JP2003052175A - 多出力スイッチング電源回路 - Google Patents

多出力スイッチング電源回路

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JP2003052175A JP2002158167A JP2002158167A JP2003052175A JP 2003052175 A JP2003052175 A JP 2003052175A JP 2002158167 A JP2002158167 A JP 2002158167A JP 2002158167 A JP2002158167 A JP 2002158167A JP 2003052175 A JP2003052175 A JP 2003052175A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源変換効率を向上させ、多出力化を容易に
図ることができる多出力スイッチング電源回路を提供す
る。 【解決手段】 従来の多出力スイッチング電源回路に用
いられていた整流用と転流用のダイオードに代えて、同
期整流用のNMOSとマグ・アンプによる定電圧制御と
を組み合わせる回路構成とすることで、ラジエータ等の
放熱処理が不要となり、装置の小型・高効率化、及び低
電圧・多出力化を容易に図ることができる。また、マグ
・アンプ131を二次巻線123と同期整流用のNMO
S132との間に挿入し、同期整流用のNMOS13
2、133のドライブ回路を二次巻線123とは別巻線
で構成したことにより、リセット電流が流れるループ内
に同期整流用のNMOS132が形成されることがなく
なり、整流側NMOS132のオフによる制御ループの
遮断の影響を受けずにマグ・アンプによる定電圧制御を
行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マグ・アンプを
用いて定電圧制御を行なう多出力スイッチング電源回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に、多出力スイッチング電源回路の
定電圧制御にマグ・アンプを用いた従来の回路構成を示
す。
【0003】この多出力スイッチング電源回路の変圧器
20の一次側には、直流電源部1、入力平滑用コンデン
サ2、起動用抵抗3、PWM制御回路4、検出用抵抗
5、6、コンデンサ7、平滑用チョークコイル8、整流
用ダイオード9、転流用ダイオード10、メインスイッ
チ(例えば、Nチャネル型MOSトランジスタ、以下、
「NMOS」という)11を備えている。
【0004】変圧器20の一次側には、一次巻線21、
補助巻線22が配置され、二次側には、出力部毎に二次
巻線23a,23b,23c・・・が設けられている。
【0005】また、変圧器20の二次側には、マグ・ア
ンプ31、整流側ダイオード32、転流側ダイオード3
3、平滑用チョークコイル34、コンデンサ35、ダミ
ー抵抗36、定電圧制御回路37、検出用抵抗38、3
9、トランジスタ40、抵抗41、ダイオード42から
なる出力部Aと、この出力部Aと同一構成を備えた出力
部B、C・・・が設けられている。各出力部には負荷R
Lが接続されている。
【0006】ここで、図9、10を参照しながら図6中
のマグ・アンプの動作原理を説明する。図9に示される
ように、マグ・アンプ31は、パルス幅xμs(マイク
ロ秒)のパルス電流が流れているとき、オン状態にあ
る。ここで、パルス電流がオン状態/オフ状態を繰り返
しても、マグ・アンプ31の磁化状態は、図9に示すよ
うに、パルス電流の最大値に対応するA点と、電流ゼロ
すなわち磁界ゼロに対応するB点との間を往復するだけ
であり、同マグ・アンプ31はオン状態のままである。
ところが、パルス電流がオフ状態の間、マグ・アンプ3
1にパルス電流とは逆方向に僅かの電流(すなわち、リ
セット電流)が流れることにより、マグ・アンプ31の
磁化状態はC点に移り、同マグ・アンプ31がオフ状態
になる。この状態で、マグ・アンプ31に正方向に電圧
Eが印加されても、すぐには電流が流れず、 磁束(φ)=電圧時間積(T×E) の関係から、 ΔT=Δφ/E だけ立ち上がり時間が遅れて流れ始める。この立ち上が
り時間の遅れΔTをリセット電流による制御によってパ
ルス幅変調が行なわれる。ここで、もし、 x=ΔT であれば、電流は全く流れない。この式でxは、前記同
様にパルス幅を表す。すなわち、マグ・アンプ31のΔ
φの幅を調整することにより、パルス電流を0から10
0%の範囲でパルス変調を行なう。
【0007】次に、図8に示された従来の多出力スイッ
チング電源回路の動作について説明する。この多出力ス
イッチング電源回路では、直流電源部1で直流入力電圧
V1が生成され、出力される。この直流入力電圧V1
は、入力平滑用コンデンサ2で平滑化される。
【0008】PWM制御回路4では、所定の周波数及び
検出電圧に対応したパルス幅の制御信号V4が生成され
る。検出電圧とは、変圧器20の一次側に設けた補助巻
線22に発生する交流電圧を整流ダイオード9により整
流して脈動電圧を生成し、この脈動電圧を平滑用チョー
クコイル8と平滑用コンデンサ7により平滑化して直流
出力電圧を生成する。この直流出力電圧を抵抗5、6に
より分圧して、その変化をPWM制御回路4で検出する
ことで生成される。すなわち、二次巻線23aに現れる
交流電圧は、一次巻線21と二次巻線23aの巻数比に
よって決定されるものであるから、補助巻線22により
二次巻線23aに現れる交流電圧に比例した交流電圧を
作成し、この交流電圧の変化を基にPWM制御回路4で
パルス幅を制御することで、出力電圧を一定に保つ。直
流入力電圧V1は、NMOS11で制御信号V4に基づ
いてオン/オフ制御され、所定の周波数及び検出電圧に
対応したパルス幅を持つ交流電圧V11が生成される。
交流電圧V11は、変圧器20で変圧され、同変圧器2
0の2次側巻線23a,23b,23c・・・には、一
次巻線と二次巻線との巻数比に応じた交流電圧V23
a,V23b,V23c・・・が発生する。
【0009】交流電圧V23aは、マグ・アンプ31の
リセット電流に基づくオン/オフ制御により同リセット
電流に対応したパルス幅を持つ交流電圧V31に変換さ
れる。この交流電圧V31は、整流用ダイオード32で
整流され、脈動電圧V32が生成される。脈動電圧V3
2の磁気エネルギーは平滑用チョークコイル34に蓄え
られる。この磁気エネルギーは、整流側ダイオード32
がオフ状態で、かつ転流側ダイオード33がオン状態と
なったときに平滑用コンデンサ35に供給される。脈動
電圧V32は、平滑用コンデンサ35で平滑化され、該
平滑用コンデンサ35で直流出力電圧が生成される。そ
して、出力部から負荷RLに直流出力電圧Vが出力され
る。
【0010】また、直流出力電圧の安定化は、マグ・ア
ンプ31のヒステリシス特性を利用して行なわれる。す
なわち、抵抗38、39で直流出力電圧の変動が検出さ
れ、定電圧制御回路37により、直流出力電圧の安定化
に必要なマグ・アンプ31に対するリセット電流I42
が調整され、トランジスタ40、抵抗41、ダイオード
42を介してマグ・アンプ31のオフの期間に同マグ・
アンプ31へリセット電流が流れる。そして、マグ・ア
ンプ31のオン状態の期間の立ち上がりが制御され、直
流出力電圧が安定化される。
【0011】次に、図11を参照しながら定電圧制御に
マグ・アンプを用いた多出力スイッチング電源回路の第
2の従来例の回路構成を説明する。
【0012】この多出力スイッチング電源回路は、主出
力部Aと複数の副出力部B、C・・・とを有し、出力が
最大で負荷変動の少ない出力部が主出力部Aとして用い
