JP2003054684A - 粉粒体貯蔵用ホッパー - Google Patents

粉粒体貯蔵用ホッパー

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JP2003054684A
JP2003054684A JP2001241876A JP2001241876A JP2003054684A JP 2003054684 A JP2003054684 A JP 2003054684A JP 2001241876 A JP2001241876 A JP 2001241876A JP 2001241876 A JP2001241876 A JP 2001241876A JP 2003054684 A JP2003054684 A JP 2003054684A
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hopper
powder
flexible
side wall
flow
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JP2001241876A
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Tatsuya Nakamura
達也 中村
Shusaku Tanaka
秀作 田中
Teruhisa Nagano
輝久 永野
Junichi Ujigawa
淳一 氏川
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Taiheiyo Cement Corp
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Taiheiyo Cement Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 側壁に内張した可撓性材料の寿命を長く維持
することができるとともに、付着性または固結性のある
粉粒体であっても、ブリッジ等を効果的に破壊すること
ができ、ホッパーの閉塞を防止して貯蔵可能な粉粒体貯
蔵用ホッパーを提供する。 【解決手段】 側壁1b〜1cに内張した可撓性ライナ
ー2b〜2cの一部を、ホッパー1の内側方向に周期的
に可動とした。可撓性ライナー2b〜2cを内張した側
壁1b〜1cの下部をホッパー1の内側方向に周期的に
可動とし、この側壁の下部を介して可撓性ライナー2b
〜2cの一部を、ホッパー1の内側方向に周期的に可動
とすることができる。ホッパー1の下流側に粉粒体の流
れを検出するための流れセンサーを設け、流れセンサー
が粉粒体の流れが滞っていることを検出すると、可撓性
ライナー2b〜2cの一部を連続して変位させることが
好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体貯蔵用ホッ
パーに関し、特に、付着性または固結性のある粉粒体の
閉塞を防止して貯蔵可能な粉粒体貯蔵用ホッパーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、セメント工場では、各種リサイク
ル原燃料の使用量が増加し、これらの中には、含水率が
高く、かつ微粒を多く含むため、強い付着性または固結
性を示すものが多い。
【0003】例えば、ペトロコークス焚きボイラの脱硫
装置の前段の除塵装置で回収されるコークスの未燃分
や、湿式電気集塵機で回収した重油炊きボイラからの未
燃ダストや、乾燥・粉砕前の石炭等は、付着性、固結性
が強い。
【0004】粉体では、水分を多く含む(例えば、70
%以上)のものは、スラリー状となって流体としての取
り扱いが可能であるが、粉体とスラリーとの中間の水分
を有するものについては、付着性、固結性が強い。
【0005】また、通常時はそれ程付着性が強くなくと
も、粉塵飛散等を防止するための散水を施したもの、あ
るいは梅雨時期等で雨水を多く含むものは、付着性が強
くハンドリングに苦慮する。セメント工場では、珪石等
微粉分を少量しか含まない数種の原燃料を除き、ほとん
どの原燃料は、ある程度の付着性を有し、ハンドリング
が困難である場合が多い。
【0006】付着性または固結性のある粉粒体を貯蔵す
る場合には、貯蔵用ホッパー内でこれらの粉粒体が、ブ
リッジまたはラットホールと称される閉塞を生じ、粉粒
体の円滑な抽出に支障を来すことがある。このブリッ
ジ、ラットホール等を防止する対策としては、(1)粉
粒体貯蔵用ホッパーの内表面に付着し難い内張材を貼着
する、(2)振動発生装置を取り付ける、(3)気体噴
出装置を取り付ける、(4)ホッパー内に運動可能な固
結防止部材を取り付ける等の対策が試みられてきた。
【0007】これらの中で、特開昭55−29470号
公報には、ホッパー内にゴム等の可撓性の容器を取り付
け、この容器に間欠的に空気圧を加除することによっ
て、可撓性容器を空気圧で膨張させて直接ブリッジ等を
壊すホッパーの技術が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭55−29
470号公報に開示されたホッパーは、ゴム等の可撓性
材料の容器を空気圧で膨張させているため、可撓性材料
全体がホッパー内の粉粒体と擦れ合い、消耗が激しいと
いう問題があった。また、可撓性材料に空気圧を加えた
ときに、ブリッジ等の形状によっては、空気圧の逃げが
