JP2003052406A - 靴中敷き及びその素材を用いたコースター - Google Patents

靴中敷き及びその素材を用いたコースター

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JP2003052406A
JP2003052406A JP2001241697A JP2001241697A JP2003052406A JP 2003052406 A JP2003052406 A JP 2003052406A JP 2001241697 A JP2001241697 A JP 2001241697A JP 2001241697 A JP2001241697 A JP 2001241697A JP 2003052406 A JP2003052406 A JP 2003052406A
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coaster
shoe
oil
shoe insole
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JP2001241697A
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Kozo Ichihara
孝三 市原
Junko Ichihara
順子 市原
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ICHIHARA KK
Ichihara Co Ltd
Original Assignee
ICHIHARA KK
Ichihara Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造自体に毛細管現象の機能を付与して吸収
した水分やあぶら分を縁部に移動させて乾燥し易くし、
水分やあぶら分を吸収していくと同時に乾燥させ、足が
蒸れるのを防止して履き心地の良い靴中敷きを提供する
と共に、また、コップを持ち上げた場合でも引っつかな
いようにした靴中敷きの素材を用いたコースターを提供
すること。 【解決手段】 紙材で構成した靴中敷き1の前部2の中
央部分から放射状に切り込み4を多数形成する。切り込
み4の端面は接触ないし近接しており、吸収した水分や
あぶら分は切り込み4の毛細管現象を利用して縁部まで
伝っていく。靴中敷き1の縁部で吸収した水分やあぶら
分を乾燥させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿気やすい靴の中
に敷いて使用する靴中敷き及びその素材を用いたコース
ターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】足や足指から滲み出る汗などの水分やあ
ぶら分は、ジワジワと微量に、且つ連続的に出てくるも
のであるが、通気性がほとんどない靴の中では、それら
は蒸れて蓄積され、想像を超えた多量の水分等となり、
靴はもちろん、靴中敷きやソックスまでもベトベトにし
てしまう。
【0003】靴中敷きは従来より多種のものが製造、販
売されており、単価も比較的安いものから高いものまで
さまざまな靴中敷きが提供されている。コストが安い靴
中敷きを提供しようとする場合、やはり紙材を用いたも
のとなり、しかも、古紙を使用することで、リサイクル
化とコストの両面で有利となる。
【0004】本発明者は今まで種々の靴中敷きを考え、
かつ出願を行なってきた。例えば、厚さが略1mmで紙
材からなる靴中敷きに多数の穴や幅のあるスリットを複
数状形成したものがある。これらの穴やスリットに通気
孔としての機能を持たせて、乾燥を促進させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
靴中敷きの場合、水分やあぶら分を靴中敷き自体がほど
よく吸収していくものの、吸収した箇所から水分の移動
がほとんどなく、しかも、通気性がほとんどない靴の中
では、靴中敷き自体の乾燥作用がないために、靴中敷き
の最大保水量に直ぐに達してしまい、靴中敷きによる吸
収作用がなくなってしまう。そのため、新しい靴中敷き
を使用し始めた際は履き心地が良いものの、何時間か使
用していると、靴の中がやはりベトベトになって不快感
を感じてしまうという問題があった。
【0006】また、ビール、冷酒、氷を入れたウイスキ
ーやジュース、冷たいお茶などをコップに入れて、その
コップをコースターの上に置いてしばらくすると、コッ
プの表面に水滴が付着する。この付着した水滴が垂下し
てコースターに吸収されて、そのため、コップを持ち上
