JP2003050581A - 楽音発生装置 - Google Patents

楽音発生装置

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JP2003050581A JP2002219609A JP2002219609A JP2003050581A JP 2003050581 A JP2003050581 A JP 2003050581A JP 2002219609 A JP2002219609 A JP 2002219609A JP 2002219609 A JP2002219609 A JP 2002219609A JP 2003050581 A JP2003050581 A JP 2003050581A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフトウエア音源におけるCPU負荷を低減
する。 【解決手段】 ハードディスク装置13中に格納されて
いる波形データや音色データを用いて、入力されるMI
DI信号に対応する楽音波形データをCPU10により
複数サンプリング周期分まとめて演算生成し、第1のバ
ッファに格納する。生成された楽音波形データはCOD
EC19中のバッファに転送され、サンプリング周期毎
に読み出されて、エンベロープの乗算やパン係数の乗算
が行われた後、D/A変換され楽音信号としてサウンド
システム20から外部出力される。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、演算処理装置に
よる演算により楽音を生成するようにした楽音発生装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の楽音発生装置は、通常、MIDI
(Musical Instrument Digital Interface)、鍵盤ある
いはシーケンサなどからの演奏情報を入力する演奏入力
部、楽音波形を発生する音源部、入力された演奏情報に
応じて前記音源部を制御する中央処理装置(CPU)な
どから構成されていた。ここで、CPUは、入力された
演奏情報に応じて、チャンネルアサイン、パラメータ変
換などの音源ドライバ処理を実行し、音源部の割り当て
たチャンネルに変換したパラメータと発音開始指示(ノ
ートオン)を供給する。また、音源部は供給されたパラ
メータに基づいて楽音波形を生成するものであり、この
音源部としては電子回路などのハードウエアが採用され
ていた。このため、楽音発生装置は楽音を発生するため
の専用機器となってしまい、楽音を発生するときには専
用の楽音発生装置を準備することが必要であった。 【0003】また、パーソナルコンピュータなどの汎用
処理装置において楽音を発生させる場合には、装置外部
に専用音源装置を付加したり、あるいは、楽音波形を発
生するための音源チップ、波形データを記憶する波形R
OM、および、A/D変換回路、D/A変換回路、FI
FOバッファおよびインタフェース回路を備えた符号化
復号化回路(CODEC)チップなど、数個のICチッ
プが搭載された拡張ボードを本体内に接続することによ
り、楽音を発生させていた。 【0004】さらに、最近では、前記ハードウエア音源
の動作をコンピュータプログラムによる音源処理(ソフ
トウエア音源)に置き換え、CPUにより演奏処理と音
源処理とを実行させるようにした楽音発生方法、いわゆ
るソフトウエア音源が提案されている。ここで、演奏処
理とは、前述した音源ドライバ処理に相当する処理であ
って、入力されたMIDIなどの演奏情報に基づき、生
成される楽音を制御するための制御情報を作成する処理
のことである。また、音源処理とは、前記演奏処理にお
いて作成された制御情報に基づき楽音の波形データを生
成する処理のことである。この楽音発生方法によれば、
専用の楽音発生装置や音源ボードを用いることなく、C
PUとソフトウエアのほかにはDA変換用のチップを備
えるだけで、楽音を発生させることが可能となる。 【0005】楽音を発生させるためには、サンプリング
周期、すなわち、DAC(DigitalAnalog Converter)
における変換タイミング毎に演算生成した波形サンプル
をDACに供給することが必要であり、このためにCP
Uにおける演算量は非常に大きいものとなっている。す
なわち、CPUは、楽音を演算生成するために、入力さ
れるMIDIイベントなどの演奏情報から楽音制御情報
を生成する処理および波形生成処理を実行しなければな
らない。 【0006】例えば波形メモリ方式の音源の場合には、