生じ、ブリッジ等の破壊に効果的に寄与し得ない場合も
多いという問題があった。
【0009】そこで、本発明は、上記従来の粉粒体貯蔵
用ホッパーにおける問題点に鑑みてなされたものであっ
て、側壁に内張した可撓性材料の寿命を長く維持するこ
とができるとともに、付着性または固結性のある粉粒体
であっても、ブリッジ等を効果的に破壊することがで
き、ホッパーの閉塞を防止して貯蔵可能な粉粒体貯蔵用
ホッパーを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、粉粒体貯蔵用ホッパーで
あって、側壁に内張した可撓性ライナーの一部を、ホッ
パー内側方向に周期的に可動としたことを特徴とする。
【0011】そして、請求項1記載の発明によれば、可
撓性ライナーを直接空気圧等で膨張させるのではなく、
ホッパー内側方向に周期的に可動としたことにより、可
撓性ライナー全体がホッパー内の粉粒体と擦れ合うこと
がなく、可撓性ライナーの消耗を防止することができる
とともに、空気圧を利用しないため、空気圧の逃げが生
じることもなく、ブリッジ等の破壊に効果的に寄与す
る。
【0012】また、従来のホッパー外表面に振動及び打
撃を加える固結落とし装置では、付着水及び微粒子の分
離を助長するため、付着性またはブリッジング性を悪化
させる場合もあったが、本発明では、可撓性ライナーの
一部を低速度で変位させることにより、付着水及び微粒
子の分離を助長することもない。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の粉粒体貯蔵用ホッパーの好ましい一形態として、前記
可撓性ライナーを内張した側壁の下部をホッパー内側方
向に周期的に可動とし、該側壁の下部を介して前記可撓
性ライナーの一部を、ホッパー内側方向に周期的に可動
としたことを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の粉粒体貯蔵用ホッパーにおいて、該ホッパー
の下流側に粉粒体の流れを検出するための流れセンサー
を設け、該流れセンサーが粉粒体の流れが滞っているこ
とを検出すると、前記可撓性ライナーの一部を連続して
変位させることを特徴とする。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、ホッパー
内部の粉粒体の流れが滞った場合でも、連続して可撓性
ライナーの一部を変位させることにより、ホッパー内が
完全に閉塞することを防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる粉粒体貯蔵
用ホッパー(以下、単に「ホッパー」と略称する)の実
施の形態の具体例について図面を参照しながら説明す
る。
【0017】図1乃至図4は、本発明にかかるホッパー
の一実施例を示し、このホッパー1は、図2及び図3に
おいて上方から供給された粉粒体を一時貯蔵した後、ベ
ルトコンベア8によって次工程まで輸送するために設け
られる。
【0018】ホッパー1の上部は建家内に固定部材10
で固定され、下部は、ベルトコンベア8の上部フレーム
9との間に位置するシュート11に一体的に構成され、
図1に示すように、角形の上部開口部と、ベルトコンベ
ア8のベルト8aに面する長方形状の下部開口部とを備
える。
【0019】ホッパー1は、垂直壁1aと、3つの傾斜
した側壁1b、1c、1dを備え、各壁1a〜1dには
ゴム等の可撓性材料からなる可撓性ライナー2(2a〜
2d)が内張りされている。
【0020】図2及び図3に示すように、側壁1b、1
c、1dには、本発明の特徴部分として、側壁に内張し
た可撓性ライナー2b〜2dの一部を、ホッパー1の内
側方向に周期的に可動とするライナー可動構造が備えら
れる。この構造を図4に詳細に示す。尚、図4では、図
3の傾斜する側壁1bに設けられたライナー可動構造を
示しているが、他の側壁1c、1dについても同様の構
造を備える。また、同図では、傾斜する側壁1bを垂直
に描いている。図4(a)は、図4(b)のA−A線矢
視図である。
【0021】側壁1bには、縦方向に長いスリット状の
開口部3が設けられ、開口部3の上方の側壁1b上に
は、軸4aを備えたブラケット4が固定される。開口部
3の幅より若干狭い幅を有する可動部5が開口部3を塞
ぐように設けられ、可動部5の上部は、軸4aの回りに
回動可能に支持される。また、可動部5の下部に固定さ
れた軸部5aは、ブラケット7によって側壁1bの下方
のシュート11に固定されたパワーシリンダ6のシリン
ダ6aの先端部に回動可能に連結される。
【0022】上記構成により、パワーシリンダ6のシリ
ンダ6aの伸縮に伴い、可動部5が軸4aを中心にして
矢印X方向に回動可能となっている。パワーシリンダ6
のストロークは、通常、200mm程度に設定する。
尚、ホッパー1の容量及び粉粒体の付着性により、パワ
ーシリンダ6のストローク、及び開口部3の配置、数、
大きさを適正に調整する。
【0023】ホッパー1の内側には、可撓性ライナー2
bが内張されているが、可撓性ライナー2bの下部は、
ホッパー1の下部に固定されず、変位可能となってい
る。そのため、パワーシリンダ6のシリンダ6aの伸縮
に伴って可動部5が矢印X方向に回動すると、可撓性ラ
イナー2bは、可動部5に追従して、2点鎖線で示す位
置に移動する。
【0024】図示しない制御部によって、可撓性ライナ