げた時にコースターも引っついて一緒に持ち上がり、使
いにくいという問題もある。
【0007】本発明は上述の問題点に鑑みて提供したも
のであって、構造自体に毛細管現象の機能を付与して吸
収した水分やあぶら分を縁部に移動させて乾燥し易く
し、水分やあぶら分を吸収していくと同時に乾燥させ、
足が蒸れるのを防止して履き心地の良い靴中敷きを提供
すると共に、また、コップを持ち上げた場合でも引っつ
かないようにした靴中敷きの素材を用いたコースターを
提供することを目的としているものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載の靴中敷きでは、端面同士が接触ないし近接する
切り込み4を形成していることを特徴としている。かか
る構成とすることで、切り込み4を伝う水分やあぶら分
が毛細管現象にて縁部まで伝っていき、足の裏の水分や
あぶら分を吸収していくと同時に靴中敷き1の縁部で乾
燥させていく。そのため、足が蒸れるのを防止して履き
心地の良い靴中敷きを提供することができる。
【0009】請求項2記載の靴中敷きでは、靴中敷き1
の前部2の略中央部分を中心として放射状に切り込み4
を多数形成していることを特徴としている。これによ
り、足の裏の水分やあぶら分の吸収と乾燥を促進させ
て、履き心地の良い靴中敷きを提供することができる。
【0010】請求項3記載の靴中敷きでは、靴中敷き1
の後部3にも該後部3の略中央部分を中心として放射状
に切り込み4を多数形成していることを特徴としてい
る。これにより、足の裏の水分やあぶら分の吸収と乾燥
を促進させて、履き心地の良い靴中敷きを提供すること
ができる。
【0011】請求項4記載の靴中敷きでは、靴中敷き1
の前部2の略全体にわたって縦方向の切り込み4を多数
形成していることを特徴としている。これにより、足の
裏の水分やあぶら分の吸収と乾燥を促進させて、履き心
地の良い靴中敷きを提供することができる。
【0012】請求項5記載の靴中敷きでは、靴中敷き1
の略全体にわたって縦方向の切り込み4を多数形成して
いることを特徴としている。これにより、足の裏の水分
やあぶら分の吸収と乾燥を促進させて、履き心地の良い
靴中敷きを提供することができる。
【0013】請求項6記載の靴中敷きでは、靴中敷き1
の後部3に取り出し用の穴7、11を形成していること
を特徴としている。これにより、穴7、11の縁部の靴
中敷き1の部分を引っかけるようにして靴中敷き1を靴
の中からスムーズに取り出すことができる。
【0014】請求項7記載の靴中敷きでは、前記靴中敷
き1の材料を、チップボールの紙材とし、坪量を600
g/m2 〜1000g/m2 とし、厚さを0.6mm〜
1.0mmとしていることを特徴としている。これによ
り、低コストな靴中敷き1を提供することができる。
【0015】請求項8記載の靴中敷きでは、透湿性、通
気性、保温性、耐水性を備え、繊維状に形成した長繊維
不織布で構成し、坪量を、30g/m2 〜70g/m2
とし、厚さを0.09mm〜0.15mmとした上シー
ト13を形成し、この上シート13を前記靴中敷き1の
上面に積層していることを特徴としている。これによ
り、上シート13と靴中敷き1との相乗効果により、足
の裏の水分やあぶら分の吸収と乾燥を同時平行的に行な
うことができて、一層履き心地の良い靴中敷き1を提供
することができる。
【0016】請求項9記載の靴中敷きでは、布地を藍染
めしたカバー15内に前記靴中敷き1を出し入れ自在に
挿入していることを特徴としている。これにより、カバ
ー15は何回も洗濯して使用でき、藍染めの殺菌効果と
共に使用者には清潔感を与えることができる。
【0017】請求項10記載のコースターでは、端面同
士が接触ないし近接する切り込み4を形成していること
を特徴としている。かかる構成とすることで、コースタ
ー20の上に置いたコップからの水分は切り込み4の毛
細管現象により縁部まで吸収移動していき、コップを持
ち上げた場合でも、コースター20はコップに引っつい
て持ち上がることはなく、使用者に不快感を与えること
はない。
【0018】請求項11記載のコースターでは、略中央
部分と中心として放射状に切り込み4を多数形成してい
ることを特徴としている。これにより、コップの水分の
吸収と乾燥を一層促進させることができる。
【0019】請求項12記載のコースターでは、縦方向
あるいは横方向の切り込み4を多数形成していることを
特徴としている。これにより、コップの水分の吸収と乾
燥を一層促進させることができる。
【0020】請求項13記載のコースターでは、前記コ
ースター20の材料を、チップボールの紙材とし、坪量
を600g/m2 〜1000g/m2 とし、厚さを0.
