JP2003055349A - キノリン−3−カルボン酸化合物の製造方法 - Google Patents
キノリン−3−カルボン酸化合物の製造方法Info
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- JP2003055349A JP2003055349A JP2001244670A JP2001244670A JP2003055349A JP 2003055349 A JP2003055349 A JP 2003055349A JP 2001244670 A JP2001244670 A JP 2001244670A JP 2001244670 A JP2001244670 A JP 2001244670A JP 2003055349 A JP2003055349 A JP 2003055349A
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- fluorobenzophenone
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 医薬品の中間体であるキノリン−3−カ
ルボン酸化合物の提供。 【解決手段】 2−アミノ−4′−フルオロベンゾフェ
ノンと式(1) 【化1】 〔R1は、分岐してもよいC1-6アルキル基又はC3-6シクロ
アルキル基を表す。R2は、分岐してもよいC1-6アルキル
基を表す。〕で表されるケトエステル類とを、酸触媒の
存在下、アセトニトリル溶媒中、反応させることを特徴
とする、式(2) 【化2】 〔式中、R1及びR2は、上記と同じ意味を表す〕で表され
るキノリン−3−カルボン酸化合物の製造方法。
ルボン酸化合物の提供。 【解決手段】 2−アミノ−4′−フルオロベンゾフェ
ノンと式(1) 【化1】 〔R1は、分岐してもよいC1-6アルキル基又はC3-6シクロ
アルキル基を表す。R2は、分岐してもよいC1-6アルキル
基を表す。〕で表されるケトエステル類とを、酸触媒の
存在下、アセトニトリル溶媒中、反応させることを特徴
とする、式(2) 【化2】 〔式中、R1及びR2は、上記と同じ意味を表す〕で表され
るキノリン−3−カルボン酸化合物の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コレステロール低
下薬(HMG-CoA還元酵素阻害薬)であって、例えば特許
公報2569746号、欧州特許304063号、米国特許5011930号
に記載されている医薬品の有用な中間体である、キノリ
ン−3−カルボン酸化合物の製造方法に関する。
下薬(HMG-CoA還元酵素阻害薬)であって、例えば特許
公報2569746号、欧州特許304063号、米国特許5011930号
に記載されている医薬品の有用な中間体である、キノリ
ン−3−カルボン酸化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】キノリン−3−カルボン酸化合物につい
て、従来、その種々の製造方法が提案されている。例え
ば、1)酢酸溶媒中、硫酸触媒で2−アミノ−4−フル
オロベンゾフェノンとケトエステル体とを縮合して製造
する方法(C. C. Cheng and S.J. Yan, Organic Reacti
ons, The Friedlander Synthesis of Quinolines, Vol.
28, ed. by W. G. Dauben, Lohn Wiley & Sons, New Yo
rk, 1982, p.37)や、2)炭化水素系溶媒中、酸触媒存
在下で2−アミノ−4−フルオロベンゾフェノンとケト
エステル体とを脱水縮合してキノリン−3−カルボン酸
エステル誘導体を製造する方法(Suzuki M., Tanikawa
K., Sakoda R., Heterocycles, 50, 479-483(1999))な
どが挙げられる。1)の方法はケトエステル体が酸に不
安定なため収率が悪く、大量の酢酸を使用するなどの問
題点がある。また2)の方法はトルエン等の炭化水素系
溶媒中で脱水縮合して、キノリン骨格を形成している
が、1)と同様にケトエステル体が不安定なため、反応
を早く進める必要があり、減圧下、脱水還流させたり、
ケトエステル体を過剰に使用する必要がある。また、2
−アミノ−4−フルオロベンゾフェノン及び生成するキ
ノリン類が塩基性を有するため、触媒として使用する酸
と造塩して、反応溶液中で結晶やオイルとして析出し、
反応が遅延したり、停止するなどの問題点があった。
て、従来、その種々の製造方法が提案されている。例え
ば、1)酢酸溶媒中、硫酸触媒で2−アミノ−4−フル
オロベンゾフェノンとケトエステル体とを縮合して製造
する方法(C. C. Cheng and S.J. Yan, Organic Reacti
ons, The Friedlander Synthesis of Quinolines, Vol.
