JP2003052057A - 映像変換による立体視映像生成装置 - Google Patents

映像変換による立体視映像生成装置

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JP2003052057A
JP2003052057A JP2001240073A JP2001240073A JP2003052057A JP 2003052057 A JP2003052057 A JP 2003052057A JP 2001240073 A JP2001240073 A JP 2001240073A JP 2001240073 A JP2001240073 A JP 2001240073A JP 2003052057 A JP2003052057 A JP 2003052057A
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stereoscopic
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generation device
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Michio Oikawa
道雄 及川
Masami Yamazaki
眞見 山崎
Takeshi Minagawa
剛 皆川
Haruo Takeda
晴夫 武田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】手術などで用いる立体内視鏡映像は視野が狭
く、歪みがあり、高精細な立体視用のステレオ映像の歪
みをリアルタイムに補正し、広い視野を提供する技術が
必要である。 【解決手段】立体視用の映像取得装置2で撮影した映像
を立体視映像生成装置1に取込み、双線形補間による幾
何変形手段6と区分線形変換による色変調手段8により
高速な画像処理を行い、立体視映像提示装置3へ出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像の歪みを補正
して、ステレオ視の原理による立体視用映像を提示する
装置および方法に関し、主に内視鏡などの高精細な映像
下での手術を支援するための装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連する従来技術として、以下
の文献が知られている。 (1)「カメラ付きインターホン用モニターテレビ及び
これに使用する機能拡張ユニット」特開平5-236478号公
報 (2)伊関、他「三次元画像の診断と外科治療への応用
コンピュータ外科・バーチャルホスピタルの将来展
望」第5回コンピュータ支援画像診断学会第4回日本コ
ンピュータ外科学会合同論文集、pp.11,12 (1995)。
【0003】インタフォンに設置された広角カメラ映像
を入力として、画像処理回路によって加工してズーム処
理やパン、逆光補正などを可能とする拡張機能ユニット
について文献(1)で述べられている。
【0004】患者への侵襲を少なくする手法として、内
視鏡下での非開胸、非開腹が盛んに行われるようになっ
てきており、脳外科においても低侵襲手術を実現するた
めのシステムとして、文献(2)には、顕微鏡下で手術す
るためのシステムが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記文献(1)の従来技
術は立体視をするという点について配慮がされておら
ず、またインタフォンの映像処理を目的としており、手
術を対象とする映像に要求される高精細なステレオ映像
の歪み補正をリアルタイムで行うためには問題が存在し
た。
【0006】上記文献(2)の従来技術はステレオ映像に
より立体視をするという点は考慮しているが、映像に歪
みが存在したり、電子顕微鏡の視野自体の狭さという問
題については考慮されていなかった。
【0007】歪みのある映像をもとに立体視の際に発生
する奥行き認識誤差が発生するという課題が存在するた
め、本発明は高精細な手術用などのステレオ映像をリア
ルタイムに変換し、立体視用の映像に変換することを目
的としており、特に、歪みを補正したステレオ映像を生
成することを主な目的としている。また他の目的は、歪