6mm〜1.0mmとしていることを特徴としている。
これにより、低コストなコースター20を提供すること
ができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。靴中敷きを低コストで製造
することを考えると、先ず思いつくが安価な紙で構成す
ることである。しかしながら、靴中敷きの材料を紙材と
すると、靴中敷きの持つ吸水可能量を超えると、ほとん
どその吸水機能が薄れてしまう。また、短時間の使用に
おいては、紙製の靴中敷きはその効果を発揮するもの
の、長時間使用する場合には、やはり、紙製の靴中敷き
の吸水可能量が飽和して、その効果は半減する。ジワジ
ワと間断なく出てくる汗や水分を吸収すると同時平行的
に靴中敷きを乾燥させなければ、解決は困難であるとい
うことになる。
【0022】そこで、本出願の発明者は、低コストと乾
燥という2つの課題を達成すべく試行錯誤の結果以下に
示すような構成に辿り着いたものである。すなわち、図
1は靴中敷き1の平面図を示しており、この靴中敷き1
の材料として低コスト化という観点から紙材を用いてい
る。そして、この紙材からなる靴中敷き1の前部2の略
全体にわたって切り込み4を多数設けている。靴中敷き
1の前部2の略中央部分に小さな穴5を穿孔し、この穴
5を中心として放射状に多数の切り込み4を形成してい
る。
【0023】従来とは全く異なる本発明の特徴はこの切
り込み4を形成した点にあり、切り込み4を形成する場
合に、先端を鋭利な刃先のカッターのようなもので差し
込んで上下面に貫通して形成するようにしている。した
がって、切り込み4を形成した端面同士は、接触ないし
近接した状態であり、見た目には単に線が入っているよ
うに見えており、幅がある従来のスリット状ではない。
【0024】図1では、靴中敷き1の前部2に放射状に
多数の切り込み4を形成し、踵面があたる後部3には形
成していないが、図2に示すように、この後部3にも同
様の切り込み4を放射状に多数設けるようにしても良
い。また、放射状に切り込み4を形成する場合に、図1
及び図2では、中心部分に小さな穴5を穿孔している
が、この穴5を形成せずに、放射状に多数の切り込み4
を形成するようにしても良い。また、切り込み4は直線
状に形成しているが、波形に形成するようにしても良
い。
【0025】ここで、靴中敷き1の材料として、チップ
ボールと呼ばれる紙、あるいはその他のボール紙を用い
ており、坪量(目付)は、600g/m2 〜1000g
/m 2 であり、例えば、加賀製紙株式会社製である。ま
た、厚みは、0.6mm〜1.0mmのものを使用して
いる。以下に説明する靴中敷き1の材料もこの材料を用
いている。なお、このベースシート2の原紙は、低価格
であり、適度の柔らかさをを有し、また、吸水性と速乾
性を予め備えているものである。
【0026】図3は切り込み4の本数を図1及び図2の
場合より少なくし、また、切り込み4の先端にも穴6を
穿孔した場合である。切り込み4を形成している箇所
は、靴中敷き1の前部2だけとしているが、図2の場合
と同様に、放射状の切り込み4を前部2と後部3にも形
成するようにしても良い。
【0027】このように、靴中敷き1の前部2、または
前部2及び後部3に放射状の切り込み4を多数形成して
いることで、足の裏から滲み出てきた水分やあぶら分
は、紙材からなる靴中敷き1に直接吸収されていき、こ
の吸収された水分やあぶら分は切り込み4部分を介して
靴中敷き1の縁部へと毛細管現象と同じ原理で伝ってい