28, ed. by W. G. Dauben, Lohn Wiley & Sons, New Yo
rk, 1982, p.37)や、2)炭化水素系溶媒中、酸触媒存
在下で2−アミノ−4−フルオロベンゾフェノンとケト
エステル体とを脱水縮合してキノリン−3−カルボン酸
エステル誘導体を製造する方法(Suzuki M., Tanikawa
K., Sakoda R., Heterocycles, 50, 479-483(1999))な
どが挙げられる。1)の方法はケトエステル体が酸に不
安定なため収率が悪く、大量の酢酸を使用するなどの問
題点がある。また2)の方法はトルエン等の炭化水素系
溶媒中で脱水縮合して、キノリン骨格を形成している
が、1)と同様にケトエステル体が不安定なため、反応
を早く進める必要があり、減圧下、脱水還流させたり、
ケトエステル体を過剰に使用する必要がある。また、2
−アミノ−4−フルオロベンゾフェノン及び生成するキ
ノリン類が塩基性を有するため、触媒として使用する酸
と造塩して、反応溶液中で結晶やオイルとして析出し、
反応が遅延したり、停止するなどの問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は工業
的な規模で短時間に高収率、高純度で、医薬品の中間体
として有用なキノリン−3−カルボン酸化合物を製造す
る方法を提供することである。
的な規模で短時間に高収率、高純度で、医薬品の中間体
として有用なキノリン−3−カルボン酸化合物を製造す
る方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、工業的な
規模で短時間に高収率、高純度で、医薬品などの有用な
中間体であるキノリン−3−カルボン酸化合物を製造す
る方法を鋭意研究したところ、アセトニトリル溶媒中
で、2−アミノ−4′−フルオロベンゾフェノン及び酸
触媒又はこれらの代わりに2−アミノ−4′−フルオロ
ベンゾフェノンの酸触媒との塩をケトエステル類と、反
応させることによりキノリン−3−カルボン酸化合物を
短時間に高収率、高純度で製造する方法を見出し、本発
明を完成するに至った。
規模で短時間に高収率、高純度で、医薬品などの有用な
中間体であるキノリン−3−カルボン酸化合物を製造す
る方法を鋭意研究したところ、アセトニトリル溶媒中
で、2−アミノ−4′−フルオロベンゾフェノン及び酸
触媒又はこれらの代わりに2−アミノ−4′−フルオロ
ベンゾフェノンの酸触媒との塩をケトエステル類と、反
応させることによりキノリン−3−カルボン酸化合物を
短時間に高収率、高純度で製造する方法を見出し、本発
明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、2−アミノ−4′−
フルオロベンゾフェノンと式(1)
フルオロベンゾフェノンと式(1)
【化3】
〔R1は、分岐してもよいC1-6アルキル基又はC3-6シクロ
アルキル基を表す。R2は、分岐してもよいC1-6アルキル
基を表す。〕で表されるケトエステル類とを、酸触媒の
存在下、アセトニトリル溶媒中、反応させることを特徴
とする、式(2)
アルキル基を表す。R2は、分岐してもよいC1-6アルキル
基を表す。〕で表されるケトエステル類とを、酸触媒の
存在下、アセトニトリル溶媒中、反応させることを特徴
とする、式(2)
【化4】
〔式中、R1及びR2は、上記と同じ意味を表す〕で表され
るキノリン−3−カルボン酸化合物の製造方法に関す
る。
るキノリン−3−カルボン酸化合物の製造方法に関す
る。
【0006】本発明の好ましい態様は、以下の通りであ
る。 (1)酸触媒と2−アミノ−4′−フルオロベンゾフェ
ノンより形成された塩を使用する。 (2)酸触媒がメタンスルホン酸である。 (3)R1がイソプロピル基又はシクロプロピル基、R2が
C1-4アルキル基である。
る。 (1)酸触媒と2−アミノ−4′−フルオロベンゾフェ
ノンより形成された塩を使用する。 (2)酸触媒がメタンスルホン酸である。 (3)R1がイソプロピル基又はシクロプロピル基、R2が
C1-4アルキル基である。
【0007】
【発明の実施の形態】上記一般式中、R1及びR2で表され
る分岐してもよいC1-6アルキル基としては、例えば、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、第二ブチル、第三ブチル、ペンチル、1-メチル
ブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、1,1-ジメチ
ルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、2,2-ジメチルプロ
ピル、1-エチルプロピル、ヘキシル、1-メチルペンチ
ル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペ
ンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,
