JP2003051128A - 光ディスクドライブ装置、情報処理装置及び信号処理回路 - Google Patents

光ディスクドライブ装置、情報処理装置及び信号処理回路

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JP2003051128A
JP2003051128A JP2001237393A JP2001237393A JP2003051128A JP 2003051128 A JP2003051128 A JP 2003051128A JP 2001237393 A JP2001237393 A JP 2001237393A JP 2001237393 A JP2001237393 A JP 2001237393A JP 2003051128 A JP2003051128 A JP 2003051128A
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JP
Japan
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optical disc
signal
attenuation rate
attenuating
optical
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JP2001237393A
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Kentaro Onoe
堅太郎 尾上
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高パワーを必要とする光ディスクへの高速記
録の際の総和信号及びサーボ信号に応じた光ピックアッ
プのアクチュエータ制御を安定して行うことができる光
ディスクドライブ装置を提供する。 【解決手段】 記録時における光ディスクからの反射光
量の変化に応じて減衰率が変更された減衰手段20によ
り、AGC回路25でゲイン調整される前の総和信号SU
M及びサーボ信号TE,FEの振幅レベルを減衰する。これに
より、記録の高速化に伴って光ディスクからの反射光量
が増大した場合であっても、光ピックアップのアクチュ
エータを制御するための総和信号SUM及びサーボ信号TE,
FEの振幅レベルを減衰手段20によりAGC回路25の
入力電圧範囲内にすることができるので、AGC回路2
5でのゲイン調整を確実に実行し、高パワーを必要とす
る光ディスクへの高速記録の際の取込信号に応じた光ピ
ックアップのアクチュエータ制御を安定して行うことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AGC(Auto Gai
n Control)回路を備えた光ディスクドライブ装置、こ
の光ディスクドライブ装置を搭載した情報処理装置及び
信号処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ディスクに情報を記録し、
又は再生することが可能な光ディスクドライブ装置の光
ピックアップのフォーカスサーボやトラッキングサーボ
においては、記録、再生、消去の動作モードの違いによ
る光量変化や光ディスクの反射率等のパラメータ変動に
対応するために、サーボ信号に対するサーボゲインを自
動調整するAGC(Auto Gain Control:自動ゲイン調
整)回路が知られている。このようなAGC回路は、具
体的には、光ピックアップで分割検波された信号に基づ
き生成された総和信号(SUM信号)や、フォーカスエ
ラー(FE)信号やトラックエラー(TE)信号のサー
ボ信号に対するサーボゲインを最適値に調整するもので
ある。このようにして最適値に調整されたサーボ信号
は、位相補償され、アンプ出力によって光ピックアップ
のアクチュエータの制御に用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては、光ディスクの記録速度の高速化に伴い、強いパワ
ーでの書込みが必要となるため、記録パワーの高パワー
化が進んでいる。
【0004】ところが、このように記録パワーが高パワ
ー化した場合には、記録時における光ディスクの反射光
レベルが増加するため、総和信号(SUM信号)やサー
ボ信号の電圧が変化し、AGC回路によるゲイン調整前
に総和信号(SUM信号)やサーボ信号の振幅レベルが
AGC回路の入力電圧範囲を超えて飽和してしまう恐れ
がある。このようにAGC回路によるゲイン調整前に、
総和信号(SUM信号)やサーボ信号が飽和した場合に
は、AGC回路で総和信号(SUM信号)やサーボ信号
に対するゲイン量を最適値に調整することができなくな
り、アクチュエータの制御が適正に行えないという問題
が発生する。
【0005】本発明の目的は、AGC回路でのゲイン調
整を確実に実行し、高パワーを必要とする光ディスクへ
の高速記録の際の取込信号に応じた光ピックアップのア
クチュエータ制御を安定して行うことができる光ディス
クドライブ装置、情報処理装置及び信号処理回路を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の光
ディスクドライブ装置は、光ディスクからの反射光を受
光した光ピックアップからの出力信号に基づいて処理さ
れる前記光ピックアップのアクチュエータを制御するた
めの取込信号のゲイン量を一定レベルに自動調整するA
GC(Auto Gain Control)回路を備える光ディスクド
ライブ装置において、前記AGC回路でゲイン調整され
る前の前記取込信号の振幅レベルを減衰させる減衰手段
と、この減衰手段の減衰率を前記光ディスクからの反射
光量の変化に応じて可変とする減衰率可変手段と、を備
える。
【0007】したがって、光ディスクからの反射光量の
変化に応じて減衰率が変更された減衰手段により、AG
C回路でゲイン調整される前の取込信号の振幅レベルが
減衰される。これにより、光ディスクからの反射光量が
増大し、取込信号の振幅レベルがAGC回路の入力電圧
範囲を超えてしまった場合であっても、光ピックアップ
のアクチュエータを制御するための取込信号の振幅レベ
ルを減衰手段によりAGC回路の入力電圧範囲内にする
ことが可能になるので、AGC回路でのゲイン調整が確
実に実行され、取込信号に応じた光ピックアップのアク
チュエータ制御を安定して行うことが可能になる。ま
た、光ディスクからの反射光量の変化に応じて減衰手段
の減衰率を変更可能としたことにより、光ディスクから
の反射光量が小さい場合に取込信号の振幅レベルを減衰
させることが防止され、取込信号のS/Nを良好にする
ことが可能になる。
【0008】請求項2記載の発明の光ディスクドライブ
装置は、記録可能な光ディスクからの反射光を受光した
光ピックアップからの出力信号に基づいて処理される前
記光ピックアップのアクチュエータを制御するための取
込信号のゲイン量を一定レベルに自動調整するAGC
(Auto Gain Control)回路を備え、前記光ディスクに
光を照射してデータを記録する光ディスクドライブ装置
において、前記光ディスクに対する記録時における前記
AGC回路でゲイン調整される前の前記取込信号の振幅
レベルを減衰させる減衰手段と、この減衰手段の減衰率
を前記光ディスクからの反射光量の変化に応じて可変と
する減衰率可変手段と、を備える。
【0009】したがって、記録時における光ディスクか
らの反射光量の変化に応じて減衰率が変更された減衰手
段により、AGC回路でゲイン調整される前の取込信号
の振幅レベルが減衰される。これにより、記録の高速化
に伴って光ディスクからの反射光量が増大し、取込信号
の振幅レベルがAGC回路の入力電圧範囲を超えてしま
った場合であっても、光ピックアップのアクチュエータ
を制御するための取込信号の振幅レベルを減衰手段によ
りAGC回路の入力電圧範囲内にすることが可能になる
ので、AGC回路でのゲイン調整が確実に実行され、高
パワーを必要とする光ディスクへの高速記録の際の取込
信号に応じた光ピックアップのアクチュエータ制御を安
定して行うことが可能になる。また、光ディスクからの
反射光量の変化に応じて減衰手段の減衰率を変更可能と
したことにより、光ディスクからの反射光量が小さい場
合に取込信号の振幅レベルを減衰させることが防止さ
れ、取込信号のS/Nを良好にすることが可能になる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の光
ディスクドライブ装置において、前記取込信号は、前記
光ピックアップからの出力信号に基づいて総和信号生成
手段により生成される総和信号及び前記光ピックアップ
からの出力信号に基づいてサーボ信号生成手段により生
成されるサーボ信号である。
【0011】したがって、総和信号及びサーボ信号(フ
ォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号等)に応
じた光ピックアップのアクチュエータ制御を安定して行
うことが可能になる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の光
ディスクドライブ装置において、前記減衰率可変手段
は、前記光ディスクに対する記録速度に応じて前記減衰
手段の減衰率を可変とする。
【0013】したがって、光ディスクからの反射光量の
変動要因となる記録速度に応じて減衰手段の減衰率が変
えられることにより、記録速度の高速化に伴う記録パワ
ーの高パワー化により光ディスクからの反射光量が増大
することから、光ディスクからの反射光量が増大した場
合であっても、光ピックアップのアクチュエータを制御
するための取込信号の振幅レベルをAGC回路の入力電
圧範囲内にすることが可能になる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項4記載の光
ディスクドライブ装置において、前記総和信号及び前記
サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の入力電圧範
囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記光ディスク
に対する記録速度に対応付けて記憶したテーブルを備
え、前記減衰率可変手段は、前記光ディスクに対する記
録速度に応じて前記テーブルを検索し、前記減衰手段の
最適な減衰率を決定する。
【0015】したがって、総和信号及びサーボ信号の振
幅レベルをAGC回路の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な減衰率を光ディスクに対する記録速度に対応
付けて記憶したテーブルを用いて、減衰手段の最適な減
衰率が決定されることにより、簡単な処理で減衰手段の
最適な減衰率を決定することが可能になる。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項4記載の光
ディスクドライブ装置において、前記総和信号及び前記
サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の入力電圧範
囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記光ディスク
に対する記録速度に基づいて算出する関係式を有し、前
記減衰率可変手段は、前記光ディスクに対する記録速度
に応じて前記関係式による演算を実行し、前記減衰手段
の最適な減衰率を決定する。
【0017】したがって、総和信号及びサーボ信号の振
幅レベルをAGC回路の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な減衰手段の最適な減衰率が、光ディスクに対
する記録速度を関係式に代入した演算により決定される
ことにより、簡単な処理及び少ない記憶容量で減衰手段
の最適な減衰率を決定することが可能になる。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項4記載の光
ディスクドライブ装置において、前記減衰率可変手段
は、前記光ディスクに対する少なくとも2以上の記録速
度における前記総和信号の振幅レベルを測定し、前記記
録速度と前記振幅レベルとの関係式を取得する関係式取
得手段と、この関係式取得手段により取得した前記関係
式に基づき所望の前記記録速度における前記振幅レベル
を算出する振幅レベル算出手段と、前記総和信号及び前
記サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の入力電圧
範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記振幅レベ
ルに基づいて算出する演算手段と、を備え、前記振幅レ
ベル算出手段により算出された前記振幅レベルに応じて
前記演算手段による演算を実行し、前記減衰手段の最適
な減衰率を決定する。
【0019】したがって、総和信号及びサーボ信号の振
幅レベルをAGC回路の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な減衰手段の最適な減衰率が、光ディスクに対
する記録の際に実際に測定された総和信号の振幅レベル
に応じて取得された関係式に基づき算出された所望の記
録速度における振幅レベルを演算手段に代入した演算に
より決定される。これにより、光ピックアップの性能の
ばらつきにかかわらず、簡単な処理及び少ない記憶容量
で減衰手段の最適な減衰率を決定することが可能にな
る。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項7記載の光
ディスクドライブ装置において、前記関係式取得手段に
おける前記総和信号の振幅レベルの測定は、前記総和信
号の振幅レベルが前記AGC回路の入力電圧範囲内のレ
ベルとなる記録速度にて行われる。
【0021】したがって、関係式取得手段により取得さ
れる記録速度と振幅レベルとの関係式の正確性が向上す
る。
【0022】請求項9記載の発明は、請求項3記載の光
ディスクドライブ装置において、前記減衰率可変手段
は、前記光ディスクに対する記録パワーに応じて前記減
衰手段の減衰率を可変とする。
【0023】したがって、光ディスクからの反射光量の
変動要因となる記録パワーに応じて減衰手段の減衰率が
