JP2003049665A - ガスタービンコージェネレーションシステム - Google Patents
ガスタービンコージェネレーションシステムInfo
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- JP2003049665A JP2003049665A JP2001236371A JP2001236371A JP2003049665A JP 2003049665 A JP2003049665 A JP 2003049665A JP 2001236371 A JP2001236371 A JP 2001236371A JP 2001236371 A JP2001236371 A JP 2001236371A JP 2003049665 A JP2003049665 A JP 2003049665A
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- steam
- gas turbine
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- regenerator
- cogeneration system
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E20/00—Combustion technologies with mitigation potential
- Y02E20/14—Combined heat and power generation [CHP]
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 通常運転時では、過大な再生器を必要とせ
ず、圧縮機のサージングを回避しながら運転を行うこと
ができ、蒸気デマンド(需要)上昇時は、蒸気の供給量
と電力供給量を広い範囲で変化させながら、効率よく蒸
気及び電力を供給できるガスタービンコージェネレーシ
ョンシステムを提供する。 【解決手段】 ガスタービンコージェネレーションシス
テム1において、再生器30を、ガスタービン10の排
気ガス通路の廃熱回収ボイラ40の上流側に設けると共
に、空気圧縮装置12の吐出側と、抽気制御弁13と燃
焼器15との間の空気供給ラインLaとを、前記再生器
30を介して接続する再生ラインLrと、前記蒸気ライ
ンLsから分岐し、噴射蒸気制御弁41を介して前記再
生ラインLrに接続する噴射蒸気ラインLbとを設けて
構成する。
ず、圧縮機のサージングを回避しながら運転を行うこと
ができ、蒸気デマンド(需要)上昇時は、蒸気の供給量
と電力供給量を広い範囲で変化させながら、効率よく蒸
気及び電力を供給できるガスタービンコージェネレーシ
ョンシステムを提供する。 【解決手段】 ガスタービンコージェネレーションシス
テム1において、再生器30を、ガスタービン10の排
気ガス通路の廃熱回収ボイラ40の上流側に設けると共
に、空気圧縮装置12の吐出側と、抽気制御弁13と燃
焼器15との間の空気供給ラインLaとを、前記再生器
30を介して接続する再生ラインLrと、前記蒸気ライ
ンLsから分岐し、噴射蒸気制御弁41を介して前記再
生ラインLrに接続する噴射蒸気ラインLbとを設けて
構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱及び電力相互の
需要を満たすガスタービンコージェネレーションシステ
ムに関するものである。より詳細には、熱と電気の負荷
の比率(熱電比)の変化に効率良く対応できる熱電比可
変のガスタービンコージェネレーションシステムに関す
る。
需要を満たすガスタービンコージェネレーションシステ
ムに関するものである。より詳細には、熱と電気の負荷
の比率(熱電比)の変化に効率良く対応できる熱電比可
変のガスタービンコージェネレーションシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンコージェネレーションシス
テムは、都市ガス等のガス燃料や灯油等の液体燃料を燃
焼し、この燃焼排気ガスによってガスタービンのタービ
ンを駆動し、更に、このガスタービンによって発電機を
駆動して発電することにより、燃焼排気ガスの熱エネル
ギーの一部を回収すると共に、ガスタービンを出た高温
の燃焼排気ガスで蒸気を発生することにより、更に熱エ
ネルギーの回収を行うシステムであり、熱のカスケード
利用(多段階利用)を行うことで、総合効率を70%〜
85%にまで高めた熱電供給システムである。
テムは、都市ガス等のガス燃料や灯油等の液体燃料を燃
焼し、この燃焼排気ガスによってガスタービンのタービ
ンを駆動し、更に、このガスタービンによって発電機を
駆動して発電することにより、燃焼排気ガスの熱エネル
ギーの一部を回収すると共に、ガスタービンを出た高温
の燃焼排気ガスで蒸気を発生することにより、更に熱エ
ネルギーの回収を行うシステムであり、熱のカスケード
利用(多段階利用)を行うことで、総合効率を70%〜
85%にまで高めた熱電供給システムである。
【0003】このコージェネレーションシステムは、熱
及び電力の双方の需要を満足した時に最も優れた省エネ
ルギー効果を発揮するシステムであるが、一般的には、
電力需要の変化よりも熱需要の変化が著しく、発生した
熱を無駄に廃棄せざるを得ない場合があり、こうした状
況下ではコージェネレーションシステム導入の効果が低
くなる。
及び電力の双方の需要を満足した時に最も優れた省エネ
ルギー効果を発揮するシステムであるが、一般的には、
電力需要の変化よりも熱需要の変化が著しく、発生した
熱を無駄に廃棄せざるを得ない場合があり、こうした状
況下ではコージェネレーションシステム導入の効果が低
くなる。
【0004】そのため、この対策として、チエンサイク
ルガスタービンと呼ばれる特公昭54−34865号公
報等の二流体サイクルガスタービンでは、ガスタービン
