JP2003052241A - 植性用培地基材、植生用培地成形体及びその製造方法、植生用培地成形体ブロックを用いる緑化方法。 - Google Patents
植性用培地基材、植生用培地成形体及びその製造方法、植生用培地成形体ブロックを用いる緑化方法。Info
- Publication number
- JP2003052241A JP2003052241A JP2001278893A JP2001278893A JP2003052241A JP 2003052241 A JP2003052241 A JP 2003052241A JP 2001278893 A JP2001278893 A JP 2001278893A JP 2001278893 A JP2001278893 A JP 2001278893A JP 2003052241 A JP2003052241 A JP 2003052241A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vegetation
- medium
- parts
- weight
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A10/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins
- Y02A10/11—Hard structures, e.g. dams, dykes or breakwaters
Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Revetment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 環境に優しい培地素材等を用いた低廉で植物
植生に適した保水性、透水性、保肥性、通気性等に優
れ、しかも、植物植生に適するPH土壌環境を有する植
生用培地基材であって、その成形体が、耐水性、形体保
持性に優れる植生用培地成形体を各種ブロックと一体化
させたものを用いて、自然環境、生活地域圏等に多く散
在する傾斜面、垂直面、水平面等に、植物を有効に植生
できる緑化方法を提供することである。 【解決手段】 炭化物粉粒体100重量部当たり、予め
水硬性固結化材25〜150重量部に粘土系鉱物粉粒体
50〜200重量部をプレー混合させた強化固結化材粉
粒体と、木質チップ材25〜150重量部と、天然及び
/叉は合成の繊維質部材5〜50重量部と、保水材0.
5〜25重量部とを主培地配合材として含む植性用培地
基材で、その賦形化された植生用培地成形体及びその成
形体を用いる緑化方法である。
植生に適した保水性、透水性、保肥性、通気性等に優
れ、しかも、植物植生に適するPH土壌環境を有する植
生用培地基材であって、その成形体が、耐水性、形体保
持性に優れる植生用培地成形体を各種ブロックと一体化
させたものを用いて、自然環境、生活地域圏等に多く散
在する傾斜面、垂直面、水平面等に、植物を有効に植生
できる緑化方法を提供することである。 【解決手段】 炭化物粉粒体100重量部当たり、予め
水硬性固結化材25〜150重量部に粘土系鉱物粉粒体
50〜200重量部をプレー混合させた強化固結化材粉
粒体と、木質チップ材25〜150重量部と、天然及び
/叉は合成の繊維質部材5〜50重量部と、保水材0.
5〜25重量部とを主培地配合材として含む植性用培地
基材で、その賦形化された植生用培地成形体及びその成
形体を用いる緑化方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植生用の培地基材
に関し、より詳細には、天然素材及び各種のリユース素
材等を有効に用いた低廉で、環境に優しい植物の植生に
適した保水性、透水性、保肥性、通気性及び形体保持性
等に優れる植生用培地基材に関する。また、本発明は、
この植生用培地基材の水和硬化性を活かした耐水性、形
体保持性に優れる弾性体である植生用培地成形体及びそ
の製造方法、その植生用培地成形体をコンクリート製等
のブロックと一体化させた植生用培地成形体ブロックに
も関する。更に本発明によれば、この植生用培地成形体
ブロックを用いて、自然環境、地域生活圏等に多く散在
している緑化のために植物植生を必要とされる傾斜面、
垂直面及び平地面に、セダム類、草木類、草花類、低木
類、ササ類、中木類、水草類等を効果的に植生させる緑
化方法にも関する。
に関し、より詳細には、天然素材及び各種のリユース素
材等を有効に用いた低廉で、環境に優しい植物の植生に
適した保水性、透水性、保肥性、通気性及び形体保持性
等に優れる植生用培地基材に関する。また、本発明は、
この植生用培地基材の水和硬化性を活かした耐水性、形
体保持性に優れる弾性体である植生用培地成形体及びそ
の製造方法、その植生用培地成形体をコンクリート製等
のブロックと一体化させた植生用培地成形体ブロックに
も関する。更に本発明によれば、この植生用培地成形体
ブロックを用いて、自然環境、地域生活圏等に多く散在
している緑化のために植物植生を必要とされる傾斜面、
垂直面及び平地面に、セダム類、草木類、草花類、低木
類、ササ類、中木類、水草類等を効果的に植生させる緑
化方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球温暖化防止や、泥流化土砂災
害防止や、人口密集地域における自動車排ガス及び騒音
対策等の環境保全に係わって、特に地域の自然及び生活
環境保全の立場から、早急に緑化対策を施すべき垂直
面、傾斜面及び水平面等が多く散在しており、例えば、
山野林を切り開いた地肌面、道路の法面、河川等の護岸
面、各種の防音壁、高層マンション、高層ビル群の屋上
等を挙げることができる。特に、コンクリート製の護岸
が敷設された河川にあっては、大雨による水害対策が主
とされ、従来から河川が果たしていた機能等が失われ、
水を育み、魚介類、昆虫等の生き物を共生させ、更に
は、その両岸には草木、水性植物等の緑を育む等の本来
あるべき姿・機能が失われているのが実状である。従っ
て、自然環境保全、地域生活の環境改善等の立場から治
水、利水に加え、河川環境の整備と保全の目的から、河
川護岸の整備においては、生態系や自然環境・景観等を
重視して、早急に河川のあるべき姿を回帰させなければ
ならない。
害防止や、人口密集地域における自動車排ガス及び騒音
対策等の環境保全に係わって、特に地域の自然及び生活
環境保全の立場から、早急に緑化対策を施すべき垂直
面、傾斜面及び水平面等が多く散在しており、例えば、
山野林を切り開いた地肌面、道路の法面、河川等の護岸
面、各種の防音壁、高層マンション、高層ビル群の屋上
等を挙げることができる。特に、コンクリート製の護岸
が敷設された河川にあっては、大雨による水害対策が主
とされ、従来から河川が果たしていた機能等が失われ、
水を育み、魚介類、昆虫等の生き物を共生させ、更に
は、その両岸には草木、水性植物等の緑を育む等の本来
あるべき姿・機能が失われているのが実状である。従っ
て、自然環境保全、地域生活の環境改善等の立場から治
水、利水に加え、河川環境の整備と保全の目的から、河
川護岸の整備においては、生態系や自然環境・景観等を
重視して、早急に河川のあるべき姿を回帰させなければ
ならない。
【0003】また、このように草木類の植物を植生、繁
茂させるに適正な土壌(培地)が不可欠である。その主
材として、従来から、山砂、川砂や、鹿沼土等に代表さ
れる自然土の加工土や、採掘土が多く使われているが、
これらの枯渇問題もさることながら、採掘による新たな
自然環境の破壊を引き起こすものである。また、火力発
電所等から大量に発生する石炭灰や、ゴミ焼却場から発
生する焼却灰やスラグ、その他の産業廃棄物等を再利用
するとしても、アルカリ溶出成分や、近年におけるダイ
オキシンや環境ホルモン等の混入問題等から、自然環境
保全の立場から管理型埋立処分地構造が条件となり、特
に地下水汚染対策、泥流化対策が問題になる。
茂させるに適正な土壌(培地)が不可欠である。その主
材として、従来から、山砂、川砂や、鹿沼土等に代表さ
れる自然土の加工土や、採掘土が多く使われているが、
これらの枯渇問題もさることながら、採掘による新たな
自然環境の破壊を引き起こすものである。また、火力発
電所等から大量に発生する石炭灰や、ゴミ焼却場から発
生する焼却灰やスラグ、その他の産業廃棄物等を再利用
するとしても、アルカリ溶出成分や、近年におけるダイ
オキシンや環境ホルモン等の混入問題等から、自然環境
保全の立場から管理型埋立処分地構造が条件となり、特
に地下水汚染対策、泥流化対策が問題になる。
【0004】従って、土木工材として上述する種々の緑
化用の植生用培地や、基盤材として、山土、山砂、川砂
等の代替を他に求めることも容易でなく、自然に優しい
植生用土壌(培地)を提供することが極めて困窮(困
難)をきたしている傾向にある。
化用の植生用培地や、基盤材として、山土、山砂、川砂
等の代替を他に求めることも容易でなく、自然に優しい
植生用土壌(培地)を提供することが極めて困窮(困
難)をきたしている傾向にある。
【0005】また、このように使用される山土は、粘土
系鉱物質の土壌であり、カルシウムなどの塩基成分を置
換することができ、土壌のPH値を一定に保つ緩衝能力
を有し、自然界の微生物に適した環境を提供する土木工
材として使用されてきた。このよう自然の土壌中に介在
する微生物は、自然界の動・植物の生態系から発生する
排泄叉は腐敗物を浄化するなど、環境保全に深く係わっ
ている。そこで、特定の微生物を除き土壌中の微生物の
増殖に適するPHが、5〜9付近とされていることか
ら、土壌のPH値は自然の生態系、すなわち緑化のため
の草木の植生にとっても、これらの微生物の働きで、発
芽性、生育性に係わって根ぐされを防止させる等から極
めて重要である。また、こうした山土も粘土質土壌を主
成分とすることから、保水性に優れるものの粘土質特有
の透水性に欠け、そのまま盛土等の基盤材や、培地基材
にそのまま使用すると雨水を含んで泥流化を起こす軟弱
化の傾向を呈したり、また、天日下に乾くと固く固化し
てひび割れ等を起こす極めて不安定な土壌でもある。
系鉱物質の土壌であり、カルシウムなどの塩基成分を置
換することができ、土壌のPH値を一定に保つ緩衝能力
を有し、自然界の微生物に適した環境を提供する土木工
材として使用されてきた。このよう自然の土壌中に介在
する微生物は、自然界の動・植物の生態系から発生する
排泄叉は腐敗物を浄化するなど、環境保全に深く係わっ
ている。そこで、特定の微生物を除き土壌中の微生物の
増殖に適するPHが、5〜9付近とされていることか
ら、土壌のPH値は自然の生態系、すなわち緑化のため
の草木の植生にとっても、これらの微生物の働きで、発
芽性、生育性に係わって根ぐされを防止させる等から極
めて重要である。また、こうした山土も粘土質土壌を主
成分とすることから、保水性に優れるものの粘土質特有
の透水性に欠け、そのまま盛土等の基盤材や、培地基材
にそのまま使用すると雨水を含んで泥流化を起こす軟弱
化の傾向を呈したり、また、天日下に乾くと固く固化し
てひび割れ等を起こす極めて不安定な土壌でもある。
【0006】このような植生用の培地の主材としての山
砂、山土の枯渇等の問題から、その代替を含めて、植生
用の培地を提供するために、保水性、透水性、通気性、
保肥性を備えた種々の施工方法が検討されている。例え
ば、河川護岸に係る法面に対する緑化工法として、ポー
ラスコンクリートの利用や、コンクリート護岸面に植生
基盤材を入れた袋状マットを敷設させる方法や、また、
特開平8−184054号公報には、空隙に種子、肥料
及び培地材等の植生用培地を充填したポーラスコンクリ
ート成形体を法枠ブロックに一体化させた緑化用植生ブ
ロックが記載されている。すなわち、ポーラスコンクリ
ート成形体の下方空隙部には培地材が、その上方空隙部
には種子、肥料を含む培地材が充填されているものであ
る。また、その培地材として、土にパーライトを混合し
たもの、広葉樹パルプ粉砕物、セルロース粉末、結晶セ
ルロース等が開示されている。
砂、山土の枯渇等の問題から、その代替を含めて、植生
用の培地を提供するために、保水性、透水性、通気性、
保肥性を備えた種々の施工方法が検討されている。例え
ば、河川護岸に係る法面に対する緑化工法として、ポー
ラスコンクリートの利用や、コンクリート護岸面に植生
基盤材を入れた袋状マットを敷設させる方法や、また、
特開平8−184054号公報には、空隙に種子、肥料
及び培地材等の植生用培地を充填したポーラスコンクリ
ート成形体を法枠ブロックに一体化させた緑化用植生ブ
ロックが記載されている。すなわち、ポーラスコンクリ
ート成形体の下方空隙部には培地材が、その上方空隙部
には種子、肥料を含む培地材が充填されているものであ
る。また、その培地材として、土にパーライトを混合し
たもの、広葉樹パルプ粉砕物、セルロース粉末、結晶セ
ルロース等が開示されている。
【0007】また、特開平9−31989号公報には、
ブロック状の植生基材を網状部材で固定して、斜面等に
設置する緑化用施工体が記載され、植生基材としては、
パーライト、ピートモス等の土壌や、土壌改良材と、結
合材を主体とするものである。
ブロック状の植生基材を網状部材で固定して、斜面等に
設置する緑化用施工体が記載され、植生基材としては、
パーライト、ピートモス等の土壌や、土壌改良材と、結
合材を主体とするものである。
【0008】また、特開平10−117515号公報に
は、マサ土、パーク堆肥、パーライト、鹿沼土、繊維質
及びフノリ、澱粉、PVA等の水溶性糊料の展着剤から
なる培地に、木本種子叉は木本種子を含む種子類を混合
し、レーヨン不織布のような微生物分解性シートで被覆
して板状に成形した、20×30×1〜3cmの緑化施
工用の板状植生マットが記載されている。その天然繊維
質材として、切ワラ、ピートモス、乾燥牧草、砂糖キビ
絞りかすのチップ等が開示されている。
は、マサ土、パーク堆肥、パーライト、鹿沼土、繊維質
及びフノリ、澱粉、PVA等の水溶性糊料の展着剤から
なる培地に、木本種子叉は木本種子を含む種子類を混合
し、レーヨン不織布のような微生物分解性シートで被覆
して板状に成形した、20×30×1〜3cmの緑化施
工用の板状植生マットが記載されている。その天然繊維
質材として、切ワラ、ピートモス、乾燥牧草、砂糖キビ
絞りかすのチップ等が開示されている。
【0009】更には、特開平2001−86855号公