変えられることにより、記録速度の高速化に伴う記録パ
ワーの高パワー化により光ディスクからの反射光量が増
大することから、光ディスクからの反射光量が増大した
場合であっても、光ピックアップのアクチュエータを制
御するための取込信号の振幅レベルをAGC回路の入力
電圧範囲内にすることが可能になる。
【0024】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
光ディスクドライブ装置において、前記総和信号及び前
記サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の入力電圧
範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記光ディス
クに対する記録パワーに対応付けて記憶したテーブルを
備え、前記減衰率可変手段は、前記光ディスクに対する
記録パワーに応じて前記テーブルを検索し、前記減衰手
段の最適な減衰率を決定する。
【0025】したがって、総和信号及びサーボ信号の振
幅レベルをAGC回路の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な減衰率を光ディスクに対する記録パワーに対
応付けて記憶したテーブルを用いて、減衰手段の最適な
減衰率が決定されることにより、簡単な処理で減衰手段
の最適な減衰率を決定することが可能になる。
【0026】請求項11記載の発明は、請求項9記載の
光ディスクドライブ装置において、前記総和信号及び前
記サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の入力電圧
範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記光ディス
クに対する記録パワーに基づいて算出する関係式を有
し、前記減衰率可変手段は、前記光ディスクに対する記
録パワーに応じて前記関係式による演算を実行し、前記
減衰手段の最適な減衰率を決定する。
【0027】したがって、総和信号及びサーボ信号の振
幅レベルをAGC回路の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な減衰手段の最適な減衰率が、光ディスクに対
する記録パワーを関係式に代入した演算により決定され
ることにより、簡単な処理及び少ない記憶容量で減衰手
段の最適な減衰率を決定することが可能になる。
【0028】請求項12記載の発明は、請求項9記載の
光ディスクドライブ装置において、前記減衰率可変手段
は、前記光ディスクに対する少なくとも2以上の記録パ
ワーにおける前記総和信号の振幅レベルを測定し、前記
記録パワーと前記振幅レベルとの関係式を取得する関係
式取得手段と、この関係式取得手段により取得した前記
関係式に基づき所望の前記記録パワーにおける前記振幅
レベルを算出する振幅レベル算出手段と、前記総和信号
及び前記サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の入
力電圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記振
幅レベルに基づいて算出する演算手段と、を備え、前記
振幅レベル算出手段により算出された前記振幅レベルに
応じて前記演算手段による演算を実行し、前記減衰手段
の最適な減衰率を決定する。
【0029】したがって、総和信号及びサーボ信号の振
幅レベルをAGC回路の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な減衰手段の最適な減衰率が、光ディスクに対
する記録の際に実際に測定された総和信号の振幅レベル
に応じて取得された関係式に基づき算出された所望の記
録パワーにおける振幅レベルを演算手段に代入した演算
により決定される。これにより、光ピックアップの性能
のばらつきにかかわらず、簡単な処理及び少ない記憶容
量で減衰手段の最適な減衰率を決定することが可能にな
る。
【0030】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の光ディスクドライブ装置において、前記関係式取得手
段における前記総和信号の振幅レベルの測定は、前記総
和信号の振幅レベルが前記AGC回路の入力電圧範囲内
のレベルとなる記録パワーにて行われる。
【0031】したがって、関係式取得手段により取得さ
れる記録パワーと振幅レベルとの関係式の正確性が向上
する。
【0032】請求項14記載の発明は、請求項3記載の
光ディスクドライブ装置において、前記減衰率可変手段
は、前記光ディスクの種類及び前記光ディスクに対する
記録速度に応じて前記減衰手段の減衰率を可変とする。
【0033】したがって、光ディスクからの反射光量の
変動要因となる記録速度及び光ディスクの種類に応じて
減衰手段の減衰率が変えられることにより、記録速度の
高速化に伴う記録パワーの高パワー化により光ディスク
からの反射光量が増大することから、光ディスクからの
反射光量が増大した場合であっても、光ピックアップの
アクチュエータを制御するための取込信号の振幅レベル
をAGC回路の入力電圧範囲内にすることが可能にな
る。
【0034】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の光ディスクドライブ装置において、前記総和信号及び
前記サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の入力電
圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記光ディ
スクの種類及び前記光ディスクに対する記録速度に対応
付けて記憶したテーブルを備え、前記減衰率可変手段
は、前記光ディスクの種類及び前記光ディスクに対する
記録速度に応じて前記テーブルを検索し、前記減衰手段
の最適な減衰率を決定する。
【0035】したがって、総和信号及びサーボ信号の振
幅レベルをAGC回路の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な減衰率を光ディスクに対する記録速度及び光
ディスクの種類に対応付けて記憶したテーブルを用い
て、減衰手段の最適な減衰率が決定されることにより、
簡単な処理で減衰手段の最適な減衰率を決定することが
可能になる。
【0036】請求項16記載の発明は、請求項14記載
の光ディスクドライブ装置において、前記総和信号及び
前記サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の入力電
圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記光ディ
スクの種類及び前記光ディスクに対する記録速度に基づ
いて算出する関係式を有し、前記減衰率可変手段は、前
記光ディスクの種類及び前記光ディスクに対する記録速
度に応じて前記関係式による演算を実行し、前記減衰手
段の最適な減衰率を決定する。
【0037】したがって、総和信号及びサーボ信号の振
幅レベルをAGC回路の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な減衰手段の最適な減衰率が、光ディスクに対
する記録速度を光ディスクの種類に応じた関係式に代入
した演算により決定されることにより、簡単な処理及び
少ない記憶容量で減衰手段の最適な減衰率を決定するこ
とが可能になる。
【0038】請求項17記載の発明は、請求項3記載の
光ディスクドライブ装置において、前記減衰率可変手段
は、前記光ディスクの種類及び前記光ディスクに対する
記録パワーに応じて前記減衰手段の減衰率を可変とす
る。
【0039】したがって、光ディスクからの反射光量の
変動要因となる記録パワー及び光ディスクの種類に応じ
て減衰手段の減衰率が変えられることにより、記録速度
の高速化に伴う記録パワーの高パワー化により光ディス
クからの反射光量が増大することから、光ディスクから
の反射光量が増大した場合であっても、光ピックアップ
のアクチュエータを制御するための取込信号の振幅レベ
ルをAGC回路の入力電圧範囲内にすることが可能にな
る。
【0040】請求項18記載の発明は、請求項17記載
の光ディスクドライブ装置において、前記総和信号及び
前記サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の入力電
圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記光ディ
スクの種類及び前記光ディスクに対する記録パワーに対
応付けて記憶したテーブルを備え、前記減衰率可変手段
は、前記光ディスクの種類及び前記光ディスクに対する
記録パワーに応じて前記テーブルを検索し、前記減衰手
段の最適な減衰率を決定する。
【0041】したがって、総和信号及びサーボ信号の振
幅レベルをAGC回路の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な減衰率を光ディスクに対する記録パワー及び
光ディスクの種類に対応付けて記憶したテーブルを用い
て、減衰手段の最適な減衰率が決定されることにより、
簡単な処理で減衰手段の最適な減衰率を決定することが
可能になる。
【0042】請求項19記載の発明は、請求項17記載
の光ディスクドライブ装置において、前記総和信号及び
前記サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の入力電
圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記光ディ
スクの種類及び前記光ディスクに対する記録パワーに基
づいて算出する関係式を有し、前記減衰率可変手段は、
前記光ディスクの種類及び前記光ディスクに対する記録
パワーに応じて前記関係式による演算を実行し、前記減
衰手段の最適な減衰率を決定する。
【0043】したがって、総和信号及びサーボ信号の振
幅レベルをAGC回路の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な減衰手段の最適な減衰率が、光ディスクに対
する記録パワーを光ディスクの種類に応じた関係式に代
入した演算により決定されることにより、簡単な処理及
び少ない記憶容量で減衰手段の最適な減衰率を決定する
ことが可能になる。
【0044】請求項20記載の発明の情報処理装置は、
請求項1ないし19のいずれか一記載の光ディスクドラ
イブ装置を備える。
【0045】したがって、請求項1ないし19の何れか
一記載の発明と同様の作用を奏する情報処理装置が得ら
れる。
【0046】請求項21記載の発明の信号処理回路は、
光ディスクからの反射光を受光した光ピックアップから
の出力信号に基づき、総和信号生成回路で生成された総
和信号及びサーボ信号生成回路で生成されたサーボ信号
の各ゲイン量を一定レベルに自動調整するAGC(Auto
Gain Control)回路を備える信号処理回路において、
前記光ディスクからの反射光量の変化に応じて減衰率を
変えることが可能な減衰器を前記総和信号生成回路及び
前記サーボ信号生成回路の前段に設け、前記AGC回路
でゲイン調整される前の前記総和信号及び前記サーボ信
号の各振幅レベルを前記減衰器により所定の減衰率で減
衰させる。
【0047】したがって、光ディスクからの反射光量の
変化に応じて減衰率が変更可能な減衰器により、AGC
回路でゲイン調整される前の総和信号及びサーボ信号の
各振幅レベルが減衰される。これにより、記録の高速化
に伴って光ディスクからの反射光量が増大し、総和信号
及びサーボ信号の各振幅レベルがAGC回路の入力電圧
範囲を超えてしまった場合であっても、減衰器の減衰率
が最適な値であることを条件として、光ピックアップの
アクチュエータを制御するための総和信号及びサーボ信
号の各振幅レベルを減衰器によりAGC回路の入力電圧
範囲内にすることが可能になるので、AGC回路でのゲ
イン調整が確実に実行され、高パワーを必要とする光デ
ィスクへの高速記録の際の総和信号及びサーボ信号に応
じた光ピックアップのアクチュエータ制御を安定して行
うことが可能になる。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図4に基づいて説明する。本実施の形態の光ディ
スクドライブ装置は、CD−ROMや情報の記録が可能
なCD−R(CD−Recordable)等の光ディスクを対
象とする光ディスクドライブ装置への適用例を示す。
【0049】ここで、図1は光ディスクドライブ装置A
の構成を示す概略ブロック図である。光ディスク1は回
転駆動手段としてのスピンドルモータ2によって回転駆
動される。スピンドルモータ2はモータドライバ3とサ
ーボ手段4とによって線速度一定(CLV)方式となる
ように制御される。光ピックアップ5は特に図示しない
光源としての半導体レーザ、光学系、レーザ光の焦点が
光ディスク1に合うように光学系を光ディスク1の記録
面に対して垂直方向に動作させるフォーカシングアクチ
ュエータ、レーザ光の焦点が光ディスク1のトラックを
トレースするように光ディスク1の半径方向(スレッジ
方向)に光学系を動作させるトラッキングアクチュエー
タ、検出系及びパワー検出系の受光素子、ポジションセ
ンサ等を内蔵しており、レーザ光を光ディスク1の記録
面に照射する。
【0050】光ピックアップ5は、図示しないシークモ
ータによりスレッジ方向(ディスク半径方向)に移動可
能とされている。これらのフォーカシングアクチュエー
タ、トラッキングアクチュエータ、シークモータは、受
光素子やポジションセンサから得られる信号に基づきモ
ータドライバ3とサーボ手段4とによってレーザスポッ
トを光ディスク1上の目的の場所に位置させるように制
御する。なお、サーボ手段4については、後で詳述す
る。
【0051】データ再生時には、光ピックアップ5で得
られた再生信号をリードアンプ6で増幅して2値化した
後、CDデコーダ7に入力してEFM(Eight to Fourt
eenModulation)復調し、そのEFM復調されたデータ
に対してデインターリーブとエラー訂正の処理を行う。
さらに、そのデインターリーブとエラー訂正の処理後の
データをCD−ROMデコーダ8に入力してデータの信