下流の熱交換器で蒸気を発生し、このタービン通過後の
燃焼排気ガスの熱で発生した蒸気を燃焼器に噴射して、
タービンに流入する燃焼排気ガス量と燃焼排気ガスの比
熱とを増大することにより、タービンの出力と熱効率を
高めている。
ルガスタービンと呼ばれる特公昭54−34865号公
報等の二流体サイクルガスタービンでは、ガスタービン
下流の熱交換器で蒸気を発生し、このタービン通過後の
燃焼排気ガスの熱で発生した蒸気を燃焼器に噴射して、
タービンに流入する燃焼排気ガス量と燃焼排気ガスの比
熱とを増大することにより、タービンの出力と熱効率を
高めている。
【0005】しかし、この蒸気噴射形の二流体サイクル
ガスタービンでは、燃焼器における蒸気ドレンの発生を
防止するために、過熱蒸気にしてから、燃焼器に噴射す
る必要があるため、過熱器の設置が必要となる。そのた
め、システムが複雑化し、また、コンパクト化が難し
く、高コストとなるという問題がある。
ガスタービンでは、燃焼器における蒸気ドレンの発生を
防止するために、過熱蒸気にしてから、燃焼器に噴射す
る必要があるため、過熱器の設置が必要となる。そのた
め、システムが複雑化し、また、コンパクト化が難し
く、高コストとなるという問題がある。
【0006】この問題に対処するために、特許第275
1837号公報では、この二流体サイクルガスタービン
を改良した、熱と電気の負荷の比率(熱電比)の変化に
対応できる、図2に示すような熱電比可変のガスタービ
ンコージェネレーションシステム1Xを提案している。
1837号公報では、この二流体サイクルガスタービン
を改良した、熱と電気の負荷の比率(熱電比)の変化に
対応できる、図2に示すような熱電比可変のガスタービ
ンコージェネレーションシステム1Xを提案している。
【0007】このガスタービンコージェネレーションシ
ステム1Xは、圧縮機12Xと燃焼器15とタービン1
6とからなる二流体サイクルガスタービン10Xと、こ
のタービン16で減速機21を介して駆動される発電機
20と、タービン16から出た排気ガスGaの熱を回収
し、蒸気Sを発生する廃熱回収ボイラ40と、混合気5
0を有して構成される。
ステム1Xは、圧縮機12Xと燃焼器15とタービン1
6とからなる二流体サイクルガスタービン10Xと、こ
のタービン16で減速機21を介して駆動される発電機
20と、タービン16から出た排気ガスGaの熱を回収
し、蒸気Sを発生する廃熱回収ボイラ40と、混合気5
0を有して構成される。
【0008】そして、空気Aaをタービン16で駆動さ
れる圧縮機12Xで圧縮して燃焼器15に供給し、燃料
Faを燃焼する。この燃焼器15で発生する燃焼排気ガ
スGaを廃熱回収ボイラ40に導いて蒸気Sを発生す
る。
れる圧縮機12Xで圧縮して燃焼器15に供給し、燃料
Faを燃焼する。この燃焼器15で発生する燃焼排気ガ
スGaを廃熱回収ボイラ40に導いて蒸気Sを発生す
る。
【0009】この蒸気Sの一部を噴射用蒸気Sbとし、
この飽和蒸気である噴射用蒸気Sbに、高温の圧縮機吐
出空気Adを分岐してエゼクタ等の混合器50で混合
し、飽和蒸気Sbを過熱蒸気Scにしてから、燃焼器1
5に噴射し、これにより、蒸気ドレンによる配管や燃焼
室のエロージョンを回避している。
この飽和蒸気である噴射用蒸気Sbに、高温の圧縮機吐
出空気Adを分岐してエゼクタ等の混合器50で混合
し、飽和蒸気Sbを過熱蒸気Scにしてから、燃焼器1
5に噴射し、これにより、蒸気ドレンによる配管や燃焼
室のエロージョンを回避している。
【0010】このガスタービンコージェネレーションシ
ステム1Xでは、熱需要の変動によって発生する余剰蒸
気Sbを、ガスタービン10Xの燃焼器15に噴射する
ことにより、蒸気(熱)Saの供給量を抑えると共に、
発生電力Pを増加することが可能となる。そのため、蒸
気Saの需要状況と電力Pの需要状況に合わせた運転が
可能となる。また、この混合器50の採用により、過熱
器を省略し、より多くの蒸気発生量Sを得ることができ
る。
ステム1Xでは、熱需要の変動によって発生する余剰蒸
気Sbを、ガスタービン10Xの燃焼器15に噴射する
ことにより、蒸気(熱)Saの供給量を抑えると共に、
発生電力Pを増加することが可能となる。そのため、蒸
気Saの需要状況と電力Pの需要状況に合わせた運転が
可能となる。また、この混合器50の採用により、過熱
器を省略し、より多くの蒸気発生量Sを得ることができ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の二流体サイクルガスタービンの方式では、蒸気が余る
状態の時に、燃焼排気ガスに発生蒸気の一部である噴射
用蒸気Sbを加えて、タービン16を通過させる構成で
あるために、この噴射用蒸気Sbの量を考慮して、ター
ビン16の通路面積を通常運転時に比べて広く形成して
おく必要がある。そのため、通常の運転状態における性
能が犠牲になってしまうという問題がある。
の二流体サイクルガスタービンの方式では、蒸気が余る
状態の時に、燃焼排気ガスに発生蒸気の一部である噴射
用蒸気Sbを加えて、タービン16を通過させる構成で
あるために、この噴射用蒸気Sbの量を考慮して、ター
ビン16の通路面積を通常運転時に比べて広く形成して
おく必要がある。そのため、通常の運転状態における性
能が犠牲になってしまうという問題がある。
【0012】また、タービン16に噴射用蒸気Sbが噴
射されることに伴って、圧縮機(コンプレッサー)12
Xの作動点がずれて、サージングが発生するという問題
が発生する。特に、蒸気噴射をタービン16に積極的に
取り入れることを想定していない標準機のガスタービン
を使用する場合ではその恐れが強い。
射されることに伴って、圧縮機(コンプレッサー)12
Xの作動点がずれて、サージングが発生するという問題
が発生する。特に、蒸気噴射をタービン16に積極的に
取り入れることを想定していない標準機のガスタービン
を使用する場合ではその恐れが強い。