報には、高保水性を有する炭素材と低保水性の砂を混合
した食用各種野菜等の植物栽培用の培地が記載されてい
る。炭素材として、木炭、石炭等の他に、適材として、
野菜、花等の栽培現場から発生する葉、茎、根等の農業
廃棄物の焼成炭化物を使用するものである。また、これ
らのヤシ殻、木材、農業廃棄物等の焼成炭化物を活性炭
化したものでもよいことが開示されている。
報には、高保水性を有する炭素材と低保水性の砂を混合
した食用各種野菜等の植物栽培用の培地が記載されてい
る。炭素材として、木炭、石炭等の他に、適材として、
野菜、花等の栽培現場から発生する葉、茎、根等の農業
廃棄物の焼成炭化物を使用するものである。また、これ
らのヤシ殻、木材、農業廃棄物等の焼成炭化物を活性炭
化したものでもよいことが開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のような状況にあ
って、既に上述した如く、泥流化土砂災害の防止、地球
温暖化の防止、地球環境の保全、地域生活圏における自
動車排ガス及び騒音対策等の環境保全等の観点から、早
急に雑草類、草花類、樹木類等の植物を植生させて緑化
対策を施すべき垂直面及び傾斜面等が多く散在してい
る。例えば、山野林を切り開いた急傾斜の地肌面、コン
クリートで護岸化された河川、道路網に設ける法面、住
居生活圏を走る高速道路、新幹線及び高架電車線路沿い
に敷設されている防音壁、大都市圏に林立する高層マン
ション、高層ビル群の屋上、公園や各種の空き地のガー
デニング、又は地球温暖化に係わって、急速に緑地帯が
後退している地域の砂漠化防止帯等を挙げることができ
る。
って、既に上述した如く、泥流化土砂災害の防止、地球
温暖化の防止、地球環境の保全、地域生活圏における自
動車排ガス及び騒音対策等の環境保全等の観点から、早
急に雑草類、草花類、樹木類等の植物を植生させて緑化
対策を施すべき垂直面及び傾斜面等が多く散在してい
る。例えば、山野林を切り開いた急傾斜の地肌面、コン
クリートで護岸化された河川、道路網に設ける法面、住
居生活圏を走る高速道路、新幹線及び高架電車線路沿い
に敷設されている防音壁、大都市圏に林立する高層マン
ション、高層ビル群の屋上、公園や各種の空き地のガー
デニング、又は地球温暖化に係わって、急速に緑地帯が
後退している地域の砂漠化防止帯等を挙げることができ
る。
【0011】そこで、このような緑化対策を進めるにし
ても、その植生に適した植生用の培地基材を、従来のよ
うに天然の山砂、川砂等だけに依存することは、これら
の枯渇問題や、採掘による新たなる自然破壊等から、そ
の代替を含めて、緑化植生のために、新たな植生用培地
による新たな緑化施工方法が検討されている。既に上述
した公報例には、特に、培地の主材に用いる自然の土壌
等を著しく削減させてなる培地材及びその施工方法が提
案され、例えば、植生培地をポーラスコンクリートブロ
ックに充填させたものや、賦形化させた培地をコンクリ
ート製のブロックに一体化させたものや、培地材を不織
布でサンドイッチさせた植生培地マットなど種々提案さ
れているが、何れも充分満足されるに至っていない。
ても、その植生に適した植生用の培地基材を、従来のよ
うに天然の山砂、川砂等だけに依存することは、これら
の枯渇問題や、採掘による新たなる自然破壊等から、そ
の代替を含めて、緑化植生のために、新たな植生用培地
による新たな緑化施工方法が検討されている。既に上述
した公報例には、特に、培地の主材に用いる自然の土壌
等を著しく削減させてなる培地材及びその施工方法が提
案され、例えば、植生培地をポーラスコンクリートブロ
ックに充填させたものや、賦形化させた培地をコンクリ
ート製のブロックに一体化させたものや、培地材を不織
布でサンドイッチさせた植生培地マットなど種々提案さ
れているが、何れも充分満足されるに至っていない。
【0012】また、近年、河川整備の治水、利水に加え
て、生態系や自然環境・景観等の配慮から河川護岸工法
が見直されて、従来型のコンクリート護岸や、コンクリ
ートブロック張りに代替させる、上述した公報例の環境
保全型ブロック系を含めて、張り芝等の植生系、シート
系、杭柵等の木系、自然石(練張)等の石系、または、
現場打ちやプレキャストのポーラスコンクリート系等の
施工法が適材適所的に実施されている。これらの試みら
れている種々なる河川護岸の施工法において、例えば、
ポーラスコンクリート河川護岸工法にあっても、基盤材
として新にポーラスコンクリートを打ち込んでなす施工
の煩雑性、複雑性及びコスト的にも、必ずしも満足され
ていない。
て、生態系や自然環境・景観等の配慮から河川護岸工法
が見直されて、従来型のコンクリート護岸や、コンクリ
ートブロック張りに代替させる、上述した公報例の環境
保全型ブロック系を含めて、張り芝等の植生系、シート
系、杭柵等の木系、自然石(練張)等の石系、または、
現場打ちやプレキャストのポーラスコンクリート系等の
施工法が適材適所的に実施されている。これらの試みら
れている種々なる河川護岸の施工法において、例えば、
ポーラスコンクリート河川護岸工法にあっても、基盤材
として新にポーラスコンクリートを打ち込んでなす施工
の煩雑性、複雑性及びコスト的にも、必ずしも満足され
ていない。
【0013】このように従来から提案され、実施されて
いる培地材及びそれを用いる緑化を施す施工法におい
て、自然の土壌等の使用量を削減させて、保水性、通水
性、通気性等の植生に必要とする特性等をある程度満た
すものの、何れの培地材も、水中に浸漬することで流失
したり、雨水等の流水下に土壌分が流出する等の耐水保
持性が不十分で培地基盤としての耐久性が未だ不十分で
あったり、また、培地材のpHも、植物の生育の土壌環
境としても必ずしも配慮されておらず、また、培地賦形
体の賦形強度不足から施工性も不十分であったり、ブロ
ック一体化培地材の高重量性や、ポーラスコンクリート
基盤材の利用等においても、未だ十分満足されるに至っ
ていないのが実状である。
いる培地材及びそれを用いる緑化を施す施工法におい
て、自然の土壌等の使用量を削減させて、保水性、通水
性、通気性等の植生に必要とする特性等をある程度満た
すものの、何れの培地材も、水中に浸漬することで流失
したり、雨水等の流水下に土壌分が流出する等の耐水保
持性が不十分で培地基盤としての耐久性が未だ不十分で
あったり、また、培地材のpHも、植物の生育の土壌環
境としても必ずしも配慮されておらず、また、培地賦形
体の賦形強度不足から施工性も不十分であったり、ブロ
ック一体化培地材の高重量性や、ポーラスコンクリート
基盤材の利用等においても、未だ十分満足されるに至っ
ていないのが実状である。
【0014】そこで、本発明の目的は、植生用の培地基
材の主材が、利用素材として天然物を採掘することによ
る新たな自然環境の破壊をもたらす天然土壌成分を著し
く低減させ、また、リサイクル利用の観点から、地域生
活圏及び産業圏から発生する各種のリユース材等を効果
的に用いて、低廉で、その培地が、植物の生育に必要不
可欠なPH環境を保持し、また、植生培地として適する
保水性、通気性、透水性及び保肥性を有し、更には、
[水浸漬下及び雨水の流水下−天日下の自然乾燥]の濡
れ−乾燥サイクル下に優れた形体保持性、耐久性等を備
えていることを特徴とする植生用培地基材及びその培地
基材の製造方法を提供することである。
材の主材が、利用素材として天然物を採掘することによ
る新たな自然環境の破壊をもたらす天然土壌成分を著し
く低減させ、また、リサイクル利用の観点から、地域生
活圏及び産業圏から発生する各種のリユース材等を効果
的に用いて、低廉で、その培地が、植物の生育に必要不
可欠なPH環境を保持し、また、植生培地として適する
保水性、通気性、透水性及び保肥性を有し、更には、
[水浸漬下及び雨水の流水下−天日下の自然乾燥]の濡
れ−乾燥サイクル下に優れた形体保持性、耐久性等を備
えていることを特徴とする植生用培地基材及びその培地
基材の製造方法を提供することである。
【0015】また、本発明の他の目的は、水浸漬下、雨
水等の流水下にも、高い形体保持性を有し、しかも、高
い弾性を有する植生用培地としての諸特性を有した植生
用培地成形体及びその植生用培地成形体をコンクリート
製等のブロックとの一体化させて、施工時の取扱い性に
優れることを特徴とする植生用培地成形体ブロックを提
供することである。
水等の流水下にも、高い形体保持性を有し、しかも、高
い弾性を有する植生用培地としての諸特性を有した植生
用培地成形体及びその植生用培地成形体をコンクリート
製等のブロックとの一体化させて、施工時の取扱い性に
優れることを特徴とする植生用培地成形体ブロックを提
供することである。
【0016】更には、本発明の他の目的は、このような
植生用培地成形体ブロックを用いて、地球環境保全なる
観点から、緑化を必要とする自然界又は生活地域圏に散
在する垂直面及び傾斜面等に各種の植物を植生させて効
果的に緑化が施される、施工性、耐久性に優れることを
特徴とする植生用培地成形体ブロックを用いる緑化方法
を提供することである。
植生用培地成形体ブロックを用いて、地球環境保全なる
観点から、緑化を必要とする自然界又は生活地域圏に散
在する垂直面及び傾斜面等に各種の植物を植生させて効
果的に緑化が施される、施工性、耐久性に優れることを
特徴とする植生用培地成形体ブロックを用いる緑化方法
を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために、緑化のために施す技術に対して、自然
環境保全、地域生活環境改善の立場から鋭意検討した結
果、例えば、河川護岸や、道路法面や、生活地域におけ
る各種の防音壁面等の垂直、傾斜及び水平面を緑化を施
す植生に適する植生用培地基材が、天然土壌材の使用量
を低減させて、各種のリユース材等を効果的に用いて、
且つ培地が、植物生育に必要不可欠のpH環境を維持さ
せることに着目して、低廉で、その培地が植物植生に適
する保水性、通気性、透水性及び保肥性を有し、しか
も、水和硬化下に形体賦形性を発揮できる植生用培地基
材で、この基材を賦形化させた植生用培地成形体が、形
体保持の耐久性、ハンドリング性に優れていることを見
出し、本発明に至ったものである。
解決するために、緑化のために施す技術に対して、自然
環境保全、地域生活環境改善の立場から鋭意検討した結
果、例えば、河川護岸や、道路法面や、生活地域におけ
る各種の防音壁面等の垂直、傾斜及び水平面を緑化を施
す植生に適する植生用培地基材が、天然土壌材の使用量
を低減させて、各種のリユース材等を効果的に用いて、
且つ培地が、植物生育に必要不可欠のpH環境を維持さ
せることに着目して、低廉で、その培地が植物植生に適
する保水性、通気性、透水性及び保肥性を有し、しか
も、水和硬化下に形体賦形性を発揮できる植生用培地基
材で、この基材を賦形化させた植生用培地成形体が、形
体保持の耐久性、ハンドリング性に優れていることを見
出し、本発明に至ったものである。
【0018】すなわち、本発明による植生用培地基材を
構成するその主培地配合材の第1の特徴は、例えば、リ
ユース材である建築業から発生する木質廃材,製材業か
ら発生する木材クズ等の炭化物粉粒体を含有している。
その主培地配合材の第2の特徴は、予め水硬性の固化材
に、天然の粘土系鉱物の粉粒体を充分にプレー混合させ
ることで、水和硬化下に固結化機能が補強される強化固
結化材の粉粒体を含有している。その主培地配合材の第
3の特徴は、第1の特徴と共に天然土壌成分を低減させ
る構成下にあって、天然産廃材を有効利用した椰子ガラ
等のバイオマスな木質チップ材と、天然及び/叉は合成
の繊維質部材とを含有している。更には、これらの第1
〜第3の特徴に係わって、その主培地配合材の第4の特
徴は、配合材の成分としては少量の配合量であるが、有
機系及び/叉は無機系の保水材を含有していること等を
特徴とする植物を生育させる植生用培地基材を提供す
る。 (作用)以上から、このような本発明による植生用培地
基材の主培地配合材に係わる第1〜第4の特徴によっ
て、従来の培地材とは著しく異なり、採掘することで新
たな自然破壊をもたらす天然土壌材の使用量を著しく低
減できる。また、その主培地配合材として、天然産木質
材叉は地域生活圏及び産業圏等から発生する各種の廃材
叉は廃棄物からの炭化物と、各種の天然産繊維質材及び
その利用に係わって発生する廃材(クズ材)等のバイオ
マスなリユース部材を効果的に配合させていることで、
培地材を造る上でも、その培地材を使用する上でも、環
境に極めて優しく対処できる。また、極めて低廉で、従
来の培地とは異なり、植物が生育するに必要不可欠なP
H環境を発揮させる倍地基材で、しかも、水和硬化下に
賦形化されて、植物植生に適する保水性、通気性、透水
性及び保肥性と、更には著しく耐久性を発揮する形体保
持性とを付与できる。
構成するその主培地配合材の第1の特徴は、例えば、リ
ユース材である建築業から発生する木質廃材,製材業か
ら発生する木材クズ等の炭化物粉粒体を含有している。
その主培地配合材の第2の特徴は、予め水硬性の固化材
に、天然の粘土系鉱物の粉粒体を充分にプレー混合させ
ることで、水和硬化下に固結化機能が補強される強化固
結化材の粉粒体を含有している。その主培地配合材の第
3の特徴は、第1の特徴と共に天然土壌成分を低減させ
る構成下にあって、天然産廃材を有効利用した椰子ガラ
等のバイオマスな木質チップ材と、天然及び/叉は合成
の繊維質部材とを含有している。更には、これらの第1
〜第3の特徴に係わって、その主培地配合材の第4の特
徴は、配合材の成分としては少量の配合量であるが、有
機系及び/叉は無機系の保水材を含有していること等を
特徴とする植物を生育させる植生用培地基材を提供す
る。 (作用)以上から、このような本発明による植生用培地
基材の主培地配合材に係わる第1〜第4の特徴によっ
て、従来の培地材とは著しく異なり、採掘することで新
たな自然破壊をもたらす天然土壌材の使用量を著しく低
減できる。また、その主培地配合材として、天然産木質
材叉は地域生活圏及び産業圏等から発生する各種の廃材
叉は廃棄物からの炭化物と、各種の天然産繊維質材及び
その利用に係わって発生する廃材(クズ材)等のバイオ
マスなリユース部材を効果的に配合させていることで、
培地材を造る上でも、その培地材を使用する上でも、環
境に極めて優しく対処できる。また、極めて低廉で、従
来の培地とは異なり、植物が生育するに必要不可欠なP
H環境を発揮させる倍地基材で、しかも、水和硬化下に
賦形化されて、植物植生に適する保水性、通気性、透水