頼性を高めるためのエラー訂正処理を行う。
【0052】その後、CD−ROMデコーダ8で処理し
たデータをバッファマネージャ9によって一旦バッファ
RAM10に蓄積し、セクタデータとして揃ったときに
ATAPIやSCSI等のホストインタフェース(I/
F)11によってホスト側へ一気に転送する。
【0053】なお、データが音楽データの場合には、C
Dデコーダ7から出てきたデータはD/Aコンバータ1
7に入力され、アナログのオーディオ信号が取り出され
る。
【0054】一方、データ記録時には、ATAPIやS
CSI等のI/F11によってホストから転送されたデ
ータを受信すると、そのデータをバッファマネージャ9
によって一旦バッファRAM10に蓄積する。バッファ
RAM10に或る程度のデータが溜まったときに記録を
開始するが、その前に、光ディスク1のディスク内周に
用意されている記録パワーの構成領域で最適記録パワー
の決定(OPC:Optimum Power Control)を実行すると
ともに、レーザスポットを書込み開始地点に位置させ
る。その書込み開始地点は、トラックの蛇行によって予
め光ディスク1に刻まれているウォブル信号によって求
められる。そのウォブル信号には、ATIP(Absolute
time Pregroove)と称する絶対時間情報が含まれてお
り、ATIPデコーダ12によってATIPの情報を取
り出す。システムコントローラ13は、この絶対時間情
報から回転駆動されている光ディスク1の線速度を取得
することができる。また、ATIPデコーダ12が生成
する同期信号は、CDエンコーダ14に入力されて正確
な位置でのデータの書き出しを可能にしている。
【0055】バッファRAM10のデータは、CD−R
OMエンコーダ15やCDエンコーダ14でエラー訂正
コードの付加やインターリーブを施された後、EFM変
調され、レーザコントロール回路(LDドライバ)1
6、光ピックアップ5を介して光ディスク1に記録され
る。
【0056】このような光ディスクドライブ装置Aは、
上述の各部の動作を制御するとともに後述する各機能を
実行するためのCPU、ROM及びRAMからなるマイ
クロコンピュータ構成のシステムコントローラ13を備
えている。また、システムコントローラ13は、ホスト
を通じてのユーザーからの要求の態様の把握、例えばデ
ータの記録速度の要求を把握する。したがって、システ
ムコントローラ13は、ユーザー要求による記録速度に
あった速度になるようにモータドライバ3を通じてスピ
ンドルモータ2の回転速度を変速し、要求されたデータ
の記録処理を実行する。
【0057】さらに、このシステムコントローラ13に
は、メモリMが接続されている。
【0058】次に、サーボ手段4の構成について図2を
参照しつつ詳細に説明する。図2に示すように、本実施
の形態のサーボ手段4には、減衰率の切り替え可能な減
衰手段である減衰器20が、光ピックアップ5で分割検
波された信号に基づき総和信号(SUM信号)を生成す
る総和信号生成手段である総和信号演算回路21、光ピ
ックアップ5で分割検波された信号に基づきトラックエ
ラー信号(TE信号)を生成するサーボ信号生成手段で
あるTE信号演算回路22、光ピックアップ5で分割検
波された信号に基づきフォーカスエラー信号(FE信
号)を生成するサーボ信号生成手段であるFE信号演算
回路23の前段にそれぞれ設けられており、これらの減
衰器20により各信号の振幅レベルを減衰させることが
可能な構成とされている。
【0059】これらの減衰器20は、システムコントロ
ーラ13にそれぞれ接続されており、システムコントロ
ーラ13の制御により、減衰率の切り替えが可能になっ
ている。このように、減衰率の切り替えが可能な減衰器
20を用いるのは、減衰率が固定された減衰器を用いた
場合には、光ディスク1の反射率やレーザパワーの違い
により後述するAGC回路25の信号検出のダイナミッ
クレンジが制限されてしまうからである。すなわち、例
えば高反射率、高パワー時においてSUM信号振幅が飽
和しないように減衰率を固定すると、高反射率、高パワ
ー用に適した減衰器となってしまい、低反射率、低パワ
ーの時には、減衰率が低すぎて良好なSUM信号のS/
N(信号成分とノイズ成分の比)が得られないからであ
る。
【0060】本実施の形態の光ディスクドライブ装置A
にあっては、工場出荷時等の段階で、最適減衰率を設定
するためのテーブルT1(図3参照)がメモリMを利用
して予め格納されている。テーブルT1には、図3に示
すように、記録速度1×,2×,4×,・・・・に対応
付けて最適な減衰率が記憶されている。すなわち、本実
施の形態における減衰器20の減衰率の切り替えは、ユ
ーザー要求による記録速度に応じてテーブルT1をシス
テムコントローラ13により検索し、最適な減衰率を決
定することにより実行される。ここに、減衰率可変手段
が実現されている。
【0061】ところで、総和信号演算回路21、TE信
号演算回路22、FE信号演算回路23においては、光
ピックアップ5で分割検波された信号に基づいてSUM
信号及びサーボ信号(TE信号、FE信号)を生成する
際に、まず分割検波された信号からのEFM信号の除去
(切り分け)を行わなければならない。EFM信号の除
去(切り分け)方法としては、平均値サーボ方式等が、
一般的によく使われている。平均値サーボ方式は、EF
M信号がSUM信号及びサーボ信号(TE信号、FE信
号)に比べ周波数帯域が高いことから、分割検波された
信号をLPF(Low Pass Filter)にかけてEFM信号
の除去(平均値化)を行うものである。この方式によっ
て取り出されたSUM信号及びサーボ信号(TE信号、
FE信号)は、光ディスク1の記録速度の高速化に伴う
記録パワーの高パワー化に伴い増加する。
【0062】EFM信号の除去(切り分け)方法として
は、サンプリング・ホールドサーボ方式も考えられる
が、この方式によれば光ディスク1の記録速度が高速に
なるほど回路を実現するのが困難になるため、適当では
ない。
【0063】総和信号演算回路21で生成されたSUM
信号は、VCA(Voltage-Controlled Amplifier)24に
供給されて増幅される。そして、この増幅されたSUM
´信号はAGC(Auto Gain Control:自動ゲイン調
整)回路25に供給される。AGC回路25は、SUM
´信号のレベルが常にある値(例えば、1[V])で一定
となるように、VCA24のゲインを調整するためのゲ
イン調整信号を出力し、VCA24のゲインを調整す
る。加えて、AGC回路25から出力されるゲイン調整
信号は、TE信号用のVCA26及びFE信号用のVC
A27にも供給され、TE信号、FE信号はVCA24
と同じゲインで各々VCA26、VCA27で増幅さ
れ、TE´信号、FE´信号として出力される。これに
より、光ディスク1の記録速度の高速化に伴う記録パワ
ーの高パワー化による光ディスク1の反射率が増加した
場合であっても、一定レベル(ターゲット電圧)のサー
ボ信号を生成でき、このサーボ信号に基づいてアクチュ
エータを制御することができる。
【0064】ここで、図4はデータ記録時のAGC回路
25における入出力信号を示す説明図である。図4に示
すように、光ディスク1に対するデータ記録時におい
て、AGC回路25は、SUM信号やサーボ信号がター
ゲット電圧のレベルになるように自動ゲイン調整をかけ
る。なお、本実施の形態のサーボ手段4によれば、EF
M信号の除去(切り分け)に平均値サーボ方式を用いた
場合であっても、減衰率の切り替え可能な減衰器20を
用いて、高反射率、高パワーの場合や、低反射率、低パ
ワーの場合にも対応できるようにしたことにより、記録
速度の高速化に伴う光ディスク1の反射レベルの増加に
よってSUM信号やサーボ信号の振幅レベルが増加した
場合であってもSUM信号やサーボ信号がAGC回路2
5の入力電圧範囲より高くなることを防止することがで
きるので、SUM信号やサーボ信号が飽和することはな
く、AGC回路25でSUM信号やサーボ信号に対する
サーボゲインを最適値に調整することができなくなり、
アクチュエータの制御が行えないという問題が発生する
ことはない。
【0065】ここに、記録時における光ディスク1から
の反射光量の変化に応じて減衰率が変更された減衰器2
0により、AGC回路25でゲイン調整される前のSU
M信号及びサーボ信号の振幅レベルが減衰される。これ
により、記録の高速化に伴って光ディスク1からの反射
光量が増大し、SUM信号及びサーボ信号の振幅レベル
がAGC回路25の入力電圧範囲を超えてしまった場合
であっても、光ピックアップ5のアクチュエータを制御
するためのSUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減
衰器20によりAGC回路25の入力電圧範囲内にする
ことが可能になるので、AGC回路25でのゲイン調整
が確実に実行され、高パワーを必要とする光ディスク1
への高速記録の際のSUM信号及びサーボ信号に応じた
光ピックアップ5のアクチュエータ制御を安定して行う
ことが可能になる。また、光ディスク1からの反射光量
の変化に応じて減衰器20の減衰率を変更可能としたこ
とにより、光ディスク1からの反射光量が小さい場合に
SUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減衰させるこ
とが防止され、SUM信号及びサーボ信号のS/Nを良
好にすることが可能になる。
【0066】さらに、総和信号及びサーボ信号の振幅レ
ベルをAGC回路25の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な減衰率を光ディスクに対する記録速度に対応
付けて記憶したテーブルT1を用いて、最適な減衰器2
0の減衰率が決定されることにより、簡単な処理で最適
な減衰器20の減衰率を決定することが可能になる。
【0067】本発明の第二の実施の形態を図5に基づい
て説明する。なお、前述した実施の形態において説明し
た部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省
略する(以降の実施の形態においても同様)。第一の実
施の形態においては、メモリMに予め格納されたテーブ
ルT1を用いて最適減衰率を設定するようにしたが、本
実施の形態においては、関係式を用いて最適減衰率を設
定するようにしたものである。
【0068】本実施の形態の光ディスクドライブ装置A
にあっては、基本的には第一の実施の形態と同様である
が、工場出荷時等の段階で、記録速度に対する最適減衰
率ζの関係式として、 最適減衰率ζ=a×v+b …………(1) なる数式がメモリMに予め格納されている。(1)式
中、a,bは設計により予め設定されている定数、vは
記録速度である。また、nは実数であり、例えば、n=
1/2とされる。
【0069】以下に、(1)式により最適減衰率ζが決
定される理由について説明する。一般的に記録速度vの
増加に対し、記録パワーは記録速度vの1/2乗に比例し
ていくことが知られている。つまり、光ディスク1から
の反射光量に応じたSUM信号やサーボ信号の振幅レベ
ルも記録速度vの1/2乗に比例して増加していくことに
なる。すなわち、SUM信号やサーボ信号の飽和を防ぐ
には、図5に示すように、最適減衰率ζを記録速度vの
1/2乗に比例させなければならないことになる。
【0070】したがって、本実施の形態における減衰器
20の減衰率の切り替えは、ユーザー要求による記録速
度に応じた最適減衰率ζをシステムコントローラ13に
より(1)式を参照して演算し、最適減衰率ζを決定す
ることにより実行される。
【0071】ここに、記録時における光ディスク1から
の反射光量の変化に応じて減衰率が変更された減衰器2
0により、AGC回路25でゲイン調整される前のSU
M信号及びサーボ信号の振幅レベルが減衰される。これ
により、記録の高速化に伴って光ディスク1からの反射
光量が増大し、SUM信号及びサーボ信号の振幅レベル
がAGC回路25の入力電圧範囲を超えてしまった場合
であっても、光ピックアップ5のアクチュエータを制御
するためのSUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減
衰器20によりAGC回路25の入力電圧範囲内にする
ことが可能になるので、AGC回路25でのゲイン調整
が確実に実行され、高パワーを必要とする光ディスク1
への高速記録の際のSUM信号及びサーボ信号に応じた
光ピックアップ5のアクチュエータ制御を安定して行う
ことが可能になる。また、光ディスク1からの反射光量
の変化に応じて減衰器20の減衰率を変更可能としたこ
とにより、光ディスク1からの反射光量が小さい場合に
SUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減衰させるこ
とが防止され、SUM信号及びサーボ信号のS/Nを良
好にすることが可能になる。
【0072】さらに、総和信号及びサーボ信号の振幅レ
ベルをAGC回路25の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な最適な減衰器20の減衰率が、光ディスク1
に対する記録速度を関係式に代入した演算により決定さ
れることにより、簡単な処理及び少ない記憶容量で最適
な減衰器20の減衰率を決定することが可能になる。
【0073】本発明の第三の実施の形態を図6ないし図
9に基づいて説明する。第一の実施の形態及び第二の実
施の形態においては、記録速度のみに応じて最適な減衰
率を設定するようにした。ところが、光ディスクドライ
ブ装置Aにあっては、光ピックアップ5毎の性能のばら
つきにより、検出されるSUM信号の振幅レベルが装置
毎に異なることがある。すなわち、光ピックアップ5毎
の性能のばらつきにより、最適減衰率は光ディスクドラ
イブ装置A毎に多少異なることになる。つまり、記録速
度のみに応じて最適な減衰率を設定する場合には、最適
減衰率に多少の誤差が生じることになる。そこで、本実
施の形態においては、最適減衰率の精度を高めるべく、
光ディスクドライブ装置A毎の性能のばらつきの影響を
受けずに最適減衰率を決定するために、光ディスク1に
対するデータ記録時において、光ディスクドライブ装置
AのSUM信号の振幅レベルを実際に測定するようにし
たものである。
【0074】ここで、本実施の形態の光ディスクドライ