【0013】つまり、発電機20の回転数を一定に保つ
ために、圧縮機12Xの回転数も一定に保たれるが、圧
縮機12Xにおいて回転数一定で、蒸気噴射量Sbを増
加すると、タービン16及び燃焼器15内の圧力上昇に
伴って圧縮機12X出口側の圧力が上昇するので、圧縮
機12Xにおける回転数一定の特性ライン上で圧力比が
高まることになり、圧力比がサージ限界ラインを超える
とサージングが生じることになる。
ために、圧縮機12Xの回転数も一定に保たれるが、圧
縮機12Xにおいて回転数一定で、蒸気噴射量Sbを増
加すると、タービン16及び燃焼器15内の圧力上昇に
伴って圧縮機12X出口側の圧力が上昇するので、圧縮
機12Xにおける回転数一定の特性ライン上で圧力比が
高まることになり、圧力比がサージ限界ラインを超える
とサージングが生じることになる。
【0014】また、高温の圧縮機吐出空気をエゼクタ等
の混合器で飽和蒸気に混合する方式では、混合器が必要
となる上に、混合器の駆動源が蒸気であり、混合器の特
性にも依存するが、空気量と蒸気量がほぼ一義的に決ま
ってしまう。それ故蒸気需要が多い場合被混合気(圧縮
機吐出空気)は直接燃焼器への供給量が多くなり、再生
量が減少することにより、発電効率の向上に寄与しない
ばかりでなく、熱交換器を通過する流体が皆無になるこ
とによって空焚きを余儀なくされるという問題がある。
の混合器で飽和蒸気に混合する方式では、混合器が必要
となる上に、混合器の駆動源が蒸気であり、混合器の特
性にも依存するが、空気量と蒸気量がほぼ一義的に決ま
ってしまう。それ故蒸気需要が多い場合被混合気(圧縮
機吐出空気)は直接燃焼器への供給量が多くなり、再生
量が減少することにより、発電効率の向上に寄与しない
ばかりでなく、熱交換器を通過する流体が皆無になるこ
とによって空焚きを余儀なくされるという問題がある。
【0015】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、通常運転時では、過
大な再生器を必要とせず、圧縮機のサージングを回避し
ながら運転を行うことができ、蒸気デマンド(需要)上
昇時は、熱電比可変制御運転で、蒸気の供給量と電力供
給量を広い範囲で変化させながら、効率よく蒸気の供給
と電力供給とを行うことができるガスタービンコージェ
ネレーションシステムを提供することにある。
されたものであって、その目的は、通常運転時では、過
大な再生器を必要とせず、圧縮機のサージングを回避し
ながら運転を行うことができ、蒸気デマンド(需要)上
昇時は、熱電比可変制御運転で、蒸気の供給量と電力供
給量を広い範囲で変化させながら、効率よく蒸気の供給
と電力供給とを行うことができるガスタービンコージェ
ネレーションシステムを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】そして、本発明のガスタ
ービンコージェネレーションシステムは、次のように構
成される。
ービンコージェネレーションシステムは、次のように構
成される。
【0017】1)ガスタービンと、該ガスタービンで駆
動される発電機と、前記ガスタービンの排気ガス通路に
設けた廃熱回収ボイラとで構成されると共に、前記ガス
タービンが、燃焼器と、該燃焼器で発生する燃焼ガスに
よって駆動されるタービンと、該タービンによって駆動
される圧縮機を備えた空気圧縮装置とから形成され、前
記空気圧縮装置を経由し抽気制御弁を介して燃焼器に接
続する空気供給ラインと、前記廃熱回収ボイラで発生し
た蒸気の供給用蒸気を熱源として利用するための蒸気ラ
インとを備えたガスタービンコージェネレーションシス
テムにおいて、再生器を、前記ガスタービンの前記排気
ガス通路の前記廃熱回収ボイラの上流側に設けると共
に、前記空気圧縮装置の吐出側と、前記抽気制御弁と前
記燃焼器との間の前記空気供給ラインとを、前記再生器
を介して接続する再生ラインと、前記蒸気ラインから分
岐し、噴射蒸気制御弁を介して前記再生ラインに接続す
る噴射蒸気ラインとを設けて構成される。
動される発電機と、前記ガスタービンの排気ガス通路に
設けた廃熱回収ボイラとで構成されると共に、前記ガス
タービンが、燃焼器と、該燃焼器で発生する燃焼ガスに
よって駆動されるタービンと、該タービンによって駆動
される圧縮機を備えた空気圧縮装置とから形成され、前
記空気圧縮装置を経由し抽気制御弁を介して燃焼器に接
続する空気供給ラインと、前記廃熱回収ボイラで発生し
た蒸気の供給用蒸気を熱源として利用するための蒸気ラ
インとを備えたガスタービンコージェネレーションシス
テムにおいて、再生器を、前記ガスタービンの前記排気
ガス通路の前記廃熱回収ボイラの上流側に設けると共
に、前記空気圧縮装置の吐出側と、前記抽気制御弁と前
記燃焼器との間の前記空気供給ラインとを、前記再生器
を介して接続する再生ラインと、前記蒸気ラインから分
岐し、噴射蒸気制御弁を介して前記再生ラインに接続す
る噴射蒸気ラインとを設けて構成される。
【0018】この噴射蒸気ラインは、再生ラインの再生
器の上流側に接続してもよく、下流側に接続してもよ
い。
器の上流側に接続してもよく、下流側に接続してもよ
い。
【0019】この構成によれば、圧縮空気の一部を再生
空気として再生器を通過させてから燃焼器に供給でき、
しかも、抽気制御弁と噴射蒸気制御弁により、再生空気
と噴射用蒸気の量を調整できるので、電力供給量と蒸気
供給量の割合を柔軟に変化しながら、効率よく運転でき
るガスタービンコージェネレーションシステムとなる。
空気として再生器を通過させてから燃焼器に供給でき、
しかも、抽気制御弁と噴射蒸気制御弁により、再生空気
と噴射用蒸気の量を調整できるので、電力供給量と蒸気
供給量の割合を柔軟に変化しながら、効率よく運転でき
るガスタービンコージェネレーションシステムとなる。
【0020】そして、噴射用蒸気を再生器の上流側(入
口側)で高温高圧の圧縮空気である再生空気に混入する
場合には、飽和蒸気を、この高温高圧の再生空気の混入