く。靴中敷き1の周囲の縁部以外の部分は、足の裏が直
接接触しているので、その部分での水分やあぶら分の乾
燥はし難くなっているが、靴中敷き1の周縁の部分は足
の裏が直接に接触しないために、中央部分と比べて乾燥
し易くなっている。そのため、足の裏から滲み出た水分
やあぶら分や切り込み4を伝って靴中敷き1の周縁部分
に吸収されていき、その周縁部分で乾燥されていく。こ
れにより、低コストで履き心地の良い靴中敷き1を提供
することができる。
【0028】なお、従来では、靴中敷きにて吸収された
水分やあぶら分はその部分から周縁部分には伝っていか
ず、そのため、乾燥しにくいという問題があった。そこ
で、本発明では、靴中敷き1に切り込み4を周縁部分に
向かって形成したことで、この問題を解決できたもので
ある。
【0029】(第2の実施の形態)図4及び図5に第2
の実施形態の靴中敷き1を示す。図4に示す実施形態で
は、多数の切り込み4を靴中敷き1の前部2に縦方向に
形成したものであり、また、図5の場合は、靴中敷き1
の全体にわたって切り込み4を縦方向に多数形成したも
のである。なお、直線状の切り込み4は、横方向に設け
るようにしても良いが、足による靴中敷き1への力が加
わる方向が縦方向となるので、切り込み4により形が崩
れて使用できない恐れがあるので、切り込み4の方向は
縦方向が好適例である。ただし、後述するように靴中敷
き1をカバー内に入れて使用する場合には、切り込み4
を横方向に形成するようにしても良い。
【0030】ところで、この靴中敷き1は、かなりの水
分やあぶら分を吸収して何回も使用していった場合に、
新しい靴中敷き1と交換する場合がある。このような場
合、靴中敷き1の大きさは、靴の中の大きさとほぼ同様
であるので、靴中敷き1を靴の中から取り出しにくいの
が現状である。そこで、図6に示すように、靴中敷き1
の後部3の端部に穴等をあけて靴中敷き1を靴の中から
取り出し易くしている。
【0031】すなわち、図6(a)では、後部3の端部
に左右に穴7を穿孔し、この両側の穴7の間のブリッジ
部10を指でつまむことで、靴中敷き1を靴の中から容
易に取り出すことができるようにしている。また、図6
(b)に示すように、靴中敷き1の後部3の端部の略三
日月状の穴11を穿孔し、この穴11の縁部を引っかけ
るようにして、靴中敷き1を靴の中から取り出すこと
で、靴中敷き1の取り出しを容易にしている。
【0032】(第3の実施の形態)上記の各実施形態で
は、紙材からなる靴中敷き1を単層で使用しているの
で、使用しているうちに足の裏が切り込み4に接触して
切り込み4部分から形が崩れる恐れがある。そこで、図
7に示すような上シート13を靴中敷き1の上面に積層
するようにしても良い。
【0033】図7は上シート13の要部平面図を示し、
内部の実線は繊維状の部分を模式図的に示したものであ
る。この上シート13は、例えば、帝人株式会社製のメ
ルフィット(登録商標)と呼ばれる長繊維不織布であ
る。この上シート13は、積層延展法と呼ばれる製法に
より作られたもので、表が特殊ポリエステル、裏が特殊
ポリプロピレンの多層構造となっている。この上シート
13は、長繊維不織布なので強度に優れ、タテ、ヨコの
両方の強度バランスがとれている。また、上シート13
は透湿性、通気性、保温性、耐水性を備えている。
【0034】このメルフィット(登録商標)の中で、本
発明の靴中敷きの上シート13として適用できる銘柄と
しては、BT−30EA〜BT−70EA(坪量は30
g/m2 〜70g/m2 、厚さは、0.09mm〜0.