み補正を利用することにより、有効な視野の広い映像を
提供することを目的とする。
【0008】さらに他の目的は、位置的な歪みだけでな
く、色変調も補正したステレオ映像を生成することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、ステレオ映像の歪みをリアルタイムに補正する回
路を設け、同時に立体視用の映像に変換することも可能
としたものである。また、広視野映像を効率的に利用す
るために、歪み補正の範囲を映像の一部とし、歪み補正
パラメータを高速に変更できる構造にすることで、リア
ルタイムでの仮想的な見回しを可能としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例として、図
1を用いて、映像ベースの仮想内視鏡機能を実現する1
例について説明する。
【0011】立体視映像生成装置1は視差のある映像取
得装置2からの映像を入力とし、立体視映像提示装置3
へ映像変換した結果を出力する。映像取得装置2からの
映像信号がアナログ信号の場合、映像はA/D(アナログ
/ディジタル)コンバータ4を介し、フレームバッファ
5に1フレーム分のディジタル画像として格納される。
フレームメモリ5に格納された画像に対して、幾何変形
手段6は幾何変形用パラメータを格納したメモリ7よ
り、変形パラメータを参照しながら、画像の幾何変形を
行う。その幾何変形結果を色変調手段8が色変調用パラ
メータを格納したメモリ9より、色変調パラメータを参
照しながら色の変調を行う。なお、色変調が発生しない
光学系の場合には、色変調手段8は用いなくてもよい。
その結果をD/A(ディジタル/アナログ)コンバータに
より、アナログ映像信号に戻して出力する。
【0012】出力された映像信号は、液晶シャッタを用
いたステレオ表示装置で一般的な形式である、左目用と
右目用の画像を1画面を上下に分割した形式(以下、上
下フォーマットと呼ぶ)であるとし、その映像信号の垂
直周波数を倍にすることで左右目用の映像を高速に切替
える装置13を通して、左右目用映像の表示装置14に
表示し、左右映像の切替えに同期した液晶シャッタ眼鏡
をかけたユーザに提示する。また、映像取得装置2は右
目用と左目用別々のカメラ11、12を持った装置であ
り、立体視映像生成装置1は2つの映像信号を同時に入
力できるものとする。
【0013】まず、幾何変形手段6の実現方法について
図2を用いて、説明する。幾何変形パラメータとして、
幾何変形後の画像21のピクセル格子点23が、幾何変
形前の画像22において対応する変形前位置24の座標
値をパラメータとして、幾何変形パラメータ用メモリ7
に記憶する。このとき、変形前位置24の周辺のピクセ
ル領域25に着目するとき、近接するピクセルの画素値
をa(0,0), a(0,1), a(1,0), a(1,1)とし、変形前位置2
4との位置関係が、図2のように、横方向についてx:(1
-x), 縦方向についてy:(1-y)となっていたと考える。す
ると、変形前位置24における画素値a、すなわち幾何
変形後のピクセル格子点23における画素値aは、(数
1)によって双線形補間計算することが可能である。 a=(1-x)(1-y)a(0,0)+x(1-y)a(0,1)+(1-x)ya(1,0)+xya(1,1)…(数1) よって、幾何変形手段6は、このような幾何変形パラメ
ータを目盛り7を参照して取り出し、数1の演算を行う
ための回路を実装する。なお上記幾何変形手段は、ソフ
トウェアで実装しても前記補間計算を高速に実行できる
ハードウェアがあれば、ソフトウェアで実装してもよ
い。
【0014】次に、上記のような幾何変形後の画像のピ
クセル位置と、幾何変形前のピクセル位置を結び付ける
方法について説明する。映像取得装置は射影モデルで表
すことができる。例えば、ピンホールカメラモデルで表
せる場合について図3を用いて説明する。
【0015】歪みのない射影モデルでは、A物体面33
上の点35は、歪みのない投影面31上の点37に射影
される。同様に、同じ光線上にあるB物体面34上の点
36も点37に射影されることになる。しかし、一般に
レンズの特性から、投影面は歪んだ投影面32のように
モデル化され、点35、36は点38に射影されること
になる。このまま表示すると歪んだ映像が表示されるた