と、再生器における加熱により、過熱蒸気にして過熱度
を上げることができ、また、噴射用蒸気を再生器の下流
側(出口側)で再生空気に混入する場合には、飽和蒸気
を、この再生器でより高温となった再生空気の混入によ
り、過熱度の高い過熱蒸気にすることができる。そのた
め、噴射用蒸気用の過熱器は不要となる。
口側)で高温高圧の圧縮空気である再生空気に混入する
場合には、飽和蒸気を、この高温高圧の再生空気の混入
と、再生器における加熱により、過熱蒸気にして過熱度
を上げることができ、また、噴射用蒸気を再生器の下流
側(出口側)で再生空気に混入する場合には、飽和蒸気
を、この再生器でより高温となった再生空気の混入によ
り、過熱度の高い過熱蒸気にすることができる。そのた
め、噴射用蒸気用の過熱器は不要となる。
【0021】2)上記のガスタービンコージェネレーシ
ョンシステムにおいて、前記噴射蒸気ラインを通る噴射
用蒸気の量を、前記抽気制御弁で制御する。
ョンシステムにおいて、前記噴射蒸気ラインを通る噴射
用蒸気の量を、前記抽気制御弁で制御する。
【0022】この構成により、熱電比可変制御運転にお
いて、抽気制御弁一つで、燃焼器に供給する再生空気の
量と共に発生蒸気の量を調整でき、再生空気量を減少す
ると、発生蒸気量は増加し、蒸気需要の変化が無ければ
余剰空気は噴射蒸気に混入されて発電出力増加となり、
購入電力を軽減することができる。また、蒸気需要が減
少すれば再生空気量を増加することによって発電効率が
向上するように調整できる。
いて、抽気制御弁一つで、燃焼器に供給する再生空気の
量と共に発生蒸気の量を調整でき、再生空気量を減少す
ると、発生蒸気量は増加し、蒸気需要の変化が無ければ
余剰空気は噴射蒸気に混入されて発電出力増加となり、
購入電力を軽減することができる。また、蒸気需要が減
少すれば再生空気量を増加することによって発電効率が
向上するように調整できる。
【0023】3)上記のガスタービンコージェネレーシ
ョンシステムにおいて、前記噴射蒸気ラインを通る噴射
用蒸気の量を、前記噴射蒸気制御弁で制御する。
ョンシステムにおいて、前記噴射蒸気ラインを通る噴射
用蒸気の量を、前記噴射蒸気制御弁で制御する。
【0024】この構成により、熱需要の大きい熱電比可
変制御運転において、噴射蒸気制御弁で、燃焼器への噴
射用蒸気の供給量を直接調整制御できるので、再生空気
量を一定にして高効率を維持しながら発電量を大幅に少
なくして、供給蒸気量を多くすることができる。
変制御運転において、噴射蒸気制御弁で、燃焼器への噴
射用蒸気の供給量を直接調整制御できるので、再生空気
量を一定にして高効率を維持しながら発電量を大幅に少
なくして、供給蒸気量を多くすることができる。
【0025】特に、抽気制御弁を閉じて、再生空気をゼ
ロにした場合、即ち、圧縮空気の全量が直接燃焼器に入
る状態であっても、噴射用蒸気の供給量を調整制御でき
るので、より多くの供給用蒸気を得ると共に、再生器の
空焚きを避けることができる。
ロにした場合、即ち、圧縮空気の全量が直接燃焼器に入
る状態であっても、噴射用蒸気の供給量を調整制御でき
るので、より多くの供給用蒸気を得ると共に、再生器の
空焚きを避けることができる。
【0026】4)上記のガスタービンコージェネレーシ
ョンシステムにおいて、前記噴射用蒸気の量を、定格運
転時において重量比で燃料の2.5倍〜3.5倍とす
る。
ョンシステムにおいて、前記噴射用蒸気の量を、定格運
転時において重量比で燃料の2.5倍〜3.5倍とす
る。
【0027】この構成により、タービンの大きさをより
適切な大きさに設定でき、また、運転可能な熱電比の範
囲を広くすることができるようになる。また、圧縮機の
サージングを回避できる。
適切な大きさに設定でき、また、運転可能な熱電比の範
囲を広くすることができるようになる。また、圧縮機の
サージングを回避できる。
【0028】5)上記のガスタービンコージェネレーシ
ョンシステムにおいて、前記再生器の温度効率を、定格
運転時において、30%〜70%とする。
ョンシステムにおいて、前記再生器の温度効率を、定格
運転時において、30%〜70%とする。
【0029】この再生器の温度効率は、100×(被加
熱側出口温度−被加熱側入口温度)/(熱源の入口温度
−被加熱側入口温度)で定義される量(単位は%)であ
り、被加熱側は、再生空気及び噴射用蒸気であり、熱源
は燃焼排気ガスである。
熱側出口温度−被加熱側入口温度)/(熱源の入口温度
−被加熱側入口温度)で定義される量(単位は%)であ
り、被加熱側は、再生空気及び噴射用蒸気であり、熱源
は燃焼排気ガスである。
【0030】この構成により、運転可能な熱電比の範囲
を大きく設定できると共に、再生器の大きさを適正な大
きさとすることができる。そのため、燃焼排気ガスの熱
エネルギーを効率よく利用でき、バランスのとれた熱回
収ができる。
を大きく設定できると共に、再生器の大きさを適正な大
きさとすることができる。そのため、燃焼排気ガスの熱
エネルギーを効率よく利用でき、バランスのとれた熱回
収ができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明に係
る実施の形態のガスタービンコージェネレーションシス
テムについて説明する。
る実施の形態のガスタービンコージェネレーションシス
テムについて説明する。
【0032】最初に、このガスタービンコージェネレー
ションシステムの構成について説明する。
ションシステムの構成について説明する。
【0033】図1に示すように、このガスタービンコー
ジェネレーションシステム1は、ガスタービン10と、
このガスタービン10で駆動される発電機20と、ガス
タービン10の排気ガス通路に上流側から順に設けた再
生器30と廃熱回収ボイラ40とで構成する。
ジェネレーションシステム1は、ガスタービン10と、
このガスタービン10で駆動される発電機20と、ガス