3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-ジメチル
ブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-エチ
ルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチ
ルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピル、1-エチル-2-
メチルプロピル等が挙げられる。
る分岐してもよいC1-6アルキル基としては、例えば、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、第二ブチル、第三ブチル、ペンチル、1-メチル
ブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、1,1-ジメチ
ルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、2,2-ジメチルプロ
ピル、1-エチルプロピル、ヘキシル、1-メチルペンチ
ル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペ
ンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,
3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-ジメチル
ブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-エチ
ルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチ
ルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピル、1-エチル-2-
メチルプロピル等が挙げられる。
【0008】上記一般式中、R1で表されるC3-6シクロア
ルキル基としては、例えば、シクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル及びシクロヘキシル等が挙げられ
る。
ルキル基としては、例えば、シクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル及びシクロヘキシル等が挙げられ
る。
【0009】R1の好ましい例として、分岐しても良いC
1-4アルキル基とC3-6シクロアルキル基が挙げられる。
分岐しても良いC1-4アルキル基としては、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、第二ブチル及び第三ブチルが挙げられる。R1のよ
り好ましい例として、イソプロピル及びシクロプロピル
が挙げられる。
1-4アルキル基とC3-6シクロアルキル基が挙げられる。
分岐しても良いC1-4アルキル基としては、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、第二ブチル及び第三ブチルが挙げられる。R1のよ
り好ましい例として、イソプロピル及びシクロプロピル
が挙げられる。
【0010】R2の好ましい例として、分岐しても良いC
1-4アルキル基が挙げられる。分岐しても良いC1-4アル
キル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、第二ブチル及び第
三ブチルが挙げられる。R2のより好ましい例として、メ
チル及びエチルが挙げられる。
1-4アルキル基が挙げられる。分岐しても良いC1-4アル
キル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、第二ブチル及び第
三ブチルが挙げられる。R2のより好ましい例として、メ
チル及びエチルが挙げられる。
【0011】アセトニトリル溶媒の使用量としては特に
限定されないが、通常2−アミノ−4′−フルオロベン
ゾフェノン100質量部に対して200−1000質量
部、好ましくは400−450質量部である。
限定されないが、通常2−アミノ−4′−フルオロベン
ゾフェノン100質量部に対して200−1000質量
部、好ましくは400−450質量部である。
【0012】本反応は、溶媒として用いられるアセトニ
トリルを留去させながら行ってもよい。
トリルを留去させながら行ってもよい。
【0013】アセトニトリル溶媒の留去量は2−アミノ
−4′−フルオロベンゾフェノン100質量部に対して
250−500質量部、好ましくは300−350質量
部である。アセトニトリル溶媒の留去は大気圧、減圧下
のいずれで実施しても良く、減圧下で行なう場合は、例
えば70−80kPaの減圧下で行なう。
−4′−フルオロベンゾフェノン100質量部に対して
250−500質量部、好ましくは300−350質量