られている。そして、一次側におけるスイッチングのデ
ューティ比は、主出力部Aの出力電圧の変動に基づいて
負帰還制御される。主出力部A以外の副出力部の出力電
圧は、主出力部Aの出力電圧に基づいて決定されるデュ
ーティ比の交流電圧がマグ・アンプで制御されて生成さ
れる。
【0013】図11に示された従来例2の多出力スイッ
チング電源回路は、変圧器60の一次側に、直流電源部
51、入力平滑用コンデンサ52、起動用抵抗53、P
WM制御回路54、コンデンサ55、平滑用チョークコ
イル56、整流用ダイオード57、転流用ダイオード5
8、NMOS59を備えている。
【0014】また、変圧器60は、一次側に、一次巻線
61、補助巻線62を有し、二次側に、二次巻線63、
64、65・・・を有している。
【0015】主出力部Aは、整流側ダイオード71、転
流側ダイオード72、平滑用チョークコイン73、平滑
用コンデンサ74、ダミー抵抗75、及び定電圧制御回
路76を備えている。主出力部Aには、負荷RL1が接
続されている。副出力部Bは、マグ・アンプ79、整流
側ダイオード80、転流側ダイオード81、平滑用チョ
ークコイル82、平滑用コンデンサ83、定電圧制御回
路84、抵抗85、86、トランジスタ87、抵抗8
8、ダイオード89を備えている。副出力部Bには、負
荷RL2が接続されている。副出力部Cも、副出力部B
と同様の構成であり、負荷RL3が接続されている。
【0016】変圧器60の二次巻線63に発生する交流
電圧は、整流ダイオード71で整流され、脈動電圧V7
1が生成される。脈動電圧V71は、その磁気エネルギ
ーが平滑用チョークコイル73に蓄えられる。この電磁
エネルギーは、整流側ダイオード71がオフ状態で、か
つ転流側ダイオード72がオン状態になった時に平滑用
コンデンサ74に供給される。脈動電圧V71は、平滑
用コンデンサ74で平滑され、この平滑用コンデンサ7
4で直流出力電圧V1が生成される。直流出力電圧V1
は、ダミー抵抗75及び負荷RL1に印加される。直流
出力電圧V1が変化すると、定電圧制御回路76で検出
されて検出信号V76が生成される。検出信号V76
は、PWM制御回路54に供給され、交流電圧V59の
パルス幅が同PWM制御回路54で負帰還制御される。
【0017】PWM制御回路54によって決定されるデ
ューティ比に基づき、変圧器60の2次巻線64には、
一次巻線61と二次巻線64との巻数比に応じた交流電
圧V64が発生する。この交流電圧V64は、副出力部
Bのマグ・アンプ79を経てダイオード80で整流さ
れ、脈動電圧V80が生成される。脈動電圧V80は、
その磁気エネルギーが平滑用チョークコイル82に蓄え
られる。この磁気エネルギーは、整流用ダイオード80
がオフ状態で、かつ転流用ダイオード81がオン状態に
なったときに平滑用コンデンサ83に供給される。脈動
電圧V80は、平滑用コンデンサ83で平滑化され、該
平滑用コンデンサ83で直流出力電圧V2が生成され
る。そして、副出力部Bから負荷RL2へ直流出力電圧
が出力される。また、抵抗85、86で直流出力電圧V
2の変動が検出され、定電圧制御回路84により、直流
出力電圧V2の安定化に必要なマグ・アンプ79に対す
るリセット電流I89が調整され、トランジスタ87、
抵抗88、及びダイオード89を介してNMOS59が
オフ期間、すなわち整流ダイオード80がオフ期間にマ
グ・アンプ79へのリセット電流I89が流れる。そし
て、マグ・アンプ79のオン状態の期間の立ち上がり時
間が制御され、直流出力電圧V2が安定化される。副出
力部Cでも、副出力部Bと同様の動作が行なわれる。
【0018】また、本発明と技術分野が類似する従来例
3として、特許番号第2927734号公報の低損失出
力回路がある。本従来例は、図12に示されるように、
矩形波の交流電圧を出力するトランスの二次巻線N2に
接続したマグ・アンプMAと、MOS−FETを使用し
た整流側の整流素子Q1と、フライホイール側の整流素
子Q2と、これらの整流素子の整流出力を平滑して直流
出力電圧を得る平滑用チョークコイルCHとコンデンサ
Cとを有する低損失出力回路であって、フライホイール
側の整流素子Q2の駆動信号を平滑用チョークコイルに
より供給するように構成したことを特徴としている。
【0019】この構成によれば、MOS−FETを用い
た整流素子の整流出力を平滑する平滑用チョークコイル
CHからフライホイール側の整流素子Q2に駆動信号を
供給してこのフライホイール側のMOS−FETQ2を
オンするものである。従って、トランスの二次巻線の極
性反転後、マグ・アンプが被制御時間経過して飽和する
まで平滑用チョークコイル側のMOS−FETに供給さ
れ、このMOS−FETをオンさせることができて、フ
ライホイール側の電力損失が低減され、総合的な損失低
減効果を発揮することができるとしている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにマグ・
アンプを用いて定電圧制御を行なう多出力スイッチング
電源回路では、一般的に整流回路にダイオードを適用し
ている。整流回路にダイオードを用いた場合、ダイオー
ドの電圧降下による電力損失が変換効率の低下を招き問
題となっていた。
【0021】また、LSIの電源電圧の低電圧化が進
み、+3.3V、+2.5V、+1.8V等の出力等の
需要が高まっているが、ダイオードによる電圧降下がほ
ぼ一定(約0.4V)であるため、出力電圧が低電圧化
するに従い、ダイオード整流回路での電力損失の、電源
内部での損失に占める割合が高くなってしまうという問
題を生じている。従って、変換効率がさらに低下し、出
力電圧の低電圧化の妨げとなっていた。
【0022】また、上記従来の多出力スイッチング電源
回路に発生する問題点を、図11に示された従来例2の
構成を参照しながら説明する。従来の多出力スイッチン
グ電源回路では、仮にダミー抵抗75が設けられていな
いとすると、主出力部Aに接続された負荷RL1が例え
ば、無負荷状態のように軽くなり、負荷電流が平滑用チ
ョークコイル73の臨界電流以下になったとき、同平滑
用チョークコイル73に蓄えられたエネルギーが平滑用
コンデンサ74に蓄積され、直流出力電圧V1が上昇す
る。この直流出力電圧V1の上昇を抑圧するため、メイ
ンスイッチ(NMOS)59のオン状態の時間幅が狭く
なるように制御される。この場合、二次巻線63に発生
した交流電圧のパルス幅が短くなり、副出力部Bにおけ
るマグ・アンプ79に必要な電圧時間積(VT積、V;
マグ・アンプ79の両端にかかる電圧、T;マグ・アン
プ79が飽和するまでの時間)が確保されず、副出力部
Bの直流出力電圧V2が不安定になることがある。これ
に対する対策として、主出力部Aにダミー抵抗75を設
け、メインスイッチ(NMOS)59のオン状態の時間
幅が狭くならないようにすることにより、マグ・アンプ
79に必要な電圧時間積が確保されるようになってい
る。そのため、ダミー抵抗75で電力が常時消費され、
電源効率が低下するという問題があった。また、ダミー
抵抗75及び同ダミー抵抗75の放熱を行なうための図
示しない放熱器等、あるいは、電子ダミー回路が必要と
なり、部品点数が増加するという問題があった。
【0023】また、上述した従来例3の低損失出力回路
は、マグ・アンプによる定電圧制御と、MOS−FET
による同期整流素子とを有する低損失出力回路におい
て、フライホイール側の整流素子の駆動信号を平滑用チ
ョークコイルにより供給することで、MOS−FETQ
1、Q2の同時オンを防止し、短絡電流の発生を抑制す
ることが目的であり、本発明の技術分野である出力電圧
の制御に関する発明ではない。
【0024】また、変圧器の一次側に生じる不具合が二
次側に及ぼす影響について考慮がなされていない。例え