タービン10の排気ガス通路に上流側から順に設けた再
生器30と廃熱回収ボイラ40とで構成する。
【0034】このガスタービン10は、都市ガス等の気
体燃料Faを圧縮するための燃料用圧縮機11と、空気
Aaを圧縮するための空気圧縮装置12と、燃焼器15
で発生する燃焼排気ガスGaによって駆動されるタービ
ン16とからなる。この空気圧縮装置12は、第1圧縮
機12aと中間冷却器12bと第2圧縮機12cで形成
される多段式の圧縮装置であり、タービン16により、
燃料用圧縮機11、第1圧縮機12a、第2圧縮機12
c及び発電機20が駆動される。
体燃料Faを圧縮するための燃料用圧縮機11と、空気
Aaを圧縮するための空気圧縮装置12と、燃焼器15
で発生する燃焼排気ガスGaによって駆動されるタービ
ン16とからなる。この空気圧縮装置12は、第1圧縮
機12aと中間冷却器12bと第2圧縮機12cで形成
される多段式の圧縮装置であり、タービン16により、
燃料用圧縮機11、第1圧縮機12a、第2圧縮機12
c及び発電機20が駆動される。
【0035】そして、燃料ラインLfを燃料供給源2と
燃料用圧縮機11と燃焼器15を順に接続して設けると
共に、空気供給ラインLaを空気圧縮装置12を経由し
た後、抽気制御弁13を介して燃焼器15に接続する。
なお、ガス燃料でない液体燃料等を使用する場合には、
燃料用圧縮機11が不要になる。
燃料用圧縮機11と燃焼器15を順に接続して設けると
共に、空気供給ラインLaを空気圧縮装置12を経由し
た後、抽気制御弁13を介して燃焼器15に接続する。
なお、ガス燃料でない液体燃料等を使用する場合には、
燃料用圧縮機11が不要になる。
【0036】また、再生ラインLrを、空気圧縮装置1
2の圧縮空気Acの吐出側を再生器30の入口側に逆止
弁31を介して接続して設け、更に、再生器30の出口
側を逆止弁32を介して、抽気制御弁13と燃焼器15
との間の空気供給ラインLaに接続して設ける。つま
り、空気圧縮装置12、逆止弁31、再生器30、逆止
弁32、燃焼器15を順に接続する再生ラインLrを設
ける。
2の圧縮空気Acの吐出側を再生器30の入口側に逆止
弁31を介して接続して設け、更に、再生器30の出口
側を逆止弁32を介して、抽気制御弁13と燃焼器15
との間の空気供給ラインLaに接続して設ける。つま
り、空気圧縮装置12、逆止弁31、再生器30、逆止
弁32、燃焼器15を順に接続する再生ラインLrを設
ける。
【0037】そして、給水ラインLwを、図示しない給
水源から廃熱回収ボイラ40に接続すると共に、廃熱回
収ボイラ40で発生した蒸気Sの供給用蒸気Saを利用
するための蒸気ラインLsを設ける。更に、この蒸気ラ
インLsから噴射用蒸気ラインLbを分岐し、噴射蒸気
制御弁41を介して再生器30の入口側の再生ラインL
rに接続する。なお、この噴射用蒸気ラインLbは再生
器30の出口側の再生ラインLrに接続する構成とする
こともできる。
水源から廃熱回収ボイラ40に接続すると共に、廃熱回
収ボイラ40で発生した蒸気Sの供給用蒸気Saを利用
するための蒸気ラインLsを設ける。更に、この蒸気ラ
インLsから噴射用蒸気ラインLbを分岐し、噴射蒸気
制御弁41を介して再生器30の入口側の再生ラインL
rに接続する。なお、この噴射用蒸気ラインLbは再生
器30の出口側の再生ラインLrに接続する構成とする
こともできる。
【0038】次に、このガスタービンコージェネレーシ
ョンシステム1における燃料、空気、蒸気の流れについ
て説明する。
ョンシステム1における燃料、空気、蒸気の流れについ
て説明する。
【0039】大気中から吸入された空気Aaは、空気供
給ラインLa経由で空気圧縮装置12の第1圧縮機12
aで圧縮された後、中間冷却器12bで冷却されて,更
に第2圧縮機12cで圧縮され、高温高圧の圧縮空気A
cとなって、抽気制御弁13で流量を調整されて燃焼器
15に供給される。
給ラインLa経由で空気圧縮装置12の第1圧縮機12
aで圧縮された後、中間冷却器12bで冷却されて,更
に第2圧縮機12cで圧縮され、高温高圧の圧縮空気A
cとなって、抽気制御弁13で流量を調整されて燃焼器
15に供給される。
【0040】また、空気圧縮装置12の吐出側で圧縮空
気Acから分岐した圧縮空気は再生空気Adとして、逆
止弁31と再生器30を経由して、更に高温の圧縮空気
Aeとなって逆止弁32を経由して燃焼器15に供給さ
れる。この再生空気Adにより燃焼排気ガスGaの熱エ
ネルギーを回収して、燃焼器15における燃料Fbを節
約することができる。
気Acから分岐した圧縮空気は再生空気Adとして、逆
止弁31と再生器30を経由して、更に高温の圧縮空気
Aeとなって逆止弁32を経由して燃焼器15に供給さ
れる。この再生空気Adにより燃焼排気ガスGaの熱エ
ネルギーを回収して、燃焼器15における燃料Fbを節
約することができる。
【0041】気体燃料Faは、燃料用圧縮機11で圧縮
された後、燃焼器15で燃焼され、発生した高温の燃焼
排気ガスGaが、タービン16に流入してタービン16
を駆動する。このタービン16の回転で燃料用圧縮機1
1、第1圧縮機12b、第2圧縮機12c及び発電機2
0を回転駆動する。なお、発電機20の回転数がタービ
ン16の回転数と一致しない場合には、図示しない減速
機等を設けて調整する。
された後、燃焼器15で燃焼され、発生した高温の燃焼
排気ガスGaが、タービン16に流入してタービン16
を駆動する。このタービン16の回転で燃料用圧縮機1
1、第1圧縮機12b、第2圧縮機12c及び発電機2
0を回転駆動する。なお、発電機20の回転数がタービ
ン16の回転数と一致しない場合には、図示しない減速
機等を設けて調整する。
【0042】その後、この燃焼排気ガスGaは、再生器
30で再生空気Adや分岐した噴射用蒸気Sbを加熱
し,更に、廃熱回収ボイラ40で供給水Wを加熱して蒸
気Sを発生してから大気中に排出される。
30で再生空気Adや分岐した噴射用蒸気Sbを加熱
