JP2003056497A - エンジン用静翼 - Google Patents

エンジン用静翼

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JP2003056497A
JP2003056497A JP2001244500A JP2001244500A JP2003056497A JP 2003056497 A JP2003056497 A JP 2003056497A JP 2001244500 A JP2001244500 A JP 2001244500A JP 2001244500 A JP2001244500 A JP 2001244500A JP 2003056497 A JP2003056497 A JP 2003056497A
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metal material
vane
composite material
material portion
metal
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JP2001244500A
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Inventor
Atsushi Shimizu
淳 清水
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体として金属材料静翼よりも軽量でありな
がら、金属材料静翼と同等の耐エロージョン性を有し、
なおかつ、万が一の破損の際にも、交換修理が容易であ
るエンジン用静翼を提供する。 【解決手段】 静翼1の、少なくとも前縁端部1aを含
む前縁側の一部を、金属材料からなる金属材料部2で構
成し、残余の部分は、前記金属材料部2に当接してかつ
高分子複合材料からなる複合材料部3で構成し、金属材
料部2の曲げ剛性を高めるために、それぞれの部材に凹
溝2b・3bを形成し、これら凹溝に嵌合部材4を嵌合
させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機エンジンの
ファンや圧縮機に使用される静翼に係り、特に、その主
要部分を高分子複合材料で形成された静翼に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】航空機用エンジンに関しては、可能な限
り軽量化することが常に望まれており、そのような要望
に応える一手段として、金属材料に替えてFRP(繊維
強化樹脂材)などの高分子複合材料により形成された静
翼が実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な複合材料静翼は、金属材料静翼に対して、質量軽減が
図れる一方で耐エロージョン性が劣り、空気中に含まれ
る砂などにより発生する静翼前縁端部の摩耗により、使
用過程において頻繁に交換修理しなければならないとい
う問題があった。また、耐エロージョン性向上の方策と
して、少なくとも静翼の前縁端部を覆うように、ステン
レス等の金属薄板を貼付ける方法も知られているが、接
着剤の経時劣化により剥離が生じる場合がある。さら
に、接着の前処理にリン酸を使用する必要があるが法規
性があって実施が難しく、金属薄板の再貼付け修理も困
難であるという問題があった。
【0004】本発明は以上のような課題を解決するため
になされたもので、全体として金属材料静翼よりも軽量
でありながら、金属材料静翼と同等の耐エロージョン性
を有し、なおかつ、破損の際にも、交換修理が容易であ
るエンジン用静翼を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
エンジン用静翼において、少なくとも前縁端部を含む前
縁側の一部が金属材料からなる金属材料部で構成され、
残余の部分は、前記金属材料部に当接してかつ高分子複
合材料からなる複合材料部で構成されたことを特徴とす
る。
【0006】この構成によれば、砂などによって最も摩
耗が起こり易い静翼の前縁端部が金属材料で形成されて
いるため、この部分を高分子複合材料で形成した場合と
比較して耐エロージョン性が向上する。なおかつ、静翼
の残余の部分は比重が金属よりも小さい高分子複合材料
で形成されているため、静翼全体としては、従来の金属
翼よりも軽量となる。さらに、万が一、金属材料部また
は複合材料部のいずれかが破損した場合、交換修理も容
易であり、破損した部材のみを交換すればよい。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のエ
ンジン用静翼において、前記金属材料部または前記複合
材料部のいずれか一方の当接面に翼スパン方向に向けて
凸条が形成され、他方の当接面には、同方向に向けて凹
溝が形成され、これら凸条と凹溝とが嵌合されているこ
とを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載のエ
ンジン用静翼において、前記金属材料部の当接面および
前記複合材料部の当接面の双方に、翼スパン方向に向け
て凹溝が形成され、前記各凹溝には別体に形成され嵌合
部材が嵌合されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の実施
の形態について説明する。図1は本発明による静翼の一
実施形態を示す斜視図である。
【0010】本実施形態において、静翼1は、翼のスパ
ン方向に平行な平面で大きく二分されて、金属材料部2
と複合材料部3とを有し、さらに、それらの間に嵌合部
材4が嵌合された構成となっている。なお、図1は、金
属材料部2と複合材料部3とが当接する直前の状態を示
している。
【0011】金属材料部2は、金属材料から形成され、
翼の前縁端部1aを含む前縁側の部分を構成するもので
ある。ここで使用される金属材料としては、比較的比重
が小さくて航空機の構造材料として用いられる、アルミ