め、上記の幾何変形を利用して、点38に投影された映
像を点37の位置に移動する。このような幾何変形前投
影面と幾何変形後投影面のピクセル位置の対応が上記の
幾何変形パラメータに相当し、射影モデルがすべて判明
している場合には、このパラメータを求めることが可能
である。射影モデルにおける投影面の歪み方が不明な場
合には、既知の形状を撮影することにより推定すること
も可能である。
【0016】射影モデルの計算方法について1次元に簡
略化した図4を用いて説明する。半画角ωでレンズ39
に入射する主光線と投影面30に射影される像高Y'の関
係は、焦点距離fを用いて、射影モデル毎に定義でき
る。ここでH'は主点と呼ばれる。レンズ39に平行光が
入射するとき、周辺部を通過する光はレンズの内部で折
れ曲がる。この折れ曲がった点でできる仮想の面(主平
面)と光軸(レンズ中心を通る光線)とが交わる点が主
点である。
【0017】例えば、映像取得装置2が等距離射影モデ
ルに基づく魚眼レンズを用いたカメラであれば、数2の
ような式により射影モデルが表現でき、直線が曲線に投
影されるような歪んだ映像となる。 Y'=f・ω…(数2) また、映像取得装置2が歪みのない透視射影モデルに基
づくカメラを用いていれば、数3のような式で射影モデ
ルが表現される。 Y'=f・tanω…(数3) 上記の焦点距離fはカメラ毎に異なるため、等距離射影
も出るの焦点距離をf1、透視射影モデルの焦点距離をf2
とすると、半画角ωで入射する光線上に存在する物体に
ついて、歪んだ映像上の点であるY1の値を用いて、数
2、数3から、数4により、歪みのない映像上の点Y2に
変換できることになる。 Y2=f2・tan(Y1/f1)…(数4) 実際には、上記の計算を投影面中心に回転するように適
用することで2次元で計算すればよく、この計算により
幾何変形パラメータを求めることが可能である。
【0018】ここで、上記の幾何変形を行うと同時に、
立体視用の映像に変換する方法について図5を用いて説
明する。
【0019】映像取得装置2により、左目用映像41と
右目用映像42の視差のある映像が撮影されるとする。
図5の例では直交格子を撮影したときに歪んだ映像が撮
影される例を示している。左右目用映像41、42が立
体視映像生成装置1へ入力される。すると幾何変形手段
6は上記の歪み歪み補正を行う際に、左右目用の映像を
1画面の上下にセットし、上下フォーマットの立体視用
映像43のような位置が正しい投影面であるとして幾何
変形を行う。この上下フォーマット映像が図1の立体視
映像提示装置3へ出力されると、映像の垂直同期信号を
倍に変換することにより、左右目用の映像を交互に提示
することで立体視が可能となる。
【0020】上下フォーマットの立体視用映像43は、
上下半分ずつの画面領域に片目ずつの映像がセットされ
た形式であり、図5の例では上半分に歪み補正された左
目用映像44、下半分に歪み補正された右目用映像45
がセットされた形となっている。また、この立体視用映
像43は、立体視映像提示装置3で垂直信号を倍に変換
するため、垂直方向を半分の解像度にしてセットする。
即ち、実際に表示される画像の垂直方向ピクセル数がN
ならば、立体視用映像43の片目分の画面の垂直方向ピ
クセル数N/2の中に実際に表示される範囲の映像を圧縮
してセットすることとなる。
【0021】上記のようにして、立体視も考慮して歪み
補正を行うように求められた幾何変形パラメータを図1
の幾何変形パラメータ用メモリ7に記憶する。
【0022】続いて、色変調手段8について図6を用い
て説明する。上記のように幾何変形手段6により歪み補
正された映像の各ピクセル位置における色変調は、映像
取得装置2の光学的な特性により事前に求めておくこと
が可能である。例えばあるピクセル位置の色情報RGB
(赤、緑、青の光の3原色)のうちのR要素について考
える。注目するピクセル位置のR要素が事前の計測で変
調しており、図6のような区分線形関数で近似できるも
のとする。ここでは色情報が1024階調(10bit)であると
し、横軸に実際に撮影される色情報の値をとり、縦軸に
本来正しい色情報に補正した値をとったものが図5であ
る。本来この色変調の補正は連続的な関数となるが、す
べて記憶するには情報量が大量になるため、ここでは8