ブ装置Aに備えられるサーボ手段4の構成について図6
を参照しつつ詳細に説明する。本実施の形態のディスク
ドライブ装置Aに備えられるサーボ手段4には、第一の
実施の形態で説明した構成に加え、図6に示すように、
SUM信号の振幅レベルをモニター可能な機能を有する
SUM信号レベルモニター回路30が減衰器20の前段
に備えられている。
【0075】また、本実施の形態の光ディスクドライブ
装置Aにあっては、工場出荷時等の段階で、SUM信号
振幅レベルに対する最適減衰率ζの関係式として、 最適減衰率ζ=c×V …………(2) なる図7に示すような数式がメモリMに予め格納されて
いる。(2)式中、cは設計により予め設定されている
定数、VはSUM信号振幅レベルである。
【0076】このような前提の下、本実施の形態におい
てシステムコントローラ13の制御により実行される最
適減衰率決定処理の一例を図8に示すフローチャートを
参照して説明する。まず、ユーザー要求による記録速度
vがセットされ、光ディスクドライブ装置Aにセットさ
れた光ディスク1に対して記録命令が発行されると(ス
テップS1)、記録に先立ち、光ディスク1のディスク
内周に用意されている記録パワーの構成領域において2
つ以上の十分低速な記録速度v1,v2で試し書きを実
行し(ステップS2)、記録速度v1,v2による試し
書きの際のそれぞれのSUM信号の振幅レベルV1,V
2をSUM信号レベルモニター回路30で測定し(ステ
ップS3)、その測定結果を近似することによって光デ
ィスクドライブ装置Aにおける記録速度に対するSUM
信号の振幅レベルの関係式(図9参照)を得る(ステッ
プS4)。ここに、関係式取得手段の機能が実行され
る。
【0077】続くステップS5においては、記録速度に
対するSUM信号の振幅レベルの関係式に基づき、ユー
ザー要求による記録速度v時のSUM信号の振幅レベル
Vを予測する(図9参照)。ここに、振幅レベル算出手
段の機能が実行される。
【0078】その後、ステップS5で得られたユーザー
要求による記録速度v時のSUM信号の振幅レベルVの
最適減衰率ζをメモリMに予め格納されている(2)式
を参照して演算し(ステップS6:演算手段)、得られ
た最適減衰率ζを減衰器20にセットし(ステップS
7)、処理を終了する。
【0079】ここに、記録時における光ディスク1から
の反射光量の変化に応じて減衰率が変更された減衰器2
0により、AGC回路25でゲイン調整される前のSU
M信号及びサーボ信号の振幅レベルが減衰される。これ
により、記録の高速化に伴って光ディスク1からの反射
光量が増大し、SUM信号及びサーボ信号の振幅レベル
がAGC回路25の入力電圧範囲を超えてしまった場合
であっても、光ピックアップ5のアクチュエータを制御
するためのSUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減
衰器20によりAGC回路25の入力電圧範囲内にする
ことが可能になるので、AGC回路25でのゲイン調整
が確実に実行され、高パワーを必要とする光ディスク1
への高速記録の際のSUM信号及びサーボ信号に応じた
光ピックアップ5のアクチュエータ制御を安定して行う
ことが可能になる。また、光ディスク1からの反射光量
の変化に応じて減衰器20の減衰率を変更可能としたこ
とにより、光ディスク1からの反射光量が小さい場合に
SUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減衰させるこ
とが防止され、SUM信号及びサーボ信号のS/Nを良
好にすることが可能になる。
【0080】さらに、総和信号及びサーボ信号の振幅レ
ベルをAGC回路25の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な最適な減衰器20の減衰率が、光ディスク1
に対する記録の際に実際に測定された総和信号の振幅レ
ベルに応じて取得された関係式に基づき算出された所望
の記録速度における振幅レベルを演算手段に代入した演
算により決定される。これにより、光ピックアップ5の
性能のばらつきにかかわらず、簡単な処理及び少ない記
憶容量で最適な減衰器20の減衰率を決定することが可
能になる。
【0081】本発明の第四の実施の形態を図10に基づ
いて説明する。第一の実施の形態ないし第三の実施の形
態においては、記録速度に応じて最適な減衰率を設定す
るようにしたが、本実施の形態においては、光ディスク
1の反射レベルの増加によるSUM信号の振幅レベルの
増加は、記録速度の増加よる記録パワーの増加が原因で
あることから、記録パワーに応じて最適な減衰率を設定
するようにしたものである。
【0082】本実施の形態の光ディスクドライブ装置A
にあっては、基本的には第一の実施の形態と同様である
が、工場出荷時等の段階で、最適減衰率を設定するため
のテーブルT2(図10参照)が第一の実施の形態のテ
ーブルT1に代えてメモリMを利用して予め格納されて
いる。テーブルT2には、図10に示すように、記録パ
ワーP1,P2,P3,・・・・に対応付けて最適な減
衰率が記憶されている。すなわち、本実施の形態におけ
る減衰器20の減衰率の切り替えは、記録パワーに応じ
てテーブルT2をシステムコントローラ13により検索
し、最適な減衰率を決定することにより実行される。
【0083】このような前提の下、本実施の形態におい
てシステムコントローラ13の制御により実行される最
適減衰率決定処理の一例について説明する。システムコ
ントローラ13は、ユーザー要求による記録速度vがセ
ットされ、光ディスクドライブ装置Aにセットされた光
ディスク1に対して記録命令が発行されると、指示され
た記録速度vに対する最適記録パワーPvを決定するた
めに光ディスク1の内周に設けられているPCA領域中
の所定の半径位置のトラック上に光ピックアップ5をシ
ークさせてOPCを行い、記録速度vに対する最適記録
パワーPvを決定する。OPCにより記録速度vに対す
る最適記録パワーPvが得られると、システムコントロ
ーラ13は、最適記録パワーPvに応じてテーブルT2
を検索し、最適な減衰率を決定する。
【0084】ここに、記録時における光ディスク1から
の反射光量の変化に応じて減衰率が変更された減衰器2
0により、AGC回路25でゲイン調整される前のSU
M信号及びサーボ信号の振幅レベルが減衰される。これ
により、記録の高速化に伴って光ディスク1からの反射
光量が増大し、SUM信号及びサーボ信号の振幅レベル
がAGC回路25の入力電圧範囲を超えてしまった場合
であっても、光ピックアップ5のアクチュエータを制御
するためのSUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減
衰器20によりAGC回路25の入力電圧範囲内にする
ことが可能になるので、AGC回路25でのゲイン調整
が確実に実行され、高パワーを必要とする光ディスク1
への高速記録の際のSUM信号及びサーボ信号に応じた
光ピックアップ5のアクチュエータ制御を安定して行う
ことが可能になる。また、光ディスク1からの反射光量
の変化に応じて減衰器20の減衰率を変更可能としたこ
とにより、光ディスク1からの反射光量が小さい場合に
SUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減衰させるこ
とが防止され、SUM信号及びサーボ信号のS/Nを良
好にすることが可能になる。
【0085】さらに、総和信号及びサーボ信号の振幅レ
ベルをAGC回路25の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な減衰率を光ディスク1に対する記録パワーに
対応付けて記憶したテーブルT2を用いて、最適な減衰
器20の減衰率が決定されることにより、簡単な処理で
最適な減衰器20の減衰率を決定することが可能にな
る。
【0086】本発明の第五の実施の形態を図11に基づ
いて説明する。第四の実施の形態においては、メモリM
に予め格納されたテーブルT2を用いて記録パワーに応
じた最適減衰率を設定するようにしたが、本実施の形態
においては、関係式を用いて記録パワーに応じた最適減
衰率を設定するようにしたものである。
【0087】本実施の形態の光ディスクドライブ装置A
にあっては、基本的には第四の実施の形態と同様である
が、工場出荷時等の段階で、記録パワーに対する最適減
衰率ζの関係式として、 最適減衰率ζ=a×Pw+b …………(3) なる数式がメモリMに予め格納されている。(3)式
中、a,bは設計により予め設定されている定数、Pw
は記録パワーである。
【0088】以下に、(3)式により最適減衰率ζが決
定される理由について説明する。一般的に記録速度vの
増加に対し、記録パワーPwは記録速度vの1/2乗に比
例していくことが知られている。つまり、光ディスク1
からの反射光量に応じたSUM信号やサーボ信号の振幅
レベルも記録パワーに比例して増加していくことにな
る。すなわち、SUM信号やサーボ信号の飽和を防ぐに
は、図11に示すように、最適減衰率ζを記録パワーP
wの増加に比例させて増加させなければならないことに
なる。
【0089】このような前提の下、本実施の形態におい
てシステムコントローラ13の制御により実行される最
適減衰率決定処理の一例について説明する。システムコ
ントローラ13は、ユーザー要求による記録速度vがセ
ットされ、光ディスクドライブ装置Aにセットされた光
ディスク1に対して記録命令が発行されると、指示され
た記録速度vに対する最適記録パワーPvを決定するた
めに光ディスク1の内周に設けられているPCA領域中
の所定の半径位置のトラック上に光ピックアップ5をシ
ークさせてOPCを行い、記録速度vに対する最適記録
パワーPvを決定する。OPCにより記録速度vに対す
る最適記録パワーPvが得られると、システムコントロ
ーラ13は、最適記録パワーPvに応じた最適減衰率ζ
を(3)式を参照して演算し、最適減衰率ζを決定す
る。
【0090】ここに、記録時における光ディスク1から
の反射光量の変化に応じて減衰率が変更された減衰器2
0により、AGC回路25でゲイン調整される前のSU
M信号及びサーボ信号の振幅レベルが減衰される。これ
により、記録の高速化に伴って光ディスク1からの反射
光量が増大し、SUM信号及びサーボ信号の振幅レベル
がAGC回路25の入力電圧範囲を超えてしまった場合
であっても、光ピックアップ5のアクチュエータを制御
するためのSUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減
衰器20によりAGC回路25の入力電圧範囲内にする
ことが可能になるので、AGC回路25でのゲイン調整
が確実に実行され、高パワーを必要とする光ディスク1
への高速記録の際のSUM信号及びサーボ信号に応じた
光ピックアップ5のアクチュエータ制御を安定して行う
ことが可能になる。また、光ディスク1からの反射光量
の変化に応じて減衰器20の減衰率を変更可能としたこ
とにより、光ディスク1からの反射光量が小さい場合に
SUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減衰させるこ
とが防止され、SUM信号及びサーボ信号のS/Nを良
好にすることが可能になる。
【0091】さらに、総和信号及びサーボ信号の振幅レ
ベルをAGC回路25の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な最適な減衰器20の減衰率が、光ディスク1
に対する記録パワーを関係式に代入した演算により決定
されることにより、簡単な処理及び少ない記憶容量で最
適な減衰器20の減衰率を決定することが可能になる。
【0092】本発明の第六の実施の形態を図12および
図13に基づいて説明する。第四の実施の形態及び第五
の実施の形態においては、記録パワーのみに応じて最適
な減衰率を設定するようにした。ところが、光ディスク
ドライブ装置Aにあっては、光ピックアップ5毎の性能
のばらつきにより、検出されるSUM信号の振幅レベル
が装置毎に異なることがある。すなわち、光ピックアッ
プ5毎の性能のばらつきにより、最適減衰率は光ディス
クドライブ装置A毎に多少異なることになる。つまり、
記録パワーのみに応じて最適な減衰率を設定する場合に
は、最適減衰率に多少の誤差が生じることになる。そこ
で、本実施の形態においては、最適減衰率の精度を高め
るべく、光ディスクドライブ装置A毎の性能のばらつき
の影響を受けずに最適減衰率を決定するために、光ディ
スク1に対するデータ記録時において、光ディスクドラ
イブ装置AのSUM信号の振幅レベルを実際に測定する
ようにしたものである。
【0093】本実施の形態の光ディスクドライブ装置A
にあっては、サーボ手段4にSUM信号の振幅レベルを
モニター可能な機能を有するSUM信号レベルモニター
回路30を減衰器20の前段に備える点で基本的には第
四の実施の形態と同様であり、工場出荷時等の段階で、
SUM信号振幅レベルに対する最適減衰率ζの関係式と
して、 最適減衰率ζ=c×V …………(2) なる図7に示すような数式がメモリMに予め格納されて
いる。
【0094】このような前提の下、本実施の形態におい
てシステムコントローラ13の制御により実行される最
適減衰率決定処理の一例を図12に示すフローチャート
を参照して説明する。まず、ユーザー要求による記録速
度vがセットされ、光ディスクドライブ装置Aにセット
された光ディスク1に対して記録命令が発行されると
(ステップS11)、記録に先立ち、光ディスク1のデ
ィスク内周に用意されている記録パワーの構成領域にお
いて2つ以上の十分低パワーな記録パワーP1,P2で
試し書きを実行し(ステップS12)、記録パワーP
1,P2による試し書きの際のそれぞれのSUM信号の
振幅レベルV1,V2をSUM信号レベルモニター回路
30で測定し(ステップS13)、その測定結果を近似
することによって光ディスクドライブ装置Aにおける記
録パワーに対するSUM信号の振幅レベルの関係式(図
13参照)を得る(ステップS14)。ここに、関係式
取得手段の機能が実行される。
【0095】続くステップS15においては、記録パワ
ーに対するSUM信号の振幅レベルの関係式に基づき、
ユーザー要求による記録速度v時の記録パワーPのSU
M信号の振幅レベルVを予測する(図13参照)。ここ
