JP2003056385A - 内燃機関の筒内状態計測装置及び筒内状態制御装置 - Google Patents

内燃機関の筒内状態計測装置及び筒内状態制御装置

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JP2003056385A
JP2003056385A JP2001247633A JP2001247633A JP2003056385A JP 2003056385 A JP2003056385 A JP 2003056385A JP 2001247633 A JP2001247633 A JP 2001247633A JP 2001247633 A JP2001247633 A JP 2001247633A JP 2003056385 A JP2003056385 A JP 2003056385A
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cylinder
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flow velocity
measuring
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Shinzo Mori
信三 森
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】点火プラグ近傍のガス流速及び混合気濃度を同
時に検出できる筒内状態計測装置を提供し、経時変化・
ばらつきがあってもガス流速及び混合気濃度を要求値に
維持できるようにする。 【解決手段】レーザドップラ流速計において、測定領域
に収束させる2本レーザ光を入光させるためのファイバ
ー16,17を点火プラグ7の基端側に接続する一方、
2本のレーザ光を収束させるためのフロントレンズ1
9、及び、測定領域からの散乱光を集光する集光レンズ
18を、点火プラグ7内に配置する。また、ファイバー
16及びフロントレンズ19を介して、濃度測定用レー
ザ光を点火プラグ7の側方電極7cに照射し、側方電極
7cでの反射光を、フロントレンズ19及びファイバー
16を介して取り出して、濃度測定用レーザ光の減衰か
ら混合気濃度を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の筒内状
態計測装置及び筒内状態制御装置に関し、詳しくは、筒
内でガス流速及び混合気濃度を同時に計測する装置、及
び、筒内でのガス流速及び混合気濃度の検出結果に基づ
いて機関を制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の筒内の混合気雰囲気内
にレーザ光を通過させ、このときのレーザ光の減衰に基
づいて混合気の濃度を計測する装置が知られている(特
開平6−280669号公報参照)。また、レーザドッ
プラ流速計を用いて内燃機関の筒内におけるガス流速を
計測させる構成が、特開平11−083885号公報に
開示されている。
【0003】更に、ガス流速及び特定化学種の濃度計測
を、同一部位において同時に行わせる装置が、特開平1
0−078444号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、筒内直接噴
射式内燃機関などでリーンバーン燃焼を行わせる場合に
は、点火プラグ周りの混合気濃度及びガス流速が燃焼性
に大きく影響するため、前記濃度・流速を考慮した制御
特性が設定されるが、実機上でこれらを同時に計測して
フィードバック制御できる構成ではなかった。
【0005】このため、機関のばらつきや経時変化に対
応することができず、初期設定としてプラグ周りの濃度
を必要最小限よりも濃くする設定を行っていた。また、
上記点火プラグ周りの混合気濃度及びガス流速のフィー
ドバック制御を実現するためには、混合気濃度の計測装
置と、ガス流速の計測装置とを備える必要があるが、こ
れらを個々に独立に点火プラグに内蔵させるのは、プラ
グ容積の制約から不可能であり、また、濃度計を特開平
6−280669号公報に開示されるように点火プラグ
に内蔵させる一方、ガス流速計を点火プラグとは別にシ
リンダヘッドに装着することも、シリンダヘッド周りの
空き空間が限られるために困難である。
【0006】特開平10−078444号公報には、ガ
ス流速及び特定化学種の濃度計測を、同一部位において
同時に行わせる装置が開示されているものの、該装置
は、検出対象を挟んで両側に検出装置を配置する構成で
あるため、内燃機関の筒内状態の検出には適用すること
ができないという問題があった。本発明は上記問題点に
鑑みなされたものであり、混合気濃度の計測装置とガス
流速の計測装置とをコンパクトに1つにまとめてシリン
ダヘッドに装着できる筒内状態計測装置を提供すること
を目的とする。