ば、図13に示された回路構成においては、変圧器のコ
アは、変圧器のインダクタンスとNMOS91のドレイ
ン−ソース間の容量による自由共振によりリセットされ
る。そこで、NMOS93のゲート電極には、図14に
示されるようなフライバック電圧が印加される。これに
よりNMOS93の導通状態が悪くなる。
【0025】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
のであり、電源変換効率を向上させ、多出力化を容易に
図ることができる多出力スイッチング電源回路を提供す
ることを目的とする。
【0026】また、主出力部にダミー抵抗や電子ダミー
抵抗を設けずに、副出力部の直流出力電圧を安定して生
成できる多出力スイッチング電源回路を提供することを
目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、直流入力電圧を生成する直流
電源と、変圧器を構成する第1の補助巻線に生じる第2
の交流電圧の電圧値を検出する検出回路と、第2の交流
電圧の電圧値の変化を検出することで生成された制御信
号により直流入力電圧をオン/オフ制御し、所定の周波
数及び第2の交流電圧に対応したパルス幅を持つ第1の
交流電圧を生成するスイッチング回路と、検出回路によ
り検出した第2の交流電圧の電圧値の変化に基づき、制
御信号を生成する制御回路と、スイッチング回路のオフ
期間に変圧器の一次巻線に励磁電流を流すことにより、
変圧器のコアをリセットするアクティブクランプ回路
と、を変圧器の一次側に有し、変圧器による第1交流電
圧の変圧により二次巻線に生じる第3の交流電圧を、リ
セット電流に基づいてオン/オフ制御してリセット電流
に対応したパルス幅を持つ第4の交流電圧を生成するマ
グ・アンプと、第4の交流電圧を整流して脈動電圧を生
成する整流回路と、脈動電圧を平滑化して直流出力電圧
を生成し、該直流出力電圧を負荷に印加する平滑回路
と、直流出力電圧の変化を検出して第4の交流電圧を負
帰還制御するためのリセット電流を生成する電圧制御回
路と、からなる出力部を変圧器の二次側に複数有し、整
流回路は、変圧器の二次側に設けた第2の補助巻線に生
じる第5の交流電圧の電圧値に応じてオン/オフ制御さ
れ、脈動電圧を生成する第1のNMOSトランジスタを
有し、平滑回路は、脈動電圧を平滑化して直流出力電圧
を生成し、該直流出力電圧を負荷に印加する平滑用コン
デンサと、脈動電圧による磁気エネルギーを蓄えるチョ
ークコイルと、変圧器の二次側に設けた第3の補助巻線
に生じる第6の交流電圧の電圧値に応じて、第1のNM
OSがオフ状態のときにオン状態になってチョークコイ
ルに蓄えられた電磁エネルギーを平滑用コンデンサに供
給する第2のNMOSトランジスタと、を有し、マグ・
アンプを、二次巻線と第1のNMOSトランジスタとの
間に挿入したことを特徴とする。
【0028】請求項2記載の発明は、直流入力電圧を生
成する直流電源と、変圧器を構成する第1の補助巻線に
生じる第2の交流電圧の電圧値を検出する検出回路と、
第2の交流電圧の電圧値の変化を検出することで生成さ
れた制御信号により直流入力電圧をオン/オフ制御し、
所定の周波数及び第2の交流電圧に対応したパルス幅を
持つ第1の交流電圧を生成するスイッチング回路と、検
出回路により検出した第2の交流電圧の電圧値の変化、
及び電圧変化検出回路により検出した検出信号のレベル
に基づき、制御信号を生成する制御回路と、スイッチン
グ回路のオフ期間に変圧器の一次巻線に励磁電流を流す
ことにより、変圧器のコアをリセットするアクティブク
ランプ回路と、を変圧器の一次側に有し、変圧器による
第1の交流電圧の変圧により第1の二次巻線に生じる第
7の交流電圧を整流して第1の脈動電圧を生成する第1
の整流回路と、第1の脈動電圧を平滑化して第1の直流
出力電圧を生成し、該第1の直流出力電圧を負荷に印加
する第1の平滑回路と、第1の直流出力電圧の変化を検
出して検出信号を生成し、制御回路に供給する電圧変化
検出回路と、を有する主出力部と、変圧器による第1の
交流電圧の変圧により第2の二次巻線に生じる第8の交
流電圧をリセット電流に基づいてオン/オフ制御し、リ
セット電流に対応したパルス幅を持つ第9の交流電圧を
生成するマグ・アンプと、第9の交流電圧を整流して第
2の脈動電圧を生成する第2の整流回路と、第2の脈動
電圧を平滑化して第2の直流出力電圧を生成し、該第2
の直流出力電圧を負荷に印加する第2の平滑回路と、第
2の直流出力電圧の変化を検出して第9の交流電圧を負
帰還制御するためのリセット電流を生成する電圧制御回
路と、を有する複数の副出力部と、を変圧器の二次側に
有し、第1の整流回路は、第7の交流電圧をスイッチン
グ回路におけるスイッチングのタイミングに同期してオ
ン/オフ制御することにより、第1の脈動電圧を生成す
る第1のNMOSトランジスタを有し、第1の平滑回路
は、第1の脈動電圧を平滑化して第1の直流出力電圧を
生成し、該第1の直流出力電圧を負荷に印加する第1の
平滑用コンデンサと、第1の脈動電圧による磁気エネル
ギーを蓄える第1のチョークコイルと、第1のNMOS
トランジスタがオフ状態のときにオン状態になってチョ
ークコイルに蓄えられた電磁エネルギーを平滑用コンデ
ンサへ供給する第2のNMOSトランジスタと、を有
し、第2の整流回路は、変圧器の二次側に設けた第2の
補助巻線に生じる第10の交流電圧の電圧値に応じてオ
ン/オフ制御され、第2の脈動電圧を生成する第3のN
MOSトランジスタを有し、第2の平滑回路は、第2の
脈動電圧を平滑化して第2の直流出力電圧を生成し、該
第2の直流出力電圧を負荷に印加する第2の平滑用コン
デンサと、第2の脈動電圧による磁気エネルギーを蓄え
る第2のチョークコイルと、変圧器の二次側に設けた第
3の補助巻線に生じる第11の交流電圧の電圧値に応じ
て、第4のNMOSがオフ状態のときにオン状態になっ
て第2のチョークコイルに蓄えられた電磁エネルギーを
第2の平滑用コンデンサに供給する第4のNMOSトラ
ンジスタと、を有し、マグ・アンプを、第2の二次巻線
と第3のNMOSトランジスタとの間に挿入したことを
特徴とする。
【0029】請求項3記載の発明は、直流入力電圧を生
成する直流電源と、変圧器を構成する第1の補助巻線に
生じる第2の交流電圧の電圧値を検出する検出回路と、
第2の交流電圧の電圧値の変化を検出することで生成さ
れた制御信号により直流入力電圧をオン/オフ制御し、
所定の周波数及び第2の交流電圧に対応したパルス幅を
持つ第1の交流電圧を生成するスイッチング回路と、検
出回路により検出した第2の交流電圧の電圧値の変化、
及び電圧変化検出回路により検出した検出信号のレベル
に基づき、制御信号を生成する制御回路と、スイッチン
グ回路のオフ期間に変圧器の一次巻線に励磁電流を流す
ことにより、変圧器のコアをリセットするアクティブク
ランプ回路と、を変圧器の一次側に有し、変圧器による
第1交流電圧の変圧により二次巻線に生じる第3の交流
電圧を、リセット電流に基づいてオン/オフ制御してリ
セット電流に対応したパルス幅を持つ第4の交流電圧を
生成するリセット巻線を有するマグ・アンプと、第4の
交流電圧を整流して脈動電圧を生成する整流回路と、脈
動電圧を平滑化して直流出力電圧を生成し、該直流出力
電圧を負荷に印加する平滑回路と、直流出力電圧の変化
を検出して第4の交流電圧を負帰還制御するためのリセ
ット電流を生成する電圧制御回路と、からなる出力部を
変圧器の二次側に複数有し、整流回路は、第3の交流電
圧をスイッチング回路におけるスイッチングのタイミン
グに同期してオン/オフ制御することにより、脈動電圧
を生成する第1のNMOSトランジスタを有し、平滑回