に、振幅レベル算出手段の機能が実行される。
【0096】その後、ステップS15で得られたユーザ
ー要求による記録速度v時の記録パワーPのSUM信号
の振幅レベルVの最適減衰率ζをメモリMに予め格納さ
れている(2)式を参照して演算し(ステップS16:
演算手段)、得られた最適減衰率ζを減衰器20にセッ
トし(ステップS17)、処理を終了する。
【0097】ここに、記録時における光ディスク1から
の反射光量の変化に応じて減衰率が変更された減衰器2
0により、AGC回路25でゲイン調整される前のSU
M信号及びサーボ信号の振幅レベルが減衰される。これ
により、記録の高速化に伴って光ディスク1からの反射
光量が増大し、SUM信号及びサーボ信号の振幅レベル
がAGC回路25の入力電圧範囲を超えてしまった場合
であっても、光ピックアップ5のアクチュエータを制御
するためのSUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減
衰器20によりAGC回路25の入力電圧範囲内にする
ことが可能になるので、AGC回路25でのゲイン調整
が確実に実行され、高パワーを必要とする光ディスク1
への高速記録の際のSUM信号及びサーボ信号に応じた
光ピックアップ5のアクチュエータ制御を安定して行う
ことが可能になる。また、光ディスク1からの反射光量
の変化に応じて減衰器20の減衰率を変更可能としたこ
とにより、光ディスク1からの反射光量が小さい場合に
SUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減衰させるこ
とが防止され、SUM信号及びサーボ信号のS/Nを良
好にすることが可能になる。
【0098】さらに、総和信号及びサーボ信号の振幅レ
ベルをAGC回路25の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な最適な減衰器20の減衰率が、光ディスク1
に対する記録の際に実際に測定された総和信号の振幅レ
ベルに応じて取得された関係式に基づき算出された所望
の記録パワーにおける振幅レベルを演算手段に代入した
演算により決定される。これにより、光ピックアップ5
の性能のばらつきにかかわらず、簡単な処理及び少ない
記憶容量で最適な減衰器20の減衰率を決定することが
可能になる。
【0099】本発明の第七の実施の形態を図14に基づ
いて説明する。第一の実施の形態ないし第三の実施の形
態においては、光ディスク1としてCD−ROMやCD
−Rを対象とする光ディスクドライブ装置Aへの適用例
を示した。ところで、近年においては、CD−ROMや
CD−Rに加え、これらのCD系に比べて反射率が低い
CD−RW(CD−Rewritable)の記録/再生をも1
台で行うことのできる光ディスクドライブ装置が開発さ
れている。ところが、反射率の異なる複数種類の光ディ
スクを対象とする光ディスクドライブ装置への適用を考
えた場合、光ディスクの反射率が異なるということはS
UM信号の振幅レベルが飽和し始める記録速度が光ディ
スク毎に異なることを意味するものであるため、例えば
CD−RとCD−RWとでは記録速度に対応付けられる
最適減衰率を変えなければならない。そこで、本実施の
形態においては、記録速度が同一であっても、光ディス
クの種類の違いによって減衰器の減衰率を変えるように
したものである。
【0100】本実施の形態の光ディスクドライブ装置A
にあっては、基本的には第一の実施の形態と同様である
が、工場出荷時等の段階で、最適減衰率を設定するため
のテーブルT3(図14参照)がメモリMを利用して予
め格納されている。テーブルT3には、図14に示すよ
うに、記録速度1×,2×,4×,・・・・に対応付け
られた最適な減衰率が、光ディスク1の種類毎(ここで
は、CD−R及びCD−RW)に記憶されている。すな
わち、本実施の形態における減衰器20の減衰率の切り
替えは、ユーザー要求による記録速度及び光ディスク1
の種類に応じてテーブルT3をシステムコントローラ1
3により検索し、最適な減衰率を決定することにより実
行される。
【0101】このような前提の下、本実施の形態におい
てシステムコントローラ13の制御により実行される最
適減衰率決定処理の一例について説明する。システムコ
ントローラ13は、まず、スピンドルモータ2や光ピッ
クアップ5等を制御して、光ディスクドライブ装置Aに
セットされた光ディスク1のATIP(Absolute Time
In Pregroove)情報やTOC(Table of Contents)情
報に基づいて、セットされた光ディスク1がCD−Rな
のかCD−RWなのかを判断する。その後、ユーザー要
求による記録速度vがセットされ、光ディスクドライブ
装置Aにセットされた光ディスク1に対して記録命令が
発行されると、ユーザー要求による記録速度v及び光デ
ィスク1の種類に応じてテーブルT3を検索し、最適な
減衰率を決定する。
【0102】例えば、ユーザーが光ディスクドライブ装
置Aにセットした光ディスク1がCD−Rと判別された
場合には、システムコントローラ13は図14に示すC
D−R用のテーブルを参照して、記録速度に対する最適
減衰率を決定する。
【0103】ここに、記録時における光ディスク1から
の反射光量の変化に応じて減衰率が変更された減衰器2
0により、AGC回路25でゲイン調整される前のSU
M信号及びサーボ信号の振幅レベルが減衰される。これ
により、記録の高速化に伴って光ディスク1からの反射
光量が増大し、SUM信号及びサーボ信号の振幅レベル
がAGC回路25の入力電圧範囲を超えてしまった場合
であっても、光ピックアップ5のアクチュエータを制御
するためのSUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減
衰器20によりAGC回路25の入力電圧範囲内にする
ことが可能になるので、AGC回路25でのゲイン調整
が確実に実行され、高パワーを必要とする光ディスク1
への高速記録の際のSUM信号及びサーボ信号に応じた
光ピックアップ5のアクチュエータ制御を安定して行う
ことが可能になる。また、光ディスク1からの反射光量
の変化に応じて減衰器20の減衰率を変更可能としたこ
とにより、光ディスク1からの反射光量が小さい場合に
SUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減衰させるこ
とが防止され、SUM信号及びサーボ信号のS/Nを良
好にすることが可能になる。
【0104】さらに、総和信号及びサーボ信号の振幅レ
ベルをAGC回路25の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な減衰率を光ディスク1に対する記録速度及び
光ディスクの種類に対応付けて記憶したテーブルT3を
用いて、最適な減衰器20の減衰率が決定されることに
より、簡単な処理で最適な減衰器20の減衰率を決定す
ることが可能になる。
【0105】本発明の第八の実施の形態を図15に基づ
いて説明する。第七の実施の形態においては、メモリM
に予め格納されたテーブルT3を用いてユーザー要求に
よる記録速度及び光ディスクの種類に応じた最適減衰率
を設定するようにしたが、本実施の形態においては、関
係式を用いてユーザー要求による記録速度及び光ディス
クの種類に応じた最適減衰率を設定するようにしたもの
である。
【0106】本実施の形態の光ディスクドライブ装置A
にあっては、基本的には第七の実施の形態と同様である
が、工場出荷時等の段階で、記録速度に対する最適減衰
率ζの関係式として、 CD−R用の最適減衰率ζ=a×v+b …………(4) CD−RW用の最適減衰率ζ=c×v+d …………(5) なる数式がメモリMに予め格納されている(図15参
照)。(4)式及び(5)式中、a,b,c,dは設計
により予め設定されている定数、vは記録速度である。
また、nは実数であり、例えば、n=1/2とされる。
【0107】したがって、本実施の形態における減衰器
20の減衰率の切り替えは、ユーザー要求による記録速
度及び光ディスク1の種類に応じた最適減衰率ζをシス
テムコントローラ13により(4)式または(5)式を
参照して演算し、最適減衰率ζを決定することにより実
行される。
【0108】このような前提の下、本実施の形態におい
てシステムコントローラ13の制御により実行される最
適減衰率決定処理の一例について説明する。システムコ
ントローラ13は、まず、スピンドルモータ2や光ピッ
クアップ5等を制御して、光ディスクドライブ装置Aに
セットされた光ディスク1のATIP(Absolute Time
In Pregroove)情報やTOC(Table of Contents)情
報に基づいて、セットされた光ディスク1がCD−Rな
のかCD−RWなのかを判断する。その後、ユーザー要
求による記録速度vがセットされ、光ディスクドライブ
装置Aにセットされた光ディスク1に対して記録命令が
発行されると、ユーザー要求による記録速度v及び光デ
ィスク1の種類に応じて(4)式または(5)式を参照
して演算し、最適な減衰率を決定する。
【0109】例えば、ユーザーが光ディスクドライブ装
置Aにセットした光ディスク1がCD−Rと判別された
場合には、システムコントローラ13は図15に示すC
D−R用の(4)式を参照して演算し、記録速度に対す
る最適減衰率を決定する。
【0110】ここに、記録時における光ディスク1から
の反射光量の変化に応じて減衰率が変更された減衰器2
0により、AGC回路25でゲイン調整される前のSU
M信号及びサーボ信号の振幅レベルが減衰される。これ
により、記録の高速化に伴って光ディスク1からの反射
光量が増大し、SUM信号及びサーボ信号の振幅レベル
がAGC回路25の入力電圧範囲を超えてしまった場合
であっても、光ピックアップ5のアクチュエータを制御
するためのSUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減
衰器20によりAGC回路25の入力電圧範囲内にする
ことが可能になるので、AGC回路25でのゲイン調整
が確実に実行され、高パワーを必要とする光ディスク1
への高速記録の際のSUM信号及びサーボ信号に応じた
光ピックアップ5のアクチュエータ制御を安定して行う
ことが可能になる。また、光ディスク1からの反射光量
の変化に応じて減衰器20の減衰率を変更可能としたこ
とにより、光ディスク1からの反射光量が小さい場合に
SUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減衰させるこ
とが防止され、SUM信号及びサーボ信号のS/Nを良
好にすることが可能になる。
【0111】さらに、総和信号及びサーボ信号の振幅レ
ベルをAGC回路25の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な最適な減衰器20の減衰率が、光ディスク1
に対する記録速度を光ディスクの種類に応じた関係式に
代入した演算により決定されることにより、簡単な処理
及び少ない記憶容量で最適な減衰器20の減衰率を決定
することが可能になる。
【0112】本発明の第九の実施の形態を図16に基づ
いて説明する。第四の実施の形態ないし第六の実施の形
態においては、光ディスク1としてCD−ROMやCD
−Rを対象とする光ディスクドライブ装置Aへの適用例
を示した。ところで、近年においては、CD−ROMや
CD−Rに加え、これらのCD系に比べて反射率が低い
CD−RW(CD−Rewritable)の記録/再生をも1
台で行うことのできる光ディスクドライブ装置が開発さ
れている。ところが、反射率の異なる複数種類の光ディ
スクを対象とする光ディスクドライブ装置への適用を考
えた場合、光ディスクの反射率が異なるということはS
UM信号の振幅レベルが飽和し始める記録パワーが光デ
ィスク毎に異なることを意味するものであるため、例え
ばCD−RとCD−RWとでは記録パワーに対応付けら
れる最適減衰率を変えなければならない。そこで、本実
施の形態においては、記録パワーが同一であっても、光
ディスクの種類の違いによって減衰器の減衰率を変える
ようにしたものである。
【0113】本実施の形態の光ディスクドライブ装置A
にあっては、基本的には第二の実施の形態と同様である
が、工場出荷時等の段階で、最適減衰率を設定するため
のテーブルT4(図16参照)が第一の実施の形態のテ
ーブルT2に代えてメモリMを利用して予め格納されて
いる。テーブルT4には、図16に示すように、記録パ
ワーP1,P2,P3,・・・・に対応付けられた最適
な減衰率が、光ディスク1の種類毎(ここでは、CD−
R及びCD−RW)に記憶されている。すなわち、本実
施の形態における減衰器20の減衰率の切り替えは、記
録パワー及び光ディスク1の種類に応じてテーブルT4
をシステムコントローラ13により検索し、最適な減衰
率を決定することにより実行される。
【0114】このような前提の下、本実施の形態におい
てシステムコントローラ13の制御により実行される最
適減衰率決定処理の一例について説明する。システムコ
ントローラ13は、まず、スピンドルモータ2や光ピッ
クアップ5等を制御して、光ディスクドライブ装置Aに
セットされた光ディスク1のATIP(Absolute Time
In Pregroove)情報やTOC(Table of Contents)情
報に基づいて、セットされた光ディスク1がCD−Rな
のかCD−RWなのかを判断する。その後、ユーザー要
求による記録速度vがセットされ、光ディスクドライブ
装置Aにセットされた光ディスク1に対して記録命令が
発行されると、指示された記録速度vに対する最適記録
パワーPvを決定するために光ディスク1の内周に設け
られているPCA領域中の所定の半径位置のトラック上
に光ピックアップ5をシークさせてOPCを行い、記録
速度vに対する最適記録パワーPvを決定する。OPC
により記録速度vに対する最適記録パワーPvが得られ
ると、システムコントローラ13は、最適記録パワーP
v及び光ディスク1の種類に応じてテーブルT4を検索
し、最適な減衰率を決定する。
【0115】例えば、ユーザーが光ディスクドライブ装
置Aにセットした光ディスク1がCD−Rと判別された
場合には、システムコントローラ13は図16に示すC
D−R用のテーブルを参照して、記録パワーに対する最
適減衰率を決定する。