【0007】また、筒内での混合気濃度及びガス流速か
ら、燃焼状態を最適に制御できる筒内状態制御装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1記載
の発明に係る筒内状態計測装置は、機関の筒内における
ガス流速を計測するレーザドップラ流速計と、機関の筒
内を通過するレーザ光の減衰から混合気濃度を計測する
濃度計とを、光学系の少なくとも一部を共用させて一体
化する構成とした。
【0009】かかる構成によると、レーザドップラ流速
計は、レーザ光源から出射された2本のレーザビームを
レンズによって測定領域に収束させ、該測定領域に生じ
る干渉縞内を粒子が通過する際に発生する散乱光をレン
ズで集光して光電変換器で電気信号に変換し、該光電変
換器が出力するドップラ・バースト信号を信号処理して
前記粒子の速度を測定するものであり、また、濃度計
は、筒内の混合気雰囲気中にレーザを通過させた後、そ
の強度を検出することで、筒内を通過した時の減衰を求
め、周知のランバートーベアの法則による濃度と減衰と
の相関から混合気濃度を計測するものであるそして、前
記レーザドップラ流速計のレーザ光の経路を構成する光
学系(レンズ・ファイバー等)と前記濃度計のレーザ光
の経路を構成する光学系(レンズ・ファイバー等)との
少なくとも一部が共用され、同じ光学系を用いてレーザ
ドップラ流速計のレーザ光と濃度計のレーザ光とが入出
光される。
【0010】請求項2記載の発明では、前記レーザドッ
プラ流速計と濃度計とを、光学系の少なくとも一部を共
用させて点火プラグに内蔵する構成とした。かかる構成
によると、点火プラグにレーザドップラ流速計及び濃度
計を内蔵させることで、点火プラグ周りのガス流速及び
混合気濃度が計測され、かつ、両者の光学系の少なくと
も一部を共用させることで、点火プラグ内にまとめて内
蔵させる。
【0011】請求項3記載の発明では、前記濃度計用と
して筒内に入光したレーザ光を、点火プラグの側方電極
で反射させて点火プラグ側に戻す構成とした。かかる構
成によると、点火プラグから出射した濃度計測用のレー
ザ光は、点火プラグの側方電極で反射して点火プラグ側
に戻って、該点火プラグに戻ったレーザ光の強度を検出
することで、点火プラグの中心電極と側方電極とで挟ま
れる測定空間内における混合気濃度が計測される。
【0012】請求項4記載の発明では、前記レーザドッ
プラ流速計と濃度計とで、レンズを共用する構成とし
た。かかる構成によると、例えば、レーザドップラ流速
計において2本のレーザビームを測定領域に収束させる
ために用いるレンズを用いて、濃度測定用のレーザを筒
内に出射させ、かつ、筒内を通過したレーザ光を測定装
置に入光させることで、レレンズが共用化される。
【0013】請求項5記載の発明では、前記レーザドッ
プラ流速計と濃度計とで、レーザ光の入出力経路を構成
するファイバーを共用する構成とした。かかる構成によ
ると、例えば、レーザドップラ流速計において2本のレ
ーザビームを測定領域に向け出射させるために用いる2
本のファイバーのうちの1本を、筒内に向けて濃度計測
用のレーザを出射させるのに併用し、また、他方の1本
を筒内から戻った濃度測定用レーザの経路として併用す
ることで、ファイバーが共用化される。
【0014】請求項6記載の発明では、前記レーザドッ
プラ流速計用として筒内に入光させるレーザ光と、前記
濃度計用として筒内に入光させるレーザ光とを、マルチ
プレクサを用いて共用するファイバーに入射させる構成
とした。かかる構成によると、流速計用のレーザ光と濃
度計用のレーザ光とが、マルチプレクサによって同じフ
ァイバーに入射し、該ファイバーが共用される。
【0015】請求項7記載の発明では、前記レーザドッ
プラ流速計用のレーザ光を筒内に入光させるためのファ
イバーによって、筒内を通過した前記濃度計用のレーザ
光を導出させる構成とし、かつ、ハーフミラーによって
入光側と導出側との経路を分離する構成とした。かかる
構成によると、同じファイバーに対して流速計用のレー
ザ光が入射されると共に、該入射口から、筒内を通過し
た濃度計用のレーザ光が出射する構成であって、流速計
用のレーザ光源からのレーザ光をハーフミラーで屈曲さ
せてファイバーに入射させるか、及び/又は、ファイバ
ーから出射するレーザ光をハーフミラーで屈曲させて検
出器に導く。
【0016】一方、請求項8記載の発明に係る筒内状態
制御装置は、機関の筒内におけるガス流速を計測するガ
ス流速計測手段と、機関の筒内で混合気濃度を計測する
混合気濃度計測手段と、前記ガス流速の基準値を設定す
る基準流速設定手段と、前記混合気濃度の基準値を設定
する基準濃度設定手段と、前記ガス流速計測手段で計測
されたガス流速と前記基準値との偏差に応じて点火時期
を修正する第1の点火時期修正手段と、前記混合気濃度
計測手段で計測された混合気濃度と前記基準値との偏差