性及び保肥性と、更には著しく耐久性を発揮する形体保
持性とを付与できる。
【0019】また、本発明によれば、このような作用を
発揮させる植生用培地基材を用いて全体が弾性体で、形
体保持性の耐久性及び取扱い性に優れることを特徴とす
る植生用培地成形体の製造方法を提供する。すなわち、
植生用培地基材の主配合材として、炭化物粉粒体100
重量部当たり、少なくとも、予め水硬性の固化材25〜
150重量部に、粘土系鉱物の粉粒体50〜200重量
部をプレー混合させることで固結化が補強される強化固
結化材の粉粒体と、木質チップ材25〜150重量部
と、天然及び/叉は合成の繊維質部材5〜50重量部
と、保水材0.5〜25重量部とを含有する混合粉粒体
が調製される。この混合粉粒体中には、その全固形分当
たり、20〜100重量部(比率)の添加水によって全
体に均一に分散された含水混練物を、所定の形体にする
賦形化下に、風乾及び/叉は乾燥させて所定の形状を保
持する賦形化体に調製される。このように水和硬化下に
賦形化される培地用成形体は、植生に適する緒特性を有
する弾性体で、耐形体保持性に優れ、しかも、耐久性に
優れる植生用培地成形体の製造方法である。
発揮させる植生用培地基材を用いて全体が弾性体で、形
体保持性の耐久性及び取扱い性に優れることを特徴とす
る植生用培地成形体の製造方法を提供する。すなわち、
植生用培地基材の主配合材として、炭化物粉粒体100
重量部当たり、少なくとも、予め水硬性の固化材25〜
150重量部に、粘土系鉱物の粉粒体50〜200重量
部をプレー混合させることで固結化が補強される強化固
結化材の粉粒体と、木質チップ材25〜150重量部
と、天然及び/叉は合成の繊維質部材5〜50重量部
と、保水材0.5〜25重量部とを含有する混合粉粒体
が調製される。この混合粉粒体中には、その全固形分当
たり、20〜100重量部(比率)の添加水によって全
体に均一に分散された含水混練物を、所定の形体にする
賦形化下に、風乾及び/叉は乾燥させて所定の形状を保
持する賦形化体に調製される。このように水和硬化下に
賦形化される培地用成形体は、植生に適する緒特性を有
する弾性体で、耐形体保持性に優れ、しかも、耐久性に
優れる植生用培地成形体の製造方法である。
【0020】また、本発明による植生用培地基材を、上
述するように水和硬化下に、所定の粒状叉は所定の成形
体に賦形化することで、植物植生を施して緑化施工に有
効に使用できる以下のような緒特性を発揮させることを
特徴とする植生用培地成形体を提供する。 (1)見掛比重が、300〜800g/l範囲にある弾
性賦形化体である。 (2)厚さ方向に対する弾性率を、圧縮応力−歪曲線の
勾配から求められるバネ係数(k)で表して、k=20
0〜1,00kg/mm範囲にある弾性賦形化体であ
る。 (3)水浸漬−100℃乾燥の10回サイクルの熱ショ
ック試験下に、耐形体保持性を有する弾性賦形化体であ
る。 (4)その賦形化体の崩壊叉は厚さ方向表面の粉立ち及
び/叉は粉落ちが、水浸漬−100℃乾燥の10回サイ
クルの熱ショック試験下に、ほぼゼロである弾性賦形化
体である。 (5)その賦形化体は、厚さ方向に容易に鋸叉はカッタ
ーで自在に切断される2次成形性を有する弾性賦形化体
である。
述するように水和硬化下に、所定の粒状叉は所定の成形
体に賦形化することで、植物植生を施して緑化施工に有
効に使用できる以下のような緒特性を発揮させることを
特徴とする植生用培地成形体を提供する。 (1)見掛比重が、300〜800g/l範囲にある弾
性賦形化体である。 (2)厚さ方向に対する弾性率を、圧縮応力−歪曲線の
勾配から求められるバネ係数(k)で表して、k=20
0〜1,00kg/mm範囲にある弾性賦形化体であ
る。 (3)水浸漬−100℃乾燥の10回サイクルの熱ショ
ック試験下に、耐形体保持性を有する弾性賦形化体であ
る。 (4)その賦形化体の崩壊叉は厚さ方向表面の粉立ち及
び/叉は粉落ちが、水浸漬−100℃乾燥の10回サイ
クルの熱ショック試験下に、ほぼゼロである弾性賦形化
体である。 (5)その賦形化体は、厚さ方向に容易に鋸叉はカッタ
ーで自在に切断される2次成形性を有する弾性賦形化体
である。
【0021】更にはまた、本発明によれば、このような
諸特性を有する植生培地用の定形成形体を効果的に活か
されて、この定形成形体を、コンクリート製ブロック、
木製ブロック、金属製ブロック及びプラスチック製ブロ
ック等の何れかから選ばれる少なくとも1種のブロック
枠内外に、一体化物として支持固定されてなることを特
徴とする植生用培地成形体ブロックを提供する。
諸特性を有する植生培地用の定形成形体を効果的に活か
されて、この定形成形体を、コンクリート製ブロック、
木製ブロック、金属製ブロック及びプラスチック製ブロ
ック等の何れかから選ばれる少なくとも1種のブロック
枠内外に、一体化物として支持固定されてなることを特
徴とする植生用培地成形体ブロックを提供する。
【0022】また、このような植生用培地成形体ブロッ
クを用いることで、自然環境及び生活地域圏に多く散在
している緑化を必要とされる、例えば、高速道路、新幹
線及び高架電車線路に敷設されている防音壁面、道路法
面、道路の中央分離帯、河川護岸面、海浜護岸面、砂防
林、大都市等の地域生活圏に林立している高層マンショ
ン又は高層ビルの屋上等の垂直面、傾斜面及び水平面
や、公園や各種の広場のガーデニングや、地球温暖化に
係わって緑地帯が後退している地域での砂漠化防止帯等
に対して有効に植生させることを特徴とする緑化方法を
提供する。
クを用いることで、自然環境及び生活地域圏に多く散在
している緑化を必要とされる、例えば、高速道路、新幹
線及び高架電車線路に敷設されている防音壁面、道路法
面、道路の中央分離帯、河川護岸面、海浜護岸面、砂防
林、大都市等の地域生活圏に林立している高層マンショ
ン又は高層ビルの屋上等の垂直面、傾斜面及び水平面
や、公園や各種の広場のガーデニングや、地球温暖化に
係わって緑地帯が後退している地域での砂漠化防止帯等
に対して有効に植生させることを特徴とする緑化方法を
提供する。
【0023】また、本発明によれば、上述する作用を発
揮させる植生用培地基材を用いて、粒状に賦形化させる
前の含水混練物中に、予め雑草類種子叉は木本種子及び
/叉は草花本種子を含有させた後、水和硬化させてなる
植生用粒状の培地基材が、防音壁面、道路法面、道路の
中央分離帯、河川護岸面、海浜の砂防林帯、砂漠化防止
帯、ビル屋上及び谷種の公共及び私設の広場等の何れか
に、有効に緑化させる植物を植生させることを特徴とす
る緑化用粒状植生培地を提供する。
揮させる植生用培地基材を用いて、粒状に賦形化させる
前の含水混練物中に、予め雑草類種子叉は木本種子及び
/叉は草花本種子を含有させた後、水和硬化させてなる
植生用粒状の培地基材が、防音壁面、道路法面、道路の
中央分離帯、河川護岸面、海浜の砂防林帯、砂漠化防止
帯、ビル屋上及び谷種の公共及び私設の広場等の何れか
に、有効に緑化させる植物を植生させることを特徴とす
る緑化用粒状植生培地を提供する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明による緑化に適す
る植性用培地基材及びこの基材を用いた培地基材成形
体、更にはこの成形体を植生用培地成形体ブロックとし
て緑化方法に有効に用いる実施の形態を更に説明する。
る植性用培地基材及びこの基材を用いた培地基材成形
体、更にはこの成形体を植生用培地成形体ブロックとし
て緑化方法に有効に用いる実施の形態を更に説明する。
【0025】既に上述したした如くの部材を組合わせて
なる本発明による植性用培地基材は、水和硬化下に緑化
のために植生をするに適した、保水性、透水性、通気
性、保肥生を有し、しかも、水和硬化下に容易に造粒叉
は型枠下に定形に賦形化できることが特徴である。ま
た、このようにして賦形化させるに際して、予め雑草類
種子、木本種子及び/叉は草花本種子を培地基材中に含
有させて粒状化させるか、賦形化成形体表面上に予めば
ら蒔き着床させた賦形化成形体にすることができ、また
は、緑化施工に際して現場に敷設された培地成形体上
に、これらの種子類を撒布させて着床させられることか
ら、これらを用いて緑化を施されるべき緑化適地が、既
設叉は新設をとわずに、公知叉は新規な各種の緑化施工
法に係わって効果的、且つ有効に緑化施工に用いられる
ことが特徴とする植性用培地基材及びそれを用いてなる
種々の形状に賦形化されることを特徴とする植生培地成
形体を提供できる。
なる本発明による植性用培地基材は、水和硬化下に緑化
のために植生をするに適した、保水性、透水性、通気
性、保肥生を有し、しかも、水和硬化下に容易に造粒叉
は型枠下に定形に賦形化できることが特徴である。ま
た、このようにして賦形化させるに際して、予め雑草類
種子、木本種子及び/叉は草花本種子を培地基材中に含
有させて粒状化させるか、賦形化成形体表面上に予めば
ら蒔き着床させた賦形化成形体にすることができ、また
は、緑化施工に際して現場に敷設された培地成形体上
に、これらの種子類を撒布させて着床させられることか
ら、これらを用いて緑化を施されるべき緑化適地が、既
設叉は新設をとわずに、公知叉は新規な各種の緑化施工
法に係わって効果的、且つ有効に緑化施工に用いられる
ことが特徴とする植性用培地基材及びそれを用いてなる
種々の形状に賦形化されることを特徴とする植生培地成
形体を提供できる。
【0026】本発明においては、既に上述した如く、こ
の植生用培地基材の主配合材は、利用するに新たな自然
環境の破壊を余儀なくする天然の土壌素材を極力低減で
きる培地材を提供するものであって、その主培地配合材
として、撥水性で、光及び遠赤外線吸収性で凍結防止効
果を発揮する炭化物粉粒体100重量部当たり、予め水
硬性の固結化材25〜150重量部に、粘土系鉱物の粉
粒体50〜200重量部をプレー混合することで固結化
が補強される強化固結化材の粉粒体と、天然のリユース
材のバイオマスな木質チップ材25〜150重量部と、
天然及び/叉は合成の繊維質部材5〜50重量部と、保
水材0.5〜25重量部とを含有していることが特徴で
ある。
の植生用培地基材の主配合材は、利用するに新たな自然
環境の破壊を余儀なくする天然の土壌素材を極力低減で
きる培地材を提供するものであって、その主培地配合材
として、撥水性で、光及び遠赤外線吸収性で凍結防止効
果を発揮する炭化物粉粒体100重量部当たり、予め水
硬性の固結化材25〜150重量部に、粘土系鉱物の粉
粒体50〜200重量部をプレー混合することで固結化
が補強される強化固結化材の粉粒体と、天然のリユース
材のバイオマスな木質チップ材25〜150重量部と、
天然及び/叉は合成の繊維質部材5〜50重量部と、保
水材0.5〜25重量部とを含有していることが特徴で
ある。
【0027】この炭化物粉粒体としては、本発明におい
て、例えば、一般住宅の解体時に大量に発生する柱や梁
等の建築廃木材を炭化させたものが適宜好適に用いられ
る。この場合、必要に応じてシロアリ対策で薬注したも
のやベニヤ板、合板などは選別して外し、廃材として混
ざり込むビニール樹脂等の有機物被覆電線等が混入しな
いようにして炭化させて使用することもできる。また、
炭化用の木質材として、木材の製材所から大量排出する
クズ材や、林野業において発生する間伐雑木や、庭園業
や街路樹の管理に係わって発生する剪定枝、抜根材等が
適宜有効に利用することができる。また、本発明におい
て、このような炭素材として、木炭、石炭コークスも使
用され、その他の適材としては、野菜、花等の栽培現場
から発生する葉、茎、根等の農業廃棄物の焼成炭化物
や、穀倉地帯で大量に発生する籾殻、稲藁の炭化物も適
宜に使用することができ、本発明において、これらの各
種の炭化物の単独叉は2種以上の混合物を好適に使用で
きる。
て、例えば、一般住宅の解体時に大量に発生する柱や梁
等の建築廃木材を炭化させたものが適宜好適に用いられ
る。この場合、必要に応じてシロアリ対策で薬注したも
のやベニヤ板、合板などは選別して外し、廃材として混
ざり込むビニール樹脂等の有機物被覆電線等が混入しな
いようにして炭化させて使用することもできる。また、
炭化用の木質材として、木材の製材所から大量排出する
クズ材や、林野業において発生する間伐雑木や、庭園業
や街路樹の管理に係わって発生する剪定枝、抜根材等が
適宜有効に利用することができる。また、本発明におい
て、このような炭素材として、木炭、石炭コークスも使
用され、その他の適材としては、野菜、花等の栽培現場
から発生する葉、茎、根等の農業廃棄物の焼成炭化物
や、穀倉地帯で大量に発生する籾殻、稲藁の炭化物も適
宜に使用することができ、本発明において、これらの各
種の炭化物の単独叉は2種以上の混合物を好適に使用で
きる。
【0028】更には、各自治体において発生する下水汚
泥からの炭化物も有効に使用することができるが、この
場合には、クロム、カドミユム等の重金属類や、ダイオ
キシン等の有機物の含有されていないことが重要であ
る。すなわち、一般的に、産業廃棄物を含め、このよう
な生活廃棄物等をリサイクル、リユースするには、環境
保全の立場からその可溶成分に留意しなかればならな
い。例えば、有害物質として、総理府令として定められ
ている溶質基準値は、以下の通りである。例えば、鉛化
合物(1.0mg/kg以下)、カドミウム化合物
(0.30mg/kg以下)、全クロム化合物(1・5
mg/kg以下)、全水銀(0.005mg/kg以
下)、ヒ素化合物(3.0mg/kg以下)、シアン化
合物(1.0mg/kg以下)、有機リン化合物(1.
5mg/kg以下)、PCB(0.0030mg/kg
以下)、トリクロロエチレン(0.1mg/kg以
下)、テトラクロロエチレン(0.1mg/kg以下)
である。
泥からの炭化物も有効に使用することができるが、この
場合には、クロム、カドミユム等の重金属類や、ダイオ
キシン等の有機物の含有されていないことが重要であ
る。すなわち、一般的に、産業廃棄物を含め、このよう
な生活廃棄物等をリサイクル、リユースするには、環境
保全の立場からその可溶成分に留意しなかればならな
い。例えば、有害物質として、総理府令として定められ
ている溶質基準値は、以下の通りである。例えば、鉛化
合物(1.0mg/kg以下)、カドミウム化合物
(0.30mg/kg以下)、全クロム化合物(1・5
mg/kg以下)、全水銀(0.005mg/kg以
下)、ヒ素化合物(3.0mg/kg以下)、シアン化
合物(1.0mg/kg以下)、有機リン化合物(1.