路は、脈動電圧を平滑化して直流出力電圧を生成し、該
直流出力電圧を負荷に印加する平滑用コンデンサと、脈
動電圧による電磁エネルギーを蓄えるチョークコイル
と、第1のNMOSトランジスタがオフ状態のときにオ
ン状態になってチョークコイルに蓄えられた電磁エネル
ギーを平滑用コンデンサへ供給する第2のNMOSトラ
ンジスタと、を有し、マグ・アンプは、二次巻線の巻き
終わり側にゲート電極を接続し、ソース電極を接地側に
接続し、ドレイン電極を二次巻線の巻き始め側に接続し
た第1のNMOSトランジスタのゲート電極と、二次巻
線の巻き始め側にゲート電極を接続し、ソース電極を接
地側に接続し、ドレイン電極をマグ・アンプの出力側に
接続した第2のNMOSトランジスタのドレイン電極と
の間に挿入し、リセット電流を、リセット巻線の巻き始
め側より入力し、接地側に出力することを特徴とする。
【0030】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
何れか一項に記載の発明において、第2のNMOSトラ
ンジスタの後段に、該第2のNMOSトランジスタと並
列に、電圧降下の小さいダイオードを挿入したことを特
徴とする。
【0031】請求項5記載の発明は、請求項1から3の
何れか一項に記載の発明において、アクティブクランプ
回路は、変圧器の一次巻線の巻き終わり側に接続したコ
ンデンサと、制御回路から出力される、制御回路により
生成される制御信号と逆位相の信号をゲート入力、スイ
ッチング回路の出力をソース電極に接続し、ドレイン電
極をコンデンサと接続したNMOSトランジスタとを有
し、制御回路から出力される制御信号と逆位相の信号
は、スイッチング回路とNMOSとが同時にオン状態と
ならないようにデットタイムを有していることを特徴と
する。
【0032】請求項6記載の発明は、請求項1または3
記載の発明において、第3の交流電圧は、マグ・アンプ
が飽和するために必要なパルス幅を有することを特徴と
する。
【0033】請求項7記載の発明は、請求項2記載の発
明において、第8の交流電圧は、マグ・アンプが飽和す
るために必要なパルス幅を有することを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照しながら本発
明の多出力スイッチング電源回路に係る実施の形態につ
いて詳細に説明する。図1〜図7に本発明の多出力スイ
ッチング電源回路に係る実施の形態を示す。
【0035】[第1の実施形態]図1には、本発明の多
出力スイッチング電源回路に係る実施形態の電気的接続
構成が示されている。以下、この図1を参照しながらこ
の実施形態について詳細に説明する。本実施形態の多出
力スイッチング電源回路は、フォワードコンバータを採
用し、直流入力電源部101より入力電圧をトランス1
20に印加し、トランジスタ111でオン/オフ制御す
ることにより、主巻線121と補助巻線122とに所定
の交流電圧を生成するスイッチング回路を有している。
この形態の多出力スイッチング電源回路は、変圧器12
0の一次側に、直流電源部101、入力平滑用コンデン
サ102、起動用抵抗103、PWM制御回路104、
検出用抵抗105、106、コンデンサ107、平滑用
チョークコイル108、整流用ダイオード109、転流
用ダイオード110、スイッチング回路(例えば、NM
OS)111、アクティブクランプ回路112を備えて
いる。アクティブクランプ回路112は、コンデンサ1
13、スイッチングNMOS114とから構成される。
【0036】直流電源部101は、例えば、バッテリ等
で構成され、直流入力電圧V101を生成する。
【0037】入力平滑用コンデンサ102は、直流入力
電圧V101を平滑化する。
【0038】起動用抵抗103は、起動時に直流電源部
からの電圧印加により、PWM制御回路104へのスタ
ートアップ電流の量を決定する。本発明に係る多出力ス
イッチング電源回路の起動後は、補助巻線122により
生成される直流電圧によりPWM制御回路104を動作
させ、この直流電圧V107(実施例2:同番号、実施
例3:V207、実施例4:V307と同様の意味であ
る。それぞれ図4、図6および図7参照)は、PWM制
御回路の電圧供給源となる。
【0039】変圧器120の一次側に設けられた補助巻
線122には、一次巻線120とこの補助巻線122と
の巻数比に応じた交流電圧V122(実施例2:同番
号、実施例3:V222、実施例4:V322と同様の
意味である。それぞれ、図4、図6および図7参照)が
現れる。ダイオード109は、この交流電圧V122を
整流し、脈動電圧V109(実施例2:同番号、実施例
3:V207、実施例4:V309と同様の意味であ
る。それぞれ図4、図6および図7参照)を生成する。
脈動電圧V109は、その磁気エネルギーが平滑用チョ
ークコイル108に蓄えられる。磁気エネルギーは、ダ
イオード109がオフ状態でかつダイオード110がオ
ン状態になったときに平滑用コンデンサ107に供給さ
れる。脈動電圧V109は、平滑用コンデンサ107で
平滑化され、直流電圧V107が生成される。この直流
電圧V107は、抵抗105と抵抗106とで分圧さ
れ、その変化をPWM制御回路104が検出し、PWM
制御により、直流電圧V107を安定化する。また、こ
の直流電圧107は、PWM制御回路104の電圧供給
源となる。
【0040】PWM制御回路104は所定の周波数及び
上記検出した検出電圧に対応したパルス幅の制御信号V
104Aを生成し、後述する交流電圧V111のパルス
幅を負帰還制御する。また、PWM制御回路104は、
NMOS111を制御する制御信号V104Aを生成す
ると共に、同制御信号と逆位相の制御信号V104Bを
生成し、NMOS114を制御する。
【0041】NMOS111は、PWM制御回路104
からの制御信号V104Aに基づいて直流入力電圧V1
01をオン/オフ制御することにより、所定の周波数及
び前記検出電圧に基づいたパルス幅を持つ交流電圧V1
11を生成する。
【0042】NMOS114は、NMOS111がオフ
状態の期間にオン状態になり、変圧器120の一次巻線
121とコンデンサ113とで共振回路を構成すること
によって、同一次巻線121に励磁電流を流し、同変圧
器120のコアをリセットする。
【0043】変圧器120は、一次側に、一次巻線12
1、補助巻線122を有し、二次側には、二次巻線12
3の他に、NMOS132をオン/オフ制御するための
制御電圧V124を発生する補助巻線124、及びNM
OS133をオン/オフ制御するための制御電圧V12
5を発生する補助巻線125を有している。
【0044】変圧器120の二次側には、マグ・アンプ
131、同期整流用FET132、133、ショットキ
ーバリアダイオード134、平滑用チョークコイル13
5、平滑用コンデンサ136、定電圧制御回路137、
抵抗138、139、トランジスタ140、抵抗14
1、ダイオード142からなる出力部を複数備えてい
る。これら複数の出力部には、負荷RLが接続されてい
る。
【0045】マグ・アンプ131は、二次巻線123か
ら出力される交流電圧V123をリセット電流I142
(実施例2:同番号、実施例3:I242と同様の意味
である。それぞれ、図4および図6参照)に基づいてオ
ン/オフ制御し同リセット電流I142に対応したパル
ス幅を持つ交流電圧V131を生成する。
【0046】NMOS132は、ゲート電極を、補助巻
線124の巻き終わり側に接続し、ソース電極を、マグ
・アンプ131の出力側に接続し、ドレイン電極を、N
MOS133のドレイン電極に接続している。このNM
OS132は、同期整流回路を構成するものであり、マ
グ・アンプ131から出力される交流電圧V131を、