に応じて点火時期を修正する第2の点火時期修正手段
と、を含んで構成される。
【0017】かかる構成によると、筒内におけるガス流
速及び混合気濃度をそれぞれ計測し、これらの計測結果
とそれぞれの基準値との偏差に基づいて点火時期を修正
し、そのときにガス流速・濃度に見合った点火時期に制
御する。また、請求項9記載に発明に係る筒内状態制御
装置は、機関の筒内におけるガス流速を計測するガス流
速計測手段と、機関の筒内で混合気濃度を計測する混合
気濃度計測手段と、前記ガス流速の基準値を設定する基
準流速設定手段と、前記混合気濃度の基準値を設定する
基準濃度設定手段と、前記ガス流速を制御するガス流動
制御弁と、前記ガス流速計測手段で計測されたガス流速
と前記基準値との偏差に応じて前記ガス流動制御弁をフ
ィードバック制御するガス流速制御手段と、機関に燃料
を噴射する燃料噴射弁と、前記混合気濃度計測手段で計
測された混合気濃度と前記基準値との偏差に応じて前記
燃料噴射弁による燃料噴射量をフィードバック制御する
混合気濃度制御手段と、を含んで構成される。
【0018】かかる構成によると、筒内におけるガス流
速及び混合気濃度をそれぞれ計測し、これらの計測結果
とそれぞれの基準値との偏差に基づいてガス流動制御弁
・燃料噴射量をフィードバック制御することで、要求値
である基準流速値・基準濃度値が実際に得られるように
する。請求項10記載の発明では、前記ガス流速と前記
基準値との偏差が閾値以上になったときに、エラー信号
を出力する第1のエラー信号出力手段と、前記混合気濃
度と前記基準値との偏差が閾値以上になったときに、エ
ラー信号を出力する第2のエラー信号出力手段と、を設
ける構成とした。
【0019】かかる構成によると、ガス流速の計測結果
と基準値との偏差、及び/又は、混合気濃度の計測結果
と基準値との偏差が、閾値以上になると、通常のばらつ
き範囲を超えて流速・濃度が変化していると判断して、
エラー信号(故障信号)を出力する。請求項11記載の
発明では、前記ガス流速計測手段及び混合気濃度計測手
段が、請求項1〜7のいずれか1つに記載されたレーザ
ドップラ流速計及び濃度計によってそれぞれ構成される
ものとした。
【0020】かかる構成によると、光学系の少なくとも
一部を共用させて一体化されるレーザドップラ流速計と
濃度計とを用いて、筒内におけるガス流速及び混合気濃
度を計測し、点火時期又はガス流動制御弁・燃料噴射量
を制御する。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、レーザド
ップラ流速計と混合気濃度を計測する濃度計とで光学系
の一部を共用させることで、コンパクトに一体化するこ
とができ、筒内におけるガス流動及び混合気濃度を同時
に計測させることが可能になるという効果がある。
【0022】請求項2記載の発明によると、レーザドッ
プラ流速計と混合気濃度を計測する濃度計とで光学系の
一部を共用させることで、両者を点火プラグに内蔵させ
ることができ、点火プラグ周りのガス流動及び混合気濃
度を同時に計測させることが可能になると共に、両者を
点火プラグに内蔵させることにより、機関に別途の計測
装置を取り付ける必要がなくなり、また、そのため取り
付け孔を機関に設けることも不要となるという効果があ
る。
【0023】請求項3記載の発明によると、点火プラグ
の側方電極でレーザ光を反射させることで、濃度測定用
のレーザ光を簡便な構成で電極付近の空間に通過させる
ことができるという効果がある。請求項4記載の発明に
よると、レーザドップラ流速計と混合気濃度を計測する
濃度計とでレンズを共用することで、個別にレンズを備
える場合に比べてコンパクトに一体化することができる
という効果がある。
【0024】請求項5記載の発明によると、例えば、レ
ーザドップラ流速計において筒内の測定空間に収束させ
る2本のレーザ光を導くファイバーを用いて、濃度計に
おいて筒内に出射させるレーザ光及び燃焼室を通過した
後のレーザ光を導くことで、個別にファイバーを備える
場合に比べてコンパクトに一体化することができるとい
う効果がある。
【0025】請求項6記載の発明によると、マルチプレ
クサを用いることで、レーザドップラ流速計において測
定空間に収束させるレーザ光と、濃度計において筒内に
出射させるレーザ光とを、同じファイバーに入射させて
筒内に導くことができるという効果がある。請求項7記
載の発明によると、ハーフミラーを用いることで、レー
ザドップラ流速計用のレーザ光のファイバーへの入射
と、同じファイバーからの濃度計用のレーザ光の取り出
しとを分離して行わせることができ、ファイバーを共用
して両計測計をコンパクトに一体化することができると
いう効果がある。
【0026】請求項8記載の発明によると、筒内におけ
るガス流速と混合気濃度との双方に適合する点火時期に
制御することができ、機関の個体ばらつきや劣化があっ