5mg/kg以下)、PCB(0.0030mg/kg
以下)、トリクロロエチレン(0.1mg/kg以
下)、テトラクロロエチレン(0.1mg/kg以下)
である。
【0029】このような炭化物用の素材を炭化処理する
温度は、通常、250℃〜270℃、叉は300℃〜5
00℃の範囲で処理されるのが一般的である。また、こ
のようにして得られる炭化物は、容易に粉砕されるの
で、従来から公知の粉砕手段で、通常、粒度(又はサイ
ズ)0.1〜20mmの粉粒体、叉は繊維体として適宜
好適に使用することができる。
温度は、通常、250℃〜270℃、叉は300℃〜5
00℃の範囲で処理されるのが一般的である。また、こ
のようにして得られる炭化物は、容易に粉砕されるの
で、従来から公知の粉砕手段で、通常、粒度(又はサイ
ズ)0.1〜20mmの粉粒体、叉は繊維体として適宜
好適に使用することができる。
【0030】また、本発明における強化固結化材粉粒体
は、既に上述する如く、予め水硬性の固結化材25〜1
50重量部に、粘土系鉱物の粉粒体50〜200重量部
をプレー混合された固結化を補強したものが適宜好適に
使用することができる。そのプレー混合物にすることに
より発揮される作用の詳細は不明であるが、本発明にお
いて、水和硬化下における塩基成分である固結化材の使
用量を削減させる条件下にあって、固結化の補強材とし
て作用を発揮するものである。
は、既に上述する如く、予め水硬性の固結化材25〜1
50重量部に、粘土系鉱物の粉粒体50〜200重量部
をプレー混合された固結化を補強したものが適宜好適に
使用することができる。そのプレー混合物にすることに
より発揮される作用の詳細は不明であるが、本発明にお
いて、水和硬化下における塩基成分である固結化材の使
用量を削減させる条件下にあって、固結化の補強材とし
て作用を発揮するものである。
【0031】本発明においては、水硬性の固結化材とし
て、好ましくは、軽焼マグネシア系固結化材の粉粒体が
用いられ、予め酸性白土や、カオリン、珪藻土、ベント
ナイト等の天然素材である粘土鉱物系粉粒体の単独又は
これらの少なくとも2種の混合粉粒体を、十分にこの固
結化材にプレー混合させることで、固結化機能が補強さ
れた強化固結化材の粉粒体として調製されたものを適宜
に好適に使用される。中でも本発明では、粘土鉱物系粉
粒体として上述した土壌のPH環境等の理由から、珪藻
土、酸性白土や、酸性白土とカオリンとの混合物が好ま
しい。また、得られる培地基材のPH値が高めになら
ず、水和硬化の固結化強度を損なわない範囲でこの固結
化材は、好ましくは35〜120重量部であって、中性
又は酸性質の粘土鉱物系の粉粒体は、好ましくは60〜
150重量部をプレー混合させたものが好適である。ま
た、使用されるマグネシア系固結化材や、酸性白土、カ
オリン等の粘土鉱物の粉粒体の粒度は、20〜800μ
mであれば、強化固結化材用の粉粒体としてプレー混合
物に適宜好適に使用することができる。また、本発明に
おける強化固結化材粉粒体は、既に上述する如く、予め
水硬性の固結化材25〜150重量部に、粘土系鉱物の
粉粒体50〜200重量部をプレー混合された固結化を
補強したものが適宜好適に使用することができる。
て、好ましくは、軽焼マグネシア系固結化材の粉粒体が
用いられ、予め酸性白土や、カオリン、珪藻土、ベント
ナイト等の天然素材である粘土鉱物系粉粒体の単独又は
これらの少なくとも2種の混合粉粒体を、十分にこの固
結化材にプレー混合させることで、固結化機能が補強さ
れた強化固結化材の粉粒体として調製されたものを適宜
に好適に使用される。中でも本発明では、粘土鉱物系粉
粒体として上述した土壌のPH環境等の理由から、珪藻
土、酸性白土や、酸性白土とカオリンとの混合物が好ま
しい。また、得られる培地基材のPH値が高めになら
ず、水和硬化の固結化強度を損なわない範囲でこの固結
化材は、好ましくは35〜120重量部であって、中性
又は酸性質の粘土鉱物系の粉粒体は、好ましくは60〜
150重量部をプレー混合させたものが好適である。ま
た、使用されるマグネシア系固結化材や、酸性白土、カ
オリン等の粘土鉱物の粉粒体の粒度は、20〜800μ
mであれば、強化固結化材用の粉粒体としてプレー混合
物に適宜好適に使用することができる。また、本発明に
おける強化固結化材粉粒体は、既に上述する如く、予め
水硬性の固結化材25〜150重量部に、粘土系鉱物の
粉粒体50〜200重量部をプレー混合された固結化を
補強したものが適宜好適に使用することができる。
【0032】また、既に上述した如く、この強化固結化
材の粉粒体は、その詳細は不明であるが、このマグネシ
ア系固結化材は、燐酸分も入っているのでポビライト
Mg3(PO4)2・22H2Oを生成する傾向にある
系で、ゲル状に生成する水酸化マグネシウムが、燐酸マ
グネシウムや、炭酸マグネシウムとなって固化強度を向
上促進させるうえで、粘土鉱物系の層状構造を形成して
いるシリカや、アルミニウムとの複合化が係わって、水
和速度を促進させながら固結化を補強させるものとも言
える。
材の粉粒体は、その詳細は不明であるが、このマグネシ
ア系固結化材は、燐酸分も入っているのでポビライト
Mg3(PO4)2・22H2Oを生成する傾向にある
系で、ゲル状に生成する水酸化マグネシウムが、燐酸マ
グネシウムや、炭酸マグネシウムとなって固化強度を向
上促進させるうえで、粘土鉱物系の層状構造を形成して
いるシリカや、アルミニウムとの複合化が係わって、水
和速度を促進させながら固結化を補強させるものとも言
える。
【0033】また、従来から使用されている水硬性の固
結化材の多くは、そのPHが、11以上の高塩基性材で
ある。本発明においては、土壌中の微生物を含む草木の
植物にとって適する生育環境の観点から、既に上述した
如く、その土壌環境としてのPHが、5〜9の範囲にあ
ることが重要であり、より好ましくは、6〜8の範囲で
ある観点から、水和硬化時のPHが14近傍であるポル
トランド系セメント、フライアッシュを含む石灰系、水
ガラス系の高塩基性の固結化材よりは、本発明において
は、マグネシア系であって、好ましくは、水和硬化時の
PHが、11以下、より好ましくは9以下、更に好まし
くは8以下である主成分がマグネシア(MgO)とP2
O5の軽焼マグネシア系水硬性の固結化材、叉はその改
質されたものが好適に使用される。また、必要に応じ
て、シリカ・アルミナ系、アルナイト系の水硬性の固結
化材も使用することができる。
結化材の多くは、そのPHが、11以上の高塩基性材で
ある。本発明においては、土壌中の微生物を含む草木の
植物にとって適する生育環境の観点から、既に上述した
如く、その土壌環境としてのPHが、5〜9の範囲にあ
ることが重要であり、より好ましくは、6〜8の範囲で
ある観点から、水和硬化時のPHが14近傍であるポル
トランド系セメント、フライアッシュを含む石灰系、水
ガラス系の高塩基性の固結化材よりは、本発明において
は、マグネシア系であって、好ましくは、水和硬化時の
PHが、11以下、より好ましくは9以下、更に好まし
くは8以下である主成分がマグネシア(MgO)とP2
O5の軽焼マグネシア系水硬性の固結化材、叉はその改
質されたものが好適に使用される。また、必要に応じ
て、シリカ・アルミナ系、アルナイト系の水硬性の固結
化材も使用することができる。
【0034】また、本発明による主培地基材の配合材と
して、木質チップ材が25〜150重量部の範囲で含有
されていることも特徴である。その木質チップ材として
は、必ずしも限定されないが、ココチップと称して輸入
されているココナツ椰子のチップ材(1cm以下のサイ
コロ状)が適宜好適に使用される。このバイオマスな木
質チップ材は、粘土鉱物及び固結化材の無機質を含有す
る培地材に弾力性と空隙性を付与させて、植生用培地
に、通気性、排水性、保水性及び吸水性等を向上させ
る。このバイオマスな木質チップ材が25重量部の下限
値以下では、上述する植生用培地としての特性が得られ
ず、また、150重量部の上限値を超えると培地として
の耐水性、形体保持性等の強度を低下させて好ましくな
い。
して、木質チップ材が25〜150重量部の範囲で含有
されていることも特徴である。その木質チップ材として
は、必ずしも限定されないが、ココチップと称して輸入
されているココナツ椰子のチップ材(1cm以下のサイ
コロ状)が適宜好適に使用される。このバイオマスな木
質チップ材は、粘土鉱物及び固結化材の無機質を含有す
る培地材に弾力性と空隙性を付与させて、植生用培地
に、通気性、排水性、保水性及び吸水性等を向上させ
る。このバイオマスな木質チップ材が25重量部の下限
値以下では、上述する植生用培地としての特性が得られ
ず、また、150重量部の上限値を超えると培地として
の耐水性、形体保持性等の強度を低下させて好ましくな
い。
【0035】更に、本発明においては、この木質チップ
材に併せて、天然及び/叉は合成の繊維質部材5〜50
重量部を主培地配合材として含有させていることも特徴
である。この繊維質部材を併用することで、植生用培地
に、通気性、排水性、保水性及び吸水性等をより向上さ
せると共に、特に、この培地基材を水和硬化させた後の
形体賦形性を向上させ、特に板状の培地成形体における
引張り強度を向上させて、培地成形体にハンドリング
性、施工性を付与させる。このような繊維質部材として
は、各種の合成繊維として、ビニロン繊維、アクリル繊
維、ポリエチレン繊維、リサイクルPET繊維、ナイロ
ン繊維、ポリプロピレン繊維等が挙げられ、また、各種
の天然の無機系の繊維として、セピオライト、スラグウ
ール、ロックウール、ガラス繊維等が挙げられ、また、
天然の植物系の有機繊維として、ピートモス、泥炭、草
炭、ジュート、籾殻、ヤシ殻繊維、杉などの樹皮、木材
パルプ、古紙繊維等が挙げられる。本発明においては、
これらの天然叉は合成の繊維質部材及び/叉は有機質叉
は無機質繊維質部材から選ばれる単独叉は2種以上の混
合材として適宜好適に使用することができ、中でも、ピ
ートモスや、特にやや太めの繊維材が好適であることか
ら、スリランカ製として輸入される椰子の繊維として、
椰子チップの粉砕品(コイヤーピート)のクズを加工し
た繊維質材等が好適に使用される。また、これらの繊維
質部材の繊維長さは、5〜60mm、好ましくは、10
〜40mmであれば適宜好適に使用することができる。
材に併せて、天然及び/叉は合成の繊維質部材5〜50
重量部を主培地配合材として含有させていることも特徴
である。この繊維質部材を併用することで、植生用培地
に、通気性、排水性、保水性及び吸水性等をより向上さ
せると共に、特に、この培地基材を水和硬化させた後の
形体賦形性を向上させ、特に板状の培地成形体における
引張り強度を向上させて、培地成形体にハンドリング
性、施工性を付与させる。このような繊維質部材として
は、各種の合成繊維として、ビニロン繊維、アクリル繊
維、ポリエチレン繊維、リサイクルPET繊維、ナイロ
ン繊維、ポリプロピレン繊維等が挙げられ、また、各種
の天然の無機系の繊維として、セピオライト、スラグウ
ール、ロックウール、ガラス繊維等が挙げられ、また、
天然の植物系の有機繊維として、ピートモス、泥炭、草
炭、ジュート、籾殻、ヤシ殻繊維、杉などの樹皮、木材
パルプ、古紙繊維等が挙げられる。本発明においては、
これらの天然叉は合成の繊維質部材及び/叉は有機質叉
は無機質繊維質部材から選ばれる単独叉は2種以上の混
合材として適宜好適に使用することができ、中でも、ピ
ートモスや、特にやや太めの繊維材が好適であることか
ら、スリランカ製として輸入される椰子の繊維として、
椰子チップの粉砕品(コイヤーピート)のクズを加工し
た繊維質材等が好適に使用される。また、これらの繊維
質部材の繊維長さは、5〜60mm、好ましくは、10
〜40mmであれば適宜好適に使用することができる。
【0036】また、本発明における保水材としては、有
機質の架橋ポリアクリルアミド類、無機質のパーライ
ト、ベントナイト、バーミキュライト、天然ゼオライト
から選ばれた少なくとも1種を適宜主培地配合材として
好適に用いられる。この保水材は、砂地に保水性、保肥
性を付与させ、畑・水田土壌叉は山土等の盛土整地のぬ
かるむ重粘土質の軟弱土壌に地力を付与させ、透水性、
通気性を付与させる土質工学的に分類される砂質土に属
する非粘土性の土壌を改質させる。また、この保水材に
係わって、従来から植生用の培地材として、土壌として
マサ土、パーライト、鹿沼土などの園芸用土に、砂、パ
ーク堆肥、鶏糞、牛糞、油カス、化成肥料を適宜混合さ
れ、繊維質として、切ワラ、ピートモス、乾燥牧草、砂
糖キビの絞りカスチップの天然繊維質が利用されている
系に、展着剤として、各種の水溶性糊料が用いられてい
る、例えば、フノリ、アラビアゴム、ニカワ、澱粉、変
性澱粉、合成糊料のPVA、ポリアクリル酸ソーダ等に
属するものである。
機質の架橋ポリアクリルアミド類、無機質のパーライ
ト、ベントナイト、バーミキュライト、天然ゼオライト
から選ばれた少なくとも1種を適宜主培地配合材として
好適に用いられる。この保水材は、砂地に保水性、保肥
性を付与させ、畑・水田土壌叉は山土等の盛土整地のぬ
かるむ重粘土質の軟弱土壌に地力を付与させ、透水性、
通気性を付与させる土質工学的に分類される砂質土に属
する非粘土性の土壌を改質させる。また、この保水材に
係わって、従来から植生用の培地材として、土壌として
マサ土、パーライト、鹿沼土などの園芸用土に、砂、パ
ーク堆肥、鶏糞、牛糞、油カス、化成肥料を適宜混合さ
れ、繊維質として、切ワラ、ピートモス、乾燥牧草、砂
糖キビの絞りカスチップの天然繊維質が利用されている
系に、展着剤として、各種の水溶性糊料が用いられてい
る、例えば、フノリ、アラビアゴム、ニカワ、澱粉、変
性澱粉、合成糊料のPVA、ポリアクリル酸ソーダ等に
属するものである。
【0037】また、植生に有効な肥料としては、化成肥
料として、硫安、塩安、硝安、尿素などの窒素肥料、硫
酸カリ、塩化カリなどのカリ肥料、過燐酸石灰、リン酸
アンモニウム等のリン肥料が挙げられ、また、骨粉、貝
粉、各種コンポストの有機肥料、パーグ堆肥、油脂工業
で排出される廃白土(パーム、菜種、大豆油等の精製剤
として使用済みの油脂油を残油として含有する廃白土)
等が挙げられ、本発明に配合する肥料として適宜好適に
使用され、中でも、土壌pH環境の立場から、バーク堆
肥叉は硝酸−燐酸−カリ系のpH3〜4の化成肥料が好
適に使用される。本発明では、肥料配合材として、植生
培地材の使用のされかたや、植性させる植物種によって
も異なるが、通常、0.5〜75重量部、好ましくは、
5〜60重量部を適宜に配合させることができる。ま
た、この肥料配合材は、主配合材種として必ずしも予め
配合させておかなくてもよい。
料として、硫安、塩安、硝安、尿素などの窒素肥料、硫
酸カリ、塩化カリなどのカリ肥料、過燐酸石灰、リン酸