部である。アセトニトリル溶媒の留去は大気圧、減圧下
のいずれで実施しても良く、減圧下で行なう場合は、例
えば70−80kPaの減圧下で行なう。
【0014】酸触媒としては、メタンスルホン酸、p−
トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロ
メタンスルホン酸などが挙げられ、メタンスルホン酸が
好ましい。酸触媒は前以って2−アミノ−4−フルオロ
ベンゾフェノンと造塩して使用することもできる。この
場合には別途、酸触媒を加える必要はない。
トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロ
メタンスルホン酸などが挙げられ、メタンスルホン酸が
好ましい。酸触媒は前以って2−アミノ−4−フルオロ
ベンゾフェノンと造塩して使用することもできる。この
場合には別途、酸触媒を加える必要はない。
【0015】酸触媒の使用量としては、2−アミノ−
4′−フルオロベンゾフェノン1モルに対して、0.5
−2.0倍モル量、好ましくは0.8−1.5倍モル量
である。
4′−フルオロベンゾフェノン1モルに対して、0.5
−2.0倍モル量、好ましくは0.8−1.5倍モル量
である。
【0016】反応温度は原料、酸触媒により一概には決
められないが、通常65−90℃の範囲で、好ましくは
70−80℃である。65℃より低いと、反応速度が遅
くなり、105℃以上であればケトエステル類が不安定
になり、過剰に使用する必要があったり、収率が低下し
たりする。
められないが、通常65−90℃の範囲で、好ましくは
70−80℃である。65℃より低いと、反応速度が遅
くなり、105℃以上であればケトエステル類が不安定
になり、過剰に使用する必要があったり、収率が低下し
たりする。
【0017】反応時間は、一概に決定できないが、通常
1時間−24時間である。
1時間−24時間である。
【0018】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、これらは単なる例示であって何ら本発明を
限定するものではない。
説明するが、これらは単なる例示であって何ら本発明を
限定するものではない。
【0019】参考例
文献記載(K.Suzuki, E.K.Weisburger, J.H.Weisburge
r, J. Org. Chem., 26,2239(1961))の方法により得ら
れた2−アミノ−4′−フルオロベンゾフェノン15
8.8gをo−ジクロロベンゼン1905gに溶解し、
メタンスルホン酸70.93gを滴下すると結晶が析出
した。濾過し、酢酸エチル378gで洗浄し、乾燥する
ことにより、2−アミノ−4′−フルオロベンゾフェノ
ン メタンスルホン酸塩203.1gを得た。 収率88.4% 融点 174℃1 H-NMR (DMSO-d6, TMS) δ (ppm): 2.41 (3H, s), 6.66
-6.70 (1H, m), 6.97-7.00 (1H, m), 7.31-7.40 (4H,
m), 7.64-7.70 (2H, m), 8.41 (3H, br).
r, J. Org. Chem., 26,2239(1961))の方法により得ら
れた2−アミノ−4′−フルオロベンゾフェノン15
8.8gをo−ジクロロベンゼン1905gに溶解し、
メタンスルホン酸70.93gを滴下すると結晶が析出
した。濾過し、酢酸エチル378gで洗浄し、乾燥する
ことにより、2−アミノ−4′−フルオロベンゾフェノ
ン メタンスルホン酸塩203.1gを得た。 収率88.4% 融点 174℃1 H-NMR (DMSO-d6, TMS) δ (ppm): 2.41 (3H, s), 6.66
-6.70 (1H, m), 6.97-7.00 (1H, m), 7.31-7.40 (4H,
m), 7.64-7.70 (2H, m), 8.41 (3H, br).
【0020】実施例1
アセトニトリル21.6gに3−シクロプロピル−3−
オキソプロピオン酸メチル2.4gと2−アミノ−4′
−フルオロベンゾフェノン メタンスルホン酸塩5.0
gを加え、79−81℃で加熱還流した。4時間後に3
−シクロプロピル−3−オキソプロピオン酸メチル0.
24gを加え、79−81℃でさらに4時間加熱した。
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で分析すると
原料2−アミノ−4′−フルオロベンゾフェノンの残量
は8.9%であった。アセトニトリルを減圧下留去し、
トルエン29.2gを加え、4%苛性ソーダ水溶液14
g、次いで2%苛性ソーダ水溶液6.5gで洗浄した。
5%食塩水5.5gで洗浄後、無水硫酸マグネシウム
0.5gで乾燥した。トルエンを減圧濃縮し、シクロヘ
キサン37gより結晶化することにより2−シクロプロ
ピル−4−(4′−フルオロフェニル)キノリン−3−
カルボン酸メチルエステル3.5gを得た。収率67.