ても、高い燃焼性を維持できるという効果がある。請求
項9記載の発明によると、機関の個体ばらつきや劣化が
あっても、筒内におけるガス流速及び混合気濃度を最適
に維持して、高い燃焼性を発揮させることができるとい
う効果がある。
【0027】請求項10記載の発明によると、ガス流速
及び混合気濃度の大きな変化を警告して、劣化部品の点
検・交換を促すことが可能になるという効果がある。請
求項11記載の発明によると、筒内におけるガス流速と
混合気濃度とを、コンパクトにまとめられた計測装置に
よって同時に計測させることができ、ガス流速と混合気
濃度の計測結果に基づく点火時期,ガス流動制御弁,燃
料噴射量の制御を、簡便な構成で行わせることができる
という効果がある。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は、本発明に係る筒内状態計測
装置を備えた内燃機関を示す。この図1に示す内燃機関
1は、シリンダヘッド2に吸気ポート3及び排気ポート
4が形成され、吸気ポート3には、筒内におけるガス旋
回流(タンブル流又はスワール流)を制御するためのガ
ス流動制御弁5が介装される。
【0029】燃料噴射弁6は、吸気ポート3側のシリン
ダヘッド2に設けられ、筒内に直接燃料を噴射する。ペ
ントルーフ型の燃焼室を形成するシリンダヘッド2の中
央には、点火プラグ7が配設される。この点火プラグ7
には、該点火プラグ7の電極付近におけるガス流速を計
測するレーザドップラ流速計(ガス流速計測手段)、及
び、前記電極付近を通過するレーザ光の減衰から混合気
濃度を計測する濃度計(混合気濃度計測手段)の光学部
分が一体的に内蔵されている。
【0030】前記レーザドップラ流速計LDVは、レー
ザ光源から出射された2本のレーザビームをレンズによ
って測定領域に収束させ、該測定領域に生じる干渉縞内
を粒子が通過する際に発生する散乱光をレンズで集光し
て光電変換器で電気信号に変換し、該光電変換器が出力
するドップラ・バースト信号を信号処理して前記粒子の
速度を測定するものである。
【0031】通常のレーザドップラ流速計LDVでは、
被観測物としてトレーサ粒子を入れるが、内燃機関にお
いて燃焼室のガス内に異物を混入させると、燃焼悪化や
ピストンスカッフの原因となるため、燃料噴霧の液滴を
トレーサ代わりに使用して、筒内のガス流速を計測させ
る。また、前記濃度計は、使用するガソリン燃料が吸収
する波長のレーザ光(例えば波長が赤外光領域に含まれ
る3.39μmのレーザ光)を混合気雰囲気中に通過させる
と、混合気濃度に応じた減衰を生じることから、通過後
のレーザ光の強度から混合気濃度を計測するものであ
る。
【0032】前記点火プラグ7において、中心電極7a
及び側方電極7cは、図2又は図3に示すように配置さ
れ、側方電極7cは取付け部7bの中心に交差するよう
に配置されるが、中心電極7aは点火プラグ7の取付け
部7bの中心から偏心して設けられる。ここで、筒状の
ケース11は、取付け部7bと同軸に設けられるから、
点火プラグ7内に、周辺に中心電極7が軸方向に沿って
貫通する円筒状の空間部が形成される。
【0033】そして、前記円筒状空間部の基端側には、
中心に第1フェルール12が配置され、該第1フェルー
ル12を中心とする同心円上に第2,第3フェルール1
3,14を、第1フェルール12を挟んで対向させて配
置してある。前記フェルール12〜14には、それぞれ
外部から延設されるファイバー15〜17が接続され
る。
【0034】前記フェルール12〜14よりもプラグ先
端側には、集光レンズ18が中心電極7aを貫通させて
配置され、更に、該集光レンズ18よりもプラグ先端側
には、フロントレンズ19が中心電極7aを貫通させて
配置される。前記集光レンズ18には、前記第2,第3
フェルール13,14から出射され、ケース11の軸に
平行にプラグ先端に向けて進むレーザ光を通過させる貫
通孔18a,18bが開口されている。
【0035】前記第2フェルール13に一端が接続され
るファイバー16の他端には、第4フェルール28が接
続され、該第4フェルール28を介してLDV用レーザ
光がファイバー16に入射され、前記第3フェルール1
4に一端が接続されるファイバー17にも、LDV用レ
ーザ光が入射される。前記ファイバー16,17に入射
したLDV用レーザ光は、集光レンズ18の貫通孔18
a,18b内を通過して、フロントレンズ19に至り、
該フロントレンズ19で光路が曲げられることで、点火
プラグ7の側方電極7c内方の測定領域に照射され、該
測定領域に干渉縞を発生させる。
【0036】前記測定領域に生じる干渉縞内を燃料液滴
が通過する際に発生する散乱光が、フロントレンズ19
及び集光レンズ18を介して前記第1フェルール12に
入射し、該第1フェルール12に接続されたファイバー
15を介して、LDV用の光電変換器22に導かれる。