アンモニウム等のリン肥料が挙げられ、また、骨粉、貝
粉、各種コンポストの有機肥料、パーグ堆肥、油脂工業
で排出される廃白土(パーム、菜種、大豆油等の精製剤
として使用済みの油脂油を残油として含有する廃白土)
等が挙げられ、本発明に配合する肥料として適宜好適に
使用され、中でも、土壌pH環境の立場から、バーク堆
肥叉は硝酸−燐酸−カリ系のpH3〜4の化成肥料が好
適に使用される。本発明では、肥料配合材として、植生
培地材の使用のされかたや、植性させる植物種によって
も異なるが、通常、0.5〜75重量部、好ましくは、
5〜60重量部を適宜に配合させることができる。ま
た、この肥料配合材は、主配合材種として必ずしも予め
配合させておかなくてもよい。
【0038】また、本発明による植生用培地基材には、
予め含有叉は植生用培地性形体に予め着床させて用いら
れる。このような木本種子及び/叉は草花本種子は、特
に特定されるものではなく、例えば、一過性の食用類
の、ビーツ、ラディッシュ、ニンジン、ダイコン、カ
ブ、エシャロット、ラッキョウ等の根菜類、レタス、サ
ラダ菜、ホウレン草、ミツバ等の葉菜類、トマト、キュ
ウリ、ナス等の果菜類、イチゴ、メロン等の栽培果物等
が挙げられる。特に緑化用の植生としては、乾燥に弱い
ドングリ類のコナラ、ウバメガシ、シラカシ、ヤマツバ
キ、クリ、イチョウ等の木本種子(大粒径種子)や、細
粒のヤマザクラ、ヒサカキや、これらを含む他の木本種
子と草本種子の混合種子等が挙げられる。また、従来か
ら緑化用の植生材として、乾燥しても発芽力の高いアカ
マツ、ヤシャブシ類、キリ、ハギ類等の木本種子や、イ
タドリ、ヨモギ、ジューングラス等の牧草類、クローバ
ー類の草本種子の混植、ツツジ、サツキの低木類、ツ
タ、松葉菊などの草木類も挙げることができる。また、
その敵地に適材な各種の雑草類種子も植生用として用い
ることができる。
予め含有叉は植生用培地性形体に予め着床させて用いら
れる。このような木本種子及び/叉は草花本種子は、特
に特定されるものではなく、例えば、一過性の食用類
の、ビーツ、ラディッシュ、ニンジン、ダイコン、カ
ブ、エシャロット、ラッキョウ等の根菜類、レタス、サ
ラダ菜、ホウレン草、ミツバ等の葉菜類、トマト、キュ
ウリ、ナス等の果菜類、イチゴ、メロン等の栽培果物等
が挙げられる。特に緑化用の植生としては、乾燥に弱い
ドングリ類のコナラ、ウバメガシ、シラカシ、ヤマツバ
キ、クリ、イチョウ等の木本種子(大粒径種子)や、細
粒のヤマザクラ、ヒサカキや、これらを含む他の木本種
子と草本種子の混合種子等が挙げられる。また、従来か
ら緑化用の植生材として、乾燥しても発芽力の高いアカ
マツ、ヤシャブシ類、キリ、ハギ類等の木本種子や、イ
タドリ、ヨモギ、ジューングラス等の牧草類、クローバ
ー類の草本種子の混植、ツツジ、サツキの低木類、ツ
タ、松葉菊などの草木類も挙げることができる。また、
その敵地に適材な各種の雑草類種子も植生用として用い
ることができる。
【0039】また、本発明による植生用倍地基材には、
その他の添加材として、例えば、廃白土(パーム、菜
種、大豆油等の油脂の脱色精製に使用された酸性白土系
精製剤の油脂油を残油する廃材である)中の残油である
植物性油脂成分は、雑草の発芽抑制材として長期に効果
が持続し、雑草抑制材として適宜有効に配合することが
できる。特に、歩道、造成地の法面、公園、田畑、道路
の中央分離帯、各種のガーデニング等の培地材に好適で
ある。その他に、消毒剤、除草剤、抗菌剤、凍結防止剤
等の有機・無機の機能剤を配合させることができる。
その他の添加材として、例えば、廃白土(パーム、菜
種、大豆油等の油脂の脱色精製に使用された酸性白土系
精製剤の油脂油を残油する廃材である)中の残油である
植物性油脂成分は、雑草の発芽抑制材として長期に効果
が持続し、雑草抑制材として適宜有効に配合することが
できる。特に、歩道、造成地の法面、公園、田畑、道路
の中央分離帯、各種のガーデニング等の培地材に好適で
ある。その他に、消毒剤、除草剤、抗菌剤、凍結防止剤
等の有機・無機の機能剤を配合させることができる。
【0040】<植生用培地基材及びその成形体の製造方
法>上述した如くの主配合材の混合組成物である植生用
培地基材は、特に、これらの混合(配合)順には限定さ
れないが、その混合される主配合材は、植生用に適した
緒特性として、保水性、透水性、通気性、保肥生を発揮
させるものでなければならない。しかも、その緒特性を
長く持続させるためから、水和硬化下に賦形化される植
生用培地基材の定形物である粒状物叉は板状の枠型成形
体は、著しく耐水性が付与された、各種の垂直面、斜面
及び平面下に対して長く持続する耐形体保持性を発揮さ
せる弾性体であることが付与されているものである。そ
こで、粉粒体、繊維状、親水性(吸水性)、撥水性、水
和硬化性等の如くの緒性状を有する主配合材を用いて植
生用に適した耐水性、保水性、透水性、通気性、保肥性
を有し、且つ全体が弾性体である培地成形体にするため
から、好ましくは、以下に説明する製造方法が適宜好適
である。本発明においては、第1の製造方法として、各
種の配合材の全てが、炭化物の粉粒体100重量部当た
りで配合することができる。予め水硬性の固化材25〜
150重量部に、粘土系鉱物の粉粒体50〜200重量
部をプレー混合させた強化固結化材の粉粒体と、バイオ
マスな木質チップ材25〜150重量部と、天然及び/
叉は合成の繊維質部材5〜50重量部と、保水材0.5
〜25重量部とを含有させた混合粉粒体を調製する。こ
のような混合粉粒体の全固形分当たり、20〜100重
量部(比率)の鉱酸添加水によって混練させて、全体を
均一な含水混練物としたものを、風乾及び/叉は乾燥さ
せることで所定の賦形化体に調製される。
法>上述した如くの主配合材の混合組成物である植生用
培地基材は、特に、これらの混合(配合)順には限定さ
れないが、その混合される主配合材は、植生用に適した
緒特性として、保水性、透水性、通気性、保肥生を発揮
させるものでなければならない。しかも、その緒特性を
長く持続させるためから、水和硬化下に賦形化される植
生用培地基材の定形物である粒状物叉は板状の枠型成形
体は、著しく耐水性が付与された、各種の垂直面、斜面
及び平面下に対して長く持続する耐形体保持性を発揮さ
せる弾性体であることが付与されているものである。そ
こで、粉粒体、繊維状、親水性(吸水性)、撥水性、水
和硬化性等の如くの緒性状を有する主配合材を用いて植
生用に適した耐水性、保水性、透水性、通気性、保肥性
を有し、且つ全体が弾性体である培地成形体にするため
から、好ましくは、以下に説明する製造方法が適宜好適
である。本発明においては、第1の製造方法として、各
種の配合材の全てが、炭化物の粉粒体100重量部当た
りで配合することができる。予め水硬性の固化材25〜
150重量部に、粘土系鉱物の粉粒体50〜200重量
部をプレー混合させた強化固結化材の粉粒体と、バイオ
マスな木質チップ材25〜150重量部と、天然及び/
叉は合成の繊維質部材5〜50重量部と、保水材0.5
〜25重量部とを含有させた混合粉粒体を調製する。こ
のような混合粉粒体の全固形分当たり、20〜100重
量部(比率)の鉱酸添加水によって混練させて、全体を
均一な含水混練物としたものを、風乾及び/叉は乾燥さ
せることで所定の賦形化体に調製される。
【0041】また、必要に応じて、第2の製造方法とし
て、炭化物粉粒体100重量部当たり、予め水硬性の固
化材30〜75重量部に、粘土系鉱物の粉粒体25〜1
00重量部と、礫質培土の粉粒体10〜50重量部とを
プレー混合させた強化固結化材の粉粒体と、バイオマス
な木質チップ材75〜150重量部と、天然及び/叉は
合成の繊維質部材3〜30重量部と、保水材1〜50重
量部とを含有させた混合粉粒体を調製する。このような
混合粉粒体の全固形分当たり、30〜80重量部(比
率)の鉱酸添加水によって混練させて、全体を均一な含
水混練物としたものを、風乾及び/叉は乾燥させること
で所定の賦形化体に調製される。なお、ここで使用する
礫質培土の粉粒体として、天然の粘土鉱物を高温焼成し
た発泡状錬石として公知の培土で、例えば、本発明にお
いては、天然ゼオライトを焼成した発泡状セラミックス
質材の粉粒体なる礫質培土を好適に使用することができ
る。また、この礫質培土の粒度は、0.1〜3mm範囲
にある粉粒体(又は顆粒状)であれば適宜使用すること
ができる。
て、炭化物粉粒体100重量部当たり、予め水硬性の固
化材30〜75重量部に、粘土系鉱物の粉粒体25〜1
00重量部と、礫質培土の粉粒体10〜50重量部とを
プレー混合させた強化固結化材の粉粒体と、バイオマス
な木質チップ材75〜150重量部と、天然及び/叉は
合成の繊維質部材3〜30重量部と、保水材1〜50重
量部とを含有させた混合粉粒体を調製する。このような
混合粉粒体の全固形分当たり、30〜80重量部(比
率)の鉱酸添加水によって混練させて、全体を均一な含
水混練物としたものを、風乾及び/叉は乾燥させること
で所定の賦形化体に調製される。なお、ここで使用する
礫質培土の粉粒体として、天然の粘土鉱物を高温焼成し
た発泡状錬石として公知の培土で、例えば、本発明にお
いては、天然ゼオライトを焼成した発泡状セラミックス
質材の粉粒体なる礫質培土を好適に使用することができ
る。また、この礫質培土の粒度は、0.1〜3mm範囲
にある粉粒体(又は顆粒状)であれば適宜使用すること
ができる。
【0042】本発明による培地基材には、上述した繊維
状物、撥水性の炭化物、水和硬化物の固結化材等を均一
に分散・混合・混練させることから、各種の公知のミキ
サーや混練機を使用されるが、分散・混合・混練は、常
温下に、叉は必要に応じて、スチーム加温下に、5〜3
0分程度の通常の処理で適宜好適に調製される。本発明
においては、既に上述した如く、鉱酸水の添加下に、著
しく特性の異なる各種の配合材を均一に混合・分散・混
練させて、既に上述した植生用に適する培地基材及びそ
の成形体にすることから、特に混合・分散・混練の手順
として、好ましくは、乾式混合系で、バイオマスな木質
チップ材と炭化物粉粒体と叉は更に肥料とを混合させた
後、所定量の添加水によって均一に混練された含水混練
物に、天然及び/叉は合成の繊維質部材を分散させなが
ら混合させた後、強化固結化材の粉粒体を混合させ、次
いで、保水材を混合させることが適宜好適である。この
ようにして調製される混練物を、粒状叉は各種の所定の
形状の型枠に充填(叉は流し入れて)型枠成形される。
この型枠内での圧縮成形は、その成形体の厚みにもよる
が、通常、5〜20kg/cm2程度の範囲で、片面叉
は両面からの圧縮で、1〜3分間程度の極めて短時間の
圧縮保持で充分である。また、このように調製される型
枠内の成形体は、簡単に、容易に、その型枠から脱形さ
れることも特徴である。また、本発明においては、特
に、植生用培地材としてのPH環境が、好ましくは、6
〜9の範囲に調製することから、添加水として、例え
ば、リン酸分がP2O5として10〜35重量%、好ま
しくは15〜25重量%のリン酸水溶液を適宜好適にリ
ン酸水溶液が使用され、他に硝酸、硫酸等の鉱酸水溶液
も添加水として使用することができる。
状物、撥水性の炭化物、水和硬化物の固結化材等を均一
に分散・混合・混練させることから、各種の公知のミキ
サーや混練機を使用されるが、分散・混合・混練は、常
温下に、叉は必要に応じて、スチーム加温下に、5〜3
0分程度の通常の処理で適宜好適に調製される。本発明
においては、既に上述した如く、鉱酸水の添加下に、著
しく特性の異なる各種の配合材を均一に混合・分散・混
練させて、既に上述した植生用に適する培地基材及びそ
の成形体にすることから、特に混合・分散・混練の手順
として、好ましくは、乾式混合系で、バイオマスな木質
チップ材と炭化物粉粒体と叉は更に肥料とを混合させた
後、所定量の添加水によって均一に混練された含水混練
物に、天然及び/叉は合成の繊維質部材を分散させなが
ら混合させた後、強化固結化材の粉粒体を混合させ、次
いで、保水材を混合させることが適宜好適である。この
ようにして調製される混練物を、粒状叉は各種の所定の
形状の型枠に充填(叉は流し入れて)型枠成形される。
この型枠内での圧縮成形は、その成形体の厚みにもよる
が、通常、5〜20kg/cm2程度の範囲で、片面叉
は両面からの圧縮で、1〜3分間程度の極めて短時間の
圧縮保持で充分である。また、このように調製される型
枠内の成形体は、簡単に、容易に、その型枠から脱形さ
れることも特徴である。また、本発明においては、特
に、植生用培地材としてのPH環境が、好ましくは、6
〜9の範囲に調製することから、添加水として、例え
ば、リン酸分がP2O5として10〜35重量%、好ま
しくは15〜25重量%のリン酸水溶液を適宜好適にリ
ン酸水溶液が使用され、他に硝酸、硫酸等の鉱酸水溶液
も添加水として使用することができる。
【0043】また、本発明において、含水混練時に、予
め、既に上述した雑草類種子叉木本種子及び/叉は草花
本種子を含有させた含水混練物に調製するには、特に混
ぜるタイミングには限定されないが、好ましくは、最後
に配合させる配合材に混ぜて、混合・混練させて、押出
し造粒下に粒状に賦形化することができる。また、前記
含水混練物を、型枠に流し込み加圧下に賦形化する場合
には、含水混練物を、型枠に流し込み加圧下に賦形化す
る前に、その上部面上に木本種子及び/叉は草花本種子
をバラ蒔いた後に、圧縮成形すれば好適にこれらの種子
を成形体に着床させることができる。
め、既に上述した雑草類種子叉木本種子及び/叉は草花
本種子を含有させた含水混練物に調製するには、特に混
ぜるタイミングには限定されないが、好ましくは、最後
に配合させる配合材に混ぜて、混合・混練させて、押出
し造粒下に粒状に賦形化することができる。また、前記
含水混練物を、型枠に流し込み加圧下に賦形化する場合
には、含水混練物を、型枠に流し込み加圧下に賦形化す
る前に、その上部面上に木本種子及び/叉は草花本種子
をバラ蒔いた後に、圧縮成形すれば好適にこれらの種子
を成形体に着床させることができる。
【0044】<植生培地成形体及びその特性>本発明に
よる型枠成形体として所定の板状に賦形化される植生用
培地性形体の形状及びサイズは、特に一概に限定されな
いが、その用途及び施工方法によって、通常、その賦形
化体の形状は、三〜八多角形の板状、角柱、叉は楕円
形、円形の板状、円柱等の何れかの賦形化体でよく、そ
の厚さ叉は面方向の大きさは、その植生対象面が、垂直
面、傾斜面及び水平面によっても、また、植生させる草
木の種類及びその植生の目的によっても異なるが、例え
ば、板状成形体として、厚さは、30〜300mmの範
囲にあればよく、面方向の大きさは、40〜700mm
×40〜700mmで、好ましくは、100〜500m
m×100〜500mmであればよい。また、その成形
体の表面は、水平面でも、凹凸面でも、叉は予めその表