ー2b、2c、2dのホッパー内側方向への移動のタイ
ミング及び移動時間が制御される。通常は、数十分に1
回の割合で移動させるが、付着性の強い輸送物に対して
は、作動間隔を短く調整することが好適である。
【0025】ホッパー1内の粉粒体の流れを検出するた
め、ホッパー1の下流側のベルトコンベア8等に、図示
しないチルトスイッチ等の流れセンサーを配置し、流れ
センサーが粉粒体の流れが滞っていることを検出する
と、上記制御部によって可撓性ライナー2b、2c、2
dを連続して移動させることができる。
【0026】次に、上記構成を有するホッパー1の動作
について図面を参照しながら説明する。
【0027】図1乃至図3に示したホッパー1の上方か
ら供給された粉粒体は、シュート11を経てベルトコン
ベア8に落下するが、ベルトコンベア8の運転中は、一
部がベルトコンベア8によって引き出されながら、ま
た、ベルトコンベア8の停止中はそのままホッパー1に
貯蔵される。これによって、ホッパー1内の粉粒体のレ
ベルが上昇する。
【0028】ホッパー1の粉粒体の量が一定以上となる
と、ホッパー1への粉粒体の供給が停止される。ここ
で、粉粒体が付着性または固結性を有すると、ホッパー
1内でこれらの粉粒体が、ブリッジまたはラットホール
等の閉塞を生じる場合がある。この閉塞を防止するた
め、可撓性ライナー2b、2c、2dを周期的に、例え
ば、数十分に1回の割合で、ホッパー1の内側方向に移
動させる。
【0029】可撓性ライナー2b、2c、2dを移動さ
せるには、図4に示すパワーシリンダ6を駆動する。パ
ワーシリンダ6のシリンダ6aが伸縮すると、ブラケッ
ト4の軸4aによって回動可能に支持されている可動部
5の下端部が矢印X方向に移動し、これに伴い、可撓性
ライナー2b、2c、2dは、2点鎖線で示すように、
可動部5に追従してホッパー1の内側方向に移動する。
【0030】可撓性ライナー2b、2c、2dをホッパ
ー1の内側方向に移動させると、強固な固結が発生して
いたとしても、この固結部分に大きな位置的及び動的な
変化を与えることができ、固結を崩壊させることができ
る。
【0031】尚、上記実施例においては、可撓性ライナ
ー2b、2c、2dを移動させるにあたって、パワーシ
リンダ6を用いていたが、カム方式とすることもでき
る。また、上記実施例では、側壁3面の一部を可動とし
たが、側壁4面のすべてが斜面であるようなホッパーに
ついては、側壁4面のすべてを可動とすることも、もち
ろん可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
側壁に内張した可撓性材料の寿命を長く維持することが
できるとともに、付着性または固結性のある粉粒体であ
っても、ブリッジ等を効果的に破壊することができ、ホ
ッパーの閉塞を防止して貯蔵可能なホッパーを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるホッパーの一実施例を示す一部
破断正面図である。
【図2】図1のホッパーを示す断面図である。
【図3】図1のホッパーを示す平面図である。
【図4】図1のホッパーのライナー可動構造の拡大図で
あって、(a)は、(b)のA−A線矢視図、(b)
は、断面図である。
【符号の説明】
1 ホッパー 1a 垂直壁 1b〜1d 側壁 2(2a〜2d) 可撓性ライナー 3 開口部 4 ブラケット 4a 軸 5 可動部 5a 軸部 6 パワーシリンダ 6a シリンダ 7 ブラケット 8 ベルトコンベア 8a ベルト 9 上部フレーム 10 固定部材 11 シュート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永野 輝久 大分県津久見市合ノ元町2番1号 太平洋 セメント株式会社津久見工場内 (72)発明者 氏川 淳一 大分県津久見市合ノ元町2番1号 太平洋 セメント株式会社津久見工場内 Fターム(参考) 3E070 AA19 AB11 AB12 DA10 GA05 GA10 QA01 VA15 VA17 WF19 WF21 WG01 3F075 AA08 BA01 BB01 CA09 CB15 CC01 DA06 DA08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁に内張した可撓性ライナーの一部
    を、ホッパー内側方向に周期的に可動としたことを特徴
    とする粉粒体貯蔵用ホッパー。
  2. 【請求項2】 前記可撓性ライナーを内張した側壁の下
    部をホッパー内側方向に周期的に可動とし、該側壁の下
    部を介して前記可撓性ライナーの一部を、ホッパー内側
    方向に周期的に可動としたことを特徴とする粉粒体貯蔵
    用ホッパー。
  3. 【請求項3】 該ホッパーの下流側に粉粒体の流れを検
    出するための流れセンサーを設け、該流れセンサーが粉
    粒体の流れが滞っていることを検出すると、前記可撓性
    ライナーの一部を連続して変位させることを特徴とする
    請求項1または2に記載の粉粒体貯蔵用ホッパー。
JP2001241876A 2001-08-09 2001-08-09 粉粒体貯蔵用ホッパー Withdrawn JP2003054684A (ja)

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