前記LDV用の光電変換器22は、前記散乱光を電気信
号に変換し、該電気信号をコントロールユニット31に
出力する。
【0037】コントロールユニット31は、該光電変換
器22が出力するドップラ・バースト信号を信号処理し
て、前記測定領域における燃料液滴の速度、即ち、混合
気ガスの流速を算出する。尚、符号23は、点火プラグ
7の先端部に設けられた観測用窓に嵌め込まれたカバー
レンズである。
【0038】上記の構成によってレーザドップラ流速計
LDVの光学部が点火プラグ7内に一体的に内蔵される
が、本実施形態では、上記レーザドップラ流速計LDV
の光学部を構成するファイバー15〜17及びフロント
レンズ19を流用して濃度計を構成するようにしてあ
る。前記ファイバー17にマルチプレクサ20を介して
レーザを入射させるよう構成することで、前記LDV用
レーザ光と共に濃度測定用(吸収法用)のレーザ光を前
記ファイバー17に入射させるようにしてある。
【0039】前記ファイバー17に入射した濃度測定用
(吸収法用)のレーザ光は、集光レンズ18の貫通孔1
8b内を通過してフロントレンズ19に至り、該フロン
トレンズ19で光路が曲げられることで、側方電極7c
の内側の面に照射される。前記側方電極7cの内側の面
は鏡面仕上げされており、側方電極7cに照射された濃
度測定用(吸収法用)のレーザ光は反射して再度フロン
トレンズ19に入射し、集光レンズ18の貫通孔18a
内を通過して、前記第2フェルール13を介してファイ
バー16に入射する。
【0040】前記ファイバー16の端部に介装される第
4フェルール28の入出光路の途中には、ハーフミラー
21を介装させてあり、第4フェルール28に向けて直
進するLDV用レーザ光は、前記ハーフミラー21をそ
のまま通過してファイバー16に入射する。しかし、逆
に、ファイバー16から出射される濃度測定用(吸収法
用)のレーザ光は、前記ハーフミラー21で反射し、濃
度測定用の光電変換器24に入射する。
【0041】前記濃度測定用の光電変換器24からの電
気信号を入力するコントロールユニット31では、燃焼
室内を通過してきた濃度測定用(吸収法用)のレーザ光
の強度を検出することで、燃焼室を通過したときのレー
ザ光の減衰を求め、予め設定された減衰率と濃度との相
関に基づいて、点火プラグ7の電極付近における混合気
濃度を判定する。
【0042】上記のように、レーザドップラ流速計LD
Vと濃度計とで、ファイバー15〜17及びフロントレ
ンズ19を共用する構成であれば、それぞれ個別のファ
イバー,レンズを用いる構成とする場合に比べ、点火プ
ラグ7に対してコンパクトにレーザドップラ流速計LD
V及び濃度計の光学部を内蔵させることができ、点火プ
ラグ7近傍におけるガス流速と混合気濃度とを同時に計
測することができる。
【0043】とこで、上記実施形態では、ファイバー1
5〜17及びフロントレンズ19を共用させる構成とし
たが、フロントレンズ19のみを共用させる構成とする
ことができる。図4は、フロントレンズ19のみを共用
させる構成とした場合を示し、前記ファイバー15〜1
7の他に、濃度測定用(吸収法用)のレーザ光をフロン
トレンズ19を介して燃焼室内に入射させるためのファ
イバー25と、燃焼室内を通過した濃度測定用(吸収法
用)のレーザ光を光電変換器24に導くためのファイバ
ー26とを個別に備えるようにする。
【0044】また、レーザドップラ流速計LDVにおい
て測定領域に収束させる2本のレーザビームの経路と、
前記濃度測定用(吸収法用)のレーザ光の入出射経路と
を異ならせるため、前記集光レンズ18に、LDV用レ
ーザ光を通過させる貫通孔18a,18bと共に、濃度
測定用(吸収法用)のレーザ光を通過させる貫通孔18
c,18dを開口させる。
【0045】上記構成によると、使用するファイバーの
数は増えるものの、マルチプレクサ20及びハーフミラ
ー21が不要となる。上記のようにして点火プラグ7に
一体的に内蔵されるレーザドップラ流速計及び濃度計そ
れぞれの計測結果に基づき、前記コントロールユニッ3
1が、前記燃料噴射弁6による燃料噴射量、ガス流動制
御弁5の開度,点火プラグ7による点火時期を制御する
ようになっており、以下では、筒内状態制御装置として
の機能を有するコントロールユニット31における制御
の詳細を説明する。
【0046】図5のフローチャートは、ガス流速及び混
合気濃度の測定結果に基づく、前記燃料噴射弁6におけ
る燃料噴射量の制御、及び、ガス流動制御弁5の開度の
制御を示す。図5のフローチャートにおいて、ステップ
S1では、点火直前でのガス流速及び混合気濃度の測定
結果を読み込む。
【0047】ステップS2(基準流速設定手段,基準濃
度設定手段)では、ガス流速の基準値及び混合気濃度の
基準値を設定する。前記ガス流速及び混合気濃度は、図
6又は図7に示すように、機関負荷・回転によって要求