面上に種子を着床させる明確な溝(叉は穴)を格子状に
設けることもできる。
よる型枠成形体として所定の板状に賦形化される植生用
培地性形体の形状及びサイズは、特に一概に限定されな
いが、その用途及び施工方法によって、通常、その賦形
化体の形状は、三〜八多角形の板状、角柱、叉は楕円
形、円形の板状、円柱等の何れかの賦形化体でよく、そ
の厚さ叉は面方向の大きさは、その植生対象面が、垂直
面、傾斜面及び水平面によっても、また、植生させる草
木の種類及びその植生の目的によっても異なるが、例え
ば、板状成形体として、厚さは、30〜300mmの範
囲にあればよく、面方向の大きさは、40〜700mm
×40〜700mmで、好ましくは、100〜500m
m×100〜500mmであればよい。また、その成形
体の表面は、水平面でも、凹凸面でも、叉は予めその表
面上に種子を着床させる明確な溝(叉は穴)を格子状に
設けることもできる。
【0045】このようにして製造される植生用培地とし
ての定形成形体は、既に上述した主培地配合材種のそれ
ぞれの特性が組合わされて、その見掛比重が、300〜
800g/lの範囲、好ましくは、400〜700ml
/gの範囲にある保水性、通気性、通水性を有する弾性
賦形化体である。また、この定形成形体の厚さ方向に対
する弾性率が、圧縮応力−歪曲線の勾配から求められる
バネ係数(k)で表して、k=200〜1,000kg
/mm範囲、好ましくは、400〜800kg/mmの
範囲にある柔軟性を有する弾性賦形体である。また、こ
の定形成形体が、例えば、水浸漬−100℃乾燥の10
回サイクルの熱ショックの試験下に、ほぼ変形を起こさ
ない耐形体保持性を有する弾性賦形化体である。また、
この熱ショックサイクル試験下に、その厚さ方向表面の
粉立ち及び/叉は粉落ちが、ほぼゼロである取扱い性に
優れる弾性賦形化体である。更には、この定形成形体
が、その厚さ方向に鋸叉はカッターで自在に切断され、
また、ドリル等で容易に穴あけができるので、施工現場
において適宜簡単に成形体のサイズや、形状等を再加工
できる2次加工性に優れる弾性賦形化体である。
ての定形成形体は、既に上述した主培地配合材種のそれ
ぞれの特性が組合わされて、その見掛比重が、300〜
800g/lの範囲、好ましくは、400〜700ml
/gの範囲にある保水性、通気性、通水性を有する弾性
賦形化体である。また、この定形成形体の厚さ方向に対
する弾性率が、圧縮応力−歪曲線の勾配から求められる
バネ係数(k)で表して、k=200〜1,000kg
/mm範囲、好ましくは、400〜800kg/mmの
範囲にある柔軟性を有する弾性賦形体である。また、こ
の定形成形体が、例えば、水浸漬−100℃乾燥の10
回サイクルの熱ショックの試験下に、ほぼ変形を起こさ
ない耐形体保持性を有する弾性賦形化体である。また、
この熱ショックサイクル試験下に、その厚さ方向表面の
粉立ち及び/叉は粉落ちが、ほぼゼロである取扱い性に
優れる弾性賦形化体である。更には、この定形成形体
が、その厚さ方向に鋸叉はカッターで自在に切断され、
また、ドリル等で容易に穴あけができるので、施工現場
において適宜簡単に成形体のサイズや、形状等を再加工
できる2次加工性に優れる弾性賦形化体である。
【0046】<植生培地成形体の用途である緑化方法>
このようにして粒状叉は板状等の所定の形状成形体に製
造される、種々の植生培地としての特性を有する植生用
培地の定形成形体は、コンクリート製ブロック、木製ブ
ロック、金属製ブロック及びプラスチック製ブロックか
ら選ばれる少なくとも1種の枠内に、一体化物として支
持固定されて、植生用培地成形体ブロックとして適宜提
供することができる。このグロック一体化物にするに際
しては、このブロックが、予め賦形化時の型枠としての
一貫製品であってもよく、また、施工現場において、敷
設されているブロック内に植生用培地成形体を適宜支持
固定させる等の何れかであってもよい。以上から、この
ように植生用培地性形体が、ブロック一体化物として使
用されることから、この本発明による植生用培地成形体
ブロックを用いて、自然環境や、生活地域圏に多種・多
用の形で見られる緑化を施されるべき垂直面、傾斜面及
び平面が、多く散在している。例えば、生活地域圏に設
けられている高速道路、新幹線及び高架電車線路に敷設
されている垂直面の防音壁、また、道路法面、道路の中
央分離帯等の傾斜面及び平面、また、自然環境に設けら
れている河川護岸の傾斜面、海岸線の砂丘地の砂防林に
代わる砂の飛散防止緑化帯、急速に緑地が後退している
地域での砂漠化防止地帯、また、都市において林立する
高層マンション又はビル屋上の平面、また、公園や各種
の広場におけるガーデニング等の何れかから選ばれる垂
直面、傾斜面及び水平面に敷設することで、これらの各
種の敵地を有効に植物を植生させて緑化を施すことがで
きる。
このようにして粒状叉は板状等の所定の形状成形体に製
造される、種々の植生培地としての特性を有する植生用
培地の定形成形体は、コンクリート製ブロック、木製ブ
ロック、金属製ブロック及びプラスチック製ブロックか
ら選ばれる少なくとも1種の枠内に、一体化物として支
持固定されて、植生用培地成形体ブロックとして適宜提
供することができる。このグロック一体化物にするに際
しては、このブロックが、予め賦形化時の型枠としての
一貫製品であってもよく、また、施工現場において、敷
設されているブロック内に植生用培地成形体を適宜支持
固定させる等の何れかであってもよい。以上から、この
ように植生用培地性形体が、ブロック一体化物として使
用されることから、この本発明による植生用培地成形体
ブロックを用いて、自然環境や、生活地域圏に多種・多
用の形で見られる緑化を施されるべき垂直面、傾斜面及
び平面が、多く散在している。例えば、生活地域圏に設
けられている高速道路、新幹線及び高架電車線路に敷設
されている垂直面の防音壁、また、道路法面、道路の中
央分離帯等の傾斜面及び平面、また、自然環境に設けら
れている河川護岸の傾斜面、海岸線の砂丘地の砂防林に
代わる砂の飛散防止緑化帯、急速に緑地が後退している
地域での砂漠化防止地帯、また、都市において林立する
高層マンション又はビル屋上の平面、また、公園や各種
の広場におけるガーデニング等の何れかから選ばれる垂
直面、傾斜面及び水平面に敷設することで、これらの各
種の敵地を有効に植物を植生させて緑化を施すことがで
きる。
【0047】また、本発明によれば、このような予め雑
草類種子叉は木本種子及び/叉は草花本種子を含有させ
た上述する植生用に適した耐水性、保水性、透水性、通
気性、保肥生を有する水和賦形化させた植生用粒状の培
地基材を用いて、防音壁面、道路法面、道路の中央分離
帯、河川護岸面、海浜の砂防林帯、砂漠化防止帯、ビル
屋上及び各種の公共及び私設の広場等の何れかに、有効
に緑化させる植物植生に適する粒状植生培地を提供する
ことができる。
草類種子叉は木本種子及び/叉は草花本種子を含有させ
た上述する植生用に適した耐水性、保水性、透水性、通
気性、保肥生を有する水和賦形化させた植生用粒状の培
地基材を用いて、防音壁面、道路法面、道路の中央分離
帯、河川護岸面、海浜の砂防林帯、砂漠化防止帯、ビル
屋上及び各種の公共及び私設の広場等の何れかに、有効
に緑化させる植物植生に適する粒状植生培地を提供する
ことができる。
【0048】また、本発明による植生用培地の粒状物叉
は板状の成形体は、土壌改良材として流動現象(泥流
化)を抑える透水性工法に係わって地下水汚染対策、環
境保全の立場から、地盤改良、土木工材(フィルター
材、サンドマット材)、田畑の土壌改良材等にも有用で
ある。特に、メロン、野菜、チュウリップ等の砂丘地栽
培等の砂地の保水性等の地質改良に好適に利用される。
また、競技場、野球場、サッカー場等の球技場等の造成
基盤材、芝張り床材として有用である。
は板状の成形体は、土壌改良材として流動現象(泥流
化)を抑える透水性工法に係わって地下水汚染対策、環
境保全の立場から、地盤改良、土木工材(フィルター
材、サンドマット材)、田畑の土壌改良材等にも有用で
ある。特に、メロン、野菜、チュウリップ等の砂丘地栽
培等の砂地の保水性等の地質改良に好適に利用される。
また、競技場、野球場、サッカー場等の球技場等の造成
基盤材、芝張り床材として有用である。
【0049】
【実施例】以下に本発明を実施例で説明するが、本発明
はこれらにいささかも限定されるものではない。なお、
本発明で用いる植性用培地成形体の評価方法は以下の通
りである <耐水性>成型体を略1ヶ月間の静置水浸漬下におい
て、崩壊・クズレを起こさず、形体が保持されている。
また、略1ヶ月間の水道水を流通させる水浸漬下におい
て、クズレ、泥流化を起こさず、形体が保持されてい
る。◎印優良、○良、略良△、×不可として評価した。 <形体賦形性>成形体を水浸漬−110℃乾燥の熱ショ
ックの10回サイクル試験下に、クズレ、崩壊、著しい
変形、表面の粉落ち及び/叉は粉立ちを起こさず、しか
も、柔軟性を保持する耐久性を有している。◎印優良、
○良、略良△、×不可として評価した。 <保水性>成形体を水浸漬−110℃乾燥の10回サイ
クル試験下に、その含水量が略一定(含水量:40〜6
5%)の水準を保持しているものである。このようなサ
イクル試験下に一定の保水性を発揮させる有無を、○
良、×不可として評価した。 <賦形化体の弾力性>形体である植生用培地成形体の厚
さ方向の弾性率を、島津製のAuto Graph A
G−50KNGを用いて、圧縮応力−歪曲線プロファイ
ルの直線部分の勾配として得られるバネ定数(k)(k
g/mm)で評価した。なお、表−1には、目視観察下
に、指圧による明確なクッション性を有するものを有り
無しで評価した。また、各供試体から50mm×50m
m円筒状の切体を調製し、山中式土壌硬度計(藤原製作
所製)を用いて硬度(mm)を測定した。 <2次加工性>成型体はコンクリートブロックと一体化
するために、穴あけや切断などに対しても十分な賦形化
強度を有する。○良、×不可として評価した。
はこれらにいささかも限定されるものではない。なお、
本発明で用いる植性用培地成形体の評価方法は以下の通
りである <耐水性>成型体を略1ヶ月間の静置水浸漬下におい
て、崩壊・クズレを起こさず、形体が保持されている。
また、略1ヶ月間の水道水を流通させる水浸漬下におい
て、クズレ、泥流化を起こさず、形体が保持されてい
る。◎印優良、○良、略良△、×不可として評価した。 <形体賦形性>成形体を水浸漬−110℃乾燥の熱ショ
ックの10回サイクル試験下に、クズレ、崩壊、著しい
変形、表面の粉落ち及び/叉は粉立ちを起こさず、しか
も、柔軟性を保持する耐久性を有している。◎印優良、
○良、略良△、×不可として評価した。 <保水性>成形体を水浸漬−110℃乾燥の10回サイ
クル試験下に、その含水量が略一定(含水量:40〜6
5%)の水準を保持しているものである。このようなサ
イクル試験下に一定の保水性を発揮させる有無を、○
良、×不可として評価した。 <賦形化体の弾力性>形体である植生用培地成形体の厚
さ方向の弾性率を、島津製のAuto Graph A
G−50KNGを用いて、圧縮応力−歪曲線プロファイ
ルの直線部分の勾配として得られるバネ定数(k)(k
g/mm)で評価した。なお、表−1には、目視観察下
に、指圧による明確なクッション性を有するものを有り
無しで評価した。また、各供試体から50mm×50m
m円筒状の切体を調製し、山中式土壌硬度計(藤原製作
所製)を用いて硬度(mm)を測定した。 <2次加工性>成型体はコンクリートブロックと一体化
するために、穴あけや切断などに対しても十分な賦形化
強度を有する。○良、×不可として評価した。
【0050】(実施例)本発明による植生用培地基材を
パドルミキサーを用いて混合・分散・混練させて、油圧
プレス約10kg/cm2×プレス時間2分で、140
mm×160mm×80mm(容積=1,740ml)
サイズの培地成形供試体(7体)を調製した。なお、下
記する7供試体は、木質チップ材と炭化物粉粒体と肥料
とを含有する乾式混合系に、所定量の添加水によって混
練されてなる含水混練物に、天然の繊維質部材を分散混
練させた後、強化固結化材の粉粒体を混合させ、次い
で、保水材を混合させる手順でそれぞれを調製し、何れ
の供試体も脱型が良好であった。また、マグホワイトと
は、東武化学(株)製のMgO84.5%、P2O
55.7%、SiO23.1%とを含有するマグネシア
系の水硬性固結化材の粉粒体である。 供試体−1:炭化物粉粒体(建築木質廃材)200g、
強化固結化材粉粒体である予め水硬性固結化材(マグホ
ワイト)100gに粘土系鉱物粉粒体(酸白)50gと
焼成ゼオライト粉粒体50gとをプレー混合させた粉粒
体と、木質チップ材のココチップ(サイコロ)200g
及びピートモス(繊維状)70gと、椰子繊維30g
と、パーク堆肥(繊維状)100gと、保水材の吸水性
樹脂(粉粒体)8gと、添加水の17.6%リン酸水溶
液410gとの含水混練物を賦形化成形体である。 供試体−2:炭化物粉粒体(建築木質廃材)200g、
強化固結化材粉粒体である予め水硬性固結化材(マグホ
ワイト)100gに粘土系鉱物粉粒体(酸白)100g
をプレー混合させた粉粒体と、木質チップ材のココチッ
プ100g、ココピート(繊維状)100g及びピート
モス100gと、椰子繊維30gと、パーク堆肥70g
と、保水材の吸水性樹脂40gと、添加水の17.6%
リン酸水溶液435gとの含水混練物を賦形化成形体で
ある。 供試体−3:炭化物粉粒体(汚泥炭化炭)200g、強
化固結化材粉粒体である予め水硬性固結化材(マグホワ
イト)80gに粘土系鉱物粉粒体(酸白)40gと焼成
ゼオライト粉粒体40gとをプレー混合させた粉粒体
と、木質チップ材のココチップ150g、ココピート5
0g及びピートモス100gと、椰子繊維30gと、パ
ーク堆肥100gと、保水材の吸水性樹脂24gと、添
加水の15%硫酸水溶液430gとの含水混練物を賦形
化成形体である。 供試体−4:炭化物粉粒体(建築木質廃材)200g、
畑地の砂質土100g、強化固結化材粉粒体である予め
水硬性固結化材(マグホワイト)80gに粘土系鉱物粉
粒体(酸白)80gをプレー混合させた粉粒体と、木質
チップ材のココチップ100g、ピートモス150g
と、椰子繊維50gと、化成肥料10gと、保水材の吸
水性樹脂24gと、添加水の15%硫酸水溶液450g
との含水混練物を賦形化成形体とした。 供試体−5:炭化物粉粒体(建築木質廃材)200g、
強化固結化材粉粒体である予め水硬性固結化材(マグホ
ワイト)100gに粘土系鉱物粉粒体(酸白)50gと
焼成ゼオライト粉粒体50gとをプレー混合させた粉粒
体と、木質チップ材のココチップ200g、ピートモス
100gと、椰子繊維50gと、化成肥料30gと、保
水材のパーライト(粉粒体)40gと、添加水の17.