【0116】ここに、記録時における光ディスク1から
の反射光量の変化に応じて減衰率が変更された減衰器2
0により、AGC回路25でゲイン調整される前のSU
M信号及びサーボ信号の振幅レベルが減衰される。これ
により、記録の高速化に伴って光ディスク1からの反射
光量が増大し、SUM信号及びサーボ信号の振幅レベル
がAGC回路25の入力電圧範囲を超えてしまった場合
であっても、光ピックアップ5のアクチュエータを制御
するためのSUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減
衰器20によりAGC回路25の入力電圧範囲内にする
ことが可能になるので、AGC回路25でのゲイン調整
が確実に実行され、高パワーを必要とする光ディスク1
への高速記録の際のSUM信号及びサーボ信号に応じた
光ピックアップ5のアクチュエータ制御を安定して行う
ことが可能になる。また、光ディスク1からの反射光量
の変化に応じて減衰器20の減衰率を変更可能としたこ
とにより、光ディスク1からの反射光量が小さい場合に
SUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減衰させるこ
とが防止され、SUM信号及びサーボ信号のS/Nを良
好にすることが可能になる。
【0117】さらに、総和信号及びサーボ信号の振幅レ
ベルをAGC回路25の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な減衰率を光ディスク1に対する記録パワー及
び光ディスク1の種類に対応付けて記憶したテーブルT
4を用いて、最適な減衰器20の減衰率が決定されるこ
とにより、簡単な処理で最適な減衰器20の減衰率を決
定することが可能になる。
【0118】本発明の第十の実施の形態を図17に基づ
いて説明する。第九の実施の形態においては、メモリM
に予め格納されたテーブルT4を用いて記録パワー及び
光ディスク1の種類に応じた最適減衰率を設定するよう
にしたが、本実施の形態においては、関係式を用いて記
録パワー及び光ディスク1の種類に応じた最適減衰率を
設定するようにしたものである。
【0119】本実施の形態の光ディスクドライブ装置A
にあっては、基本的には第九の実施の形態と同様である
が、工場出荷時等の段階で、記録速度に対する最適減衰
率ζの関係式として、 CD−R用の最適減衰率ζ=a×Pw+b …………(6) CD−RW用の最適減衰率ζ=c×Pw+d …………(7) なる数式がメモリMに予め格納されている(図17参
照)。(6)式及び(7)式中、a,b,c,dは設計
により予め設定されている定数、Pwは記録パワーであ
る。
【0120】したがって、本実施の形態における減衰器
20の減衰率の切り替えは、記録パワー及び光ディスク
1の種類に応じた最適減衰率ζをシステムコントローラ
13により(6)式または(7)式を参照して演算し、
最適減衰率ζを決定することにより実行される。
【0121】このような前提の下、本実施の形態におい
てシステムコントローラ13の制御により実行される最
適減衰率決定処理の一例について説明する。システムコ
ントローラ13は、まず、スピンドルモータ2や光ピッ
クアップ5等を制御して、光ディスクドライブ装置Aに
セットされた光ディスク1のATIP(Absolute Time
In Pregroove)情報やTOC(Table of Contents)情
報に基づいて、セットされた光ディスク1がCD−Rな
のかCD−RWなのかを判断する。その後、ユーザー要
求による記録速度vがセットされ、光ディスクドライブ
装置Aにセットされた光ディスク1に対して記録命令が
発行されると、指示された記録速度vに対する最適記録
パワーPvを決定するために光ディスク1の内周に設け
られているPCA領域中の所定の半径位置のトラック上
に光ピックアップ5をシークさせてOPCを行い、記録
速度vに対する最適記録パワーPvを決定する。OPC
により記録速度vに対する最適記録パワーPvが得られ
ると、システムコントローラ13は、最適記録パワーP
v及び光ディスク1の種類に応じて(6)式または
(7)式を参照して演算し、最適な減衰率を決定する。
【0122】例えば、ユーザーが光ディスクドライブ装
置Aにセットした光ディスク1がCD−Rと判別された
場合には、システムコントローラ13は図17に示すC
D−R用の(6)式を参照して演算し、記録パワーに対
する最適減衰率を決定する。
【0123】ここに、記録時における光ディスク1から
の反射光量の変化に応じて減衰率が変更された減衰器2
0により、AGC回路25でゲイン調整される前のSU
M信号及びサーボ信号の振幅レベルが減衰される。これ
により、記録の高速化に伴って光ディスク1からの反射
光量が増大し、SUM信号及びサーボ信号の振幅レベル
がAGC回路25の入力電圧範囲を超えてしまった場合
であっても、光ピックアップ5のアクチュエータを制御
するためのSUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減
衰器20によりAGC回路25の入力電圧範囲内にする
ことが可能になるので、AGC回路25でのゲイン調整
が確実に実行され、高パワーを必要とする光ディスク1
への高速記録の際のSUM信号及びサーボ信号に応じた
光ピックアップ5のアクチュエータ制御を安定して行う
ことが可能になる。また、光ディスク1からの反射光量
の変化に応じて減衰器20の減衰率を変更可能としたこ
とにより、光ディスク1からの反射光量が小さい場合に
SUM信号及びサーボ信号の振幅レベルを減衰させるこ
とが防止され、SUM信号及びサーボ信号のS/Nを良
好にすることが可能になる。
【0124】さらに、総和信号及びサーボ信号の振幅レ
ベルをAGC回路25の入力電圧範囲内のレベルにまで
減衰可能な最適な減衰器20の減衰率が、光ディスク1
に対する記録パワーを光ディスク1の種類に応じた関係
式に代入した演算により決定されることにより、簡単な
処理及び少ない記憶容量で最適な減衰器20の減衰率を
決定することが可能になる。
【0125】なお、各実施の形態においては、図1に示
したような構成の光ディスクドライブ装置Aに基づいて
説明したが、光ディスクドライブ装置Aを構成する各ブ
ロックが1チップ化されていても良い。一例としては、
図18に示すような、各ブロックを1チップ化した信号
処理回路50がある。この信号処理回路50は、光ピッ
クアップ5を介して得られる信号を処理する半導体集積
回路であって、光ピックアップ5からの受光信号を増幅
してRF検出信号を発生するRFアンプである。この信
号処理回路50には、RF加算回路51、DSP(Digi
tal Signal Processor:デジタル信号処理回路)に対し
てRF検出信号を出力するRF信号処理回路52、RF
信号振幅検出回路53、記録波形検出回路54のほか、
サンプル/ホールド回路55を介して光ピックアップ5
からの受光信号からATIP情報を含むウォブルの抽出
を行うウォブル信号検出回路56、CD−R及びCD−
RWの再生・記録に必要な各種信号(サーボ信号(TE
信号、FE信号)等)を生成するマトリクス演算回路
(サーボ信号生成回路)57、AGC回路58、SUM
信号を生成する総和光量検出回路(総和信号生成回路)
59、レーザ出力を一定に保つ制御機能を有するレーザ
パワー制御回路60が備えられている。加えて、この信
号処理回路50には、マトリクス演算回路57及び総和
光量検出回路59の前段にそれぞれ減衰器61,62が
備えられており、記録速度の高速化に伴う光ディスク1
の反射レベルの増加によってSUM信号やサーボ信号の
振幅レベルが増加した場合であっても、SUM信号やサ
ーボ信号が飽和することを防止することが可能な構成に
なっている。
【0126】本発明の第十一の実施の形態を図19に基
づいて説明する。図19に示すように、本実施の形態
は、情報処理装置としてパーソナルコンピュータ100
に適用したものであり、3.5型FDドライブ装置10
1の他に、各実施の形態で前述したような光ディスクド
ライブ装置Aを内蔵(一体に内蔵させたタイプでも、い
わゆるビルトインタイプでもよい)した構成とされてい
る。従って、ホストもパーソナルコンピュータ100内
に内蔵されている。
【0127】このようなパーソナルコンピュータ100
によれば、上述したような光ディスクドライブ装置Aを
内蔵しているので、光ディスク1の判別を誤る確率が低
く、判別結果の信頼性が向上した光ディスクドライブ装
置Aを記憶装置等として利用できるパーソナルコンピュ
ータ100を提供することができる。
【0128】もっとも、本実施の形態のようにパーソナ
ルコンピュータ100に内蔵されたタイプの光ディスク
ドライブ装置に限らず、単体で設けられ、外部のホスト
等の情報処理装置に接続された形態であってもよい。ま
た、ディスクトップ型のパーソナルコンピュータ100
に限らず、ノートパソコン等の携帯型であってもよい。
【0129】
【発明の効果】請求項1記載の発明の光ディスクドライ
ブ装置によれば、光ディスクからの反射光を受光した光
ピックアップからの出力信号に基づいて処理される前記
光ピックアップのアクチュエータを制御するための取込
信号のゲイン量を一定レベルに自動調整するAGC(Au
to Gain Control)回路を備える光ディスクドライブ装
置において、前記AGC回路でゲイン調整される前の前
記取込信号の振幅レベルを減衰させる減衰手段と、この
減衰手段の減衰率を前記光ディスクからの反射光量の変
化に応じて可変とする減衰率可変手段と、を備え、光デ
ィスクからの反射光量の変化に応じて減衰率が変更され
た減衰手段により、AGC回路でゲイン調整される前の
取込信号の振幅レベルを減衰させることにより、光ディ
スクからの反射光量が増大し、取込信号の振幅レベルが
AGC回路の入力電圧範囲を超えてしまった場合であっ
ても、光ピックアップのアクチュエータを制御するため
の取込信号の振幅レベルを減衰手段によりAGC回路の
入力電圧範囲内にすることができるので、AGC回路で
のゲイン調整を確実に実行し、取込信号に応じた光ピッ
クアップのアクチュエータ制御を安定して行うことがで
きる。また、光ディスクからの反射光量の変化に応じて
減衰手段の減衰率を変更可能としたことにより、光ディ
スクからの反射光量が小さい場合に取込信号の振幅レベ
ルを減衰させることを防止し、取込信号のS/Nを良好
にすることができる。
【0130】請求項2記載の発明の光ディスクドライブ
装置によれば、記録可能な光ディスクからの反射光を受
光した光ピックアップからの出力信号に基づいて処理さ
れる前記光ピックアップのアクチュエータを制御するた
めの取込信号のゲイン量を一定レベルに自動調整するA
GC(Auto Gain Control)回路を備え、前記光ディス
クに光を照射してデータを記録する光ディスクドライブ
装置において、前記光ディスクに対する記録時における
前記AGC回路でゲイン調整される前の前記取込信号の
振幅レベルを減衰させる減衰手段と、この減衰手段の減
衰率を前記光ディスクからの反射光量の変化に応じて可
変とする減衰率可変手段と、を備え、記録時における光
ディスクからの反射光量の変化に応じて減衰率が変更さ
れた減衰手段により、AGC回路でゲイン調整される前
の取込信号の振幅レベルを減衰することにより、記録の
高速化に伴って光ディスクからの反射光量が増大し、取
込信号の振幅レベルがAGC回路の入力電圧範囲を超え
てしまった場合であっても、光ピックアップのアクチュ
エータを制御するための取込信号の振幅レベルを減衰手
段によりAGC回路の入力電圧範囲内にすることができ
るので、AGC回路でのゲイン調整を確実に実行し、高
パワーを必要とする光ディスクへの高速記録の際の取込
信号に応じた光ピックアップのアクチュエータ制御を安
定して行うことができる。また、光ディスクからの反射
光量の変化に応じて減衰手段の減衰率を変更可能とした
ことにより、光ディスクからの反射光量が小さい場合に
取込信号の振幅レベルを減衰させることを防止し、取込
信号のS/Nを良好にすることができる。
【0131】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の光ディスクドライブ装置において、前記取込信号
は、前記光ピックアップからの出力信号に基づいて総和
信号生成手段により生成される総和信号及び前記光ピッ
クアップからの出力信号に基づいてサーボ信号生成手段
により生成されるサーボ信号であることにより、総和信
号及びサーボ信号(フォーカスエラー信号やトラッキン
グエラー信号等)に応じた光ピックアップのアクチュエ
ータ制御を安定して行うことができる。
【0132】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の光ディスクドライブ装置において、前記減衰率可変
手段は、前記光ディスクに対する記録速度に応じて前記
減衰手段の減衰率を可変とし、光ディスクからの反射光
量の変動要因となる記録速度に応じて減衰手段の減衰率
を変えることにより、記録速度の高速化に伴う記録パワ
ーの高パワー化により光ディスクからの反射光量が増大
することから、光ディスクからの反射光量が増大した場
合であっても、光ピックアップのアクチュエータを制御
するための取込信号の振幅レベルをAGC回路の入力電
圧範囲内にすることができる。
【0133】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の光ディスクドライブ装置において、前記総和信号及
び前記サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の入力
電圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記光デ
ィスクに対する記録速度に対応付けて記憶したテーブル
を備え、前記減衰率可変手段は、前記光ディスクに対す
る記録速度に応じて前記テーブルを検索し、前記減衰手
段の最適な減衰率を決定することにより、総和信号及び
サーボ信号の振幅レベルをAGC回路の入力電圧範囲内
のレベルにまで減衰可能な減衰率を光ディスクに対する
記録速度に対応付けて記憶したテーブルを用いて、減衰
手段の最適な減衰率を決定することができるので、簡単
な処理で減衰手段の最適な減衰率を決定することができ
る。
【0134】請求項6記載の発明によれば、請求項4記