が変化するので、前記ガス流速の基準値及び混合気濃度
の基準値は、それぞれそのときの機関負荷及び回転速度
に応じて設定される。
【0048】ステップS3では、実際のガス流速と前記
基準値との偏差の絶対値が、ガス流速閾値(1)以上で
あるか否かを判別する。前記偏差の絶対値がガス流速閾
値(1)以上である場合には、ステップS4へ進み、エ
ラー表示を例えば車両の操作パネルに設けた警告灯など
によって行う(第1のエラー信号出力手段)。
【0049】実際のガス流速と前記基準値との偏差の絶
対値がガス流速閾値(1)以上であるときには、ガス流
動制御弁5や吸気バルブに対する付着物の堆積等が、整
備が必要なほど進行しているため、大きくガス流速が変
化(減少)したものと推定されるので、エラー表示によ
って整備・点検を促す。ステップS5では、前記偏差の
絶対値がガス流速閾値(2)(<閾値(1))以上であ
るか否かを判別することで、ガス流動制御弁5の補正制
御の必要性を判断する。
【0050】前記偏差の絶対値がガス流速閾値(2)未
満であれば、基準値に対するずれがあるとしても、許容
範囲内であると判断して、ガス流動制御弁5の開度の補
正は行なわない。一方、前記偏差の絶対値がガス流速閾
値(2)以上である場合には、燃焼性を維持するにはガ
ス流速を補正して基準値に近づける必要があると判断
し、ステップS6(ガス流速制御手段)へ進む。
【0051】ステップS6では、前記レーザドップラ流
速計LDVによる測定結果が、前記基準値に近づくよう
に、ガス流動制御弁5の開度をフィードバック制御す
る。前記ガス流動制御弁5は、例えばモータ等のアクチ
ュエータ29によって開閉駆動される構成であり、前記
アクチュエータへの駆動制御信号をフィードバック制御
することで、実際のガス流速が基準値に近づくようにす
る。
【0052】ステップS7では、実際の混合気濃度と前
記基準値との偏差の絶対値が、濃度閾値(1)以上であ
るか否かを判別する。前記偏差の絶対値が濃度閾値
(1)以上である場合には、ステップS8へ進み、エラ
ー表示をステップS4と同様に行う(第2のエラー信号
出力手段)。実際の混合気濃度と前記基準値との偏差の
絶対値が濃度閾値(1)以上であるときには、ガス流動
(流速)の経時変化や燃料噴射弁6の噴射特性の経時変
化などが、整備が必要なほど進行したため、点火プラグ
7近傍に点火直前に形成される混合気の濃度が大きく変
化したものと推定されるので、エラー表示によって整備
・点検を促す。
【0053】ステップS9では、前記偏差の絶対値が濃
度閾値(2)(<閾値(1))以上であるか否かを判別
することで、燃料噴射量の補正の必要性を判断する。前
記偏差の絶対値が濃度閾値(2)未満であれば、基準値
に対するずれがあるとしても、許容範囲内であると判断
して、燃料噴射量の補正は行なわない。一方、前記偏差
の絶対値が濃度閾値(2)以上である場合には、着火燃
焼性を維持するには燃料噴射量を補正して実際の混合気
濃度を基準値に近づける必要があると判断し、ステップ
S10(混合気濃度制御手段)へ進む。
【0054】ステップS10では、前記濃度計による測
定結果が、前記基準値に近づくように、燃料噴射弁6に
よる燃料噴射量をフィードバック制御する。尚、燃料噴
射弁6による燃料噴射を圧縮行程で行わせ、点火プラグ
7近傍に燃料を集中させる場合には、噴射タイミングの
フィードバック補正によっても、点火プラグ7の近傍に
形成される混合気の濃度を補正できる。
【0055】上記のように、点火プラグ7近傍における
ガス流速及び混合気濃度を、それぞれ基準値に近づける
ように、ガス流動制御弁5の開度及び燃料噴射弁6によ
る燃料噴射量をフィードバック制御すれば、経時変化や
ばらつきに影響されることなく、高い燃焼性を維持する
ことができる。また、ガス流速及び混合気濃度の計測結
果に基づく点火時期の補正制御を、図8のフローチャー
トに従って説明する。
【0056】ステップS21では、点火直前でのガス流
速及び混合気濃度の測定結果を読み込む。ステップS2
2では、そのときの機関負荷及び回転速度に応じてガス
流速の基準値及び混合気濃度の基準値を設定する。ステ
ップS23では、実際のガス流速と前記基準値との偏差
の絶対値が、ガス流速閾値(1)以上であるか否かを判
別する。
【0057】前記偏差の絶対値がガス流速閾値(1)以
上である場合には、ステップS24へ進み、エラー表示
を行う(第1のエラー信号出力手段)。ステップS25
では、実際の混合気濃度と前記基準値との偏差の絶対値
が、濃度閾値(1)以上であるか否かを判別する。前記
偏差の絶対値が濃度閾値(1)以上である場合には、ス
テップS26へ進み、エラー表示を行う(第2のエラー
信号出力手段)。
【0058】ステップS27では、ガス流速の偏差の絶
対値がガス流速閾値(2)(<閾値(1))以上である
か否かを判別することで、点火時期補正の必要性を判断
する。前記ガス流速の偏差の絶対値がガス流速閾値