この波形生成処理において、演奏情報から生成された楽
音制御情報に基づいて、各発音チャンネル毎に、LFO
(Low Frequency Oscillator)、フィルタEGおよび音
量EGなどの波形演算を実行し、対応する波形メモリ
(波形テーブル)から波形データを読み出し、該読み出
した波形データに対して補間演算を行い、その結果得ら
れた波形データに対して各種EG波形のサンプルを乗算
して当該発音チャンネル分の波形データを演算生成し、
これを全発音チャンネルについて繰り返し実行して各発
音チャンネル分の波形サンプルデータを累算することに
より1サンプリングタイミングに対応する楽音波形デー
タの生成が行われる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】前述した音源ボードを
接続する方法は、音源ボードに搭載されるICチップの
点数が多く、楽音を発生させるためのコストが高くなる
という問題点を有している。また、波形データが波形R
OMに格納されており、発生する楽音の自由度が乏しい
ものであった。また、前述したソフトウエア音源は、楽
音を発生させるために特別のハードウエアを必要としな
いが、1DACサイクル毎に出力すべき波形データを演
算により生成することが必要であるため、この楽音波形
データを演算生成するためのCPUの負荷が非常に大き
くなるという問題点がある。 【0008】そこで、本発明は、自由度があり、しか
も、CPUの処理負荷が比較的小さい楽音発生装置を提
供することを目的としている。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の楽音発生装置は、複数サンプリング周期分
の楽音波形サンプルをまとめて生成する中央処理装置
と、該中央処理装置によりまとめて生成された複数サン
プリング周期分の楽音波形サンプルが書き込まれる第1
のバッファと、前記第1のバッファから前記楽音波形サ
ンプルが転送され、サンプリング周期毎に楽音波形サン
プルが読み出される第2のバッファとを有し、前記第2
のバッファの空き状態に応じて前記第1のバッファから
前記第2のバッファへの前記楽音波形サンプルの転送が
行われるようにしたものである。 【0010】 【発明の実施の形態】図1に本発明の楽音発生装置の一
実施の形態の構成を示す。この図において、10は楽音
波形サンプルの生成や各種アプリケーションプログラム
などを実行する中央処理装置(CPU)、11はプリセ
ット音色データなどが記憶されているROM、12は実
行するプログラムやデータが読み込まれるとともに波形
テーブル、各種バッファ領域およびワークエリアとして
使用されるRAM、13は各種の波形データや音色デー
タおよび各種のアプリケーションプログラムなどが記憶
されているハードディスク装置、14は各種のデータや
プログラムなどを記憶したCD−ROMを駆動するCD
−ROM装置、15は外部接続されるMIDIキーボー
ドなどの演奏装置との間で演奏データや制御信号の送受
信を行うためのMIDIインタフェース、16および1
7は、それぞれ、パーソナルコンピュータに一般的なキ
ーボードおよびディスプレイ装置である。 【0011】18はCPU10を介さずにRAM12内
のサンプルバッファ領域から波形サンプルデータを読み
出して符号化復号化回路19に転送するDMA制御回路
(Direct Memory Access Controller)である。なお、
このDMA制御回路18はバスの転送速度が速いときに
は省略することができる。19は、この波形サンプルデ
ータに対して振幅エンベロープやパン係数の乗算処理を
実行し、得られた楽音波形データをアナログの楽音信号
に変換してサウンドシステム20に出力する符号化復号
化回路(CODEC)であり、その詳細については後述
する。20はCODEC19から出力される楽音信号を
増幅して外部出力するサウンドシステム、21は所定時
間毎にCPU10に対して割込をかけるとともに、CO
DEC19にサンプリングクロックを供給するタイマで
ある。そして、これら各構成要素はバスを介して相互に
接続されている。以上の構成は、通常のパーソナルコン
ピュータやワークステーションなどと同等であり、それ
らの上で本発明の楽音生成方法を実行することができ
る。 【0012】図2に上記CODEC19の内部構成を示
す。この図において、30は前記バスに接続され各種信
号やデータの授受を行なうインタフェース回路、31は
外部入力端子LLINEおよびRLINEから入力され