区間の区分線形関数で近似する。この方法では、実測さ
れる色の階調を8区画に等分割し、各区画の端点におけ
る色変調の補正値51(β0〜β8)を記憶する。
【0023】すると、色変調パラメータメモリ9に記憶
しておかなければならないのは、1ピクセルあたり前記
の色変調補正値51をRGBの3つ分で、上記幾何変形手段
6で歪み補正した映像のピクセル数分の情報となる。色
変調手段8は前記のような色変調パラメータを参照し
て、色情報を変換する回路を実装する。なお、前記色変
調手段は、ソフトウェアで実装しても高速に実行できる
ハードウェアが存在すれば、ソフトウェアで実装しても
よい。
【0024】以上のように幾何的な歪み補正と色変調を
補正された立体視用の映像を立体視映像生成装置1から
出力され立体視映像提示装置3に提示することにより、
歪みのない色の正しい映像をユーザが見ることができる
ようになる。この例を立体内視鏡下での手術に適用する
ことにより、位置認識精度が向上するため手術の安全性
が向上するとともに、手術時間も短縮され、患者への低
侵襲な手術が実現できるようになる。
【0025】別の実施例を立体内視鏡の片目分について
示した図7を用いて説明する。立体内視鏡の場合には、
以下の処理を左右目用の映像それぞれに適用すればよ
い。
【0026】実際の内視鏡(片目分)61の視野範囲が
62の領域であるとするとき、前記実内視鏡視野範囲6
2のうちの一部について歪み補正を行い歪みのない視野
64を上記の歪み補正処理により生成する。これは即
ち、仮想的な内視鏡63の映像を生成することとなり、
前記実内視鏡視野範囲62の内部であれば仮想的な内視
鏡の歪みのない視野は65のように回転することが可能
である。
【0027】このような仮想内視鏡映像を生成するため
には、仮想内視鏡の視野範囲などのモデルを定義し、視
線方向に応じた歪み補正パラメータを図1の幾何変形パ
ラメータ用メモリ7に設定することで実現可能である。
【0028】以上のような仮想的な見回し機能により、
実際のカメラ位置は固定のままで、視線方向を変更でき
るため、カメラの駆動構造を簡易化できる。また、広視
野の映像の全体を歪みのない映像として有効に利用する
ことができる。
【0029】別の実施例として、立体視映像生成装置1
内の幾何変形手段6と色変調手段8の順番を入れ替える
例を図8を用いて説明する。
【0030】全視野の映像71が立体視映像生成装置1
に入力された後、まず色変調手段8で処理され、全視野
分について色補正された映像72が生成される。なお、
ここでは、全視野としたが、全ての視野でなく、視野の
うち、予め定められた範囲のものを対象としてもよい。
次に全視野の色補正映像72が幾何変形手段6で処理さ
れることにより、幾何変形後の映像73を生成し、立体
視映像生成装置1から出力する。このとき、幾何変形手
段6において、上記の仮想的な見回し機能を実現した場
合を考えると、幾何補正後の映像は色補正映像72の視
野の一部となる。
【0031】幾何変形手段6の処理の後に色変調手段8
での処理を行うこれまでの構成では、仮想的な見回しに
より、視線方向が変わる毎に幾何変形パラメータだけで
はなく、色変調パラメータも変更しなければならず、メ
モリの内容の書き換えに時間がかかってしまう。しか
し、図8の構成にすることにより、仮想的に見回しをす
る際には、幾何変形パラメータ用メモリ7に記憶してい
るパラメータの内容を書きかえる必要はあるが、色変調
パラメータ用メモリ9の内容は書き換えなくて良いた
め、高速に視線方向の変更ができるという効果がえられ
る。
【0032】フレームメモリの例について図9〜図11
を用いて説明する。図1のような映像取得装置2の場合
には、左目用カメラ11による映像が41、右目用カメ
ラ12による映像が42であるとき、立体視映像生成装
置1内のフレームメモリ5内の一部に図9のように書き
込まれるものとする。フレームメモリ5は入力される映
像の画素数が異なっても良いように、想定する映像の画
素数よりも大きな領域を確保しておく。
【0033】このようなフレームメモリの構成にしてお
くことにより、映像取得装置2の構成が変わった場合に
も対応できる。例えば、図10のように、ハイビジョン
テレビの横長のアスペクト比を利用して、左右用の映像
41、42を1画面の左右用映像91に写し込んで撮影