補助巻線124を介して出力される交流電圧V124の
極性の変化に同期してオン/オフ制御し、脈動電圧V1
32(実施例2では同番号、実施例3では、V242等
と同様の意味である。それぞれ図4、図6および図7参
照)を生成する。
【0047】平滑用チョークコイル135は、脈動電圧
V132による電気磁気エネルギーを蓄える。
【0048】NMOS133は、ゲート電極を、補助巻
線125の巻き始め側に接続し、ソース電極を、接地側
に接続し、ドレイン電極をNMOS132のドレイン電
極と接続している。このNMOS133は、NMOS1
32がオフ状態のときにオン状態になって、平滑用チョ
ークコイル135に蓄えられた電気磁気エネルギーを平
滑用コンデンサ136へ供給する。
【0049】平滑用コンデンサ136は、脈動電圧V1
32を平滑化して直流出力電圧Vを生成し、この直流出
力電圧Vを負荷RLに印加する。
【0050】上記直流出力電圧Vは、抵抗138と抵抗
139とで分圧され、その変化が定電圧制御回路137
で検出される。
【0051】定電圧制御回路137は、直流出力電圧V
の変化を検出して交流電圧V131を負帰還制御するた
めのリセット電流I142を生成する。
【0052】トランジスタ140は、定電圧制御回路1
37で電流制御され、同トランジスタ140のコレクタ
から抵抗141、ダイオード142を介してリセット電
流I142がマグ・アンプ131に供給され、交流電流
V131が負帰還制御される。そして、直流出力電圧V
が安定化される。
【0053】なお、この実施形態では、NMOS133
に並列に、ショットキーバリアダイオード134を接続
している。これについて、図2を参照しながら説明す
る。マグ・アンプ131は、定電圧制御回路137から
のリセット電流I142により変圧器120の二次巻線
123に発生する交流電圧を阻止することで、オン幅を
制御している。しかし、この時間、図2に示されるよう
に、NMOS132はオンしているが、マグアンプ13
1で制御している時間は、NMOS133はオフしてい
る。したがって、マグアンプ131で制御している時
間、平滑用チョークコイル135に流れる負荷電流は、
NMOS133のボディーダイオードを通過することに
なる。このボディーダイオードの電圧降下は大きいた
め、電圧降下の小さいショットキーバリアダイオード1
34をこれに並列に設けている。このような構成を取る
ことにより、マグ・アンプ131によるオン幅の制御
(オンサイクルの阻止)時間の間、平滑用チョークコイ
ル135の電流をショットキーバリアダイオード134
にパスさせ、変換効率を更に改善させている。
【0054】図3には、この形態の多出力スイッチング
電源回路の各部の波形が示されており、縦軸に電圧、横
軸に時間が取られている。この図を参照しながら、この
形態の多出力スイッチング電源回路の動作について説明
する。直流電源部101で直流入力電圧V101が生成
されて出力される。直流入力電圧V101は、入力平滑
用コンデンサ102で平滑化される。PWM制御回路1
04では、所定の周波数及び補助巻線122に発生する
交流電圧の変化に対応したパルス幅の制御信号V104
Aが生成される。直流入力電圧V101は、NMOS1
11で制御信号V104Aに基づいてオン/オフ制御さ
れ、所定の周波数及び補助巻線122の検出電圧に対応
したパルス幅を持つ交流電圧V111生成さる。この交
流電圧V111は、変圧器120で変圧され、同変圧器
120の二次側に交流電圧V123、124、125、
126、127が生成される。
【0055】ここで、変圧器120のコアをリセットす
るアクティブクランプ回路112の動作について説明す
る。NMOS111とNMOS114とは、相補的にオ
ン状態/オフ状態になるが、PWM制御回路104から
出力された制御信号V104A及びV104Bのタイミ
ングは、NMOS111とNMOS114とが同時にオ
ン状態にならないようにデットタイムを有している。N
MOS114がオン状態の期間、変圧器120の一次巻
線121とコンデンサ113とで共振回路が構成され、
同一次巻線121に励磁電流が流れ、同変圧器120の
コアがリセットされる。そのため、図3に示すように交
流電圧V111の波形が矩形波に近い状態になり、これ
に類似した波形が交流電圧V123の波形となる。よっ
て、NMOS133のゲート電圧がほぼ理想的な矩形波
になり、同NMOS133の導通損が改善されて高効率
化される。
【0056】2次側に現れる交流電圧V123は、マグ
・アンプ131でリセット電流I143に基づいてオン
/オフ制御され、同リセット電流I142に対応したパ
ルス幅を持つ交流電圧V131生成される。この場合、
NMOS111のオン状態の時間幅の急激な絞り込みが
発生しないので、変圧器120の二次巻線123に発生
する交流電圧V123は、マグ・アンプ131が飽和す
るために必要なパルス幅を有する。また、マグ・アンプ
131には電圧時間積(VT積、V:マグ・アンプ13
1の両端にかかる電圧、T:マグ・アンプ131が飽和
するまでの時間)が確保されている(これについては後
ほど詳述する)。
【0057】マグ・アンプ131で生成された交流電圧
V131は、NMOS132で交流電圧V124の極性
の変化(すなわち、NMOS132の制御電圧V124
の変化)に同期してオン/オフ制御され、脈動電圧が生
成される。脈動電圧は、その磁気エネルギーが平滑用チ
ョークコイル135に蓄えられる。この磁気エネルギー
は、NMOS133で交流電圧V125の極性の変化
(すなわち、NMOS133の制御電圧V125の変
化)に同期してオン/オフ制御され、NMOS132が
オフ状態でかつNMOS133がオン状態になったとき
に平滑用コンデンサ136に供給される。脈動電圧は、
平滑用コンデンサ136で平滑化され、この平滑用コン
デンサ136で直流出力電圧Vが生成される。直流出力
電圧Vは、負荷RLに印加される。直流出力電圧Vは、
抵抗138と抵抗139とで分圧され、その変化が定電
圧制御回路137で検出される。トランジスタ140
は、定電圧制御回路137で電流制御され、同トランジ
スタ140のコレクタから抵抗141、ダイオード14
2を介してリセット電流I142がマグ・アンプ131
に供給され、交流電圧V123が負帰還制御される。そ
して、直流出力電圧Vが安定化される。
【0058】ここで、負荷RLが軽くなった際のNMO
S111のオン状態の時間幅について考察する。平滑用
チョークコイル135に流れる負荷電流が同平滑用チョ
ークコイル135の臨界電流以下の場合、図3に示され
るようにNMOS132がオン状態のときには、双方向
に電流が流れるので、負荷電流は、逆方向にも流れる。
そのため、軽負荷時の余分なエネルギーは、平滑用チョ
ークコイル135を逆流して、変圧器120を介して一
次側に回生される。従って、平滑用チョークコイル13
5に流れる負荷電流は連続となり、図3に示すように、
平滑用チョークコイル135の両端の電圧が負荷電流の
変化に対して[V123−V]と[−V](但し、V1
23は、NMOS111がオン状態のときに変圧器12
0の二次巻線123に発生する電圧であり、Vは、出力
電圧である)との間で変動する。そのため、軽負荷時で
も直流出力電圧Vが上昇せず、NMOS111のオン状
態の時間幅の急激な絞り込みは発生しない。
【0059】以上説明したように本実施形態は、従来の
整流用と転流用のダイオードに代えてNMOSを用い、
同期整流用のNMOSとマグ・アンプによる定電圧制御
とを組み合わせる回路構成とすることで、ラジエータ等
の放熱処理が不要となり、装置の小型・高効率化、及び
低電圧・多出力化を容易に図ることができる。また、ダ
イオードの削除に伴う内部発熱の低減により信頼性の向