6%リン酸水溶液460gとの含水混練物を賦形化成形
体とした。 供試体−6:炭化物粉粒体(汚泥炭化炭)200g、強
化固結化材粉粒体である予め水硬性固結化材(マグホワ
イト)80gに粘土系鉱物粉粒体(酸白)20gと焼成
ゼオライト粉粒体60gとをプレー混合させた粉粒体
と、木質チップ材のココチップ(サイコロ)200g、
草炭(粉粒体)150gと、椰子繊維30gと、パーク
堆肥100gと、保水材の吸水性樹脂24gと、添加水
の17.6%リン酸水溶液460gとの含水混練物を賦
形化成形体とした。 供試体−7:炭化物粉粒体(汚泥炭化炭)200g、強
化固結化材粉粒体である予め水硬性固結化材(マグホワ
イト)80gに粘土系鉱物粉粒体(酸白)40gと焼成
ゼオライト粉粒体40gとをプレー混合させた粉粒体
と、木質チップ材のココチップ(サイコロ)200g、
ピートモス70gと、椰子繊維30gと、パーク堆肥1
50gと、保水材の吸水性樹脂12gと、添加水の1
7.6%リン酸水溶液445gとの含水混練物を賦形化
成形体とした。また、このようにして調製した植生培地
賦形化成形体に、播種試験として、各供試体の表面に、
西洋芝及びメドハギの100粒を散布(配種)した。そ
の結果、何れの供試体においても、1週間目の発芽性も
良好で、3週間目の生育性も順調であった。
パドルミキサーを用いて混合・分散・混練させて、油圧
プレス約10kg/cm2×プレス時間2分で、140
mm×160mm×80mm(容積=1,740ml)
サイズの培地成形供試体(7体)を調製した。なお、下
記する7供試体は、木質チップ材と炭化物粉粒体と肥料
とを含有する乾式混合系に、所定量の添加水によって混
練されてなる含水混練物に、天然の繊維質部材を分散混
練させた後、強化固結化材の粉粒体を混合させ、次い
で、保水材を混合させる手順でそれぞれを調製し、何れ
の供試体も脱型が良好であった。また、マグホワイトと
は、東武化学(株)製のMgO84.5%、P2O
55.7%、SiO23.1%とを含有するマグネシア
系の水硬性固結化材の粉粒体である。 供試体−1:炭化物粉粒体(建築木質廃材)200g、
強化固結化材粉粒体である予め水硬性固結化材(マグホ
ワイト)100gに粘土系鉱物粉粒体(酸白)50gと
焼成ゼオライト粉粒体50gとをプレー混合させた粉粒
体と、木質チップ材のココチップ(サイコロ)200g
及びピートモス(繊維状)70gと、椰子繊維30g
と、パーク堆肥(繊維状)100gと、保水材の吸水性
樹脂(粉粒体)8gと、添加水の17.6%リン酸水溶
液410gとの含水混練物を賦形化成形体である。 供試体−2:炭化物粉粒体(建築木質廃材)200g、
強化固結化材粉粒体である予め水硬性固結化材(マグホ
ワイト)100gに粘土系鉱物粉粒体(酸白)100g
をプレー混合させた粉粒体と、木質チップ材のココチッ
プ100g、ココピート(繊維状)100g及びピート
モス100gと、椰子繊維30gと、パーク堆肥70g
と、保水材の吸水性樹脂40gと、添加水の17.6%
リン酸水溶液435gとの含水混練物を賦形化成形体で
ある。 供試体−3:炭化物粉粒体(汚泥炭化炭)200g、強
化固結化材粉粒体である予め水硬性固結化材(マグホワ
イト)80gに粘土系鉱物粉粒体(酸白)40gと焼成
ゼオライト粉粒体40gとをプレー混合させた粉粒体
と、木質チップ材のココチップ150g、ココピート5
0g及びピートモス100gと、椰子繊維30gと、パ
ーク堆肥100gと、保水材の吸水性樹脂24gと、添
加水の15%硫酸水溶液430gとの含水混練物を賦形
化成形体である。 供試体−4:炭化物粉粒体(建築木質廃材)200g、
畑地の砂質土100g、強化固結化材粉粒体である予め
水硬性固結化材(マグホワイト)80gに粘土系鉱物粉
粒体(酸白)80gをプレー混合させた粉粒体と、木質
チップ材のココチップ100g、ピートモス150g
と、椰子繊維50gと、化成肥料10gと、保水材の吸
水性樹脂24gと、添加水の15%硫酸水溶液450g
との含水混練物を賦形化成形体とした。 供試体−5:炭化物粉粒体(建築木質廃材)200g、
強化固結化材粉粒体である予め水硬性固結化材(マグホ
ワイト)100gに粘土系鉱物粉粒体(酸白)50gと
焼成ゼオライト粉粒体50gとをプレー混合させた粉粒
体と、木質チップ材のココチップ200g、ピートモス
100gと、椰子繊維50gと、化成肥料30gと、保
水材のパーライト(粉粒体)40gと、添加水の17.
6%リン酸水溶液460gとの含水混練物を賦形化成形
体とした。 供試体−6:炭化物粉粒体(汚泥炭化炭)200g、強
化固結化材粉粒体である予め水硬性固結化材(マグホワ
イト)80gに粘土系鉱物粉粒体(酸白)20gと焼成
ゼオライト粉粒体60gとをプレー混合させた粉粒体
と、木質チップ材のココチップ(サイコロ)200g、
草炭(粉粒体)150gと、椰子繊維30gと、パーク
堆肥100gと、保水材の吸水性樹脂24gと、添加水
の17.6%リン酸水溶液460gとの含水混練物を賦
形化成形体とした。 供試体−7:炭化物粉粒体(汚泥炭化炭)200g、強
化固結化材粉粒体である予め水硬性固結化材(マグホワ
イト)80gに粘土系鉱物粉粒体(酸白)40gと焼成
ゼオライト粉粒体40gとをプレー混合させた粉粒体
と、木質チップ材のココチップ(サイコロ)200g、
ピートモス70gと、椰子繊維30gと、パーク堆肥1
50gと、保水材の吸水性樹脂12gと、添加水の1
7.6%リン酸水溶液445gとの含水混練物を賦形化
成形体とした。また、このようにして調製した植生培地
賦形化成形体に、播種試験として、各供試体の表面に、
西洋芝及びメドハギの100粒を散布(配種)した。そ
の結果、何れの供試体においても、1週間目の発芽性も
良好で、3週間目の生育性も順調であった。
【0051】なお、本発明による主培地配合材からなる
植生培地成形体における、表−1に示す評価を明確にす
るために、炭化物粉粒体100重量部当たり、特に、予
め水硬性の固結化材25〜150重量部に粘土系鉱物の
粉粒体50〜200重量部をプレー混合させた強化固結
化材の粉粒体を使用しなかったり叉はこの配合割合から
外れるもの、また、木質チップ材25〜150重量部
や、天然及び/叉は合成の繊維質部材5〜50重量部を
この配合割合から外れるものについて比較例として実施
例と同様にして供試体を調製したが、何れも表−1に示
すように充分評価されるものが得られなかった。
植生培地成形体における、表−1に示す評価を明確にす
るために、炭化物粉粒体100重量部当たり、特に、予
め水硬性の固結化材25〜150重量部に粘土系鉱物の
粉粒体50〜200重量部をプレー混合させた強化固結
化材の粉粒体を使用しなかったり叉はこの配合割合から
外れるもの、また、木質チップ材25〜150重量部
や、天然及び/叉は合成の繊維質部材5〜50重量部を
この配合割合から外れるものについて比較例として実施
例と同様にして供試体を調製したが、何れも表−1に示
すように充分評価されるものが得られなかった。
【0052】
【表−1】
【0053】表−1から明らかなように、本発明による
植生用培地基材から調製された賦形成形体培地は、耐水
性、形体賦形性に著しく優れ、しかも、保水性、植物の
植生及び微生物の繁茂に最適土壌のPH環境を有し、且
つ2次加工性、弾力性等の施工性、ハンドリング性に優
れた成形体培地であることがよく分かる。
植生用培地基材から調製された賦形成形体培地は、耐水
性、形体賦形性に著しく優れ、しかも、保水性、植物の
植生及び微生物の繁茂に最適土壌のPH環境を有し、且
つ2次加工性、弾力性等の施工性、ハンドリング性に優
れた成形体培地であることがよく分かる。
【0054】
【発明の効果】以上から、本発明による植生用培地基材
は、従来の培地材とは著しく異なり、採掘することで新
たな自然破壊をもたらす天然土壌部材の使用量を著しく
低減させ、また、天然素材及び各種のリユース素材等を
有効に用いた低廉で、しかも、従来の培地とは異なり、
植物が生育するに必要不可欠であるPH環境を発揮させ
る培地を提供することができる。
は、従来の培地材とは著しく異なり、採掘することで新
たな自然破壊をもたらす天然土壌部材の使用量を著しく
低減させ、また、天然素材及び各種のリユース素材等を
有効に用いた低廉で、しかも、従来の培地とは異なり、
植物が生育するに必要不可欠であるPH環境を発揮させ
る培地を提供することができる。
【0055】また、本発明によれば、水和硬化下に、保
水性、通気性、透水性及び保肥性を有した各種の形状に
賦形化される植生用培地基材は、[雨水による濡れ−天
日下による乾燥]の自然界のサイクル熱ショック下に著
しく耐久性を発揮する、取扱い性に優れる各種の形状の
植生用培地成形体及びコンクリート製、金属製、木製ブ
ロックと一体化させた各種の植生用培地成形体ブロック
を提供することができる。
水性、通気性、透水性及び保肥性を有した各種の形状に
賦形化される植生用培地基材は、[雨水による濡れ−天
日下による乾燥]の自然界のサイクル熱ショック下に著
しく耐久性を発揮する、取扱い性に優れる各種の形状の
植生用培地成形体及びコンクリート製、金属製、木製ブ
ロックと一体化させた各種の植生用培地成形体ブロック
を提供することができる。
【0056】これによって、自然環境、生活地域圏に多
く散在している緑化のため植物植生を施すべき、高速道
路、新幹線及び高架電車線路沿いに敷設の防音壁面、道
路法面、道路の中央分離帯、河川護岸面、海浜護岸面、
砂防林面、砂漠化防止帯、高層マンション又はビル屋上
及び各種の広場等の垂直面、傾斜面及び水平面を、セダ
ム類、草木類、草花類、低木類、ササ類、中木類、水草
類等の植物を植生させて効果的に緑化することができ
る。
く散在している緑化のため植物植生を施すべき、高速道
路、新幹線及び高架電車線路沿いに敷設の防音壁面、道
路法面、道路の中央分離帯、河川護岸面、海浜護岸面、
砂防林面、砂漠化防止帯、高層マンション又はビル屋上
及び各種の広場等の垂直面、傾斜面及び水平面を、セダ
ム類、草木類、草花類、低木類、ササ類、中木類、水草
類等の植物を植生させて効果的に緑化することができ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
E02D 17/20 102 E02D 17/20 102B
102F
Claims (28)
- 【請求項1】炭化物粉粒体と、予め水硬性の固結化材に
粘土系鉱物の粉粒体をプレー混合させた強化固結化材の
粉粒体と、木質チップ材と、天然及び/叉は合成の繊維
質部材と、保水材とを主培地配合材として含有している
ことを特徴とする植性用培地基材。 - 【請求項2】礫質培土の粉粒体が、前記炭化物粉粒体叉
は前記強化固結化材の粉粒体の何れかに予めプレー混合
されていることを特徴とする請求項1に記載の植性用培
地基材。 - 【請求項3】前記主培地配合材が、炭化物粉粒体100
重量部当たり、予め水硬性の固結化材25〜150重量
部に粘土系鉱物の粉粒体50〜200重量部をプレー混
合させた強化固結化材の粉粒体と、木質チップ材25〜
150重量部と、天然及び/叉は合成の繊維質部材5〜
50重量部と、保水材0.5〜25重量部とを含有して
いることを特徴とする請求項1に記載の植性用培地基
材。 - 【請求項4】前記主培地配合材が、炭化物粉粒体100
重量部当たり、予め水硬性の固結化材30〜75重量部
に粘土系鉱物の粉粒体20〜100重量部と礫質培土の
粉粒体10〜50重量部とをプレー混合させた強化固結
化材の粉粒体と、木質チップ材75〜150重量部と、
天然及び/叉は合成の繊維質部材3〜30重量部と、保
水材1〜50重量部とを含有していることを特徴とする
請求項2に記載の植性用培地基材。 - 【請求項5】前記炭化物粉粒体が、建築木質廃材の炭化
物、籾殻,稲ワラの炭化物、製材クズ材,林業及び庭園
業の廃材である間伐材,剪定枝,抜根材,間伐竹の炭化
物の郡から選ばれる少なくとも1種であることを特徴と
する請求項1〜4の何れかに記載の植生用培地基材。 - 【請求項6】前記水硬性の固結化材が、マグネシア系で
あって、水和硬化時のPHが11以下であることを特徴
とする請求項1〜5の何れかに記載の植性用培地基材。 - 【請求項7】前記粘土系鉱物粉粒体が、珪藻土、ベント
ナイト、酸性白土、カオリンから選ばれる少なくとも1
種であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載
の植性用培地基材。 - 【請求項8】前記礫質培土が、塩基置換性の焼成発泡錬
石の粉粒体であることを特徴とする請求項1〜7の何れ
かに記載の植性用培地基材。 - 【請求項9】肥料配合材が、化成肥料叉はバーク堆肥の
単独叉はその混合物0.5〜75重量部を含有すること
を特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の植性用培地
基材。 - 【請求項10】前記保水材が、有機質の架橋ポリアクリ
ルアミド類、無機質のパーライト、ベントナイト、バー
ミキュライト、天然ゼオライトから選ばれる少なくとも
1種であることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記
載の植性用培地基材。 - 【請求項11】前記木質チップ材が、椰子ガラのチップ
及び/叉は木質チップで、前記繊維質部材が、ピートモ
ス、草炭、椰子繊維及び光分解性合成繊維から選ばれる
少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜10
の何れかに記載の植性用培地基材。 - 【請求項12】前記主培地配合材を含有する培地基材の
水和賦形化後のPHが、5〜9の範囲にあることを特徴
とする請求項1〜11の何れかに記載の植性用培地基
材。 - 【請求項13】請求項1、4〜12の何れかに記載する
植生用培地基材を用いて植物の植生に適した耐水性、保
水性、透水性、通気性、保肥性を有し、且つ全体が弾性
体である植生用培地成形体の製造方法において、前記植
生用培地基材の主配合材として、炭化物粉粒体100重
量部当たり、予め水硬性の固化材25〜150重量部
に、粘土系鉱物の粉粒体50〜200重量部をプレー混
合させた強化固結化材の粉粒体と、木質チップ材25〜
150重量部と、天然及び/叉は合成の繊維質部材5〜
50重量部と、保水材0.5〜25重量部とを含む混合
粉粒体を調製し、前記混合粉粒体中には、その全固形分
当たり20〜100重量部(比率)の添加水によって、
全体が均一な含水物に混練されている含水混練物を、風
乾及び/叉は乾燥下に所定の定形物の賦形化体にさせ、
て前記賦形化体に弾性と、形体保持性とを賦与させるこ
とを特徴とする植生用培地成形体の製造方法。 - 【請求項14】請求項2叉は3に記載する植生用培地基
材を用いて植物の植生に適した耐水性、保水性、透水
性、通気性、保肥性を有し、且つ全体が弾性体である植
生用培地成形体の製造方法において、前記植生用培地基
材の主配合材として、炭化物粉粒体100重量部当た
り、予め水硬性の固化材30〜75重量部に、粘土系鉱
物の粉粒体25〜100重量部と礫質培土の粉粒体10
〜50重量部とをプレー混合させた強化固結化材の粉粒
体と、木質チップ材75〜150重量部と、天然及び/
叉は合成の繊維質部材3〜30重量部と、保水材1〜5
0重量部とを含む混合粉粒体を調製し、前記混合粉粒体
中には、その全固形分当たり30〜80重量部(比率)
の添加水によって、全体が均一な含水物に混練されてい
る含水混練物を、風乾及び/叉は乾燥下に所定の定形物
の賦形化体にさせ、て前記賦形化体に弾性と、形体保持
性とを賦与させることを特徴とする植生用培地成形体の
製造方法。 - 【請求項15】前記木質チップ材と前記炭化物粉粒体と
前記肥料を含有する乾式混合系に、前記所定量の添加水
によって混練されてなる含水混練物に、前記天然及び/
叉は合成の繊維質部材を分散混合させた後、前記強化固
結化材の粉粒体を混合させ、次いで、保水材を混合させ
ることを特徴とする請求項13に記載の植生用培地成形
体の製造方法。 - 【請求項16】前記添加水が、鉱酸水溶液であることを
特徴とする請求項13〜15の何れかに記載の植生用培
地成形体の製造方法。 - 【請求項17】前記含水混練物を、押出し造粒下に粒状
の賦形化体にすることを特徴とする請求項13〜16の
何れかに記載の植生用培地成形体の製造方法。 - 【請求項18】請求項17に記載する製造方法で得られ
る植生用培地成形体を、粒状に賦形化させる前の前記含
水混練物中に、予め雑草類種子、叉は木本種子及び/叉
は草花本種子を含有させた後、水和硬化下に粒状の賦形
化体にさせてなる粒状培地成形体が、道路法面、道路中
央分離帯、河川護岸面、海岸砂防林、砂漠化防止帯、各
種ガーデニングの何れかに用いる植物を植生させること
を特徴とする緑化用粒状植生培地。 - 【請求項19】前記含水混練物を、各種形状の型枠に流
し込み加圧下に賦形化させて各種の定形の賦形化体にす
ることを特徴とする請求項13〜15の何れかに記載の
植生用培地成形体の製造方法。 - 【請求項20】前記定形の賦形化体は、賦形化される前
に予めその上部面に雑草類種子、叉は木本種子及び/叉
は草花本種子を着床させていることを特徴とする請求項
19に記載の植生用培地成形体の製造方法。 - 【請求項21】前記定形の賦形化体が、三〜八多角形の
角柱状叉は板状、或いは円柱状叉は円盤状の何れかであ
ることを特徴とする請求項19又は20に記載の植生用