するような映像取得装置であった場合を考える。この場
合にも図10のように、画面91全体をフレームメモリ
5に格納できるようにする。
【0034】幾何変形パラメータや色変調パラメータ
は、このフレームメモリに格納された映像の位置に対応
するように計算しておけば、フレームメモリ内で、どの
位置に左右目用の映像が格納されても対応可能である。
【0035】上記のようにフレームメモリを利用するた
めの例を図11に示す。図1のA/Dコンバータ4の内部
にA/Dコンバータを4つ(102〜105)持っている
ものとする。図9のような左右用の2画面が入力される
場合には,左目用映像41をA/Dコンバータa102に、
右目用映像42をA/Dコンバータb103に入力し、フレ
ームメモリ5に対し、図9のように書き込めばよい。映
像取得装置が図10のように左右用映像を1画面にして
取得するような場合には、左右用映像91を画面分割器
101により、図10のフレームメモリの点線のように
分割し、A/Dコンバータa102〜A/Dコンバータd105
に入力することで、図10のようにフレームメモリ5に
格納する。なお、画面分割器101は、複数モニタに1
画面を表示するような用途のために市販されている。
【0036】以上のような構成とすることで、映像取得
装置の構成や、映像の画素数が異なる場合にも、同一の
ハードウェアで対応することが可能となる。
【0037】また、本発明の他の実施例では、映像取得
装置2の映像出力がディジタル信号の場合、A/Dコンバ
ータ4を介さずにフレームメモリ5に1フレーム分の画
像を書き込むようにしてもよい。同様に、図1の立体視
映像提示装置3がディジタル映像信号の入力に対応して
いる場合にはD/Aコンバータ10を介さずに映像信号を
立体視映像生成装置1から出力してもよい。
【0038】また、本発明に含まれる他の立体視映像提
示装置として、図1のような液晶シャッタを用いない例
を図12、13に示す。立体視映像提示装置3は左目用
表示装置111と右目用表示装置112からなり、顕微
鏡やHMD(Head Mounted Display)のように、左右目用
の映像を表示する装置をそれぞれ持っており、直接左右
の目に映像を出力できるものとする。このような立体視
映像提示装置では、図1の垂直信号を倍にするような左
右目用映像切替え手段13は必要ない。
【0039】このような立体視映像提示装置の場合に
は、図12のように、立体視映像生成装置を左目用と右
目用にそれぞれ用意して、左目用表示装置111と右目
用表示装置112の映像を別々に生成すれば良い。ある
いは、図13のように、立体視映像生成装置内でD/Aコ
ンバータ10の内部に2つのD/Aコンバータ(122、
123)を持つことで、幾何補正、色補正された左右用
の映像121を分割して左目用表示装置111と右目用
表示装置112に出力するようにすれば良い。
【0040】左右目用の映像を別々に表示できる手段を
用いることにより、画面のちらつきが低減され、観察者
の疲れを低減する効果が得られる。
【0041】幾何変形パラメータを高速に変更するため
の別の実施例について図14を用いて説明する。図14
の格子131が幾何変形後の投影面座標(ピクセルの中
心位置)であるとする。このとき、幾何変形パラメータ
のデータ(幾何変形前の投影面上で対応する位置の情
報)を記憶しある座標が黒丸の点132であるとする。
すなわち、図14の例ではx方向y方向とも間を2ピクセ
ルずつ間引いた位置のパラメータのみを記憶している状
態(以下ではこれを1/3間引き率と呼ぶ)である。図1
4のように、座標(x,y)の位置の幾何変形パラメータがa
[i][j]というテーブルに記憶されており、同様に(x+3,
y)はa[i+1][j], (x,y+3)はa[i][j+1], (x+3, y+3)はa[i
+1][j+1]に記憶されているとする。ここで、x軸方向の
方向の間引き率を1/s, y軸方向の間引き率を1/tとする
と、前記の座標(x,y)と幾何変形パラメータを格納する
(i,j)の関係は以下の数5によりあわらわすことができ
る。
【0042】i=x/s、j=y/t…(数5) ただし、xは0から始まるsの倍数、yは0から始まるtの倍
数。このように幾何変形パラメータを間引いて図1の幾
何変形パラメータ用メモリ7に記憶することにより、デ