15mm)であり、特に、好適な銘柄は、BT−30E
A、あるいはBT−40EAである。
【0035】BT−30EAの坪量(目付)は、30g
/m2 であり、厚さは、0.09mmである。また、B
T−40EAの坪量(目付)は、40g/m2 であり、
厚さは、0.12mmである。
【0036】図8は上記上シート13を靴中敷き1の上
面に積層すると共に、靴中敷き1の下面にも上シート1
3と同じ材料のシート14を積層した場合の拡大断面図
を示しているが、下面のシート14は積層せずに上シー
ト13のみを靴中敷き1の上面に積層するようにしても
良い。なお、靴中敷き1への上シート13の積層は、接
着剤を用いずに行なっているが、接着剤を用いて上シー
ト13を積層するようにしても良い。接着剤を用いる場
合は、ドット的に使用する。これは、水分やあぶら分を
下側の靴中敷き1への吸収を損なわないようにするため
である。
【0037】このように構成することにより、上シート
13を上面に備えた靴中敷き本体1を靴の中に入れて履
いた場合には、足の汗、水分等は上シート13の繊維部
分による毛細管現象により、徐々に吸収されていき、汗
や水分等は上シート13の広い範囲にわたって徐々に広
がっていく。汗や水分を吸収した上シート13の部分か
ら下層の靴中敷き1へと吸収されていく。上面の上シー
ト13では、汗や水分が徐々に時間をかけて浸透してい
くと同時に、これと平行して上シート13から乾燥して
いく。また、上シート13から靴中敷き1へも水分やあ
ぶら分が吸収されていき、上シート13と靴中敷き1と
で同時に水分やあぶら分の吸収と乾燥を同時平行的に行
なっている。
【0038】このように、この実施形態では、上シート
13を靴中敷き1の上面に積層することで、水分やあぶ
ら分の吸収と乾燥とを相乗効果によって一層向上させる
ことができる。
【0039】(第4の実施の形態)上述したように靴中
敷き1を単層で使用していると、靴中敷き1の型崩れや
などで早期に新しい靴中敷き1と交換する必要が生じて
くる。そこで、本実施形態では、図9に示すように、靴
中敷き1と同形状であって、袋状のカバー15の中に靴
中敷き1を入れて使用するようにしている。
【0040】このカバー15の上面若しくは下面に横方
向に設けた切り込み状の挿入口16を形成しており、こ
の挿入口16を介して靴中敷き1をカバー15内に出し
入れ自在としている。このカバー15の材料としては、
上述の上シート13と同じ材料でも良いが、この実施形
態では、藍染めをした布地でカバー15を形成してい
る。
【0041】この布地からカバー15を藍染めとしてい
ることで、殺菌効果があり、特に不衛生となりがちな靴
の中では、使用者に清潔感を与えることになる。また、
カバー15は何回も洗濯が可能なので、新しい靴中敷き
1と交換する際に、洗濯しておいたカバー15に新しい
靴中敷き1を入れて使用することで、一層快適で清潔感
のある靴中敷き1を提供することができるものである。
また、カバー15内に靴中敷き1を入れて使用するの
で、靴中敷き1自体も長持ちさせることができ、全体と
してランニングコストを低く抑えることができる。
【0042】(第5の実施の形態)次に上記靴中敷き1
と同じ材料で構成したコースターについて説明する。図
10及び図11に示すように、このコースター20も靴
中敷き1の場合と同様に中央部分の穴5を中心として放
射状に多数の切り込み4を形成したものである。このコ
ースター20に形成した切り込み4もその端面は接触な
いし近接した状態となっており、この切り込み4による
毛細管現象を利用して水分をコースター20の縁部へと
吸収移動させるようにしている。
【0043】コースター20の上に置かれたコップ(図
示せず)の表面に付着した水分はコースター20へと垂
下してコースター20に吸収されていく。コースター2
0に吸収された水分は、さらに切り込み4を伝って毛細
管現象によりコースター20の縁部へと伝っていき、縁
部で乾燥していく。特に、吸収された水分はコースター
20の縁部へと伝っていくので、コップの下面とコース
ター20の上面との間には水分があまりなく、コップを
持ち上げた場合でも、コースター20がコップの下面に
引っついて一緒にコースター20が持ち上がるというこ
とはない。そのため、使用者に不快感を与えるというこ
ともない。また、チップボールと呼ばれている紙材を用