るステレオの外部オーディオ信号を所定のサンプリング
周波数でサンプリングしてアナログデジタル変換するA
/D変換回路、32は該A/D変換回路31から出力さ
れるステレオの外部入力データを格納する左右2チャン
ネル分のFIFO(first-in first-out)バッファであ
る。このFIFOバッファ32に格納されたデータは前
記インタフェース回路30を介してCPU10により読
み込まれ、所定の処理が行われる。 【0013】33は前記CPU10により演算生成され
た波形データが格納されるFIFOバッファである。こ
の例においては、前記CPU10は32チャンネル分の
楽音波形サンプルを演算生成するものとされており、前
記FIFOバッファ33は32チャンネルの楽音波形デ
ータをそれぞれ格納することができるように構成されて
いる。 【0014】34は、各チャンネル対応にEG制御デー
タが格納されるレジスタを有し、前記CPU10から供
給される各発音チャンネルのEG制御データに基づいて
音量エンベロープ信号AEGを発生するとともに、該AEGと
同じくCPU10から供給される音量パラメータvolと
を乗算して音量制御データを出力するエンベロープジェ
ネレータEG、35は同じく各チャンネル対応にCPU
10から供給されるパン制御データを格納するレジスタ
を有し、該パン制御データpanに基づいてパン係数を発
生するパン係数発生器である。36は前記FIFOバッ
ファ33から出力される各発音チャンネル分の波形デー
タと前記EG34から出力される当該発音チャンネルに
対応する音量制御データとを乗算する乗算器、37は前
記乗算器36から順次出力される各チャンネルに対応す
る楽音波形データと前記パン係数発生器35から出力さ
れる当該チャンネルに対応するパン係数とを乗算するパ
ン乗算器である。 【0015】38は前記パン乗算器37から出力される
32チャンネルの各発音チャンネルの楽音波形データを
各サンプリング周期対応に順次加算合計するチャンネル
累算器である。図示するように、このチャンネル累算器
38にA/D変換器31の出力を入力することにより、
外部入力信号と演算生成された楽音波形信号とをミキシ
ングすることができる。39は前記チャンネル累算器3
8から出力される楽音波形データに対してリバーブなど
のエフェクト処理を施すエフェクト回路である。なお、
このエフェクト回路39は場合によっては省略すること
ができる。40は、1DACサイクル毎に前記エフェク
ト回路39から出力される楽音波形サンプル信号をデジ
タルアナログ変換し、LOUTおよびROUTとして前
記サウンドシステム20に出力するデジタルアナログ変
換器である。このように、本発明においては、CODE
C19において音量制御および累算処理が実行されるよ
うになされている。 【0016】次に、本発明の楽音発生装置におけるソフ
トウエア音源について説明する。図3は、このソフトウ
エア音源における処理の時間的な流れを説明する図であ
る。本発明のソフト音源は、例えば25.6kHzのサ
ンプリング周波数(レート)で楽音波形データを発生す
るが、その楽音波形データ生成処理は例えば128サン
プル(1フレーム)時間毎に行うようになされている。
そして、あるフレーム(FL)に対応するタイムスロッ
トに演奏入力があると、次のフレームでその演奏入力に
対応する楽音波形データの算出処理を行い、さらに次の
フレームでこの楽音波形データを25.6kHzの周期
毎に1サンプルずつ読み出して楽音信号を形成する。し
たがって、演奏入力があってから実際に楽音が発音され
るまで(または楽音が消音されるまで)は約2フレーム
の時間ずれが生じることになるが、1フレームが128
サンプル(5ミリ秒)であるため、その時間ずれはわず
かである。なお、この1フレームのサンプル数は任意に
設定することができるが、サンプル数を大きくすると発
音に遅れが生じ、小さくすると時間的マージンが減少し
て一時的な演算量の増加時に応答が悪くなることがあ
る。 【0017】また、本発明においては、前記ハードディ
スク装置13からRAM12上に読み出される波形テー
ブルに記憶された波形サンプルに基づいて楽音を生成す
るいわゆるテーブルルックアップ方式の楽音生成を行っ
ている。 【0018】図4は前記ソフト音源の動作時にRAM1
2に設定される記憶エリアを説明する図である。同図
(A)は入力バッファを示しており、この入力バッファ
は、MIDIインタフェース15から演奏入力があった
とき、その演奏入力の内容とその発生時刻を記憶するバ
ッファである。このバッファの内容は、後述するMID