ータ量を削減することが可能で、幾何変形パラメータを
高速に変更することが可能となる。しかしこのままで
は、幾何変形パラメータが記憶されていない幾何変形後
の位置が、幾何変形前のどの位置に対応するかが分から
ないため,幾何変形手段6の内部に不足する情報を計算
する手段を設ける。その計算を図14を用いて説明す
る。
【0043】幾何変形パラメータが記憶されていない幾
何変形後のある位置(x+1,y+1)の点133に注目する。
点133における幾何変形パラメータは存在しないた
め、その周囲で幾何変形パラメータのデータを持ってい
る座標(x,y), (x+3,y), (x,y+3), (x+3, y+3)のデータ
を用いて補間計算を行う。a[i][j]に記憶されている幾
何変形前の対応する位置のデータを(X[i,j],Y[i,j])と
し、同様にa[i+1][j]のデータを(X[i+1][j],Y[i+1]
[j]), a[i][j+1]のデータを(X[i][j+1],Y[i][j+1])、a
[i+1][j+1]のデータを(X[i+1][j+1],Y[i+1][j+1]とす
る。すると、点133における幾何変形パラメータのデ
ータ(X,Y)は以下の数6により求めることができる。 X=((3-1)/3)×(((3-1)/3)×X[i][j]+(1/3)×X[i+1][j])+ (1/3)×(((3-1)/3)×X[i][j+1]+(1/3)×X[i+1][j+1]) Y=((3-1)/3)×(((3-1)/3)×Y[i][j]+(1/3)×Y[i+1][j])+ (1/3)×(((3-1)/3)×Y[i][j+1]+(1/3)×Y[i+1][j+1]) …(数6) これを、一般に間引き率をx方向が1/s, y方向が1/tと
し、注目する幾何変形後の座標が(x,y)であるとしたと
き、以下の数7のように表すことができる。 X=((t-y%t)/t)×(((s-x%s)/s)×X[i][j]+((x%s)/s)×X[i+1][j])+ ((y%t)/t)×(((s-x%s)/s)×X[i][j+1]+((x%s)/s)×X[i+1][j+1]) Y=((t-y%t)/t)×(((s-x%s)/s)×Y[i][j]+((x%s)/s)×Y[i+1][j])+ ((y%t)/t)×(((s-x%s)/s)×Y[i][j+1]+((x%s)/s)×Y[i+1][j+1])…(数7) ただし、%は割り算のあまりを示し、例えばx%sはxをsで
割ったあまりを示す。
【0044】以上のような間引かれた幾何変形パラメー
タから補間計算する手段は、ハードウェアで実装するこ
とによる非常に高速に実行することが可能である。以上
の実施例により、間引いた幾何変形パラメータを利用す
ることで高速なパラメータの変更が可能となるため、上
記の仮想内視鏡の見回し機能などの際にパラメータを高
速に変更することが可能となる。
【0045】本発明の実施の形態によれば、立体視する
際の奥行き認識誤差を補正することができるので、内視
鏡下での手術において位置認識の精度が上がるため、手
術時間の短縮や安全性の向上などの効果がある。
【0046】また、本発明の実施の形態によれば、歪み
のない、広視野の立体視映像を生成できるため、視野が
広くなることにより、医師の負担が軽くなったり、カメ
ラ系の駆動機構を省略することによる、小型化、低コス
ト化を実現することが可能である。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、立体視する際の奥行き
認識誤差を補正することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の立体視映像システムの全体
構成図である。
【図2】図1の幾何変形手段の原理を示した図である。
【図3】図1の映像取得装置による映像の歪みの原理を
示した図である。
【図4】図1の映像取得装置の射影モデルを説明する図
である。
【図5】立体視用の映像を生成する原理を示した図であ
る。
【図6】図1の色変調手段の原理を示した図である。
【図7】仮想的な見回し映像の原理を示した図である。
【図8】図1の立体視映像生成装置の別の実施例につい
ての構成図である。
【図9】図1のフレームメモリに映像を設定する説明図
である。
【図10】図9のフレームメモリへの映像設定の別の実