ニウム、アルミニウム合金(2024系AL合金、70
75系AL合金など)、チタン合金(Ti6−AL4V
合金、Ti8−Mn合金)などが適している。金属材料
部2の後側は、複合材料部3との当接面2aとなってい
る。当接面2aの中央部には、翼のスパン方向に向け
て、上端面2cから下端面2dまで貫通する形で凹溝2
bが設けられている。
【0012】一方、複合材料部3は、高分子複合材料か
ら形成され、翼の後縁端部1bを含んで残余の部分を構
成するものである。ここで使用される複合材料として
は、FRP(繊維強化樹脂材)などが好適である。複合
材料部2の前側は、金属材料部2との当接面3aとなっ
ている。その輪郭は、金属材料部2の当接面2aと完全
に一致させ、金属材料部2と当接した際に、表面に凹凸
が残らないようにする。当接面3aの中央部には、翼の
スパン方向に向けて、上端面3cから下端面3dまで貫
通する形で凹溝3bが設けられている。この凹溝3bの
溝幅は、前記凹溝2bの溝幅と同一に形成されている。
【0013】前記2つの凹溝2b・3bには、嵌合部材
4が嵌合されて、金属材料部2と複合材料部3とが連結
される。嵌合部材4は金属板材から形成されるが、その
材料は、金属材料部2と同一でもよいし、異なる材料で
もよい。嵌合部材4の板厚は、凹溝2b・3bとの間に
隙間を生じさせず、なおかつ凹溝2b・3bと嵌合部材
4との嵌合・分離が容易であるように設定する。また、
その長さは、翼のスパンと同等とする。すなわち、凹溝
2b・3bの長さともほぼ一致する。一方、その幅は、
凹溝2bと凹溝3bとで形成される空間部に合わせて決
定する。
【0014】次に、以上の構成の静翼1を航空機用エン
ジンへ取付ける方法について説明する。図2は、取付け
方法を示す斜視図である。まず、静翼1は、金属材料部
2と複合材料部3との間に嵌合部材4を嵌合させて図1
に示す状態に組み、さらに隙間を詰めて、金属材料部2
と複合材料部3とを当接させる。この際、凹溝2b・3
bと嵌合部材4との嵌合面、および、金属材料部2と複
合材料部3との当接面に接着剤等の固定手段は使用しな
い。
【0015】図2においてはその一部のみを示している
が、リング6は、航空機用エンジンの中心軸に中心を置
く円筒体として形成されている。リング6には、静翼1
を嵌挿するための穴が設けられており、ここに上記のよ
うにして組立てられた静翼1を挿通した後、隙間にはゴ
ム材9を詰める。
【0016】次に、以上のように形成され、航空機用エ
ンジンに取付けられた静翼の特性について説明する。
【0017】(1)整流作用について 静翼1は、その外周面が金属材料部2と複合材料部3の
2部材から形成されているが、それぞれの当接面2a・
3aの輪郭形状を一致させることにより、外表面に凹凸
が残らないようにすることが可能である。従って、翼全
体が同一材料から形成された従来の金属材料翼や複合材
料翼と、整流作用に関して何ら異なる点はない。
【0018】(2)質量について 静翼1は、従来の軽合金と、それより比重の小さい複合
材料との組合せであるため、翼全体の質量は、全体が軽
合金で形成されている従来の金属材料翼より小さくな
る。
【0019】(3)耐エロージョン性について 静翼1においては、砂の衝突が最も激しい翼の前縁端部
1aが金属材料で形成されているため、耐エロージョン
性は従来の複合材料翼に対して大幅に向上し、従来の金
属材料翼と同等になる。
【0020】(4)修理の容易性について 上記のように、静翼1の耐エロージョン性は十分に確保
されているが、それでも長期間の使用や偶発的な異物衝
突により摩耗や破損が起こり得る。そのような場合、静
翼1は接着剤などを使用せずに組立てられているため、
分解が容易であり、また、金属材料部2あるいは複合材
料部3のいずれか一方のみを交換することが可能であ
り、経済的である。
【0021】 なお、図1の実施形態では、別部材の嵌
合部材4で金属材料部2と複合材料部3とを連結してい
るが、例えば、金属材料部2の当接面2aに翼スパン方
向へ向けて凸条を形成し、一方、複合材料部3の凹溝3
bを残して、これら凸条と凹溝を嵌合させても、上記と
同様の修理の容易性が確保される。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、全体として金属材料静翼よりも軽量であり
ながら、金属材料静翼と同等の耐エロージョン性を有
し、なおかつ、破損の際にも交換修理が容易であるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の静翼を示す斜視図であ
る。
【図2】 図1に示す静翼の航空機用エンジンへの取付
け方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 静翼 1a 前縁端部 2 金属材料部 2b 凹溝 3 複合材料部 3b 凹溝 4 嵌合部材 6 リング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも前縁端部を含む前縁側の一部
    が金属材料からなる金属材料部で構成され、残余の部分
    は、前記金属材料部に当接してかつ高分子複合材料から
    なる複合材料部で構成されていることを特徴とするエン
    ジン用静翼。
  2. 【請求項2】 前記金属材料部または前記複合材料部の
    いずれか一方の当接面に翼スパン方向に向けて凸条が形
    成され、他方の当接面には、同方向に向けて凹溝が形成
    され、これら凸条と凹溝とが嵌合されていることを特徴
    とする請求1記載のエンジン用静翼。
  3. 【請求項3】 前記金属材料部の当接面および前記複合
    材料部の当接面の双方に、翼スパン方向に向けて凹溝が
    形成され、前記各凹溝には別体に形成された嵌合部材が
    嵌合されていることを特徴とする請求項1記載のエンジ
    ン用静翼。
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