し,更に、廃熱回収ボイラ40で供給水Wを加熱して蒸
気Sを発生してから大気中に排出される。
【0043】また、廃熱回収ボイラ40で発生した蒸気
Sは、その多くの部分は供給用蒸気Sa(熱源)として
使用されるが、残りの部分である噴射用蒸気Sbは噴射
蒸気制御弁41と再生器30を経由して飽和蒸気Sbか
ら過熱蒸気Scにされた後、逆止弁32を経由して燃焼
器15に供給される。この飽和蒸気Sbを過熱蒸気Sc
にすることにより、燃焼器15における蒸気ドレン及び
この蒸気ドレンに起因する配管や燃焼室のエロージョン
を回避する。
Sは、その多くの部分は供給用蒸気Sa(熱源)として
使用されるが、残りの部分である噴射用蒸気Sbは噴射
蒸気制御弁41と再生器30を経由して飽和蒸気Sbか
ら過熱蒸気Scにされた後、逆止弁32を経由して燃焼
器15に供給される。この飽和蒸気Sbを過熱蒸気Sc
にすることにより、燃焼器15における蒸気ドレン及び
この蒸気ドレンに起因する配管や燃焼室のエロージョン
を回避する。
【0044】なお、図示していないが、この噴射蒸気ラ
インLbが再生器30の出口側の再生ラインLrに接続
されている構成を採用した場合には、再生器30を通過
して高温となった再生空気Aeにより飽和蒸気Sbが加
熱されて過熱蒸気Scとなる。
インLbが再生器30の出口側の再生ラインLrに接続
されている構成を採用した場合には、再生器30を通過
して高温となった再生空気Aeにより飽和蒸気Sbが加
熱されて過熱蒸気Scとなる。
【0045】この過熱蒸気Scを燃焼器15に供給する
ことにより、タービン16に流入する燃焼排気ガスGa
の流量と比熱とを増大してタービン16の出力と熱効率
を高めることができる。
ことにより、タービン16に流入する燃焼排気ガスGa
の流量と比熱とを増大してタービン16の出力と熱効率
を高めることができる。
【0046】次に、このコージェネレーションシステム
1の運転制御について説明する。
1の運転制御について説明する。
【0047】通常運転時では、第1の運転形態で運転制
御が行われるが、この運転制御では、再生器30の温度
効率(=100×(被加熱側出口温度−被加熱側入口温
度)/(熱源の入口温度−被加熱側入口温度))を定格
で30%〜70%、好ましくは60%とする。
御が行われるが、この運転制御では、再生器30の温度
効率(=100×(被加熱側出口温度−被加熱側入口温
度)/(熱源の入口温度−被加熱側入口温度))を定格
で30%〜70%、好ましくは60%とする。
【0048】なお、従来技術における再生器の運転で
は、温度効率は、一般的には、85%〜90%ではある
が、本発明におけるガスタービンコージェネレーション
システム1では、通常運転時の温度効率を30%〜70
%、好ましくは60%に抑えることを特徴とし、これに
より、広い範囲の熱電比で効率よく運転できるようにな
る。また、圧縮機12a,12bにおけるサージングを
防止できる。
は、温度効率は、一般的には、85%〜90%ではある
が、本発明におけるガスタービンコージェネレーション
システム1では、通常運転時の温度効率を30%〜70
%、好ましくは60%に抑えることを特徴とし、これに
より、広い範囲の熱電比で効率よく運転できるようにな
る。また、圧縮機12a,12bにおけるサージングを
防止できる。
【0049】また、廃熱回収ボイラ40で発生した蒸気
Sの内、重量比で燃料Faの2.5倍〜3.5倍、好ま
しくは3.0倍となる噴射用蒸気Sbを分岐して再生空
気Ad中に噴射して混入し、燃焼器15に供給して高い
発電量及び効率で運転する。
Sの内、重量比で燃料Faの2.5倍〜3.5倍、好ま
しくは3.0倍となる噴射用蒸気Sbを分岐して再生空
気Ad中に噴射して混入し、燃焼器15に供給して高い
発電量及び効率で運転する。
【0050】そして、この通常運転時の運転制御では、
効率よく発電することを主としているため、蒸気送給量
Saが必要最小限となるような蒸気送給量ミニマム運転
制御を行う。この運転制御を行うことにより、過大な再
生器を必要とせず、また、圧縮機のサージングを回避で
きる。
効率よく発電することを主としているため、蒸気送給量
Saが必要最小限となるような蒸気送給量ミニマム運転
制御を行う。この運転制御を行うことにより、過大な再
生器を必要とせず、また、圧縮機のサージングを回避で
きる。
【0051】次に、蒸気Saの需要が上昇した時では、
発電効率よりも蒸気供給を優先した第2の運転形態で運
転制御が行われるが、この運転制御では、高圧空気側の
バイパス弁である抽気制御弁13の弁開度を調整制御す
ることにより、再生器30を通過する再生空気Adの量
が必要最小限になるように、再生器通過空気量ミニマム
運転制御を行う。この運転制御により、再生器30の空
焚きを避けることができる。
発電効率よりも蒸気供給を優先した第2の運転形態で運
転制御が行われるが、この運転制御では、高圧空気側の
バイパス弁である抽気制御弁13の弁開度を調整制御す
ることにより、再生器30を通過する再生空気Adの量
が必要最小限になるように、再生器通過空気量ミニマム
運転制御を行う。この運転制御により、再生器30の空
焚きを避けることができる。
【0052】つまり、抽気制御弁13を閉弁していく
と、直接燃焼器16に流入する高圧空気Acが減少し、
再生空気Adが増加する。この再生空気Adの増加によ
り、発生蒸気量Sが増加し、熱源として利用できる供給
蒸気Saの流量が増加する。供給蒸気Saの量を需要に
合わせながら、この再生用圧縮空気Adが必要最小限に
なるように抽気制御弁13を制御しながら運転する。好
ましくは、噴射蒸気量Sbは重量比で燃料量Faの3倍
(一定)として、再生量を可変にする。
と、直接燃焼器16に流入する高圧空気Acが減少し、
再生空気Adが増加する。この再生空気Adの増加によ
り、発生蒸気量Sが増加し、熱源として利用できる供給
蒸気Saの流量が増加する。供給蒸気Saの量を需要に