施例の説明図である。
【図11】図9、図10を実現する実施例の説明図であ
る。
【図12】図1の立体視映像提示装置を変形した場合の
別の構成図である。
【図13】図12の立体視映像提示装置での別の立体視
映像生成装置の構成図である。
【図14】幾何変形パラメータを間引いて記憶する実施
例の説明図である。
【符号の説明】
1.立体視映像生成装置 2.映像取得装置 3.立体視映像提示装置 6.幾何変形手段 8.色変調手段 61.実内視鏡 62.実内視鏡の視野 63.仮想内視鏡 64、65.仮想内視鏡の歪みの補正された視野
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/36 510 G09G 5/36 510V H04N 15/00 H04N 15/00 (72)発明者 皆川 剛 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 武田 晴夫 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 Fターム(参考) 5B057 BA13 CA01 CA08 CA13 CA16 CB01 CB08 CB13 CB16 CD06 CD12 CE08 CE16 5C061 AA03 AB04 AB08 5C082 AA04 AA27 BA12 BA47 BB02 BB42 CA12 CA42 CA76 CB05 DA22 DA42 DA89 MM04 MM07 MM10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示装置で立体視映像の表示を可能とする
    立体視映像生成装置において、 視差のある映像を撮影可能な映像取得手段により得られ
    た映像を入力する手段と、 前記入力された映像の幾何変形を行う手段と、 前記表示装置で表示される映像を生成する手段を有する
    ことを特徴とする立体視映像生成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の立体視映像生成装置におい
    て、 前記幾何変形を行う手段における処理と、前記生成する
    手段での前記映像の生成を並行して実行することを特徴
    とする立体視映像生成装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の立体視映像生成装置におい
    て、 前記映像を入力する手段は、視差のある映像が1画面の
    映像として合成された映像および複数の画面から構成さ
    れる映像を入力可能であることを特徴とする立体視映像
    生成装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の立体視映像生成装置におい
    て、 前記入力する手段で入力された映像の歪みを検出する手
    段をさらに有し、 前記映像の幾何変形を行う手段は、検出された前記映像
    の歪みを補正する幾何変形を行うことを特徴とする立体
    視映像生成装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の立体視映像生成装置におい
    て、 前記映像の幾何変形を行う手段は、前記入力された映像
    の一部について変換を実行することにより歪みを補正す
    る幾何学変形を行うことを特徴とする立体視像生成装
    置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の立体視映像生成装置におい
    て、 さらに、前記入力された映像の色調変換を行う手段を有
    することを特徴とする立体視映像生成装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の立体視映像生成装置におい
    て、 前記幾何変形を行う手段は、 幾何変形に必要となる情報の一部を記憶する手段と、 前記幾何変形に必要な情報の一部から、残りの必要な情
    報を補間して求める手段を有することを特徴とする立体
    視映像生成装置。
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