I処理で読み出され、対応する処理が実行される。 【0019】同図(B)はサンプルバッファWBを示し
ている。このサンプルバッファWBは32チャンネル分
設けられており、各チャンネルのバッファはそれぞれ1
28サンプル分の波形データ記憶エリア(SDi1〜S
Di128)を備えている。波形データ生成演算は、1
つのチャンネル毎に1フレーム時間分の128サンプル
を演算し、これを最大32チャンネル分(発音している
チャンネル分)繰り返すという手順で行われるが、この
ようにして生成された各チャンネル128サンプルの波
形データを記憶するのがサンプルバッファWBである。 【0020】同図(C)は音色データレジスタである。
この音色データレジスタは、各MIDIチャンネル(演
奏パート)で生成される楽音波形を決定する音色データ
を記憶するレジスタであり、この音色データとして、各
音色の各音域毎に素材とする波形テーブルを指定する波
形指定データ、EG制御データ、パン制御データなどが
記憶されている。 【0021】同図(D)は音源レジスタである。この音
源レジスタには、各発音チャンネル別に該発音チャンネ
ルで生成される楽音波形を決定するためのデータが記憶
される。このデータとしてはノートナンバ、いずれか1
つの波形テーブルのアドレスを示す波形指定アドレス
(アタックスタートアドレスAS、アタックエンドアド
レスAE、ループスタートアドレスLS、ループエンド
アドレスLE)、ノートオンデータなどが記憶されてい
る。 【0022】次に、フローチャートを参照して本発明の
ソフト音源の動作を説明する。図5(a)はメインルー
チンを示すフローチャートである。プログラムが起動さ
れると、まず、レジスタエリアの確保などの初期設定を
実行(S1)したのち、何らかの起動要因(トリガ)が
あるまで、S2、S3で待機する。起動要因が発生した
場合には、その起動要因をS4で判断して対応する処理
動作を実行する。起動要因としては、(1)入力バッフ
ァにMIDIデータが書き込まれた場合、(2)1フレ
ームに対応する時間毎に発生されるタイマ21などから
の割込、(3)その他パネルやウインドウ画面からのス
イッチイベントの発生、および、(4)終了コマンドの
入力の4種類の要因があり、それぞれの要因に応じて、
MIDI処理(S5)、音源処理(S6)、その他処理
(S7)、および終了処理(S8)が実行される。 【0023】終了処理S8は設定データの退避やレジス
タのクリアなどの処理であり、この処理が終了したのち
動作を終える。その他処理S7は、各種のパネル入力や
コマンド入力に対応する処理である。音源処理(S6)
は、タイマ21から128サンプルクロックをカウント
したことにより発生される割り込みなどによって図3に
おける読み出し再生が次のフレームに進行したのを検出
して実行される処理である。 【0024】図5の(b)は最優先の割込処理として実
行されるMIDI割込処理のフローチャートである。こ
の割込処理はMIDIインタフェース15からMIDI
データを受信したときに起動されるものであり、当該M
IDIデータを取り込み(S10)、該受信したMID
Iデータとともにその受信時刻データを図4の(A)に
示した入力バッファに書き込む(S11)。 【0025】MIDI処理(S5)は、前記入力バッフ
ァにMIDIデータが書き込まれていることが検出され
たときに起動され、書き込まれたMIDIデータに対応
した処理が行われる。図6は、このMIDI処理の1つ
であるノートオンイベント処理における動作を示す図で
ある。この処理は、入力バッファにノートオンイベント
データが書き込まれていたときに実行される。まず、そ
のノートオンイベントデータのノートナンバ、ベロシテ
ィデータ、パート別音色、発生時刻をそれぞれNN、V
EL、t、TMレジスタに記憶する(S20)。次に、
32チャンネルの発音チャンネルのなかからこのノート
オンにかかる楽音を発音する発音チャンネルを割り当て
外発音チャンネル番号をiに記憶する(S21)。この
ノートオンにかかる音色データTP(t)のEG制御デ
ータをVELに応じて加工する(S22)。次に、加工
されたEG制御データとパン制御データをノートオンを
示すデータとともにCODEC19内の第iチャンネル
のレジスタに書き込む(S23)。続いて、EG制御デ
ータおよびパン制御データ以外の音色データTP(t)
およびFナンバFNをノートオンとともに第iチャンネ
ルの音源レジスタに書き込む(S24)。 【0026】図7は1フレーム時間に対応する周期で起
動される音源処理S6を示すフローチャートである。こ
