JP2003054706A - クレーン浮上防止装置 - Google Patents

クレーン浮上防止装置

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JP2003054706A
JP2003054706A JP2001243733A JP2001243733A JP2003054706A JP 2003054706 A JP2003054706 A JP 2003054706A JP 2001243733 A JP2001243733 A JP 2001243733A JP 2001243733 A JP2001243733 A JP 2001243733A JP 2003054706 A JP2003054706 A JP 2003054706A
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JP
Japan
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crane
prevention device
floating prevention
spring
upper rail
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JP2001243733A
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English (en)
Inventor
Takeshi Horinouchi
武志 堀之内
Yoshitaka Ikeda
佳隆 池田
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Seibu Electric and Machinery Co Ltd
Original Assignee
Seibu Electric and Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クレーンフレームの軽量化ができ、クレーン
フレームの揺れを防止でき、急停止、急加速を安全に行
うようにでき、作業の効率化、時間の短縮化が行えるク
レーン浮上防止装置を提供することにある。 【解決手段】 クレーンフレーム11の上端で上方レー
ル25と係合させる縦ローラー5の支持部4をスプリン
グ7で上方に付勢した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に上下のレール
に沿って所定の軌道上を走行し、荷の出し入れを行うス
タッカクレーン等のクレーンのレールとの係合部として
用い、クレーンの異常な浮き上りや揺れを抑制するクレ
ーン浮上防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、上下のレールに沿って所
定の軌道上を車輪によって走行し、荷の出し入れを行う
スタッカクレーンでは、作業の効率化、時間の短縮化及
び荷を収容する棚の大型化等に対応するために走行フレ
ームを速い速度で走行させている。この走行フレームを
急停止、急加速させると、前後いずれかの車輪が浮き上
がることがあり、すべりを生じたりして停止位置の制御
を難しくするほか、走行フレームは上下に長いため揺れ
が大きく、止まるのに時間がかかり、作業効率化の問題
となっていた。この対策として、走行フレームにウェイ
トを取り付けて重くして車輪の浮き上がりや揺れを生じ
にくくすることが用いられていたが、走行フレームの重
さが増すことによって耐久性が短くなり、慣性が大きく
なることから停止時間が伸び、急停止・急加速を十分に
行うことができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のこれらの問題を解消し、クレーンフ
レームの軽量化ができ、クレーンフレームの揺れを防止
でき、急停止、急加速を安全に行うようにでき、作業の
効率化、時間の短縮化が行えるクレーン浮上防止装置を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) 上下のレールに沿って所定の軌道上を走行し、荷
の出し入れを行うクレーンにおいて、上方レールとの係
合部に上方レールの側方両側から上方レールを挾むよう
に係合する横ローラーを設け、上方レールの下面と係合
する縦ローラーを設け、縦ローラーのローラー軸を軸支
する支持部を上下方向の所定の範囲で回転自在又は揺動