上を図ることが可能となり、省エネに貢献することがで
きる。また、マグ・アンプを用いて二次側制御すること
で、各出力の干渉が少ない高安定度の多出力電源を容易
に構成することができる。
【0060】また、マグ・アンプ131を二次巻線12
3と同期整流用のNMOS132との間に挿入し、同期
整流用のNMOS132、133のドライブ回路を二次
巻線123とは別巻線で構成したことにより、リセット
電流が流れるループ内に同期整流用のNMOS132が
形成されることがなくなり、整流側NMOS132のオ
フによる制御ループの遮断の影響を受けずにマグ・アン
プ131による定電圧制御を行なうことができる。
【0061】また、NMOS133のボディーダイオー
ドに並列に、電圧降下の小さいショットキーバリアダイ
オード134を挿入したことにより、マグ・アンプ13
1によるオンサイクル阻止時間の間、平滑用チョークコ
イル135の電流をこのショットキーバリアダイオード
134に流し、変換効率を改善させることができる。
【0062】また、変圧器120の一次側に、アクティ
ブクランプ回路112を挿入したことにより、NMOS
111がオフ状態の時のフライバック電圧が矩形波に近
い波形となり、入力変動、負荷変動に関わらず確実に転
流側の同期整流用NMOS133をオンさせることがで
きる。従って、ワイド入力に対応することができるなど
変圧器の利用効率を向上させることができる。
【0063】なお、上述した実施形態の変形実施例とし
て、図4に示す構成の多出力スイッチング電源回路が挙
げられる。この実施例例は、NMOS133を制御する
ゲート電圧を変圧器120の補助巻線125から得るの
ではなく、コイル150に補助巻線151を設けて、こ
の補助巻線151の巻き始め側をNMOS133のゲー
ト電極に接続している。従って、NMOS133のゲー
ト電極には、図5に示されるように、平滑用チョークコ
イル150にかかる電圧と逆位相の交流電圧が印加され
る。従って、NMOS133は、図5に示されるように
マグ・アンプ131によるオンサイクルの阻止期間に、
この補助巻線151に発生する交流電圧によりONして
いることになる。よって、平滑用チョークコイル150
に発生する電流を、NMOS133に流すことが可能と
なる。従って、上述した第1の実施形態のようにNMO
S133のボディダイオードと並列にショットキーバリ
アダイオードを設ける必要がなくなる。なお、図5に示
したV123は、V123は、NMOS111がオン状
態のときに変圧器120の二次巻線123に発生する電
圧であり、Vは、出力電圧である。また、図5に示され
た電圧波形は、平滑用チョークコイル150と補助巻線
151との巻き数比が一対一の場合について図示してい
る。平滑用チョークコイル150と補助巻線151との
巻き数比を変えることでNMOS133のゲートにかか
る電圧を自由に調整することができる。
【0064】[第2の実施形態]次に、添付図面を参照
しながら本発明に係る第2の実施形態について説明す
る。図6を参照すると本発明に係る第2の実施形態が示
されている。
【0065】本発明に係る第2の実施形態は、主出力部
と複数系統の副出力部とを有する多出力スイッチング電
源回路である。主出力部は、複数系統の出力部のうち、
出力が最大で負荷変動の少ない出力部である。また、一
次側におけるスイッチングのデューティ比は、主出力部
の出力電圧の変動に基づいて負帰還制御される。主出力
部以外の副出力部の出力電圧は、主出力部の出力電圧に
基づいて決定されるデューティ比の交流電圧が帰還制御
される。
【0066】主出力部の構成が上述した第1の実施形態
と異なる点は、NMOS231、232を駆動制御する
補助巻線が設けられていない点と、マグ・アンプ131
が設けられていない点と、リセット電流をこのマグ・ア
ンプ131に供給するためのトランジスタ141、抵抗
142、ダイオード143が設けられていない点であ
る。
【0067】NMOS231のゲート電極は、二次巻線
223の巻き終わり側に接続され、ソース電極は、後段
のNMOS232のソース電極に接続され、ドレイン電
極は、二次巻線223の巻き始め側に接続されている。
また、NMOS232のゲート電極は、二次巻線223
の巻き始め側に接続され、ソース電極は、NMOS23
1のソース電極に接続され、ドレイン電極は、二次巻線
223の巻き終わり側に接続されている。
【0068】NMOS231は、同期整流回路を構成す
るものであり、二次巻線に現れる交流電圧V223を、
この交流電圧V223の極性の変化に同期してオン/オ
フ制御し脈動電圧V231を生成する。NMOS232
は、NMOS231がオフ状態になったときにオン状態
になり、平滑用チョークコイル233に蓄えられた電磁
エネルギーを平滑用コンデンサ234に供給する。
【0069】また、本実施形態の主出力部Aには、マグ
・アンプと、このマグ・アンプにリセット電流を供給す
るトランジスタ、抵抗、ダイオードが設けられていな
い。従って、定電圧制御回路235は、平滑用コイル2
34から出力される直流出力電圧V1の変化を検出する
と、この検出した電圧の変化を検出信号としてPWM制
御回路204に通知する。PWM制御回路204は、補
助巻線222に現れる、巻数比に比例した交流電圧の変
化と、この定電圧制御回路235からの検出信号とを基
にしたパルス幅の制御信号V204Aを生成する。
【0070】また、複数の副出力部の構成は、上述した
第1の実施形態の出力部の構成と同一であり、それぞれ
に負荷RL2、RL3が接続される。
【0071】このような構成の本実施形態は、マグ・ア
ンプでは制御できない大電流の出力がある場合に有効で
あり、上述した第1の実施形態と同様な効果を得ること
ができる。
【0072】[第3の実施形態]次に、添付図面を参照
しながら本発明に係る第3の実施形態について説明す
る。図7を参照すると本発明に係る第3の実施形態の構
成が示されている。
【0073】本発明に係る第3の実施形態は、基本的構
成は、上述した第1の実施形態と同一であるが、NMO
S同期整流回路とマグ・アンプ制御回路の構成について
さらに工夫している。
【0074】本実施形態は、同期整流用のNMOS34
2、343を駆動制御する駆動電圧を二次巻線323よ
り得る構成とし、マグ・アンプ341を同期整流用のN
MOS342(整流側)のゲート電極と、同期整流用N
MOS343(転流用)のドレイン電極との間に挿入し
たことを特徴としている。また、本実施形態のマグ・ア
ンプ341には、マグ・アンプのコアをリセットするリ
セット巻線を別途設けたことを特徴としている。定電圧
制御回路347からのリセット電流を、リセット巻線の
巻き始め側より入力し、同期整流用NMOS342より
後段の接地側に出力する。従って、リセット電流を流す
ループ内に同期整流用のNMOS342が形成されない
ので、整流側NMOS342のオフによる制御ループの
遮断の影響を受けずにマグ・アンプをオン/オフ制御す
ることが可能となり、定電圧制御が可能となる。また、
別個の補助巻線が不必要となり、トランスを小型化する
ことができる。
【0075】なお、上述した実施形態は、本発明の好適
な実施の形態である。但し、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変
形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、
NMOSを用いて同期整流回路を構成していたが、PM
OSであっても実現可能である。
【0076】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように本発明
は、従来の整流用と転流用のダイオードに代えてNMO