の音源処理動作は32の発音チャンネルについて1フレ
ーム(128サンプル)分の楽音波形データを生成する
処理であるが、演算の途中であってもCPU10の占有
可能時間を経過すると強制的に終了されてしまうため、
演算順が下位のチャンネルほど打ち切られる可能性が高
くなる。したがって、優先度の高いチャンネル(消音さ
れては困るチャンネル)から先に演算するように、ま
ず、32の発音チャンネルの演算順序を決定する(S3
0)。次に、演算順位を示すポインタiに1をセットす
る(S31)。続いて、i番目、すなわち、演算順序第
1番目の発音チャンネルの音源レジスタにアドレスを設
定して該チャンネルのデータを読出可能にするなどの波
形データ演算準備処理(S32)を実行する。次に、指
定された波形テーブルからの波形の読出および補間処理
(S33)を実行する。 【0027】波形読出および補間処理(S33)につい
て図8を参照して説明する。この処理ではiで指定され
ている演算順序の発音チャンネルの波形データを1フレ
ーム(128サンプル)分まとめて演算生成する。ま
ず、サンプル数カウンタsに1をセットする(S4
0)。次に、直前の演算のアドレス(この処理チャンネ
ルの前のフレームにおける波形読出で最後に生成したア
ドレス)にFナンバFNを加算してアドレスの更新を行
う(S41)。このとき、通常は整数部と小数部とから
なるアドレスが生成されるため、RAM12の波形指定
データtで指定された波形テーブルからこのアドレスを
含む2サンプル(整数部のアドレスで指定されるサンプ
ルと整数部+1のアドレスで指定されるサンプル)の波
形データを読み出す(S42)。これら2サンプルのデ
ータを小数部の値で直線補間し、その値をIDレジスタ
にセットする(S43)。次にIDレジスタの内容をサ
ンプルバッファWBの対応するチャンネルの波形データ
記憶エリアSDi(s)にセットする(S44)。この
動作をs=1からs=128になるまで繰り返し実行し
(S45、S46)、128回の処理が完了すれば音源
処理(図7)に戻る。 【0028】波形読出および補間処理S33が終了した
後、全チャンネルについての波形データ演算が終了した
否かを判定する(S34)。終了していないときはiを
i+1にインクリメントして(S36)、次の優先順位
の発音チャンネルについて波形データ演算準備処理(S
32)以降の処理を実行する。また、全チャンネル分の
波形データ演算が終了したときには、生成した波形デー
タの再生を再生部(DMA制御回路18)に再生予約す
る(S35)。この再生予約は、RAM12内のサンプ
ルバッファWBの記憶アドレスをDMA制御回路18に
通知することにより行われる。 【0029】このようにして、ソフトウエア音源処理に
より、サンプルバッファWB(SDi1〜SDi12
8、i=1〜32)に各発音チャンネルについてそれぞ
れ1フレーム時間分の補間サンプルが格納されることと
なる。この補間サンプルに対しCODEC19において
音量制御および累算処理が実行され楽音波形データが生
成される。 【0030】前記サンプルバッファWBに格納された補
間サンプルは、DMA制御回路18により前記CODE
C19内のFIFOバッファ33に転送される。すなわ
ち、前記CODEC19内のFIFOバッファ33に空
が生じたときにDMA制御回路18に対してDMA転送
要求信号が出力され、DMA制御回路18は前記ステッ
プS35(図7)において再生予約されているサンプル
バッファWBから補間サンプルデータを読み出して前記
FIFOバッファ33に転送する。 【0031】FIFOバッファ33に格納されている各
発音チャンネルの補間サンプルは、サンプリングタイミ
ング毎に順次読み出されてレベル乗算器36に入力され
る。一方、エンベロープジェネレータ34においては、
前記ステップS23(図6)によりレジスタに書き込ま
れたEG制御データおよび音量パラメータに基づいて各
発音チャンネルに対応する音量制御データが順次時分割
で発生される。レベル乗算器36において、前記FIF
Oバッファ33から出力される当該サンプリングタイミ
ングにおける各発音チャンネルの補間サンプルと、前記
エンベロープジェネレータ34から出力される音量制御
データの乗算が実行される。 【0032】また、前記パン係数発生器35において、
前記ステップS23(図6)によりレジスタに書き込ま
れたパン制御データにより各発音チャンネルに対応する
パン係数が時分割で発生される。このパン係数と前記レ
ベル乗算器36から出力される音量制御された波形サン
プルデータがパン乗算器37において乗算され、音像定