自在となるように設け、同支持部をスプリングで上方に
付勢し、スプリングの弾性力で縦ローラーを上方レール
に強く押しつけて、走行するクレーンの加速・停止時の
クレーンの浮き上りや揺れを抑制できるようにしたクレ
ーン浮上防止装置 2) 縦ローラーの支持部の下面より所定の間隔あけた
下方に衝撃又は振動の振幅を軽減するダンパ部を設け、
支持部が所定の位置より下方に動くとダンパ部に当たっ
てダンパ部によりクレーンの異常な浮き上りや揺れを抑
制できるようにした前記1)記載のクレーン浮上防止装
置 3) 支持部の下面に上端が接触するピンを設け、スプ
リングがピンを介して支持部を付勢するようにした前記
1)又は2)記載のクレーン浮上防止装置 4) 前記1)〜3)いずれかに記載のクレーン浮上防
止装置を走行フレームの上部の前後2箇所に設けたスタ
ッカクレーンにある。
【0005】
【作用】本発明では、クレーンが急加速・急停止を行う
ことによってその慣性によってクレーンの前輪又は後輪
が浮き上がろうとすると、縦ローラーの支持部を上方に
押し上げることになるが、縦ローラーの支持部は、スプ
リングで上方に付勢しているので、支持部を上方に押し
上げるとスプリングの付勢力が上方への変位に伴って増
加し、クレーンの浮き上がろうとする前輪又は後輪を下
方に押し下げるので浮き上がりが防止できる。また、ス
プリングの付勢力が上方への変位に伴って増加すること
は、クレーンの浮き上がろうとする方向への揺れを減衰
させるため、揺れ防止及び揺れが生じてもすぐに抑制で
きる。衝撃又は振動の振幅を軽減するダンパ部を設けた
ものは、何らかの原因によって、支持部をスプリングで
付勢しても大きく揺れた場合に支持部がダンパ部に当た
るようにして、ダンパ部によって衝撃や振動の振幅を軽
減する。スプリングがピンを介して支持部を付勢するよ
うにしたものは、スプリングの座屈を防止し、スプリン
グの付勢力を確実に支持部に伝達する。クレーン浮上防
止装置を走行フレーム上部の前後2箇所に設けたもの
は、急加速・急停止時の浮き上がりを防止できるスタッ
カクレーンとなる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において、縦ローラーの支
持部は所定の範囲で上下方向に動かすことができれば、
回転自在でも揺動自在でもよい。尚、揺動自在には、ス
ライドして直線的に上下動するものが含まれることとす
る。ダンパ部には、エアーダンパ、スプリングダンパ、
油圧ダンパなどがあり、クレーンの衝撃や揺れを確実に
吸収するものが好ましい。ピン上端の支持部の下面と接
触する部分は、曲面や球面などにして当たる角度が変わ
っても確実にスプリングの付勢力を伝達できるものが好
ましい。本発明は、スタッカクレーンのみに限らず、上
方レールと係合させ、上方レールに沿って移動させるク
レーンであればどのようなクレーンにも用いることがで
きる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して具体
的に説明する。図1〜6に示すのは、上方レールと係合
する縦ローラーの支持部をピンを介してスプリングで上
方に付勢するようにし、ピン両側にダンパ部を設けるよ
うにしたクレーン浮上防止装置の例であって、このクレ
ーン浮上防止装置を走行フレーム上部の前後2箇所に設
けたスタッカクレーンの例である。図1は実施例のクレ
ーン浮上防止装置の側面図である。図2は実施例のクレ
ーン浮上防止装置の正面図である。図3は実施例のクレ
ーン浮上防止装置を用いたスタッカクレーンの側面図で
ある。図4は実施例のクレーン浮上防止装置を用いたス
タッカクレーンの側面図である。図5は実施例のクレー
ン浮上防止装置を用いたスタッカクレーンの正面図であ
る。図6は実施例のクレーン浮上防止装置の説明図であ
る。図中、1はスタッカクレーン、2は浮上防止装置、
2aは浮上防止装置本体、2bは回転ピン支持部、2c
はブラケット部、3は回転ピン、4は支持部、5は縦ロ
ーラー、6はピン、6aは頭部、7はスプリング、8は
ダンパ部、9は横ローラー、11はクレーンフレーム、
12は車輪、13は駆動部、14は制御部、15はドラ
ム、16は滑車、17はワイヤロープ、18はキャレッ
ジ、25は上方レール、26は下方レール、Bは荷であ
る。
【0008】本実施例では、所定の軌道上を移動して荷
の出し入れを行うスタッカクレーン1に浮上防止装置2
を設けている。スタッカクレーン1は、図3〜5に示す
ようにクレーンフレーム11の上下に長い部分の間に上
下動自在に荷の出し入れを行うキャレッジ18を設け、
