行われて、引き摺りトルクを
軽減させることができる。
る。
る。
る。
る。
る。
4:狭巾部 5:狭巾集合部 6:広巾部
Claims (5)
- 【請求項1】 コアプレートと該コアプレートの少なく
とも一方の面に形成されたリング状の摩擦材とを有する
湿式摩擦部材であって、 前記摩擦材は、周方向の巾が狭い狭巾部が溝あるいは間
隙を隔てて複数個周方向に配列した狭巾集合部と、該狭
巾部より周方向の巾が広くかつ該狭巾集合部と該溝ある
いは該間隙を隔てて周方向に配置された広巾部とから構
成されていることを特徴とする湿式摩擦部材。 - 【請求項2】 前記狭巾集合部および前記広巾部は、各
々3個以上で該狭巾集合部および該広巾部は交互に均等
に配置されている請求項1に記載の湿式摩擦部材。 - 【請求項3】 前記狭巾集合部の総面積は、前記広巾部
の総面積の等倍〜3倍である請求項1に記載の湿式摩擦
部材。 - 【請求項4】 前記溝あるいは前記間隙は、放射状に延
びかつ該溝あるいは該間隙の巾は1mm〜3mmである
請求項1に記載の湿式摩擦部材。 - 【請求項5】 前記狭巾集合部における前記溝あるいは
前記間隙の総面積は、該狭巾集合部における前記狭巾部
の総面積以下である請求項1に記載の湿式摩擦部材。
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