(2)未満であれば、基準値に対するずれがあるとして
も、許容範囲内であると判断して、点火時期の補正は行
なわない。
【0059】一方、前記ガス流速の偏差の絶対値がガス
流速閾値(2)以上である場合には、燃焼性を維持する
には点火時期を補正する必要があると判断し、ステップ
S28(第1の点火時期修正手段)へ進む。ステップS
28では、図9に示すように、実際のガス流速が基準値
に対して遅い場合には、遅くなるほどより大きく点火時
期を進角補正する点火時期補正値を設定し、逆に、実際
のガス流速が基準値に対して速い場合には、速くなるほ
どより大きく点火時期を遅角補正する点火時期補正値を
設定する。
【0060】これは、図10に示すように、ガス流速の
低下に対して燃焼速度が低下するためであり、燃焼速度
の低下に対して点火時期を進角補正する。また、ステッ
プS29では、前記濃度の偏差の絶対値が濃度閾値
(2)(<閾値(1))以上であるか否かを判別するこ
とで、点火時期補正の必要性を判断する。
【0061】前記濃度の偏差の絶対値が濃度閾値(2)
未満であれば、基準値に対するずれがあるとしても、許
容範囲内であると判断して、点火時期の補正は行なわな
い。一方、前記濃度の偏差の絶対値が濃度閾値(2)以
上である場合には、燃焼性を維持するには点火時期を補
正する必要があると判断し、ステップS30(第2の点
火時期修正手段)へ進む。
【0062】ステップS30では、図11に示すよう
に、実際の濃度が基準値よりも濃い場合には、濃くなる
ほどより大きく点火時期を遅角補正する点火時期補正値
を設定し、逆に、実際の濃度が基準値よりも薄い場合に
は、薄くなるほどより大きく点火時期を進角補正する点
火時期補正値を設定する。これは、図12に示すよう
に、点火プラグ周辺の混合気濃度が薄くなると、燃焼速
度が低下するためであり、混合気濃度の低下に伴う燃焼
速度の低下に対して点火時期を進角補正する。
【0063】ステップS31では、前述のように、ガス
流速に基づき設定された点火時期補正値と、混合気濃度
に基づいて設定された点火時期補正値とを加算して、最
終的な点火時期補正値を設定する。そして、前記最終的
な点火時期補正値によって、機関負荷・回転に基づき設
定される基本点火時期を補正する。
【0064】上記点火時期の補正により、ガス流速の低
下、混合気濃度の低下による燃焼速度の低下に対して、
点火時期を進角させて燃焼性を維持させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る筒内状態計測装置を備えた内燃機
関のシステム構成図。
【図2】前記筒内状態計測装置を一体的に備える点火プ
ラグにおける電極配置を示す図。
【図3】前記筒内状態計測装置を一体的に備える点火プ
ラグにおける電極配置の他の例を示す図。
【図4】前記筒内状態計測装置の別の実施形態を示す
図。
【図5】ガス流速及び混合気濃度に基づくガス流動制御
弁及び燃料噴射量の制御を示すフローチャート。
【図6】機関負荷・回転とガス流速要求との相関を示す
図。
【図7】機関負荷・回転と混合気濃度要求との相関を示
す図。
【図8】ガス流速及び混合気濃度に基づく点火時期の制
御を示すフローチャート。
【図9】ガス流速の変化に対する点火時期補正値の特性
を示す線図。
【図10】ガス流速と燃焼速度との相関を示す線図。
【図11】混合気濃度の変化に対する点火時期補正値の
特性を示す線図。
【図12】混合気濃度と燃焼速度との相関を示す線図。
【符号の説明】
1…内燃機関 2…シリンダヘッド 3…吸気ポート 4…排気ポート 5…ガス流動制御弁 6…燃料噴射弁 7…点火プラグ 11…ケース 15〜17…ファイバー 18…集光レンズ 18a,18b…貫通孔 19…フロントレンズ 20…マルチプレクサ 21…ハーフミラー 22,24…光電変換器 31…コントロールユニット
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 360 F02D 45/00 360Z F02P 5/15 F02P 13/00 303Z 13/00 303 5/15 B K Fターム(参考) 3G019 AB01 AB02 AC03 AC08 DB07 KA21 3G022 AA08 CA03 CA09 EA08 FA02 FA04 3G084 BA09 BA13 BA17 BA21 BA33 CA03 CA04 DA13 DA27 DA30 DA33 EA04 EA11 EB06 EB12 EC01 EC03 FA00 FA26 3G301 HA01 HA04 HA17 JA20 JB09 JB10 KA06 KA23 LA05 LB04 LC03 MA01 MA11 NA06 NA08 NB03 NC04 ND02 NE01 NE06 NE11 NE12 NE17 PA00A PA00Z PE01Z