クレーンフレーム11の下部に2本のワイヤロープ17
を巻き取り、送り出すドラム15を設け、クレーンフレ
ーム11の上部に滑車16を設け、キャレッジ18の両
側部に2本のワイヤロープ17の一端をそれぞれ取り付
け、上方の滑車16でそれぞれ下方にターンさせて、2
本のワイヤロープ17の他端をドラム15に取り付け
て、図示しない駆動機構によって、ドラム15によるワ
イヤロープ17の巻き取り送り出しでキャレッジ18の
昇降を行えるようにする。また、クレーンフレーム11
の下方には、駆動部13によって駆動される車輪12を
設ける。ドラム15の駆動によってキャレッジ18の昇
降、車輪12の駆動は、クレーンフレーム11に設けら
れた制御部14によって一括制御される。
【0009】このクレーンフレーム11の上部の前後2
箇所に、浮上防止装置2を設ける。浮上防止装置2は、
図1,2に示すように、クレーンフレーム11の上端か
ら側方又は上部にはり出すように浮上防止装置本体2a
を設ける。浮上防止装置2は、L字状に下端に前方へ向
って突き出た平面部を有するブラケット部2cを設け、
ブラケット部2cの上方に所定の間隔で対向した2枚の
板状の回転ピン支持部2bを設ける。次に、下面に平面
部を有し、上部に回転ピン支持部2bより間隔を狭くし
て対向した2枚の板状の取付部を有する支持部4を設
け、この取付部の間に縦ローラー5を回転自在に設け
る。縦ローラー5は上部が支持部4を設け、この取付部
の間に縦ローラー5を回転自在に設ける。縦ローラー5
は、上部の支持部4の取付部より突出するようにする。
この縦ローラー5の支持部4の2枚の板状の取付部を2
枚の板状の回転ピン支持部2bの間に位置させ、支持部
4の2枚の板状の取付部と回転ピン支持部2bを貫通さ
せるように回転ピン3を取り付け、回転ピン支持部2b
に対して、支持部4が上下方向に回転自在となるように
する。次に、支持部4の下面の下方位置となるブラケッ
ト部2c部分にピン6を上下動自在に設ける。ピン6の
上端には、下面部を広い円形にし、上面部を緩やかな球
面にした頭部6aを設ける。さらにコイル状のスプリン
グ7を内部にピンを挿入するようにして取り付け、スプ
リング7が圧縮されたその弾性力によって、ピン6の頭
部6aを上部に押すようにし、ピン6の頭部6aが支持
部4の下面を上方に押すようにする。次に、ピン6の両
側2箇所のブラケット部2cには、上端に加わる衝撃又
は振動の振幅を軽減するダンパ部8を設ける。ダンパ部
8の上端は、支持部4の下面に対して所定の間隔をあけ
た下方に位置するようにする。これにより支持部4の下
面はスプリング7及びピン6に対して所定の大きな力を
加えなければダンパ部8の上端に当たることがないよう
になる。次に、浮上防止装置本体2aの上面部分に、左
右に所定の間隔で横向きに回転する横ローラ−9を設け
る。
【0010】このように、浮上防止装置2を設けたクレ
ーンフレーム11を、上下に設けられた上方レール25
及び下方レール26に対し、クレーンフレーム11の下
端部分に設けた車輪12を係合させ、上方レール25に
対し、クレーンフレーム11の上端部分に設けた浮上防
止装置2の2つの横ローラー9で挾むようにし下面に縦
ローラー5を係合させて、クレーンフレーム11を上方
レール25及び下方レール26に係合させて所定の軌道
上を走行移動できるようにする。この際に、縦ローラー
5は、スプリング7の付勢力によって所定の荷重で上方
レール25に押し付けられるようにする。
【0011】本実施例のスタッカクレーン1において、
急加速、急停止を行った場合には、クレーンフレーム1
1の前輪又は後輪が図6(a)に示すように浮き上がろ
うとする。浮き上がろうとするクレーンフレーム11の
前端又は後端には、浮上防止装置2の浮上防止装置本体
2a及びブラケット部2cも上方に浮き上がろうとす
る。縦ローラー5の支持部4は、回転ピン支持部2bに
対して回転自在であるので、クレーンフレーム11の浮
き上がろうとする傾く動きをせず、縦ローラー5は上方
レール25に係合した状態を保持される。ブラケット部
2cが上方に上がろうとすることによって浮き上がらな
い支持部4との距離が縮まるためスプリング7は圧縮さ
れる。このスプリング力7は、ブラケット部2cを下方
に押しやろうとするため、すなわちクレーンフレーム1
1の浮き上がりを抑える方向に力を加えることになる。
スプリング7は圧縮方向の変位に比例して弾性力を大き
くするので、浮き上がりだけでなく揺れを抑制され、ま
た揺れが生じても速やかに揺れが止められる。よって、