いているので、コストも非常に安価に抑えることができ
る。
【0044】図12はコースター20の切り込み4の方
向の他の例を示し、切り込み4の方向を横方向に多数形
成した場合である。なお、切り込み4を縦方向とした場
合も同じである。また、コースター20の形状を四角形
状としたが、円形の場合も同様である。
【0045】また、コースター20をカバーで出し入れ
自在に用いるようにしても良い。この場合も図9に示す
のと同様に、藍染めした布地でカバーを形成し、汚れた
コースター20は廃棄し、カバーは洗濯することで、何
回も使用することができる。また、このカバーの材料と
して、上シート13と同じ材料を用いるようにしても良
い。
【0046】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の靴中敷きによれ
ば、端面同士が接触ないし近接する切り込みを形成して
いるので、切り込みを伝う水分やあぶら分が毛細管現象
にて縁部まで伝っていき、足の裏の水分やあぶら分を吸
収していくと同時に靴中敷きの縁部で乾燥させていく。
そのため、足が蒸れるのを防止して履き心地の良い靴中
敷きを提供することができる。
【0047】請求項2記載の靴中敷きによれば、靴中敷
きの前部の略中央部分を中心として放射状に切り込みを
多数形成しているので、足の裏の水分やあぶら分の吸収
と乾燥を促進させて、履き心地の良い靴中敷きを提供す
ることができる。
【0048】請求項3記載の靴中敷きによれば、靴中敷
きの後部にも該後部の略中央部分を中心として放射状に
切り込みを多数形成しているので、足の裏の水分やあぶ
ら分の吸収と乾燥を促進させて、履き心地の良い靴中敷
きを提供することができるものである。
【0049】請求項4記載の靴中敷きによれば、靴中敷
きの前部の略全体にわたって縦方向の切り込みを多数形
成しているので、足の裏の水分やあぶら分の吸収と乾燥
を促進させて、履き心地の良い靴中敷きを提供すること
ができる。
【0050】請求項5記載の靴中敷きによれば、靴中敷
きの略全体にわたって縦方向の切り込みを多数形成して
いるので、足の裏の水分やあぶら分の吸収と乾燥を促進
させて、履き心地の良い靴中敷きを提供することができ
る。
【0051】請求項6記載の靴中敷きによれば、靴中敷
きの後部に取り出し用の穴を形成しているので、穴の縁
部の靴中敷きの部分を引っかけるようにして靴中敷きを
靴の中からスムーズに取り出すことができる。
【0052】請求項7記載の靴中敷きによれば、前記靴
中敷きの材料を、チップボールの紙材とし、坪量を60
0g/m2 〜1000g/m2 とし、厚さを0.6mm
〜1.0mmとしているので、低コストな靴中敷きを提
供することができる。
【0053】請求項8記載の靴中敷きによれば、透湿
性、通気性、保温性、耐水性を備え、繊維状に形成した
長繊維不織布で構成し、坪量を、30g/m2 〜70g
/m2とし、厚さを0.09mm〜0.15mmとした
上シートを形成し、この上シートを前記靴中敷きの上面
に積層しているので、上シートと靴中敷きとの相乗効果
により、足の裏の水分やあぶら分の吸収と乾燥を同時平
行的に行なうことができて、一層履き心地の良い靴中敷
きを提供することができる。
【0054】請求項9記載の靴中敷きによれば、布地を
藍染めしたカバー内に前記靴中敷きを出し入れ自在に挿
入しているので、カバーは何回も洗濯して使用でき、藍
染めの殺菌効果と共に使用者には清潔感を与えることが
できる。
【0055】請求項10記載のコースターによれば、端
面同士が接触ないし近接する切り込みを形成しているの
で、コースターの上に置いたコップからの水分は切り込
みの毛細管現象により縁部まで吸収移動していき、コッ
プを持ち上げた場合でも、コースターはコップに引っつ
いて持ち上がることはなく、使用者に不快感を与えるこ
とはない。
【0056】請求項11記載のコースターによれば、略
中央部分と中心として放射状に切り込みを多数形成して
いるので、コップの水分の吸収と乾燥を一層促進させる
ことができる。
【0057】請求項12記載のコースターによれば、縦
方向あるいは横方向の切り込みを多数形成しているの
で、コップの水分の吸収と乾燥を一層促進させることが
できる。
【0058】請求項13記載のコースターによれば、前
記コースターの材料を、チップボールの紙材とし、坪量
を600g/m2 〜1000g/m2 とし、厚さを0.