8% HPLC純度97.2%。 融点 126℃1 H-NMR (CDCl3)δ(ppm): 1.03-1.09, 1.34-1.39 (各 2
H, m), 2.18 (1H, tt, J= 4.7 8.0 Hz), 3.63 (3H, s),
7.16-7.23 (2H, dd, m), 7.33-7.40 (3H, m), 7.49 (1
H, d, J = 8.5 Hz), 7.67 (1H, ddd, J = 1.6, 6.9, 8.
5 Hz), 7.98 (1H,dd, J = 0.6, 8.5 Hz).
オキソプロピオン酸メチル2.4gと2−アミノ−4′
−フルオロベンゾフェノン メタンスルホン酸塩5.0
gを加え、79−81℃で加熱還流した。4時間後に3
−シクロプロピル−3−オキソプロピオン酸メチル0.
24gを加え、79−81℃でさらに4時間加熱した。
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で分析すると
原料2−アミノ−4′−フルオロベンゾフェノンの残量
は8.9%であった。アセトニトリルを減圧下留去し、
トルエン29.2gを加え、4%苛性ソーダ水溶液14
g、次いで2%苛性ソーダ水溶液6.5gで洗浄した。
5%食塩水5.5gで洗浄後、無水硫酸マグネシウム
0.5gで乾燥した。トルエンを減圧濃縮し、シクロヘ
キサン37gより結晶化することにより2−シクロプロ
ピル−4−(4′−フルオロフェニル)キノリン−3−
カルボン酸メチルエステル3.5gを得た。収率67.
8% HPLC純度97.2%。 融点 126℃1 H-NMR (CDCl3)δ(ppm): 1.03-1.09, 1.34-1.39 (各 2
H, m), 2.18 (1H, tt, J= 4.7 8.0 Hz), 3.63 (3H, s),
7.16-7.23 (2H, dd, m), 7.33-7.40 (3H, m), 7.49 (1
H, d, J = 8.5 Hz), 7.67 (1H, ddd, J = 1.6, 6.9, 8.
5 Hz), 7.98 (1H,dd, J = 0.6, 8.5 Hz).
【0021】実施例2
アセトニトリル21.6gに3−シクロプロピル−3−
オキソプロピオン酸メチル2.4gと2−アミノ−4′
−フルオロベンゾフェノン メタンスルホン酸塩5.0
gを加え、73−80℃でアセトニトリルを留去した。
2時間でアセトニトリルを16.7g留去させた後、3
−シクロプロピル−3−オキソプロピオン酸メチル0.
24gを加え、79−81℃で4時間加熱した。高速液
体クロマトグラフィー(HPLC)で分析すると原料2
−アミノ−4′−フルオロベンゾフェノンの残量は1.
3%であった。トルエン29.2gを加え、4%苛性ソ
ーダ水溶液14g、次いで2%苛性ソーダ水溶液6.5
gで洗浄した。5%食塩水5.5gで洗浄後、無水硫酸
マグネシウム0.5gで乾燥した。トルエンを減圧濃縮
し、シクロヘキサン37gより結晶化することにより2
−シクロプロピル−4−(4′−フルオロフェニル)キ
ノリン−3−カルボン酸メチルエステル4.4gを得
た。 収率85.1% HPLC純度99.7%。
オキソプロピオン酸メチル2.4gと2−アミノ−4′
−フルオロベンゾフェノン メタンスルホン酸塩5.0
gを加え、73−80℃でアセトニトリルを留去した。
2時間でアセトニトリルを16.7g留去させた後、3
−シクロプロピル−3−オキソプロピオン酸メチル0.
24gを加え、79−81℃で4時間加熱した。高速液
体クロマトグラフィー(HPLC)で分析すると原料2
−アミノ−4′−フルオロベンゾフェノンの残量は1.