Sを用い、同期整流用のNMOSとマグ・アンプによる
定電圧制御とを組み合わせる回路構成とすることで、ラ
ジエータ等の放熱処理が不要となり、装置の小型・高効
率化、及び低電圧・多出力化を容易に図ることができ
る。また、ダイオードの削除に伴う内部発熱の低減によ
り信頼性の向上を図ることが可能となり、省エネに貢献
することができる。また、マグ・アンプを用いて二次側
制御することで、各出力の干渉が少ない高安定度の多出
力電源を容易に構成することができる。
【0077】また、マグ・アンプを二次巻線と整流回路
を構成するNMOSとの間に挿入し、この整流回路を構
成するNMOSのドライブ回路を二次巻線とは別の補助
巻線で構成したことにより、リセット電流が流れるルー
プ内に整流回路が形成されることがなくなり、整流側ダ
イオードのオフによる制御ループの遮断の影響を受けず
にマグ・アンプによる定電圧制御を行なうことができ
る。
【0078】また、平滑回路を構成するNMOSのボデ
ィーダイオードに並列に、電圧降下の小さいダイオード
を挿入したことにより、マグ・アンプによるオンサイク
ル阻止時間の間、平滑用チョークコイルの電流をこのダ
イオードに流し、変換効率を改善させることができる。
【0079】また、変圧器の一次側に、アクティブクラ
ンプ回路を挿入したことにより、スイッチング回路がオ
フ状態の時のフライバック電圧が矩形波に近い波形とな
り、入力変動、負荷変動に関わらず確実に平滑回路を構
成するNMOSをオンさせることができる。従って、ワ
イド入力に対応することができるなど変圧器の利用効率
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の構成を表す図で
ある。
【図2】アクティブクランプ回路の機能を説明するため
の図である。
【図3】第1の実施形態の信号波形図である。
【図4】本発明に係る第1の実施形態の変形例の構成を
示す図である。
【図5】第1の実施形態の変形実施例の信号波形図であ
る。
【図6】本発明に係る第2の実施形態の構成を表す図で
ある。
【図7】本発明に係る第3の実施形態の構成を表す図で
ある。
【図8】従来の多出力スイッチング電源回路の構成を表
す図である。
【図9】マグ・アンプの機能を説明するための図であ
る。
【図10】マグ・アンプの機能を説明するための図であ
る。
【図11】従来の多出力スイッチング電源回路の構成を
表す図である。
【図12】従来の多出力スイッチング電源回路の構成を
表す図である。
【図13】従来の多出力スイッチング電源回路に生じる
問題点を説明するための図である。
【図14】従来の多出力スイッチング電源回路に生じる
問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
101、201、301 直流電源部 102、201、301 入力平滑用コンデンサ 103、203、303 起動用抵抗 104、204、304 PWM制御回路 105、106、305、306 検出用抵抗 107、205、307 コンデンサ 108、206、308 平滑用チョークコイル 109、207、309 整流用ダイオード 110、208、310 転流用ダイオード 111、209、311 スイッチング回路 112、210、312 アクティブクランプ回路 131、241、341 マグ・アンプ 132、133、231、232、242、243 同
期整流用MOSFET 134、345、244 ショットキーバリアダイオー
ド 135、233、245、346 平滑用チョークコイ
ル 136、234、246、346 平滑用コンデンサ 137、235、247、347 定電圧制御回路 139、140、236、237、248、249、3
48、349 抵抗 141、250、350 トランジスタ 142、251、351 抵抗 143、252、352 ダイオード
フロントページの続き Fターム(参考) 5H006 AA06 CA02 CB03 CB07 CC08 DB05 DC05 5H730 AA14 AS01 BB26 BB57 DD04 DD12 DD32 EE02 EE08 EE10 EE13 EE46 EE73 FD24 FF17 FG05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流入力電圧を生成する直流電源と、 変圧器を構成する第1の補助巻線に生じる第2の交流電
    圧の電圧値を検出する検出回路と、 前記第2の交流電圧の電圧値の変化を検出することで生
    成された制御信号により前記直流入力電圧をオン/オフ
    制御し、所定の周波数及び前記第2の交流電圧に対応し
    たパルス幅を持つ第1の交流電圧を生成するスイッチン
    グ回路と、 前記検出回路により検出した前記第2の交流電圧の電圧
    値の変化に基づき、前記制御信号を生成する制御回路
    と、 前記スイッチング回路のオフ期間に前記変圧器の一次巻
    線に励磁電流を流すことにより、前記変圧器のコアをリ
    セットするアクティブクランプ回路と、を前記変圧器の
    一次側に有し、 前記変圧器による前記第1交流電圧の変圧により二次巻
    線に生じる第3の交流電圧を、リセット電流に基づいて
    オン/オフ制御して前記リセット電流に対応したパルス
    幅を持つ第4の交流電圧を生成するマグ・アンプと、 前記第4の交流電圧を整流して脈動電圧を生成する整流
    回路と、 前記脈動電圧を平滑化して直流出力電圧を生成し、該直
    流出力電圧を負荷に印加する平滑回路と、 前記直流出力電圧の変化を検出して前記第4の交流電圧
    を負帰還制御するための前記リセット電流を生成する電
    圧制御回路と、からなる出力部を前記変圧器の二次側に
    複数有し、 前記整流回路は、 前記変圧器の二次側に設けた第2の補助巻線に生じる第
    5の交流電圧の電圧値に応じてオン/オフ制御され、前
    記脈動電圧を生成する第1のNMOSトランジスタを有
    し、 前記平滑回路は、 脈動電圧を平滑化して前記直流出力電圧を生成し、該直
    流出力電圧を負荷に印加する平滑用コンデンサと、 前記脈動電圧による磁気エネルギーを蓄えるチョークコ
    イルと、 前記変圧器の二次側に設けた第3の補助巻線に生じる第
    6の交流電圧の電圧値に応じて、前記第1のNMOSが
    オフ状態のときにオン状態になって前記チョークコイル
    に蓄えられた電磁エネルギーを前記平滑用コンデンサに
    供給する第2のNMOSトランジスタと、を有し、 前記マグ・アンプを、前記二次巻線と前記第1のNMO
    Sトランジスタとの間に挿入したことを特徴とする多出
    力スイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】 直流入力電圧を生成する直流電源と、 変圧器を構成する第1の補助巻線に生じる第2の交流電
    圧の電圧値を検出する検出回路と、 前記第2の交流電圧の電圧値の変化を検出することで生
    成された制御信号により前記直流入力電圧をオン/オフ
    制御し、所定の周波数及び前記第2の交流電圧に対応し
    たパルス幅を持つ第1の交流電圧を生成するスイッチン
    グ回路と、 前記検出回路により検出した前記第2の交流電圧の電圧
    値の変化、及び電圧変化検出回路により検出した検出信
    号のレベルに基づき、前記制御信号を生成する制御回路
    と、 前記スイッチング回路のオフ期間に前記変圧器の一次巻
    線に励磁電流を流すことにより、前記変圧器のコアをリ
    セットするアクティブクランプ回路と、を前記変圧器の