6mm〜1.0mmとしているので、低コストなコース
ターを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における放射状に切り込み
を形成した場合の靴中敷きの平面図である。
【図2】本発明の実施の形態における後部にも切り込み
を形成した場合の靴中敷きの平面図である。
【図3】本発明の実施の形態における切り込みの他の例
を示す靴中敷きの平面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における縦方向に切
り込みを形成した場合の靴中敷きの平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における全体にわた
って切り込みを形成した場合の靴中敷きの平面図であ
る。
【図6】(a)(b)は本発明の実施の形態における靴
中敷きを取り出す易くするために穴を形成した場合の説
明図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態における上シートの
模式図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態における靴中敷きの
拡大断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態におけるカバーの平
面図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態におけるコースタ
ーの斜視図である。
【図11】本発明に第5の実施の形態における放射状に
切り込みを形成した場合のコースターの平面図である。
【図12】本発明に第5の実施の形態における横方向に
切り込みを形成した場合のコースターの平面図である。
【符号の説明】
1 靴中敷き 2 前部 3 後部 4 切り込み 7 穴 11 穴 13 上シート 15 カバー 20 コースター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B115 AA03 AA09 DA09 DA13 DB01 DB11 4F050 AA01 AA06 EA11 EA14 HA17 HA26 HA28 HA80 HA89 HA91 HA96

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端面同士が接触ないし近接する切り込み
    (4)を形成していることを特徴とする靴中敷き。
  2. 【請求項2】靴中敷き(1)の前部(2)の略中央部分
    を中心として放射状に切り込み(4)を多数形成してい
    ることを特徴とする請求項1記載の靴中敷き。
  3. 【請求項3】靴中敷き(1)の後部(3)にも該後部
    (3)の略中央部分を中心として放射状に切り込み
    (4)を多数形成していることを特徴とする請求項2記
    載の靴中敷き。
  4. 【請求項4】靴中敷き(1)の前部(2)の略全体にわ
    たって縦方向の切り込み(4)を多数形成していること
    を特徴とする請求項1記載の靴中敷き。
  5. 【請求項5】靴中敷き(1)の略全体にわたって縦方向
    の切り込み(4)を多数形成していることを特徴とする
    請求項1記載の靴中敷き。
  6. 【請求項6】靴中敷き(1)の後部(3)に取り出し用
    の穴(7)(11)を形成していることを特徴とする請
    求項1〜請求項5にいずれか記載の靴中敷き。
  7. 【請求項7】前記靴中敷き(1)の材料を、チップボー
    ルの紙材とし、坪量を600g/m 2 〜1000g/m
    2 とし、厚さを0.6mm〜1.0mmとしていること
    を特徴とする請求項1〜請求項6にいずれか記載の靴中
    敷き。
  8. 【請求項8】透湿性、通気性、保温性、耐水性を備え、
    繊維状に形成した長繊維不織布で構成し、坪量を、30
    g/m2 〜70g/m2 とし、厚さを0.09mm〜
    0.15mmとした上シート(13)を形成し、この上
    シート(13)を前記靴中敷き(1)の上面に積層して
    いることを特徴とする請求項1〜請求項7にいずれか記
    載の靴中敷き。
  9. 【請求項9】布地を藍染めしたカバー(15)内に前記
    靴中敷き(1)を出し入れ自在に挿入していることを特
    徴とする請求項1〜請求項7にいずれか記載の靴中敷
    き。
  10. 【請求項10】端面同士が接触ないし近接する切り込み
    (4)を形成していることを特徴とするコースター。
  11. 【請求項11】略中央部分と中心として放射状に切り込
    み(4)を多数形成していることを特徴とする請求項1
    0記載のコースター。
  12. 【請求項12】縦方向あるいは横方向の切り込み(4)
    を多数形成していることを特徴とする請求項10記載の
    コースター。
  13. 【請求項13】前記コースター(20)の材料を、チッ
    プボールの紙材とし、坪量を600g/m2 〜1000
    g/m2 とし、厚さを0.6mm〜1.0mmとしてい
    ることを特徴とする請求項10〜請求項12記載にいず
    れか記載のコースター。
JP2001241697A 2001-08-09 2001-08-09 靴中敷き及びその素材を用いたコースター Withdrawn JP2003052406A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100780086B1 (ko) * 2006-07-28 2007-11-30 (주)한신코리아 신발용 컵인솔
JP2019010370A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 株式会社いきいき堂 インソール
RU2789383C1 (ru) * 2022-03-23 2023-02-02 Анастасия Алексеевна Полякова Ортопедический вкладыш для компенсации укорочения нижней конечности

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