3%であった。トルエン29.2gを加え、4%苛性ソ
ーダ水溶液14g、次いで2%苛性ソーダ水溶液6.5
gで洗浄した。5%食塩水5.5gで洗浄後、無水硫酸
マグネシウム0.5gで乾燥した。トルエンを減圧濃縮
し、シクロヘキサン37gより結晶化することにより2
−シクロプロピル−4−(4′−フルオロフェニル)キ
ノリン−3−カルボン酸メチルエステル4.4gを得
た。 収率85.1% HPLC純度99.7%。
【0022】比較例
トルエン21.6gに3−シクロプロピル−3−オキソ
プロピオン酸メチル2.4gと2−アミノ−4′−フル
オロベンゾフェノン メタンスルホン酸塩5.0gを加
え、105−110℃で加熱還流した。4時間後に3−
シクロプロピル−3−オキソプロピオン酸メチル0.2
4gを加え、105−110℃でさらに4時間加熱し
た。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で分析す
ると原料2−アミノ−4′−フルオロベンゾフェノンの
残量は3.0%であった。トルエン7.6gを加え、4
%苛性ソーダ水溶液14g、次いで2%苛性ソーダ水溶
液6.5gで洗浄した。5%食塩水5.5gで洗浄後、
無水硫酸マグネシウム0.5gで乾燥した。トルエンを
減圧濃縮し、シクロヘキサン37gより結晶化すること
により2−シクロプロピル−4−(4′−フルオロフェ
ニル)キノリン−3−カルボン酸メチルエステル2.9
gを得た。 収率55.8% HPLC純度89.1%。
プロピオン酸メチル2.4gと2−アミノ−4′−フル
オロベンゾフェノン メタンスルホン酸塩5.0gを加
え、105−110℃で加熱還流した。4時間後に3−
シクロプロピル−3−オキソプロピオン酸メチル0.2
4gを加え、105−110℃でさらに4時間加熱し
た。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で分析す
ると原料2−アミノ−4′−フルオロベンゾフェノンの
残量は3.0%であった。トルエン7.6gを加え、4
%苛性ソーダ水溶液14g、次いで2%苛性ソーダ水溶
液6.5gで洗浄した。5%食塩水5.5gで洗浄後、
無水硫酸マグネシウム0.5gで乾燥した。トルエンを
減圧濃縮し、シクロヘキサン37gより結晶化すること
により2−シクロプロピル−4−(4′−フルオロフェ
ニル)キノリン−3−カルボン酸メチルエステル2.9
gを得た。 収率55.8% HPLC純度89.1%。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明の方法に従うと、
医薬品の中間体として有用なキノリン−3−カルボン酸
化合物を、工業的な規模で短時間に高収率、高純度で製
造できる。
医薬品の中間体として有用なキノリン−3−カルボン酸
化合物を、工業的な規模で短時間に高収率、高純度で製
造できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 2−アミノ−4′−フルオロベンゾフェ
ノンと式(1) 【化1】 〔R1は、分岐してもよいC1-6アルキル基又はC3-6シクロ
アルキル基を表す。R2は、分岐してもよいC1-6アルキル
基を表す〕で表されるケトエステル類とを、酸触媒の存
在下、アセトニトリル溶媒中、反応させることを特徴と
する、式(2) 【化2】 〔式中、R1及びR2は、上記と同じ意味を表す〕で表され
るキノリン−3−カルボン酸化合物の製造方法。 - 【請求項2】 酸触媒と2−アミノ−4′−フルオロベ
ンゾフェノンより形成された塩を使用することを特徴と
する請求項1記載のキノリン−3−カルボン酸化合物の
製造方法。 - 【請求項3】 酸触媒がメタンスルホン酸である請求項
1又は2のいずれかに記載のキノリン−3−カルボン酸
化合物の製造方法。 - 【請求項4】 R1がイソプロピル基又はシクロプロピル
基、R2がC1-4アルキル基である請求項1乃至3のいずれ
かに記載のキノリン−3−カルボン酸化合物の製造方
法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001244670A JP2003055349A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | キノリン−3−カルボン酸化合物の製造方法 |
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-
2001
- 2001-08-10 JP JP2001244670A patent/JP2003055349A/ja active Pending
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