合わせながら、この再生用圧縮空気Adが必要最小限に
なるように抽気制御弁13を制御しながら運転する。好
ましくは、噴射蒸気量Sbは重量比で燃料量Faの3倍
(一定)として、再生量を可変にする。
【0053】更に、蒸気Saの需要が増加した場合に
は、蒸気供給を主とした第3の運転形態で運転制御が行
われるが、この運転形態では、噴射蒸気系統の調整弁で
ある噴射蒸気制御弁41の開閉制御も行う。つまり、噴
射蒸気制御弁41を閉じていき、必要に応じて再生器3
0に流入する噴射用蒸気Sbの量を減少またはゼロにす
る。この場合にはタービン通過ガス量が落ちるので発生
電力は低下するが、供給蒸気Saの量の確保を優先す
る。
は、蒸気供給を主とした第3の運転形態で運転制御が行
われるが、この運転形態では、噴射蒸気系統の調整弁で
ある噴射蒸気制御弁41の開閉制御も行う。つまり、噴
射蒸気制御弁41を閉じていき、必要に応じて再生器3
0に流入する噴射用蒸気Sbの量を減少またはゼロにす
る。この場合にはタービン通過ガス量が落ちるので発生
電力は低下するが、供給蒸気Saの量の確保を優先す
る。
【0054】以上の第2と第3の運転形態により、蒸気
デマンド(需要)の変動に対応した熱電比可変制御運転
が可能となる。
デマンド(需要)の変動に対応した熱電比可変制御運転
が可能となる。
【0055】そして、以上の構成のガスタービンコージ
ェネレーションシステム1によれば、通常運転時では、
過大な再生器30を必要とせず、圧縮機12a,12c
のサージングを回避しながら、効率よく発電して電力供
給することができ、蒸気デマンド上昇時は、高圧空気側
のバイパス弁である抽気制御弁13の開閉制御、更に
は、噴射蒸気制御弁41の開閉制御を行って、効率よく
熱電比可変制御運転を行うことができる。
ェネレーションシステム1によれば、通常運転時では、
過大な再生器30を必要とせず、圧縮機12a,12c
のサージングを回避しながら、効率よく発電して電力供
給することができ、蒸気デマンド上昇時は、高圧空気側
のバイパス弁である抽気制御弁13の開閉制御、更に
は、噴射蒸気制御弁41の開閉制御を行って、効率よく
熱電比可変制御運転を行うことができる。
【0056】つまり、ガスタービン10の廃熱を再生空
気Ad及び噴射用蒸気Sbで回収することにより、熱源
としての蒸気Saのプロセス等における有効利用と共
に、ガスタービン10のタービン16を通過するガスG
aの量を増大させて発電出力の向上を図ることができ
る。
気Ad及び噴射用蒸気Sbで回収することにより、熱源
としての蒸気Saのプロセス等における有効利用と共
に、ガスタービン10のタービン16を通過するガスG
aの量を増大させて発電出力の向上を図ることができ
る。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るガスタービンコージェネレーションシステムによ
れば、次のような効果を奏することができる。
に係るガスタービンコージェネレーションシステムによ
れば、次のような効果を奏することができる。
【0058】圧縮空気の一部を再生空気として再生器を
通過させてから燃焼器に供給するので燃焼排気ガスの熱
エネルギーを効率よく利用することができ、しかも、抽
気制御弁と噴射蒸気制御弁により、再生空気と噴射用蒸
気の量を調整するので、電力供給量と蒸気供給量の割合
を広範囲で柔軟に変化することができ、効率よく運転で
きる。
通過させてから燃焼器に供給するので燃焼排気ガスの熱
エネルギーを効率よく利用することができ、しかも、抽
気制御弁と噴射蒸気制御弁により、再生空気と噴射用蒸
気の量を調整するので、電力供給量と蒸気供給量の割合
を広範囲で柔軟に変化することができ、効率よく運転で
きる。
【0059】そして、噴射用蒸気を、高温高圧の再生空
気の混入や再生器における加熱により、過熱器を使用す
ることなく、飽和蒸気から過熱度の高い過熱蒸気にする
ことができるので、配管や燃焼室のエロージョンの原因
となる蒸気ドレンを防止できる。
気の混入や再生器における加熱により、過熱器を使用す
ることなく、飽和蒸気から過熱度の高い過熱蒸気にする
ことができるので、配管や燃焼室のエロージョンの原因
となる蒸気ドレンを防止できる。
【0060】そして、定格運転時において、噴射用蒸気
の量を重量比で燃料の2.5倍〜3.5倍とし、再生器
の温度効率を30%〜70%とすることにより、運転可
能な熱電比の範囲を大きく設定できると共に、再生器の
大きさを適正な大きさとすることができる。また、標準
ガスタービンを特に変更することなく、圧縮機のサージ
ングを回避しながら、熱と電力を自在に変更することが
できる。
の量を重量比で燃料の2.5倍〜3.5倍とし、再生器
の温度効率を30%〜70%とすることにより、運転可
能な熱電比の範囲を大きく設定できると共に、再生器の
大きさを適正な大きさとすることができる。また、標準
ガスタービンを特に変更することなく、圧縮機のサージ
ングを回避しながら、熱と電力を自在に変更することが
できる。
【0061】従って、過大な再生器を必要とせず、圧縮
機のサージングを回避できると共に、蒸気の需要量に広
い範囲で応じることができる。しかも、燃焼排気ガスの
熱エネルギーを効率よく利用でき、バランスのとれた熱
回収ができるので、廃熱を無駄にせず、高効率、且つ、
高出力発電をフレキシブルに行うことができる。
機のサージングを回避できると共に、蒸気の需要量に広
い範囲で応じることができる。しかも、燃焼排気ガスの
熱エネルギーを効率よく利用でき、バランスのとれた熱
回収ができるので、廃熱を無駄にせず、高効率、且つ、
高出力発電をフレキシブルに行うことができる。
【図1】本発明に係る実施の形態のガスタービンコージ
ェネレーションシステムの構成図である。
ェネレーションシステムの構成図である。
【図2】従来技術のガスタービンコージェネレーション
システムの構成図である。
システムの構成図である。
1 ガスタービンコージェネレーションシステム