載の光ディスクドライブ装置において、前記総和信号及
び前記サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の入力
電圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記光デ
ィスクに対する記録速度に基づいて算出する関係式を有
し、前記減衰率可変手段は、前記光ディスクに対する記
録速度に応じて前記関係式による演算を実行し、前記減
衰手段の最適な減衰率を決定することにより、総和信号
及びサーボ信号の振幅レベルをAGC回路の入力電圧範
囲内のレベルにまで減衰可能な減衰手段の最適な減衰率
を、光ディスクに対する記録速度を関係式に代入した演
算により決定することができるので、簡単な処理及び少
ない記憶容量で減衰手段の最適な減衰率を決定すること
ができる。
【0135】請求項7記載の発明によれば、請求項4記
載の光ディスクドライブ装置において、前記減衰率可変
手段は、前記光ディスクに対する少なくとも2以上の記
録速度における前記総和信号の振幅レベルを測定し、前
記記録速度と前記振幅レベルとの関係式を取得する関係
式取得手段と、この関係式取得手段により取得した前記
関係式に基づき所望の前記記録速度における前記振幅レ
ベルを算出する振幅レベル算出手段と、前記総和信号及
び前記サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の入力
電圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記振幅
レベルに基づいて算出する演算手段と、を備え、前記振
幅レベル算出手段により算出された前記振幅レベルに応
じて前記演算手段による演算を実行し、前記減衰手段の
最適な減衰率を決定することにより、総和信号及びサー
ボ信号の振幅レベルをAGC回路の入力電圧範囲内のレ
ベルにまで減衰可能な減衰手段の最適な減衰率を、光デ
ィスクに対する記録の際に実際に測定された総和信号の
振幅レベルに応じて取得された関係式に基づき算出され
た所望の記録速度における振幅レベルを演算手段に代入
した演算により決定することにより、光ピックアップの
性能のばらつきにかかわらず、簡単な処理及び少ない記
憶容量で減衰手段の最適な減衰率を決定することができ
る。
【0136】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の光ディスクドライブ装置において、前記関係式取得
手段における前記総和信号の振幅レベルの測定は、前記
総和信号の振幅レベルが前記AGC回路の入力電圧範囲
内のレベルとなる記録速度にて行われることにより、関
係式取得手段により取得される記録速度と振幅レベルと
の関係式の正確性を向上させることができる。
【0137】請求項9記載の発明によれば、請求項3記
載の光ディスクドライブ装置において、前記減衰率可変
手段は、前記光ディスクに対する記録パワーに応じて前
記減衰手段の減衰率を可変とし、光ディスクからの反射
光量の変動要因となる記録パワーに応じて減衰手段の減
衰率を変えることにより、記録速度の高速化に伴う記録
パワーの高パワー化により光ディスクからの反射光量が
増大することから、光ディスクからの反射光量が増大し
た場合であっても、光ピックアップのアクチュエータを
制御するための取込信号の振幅レベルをAGC回路の入
力電圧範囲内にすることができる。
【0138】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載の光ディスクドライブ装置において、前記総和信号
及び前記サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の入
力電圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記光
ディスクに対する記録パワーに対応付けて記憶したテー
ブルを備え、前記減衰率可変手段は、前記光ディスクに
対する記録パワーに応じて前記テーブルを検索し、前記
減衰手段の最適な減衰率を決定することにより、総和信
号及びサーボ信号の振幅レベルをAGC回路の入力電圧
範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を光ディスクに
対する記録パワーに対応付けて記憶したテーブルを用い
て、減衰手段の最適な減衰率を決定することができるの
で、簡単な処理で減衰手段の最適な減衰率を決定するこ
とができる。
【0139】請求項11記載の発明によれば、請求項9
記載の光ディスクドライブ装置において、前記総和信号
及び前記サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の入
力電圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記光
ディスクに対する記録パワーに基づいて算出する関係式
を有し、前記減衰率可変手段は、前記光ディスクに対す
る記録パワーに応じて前記関係式による演算を実行し、
前記減衰手段の最適な減衰率を決定することにより、総
和信号及びサーボ信号の振幅レベルをAGC回路の入力
電圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰手段の最適な
減衰率を、光ディスクに対する記録パワーを関係式に代
入した演算により決定することができるので、簡単な処
理及び少ない記憶容量で減衰手段の最適な減衰率を決定
することができる。
【0140】請求項12記載の発明によれば、請求項9
記載の光ディスクドライブ装置において、前記減衰率可
変手段は、前記光ディスクに対する少なくとも2以上の
記録パワーにおける前記総和信号の振幅レベルを測定
し、前記記録パワーと前記振幅レベルとの関係式を取得
する関係式取得手段と、この関係式取得手段により取得
した前記関係式に基づき所望の前記記録パワーにおける
前記振幅レベルを算出する振幅レベル算出手段と、前記
総和信号及び前記サーボ信号の振幅レベルを前記AGC
回路の入力電圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率
を前記振幅レベルに基づいて算出する演算手段と、を備
え、前記振幅レベル算出手段により算出された前記振幅
レベルに応じて前記演算手段による演算を実行し、前記
減衰手段の最適な減衰率を決定することにより、総和信
号及びサーボ信号の振幅レベルをAGC回路の入力電圧
範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰手段の最適な減衰
率を、光ディスクに対する記録の際に実際に測定された
総和信号の振幅レベルに応じて取得された関係式に基づ
き算出された所望の記録パワーにおける振幅レベルを演
算手段に代入した演算により決定することができるの
で、光ピックアップの性能のばらつきにかかわらず、簡
単な処理及び少ない記憶容量で減衰手段の最適な減衰率
を決定することができる。
【0141】請求項13記載の発明によれば、請求項1
2記載の光ディスクドライブ装置において、前記関係式
取得手段における前記総和信号の振幅レベルの測定は、
前記総和信号の振幅レベルが前記AGC回路の入力電圧
範囲内のレベルとなる記録パワーにて行われることによ
り、関係式取得手段により取得される記録パワーと振幅
レベルとの関係式の正確性を向上させることができる。
【0142】請求項14記載の発明によれば、請求項3
記載の光ディスクドライブ装置において、前記減衰率可
変手段は、前記光ディスクの種類及び前記光ディスクに
対する記録速度に応じて前記減衰手段の減衰率を可変と
し、光ディスクからの反射光量の変動要因となる記録速
度及び光ディスクの種類に応じて減衰手段の減衰率を変
えることにより、記録速度の高速化に伴う記録パワーの
高パワー化により光ディスクからの反射光量が増大する
ことから、光ディスクからの反射光量が増大した場合で
あっても、光ピックアップのアクチュエータを制御する
ための取込信号の振幅レベルをAGC回路の入力電圧範
囲内にすることができる。
【0143】請求項15記載の発明によれば、請求項1
4記載の光ディスクドライブ装置において、前記総和信
号及び前記サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の
入力電圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記
光ディスクの種類及び前記光ディスクに対する記録速度
に対応付けて記憶したテーブルを備え、前記減衰率可変
手段は、前記光ディスクの種類及び前記光ディスクに対
する記録速度に応じて前記テーブルを検索し、前記減衰
手段の最適な減衰率を決定することにより、総和信号及
びサーボ信号の振幅レベルをAGC回路の入力電圧範囲
内のレベルにまで減衰可能な減衰率を光ディスクに対す
る記録速度及び光ディスクの種類に対応付けて記憶した
テーブルを用いて、減衰手段の最適な減衰率を決定する
ことができるので、簡単な処理で減衰手段の最適な減衰
率を決定することができる。
【0144】請求項16記載の発明によれば、請求項1
4記載の光ディスクドライブ装置において、前記総和信
号及び前記サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の
入力電圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記
光ディスクの種類及び前記光ディスクに対する記録速度
に基づいて算出する関係式を有し、前記減衰率可変手段
は、前記光ディスクの種類及び前記光ディスクに対する
記録速度に応じて前記関係式による演算を実行し、前記
減衰手段の最適な減衰率を決定することにより、総和信
号及びサーボ信号の振幅レベルをAGC回路の入力電圧
範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰手段の最適な減衰
率を、光ディスクに対する記録速度を光ディスクの種類
に応じた関係式に代入した演算により決定すことができ
るので、簡単な処理及び少ない記憶容量で減衰手段の最
適な減衰率を決定することができる。
【0145】請求項17記載の発明によれば、請求項3
記載の光ディスクドライブ装置において、前記減衰率可
変手段は、前記光ディスクの種類及び前記光ディスクに
対する記録パワーに応じて前記減衰手段の減衰率を可変
とし、光ディスクからの反射光量の変動要因となる記録
パワー及び光ディスクの種類に応じて減衰手段の減衰率
を変えることにより、記録速度の高速化に伴う記録パワ
ーの高パワー化により光ディスクからの反射光量が増大
することから、光ディスクからの反射光量が増大した場
合であっても、光ピックアップのアクチュエータを制御
するための取込信号の振幅レベルをAGC回路の入力電
圧範囲内にすることができる。
【0146】請求項18記載の発明によれば、請求項1
7記載の光ディスクドライブ装置において、前記総和信
号及び前記サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の
入力電圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記
光ディスクの種類及び前記光ディスクに対する記録パワ
ーに対応付けて記憶したテーブルを備え、前記減衰率可
変手段は、前記光ディスクの種類及び前記光ディスクに
対する記録パワーに応じて前記テーブルを検索し、前記
減衰手段の最適な減衰率を決定することにより、総和信
号及びサーボ信号の振幅レベルをAGC回路の入力電圧
範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を光ディスクに
対する記録パワー及び光ディスクの種類に対応付けて記
憶したテーブルを用いて、減衰手段の最適な減衰率を決
定することができるので、簡単な処理で減衰手段の最適
な減衰率を決定することができる。
【0147】請求項19記載の発明によれば、請求項1
7記載の光ディスクドライブ装置において、前記総和信
号及び前記サーボ信号の振幅レベルを前記AGC回路の
入力電圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰率を前記
光ディスクの種類及び前記光ディスクに対する記録パワ
ーに基づいて算出する関係式を有し、前記減衰率可変手
段は、前記光ディスクの種類及び前記光ディスクに対す
る記録パワーに応じて前記関係式による演算を実行し、
前記減衰手段の最適な減衰率を決定することにより、総
和信号及びサーボ信号の振幅レベルをAGC回路の入力
電圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減衰手段の最適な
減衰率を、光ディスクに対する記録パワーを光ディスク
の種類に応じた関係式に代入した演算により決定するこ
とができるので、簡単な処理及び少ない記憶容量で減衰
手段の最適な減衰率を決定することができる。
【0148】請求項20記載の発明の情報処理装置によ
れば、請求項1ないし19のいずれか一記載の光ディス
クドライブ装置を備えることにより、請求項1ないし1
9の何れか一記載の発明と同様の作用・効果を奏する情
報処理装置を得ることができる。
【0149】請求項21記載の発明の信号処理回路によ
れば、光ディスクからの反射光を受光した光ピックアッ
プからの出力信号に基づき、総和信号生成回路で生成さ
れた総和信号及びサーボ信号生成回路で生成されたサー
ボ信号の各ゲイン量を一定レベルに自動調整するAGC
(Auto Gain Control)回路を備える信号処理回路にお
いて、前記光ディスクからの反射光量の変化に応じて減
衰率を変えることが可能な減衰器を前記総和信号生成回
路及び前記サーボ信号生成回路の前段に設け、前記AG
C回路でゲイン調整される前の前記総和信号及び前記サ
ーボ信号の各振幅レベルを前記減衰器により所定の減衰
率で減衰させることにより、光ディスクからの反射光量
の変化に応じて減衰率が変更可能な減衰器により、AG
C回路でゲイン調整される前の総和信号及びサーボ信号
の各振幅レベルを減衰させることができるので、記録の
高速化に伴って光ディスクからの反射光量が増大し、総
和信号及びサーボ信号の各振幅レベルがAGC回路の入