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関の筒内におけるガス流速を計測するレ
    ーザドップラ流速計と、 機関の筒内を通過するレーザ光の減衰から混合気濃度を
    計測する濃度計とを、光学系の少なくとも一部を共用さ
    せて一体化したことを特徴とする内燃機関の筒内状態計
    測装置。
  2. 【請求項2】前記レーザドップラ流速計と濃度計とを、
    光学系の少なくとも一部を共用させて点火プラグに内蔵
    したことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の筒内状
    態計測装置。
  3. 【請求項3】前記濃度計用として筒内に入光したレーザ
    光を、点火プラグの側方電極で反射させて点火プラグ側
    に戻すことを特徴とする請求項2記載の内燃機関の筒内
    状態計測装置。
  4. 【請求項4】前記レーザドップラ流速計と濃度計とで、
    レンズを共用することを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1つに記載の内燃機関の筒内状態計測装置。
  5. 【請求項5】前記レーザドップラ流速計と濃度計とで、
    レーザ光の入出力経路を構成するファイバーを共用する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の
    内燃機関の筒内状態計測装置。
  6. 【請求項6】前記レーザドップラ流速計用として筒内に
    入光させるレーザ光と、前記濃度計用として筒内に入光
    させるレーザ光とを、マルチプレクサを用いて共用する
    ファイバーに入射させることを特徴とする請求項5記載
    の内燃機関の筒内状態計測装置。
  7. 【請求項7】前記レーザドップラ流速計用のレーザ光を
    筒内に入光させるためのファイバーによって、筒内を通
    過した前記濃度計用のレーザ光を導出させる構成とし、
    かつ、ハーフミラーによって入光側と導出側との経路を
    分離することを特徴とする請求項5又は6に記載の内燃
    機関の筒内状態計測装置。
  8. 【請求項8】機関の筒内におけるガス流速を計測するガ
    ス流速計測手段と、 機関の筒内で混合気濃度を計測する混合気濃度計測手段
    と、 前記ガス流速の基準値を設定する基準流速設定手段と、 前記混合気濃度の基準値を設定する基準濃度設定手段
    と、 前記ガス流速計測手段で計測されたガス流速と前記基準
    値との偏差に応じて点火時期を修正する第1の点火時期
    修正手段と、 前記混合気濃度計測手段で計測された混合気濃度と前記
    基準値との偏差に応じて点火時期を修正する第2の点火
    時期修正手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする内燃機関の筒内状
    態制御装置。
  9. 【請求項9】機関の筒内におけるガス流速を計測するガ
    ス流速計測手段と、 機関の筒内で混合気濃度を計測する混合気濃度計測手段
    と、 前記ガス流速の基準値を設定する基準流速設定手段と、 前記混合気濃度の基準値を設定する基準濃度設定手段
    と、 前記ガス流速を制御するガス流動制御弁と、 前記ガス流速計測手段で計測されたガス流速と前記基準
    値との偏差に応じて前記ガス流動制御弁をフィードバッ
    ク制御するガス流速制御手段と、 機関に燃料を噴射する燃料噴射弁と、 前記混合気濃度計測手段で計測された混合気濃度と前記
    基準値との偏差に応じて前記燃料噴射弁による燃料噴射
    量をフィードバック制御する混合気濃度制御手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする内燃機関の筒内状
    態制御装置。
  10. 【請求項10】前記ガス流速と前記基準値との偏差が閾
    値以上になったときに、エラー信号を出力する第1のエ
    ラー信号出力手段と、 前記混合気濃度と前記基準値との偏差が閾値以上になっ
    たときに、エラー信号を出力する第2のエラー信号出力
    手段と、 を設けたことを特徴とする請求項8又は9に記載の内燃
    機関の筒内状態制御装置。
  11. 【請求項11】前記ガス流速計測手段及び混合気濃度計
    測手段が、請求項1〜7のいずれか1つに記載されたレ
    ーザドップラ流速計及び濃度計によってそれぞれ構成さ
    れることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1つに
    記載の内燃機関の筒内状態制御装置。
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