安全に急停止・急加速を行うことができ、揺れ止めのた
めのウェイトを必要としないので車輪のすべりなどが少
なく確実に制御できる。これにより実施例のスタッカク
レーン1はより高速で移動させて荷の出し入れができる
ため、効率的に時間を短縮させて作業できる。
【0012】何らかの異常によって、所定の範囲を超え
るようなクレーンフレーム11の浮き上がりが発生し、
図6(b)に示すように縦ローラー5の支持部4の下面
と浮き上がろうとするブラケット部2cとの距離がさら
に縮まるとダンパ部8の上端が支持部4の下面に当たっ
て衝撃の軽減と振動の軽減が行われるため、より安全に
高速で移動させることができるスタッカクレーンとな
る。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、クレーンフレームの軽
量化ができ、クレーンフレームの揺れを防止でき、急停
止、急加速を安全に行うようにでき、作業の効率化、時
間の短縮化が行える。衝撃又は振動の振幅を軽減するダ
ンパ部を設けたものは、さらに安全性を高めることがで
きる。スプリングがピンを介して支持部を付勢するよう
にしたものは、さらに確実にクレーンの浮き上がりを防
止できる。クレーン浮上防止装置を走行クレーン上部の
前後2箇所に設けたものは、より作業の効率化、時間の
短縮化ができるスタッカクレーンにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のクレーン浮上防止装置の側面図であ
る。
【図2】実施例のクレーン浮上防止装置の正面図であ
る。
【図3】実施例のクレーン浮上防止装置を用いたスタッ
カクレーンの側面図である。
【図4】実施例のクレーン浮上防止装置を用いたスタッ
カクレーンの側面図である。
【図5】実施例のクレーン浮上防止装置を用いたスタッ
カクレーンの正面図である。
【図6】実施例のクレーン浮上防止装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 スタッカクレーン 2 浮上防止装置 2a 浮上防止装置本体 2b 回転ピン支持部 2c ブラケット部 3 回転ピン 4 支持部 5 縦ローラー 6 ピン 6a 頭部 7 スプリング 8 ダンパ部 9 横ローラー 11 クレーンフレーム 12 車輪 13 駆動部 14 制御部 15 ドラム 16 滑車 17 ワイヤロープ 18 キャレッジ 25 上方レール 26 下方レール B 荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F022 JJ09 MM13 NN02 NN25 NN27 3F333 AA04 AB08 BF03 BF04 BF06 BG01 DA05 DB02 FA16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下のレールに沿って所定の軌道上を走
    行し、荷の出し入れを行うクレーンにおいて、上方レー
    ルとの係合部に上方レールの側方両側から上方レールを
    挾むように係合する横ローラーを設け、上方レールの下
    面と係合する縦ローラーを設け、縦ローラーのローラー
    軸を軸支する支持部を上下方向の所定の範囲で回転自在
    又は揺動自在となるように設け、同支持部をスプリング
    で上方に付勢し、スプリングの弾性力で縦ローラーを上
    方レールに強く押しつけて、走行するクレーンの加速・
    停止時のクレーンの浮き上りや揺れを抑制できるように
    したクレーン浮上防止装置。
  2. 【請求項2】 縦ローラーの支持部の下面より所定の間
    隔あけた下方に衝撃又は振動の振幅を軽減するダンパ部
    を設け、支持部が所定の位置より下方に動くとダンパ部
    に当たってダンパ部によりクレーンの異常な浮き上りや
    揺れを抑制できるようにした請求項1記載のクレーン浮
    上防止装置。
  3. 【請求項3】 支持部の下面に上端が接触するピンを設
    け、スプリングがピンを介して支持部を付勢するように
    した請求項1又は2記載のクレーン浮上防止装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれかに記載のクレーン
    浮上防止装置を走行フレームの上部の前後2箇所に設け
    たスタッカクレーン。
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