    一次側に有し、 前記変圧器による前記第1の交流電圧の変圧により第1
    の二次巻線に生じる第7の交流電圧を整流して第1の脈
    動電圧を生成する第1の整流回路と、 前記第1の脈動電圧を平滑化して第1の直流出力電圧を
    生成し、該第1の直流出力電圧を負荷に印加する第1の
    平滑回路と、 前記第1の直流出力電圧の変化を検出して検出信号を生
    成し、前記制御回路に供給する前記電圧変化検出回路
    と、を有する主出力部と、 前記変圧器による前記第1の交流電圧の変圧により第2
    の二次巻線に生じる第8の交流電圧をリセット電流に基
    づいてオン/オフ制御し、前記リセット電流に対応した
    パルス幅を持つ第9の交流電圧を生成するマグ・アンプ
    と、 前記第9の交流電圧を整流して第2の脈動電圧を生成す
    る第2の整流回路と、 前記第2の脈動電圧を平滑化して第2の直流出力電圧を
    生成し、該第2の直流出力電圧を負荷に印加する第2の
    平滑回路と、 前記第2の直流出力電圧の変化を検出して前記第9の交
    流電圧を負帰還制御するための前記リセット電流を生成
    する電圧制御回路と、を有する複数の副出力部と、を前
    記変圧器の二次側に有し、 前記第1の整流回路は、 前記第7の交流電圧を前記スイッチング回路におけるス
    イッチングのタイミングに同期してオン/オフ制御する
    ことにより、前記第1の脈動電圧を生成する第1のNM
    OSトランジスタを有し、 前記第1の平滑回路は、 前記第1の脈動電圧を平滑化して前記第1の直流出力電
    圧を生成し、該第1の直流出力電圧を負荷に印加する第
    1の平滑用コンデンサと、 前記第1の脈動電圧による磁気エネルギーを蓄える第1
    のチョークコイルと、 前記第1のNMOSトランジスタがオフ状態のときにオ
    ン状態になって前記チョークコイルに蓄えられた電磁エ
    ネルギーを前記平滑用コンデンサへ供給する第2のNM
    OSトランジスタと、を有し、 前記第2の整流回路は、 前記変圧器の二次側に設けた第2の補助巻線に生じる第
    10の交流電圧の電圧値に応じてオン/オフ制御され、
    前記第2の脈動電圧を生成する第3のNMOSトランジ
    スタを有し、 前記第2の平滑回路は、 前記第2の脈動電圧を平滑化して前記第2の直流出力電
    圧を生成し、該第2の直流出力電圧を負荷に印加する第
    2の平滑用コンデンサと、 前記第2の脈動電圧による磁気エネルギーを蓄える第2
    のチョークコイルと、 前記変圧器の二次側に設けた第3の補助巻線に生じる第
    11の交流電圧の電圧値に応じて、前記第4のNMOS
    がオフ状態のときにオン状態になって前記第2のチョー
    クコイルに蓄えられた電磁エネルギーを前記第2の平滑
    用コンデンサに供給する第4のNMOSトランジスタ
    と、を有し、 前記マグ・アンプを、前記第2の二次巻線と前記第3の
    NMOSトランジスタとの間に挿入したことを特徴とす
    る多出力スイッチング電源回路。
  3. 【請求項3】 直流入力電圧を生成する直流電源と、 変圧器を構成する第1の補助巻線に生じる第2の交流電
    圧の電圧値を検出する検出回路と、 前記第2の交流電圧の電圧値の変化を検出することで生
    成された制御信号により前記直流入力電圧をオン/オフ
    制御し、所定の周波数及び前記第2の交流電圧に対応し
    たパルス幅を持つ第1の交流電圧を生成するスイッチン
    グ回路と、 前記検出回路により検出した前記第2の交流電圧の電圧
    値の変化、及び電圧変化検出回路により検出した検出信
    号のレベルに基づき、前記制御信号を生成する制御回路
    と、 前記スイッチング回路のオフ期間に前記変圧器の一次巻
    線に励磁電流を流すことにより、前記変圧器のコアをリ
    セットするアクティブクランプ回路と、を前記変圧器の
    一次側に有し、 前記変圧器による前記第1交流電圧の変圧により二次巻
    線に生じる第3の交流電圧を、リセット電流に基づいて
    オン/オフ制御して前記リセット電流に対応したパルス
    幅を持つ第4の交流電圧を生成するリセット巻線を有す
    るマグ・アンプと、 前記第4の交流電圧を整流して脈動電圧を生成する整流
    回路と、 前記脈動電圧を平滑化して直流出力電圧を生成し、該直
    流出力電圧を負荷に印加する平滑回路と、 前記直流出力電圧の変化を検出して前記第4の交流電圧
    を負帰還制御するための前記リセット電流を生成する電
    圧制御回路と、からなる出力部を前記変圧器の二次側に
    複数有し、 前記整流回路は、 前記第3の交流電圧を前記スイッチング回路におけるス
    イッチングのタイミングに同期してオン/オフ制御する
    ことにより、前記脈動電圧を生成する第1のNMOSト
    ランジスタを有し、 前記平滑回路は、前記脈動電圧を平滑化して前記直流出
    力電圧を生成し、該直流出力電圧を負荷に印加する平滑
    用コンデンサと、 前記脈動電圧による電磁エネルギーを蓄えるチョークコ
    イルと、 前記第1のNMOSトランジスタがオフ状態のときにオ
    ン状態になって前記チョークコイルに蓄えられた電磁エ
    ネルギーを前記平滑用コンデンサへ供給する第2のNM
    OSトランジスタと、を有し、 前記マグ・アンプは、前記二次巻線の巻き終わり側にゲ
    ート電極を接続し、ソース電極を接地側に接続し、ドレ
    イン電極を前記二次巻線の巻き始め側に接続した前記第
    1のNMOSトランジスタのゲート電極と、前記二次巻
    線の巻き始め側にゲート電極を接続し、ソース電極を接
    地側に接続し、ドレイン電極を前記マグ・アンプの出力
    側に接続した第2のNMOSトランジスタのドレイン電
    極との間に挿入し、前記リセット電流を、前記リセット
    巻線の巻き始め側より入力し、接地側に出力することを
    特徴とする多出力スイッチング電源回路。
  4. 【請求項4】 前記第2のNMOSトランジスタの後段
    に、該第2のNMOSトランジスタと並列に、電圧降下
    の小さいダイオードを挿入したことを特徴とする請求項
    1から3の何れか一項に記載の多出力スイッチング電源
    回路。
  5. 【請求項5】 前記アクティブクランプ回路は、 前記変圧器の一次巻線の巻き終わり側に接続したコンデ
    ンサと、 前記制御回路から出力される、前記制御回路により生成
    される前記制御信号と逆位相の信号をゲート入力、前記
    スイッチング回路の出力をソース電極に接続し、ドレイ
    ン電極を前記コンデンサと接続したNMOSトランジス
    タとを有し、 前記制御回路から出力される前記制御信号と逆位相の信
    号は、前記スイッチング回路と前記NMOSとが同時に
    オン状態とならないようにデットタイムを有しているこ
    とを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の多
    出力スイッチング電源回路。
  6. 【請求項6】 前記第3の交流電圧は、 前記マグ・アンプが飽和するために必要なパルス幅を有
    することを特徴とする請求項1または3記載の多出力ス
    イッチング電源回路。
  7. 【請求項7】 前記第8の交流電圧は、 前記マグ・アンプが飽和するために必要なパルス幅を有
    することを特徴とする請求項2記載の多出力スイッチン
    グ電源回路。
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