JP2003049340A5 - - Google Patents

Description

この問題を解決する他の方法では、結合領域の全域に高い強度の繊維を加えるという考え方を基礎にしている。すなわち、２つの構成要素の一方を他方に縫い、縫い糸によってそのような強化繊維が結合に加わるようにしている。ＵＳＰ第４，３３１，４９５号がそのような方法の一つを示し、また、ＵＳＰ第４，２５６，７９０号がそれを分割したものである。これらの特許は、繊維層を接着によって結合した第１および第２の複合パネル間の接合について示している。第１のパネルは、一端で二股に分かれ、従来技術のように同一平面上の２つのパネル接触面をもつ。その第１のパネルと第２のパネルとを結合するため、両パネルを通して未硬化のフレキシブルな複合糸を縫い込んでいる。その後、両パネルおよび縫い込んだ糸は、共に硬化、つまり同時に硬化される。

しかし、平坦な織り状態のときと、折った状態のときとに、横糸１２Ａ，１２Ｂ，１２Ｃの長さが同じであるため、折ることに応じて、横糸１２Ｂが短すぎる領域２２，２４でくぼみや波状を生じ、また、横糸１２Ｃが長すぎる領域２６，２８で曲げを生じる。領域２２，２４におけるくぼみや波状は、短すぎる横糸１２Ｂが折りに応じて縦糸１４を下方に引っ張ることにより生じる。また、領域２６，２８においては、横糸１２Ｃが長すぎるため、折りに応じてそれらの横糸１２Ｃが外側に曲がる。以上のことが、好ましくない表面異常を起こし、構成要素の強度およびこわさを減じる。

Claims (6)

1. 三次元の形をもつ構造を形作るための二次元の織物であって、その織物が次のものを備えることを特徴とする。
   （ａ）前記織物の第１の部分
   （ｂ）前記第１の部分に関して折ることができる第２の部分
   （ｃ）それら第１および第２の両部分を相互に連結する複数の糸
   （ｄ）前記第１の部分から前記第２の部分まで通る糸が定める糸経路であり、その糸経路は、経路よりも短く織られた糸部分と、経路よりも長く織られた糸部分とを含み、それにより、前記第１の部分に関して前記第２の部分を折ることに応じて、短く織った糸部分が前記糸経路に沿って長く織った部分を引き締め、折りを補正する
2. 前記織物は、縦糸および横糸を含み、前記相互に連結する糸が横糸である、請求項１の織物。
3. 前記織物は平坦に織られ、前記第１および第２の両部分が三次元の形を作るように互いに可動である、請求項１の織物。
4. 前記第１および第２の両部分が作る前記三次元の形が、π（パイ）の形あるいはＴ形状である、請求項３の織物。
5. 前記織物は、複合材料を強化するためのプリフォ−ムになっている、請求項４の織物。
6. 前記織物は、前記第１および第２の両部分に複数の織り層を備え、しかもまた、複数の糸経路は、前記第１および第２の両部分の複数の織り層の異なる層の間にある、請求項１の織物。