培地成形体の製造方法。 - 【請求項22】前記定形の賦形化体の厚さが、10〜3
00mmの範囲にあることを特徴とする請求項21に記
載の植生用培地成形体の製造方法。 - 【請求項23】請求項13〜16、19〜22何れかに
記載する製造方法で得られる定形成形体である植生用培
地成形体の見掛比重が、300〜800g/lの範囲に
ある柔軟性を有する賦形化体であることを特徴とする植
生用培地成形体。 - 【請求項24】請求項13〜16、19〜22の何れか
に記載する製造方法で得られる定形成形体である植生用
培地成形体の厚さ方向の弾性率が、圧縮応力−歪曲線プ
ロファイルの勾配として得られるバネ定数(k)で表し
て、k=200〜1,000kg/mmの範囲にある弾
性賦形化体であることを特徴とする請求項23に記載の
植生用培地成形体。 - 【請求項25】請求項13〜16、19〜22の何れか
に記載する製造方法で得られる定形成形体である植生用
培地成形体が、水浸漬−100℃乾燥の10回サイクル
の熱ショック試験下に、崩壊叉は厚さ方向表面の粉立及
び/叉は粉落ちが、ほぼゼロである耐形体保持性を有す
る弾性賦形化体であることを特徴とする請求項23叉は
24に記載の植生用培地成形体 - 【請求項26】請求項23〜25の何れかに記載する植
生用培地としての前記定形成形体が、その厚さ方向に鋸
叉はカッターで自在に切断される2次加工性を有してい
ることを特徴とする植生用培地成形体。 - 【請求項27】請求項23〜26の何れかに記載する植
生用培地としての前記定形成形体が、コンクリート製ブ
ロック、木製ブロック、金属製ブロック及びプラスチッ
ク製ブロックから選ばれる少なくとも1種のブロック枠
内外に、一体化物として支持固定されていることを特徴
とする植生用培地成形体ブロック。 - 【請求項28】請求項27に記載する植生用培地成形体
ブロックを用いて、高速道路、新幹線及び高架電車線路
沿いに敷設の防音壁面、道路法面、道路の中央分離帯、
河川護岸面、海浜護岸面、砂防林面、砂漠化防止帯、高
層マンション又はビル屋上及び各種の広場郡から選ばれ
る何れかの垂直面、傾斜面及び水平面を、効果的に緑化
させるために植物を植生させることを特徴とする緑化方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001278893A JP2003052241A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 植性用培地基材、植生用培地成形体及びその製造方法、植生用培地成形体ブロックを用いる緑化方法。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001278893A JP2003052241A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 植性用培地基材、植生用培地成形体及びその製造方法、植生用培地成形体ブロックを用いる緑化方法。 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003052241A true JP2003052241A (ja) | 2003-02-25 |
JP2003052241A5 JP2003052241A5 (ja) | 2004-10-28 |
Family
ID=19103183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001278893A Pending JP2003052241A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 植性用培地基材、植生用培地成形体及びその製造方法、植生用培地成形体ブロックを用いる緑化方法。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003052241A (ja) |
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006246858A (ja) * | 2005-03-14 | 2006-09-21 | Kagoshima Univ | 植物育成用炭化物ボードの製法 |
JP2007092513A (ja) * | 2005-09-05 | 2007-04-12 | Eco Green:Kk | 補強用建築材料、その補強用建築材料を用いた緑化補強土基盤造成方法、及び、緑化補強土基盤造成システム。 |
JP2007105036A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-04-26 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 農業土壌用粒状物 |
JP2007185121A (ja) * | 2006-01-12 | 2007-07-26 | Kumagai Gumi Co Ltd | 礫を含む土を用いた植物生育基盤材料の製造方法 |
JP2007224507A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Electric Power Dev Co Ltd | 法面緑化工法 |
JP2008050880A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Raito Kogyo Co Ltd | 生育基盤材及びそれを用いた緑化工法 |
JP2008154485A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Shinji Matsui | 鉢底石 |
JP2009005650A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-15 | Keiichi Sugino | 緑化パネル、緑化パネル用フレーム、緑化パネルを用いた緑化構造、および緑化方法 |
CN100453734C (zh) * | 2003-11-26 | 2009-01-21 | 上海市政工程设计研究院 | 植物碎石路面及其施工方法 |
JP2009148215A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Alpha Green:Kk | 植生用基盤 |
JP2010168239A (ja) * | 2009-01-21 | 2010-08-05 | Takenori Shoda | ゼオライト成形体、植生基盤材料、及び水処理剤 |
KR101081389B1 (ko) | 2009-07-01 | 2011-11-08 | 이재환 | 토사침식방지와 조기식생,활착을 위한 무복토 활성탄 식생매트와 그의 제조 방법 |
JP2012065598A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-04-05 | Kamihata Yogyo Kk | 観賞用水草の育成方法 |
JP2013526877A (ja) * | 2010-06-01 | 2013-06-27 | ナチュラル グラス | 培養培地としての使用のための基材 |
JP2014064498A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Kinboshi Inc | 緑化資材およびその製法 |
CN105258719A (zh) * | 2015-09-30 | 2016-01-20 | 四川大学 | 多空隙组合介质隧洞渗流植被生长用水测试方法 |
CN106034458A (zh) * | 2016-06-14 | 2016-10-26 | 中国环境科学研究院 | 一种防治赤泥堆场产生扬尘和环境污染的方法 |
CN109348917A (zh) * | 2018-09-28 | 2019-02-19 | 甘肃省治沙研究所 | 一种沙化快速治理植生创新材料 |
CN110207627A (zh) * | 2019-05-20 | 2019-09-06 | 中国农业大学 | 一种基于趋势检验的农田土壤压实层深度判断方法 |
KR102195026B1 (ko) * | 2020-02-18 | 2020-12-28 | 주식회사 제이지엔지니어링 | 녹생토 조성물 및 이를 이용한 시공방법 |
KR102195022B1 (ko) * | 2020-02-18 | 2020-12-28 | 주식회사 태원건설 | 녹생토 조성물 및 이를 이용한 시공방법 |
-
2001
- 2001-08-10 JP JP2001278893A patent/JP2003052241A/ja active Pending
Cited By (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100453734C (zh) * | 2003-11-26 | 2009-01-21 | 上海市政工程设计研究院 | 植物碎石路面及其施工方法 |
JP2006246858A (ja) * | 2005-03-14 | 2006-09-21 | Kagoshima Univ | 植物育成用炭化物ボードの製法 |
JP4714860B2 (ja) * | 2005-03-14 | 2011-06-29 | 国立大学法人 鹿児島大学 | 植物育成用炭化物ボードの製法 |
JP2007092513A (ja) * | 2005-09-05 | 2007-04-12 | Eco Green:Kk | 補強用建築材料、その補強用建築材料を用いた緑化補強土基盤造成方法、及び、緑化補強土基盤造成システム。 |
JP2007105036A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-04-26 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 農業土壌用粒状物 |
JP2007185121A (ja) * | 2006-01-12 | 2007-07-26 | Kumagai Gumi Co Ltd | 礫を含む土を用いた植物生育基盤材料の製造方法 |
JP2007224507A (ja) * | 2006-02-21 | 2007-09-06 | Electric Power Dev Co Ltd | 法面緑化工法 |
JP2008050880A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Raito Kogyo Co Ltd | 生育基盤材及びそれを用いた緑化工法 |
JP2008154485A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Shinji Matsui | 鉢底石 |
JP4573304B2 (ja) * | 2006-12-22 | 2010-11-04 | 信二 松井 | 鉢底石 |
JP2009005650A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-15 | Keiichi Sugino | 緑化パネル、緑化パネル用フレーム、緑化パネルを用いた緑化構造、および緑化方法 |
JP2009148215A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Alpha Green:Kk | 植生用基盤 |
JP2010168239A (ja) * | 2009-01-21 | 2010-08-05 | Takenori Shoda | ゼオライト成形体、植生基盤材料、及び水処理剤 |
KR101081389B1 (ko) | 2009-07-01 | 2011-11-08 | 이재환 | 토사침식방지와 조기식생,활착을 위한 무복토 활성탄 식생매트와 그의 제조 방법 |
JP2013526877A (ja) * | 2010-06-01 | 2013-06-27 | ナチュラル グラス | 培養培地としての使用のための基材 |
JP2012065598A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-04-05 | Kamihata Yogyo Kk | 観賞用水草の育成方法 |
JP2014064498A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Kinboshi Inc | 緑化資材およびその製法 |
CN105258719A (zh) * | 2015-09-30 | 2016-01-20 | 四川大学 | 多空隙组合介质隧洞渗流植被生长用水测试方法 |
CN105258719B (zh) * | 2015-09-30 | 2017-06-30 | 四川大学 | 多空隙组合介质隧洞渗流植被生长用水测试方法 |
CN106034458A (zh) * | 2016-06-14 | 2016-10-26 | 中国环境科学研究院 | 一种防治赤泥堆场产生扬尘和环境污染的方法 |
CN109348917A (zh) * | 2018-09-28 | 2019-02-19 | 甘肃省治沙研究所 | 一种沙化快速治理植生创新材料 |
CN110207627A (zh) * | 2019-05-20 | 2019-09-06 | 中国农业大学 | 一种基于趋势检验的农田土壤压实层深度判断方法 |
KR102195026B1 (ko) * | 2020-02-18 | 2020-12-28 | 주식회사 제이지엔지니어링 | 녹생토 조성물 및 이를 이용한 시공방법 |
KR102195022B1 (ko) * | 2020-02-18 | 2020-12-28 | 주식회사 태원건설 | 녹생토 조성물 및 이를 이용한 시공방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2003052241A (ja) | 植性用培地基材、植生用培地成形体及びその製造方法、植生用培地成形体ブロックを用いる緑化方法。 | |
Ampim et al. | Green roof growing substrates: types, ingredients, composition and properties | |
CN100457671C (zh) | 一种绿化生态砖及其制备方法和用途 | |
CN101715714B (zh) | 保湿型草本花卉育苗营养土及其制备方法 | |
CN106223265B (zh) | 一种用于迎风面堤岸的基底改善与生态修复方法 | |
JP2003052241A5 (ja) | ||
WO2012050076A1 (ja) | リサイクル土壌、植栽用土壌、芝生用充填材、路盤材、及びグラウンド用土壌 | |
JP2013123691A (ja) | 焼却灰を主原料とした発泡水熱固化体及びその製造方法 | |
JP2001204245A (ja) | 人工団粒体及びその製造方法 | |
Wallace | Some living plants and some additional products useful as soil conditioners and in various technologies | |
JP2015129260A (ja) | 土壌用資材 | |
JP2010148446A (ja) | 屋上緑化用の植物生育基盤 | |
JP4541337B2 (ja) | 駐車場床構造 | |
CN111484278A (zh) | 一种生态混凝土、生态防护坡及生态防护坡的施工方法 | |
JP2001115454A (ja) | 自然植生導入法面保護壁および自然植生導入法面保護工法 | |
JP4351719B2 (ja) | 地面被覆工及び地面被覆工法 | |
JP2006254894A (ja) | オガ粉(間伐材の粉砕・チップ)・堆肥・炭・澱粉の結合剤を主原料とした、建設資材・土壌改良材の製造及び使用方法について | |
KR100785743B1 (ko) | 그린 소일 압밀에 의한 절토와 성토의 녹화공법 및녹화공법에 사용되는 그린 소일 조성물 | |
CN103351868B (zh) | 改性沙土 | |
JP2004261029A (ja) | 緑化用培地 | |
KR102109303B1 (ko) | 식생블럭을 이용한 식생방법 | |
DE202017001062U1 (de) | Vulkangestein-Streugut für Garten-/Landschaftsbau und Agraranwendungen | |
JP3939305B2 (ja) | 斜面緑化工法 | |
Haynes et al. | Formulation and use of manufactured soils: A major use for organic and inorganic wastes | |
KR101164055B1 (ko) | 비탈면 녹화용 식생재 및 이를 이용한 녹화방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20031011 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040203 |