10 ガスタービン
11 燃料用圧縮機
12 空気圧縮装置
12a 第1圧縮機
12b 中間冷却器
12c 第2圧縮機
13 抽気制御弁
15 燃焼器
16 タービン
20 発電機
30 再生器
40 廃熱回収ボイラ
41 噴射蒸気制御弁
La 空気供給ライン
Lb 噴射用蒸気ライン
Lf 燃料ライン
Lr 再生ライン
Ls 蒸気ライン
Lw 給水ライン
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
F22B 1/18 F22B 1/18 C
D
Claims (5)
- 【請求項1】 ガスタービンと、該ガスタービンで駆動
される発電機と、前記ガスタービンの排気ガス通路に設
けた廃熱回収ボイラとで構成されると共に、 前記ガスタービンが、燃焼器と、該燃焼器で発生する燃
焼ガスによって駆動されるタービンと、該タービンによ
って駆動される圧縮機を備えた空気圧縮装置とから形成
され、 前記空気圧縮装置を経由し抽気制御弁を介して燃焼器に
接続する空気供給ラインと、 前記廃熱回収ボイラで発生した蒸気の供給用蒸気を熱源
として利用するための蒸気ラインとを備えたガスタービ
ンコージェネレーションシステムにおいて、 再生器を、前記ガスタービンの前記排気ガス通路の前記
廃熱回収ボイラの上流側に設けると共に、 前記空気圧縮装置の吐出側と、前記抽気制御弁と前記燃
焼器との間の前記空気供給ラインとを、前記再生器を介
して接続する再生ラインと、 前記蒸気ラインから分岐し、噴射蒸気制御弁を介して前
記再生ラインに接続する噴射蒸気ラインとを設けたこと
を特徴とするガスタービンコージェネレーションシステ
ム。 - 【請求項2】 前記噴射蒸気ラインを通る噴射用蒸気の
量を、前記抽気制御弁で制御することを特徴とする請求
項1記載のガスタービンコージェネレーションシステ
ム。 - 【請求項3】 前記噴射蒸気ラインを通る噴射用蒸気の
量を、前記噴射蒸気制御弁で制御することを特徴とする
請求項1又は2に記載のガスタービンコージェネレーシ
ョンシステム。 - 【請求項4】 前記噴射用蒸気の量を、定格運転時にお
いて、重量比で燃料の2.5倍〜3.5倍とすることを
特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスタ
ービンコージェネレーションシステム。 - 【請求項5】 前記再生器の温度効率を、定格運転時に
おいて、30%〜70%とすることを特徴とする請求項
1〜4のいずれか1項に記載のガスタービンコジェネレ
ーションシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001236371A JP2003049665A (ja) | 2001-08-03 | 2001-08-03 | ガスタービンコージェネレーションシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001236371A JP2003049665A (ja) | 2001-08-03 | 2001-08-03 | ガスタービンコージェネレーションシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003049665A true JP2003049665A (ja) | 2003-02-21 |
Family
ID=19067652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001236371A Withdrawn JP2003049665A (ja) | 2001-08-03 | 2001-08-03 | ガスタービンコージェネレーションシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003049665A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5584836B1 (ja) * | 2014-01-16 | 2014-09-03 | ピーター・ジョーンズ | ガスタービンシステムおよび動作方法 |
WO2015174246A1 (ja) * | 2014-05-15 | 2015-11-19 | 三菱重工業株式会社 | ガスタービンサイクル設備、排ガスのco2回収設備及び燃焼排ガスの排熱回収方法 |
-
2001
- 2001-08-03 JP JP2001236371A patent/JP2003049665A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5584836B1 (ja) * | 2014-01-16 | 2014-09-03 | ピーター・ジョーンズ | ガスタービンシステムおよび動作方法 |
WO2015174246A1 (ja) * | 2014-05-15 | 2015-11-19 | 三菱重工業株式会社 | ガスタービンサイクル設備、排ガスのco2回収設備及び燃焼排ガスの排熱回収方法 |
JP2015218634A (ja) * | 2014-05-15 | 2015-12-07 | 三菱重工業株式会社 | ガスタービンサイクル設備、排ガスのco2回収設備及び燃焼排ガスの排熱回収方法 |
US10480406B2 (en) | 2014-05-15 | 2019-11-19 | Mitsubishi Heavy Industries Engineering, Ltd. | Gas turbine cycle equipment, equipment for recovering CO2 from flue gas, and method for recovering exhaust heat from combustion flue gas |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081007 |