位がなされた各発音チャンネルの波形サンプルデータが
時分割で出力される。 【0033】チャンネル累算器38は、各サンプリング
タイミングに対応する記憶エリアを有しており、前記パ
ン乗算器37から各サンプリングタイミング毎に時分割
で出力される各発音チャンネルの楽音波形サンプルデー
タがチャンネル累算器38の当該サンプリングタイミン
グの記憶エリアに累積加算される。すなわち、このチャ
ンネル累算器38の各記憶エリアに当該サンプリングタ
イミングにおける全発音チャンネルの波形データが加算
される。なお、前述したように、前記A/D変換回路3
1からの出力信号も同時にチャンネル累算器38におい
て加算することにより、入力アナログ信号とのミキシン
グを行なうことができる。 【0034】前記チャンネル累算器38からの出力は、
場合に応じて、エフェクト回路39においてリバーブな
どのエフェクト処理が行なわれ、サンプリングタイミン
グ毎にD/A変換回路40に入力され、アナログの楽音
信号に変換されて左右両チャンネルの出力信号LOUT
およびROUTとして前記サウンドシステム20に出力
される。 【0035】なお、上記実施の形態においては、COD
EC19内に設けられたエンベロープジェネレータ34
およびパン係数発生器35により音量制御データおよび
パン係数を発生させているが、CPU10の処理能力が
大きいときには、CPU10による演算により音量制御
データおよびパン係数を発生させるようにすることもで
きる。この場合には、前記エンベロープジェネレータ3
4およびパン係数発生器35に代えて前記FIFOバッ
ファ33と同様の音量制御データおよびパン係数格納用
のFIFOバッファを設け、演算生成された音量制御デ
ータおよびパン係数を格納するようにすればよい。 【0036】 【発明の効果】本発明の楽音発生装置によれば、楽音生
成自体はソフトウエアにより実行し、該演算生成された
楽音に対する音量制御演算はCODECにおいてハード
ウエアにより実行しているので、楽音生成に要する演算
量が少なくなりCPUの負荷を軽減することができる。
また、従来の音源ボードよりも少ないハードウエアを必
要とするだけで楽音を発生させることが可能となる。さ
らに、ハードディスクに格納されている各種の波形デー
タや音色データを用いて楽音を生成することができるの
で、楽音生成の自由度を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の楽音発生装置の構成を示す図であ
る。 【図2】 本発明におけるCODECの構成を示す図で
ある。 【図3】 本発明における処理の時間的な流れを説明す
るための図である。 【図4】 本発明における各記憶エリアを説明するため
の図である。 【図5】 本発明における処理のフローチャートであ
る。 【図6】 本発明におけるノートオンイベント処理のフ
ローチャートである。 【図7】 本発明における音源処理のフローチャートで
ある。 【図8】 本発明における波形読出および補間処理のフ
ローチャートである。 【符号の説明】 10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 ハ
ードディスク装置、14 CD−ROM装置、15 M
IDIインタフェース、16 キーボード、17 ディ
スプレイ装置、18 DMA制御回路、19 符号化復
号化回路(CODEC)、20 サウンドシステム、3
0 インタフェース回路、31、A/D変換回路、3
2、33 FIFOバッファ、34 エンベロープジェ
ネレータ、35 パン係数発生器、36、37 乗算
器、38チャンネル累算器、39 エフェクト回路、4
0 D/A変換回路

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数サンプリング周期分の楽音波形サン
    プルをまとめて生成する中央処理装置と、 該中央処理装置によりまとめて生成された複数サンプリ
    ング周期分の楽音波形サンプルが書き込まれる第1のバ
    ッファと、 前記第1のバッファから前記楽音波形サンプルが転送さ
    れ、サンプリング周期毎に楽音波形サンプルが読み出さ
    れる第2のバッファとを有し、 前記第2のバッファの空き状態に応じて前記第1のバッ
    ファから前記第2のバッファへの前記楽音波形サンプル
    の転送が行われることを特徴とする楽音発生装置。
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