力電圧範囲を超えてしまった場合であっても、減衰器の
減衰率が最適な値であることを条件として、光ピックア
ップのアクチュエータを制御するための総和信号及びサ
ーボ信号の各振幅レベルを減衰器によりAGC回路の入
力電圧範囲内にすることができ、AGC回路でのゲイン
調整を確実に実行し、高パワーを必要とする光ディスク
への高速記録の際の総和信号及びサーボ信号に応じた光
ピックアップのアクチュエータ制御を安定して行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の光ディスクドライ
ブ装置の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】サーボ手段の構成を示すブロック図である。
【図3】最適減衰率を設定するためのテーブルを示す模
式図である。
【図4】データ記録時のAGC回路における入出力信号
を示す説明図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態の光ディスクドライ
ブ装置のメモリに格納される記録速度に対する最適減衰
率の関係式を示すグラフである。
【図6】本発明の第三の実施の形態の光ディスクドライ
ブ装置のサーボ手段の構成を示すブロック図である。
【図7】メモリに格納されるSUM信号振幅レベルに対
する最適減衰率の関係式を示すグラフである。
【図8】最適減衰率決定処理の流れを概略的に示すフロ
ーチャートである。
【図9】光ディスクドライブ装置における記録速度に対
するSUM信号の振幅レベルの関係式を示すグラフであ
る。
【図10】本発明の第四の実施の形態の光ディスクドラ
イブ装置のメモリに格納される最適減衰率を設定するた
めのテーブルである。
【図11】本発明の第五の実施の形態のメモリに格納さ
れる記録パワーに対する最適減衰率の関係式を示すグラ
フである。
【図12】本発明の第六の実施の形態の最適減衰率決定
処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
【図13】光ディスクドライブ装置における記録パワー
に対するSUM信号の振幅レベルの関係式を示すグラフ
である。
【図14】本発明の第七の実施の形態の光ディスクドラ
イブ装置のメモリに格納される最適減衰率を設定するた
めのテーブルである。
【図15】本発明の第八の実施の形態の光ディスクドラ
イブ装置のメモリに格納される記録速度に対する最適減
衰率の関係式を示すグラフである。
【図16】本発明の第九の実施の形態の光ディスクドラ
イブ装置のメモリに格納される最適減衰率を設定するた
めのテーブルである。
【図17】本発明の第十の実施の形態の光ディスクドラ
イブ装置のメモリに格納される記録速度に対する最適減
衰率の関係式を示すグラフである。
【図18】信号処理回路の構成を概略的に示すブロック
図である。
【図19】本発明の第十一の実施の形態のパーソナルコ
ンピュータを示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 5 光ピックアップ 20 減衰手段 21 総和信号生成手段 22,23 サーボ信号生成手段 25 AGC回路 50 信号処理回路 57 サーボ信号生成回路 58 AGC回路 59 総和信号生成回路 61,62 減衰器 100 情報処理装置 A 光ディスクドライブ装置 T1 テーブル T2 テーブル T3 テーブル T4 テーブル

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクからの反射光を受光した光ピ
    ックアップからの出力信号に基づいて処理される前記光
    ピックアップのアクチュエータを制御するための取込信
    号のゲイン量を一定レベルに自動調整するAGC(Auto
    Gain Control)回路を備える光ディスクドライブ装置
    において、 前記AGC回路でゲイン調整される前の前記取込信号の
    振幅レベルを減衰させる減衰手段と、 この減衰手段の減衰率を前記光ディスクからの反射光量
    の変化に応じて可変とする減衰率可変手段と、を備える
    ことを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 記録可能な光ディスクからの反射光を受
    光した光ピックアップからの出力信号に基づいて処理さ
    れる前記光ピックアップのアクチュエータを制御するた
    めの取込信号のゲイン量を一定レベルに自動調整するA
    GC(Auto Gain Control)回路を備え、前記光ディス
    クに光を照射してデータを記録する光ディスクドライブ
    装置において、 前記光ディスクに対する記録時における前記AGC回路
    でゲイン調整される前の前記取込信号の振幅レベルを減
    衰させる減衰手段と、 この減衰手段の減衰率を前記光ディスクからの反射光量
    の変化に応じて可変とする減衰率可変手段と、を備える
    ことを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 前記取込信号は、前記光ピックアップか
    らの出力信号に基づいて総和信号生成手段により生成さ
    れる総和信号及び前記光ピックアップからの出力信号に
    基づいてサーボ信号生成手段により生成されるサーボ信
    号であることを特徴とする請求項2記載の光ディスクド
    ライブ装置。
  4. 【請求項4】 前記減衰率可変手段は、前記光ディスク
    に対する記録速度に応じて前記減衰手段の減衰率を可変
    とすることを特徴とする請求項3記載の光ディスクドラ
    イブ装置。
  5. 【請求項5】 前記総和信号及び前記サーボ信号の振幅
    レベルを前記AGC回路の入力電圧範囲内のレベルにま
    で減衰可能な減衰率を前記光ディスクに対する記録速度
    に対応付けて記憶したテーブルを備え、 前記減衰率可変手段は、前記光ディスクに対する記録速
    度に応じて前記テーブルを検索し、前記減衰手段の最適
    な減衰率を決定することを特徴とする請求項4記載の光
    ディスクドライブ装置。
  6. 【請求項6】 前記総和信号及び前記サーボ信号の振幅
    レベルを前記AGC回路の入力電圧範囲内のレベルにま
    で減衰可能な減衰率を前記光ディスクに対する記録速度
    に基づいて算出する関係式を有し、 前記減衰率可変手段は、前記光ディスクに対する記録速
    度に応じて前記関係式による演算を実行し、前記減衰手
    段の最適な減衰率を決定することを特徴とする請求項4
    記載の光ディスクドライブ装置。
  7. 【請求項7】 前記減衰率可変手段は、 前記光ディスクに対する少なくとも2以上の記録速度に
    おける前記総和信号の振幅レベルを測定し、前記記録速
    度と前記振幅レベルとの関係式を取得する関係式取得手
    段と、 この関係式取得手段により取得した前記関係式に基づき
    所望の前記記録速度における前記振幅レベルを算出する
    振幅レベル算出手段と、 前記総和信号及び前記サーボ信号の振幅レベルを前記A
    GC回路の入力電圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減
    衰率を前記振幅レベルに基づいて算出する演算手段と、
    を備え、 前記振幅レベル算出手段により算出された前記振幅レベ
    ルに応じて前記演算手段による演算を実行し、前記減衰
    手段の最適な減衰率を決定することを特徴とする請求項
    4記載の光ディスクドライブ装置。
  8. 【請求項8】 前記関係式取得手段における前記総和信
    号の振幅レベルの測定は、前記総和信号の振幅レベルが
    前記AGC回路の入力電圧範囲内のレベルとなる記録速
    度にて行われることを特徴とする請求項7記載の光ディ
    スクドライブ装置。
  9. 【請求項9】 前記減衰率可変手段は、前記光ディスク
    に対する記録パワーに応じて前記減衰手段の減衰率を可
    変とすることを特徴とする請求項3記載の光ディスクド
    ライブ装置。
  10. 【請求項10】 前記総和信号及び前記サーボ信号の振
    幅レベルを前記AGC回路の入力電圧範囲内のレベルに
    まで減衰可能な減衰率を前記光ディスクに対する記録パ
    ワーに対応付けて記憶したテーブルを備え、 前記減衰率可変手段は、前記光ディスクに対する記録パ
    ワーに応じて前記テーブルを検索し、前記減衰手段の最
    適な減衰率を決定することを特徴とする請求項9記載の
    光ディスクドライブ装置。
  11. 【請求項11】 前記総和信号及び前記サーボ信号の振
    幅レベルを前記AGC回路の入力電圧範囲内のレベルに
    まで減衰可能な減衰率を前記光ディスクに対する記録パ
    ワーに基づいて算出する関係式を有し、 前記減衰率可変手段は、前記光ディスクに対する記録パ
    ワーに応じて前記関係式による演算を実行し、前記減衰
    手段の最適な減衰率を決定することを特徴とする請求項
    9記載の光ディスクドライブ装置。
  12. 【請求項12】 前記減衰率可変手段は、 前記光ディスクに対する少なくとも2以上の記録パワー
    における前記総和信号の振幅レベルを測定し、前記記録
    パワーと前記振幅レベルとの関係式を取得する関係式取
    得手段と、 この関係式取得手段により取得した前記関係式に基づき
    所望の前記記録パワーにおける前記振幅レベルを算出す
    る振幅レベル算出手段と、 前記総和信号及び前記サーボ信号の振幅レベルを前記A
    GC回路の入力電圧範囲内のレベルにまで減衰可能な減
    衰率を前記振幅レベルに基づいて算出する演算手段と、
    を備え、 前記振幅レベル算出手段により算出された前記振幅レベ
    ルに応じて前記演算手段による演算を実行し、前記減衰
    手段の最適な減衰率を決定することを特徴とする請求項
    9記載の光ディスクドライブ装置。
  13. 【請求項13】 前記関係式取得手段における前記総和
    信号の振幅レベルの測定は、前記総和信号の振幅レベル
    が前記AGC回路の入力電圧範囲内のレベルとなる記録
    パワーにて行われることを特徴とする請求項12記載の
    光ディスクドライブ装置。
  14. 【請求項14】 前記減衰率可変手段は、前記光ディス
    クの種類及び前記光ディスクに対する記録速度に応じて
    前記減衰手段の減衰率を可変とすることを特徴とする請
    求項3記載の光ディスクドライブ装置。
  15. 【請求項15】 前記総和信号及び前記サーボ信号の振
    幅レベルを前記AGC回路の入力電圧範囲内のレベルに
    まで減衰可能な減衰率を前記光ディスクの種類及び前記
    光ディスクに対する記録速度に対応付けて記憶したテー
    ブルを備え、 前記減衰率可変手段は、前記光ディスクの種類及び前記
    光ディスクに対する記録速度に応じて前記テーブルを検
    索し、前記減衰手段の最適な減衰率を決定することを特
    徴とする請求項14記載の光ディスクドライブ装置。
  16. 【請求項16】 前記総和信号及び前記サーボ信号の振
    幅レベルを前記AGC回路の入力電圧範囲内のレベルに
    まで減衰可能な減衰率を前記光ディスクの種類及び前記
    光ディスクに対する記録速度に基づいて算出する関係式
    を有し、 前記減衰率可変手段は、前記光ディスクの種類及び前記
    光ディスクに対する記録速度に応じて前記関係式による
    演算を実行し、前記減衰手段の最適な減衰率を決定する
    ことを特徴とする請求項14記載の光ディスクドライブ
    装置。
  17. 【請求項17】 前記減衰率可変手段は、前記光ディス
    クの種類及び前記光ディスクに対する記録パワーに応じ
    て前記減衰手段の減衰率を可変とすることを特徴とする
    請求項3記載の光ディスクドライブ装置。
  18. 【請求項18】 前記総和信号及び前記サーボ信号の振
    幅レベルを前記AGC回路の入力電圧範囲内のレベルに
    まで減衰可能な減衰率を前記光ディスクの種類及び前記
    光ディスクに対する記録パワーに対応付けて記憶したテ
    ーブルを備え、 前記減衰率可変手段は、前記光ディスクの種類及び前記
    光ディスクに対する記録パワーに応じて前記テーブルを
    検索し、前記減衰手段の最適な減衰率を決定することを
    特徴とする請求項17記載の光ディスクドライブ装置。
  19. 【請求項19】 前記総和信号及び前記サーボ信号の振
    幅レベルを前記AGC回路の入力電圧範囲内のレベルに
    まで減衰可能な減衰率を前記光ディスクの種類及び前記
    光ディスクに対する記録パワーに基づいて算出する関係
    式を有し、 前記減衰率可変手段は、前記光ディスクの種類及び前記
    光ディスクに対する記録パワーに応じて前記関係式によ
    る演算を実行し、前記減衰手段の最適な減衰率を決定す
    ることを特徴とする請求項17記載の光ディスクドライ
    ブ装置。
  20. 【請求項20】 請求項1ないし19のいずれか一記載
    の光ディスクドライブ装置を備えることを特徴とする情
    報処理装置。
  21. 【請求項21】 光ディスクからの反射光を受光した光
    ピックアップからの出力信号に基づき、総和信号生成回
    路で生成された総和信号及びサーボ信号生成回路で生成
    されたサーボ信号の各ゲイン量を一定レベルに自動調整
    するAGC(Auto Gain Control)回路を備える信号処
    理回路において、 前記光ディスクからの反射光量の変化に応じて減衰率を
    変えることが可能な減衰器を前記総和信号生成回路及び
    前記サーボ信号生成回路の前段に設け、前記AGC回路
    でゲイン調整される前の前記総和信号及び前記サーボ信
    号の各振幅レベルを前記減衰器により所定の減衰率で減
    衰させることを特徴とする信号処理回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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